JP7436408B2 - プログラム、情報処理方法、端末 - Google Patents

プログラム、情報処理方法、端末 Download PDF

Info

Publication number
JP7436408B2
JP7436408B2 JP2021030661A JP2021030661A JP7436408B2 JP 7436408 B2 JP7436408 B2 JP 7436408B2 JP 2021030661 A JP2021030661 A JP 2021030661A JP 2021030661 A JP2021030661 A JP 2021030661A JP 7436408 B2 JP7436408 B2 JP 7436408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
points
point
information
terminal
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021030661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022131629A (ja
Inventor
亜由子 鈴木
亮介 濱窄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2021030661A priority Critical patent/JP7436408B2/ja
Priority to PCT/JP2021/046546 priority patent/WO2022181004A1/ja
Publication of JP2022131629A publication Critical patent/JP2022131629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7436408B2 publication Critical patent/JP7436408B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本開示は、プログラム、情報処理方法、端末等に関する。
スマートフォンやパソコン等の情報処理装置を用いて、商品やサービス等の購入に伴い、ポイントを付与する技術が存在する。例えば特許文献1には、ポイントの付与やポイントの使用を行うための技術が開示されている。
特開2002-304472号公報
本発明の第1の態様によると、ユーザの端末によって実行されるプログラムは、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるユーザのポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値に基づく投資対象の情報を端末の制御部によって取得することと、取得された投資対象の情報を端末の表示部に表示することとが端末によって実行される。
本発明の第2の態様によると、ユーザの端末の情報処理方法は、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるユーザのポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値に基づく投資対象の情報を端末の制御部によって取得することと、取得された投資対象の情報を端末の表示部に表示することとを含む。
本発明の第3の態様によると、ユーザの端末は、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるユーザのポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値に基づく投資対象の情報を取得する制御部と、取得された投資対象の情報を表示する表示部とを備える。
本発明の第4の態様によると、ユーザの端末は、メモリに記憶されたプログラムを読み出し、プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、プロセッサーは、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるユーザのポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値に基づく投資対象の情報を取得することと、取得された投資対象の情報を端末の表示部に表示することとを実行する。
本発明の第5の態様によると、端末と通信するサーバによって実行されるプログラムは、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値をサーバの制御部によって取得することと、指標値に基づく投資対象の情報をサーバの通信部によって端末に送信することとがサーバによって実行される。
第1実施例に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。 第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。 第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。 第1実施例に係るポイント運用アプリケーションアカウント登録データの一例を示す図。 第1実施例に係るポイント運用アプリケーションアカウント管理データベースの一例を示す図。 第1実施例に係る証券取引サーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。 第1実施例に係る証券取引サーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。 第1実施例に係る証券取引アプリケーションアカウント登録データの一例を示す図。 第1実施例に係る金融商品管理データベースの一例を示す図。 第1実施例に係る証券取引アプリケーションアカウント管理データベースの一例を示す図。 第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。 第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。 第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第2実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。 第2実施例に係るポイント運用コース登録データベースの一例を示す図。 第2実施例に係るポイント運用アプリケーションアカウント管理データベースの一例を示す図。 第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第2変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第2変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第3実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第3変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第4実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第4変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第5実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第5実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第6変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第6変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第6変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第7実施例に係る証券取引アプリケーションアカウント管理データベースの一例を示す図。 第7実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第7実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第8実施例に係るポイント運用アプリケーションアカウント管理データベースの一例を示す図。 第8実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第8実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第8実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第8変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。 第9実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。 第9実施例に係る証券取引サーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。 第9実施例に係る共通アカウント登録データの一例を示す図。
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
最初に、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
また、システムのプログラム(システムによって実行されるプログラム)という場合、システムについては前述した通りである。そして、前述したシステムのプログラムとは、システム全体で実行可能なプログラムであって、このプログラムは、限定ではなく例として、システムを構成する装置個々のプログラムで構成されてもよく、システムを構成する個々の装置に保存されるプログラムは、各々異なっていてもよいものとする。つまり、システムを構成する個々の装置で共通のプログラムでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、システムが端末とサーバとで構成されている場合、システムのプログラムをP1とすると、システムのプログラムP1は、端末に保存されたプログラムP2と、サーバに保存されたプログラムP3とで構成され、P2とP3とは、システムのプログラムを実行するためのものであり、それぞれ異なるプログラムとなっていてもよい。限定ではなく例として、端末に保存されたプログラムP2は、第1の処理を実行し、第1の処理をした結果をサーバに送信するプログラムであり、サーバに保存されたプログラムP3は、受信した第1の処理をした結果に対して第2の処理を行い、第2の処理を行った結果を端末に送信するプログラムであってもよい。
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、限定ではなく例として、「Aに関するB」や「Aに関連するB」といった場合、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
また、端末やサーバは、情報処理装置の一種としてよいものとする。そして、前述した端末やサーバは、情報処理装置と読み替えてもよいものとする。
また、本開示における「ユーザ」とは、原則的には、サービスを利用する利用者のことを示してよいものとする。また、このサービスを利用する利用者を、単に「ユーザ」、または「端末のユーザ」と称してよいものとする。
一方、サービスを提供する事業者を「サーバのユーザ」と表現する場合がある。
なお、例外的ではあるが、本開示における「ユーザ」が、サービスを提供する事業者(つまりサーバのユーザ)を示すようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
本明細書において、「ポイント」とは、限定ではなく例として、ポイントプログラム(ポイントサービス)に基づいて付与される、法定通貨とは異なる企業通貨の一種である。
企業通貨には、電子マネーとポイントとが含まれるようにすることができる。
なお、企業通貨に商品券やクーポン券を含めるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
ここで、「ポイントプログラム」とは、企業や自治体等の法人が、商品の購入やサービスの利用等に応じて一定の条件に基づいて算出されるポイント(点数)を顧客に対して付与するサービスである。
なお、法人は、セールスプロモーション(販売促進活動)やセールスキャンペーンの特典として、ポイントを顧客に対して付与するようにしてもよいし、しなくてもよい。
顧客は、付与されたポイントを、発行法人または発行法人と提携する法人における商品・サービスの購入に用いたり、一定数量のポイントを商品券や電子マネー等のポイント以外の企業通貨と引き換えたりすることができる。
なお、ポイントの発行法人が航空会社等の場合、ポイントプログラムは「マイレージプログラム」と言ってもよい。この場合、ポイントを「マイレージ」と呼んでもよい。
本明細書において、「ポイント運用サービス」とは、時系列で値が変動する指標値に連動してポイントが増減する疑似運用型サービスであり、ポイント運用サービスの利用者(ユーザ)は、ポイント運用サービスを利用することで、手持ちのポイントによる資産運用体験ができる。
ただし、ポイント運用サービスは、法定通貨による資産運用を行うサービスではないため、金融商品取引法の制約を受けることはない。
なお、ポイント運用サービスを「ポイント投資サービス」と言ってもよいし、そうしなくてもよい。
「指標値」とは、ポイント運用サービスを提供する事業者によって提供される時系列で値が変動する値である。指標値は、「指数」や「変動値」と表現してもよいし、しなくてもよい。
指標値の具体例としては、限定ではなく例として、金融商品の「株価」や「株価指数」、「基準価格」、「地価」、「為替レート」等に連動する値が挙げられる。
なお、指標値は、時系列で値が変動する値であれば何でもよい。限定ではなく例として、指標値を、あるユーザの星座に対する今日の12星座占いにおける星占いランキング順位の逆数としてもよい。この場合、ユーザの星座における星占いランキング順位が上がると、指標値が上昇する。
<第1実施例>
第1実施例は、限定ではなく例として、ユーザがポイント運用サービスにおいてポイント運用を行う。そして、ユーザが証券口座を開設すると、ポイント運用中の指標値と関連する銘柄を表示する実施例である。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
<システム構成>
図1-1は、本実施例における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)と、証券取引サーバ40とが接続される。
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20にポイント運用サービスを提供する機能を有する。サーバ10は、ポイント運用サーバやポイント運用サービスサーバ、ポイント運用アプリケーション管理サーバ等のように表現することもできる。
本実施形態では、ポイント運用サービス事業者(運営者)をサーバ10のユーザとする。
なお、ポイント運用サービス事業者は、限定ではなく例として、メッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)を含むチャットサービス(チャットアプリケーション)の事業者等とすることもできる。この場合、メッセージングサービス事業者がサーバ10のユーザとなる。メッセージングサービス事業者は、メッセージングアプリケーションの一機能としてポイント運用サービスを提供するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、本実施形態とは異なり、電子マネー(電子貨幣)等による電子決済を可能とする支払いサービス(支払いアプリケーション)の事業者がサーバ10のユーザとなって、ポイント運用サービスを運営するようにしてもよい。支払いサービス事業者は、支払いアプリケーションの一機能としてポイント運用サービスを提供するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
証券取引サーバ40は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に証券取引サービスを提供する機能を有する。証券取引サーバ40は、証券取引サービスサーバ、証券取引アプリケーション管理サーバ等のように表現することもできる。
本実施形態では、証券取引サービス事業者(運営者)を証券取引サーバ40のユーザとする。
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数や証券取引サーバ40の数は限定されない。
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービス(本実施例ではポイント運用サービス)を提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
証券取引サーバ40(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービス(本実施例では証券取引サービス)を提供する機能を備える。証券取引サーバ40は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。証券取引サーバ40は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、証券取引サーバ40は情報処理装置と表現されてもよい。証券取引サーバ40と端末20とを区別する必要がない場合は、証券取引サーバ40と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
(3)証券取引サーバのHW構成
図1-1には、証券取引サーバ40のHW構成の一例を示している。
証券取引サーバ40は、制御部41(CPU)、記憶部45、通信I/F44(インタフェース)、入出力部42、時計部49を備える。証券取引サーバ40のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、証券取引サーバ40のHWは、証券取引サーバ40のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、証券取引サーバ40のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
なお、証券取引サーバ40の各構成要素については、限定ではなく例として、サーバ10の各構成要素と同様に構成可能なため、再度の説明を省略する。
(4)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10および/または証券取引サーバ40のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11、および/または、証券取引サーバ40の制御部41は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
サーバ10および/または端末20および/または証券取引サーバ40は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20および/または証券取引サーバ40に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20および/または証券取引サーバ40は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20および/または証券取引サーバ40における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10および/または証券取引サーバ40により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10および/または証券取引サーバ40で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20および/または証券取引サーバ40により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20および/または証券取引サーバ40で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
証券取引サーバ40処理の少なくとも一部、または全部を、端末20および/またはサーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、証券取引サーバ40の制御部41の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20および/またはサーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
[各装置の機能構成]
(1)サーバ
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたポイント運用アプリケーション管理処理プログラム151に従ってポイント運用アプリケーション管理処理を実行するためのポイント運用アプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーション管理処理として実行されるポイント運用アプリケーション管理処理プログラム151と、ポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153と、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155とが記憶される。
なお、記憶部15に、ポイント運用アプリケーション管理処理プログラム151において参照される、ポイント運用で用いられる指標値の時系列データを加えて記憶させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、サーバ10の制御部11は、指標値の時系列データを、不図示の外部サーバ(限定ではなく例として、証券情報サービスサーバや占いサービスサーバ等)から取得し、記憶部15に、指標値の時系列データとして記憶させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
ポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153は、アプリケーション(この例ではポイント運用アプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図1-4に示す。
ポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、ポイント運用アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
ユーザ名は、ポイント運用アプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがポイント運用アプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
ポイント運用アプリケーションIDは、ポイント運用アプリケーションのアカウント(ポイント運用サービスのアカウント)を識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このポイント運用アプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
ポイント運用アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、ポイント運用アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションIDとすることができる。なお、ポイント運用アプリケーションIDに代えて「ポイント運用ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないポイント運用アプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=ポイント運用アプリケーションID」とすることができる。
また、限定ではなく例として、1つのポイント運用ユーザIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、ポイント運用アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、ポイント運用アプリケーションID等のIDの情報をポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。
なお、ポイント運用サービスでのアカウント作成には、端末20のユーザに対する本人確認(KYC:Know Your Customer)は必須ではない。
ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155は、ポイント運用アプリケーションにおけるアカウントごとのポイント運用状況を管理するための管理用のデータベースであり、その一例である第1のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Aのデータ構成例を図1-5に示す。
第1のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Aには、アカウントごとの管理データとして、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データが記憶される。
各々のポイント運用アプリケーションアカウント管理データには、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションIDと、ユーザ名と、運用ポイント残高と、運用中ポイント評価額と、ポイント運用管理データとが記憶される。
ポイント運用アプリケーションIDは、ポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153において登録済みのアカウントを識別するための識別情報としてのIDである。
ユーザ名は、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153に記憶される、このアプリケーションIDと紐づけられたユーザ名である。
なお、ユーザ名は、ポイント運用アプリケーションIDによってポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153から特定可能であるため、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データに記憶させなくてもよい。
運用ポイント残高は、このアカウントに付与されているポイントの残高(ポイント数)である。ポイント運用アプリケーションのユーザは、運用ポイント残高以内のポイントをポイント運用に回す(追加する)ことができる。
運用ポイント残高は、新規ポイント運用可能残高と言ってもよいし、そうしなくてもよい。
運用中ポイント評価額は、このアカウントによって運用されているポイントの現時点における指標値と連動した増減後のポイント数である。運用中ポイント評価額は、限定ではなく例として、次の式で算出される時系列で変動する値である。
「運用中ポイント評価額」=「現時点における指標値」×「保有口数」
なお、保有口数とは、このアカウントのユーザがポイント運用に追加した(投じた)ポイント数に応じて増加する、運用中のポイント数の基準値であり、詳細については後述する。
限定ではなく例として、図1-5の例では、指標値が「5,800」、保有口数が「0.40」口の場合、運用中ポイント評価額が「5,800×0.40」=「2,320」ポイントとなることが示されている。
ポイント運用管理データは、このアカウントにおけるポイント運用へのポイント追加処理(以下、「買い」と呼称する。)や、ポイント運用に投じたポイントをポイント残高に戻してポイントとして利用可能にする処理(以下、「売り」と呼称する。)の結果を管理するためのデータである。以下では、買いと売りとの処理をまとめて「取引」と呼称する。
買いの処理では、ユーザは、ポイント残高以下のポイント数をポイント運用へ追加することができる。
また、売りの処理では、ユーザは、運用中ポイント評価額以下のポイント数をポイント運用から除外することができる。
ポイント運用管理データには、限定ではなく例として、買いと売りとの処理結果に基づいて算出される値である、平均取得額と、保有口数とが記憶される。
ここで、平均取得額と、保有口数との算出方法を説明するために、1回の買いまたは売りの処理における約定単価と取得口数とを説明する。
約定単価は、買いまたは売りの取引が成立したときの指標値である。
取得口数は、買いまたは売りの取引によってポイント運用に充てられた(買いの場合)、あるいはポイント運用から外された(売りの場合)ポイント数と比例する、運用に回されるポイント数の基準値である。
取得口数は、限定ではなく例として、以下の式で算出される。
(A)買いの場合
「取得口数」=「運用に追加したポイント数」÷「約定単価」
(B)売りの場合
「取得口数」=「-1」×「運用から外したポイント数」÷「約定単価」
このとき、保有口数は、各取引における取得口数の累計値となる。
平均取得額は、ポイント運用中のポイントをポイント運用から除外するとき、損をするか得をするかの判断基準となる値である。
平均取得額は、限定ではなく例として、取引ごとに以下の式で算出され更新される。
(A)買いの場合
取引後の平均取得額=(取引前の平均取得額×取引前の保有口数+約定価格×取得口数)÷(取引前の保有口数+取得口数)
(B)売りの場合
取引後の平均取得額=取引前の平均取得額
限定ではなく例として、平均取得額よりも指標値が高い場合、ポイント運用からポイントを除外するとユーザのポイント運用益はプラスとなり(ポイント運用により利益を得る)、平均取得額よりも指標値が低い場合、ポイント運用からポイントを除外するとユーザのポイント運用益はマイナスとなる(ポイント運用により損失を被る)。
なお、ある指標値においてポイント運用から全ポイントを除外する場合、運用ポイント残高に加算されるポイント数は、運用中ポイント評価額となる。
なお、ポイント運用管理データに、限定ではなく例として、個別の売りや買いにおける約定単価と取得口数等の詳細な履歴を記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
(2)証券取引サーバ
図1-6は、本実施例において証券取引サーバ40の制御部41によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部41は、限定ではなく例として、記憶部45に記憶された証券取引アプリケーション管理処理プログラム451に従って証券取引アプリケーション管理処理を実行するための証券取引アプリケーション管理処理部411と、記憶部45に記憶された証券取引基幹業務処理プログラム452に従って証券取引基幹業務処理を実行するための証券取引基幹業務処理部412とを機能部として含む。
ここで、証券取引アプリケーション管理処理とは、限定ではなく例として、端末20のユーザによる金融商品の売り買い発注等の証券取引に関する指示を受け付け、その指示に基づく取引結果を端末20のユーザに報知させるための処理である。
また、証券取引基幹業務処理とは、限定ではなく例として、証券取引アプリケーション管理処理により取得した端末20のユーザによる証券取引に関する指示を、限定ではなく例として、証券取引所サーバや決済銀行サーバ、CSD(Central Securities Depository)サーバ等の外部金融機関サーバと連携することで実行させる処理である。
