JP7437954B2 - ロック状態検出装置及びロック状態管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、主として、貨物用コンテナの扉がロックされているか否かを検出するロック状態検出装置に関する。
特許文献1は、住宅用の引き戸の施錠の有無を検出するワイヤレスクレセントを開示する。ワイヤレスクレセントには、リードスイッチが内蔵されている。引き戸には、磁石が配置されている。引き戸を閉める前はリードスイッチと磁石が離れているが、引き戸を閉めることでリードスイッチと磁石が近接する。この構成により、引き戸が閉まっているか否かを検出できる。また、ワイヤレスクレセントはマイクロスイッチを備える。ワイヤレスクレセントを回転させて解錠位置から施錠位置に動かすことで、マイクロスイッチの開閉が変化する。以上により、ワイヤレスクレセントは、引き戸が閉まっていて、かつ、施錠位置にある場合に、引き戸が施錠されていると特定する。また、ワイヤレスクレセントは、電池、信号生成回路、及びアンテナを備えており、電池の電力を用いて無線通信を行うことができる。ワイヤレスクレセントは、引き戸の施錠の有無を無線で外部に通知する。
特開平7-233667号公報
ところで、貨物用コンテナは、積み荷又は荷下ろしが終わった後に、扉が施錠される。その後、貨物用コンテナは、乗物又はベルトコンベア等に載せられて運搬される。運搬中に貨物用コンテナの扉が開くことを防止するために、貨物用コンテナを乗物等に載せる際に、扉が施錠されているかを確認する必要がある。この作業は、作業者が目視で行うため、時間及び手間が掛かる。
また、特許文献1は、住宅の引き戸について施錠の有無を検出する方法を開示する。しかし、特許文献1は、この技術を貨物用コンテナに適用することまでは開示していない。また、特許文献1には、以下の課題がある。即ち、特許文献1のように電池を用いて無線通信を行う場合、所定の頻度で電池を交換する必要がある。また、電池が消耗している状態では、引き戸が施錠されているか否かを通知することができないことがある。なお、給電線を用いて外部から電力を供給することで、電池の交換の手間や電池の消耗の問題は解消できる。しかし、貨物用コンテナは、乗物に積んだり乗物から下ろしたりすることが頻繁にあるので、外部からの電力の供給が困難である。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、貨物用コンテナに電源及び給電線を配置することなく、簡単な工程で扉のロック状態を検出可能なロック状態検出装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のロック状態検出装置が提供される。即ち、ロック状態検出装置は、ロック片がロック受け部に収容されることで扉がロックされる貨物用コンテナの扉について、当該扉がロックされているか否かを検出する。ロック状態検出装置は、切替器と、RFタグと、を備える。前記切替器は、前記ロック片が前記ロック受け部に収容されているロック状態であるか、前記ロック片が前記ロック受け部に収容されていないアンロック状態であるか、に応じて接点状態が切り替わる。前記RFタグは、外部からの電磁波を電力に変換して応答波を送信するパッシブタイプであり、前記切替器と電気的に接続されており、前記切替器の接点状態に応じた状態情報を含む応答波を送信する。前記ロック片が磁性体を含んで構成されるか、あるいは、前記ロック片に永久磁石が配置されており、前記切替器は、前記磁性体又は前記永久磁石が近接しているか否かに応じて前記接点状態が切り替わる。
これにより、RFタグを読み取ることで、切替器の接点状態を検出できる。切替器の接点状態と貨物用コンテナの扉のロックの有無は対応しているので、切替器の接点状態に基づいて貨物用コンテナの扉のロックの有無を検出できる。以上のように、貨物用コンテナに電源及び給電線を配置することなく、簡単な工程で貨物用コンテナの扉のロックの有無を検出できる。
本発明によれば、貨物用コンテナに電源及び給電線を配置することなく、簡単な工程で扉のロック状態を検出可能なロック状態検出装置を実現できる。
