JP7437173B2 - 自動繊維束配置装置 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維束が巻き付けられた複数のボビンが仕掛けられて各前記ボビンから前記繊維束を送り出すように構成された供給装置と、該供給装置から供給された各前記繊維束の配置型上への配置を行うための配置ヘッドであって前記繊維束を前記配置型上に押圧する押圧部を備える配置ヘッドと、該配置ヘッドが取り付けられて前記配置のために前記配置ヘッドを移動させる多関節ロボットとを備える自動繊維束配置装置に関する。
自動繊維束配置装置として、細幅の繊維束を配置型上に配置するAFP(Automated Fiber Placement)装置が知られている。なお、本出願において、「繊維束」とは、複数本の強化繊維(炭素繊維、ガラス繊維等)の束にマトリックス樹脂を含浸させてテープ状に形成された所謂トウプリプレグのような材料を指す。また、そのAFP装置としては、多関節ロボットを用いて繊維束の配置型上への配置を行うように構成された装置がある。
特許文献1には、そのようなAFP装置として、繊維束が巻き付けられたボビンから繊維束を巻き出す(送り出す)ように構成された巻出機構と、前記配置を行うための配置ヘッドとしての貼付ヘッドであって、多関節ロボットに取り付けられる貼付ヘッドとを備える装置が開示されている。また、その特許文献1におけるAFP装置において、配置ヘッド(貼付ヘッド)は、繊維束を配置型上(被貼付面)に押圧する押圧部としてのローラ、シュー等の押圧部材と、押圧部材へ向けて繊維束を送る送出機構としてのフィーダとを有している。なお、特許文献1のAFP装置において、その送出機構(フィーダ)は、2組のローラ対によって駆動される一対の搬送ベルトを含むように構成され、対応する繊維束をその一対の搬送ベルトでニップした状態とするように設けられている。
また、特許文献2には、AFP装置として、配置ヘッドとしての繊維供給手段が複数本の繊維束(繊維トウ)の前記配置を行うように構成された装置が開示されている。したがって、特許文献2のAFP装置には、図示はされていないが、繊維束が巻かれたボビン(スプール)が複数仕掛けられて配置ヘッド(繊維供給手段)へ向けて繊維束を供給するための供給装置が備えられている。また、その特許文献2のAFP装置において、配置ヘッドは、繊維束の経路毎に設けられて繊維束をニップする送出機構としての一対のローラと、全ての繊維束で共通の押圧部としての転圧ローラとを備えるように構成されている。そして、そのAFP装置においては、送出機構において一対のローラが回転駆動されることで、そのローラにニップされた繊維束が押圧部(転圧ローラ)へ向けて送られるようになっている。
特開2019-130914号公報 特開2017-061140号公報
ところで、前記のようなAFP装置において、適正な前記配置が行われるようにする上では、配置ヘッド内において押圧部に向けて送られる繊維束の張力が所望の程度となっていることが望まれる。なお、AFP装置においては、繊維束を押圧部により配置型に押圧しつつ(押圧部と配置型とで繊維束をニップしつつ)配置ヘッドを移動させることで前記配置が行われることから、繊維束は、前記配置の過程では、その押圧部において配置ヘッドの移動速度に応じた速度で牽引される状態となる。そこで、送出機構による繊維束の送り速度をその牽引速度(配置ヘッドの移動速度)に応じた速度とすれば、基本的には、送出機構と押圧部との間で繊維束の張力は、前記のような所望の張力に維持されると考えられている。そして、従来の装置においても、送出機構は、配置ヘッドの移動速度のみに応じた送り速度となるように駆動されている。
しかし、送出機構が回転駆動されているにもかかわらず、送出機構と押圧部との間の繊維束の張力が前記所望の程度とは異なってしまうことがある。その理由としては様々な要因が考えられるが、例えば、供給装置から配置ヘッドへ至る経路での繊維束の張力にばらつきが生じることがその要因の1つと考えられる。
詳しくは、AFP装置においては、ボビンが仕掛けられた供給装置は、例えば特許文献1に開示された巻出機構もそうであるように、張力を調整しつつ繊維束を送り出すように構成されている。しかしながら、供給装置から配置ヘッドへ至る経路においては、繊維束は、複数のガイド部材により、そのガイド部材の位置で屈曲されるかたちで案内されている。そのため、供給装置側で張力が調整されたとしても、それが配置ヘッドに至る繊維束全体に均一に波及するとは限らず、部分的に張力が異なる状態となる場合がある。その場合、送出機構が同じように駆動されていても、その送出機構に至る上流側の繊維束の張力が異なることで、送出機構よりも下流側の繊維束の張力が異なる状態となる場合がある。