図1-7は、本実施例において証券取引サーバ40の記憶部45に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部45には、限定ではなく例として、証券取引アプリケーション管理処理として実行される証券取引アプリケーション管理処理プログラム451と、証券取引基幹業務処理として実行される証券取引基幹業務処理プログラム452と、証券取引アプリケーションアカウント登録データ453と、証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455と、金融商品管理データベース457とが記憶される。
証券取引アプリケーションアカウント登録データ453は、アプリケーション(この例では証券取引アプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図1-8に示す。なお、証券取引アプリケーションアカウント登録データ453に登録されるアカウントを、「証券口座」と呼称してもよい。
証券取引アプリケーションアカウント登録データ453には、限定ではなく例として、ユーザ名と、証券取引アプリケーションIDと、ポイント運用アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
ユーザ名は、証券取引アプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザが証券取引アプリケーションを利用する際に登録する氏名が記憶される。
証券取引アプリケーションIDは、証券取引アプリケーションのアカウント(証券取引サービスのアカウント)を識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
この証券取引アプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、証券取引サーバ40によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
証券取引アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
ポイント運用アプリケーションIDは、証券取引サービスと提携するポイント運用サービスにおけるポイント運用サービスのアカウントを証券取引アプリケーションIDと紐づけるために用いられる情報である。
このポイント運用アプリケーションIDは、限定ではなく例として、端末20のユーザが証券口座開設の際にサーバ10を介して受信したポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153において登録済みのIDが記憶される。
なお、限定ではなく例として、証券口座開設の際にポイント運用サービスのアカウントを証券取引サービスのアカウントと紐づけないことが端末20のユーザによって選択される場合、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションIDはNULL値を取る。
また、証券取引サービスの一のアカウントとポイント運用サービスの複数のアカウントとを紐づけられるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションIDとして複数のポイント運用アプリケーションIDが記憶されるようにしてもよい。
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、証券取引アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報、証券口座への出金先や入金先となる銀行口座情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
なお、証券取引アプリケーションIDに代えて「証券取引ユーザID」や「証券口座ID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、証券取引サービスでのアカウント作成(証券口座開設)には、端末20のユーザに対する本人確認(顧客確認)(KYC:Know Your Customer)を必要とする。
金融商品管理データベース457は、証券取引アプリケーションによって取引可能な金融商品ごとの商品情報を管理するためのデータベースであり、そのデータ構成の一例を図1-9に示す。
金融商品管理データベース457には、金融商品ごとの管理データとして、金融商品管理データが記憶される。
各々の金融商品管理データには、限定ではなく例として、金融商品IDと、金融商品名と、種別と、売買価格と、その他商品情報とが記憶される。
金融商品IDは、証券取引アプリケーションで取引可能な金融商品を識別するために用いられる情報である。
この金融商品IDは、好ましくは金融商品ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、証券取引サーバ40によって金融商品ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
なお、金融商品IDとして、ISIN(International Securities Identification Number)コードや証券コード(登録商標)を用いるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
金融商品名は、その金融商品の名称(銘柄名)であり、限定ではなく例として、証券取引サーバ40のユーザが金融商品追加時に登録する株式銘柄名や債券銘柄名等が記憶される。
種別は、その金融商品の種類であり、限定ではなく例として、以下のような種別が挙げられる。
・預貯金(定期預金、定額預金、外貨預金等含む)
・債券(国債、地方債、外国債券、社債等含む)
・投資信託(マネーマーケットファンド(MMF)、上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(REIT)等含む)
・株式
・コモディティ取引(原油、金、穀物等含む)
・暗号資産
・その他(ソーシャルレンディングや外国為替証拠金取引(FX)、差金決済取引(CFD)等含む)
なお、種別として、「現物」、「先物」、「信用」等の取引種別を含めるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
売買価格は、その金融商品の取引価格であり、限定ではなく例として、証券取引所サーバやSCD(Central Securities Depository)サーバ等の外部金融機関サーバから送信される、その時点における「株価」や「株価指数」、「基準価格」、「為替レート」等が記憶される。
その他登録情報には、限定ではなく例として、その金融商品の目論見書の内容(利回りや手数料等)や売買価格の履歴情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455は、証券取引アプリケーションにおけるアカウントごとの金融商品運用状況を管理するための管理用のデータベースであり、その一例である第1の証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455Aのデータ構成例を図1-10に示す。
第1の証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455Aには、アカウントごとの管理データとして、証券取引アプリケーションアカウント管理データが記憶される。
各々の証券取引アプリケーションアカウント管理データには、限定ではなく例として、証券取引アプリケーションIDと、ユーザ名と、買付可能金額と、金融商品評価合計額と、証券取引管理データとが記憶される。
証券取引アプリケーションIDは、証券取引アプリケーションアカウント登録データ453において登録済みのアカウントを識別するための識別情報としてのIDである。
ユーザ名は、限定ではなく例として、証券取引アプリケーションアカウント登録データ453に記憶される、このアプリケーションIDと紐づけられたユーザ名である。
なお、前述したのと同様に、ユーザ名は、証券取引アプリケーションアカウント管理データには記憶させなくてもよい。
買付可能金額は、このアカウント(証券口座)で運用可能な資金残高である。証券取引アプリケーションのユーザは、買付可能金額以内の金額を金融商品での運用に回す(追加する)ことができる。
買付可能金額は、買付余力や購買余力と言ってもよいし、そうしなくてもよい。
金融商品評価合計額は、このアカウントによって運用されている金融商品の現時点における売買価格と連動した増減後の評価額の合計額である。金融商品評価合計額は、限定ではなく例として、次の式で算出される時系列で変動する値である。
「金融商品評価額」=「現時点における売買価格」×「保有口数」
「金融商品評価合計額」=保有するすべての「金融商品評価額」の総和
なお、保有口数とは、このアカウントのユーザが金融商品の運用に追加した(投じた)資金に応じて増加する金融商品の口数である。
限定ではなく例として、図1-10の例では、「運用の達人ファンド」の売買価格(基準金額)が「5,800」、保有口数が「10」口であり、「XXビルREIT」の売買価格(基準価格)が「5,000」、保有口数が「30」口である場合、金融商品評価合計額が「5,800×10+5,000×30」=「208,000」円であることが示されている。
証券取引管理データは、このアカウントにおける金融商品取引結果を管理するためのデータである。
証券取引管理データには、限定ではなく例として、各々の金融商品IDおよび金融商品名と関連付けて、金融商品取引(金融商品の売り買い)の結果に基づいて算出される値である、平均取得額と、保有口数とが記憶される。
なお、平均取得額と、保有口数とについては、限定ではなく例として、ポイント運用における指標値を金融商品の売買価格と置き換えることで、ポイント運用の場合と同様に算出することができるため、再度の説明を省略する。なお、保有口数として0以上の整数値のみを取るようにしてもよいし、0以上の実数値を取るようにしてもよい。
(3)端末
図1-11は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたポイント運用アプリケーション処理プログラム281に従ってポイント運用アプリケーション処理を実行するためのポイント運用アプリケーション処理部211と、記憶部28に記憶され証券取引アプリケーション処理プログラム285に従って証券取引アプリケーション処理を実行するための証券取引アプリケーション処理部213とを機能部として含む。
図1-12は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーション処理として実行されるポイント運用アプリケーション処理プログラム281と、証券取引アプリケーション処理として実行される証券取引アプリケーション処理プログラム285と、自己の端末20、または自己の端末20のユーザのポイント運用アプリケーションID283と、自己の端末20、または自己の端末20のユーザの証券取引アプリケーションID287とが記憶される。
なお、ポイント運用アプリケーションID283は、複数のポイント運用アプリケーションIDを記憶できるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
また、証券取引アプリケーションによって証券取引口座が開設されていない場合、証券取引アプリケーションID287には、限定ではなく例として、NULL値が記憶されるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
<表示画面>
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行されるようにすることができる。
以下では、ユーザによる操作を、限定ではなく例として、タップ(タップ操作)として説明する。
タップ(タップ操作)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作である。
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
図1-13~図1-14は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図1-13左側は、限定ではなく例として、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示されるポイント運用アプリケーションの運用状況確認画面である。
画面最上部には、ポイント運用アプリケーションの名称として「ポイント運用 App」の文字が表示されている。その下には、ポイント運用アプリケーションにおける現在の画面(ページ)のタイトルを示す領域(以下、「タイトル表示領域」と称する。)が設けられている。この例では、運用状況確認画面であることを示す「運用状況」の文字がタイトル表示領域内に表示されている。
なお、この領域は、現在ユーザが位置しているアプリケーション内の位置(現在位置)を示す領域と考えることもできるため、「現在位置表示領域」等のように称してもよいし、称しなくてもよい。
また、その下には、ポイント運用サービスで用いられる指標値の変動を示すための指標値確認領域ICR1が表示されている。
指標値確認領域ICR1の上部には、日時「2020年12月28日8:54」現在の指標値が「5,800」であることが表示されている。また、その下には、指標値の推移を示す折れ線グラフが表示され、指標値が長期的には上がりながら、短期的には上げ下げを繰り返して変動している様子が示されている。
また、指標値確認領域ICR1の右上部には、ポイント運用アプリケーションを利用しているユーザ名である「A.A」と、ユーザがポイント運用サービス登録時に登録したアイコンとが表示されている。
指標値確認領域ICR1の下には、ユーザA.Aの運用ポイント残高を示すポイント残高表示領域PVR1が表示されている。この画面では、運用ポイント残高は、「3,650」ポイントであることが示されている。
ポイント残高表示領域PVR1の下には、「運用中のポイント評価額」の文字と、ユーザA.Aの運用中ポイント評価額を示す運用中ポイント評価額表示領域AVR1が表示されている。この画面では、ユーザA.Aが、限定ではなく例として、指標値「5,500」の時に「2,200」ポイントをポイント運用に追加した(買った)ことに基づいて、運用中ポイント評価額表示領域AVR1には日時「2020年12月28日8:54」現在の運用中ポイント評価額が「2,320」ポイントであり、増加分のポイント数(ポイント運用の損益)が「+120」ポイントであることが示されている。
限定ではなく例として、運用中ポイント評価額表示領域AVR1がタップされると、運用中のポイントを除外し、運用ポイント残高に加算する(売る)ための画面に遷移する。
画面最下部には、ポイント運用アプリケーションのアプリケーションメニュー選択領域が表示されている。アプリケーションメニュー選択領域には、限定ではなく例として、運用状況確認画面に遷移するための「状況」の文字で示される状況確認ボタンと、ポイント運用における取引履歴を確認するための「履歴」の文字で示される履歴確認ボタンと、ポイント運用にポイントを追加する(買う)ための「追加」の文字で示される追加運用ボタンと、おしらせや利用規約等を確認する画面に遷移するための「その他」の文字で示されるその他メニューボタンとが横に並んで表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってその他メニューボタンがタップされると、限定ではなく例として、図1-13右側の画面に表示が遷移する。この画面では、ポイント運用アプリケーションのその他メニュー画面であることを示す「その他」の文字がタイトル表示領域内に表示されている。
タイトル表示領域の下には、その他メニューの内容を選択させるためのメニュー選択領域MN1が表示されている。この例では、おしらせ画面に遷移するための「おしらせ」の文字で示されるおしらせボタンと、ポイント運用サービスの利用規約を確認するための利用規約確認画面に遷移するための「利用規約」の文字で示される利用規約確認ボタン等がメニュー選択領域MN1内に表示されている。
メニュー選択領域MN1の下には、ポイント運用サービスの事業者と提携する事業者の広告を表示させるための広告表示領域BAR1が表示されている。この例では、広告表示領域BAR1には、実際の法定貨幣を運用することを推奨するための、ポイント運用サービスの事業者と提携する事業者「YY証券」の証券口座開設に関する広告が表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって広告表示領域BAR1がタップされると、限定ではなく例として、図1-14左側の画面に表示が遷移する。この画面は、ポイント運用サービスの事業者と提携する「YY証券会社」の証券取引アプリケーションにおける証券口座開設画面である。
画面最上部左側には、証券取引アプリケーションの名称として「証券取引 App」の文字が表示されている。画面最上部中央には、証券取引アプリケーションにおける現在の画面(ページ)のタイトルを示す領域(以下、「証券タイトル表示領域」と称する。)が設けられている。この例では、証券口座開設画面であることを示す「口座開設」の文字が証券タイトル表示領域内に表示されている。
その下には、口座開設の進行状況を示す口座開設進行確認領域が表示されている。この例では、口座開設進行確認領域において、本人確認書類の提出を促すステップであることを示す「本人確認書類」の文字の上の状態遷移アイコンが黒く表示されている。そのため、証券口座開設のステップのうち、現在は本人確認書類提出のステップであることが示されている。
口座開設進行確認領域の下には、本人確認書類提出のステップでユーザが行うべき操作をガイドする口座開設ガイド領域が表示されている。
この例では、「画面の手順に従ってください。」という案内文と、本人確認書類提出のステップにおいて本人確認書類を端末20Aの撮像部27によって撮像することを示す模式図と、「本人確認書類をご用意ください。」という案内文とが口座開設ガイド領域に表示されている。
また、口座開設開設ガイド領域の下部には、本人確認書類提出のステップを進めるための「申し込みを開始」の文字で示される口座開設進行ボタンBT1が表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって口座開設進行ボタンBT1がタップされ、証券口座開設のステップを進めてゆく。そして、必要事項を入力が終わり、証券口座が開設されると、限定ではなく例として、図1-13右側の画面に表示が遷移する。
この画面では、証券取引アプリケーションのホーム画面であることを示す「ホーム」の文字が証券タイトル表示領域内に表示されている。また、証券タイトル表示領域の右側には、証券取引アプリケーションの各種設定を変更するための歯車アイコンで示される証券取引アプリケーション設定変更ボタンが表示されている。
証券タイトル表示領域の下には、証券取引サービスにおける現在の資産状況を示すための資産残高表示領域BVR1が表示されている。
資産残高表示領域BVR1の最上段には、証券取引アプリケーションを利用しているユーザ名である「A.A様」と、ユーザが証券取引サービス登録時に登録したアイコンとが表示されている。
資産残高表示領域BVR1の中段には、この証券口座の総資産額として、買付可能金額と金融商品評価合計額との和が表示されている。また、資産残高表示領域BVR1の下段には、この証券口座の買付可能金額が表示されている。
この例では、買付可能金額が「600,000」円であり、金融商品をまだ購入していないため、総資産額も「600,000」円であることが示されている。
画面最下部には、証券取引アプリケーションのアプリケーションメニュー選択領域が表示されている。アプリケーションメニュー選択領域には、限定ではなく例として、ホーム画面に遷移するための「ホーム」の文字で示されるホームボタンと、証券口座における資産の変動やポートフォリオを確認するための「資産」の文字で示される資産確認ボタンと、証券会社からのお知らせを確認するための「お知らせ」の文字で示される通知確認ボタンと、金融商品の選択や売り買い等の各種取引画面に遷移するための「メニュー」の文字で示される取引メニューボタンとが横に並んで表示されている。
ホーム画面の中央には、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションを経由して証券口座を開設したことに基づいて、ポイント運用アプリケーションでの指標値と値動きが同じまたは類似する金融商品を表示させるための関連銘柄表示領域RNR1がポップアップで表示されている。
限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションにおいて用いられる指標値が投資信託「運用の達人」の基準価格と連動している場合を考える。
この例では、関連銘柄表示領域RNR1に、証券口座開設への謝意を示す「このたびは口座開設いただきありがとうございます」の文字の下に、「ポイント運用の経験を生かしてみませんか?」という案内文と、「ポイント運用関連銘柄」の文字が表示されている。その下には、ポイント運用関連銘柄として、投資信託「運用の達人」が枠で囲まれ表示されている。
限定ではなく例として、この枠内がユーザによってタップされると、投資信託「運用の達人」の発注画面に遷移する。
関連銘柄表示領域RNR1の下部には、投資信託「運用の達人」の過去の値動きがグラフで表示されている。この例では、ポイント運用アプリケーションの指標値の変動と、投資信託「運用の達人」の値動きが一致することが示されている。
限定ではなく例として、関連銘柄表示領域RNR1の右上に表示される「×」印の表示取消ボタンがユーザによってタップされると、関連銘柄表示領域RNR1のポップアップが消え、発注画面に進まずにホーム画面に戻る。
なお、図1-13右側の画面において、関連銘柄表示領域RNR1をポップアップ表示させる前に、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションの指標値と類似する金融商品を表示させるか否かを選択するための「YES」と「NO」との選択ボタンを含む選択用表示を表示させ、限定ではなく例として、「YES」ボタンがユーザよってタップされる場合、関連銘柄表示領域RNR1をホーム画面にポップアップさせるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<処理>
図1-15は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、証券取引サーバ40の制御部41が実行する処理の一例を示している。
なお、この処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、この処理に限定されるものではない。この処理に別のステップを追加してもよいし、この処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
これは、以下説明する各フローチャート(処理)について同様である。
なお、本処理に先立って、端末20Aのユーザによって、ポイント運用サービスのアカウントが開設(登録)されていることとする。
まず、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(限定ではなく例として、ユーザ操作。以下同様。)に基づいて、ポイント運用サービスを介してポイント運用サービスの運営者と提携する証券会社の証券口座開設を行うための証券口座開設要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A110)。
通信I/F14によって端末20Aから証券口座開設要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、証券口座開設を要求したユーザのポイント運用アプリケーションIDを少なくとも含む証券口座開設依頼情報を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信する(P110)。
なお、ポイント運用サービスにおいて端末20Aのユーザの本人確認が既に行われている場合、サーバ10の制御部11は、ポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153に記憶されるその他登録情報から、証券取引口座の開設に必要な氏名や住所、生年月日等の情報を証券口座開設依頼情報に含めて送信するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
次いで、サーバ10の制御部11は、ポイント運用サービスで用いられている指標値の情報を含むポイント運用指標値情報を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信する(P120)。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
ここで、ポイント運用サービスで用いられている指標値の情報には、限定ではなく例として、指標値の変動履歴や、指標値の元となった金融商品のISINコードまたは証券コード(登録商標)、銘柄名等を含めることができる。なお、ポイント運用指標値情報に、ポイント運用サービスで運用中のポイント数やポイント運用サービスでの損益を含めるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F44によってサーバ10から証券口座開設依頼情報とポイント運用指標値情報とを受信すると、証券取引サーバ40の制御部41は、証券取引口座の開設に必要な情報の送信を要請するためのKYC要請情報を通信I/F44によって端末20Aに送信する(S110)。
なお、証券取引サーバ40の制御部41は、KYC要請情報を通信I/F44によってサーバ10に送信し、サーバ10の制御部11は、受信したKYC要請情報を通信I/F14によって証券口座開設要求情報を送信した端末20Aに送信するようにしてもよい。この場合、KYC要請情報には証券口座開設を要求したユーザのポイント運用アプリケーションIDが含まれるようにしてもよい。
通信I/F22によって証券取引サーバ40からKYC要請情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力や、撮像部27で取得した画像に基づいて、証券取引口座の開設に必要な情報(限定ではなく例として、氏名や住所、本人確認書類画像等)であるKYC情報を通信I/F22によって証券取引サーバ40に送信する。
なお、端末20Aの制御部21が、KYC情報を通信I/F22によってサーバ10に送信し、サーバ10の制御部11が、受信したKYC情報を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F44によって端末20AからKYC情報を受信すると、証券取引サーバ40の制御部41は、証券口座開設処理を実行する(S120)。
証券口座開設において、証券取引サーバ40の制御部41は、限定ではなく例として、受信したKYC情報に基づいて、本人確認を実行する。本人確認が行われた後、証券取引サーバ40の制御部41は、新規にユニークな証券取引アプリケーションIDを生成し、KYC情報に含まれる氏名や住所等と、受信した証券口座開設依頼情報に含まれるポイント運用アプリケーションIDとを生成した証券取引アプリケーションIDと紐づけて証券取引アプリケーションアカウント登録データ453に追加して記憶させる。
証券口座開設処理を実行すると、証券取引サーバ40の制御部41は、関連銘柄選定処理を実行する(S130)。
関連銘柄選定処理において、証券取引サーバ40の制御部41は、受信したポイント運用指標値情報にISINコードまたは証券コード(登録商標)等の金融商品を明示的に識別可能な識別情報が含まれる場合、限定ではなく例として、その識別情報と一致する金融商品を金融商品管理データベース457から探索する。
なお、ポイント運用指標値情報に金融商品を明示的に識別可能な識別情報が含まれていない場合、証券取引サーバ40の制御部41は、限定ではなく例として、指標値の変動履歴と最も相関が高い値動きをする金融商品を金融商品管理データベース457から探索する。
すると、証券取引サーバ40の制御部41は、関連銘柄選定処理において探索された金融商品の銘柄名等を含む関連銘柄情報を通信I/F44によって端末20Aに送信する(S140)。そして、証券取引サーバ40の制御部41は、処理を終了させる。
通信I/F22によって証券取引サーバ40から関連銘柄情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、表示部24に受信した関連銘柄情報を表示させる(A130)。そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
なお、ポイント運用指標値情報の送信ステップ(P120)を、証券口座開設処理のステップ(S120)の後に実行するようにしてもよい。
この場合、証券取引サーバ40の制御部41は、S120のステップを実行すると、ポイント運用ポートフォリオ要求情報を通信I/F44によってサーバ10に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、ポイント運用ポートフォリオ要求情報を受信すると、P120のステップを実行する。その後、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント運用指標値情報をサーバ10から受信し、S130以降のステップを実行する。
<第1実施例の効果>
本実施例は、端末20が、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動される端末20のユーザのポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値に基づく関連銘柄等の情報(限定ではなく、投資対象の情報の一例)を制御部21によって取得する。そして、端末20は、取得された情報を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるユーザのポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値に基づく投資対象の情報を取得した上で、ユーザに報知することができる。
また、この場合、投資対象の情報は、指標値と同じ情報を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、指標値と同じ情報を投資対象の情報として取得した上で、ユーザに報知することができる。
また、この場合、端末20は、指標値の変動に基づいて変動される端末20のユーザのポイントの数であるポイント数を表示部24に表示するようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、ポイント数をユーザに報知することができる。
また、この場合、指標値は、ポイントに基づくポイント運用の指標値であり、投資対象の情報は、証券口座に基づく投資対象の情報であるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、値が変動するポイント運用の指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるユーザのポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値に基づく投資対象の情報であって、証券口座に基づく投資対象の情報を取得した上で、ユーザに報知することができる。
また、本実施例は、端末20と通信する証券取引サーバ40(限定ではなく、サーバの一例)は、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値をサーバ10等から制御部41によって取得する。そして、証券取引サーバ40は、取得した指標値に基づく関連銘柄等の情報(限定ではなく、投資対象の情報の一例)を通信I/F44によって端末20に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末と通信するサーバは、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値を取得した上で、取得した指標値に基づく投資対象の情報を端末に提供することができる。
<第1変形例(1)>
