JP3239764U - 車両装備シール装置 - Google Patents

Abstract

【課題】コンテナ車のコンテナやトラックの荷箱等のドアをロックして、シールするための車両装備シール装置を提供する。【解決手段】本体部と、挿入部３０と、金属線接続部と、ロック構造４０と、を含んで構成される車両装備シール装置であって、本体部は、接合面を有している。挿入部は、本体部に挿入するために用いられている。金属線接続部の一端は、本体部の接合面に固設され、他端には、挿入部が設けられている。ロック構造は、本体部に内設され、モーター４０２及びセンサー４０１を有し、当該センサーを使用してモーターの回転方向の位置を位置決めし、ロック構造が挿入部をロックするか、或いはロック解除する構成である。【選択図】図４

Description

本考案は、車両装備シール装置（Vehicle equipment seal devices）に関し、更に詳しくは、高セキュリティ車両装備シール装置に関する。
具体的には、車両装備である、コンテナ車のコンテナやトラックの荷箱等のドアをロックして、シールするための車両装備シール装置に関する。

経済の発展に連れて物流業も勃興し発展を遂げている。物流業者にとって、貨物を安全に運送できるかどうかは最重要な課題であり、コンテナ車やトラックで貨物を運送する過程において落としたり盗まれたりしないようにするため、一般的には、貨物が積まれたコンテナや荷箱のドアをロックしてシールを貼ることで安全を確保している。また、シールが完全であるか否かにより貨物が安全に運送されたか否かを判断している。

しかしながら、前述した従来のシール技術では、運送過程で毀損する可能性があるほか、偽造し易かった。このため、従来のシールにより貨物の運送の安全性を保証することでは、実際の需要を満たすことができなかった。

また、通信及びエレクトロニクスの発展に伴って、従来のシールが電子シールによって徐々に取って代わられる流れになっている。電子シールは、通信、ロック及びロック解除等の機能を有し、電子通信方式により電子シールに対しロック及びロック解除を行い、高い安全性を獲得している。しかしながら、従来の電子シールは、一般的にマグネットスイッチの連結を破壊防止構造として使用しているが、マグネットスイッチは、外部の磁力の影響を受け易いため、電子シールの誤判定により破壊防止作用が失効することがあった。更に、従来の電子シールは、一般的に南京錠、掛け金式、コードロック等の固定方式でコンテナや荷箱をロックし、特に固定されないため、電子シールがコンテナや荷箱と衝突して部材が損壊し易くなり、電子シールの不規則な揺動によりひっくり返ってしまい、アンテナの受信不良を引き起こして通信品質に影響を及ぼした。また、従来の電子シールは、一般的にモーターの回転巻き数によりスイッチロックを位置決めしており、使用時間が増加するに連れ、モーター自身の磁力が減衰して回転巻き数が減少し、スイッチロックの機能に影響が及んだ。このため、従来の電子シールは、理想的とは言えなかった。

そこで、本考案者は、上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本考案の提案に至った。

本考案は、上記問題点に鑑みて本考案者の鋭意研究により成されたものであり、その目的は、車両装備シール装置を提供することにある。

上記目的を達成するための主たる考案は、
接合面を有している本体部と、
当該本体部に挿入するための挿入部と、
一端が本体部の接合面に固設され、他端には、挿入部が設けられている金属線接続部と、
本体部に内設されており、モーター及びセンサーを有し、当該センサーを使用してモーターの回転方向の位置を位置決めし、挿入部をロックするか、或いはロック解除するロック構造と、を備えていることを特徴とする車両装備シール装置である。

本考案によれば、安定的な通信品質を有し、外部の磁力の影響を受けず、モーターの使用時間の増加による減衰によりロックの正常なスイッチ機能に影響を及ぼすこともない車両装備シール装置を提供することができる。

図１は、本考案の好ましい実施例に係る車両装備シール装置を示す外観斜視図である。 図２は、本考案の好ましい実施例に係る車両装備シール装置の本体部の磁気面を示す図である。 図３は、本考案の好ましい実施例に係る車両装備シール装置の本体部の第二側面を示す図である。 図４は、本考案の好ましい実施例に係る車両装備シール装置の本体部のロック構造を示す図である。 図５は、本考案のロック構造がロック状態に設定されている状態を示す概略図である。 図６は、本考案のロック構造がアンロック状態に変更されている状態を示す概略図である。

以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本考案は、以下の例に限定されるものではない。また、言うまでもなく本考案の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能である。

図１は、本考案に係る車両装備シール装置を示す外観斜視図であって、本体部１０と、金属線接続部２０と、挿入部３０と、を含んで構成され、図２と図３も併せて参照し、本体部１０は、接合面１１、指示パネル１４、前述の指示パネル１４に対する磁気面１３（図２参照）、第一側面１５、及び前述の第一側面１５に対する第二側面１６（図３参照）で構成される矩形ボックス体である。このとき、金属線接続部２０は、例えば、鋼線等の高強度金属線材で構成されていることが好ましい。また、金属線接続部２０の一端は、本体部１０の接合面１１に固設され、他端には、前述の挿入部３０が設けられている。前述の挿入部３０は、前述の本体部１０の接合面１１にある挿入孔１０１に挿入され、本体部１０にロックされることで、シール効果を達成している。