そして、特許文献2におけるAFP装置のように配置ヘッドが複数の繊維束の前記配置を行う(配置ヘッドに対し複数の繊維束が供給される)ように構成されている装置の場合、繊維束毎に経路が異なるため、前記のような張力の違いが繊維束間でも生じる場合がある。さらに、前記配置が行われる配置型が複雑な形状のものである場合には、特許文献2のような配置ヘッドが複数の繊維束の前記配置を行うAFP装置では、押圧部における押圧部材の並び方向における配置面の位置の違いにより、送出機構から押圧部までの繊維束の経路長が繊維束間で異なるような状態で前記配置が行われる場合がある。そして、そのような場合でも、繊維束間で張力の違いが生じる。
なお、繊維束の張力が前記所望の程度とは異なっていると、前記配置に問題が生じることがある。例えば、繊維束の張力が前記所望の張力よりも低い場合、配置された繊維束に皺が生じたり、配置ヘッド内に繊維束が詰まって前記配置が正常に行われなくなったりすることがある。また、繊維束の張力が前記所望の張力よりも高い場合、その繊維束の張力が押圧部による押圧に影響を及ぼす結果として配置型に対し繊維束を押圧する力が低下し、その結果として、配置された繊維束が配置型上から剥がれやすくなったりすることがある。
そこで、本発明は、送出機構と押圧部との間で繊維束毎の張力が前記所望の程度で維持されるように送出機構を駆動することによって、前記配置に問題が生じることを防ぐことができる自動繊維束配置装置を提供することを目的とする。
本発明は、繊維束が巻き付けられた複数のボビンが仕掛けられて各前記ボビンから前記繊維束を送り出すように構成された供給装置と、該供給装置から供給された各前記繊維束の配置型上への配置を行うための配置ヘッドであって前記繊維束を前記配置型上に押圧する押圧部を備える配置ヘッドと、該配置ヘッドが取り付けられて前記配置のために前記配置ヘッドを移動させる多関節ロボットとを備える自動繊維束配置装置を前提とする。
その上で、前記の目的を達成すべく、本発明は、その前提とする自動繊維束配置装置において、前記配置ヘッドに備えられて前記繊維束を前記押圧部へ向けて送る送出機構であって前記繊維束の経路毎に設けられて前記繊維束がニップされた状態で送られるように設けられた一対のローラを含む複数の送り機構及び該送り機構毎に設けられて前記一対のローラの少なくとも一方を回転駆動する駆動モータを備えた駆動機構を有する送出機構と、前記送出機構における各前記送り機構よりも前記押圧部側で前記繊維束の張力を検出するように設けられた張力検出機構と、目標とする張力が設定張力値として設定される設定器と、該設定器に設定された前記設定張力値と前記張力検出機構の検出値から求められる検出張力値とに基づいて各前記駆動モータの駆動を制御する張力制御装置とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の自動繊維束配置装置においては、前記設定器は、前記繊維束毎に前記設定張力値を設定可能に構成されるようにしても良い。
さらに、前記配置ヘッドは、複数の前記経路が前記配置ヘッドの前後方向において異なる複数の位置に振り分けられるように構成されており、前記設定器は、少なくとも前記前後方向の位置毎に前記設定張力値を設定可能に構成されるようにしても良い。
本発明の自動繊維束配置装置によれば、繊維束毎において、各送り機構よりも押圧部側で検出された張力の検出値から求められる検出張力値と予め設定された目標の張力である設定張力値とに基づいて送出機構における各駆動モータが張力制御装置により制御されるため、送り機構と押圧部との間における各繊維束の張力が前記所望の程度で維持される。したがって、繊維束間においても、各繊維束の張力が揃えられた状態となる。それにより、繊維束の張力が前記所望の程度とは異なってしまうことにより生じる前記配置の問題の発生を防ぐことができる。
また、本発明による自動繊維束配置装置において、繊維束毎に設定張力値が設定可能であるように設定器を構成することにより、各繊維束の経路違いに起因して繊維束間に張力差が生じる場合でも、各繊維束の張力を目標とする程度で揃えることができる。
詳しくは、全ての繊維束に対し設定張力値を共通としたとしても、各繊維束の張力が前記所望の程度で揃った状態になると考えられる。しかしながら、複数の繊維束を配置する自動繊維束配置装置の構成においては、供給装置から配置ヘッドに至る各繊維束の経路が繊維束間で異なる場合が多い。そして、そのように各繊維束の経路(経路長)が異なることに起因し、供給装置と配置ヘッドとの間において繊維束間で張力に差が生じる場合がある。その結果として、設定張力値が同じである場合、配置ヘッド内での送出機構における各送り機構から押圧部に送られる繊維束の実際の張力が繊維束間で僅かに異なる状態となる場合がある。そこで、繊維束毎に異なる設定張力値が設定できるように設定器を構成することで、実際の張力を考慮して定めた設定張力値を繊維束毎に設定することができる。それにより、各繊維束の張力を目標とする程度で揃えることができる。
