JP7436843B2 - 包装袋 - Google Patents

包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP7436843B2
JP7436843B2 JP2020130951A JP2020130951A JP7436843B2 JP 7436843 B2 JP7436843 B2 JP 7436843B2 JP 2020130951 A JP2020130951 A JP 2020130951A JP 2020130951 A JP2020130951 A JP 2020130951A JP 7436843 B2 JP7436843 B2 JP 7436843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging bag
tool
space
film
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020130951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022027137A (ja
Inventor
洋輔 室屋
正章 末岡
舜 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Co Ltd filed Critical Kyoraku Co Ltd
Priority to JP2020130951A priority Critical patent/JP7436843B2/ja
Priority to US18/003,217 priority patent/US20230356905A1/en
Priority to PCT/JP2021/023903 priority patent/WO2022004542A1/ja
Priority to CN202180044372.2A priority patent/CN115916660A/zh
Publication of JP2022027137A publication Critical patent/JP2022027137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7436843B2 publication Critical patent/JP7436843B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Bag Frames (AREA)

Description

本発明は、電子レンジ用の包装袋に関する。
レトルト食品等の内容物を充填した包装袋であって、電子レンジ等で自立させた状態で加熱することができる包装袋が知られている。例えば、特許文献1の包装袋は、自立安定性を有していることから、店頭での陳列効果に優れている。
特開2005-306426号公報
一方で、開封部よりも上側の切り取り部を除くことによって得られる容器状の本体部を、内容物を食べる際の食器として利用することが考えられる。このような場合において、利用者の利便性の点で改善の余地があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、食器として利用される際に利用者の利便性が高い電子レンジ用包装袋を提供することである。
本発明によれば、可撓性を有するフィルムが袋状に形成された電子レンジ用の包装袋であって、前記包装袋内の内容物を食べる際に使用する道具が取り付けられている包装袋が提供される。
このような構成とすることにより、利用者は包装袋に取り付けられた道具を用いて内容物を食べることができ、道具をわざわざ容易する手間が省ける。これにより、食器として利用される際の利用者の利便性が向上する。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記包装袋は、底面部と、前面部と、背面部を備え、前記前面部と前記背面部は、互いに対向し、かつ前記底面部から立ち上げるように設けられ、前記道具は、前記底面部に取り付けられている。
好ましくは、前記包装袋は、底面部と、前面部と、背面部を備え、前記前面部と前記背面部は、互いに対向し、かつ前記底面部から立ち上げるように設けられ、前記包装袋の左右方向におけるいずれか一方の端部には、前記道具を収容するための空間が設けられている。
好ましくは、前記包装袋は、底面部と、前記底面部から立ち上げるように設けられた周面部を備え、前記周面部は、互いに対向する前面部及び背面部を備え、且つ上方に開口した開口部を備え、前記包装袋の上部には、前記道具を収容するための空間が設けられている。
好ましくは、前記空間の下部には、前記包装袋の前後方向に連なる開孔が設けられており、前記包装袋は、前記空間内に収容された前記道具ごと把持可能に構成されている。
好ましくは、前記空間の下部には、前記開口部を開閉可能に構成された開閉部材が設けられている。
