JP7441154B2 - バッテリ情報取得装置およびバッテリ情報の取得方法 - Google Patents

バッテリ情報取得装置およびバッテリ情報の取得方法 Download PDF

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Description

本開示は、部品実装機に関わるバッテリ残量をチェックするバッテリ情報取得装置に関するものである。
従来、上記バッテリ情報取得装置に関し、種々の技術が提案されている。例えば、下記特許文献1に記載の技術は、部品供給装置を用いて部品実装を行なう表面実装機であって、前記部品供給装置に関連する供給装置関連情報を記憶する記憶手段と、前記供給装置関連情報に関する表示を行なう表示手段とを、持ち運び可能な可搬型装置本体に設けており、前記記憶手段と前記表示手段とが前記可搬型装置本体とともに一体的に持ち運び可能となっている携帯式保守装置が、着脱自在な第1着脱部と、前記携帯式保守装置が前記第1着脱部に装着した状態で、前記部品供給装置に関連する供給装置関連情報を前記携帯式保守装置に送信する動作、および、前記携帯式保守装置から前記供給装置関連情報を受信する動作のうち、少なくともいずれか1つの動作を前記第1着脱部を介して実行可能である通信手段とを備えたことを特徴とする。
更に、前記表面実装機は、前記携帯式保守装置に給電可能な電源手段と、前記携帯式保守装置と着脱自在な第2着脱部とを備え、前記第1着脱部および前記第2着脱部が前記携帯式保守装置に装着した状態において、前記第2着脱部を介して前記携帯式保守装置に搭載される充電可能な電池への給電ができる。
その際、携帯式保守装置は、電池の電力残量を確認して、充電の要否を判断する。
特開2009-302184号公報
しかしながら、例えば、予備として長期間保管していた携帯式保守装置が表面実装機に実装された際に、電池切れが確認されると、電池の充電又は交換が必要となり、予定外の段取り工数が発生する。
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、部品実装機から取り外された実装ヘッドのバッテリ残量をチェックすることが可能なバッテリ情報取得装置を提供することを課題とする。
本明細書は、実装ヘッドに着脱可能であり、実装ヘッドの不揮発性メモリに給電する電源線と実装ヘッドの不揮発性メモリを制御可能にする制御線とを有するコネクタと、実装ヘッドが部品実装機から取り外されたオフライン状態において、実装ヘッドにコネクタが取り付けられることによって、実装ヘッドの不揮発性メモリからバッテリ情報を読み取る読取部と、バッテリ情報に基づいて実装ヘッドのバッテリ残量を表示する表示部と、を備えるバッテリ情報取得装置を、開示する。
本開示によれば、バッテリ情報取得装置では、部品実装機から取り外された実装ヘッドのバッテリ残量をチェックすることが可能である。
部品実装機の概略構成図である。 部品実装機と管理サーバの電気的な接続関係を示すブロック図である。 バッテリの放電特性の一例を示す説明図である。 バッテリ情報取得装置が組み込まれた洗浄ユニットを示す斜視図である。 バッテリ情報取得装置と洗浄ユニットの電気的な接続関係を示すブロック図である。 バッテリ情報の一例を示す説明図である。 バッテリ残量に関する表示の一例を示す説明図である。 バッテリ情報の取得方法の一例を示すフローチャートである。 バッテリ情報の変更例を示す説明図である。 バッテリ情報の変更例を示す説明図である。
次に、本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、部品実装機10の概略構成図である。図2は、部品実装機10と管理サーバ70の電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、図1の左右方向がX軸方向であり、前後方向がY軸方向であり、上下方向がZ軸方向である。また、部品実装機10は、基板搬送方向であるX軸方向に複数台配置されて、部品実装ラインを構成する。
部品実装機10は、図1に示すように、部品供給装置21と、基板搬送装置22およびXY移動装置30を含む実装機本体と、実装ヘッド40とを備える。実装機本体は、基台11に支持された筐体12内に配置されている。部品供給装置21と実装ヘッド40は、実装機本体に対して着脱可能に構成されている。また、部品実装機10は、この他に、図2に示すように、表示装置28と、実装ヘッド40の後述する各軸のサーボモータを制御するサーボ制御部65と、装置全体を制御する制御装置60とを備える。部品実装機10は、工場内の電源100から各部に電力が供給されることにより駆動し、電源100からの電力を実装機本体に取り付けられた実装ヘッド40に供給可能に構成されている。