本発明の一実施形態に係るロック状態検出装置が設けられる貨物列車の側面図。 貨物用コンテナの側面図及び一部拡大斜視図。 ロック状態におけるロック機構とロック状態検出装置を示す斜視図。 ロック状態におけるロック機構とロック状態検出装置を示す平面図。 アンロック状態におけるロック機構とロック状態検出装置を示す斜視図。 アンロック状態におけるロック機構とロック状態検出装置を示す平面図。 ロック状態検出装置の回路構成を示す図。 ロック状態管理システムの概要図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
初めに、図1を参照して、本実施形態のロック状態検出装置10が設けられる貨物列車1について簡単に説明する。図1に示すように、貨物列車1は、機関車2と、貨物車3と、を備える。機関車2は、電動モータ等の機関を有しており、機関が発生させた動力により走行する。機関車2は、複数の貨物車3を牽引する。それぞれの貨物車3には、1又は複数の貨物用コンテナ4が載せられている。
次に、図2を参照して、貨物用コンテナ4の扉12及びロック機構20について説明する。図2に示すように貨物用コンテナ4は、コンテナ本体11と、扉12と、を備える。本実施形態では、扉12は、貨物用コンテナ4の一側面(車幅方向の一端面)に設けられている。これに代えて、扉12は、貨物用コンテナ4の妻面(車長方向の一端面)に設けられていてもよい。
貨物用コンテナ4には、車長方向に並べて2つの扉12が設けられている。それぞれの扉12は、車長方向の端を回転中心として開閉可能である(いわゆる観音開き)。また、それぞれの扉12には、ロックバー13と、ハンドルバー14と、ハンドル固定部15と、が設けられている。ロックバー13、ハンドルバー14、及びハンドル固定部15は、扉12と一体的に移動する。
ロックバー13は、例えば上下方向に沿って設けられた円柱状又は円筒状の部材であり、軸方向を中心として回転可能である(図の太線を参照)。ハンドルバー14は、ロックバー13の長手方向の中途部に接続されている。作業者がハンドルバー14を持って力を加えることで、上下方向(ロックバー13の軸方向)を回転中心として、ロックバー13及びハンドルバー14を回転させることができる。ハンドル固定部15は、扉12に設けられている。ハンドルバー14を扉12の近傍まで回転させて、ハンドルバー14とハンドル固定部15を近接させた後に、作業者が所定の操作を行うことで、ハンドルバー14の回転が規制される。この状態では、ハンドルバー14を回転させようとしても、ハンドルバー14とハンドル固定部15とが干渉するため、ハンドルバー14を回転させることができない。
次に、扉12をロックするためのロック機構20について説明する。ロック機構20は、ロックバー13の上端と下端にそれぞれ設けられている。従って、扉12毎に2つのロック機構20が設けられる。そのため、本実施形態では、1つの貨物用コンテナ4に4つのロック機構20が設けられる。それぞれのロック機構20は、同じ構成又は対称な構成であるため、以下では1つのロック機構20のみについて説明する。
図2の拡大図に示すように、ロック機構20は、ロック片21と、ロック受け部22と、を備える。ロック片21は、鉄等の磁性体で構成されている。ロック片21は、ロックバー13の長手方向の端部に接続されており、ロックバー13と一体的に回転する。ロック片21は、回転軸方向で見たときに円形ではなく、所定の方向が径方向に突出した形状(カム等に用いられる形状)である。ロック受け部22は、コンテナ本体11に固定されている。ロック受け部22は略U字状の部材である。ロック受け部22にはロック片21を収容可能な空間が形成されている。なお、本実施形態の構成に代えて、ロック片21がコンテナ本体11に固定され、ロック受け部22が扉12に固定される構成であってもよい。
以下、扉12をロックする手順について説明する。積み荷又は荷下ろしの完了後、作業者は、扉12を回動させて、扉12をコンテナ本体11に合わせる(扉12を閉める)。次に、作業者は、ハンドルバー14をハンドル固定部15に近づけるように回転させる。これにより、ロック片21も同時に回転し、ロック片21がロック受け部22に収容される(図3及び図4を参照)。その後、作業者は、ハンドルバー14をハンドル固定部15に固定する。この状態では、扉12を開けようとしても、ロック片21とロック受け部22が干渉するため、扉12を開けることができない。また、ハンドルバー14がハンドル固定部15に固定されているので、ロック片21がロック受け部22から抜けることもない。以上により、扉12のロックが完了する。以下では、扉12がロックされている状態をロック状態と称し、扉12がロックされていない状態をアンロック状態と称する。
