JP7442752B1 - 被検査体の形状検査方法 - Google Patents

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Abstract

被検査体の形状検査装置(1)は、移動可能に設けられ被検査体を撮像するカメラ(2)と、カメラ(2)と被検査体の距離を調節するための調節機構(4)と、被検査体に光を照射する光源(7)を有し、この光源(7)の位置を変更可能な照明装置(5)と、調節機構の動作、照明装置の光源の位置変更動作、点灯動作、およびスペクトル分布の変更動作、並びにカメラが被検査体を撮像する動作、をそれぞれ制御するコントローラ(20)、前記各動作をそれぞれ指令する動作指令を出力するコンピュータ(21)、を備え、カメラ(2)の位置を移動させ、かつ被検査体に対する光源(7)からの光の照射位置を変えて被検査体を撮像し、撮像した画像を基にコンピュータ(21)により被検査体の形状を推定して予め計測した基準となる被検査体の形状と比較することにより被検査体の3次元形状を判別するようにした。

Description

本願は、被検査体の形状検査装置および形状検査方法に関するものである。
従来の被検査体であるボンディングワイヤの形状検査装置では、2Dカメラでワイヤを上方から撮像し良品データと比較することでワイヤ形状の検査を行っていた。しかし、この方法では、ワイヤの奥行方向の形状の情報は得られず、ループ形状、交差するワイヤ同士の接触、またはワイヤと構造物の接触は判定することができない。
これに対して、3次元形状を測定できる機器、センサも存在する。3次元形状の測定方法には、ステレオカメラ、あるいはレーザー光を利用したものなどがあるが、いずれも機器が高価であり、計測に時間がかかるといった問題がある。
下記の特許文献1では、波長の異なるレーザスリット光をボンディングワイヤに照射し、各反射光の2値化パターンを良品データと比較することでボンディングワイヤの3次元形状の良否判定を行っている。
特開平7-037955号公報 特開平4-250347号公報
ボンディングワイヤは3次元的な構造をしているため、2D(平面)カメラで一方向から撮像しただけでは、上記平面に垂直な奥行方向の情報が得られない。上記2Dカメラで複数方向からワイヤを撮像すれば3次元形状の計測が可能だが、ボンディングワイヤは一つの製品に対して大量に載置されている場合がほとんどで、全てのワイヤについて複数方向から撮像すれば膨大な時間がかかる。また、他のワイヤ、または構造物に遮られて対象のワイヤを撮像できない場合もある。
特許文献1では、レーザスリット光をボンディングワイヤに照射し、各反射光の2値化パターンを良品データと比較することでボンディングワイヤの3次元形状の良品判定を行っているが、ワイヤ位置の絶対値は計測していない。そのため、交差するワイヤ同士の接触、またはワイヤと構造物の接触は判定できない。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、被検査体であるボンディングワイヤの3次元形状を、2次元形状を認識できるカメラにより計測し、ワイヤの折れ曲がり、交差するワイヤ同士の接触、またはワイヤと構造物の接触といった、製品に用いられる多数のワイヤの不良を、製品の出荷前に、高速かつ、安価な装置構成で検査できるワイヤ形状検査装置を提供することを目的とする。
本願に開示される被検査体の形状検査方法は、
被検査体に対して移動可能に設けられ、前記被検査体を撮像するカメラ、
前記カメラと前記被検査体の距離を調節するための調節機構、
前記被検査体に光を照射する光源を有するとともに、この光源の位置が変更可能な照明装置、
前記調節機構の動作を制御するとともに、前記照明装置の光源の位置変更動作、点灯動作、スペクトル分布の変更動作、および前記カメラが前記被検査体を撮像する動作、をそれぞれ制御するコントローラ、
前記被検査体に対し、前記カメラと前記光源の位置を変更する動作、前記光源の点灯動作、前記光源のスペクトル分布を変更する動作、および前記カメラに前記被検査体を撮像する動作をそれぞれ指令する、動作指令を出力するコンピュータ、
を備え、
前記カメラの位置を移動させるとともに、前記被検査体に対する前記光源からの光の照射位置を変えて、前記被検査体を撮像し、撮像した画像を基に前記コンピュータにより前記被検査体の形状を推定して予め計測した基準となる被検査体の形状と比較することにより、前記被検査体の3次元形状を判別する、被検査体の形状検査装置、
を用いた前記被検査体の形状検査方法であって、
前記被検査体に対して、前記照明装置の位置を変更しつつ当該変更した位置ごとに、前記カメラの光軸に直交する平面へ前記被検査体を投影した場合の前記被検査体の平面位置と、前記カメラに前記被検査体からの正反射光が入射した場合の前記照明装置の角度位置から求まる前記被検査体の角度形状と、前記被検査体に対して前記カメラの光軸方向にカメラを移動させた場合にピントが合った位置で撮像した画像から求めた前記被検査体の頂点高さとから、前記被検査体の3次元形状を求め、前記被検査体の形状を判別する
ことを特徴とするものである。
本願に開示されるボンディングワイヤ形状検査方法によれば、被検査体であるボンディングワイヤの3次元形状を、2次元形状を認識できるカメラにより計測し、ワイヤの折れ曲がり、交差するワイヤ同士の接触、またはワイヤと構造物の接触といった、製品に用いられる多数のワイヤの不良を、製品の出荷前に、高速かつ、安価な装置構成で検査できるボンディングワイヤ形状検査装置を用いたボンディングワイヤ形状検査方法を提供することができる。