部品供給装置21は、部品を部品供給位置まで供給するものである。部品供給装置21は、所定間隔毎に形成された収容部に部品が収容されたテープをリールから引き出してピッチ送りすることで、部品を供給するテープフィーダとして構成されている。テープフィーダは、基台11の前側に左右方向(X軸方向)に並ぶ複数のフィーダ台にそれぞれ着脱可能に取り付けられる。
基板搬送装置22は、左右方向(X軸方向)に基板Cの搬入、固定および搬出を行うものである。基板搬送装置22は、図1の前後に間隔を空けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを備える。基板Cは、このコンベアベルトにより搬送される。
XY移動装置30は、図1に示すように、X軸スライダ32とY軸スライダ36とを備え、XY平面上で実装ヘッド40を移動させる。X軸スライダ32は、Y軸スライダ36の前面に左右方向に延在するように設けられた上下一対のX軸ガイドレール31に支持され、X軸モータ33(図2参照)の駆動によって左右方向すなわちX軸方向に移動する。Y軸スライダ36は、筐体12の上段部に前後方向に延在するように設けられた左右一対のY軸ガイドレール35に支持され、Y軸モータ37(図2参照)の駆動によって前後方向すなわちY軸方向に移動する。XY移動装置30は、この他に、図示しないが、X軸スライダ32の位置を検知するX軸エンコーダやY軸スライダ36の位置を検知するY軸エンコーダなどを備える。X軸スライダ32には実装ヘッド40が着脱可能に取り付けられる。このため、実装ヘッド40は、XY移動装置30によりXY方向に移動可能となる。
実装ヘッド40は、部品供給装置21から供給された部品を吸着ノズル44で採取(吸着)し、基板搬送装置22に固定された基板Cへ実装する。実装ヘッド40は、複数の吸着ノズル44をそれぞれ保持するノズルホルダが円周方向に所定間隔で配置されたヘッド本体41と、複数のサーボモータと、各サーボモータ用のエンコーダと、ヘッド制御部45(図2参照)と、バッテリ48(図2参照)と、を備える。実装ヘッド40は、図2に示すように、サーボモータとして、R軸モータ51と、Q軸モータ53と、第1Z軸モータ55と、第2Z軸モータ57とを備え、サーボモータ用のエンコーダとして、エンコーダ52,54,56,58とを備える。
R軸モータ51は、ヘッド本体41をその軸心線(R軸)周りで回転させることで各ノズルホルダに保持された吸着ノズル44をヘッド本体41の円周方向に旋回させる。エンコーダ52は、R軸モータ51の回転位置(回転角度)を検出し、検出した回転位置などの位置情報をメモリ52aに記憶する。Q軸モータ53は、各ノズルホルダをその軸心線(Q軸)周りで回転(自転)させることで吸着ノズル44を軸心線周りに回転させる。エンコーダ54は、Q軸モータ53の回転位置(回転角度)を検出し、検出した回転位置などの位置情報をメモリ54aに記憶する。第1および第2Z軸モータ55,57は、吸着ノズル44の旋回軌道上の2つの所定位置でノズルホルダ(吸着ノズル44)をそれぞれ昇降させることで、2つの吸着ノズル44に部品の吸着動作を個別に行わせる。エンコーダ56,58は、それぞれ第1および第2Z軸モータ55,57の回転位置を検出し、検出した回転位置などの位置情報をメモリ56a,58aに記憶する。メモリ52a,54a,56a,58aは、SRAMなどの揮発性メモリである。
ヘッド制御部45は、実装ヘッド40の制御を行うものであり、図示しないCPUやROM、RAM、入出力インタフェースなどの他、稼動データ用メモリ46を備える。稼動データ用メモリ46は、電力が供給されなくてもデータを保持するEEPROMなどの不揮発性メモリである。
バッテリ48は、例えば円筒型のリチウム一次電池であり、実装ヘッド40に交換可能に取り付けられている。なお、バッテリ48の交換は、作業者により容易に行うことが可能となっている。このバッテリ48は、主にエンコーダ52,54,56,58の各メモリ52a,54a,56a,58aのバックアップ用に用いられるものである。上述したように、メモリ52a,54a,56a,58aは、いずれも揮発性メモリであり、実装ヘッド40が部品実装機10から取り外された状態でもメモリ52a,54a,56a,58aが位置情報を保持するために、バッテリ48が電力を供給する。バッテリ48は、図3に示すように、時間が経過しても電圧が大きく低下せず略一定で推移し、バッテリ残量が残り僅かになると、電圧が急激に低下する放電特性を有する。なお、上述したように、実装ヘッド40が実装機本体に取り付けられている状態では、電源100からの電力が実装ヘッド40に供給されるため、その電力でメモリ52a,54a,56a,58aが位置情報を保持することができる。このため、実装ヘッド40が実装機本体に取り付けられている状態では、取り外されている状態に比べると、エンコーダ52,54,56,58の単位時間当たりのバッテリ消費量が、大きく低下することになる。