図1Aは、本発明の第1実施形態の包装袋1内に内容物が収容された状態の斜視図である。図1Bは、開封された状態における包装袋1の斜視図である。 道具25が取り付けられる前の包装袋1を平面視で示す図である。 底面部2を構成する底部フィルム20aの斜視図である。 図4Aは、周壁フィルム20bの側面図である。図4Bは、周壁フィルム20bの一部を切断し、切断箇所に底部フィルム20aを挿入した状態を示す図である。 周壁フィルム20bおよび底部フィルム20aを溶着して包装袋1を製造する様子を示す図である。 図6Aは、包装袋1の中央部下端を前後方向に大きく開いた状態での底面部2の拡大図である。図6Bは、図2の包装袋1の下端近傍の詳細図である。 図7Aは、包装袋1に道具25を取り付けた底面部2の斜視図である。図7Bは、道具25の平面図である。図7Cは、道具25の側面図である。 第2実施形態の包装袋1の斜視図である。 第3実施形態の包装袋1の斜視図である。 図9におけるX-X断面図である。 第4実施形態の包装袋1の斜視図である。 図11におけるXII-XII断面図である。 第4実施形態の包装袋1内に内容物を入れる際の形態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
1-1.包装袋1の構成
図1および図2に示すように、本発明の実施形態における包装袋1は、可撓性を有するフィルムが袋状に形成された自立式の電子レンジ用の包装袋である。包装袋1は、底面部2と、底面部2から立ち上げるように設けられた周面部21を備える。周面部21は、互いに対向する前面部3および背面部4を備える。前面部3および背面部4は、その左右方向の端部(以下、側端ともいう)において互いに溶着されている。底面部2は、前面部3および背面部4と溶着(ヒートシール)されている。このように、底面部2と、前面部3と、背面部4が互いに溶着されることによって、フィルムが袋状となっている。
本開示では、図2の上下左右を包装袋1の上下左右として説明する。具体的には、底面部2側を下側、前面部3(および背面部4)側を上側とする。また、前面部3を手前に配置したときの左右を、包装袋1の左右とする。さらに、前面部3側を前側、背面部4側を後側とする。
前面部3は、前面下部3aと前面上部3bを備える。前面下部3aは、底面部2に溶着されている。前面下部3aと前面上部3bは、互いに折り返された状態で、前面下部3aと前面上部3bの内面同士を重ね合わされて形成された合掌部10において溶着されている。
包装袋1の周面部21には、開封部24が設けられている。開封部24は、包装袋1を開封するための部位であり、本実施形態では、開封部24は、周面部21を引き裂く際の起点となる引裂開始部24aと、開封箇所を切り取る部位を示す線が印刷された切り取り線24bを備える。包装袋1は、引裂開始部24aを起点にして周面部21を引き裂くことによって開封してもよく、ハサミなどの切断具を用いて切り取り線24bに沿って周面部21を切断することによって開封してもよい。
引裂開始部24aは、周面部21の引き裂きを容易にする部位であり、例えば切り欠きや切り込みによって構成される。引裂開始部24aと切り取り線24bの一方は省略可能である。また、開封部24は、包装袋1の開封を可能にする別の構成であってもよい。例えば、切り取り線24bの代わりに、周面部21の周方向に延びるハーフカットのラインを設けたり、周面部21の周方向に延びるように帯状フィルムを配置したりしてもよい。帯状フィルムは、周面部21に溶着され、帯状フィルムの端部を把持して引っ張ることによって周面部21を帯状フィルムに沿って切り裂くことを可能にするものである。
包装袋1は、開封部24を境界にして、上下方向における上側の切り取り部5と、下側の本体部6を備える。開封部24において周面部21を周方向に裂いて開封部24よりも上側の切り取り部5を取り除くことによって容器状の本体部6が得られる。図1Bに示すように、本体部6には、開口部7が形成される。本体部6は、包装袋1内の内容物を食べる際に使用する食器として利用される。
開封部24は、合掌部10よりも底面部2に近い位置に設けられる。つまり、合掌部10は、切り取り部5に設けられる。このため、開封の際に切り取り部5を除くと、合掌部10も一緒に除かれる。従って、内容物を食べる際に合掌部10が邪魔になることがない。
底面部2には、包装袋1内の内容物を食べる際に、使用者が使用するための道具25が取り付けられている。道具25の詳細については後述する。
図2は、包装袋1を平面視において示す図である。平面視とは、包装袋1内に内容物が含まれていない状態、かつ、道具25が取り付けられていない状態で包装袋1を平たくし、その状態で包装袋1の前面部3に垂直な方向から見ることを意味する。図2に示すように、包装袋1は、左右方向の中心線を基準として線対称となるように形成されている。
包装袋1には、蒸気抜きシール部11が形成されている。蒸気抜きシール部11は、合掌部10に設けられている。蒸気抜きシール部11は、他の溶着部よりも溶着強度が低い溶着部である。蒸気抜きシール部11では、包装袋1を加熱することにより内部に発生した蒸気によって包装袋1内の内圧が上昇すると、それに伴って蒸気流路が形成される。包装袋1内の蒸気は、蒸気抜きシール部11から外部へ排出される。
