JP7440049B1 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁 Download PDF

Info

Publication number
JP7440049B1
JP7440049B1 JP2023150844A JP2023150844A JP7440049B1 JP 7440049 B1 JP7440049 B1 JP 7440049B1 JP 2023150844 A JP2023150844 A JP 2023150844A JP 2023150844 A JP2023150844 A JP 2023150844A JP 7440049 B1 JP7440049 B1 JP 7440049B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
flow
flow path
control valve
flow control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023150844A
Other languages
English (en)
Inventor
健太郎 藤井
Original Assignee
株式会社フジテクノ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社フジテクノ filed Critical 株式会社フジテクノ
Priority to JP2023150844A priority Critical patent/JP7440049B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7440049B1 publication Critical patent/JP7440049B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sliding Valves (AREA)

Abstract

【課題】 微小な流量を制御することが可能な流量制御弁を提供する。【解決手段】 第一ポートと第二ポートとの間を流れる流体の流量を制御する流量制御弁であって、第一ポート1aと第二ポート1bとを結ぶ第一流路11に設けられ、第一ポート1aから第二ポート1bに向かう流れを許容しつつ、第二ポート1bから第一ポート1aに向かう流れを阻止する逆止弁部20と、第一ポート1aと第二ポート1bとを結び第一流路11に並行する第二流路12に設けられ、両方向の流れの流量を絞る絞り弁部30とを備え、絞り弁部30が、その先端に円柱状のスプール32が設けられた軸体31と、軸体31をその軸方向に移動させる移動手段33と、スプール32が挿入されるスリーブ34とを有し、スプール32が、その側面32a及び先端面32bに開口する一定幅の溝32cを有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、流体の流量を制御する流量制御弁に関する。
油圧で作動する油圧装置において、アクチュエータの動作を制御するために、作動油の流量を制御する流量制御弁が用いられている。その中で、片方向には自由流れを許容し逆方向には流れを規制する、一方向絞り弁と呼ばれる流量制御弁が知られている。
従来の流量制御弁は、逆止弁と絞り弁とが並列に設けられており、絞り弁の弁体がポペットとなっており、弁座との間の隙間量を変化させることで流量を制御するよう構成されている(特許文献1、第9図参照)。特許文献1に開示されている従来の流量制御弁では、ポペットの周り全周にわたって隙間が形成されるため、微小な流量制御が困難であるという問題がある。
また、特許文献1に開示されている従来の流量制御弁は、入口ポートと出口ポートとを結ぶ直線に対して垂直に、ポペットの移動軸が設けられている。管の端部に流量制御弁を取り付ける際には流量制御弁自体を回転させる必要があるが、T字型をした従来の流量制御弁を回転させると、その周囲にクリアランスが必要となる。そのため管同士を充分に離す必要が生じることになり、自由な配管が妨げられていた。
特開昭62-258270号公報
上記問題点を鑑みて、本発明は、流量を微細に制御することが可能な流量制御弁を提供することを目的とする。
また本発明は、配管の際に必要なクリアランスが小さい流量制御弁を提供することを目的とする。
本発明に係る流量制御弁は、第一ポートと第二ポートとの間を流れる流体の流量を制御する流量制御弁であって、前記第一ポートと前記第二ポートとを結ぶ第一流路に設けられ、前記第一ポートから前記第二ポートに向かう流れを許容しつつ、前記第二ポートから前記第一ポートに向かう流れを阻止する逆止弁部と、前記第一ポートと前記第二ポートとを結び前記第一流路に並行する第二流路に設けられ、両方向の流れの流量を絞る絞り弁部とを備え、前記絞り弁部が、その先端に円柱状のスプールが設けられた軸体と、前記軸体をその軸方向に移動させる移動手段と、前記スプールが挿入されるスリーブとを有し、前記スプールが、その側面及び先端面に開口する一定幅の溝を有することを特徴とする。
この発明によれば、スプールの溝が形成するオリフィスの大きさを微細に調整することで、流量を微細に制御することができる。
本発明に係る他の流量制御弁は、前記スプールの縦断面視において、前記溝の底部の形状が直線状であることを特徴とする。
また本発明に係る他の流量制御弁は、前記スプールの縦断面視において、前記溝の底部の形状が弧状であることを特徴とする。
また本発明に係る他の流量制御弁は、前記溝の前記側面における開口の長さが、前記溝の前記先端面における開口の長さより長いことを特徴とする。
また本発明に係る他の流量制御弁は、前記第一ポートと前記第二ポートとが互いに対向して配置されており、前記軸体の前記軸方向が、前記第一ポートと前記第二ポートとを結ぶ線に対して15°~75°傾斜していることを特徴とする。
この発明によれば、第一ポートと第二ポートとを結ぶ線に対して突出する長さが短いため、配管の際に必要なクリアランスを小さくすることができる。