サーボ制御部65は、実装機本体に取り付けられている実装ヘッド40の各サーボモータを、制御装置60からの制御信号に基づいて設定される目標位置(目標回転位置)と、各エンコーダにより検出された位置情報とに基づいてフィードバック制御するものである。本実施形態では、サーボ制御部65は、R軸サーボアンプ66と、Q軸サーボアンプ67と、第1Z軸サーボアンプ68と、第2Z軸サーボアンプ69とを備える。R軸サーボアンプ66は、エンコーダ52からR軸モータ51の位置情報を入力し、R軸モータ51をフィードバック制御する。Q軸サーボアンプ67は、エンコーダ54からQ軸モータ53の位置情報を入力し、Q軸モータ53をフィードバック制御する。第1Z軸サーボアンプ68は、エンコーダ56から第1Z軸モータ55の位置情報を入力し、第1Z軸モータ55をフィードバック制御する。第2Z軸サーボアンプ69は、エンコーダ58から第2Z軸モータ57の位置情報を入力し、第2Z軸モータ57をフィードバック制御する。なお、複数のサーボモータを、1個の多軸サーボアンプで制御するように構成してもよい。
制御装置60は、図2に示すように、CPU61を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU61の他に、処理プログラムを記憶するROM62や作業領域として用いられるRAM63、各種データを記憶する外部記憶装置としてのHDD64、入出力インタフェース、日時の計時を行うリアルタイムクロック(RTC)などを備える。制御装置60は、部品供給装置21や基板搬送装置22、表示装置28、XY移動装置30(X軸モータ33,Y軸モータ37)、実装ヘッド40のヘッド制御部45、サーボ制御部65などへ制御信号を出力する。また、制御装置60には、部品供給装置21や基板搬送装置22、XY移動装置30(X軸エンコーダ、Y軸エンコーダ)、実装ヘッド40のヘッド制御部45、サーボ制御部65などから信号が入力される。
管理サーバ70は、例えば、汎用のコンピュータであり、複数の部品実装機10を管理する。管理サーバ70は、図2に示すように、CPU71を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU71の他に、処理プログラムを記憶するROM72や作業領域として用いられるRAM73、各種データを記憶する外部記憶装置としてのHDD74、入出力インタフェース、日時の計時を行うリアルタイムクロック(RTC)などを備える。管理サーバ70には、マウスやキーボード等の入力装置76から入力信号が入力される。管理サーバ70からは、表示装置78への画像信号が出力される。また、管理サーバ70は、複数の部品実装機10の各々と通信を介して必要な情報をやり取り可能である。管理サーバ70のHDD74は、基板Cの生産ジョブを記憶している。基板Cの生産ジョブには、各部品実装機10においてどの部品をどの順番で基板Cへ実装するか、また、そのように部品を実装した基板Cを何枚作製するかなどの生産スケジュールが含まれる。管理サーバ70は、オペレータが入力装置76を介して入力したデータに基づいて生産ジョブを生成し、生成した生産ジョブを各部品実装機10へ送信することで、各部品実装機10に生産の開始を指示する。
図4は、バッテリ情報取得装置1が組み込まれた洗浄ユニット90を示す斜視図である。図5は、バッテリ情報取得装置1と洗浄ユニット90の電気的な接続関係を示すブロック図である。
洗浄ユニット90は、実装ヘッド40の洗浄や検査を行うものであって、図4に示すように、キャスタ92付きの作業台93上に設置されている。洗浄ユニット90は、作業台93とともに、任意の位置に移動可能となっている。かかる洗浄ユニット90に、実装ヘッド40が適宜装着される。さらに、洗浄ユニット90は、ある程度透明な樹脂等からなる図略の開閉可能なカバーによって覆われるようになっている。洗浄ユニット90には、操作パネル95が取り付けられ、この操作パネル95に、モニタ125、データ入力用のキーボード126が設けられ、このキーボード126に、スタートボタンSB等の各種操作ボタンや、モニタ125に表示されたカーソルを移動する矢印キー128(図5参照)等が設けられている。