切り取り部5の上下方向の長さH1は、たとえば6~10cmとすることができる。本体部6の上下方向の長さH2は、たとえば6~14cmであり、12cm以下が好ましく、10cm以下がさらに好ましい。これよりも大きくしすぎると、内容物を取り出すのが難しくなる。H1は、具体的には例えば、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。H2は、具体的には例えば、6、7、8、9、10、11、12、13、14cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
さらに、長さH2は、底部フィルム20aの中央線Eから下端までの長さH3よりも長いことが好ましく、H3より2cm以上長いことがさらに好ましい。(H2-H3)の値は、例えば2~8cmであり、具体的には例えば、2、3、4、5、6、7、8cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
包装袋1の側端には、前面部3と背面部4を溶着する側端溶着部12が設けられている。これにより、前面部3と背面部4は、前後方向に固定されている。さらに、包装袋1の下端には、底面部2と前面部3、および底面部2と背面部4を溶着する下端溶着部13が設けられている。なお、図1Aに示すように、包装袋1に内容物が収容された際には、包装袋1の上端には、前面部3と背面部4を溶着する上端溶着部22が設けられる。
下端溶着部13は、中央線Eより下側の領域であって、包装袋1の側端および下端(図2において、1点鎖線で囲まれた領域)において、底面部2と前面部3、および底面部2と背面部4を溶着している。
図3~図5に示すように、包装袋1は、中央線EにおいてV字形に折り曲げられた底部フィルム20aが、前面部3と背面部4との間に挿入されて製造されている。ここで、底部フィルム20aの中央線Eから下端までの長さH3は、3~6cmが好ましく、より具体的には、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6(単位:cm)のいずれかの値であり、また、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよく、たとえば4.5cmとすることができる。上述したように、本体部6は、食器としても使用するため、この程度の大きさがあるのが好ましい。底部フィルム20aの両端には、切り欠けRが形成されている。
底部フィルム20aの中央線Eから切り欠けRの中心までの長さr1は、1~3cmが好ましく、より具体的には、1、1.5、2、2.5、3(単位:cm)のいずれかの値であり、また、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよく、たとえば2.5cmとすることができる。
切り欠けRの直径は、1~4cmが好ましく、より具体的には、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4(単位:cm)のいずれかの値であり、また、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよく、たとえば2cmとすることができる。
以下、図4~図5を参照し、包装袋1の製造手順を簡潔に説明する。
まず、図4Aに示すように、1枚の周壁フィルム20bの端部の内面同士を重ね合わせて重ね合わせ部10aを形成し、図4Bに示すように、重ね合わせ部10aを溶着することで合掌部10を形成し、残りの部分で楕円状の環Cを形成する。
続いて、図4A~図4Bに示すように、環Cの一端C1を切断し、V字形に折り曲げられた底部フィルム20aを挿入する。続いて、図4B~図5に示すように、底部フィルム20aおよび周壁フィルム20bを溶着すると共に、環Cの他端C2を切除することによって、底面部2、前面部3、及び背面部4を形成する。
ここで、底部フィルム20aおよび周壁フィルム20bは、基材層とシーラント層を有する積層フィルムであることが好ましく、基材層とシーラント層の間に接着層、印刷層を備えることがさらに好ましい。
基材層は、包装袋1の外表面に露出するように配置され、シーラント層は、包装袋1の内表面に露出するように配置される。シーラント層同士が溶着(ヒートシール)されることによって、溶着部が形成される。
基材層は、強度に優れて高い耐衝撃性を有する素材により形成されている。基材層としては、例えば、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリエステル等が用いられる。より具体的には、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、またはポリプロピレン/エチレンービニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等を用いることができる。基材層を構成するフィルムとしては、MD方向(製造時においてフィルムが流れる方向)の直線カット性を有するものが好ましい。