なお、扉12が完全に閉まる前に作業者がハンドルバー14を回転させた場合、ロック片21がロック受け部22の外側に位置することがある(図5及び図6を参照)。更に、この状態において、ハンドルバー14がハンドル固定部15に固定されることがある。この状態では、ロック片21とロック受け部22が干渉しないので、扉12を開けることができる。つまり、作業者が扉12をロックしたと思っていても、実際には扉12がロックされていない状況が生じ得る。
貨物列車1の走行中に扉12が開くことを確実に防止するため、貨物用コンテナ4を貨物車3に載せた後に、作業者は、全ての貨物用コンテナ4の扉12がロックされていることを確認する作業を行う。しかし、貨物列車1は一般的に多くの貨物用コンテナ4を備えるため、この作業には多くの時間及び手間が掛かる。この点を考慮し、本実施形態では、この作業を簡単に行うためのロック状態検出装置10を備える。ロック状態検出装置10を用いることで、全ての扉12のロックの有無をまとめて検出できる。
次に、図3から図7を参照して、ロック状態検出装置10について説明する。ロック状態検出装置10はコンテナ本体11に設けられている。具体的には、ロック状態検出装置10は、ロック機構20の近傍に設けられている。1つの扉12は、上下2つのロック機構20を備えるが、何れのロック機構20にロック状態検出装置10が設けられていてもよい。なお、検出精度の向上又は冗長化を目的として、上下の両方のロック機構20に、それぞれロック状態検出装置10を設けてもよい。
図3等に示すように、ロック状態検出装置10は、取付ベース31と、取付フレーム32と、樹脂部材33と、を備える。
取付ベース31は、金属製であり、コンテナ本体11に固定されている。取付ベース31は、車長方向でロック受け部22と並ぶように配置されている。詳細には、扉12の開放端と、ロック受け部22と、の間に取付ベース31が設けられている。これにより、取付ベース31は、ロック状態のロック片21の先端の近傍に位置することとなる。取付ベース31には、ネジ孔が形成されている。ネジ孔にはネジ溝が形成されている。
取付フレーム32は、金属製であり、取付ベース31に取り付けられる。具体的には、取付フレーム32にはボルト34を挿入するための貫通孔が形成されている。取付フレーム32の貫通孔は、取付ベース31のネジ孔に対応する位置に形成されている。従って、取付ベース31と取付フレーム32の位置を合わせてボルト34を挿入して締結することで、取付フレーム32を取付ベース31に固定できる。
取付フレーム32は、略U字状である。具体的には、取付フレーム32は、取付ベース31に接触する第1部分と、第1部分の上端に接続される上壁部と、第1部分の下端に接続される下壁部と、を有する。上壁部と下壁部の間の空間には、樹脂部材33が配置されている。
樹脂部材33は、取付フレーム32と一体成形されている。なお、取付フレーム32と樹脂部材33を別々に作成し、両者を連結してもよい。樹脂部材33を構成する樹脂は導電性を有していないため、例えばアンテナを接触させても電磁波の送受信に悪影響を与えない。
ロック状態検出装置10は、切替器41と、RFタグ42と、を更に備える。切替器41及びRFタグ42は、樹脂部材33に接触するように配置されている。図4に示すように、切替器41は、樹脂部材33の内部に配置されている。樹脂部材33と切替器41は一体成形であってもよい。あるいは、樹脂部材33を複数の部品に分割可能にし、複数の部品で切替器41を挟み込むようにしてもよい。RFタグ42は、樹脂部材33の表面に取り付けられている。
この構成により、切替器41とRFタグ42が一体的に構成されている。一体的に構成されているとは、切替器41とRFタグ42が連結等されていることにより、切替器41とRFタグ42を1つの部品として取り扱うことが可能であることである。そのため、例えば、切替器41及びRFタグ42の取付け及び交換等をまとめて行うことができる。なお、樹脂部材33を介さずに、切替器41とRFタグ42を一体的に構成してもよい。例えば、単一のシート状の部材にRFタグ42が設けられるとともに、このシート状の部材に導線又は導電パターン等を介して切替器41が接続されていてもよい。また、切替器41とRFタグ42が分離可能であってもよい。