本発明によれば、流量を微細に制御することが可能な流量制御弁を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る流量制御弁を示す側面断面図である。 本発明の第一実施形態に係る流量制御弁の逆止弁部を拡大して示す側面断面図であり、(a)は第二ポート側の圧力が高い状態を示す図であり、(b)は第一ポート側の圧力が高い状態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る流量制御弁の絞り弁部を拡大して示す側面断面図であり、(a)は軸体がその先端方向に移動した状態を示す図であり、(b)は軸体がその基端方向に移動した状態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る流量制御弁の軸体の先端付近を部分的に拡大して示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のA-A矢視を示す矢視図であり、(c)は(a)のB-B断面を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る流量制御弁におけるスリーブ付近を拡大して示す側面断面図であり、(a)は軸体がその先端方向に移動した状態を示す図であり、(b)は軸体がその基端方向に移動した状態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る流量制御弁におけるスプールを模式的に示し、スリーブの縁の位置とオリフィスの大きさとの関係を説明する説明図である。 本発明の第一実施形態に係る流量制御弁のスプールの変形例を説明する縦断面図であり、(a)は溝の底部の形状が開口に向けて凹な弧状であり、(b)は溝の底部の形状が開口に向けて凸な弧状であり、(c)は溝の底部の形状が一定でない曲率を有する曲線状である。 本発明の第二実施形態に係る流量制御弁の軸体の先端付近を部分的に拡大して示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のC-C矢視を示す矢視図であり、(c)は(a)のD-D断面を示す断面図である。
次に、本発明を適用した流量制御弁の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な実施形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係る流量制御弁について、図1~7に基づき説明する図1は、本発明の第一実施形態に係る流量制御弁を示す側面断面図である。図2は、本発明の第一実施形態に係る流量制御弁の逆止弁部を拡大して示す側面断面図であり、(a)は第二ポート側の圧力が高い状態を示す図であり、(b)は第一ポート側の圧力が高い状態を示す図である。図3は、本発明の第一実施形態に係る流量制御弁の絞り弁部を拡大して示す側面断面図であり、(a)は軸体がその先端方向に移動した状態を示す図であり、(b)は軸体がその基端方向に移動した状態を示す図である。図4は、本発明の第一実施形態に係る流量制御弁の軸体の先端付近を部分的に拡大して示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のA-A矢視を示す矢視図であり、(c)は(a)のB-B断面を示す断面図である。図5は、本発明の第一実施形態に係る流量制御弁におけるスリーブ付近を拡大して示す側面断面図であり、(a)は軸体がその先端方向に移動した状態を示す図であり、(b)は軸体がその基端方向に移動した状態を示す図である。図6は、本発明の第一実施形態に係る流量制御弁におけるスプールを模式的に示し、スリーブの縁の位置とオリフィスの大きさとの関係を説明する説明図である。図7は、本発明の第一実施形態に係る流量制御弁のスプールの変形例を説明する縦断面図であり、(a)は溝の底部の形状が開口に向けて凹な弧状であり、(b)は溝の底部の形状が開口に向けて凸な弧状であり、(c)は溝の底部の形状が一定でない曲率を有する曲線状である。
本実施形態に係る流量制御弁1は、図1に示すように弁箱10を有する。弁箱10には、流体が流入出する第一ポート1a及び第二ポート1bが形成されており、第一ポート1aと第二ポート1bとは対向して配置されている。また弁箱10には、第一ポート1aと第二ポート1bとを結ぶ第一流路11及び第二流路12が形成されている。
第一流路11は、第一ポート1aに近い側の流路11a及び第二ポート1bに近い側の流路11bを有し、これらは直線状に並んでいる。第一流路11には逆止弁部20が設けられており、逆止弁部20は第一ポート1aから第二ポート1bに向う流れを許容しつつ、第二ポート1bから第一ポート1aに向う流れを阻止するよう構成されている。
第二流路12は、流路11aから分岐する流路12a及び、流路11bから分岐する流路12bを有する。第二流路12は第一流路11に並行している。第二流路12には絞り弁部30が設けられており、絞り弁部30は第二流路12の両方向の流れの流量を絞るよう構成されている。
次に、逆止弁部20の構成について図2に基づき説明する。逆止弁部20は、流路11bに収容されて図の左右方向に移動可能なポペット21、ポペット21を図の右方向に向けて弾性力で押さえるバネ22、バネ22の端部を弁箱10に対して固定するバネ座23、及び流路11aと流路11bとの境界に設けられた弁座24を有する。
次に、逆止弁部20の動作について説明する。第二ポート1bから第一ポート1aに向けて流体が流れようとする、すなわち第二ポート1bの圧力が第一ポート1aの圧力より高い場合、ポペット21は、バネ22及び流体の圧力により図の右方向に押し付けられ、弁座24に密着する。これにより流路11bと流路11aのとの流通が遮断される(図2(a)参照)。すなわち、第二ポート1bから第一ポート1aに向う流れが阻止される。なお、ポペット21には適宜な位置に孔が設けられているため、流路11bと流路12bとの流通は維持される。
第一ポート1aから第二ポート1bに向けて流体が流れようとする、すなわち第一ポート1aの圧力が第二ポート1bの圧力より高い場合、ポペット21は流体の圧力により図の左方向に押し付けられ、バネ22の弾性力に抗って左方向に移動し、弁座24との密着が解除される。これにより流路11aから流路11bに向けて流体が流入する(図2(b)参照)。すなわち、第一ポート1aから第二ポート1bに向かう流れが許容される。