接着層は、基材層とシーラント層を互いに積層するように接着するための層である。接着方法として例えばポリエチレン等を接着層として用いた押し出しラミネートでもいいし、接着材としてポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接 着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いたドライラミネートでもよい。
シーラント層は、溶着性に優れた樹脂で形成可能である。シーラント層としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-プロピレンブロック共重合体などのポリオレフィン系樹脂で形成することができ、より具体的には、無延伸ポリプロピレンや直鎖状低密度ポリエチレンを用いることができる。シーラント層を構成するフィルムとしては、MD方向の直線カット性を有するものが好ましい。
なお、基材層とシーラント層との間には、中間層を設けてもよい。中間層としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレンープロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルム、あるいはこれらにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしは酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物の蒸着を施したフィルム、あるいはポリ塩化ビニリデン等のフィルムなどを用いることができる。
図6Aに示すように、包装袋1は、左右方向における中央部の下端(以下、中央部下端ともいう)では、左右方向における側部の下端(以下、側部下端ともいう)よりも前後方向に大きく開くように構成されている。これは、底部フィルム20aに形成された切り欠けR(図3参照)において、前面部3と背面部4が直接溶着されることとなり、前面部3と背面部4を前後方向に固定する固定部15が構成されているためである。なお、中央部下端が前後方向に開くことにより、底面部2の中央線Eは包装袋1の下側に引っ張られる。
図6Bに示すように、下端溶着部13は、1対の勾配部13aと、中央部13bを備える。勾配部13aは、包装袋1の側端から中央部下端に向けて、勾配をつけて(斜めに)溶着されている箇所である。このように、勾配部13aを設けることにより、中央線Eからの下端溶着部13までの距離が、側端から左右方向中央部に向かうにつれて徐々に大きくなる(W1<W2)。このような構成とすることにより、側部下端においてピンホールが発生することを防ぐことができる。
中央部13bは、1対の勾配部13aの間に設けられ、直線状に形成されている。中央部13bを直線状に設けることにより、本体部6を食器として使用しやすくなる。
勾配部13aの外側には、エアポケット14が設けられている。エアポケット14は三角形状に形成され、下端溶着部13における溶着で外部に排出しきれなかった空気が残留する空間である。エアポケット14を設けることにより、下端溶着部13内の残留空気がエアポケット14に集まることとなり、溶着の強度が向上する。
包装袋1の下端での左右方向の長さL1は、15~25cmが好ましく、より具体的には、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25(単位:cm)のいずれかの値であり、また、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよく、たとえば20cmとすることができる。25cmより大きくしすぎると、電子レンジのターンテーブルに収まらなくなる可能性がある。
勾配部13aの左右方向の長さL2は、3~6cmが好ましく、より具体的には、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6(単位:cm)のいずれかの値であり、また、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよく、たとえば4cmとすることができる。これよりも小さくしすぎると、中央部下端を前後方向に完全に開くのが難しくなる。
中央部13bの左右方向の長さL3は、5~15cmが好ましく、より具体的には、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15(単位:cm)のいずれかの値であり、また、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよく、たとえば10cmとすることができる。
包装袋1の内側における左右方向の長さL4は、10~23cmが好ましく、より具体的には、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23(単位:cm)のいずれかの値であり、また、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよく、例えば18cmとすることができる。