図２は、本考案に係る車両装備シール装置の本体部１０の磁気面１３を示す図である。係る磁気面１３には、少なくとも１つのマグネット１３１が設置されていることが好ましい。本実施例では、磁気面１３には、２つの高強度マグネット１３１が設置され、高強度マグネット１３１により車両装備シール装置がコンテナ又は荷箱に吸着し、衝突及び反転する問題が発生しない。このため、車両装備シール装置の構成部材の耐用性を改善すると同時に通信品質も安定させることができる。

図１に戻って、前述の第一側面１５には、ロック解除ボタン１５１が設置され、安全を確認した状態で押すことで車両装備シール装置をロック解除し、挿入部３０を挿入孔１０１に通して本体部１０から脱離させることができる。

図３は、本考案に係る車両装備シール装置の本体部１０の第二側面１６を示す図である。係る第二側面１６には、USB装置を接続してデータ伝送や車両装備シール装置に対する充電を行うためのUSBポート１６１が設置されている。

図１に戻って、前述の指示パネル１４には、ボタン１４１及び複数の表示灯１４２が設置され、ボタン１４１を押すことで機能のテスト、電気量の表示等の電子機器に関連する機能を実行させることができる。表示灯１４２は、車両装備シール装置の電源状態、通信状態、位置決め状態及びロック状態等を表示するために用いられている。

前述の本体部１０内には、前述の挿入部３０をロックするか、或いはロック解除するためのロック構造４０を更に有している。図４は、本考案に係る車両装備シール装置の本体部１０のロック構造４０を示す図である。係るロック構造４０は、センサー４０１、モーター４０２、ストッパー４０３、可動ピン４０４、スプリング４０５、スライダー４０６等の部材を有して構成される。ここで、センサー４０１は、ロック構造４０のロック状態、アンロック状態を判定し、モーターを駆動させる制御ＩＣ等を含む構成である。

前述のストッパー４０３は、モーター４０２のシャフト４０２１に設置され、モーター４０２は、シャフト４０２１によりストッパー４０３を回転方向に回転するように駆動し、且つセンサー４０１の感知と組み合わせてストッパー４０３を第一位置又は第二位置に位置させる。係るセンサー４０１は、ストッパー４０３の移動を感知すると共にストッパー４０３を位置決めするためにストッパー４０３に近接するように設置され、且つストッパー４０３が第一位置に位置する場合、可動ピン４０４がモーター４０２の方向に移動するのをストッパー４０３が阻止し、ストッパー４０３が第二位置に位置する場合、可動ピン４０４がモーター４０２の方向に移動するのをストッパー４０３が阻止しないようになっている。

前述のスライダー４０６は、可動ピン４０４に対応する位置（以降、当接する位置を含む。）に設置されており、可動ピン４０４を移動させるように押動する構成である。前述の可動ピン４０４は、一端がストッパー４０３及びモーター４０２のシャフト４０２１に対応し、他端は、スライダー４０６に対応すると共にスライダー４０６を連動するように設置されている。可動ピン４０４の弾性により、スライダー４０６が挿入孔１０１に挿入されている挿入部３０を係合させる。前述のスプリング４０５は、挿入孔１０１に挿入されている前述の挿入部３０を第一導通部４０８に連結するように設置されているか、或いは挿入部３０と第一導通部４０８とを分離するように設置されている。

図５は、本考案のロック構造４０がロック状態に設定されている状態を示す概略図である。まず、挿入部３０を挿入孔１０１から本体部１０に挿入し、挿入部３０がスライダー４０６により係合される。そして、挿入部３０が導電性の金属線材で構成されているため、挿入部３０の端部がスプリング４０５を押圧し、前述の第一導通部４０８及び第二導通部４０９が電気回路を形成する。この際、通信設定により、車両装備シール装置をロックし、ストッパー４０３を回転方向に駆動するようにモーター４０２を駆動し、且つセンサー４０１の感知と組み合わせてストッパー４０３を第一位置に位置させて可動ピン４０４の移動を阻止する構成である。すなわち、スライダー４０６が可動ピン４０４及びモーター４０２の方向に押動されないようにする。これにより、挿入部３０がスライダー４０６により固定されてロック状態を呈し、挿入部３０が挿入孔１０１を通して本体部１０から取り外すことができなくなり、ロック構造４０をロック警告に設定する。

前述のロック構造４０のロック状態において、第一導通部４０８及び第二導通部４０９が金属線接続部２０を介して導通され、高強度金属線材により導通することで、ロック構造４０が外部の影響を受けてシステムが誤判定を発生しにくくしている。また、ロック未解除警告において、挿入部３０が破壊されて抜出されるか、金属線接続部２０が剪断されると、導通部Ａ及び導通部Ｂの導通状態が破壊されているため、車両装備シール装置がトリガーされて警告を発し、例えば、警告音を発し、無線通信方式で貨物運送者及び遠隔の制御センターに通知する等することで、好適な安全性を提供している。