次に、絞り弁部30の構成について図3に基づき説明する。絞り弁部30は、全体的に軸対称に形成された軸体31を有している。軸体31は、弁箱10に形成された収容孔13に収容されている。収容孔13及び軸体31は、第一ポート1aと第二ポート1bとを結ぶ線、すなわち第一流路11に対して、約45°傾斜している(図1参照)。軸体31の先端と基端との間の中間部31aは、収容孔13に孔径が大きく形成された拡径部13aに収容されている。なお、拡径部13aは流路12bと通じている。軸体31には、軸体31と収容孔13との間の隙間をシールするOリング31cが設けられている。
軸体31の基端付近には雄ネジ31bが形成されており、収容孔13に形成された雌ネジ13bに嵌め合わされている。軸体31の基端にはツマミ33が結合されており、ツマミ33を回すと、雄ネジ31b及び雌ねじ13bの作用により、軸体31は回転しながらその軸方向に滑らかに移動するよう構成されている。すなわち、ツマミ33は軸体31の移動手段である。図3(a)は軸体31がその先端方向に移動した状態を示し、図3(b)は軸体31がその基端方向に移動した状態を示している。
軸体31の先端には、中間部31aより小径に形成された円柱状のスプール32が設けられている。弁箱10には、収容孔13の拡径部13aに隣接して、スプール32が隙間なく挿入されるスリーブ34が設けられている。ツマミ33を回して軸体31が移動すると、スプール32はスリーブ34内を回転しながら移動する(図3(a),(b)参照)。なお、スリーブ34は流路12aと通じている。
次に、図4を参照してスプール32を詳細に説明する。スプール32は、円筒状の側面32aと、先端に平面上の先端面32bを有する。またスプール32は溝32cを有しており、溝32cは側面32a及び先端面32bに開口している。具体的には、本実施形態において溝32cは、図4(a)に示すように、側面32aにおいて母線に沿い軸方向に延びるよう開口しており、図4(b)に示すように、先端面32bにおいて中心を通り径方向に延びるよう開口している。溝32cは一定の幅を有し、その幅は流路12a,12bに比べて充分に狭く形成されている。また溝32cの、側面32aにおける開口の長さは、先端面32bにおける開口の長さより長い。
溝32cの深さは、溝32cの底部32dと側面32a又は先端面32bとの距離で決まる。底部32dの形状は任意に設定することができる。後述するように、底部32dの形状によって絞り弁部30による流量の絞られ方が決まる。図4(c)に示す実施例では、縦断面視で底部32dの形状は側面32aから先端面32bまで直線状となっている。
次に、絞り弁部30により流量が絞られる作用について、図5に基づき説明する。なお、先述のようにスプール32はスリーブ34内を回転しながら移動するため、溝32cの側面32aにおける開口は、実際には任意の径方向を向き得るが、図5では説明の便宜上、その開口が図における右を向いた状態として示している。図5(a)に示す状態において、スプール32はスリーブ34に深く挿入されており、このとき溝32cの側面32aにおける開口は、その大部分がスリーブ34により封鎖されつつ、一部が拡径部13aに露出している。一方で、溝32cの先端面32bにおける開口は、流路12aに向けて露出している。したがって、流体が流れる経路が、流路12bから拡径部13a,溝32cを経て、流路12aに通じている。すなわち、溝32cは、流路12a,12bを有する第二流路12におけるオリフィスを形成する。
図5(b)は、図5(a)に示す状態に比べて、軸体31が基端方向に移動した状態を示す。図5(b)に示す状態において、スプール32はスリーブ34に浅く挿入されており、このとき溝32cの側面32aにおける開口は、一部はスリーブ34により封鎖されつつ、大部分が拡径部13aに露出している。そのため、溝32cは、第二流路12におけるオリフィスを形成しているが、図5(b)の状態におけるオリフィスの大きさは、図5(a)の状態におけるものよりも大きい。すなわち、図5(b)に示す状態の方が、図5(a)に示す状態よりも多くの流量が流れる。オリフィスの大きさは、溝32cの側面32aにおける開口のうちスリーブ34で封鎖された領域と、溝32cの底部32dとの間の最短距離によって決まる。そのため、絞り弁部30のツマミ33を回して軸体31を軸方向に移動させると、その位置によってオリフィスの大きさが変化する。これにより第二流路12を流れる流量を絞ることができる。
次に、図6を参照して、スプール32とスリーブ34との相対的な位置とオリフィスの大きさとの関係について説明する。スリーブ34の縁34aがスプール32において、図6に示す位置Xにある場合、溝32cの側面32aにおける開口のうちスリーブ34で封鎖された領域は、位置Xから位置Oまでの区間である。この区間と溝32cの底部32dとの間の最短距離は、底部32dが直線状であることから、位置Xから底部32dに延ばした垂線X-X’であり、この長さはL1である。この部分がオリフィスとなり、溝32cの幅をWとすると、オリフィスの面積はW×L1となる。
ツマミ33を回して軸体31が基端方向に移動し、スリーブ34の縁34aがスプール32において、図6に示す位置Yにある場合、溝32cの側面32aにおける開口のうちスリーブ34で封鎖された領域は、位置Yから位置Oまでの区間である。この区間と溝32cの底部32dとの間の最短距離は、底部32dが直線状であることから、位置Yから底部32dに延ばした垂線Y-Y’であり、この長さはL2である。この部分がオリフィスとなり、溝32cの幅をWとすると、オリフィスの面積はW×L2となる。ツマミ33をさらに回して軸体31が基端方向に移動し、スリーブ34の縁34aがスプール32において、図6に示す位置Zにある場合、溝32cの側面32aにおける開口のうちスリーブ34で封鎖された領域は、位置Zから位置Oまでの区間である。この区間と溝32cの底部32dとの間の最短距離は、底部32dが直線状であることから、位置Zから底部32dに延ばした垂線Z-Z’であり、この長さはL3である。この部分がオリフィスとなり、溝32cの幅をWとすると、オリフィスの面積はW×L3となる。図6に示す底部32dの形状は直線状であり、L1<L2<L3となっている。このように、ツマミ33を回して軸体31を移動させることによって、オリフィスの面積を変化させ、オリフィスを流れる流量を変化させることができる。