中央線Eから中央部13bの上端までの長さW2は、3~6cmが好ましく、より具体的には、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6(単位:cm)のいずれかの値であり、また、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよく、たとえば4cmとすることができる。なお、長さW2は、勾配部13aの左右方向の長さL2と同じ長さとするのがより好ましい。
中央線Eから固定部15の上端までの高さH4は、中央線Eから下端までの長さH3に対して、H4/H3≧0.2であることが望ましい。好ましくは、0.5≧H4/H3≧0.2であることが望ましく、より具体的にはH4/H3の値は、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50のいずれかの値であり、また、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよい。このように、中央線Eから固定部15までの高さH4を確保することにより、開口部7を前後方向に確実に開きつづけておくことが可能となる。
中央部13bの上端に対する勾配部13aの角度θの値は、30度~60度とすることが好ましく、より具体的には、30、35、40、45、50、55、60(単位:度)のいずれかの値であり、またここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよく、より好ましくは45度とすることができる。このように、勾配部13aの角度θを30度よりも大きくすることにより、包装袋1の側端の近傍領域N2間における前後方向の幅Wnを確保することができ、包装袋1の自立安定性が向上する(図6A参照)。
なお、底部フィルム20aは、温度上昇に伴って引張弾性率が低下するものが好ましい。この場合、包装袋1を加熱した際にフィルムが軟化して包装袋1の中央部下端が前後方向に開きやすい。ここで、底面部2を構成するフィルムの23.5℃及び100℃でのTD方向(包装袋1の前後方向に対応)の引張弾性率をそれぞれM1,M2とする。引張弾性率は、JIS K 7127に準拠して引張試験を行うことによって求めることができる。引張の試験速度は、50mm/minとし、試験用のダンベル形状は5号形とする。
M1は、600~1400MPaが好ましく、800~1200MPaがさらに好ましい。M1は、具体的には例えば、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400MPaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
M2は、200~600MPaが好ましく、300~500MPaがさらに好ましい。M2は、具体的には例えば、200、250、300、350、400、450、500、550、600MPaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
M1/M2の値は、例えば、1.2~4であり、1.5~3が好ましい。この値は、具体的には例えば、1.2、1.5、2、2.5、3、3.5、4であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
周壁フィルム20bは、底部フィルム20aと同じ物性を有するものを用いてもよく、異なる物性を有するものを用いてもよい。
図7Aおよび図7Bを参照し、道具25について詳述する。図7Aに示すように、道具25は、貼付シール26を用いて底面部2に貼付される形で取り付けられている。貼付シール26の材質は特に限定されないが、道具25の視認性の観点から、紙素材よりはポリエステルフィルムなどの透明フィルム素材の方が好ましい。
道具25は、一例としては、図7Bに示すような先割れスプーンを用いることができるが、この態様に限定されることはなく、(通常の)スプーン、フォーク、箸などを用いてもよい。道具25は、紙製であることが好ましく、底面部2に取り付けられている際には平面状となっており、取り外し後に折り曲げて立体的に形成できるように構成されている。図7Cに示すように、道具25の厚さTは、5mm~15mmであることが好ましい。厚さTは、具体的には例えば、5、7、9、11、13、15mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。このようにすることで、底面部2に貼付シール26で張り付けた内容物を収容前の包装袋1がかさばることを防ぐことができる。
なお、前面部3および背面部4の下端溶着部13同士をヒートシールしてもよい。この場合、道具25は、前面部3と背面部4の間に形成された空間内に収容する形で、底面部2に取り付けてもよい。ここで、前面部3および背面部4の下端溶着部13同士を部分的にヒートすることにより、道具25を取り出すのが容易となる。このように、前面部3および背面部4の下端溶着部13をシートシールして、形成された空間内に道具25を収容した場合には、加熱後にシールが開封され、道具25を取り出すことが可能となる。