第1実施例では、ポイント運用における指標値が、金融商品である投資信託の基準価格と一致する例を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、ポイント運用における指標値を、任意の銘柄の株価(株式価格)と連動する指標値とするようにしてもよい。
この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ポイント運用指標値情報として、銘柄コード(登録商標)を含む情報を送信する。その結果として、証券取引サーバ40の制御部41は、関連銘柄情報として、その銘柄コード(登録商標)と対応する株式銘柄を含む情報を送信する。
すなわち、ポイント運用における指標値が、限定ではなく例として、「L社」の株価と連動して上下している場合、証券取引サービスにおける関連銘柄としては同じ「L社」の株式が提示される。
本変形例は、指標値は、任意の銘柄の株価を含み、投資対象の情報は、その銘柄と対応する銘柄を含む情報(限定ではなく、株価に関連する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末は、値が変動する株価に関連付けられ、株価の変動に基づいて変動されるユーザのポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた株価に関連する情報を含む投資対象の情報を取得した上で、ユーザに報知することができる。
<第1変形例(2)>
第1実施例では、ポイント運用における指標値が、金融商品の価格(限定ではなく例として、基準価格や株価)と一致する例を例示したが、これに限定されない。
この場合、関連銘柄選定処理において、限定ではなく例として、証券取引サーバ40の制御部41は、限定ではなく例として、指標値の変動履歴と最も相関が高い値動きをする金融商品を金融商品管理データベース457から探索するようにすることができる。
なお、ポイント運用指標値情報として、指標値のポートフォリオ(限定ではなく例として、「株式連動:債券連動=7:3」等)が利用できる場合、関連銘柄選定処理において、限定ではなく例として、証券取引サーバ40の制御部41は、金融商品管理データベース457のその他商品情報から単一の金融商品の構成要素比率が最も一致する投資信託等の金融商品を探索するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、ポイント運用における指標値が、限定ではなく例として、「L社」の株価と連動しているが、「L社」は上場していない場合、同一銘柄を金融商品として提示することができない。この場合、関連銘柄選定処理において、限定ではなく例として、証券取引サーバ40の制御部41は、銘柄コード(登録商標)等を参照し、上場している同業種の株式会社のうち、指標値の変動履歴と最も相関が高い株価の値動きをする株式銘柄を金融商品管理データベース457から探索するようにすればよい。
なお、ポイント運用における指標値が、仮想的な指標値(限定ではなく例として、星占いランキング順位)である場合、関連銘柄選定処理において、限定ではなく例として、証券取引サーバ40の制御部41は、仮想的な指標値と関連する業種(限定ではなく例として、星占いランキング順位に対してはサービス業)あるいは株式銘柄(限定ではなく例として、占いサービスでの売り上げが多い企業)を金融商品管理データベース457から探索するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
本変形例は、投資対象の情報は、指標値の変動と相関性を有する値動きをする金融商品等の情報(限定ではなく、指標値に関連する情報の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末は、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるユーザのポイントの数であるポイント数であって、ポイント数に関連付けられた指標値に関連する情報を含む投資対象の情報を取得した上で、ユーザに報知することができる。
<第1変形例(3)>
第1実施例では、関連銘柄選定処理において1つの金融商品を選定する例を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、関連銘柄選定処理において、証券取引サーバ40の制御部41は、複数の金融商品を選定し、複数の金融商品を含む関連銘柄情報を通信I/F44によって端末20Aに送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、関連銘柄選定処理において、限定ではなく例として、証券取引サーバ40の制御部41は、限定ではなく例として、指標値の変動履歴と相関が高い値動きをする上位N個(Nは任意の自然数)の金融商品を金融商品管理データベース457から探索するようにすればよい。
なお、指標値のポートフォリオが利用できる場合には、関連銘柄選定処理において、限定ではなく例として、証券取引サーバ40の制御部41は、指標値のポートフォリオと構成要素比率が似通っている上位N個(Nは任意の自然数)の金融商品を金融商品管理データベース457から探索するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
<第1変形例(4)>
第1実施例では、関連銘柄選定処理を証券取引サーバ40で実行する例を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、関連銘柄選定処理をサーバ10で実行するようにしてもよい。
この場合、サーバ10の制御部11は、ポイント運用指標値情報の送信ステップ(図1-15のP120)をスキップする。証券取引サーバ40の制御部41は、証券口座開設処理のステップ(図1-15のS120)を実行すると、金融商品管理データベース457に記憶された情報を金融商品一覧情報としてサーバ10に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、受信した金融商品一覧情報と、ポイント運用サービスで用いられている指標値の情報とに基づいて、関連銘柄選定処理を実行する。サーバ10の制御部11は、関連銘柄選定処理の処理結果に基づいて、関連銘柄情報を生成し、通信I/F14によって端末20Aに送信する。
なお、関連銘柄選定処理を端末20Aで実行するようにしてもよい。
この場合、サーバ10の制御部11は、ポイント運用指標値情報送信ステップ(図1-15のP120)において、ポイント運用指標値情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する。また、証券取引サーバ40の制御部41は、証券口座開設処理のステップ(図1-15のS120)を実行すると、金融商品管理データベース457に記憶された情報を金融商品一覧情報として端末20Aに送信する。
そして、端末20Aの制御部21は、受信したポイント運用指標値情報と金融商品一覧情報とに基づいて、関連銘柄選定処理を実行する。端末20Aの制御部21は、関連銘柄選定処理の処理結果に基づいて、関連銘柄情報を生成し、関連銘柄情報を表示部24に表示させる。
<第1変形例(5)>
第1実施例では、端末20Aが証券口座開設要求情報を送信すると、関連銘柄情報を受信する例を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、端末20Aのユーザは、証券取引サービスのアカウント(証券口座)を開設済みであるとしてもよい。
この場合、まず、端末20Aの制御部21は、ポイント運用アプリケーションIDと、証券取引アプリケーションIDとを少なくとも含む口座連携要求情報を通信I/F22によって証券取引サーバ40に送信する。
通信I/F44によって端末20Aから口座連携要求情報を受信すると、証券取引サーバ40の制御部41は、口座連携処理を実行する。口座連携処理において、証券取引サーバ40の制御部41は、証券取引アプリケーションアカウント登録データ453から口座連携要求情報に含まれる証券取引アプリケーションIDを探索し、そのポイント運用アプリケーションIDとして口座連携要求情報に含まれるポイント運用アプリケーションIDを紐づけて記憶させる。
なお、口座連携処理は、証券取引アプリケーションに対するユーザのログイン認証が成功すると実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
証券取引サーバ40の制御部41は、口座連携処理を実行すると、ポイント運用ポートフォリオ要求情報を通信I/F44によってサーバ10に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、ポイント運用ポートフォリオ要求情報を受信すると、図1-15のP120のステップを実行する。その後、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント運用指標値情報をサーバ10から受信し、図1-15のS130以降のステップを実行する。そして、端末20Aの制御部21は、図1-15のA130のステップを実行する。
<第2実施例>
第1実施例では、ポイント運用サービスにおいてポイント運用にポイントを追加する指標値が一つの例を示したが、これに限定されない。
第2実施例は、指標値を複数設定し、それぞれの指標値に連動するポイント運用コースを設けることで、ユーザは複数のポイント運用コースにおいてポイント運用を行う。そして、ユーザが証券口座を開設すると、ポイント運用中の複数の指標値と関連する銘柄を表示する実施例である。
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図2-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーション管理処理プログラム151と、ポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153と、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155と、ポイント運用コース登録データベース157とが記憶される。
ポイント運用コース登録データベース157は、ポイント運用のために用意された複数の指標値において、それぞれの指標値にポイントを関連付けてポイント運用を行うためのポイント運用コースに関する登録データベースであり、そのデータ構成の一例を図2-2に示す。
ポイント運用コース登録データベース157には、運用コースごとの登録データとして、ポイント運用コース登録データが記憶される。
各々のポイント運用コース登録データには、限定ではなく例として、運用コースIDと、運用コース名と、指標値と、その他運用コース情報とが記憶される。
運用コースIDは、ポイント運用コースを識別するために用いられる情報である。
この運用コースIDは、好ましくはポイント運用コースごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってポイント運用コースごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
運用コース名は、この運用コースの名称であり、限定ではなく例として、サーバ10のユーザがポイント運用コースを追加する際に登録する名称が記憶される。
指標値は、この運用コースの現時点における指標値の値データである。
なお、指標値として、この運用コースにおける過去の指標値の履歴データを加えて記憶させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
その他運用コース情報には、限定ではなく例として、指標値と連動する金融商品の銘柄名(限定ではなく例として、指標値と連動する株価・債券価格・基準価格等の銘柄名)や、運用コースの種類(限定ではなく例として、株価連動型や債券連動型、短期運用型や長期運用型等)、指標値を構成するポートフォリオ(限定ではなく例として、「国内株式30%・海外株式50%・国内債券20%」)といった各種の情報を含めるようにすることができる。
ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155の別例である第2のアカウント管理データベース155Bのデータ構成例を図2-3に示す。
第2のアカウント管理データベース155Bには、アカウントごとの管理データとして、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データが記憶される。
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションIDと、ユーザ名と、運用ポイント残高と、運用中ポイント評価額と、運用コース別ポイント運用管理データとが記憶される。
ポイント運用アプリケーションIDと、ユーザ名と、運用ポイント残高とは、第1のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Aと同様である。
運用中ポイント総評価額は、このアカウントによって運用されている全ての運用コースにおける、ポイントの現時点における各運用コース指標値と連動した増減後のポイント数の総和である。運用中ポイント総評価額は、限定ではなく例として、次の式で算出される時系列で変動する値である。
「運用中ポイント総評価額」=「現時点における各運用コースの指標値」×「各運用コースの保有口数」の総和
限定ではなく例として、図2-3の例では、運用コースID「C0001」の指標値が「13,000」、保有口数が「0.40」口の場合、運用コースID「C0001」の運用中ポイント評価額が「13,000×0.40」=「5,200」ポイントであり、運用コースID「C0002」の指標値が「4,333」、保有口数が「0.60」口の場合、運用コースID「C0002」の運用中ポイント評価額が「4,333×0.60」≒「2,600」ポイントであるため、運用中ポイント総評価額は「5,200+2,600」=「7,800」ポイントとなることが示されている。
運用コース別ポイント運用管理データには、各々の運用コースIDと関連付けて、ポイント運用管理データが記憶される。各々のポイント運用管理データについては、第1のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Aと同様である。
<表示画面>
図2-4~図2-5は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図2-4左側は、限定ではなく例として、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示されるポイント運用アプリケーションの運用状況確認画面である。
この画面では、タイトル表示領域の下に、運用コース名が「L社株価連動コース」の文字で示される運用コースにおける指標値の変動を示すための指標値確認領域ICR2と、運用コース名が「M社株価連動コース」の文字で示される運用コースにおける指標値の変動を示すための指標値確認領域ICR3とが表示されている。
指標値確認領域ICR2の左部には、日時「2020年12月28日8:54」現在の「L社株価連動コース」における指標値が「13,000」であることが表示されている。指標値の左方には、限定ではなく例として、この運用コースの指標値が前日に比べて上がったか下がったかを示す矢印アイコンが表示されている。
指標値確認領域ICR2の右部には、「L社株価連動コース」における現時点での運用中ポイント評価額とポイント運用損益とが表示されている。
限定ではなく例として、この画面では、「L社株価連動コース」に対して保有口数「0.4」口のポイント運用が行われていることに基づいて、「L社株価連動コース」の運用中ポイント評価額は「5,200」ポイントであり、そのポイント運用損益は「+400」ポイントであることが示されている。
指標値確認領域ICR3においても、指標値確認領域ICR2と同様に、現在の指標値が「4,333」である「M社株価連動コース」に対して保有口数「0.6」口のポイント運用が行われていることに基づいて、「M社株価連動コース」の運用中ポイント評価額は「2,600」ポイントであり、そのポイント運用損益は「+200」ポイントであることが示されている。
ポイント残高表示領域PVR1の下には、「運用中のポイント評価額」の文字と、ユーザA.Aの運用中ポイント総評価額を示す運用中ポイント総評価額表示領域AVR2が表示されている。この画面では、運用中ポイント総評価額表示領域AVR2には日時「2020年12月28日8:54」現在の運用中ポイント総評価額が「7,720」ポイントであり、増加分のポイント数(ポイント運用の損益)が「+400+200」=「+600」ポイントであることが示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってその他メニューボタンがタップされると、限定ではなく例として、図2-4中央の画面に表示が遷移する。この画面では、ポイント運用アプリケーションのその他メニュー画面であることを示す「その他」の文字がタイトル表示領域内に表示されている。
タイトル表示領域の下には、その他メニューの内容を選択させるためのメニュー選択領域MN2が表示されている。この例では、おしらせボタンと、利用規約確認ボタンとに加えて、ポイント運用中のコースごとの運用比率等を確認するための「ポートフォリオ」の文字で示されるポイント運用ポートフォリオ確認ボタンがメニュー選択領域MN2内に加えて表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって広告表示領域BAR1がタップされると、限定ではなく例として、図2-4右側の画面に表示が遷移する。この画面は、図1-14左側と同様の、ポイント運用サービスの事業者と提携する「YY証券会社」の証券取引アプリケーションにおける証券口座開設画面である。
限定ではなく例として、ユーザによって口座開設進行ボタンBT1がタップされ、証券口座開設のステップを進めてゆく。そして、必要事項を入力が終わり、証券口座が開設されると、限定ではなく例として、図2-5左側の証券取引アプリケーションのホーム画面に表示が遷移する。
ホーム画面の中央には、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションを経由して証券口座を開設したことに基づいて、ポイント運用アプリケーションで用いていた運用コースの指標値と値動きが同じまたは類似する金融商品を表示させることをユーザに促す関連銘柄表示領域RNR2がポップアップで表示されている。
この例では、関連銘柄表示領域RNR2に、証券口座開設への謝意を示す「このたびは口座開設いただきありがとうございます」の文字の下に、「ポイント運用の経験を生かしてみませんか?」という案内文と、ポイント運用アプリケーションで用いていた運用コースの指標値と値動きが同じまたは類似する金融商品を表示させるための「ポイントのポートフォリオを参照」の文字で示されるポイント運用ポートフォリオ参照ボタンPBT1が表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント運用ポートフォリオ参照ボタンPBT1がタップされると、限定ではなく例として、図2-5中央の画面に表示が遷移する。
この画面では、証券取引アプリケーションのポートフォリオ構築画面であることを示す「ポートフォリオ」の文字が証券タイトル表示領域内に表示されている。
証券タイトル表示領域の下には、ポイント運用アプリケーションにおけるユーザのコース別運用ポイント評価額の割合を示すためのポイント運用ポートフォリオ表示領域PPR1が表示されている。
ポイント運用ポートフォリオ表示領域PPR1には、「これまでのポイント運用コース別の割合」の文字の下に、コース別運用ポイント評価額の割合が、限定ではなく例として、円グラフで示されている。
この画面では、円グラフ内に、ポイント運用における各コースの運用ポイント評価額の割合が、「L社株連動コース:M社株連動コース」=「5,200ポイント:2,600ポイント」=「2:1」であることに基づいて、「L社株価連動コース」が67%、「M社株価連動コース」が33%の面積を占めるように円が分割されて表示されている。
ポイント運用ポートフォリオ表示領域PPR1の下には、ポイント運用アプリケーションにおける各コースと対応する金融商品の関連銘柄名と、買付可能金額に対する各関連銘柄の買い付け割合とを表示するための金融商品ポートフォリオ表示領域SPR1が表示されている。
この画面では、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR1に、「L社株価連動コース」と対応する関連銘柄である「L社株」と、「M社株価連動コース」と対応する関連銘柄である「M社株」とが、限定ではなく例として、ポイント運用における各コースの運用ポイント評価額の割合に応じた面積と対応する分割領域で表示されている。各々の分割領域内には、ポイント運用における各コースの運用ポイント評価額の割合に応じて買付可能金額を分配した金額として、「L社株」に対しては「400,000」円、「M社株」に対しては「200,000」円分購入に振り分けることが示されている。
金融商品ポートフォリオ表示領域SPR1の下には、関連銘柄として提示された金融商品における買付可能金額の分配割合を変更するための「変更する」の文字で示される買付金額割合変更ボタンCRB1が表示されている。また、買付金額割合変更ボタンCRB1の下には、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR1に示される金額で各々の金融商品を発注させるための「購入」の文字で示される買い付けボタンPB1と、金融商品の発注を行わないことを選択させるための「中止」の文字で示される買い付け中止ボタンとが表示されている。
この画面では、ユーザによって買付金額割合変更ボタンCRB1がタップされたことに伴い、買付金額割合変更ボタンCRB1が反転表示されている。また、ユーザによって買付金額割合変更ボタンCRB1がタップされたことに伴い、買い付けボタンPB1が無効化されグレーアウトの表示態様で表示されている。
このとき、ユーザによって金融商品ポートフォリオ表示領域SPR1の分割領域の境目が左右にドラッグ操作されると、各々の金融商品に対する買付可能金額の分配割合を変更することができる。
限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて、「L社株」と「M社株」を「1:1」の割合で購入することが選択され、買付金額割合変更ボタンCRB1が再度タップされ変更が確定されると、限定ではなく例として、図2-5右側の画面に表示が遷移する。
この画面では、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR1では、「L社株」と「M社株」を「300,000」円ずつ発注させることが示されている。また、買い付けボタンPB1が有効化され通常の表示態様で表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって買い付けボタンPB1がタップされると、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR1に表示されている買付可能金額の分配割合に従って、「L社株」を「300,000」円分、「M社株」を「300,000」円分発注する画面に画面が遷移する。
<処理>
図2-6~図2-7は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、証券取引サーバ40の制御部41が実行する処理の一例を示している。
なお、本処理に先立って、端末20Aのユーザによって、ポイント運用サービスのアカウントが開設(登録)され、任意のポイントがポイント運用に追加されていることとする。
サーバ10の制御部11は、証券口座開設依頼情報を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信すると(P110)、ポイント運用ポートフォリオ情報を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信する(P210)。
ポイント運用ポートフォリオ情報には、端末20Aのユーザによってポイント運用が行われている(ポイントが運用に追加されている)運用コースごとのポイント運用指標値情報と、運用コースごとの運用中ポイント評価額とを含む。
なお、ポイント運用ポートフォリオ情報に、ポイント運用期間を含めるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
証券口座開設処理を実行すると(S120)、証券取引サーバ40の制御部41は、関連ポートフォリオ選定処理を実行する(S210)。
関連ポートフォリオ選定処理において、証券取引サーバ40の制御部41は、受信したポイント運用ポートフォリオ情報に含まれる運用コースごとのポイント運用指標値情報のそれぞれに対して、関連銘柄選定処理を実行し、運用コースごとに金融商品の銘柄(以下、「運用コース別関連銘柄」と呼称する。)を探索する。そして、受信したポイント運用ポートフォリオ情報に含まれる運用コースごとの運用中ポイント評価額と、運用コース別関連銘柄とに基づいて、ポイント運用ポートフォリオ情報と対応する金融商品のポートフォリオとなる関連ポートフォリオ情報を生成する。
関連ポートフォリオ情報には、複数の運用コース別関連銘柄を少なくとも含む。また、運用コース別関連銘柄情報と紐づけて、ポイント運用ポートフォリオ情報における運用コースごとの運用中ポイント評価額の比率と対応する、金融商品の保有比率を含めるようにしてもよい。
なお、証券取引サーバ40の制御部41は、関連ポートフォリオ情報に、金融商品の保有比率とユーザの買付可能金額とに基づく金融商品の購入金額比率を含めるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
そして、証券取引サーバ40の制御部41は、関連ポートフォリオ情報を通信I/F44によって端末20Aに送信する(S220)。
通信I/F22によって証券取引サーバ40から関連ポートフォリオ情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、表示部24に受信した関連ポートフォリオ情報を表示させる(A210)。
限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(ユーザ操作)に基づいて、運用コース別関連銘柄ごとの購入金額比率を変更することが選択される場合、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(ユーザ操作)に基づいて、運用コース別関連銘柄ごとの新たな購入金額比率を受け付ける(A220)。
そして、端末20Aの制御部21は、運用コース別関連銘柄ごとの購入金額比率を含む関連銘柄比率情報を通信I/F22によって証券取引サーバ40に送信する(A230)。そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
通信I/F44によって端末20Aから関連銘柄比率情報を受信すると、証券取引サーバ40の制御部41は、受信した関連銘柄比率情報に従って、金融商品の購入処理を実行する(S230)。そして、証券取引サーバ40の制御部41は、処理を終了させる。
<第2実施例の効果>
本実施例は、指標値は、ポイント運用におけるコースごとの指標値(限定ではなく、第1指標値と第2指標値との一例)を含み、ユーザの運用ポイント評価額(限定ではなく、ポイント数の一例)は、ポイント運用における各コースそれぞれについて指標値に関連付けられる(限定ではなく、第1ポイント数が第1指標値に関連付けられ、第2ポイント数が第2指標値に関連付けられることの一例)。そして、端末20は、ポイント運用における各コースの運用ポイント評価額の割合に基づき関連銘柄等の情報(限定ではなく、投資対象の情報の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、ユーザのポイント数のうち、第1ポイント数の第1割合と、第2ポイント数の第2割合とに基づく投資対象の情報を取得した上で、ユーザに報知することができる。
また、この場合、投資対象の情報は、運用コース別関連銘柄の情報(限定ではなく、第1投資対象情報と第2投資対象情報との一例)を含み、この情報は、運用コース別関連銘柄ごとの購入金額比率等の情報を含む(限定ではなく、第1投資対象情報は、第1割合に基づく第1投資割合の情報を含み、第2投資対象情報は、第2割合に基づく第2投資割合の情報を含むことの一例)ようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、第1指標値に関連付けられた第1ポイント数の第1割合と、第2指標値に関連付けられた第2ポイント数の第2割合とに基づく投資対象の情報を取得した上で、ユーザに報知することができる。
また、この場合、端末20は、ユーザによる入出力部23を介した表示部24に対する入力に基づいて、運用コース別関連銘柄ごとの購入金額比率を変更する制御(限定ではなく、第1投資割合の情報と、第2投資割合の情報とを変更する制御の一例)を制御部21によって行うようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、ユーザによる端末の表示部に対する入力に基づいて、第1投資割合の情報と、第2投資割合の情報とを簡易かつ適切に変更することができる。
<第2変形例(1)>
第2実施例では、ポイント運用ポートフォリオ情報には、運用コースごとのポイント運用指標値情報と、運用コースごとの運用中ポイント評価額とが含まれることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、ポイント運用ポートフォリオ情報には、運用コースごとのポイント運用指標値情報と、運用コースごとの保有口数とが含まれるようにしてもよい。
この場合、関連ポートフォリオ情報では、運用コース別関連銘柄と紐づけて、運用コースごとの保有口数の比率と対応する、金融商品の保有比率が含まれる。
また、ポイント運用ポートフォリオ情報には、運用コースごとのポイント運用指標値情報と、運用コースごとのポイント追加数(運用コースごとの買いポイント数であり、「平均取得額」と「保有口数」との積)とが含まれるようにしてもよい。
この場合、関連ポートフォリオ情報では、運用コース別関連銘柄と紐づけて、運用コースごとのポイント追加数の比率と対応する、金融商品の保有比率が含まれるようにすることができる。
<第2変形例(2)>
第2実施例では、端末20Aの制御部21は、は、関連ポートフォリオ情報を表示させると、関連銘柄比率調整処理を行うこととしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、端末20Aの制御部21は、は、関連ポートフォリオ情報を表示させると、処理を終了させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第2変形例(3)>
第2実施例では、関連ポートフォリオ情報では、複数の運用コース別関連銘柄を含むこととしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、端末20Aの制御部21は、関連ポートフォリオ情報と関連付けて、ポイント運用コースごとの指標値の変動に関するグラフ等を表示部24に表示させるようにしてもよい。
図2-8は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図2-8左側は、限定ではなく例として、図2-5左側と同じ表示画面である。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント運用ポートフォリオ参照ボタンPBT1がタップされると、限定ではなく例として、図2-8中央の画面に表示が遷移する。
この画面は、図2-5中央で示した証券取引アプリケーションのポートフォリオ構築画面と同様の画面である。この画面において、限定ではなく例として、ユーザによってポイント運用ポートフォリオ表示領域PPR1がタップされると、限定ではなく例として、図2-8右側の画面に表示が遷移する。
この画面では、ポイント運用アプリケーションの運用成績確認画面であることを示す「過去の運用成績」の文字がタイトル表示領域内に表示されている。