なお、図6に示すように底部32dを直線状とした場合、軸体31の移動量とオリフィスの面積との関係は線形となる。底部32dの形状については、直線状以外にも、例えば図7(a)に示すように、開口に向けて凹の弧状とすることもでき、図7(b)に示すように、開口に向けて凸の弧状とすることもできる。また、図7(c)に示すように、曲率が一定でない曲線状とすることもできる。図7(a),(b),(c)の場合、軸体31の移動量とオリフィスの面積との関係は、図6の場合とは異なる。底部32dの形状は、所望する軸体31の移動量と流量との関係に応じて設定することができる。
また図6,7に示した溝32cの形状は、側面32aにおける開口の長さが、先端面32bにおける開口の長さより長くなっている。これによって、軸体31の移動量に対するオリフィスの面積の変化を緩やかにすることができる。すなわち、流量を微細に制御することが可能となる。もちろん、溝32cの形状について、側面32aにおける開口の長さと先端面32bにおける開口の長さの関係は、自由に設定することができる。なお、軸体31は、図5(b)で示した状態よりも更に基端方向に移動することができ、スプール32がスリーブ34から離脱すると、流路12aと流路12bとの間のオリフィスの面積が急拡大するため、流量も急増する。
次に、本実施形態に係る流量制御弁1全体での流量制御について、図1に基づき説明する。第二ポート1bから第一ポート1aに流体が流れようとする場合、すなわち第二ポート1bの圧力が第一ポート1aの圧力より高い場合、先述したように逆止弁部20が作動して流路11bと流路11aとの流通が遮断される。そのため流路11bからの流体は、流路12bに向かい流れる。
流路12bからの流れは、先述したように絞り弁部30により流量が絞られて、流路12a、流路11aを経て第一ポート1aに至る。流路12bから流路12aに流れる流量は、絞り弁部30のツマミ33の回転によって設定される。
第一ポート1aから第二ポート1bに流体が流れようとする場合、すなわち第一ポート1aの圧力が第二ポート1bの圧力より高い場合、逆止弁部20は第一流路11を遮断せず、流体は流路11aから流路11bに流れる。このとき、流体の一部は、絞り弁部30のツマミ33で設定された流量で、流路12aから絞り弁部30を介して流路12bに流れる。すなわち、第一ポート1aから第二ポート1bに流れる流体の大部分は第一流路11を通り、ごく一部が第二流路12を通る。
次に本実施形態に係る流量制御弁1と配管との関係について、図1に基づき説明する。流量制御弁1の第一ポート1a及び第二ポート1bは、管の端部に挿入してねじることで管と結合されるよう構成されている。そのため、取り付けの際には流体制御弁1自体を回転させることがある。本実施形態に係る流量制御弁1は、図1に示すように、第一ポート1aと第二ポート1bとが互いに対向して配置されており、絞り弁部30の軸体31は、第一ポート1aと第二ポート1bとを結ぶ線(すなわち第一流路11)に対して約45°傾斜するよう配置されている。第一ポート1aと第二ポート1bとを結ぶ線から、絞り弁部30のツマミ33までの距離が短い、すなわち突出する長さが短いため、配管の際に必要な周囲のクリアランスは小さくすむことになる。
また本実施形態に係る流量制御弁1は、軸体31が第一流路11に対して傾斜して配置されるため、軸体31が第一流路11に対して垂直に配置される場合と比べて、軸体31のトータルの移動量を大きくとることができる。このため、絞り弁部30を用いて、より繊細に流量を絞ることが可能となる。
<第二実施形態>
次に本発明の第二実施形態に係る流量制御弁について、図8に基づき説明する。図8は、本発明の第二実施形態に係る流量制御弁の軸体の先端付近を部分的に拡大して示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のC-C矢視を示す矢視図であり、(c)は(a)のD-D断面を示す断面図である。
本実施形態と第一実施形態との相違点は、絞り弁部30のスプール32の形状である。図8(a)に示すように、本実施形態に係るスプール32は、第一実施形態と同様に溝32cを有するが、先端面32bにおける開口の幅を更に拡張した拡張部32eを有する。拡張部32eは、側面32aにおいて三日月状の開口を有している。
本実施形態に係るスプール32を適用した場合、軸体31を基端方向に移動させて、拡張部32eの側面32aにおける開口がスリーブ34の縁34aに差し掛かると、形成されるオリフィスの面積が急拡大し、流量も急増する。すなわち、図8に示すスリーブ34を適用すると、ツマミ33を回していった場合、途中までは流量の増加量が穏やかであるが、途中から増加量が大きくなるような絞り弁部30を提供することができる。拡張部32eの形状、大きさは、所望する絞り弁部30の特性に応じて設定することができる。
<他の変形例>
先述の実施形態に係る流量制御弁1では、絞り弁部30の軸体31は、第一ポート1aと第二ポート1bとを結ぶ線に対して約45°傾斜するよう配置されていたが、傾斜角は適宜に設定することができる。この角度は15°~75°が好適であり、30°~60°が更に好適である。また先述の実施形態に係る流量制御弁1では、第一ポート1aと第二ポート1bとが対向するよう配置されていたが、この配置に限られず、任意に配置することができる。
1 流量制御弁
1a 第一ポート
1b 第二ポート
10 弁箱
11 第一流路
11a 流路
11b 流路
12 第二流路
12a 流路
12b 流路
13 収容孔
13a 拡径部
13b 雌ネジ
20 逆止弁部
21 ポペット
22 バネ
23 バネ座
24 弁座
30 絞り弁部
31 軸体
31a 中間部
31b 雄ネジ
31c Oリング
32 スプール
32a 側面
32b 先端面
32c 溝
32d 底部
32e 拡張部
33 ツマミ(移動手段)
34 スリーブ
34a 縁