実施の形態1に係る被検査体の形状検査装置の構成の一例を示す図である。 被検査体から反射される反射光の様子を示した図である。 正常な形状の被検査体に照明光を照射した場合の正反射光の光路を説明するための図である。 形状が不良な被検査体に照明光を照射した場合の正反射光の光路を説明するための図である。 被検査体の形状の良否判定の概要を説明するためのフローチャート図である。 被検査体の形状の良否判定を具体例により説明するための図である。 被検査体の平面形状計測方法を説明するためのフローチャート図である。 被検査体の平面形状計測方法の詳細を説明するための図である。 被検査体の角度形状計測方法を説明するためのフローチャート図である。 被検査体の角度形状計測によって計測される被検査体の角度形状を説明するための図である。 被検査体の形状計測における平面形状と角度形状とを計測点により説明するための図である。 被検査体の頂点の高さの計測方法を説明するためのフローチャート図である。 計測された被検査体の頂点の高さを説明するための図である。 実施の形態2に係る被検査体の形状検査方法を説明するための図である。 実施の形態3に係る被検査体の形状検査装置の構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る被検査体の形状検査装置で高低差のある被検査体を検査する場合の、被検査体と形状検査装置の配置を示した図である。 実施の形態4に係る被検査体の形状検査装置で高低差のある被検査体を検査する場合の、被検査体と形状検査装置の配置を示した図である。 実施の形態1~4に係る被検査体の形状検査装置に使用されるコントローラ、コンピュータに使用されるハードウェアを説明するための図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における被検査体の形状検査装置1の構成を示す図である。ここで、被検査体の典型例としては、ボンディングワイヤが該当する。この被検査体の形状を3次元的に検査可能な装置である被検査体の形状検査装置1は、カメラ2と、カメラ2に装着されたレンズ3と、カメラ2とボンディングワイヤ10の距離を調節するための高さ調節機構4(以降、単に調節機構とも呼ぶ)と、照明光の照射角度を制御可能な照明装置5(この図1では、形状がドーム型である)と、被検査体を載置して、上記レンズの光軸に対して垂直な方向(図1において、点線の矢印で示した左右の方向)に移動するためのステージ6と、上記調節機構4の動作を制御するとともに、照明装置5の位置変更動作(以下で詳しく説明する角度位置の変更動作を含む)、点灯動作を含む照明装置5が有する光源の強度変更動作、スペクトル分布の変更動作、およびカメラ2に被検査体を撮像させる動作を、それぞれ制御するコントローラ20と、このコントローラ20を制御するための指令信号を出力するとともに、カメラ2からコントローラ20を介して、カメラが取得した画像から被検査体のボンディングワイヤ10の形状を演算して把握し、良品か不良品かを判定するためのコンピュータ21と、を備える。
ここで、本実施の形態1におけるボンディングワイヤ形状検査装置1は、ワイヤの3次元計測を行うに当たり、ステレオカメラなど高コストのカメラを用いることなく、より低コストで2次元画像を認識できるカメラを用いて、高速に、ワイヤの形状を3次元で計測できることに特徴がある。
ここで、上記カメラ2には市販の産業用カメラが用いられ、ボンディングワイヤ10の線径、必要な画素分解能、およびフレームレートといった諸条件に応じて、選定されたものが使用される。
また、上記レンズ3は、ボンディングワイヤ10の線径、必要な画素分解能、または視野範囲といった諸条件に応じて選定される。例えば、被検査体のボンディングワイヤ10が、同一視野に複数本存在する場合、通常のレンズを使用すると、画角の影響により、特に視野の端で計測誤差が発生する。そのため、被検査体のボンディングワイヤ10が同一視野に複数本存在する場合には、テレセントリックレンズを使用する。
高さ調節機構4はカメラ2とボンディングワイヤ10の距離を調節し、ピントの合った画像を撮像するために使用する。高さ調節機構4はカメラ側ではなく、ステージ6側に設けても構わない。高さ調節機構4はワイヤの高さがカメラ2、レンズ3の被写界深度に収まらない場合に必要になる。
照明装置5は任意の角度から照明光を照射できるものとする。例えば、ドーム型の形状をしており、複数の発光素子を備え、それぞれの発光素子の点灯、消灯を個別に制御できるものが採用可能である。これに限らず、可動機構を備え、照明装置の位置、角度を制御可能なものでもよい。
上記可動機構が存在しない構成においては、同一平面にあるボンディングワイヤについて、照明装置の照射角度を変えながら複数枚の画像を撮ることでボンディングワイヤの3次元形状を計測することができるため、高速な検査が可能である。また、この構成は安価で実現することができる。
次に、図1のボンディングワイヤ形状検査装置1によって、ボンディングワイヤの形状の良否を判断する方法について以下順に説明する。ここでは、まず、図2を用いて、この検査装置の基本的な構成である照明装置とカメラについて、その機能を中心に説明する。