2.第2実施形態
図8を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、包装袋1は、左右方向における端部に、道具25を収容するための空間である道具収容空間27を備える点で、上記実施形態と異なる。以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、図8に示すように、内容物を収容する内容物収容空間28の側方に、道具25を収容するための道具収容空間27が設けられている。内容物収容空間28と道具収容空間27とは、上下方向にヒートシールされた仕切り溶着部29によって仕切られている。
使用者は、開封部24から周面部21を引き裂き、切り取り部5と本体部6を分離することにより、道具25を道具収容空間27から取り出すことができる。この場合、道具25が加熱されることを防ぐために、包装袋1を電子レンジ内で熱する前に、道具収容空間27のみを開封して道具25を予め取り出してもよい。
3.第3実施形態
図9および図10を用いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の包装袋1は、上端溶着部22の上部に道具収容空間27を備えるとともに、上端溶着部22の下部に開閉部材32を備える点が第1実施形態と異なる。以下、相違点を中心に説明する。
図9に示すように、本実施形態の包装袋1は、上端溶着部22の上部に道具収容空間27を備える。道具収容空間27の上端はヒートシールされており、使用者は、左右方向の端部に形成された開封部27bから開封することにより、道具収容空間27内の道具25を取り出すことができる。
上端溶着部22の下部には、開閉部材32が形成されている。図10に示すように、開閉部材32は、互いに係合可能な前面側係合部材32aと背面側係合部材32bを備える。前面側係合部材32aは、前面部3の内面側に固定される。背面側係合部材32bは、背面部4の内面側に固定される。係合部材32a,32bは、それぞれ、前面部3及び背面部4に溶着することによって固定することが好ましい。
前面側係合部材32aは、基部32a1と、基部32a1から突出するフック部32a2を備える。背面側係合部材32bは、基部32b1と、基部32b1から突出するフック部32b2を備える。基部32a1,32b1がそれぞれ前面部3及び背面部4に固定される。フック部32a2,32b2は、互いの係合及び係合解除が可能になっている。
基部32a1は、その全面が前面部3に溶着されていてもよいが、基部32a1のうちの下側の一部に、前面部3に溶着されていない未溶着部が設けられていることが好ましい。この場合、包装袋1が加熱されて包装袋1の内圧が上昇して包装袋1が膨らんだときに開閉部材32を開く方向の力が開閉部材32に加わりにくくなり、開閉部材32からの蒸気漏れが抑制される。未溶着部は、基部32a1の下端からフック部32a2に上端にまで延在するように設けることが好ましい。言い換えると、基部32a1は、フック部32a2よりも上側の部位のみにおいて前面部3に溶着されることが好ましい。なお、未溶着部は、基部32a1に設ける代わりに、基部32b1に設けてもよく、基部32a1,32b1の両方に設けてもよい。
このような形態の包装袋1においても、上端溶着部22の上部に道具収容空間27の上部に道具収容空間27を設けることができ、上記実施形態と同様に利用者の利便性を向上することが可能となる。
4.第4実施形態
図11~図13を用いて、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の包装袋1は、上端溶着部22の上部に、包装袋1を保持するための取手30と、道具25を収容するための道具収容空間27とを備える点が第1実施形態と異なる。以下、相違点を中心に説明する。
図11に示すように、本実施形態の包装袋1は、上端溶着部22の上部に取手形成部31が形成されている。取手形成部31の中央には、利用者が把持するための取手30として機能する前後方向に連なる開孔が形成されている。なお、上端溶着部22の代わりに開閉部材32で開閉可能に構成されていてもよい。
取手形成部31の上部には、道具25を収容するための道具収容空間27が形成されている。利用者は、道具収容空間27内に収容された道具25ごと取手30を把持することにより、包装袋1を携帯することが容易となる。なお、本実施形態では、道具25を把持することになるため、図11に示すように箸などの凹凸の少ない道具を用いることが好ましい。
道具収容空間27の左右方向の一方には、道具25を取り出すための取り出し口27aが形成されている。このような構成とすることにより、利用者は道具25の出し入れが容易となり、利便性が向上する。
図12に示すように、道具収容空間27は、取手形成部31の前面部31aを後方へ折り返し、その上端を取手30上部(図12における領域D2)でヒートシールすることにより、簡易な構成で形成することができる。