切替器41は、磁性体検知式の非接触スイッチである。この構成は公知であるため簡単に説明する。図7に示すように、切替器41は、リードスイッチ61と、永久磁石62と、を備える。リードスイッチ61は、2つの接点を有している。リードスイッチ61は、閾値以上の磁力が作用している間は、これらの接点を電気的に接続する。リードスイッチ61は、閾値未満の磁力しか作用していない間は、これらの接点を電気的に接続しない。2つの永久磁石62は、リードスイッチ61の周囲に配置されている。この構成により、磁性体がリードスイッチ61に近接することで、リードスイッチ61が受ける磁力が変化するため、接点状態が切り替わる。
具体的には、磁性体が近接していない状態では、2つの永久磁石62によりリードスイッチ61に磁力が作用する。一方、磁性体が近接している状態では、永久磁石62の磁力が磁性体に流れるため、リードスイッチ61に磁力が作用しない。このように、リードスイッチ61は磁力によって動作するため、リードスイッチ61に電力を供給する必要はない。なお、リードスイッチ61は、磁性体の近接に対して、反対の動作を行う構成であってもよい。
切替器41は、磁性体であるロック片21が近接しているか否かを検出する。そのため、切替器41は、ロック片21に近くなるように位置している。具体的には、ロック状態検出装置10とロック片21が並ぶ方向(図4の左右方向)を第1方向としたときに、ロック状態検出装置10(又は取付フレーム32)の第1方向の中央よりもロック片21に近い側の領域に、切替器41が位置している。これにより、ロック片21の近接を的確に検出できる。また、取付フレーム32が上述のようにU字状であり、切替器41とロック片21の間に取付フレーム32が位置しない。そのため、ロック片21の近接を的確に検出できる。
RFタグ42は、パッシブタイプであり、外部からの送信波(電磁波)を電力に変換して応答波を送信する。図7に示すように、RFタグ42は、ICチップ51と、アンテナ部52と、状態検出回路53と、を備える。
ICチップ51は、固有の識別情報を記憶している。RFタグ42が送信する応答波には、この識別情報が含まれる。後述の管理装置80には、RFタグ42の識別情報と、RFタグ42の取付箇所(貨物用コンテナ4の固有情報)と、を対応付けたデータベースが記憶されている。従って、応答波の識別情報に基づいて、この応答波の送信元(取付箇所)を特定できる。また、ICチップ51は整流回路を含んでおり、外部からの送信波を整流作用により電力に変換する。この電力を用いて、応答波を送信する処理が行われる。
アンテナ部52は、ICチップ51に電気的に接続される所定のパターンの回路を含んで構成されている。アンテナ部52は、外部からの送信波を受信するとともに、外部に向けて応答波を送信する。また、RFタグ42は樹脂部材33を介して取付ベース31等に取り付けられているため、アンテナ部52が金属の取付ベース31等に接触しないので、アンテナ部52による電磁波の送受信を適切に行うことができる。
状態検出回路53は、ICチップ51及び切替器41(具体的にはリードスイッチ61)に電気的に接続される回路である。RFタグ42が送信する応答波には、上述の識別情報と、状態情報と、が含まれる。状態情報は、RFタグ42の回路状態に関する情報である。例えば状態検出回路53が断線状態にある場合、RFタグ42は状態情報として「0」を応答波に含める。また、状態検出回路53が電気的に接続されている場合、RFタグ42は状態情報として「1」を応答波に含める。「0」が断線状態を示すこと、「1」が導電状態を示すことは上記のデータベースに登録されている。なお、「0」と「1」は状態情報を分かり易く説明するための簡易的な符号である。
例えば、ロック片21がロック受け部22に収容されたロック状態である場合(図3、図4)、ロック片21が切替器41に近接する。この場合、永久磁石62の磁力がリードスイッチ61に作用しなくなるので、リードスイッチ61は2つの接点を電気的に接続しない。これにより、RFタグ42の状態検出回路53が断線状態となる。従って、この状態でRFタグ42が外部から送信波を受信した場合、応答波には断線状態を示す「0」が含まれる。以上により、応答波の状態情報が「0」である場合、送信元のRFタグ42が示す扉12がロック状態であることが特定できる。