図2は、上記照明装置5の一例である光源7から、ボンディングワイヤ10に対して照明光を照射した場合において、ボンディングワイヤ10から反射される反射光の様子を示した図である。
この図2において、ボンディングワイヤ10から反射される反射光には、カメラ2で明るく見える領域Aからの反射光である正反射光と、カメラ2からは見え難い、領域A以外の領域からの反射光である拡散反射光の、2種類の反射光が存在する。
すなわち、一般に、物体は、光源により照明光を当てられると、正反射光と拡散反射光を生ずる。この場合において、物体が金属である場合には、正反射光が強く、拡散反射光が弱くなる特性がある。ボンディングワイヤは金属であるため、ボンディングワイヤに照明光が当てられた場合には、正反射光が拡散反射光より強くなる。
本実施の形態1においては、ボンディングワイヤ10に照明光を照射した場合、拡散反射光により、ボンディングワイヤ全体が均一に光ることとなる(図2の破線の矢印を参照)。
一方、このボンディングワイヤのうち、照明光に対して特定の角度を成している領域R(図2の点線で示した部分を参照)からは、カメラ2に対して正反射光が返ってくるため(図2の太い実線の矢印を参照)、ボンディングワイヤの領域R以外の領域に比べて明るく見える。
次に、上記の照明装置(光源)とカメラの構成を適用して、ボンディングワイヤの典型的な形状を例に、ボンディングワイヤの3次元形状の良否を判断する方法の概要について、図3A、図3Bを用いて説明する。
ここで、図3Aは、正常な形状のボンディングワイヤ10nに照明光を照射した場合の正反射光の光路を概念的に示した図であり、図3Bは、形状が不良なボンディングワイヤ10aに照明光を照射した場合の正反射光の光路を概念的に示した図である。これらの図において、照明装置の角度位置は両方の図とも同じであり、角度位置Lである。
図3Aより、正常な形状のボンディングワイヤ10nに照明光を照射した場合には、明るく見える領域Rからの正反射光が、カメラ2の方向に到達することがわかる。一方、図3Bより、形状が不良なボンディングワイヤ10aに照明光を照射した場合には、正反射光がカメラ2の方向には到達しないことがわかる。
すなわち、図1に示すボンディングワイヤ形状検査装置1によって、ボンディングワイヤ形状の良否について判定可能なことがわかる。
そこで、以下では、さらに詳細に、ボンディングワイヤの3次元形状の良否を判断するための具体的方法について説明する。特に、画像による計測などを適用した計測手法について、フローチャートを用いて説明する。
なお、詳細な説明は省略するが、以下に詳しく説明する計測手法は、ボンディングワイヤの折れ曲がり、交差するボンディングワイヤ同士の接触、またはワイヤと構造物の接触を検出する場合にも適用可能である。
図4は、ボンディングワイヤ形状の良否に関し、3次元で判定するための計測手法の手順について、その概要をフローチャートとして示した図である。
最初に、ステップS10において、ボンディングワイヤの平面形状計測を行う。この計測は、ボンディングワイヤの形状について、カメラ2の光軸に直交する平面をPとすると、この平面P上の座標である(x、y)座標に投影した場合において、ボンディングワイヤ上の複数の点を平面P上に投影して、その複数の各点に対応した複数の(x、y)座標を計測することを意味する。なお、さらに詳しい計測方法については後述する。
次に、ステップS11において、ボンディングワイヤの角度形状計測を行う。ここで、この角度θ(以下、角度形状θとも呼ぶ)は、上記平面Pに対して、被測定体であるボンディングワイヤが載置された角として定義される角である。この角度形状計測についてのさらに詳しい説明は後述する。
次に、ステップS12において、ボンディングワイヤの頂点高さ計測を行う。ここで、頂点高さztは、ボンディングワイヤ10の頂点、すなわちz方向の高さが最大になる点である。この頂点高さ計測についてのさらに詳しい説明は後述する。
上記ボンディングワイヤの頂点高さ計測では、ボンディングワイヤ10の頂点、すなわちz方向の高さが最大になる点をボンディングワイヤのフォーカス情報(ここでは、例えば、隣接画素との差分から、最も焦点の合っている画像を決定して、これをz方向の高さの最大点とした情報のこと)を基に計測する。これによってボンディングワイヤ10の3次元形状をより正確に計測できる。
以上に述べた3項目の計測、すなわち、平面形状計測、角度形状計測、頂点高さ計測を、ボンディングワイヤ10の複数の点で行い、各点において、上記計測した3種類のデータを基に、ステップS13において、ボンディングワイヤの3次元形状を推定する。この推定した形状を予め計測して求めたボンディングワイヤのマスターデータ(基準となる3次元形状データ)の複数の点の値と比較することにより、ボンディングワイヤの3次元形状の良否を判定する(ステップS14)。
次に、上記マスターデータと比較する方法の具体例について図5を用いて説明する。
図5において、点線は、基準となるボンディングワイヤ10sの形状を2次元的に示したものである。一方、実線は、計測されたボンディングワイヤ10mの形状を2次元的に示したものである。
この実線で示したボンディングワイヤ10m上の5個の点について、計測で得られたそれぞれのデータを、左から順に、p1=p((x1、y1)、z1、θ1)、p2=p((x2、y2)、z2、θ2)、p3=p((x3、y3)、z3、θ3)、p4=p((x4、y4)、z4、θ4)、p5=p((x5、y5)、z5、θ5)、とした。