図13に示すように、本実施形態における包装袋1では、前面部31aおよび後面部31bを前後に折り返すことにより、開口部7を形成し、内容物を内部に収容するのができる。その後、折り返した前面部31aおよび後面部31bを元に戻し、図11に示すように上端溶着部22を形成し、取り出し口27aから道具収容空間27内へ道具25を収容すればよい。
5.他の実施形態
以上、実施形態について説明してきたが、本開示における技術的思想は、以下の態様においても採用することができる。
・周面部21は、前面部3と背面部4の間に一対の側面部を備えてもよい。この場合、前面部3と背面部4がそれぞれ一対の側面部に溶着されることによって略四角形状の周面部21が構成される。
・上記実施形態では、固定部15は、底面部2に形成された半円状の切り欠きRで構成されているが、この形態に限定されることはない。たとえば、接着剤を用いて底部フィルムの対向する面同士を接着することや、ステープラー等の係止手段によって前面部3と背面部4とを前後方向に固定してもよい。
・上記実施形態では、底面部2はV字形に折り曲げられたフィルムで構成されているが、この形態に限定されることはなく、たとえばW字形に折り曲げられたフィルムで構成されていてもよい。
・包装袋1は、蒸気抜きシール部11を備えていてなくてもよい。その場合は、例えば袋を少しだけ開封して加熱の際に発生した蒸気を排出することができる。
・包装袋1は、合掌部10を備えていなくてもよい。
・蒸気抜きシール部11は、合掌部10以外の部分に設けられていてもよい。
・包装袋1の製造方法は、上記実施形態で説明した方法に限定されることはない。
・包装袋1の形態は、上記実施形態に限定されることはない。たとえば、自立式でなく加熱時に横臥させる必要のある平袋形状であってもよいし、箱形状の包装袋であってもよい。
1 :包装袋
2 :底面部
3 :前面部
3a :前面下部
3b :前面上部
4 :背面部
5 :切り取り部
6 :本体部
7 :開口部
10 :合掌部
10a :重ね合わせ部
11 :蒸気抜きシール部
12 :側端溶着部
13 :下端溶着部
13a :勾配部
13b :中央部
14 :エアポケット
15 :固定部
20a :底部フィルム
20b :周壁フィルム
21 :周面部
22 :上端溶着部
24 :開封部
24a :引裂開始部
24b :切り取り線
25 :道具
26 :貼付シール
27 :道具収容空間
27a :取り出し口
27b :開封部
28 :内容物収容空間
29 :仕切り溶着部
30 :取手
31 :取手形成部
31a :前面部
31b :後面部
32 :開閉部材
32a :前面側係合部材
32a1 :基部
32a2 :フック部
32b :背面側係合部材
32b1 :基部
32b2 :フック部

Claims (4)

  1. 可撓性を有するフィルムが袋状に形成された電子レンジ用の包装袋であって、
    前記包装袋内の内容物を食べる際に使用する道具が取り付けられており、
    前記包装袋は、底面部と、前面部と、背面部を備え、
    前記前面部と前記背面部は、互いに対向し、かつ前記底面部から立ち上げるように設けられ、
    前記包装袋の左右方向におけるいずれか一方の端部には、前記道具を収容するための空間が設けられており、
    内容物を収容する内容物収容空間と前記道具を収容するための空間は、ヒートシールされた仕切り溶着部によって仕切られている、包装袋。
  2. 可撓性を有するフィルムが袋状に形成された電子レンジ用の包装袋であって、
    前記包装袋内の内容物を食べる際に使用する道具が取り付けられており、
    前記包装袋は、底面部と、前記底面部から立ち上げるように設けられた周面部を備え、
    前記周面部は、互いに対向する前面部及び背面部を備え、且つ上方に開口した開口部を備え、
    前記包装袋の上部には、前記前面部と前記背面部を溶着する上端溶着部が設けられており、
    前記上端溶着部の上部に、前記道具を収容するための空間を備えている、包装袋。
  3. 可撓性を有するフィルムが袋状に形成された電子レンジ用の包装袋であって、
    前記包装袋内の内容物を食べる際に使用する道具が取り付けられており、
    前記包装袋は、底面部と、前記底面部から立ち上げるように設けられた周面部を備え、
    前記周面部は、互いに対向する前面部及び背面部を備え、且つ上方に開口した開口部を備え、
    前記包装袋の上部には、前記道具を収容するための空間が設けられており、
    前記空間の下部には、前記包装袋の前後方向に連なる開孔が設けられており、
    前記包装袋は、前記空間内に収容された前記道具ごと把持可能に構成されている、包装袋。
  4. 請求項に記載の包装袋であって、
    前記空間の下部には、前記開口部を開閉可能に構成された開閉部材が設けられている、包装袋。
JP2020130951A 2020-06-30 2020-07-31 包装袋 Active JP7436843B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020130951A JP7436843B2 (ja) 2020-07-31 2020-07-31 包装袋