タイトル表示領域の下には、ユーザが運用を行った運用コースにおける指標値の履歴が折れ線グラフとして表示されている。この例では、限定ではなく例として、「2020/9/1」から「2020/12/28」の期間における「L社株連動コース」の変動が実線で、「M社株価連動コース」の変動が破線で、それぞれ示されている。
これにより、金融商品の運用を行う前に、運用コース別関連銘柄と関連する過去の指標値実績を確認することができる。限定ではなく例として、この画面からは、「L社株連動コース」は緩やかな右肩上がりであり、「M社株連動コース」は緩やかに下がり続けていることが分かる。そのため、ユーザは、過去の値動きを参照することで、関連銘柄比率調整処理において、「L社株連動コース」と対応する「L社株」の保有比率が高いポートフォリオを作成することができる。
図2-9は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、証券取引サーバ40の制御部41が実行する処理の一例を示している。
本フローチャートは、限定ではなく例として、図2-6における処理に引き続き実行される。
端末20Aの制御部21は、関連ポートフォリオ情報を表示部24に表示させると(A210)、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(ユーザ操作)に基づいて、運用コース別関連銘柄と対応する運用コースにおける指標値の履歴情報を要求するための、指標値変動履歴要求情報を通信I/F22によって証券取引サーバ40に送信する(A240)。
通信I/F44によって端末20Aから指標値変動履歴要求情報を受信すると、証券取引サーバ40の制御部41は、少なくとも端末20Aのポイント運用アプリケーションIDを含む指標値変動履歴送信依頼情報を通信I/F44によってサーバ10に送信する(S240)。
なお、指標値変動履歴送信依頼情報には、送信を依頼する運用コースに関する情報を含むようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F14によって証券取引サーバ40から指標値変動履歴送信依頼情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ポイント運用コース登録データベース157に記憶される運用コース別の指標値の変動に関する履歴を含む指標値変動履歴情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(P220)。
通信I/F22によってサーバ10から指標値変動履歴情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した指標値変動履歴情報を表示部24に表示させる(A250)。そして、端末20Aの制御部21は、A220以降のステップを実行する。
なお、サーバ10の制御部11は、指標値変動履歴情報を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信し、証券取引サーバ40の制御部41は、受信した指標値変動履歴情報を通信I/F44によって端末20Aに送信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
本変形例は、端末20は、関連ポートフォリオ情報と関連付けて、ポイント運用コースごとの指標値の変動に関するグラフ等の表示(限定ではなく、指標値の変動に関する第1表示の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、指標値の変動をユーザに適切に報知することができる。
<第2変形例(4)>
上記の変形例では、指標値変動履歴情報として、運用コースごとの指標値の履歴を用いる例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、指標値変動履歴情報として、ユーザがポイント運用にポイントを追加した時点での指標値を基準値とし、基準値に対して指標値が何倍になったかという変化を各運用コースにおける指標値変動履歴情報としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、ユーザが、「L社株連動コース」の指標値が「10,000」の時にポイントをこの運用コースに追加したとする。この場合、基準値が「10,000」となるため、限定ではなく例として、指標値が「12,000」に上昇すれば、基準値に対して、「12,000÷10,000」=「1.2」倍となる。この基準値に対する倍率を、限定ではなく例として、過去の指標値についてグラフ化するようにしてもよい。
<第2変形例(5)>
上記の変形例では、ポイント運用における指標値の過去の変動履歴を端末20Aに表示させることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、端末20Aに、ポイント運用を行った期間に応じた運用コース別関連銘柄の株価や基準価格の値動きや、時価総額や純資産総額の推移を表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
なお、限定ではなく例として、端末20Aに、ポイント運用を行った期間に応じた運用コース別関連銘柄のテクニカル分析結果を表示させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
<第3実施例>
第2実施例では、ユーザの証券口座における買付可能金額に関わらず、運用コース別関連銘柄を探索する例を示したが、これに限定されない。
第3実施例は、ユーザの証券口座における買付可能金額に応じた、ユーザが購入可能な運用コース別関連銘柄を探索し、関連ポートフォリオ情報として提示する実施例である。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
<表示画面>
図3-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図3-1左側は、限定ではなく例として、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される証券取引アプリケーションのホーム画面である。この画面は、限定ではなく例として、図2-4右側の画面において、ユーザによって口座開設進行ボタンBT1がタップされ、証券口座が開設されると表示される画面の一例である。
ホーム画面の中央には、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションを経由して証券口座を開設したことに基づいて、関連銘柄表示領域RNR3がポップアップで表示されている。
この例では、関連銘柄表示領域RNR3に、証券口座開設への謝意を示す「このたびは口座開設いただきありがとうございます」の文字が表示されている。その下には、ユーザがポイント運用を行っていた期間において、運用コース別関連銘柄を運用コースごとの運用中ポイント評価額の比率で「100万」円分運用していた場合における、証券口座における資産総額の推移を示したグラフが「証券口座で100万円運用していれば」の文字の下に表示されている。
その下には、ユーザがポイント運用を行っていた期間において、上記の条件で「100万」円分運用していた場合、証券口座における資産総額が「110万」円に増加したことを示す表示が表示されている。
関連銘柄表示領域RNR3の下部には、「ポイントのポートフォリオを参照」の文字で示されるポイント運用ポートフォリオ参照ボタンPBT2が表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント運用ポートフォリオ参照ボタンPBT2がタップされると、限定ではなく例として、図3-1中央のポートフォリオ構築画面に表示が遷移する。
ポイント運用ポートフォリオ表示領域PPR2には、「これまでのポイント運用コース別の割合」の文字の下に、コース別運用ポイント評価額の割合が、限定ではなく例として、円グラフで示されている。
ポイント運用ポートフォリオ表示領域PPR2の下には、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2が表示されている。
ここで、「L社株価連動コース」と対応する関連銘柄である「L社株」の必要最低取引金額(単元株数×一株の株価)が、限定ではなく例として、「1,200,000」円であり、「M社株価連動コース」と対応する関連銘柄である「M社株」の必要最低取引金額が、限定ではなく例として、「400,000」円であるとする。
この場合、証券口座の買い付け可能金額が「600,000」円だとすると、ポイント運用における各コースの運用ポイント評価額の割合に応じて買付可能金額を分配した金額として、「L社株」に対しては「400,000」円、「M社株」に対しては「200,000」円分購入に振り分けると、それぞれ必要最低取引金額に満たないため、現物株式を購入することができない。
そのため、この画面では、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2に、限定ではなく例として、「L社株」と同業種において値動きが似ており必要最低取引金額が「400,000」円以下である「X社株」が「L社株価連動コース」と対応する関連銘柄として表示されている。
また、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2に、限定ではなく例として、「M社株」と同業種において値動きが似ており必要最低取引金額が「200,000」円以下である「Y社株」が「L社株価連動コース」と対応する関連銘柄として表示されている。
また、限定ではなく例として、ポイント運用ポートフォリオ表示領域PPR2における「L社株価連動コース」に対応する部分円と、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2における「X社株」の部分領域とは同じ表示態様(この例では白背景)で表示され、ポイント運用ポートフォリオ表示領域PPR2における「M社株価連動コース」に対応する部分円と、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2における「Y社株」の部分領域とは同じ表示態様(この例ではハッチング)で表示されている。
これにより、「L社株価連動コース」の関連銘柄が「X社株」であり、「M社株価連動コース」の関連銘柄が「Y社株」であるという対応をユーザに報知させる。
金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2の下には、買付金額割合変更ボタンCRB2が表示されている。また、買付金額割合変更ボタンCRB2の下には、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2に示される金額で各々の金融商品を発注させるための「購入」の文字で示される買い付けボタンPB2と、「中止」の文字で示される買い付け中止ボタンとが表示されている。
この画面では、ユーザによって買付金額割合変更ボタンCRB2がタップされたことに伴い、買付金額割合変更ボタンCRB2が反転表示されている。また、ユーザによって買付金額割合変更ボタンCRB2がタップされたことに伴い、買い付けボタンPB2が無効化されグレーアウトの表示態様で表示されている。
このとき、ユーザによって金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2の分割領域の境目が左右にドラッグ操作されると、各々の金融商品に対する買付可能金額の分配割合を変更することができる。
なお、ドラッグ操作範囲を、変更後の買付可能金額が必要最低取引金額を下回らない範囲に限定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて、「X社株」と「Y社株」を「1:1」の割合で購入することが選択され、買付金額割合変更ボタンCRB2が再度タップされ変更が確定されると、限定ではなく例として、図3-1右側の画面に表示が遷移する。
この画面では、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2では、「X社株」と「Y社株」を「300,000」円ずつ発注させることが示されている。また、買い付けボタンPB2が有効化され通常の表示態様で表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって買い付けボタンPB2がタップされると、金融商品ポートフォリオ表示領域SPR2に表示されている買付可能金額の分配割合に従って、「X社株」を「300,000」円分、「Y社株」を「300,000」円分発注する画面に画面が遷移する。
<処理>
図3-2は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、証券取引サーバ40の制御部41が実行する処理の一例を示している。
本フローチャートは、限定ではなく例として、図2-6における処理に引き続き実行される。
証券取引サーバ40の制御部41は、証券口座開設処理を実行すると、類似ポートフォリオ選定処理を実行する(S310)。
類似ポートフォリオ選定処理において、証券取引サーバ40の制御部41は、まず、受信したポイント運用ポートフォリオ情報に含まれる運用コースごとの運用中ポイント評価額と、証券口座の買付可能金額とに基づいて、運用コースごとの買付可能金額を算出する。
すると、証券取引サーバ40の制御部41は、受信したポイント運用ポートフォリオ情報に含まれる運用コースごとのポイント運用指標値情報のそれぞれに対して、関連銘柄選定処理を実行する。このとき、証券取引サーバ40の制御部41は、金融商品管理データベース457から、その必要最低取引金額が運用コースごとの買付可能金額以下となる運用コース別関連銘柄を探索する。
そして、受信したポイント運用ポートフォリオ情報に含まれる運用コースごとの運用中ポイント評価額と、運用コース別関連銘柄とに基づいて、ポイント運用ポートフォリオ情報と類似するユーザが購入可能な金融商品のポートフォリオとなる関連ポートフォリオ情報を生成する。
次いで、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント運用ポートフォリオ情報のポイント運用期間と、関連ポートフォリオ情報とに基づいて、ポイント運用期間において運用コース別関連銘柄を仮想的に運用した場合の運用結果である仮想運用情報を生成し、生成した仮想運用情報を通信I/F44によって端末20Aに送信する(S320)。
なお、仮想運用情報の生成において、証券取引サーバ40の制御部41は、ユーザの買付可能金額で買付を行うことを考慮せず、関連ポートフォリオ選定処理で探索された運用コース別関連銘柄と、運用コースごとの運用中ポイント評価額とに基づいて、仮想的な運用結果を算出するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
そして、証券取引サーバ40の制御部41は、S220以降のステップを実行する。
なお、証券取引サーバ40の制御部41は、仮想的に運用する元本金額(以下、「仮想元本金額」と呼称する。)を、運用成績によって変化させるようにしてもよい。限定ではなく例として、運用成績がプラスとなる比率が高いほど、仮想元本金額を大きくし、運用成績がマイナスになる場合には、仮想元本金額を小さくするようにしてもよい。
この場合、限定ではなく例として、仮想的な運用成績がプラス10%の場合、「100万」円から「110万」円に資産総額が増加し、仮想的な運用成績がプラス20%の場合、「1,000万」円から「1,200万」円に資産総額が増加し、仮想的な運用成績がマイナス10%の場合、「10万」円から「9万」円に資産総額が減少する仮想運用情報を生成することができる。
また、仮想的な運用成績がマイナスの場合、証券取引サーバ40の制御部41は、生成した仮想運用情報を端末20Aに送信しないようにしてもよい。
通信I/F22によって証券取引サーバ40から仮想運用情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した仮想運用情報を表示部24に表示させる(A310)。そして、端末20Aの制御部21は、A210以降のステップを実行する。
<第3実施例の効果>
本実施例は、端末20は、端末20のユーザの資産に基づく仮想運用情報(限定ではなく、投資対象の情報の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、ユーザの資産を考慮した投資対象の情報を取得した上で、ユーザに報知することができる。
<第3変形例(1)>
第3実施例では、類似ポートフォリオ選定処理において、運用コースごとに1つの運用コース別関連銘柄を探索する例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、類似ポートフォリオ選定処理において、ある運用コースに対して複数の運用コース別関連銘柄を探索するようにしてもよい。
図3-3は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図3-3左側は、限定ではなく例として、図3-1左側と同様なユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される証券取引アプリケーションのホーム画面である。この画面は、限定ではなく例として、図2-4右側の画面において、ユーザによって口座開設進行ボタンBT1がタップされ、証券口座が開設されると表示される画面の一例である。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント運用ポートフォリオ参照ボタンPBT2がタップされると、限定ではなく例として、図3-3中央のポートフォリオ構築画面に表示が遷移する。
このポートフォリオ構築画面では、証券タイトル表示領域の下に、類似ポートフォリオ選定処理において探索された複数の運用コース別関連銘柄を運用コースごとにユーザに選択させるための、関連銘柄選択領域RSR1と関連銘柄選択領域RSR2とが表示されている。
関連銘柄選択領域RSR1では、限定ではなく例として、ポイント運用における「L社株連動コース」の保有比率が「67%」であることが示されている。その右には、証券口座の買付可能金額「600,000」円を保有比率「67%」で割り振る場合における、「L社株連動コース」の運用コース別関連銘柄に対する買付可能金額が「400,000」円であることが示されている。
その下には、「L社株連動コース」と対応する、買付を行う金融商品を選択させるための、運用コース別関連銘柄として探索された、「L社株」と、「X社株」と、「AA投資信託」との買付選択ボタンが表示されている。買付選択ボタンにおいて、銘柄名の右には、「L社株連動コース」の運用コース別関連銘柄に対する買付可能金額が「400,000」円で買付を行う場合の取得口数が表示されている。
このうち、「L社株」については、「400,000」円で買付を行う場合、単元株(限定ではなく例として、「100株」)に満たないことに基づいて、買付選択ボタンがグレーアウトの表示態様で無効化されている。
関連銘柄選択領域RSR2では、限定ではなく例として、ポイント運用における「M社株連動コース」の保有比率が「33%」であることが示されている。その右には、証券口座の買付可能金額「600,000」円を保有比率「33%」で割り振る場合における、「M社株連動コース」の運用コース別関連銘柄に対する買付可能金額が「200,000」円であることが示されている。
その下には、「M社株連動コース」と対応する、「M社株」と、「Y社株」と、「Z社株」との買付選択ボタンが表示されている。
このうち、「M社株」については、「200,000」円で買付を行う場合、単元株(限定ではなく例として、「100株」)に満たないことに基づいて、買付選択ボタンがグレーアウトの表示態様で無効化されている。
また、このポートフォリオ構築画面では、画面右上方に、買付を行う金融商品を絞り込むための金融商品フィルタリングボタンFLB1が表示されている。
限定ではなく例として、金融商品フィルタリングボタンFLB1がタップされると、各関連銘柄選択領域において買付選択ボタンとして表示される金融商品の種類(限定ではなく例として、「株式」や「投資信託」)を絞り込むことができる。
なお、金融商品フィルタリングボタンFLB1がタップされると、運用コース別関連銘柄に対する買付可能金額で購入可能な金融商品のみを買付選択ボタンとして表示させるようにしてもよい。
関連銘柄選択領域RSR2の下には、買付選択ボタンへの操作により選択された運用コース別関連銘柄に対して買い付け注文を行うための「購入」の文字で示される買い付けボタンPB3と、「中止」の文字で示される買い付け中止ボタンとが表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって各関連銘柄選択領域の買付選択ボタンが選択され、買い付けボタンPB3がタップされると、限定ではなく例として、図3-3右側の金融商品発注画面に表示が遷移する。
この画面では、限定ではなく例として、関連銘柄選択領域RSR1において「X社株」の買い付けが選択されたことに基づいて、「X社」の株式を指値「400」で「1,000」株発注することが初期条件として設定されている。また、「X社」の株式に対する買付可能金額が「400,000」円であることが示されている。
<第3変形例(2)>
第3実施例では、仮想運用情報を証券取引アプリケーション上で表示させる例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、端末20Aの制御部21は、ポイント運用アプリケーション上で仮想運用情報を表示させるようにしてもよい。限定ではなく例として、図2-4中央の広告表示領域BAR1内に、仮想運用情報を表示させることができる。
この場合、サーバ10の制御部11は、広告表示領域内の表示情報(以下、「バナー広告情報」と呼称する。)を端末20Aに送信する前に、ポイント運用ポートフォリオ情報を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信する。証券取引サーバ40の制御部41は、類似ポートフォリオ選定処理を実行し、仮想運用情報を生成する。そして、証券取引サーバ40の制御部41は、生成した仮想運用情報を通信I/F44によってサーバ10に送信する。その後、サーバ10の制御部11は、受信した仮想運用情報に基づいて、バナー広告情報を生成し、端末20Aに送信する。
<第4実施例>
第4実施例は、ユーザがポイント運用サービスにおいて運用中のポイントを、ポイント運用サービスの事業者と提携する証券取引サービスの証券口座に移行させる実施例である。
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
第4実施例における各装置の機能構成としては、限定ではなく例として、第1実施例における機能構成を用いることができるため、再度の説明を省略する。
また、端末20Aのユーザは、限定ではなく例として、ポイント運用サービスを経由して、証券取引サービスのアカウント(証券口座)を開設済みであるとする。すなわち、証券取引アプリケーションアカウント登録データ453には、証券取引アプリケーションIDとポイント運用アプリケーションIDとが関連付けて記憶されていることとする。
<表示画面>
図4-1~図4-2は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図4-1左側は、限定ではなく例として、図1-13左側と同様のユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示されるポイント運用アプリケーションの運用状況確認画面である。
限定ではなく例として、ユーザによってその他メニューボタンがタップされると、限定ではなく例として、図4-1右側の画面に表示が遷移する。この画面では、ポイント運用アプリケーションのその他メニュー画面であることを示す「その他」の文字がタイトル表示領域内に表示されている。
タイトル表示領域の下には、その他メニューの内容を選択させるためのメニュー選択領域MN3が表示されている。この例では、おしらせボタンと、利用規約確認ボタンとに加えて、運用中のポイントを証券口座の買付可能金額へ移行するための「ポイント移行」の文字で示されるポイント移行ボタンがメニュー選択領域MN3内に加えて表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント移行ボタンがタップされると、限定ではなく例として、図4-2左側の画面に表示が遷移する。この画面では、ポイント運用アプリケーションのポイント移行画面であることを示す「ポイント移行」の文字がタイトル表示領域内に表示されている。
タイトル表示領域の下には、ポイント運用サービスで運用中のポイントを移行する移行先である「ポイント移行先:YY証券口座」の文字が枠に囲まれて表示されている。また、その下には、ポイント運用サービスで運用中のポイントを移行するときの変換レートである移行レートが「1pt=1円」の文字で示され、ポイント運用サービスでの「1」ポイントが証券口座において「1」円として移行されることが示されている。
その下には、移行先に移行可能なポイント数(この場合には運用中ポイント評価額)が「2,320」ポイントであることが示されている。また、その下には、移行先である「YY証券口座」に移行させるポイント数を入力するための移行ポイント数選択領域PSR1が表示されている。この例では、移行ポイント数選択領域PSR1には、限定ではなく例として、ユーザによって指定されたポイント数として、「2,000」ポイントが入力され、表示されている。
移行ポイント数選択領域PSR1の下には、移行ポイント数選択領域PSR1に入力されたポイント数をポイント運用から外し、証券口座へ移す(移行する)ためのポイント移行実行ボタンPTB1が表示されている。
また、ポイント移行実行ボタンPTB1の下には、ポイント残高表示領域PVR1と運用中ポイント評価額表示領域AVR1とが表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント移行実行ボタンPTB1がタップされると、限定ではなく例として、図4-2中央のポイント移行画面に表示が遷移する。
この画面では、タイトル表示領域の下に、後述するポイント移行処理が実行されたことに基づいて、「2,000ptをYY証券口座に移行しました」の文字が表示されている。その下には、ポイント移行処理の実行結果についての詳細情報を表示するためのポイント移行結果確認領域TRR1が表示されている。
この画面では、ポイント移行結果確認領域TRR1には、ポイント移行を行った日時「2020年12月28日8時55分」の文字と、YY証券口座に移したポイント数である「移行ポイント数:2,000ポイント」の文字と、ポイント移行を行ったときの移行レートである「移行レート:1ポイント=1円」の文字とが表示されている。
また、ポイント移行処理が実行されたことに伴い、運用中ポイント評価額表示領域AVR1では、運用中ポイント評価額が移行前の「2,320」ポイントから「320」ポイントに「2,000」ポイント分減少したことが示されている。
図4-2右側の画面は、ポイント移行処理が実行された後、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて表示される、証券取引アプリケーションのホーム画面の一例である。
なお、図4-2中央の画面において、ユーザによってポイント移行結果確認領域TRR1がタップされると、本画面に遷移するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
証券タイトル表示領域の下には、資産残高表示領域BVR1が表示されている。
限定ではなく例として、ポイント移行処理前には、この証券口座に、限定ではなく例として、ユーザによって指定された入金用銀行口座から「600,000」円が入金済みであったとする。
ポイント移行処理において「2,000」ポイントが「1ポイント=1円」の移行レートでYY証券口座に移されたことに基づいて、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額が「2,000」円増額され、「602,000」円となったことが表示されている。
また、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額の増額に伴い、資産総額も「602,000」円に増えたことが表示されている。
資産残高表示領域BVR1の下には、証券取引アプリケーションにおけるユーザへの重要なお知らせを表示するための重要通知表示領域NTR1が表示されている。この画面では、重要通知表示領域NTR1に、ポイント運用サービスXXにおいてポイント移行処理が行われた結果、証券口座への「2,000」円の入金が行われたことを示すお知らせNT1が表示されている。
重要通知表示領域NTR1の下には、この証券口座における保有金融商品の一覧を示すための保有銘柄確認領域ABR1が表示されている。この保有銘柄確認領域ABR1では、ユーザがこの証券口座で金融商品を買い付けていないため、「株式」や「投資信託」等の種類別項目には、「保有なし」の文字が表示されている。
<処理>
図4-3は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、証券取引サーバ40の制御部41が実行する処理の一例を示している。
なお、本処理に先立って、端末20Aのユーザによって、ポイント運用サービスのアカウントと、証券取引サービスのアカウントとが開設(登録)され、任意のポイントがポイント運用に追加されていることとする。
まず、サーバ10の制御部11は、現在の指標値に基づく端末20Aのアカウントにおける運用中ポイント評価額を含む運用中ポイント情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(P410)。なお、運用中ポイント情報に、端末20Aのアカウントにおける運用ポイント残高を含めるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、運用中ポイント情報に、限定ではなく例として、サーバ10のユーザによってあらかじめ設定される、ポイントを移行する時の移行レートを含めるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F22によってサーバ10から運用中ポイント情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した運用中ポイント情報を表示部24に表示させる(A410)。そして、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(ユーザ操作)に基づいて、ポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへ移すポイント数である移行ポイント数を受け付ける(A420)。
すると、端末20Aの制御部21は、受け付けた移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下であるか否かを判定する(A430)。
受け付けた移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下の場合(A430:YES)、端末20Aの制御部21は、移行ポイント数を含むポイント移行依頼情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A440)。
受け付けた移行ポイント数が運用中ポイント評価額より大きい場合(A430:NO)端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
通信I/F14によって端末20Aからポイント移行依頼情報を受信する場合(P420:YES)、サーバ10の制御部11は、ポイント移行処理を実行する(P430)。
なお、端末20AにおいてA430のステップをスキップし、サーバ10の制御部11は、ポイント移行依頼情報によって受け付けた移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下の場合にのみポイント移行処理を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