また、配置ヘッドがその前後方向における異なる複数の位置に対し、それぞれの位置に複数の繊維束の経路が振り分けられるように構成されている場合において、前記の位置(前後位置)毎に設定張力値が設定可能であるように設定器を構成することにより、その前記前後位置毎に繊維束の経路長が異なる場合でも、各繊維束の張力を目標とする程度で揃えることができる。
詳しくは、複数の繊維束の前記配置を行う自動繊維束配置装置においては、配置ヘッドの大型化を避けることを目的とし、複数の繊維束を2以上のグループに分け、そのグループ毎に、前記前後位置を異ならせた経路を各繊維束が通過するように配置ヘッドを構成する場合がある。そして、配置ヘッドをそのように構成した場合、グループ毎に繊維束の経路長が異なることとなるため、設定張力値を共通とした場合、グループ間で繊維束の張力に差が生じる場合がある。そこで、その場合において、前記前後位置毎に設定張力値を設定できるように設定器を構成することで、前記と同様に経路長の差に対応することができ、各繊維束の張力を目標とする程度で揃えることができる。
本発明が適用される自動繊維束配置装置を示す側面図である。 自動繊維束配置装置の配置ヘッドを示す説明図である。 本発明による張力制御装置の説明図である。 送出機構の構成の他の例を示す説明図である。
以下に、図1~3に基づき、本発明による自動繊維束配置装置の一実施例を説明する。
図1に示すように、自動繊維束配置装置1は、繊維束2が巻き付けられたボビン3が仕掛けられた供給装置4と、その供給装置4から供給された繊維束2の配置型5上への配置を行うための配置ヘッド6と、前記配置のために配置ヘッド6を移動させる多関節ロボット7とを備えている。なお、本実施例においては、自動繊維束配置装置1は、16本の繊維束2の前記配置が同時に行えるように構成されている。したがって、供給装置4には、図では手前側の4個のみが示されているが、16個のボビン3が仕掛けられている。
また、供給装置4は、各ボビン3から引き出された繊維束2を多関節ロボット7側へ向けて案内するガイド部9を備えている。そのガイド部9は、各繊維束2を個別に案内するために繊維束2毎に設けられたガイド部材(図示略)を備え、そのガイド部材により各繊維束2を多関節ロボット7よりも高い位置で案内するように構成されている。なお、その供給装置4において、各ボビン3とガイド部9との間の繊維束2の経路中には、各繊維束2の張力を調整するための構成として、各繊維束2に共通のダンサロール8を備えている。その構成により、各繊維束2は、ボビン3とガイド部9との間で適当な張力に調整され、適当な張力状態で多関節ロボット7側へ引き出される。
また、多関節ロボット7には、前記のようにガイド部9で案内された各繊維束2を案内するためのガイド機構10が取り付けられている。そのガイド機構10は、多関節ロボット7における先端側のアーム7aに取り付けられている。また、ガイド機構10は、各繊維束2を個別に案内するために繊維束2毎に設けられたトウガイド(図示略)を備えており、各トウガイドが支持部材10aにより支持される構成となっている。そして、そのガイド機構10は、支持部材10aがアーム7aの上方において上方へ向けて延びると共に、支持部材10aの先端側で各繊維束2を案内するように設けられている。
したがって、その自動繊維束配置装置1において、各ボビン3から引き出された繊維束2は、上下方向に関し多関節ロボット7よりも高い位置で供給装置4(ガイド部9)から引き出された後、多関節ロボット7の上方を通過するかたちでガイド機構10に至っている。そして、各繊維束2は、ガイド機構10に案内されるかたちで転向され、多関節ロボット7におけるアーム7aの先端に取り付けられた配置ヘッド6に導かれている。
その配置ヘッド6は、図2に示すように、繊維束2を配置型5上に押圧する押圧装置13と、その押圧装置13へ向けて繊維束2を送る送出機構12と、押圧装置13と送出機構12との間で繊維束2を切断する切断装置14とを備えている。また、配置ヘッド6は、それらの構成要素に加え、送出機構12の上方に設けられて送出機構12へ向けて繊維束2を案内するガイドローラ11を備えている。
それらの各構成要素について、押圧装置13は、繊維束2を配置型5上に押圧する押圧部13aと、押圧部13aに対し配置型5へ向けた押圧力を発生させる押圧機構(図示略)とを備えている。なお、その押圧部13aは、各繊維束2に共通の部材であって、本実施例では回転可能に設けられたローラ状の部材である所謂コンパクションローラである。