Claims (4)

  1. 第一ポートと第二ポートとの間を流れる流体の流量を制御する流量制御弁であって、
    前記第一ポートと前記第二ポートとを結ぶ第一流路に設けられ、前記第一ポートから前記第二ポートに向かう流れを許容しつつ、前記第二ポートから前記第一ポートに向かう流れを阻止する逆止弁部と、
    前記第一ポートと前記第二ポートとを結び前記第一流路から分岐して再度前記第一流路に合流する第二流路に設けられ、両方向の流れの流量を絞る絞り弁部とを備え、
    前記絞り弁部が、その先端に円柱状のスプールが設けられた軸体と、前記軸体をその軸方向に移動させる移動手段と、前記スプールが挿入されるスリーブとを有し、
    前記スプールが、その側面及び先端面に開口する一定幅の溝を有し、
    前記第一ポートと前記第二ポートとが互いに対向して配置されており、
    前記軸体の前記軸方向が、前記第一ポートと前記第二ポートとを結ぶ線に対して15°~75°傾斜しており、
    前記逆止弁部が、前記第一流路に収容され前記第一流路に沿って移動可能なポペットと、前記第一流路に設けられた弁座とを有し、前記ポペットが前記弁座に密着すると、前記第一流路の流通は遮断されつつ前記第二流路の流通は維持される
    ことを特徴とする流量制御弁。
  2. 前記スプールの縦断面視において、前記溝の底部の形状が直線状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。
  3. 前記スプールの縦断面視において、前記溝の底部の形状が弧状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。
  4. 前記溝の前記側面における開口の長さが、前記溝の前記先端面における開口の長さより長い
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の流量制御弁。
JP2023150844A 2023-09-19 2023-09-19 流量制御弁 Active JP7440049B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023150844A JP7440049B1 (ja) 2023-09-19 2023-09-19 流量制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023150844A JP7440049B1 (ja) 2023-09-19 2023-09-19 流量制御弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7440049B1 true JP7440049B1 (ja) 2024-02-28