モニタ125には、洗浄ユニット90に装着された実装ヘッド40を洗浄するか検査するかの選択モード等が表示されるとともに、洗浄後の検査結果等が表示されるようになっている。
洗浄ユニット90には、部品実装機10から取り外された実装ヘッド40を装着する個所に、ヘッドクランプ装置96が設けられ、このヘッドクランプ装置96によって実装ヘッド40が、洗浄ユニット90のユニット本体91に位置決めクランプされる。また、洗浄ユニット90には、実装ヘッド40内を洗浄したエアやオイルを吸引する汚れ吸引ブロア97を有するオイル回収ボックス98が設けられている。さらに、洗浄ユニット90には、操作パネル95よりも下側において、ルブリゲータ118が取り付けられている。ルブリゲータ118では、洗浄用のオイルがミスト状にされる。
なお、ヘッドクランプ装置96は、部品実装機10のX軸スライダ32に実装ヘッド40を取り付ける機構と共通(同じ構成)のものである。図4は、洗浄ユニット90のユニット本体91に実装ヘッド40を装着(位置決めクランプ)した状態を示している。そして、実装ヘッド40を洗浄する場合には、部品実装機10から実装ヘッド40が取り外されて洗浄ユニット90まで運ばれ、ヘッドクランプ装置96によって、洗浄ユニット90のユニット本体91に装着される。
図5に示すように、制御装置120は、中央処理装置(CPU121)と、各種の制御データおよび制御プログラム等を記憶するメモリ(ROM122およびRAM123)と、入出力インターフェイス124を備えている。制御装置120は、洗浄ユニット90を制御するものである。入出力インターフェイス124には、上記した操作パネル95のモニタ125およびキーボード126等が接続されている。さらに、キーボード126には、上記した矢印キー128およびスタートボタンSBが設けられている。
また、入出力インターフェイス124には、洗浄ユニット90に装着された実装ヘッド40のR軸モータ51、Q軸モータ53、第1Z軸モータ55および第2Z軸モータ57を制御するモータ制御ユニット127が接続されるとともに、流量測定センサ108および真空圧測定センサ112が接続されている。かかる制御装置120によって、洗浄ユニット90に装着された実装ヘッド40の洗浄サイクルや検査サイクルが実行処理される。
操作パネル95のモニタ125には、洗浄ユニット90に装着された実装ヘッド40のシリアルナンバーが表示されるとともに、洗浄あるいは検査の実施日時、各種の検査結果、ならびに検査結果に基づく合否の判定結果等が表示され、これら表示内容は、制御装置120のRAM123に記憶されるようになっている。
制御装置120には、外部コンピュータ140がLANケーブル141を介して接続され、外部コンピュータ140に、洗浄を行った日時や検査結果等のデータをLANケーブル141を介して転送し、保存できるようになっている。これによって、外部コンピュータ140で、洗浄および検査の履歴を閲覧することができるようになり、また、次の洗浄時期等を報知することが可能となる。
このように構成された洗浄ユニット90では、実装ヘッド40の洗浄や検査が行われる。その際、実装ヘッド40は、部品実装機10の実装機本体から取り外され、洗浄ユニット90のユニット本体91に装着される。また、実装ヘッド40の洗浄や検査では、流量測定センサ108あるいは真空圧測定センサ112が用いられる。実装ヘッド40の洗浄では、例えば、吸着ノズル44で部品を吸着するために設けられた負圧エア通路が、エアあるいはオイルで洗浄される。実装ヘッド40の検査では、例えば、上記負圧エア通路の摺動部におけるエアの漏洩等が検査される。なお、洗浄ユニット90では、上述した実装ヘッド40の洗浄や検査に加えて、実装ヘッド40のグリス補給や固有値測定(例えば、寸法などの測定)などが行われるが、それらに関する技術は、公知技術のため、その詳細な説明は省略する。
また、洗浄ユニット90には、バッテリ情報取得装置1が組み込まれている。これにより、洗浄ユニット90の検査では、実装ヘッド40が備えるバッテリ48のバッテリ残量をチェックすることが可能である。そのため、制御装置120には、日時の計時を行うリアルタイムクロック(RTC129)、および制御側コネクタ142が設けられている。これに対して、実装ヘッド40には、実装側コネクタ143が設けられている。