一方、ロック片21がロック受け部22の外側にあるアンロック状態である場合(図5、図6)、ロック片21が切替器41から離間する。この場合、永久磁石62の磁力がリードスイッチ61に作用するので、リードスイッチ61は2つの接点を電気的に接続する。これにより、RFタグ42の状態検出回路53が導電状態となる。従って、この状態でRFタグ42が外部から送信波を受信した場合、応答波には導電状態を示す「1」が含まれる。以上により、応答波の状態情報が「1」である場合、送信元のRFタグ42が示す扉12がアンロック状態であることが特定できる。
本実施形態では、RFタグ42が樹脂部材33の外面に取り付けられているので、通信性能を高くすることができる。更に、樹脂部材33を用いることで、RFタグ42が導電体である取付フレーム32と接触しないので、アンテナ部52を適切に機能させることができる。
また、本実施形態では、切替器41を樹脂部材33の内部に位置させることで、切替器41を飛来物等から保護することができる。更に、切替器41を、RFタグ42と同じ位置ではなく、RFタグ42よりもロック片21に近い位置に配置できるので、ロック片21の検出精度を高くすることができる。
また、磁性体を検出する切替器41に代えて、磁石の近接を検出する切替器41を用いてもよい。具体的には、切替器41が永久磁石62を有さずに、リードスイッチ61のみで切替器41が構成されていればよい。そして、永久磁石62をロック片21の先端に取り付ければよい。それ以外の構成は本実施形態と同じであればよい。
次に、図8を参照して、扉12のロックの有無の具体的な検査方法及び管理方法について説明する。
扉12のロックの有無は、ロック状態管理システム100によって管理されている。ロック状態管理システム100は、扉12のロックの有無だけでなく、貨物用コンテナ4に関する情報についても管理していてもよい。貨物用コンテナ4に関する情報とは、例えば、貨物用コンテナ4についての、識別情報、内容物、依頼者、送付先等に関する情報である。ロック状態管理システム100は、ロック状態検出装置10と、RFリーダ(送受信装置)70と、管理装置80と、を備える。
RFリーダ70は、複数のRFタグ42に応答波の送信を要求するための送信波を送信する。RFリーダ70は、それぞれのRFタグ42が送信した応答波をまとめて受信し、上記の識別情報及び状態情報を記憶する。
RFリーダ70は例えば携帯端末である。作業者は、貨物列車1の近くでRFリーダ70を操作することで、送信波の送信と応答波の受信を行う。
本実施形態ではRFタグ42が、樹脂部材33の表面に位置しているので、広い通信範囲を実現できる。また、更に広い通信範囲を実現するために、周波数帯としてUHF帯を使用することが好ましい。
RFリーダ70は携帯端末に限られない。例えば、貨物列車1の出発地点の近傍に1又は複数のRFリーダ70を設置してもよい。これにより、作業者の作業を省略できる。また、例えば移動体(例えば路面と貨物列車1の間を走行する車両)にRFリーダ70を取り付けてもよい。また、貨物用コンテナ4を貨物車3に積み込む作業車両(フォークリフト)にRFリーダ70を搭載してもよい。また、貨物車3に積み込まれる前の貨物用コンテナ4が置かれる倉庫等にRFリーダ70が設置されてもよい。
応答波に基づいてRFリーダ70が記憶した情報(識別情報、状態情報、及び時刻を対応付けた情報)は、管理装置80に送信される。RFリーダ70と管理装置80の通信方法は任意であり、有線であってもよいし、無線であってもよいし、直接通信してもよいし、別の機器やインターネット等を介して通信してもよい。
管理装置80は、RFリーダ70が記憶した情報を集約する。管理装置80は、貨物列車1や貨物用コンテナ4の管理を行う施設に配置されるコンピュータである。ただし、管理装置80は、この施設とインターネット等を介して接続されたサーバであってもよい。管理装置60は、貨物用コンテナ4の識別情報と、貨物用コンテナ4の状態情報と、を対応付けて記憶し、この記憶した情報に基づいて、アンロック状態の貨物用コンテナ4を特定する。
以上に説明したように、本実施形態のロック状態検出装置10は、ロック片21がロック受け部22に収容されることで扉12がロックされる貨物用コンテナ4の扉12について、扉12がロックされているか否かを検出する。ロック状態検出装置10は、切替器41と、RFタグ42と、を備える。切替器41は、ロック片21がロック受け部22に収容されているロック状態であるか、ロック片21がロック受け部22に収容されていないアンロック状態であるか、に応じて接点状態が切り替わる。RFタグ42は、外部からの電磁波を電力に変換して応答波を送信するパッシブタイプであり、切替器41と電気的に接続されており、切替器41の接点状態に応じた状態情報を含む応答波を送信する。