ポイント移行処理において、まず、サーバ10の制御部11は、移行ポイント数分のポイントをポイント運用から外す(移行ポイント数分売る)。そして、発生した移行ポイント数のポイントを、移行レートに従い、移行先である証券口座の法定通貨単位に変換する。以下では、変換されたポイント数を移行先通貨数と呼称する。
そして、サーバ10の制御部11は、端末20Aのポイント運用アプリケーションIDと、移行先通貨数とを含むポイント入金依頼情報を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信する(P440)。
通信I/F44によってサーバ10からポイント入金依頼情報を受信する場合(S410:YES)、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント入金処理を受信する(S420)。
ポイント入金処理において、証券取引サーバ40の制御部41は、受信した移行先通貨数を、受信したポイント運用アプリケーションIDと紐づけられた証券取引アプリケーションアカウントIDのアカウントにおける買付可能金額に加算する。
その後、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント入金処理後の買付可能金額を含む入金結果情報を通信I/F44によって端末20Aに送信する。そして、証券取引サーバ40の制御部41は、処理を終了させる。
通信I/F44によってサーバ10からポイント入金依頼情報を受信しない場合(S410:NO)、証券取引サーバ40の制御部41は、処理を終了させる。
サーバ10の制御部11は、ポイント移行処理後の運用中ポイント評価額を含むポイント移行結果情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
なお、S430のステップにおいて、証券取引サーバ40の制御部41は、入金結果情報をサーバ10に対しても送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、証券取引サーバ40から入金結果情報を受信すると、ポイント移行結果情報を端末20Aに送信するようにしてもよい。
通信I/F14によって端末20Aからポイント移行依頼情報を受信しない場合(P420:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
通信I/F22によってサーバ10からポイント移行結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したポイント移行結果情報を表示部24に表示させる(A450)。また、通信I/F22によって証券取引サーバ40から入金結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した入金結果情報を表示部24に表示させる(A450)。そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
<第4実施例の効果>
本実施例は、通信システム1は、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるポイント数であって、ユーザのポイント運用サービスのアカウント(限定ではなく、第1識別情報の一例)に関連付けられたポイント数のうちの移行ポイント数(限定ではなく、第1ポイント数の一例)の関連付けを解除し、移行レートに基づく法定通貨の値(限定ではなく、第1値の一例)を、ユーザの証券取引サービスのアカウント(限定ではなく、第2識別情報の一例)に関連付ける処理(限定ではなく、第1処理の一例)を、ユーザによるポイント移行に関する入力等の条件(限定ではなく、設定された第1条件の一例)に基づいて、通信システム1の複数の制御部によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された第1条件に基づいて、ユーザの第1識別情報に関連付けられたポイント数のうちの第1ポイント数の関連付けを解除し、第1ポイント数に基づく、ポイントとは異なる価値単位の第1値をユーザの第2識別情報に関連付けることができる。
また、この場合、設定された第1条件は、限定ではなく例として、移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下であるとする条件(限定ではなく、第1識別情報に関連付けられたポイント数に基づく条件の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1識別情報に関連付けられたポイント数に基づく条件に基づいて、ユーザの第1識別情報に関連付けられたポイント数のうちの第1ポイント数の関連付けを解除し、第1ポイント数に基づく、ポイントとは異なる価値単位の第1値をユーザの第2識別情報に関連付けることを、適切に行うことができる。
また、本実施例は、証券取引サービスのアカウントは、ポイント運用サービスのアカウントとは異なる(限定ではなく、第2識別情報は第1識別情報とは異なることの一例)構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、異なる識別情報に対して、ユーザのポイント数とユーザの法定通貨の値とを関連付けることができる。これにより、限定ではなく例として、ユーザの異なるアカウントで、ユーザのポイント数とユーザの法定通貨の値とを管理することができる。
また、この場合、ユーザの運用中ポイント評価額は、そのユーザのポイント運用口座で管理され、ユーザの法定通貨の値は、そのユーザの証券口座で管理されるようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザのポイント数はユーザのポイント運用口座で第1識別情報と関連付けられる一方、ユーザの価値単位の値はユーザの証券口座で第2識別情報と関連付けられるようにすることができる。
また、この場合、第1処理は、移行ポイント数分のポイントをポイント運用口座のポイント数から減算し、発生した移行ポイント数のポイントを、移行レートに基づき、移行先である証券口座の法定通貨単位に変換して、証券口座の買付可能金額に加算する処理を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ポイント運用口座のポイント数から第1ポイント数を減算し、証券口座の価値単位の値に第1値を加算することによって、ユーザの第1識別情報に関連付けられた第1ポイント数の関連付けを解除し、第1値をユーザの第2識別情報に関連付けることができる。
また、本実施例は、証券取引サーバ40(限定ではなく、第2情報処理装置の一例)と通信するサーバ10(限定ではなく、第1情報処理装置の一例)は、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるポイント数であって、ユーザのポイント運用サービスのアカウント(限定ではなく、第1識別情報の一例)に関連付けられたポイント数のうちの移行ポイント数(限定ではなく、第1ポイント数の一例)の関連付けを解除する処理を、ユーザによるポイント移行に関する入力等の条件(限定ではなく、設定された条件の一例)に基づいて制御部11によって行う。そして、サーバ10は、移行レートに基づく法定通貨の値(限定ではなく、第1値の一例)を、ユーザの証券取引サービスのアカウント(限定ではなく、第2識別情報の一例)に関連付けることを依頼するポイント入金依頼情報(限定ではなく、第1ポイント数に基づく、ポイントとは異なる価値単位の値である第1値を、ユーザの第2識別情報に関連付けることに関する情報の一例)を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1情報処理装置は、設定された条件に基づいて、ユーザの第1識別情報に関連付けられたポイント数のうちの第1ポイント数の関連付けを解除することができる。また、第1情報処理装置は、第2情報処理装置に、第1ポイント数に基づく、ポイントとは異なる価値単位の第1値をユーザの第2識別情報に関連付けさせることができる。
また、本実施例は、値が変動する指標値に関連付けられ、指標値の変動に基づいて変動されるポイント数であって、ユーザのポイント運用サービスのアカウント(限定ではなく、第1識別情報の一例)に関連付けられたポイント数のうちの移行ポイント数(限定ではなく、第1ポイント数の一例)の関連付けが、ユーザによるポイント移行に関する入力等の条件(限定ではなく、設定された条件の一例)に基づいてサーバ10(限定ではなく、第1情報処理装置の一例)によって解除される。
サーバ10と通信する証券取引サーバ40(限定ではなく、第2情報処理装置の一例)は、移行レートに基づく法定通貨の値(限定ではなく、第1値の一例)を、ユーザの証券取引サービスのアカウント(限定ではなく、第2識別情報の一例)に関連付けることを依頼するポイント入金依頼情報(限定ではなく、第1ポイント数に基づく、ポイントとは異なる価値単位の値である第1値を、ユーザの第2識別情報に関連付けることに関する情報の一例)を通信I/F44によってサーバ10から受信する。そして、証券取引サーバ40は、受信したポイント入金依頼情報に基づいて、ポイント入金処理(限定ではなく、第1ポイント数に基づく第1値を第2識別情報に関連付ける処理の一例)を制御部41によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された条件に基づいて、ユーザの第1識別情報に関連付けられたポイント数のうちの第1ポイント数の関連付けが第1情報処理装置によって解除される。その上で、第2情報処理装置は、第1情報処理装置から受信した情報に基づいて、第1ポイント数に基づく、ポイントとは異なる価値単位の第1値をユーザの第2識別情報に関連付けることができる。
<第4変形例(1)>
第4実施例では、ポイント入金依頼情報には端末20Aのポイント運用アプリケーションIDと、移行先通貨数とを含むようにしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、ポイント入金依頼情報には端末20Aのポイント運用アプリケーションIDと、移行ポイント数と、移行レートとを含むようにしてもよい。なお、証券取引サーバ40のユーザによって移行レートが設定され、サーバ10に送信される場合、ポイント入金依頼情報には移行レートを含まないようにしてもよい。
この場合、通信I/F44によってサーバ10からポイント入金依頼情報を受信すると、証券取引サーバ40の制御部41は、受信した移行ポイント数を、移行レートに従い、移行先通貨数に変換する。
<第4変形例(2)>
第4実施例では、移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下である場合、サーバ10の制御部11は、ポイント移行処理を実行することとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、移行ポイント数が運用ポイント残高以下である場合、サーバ10の制御部11は、ポイント移行処理を実行するようにしてもよい。
この場合、ポイント移行処理において、サーバ10の制御部11は、移行ポイント数分のポイントを運用ポイント残高から差し引く。そして、移行ポイント数のポイントを、移行レートに従い、移行先通貨数へと変換する。
<第4変形例(3)>
第4実施例では、移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下である場合、サーバ10の制御部11は、ポイント移行処理を実行することとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、移行ポイント数が運用ポイント残高と運用中ポイント評価額との合計値以下である場合、サーバ10の制御部11は、ポイント移行処理を実行するようにしてもよい。
図4-4は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図4-4左側は、限定ではなく例として、図4-1右側のその他メニュー画面において、ユーザによってポイント移行ボタンがタップされた場合のポイント移行画面の別例である。
この画面では、移行レートの下に、移行先に移行可能なポイント数(この場合には運用中ポイント評価額と運用ポイント残高との合計値)が「3,650+2,320」=「5,970」ポイントであることが示されている。
また、移行ポイント数選択領域PSR2には、限定ではなく例として、ユーザによって指定されたポイント数として、「5,000」ポイントが入力され、表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント移行実行ボタンPTB2がタップされると、限定ではなく例として、図4-4中央のポイント移行画面に表示が遷移する。
この画面では、タイトル表示領域の下に、ポイント移行処理が実行されたことに基づいて、「5,000ptをYY証券口座に移行しました」の文字が表示されている。その下には、ポイント移行結果確認領域TRR2が表示されている。
ポイント移行結果確認領域TRR2には、ポイント移行を行った日時「2020年12月28日8:55」の文字と、YY証券口座に移したポイント数である「移行ポイント数:5,000ポイント」の文字と、ポイント移行を行ったときの移行レートである「移行レート:1ポイント=1円」の文字とが表示されている。
ポイント移行処理が実行されたことに伴い、運用中ポイント評価額表示領域AVR1では、運用中ポイント評価額が移行前の「2,320」ポイントから「0」ポイントに「2,320」ポイント分減少したことが示されている。
また、ポイント残高表示領域PVR1では、移行ポイント数「5,000」ポイントから運用中ポイント評価額「2,320」ポイントを差し引いた「2,680」ポイントが不足していることに基づいて、運用ポイント残高が移行前の「3,650」ポイントから「970」ポイントに運用中ポイント評価額からの不足分である「2,680」ポイント分減少したことが示されている。
なお、運用ポイント残高から優先的に移行ポイント数分を差し引くようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図4-4右側の画面は、ポイント移行処理が実行された後、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて表示される、証券取引アプリケーションのホーム画面の一例である。
限定ではなく例として、ポイント移行処理前には、この証券口座に、限定ではなく例として、ユーザによって指定された入金用銀行口座から「600,000」円が入金済みであったとする。
ポイント移行処理において「5,000」ポイントが「1ポイント=1円」の移行レートでYY証券口座に移されたことに基づいて、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額が「5,000」円増額され、「605,000」円となったことが表示されている。
また、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額の増額に伴い、資産総額も「605,000」円に増えたことが表示されている。
重要通知表示領域NTR1に、ポイント運用サービスXXにおいてポイント移行処理が行われた結果、証券口座への「5,000」円の入金が行われたことを示すお知らせNT2が表示されている。
本変形例における処理は、限定ではなく例として、図4-3のA430のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、受け付けた移行ポイント数が運用中ポイント評価額と運用ポイント残高との合計値以下であるか否かを判定する。
図4-3のP430のステップにおいて、移行ポイント数が運用中ポイント評価額を上回る場合、まず、サーバ10の制御部11は、ポイントをポイント運用から全ポイント数外す(全額売る)。そして、サーバ10の制御部11は、不足分のポイントを運用ポイント残高から差し引く。そして、移行ポイント数のポイントを、移行レートに従い、移行先通貨数へと変換する。
<第4変形例(4)>
第4実施例では、ポイント運用における指標値が一つの例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、第2実施例に従って、指標値を複数設定し、それぞれの指標値に連動するポイント運用コースを設けるようにしてもよい。
この場合、移行ポイント数が運用中ポイント総評価額以下である場合、サーバ10の制御部11は、ポイント移行処理を実行する。なお、ポイント移行処理において、サーバ10の制御部11は、ポイント運用における運用損益が小さい運用コースから優先してポイント運用から外す(売る)ようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第4変形例(5)>
第4実施例では、ポイント運用サービスを提供するサーバ10で管理されるアカウントからから証券取引サーバ40で管理されるアカウントへポイントの移行が行われたが、これに限定されない。限定ではなく例として、サーバ10と、証券取引サーバ40との他に、ポイントサービスを管理するための不図示のポイント管理サーバを設け、ポイント管理サーバを介してサーバ10から証券取引サーバ40へのポイントの移行が行われるようにしてもよい。
この場合、ポイント管理サーバの記憶部には、限定ではなく例として、ポイントアプリケーションアカウント登録データとポイントアプリケーションアカウント管理データベースとが記憶される。
ポイントアプリケーションアカウント登録データは、アプリケーション(この例ではポイントアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、ポイントアプリケーションアカウント登録データには、限定ではなく例として、ユーザ名と、ポイントアプリケーションIDと、ポイント運用アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
ユーザ名は、ポイントアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがポイントアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
ポイントアプリケーションIDは、ポイントアプリケーションのアカウント(ポイントサービスのアカウント)を識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
ポイント運用アプリケーションIDには、ポイント運用サービスのアカウントをポイントアプリケーションIDと紐づけるために用いられる情報である。
なお、ポイント運用アプリケーションアカウント登録データ153において、ポイント運用アプリケーションIDとポイントアプリケーションIDとを紐付けて記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、ポイント運用アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
ポイントアプリケーションアカウント管理データベースは、ポイントアプリケーションにおけるアカウントごとのポイント付与状況を管理するための管理用のデータベースであり、アカウントごとの管理データとして、ポイントアプリケーションアカウント管理データが記憶される。
各々のポイントアプリケーションアカウント管理データには、限定ではなく例として、ポイントアプリケーションIDと、ユーザ名と、ポイント残高とが記憶される。
ポイントアプリケーションIDは、ポイントアプリケーションアカウント登録データにおいて登録済みのアカウントを識別するための識別情報としてのIDである。
ユーザ名は、限定ではなく例として、ポイントアプリケーションアカウント登録データに記憶される、このアプリケーションIDと紐づけられたユーザ名である。
ポイント残高は、このアカウントに付与されているポイントの残高(ポイント数)である。限定ではなく例として、ポイント管理サービスを提供する事業者と提携する事業者の商品の購入やサービスの利用に対してポイント残高が増加する(ポイントが付与される)。
端末20Aのユーザは、ポイント運用サービスを利用する場合、ポイント管理サービスのアカウントからポイント運用サービスのアカウントへとポイントを移動させ、その後、ポイント運用を行う。
ポイント管理サービスのアカウントからポイント運用サービスのアカウントへのポイントの移動において、まず、ポイント管理サーバは、ポイントアプリケーションアカウント管理データのポイント残高から所定のポイント数を減額する。そして、ポイント管理サーバは、ポイント運用サービスのサーバ10に、所定のポイント数とポイント運用アプリケーションIDとを含む運用ポイント移行依頼情報を送信する。運用ポイント移行依頼情報を受信すると、サーバ10は、所定のポイント数を指定されたポイント運用アプリケーションIDの運用ポイント残高に加算する。
ポイント運用サービスのアカウントにおける運用ポイント残高を証券取引サービスのアカウントに移行させる場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ポイント移行処理において、移行ポイント数分のポイントをポイント運用から外す(移行ポイント数分売る)。そして、サーバ10の制御部11は、移行ポイント数を含むポイント移行要求情報をポイント管理サーバに送信する。
ポイント管理サーバは、ポイント移行要求情報をサーバ10から受信すると、限定ではなく例として、移行ポイント数がポイント残高以下の場合、管理ポイント移行処理を実行する。管理ポイント移行処理では、ポイント管理サーバは、移行ポイント数分のポイントをポイント残高から減算する。そして、移行ポイント数のポイントを、移行レートに従い、移行先通貨数に変換する。
そして、ポイント管理サーバは、端末20Aのポイント運用アプリケーションIDと、移行先通貨数とを含むポイント入金依頼情報を証券取引サーバ40に送信する。その後、限定ではなく例として、図4-3のS410~S430のステップと同様にして、ポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへとポイントが移行される。
<第5実施例>
第4実施例では、ユーザが移行可能なポイント数として、運用中ポイント評価額以下を指定可能な例を示したが、これに限定されない。
第5実施例は、ユーザが移行ポイント数として任意のポイント数を指定する。そして、指標値の変動に基づいて運用中ポイント評価額が上昇し、指定された移行ポイント数に達した場合(移行ポイント数以上となったこと、または移行ポイント数を超えたことを含む。)、運用中のポイントを、ポイント運用サービスの事業者と提携する証券取引サービスの証券口座に移行させる実施例である。
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
<表示画面>
図5-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図5-1左側は、限定ではなく例として、図4-1右側のその他メニュー画面において、ユーザによってポイント移行ボタンがタップされた場合のポイント移行画面である。
この画面では、移行レートの下に、即時ポイント移行が可能な移行ポイント数内でポイント移行を行うための「すぐにポイント移行する」の文字で示される成行移行ポイント数選択領域PSR3と、指標値の変動に基づいて、運用中ポイント評価額が移行ポイント数に達する場合にポイント移行を行うための「ポイントがたまったら移行する」の文字で示される指値移行ポイント数選択領域PSR4とが表示されている。
この画面では、限定ではなく例として、ユーザによって指値移行ポイント数選択領域PSR4がタップされ、選択されていることに基づいて、成行移行ポイント数選択領域PSR3はグレーアウトの表示態様で表示され、無効化されている。成行移行ポイント数選択領域PSR3の上には、即時ポイント移行が可能な移行ポイント数である「移行できるポイント数 2,320ポイント」の文字が成行移行ポイント数選択領域PSR3と同様にグレーアウトの表示態様で表示されている。
また、指値移行ポイント数選択領域PSR4には、限定ではなく例として、ユーザによって指定されたポイント数として、「2,500」ポイントが入力され、表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント移行実行ボタンPTB3がタップされると、ポイント移行の予約が設定される。なお、ポイント移行実行ボタンPTB3がタップされると、運用中ポイント評価額が「2,500」ポイントに達する場合ポイント移行が行われる設定がされたことを示す表示を表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
図5-1中央は、限定ではなく例として、図5-1左側から時間が経過した後の運用状況確認画面の一例である。
この画面では、指標値確認領域ICR1において、日時「2021年1月29日9:12」現在の指標値が「6,260」に上がったことが表示されている。また、指標値の推移を示す折れ線グラフもそれに伴い上昇している。
このとき、図5-1左側の時点に比べて指標値が上昇したことに伴い、運用中ポイント評価額表示領域AVR1には、運用中ポイント評価額が「2,504」ポイントに増加し、ポイント運用損益が「+304」ポイントになったことが示されている。
また、指標値確認領域ICR1の下には、運用中ポイント評価額が、指値移行ポイント数選択領域PSR4において設定された移行ポイント数である「2,500」ポイント以上となった(「2,500」ポイントを超えた)ことに基づいて、「ポイント移行が可能です」の文字で示されるポイント移行実行ボタンPTB4が表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント移行実行ボタンPTB4がタップされると、限定ではなく例として、図5-1右側のポイント移行画面に表示が遷移する。
この画面では、タイトル表示領域の下に、ポイント移行処理が実行されたことに基づいて、「2,500ptをYY証券口座に移行しました」の文字が表示されている。その下には、ポイント移行結果確認領域TRR3が表示されている。
ポイント移行結果確認領域TRR3には、ポイント移行を行った日時「2020年1月29日9:12」の文字と、YY証券口座に移したポイント数である「移行ポイント数:2,500ポイント」の文字と、ポイント移行を行ったときの移行レートである「移行レート:1ポイント=1円」の文字とが表示されている。
ポイント移行処理が実行されたことに伴い、運用中ポイント評価額表示領域AVR1では、運用中ポイント評価額が移行前の「2,504」ポイントから「4」ポイントに「2,500」ポイント分減少したことが示されている。
なお、ポイント移行実行ボタンPTB4のタップ操作なしに、運用中ポイント評価額が、指値移行ポイント数選択領域PSR4において設定された移行ポイント数以上となる場合、自動的にポイント移行処理が実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
証券取引アプリケーション上では、ポイント移行処理が実行されると、限定ではなく例として、図4-2右側と同様に、ポイント移行処理において「2,500」ポイントが「1ポイント=1円」の移行レートでYY証券口座に移されたことに基づいて、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額が「2,500」円増額され、「602,500」円となったことが表示される。
また、重要通知表示領域NTR1には、ポイント運用サービスXXにおいてポイント移行処理が行われた結果、証券口座への「2,500」円の入金が行われたことを示すお知らせが表示される。
なお、図5-1左側の画面において、限定ではなく例として、ユーザによって成行移行ポイント数選択領域PSR3がタップされ、選択される場合、限定ではなく例として、成行移行ポイント数選択領域PSR3においてユーザによって指定された成行移行ポイント数を移行ポイント数として、第4実施例と同様の処理が実行され、同様の表示が行われる。
<処理>
図5-2は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、証券取引サーバ40の制御部41が実行する処理の一例を示している。
なお、本処理に先立って、端末20Aのユーザによって、ポイント運用サービスのアカウントと、証券取引サービスのアカウントとが開設(登録)され、任意のポイントがポイント運用に追加されていることとする。
端末20Aの制御部21は、運用中ポイント情報を表示部24に表示させると(A410)、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(ユーザ操作)に基づいて、ポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへ移すポイント数である指値移行ポイント数を受け付ける(A510)。
そして、端末20Aの制御部21は、指値移行ポイント数を含む指値ポイント移行依頼情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A520)。
通信I/F14によって端末20Aから指値ポイント移行依頼情報を受信する場合(P510:YES)、サーバ10の制御部11は、指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下であるか否かを判定する(P520)。
なお、P520において、指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額未満であるか否かを判定するようにしてもよいし、しなくてもよい。以下同様である。
指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下ではない場合(P520:NO)、時間が経過し、指標値が変動すると、サーバ10の制御部11は、運用中ポイント変動処理を実行する(P530)。
運用中ポイント変動処理において、サーバ10の制御部11は、変動後の指標値に基づいて、指標値変動後の運用中ポイント評価額を算出する。なお、運用中ポイント変動処理において、サーバ10の制御部11は、指標値変動後の運用中ポイント評価額を含む運用ポイント変動情報を通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
運用中ポイント変動処理を実行すると、サーバ10の制御部11は、再度P520のステップを実行する。
指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下である場合(P520:YES)、サーバ10の制御部11は、指値移行ポイント数を移行ポイント数として、P430以降のステップを実行する。
端末20Aから指値ポイント移行依頼情報を受信しない場合(P510:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
なお、端末20Aにおいて成行移行ポイント数を受け付ける場合には、限定ではなく例として、図4-3と同様に処理を実行することが可能なため、再度の説明を省略する。
<第5実施例の効果>
本実施例は、設定された第1条件は、指標値の変動に基づいて、運用中ポイント評価額が設定ポイント数(限定ではなく、第1設定数の一例)以上となったことに関する条件、または運用中ポイント評価額が設定ポイント数を超えたことに関する条件を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、指標値の変動に基づいて、第1識別情報に関連付けられたポイント数が第1設定数以上、または第1設定数を超えたことに関する条件に基づいて、ユーザの第1識別情報に関連付けられた第1ポイント数の関連付けを解除し、第1ポイント数に基づく第1値をユーザの第2識別情報に関連付けることができる。
また、この場合、限定ではなく例として、第1ポイント数を設定ポイント数(限定ではなく、第1設定数の一例)とすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1識別情報に関連付けられたポイント数に対する閾値に相当するポイント数を第1ポイント数として、ユーザの第1識別情報に関連付けられた第1ポイント数の関連付けを解除し、第1値をユーザの第2識別情報に関連付けることができる。
<第5変形例(1)>