洗浄ユニット90では、ユニット本体91に実装ヘッド40が装着されることに伴って、制御側コネクタ142が実装側コネクタ143に連結される。その際、洗浄ユニット90の制御装置120と実装ヘッド40との間では、電源線144,144同士が接続されると共に、制御線145,145同士が接続される。このようにして、洗浄ユニット90の制御装置120には、実装ヘッド40のヘッド制御部45に設けられた稼動データ用メモリ46が接続される。これにより、実装ヘッド40の稼動データ用メモリ46には、洗浄ユニット90の制御装置120に供給される電源146の電力の一部が、各電源線144を介して供給される。また、実装ヘッド40の稼動データ用メモリ46では、洗浄ユニット90の制御装置120による制御が各制御線145を介して可能にされる。
さらに、実装ヘッド40では、稼動データ用メモリ46において、例えば、図6に示すバッテリ情報150が記憶されている。バッテリ情報150は、取り外し日時データ151およびバッテリ残量データ152で構成されている。
取り外し日時データ151は、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体から取り外された日時を示すデータであって、ヘッド制御部45によって、稼動データ用メモリ46に記憶されるものである。ヘッド制御部45は、制御装置60との通信や電源100から供給される電力の電圧変動により、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体に取り付けられたことや、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体から取り外されたことを検知することができる。ヘッド制御部45は、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体から取り外されたことを検知すると、制御装置60との通信を介して取得した現在日時を示すデータを、取り外し日時データ151として稼動データ用メモリ46に記憶する。なお、ヘッド制御部45は、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体に取り付けられたことを検知したときも、制御装置60との通信を介して取得した現在日時を示すデータを、稼動データ用メモリ46に記憶する。
バッテリ残量データ152は、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体から取り外された日時、つまり取り外し日時データ151が示す日時での、実装ヘッド40のバッテリ48のバッテリ残量を示すデータであって、ヘッド制御部45によって、稼動データ用メモリ46に記憶されるものである。バッテリ残量は、バッテリ48の最大容量から、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体に取り付けられた状態(以下、オンライン状態と表記する。)におけるバッテリ48の消費量を減ずることによって求められる。
なお、オンライン状態におけるバッテリ48の消費量は、オンライン状態の経過時間と、オンライン状態におけるバッテリ48の単位時間当たりの消費量とを乗ずることによって求められる。この点、オンライン状態の経過時間は、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体に取り付けられたことが検知された日時から、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体から取り外されたことが検知された日時までの時間である。従って、ヘッド制御部45は、各検知タイミングで稼動データ用メモリ46に記憶された2つの現在日時によって、オンライン状態の経過時間を求めることが可能である。
また、オンライン状態におけるバッテリ48の単位時間当たりの消費量は、電源100から給電が行われている場合における各エンコーダ52,54,56,58での消費電流に基づいて、単位時間当たりの消費量の合計値として予め定められたものであり、稼動データ用メモリ46に記憶されている。なお、バッテリ48の最大容量を示すデータも、稼動データ用メモリ46に記憶されている。
ヘッド制御部45は、取り外し日時データ151を稼動データ用メモリ46に記憶すると、さらに、上述したようにして求めたバッテリ残量を示すデータを、バッテリ残量データ152として稼動データ用メモリ46に記憶する。
洗浄ユニット90では、操作パネル95のモニタ125において、実装ヘッド40が備えるバッテリ48のバッテリ残量のチェック結果が、例えば、図7に示すようにして、バッテリ残量を模式的に示す絵柄と、バッテリ残量を示す数値(%)とで表示される。なお、バッテリ残量は、バッテリ48の最大容量を100%とする百分率で表される。