ここで、(xm、ym)(ここに、mは1から5の整数)は、平面形状計測で得たデータ、θm(ここに、mは1から5の整数)は、角度形状計測で得たデータ、zm(ここに、mは1から5の整数)は、頂点高さ計測で得たデータである。
上記ボンディングワイヤ10m上の5個の点のデータと、これらの各点に計測位置上で対応する、基準となるボンディングワイヤ10s上の5個の点(これらの点をp01、p02、・・・、p05と表記する)、との差(この差を図5に示すように、それぞれ、Δp1、Δp2、Δp3、Δp4、Δp5とする)を求め(例えば、Δp1=|p1-p01|である)、(Δpm)2(ここに、mは1から5の整数)のm=1からm=5までの各値を求めて加算し、この加算した値の平方根を求める。そして、次に、この平方根と、予め設定された閾値εとの大小関係を比較する。
この場合において、前記平方根が閾値ε以下であれば、ボンディングワイヤの3次元形状は良いと判定し、前記平方根が閾値εより大きい場合には、ボンディングワイヤの3次元形状は不良と判定する。以上がステップS14の具体例である。
そこで、次に、図6、図7を用いて、ステップS10のワイヤ平面形状計測の詳細について説明する。ここで、図6は、ステップS10のワイヤ平面形状計測の詳細を説明するためのフローチャートであり、図7は、カメラ2で撮像されたボンディングワイヤ10の画像の、(x、y)面上での座標点の集まりを示している。
図6のフローチャートにおいて、ステップS100の照明点灯では、コンピュータ21から、コントローラ20を介して照明装置5を点灯させる。次のステップS101の撮像では、コンピュータ21からカメラ2に撮像指令を出し、ボンディングワイヤ10を撮像させる。そして、撮像した画像から、ボンディングワイヤ10の画像を識別し、その複数の点における(x、y)平面上での位置座標を計測する。
次のステップS102の平面上での基準点計測では、被検査体のボンディングワイヤ10の付近にある構造物、例えば図の左側に位置するボンディングパッド11、の角部を基準点(xo,yo)として、この基準点の(x、y)平面上での位置座標を計測する。
ここで、ボンディングワイヤ10の付近にボンディングパッド11がある状態とは、ボンディングワイヤ10の端点がボンディングパッド11に接続されている場合における、ボンディングワイヤ10の端点とボンディングパッド11との位置関係を言う。
次のステップS103の平面上での始点計測では、上記基準点からの相対座標で、正常な位置に被検査体のボンディングワイヤ10の始点(xs、ys)があるか否かを探索する。ボンディングワイヤ10の始点(xs、ys)が正常な位置にあるかどうかは閾値th1と次の式(1)で判定する。
Figure 0007442752000001
なお、上記説明では、ボンディングワイヤ10の端の位置(xs、ys)を始点としたが、ワイヤの端の位置以外の点、例えば点(x1、y1)、を始点としても構わない。
また、正常な位置とは、例えば、図7に矩形状の枠で示したボンディングパッド11内にボンディングワイヤ10の端点(xs、ys)があることである。なお、このステップS103は、画像中の物体が被検査体のボンディングワイヤか否かを識別するために必要なステップである。
ステップS104の平面形状計測では、被検査体のボンディングワイヤ10の始点(xs、ys)からワイヤの軌跡を辿り、ボンディングワイヤ10の別の端点(xe、ye)に至るまでの複数の点で、ワイヤ形状(ワイヤの平面座標(x、y)の群)を順次、計測していく。例えば、図7では、点(x1、y1)、点(x2、y2)、・・・、点(x5、y5)を計測する。そして、図7に示すように、ボンディングワイヤの形状を、始点(xs、ys)と、中間点(x1、y1)、(x2、y2)…、(xn、yn)と、終点(xe、ye)の組として記録してもよいし、ワイヤの輪郭情報をそのまま記録してもよい。ここで、中間点の点数、間隔は、ボンディングワイヤ10の長さ、カメラ2の画素分解能等を考慮して決定する。
なお、点(xe、ye)は、ボンディングパッド11の始点(xs、ys)とは異なる、ボンディングパッド12内の点であって、ボンディングワイヤ10の別の端点が接続されている点である。また、左下の矢印x、yは図7における平面座標(x、y)の方向を示す。
ところで、画像中に複数本のワイヤが存在し、被検査体のボンディングワイヤ10の始点(xs、ys)が正常な位置に無かった場合、どのワイヤが被検査体のボンディングワイヤ10かを識別することができない。
このような被検査体のボンディングワイヤ10の識別ができなかった場合、そのワイヤについては、ステップS103以降のステップ(ステップS104)は行わなくてもよいし、被検査体のボンディングワイヤ10の可能性が高いと思われるワイヤについて、以降のステップを継続してもよい。
例えば、被検査体のボンディングワイヤ10の可能性が高いと思われるワイヤについては、閾値th2を用いて、次式(2)で判定する。被検査体のボンディングワイヤ10の可能性が高いと思われるワイヤの中で式(2)を満たし、かつ式(2)の左辺が最も小さい値になったワイヤについて以降のステップを継続する。
Figure 0007442752000002
次に、ワイヤ角度計測方法(図4のステップS11)の詳細について、図8、図9、図10を用いて以下で説明する。ここでは、ボンディングワイヤ10の所定の平面(ここではレンズ3の光軸に直交する平面)に対する角度について、カメラ2から見た場合の、ボンディングワイヤ10の奥行方向の角度として計測する。