Family

ID=90011309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023150844A Active JP7440049B1 (ja) 2023-09-19 2023-09-19 流量制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7440049B1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5649023B2 (ja) 2009-10-16 2015-01-07 有限会社 渕田ナノ技研 ジルコニア膜の成膜方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5649023B2 (ja) 2009-10-16 2015-01-07 有限会社 渕田ナノ技研 ジルコニア膜の成膜方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4881718A (en) Ball control valve
JP4253333B2 (ja) スピードコントローラ
JP5981562B2 (ja) 逆止弁
CA2452809C (en) Diaphragm valve having adjustable closure means
JP7440049B1 (ja) 流量制御弁
CZ292608B6 (cs) Regulovatelný kulový kohout
US9038988B1 (en) Valve having reduced operating force and enhanced throttling capability
ATE350612T1 (de) Durchflussregelventil mit hoher verstärkung
JPS60125471A (ja) スプ−ル弁
JPS61286602A (ja) 流量制御弁
JPH09269084A (ja) 方向流量制御弁
JP4463028B2 (ja) スプール弁
JP4199644B2 (ja) ノッチによる流体力を低減する構造のスプール弁
US11499648B2 (en) Flow controlled piston valve
JPH04307184A (ja) 制御弁
JP4859037B2 (ja) 一方向バルブ及びドアチェック装置
KR102043258B1 (ko) 유량제어용 밸브 장치
KR20090117441A (ko) 유량조절 볼 밸브
KR200261847Y1 (ko) 유량의 미세 조정이 가능한 앵글밸브
JP7081241B2 (ja) 多方弁
JP4476765B2 (ja) 流量制御弁
US10119618B1 (en) Cone valve
US20170108125A1 (en) Valve
CN116940779A (zh) 包括可移动滑块的膨胀阀
AU638949B2 (en) Mixing valve with a ball control mechanism

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230919

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7440049

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150