第5実施例では、サーバ10において、指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下であるか否かを判定したが、これに限定されない。限定ではなく例として、端末20Aにおいて、指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下であるか否かを判定するようにしてもよい。
この場合、端末20Aの制御部21は、指値移行ポイント数を受け付けると、指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下であるか否かを判定する。指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下である場合、端末20Aの制御部21は、指値移行ポイント数を移行ポイント数とするポイント移行依頼情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する。
その後、限定ではなく例として、図4-3のP420以降のステップに従い同様に処理を実行する。
指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下でない場合、時間が経過し、指標値が変動すると、端末20Aの制御部21は、指標値変動後の運用中ポイント評価額を含む運用ポイント変動情報を通信I/F22によってサーバ10から受信する。その後、端末20Aの制御部21は、再度指値移行ポイント数が指標値変動後の運用中ポイント評価額以下であるか否かを判定する。
この処理を、指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下になるまで繰り返す。
<第5変形例(2)>
第5実施例では、指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額以下である場合、サーバ10の制御部11は、ポイント移行処理を実行することとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、指値移行ポイント数が運用ポイント残高と運用中ポイント評価額との合計値以下である場合、サーバ10の制御部11は、ポイント移行処理を実行するようにしてもよい。
この場合、図5-2のP510のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、指値移行ポイント数が運用ポイント残高と運用中ポイント評価額との合計値以下であるか否かを判定する。
また、図5-2のP430のステップにおいて、指値移行ポイント数が運用中ポイント評価額を上回る場合、まず、サーバ10の制御部11は、ポイントをポイント運用から全ポイント数外す(全額売る)。そして、サーバ10の制御部11は、不足分のポイントを運用ポイント残高から差し引く。そして、指値移行ポイント数のポイントを、移行レートに従い、移行先通貨数へと変換する。
<第6実施例>
第4実施例では、端末20Aのユーザによって、ポイント運用サービスのアカウントと、証券取引サービスのアカウントとが開設(登録)されていた例を示したが、これに限定されない。
第6実施例は、ユーザがポイント運用サービスにおいてポイント運用を行った後、ユーザがポイント運用サービスの事業者と提携する証券取引サービスの証券口座を開設すると、運用中のポイントを、証券口座に移行させる実施例である。
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
<表示画面>
図6-1~図6-2は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図6-1左側は、限定ではなく例として、図1-13左側と同様のユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示されるポイント運用アプリケーションの運用状況確認画面である。
限定ではなく例として、ユーザによってその他メニューボタンがタップされると、限定ではなく例として、図5-1中央の画面に表示が遷移する。この画面では、ポイント運用アプリケーションのその他メニュー画面であることを示す「その他」の文字がタイトル表示領域内に表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってその他メニュー画面の下部に表示された広告表示領域BAR1がタップされると、限定ではなく例として、図6-1右側の画面に表示が遷移する。この画面は、ポイント運用サービスの事業者と提携する「YY証券会社」の証券取引アプリケーションにおける証券口座開設画面である。
限定ではなく例として、ユーザによって口座開設進行ボタンBT2がタップされ、証券口座開設のステップを進めてゆく。そして、必要事項を入力が終わり、証券口座が開設されると、限定ではなく例として、図6-2右側に示す証券取引アプリケーションのホーム画面に表示が遷移する。
ホーム画面の中央には、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションを経由して証券口座を開設したことに基づいて、ポイント運用アプリケーションでポイント運用中のポイントを証券口座の買付可能金額に移行させ、引き継ぐか否かを端末20Aのユーザに確認するためのポイント引き継ぎ確認表示領域PCR1がポップアップで表示されている。
この例では、ポイント引き継ぎ確認表示領域PCR1には、証券口座開設への謝意を示す「このたびは口座開設いただきありがとうございます」の文字の下に、「ポイント運用アプリケーションで運用中のポイントを引き継ぎますか?」という確認文とが表示されている。その下には、ポイント運用における運用益が「120」ポイント発生している、ポイント運用サービスから引き継ぎ可能なポイント数が「2,320」ポイントであり、引き継ぎ後には証券口座に「2,320」円に換算して入金されることが表示されている。
ポイント引き継ぎ確認表示領域PCR1の下部には、ポイント運用サービスからポイントを引き継ぐための「はい」の文字で示されるポイント引き継ぎボタンCBT1と、ポイント運用サービスからポイントを引き継ぐことを選択しないための「いいえ」の文字で示される引き継ぎ取消ボタンとが表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント引き継ぎボタンCBT1がタップされると、限定ではなく例として、図6-2中央に示す証券取引アプリケーションのホーム画面に表示が遷移する。
この画面では、ポイント引き継ぎに伴うポイント移行処理において「2,320」ポイントが「1ポイント=1円」の移行レートでYY証券口座に移されたことに基づいて、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額が「2,320」円増額され、「2,320」円となったことが表示されている。
また、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額の増額に伴い、資産総額も「2,320」円に増えたことが表示されている。
重要通知表示領域NTR1には、ポイント運用サービスXXからのポイント引き継ぎが行われた結果、証券口座への「2,320」円の入金が行われたことを示すお知らせNT3が表示されている。
図6-2右側は、限定ではなく例として、ポイント引き継ぎに伴うポイント移行処理が実行された後、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて表示される、ポイント運用アプリケーションのおしらせ画面の一例である。
このおしらせ画面では、ポイント運用アプリケーションのおしらせ画面であることを示す「おしらせ」の文字がタイトル表示領域内に表示されている。
タイトル表示領域の下には、ポイント運用サービスで運用中であった「2,320」ポイントを「YY証券」に引き継いだことを示すおしらせPNT1が表示されている。
また、ポイント引き継ぎに伴うポイント移行処理が実行されたことに伴い、運用中ポイント評価額表示領域AVR1では、運用中ポイント評価額が移行前の「2,320」ポイントから「0」ポイントに減少したことが示されている。
<処理>
処理については、各装置の制御部は、限定ではなく例として、図1-15のA110~A120のステップと、P110のステップと、S110~S120のステップとを実行した後、限定ではなく例として、運用中ポイント評価額の全ポイント数を移行ポイント数として図4-3のA440~A460のステップと、P420~P450のステップと、S410~S430のステップとを実行する。
<第6実施例の効果>
本実施例は、ユーザの証券口座が開設されたことに基づいて、運用中のポイントが、この証券口座に移行される(限定ではなく、価値単位の値が、ユーザの証券口座が開設されたことに基づいて、証券口座で第2識別情報と関連付けられることの一例)構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、価値単位の値が、ユーザの証券口座が開設されたことを契機として、証券口座で第2識別情報と関連付けられるようにすることができる。
<第6変形例(1)>
第6実施例では、運用中ポイント評価額の全ポイント数を証券口座のアカウントに移行させることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、運用中ポイント評価額と、運用ポイント残高との合計ポイント数を移行ポイント数として、ポイントをポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへ引き継ぐようにしてもよい。
<第6変形例(2)>
第6実施例では、運用中ポイント評価額の全ポイント数を証券口座のアカウントに移行させることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、運用中ポイント評価額のうち、ユーザによって指定される任意のポイント数を移行ポイント数として、ポイントをポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへ引き継ぐようにしてもよい。
なお、運用中ポイント評価額と、運用ポイント残高との合計ポイント数のうち、ユーザによって指定される任意のポイント数を移行ポイント数として、ポイントをポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへ引き継ぐようにしてもよい。
<第6変形例(3)>
第6実施例では、運用中ポイント評価額の全ポイント数を証券口座のアカウントに移行させることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、運用中ポイント評価額と、証券口座開設に伴い付与されるボーナスポイントとの合計ポイント数を移行ポイント数として、ポイントをポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへ引き継ぐようにしてもよい。
図6-3は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図6-3左側は、限定ではなく例として、図6-1右側の画面において、ユーザによって口座開設進行ボタンBT2がタップされ、証券口座が開設されると表示される証券取引アプリケーションにおけるホーム画面の別例である。
この例では、ポイント引き継ぎ確認表示領域PCR2には、証券口座開設への謝意を示す「このたびは口座開設いただきありがとうございます」の文字の下に、「ポイント運用アプリケーションで運用中のポイントを引き継ぎますか?」という確認文とが表示されている。その下には、ポイント運用における運用益が「120」ポイント発生している、ポイント運用サービスから引き継ぎ可能なポイント数が「2,320」ポイントであり、証券口座の開設に伴ってユーザのアカウントに付与されるボーナスポイント「1,000」ポイントを加えて引き継ぐことで、証券口座に「3,320」円に換算して入金されることが表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって、ポイント引き継ぎ確認表示領域PCR2の下部に表示されるポイント引き継ぎボタンCBT2がタップされると、限定ではなく例として、図6-3中央に示す証券取引アプリケーションのホーム画面に表示が遷移する。
この画面では、ポイント引き継ぎに伴うポイント移行処理において、運用ポイント評価額である「2,320」ポイントと、ボーナスポイントである「1,000」ポイントとが「1ポイント=1円」の移行レートでYY証券口座に移されたことに基づいて、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額が「3,320」円増額され、「3,320」円となったことが表示されている。
また、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額の増額に伴い、資産総額も「3,320」円に増えたことが表示されている。
重要通知表示領域NTR1には、ポイント運用サービスXXからのポイント引き継ぎが行われた結果、証券口座への「3,320」円の入金が行われたことを示すお知らせNT4が表示されている。
図6-3右側は、限定ではなく例として、ボーナスポイントを加えたポイント引き継ぎに伴うポイント移行処理が実行された後、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて表示される、ポイント運用アプリケーションのおしらせ画面の一例である。
タイトル表示領域の下には、ポイント運用サービスで運用中であった「2,320」ポイントを「YY証券」に引き継いだことを示すおしらせPNT2が表示されている。なお、おしらせPNT2において、ボーナスポイント「1,000」ポイントが加算されてポイントが引き継がれたことを示す表示を行うようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
また、ポイント移行処理が実行されたことに伴い、運用中ポイント評価額表示領域AVR1では、運用中ポイント評価額が移行前の「2,320」ポイントから「0」ポイントに減少したことが示されている。
本変形における処理では、限定ではなく例として、図4-3のP430のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、移行ポイント数にボーナスポイント数を加算する。その後、ポイント移行処理を実行する。
なお、ボーナスポイント数の加算は証券取引サーバ40で行うようにしてもよい。この場合、限定ではなく例として、図4-3のS420のステップにおいて、証券取引サーバ40の制御部41は、受信した移行先通貨数に、ボーナスポイント分に相当するボーナス通貨数を加算する。その後、ポイント入金処理を実行する。
なお、証券口座開設に伴うインセンティブボーナスは、ボーナスポイントの加算に限定されない。限定ではなく例として、証券口座開設に伴い、限定ではなく例として、移行レートを「1」ポイント=「2」円換算等に優遇するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
また、証券口座開設に伴うインセンティブボーナスは、ポイント引き継ぎで引き継がれるポイントを「0」ポイントとする場合においても加算されるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
本変形例は、通信システム1の複数の制御部は、証券口座開設に伴うボーナスポイント数(限定ではなく、証券口座が開設されたことに基づく特典情報の一例)を、移行ポイント数に加算する処理(限定ではなく、特典情報を第1識別情報と関連付ける第3処理の一例)を行う、または、証券口座開設に伴うボーナス通貨数(限定ではなく、証券口座が開設されたことに基づく特典情報の一例)を、移行先通貨数に加算する処理(限定ではなく、特典情報を第2識別情報と関連付ける第3処理の一例)を行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第3処理によって、証券口座が開設されたことに基づく特典をユーザが得られるようにすることができる。
また、この場合、第3処理は、設定されたボーナスポイント分に相当するボーナス通貨数を特典情報として移行先通貨数に加算する処理を含むようにすることができる。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、設定された価値単位の値を特典情報として、この特典情報がユーザの証券口座でユーザの第2識別情報と関連付けられるようにすることができる。
また、この場合、通信システム1は、端末20(限定ではなく、ユーザの端末の一例)を含み、ポイント運用に関する情報と証券口座の開設に関する情報とが端末20の表示部24に表示される。そして、第3処理は、端末20に表示された証券口座の開設に関する情報に対する入力に基づき証券口座が開設されたことに基づいて行われるようにすることができる。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、システムに含まれるユーザの端末に表示された証券口座の開設に関する情報に対する入力に基づき証券口座が開設されたことに基づいて、証券口座が開設されたことに基づく特典情報が、ユーザの第1識別情報またはユーザの第2識別情報と関連付けられるようにすることができる。
<第6変形例(4)>
第6実施例では、運用中ポイント評価額の全ポイント数を証券口座のアカウントに移行させることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、運用中ポイント評価額のうち、ユーザによって指定される任意のポイント数を移行ポイント数として、ポイントをポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへ引き継ぎ、残った運用中ポイントについては運用可能ポイント残高に戻すようにしてもよい。
図6-4~図6-5は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図6-4左側は、限定ではなく例として、図6-1右側の画面において、ユーザによって口座開設進行ボタンBT2がタップされ、証券口座が開設されると表示される証券取引アプリケーションにおけるホーム画面の別例である。
この例では、ポイント引き継ぎ確認表示領域PCR3には、証券口座開設への謝意を示す「このたびは口座開設いただきありがとうございます」の文字の下に、「ポイント運用アプリケーションで運用中のポイントを引き継ぎますか?」という確認文とが表示されている。その下には、ポイント運用における運用益が「120」ポイント発生している、ポイント運用サービスから引き継ぎ可能なポイント数が最大「2,320」ポイントであり、ポイントを引き継ぐことで、証券口座に最大「2,320」円に換算して入金されることが表示されている。
ポイント引き継ぎ確認表示領域PCR3の下部には、ポイント運用サービスから運用中ポイント評価額分のポイントを全て引き継ぐための「すべてのポイントを引き継ぐ」の文字で示されるポイント引き継ぎボタンCBT1と、ポイント運用サービスから運用中ポイント評価額のうちユーザが指定するポイント数を引き継ぐための「ポイント数を指定して引き継ぐ」の文字で示される指定ポイント引き継ぎボタンCBT3と、ポイント運用サービスからポイントを引き継ぐことを選択しないための「今はしない」の文字で示される引き継ぎ取消ボタンとが表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって指定ポイント引き継ぎボタンCBT3がタップされると、限定ではなく例として、図6-4右側に示すポイント引き継ぎ画面に表示が遷移する。
この画面では、証券タイトル表示領域内に、ポイント引き継ぎ画面であることを示す「ポイント引き継ぎ」の文字が表示されている。
証券タイトル表示領域の下には、ポイントの引き継ぎ元となるサービスである「ポイント運用サービスXX」の文字と、引き継ぎ可能なポイント数である移行可能ポイント数が「2,320」ポイントであることが示されている。
その下には、ポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへ引き継ぎを行うポイント数を入力するための引き継ぎポイント数選択領域CSR1が表示されている。この例では、引き継ぎポイント数選択領域CSR1には、限定ではなく例として、ユーザによって指定されたポイント数として、「2,000」ポイントが入力され、表示されている。
引き継ぎポイント数選択領域CSR1の下には、引き継ぎを行うときの移行レートが「1」ポイント=「1」円であることが表示されている。
ポイント引き継ぎ画面の下部には、引き継ぎポイント数選択領域CSR1に入力されたポイント数を証券口座へ移す(引き継ぐ)ためのポイント引き継ぎ実行ボタンCBT4が表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント引き継ぎ実行ボタンCBT4がタップされると、限定ではなく例として、図6-5左側のホーム画面に表示が遷移する。
この画面では、ポイント引き継ぎに伴うポイント移行処理において、運用ポイント評価額のうちユーザによって指定されたポイント数である「2,000」ポイントが「1ポイント=1円」の移行レートでYY証券口座に移されたことに基づいて、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額が「2,000」円増額され、「2,000」円となったことが表示されている。
また、資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額の増額に伴い、資産総額も「2,000」円に増えたことが表示されている。
重要通知表示領域NTR1には、ポイント運用サービスXXからのポイント引き継ぎが行われた結果、証券口座への「2,000」円の入金が行われたことを示すお知らせNT5が表示されている。
図6-5右側は、限定ではなく例として、ポイント移行処理が実行された後、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて表示される、ポイント運用アプリケーションのおしらせ画面の一例である。
タイトル表示領域の下には、ポイント運用サービスで運用中であった「2,320」ポイントのうち、ユーザによって指定されたポイント数である「2,000」ポイントを「YY証券」に引き継いだことを示すおしらせPNT3が表示されている。また、おしらせPNT3では、ポイント運用サービスで運用中であった「2,320」ポイントのうち、引き継ぎ後に残ったポイント数である「320」ポイントをポイント運用から外し、運用ポイント残高に加算したことが表示されている。
また、ポイント移行処理が実行されたことに伴い、運用中ポイント評価額表示領域AVR1では、運用中ポイント評価額が移行前の「2,320」ポイントから「0」ポイントに減少したことが示されている。
ポイント残高表示領域PVR1では、運用ポイント残高が、引き継ぎ前のポイント数である「3,650」ポイントに引き継ぎ後に残ったポイント数である「320」ポイントを加算した「3,970」ポイントに増加したことが示されている。
本変形における処理では、限定ではなく例として、図4-3のP430のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、ユーザによって指定された引き継ぎポイント数を移行ポイント数として、ポイント移行処理を実行する。その後、サーバ10の制御部11は、残った運用中ポイント(以下、「余剰引き継ぎポイント」と呼称する。)をポイント運用から外し、運用ポイント残高に余剰引き継ぎポイントと同じポイント数を加算する。
なお、ポイントサービスを管理するための不図示のポイント管理サーバが存在する場合、図4-3のP430のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、ユーザによって指定された引き継ぎポイント数を移行ポイント数として、ポイント移行処理を実行する。その後、サーバ10の制御部11は、余剰引き継ぎポイントをポイント運用から外し、余剰引き継ぎポイントのポイント数を含むポイント引き継ぎ要求情報をポイント管理サーバに送信する。
そして、ポイント管理サーバは、ポイント引き継ぎ要求情報をサーバ10から受信すると、余剰引き継ぎポイント分だけポイント管理アプリケーションのポイント残高を増加させるようにしてもよい。
<第7実施例>
第4実施例では、ユーザがポイント運用サービスにおいて運用中のポイントを、法定通貨単位に変換してポイント運用サービスの事業者と提携する証券取引サービスの証券口座に移行させる例を示したが、これに限定されない。
第7実施例は、ユーザがポイント運用サービスにおいて運用中のポイントを、証券取引サービスで利用可能なポイントとして証券口座に移行させる実施例である。
第7実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
本実施例において用いられる証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455の別例である第2の証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455Bのデータ構成例を図7-1に示す。
第2の証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455Bには、アカウントごとの管理データとして、証券取引アプリケーションアカウント管理データが記憶される。
各々の証券取引アプリケーションアカウント管理データには、限定ではなく例として、証券取引アプリケーションIDと、ユーザ名と、買付可能金額と、金融商品評価合計額と、証券ポイント残高と、証券取引管理データとが記憶される。
証券取引アプリケーションIDと、ユーザ名と、買付可能金額と、金融商品評価合計額と、証券ポイント残高と、証券取引管理データとは、限定ではなく例として、第1の証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455Aと同様である。
証券ポイント残高は、この証券口座に付与されているポイント(以下、「証券ポイント」と呼称する。)の残高(ポイント数)である。証券取引アプリケーションのユーザは、証券ポイント残高内のポイントを金融商品の購入に用いることができる。なお、金融商品の購入時、購入代金の全額を証券ポイント残高から負担するようにしてもよいし、買付可能金額内の法定通貨と合わせて代金の一部を証券ポイント残高から負担するようにしてもよい。
証券ポイントは、限定ではなく例として、証券取引アプリケーションによって提供されるサービス(限定ではなく例として、株式市場レポートサービス)の支払いや、金融商品の購入時に付与される。
なお、証券ポイントは、証券取引サービスの事業者と提携する事業者のサービス利用や商品購入に応じて付与されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<表示画面>
図7-2~図7-3は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図7-2左側の画面は、限定ではなく例として、図4-1右側のその他メニュー画面において、ユーザによってポイント移行ボタンがタップされた場合のポイント移行画面の別例である。
この画面では、ポイントの移行先である「ポイント移行先:YY証券口座」の文字の下に、移行レートが「1pt=1YYポイント」の文字で示され、ポイント運用サービスでの「1」ポイントが証券口座において「1」証券ポイントとして移行されることが示されている。
また、移行ポイント数選択領域PSR1には、限定ではなく例として、ユーザによって指定されたポイント数として、「2,000」ポイントが入力され、表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによってポイント移行実行ボタンPTB5がタップされると、限定ではなく例として、図7-3右側のポイント移行画面に表示が遷移する。
この画面では、ポイント移行処理が実行されたことに基づいて、「2,000ptをYY証券口座に移行しました」の文字が表示されている。その下には、ポイント移行処理の実行結果についての詳細情報を表示するためのポイント移行結果確認領域TRR4が表示されている。
ポイント移行結果確認領域TRR4には、ポイント移行を行った日時「2020年12月28日8時55分」の文字と、YY証券口座に移したポイント数である「移行ポイント数:2,000ポイント」の文字と、ポイント移行を行ったときの移行レートである「移行レート:1ポイント=1YYポイント」の文字とが表示されている。
また、ポイント移行処理が実行されたことに伴い、運用中ポイント評価額表示領域AVR1では、運用中ポイント評価額が移行前の「2,320」ポイントから「320」ポイントに「2,000」ポイント分減少したことが示されている。
図7-3左側の画面は、ポイント移行処理が実行された後、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて表示される、証券取引アプリケーションのホーム画面の一例である。
この画面では、資産残高表示領域BVR2に、総資産額と買付可能金額とに加えて、この証券口座に付与されている証券ポイント数を示す「YYポイント」の項目が加えて表示されている。
ポイント移行処理において「2,000」ポイントが「1ポイント=1YYポイント」の移行レートでYY証券口座に移されたことに基づいて、資産残高表示領域BVR2では、証券ポイント数が「2,000」ポイントに増えたことが表示されている。
ただし、証券ポイントは法定通貨ではないため、資産総額は入金済みであった「600,000」円から変化していない。
また、重要通知表示領域NTR1には、ポイント運用サービスXXにおいてポイント移行処理が行われた結果、証券口座において「2,000」ポイントの証券ポイントを獲得したことを示すお知らせNT6が表示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって取引メニューボタンがタップされ、「Y社株」の新規購入(新規発注)が選択されると、限定ではなく例として、図7-3中央の金融商品発注画面に表示が遷移する。
この画面では、限定ではなく例として、「Y社」の株式を指値「315」で「1,000」株発注することが発注条件として設定されている。また、証券口座の買付可能金額が「600,000」円であり、金融商品の購入に、限定ではなく例として、「1」証券ポイント=「1」円分として充填可能なYYポイント(証券ポイント)が「2,000」ポイント残っていることが示されている。
金融商品発注画面の下部には、今回の発注に証券ポイントを使用するか否かを選択するための証券ポイント使用選択ボタンUBP1が表示されている。証券ポイント使用選択ボタンUBP1のチェックボックスがオンである場合、金融商品の発注において買付可能金額に優先して証券ポイント残高が使用(充填)される。
なお、金融商品の発注において充填する証券ポイント数を指定できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、証券ポイント使用選択ボタンUBP1のチェックボックスがオンの状態で、証券ポイント使用選択ボタンUBP1の下にある「買い発注」の文字で示される金融商品発注ボタンOBT1がタップされると、限定ではなく例として、図7-3右側のホーム画面に表示が遷移する。
この画面では、重要通知表示領域NTR1に、図7-3中央において発注した取引が成立し、「Y社」の株式を「315」円で「1,000」株購入したことを示すお知らせNT7が表示されている。
また、保有銘柄確認領域ABR1では、ユーザが「Y社」の株式を取得したことにより、株式の項目に「Y社」の銘柄名と、現在の株価「315」円とが表示されている。また、現在の株価の下には、株式取得時からの株価の変動が「±0」円であることが示されている。
資産残高表示領域BVR2では、図7-3中央において発注した取引が成立したことに基づいて、証券ポイント数が「2,000」ポイント使用され、「0」ポイントとなったことが表示されている。