まず、図8について説明する。上述のワイヤ角度計測方法を原理的に説明するための図が図8である。
この図8においては、光源7からの照明光をボンディングワイヤ10が正反射し、それをカメラ2で撮像することで、カメラ2に対するボンディングワイヤ10の奥行方向の角度を計測することができる。
図8に示したように、カメラ2に取り付けたレンズ3の光軸(この軸は、同時にカメラ2の光軸とも言える。よって、以降、この軸をカメラ2の光軸とも呼ぶ)に直交する面Pに対して、ボンディングワイヤが角度θで載置されているとする。この場合の、ボンディングワイヤに対する照明光の入射角、反射角をφとし、この入射角と反射角とで形成される角度をαとする。この角度αは、図に示したように、カメラ2の光軸に対する光源の設定位置を角度で表したものともなっていることから、以降、このαを照明装置の角度位置とも呼ぶ。
図8に示したような場合、すなわち、光源からの照射光によってボンディングワイヤ直上に配置されたカメラに正反射光が入射する場合には、ボンディングワイヤの角度形状θと照明光の入射角、反射角であるφとの間にθ+φ=90°の関係が成り立つ。よって、このような場合には、結果としてα=2θの関係が成り立つことがわかる。
以上により、照明光を正反射することでボンディングワイヤのある箇所が強く光った場合、このボンディングワイヤの当該箇所の形状を表す角度θが照明装置(光源)のレンズ光軸に対する角度位置αから計測できることがわかる。
次に、上記ボンディングワイヤ10について説明した原理的なワイヤ角度計測方法を用いて、ボンディングワイヤ10上の複数の点について、ワイヤ角度形状計測を行う方法について説明する。すなわち、ステップS11で説明したワイヤ角度形状計測方法(図8中の角度θの計測)を用いて、照明装置のボンディングワイヤ10に対する照射角度を変化させながら、ボンディングワイヤ10の各計測点における角度θを計測する。以下では、この方法についてフローチャートを用いた図9により、ボンディングワイヤ10の各計測点におけるワイヤ角度形状計測の詳細について説明する。
図9は、ステップS11(図4参照)のワイヤ角度形状計測の詳細を示すフローチャートである。ステップS110の照明点灯では、コンピュータ21から、コントローラ20を介して照明装置5を点灯させる。次のステップS111の照明角度変更では、照明光のカメラの光軸に対する角度αをαs≦α≦αeの範囲で変更する。ここで、αs、αeは、ボンディングワイヤ10の取りうる角度(θの変化の範囲)に応じて決定すればよい。なお、αsからαeまで、角度を変化させる際の変化量は必要な計測精度に応じて決定する。
ただし、上述の平面Pに対して垂直なボンディングワイヤ(この場合にはφ=0°であり、θ=90°)の正反射光をカメラで撮像するためには、α=180°、すなわちカメラ2の真下から照明光を照射することになるため、物理的な制約からこの構成においては、ボンディングワイヤの角度を計測することはできない。
次のステップS112のカメラ高さ変更では、照明装置の角度に合わせてカメラの高さをボンディングワイヤに対してピントが合うように調節する。この場合、ボンディングワイヤ10の形状は良品であれば同じであるため、ある角度θで照明光をボンディングワイヤ10に照射したとき、ワイヤのどの箇所が正反射光を返すかは既知である。このことから、ボンディングワイヤ10の、カメラに正反射光が入射して明るく見える箇所にピントが合う位置にカメラの高さを調節する。
次のステップS113の撮像では、コンピュータ21からカメラ2に撮像指令を出し、ワイヤを含む画像を撮像させる。
次のステップS114では、撮像した画像からボンディングワイヤの複数の各点での角度形状θを順次、計測する。
そこで、図10により、照明光を角度αでボンディングワイヤ10に照射したときについて、以下説明する。ステップS10のワイヤ平面形状計測で計測した計測点(xm、ym)(ここで、mは1から5の整数)におけるワイヤ角度計測で計測した値をθm(mは1から5の整数)とすると、図10に示した各計測点p2m(ここで、mは1から5の整数)は、p2m=p2((xm、ym)、θm)(mは1から5の整数)と表記できる。そして、計測点p2mの平面座標(xm、ym)に対応する箇所からの正反射光がカメラ2に入射し、明るく見える画像が撮像できたとする。
このとき、計測点p23におけるボンディングワイヤ10の角度θ3は、照明光の光軸に対する角度αから、θ3=0.5αとして求めることができる。なお、図10の左下に示す矢印(の組)は、この図における座標系(x、z)の方向を示す。ここで、xは上記平面座標系のx方向であり、zはボンディングワイヤ10の高さ方向(カメラ2から見た場合の奥行方向。光軸方向でもある)である(以下の図においても同様)。
このようにして、ステップS111からステップS114を、上記αs≦α≦αeの範囲で照明光の照射角度を変化させながらワイヤを撮像し、角度形状θを都度、計測していく。
次に、ワイヤ頂点高さ計測の方法(図4のステップS12)の詳細について、図11、図12を用いて以下で説明する。ステップS12のボンディングワイヤの頂点の高さを計測するワイヤ頂点高さ計測では、ボンディングワイヤ10の頂点、すなわちz方向の高さが最大になる点を計測する。これによってボンディングワイヤ10の3次元形状をより正確に計測できる。