また、ガイドローラ11について、そのガイドローラ11は、その軸線方向を押圧部(コンパクションローラ)13aの軸線方向と一致させるかたちで設けられている。その上で、本実施例では、前述のように配置ヘッド6に導かれた16本の繊維束2を2つのグループに振り分けるべく、そのガイドローラ11は、前後方向(前記配置に伴って繊維束2が配置型5上に配置される方向と一致する方向)に位置を異ならせて2本設けられている。そして、各繊維束2がいずれかのガイドローラ11に振り分けられて案内されることで、配置ヘッド6内においては、16本の繊維束2は、2つのグループに振り分けられ、グループ毎に前記前後方向における異なる位置でガイドローラ11に案内され、押圧部13aに至ることとなる。
なお、その繊維束2の各グループは、16本の繊維束2を均等に分ける結果として、8本ずつの繊維束2で形成されている。したがって、16本の繊維束2による経路は、前記前後方向に異なる2位置における8本ずつの経路となっている。そして、その配置ヘッド6内における各繊維束2の経路は、その繊維束2が対応するガイドローラ11を経由し、各繊維束2に共通の押圧部13aに至っている。
その上で、送出機構12は、その繊維束2の経路毎に設けられた送り機構12aと、送り機構12a毎に設けられて送り機構12aを回転駆動する駆動モータ12bとを有している。その各送り機構12aは、本実施例では、繊維束2をニップするように設けられた一対のローラ12c、12dで構成されている。そして、各送り機構12aは、一対のローラ12c、12dのうちの一方(図示の例ではローラ12c)が駆動モータ12bによって回転駆動されることで、他方が従動回転し、それによって繊維束2を押圧装置13における押圧部13aへ向けて送るものとなっている。
また、切断装置14は、繊維束2の経路毎に設けられた切断刃15と、切断刃15とでその経路を挟むように設けられた固定部材16と、切断刃15毎に設けられて切断刃15に繊維束2を切断するための切断動作を行わせる切断刃駆動機構17とを含んでいる。なお、切断刃15は、その刃線(刃先)の延在方向が前記軸線方向と平行を為すと共に繊維束2の進行方向と略直交するように設けられている。また、固定部材16は、本実施例では、回転可能に設けられたローラ状の部材である所謂アンビルローラであり、切断刃15毎に設けられている。そして、切断装置14は、切断刃駆動機構17による切断刃15の切断動作により、切断刃15と固定部材16との協働で繊維束2の切断を行うものとなっている。
また、図1に示すように、自動繊維束配置装置1は、主制御装置20を備えている。なお、その主制御装置20は、自動繊維束配置装置1に備えられた制御ボックス(図示略)に収容されるかたちで設けられている。そして、その自動繊維束配置装置1は、前記配置を実行するための多関節ロボット7及びその多関節ロボット7に取り付けられた配置ヘッド6における各部の動作がその主制御装置20によって制御されるように構成されている。したがって、前記した配置ヘッド6に備えられる送出機構12(送り機構12a)や切断装置14の動作も、その主制御装置20によって制御される。
なお、その各部の動作の制御は、予め設定された動作プログラムに従って実行される。そこで、主制御装置20は、図3に示すように、その動作プログラムを記憶する記憶器39を含むと共に、その記憶器39に接続されて前記制御を実行する配置制御器32を含んでいる。そして、その動作プログラムの設定は、例えば、記憶器39に接続された入力設定装置31により行われる。
以上のように構成された自動繊維束配置装置において、本発明では、配置ヘッドは、前記した送出機構12に加え、送出機構12における各送り機構12aよりも押圧部13a側で繊維束2の張力を検出するように設けられた張力検出機構、及びその張力検出機構の検出値から求められる検出張力値と目標とする張力として設定器に設定される設定張力値とに基づいて送出機構12における各駆動モータ12bの駆動を制御する張力制御装置を備えている。また、その張力制御装置は、本実施例では、前記した主制御装置20に備えられているものとする。そのような自動繊維束配置装置の一実施例(本実施例)を、図3に基づき、以下で詳細に説明する。但し、以下で説明する本実施例では、設定器が繊維束2毎に設定張力値を設定可能に構成された例である。また、本実施例では、前記の記憶器39がその設定器を兼ねているものとして説明する。
張力検出機構33は、各繊維束2に対応させるかたちで繊維束2の経路毎に設けられている。また、各張力検出機構33は、その経路における送り機構12aと押圧部13aとの間であって切断装置14よりも送り機構12a側に設けられたテンションロール34、及びテンションロール34毎に設けられて対応するテンションロール34に連結された荷重検出器であるロードセルLCを含むように構成されている。