以上より、洗浄ユニット90において、バッテリ情報取得装置1は、操作パネル95、制御装置120のCPU121、ROM122、RAM123、入出力インターフェイス124、RTC129、制御側コネクタ142、電源線144および制御線145等で構成されている。
次に、図8に示すバッテリ情報の取得方法200について説明する。バッテリ情報の取得方法200は、実装ヘッド40が備えるバッテリ48のバッテリ残量を、洗浄ユニット90に組み込まれたバッテリ情報取得装置1を用いてチェックするものである。バッテリ情報の取得方法200は、接続工程S10、判定工程S12、読取工程S14、計算工程S16および表示工程S18を有している。
なお、バッテリ情報の取得方法200のうち、判定工程S12、読取工程S14、計算工程S16および表示工程S18は、洗浄ユニット90のROM122に予め記憶されている制御プログラムを、洗浄ユニット90の制御装置120が実行することによって行われる。
接続工程S10では、部品実装機10の実装機本体から取り外された状態(以下、オフライン状態と表記する。)の実装ヘッド40が、洗浄ユニット90のユニット本体91に装着される。そのため、洗浄ユニット90の制御装置120には、上述したようにして、実装ヘッド40の稼動データ用メモリ46が接続される。これにより、実装ヘッド40の稼動データ用メモリ46には、洗浄ユニット90の制御装置120から電源が供給される。また、実装ヘッド40の稼動データ用メモリ46は、洗浄ユニット90の制御装置120からのアクセスが可能な状態にされる。そして、洗浄ユニット90の制御装置120は、実装ヘッド40の稼動データ用メモリ46にアクセスすることが可能になると、判定工程S12を行う。
判定工程S12では、洗浄ユニット90の制御装置120が、操作パネル95のスタートボタンSBが押下されたかを判定する。この判定は、スタートボタンSBの出力信号に基づいて行われる。操作パネル95のスタートボタンSBが押下されていない場合(S12:NO)、洗浄ユニット90の制御装置120は、判定工程S12での判定を再び行う。これに対して、操作パネル95のスタートボタンSBが押下された場合(S12:YES)、洗浄ユニット90の制御装置120は、読取工程S14を行う。
読取工程S14では、洗浄ユニット90の制御装置120が、バッテリ情報150を読み出す。バッテリ情報150は、上述したように、実装ヘッド40の稼動データ用メモリ46に記憶されているものであって、取り外し日時データ151およびバッテリ残量データ152で構成されている。
計算工程S16では、洗浄ユニット90の制御装置120が、実装ヘッド40のバッテリ48の現在のバッテリ残量を計算する。その計算において、現在のバッテリ残量は、上記読取工程S14で読み出されたバッテリ残量データ152が示すバッテリ残量から、オフライン状態におけるバッテリ48の消費量を減ずることによって求められる。
なお、オフライン状態におけるバッテリ48の消費量は、オフライン状態の経過時間と、オフライン状態におけるバッテリ48の単位時間当たりの消費量とを乗ずることによって求められる。この点、オフライン状態の経過時間は、上記読取工程S14で読み出された取り外し日時データ151が示す日時から、現在日時までの時間である。現在日時は、洗浄ユニット90のRTC129から取得されるものである。これにより、洗浄ユニット90の制御装置120は、オフライン状態の経過時間を求めることが可能である。
また、オフライン状態におけるバッテリ48の単位時間当たりの消費量は、電源100から給電が行われない場合における各エンコーダ52,54,56,58での消費電流に基づいて、単位時間当たりの消費量の合計値として予め定められたものであり、洗浄ユニット90のROM122に記憶されている。なお、オフライン状態では、電源100から実装ヘッド40への給電が行われないから、バッテリ48から各エンコーダ52,54,56,58に供給される電流が大きくなる。そのため、オフライン状態におけるバッテリ48の単位時間当たりの消費量は、オンライン状態におけるバッテリ48の単位時間当たりの消費量の4~5倍程度の値となる。
表示工程S18では、洗浄ユニット90の制御装置120が、上記計算工程S16で計算した実装ヘッド40のバッテリ48の現在のバッテリ残量を、上述した図7に示すようにして、操作パネル95のモニタ125に表示する。
以上詳細に説明したように、本実施形態では、バッテリ情報の取得方法200によって、部品実装機10から取り外された実装ヘッド40のバッテリ残量をチェックすることが可能である。