図６は、本考案のロック構造４０がアンロック状態に変更された状態を示す概略図である。すなわち、ロック構造４０のロック警告が解除された後、ストッパー４０３を回転方向に駆動するように、モーター４０２を駆動する。次いで、センサー４０１の感知と組み合わせて、ストッパー４０３を第二位置に位置させ、可動ピン４０４の阻止を解除し、スライダー４０６を移動可能な状態とする。そして、スライダー４０６を可動ピン４０４及びモーター４０２の方向に移動させると共に、第一導通部４０８と第二導通部４０９との間の回路を閉鎖する。この際、ロック解除ボタン１５１を押して車両装備シール装置をロック解除する構成とすることが好ましい。係るロック解除ボタン１５１は、スライダー４０６に対応する位置に設置され、ロック解除ボタン１５１を押すと、可動ピン４０４及びモーター４０２の方向に移動するようにスライダー４０６が押動され、可動ピン４０４がモーター４０２の方向にも移動する。これにより、挿入部３０がスライダー４０６から解放されてアンロック状態を呈し、且つスプリング４０５の弾力により挿入部３０が挿入孔１０１を通して本体部１０から取り外される。

本考案の前述のロック構造４０は、センサー４０１を利用してモーター４０２の回転方向の位置を位置決めし、係るモーター４０２の回転方向に位置に基づいて、ロック構造４０のロック状態及びアンロック状態が決定される構成である。すなわち、センサー４０１を使用して判断することで、モーター４０２の使用時間が増加することで減衰してロック構造４０の正常なスイッチ機能に影響を及ぼすことを回避している。

以上、本考案を実施の形態を用いて説明したが、本考案の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には、限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本考案の技術的範囲に含まれ得ることが、実用新案登録請求の範囲の記載から明らかである。

１０ 本体部
１０１ 挿入孔
１１ 接合面
１３ 磁気面
１３１ マグネット
１４ 指示パネル
１４１ ボタン
１４２ 表示灯
１５ 第一側面
１５１ ロック解除ボタン
１６ 第二側面
１６１ USBポート
２０ 金属線接続部
３０ 挿入部
４０ ロック構造
４０１ センサー
４０２ モーター
４０２１ シャフト
４０３ ストッパー
４０４ 可動ピン
４０５ スプリング
４０６ スライダー
４０８ 第一導通部
４０９ 第二導通部

Claims (10)

1. 接合面を有している本体部と、
   前記本体部に挿入するための挿入部と、
   一端が前記本体部の前記接合面に固設され、他端には、前記挿入部が設けられている金属線接続部と、
   前記本体部に内設されており、モーター及びセンサーを有し、当該センサーを使用して前記モーターの回転方向の位置を位置決めし、前記挿入部をロックするか、或いはロック解除するロック構造と、を備えていることを特徴とする車両装備シール装置。
2. 前記本体部は、少なくとも１つのマグネットが設置されている磁気面を更に有していることを特徴とする請求項１に記載の車両装備シール装置。
3. 前記ロック構造は、ストッパーと、可動ピンと、スプリングと、スライダーと、を更に備えていることを特徴とする請求項１に記載の車両装備シール装置。
4. 前記ストッパーは、前記モーターのシャフトに設置され、前記モーターは、前記シャフトにより前記ストッパーを回転方向に回転するように駆動し、且つ前記センサーによる感知と組み合わせて前記ストッパーを第一位置又は第二位置に位置させることを特徴とする請求項３に記載の車両装備シール装置。
5. 前記センサーは、前記ストッパーの移動を感知すると共に前記ストッパーを位置決めするために、前記ストッパーに近接するように設置されていることを特徴とする請求項４に記載の車両装備シール装置。
6. 前記ストッパーが前記第一位置に位置する場合、前記ストッパーが、前記可動ピンの前記モーターの方向への移動を阻止し、前記ストッパーが前記第二位置に位置する場合、前記ストッパーが、前記可動ピンの前記モーターの方向への移動を阻止しない構成であることを特徴とする請求項４に記載の車両装備シール装置。
7. 前記スライダーは、前記可動ピンに対応する位置に設置されており、前記可動ピンを移動させるように押動することを特徴とする請求項４に記載の車両装備シール装置。
8. 前記可動ピンは、一端が前記ストッパー及び前記モーターの前記シャフトに対応し、他端が前記スライダーに対応すると共に、前記スライダーを連動するように設置されていることを特徴とする請求項７に記載の車両装備シール装置。
9. 前記スライダーは、前記可動ピンの弾性により、前記本体部に挿入される前記挿入部を係合することを特徴とする請求項８に記載の車両装備シール装置。
10. 前記スプリングは、前記本体部に挿入される前記挿入部を第一導通部に連結するように設置されているか、或いは前記挿入部と前記第一導通部とを分離するように設置されていることを特徴とする請求項９に記載の車両装備シール装置。

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