図11は、ボンディングワイヤ10のワイヤ頂点高さ計測の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS120の照明点灯では、ボンディングワイヤ10の頂点を撮像するための照明装置を点灯する。照明光はボンディングワイヤ10の頂点が強く反射するように、α=90°の角度で照射してもよいし、拡散反射光を利用して頂点部分が均一に光るような角度で照射してもよい。
次のステップS121のカメラ高さ変更ではボンディングワイヤ10の頂点にピントが合う高さにカメラ位置を調節する。(x、y)座標平面上で見た場合の、ボンディングワイヤ10の頂点の位置は、ステップS11のワイヤ角度形状計測で、各計測点について計測したθが、θ=0となる点、または隣り合う2つの計測点(これらの計測点における角度の計測値がθaおよびθbとして)について、θa<0<θbが成り立つ位置の何れかであると想定される。
ここで、カメラ高さの上限hsと下限heは、ボンディングワイヤ10の頂点が存在しうる範囲に応じて適宜決定する。上記hsからheまで高さを変化させる際の変化量(1回の位置変更による変化量)は必要な計測精度に応じて決定する。
次のステップS122の撮像で、コンピュータ21からカメラ2に撮像指令を出し、ボンディングワイヤを撮像させる。
上記ステップS121からステップS122を繰り返し、異なる高さでボンディングワイヤ10の頂点を撮像し、撮像した画像の集合を得る。
次のステップS123では、撮像した画像から、ボンディングワイヤ10の頂点高さztを決定する。
いま、ステップS121からステップS122を繰り返し、撮像した画像Iとカメラ高さhについて、複数の組(I1、h1)、(I2、h2)、・・・、(In、hn)が得られたとし、この集合からボンディングワイヤ10の頂点として最もピントが合っている画像を判定する。
この判定の際には、画像Iと、画像Iの画像処理フィルタの1つである、例えば8近傍のラプラシアンフィルタFとにより、画像処理(例えば畳み込み積分)を行う。ここで、画像IとラプラシアンフィルタFの各要素が下記の式(3)のように表されるとき、画像処理の結果は、例えば、畳み込み積分の要素Gにより、式(4)のように表される。
Figure 0007442752000003
Figure 0007442752000004
ずなわち、上記畳み込み積分の要素で表される画像処理を行い、得られた結果を基に画像を判定する。
ここで、ラプラシアンフィルタFは、二次微分により、一般に、画像中の隣接する画素の画素値の差が大きい箇所を強調するため(例えば、特許文献2参照)、画像qにおけるボンディングワイヤの輝度値は、ピントの合っているときほど大きくなる。そして、画像qの中からボンディングワイヤの頂点と想定される点が写っている箇所を切り出し、切り出した範囲の画素値の総和Sを計算する。画素値の総和Sが最大となったときのカメラ高さhとレンズ3の焦点距離から、ボンディングワイヤ10の頂点高さztが計測できる。
上記ステップS10のワイヤ平面形状計測と、ステップS11のワイヤ角度形状計測と、ステップS12のワイヤ頂点高さ計測は、同時に行っても構わない。例えば、ある角度αで照明光を被測定体に照射して撮像して得た1枚の画像で、ワイヤ平面形状計測、ワイヤ角度形状計測、ワイヤ頂点高さ計測、を同時に行ってもよい。
次のステップS13のワイヤ形状の推定では、ステップS12のワイヤ頂点高さ計測で計測したボンディングワイヤ10の頂点高さztと、ステップS11のワイヤ角度形状計測で計測したボンディングワイヤ10の各計測点における角度θをもとに、他の計測点でのワイヤ高さを推定する。
図12において、計測したボンディングワイヤ10の頂点高さztは、計測点p3=p((x3、y3)、z3、θ3)、(ここで、z3=zt)、に対応するものとする。
また、他の計測点p1、p2、p4、p5も同様である(例えばp2=p((x2、y2)、z2、θ2)。ここで、(x、y)座標平面上での、計測点(x3、y3)(ここで、z=z3=zt、θ=θ3)と、計測点(x2、y2)(ここで、z=z2、θ=θ2)との平面座標上での相対距離Lxyは次の式(5)で表せる。
Figure 0007442752000005
このとき、隣の計測点のボンディングワイヤ高さz2は、上記Lxyとθ3を用いて次の式(6)で表せる。
Figure 0007442752000006
これらを利用して全ての計測点についてボンディングワイヤ高さを推定することができる。なお、L1、L2、L3、L4は、それぞれ、(x、z)座標上での、上記p1とp2との間隔、p2とp3との間隔、p3とp4との間隔、p4とp5との間隔を表す。
ステップS14(図4参照)のボンディングワイヤ形状の良否判定では、前ステップで計測したワイヤ形状の推定データをもとに、ワイヤ形状が良品かどうかを判定する。ここでは、上述のように、計測したワイヤ形状の推定データと、良品の(正常な形状の)ワイヤ形状データとを比較することで判定を行う。
また、必要に応じて別の判定条件を加えてもよい。例えば、ワイヤ同士が交差する場合、交差する箇所のワイヤ高さzの差がある閾値より小さければワイヤ同士が接触している可能性があるとして不良品判定してもよい。
また、ワイヤと構造物の接触のおそれがある場合には、構造物の位置データとワイヤ形状データを比較して、それらの差と閾値との差を基に、接触が無いか否かを判定してもよい。
実施の形態2.