ちなみに、本実施形態において、稼動データ用メモリ46は、不揮発性メモリの一例である。洗浄ユニット90は、実装ヘッドメンテナンス装置の一例である。RTC129は、計時部の一例である。制御側コネクタ142は、コネクタの一例である。取り外し日時データ151は、取外日時情報の一例である。バッテリ残量データ152は、残量情報の一例である。読取工程S14を実行する際の制御装置120は、読取部の一例である。計算工程S16を実行する際の制御装置120は、算出部の一例である。表示工程S18を実行する際の制御装置120は、表示部の一例である。
なお、バッテリ情報の取得方法200は、洗浄ユニット90とは独立した別個のバッテリ情報取得装置1において行われてもよい。このようなバッテリ情報取得装置1においても、部品実装機10から取り外された実装ヘッド40のバッテリ残量をチェックすることが可能である。
また、本開示は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、実装ヘッド40の稼動データ用メモリ46には、上述したバッテリ情報150に代えて、図9に示すバッテリ情報160が記憶されてもよい。バッテリ情報160は、取り付け日時データ161および取り外し日時データ162で構成されている。
取り付け日時データ161は、 実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体に取り付けられた日時を示すデータであって、ヘッド制御部45によって、稼動データ用メモリ46に記憶されるものである。ヘッド制御部45は、実装ヘッド40が部品実装機10の実装機本体に取り付けられたことを検知すると、制御装置60との通信を介して取得した現在日時を示すデータを、取り付け日時データ161として稼動データ用メモリ46に記憶する。なお、取り外し日時データ162は、上記実施形態の取り外し日時データ151と同様である。
このような変更例の場合、バッテリ情報の取得方法200の計算工程S16では、洗浄ユニット90の制御装置120が、バッテリ情報160を使用して、実装ヘッド40のバッテリ48の現在のバッテリ残量を計算する。つまり、現在のバッテリ残量は、バッテリ48の最大容量から、オンライン状態におけるバッテリ48の消費量とオフライン状態におけるバッテリ48の消費量との和を減ずることによって求められる。なお、オンライン状態におけるバッテリ48の消費量およびオフライン状態におけるバッテリ48の消費量は、上記実施形態と同様である。但し、バッテリ48の最大容量は、洗浄ユニット90のROM122に予め記憶されているが、バッテリ情報160に含ませてもよい。また、オンライン状態におけるバッテリ48の消費量を求める際に使用される、オンライン状態の経過時間は、取り付け日時データ161が示す日時から、取り外し日時データ162が示す日時までの時間である。
ちなみに、取り付け日時データ161は、取付日時情報の一例である。取り外し日時データ162は、取外日時情報の一例である。
また、実装ヘッド40の稼動データ用メモリ46には、上述したバッテリ情報150に代えて、図10に示すバッテリ情報170が記憶されてもよい。バッテリ情報170は、稼動時間データ171および取り外し日時データ172で構成されている。
稼動時間データ171は、実装ヘッド40が運転を開始してから停止するまでの時間の積算値を示すデータであって、ヘッド制御部45によって、稼動データ用メモリ46に記憶されるものである。なお、取り外し日時データ172は、上記実施形態の取り外し日時データ151と同様である。
このような変更例の場合、バッテリ情報の取得方法200の計算工程S16では、洗浄ユニット90の制御装置120が、バッテリ情報170を使用して、実装ヘッド40のバッテリ48の現在のバッテリ残量を計算する。つまり、現在のバッテリ残量は、バッテリ48の最大容量から、オンライン状態におけるバッテリ48の消費量とオフライン状態におけるバッテリ48の消費量との和を減ずることによって求められる。なお、オンライン状態におけるバッテリ48の消費量およびオフライン状態におけるバッテリ48の消費量は、上記実施形態と同様である。但し、バッテリ48の最大容量は、洗浄ユニット90のROM122に予め記憶されているが、バッテリ情報160に含ませてもよい。また、オンライン状態におけるバッテリ48の消費量を求める際は、稼動時間データ171が示す積算値が、オンライン状態の経過時間として使用される。