また、資産残高表示領域BVR2では、「Y社株」の買付に必要とした「315」円×「1,000」株=「315,000」円のうち、「2,000」円分が証券ポイントで充填されたことに基づいて、買付可能金額が、「600,000」円から、「600,000-(315,000-2,000)」=「287,000」円となった事が表示されている。
買付可能金額「287,000」円と金融商品評価合計額「315,000」円との合計額である資産総額は、「602,000」円となったことが表示されている。
<処理>
処理については、限定ではなく例として、図4-3のP430のステップにおけるポイント移行処理において、サーバ10の制御部11は、移行ポイント数分のポイントをポイント運用から外す(移行ポイント数分売る)。そして、発生した移行ポイント数のポイントを、移行レートに従い、移行先である証券口座の証券ポイント数に変換する。以下では、変換されたポイント数を移行先証券ポイント数と呼称する。
そして、サーバ10の制御部11は、図4-3のP440のステップにおいて、端末20Aのポイント運用アプリケーションIDと、移行先証券ポイント数とを含むポイント入金依頼情報を通信I/F14によって証券取引サーバ40に送信する。
証券取引サーバ40の制御部41は、図4-3のS420のステップにおけるポイント入金処理において、受信した移行先証券ポイント数を、受信したポイント運用アプリケーションIDと紐づけられた証券取引アプリケーションアカウントIDのアカウントにおける証券ポイント残高に加算する。
端末20Aの制御部21は、図4-3のA460のステップを実行すると、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(ユーザ操作)に基づいて、金融商品の発注に関する金融商品発注情報を受け付ける。そして、端末20Aの制御部21は、受け付けた金融商品発注情報を通信I/F22によって証券取引サーバ40に送信する。
証券取引サーバ40の制御部41は、図4-3のS430のステップを受信すると、限定ではなく例として、金融商品発注情報を通信I/F44によって端末20Aから受信する。そして、端末20Aから受信した金融商品発注情報に基づいて、金融商品購入処理を実行する。このとき、証券取引サーバ40の制御部41は、証券ポイント残高を所定の証券ポイント移行レートに基づいて法定貨幣単位に変換し、金融商品の買付金額に充填する。
<第7実施例の効果>
本実施例は、ポイント運用サービスのアカウント(限定ではなく、第1識別情報の一例)に関連付けられたポイントが、証券取引サービスで利用可能なポイントとして、証券取引サービスのアカウント(限定ではなく、第2識別情報の一例)に関連付けられる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの第1識別情報に関連付けられたユーザのポイントを、ユーザの第2識別情報を管理するサービスで利用可能とすることができる。
<第7変形例(1)>
第7実施例では、運用中ポイント評価額内のポイント数を証券口座のアカウントに証券ポイントとして移行させることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、運用中ポイント評価額と、運用ポイント残高との合計ポイント数のうち、ユーザによって指定される任意のポイント数を移行ポイント数として、ポイントをポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントに証券ポイントとして引き継ぐようにしてもよい。
<第7変形例(2)>
第7実施例では、予めポイント運用サービスにおけるポイントを証券取引サービスにおける証券ポイントに移行し、その後、移行した証券ポイントを利用して金融商品の発注を行うこととしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、金融商品の発注を行う際に、必要買付金額の一部または全部に相当するポイントをポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントに移行し、移行した証券ポイントを利用して金融商品の発注を行うようにしてもよい。
この場合、移行ポイント数として、限定ではなく例として、必要買付金額における「1,000」円以下の端数に相当するポイント数を自動的に移行するようにしてもよいし、ユーザによって指定された任意のポイント数を移行するようにしてもよい。
なお、金融商品の発注を行う際、必要買付金額の一部または全部に相当するポイント運用サービスのポイントを、法定通貨単位に変換してから証券取引サービスのアカウントに移行し、移行した買付可能金額を用いて金融商品の発注を行うようにしてもよい。
この場合、ポイントから法定通貨単位への変換は、サーバ10で行ってもよいし、証券取引サーバ40で行ってもよい。
また、値動きが激しい金融商品(限定ではなく例として、暗号資産)や、取引所を介して第三者との取引が必要な金融商品(限定ではなく例として、現物株式)では、発注から注文の約定(成立)までの間に商品価格が変動する可能性が高いため、端数に相当するポイント数を正確に移行した後、注文を執行することが困難である可能性が生じる。
この場合、限定ではなく例として、ユーザが保有する金融商品を担保として一時的に必要買付金額のマイナスを許容し、注文を執行した後に帳尻合わせを行うことで、端数に相当するポイントを移行させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
または、注文の執行に十分なポイントを一旦証券取引サービスのアカウントに移行し、注文の約定後に端数に相当するポイント数を再計算して余剰分をポイント運用サービスのポイントへ再移行させることで、結果として端数に相当するポイント数が移行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
本変形例は、第1ポイント数は、商品の発注を行う際に、必要買付金額の一部または全部に相当するポイントをポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントに移行し、移行した証券ポイントを利用して商品の発注を行う場合の商品の価格に関連するポイント数である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1識別情報に関連付けられたポイント数を利用して価値単位で商品を購入する場合の商品の価格に関連するポイント数を第1ポイント数として、ユーザの第1識別情報に関連付けられた第1ポイント数の関連付けを解除し、第1値をユーザの第2識別情報に関連付けることができる。
また、この場合、発注する商品は、金融商品とすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1識別情報に関連付けられたポイント数を利用して価値単位で金融商品を購入する場合の金融商品の価格に関連するポイント数を第1ポイント数として、ユーザの第1識別情報に関連付けられた第1ポイント数の関連付けを解除し、第1値をユーザの第2識別情報に関連付けることができる。
<第8実施例>
第8実施例では、ポイント運用サービスのアカウントから証券取引サービスのアカウントへポイントを移行する例を示したが、これに限定されない。
第8実施例は、証券取引サービスのアカウントにおける買付可能金額を、ポイント運用サービスのアカウントへ移行する実施例である。
第8実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
第8実施例における各装置の機能構成としては、限定ではなく例として、第1実施例における機能構成を用いることができるため、再度の説明を省略する。
また、端末20Aのユーザは、限定ではなく例として、ポイント運用サービスを経由して、証券取引サービスのアカウント(証券口座)を開設済みであるとする。すなわち、証券取引アプリケーションアカウント登録データ453には、証券取引アプリケーションIDとポイント運用アプリケーションIDとが関連付けて記憶されていることとする。
本実施例において用いられるポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155の別例である第3のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Cのデータ構成例を図8-1に示す。
第3のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Cには、アカウントごとの管理データとして、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データが記憶される。
各々のポイント運用アプリケーションアカウント管理データには、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションIDと、ユーザ名と、獲得運用ポイント残高と、獲得運用中ポイント評価額と、有償運用ポイント残高と、運用中有償ポイント評価額と、獲得ポイント運用管理データと、有償ポイント運用管理データとが記憶される。
ポイント運用アプリケーションIDと、ユーザ名とは、限定ではなく例として、第1のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Aと同様である。
獲得運用ポイント残高は、このアカウントに、商品の購入やサービスの利用等に応じて一定の条件に基づいて付与されたポイントの残高(ポイント数)である。獲得運用ポイント残高は、限定ではなく例として、証券口座の買付可能金額に移行可能なポイント数である。
以下では、獲得運用ポイント残高として数えられるポイントを「獲得ポイント」と呼称する。なお、「獲得ポイント」は「獲得運用ポイント」や「無償ポイント」と言ってもよい。
獲得運用中ポイント評価額は、このアカウントによって運用されている獲得ポイントの現時点における指標値と連動した増減後のポイント数である。獲得運用中ポイント評価額は、限定ではなく例として、獲得ポイント運用管理データに基づいて、運用中ポイント評価額と同様に算出することができる。
獲得運用中ポイント評価額は、限定ではなく例として、証券口座の買付可能金額に移行可能なポイント数である。
有償運用ポイント残高は、限定ではなく例として、証券取引アプリケーションを介して法定通貨から変換可能な(法定通貨を用いて購入可能な)ポイントの残高(ポイント数)である。有償運用ポイント残高は、限定ではなく例として、証券口座の買付可能金額に移行できないポイント数である。
以下では、有償運用ポイント残高として数えられるポイントを「有償ポイント」と呼称する。なお、「有償ポイント」は「有償運用ポイント」と言ってもよい。
なお、有償ポイントは、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションに対するアプリ内課金によって法定通貨を用いて追加できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
有償運用中ポイント評価額は、このアカウントによって運用されている有償ポイントの現時点における指標値と連動した増減後のポイント数である。有償運用中ポイント評価額は、限定ではなく例として、有償ポイント運用管理データに基づいて、運用中ポイント評価額と同様に算出することができる。
有償運用中ポイント評価額は、限定ではなく例として、証券口座の買付可能金額に移行できないポイント数である。
獲得ポイント運用管理データは、このアカウントにおけるポイント運用への獲得ポイント追加処理や、ポイント運用に投じた獲得ポイントを獲得運用ポイント残高に戻して獲得ポイントとして利用可能にする処理の結果を管理するためのデータである。
有償ポイント運用管理データは、このアカウントにおけるポイント運用への有償ポイント追加処理や、ポイント運用に投じた有償ポイントを有償運用ポイント残高に戻して有償ポイントとして利用可能にする処理の結果を管理するためのデータである。
獲得ポイント運用管理データと有償ポイント運用管理データとは、限定ではなく例として、ポイント運用管理データと同様に構成することができる。
<表示画面例>
図8-2~図8-3は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図8-2左側は、限定ではなく例として、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される証券取引アプリケーションのホーム画面である。
証券口座に、限定ではなく例として、ユーザによって指定された入金用銀行口座から「600,000」円が入金済みであったとする。
そのため、資産残高表示領域BVR1には、資産総額と買付可能金額とが「600,000」円であることが示されている。
限定ではなく例として、ユーザによって取引メニューボタンがタップされ、証券口座からの出金が選択されると、限定ではなく例として、図8-2右側の出金指示画面に表示が遷移する。
「出金指示」の文字で示される証券タイトル表示領域の下には、証券口座からの出金可能額として、買付可能金額である「600,000」円が表示されている。
出金可能額の下には、証券口座からの出金額を入力するための出金額選択領域WSR1が表示されている。この例では、出金額選択領域WSR1には、限定ではなく例として、ユーザによって指定された出金額として、「10,000」円が入力され、表示されている。
出金額選択領域WSR1の下には、出金先を選択するための出金先選択領域WDR1が表示されている。この例では、出金先選択領域WDR1には、予めユーザによって登録された出金先銀行口座である「ZZ銀行」の普通預金口座と、このユーザのポイント運用アプリケーションアカウントである「ポイント運用サービスXX」とが表示されている。また、ポイント運用アプリケーションアカウントに出金するときの移行レートが「1」円=「1」ポイントであることが示されている。
また、出金先選択領域WDR1の下には、出金先選択領域WDR1で選択される出金先に、出金額選択領域WSR1で指定される出金額を出金させるための出金指示ボタンWBT1が表示されている。
限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて、出金先として「ポイント運用サービスXX」が選択され、出金指示ボタンWBT1がタップされると、限定ではなく例として、図8-3左側の出金指示画面に表示が遷移する。
この画面では、証券口座からの出金指示が行われ、その出金額が「10,000」円であり、出金先が「ポイント運用サービスXX」のユーザA.Aのアカウントであることが示されている。また、出金指示後の買付可能金額が、「600,000」から出金額である「10,0000」円を減算した「590,000」円となったことが示されている。
図8-3右側の画面は、上記の出金指示に従って後述するポイント出金処理が実行された後、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて表示される、ポイント運用アプリケーションのおしらせ画面の一例である。
この画面では、「YY証券」から出金した「10,000」円が、移行レートに従って「10,000」ポイントに換算され、ポイント運用サービスのアカウントで有償ポイントとして取得されたことを表す、「ポイント取得」のタイトル文字で示されるおしらせPNT4が表示されている。
また、ポイント出金処理が実行されたことに伴い、ポイント残高表示領域PVR1では、獲得運用ポイント残高と有償運用ポイント残高との合計額が「3,650」ポイントから「13,650」ポイントに増加したことが表示されている。
運用中ポイント評価額表示領域AVR1では、運用中獲得ポイント評価額「2,320」ポイントと運用中有償ポイント評価額「0」ポイントとの合計額が「2,320」ポイントであり、獲得ポイントと有償ポイントとのポイント運用での運用損益の合計値が「+120」ポイントであることが表示されている。
なお、ポイント残高表示領域PVR1において、獲得運用ポイント残高と有償運用ポイント残高とを分けて表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、運用中ポイント評価額表示領域AVR1において、運用中獲得ポイント評価額と運用中有償ポイント評価額とを分けて表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<処理>
図8-4は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20A(ユーザA.Aの端末20)の制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、証券取引サーバ40の制御部41が実行する処理の一例を示している。
なお、本処理に先立って、端末20Aのユーザによって、ポイント運用サービスのアカウントと、証券取引サービスのアカウントとが開設(登録)され、任意の買付可能金額が証券口座に入金されていることとする。
まず、証券取引サーバ40の制御部41は、端末20Aのアカウントにおける買付可能金額を含む出金可能額情報を通信I/F44によって端末20Aに送信する(S810)。なお、出金可能額情報に、端末20Aのアカウントにおける総資産額を含めるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、出金可能額情報に、限定ではなく例として、証券取引サーバ40のユーザによってあらかじめ設定される、ポイントに移行する時の移行レートを含めるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
通信I/F22によって証券取引サーバ40から出金可能額情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した出金可能額情報を表示部24に表示させる(A810)。そして、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(ユーザ操作)に基づいて、証券取引サービスのアカウントからポイント運用サービスのアカウントへ移す出金額を受け付ける(A820)。
すると、端末20Aの制御部21は、受け付けた出金額が買付可能金額以下であるか否かを判定する(A830)。
受け付けた出金額が買付可能金額以下の場合(A830:YES)、端末20Aの制御部21は、出金額を含むポイント出金依頼情報を通信I/F22によって証券取引サーバ40に送信する(A840)。
受け付けた出金額が買付可能金額より大きい場合(A830:NO)端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
通信I/F44によって端末20Aからポイント出金依頼情報を受信する場合(S820:YES)、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント出金処理を実行する(S830)。
なお、端末20AにおいてA830のステップをスキップし、サーバ10の制御部11は、ポイント出金依頼情報によって受け付けた出金額が買付可能金額以下の場合にのみポイント出金処理を実行するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
ポイント出金処理において、証券取引サーバ40の制御部41は、出金額を、移行レートに従い、出金先であるポイント運用サービスのポイントに変換する。以下では、変換された出金額を出金先ポイント数と呼称する。また、証券取引サーバ40の制御部41は、出金額を買付可能金額から減算する。
そして、証券取引サーバ40の制御部41は、端末20Aのポイント運用アプリケーションIDと、出金先ポイント数とを含むポイント付与依頼情報を通信I/F14によってサーバ10に送信する(S840)。
通信I/F14によって証券取引サーバ40からポイント付与依頼情報を受信する場合(P810:YES)、サーバ10の制御部11は、ポイント付与処理を受信する(P820)。
ポイント付与処理において、サーバ10の制御部11は、受信した出金先ポイント数を、受信したポイント運用アプリケーションIDのアカウントにおける有償運用ポイント残高に加算する。
その後、サーバ10の制御部11は、ポイント付与処理後の有償運用ポイント残高を含むポイント付与結果情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
通信I/F14によって証券取引サーバ40からポイント付与依頼情報を受信しない場合(P810:NO)、サーバ10の制御部11は、処理を終了させる。
証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント出金処理後の買付可能金額を含む出金結果情報を通信I/F44によって端末20Aに送信する。そして、証券取引サーバ40の制御部41は、処理を終了させる。
なお、P830のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、ポイント付与結果情報を証券取引サーバ40に対しても送信するようにしてもよい。そして、証券取引サーバ40の制御部41は、サーバ10からポイント付与結果情報を受信すると、ポイント付与結果情報を端末20Aに送信するようにしてもよい。
通信I/F44によって端末20Aからポイント出金依頼情報を受信しない場合(S820:NO)、証券取引サーバ40の制御部41は、処理を終了させる。
通信I/F22によって証券取引サーバ40から出金結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した出金結果情報を表示部24に表示させる(A850)。また、通信I/F22によってサーバ10からポイント付与結果情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したポイント付与結果情報を表示部24に表示させる(A850)。そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了させる。
<第8実施例の効果>
本実施例は、通信システム1は、ユーザの証券取引サービスのアカウント(限定ではなく、第2識別情報の一例)に関連付けられた買付可能金額(限定ではなく、価値単位の値の一例)のうちの出金額(限定ではなく、第2値の一例)の関連付けを解除し、移行レートに基づくポイント数(限定ではなく、第2ポイント数の一例)をユーザのポイント運用サービスのアカウント(限定ではなく、第1識別情報)に関連付ける処理を、ユーザによる出金に関する入力等の条件(限定ではなく、設定された第2条件の一例)に基づいて、通信システム1の複数の制御部によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された第2条件に基づいて、ユーザの第2識別情報に関連付けられた法定通貨の値のうちの第2値の関連付けを解除し、第2値に基づく第2ポイント数をユーザの第1識別情報に関連付けることができる。
また、この場合、設定された第2条件は、出金額(限定ではなく、第2値の一例)が買付可能金額(限定ではなく、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値の一例)以下であるとする条件(限定ではなく、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値に基づく条件の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値に基づく条件に基づいて、ユーザの第2識別情報に関連付けられた法定通貨の値のうちの第2値の関連付けを解除し、第2値に基づく第2ポイント数をユーザの第1識別情報に関連付けることができる。
また、この場合、第2処理は、出金額を買付可能金額から減算し、出金先ポイント数を有償運用ポイント残高に加算する処理(限定ではなく、証券口座の価値単位の値から第2値を減算し、ポイント運用口座のポイント数に第2ポイント数を加算する処理の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、証券口座の価値単位の値から第2値を減算し、ポイント運用口座のポイント数に第2ポイント数を加算する処理を行うことによって、ユーザの第2識別情報に関連付けられた法定通貨の値のうちの第2値の関連付けを解除し、第2値に基づく第2ポイント数をユーザの第1識別情報に関連付けることができる。
また、本実施例は、ポイント数は、有償運用ポイント残高(限定ではなく、有料ポイント数の一例)と、獲得運用ポイント残高(無償ポイント残高)(限定ではなく、無料ポイント数の一例)とを含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、有料ポイント数と、無料ポイント数とをユーザに報知することができる。
また、この場合、端末20は、有償運用ポイント残高に基づく利益情報(限定ではなく、第1利益情報の一例)と、獲得運用ポイント残高に基づく利益情報(限定ではなく、第2利益情報の一例)とを表示部24に表示するようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、有料ポイント数に基づくユーザの利益と、無料ポイント数に基づくユーザの利益とを、ユーザに報知することができる。
また、本実施例は、ユーザの証券取引サービスのアカウント(限定ではなく、第2識別情報の一例)に関連付けられた買付可能金額(限定ではなく、価値単位の値の一例)のうちの出金額(限定ではなく、第2値の一例)の関連付けが、ユーザによる出金に関する入力等の条件(限定ではなく、設定された条件の一例)に基づいて証券取引サーバ40(限定ではなく、第2情報処理装置の一例)によって解除される。
証券取引サーバ40と通信するサーバ10(限定ではなく、第1情報処理装置の一例)は、ポイント付与依頼情報(限定ではなく、第1値に基づくポイントの数であるポイント数を、ユーザの第1識別情報に関連付けることに関する情報の一例)を通信I/F14によって証券取引サーバ40から受信する。そして、サーバ10は、受信した情報に基づいて、ポイント付与処理(限定ではなく、第1値に基づくポイント数を第1識別情報に関連付ける処理の一例)を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された条件に基づいて、ユーザの第2識別情報に関連付けられた価値単位の値のうちの第1値の関連付けが第2情報処理装置によって解除される。その上で、第1情報処理装置は、第2情報処理装置から受信した情報に基づいて、第1値に基づくポイント数をユーザの第1識別情報に関連付けることができる。
また、本実施例は、サーバ10(限定ではなく、第1情報処理装置の一例)と通信する証券取引サーバ40(限定ではなく、第2情報処理装置の一例)は、ユーザの証券取引サービスのアカウント(限定ではなく、第2識別情報の一例)に関連付けられた買付可能金額(限定ではなく、価値単位の値の一例)のうちの出金額(限定ではなく、第2値の一例)の関連付けを、ユーザによる出金に関する入力等の条件(限定ではなく、設定された条件の一例)に基づいて解除する処理を行う。そして、証券取引サーバ40は、ポイント付与依頼情報(限定ではなく、第1ポイント数を、ユーザの第1識別情報に関連付けることに関する情報の一例)を通信I/F44によってサーバ10に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2情報処理装置は、設定された条件に基づいて、ユーザの第2識別情報に関連付けられた価値単位の値のうちの第1値の関連付けを解除することができる。また、第2情報処理装置は、第1情報処理装置に、第1値に基づく第1ポイント数をユーザの第1識別情報に関連付けさせることができる。
<第8変形例(1)>
第8実施例では、ポイント付与依頼情報には端末20Aのポイント運用アプリケーションIDと、出金先ポイント数とを含むようにしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、ポイント付与依頼情報には端末20Aのポイント運用アプリケーションIDと、出金額と、移行レートとを含むようにしてもよい。なお、サーバ10のユーザによって移行レートが設定され、証券取引サーバ40に送信される場合、ポイント付与依頼情報には移行レートを含まないようにしてもよい。
この場合、通信I/F14によって証券取引サーバ40からポイント付与依頼情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した出金額を、移行レートに従い、出金先ポイント数に変換する。
<第8変形例(2)>
第8実施例では、出金額が買付可能金額以下である場合、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント出金処理を実行することとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、出金額が総資産額以下である場合、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント出金処理を実行するようにしてもよい。
この場合、ポイント出金処理において、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント出金処理において、買付可能金額が出金額以上となるまで証券口座が保有している金融商品を売却する。そして、証券取引サーバ40の制御部41は、出金額を、移行レートに従い、出金先ポイント数に変換する。そして、証券取引サーバ40の制御部41は、出金額を買付可能金額から減算する。
本変形例は、設定された第2条件は、出金額(限定ではなく、第2値の一例)が総資産額(限定ではなく、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値の一例)以下であるとする条件(限定ではなく、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値に基づく条件の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第8実施例と同様に、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値に基づく条件に基づいて、ユーザの第2識別情報に関連付けられた法定通貨の値のうちの第2値の関連付けを解除し、第2値に基づく第2ポイント数を、ユーザの第1識別情報に関連付けることができる。
<第8変形例(3)>
第8実施例では、ユーザが指定した出金額に応じたポイントをポイント運用サービスのアカウントに有償ポイントとして付与する例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、証券取引アプリケーションを用いて金融商品等の商品を購入し、発生した端数を有償ポイントとして付与するようにしてもよい。
図8-5は、本変形例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
図8-5左側は、限定ではなく例として、図8-2左側の画面において、限定ではなく例として、ユーザによって取引メニューボタンがタップされ、「Z社株」の新規購入(新規発注)が選択されると表示される金融商品発注画面の一例である。
この画面では、限定ではなく例として、「Z社」の株式を指値「6,000」で「100」株発注することが発注条件として設定されている。また、証券口座の買付可能金額が「600,000」円であることが示されている。
金融商品発注画面の下部には、今回の発注で発生する買付可能金額の端数(限定ではなく例として、「1,000」円以下の金額)をポイント運用サービスに出金するか否かを選択するための自動出金選択ボタンWPB1が表示されている。自動出金選択ボタンWPB1のチェックボックスがオンである場合、金融商品の発注において発生した買付可能金額の端数が自動的にポイント運用サービスへ出金される。
限定ではなく例として、自動出金選択ボタンWPB1のチェックボックスがオンの状態で、自動出金選択ボタンWPB1の下にある「買い発注」の文字で示される金融商品発注ボタンOBT2がタップされると、限定ではなく例として、図8-5中央のホーム画面に表示が遷移する。
この画面では、重要通知表示領域NTR1に、図8-5左側において発注した取引が成立し、「Z社」の株式を「5,998」円で「100」株購入したことを示すお知らせNT8が表示されている。