US18/003,217 US20230356905A1 (en) 2020-06-30 2021-06-24 Packaging bag
PCT/JP2021/023903 WO2022004542A1 (ja) 2020-06-30 2021-06-24 包装袋
CN202180044372.2A CN115916660A (zh) 2020-06-30 2021-06-24 包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020130951A JP7436843B2 (ja) 2020-07-31 2020-07-31 包装袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022027137A JP2022027137A (ja) 2022-02-10
JP7436843B2 true JP7436843B2 (ja) 2024-02-22

Family

ID=80263832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020130951A Active JP7436843B2 (ja) 2020-06-30 2020-07-31 包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7436843B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008081170A (ja) 2006-09-28 2008-04-10 Nissin Food Prod Co Ltd 即席麺包装体
JP2008285190A (ja) 2007-05-16 2008-11-27 Dainippon Printing Co Ltd 自立性袋体、および即席食品
JP2019001550A (ja) 2017-06-12 2019-01-10 株式会社フジシール パウチ容器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008081170A (ja) 2006-09-28 2008-04-10 Nissin Food Prod Co Ltd 即席麺包装体
JP2008285190A (ja) 2007-05-16 2008-11-27 Dainippon Printing Co Ltd 自立性袋体、および即席食品
JP2019001550A (ja) 2017-06-12 2019-01-10 株式会社フジシール パウチ容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022027137A (ja) 2022-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012025453A (ja) 包装袋
JP5453974B2 (ja) 注出口付きピローガゼット包装体、注出口付きピローガゼット充填体、および注出口付きピローガゼット包装体の製造方法
WO2011027860A1 (ja) スパウト及びスパウト付容器
JP2011131897A (ja) スタンディングパウチおよびその製造方法
JP7436843B2 (ja) 包装袋
JPH10218199A (ja) 分岐した小室を設けたパウチ
EP2692648A1 (en) Method for producing pre-moistened wipe package
JP7473808B2 (ja) 包装袋
WO2022004542A1 (ja) 包装袋
JP6712158B2 (ja) パウチ容器及びその製造方法
JP2015013653A (ja) 袋体および包装体
JP2022013593A (ja) 包装袋
JP2003191967A (ja) バッグインボックス用内袋
JP7469659B2 (ja) 包装袋
JP7469656B2 (ja) 包装袋
JP5590673B2 (ja) 取っ手付き包装用袋
JP7469651B2 (ja) 包装袋
JP5589561B2 (ja) 方体型包装袋
JP5463560B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP2022027132A (ja) 包装袋
JP2019199304A (ja) ガゼット袋および内容物収納体
JP7075025B2 (ja) 包装袋
WO2024048437A1 (ja) レンジ用包装袋、電子レンジ用包装容器、包装食品、及び包装食品の調理方法
JP2024035006A (ja) レンジ用包装袋
JP2014043272A (ja) 自立袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7436843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150