これにより、RFタグ42を読み取ることで、切替器41の接点状態を検出できる。切替器41の接点状態と貨物用コンテナ4の扉12のロックの有無は対応しているので、切替器41の接点状態に基づいて貨物用コンテナ4の扉12のロックの有無を検出できる。以上のように、貨物用コンテナ4に電源及び給電線を配置することなく、簡単な工程で貨物用コンテナ4の扉12のロックの有無を検出できる。
本実施形態のロック状態検出装置10において、ロック片21は、磁性体を含んで構成されている。切替器41は、永久磁石62及びリードスイッチ61を備え、ロック片21が近接しているか否かに応じて接点状態が切り替わる。RFタグ42は、断線を含むか否かに応じて応答波に含める状態情報が異なる状態検出回路53を含んでおり、状態検出回路53にリードスイッチ61が電気的に接続される。
これにより、既存の貨物用コンテナ4にロック状態検出装置10を取り付けるだけで、貨物用コンテナ4の扉12のロックの有無を検出できる。
本実施形態のロック状態検出装置10に代えて、ロック片21には、永久磁石62が配置されていてもよい。この場合、切替器としてのリードスイッチ61は、永久磁石62が近接しているか否かに応じて接点状態が切り替わる。RFタグ42は、断線を含むか否かに応じて応答波に含める状態情報が異なる状態検出回路53を含んでおり、状態検出回路53にリードスイッチ61が電気的に接続される。
これにより、切替器41の構成を単純にすることができる。また、切替器41に磁性体が近接しても接点状態が切り替わらないので、誤動作をより確実に防止できる。
本実施形態のロック状態検出装置10において、貨物用コンテナ4には、切替器41及びRFタグ42を取り付けるための取付ベース31が設けられている。切替器41及びRFタグ42は、取付ベース31に対して着脱可能に取り付けられる。
これにより、切替器41及びRFタグ42が故障しても、簡単に交換できる。
本実施形態のロック状態検出装置10は、取付ベース31に着脱可能な金属製の取付フレーム32を備える。取付フレーム32には、樹脂部材33が接続されている。切替器41及びRFタグ42は、樹脂部材33に接触するように配置されている。
これにより、切替器41及びRFタグ42が金属に接触しないので切替器41及びRFタグ42を適切に動作させることができる。
本実施形態のロック状態検出装置10において、樹脂部材33の表面にRFタグ42が配置され、樹脂部材33の内部に切替器41が配置される。
これにより、RFタグ42の通信性能と切替器41の保護とを両立させることができる。
本実施形態のロック状態検出装置10において、切替器41とRFタグ42が一体的に構成されている。
これにより、部品点数が少なくなるため、組立て及び交換等の作業が容易となる。
本実施形態のロック状態管理システム100は、ロック状態検出装置10と、RFリーダ70と、管理装置80と、を備える。RFリーダ70は、ロック状態検出装置10に送信波を送信するとともに、ロック状態検出装置10からの応答波を受信する。管理装置80は、RFリーダ70が受信した応答波に基づいて、貨物用コンテナ4の扉12がロック状態か否かを当該貨物用コンテナ4コンテナ毎に記憶する。
これにより、貨物用コンテナ4の扉12がロックの有無を一括して管理することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、リードスイッチ61を用いてロック機構20がロック状態か否かを非接触で検出するが、接触式のスイッチを用いて、ロック機構20がロック状態か否かを検出してもよい。具体的には、ロック状態のロック片21には接触するが、アンロック状態のロック片21には接触しない位置に、接触式のスイッチを設ける。そして、接触式のスイッチの接点を状態検出回路53に接続する。これにより、ロック片21がロック受け部22に収容されているか否か(即ち、ロック状態か否か)に応じて状態検出回路53の断線の有無が変化する。
ロック片21は、少なくとも先端が磁性体であればよい。あるいは、切替器41及びRFタグ42を扉12側ではなくロック片21側に設け、扉12側に永久磁石62を設けてもよい。