但し、テンションロール34は、送り機構12aから押圧部13aに至る繊維束2の経路を屈曲させるような位置に配置されている。それにより、繊維束2が仕掛けられた状態では、そのテンションロール34に対し対応する繊維束2が巻き掛けられた状態となり、その繊維束2の張力による荷重がテンションロール34に対し掛かるかたちとなる。そして、ロードセルLCは、そのテンションロール34に掛かる荷重を検出すると共に、その検出した荷重に応じた信号(検出信号)を出力するように構成されている。したがって、自動繊維束配置装置1は、各繊維束2の張力を個別に検出できるようになっている。
張力制御装置30は、前記のように主制御装置20に備えられている。但し、張力制御装置30は、各送り機構12aに対応させるかたちで、送り機構12aと同じ数だけ備えられている。その上で、各張力制御装置30は、その入力端において、前記した配置制御器32及び記憶器39と接続されている。また、各張力制御装置30は、対応する送り機構12aにより送られる繊維束2の経路に設けられたロードセルLCとも接続されている。そして、その構成要素として、張力検出器37、比較器38、演算器35、モータ制御器36を含んでいる。それらの各構成要素について、詳しくは以下の通りである。
張力検出器37は、その入力端において対応するロードセルLCと接続されると共に、その出力端において比較器38と接続されている。そして、張力検出器37は、予め定められた周期(例えば、5msec毎)で、ロードセルLCから出力された前記検出信号に基づいて繊維束2の張力を求めると共に、その求めた張力を示す信号(張力信号)を比較器38に対し出力するように構成されている。
比較器38は、前記した張力検出器37に加え、その入力端において記憶器39とも接続されている。また、比較器38は、その出力端において演算器35と接続されている。そして、比較器38は、張力検出器37から前記張力信号が出力されると、記憶器39から設定張力値を読み出すと共に、その設定張力値と前記張力信号が示す張力の値(検出張力値)とを比較してその偏差を求めるように構成されている。
なお、前述のように本実施例では、記憶器39は、繊維束2毎に設定張力値が設定(記憶)されるように構成されている。また、前述のように本実施例では、配置ヘッド6は、繊維束2の経路を前記前後方向において異なる2つの位置に振り分けるように構成されている。したがって、その構成においては、記憶器39に対しその前記前後方向における位置毎に設定張力値を設定することができるようになっている。そして、設定張力値の設定は、動作プログラムと同様に、記憶器39に接続された入力設定装置31により行われる。その上で、比較器38は、前記比較を行うための設定張力値として、対応する繊維束2に対し設定された設定張力値を記憶器39から読み出すように構成されている。
また、比較器38は、前記のようにして偏差を求めるのに伴い、その偏差を示す偏差信号を演算器35へ出力するように構成されている。但し、前記偏差信号は、偏差の大きさ及び偏差の方向(正(プラス)の方向か負(マイナス)の方向かであって、検出張力値が設定張力値よりも大きい場合は正、小さい場合は負)を含んでいる。また、比較器38は、偏差が0の場合には、演算器35に対し前記偏差信号を出力しないように構成されている。
演算器35は、前記した比較器38に加え、その入力端において配置制御器32とも接続されている。また、演算器35は、その出力端においてモータ制御器36と接続されている。そして、演算器35は、配置ヘッド6の移動速度に基づいて送り機構12aによる繊維束2の送り速度(基本送り速度)を求めるように構成されている。
より詳しくは、配置ヘッド6を移動させるために駆動される多関節ロボット7における各部の動作を制御するための前記した動作プログラムは、1回の前記配置(繊維束2の先端から切断端までの配置)を実行する際の配置ヘッド6の移動速度を含んでいる。また、自動繊維束配置装置1においては、配置位置等を異ならせた前記配置が連続的に行われることから、動作プログラムは、そのような各前記配置が順に実行されるような動作順を含んでいる。そして、配置制御器32は、動作プログラムに従った各前記配置において、そのときの前記配置における移動速度で配置ヘッド6が移動するように、多関節ロボット7における各部の動作を制御する。
その上で、配置制御器32は、その各前記配置毎に、そのときの移動速度に応じた速度信号(ヘッド速度信号)を演算器35に対し出力するように構成されている。そして、演算器35は、前記ヘッド速度信号の入力に伴い、前記ヘッド速度信号が示す速度に基づいて基本送り速度を求めるように構成されている。
また、演算器35は、比較器38から前記偏差信号が出力されると、前記偏差信号に含まれる偏差の大きさ及び偏差の方向に基づき、基本送り速度を補正するように構成されている。