実施の形態2における被検査体の検査装置は、照明装置5に加えて、等間隔の平行線からなる格子を投影する照明装置、すなわち格子投影照明装置50を備えている。
この格子投影照明装置50を用いて、ステップS11のワイヤ角度形状計測を行うことで、より高速に検査を行うことができる。
図13は格子投影照明装置50を用いてワイヤ角度形状を計測する方法を示す図である。
角度形状θのボンディングワイヤ10に対して、格子投影照明装置50から光軸に対する照射角度φで照明光を照射し、ボンディングワイヤ10に格子模様が投影された画像をカメラ2で撮像し、格子間隔がL1であることが確認できたと仮定する。
このとき、上記照射角度φは、ボンディングワイヤ10の角度形状θと、隣接する2つの格子間の間隔D1(平面P上での間隔)と、θ=0、すなわち基準面Pに対して直交する方向から照明光を照射したときにできる格子の間隔D2を用いて下記の式(7)で表せる。
Figure 0007442752000007
上記の式(7)を用いてボンディングワイヤ10に投影された格子模様の間隔L1から、ボンディングワイヤ10の角度θを計測することができる。この計測方法により、より高精度にボンディングワイヤ10の角度θを計測することができる。
ステップS11のワイヤ角度形状計測以外は、実施の形態1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
実施の形態3.
実施の形態3における検査装置は、実施の形態1における検査装置の構成(照明装置5が任意の角度から照明光を照射できる構成)に加えて、スペクトル分布を有し所定の中心波長またはピーク波長を持つ照明光(所定のスペクトル分布を持つ照明光)を同時に異なる角度から照射できる構成にしたものである(図14参照)。
このような構成により、例えば、中心波長λ1の照明光を角度α1から照射し、同時に中心波長λ2の照明光を角度α2から照射し、カメラ2で撮像することにより(図示せず)、ステップS11におけるワイヤ角度形状計測における撮像回数を減らすことができるため、より高速に検査が可能となる。
さらに、ハイパースペクトルカメラ2aを用いて、より多くの角度から同時に異なる中心波長またはピーク波長(図14では、λa、λb、λc、λd、λeの5つの異なる中心波長またはピーク波長を持ち、スペクトル分布した特性を有する)を持つ照明光(異なるスペクトル分布を持つ照明光)を照射するようにすれば、同様にして、撮像回数を大幅に減らすことができる(図14参照)。
なお、この図14において、実線の矢印はドーム型の照明装置からボンディングワイヤ10に照射される照明光を示し、点線の矢印は、上記照射光により、ボンディングワイヤ10からハイパースペクトルカメラ2aに向けて反射される正反射光を示している。また、ステップS11のワイヤ角度形状計測以外は実施の形態1と同様である。
実施の形態4.