4 貨物用コンテナ
10 ロック状態検出装置
11 コンテナ本体
12 扉
20 ロック機構
21 ロック片
22 ロック受け部
31 取付ベース
32 取付フレーム
33 樹脂部材
41 切替器
42 RFタグ
51 ICチップ
52 アンテナ部
53 状態検出回路
61 リードスイッチ
62 永久磁石

Claims (8)

  1. ロック片がロック受け部に収容されることで扉がロックされる貨物用コンテナの扉について、当該扉がロックされているか否かを検出するロック状態検出装置において、
    前記ロック片が前記ロック受け部に収容されているロック状態であるか、前記ロック片が前記ロック受け部に収容されていないアンロック状態であるか、に応じて接点状態が切り替わる切替器と、
    外部からの電磁波を電力に変換して応答波を送信するパッシブタイプであり、前記切替器と電気的に接続されており、前記切替器の接点状態に応じた状態情報を含む応答波を送信するRFタグと、
    を備え、
    前記ロック片が磁性体を含んで構成されるか、あるいは、前記ロック片に永久磁石が配置されており、前記切替器は、前記磁性体又は前記永久磁石が近接しているか否かに応じて前記接点状態が切り替わることを特徴とするロック状態検出装置。
  2. 請求項1に記載のロック状態検出装置であって、
    前記ロック片は、前記磁性体を含んで構成されており、
    前記切替器は、永久磁石及びリードスイッチを備え、磁性体が近接しているか否かに応じて前記接点状態が切り替わり、
    前記RFタグは、断線を含むか否かに応じて前記応答波に含める前記状態情報が異なる状態検出回路を含んでおり、当該状態検出回路に前記リードスイッチが電気的に接続されることを特徴とするロック状態検出装置。
  3. 請求項1に記載のロック状態検出装置であって、
    前記ロック片には、前記永久磁石が配置されており、
    前記切替器は、前記永久磁石が近接しているか否かに応じて前記接点状態が切り替わり、
    前記RFタグは、断線を含むか否かに応じて前記応答波に含める前記状態情報が異なる状態検出回路を含んでおり、当該状態検出回路に前記切替器が電気的に接続されることを特徴とするロック状態検出装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載のロック状態検出装置であって、
    前記貨物用コンテナには、前記切替器及び前記RFタグを取り付けるための取付ベースが設けられており、
    前記切替器及び前記RFタグは、前記取付ベースに対して着脱可能に取り付けられることを特徴とするロック状態検出装置。
  5. 請求項4に記載のロック状態検出装置であって、
    前記取付ベースに着脱可能な金属製の取付フレームを備え、
    前記取付フレームには、樹脂部材が接続されており、
    前記切替器及び前記RFタグは、前記樹脂部材に接触するように配置されていることを特徴とするロック状態検出装置。
  6. 請求項5に記載のロック状態検出装置であって、
    前記樹脂部材の表面に前記RFタグが配置され、前記樹脂部材の内部に前記切替器が配置されることを特徴とするロック状態検出装置。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載のロック状態検出装置であって、
    前記切替器と前記RFタグが一体的に構成されていることを特徴とするロック状態検出装置。
  8. 請求項1から7までの何れか一項に記載のロック状態検出装置と、
    前記ロック状態検出装置に送信波を送信するとともに、前記ロック状態検出装置からの応答波を受信する送受信装置と、
    前記送受信装置が受信した前記応答波に基づいて、前記貨物用コンテナの前記扉がロック状態か否かを当該貨物用コンテナ毎に記憶する管理装置と、
    を備えることを特徴とするロック状態管理システム。
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JP2006285863A (ja) 2005-04-04 2006-10-19 Matsushita Electric Works Ltd 戸締まり監視装置
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