より詳しくは、演算器35には、前記偏差信号に含まれる偏差の大きさに基づいて基本送り速度の補正に用いられる補正速度を求めるための演算式が予め設定されている。その上で、演算器35は、前記偏差信号の入力に伴い、前記演算式を用いて補正速度を求めるように構成されている。また、演算器35は、前記偏差信号に含まれる偏差の方向に応じ、基本送り速度に対してその補正速度を加算又は減算することによって基本送り速度を補正するように構成されている。具体的には、演算器35は、偏差の方向が正の方向の場合には基本送り速度に対し補正速度を加算し、負の方向の場合には基本送り速度に対し補正速度を減算するように構成されている。
また、演算器35は、前記のように基本送り速度を補正速度で補正することで、送り機構12aにより送り出される繊維束2の移動速度である送り速度を求め、その求めた送り速度に応じた速度信号(送り速度信号)をモータ制御器36に対し出力するように構成されている。因みに、偏差が0の場合(前記偏差信号が比較器38から出力されていない場合)には、送り速度=基本送り速度となる。
モータ制御器36は、その出力端において対応する送り機構12aにおける駆動モータ12bと接続されている。そして、モータ制御器36は、演算器35から前記送り速度信号が出力されると、その前記送り速度信号に基づき、駆動モータ12bの回転速度を求めると共に、その回転速度で駆動モータ12bが駆動されるようにその駆動を制御するように構成されている。
以上で説明した張力制御装置30を備えた本実施例における自動繊維束配置装置1について、その作用は以下の通りである。
1回の前記配置を実行するにあたり、配置制御器32は、動作プログラムに従って多関節ロボット7における各部の動作を制御する。それにより、配置ヘッド6が前記配置の開始位置まで移動すると共に、配置ヘッド6における押圧部13aが繊維束2の先端を配置型5上に対し押圧した状態となる。そして、配置制御器32は、動作プログラムに設定された前記配置を実行する際の配置ヘッド6の移動速度に応じた前記ヘッド速度信号を、各張力制御装置30における演算器35に対し出力する。その上で、配置制御器32は、その移動速度で配置ヘッド6を移動させるべく多関節ロボット7の各部の動作の制御を開始する。
各張力制御装置30における演算器35は、前記ヘッド速度信号が入力されると、前記ヘッド速度信号が示す速度に基づいて基本送り速度を求める。なお、演算器35は、各前記配置の開始時点においては、送り速度=基本送り速度とし、その送り速度(基本送り速度)に応じた前記送り速度信号をモータ制御器36に対し出力する。そして、モータ制御器36は、前記送り速度信号が入力されると、前記送り速度信号が示す速度に基づき、駆動モータ12bの回転速度を求めると共に、その回転速度で送出機構12における駆動モータ12bの駆動を開始する。それにより、配置ヘッド6の前記配置のための移動が開始されるのに伴い、送り機構12aにおけるローラ12cの回転駆動が開始され、配置ヘッド6の移動速度と同じ速度の送り速度の押圧部13aへ向けた繊維束2の送り出しが開始される。
また、前記のように配置ヘッド6の前記配置のための移動が開始されると、張力検出器37は、ロードセルLCから出力された前記検出信号に基づき、繊維束2の張力を求めると共に、その張力に応じた前記張力信号を比較器38に対し出力する。そして、比較器38は、前記張力信号が入力されると、前記張力信号が示す張力(検出張力値)と、記憶器39から読み出した対応する繊維束2の設定張力値とを比較して、その偏差を求める。その上で、比較器38は、その求めた偏差が0以外の場合には、その偏差を示す前記偏差信号を演算器35に対し出力する。
演算器35は、前記偏差信号が入力されると、前記偏差信号に含まれる偏差の大きさ及び偏差の方向に基づき、基本送り速度を補正して送り速度を求めると共に、その求めた送り速度に応じた前記送り速度信号をモータ制御器36に対し出力する。そして、モータ制御器36は、前記送り速度信号が入力されると、駆動モータ12bの回転速度をその送り速度に応じた回転速度に変更する。それにより、繊維束2の送り速度は、その変更後の送り速度に変更される。
ここで、演算器35においては、前記のように偏差の方向が正の方向、すなわち、繊維束2の張力が設定張力値として設定された張力よりも高い場合には、基本送り速度に対し補正速度を加算する補正が行われる。それにより、繊維束2は、補正前よりも速い速度で押圧部13aへ向けて送られることとなり、その結果として繊維束2の張力が低下する。また、偏差の方向が負の方向、すなわち、繊維束2の張力が設定張力値として設定された張力よりも低い場合には、基本送り速度に対し補正速度を減算する補正が行われる。それにより、繊維束2は、補正前よりも遅い速度で押圧部13aへ向けて送られることとなり、その結果として繊維束2の張力が上昇する。
なお、張力検出器37は、前記のように繊維束2の張力を予め定められた短い周期で求めていることから、比較器38における検出張力値と設定張力値との比較もその周期で行われることとなる。したがって、検出張力値と設定張力値との間に偏差が生じたとしても、短い期間でその偏差を解消する方向に基本送り速度が補正されることから、繊維束2の張力は、目標の程度に維持されることとなる。