実施の形態1における検査装置において、カメラ2と照明装置5、もしくは、ステージ6に可動機構を備え、ボンディングワイヤ10とカメラ2、照明装置5の位置関係を自由に変えられる構成にしてもよい(例えば図15A、図15Bを参照)。このような構成としたものが、本実施の形態4に係る検査装置である。
上述の構成により、ステップS11のワイヤ角度形状計測において、複雑な形状のボンディングワイヤ10の3次元形状も計測することができる。例えば、図15に示すような高低差のある構造物の間にボンディングワイヤ10が存在する場合、真上から撮像して検査を行う場合においては、ワイヤの垂直に近い部分の角度計測は困難であるため、ボンディングワイヤのごく頂点の付近しか計測できない(図15Aの計測可能範囲Ra参照)。
しかし、ボンディングワイヤ10とカメラ2、照明装置5の位置関係を調節すれば、真上からでは計測できなかった箇所の角度計測も可能となるため(図15Bの計測可能範囲Ra参照)、複雑な形状のボンディングワイヤを計測するような場合でも、正確な角度計測を行うことができる。
なお、ステップS11のワイヤ角度形状計測以外は実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
なお、以上で説明したコントローラ20は、コンピュータ21と同様に、ハードウェアの一例を図16に示すような、プロセッサ100と記憶装置101から構成される。記憶装置101は、図示していないランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置と、を具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ100は、記憶装置101から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ100にプログラムが入力される。また、プロセッサ100は、演算結果等のデータを記憶装置101の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。具体的には被測定体の3次元計測に当たり、測定点の数は5個である場合について説明したが、測定点の数、測定範囲などは測定対象、あるいは測定目的に応じて変更することができる。具体的には、例えば、交差するワイヤ同士の接触の有無を計測する場合には、接触の可能性がある範囲に限定して、その限定された範囲に絞って計測することが可能であり、これにより計測時間を短縮できる。
1 被検査体の形状検査装置、2 カメラ、2a ハイパースペクトルカメラ、3 レンズ、4 高さ調節機構(調節機構)、5 照明装置、6 ステージ、7 光源、10、10a、10m、10n、10s ボンディングワイヤ、11、12 ボンディングパッド、20 コントローラ、21 コンピュータ、50 格子投影照明装置、100 プロセッサ、101 記憶装置

Claims (4)

  1. 被検査体に対して移動可能に設けられ、前記被検査体を撮像するカメラ、
    前記カメラと前記被検査体の距離を調節するための調節機構、
    前記被検査体に光を照射する光源を有するとともに、この光源の位置が変更可能な照明装置、
    前記調節機構の動作を制御するとともに、前記照明装置の光源の位置変更動作、点灯動作、スペクトル分布の変更動作、および前記カメラが前記被検査体を撮像する動作、をそれぞれ制御するコントローラ、
    前記被検査体に対し、前記カメラと前記光源の位置を変更する動作、前記光源の点灯動作、前記光源のスペクトル分布を変更する動作、および前記カメラに前記被検査体を撮像する動作をそれぞれ指令する、動作指令を出力するコンピュータ、
    を備え、
    前記カメラの位置を移動させるとともに、前記被検査体に対する前記光源からの光の照射位置を変えて、前記被検査体を撮像し、撮像した画像を基に前記コンピュータにより前記被検査体の形状を推定して予め計測した基準となる被検査体の形状と比較することにより、前記被検査体の3次元形状を判別する、被検査体の形状検査装置
    を用いた前記被検査体の形状検査方法であって、
    前記被検査体に対して、前記照明装置の位置を変更しつつ当該変更した位置ごとに、前記カメラの光軸に直交する平面へ前記被検査体を投影した場合の前記被検査体の平面位置と、前記カメラに前記被検査体からの正反射光が入射した場合の前記照明装置の角度位置から求まる前記被検査体の角度形状と、前記被検査体に対して前記カメラの光軸方向にカメラを移動させた場合にピントが合った位置で撮像した画像から求めた前記被検査体の頂点高さとから、前記被検査体の3次元形状を求め、前記被検査体の形状を判別する、
    ことを特徴とする被検査体の形状検査方法。
  2. 被検査体に対して移動可能に設けられ、前記被検査体を撮像するカメラ、
    前記カメラと前記被検査体の距離を調節するための調節機構、
    前記被検査体に光を照射する光源を有するとともに、この光源の位置が変更可能な照明装置であって等間隔の平行線からなる格子を投影する格子投影照明装置、
    前記調節機構の動作を制御するとともに、前記照明装置の光源の位置変更動作、点灯動作、スペクトル分布の変更動作、および前記カメラが前記被検査体を撮像する動作、をそれぞれ制御するコントローラ、
    前記被検査体に対し、前記カメラと前記光源の位置を変更する動作、前記光源の点灯動作、前記光源のスペクトル分布を変更する動作、および前記カメラに前記被検査体を撮像する動作をそれぞれ指令する、動作指令を出力するコンピュータ、
    を備え、
    前記カメラの位置を移動させるとともに、前記被検査体に対する前記光源からの光の照射位置を変えて、前記被検査体を撮像し、撮像した画像を基に前記コンピュータにより前記被検査体の形状を推定して予め計測した基準となる被検査体の形状と比較することにより、前記被検査体の3次元形状を判別する、被検査体の形状検査装置
    を用いた前記被検査体の形状検査方法であって、
    前記格子投影照明装置により前記被検査体に照射した際に得られる、前記被検査体に投影された格子模様を前記カメラで撮像して計測した格子間隔と、前記被検査体の角度形状とを基に、前記被検査体の3次元形状を計測して前記被検査体の形状の良否を判別する、
    ことを特徴とする被検査体の形状検査方法。
  3. 前記カメラはハイパースペクトルカメラであり、
    前記照明装置は、前記被検査体に対して異なる角度位置から照射するとともに、異なるスペクトル分布を持つ光を照射する複数の光源を有し、
    前記照明装置が前記被検査体に対して複数の角度位置から同時に光を出射する被検査体の形状検査装置を用いた前記被検査体の形状検査方法であって、
    前記被検査体に対して複数の位置から同時に照明光を照射する、
    ことを特徴とする請求項に記載の被検査体の形状検査方法。
  4. 前記被検査体が移動可能なステージに搭載された被検査体の形状検査装置を用いた前記被検査体の形状検査方法であって、前記被検査体と前記カメラ、および前記照明装置との間の位置関係を変更して前記被検査体を計測する、
    ことを特徴とする請求項に記載の被検査体の形状検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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