ちなみに、稼動時間データ171は、稼動時間情報の一例である。取り外し日時データ172は、取外日時情報の一例である。
また、制御側コネクタ142は、制御装置120から延出するケーブルの先端に設けられてもよい。制御側コネクタ142および実装側コネクタ143は、接続用アダプタを介して連結されてもよい。
1:バッテリ情報取得装置、10:部品実装機、40:実装ヘッド、46:稼動データ用メモリ、48:バッテリ、90:洗浄ユニット、120 制御装置、129:RTC、142:制御側コネクタ、144:電源線、145:制御線、150:バッテリ情報、151:取り外し日時データ、152:バッテリ残量データ、160:バッテリ情報、161:取り付け日時データ、162:取り外し日時データ、170:バッテリ情報、171:稼動時間データ、172:取り外し日時データ、200:バッテリ情報の取得方法、S10:接続工程、S14:読取工程、S16:計算工程、S18:表示工程

Claims (6)

  1. 実装ヘッドに着脱可能であり、前記実装ヘッドの不揮発性メモリに給電する電源線と前記実装ヘッドの不揮発性メモリを制御可能にする制御線とを有するコネクタと、
    前記実装ヘッドが部品実装機から取り外されたオフライン状態において、前記実装ヘッドに前記コネクタが取り付けられることによって、前記実装ヘッドの不揮発性メモリからバッテリ情報を読み取る読取部と、
    前記バッテリ情報に基づいて前記実装ヘッドのバッテリ残量を表示する表示部と、を備えるバッテリ情報取得装置。
  2. 計時部と、
    算出部と、を備え、
    前記読取部は、前記実装ヘッドが前記部品実装機から取り外された取外日時を示す取外日時情報と、前記取外日時でのバッテリ残量を示す残量情報とを、前記バッテリ情報として読み取り、
    前記算出部は、前記計時部から取得される現在日時及び前記取外日時情報から求められる前記取外日時以降の経過時間と、前記残量情報とに基づいて、前記実装ヘッドの現在のバッテリ残量を算出し、
    前記表示部は、前記実装ヘッドの現在のバッテリ残量を前記実装ヘッドのバッテリ残量として表示する請求項1に記載のバッテリ情報取得装置。
  3. 計時部と、
    算出部と、を備え、
    前記読取部は、前記実装ヘッドが前記部品実装機に取り付けられた取付日時を示す取付日時情報と、前記実装ヘッドが前記部品実装機から取り外された取外日時を示す取外日時情報とを、前記バッテリ情報として読み取り、
    前記算出部は、前記取付日時情報及び前記取外日時情報から求められる前記実装ヘッドの取付時間と、前記計時部から取得される現在日時及び前記取外日時情報から求められる前記取外日時以降の経過時間とに基づいて、前記実装ヘッドの現在のバッテリ残量を算出し、
    前記表示部は、前記実装ヘッドの現在のバッテリ残量を前記実装ヘッドのバッテリ残量として表示する請求項1に記載のバッテリ情報取得装置。
  4. 計時部と、
    算出部と、を備え、
    前記読取部は、前記実装ヘッドが前記部品実装機から取り外された取外日時を示す取外日時情報と、前記実装ヘッドの稼動時間を示す稼動時間情報とを、前記バッテリ情報として読み取り、
    前記算出部は、前記計時部から取得される現在日時及び前記取外日時情報から求められる前記取外日時以降の経過時間と、前記稼動時間情報とに基づいて、前記実装ヘッドの現在のバッテリ残量を算出し、
    前記表示部は、前記実装ヘッドの現在のバッテリ残量を前記実装ヘッドのバッテリ残量として表示する請求項1に記載のバッテリ情報取得装置。
  5. 前記実装ヘッド内をメンテナンスする実装ヘッドメンテナンス装置に組み込まれる請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のバッテリ情報取得装置。
  6. 実装ヘッドが部品実装機から取り外されたオフライン状態において、前記実装ヘッドの不揮発性メモリに給電すると共に前記実装ヘッドの不揮発性メモリを制御可能にする接続工程と、
    前記実装ヘッドの不揮発性メモリからバッテリ情報を読み取る読取工程と、
    前記バッテリ情報に基づいて前記実装ヘッドのバッテリ残量を表示する表示工程と、を備えるバッテリ情報の取得方法。
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JP2009260401A (ja) 2002-11-21 2009-11-05 Fuji Mach Mfg Co Ltd 対基板作業機
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