このように、以上で説明した本発明に基づく自動繊維束配置装置1においては、各繊維束2に対し設けられた送り機構12aの駆動が予め設定された設定張力値に基づいて制御されることから、各繊維束2の張力が所望の程度に維持された状態で、各繊維束2の配置が行われる。
しかも、その自動繊維束配置装置1においては、各繊維束2の張力が個別に検出されると共に、送り機構12a(張力検出機構33)のそれぞれに対応させて設けられた張力制御装置30により、その対応する送り機構12aの駆動が制御されるため、各繊維束2の張力を、より的確に、目標の程度に揃えた状態とすることができる。
詳しくは、各送り機構12aの駆動を制御する上では、例えば、各繊維束2に共通のテンションロールで包括的に張力を検出し、共通の張力制御装置によって各送り機構12aの駆動を一様に制御することも可能である。しかし、その場合、各繊維束2の配置ヘッド6に至る経路長の違い等により、各繊維束2の張力が目標の程度に揃えられない状態となる場合がある。それに対し、前記のように各繊維束2の張力検出及び送り機構12aの駆動制御を個別に行うことにより、各繊維束2で個別に張力を目標の程度に維持した状態とすることができることから、各繊維束2の張力を、より的確に、目標の程度に揃えた状態とすることができる。
さらに、本実施例の自動繊維束配置装置1は、記憶器39に対し設定される設定張力値の設定が、各繊維束2毎に行われるようになっている。それにより、繊維束2のそれぞれに対し、その経路の違い等を考慮した適切な設定張力値を設定することができる。但し、そのように構成されている場合であっても、前記配置が適切な範囲で行われる場合には、各繊維束2に対し同じ設定張力値が設定される場合もある。
なお、本発明については、以上で説明した実施例(前記実施例)に限定されるものではなく、以下のような変形した実施形態でも実施が可能である。
(1)本発明における設定器について、前記実施例では、多関節ロボット7の動作を制御するための動作プログラム等が記憶される記憶器39をその設定器として兼用している。しかし、本発明における設定器は、そのような他の記憶器(設定器)と兼用されたものに限らず、設定張力値等の本発明による張力制御に必要な設定値のみが設定(記憶)される専用のものであっても良い。また、本発明における設定器は、前記実施例のように繊維束2毎に設定張力値が設定されるように構成されるものに限らず、各繊維束に共通の1つの設定張力値のみが設定されるように構成されていても良い。
なお、前記実施例では、16本の繊維束2を同時に配置するように構成されており、そのような多くの数の繊維束を配置するように自動繊維束配置装置が構成されている場合には、前記実施例のように記憶器39(設定器)が繊維束2毎に設定張力値を設定できるように構成されるのが好ましい。但し、本発明が前提とする自動繊維束配置装置は、そのような多くの数の繊維束を配置するものに限定されないため、自動繊維束配置装置が少ない数の繊維束を配置するように構成されている場合には、設定器が前記のように各繊維束に共通の1つの設定張力値のみを設定するように構成されていても、適切な前記配置を実現することが可能である。さらに、繊維束の数にかかわらず、経路長との関係で各繊維束間で張力差が生じ難いように自動繊維束配置装置が構成されている場合にも、設定器が各繊維束に共通の1つの設定張力値のみを設定するように構成されていても、適切な前記配置を実現することが可能である。
(2)配置ヘッドにおける繊維束の経路について、前記実施例では、配置ヘッド6は、16本の繊維束2の経路を前記前後方向において異なる2つの位置に振り分けるように構成されている。すなわち、前記実施例の配置ヘッド6は、数の多い繊維束2を配置する上で、その繊維束2の数等の関係で、その配置ヘッド6内における繊維束2の経路を前記前後方向に複数に振り分けるように構成されている。しかし、本発明が前提とする自動繊維束配置装置において、配置ヘッドは、そのように構成されるものに限らず、前記前後方向において同じ1つの位置に全ての繊維束の経路を備えるように構成されていても良い。
なお、前記のように自動繊維束配置装置が多くの数の繊維束を配置するように構成されている場合、その繊維束の数との関係で配置ヘッドが大型化するのを避けるべく、前記経路を前記前後方向において複数に振り分けるように配置ヘッドを構成するのが好ましい。しかし、配置ヘッド内に含まれる装置の構成等との関係で配置ヘッドの大きさが装置として許容できるものであれば、前記実施例と同様に配置する繊維束の数が多い場合であっても、前記経路が前記前後方向において同じ位置となるように、配置ヘッドを構成しても良い。
また、本発明が前提とする自動繊維束配置装置では、配置する繊維束の数は特に限定されないため、その繊維束の数によっては(数が少ない場合には)、前記経路を前記同じ位置としても、その配置ヘッドは、前記実施例のそれと比べて大型化されないものとなる。但し、配置する繊維束の数が少ない場合であっても、前記経路を前記前後方向における複数の位置に振り分けるように配置ヘッドを構成しても良い。このように、配置ヘッドにおける前記経路のための構成は、繊維束の数や配置ヘッドの大きさ等を考慮し、適宜なものとすれば良い。
(3)送出機構における各送り機構について、前記実施例では、各送り機構12aは、一対のローラ12c、12dが繊維束2をニップした状態で押圧部13aへ向けて送り出すように構成されている。しかし、本発明が前提とする自動繊維束配置装置の送出機構における各送り機構は、そのように構成されたものに限らず、例えば、図4に示すようなローラとベルトとを組み合わせて構成されたものであっても良い。
その図4に示す送出機構18における各送り機構18aについて、より詳しくは、その各送り機構18aは、駆動モータ18bによって回転駆動されるローラ18cとそのローラ18cに対応させて設けられたローラ18dとから成る駆動側のローラ対、及びローラ18cの回転に対し従動回転するローラ18fとそのローラ18fに対応させて設けられたローラ18gとから成る従動側のローラ対の2組のローラ対を含むと共に、各ローラ対に無端ベルト18eが巻き掛けられた構成となっている。また、その両ローラ対は、それぞれに巻き掛けられた無端ベルト18eにより、繊維束2をニップすることができるように配置されている。そして、そのように構成された各送り機構18aにおいては、駆動モータ18bによってローラ18cが回転駆動されると、両無端ベルト18eにニップされている繊維束2が押圧部13aへ向けて送られる。
なお、本発明は、以上で説明した例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 自動繊維束配置装置 2 繊維束
3 ボビン 4 供給装置
5 配置型 6 配置ヘッド
7 多関節ロボット 7a アーム
8 ダンサロール 9 ガイド部
10 ガイド機構 10a 支持部材
11 ガイドローラ 12 送出機構
12a 送り機構 12b 駆動モータ
12c、12d ローラ 13 押圧装置
13a 押圧部 14 切断装置
15 切断刃 16 固定部材
17 切断刃駆動機構 18 送出機構
18a 送り機構 18b 駆動モータ
18c、18d、18f、18g ローラ
18e 無端ベルト
20 主制御装置 30 張力制御装置
31 入力設定装置 32 配置制御器
33 張力検出機構 34 テンションロール
35 演算器 36 モータ制御器
37 張力検出器 38 比較器
39 記憶器
LC ロードセル

Claims (3)

  1. 繊維束が巻き付けられた複数のボビンが仕掛けられて各前記ボビンから前記繊維束を送り出すように構成された供給装置と、該供給装置から供給された各前記繊維束の配置型上への配置を行うための配置ヘッドであって前記繊維束を前記配置型上に押圧する押圧部を備える配置ヘッドと、該配置ヘッドが取り付けられて前記配置のために前記配置ヘッドを移動させる多関節ロボットとを備える自動繊維束配置装置において、
    前記配置ヘッドに備えられて前記繊維束を前記押圧部へ向けて送る送出機構であって、前記繊維束の経路毎に設けられて前記繊維束がニップされた状態で送られるように設けられた一対のローラを含む複数の送り機構、及び該送り機構毎に設けられて前記一対のローラの少なくとも一方を回転駆動する駆動モータを備えた駆動機構を有する送出機構と、
    前記送出機構における各前記送り機構よりも前記押圧部側で前記繊維束の張力を検出するように設けられた張力検出機構と、
    目標とする張力が設定張力値として設定される設定器と、
    該設定器に設定された前記設定張力値と前記張力検出機構の検出値から求められる検出張力値とに基づいて各前記駆動モータの駆動を制御する張力制御装置とを備えた
    ことを特徴とする自動繊維束配置装置。
  2. 前記設定器は、前記繊維束毎に前記設定張力値を設定可能に構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動繊維束配置装置。
  3. 前記配置ヘッドは、複数の前記経路が前記配置ヘッドの前後方向において異なる複数の位置に振り分けられるように構成されており、
    前記設定器は、少なくとも前記前後方向の位置毎に前記設定張力値を設定可能に構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動繊維束配置装置。
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