また、重要通知表示領域NTR1には、取引前の買付可能金額「600,000」円から「Z社株」の買付に必要とした「5,998」円×「100」株=「599、800」円を差し引いた取引後の買付可能金額が「200」円と端数になった事に基づいて、ポイント運用サービスXXに「200」円を出金したことを示すお知らせNT9が表示されている。
保有銘柄確認領域ABR1では、ユーザが「Z社」の株式を取得したことにより、株式の項目に「Z社」の銘柄名と、現在の株価「5,998」円とが表示されている。また、現在の株価の下には、株式取得時からの株価の変動が「±0」円であることが示されている。
資産残高表示領域BVR1では、買付可能金額が取引後の端数「200」円の出金により「0」円となり、資産総額が「599、800」円であることが示されている。
図8-5右側の画面は、ポイント付与処理が実行された後、限定ではなく例として、ユーザ操作に基づいて表示される、ポイント運用アプリケーションのおしらせ画面の一例である。
この画面では、「YY証券」から出金された「200」円が、移行レートに従って「200」ポイントに換算され、ポイント運用サービスのアカウントで有償ポイントとして取得されたことを表す、「ポイント取得」のタイトル文字で示されるおしらせPNT5が表示されている。
また、ポイント出金処理が実行されたことに伴い、ポイント残高表示領域PVR1では、獲得運用ポイント残高と有償運用ポイント残高との合計額が「3,650」ポイントから「3,850」ポイントに増加したことが表示されている。
本変形例は、第2値は、商品の発注で発生する買付可能金額の端数(限定ではなく、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値を利用して商品を購入した残りの値の一例)である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値を利用して商品を購入した残りの値を第2値として、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値のうちの第2値の関連付けを解除し、第2値に基づく第2ポイント数が第1識別情報に関連付けられるようにすることができる。
また、この場合、発注する商品は、金融商品とすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値を利用して金融商品を購入した残りの値を第2値として、第2識別情報に関連付けられた価値単位の値のうちの第2値の関連付けを解除し、第2値に基づく第2ポイント数が第1識別情報に関連付けられるようにすることができる。
<第8変形例(4)>
第8実施例では、ユーザが指定した出金額に応じたポイントをポイント運用サービスのアカウントに有償ポイントとして付与する例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーションを介して証券取引サービスのアカウントを開設した場合、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント出金処理において、ユーザが指定した出金額に、証券取引サーバ40において所定のボーナス金額を加算した金額を出金先ポイント数に変換するようにしてもよい。
なお、ポイント運用アプリケーションを介して証券取引サービスのアカウントを開設した場合、サーバ10の制御部11は、ポイント付与処理において、証券取引サーバ40から受信した出金先ポイント数に、所定のボーナスポイントを加算したポイント数を有償ポイントとして付与するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、ポイント運用アプリケーションを介して証券取引サービスのアカウントを開設した場合、移行レートを、限定ではなく例として、「1」円=「2」ポイント等に優遇するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
<第8変形例(5)>
第8実施例では、出金額が買付可能金額以下である場合、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント出金処理を実行することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、出金額として、任意の金額を受け付け、金融市場の変動に伴って、総資産額が出金額以上となった場合、証券取引サーバ40の制御部41は、ポイント出金処理を実行するようにしてもよい。
<第8変形例(6)>
第8実施例では、証券取引サーバ40で管理されるアカウントからポイント運用サービスを提供するサーバ10で管理されるアカウントへ出金が行われたが、これに限定されない。限定ではなく例として、サーバ10と、証券取引サーバ40との他に、ポイントサービスを管理するための不図示のポイント管理サーバを設け、ポイント管理サーバを介して証券取引サーバ40からサーバ10への出金が行われるようにしてもよい。
この場合、ポイントアプリケーションアカウント管理データベースにおいて、ポイント残高として、有償ポイント残高と獲得ポイント残高とを管理する。
そして、証券取引サーバ40は、ポイント付与依頼情報をポイント管理サーバに送信し、ポイント管理サーバは、ポイント付与依頼情報を受信すると、ポイント付与処理を実行する。
<第8変形例(7)>
第8実施例では、ユーザが指定した出金額に応じたポイントをポイント運用サービスのアカウントに有償ポイントとして付与する例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、有償ポイントと無償ポイントとを区別せずに、ポイントを付与するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155には、第1のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Aを用いる。そして、ポイント付与処理において、サーバ10の制御部11は、受信した出金先ポイント数を、受信したポイント運用アプリケーションIDのアカウントにおける運用ポイント残高に加算する。
<第9実施例>
第4実施例では、ポイント運用アプリケーションIDと、証券取引アプリケーションIDとが独立している例を示したが、これに限定されない。
第9実施例は、ポイント運用アプリケーションと証券取引アプリケーションとにおいて、共通の識別情報(以下、「共通アプリケーションID」と呼称する。)を用いる実施例である。
第9実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
図9-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、ポイント運用アプリケーション管理処理プログラム151と、共通アカウント登録データ159と、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155とが記憶される。
図9-2は、本実施例において証券取引サーバ40の記憶部45に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部45には、限定ではなく例として、証券取引アプリケーション管理処理プログラム451と、証券取引基幹業務処理プログラム452と、共通アカウント登録データ459と、証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455と、金融商品管理データベース457とが記憶される。
共通アカウント登録データ159は、アプリケーション(この例ではポイント運用アプリケーションと証券取引アプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図9-3に示す。
共通アカウント登録データ159には、限定ではなく例として、ユーザ名と、共通アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
ユーザ名は、ポイント運用アプリケーションと証券取引アプリケーションとを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがポイント運用アプリケーションまたは証券取引アプリケーションを利用する際に登録する氏名が記憶される。
共通アプリケーションIDは、ポイント運用アプリケーションと証券取引アプリケーションとのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
この共通アプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10または証券取引サーバ40によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
共通アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、ポイント運用アプリケーションと証券取引アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
共通アカウント登録データ459は、限定ではなく例として、共通アカウント登録データ159と同様のデータ構成とすることができる。
なお、共通アカウント登録データ159と共通アカウント登録データ459とで記憶される情報は、同期されるようにすることができる。
本実施例では、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155として、限定ではなく例として、第1のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Aを用いることができる。ただし、第1のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Aにおけるポイント運用アプリケーションIDの項目には、共通アプリケーションIDが記憶される。
また、本実施例では、証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455として、限定ではなく例として、第1の証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455Aを用いることができる。ただし、第1の証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455Aにおける証券取引アプリケーションIDの項目には、共通アプリケーションIDが記憶される。
<処理>
処理については、限定ではなく例として、図4-3における各処理において、ポイント運用アプリケーションIDと証券取引アプリケーションIDとを共通アプリケーションIDに置き換えることで、同様に実行することが可能なため、再度の説明を省略する。
<第9実施例の効果>
本実施例は、ユーザのポイント数とユーザの法定通貨の値とが、共通アプリケーションID(共通アカウント)によって管理される(限定ではなく、第2識別情報は第1識別情報であることの一例)構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、共通の識別情報に対してユーザのポイント数とユーザの法定通貨の値とを関連付けることができる。これにより、ユーザのポイント数とユーザの法定通貨の値とが一元管理されるようにすることができる。
<第9変形例(1)>
第9実施例では、ポイント運用サービスのポイントを証券取引サービスの買付可能金額に移行する例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、証券取引サービスにおける買付可能金額の一例または全部を出金し、ポイント運用サービスのポイントとして付与するようにしてもよい。
この場合、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155として、限定ではなく例として、第3のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Cを用いることができる。ただし、第3のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Cにおけるポイント運用アプリケーションIDの項目には、共通アプリケーションIDが記憶される。
処理については、限定ではなく例として、図8-4における各処理において、ポイント運用アプリケーションIDと証券取引アプリケーションIDとを共通アプリケーションIDに置き換えることで、同様に実行することが可能なため、再度の説明を省略する。
<第9変形例(2)>
第9実施例では、ポイント運用サービスにおける運用ポイント残高と、証券取引サービスにおける買付可能金額を区別して管理していたが、これに限定されない。限定ではなく例として、運用ポイント残高と買付可能金額を区別せず、運用ポイント残高の増減に応じて買付可能金額が増減し、また、買付可能金額の増減に応じて運用ポイント残高が増減するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
限定ではなく例として、移行レートが「1」ポイント=「1」円であり、この共通アプリケーションIDの買付可能金額が「100,000」円である場合、運用ポイント残高は「100,000」ポイントとなる。
このとき、限定ではなく例として、運用中ポイント評価額が「2,320」ポイントである場合、運用中の全ポイントをポイント運用から外すと、運用ポイント残高は「102,320」ポイントと増加する。このとき、買付可能金額は「102,320」円となる。
また、限定ではなく例として、「10,000」円分の金融商品を証券取引サービスにおいて購入した場合、買付可能金額は「92,320」円に減少する。このとき、運用ポイント残高は「92,320」ポイントとなる。
すなわち、本変形例では、ポイント運用サービスにおけるポイントから証券取引サービスにおける法定通貨価値への変換・移動(移行)や、証券取引サービスにおける法定通貨価値からポイント運用サービスにおけるポイントへの変換・移動(付与)が同期的に実行される。
なお、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155として、限定ではなく例として、第3のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Cを用いることで、有償運用ポイント残高と買付可能金額を区別せず、有償運用ポイント残高の増減に応じて買付可能金額が増減し、また、買付可能金額の増減に応じて有償運用ポイント残高が増減するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
また、共通アプリケーションIDを用いずに、ポイント運用アプリケーションIDと証券取引アプリケーションIDとを区別した状態で、運用ポイント残高と買付可能金額を区別せず、運用ポイント残高の増減に応じて買付可能金額が増減し、また、買付可能金額の増減に応じて運用ポイント残高が増減するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
この場合、ポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155として、限定ではなく例として、第3のポイント運用アプリケーションアカウント管理データベース155Cを用いることで、有償運用ポイント残高と買付可能金額を区別せず、有償運用ポイント残高の増減に応じて買付可能金額が増減し、また、買付可能金額の増減に応じて有償運用ポイント残高が増減するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
なお、証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455として、限定ではなく例として、第2の証券取引アプリケーションアカウント管理データベース455Bを用いることで、運用ポイント残高と証券ポイント残高とを区別せず、運用ポイント残高の増減に応じて証券ポイント残高が増減し、また、証券ポイント残高の増減に応じて運用ポイント残高が増減するようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
上記の内容を総括すると、本変形例において、ポイント運用サービスと証券取引サービスとにおいて、同期させ共通化可能な構成要素は、限定ではなく例として、以下の例が挙げられる。
(A)ポイント運用アプリケーションIDと証券取引アプリケーションIDとが区別される場合。
・運用ポイント残高と買付可能金額
・有償運用ポイント残高と買付可能金額
・運用ポイント残高と証券ポイント残高
(B)ポイント運用アプリケーションIDと証券取引アプリケーションIDとが区別されない場合。
・運用ポイント残高と買付可能金額
・有償運用ポイント残高と買付可能金額
・運用ポイント残高と証券ポイント残高
本変形例は、ユーザのポイント数とユーザの法定通貨の値とが、アカウントが区別されて共通化される(限定ではなく、第2識別情報は第1識別情報とは異なることの一例)構成、またはアカウントが区別されずに共通化される(限定ではなく、第2識別情報は第1識別情報であることの一例)構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1識別情報と第2識別情報との関係に依らず、ユーザのポイント数とユーザの法定通貨の値とが適切に管理されるようにすることができる。
<他の実施例(1)>
上記の実施例では、ポイント運用における指標値と関連する金融商品の銘柄を提示する場合について説明したがこれに限定されない。限定ではなく例として、ポイント運用に複数の運用コースが用意されている場合、ユーザに対してお勧めの運用コースに関する情報を報知させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、ユーザに対してお勧めの運用コースに関する推奨運用コース情報を生成する。そして、サーバ10の制御部11は、1以上の運用コースに関する情報である推奨運用コース情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する。通信I/F22によってサーバ10から推奨運用コース情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信した推奨運用コース情報を表示部24に表示させる。
なお、端末20Aの制御部21が、推奨運用コース情報を生成し、表示部24に表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
推奨運用コース情報は、限定ではなく例として、以下のユーザ情報に基づいて、推奨する運用コースを選択することができる。
(1)ポイント投資期間
限定ではなく例として、ポイント投資期間が長い場合、指標値の変動の幅は小さいが長期的に上昇傾向にある運用コースを推奨する。
(2)運用するポイント数
限定ではなく例として、運用するポイント数が少ない場合、運用損が小さいため、ボラティリティが高い投機的な運用コースを推奨する。
(3)運用コースごとの運用成績
限定ではなく例として、一定期間内の上昇率が高い運用コースを推奨する。
(4)ユーザの趣味嗜好
限定ではなく例として、ユーザの趣味が「自転車」の場合、自転車メーカーの株価に連動する運用コースを推奨する。
(5)ユーザの購買履歴
限定ではなく例として、ユーザがポイント運用サービスの事業者と提携するショッピングサイトで家電製品を頻繁に購入している場合、家電メーカーの株価に連動する運用コースを推奨する。
(6)ユーザの性格診断
限定ではなく例として、ユーザの性格が怖がりの場合、ボラティリティが低い運用コースを推奨する。
(7)ユーザの占い結果
限定ではなく例として、ユーザの生年月日から占われた星占いの結果が芳しくない場合、ボラティリティが低い運用コースを推奨する。
(8)ユーザが好きな有名人
限定ではなく例として、有名人が行っている投資傾向が公開されている場合、その有名人と同様のポートフォリオとなる運用コースを推奨する。
(9)ユーザが尊敬する投資家
限定ではなく例として、尊敬する投資家の投資スタンスに近いポートフォリオとなる運用コースを推奨する。
本実施例は、端末20が、端末20のユーザの情報に基づいて、推奨運用コースの情報等(限定ではなく、指標値の候補の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、ユーザの情報に基づいて、適切な指標値の候補をユーザに報知することができる。
また、この場合、端末20のユーザの情報は、端末20のユーザのポイント投資期間、運用ポイント数、運用成績などの情報(限定ではなく、ポイント数の運用の関する情報の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、ポイント数と指標値との関連付けに基づく、ポイント数の運用に関する情報に基づいて、より適切な指標値の候補をユーザに報知することができる。
また、この場合、端末20のユーザの情報は、端末20のユーザの趣味嗜好、購買履歴、性格診断などの情報(限定ではなく、ユーザの属性情報の一例)を含むようにすることができる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、ユーザの属性情報に基づいて、より適切な指標値の候補をユーザに報知することができる。
<他の実施例(2)>
上記の実施例では、ポイント運用における指標値は変動によってポイント運用に追加した時点における指標値を下回る可能性が生じるが、これに限定されない。限定ではなく例として、ポイント運用における指標値は、ポイント運用に追加した時点における指標値を下回らないようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
資産運用の入門窓口の一種とも言えるポイント運用において損失が発生する場合、ユーザは資産運用に対して過度に慎重になり、証券口座における金融商品の運用を諦めてしまう可能性が生じる。そのため、限定ではなく例として、儲かる可能性が高い運用コースとして、指標値が下がらない、あるいは、短期的には上下するが長期的には必ず上昇する、仮想的な指標値を持つ運用コース(以下、「入門者コース」と呼称する。)を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
なお、入門者コースにおいて1日に得られる運用益には上限を設けるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、ユーザがポイント運用サービスの事業者と提携する証券会社の証券口座を未開設の場合、入門者コースが運用コースとして選択可能であるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、ユーザ情報としてユーザの信用スコア(ソーシャルスコア)が利用可能な場合、信用スコア(ソーシャルスコア)が一定値以下の場合には、入門者コースが運用コースとして選択可能であるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
本実施例は、指標値が、端末20のユーザがポイント運用に追加した時点における指標値の値(限定ではなく、基準値の一例)を下回らないようにする構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、指標値が、ユーザがポイントを指標値に関連付けたときの値である基準値を下回らないようにすることで、ユーザにモチベーションを低下させないようにする、またはユーザのモチベーションを向上させることができる。
<他の実施例(3)>
上記の実施例では、証券サービスのアカウントからポイント運用サービスのアカウントへ出金する場合、ポイント運用におけるポイントが有償ポイントと獲得ポイントとに区別される例を示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、証券サービスのアカウントからポイント運用サービスのアカウントへ出金が出来ない場合においても、ポイント運用におけるポイントを有償ポイントと獲得ポイントとの2種類のポイントで構成するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
ポイント運用サービスのポイントが有償ポイントと獲得ポイントとで構成される場合、限定ではなく例として、有償ポイントと獲得ポイントとでは運用可能な運用コースが異なるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。限定ではなく例として、有償ポイントにおける運用コースは、獲得ポイントにおける運用コースよりもボラティリティやレバレッジが高い指標値を用いるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、有償ポイントと獲得ポイントとでは、ポイント移行における移行レートが異なるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。限定ではなく例として、有償ポイントの移行レートを「1」ポイント=「2」円、獲得ポイントの移行レートを「1」ポイント=「1」円のように有償ポイントの移行レートを優遇するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
40 証券取引サーバ

Claims (17)

  1. ユーザの端末によって実行されるプログラムであって、
    値が変動する、複数の指標値に関連付けられ、複数の前記指標値の変動に基づいて変動される前記ユーザのポイントの数であるポイント数であって、前記ポイント数に関連付けられた複数の前記指標値に基づく、複数の投資対象の候補に関する候補情報を前記端末の制御部によって取得することが前記端末によって実行され、
    複数の前記指標値は、第1指標値と第2指標値とを含み、
    複数の前記候補情報は、第1候補情報と、第2候補情報とを含み、
    前記ポイント数は、前記ポイント数のうちの第1ポイント数が前記第1指標値に関連付けられ、前記ポイント数のうちの第2ポイント数が前記第2指標値に関連付けられ、
    前記第1ポイント数の第1割合と、前記第2ポイント数の第2割合とに基づき、前記第1割合に基づく第1投資割合の情報を含む前記第1候補情報と、前記第2割合に基づく第2投資割合の情報を含む第2候補情報とを前記端末の表示部に表示することと、
    前記ユーザによる前記表示部に対する入力に基づいて、前記第1投資割合の情報と、前記第2投資割合の情報とを変更する制御を前記制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
  2. 請求項1に記載のプログラムであって、
    前記候補情報は、前記指標値に関連する情報を含む。
  3. 請求項2に記載のプログラムであって、
    前記候補情報は、前記指標値と同じ情報を含む。
  4. 請求項2または請求項3に記載のプログラムであって、
    前記指標値は、株価を含み、
    前記候補情報は、前記株価に関連する情報を含む。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
    前記候補情報は、前記ユーザの資産に基づく情報である。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
    前記指標値の変動に関する第1表示を前記表示部に表示することが前記端末によって実行される。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
    前記ポイント数を前記表示部に表示することが前記端末によって実行される。
  8. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記ユーザの情報に基づいて、前記指標値の候補を前記表示部に表示することが前記端末によって実行される。
  9. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記ユーザの情報は、前記ポイント数と前記指標値との関連付けに基づく、前記ポイント数の運用に関する情報を含む。
  10. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記ユーザの情報は、前記ユーザの属性情報を含む。
  11. 請求項から請求項10のいずれか一項に記載のプログラムであって、
    前記指標値は、前記ユーザが前記ポイントを前記指標値に関連付けたときの値である基準値を下回らない。
  12. 請求項から請求項11のいずれか一項に記載のプログラムであって、
    前記ポイント数は、有料ポイント数と、無料ポイント数とを含む。
  13. 請求項12に記載のプログラムであって、
    前記有料ポイント数に基づく第1利益情報と、前記無料ポイント数に基づく第2利益情報とを前記表示部に表示することが前記端末によって実行される。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のプログラムであって、
    前記指標値は、前記ポイントに基づくポイント運用の指標値であり、
    前記候補情報は、証券口座に基づく情報である。
  15. ユーザの端末の情報処理方法であって、
    値が変動する、複数の指標値に関連付けられ、複数の前記指標値の変動に基づいて変動される前記ユーザのポイントの数であるポイント数であって、前記ポイント数に関連付けられた複数の前記指標値に基づく、複数の投資対象の候補に関する候補情報を前記端末の制御部によって取得することを含み、
    複数の前記指標値は、第1指標値と第2指標値とを含み、
    複数の前記候補情報は、第1候補情報と、第2候補情報とを含み、
    前記ポイント数は、前記ポイント数のうちの第1ポイント数が前記第1指標値に関連付けられ、前記ポイント数のうちの第2ポイント数が前記第2指標値に関連付けられ、
    前記第1ポイント数の第1割合と、前記第2ポイント数の第2割合とに基づき、前記第1割合に基づく第1投資割合の情報を含む前記第1候補情報と、前記第2割合に基づく第2投資割合の情報を含む第2候補情報とを前記端末の表示部に表示することと、
    前記ユーザによる前記表示部に対する入力に基づいて、前記第1投資割合の情報と、前記第2投資割合の情報とを変更する制御を前記制御部によって行うこととを含む。
  16. ユーザの端末であって、
    値が変動する、複数の指標値に関連付けられ、複数の前記指標値の変動に基づいて変動される前記ユーザのポイントの数であるポイント数であって、前記ポイント数に関連付けられた複数の前記指標値に基づく、複数の投資対象の候補に関する候補情報を取得する制御部を備え、
    複数の前記指標値は、第1指標値と第2指標値とを含み、
    複数の前記候補情報は、第1候補情報と、第2候補情報とを含み、
    前記ポイント数は、前記ポイント数のうちの第1ポイント数が前記第1指標値に関連付けられ、前記ポイント数のうちの第2ポイント数が前記第2指標値に関連付けられ、
    前記第1ポイント数の第1割合と、前記第2ポイント数の第2割合とに基づき、前記第1割合に基づく第1投資割合の情報を含む前記第1候補情報と、前記第2割合に基づく第2投資割合の情報を含む第2候補情報とを表示する表示部を備え、
    前記制御部は、前記ユーザによる前記表示部に対する入力に基づいて、前記第1投資割合の情報と、前記第2投資割合の情報とを変更する制御を行う。
  17. ユーザの端末であって、
    メモリに記憶されたプログラムを読み出し、前記プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、
    前記プロセッサーは、
    値が変動する、複数の指標値に関連付けられ、複数の前記指標値の変動に基づいて変動される前記ユーザのポイントの数であるポイント数であって、前記ポイント数に関連付けられた複数の前記指標値に基づく、複数の投資対象の候補に関する候補情報を取得することを実行し、
    複数の前記指標値は、第1指標値と第2指標値とを含み、
    複数の前記候補情報は、第1候補情報と、第2候補情報とを含み、
    前記ポイント数は、前記ポイント数のうちの第1ポイント数が前記第1指標値に関連付けられ、前記ポイント数のうちの第2ポイント数が前記第2指標値に関連付けられ、
    前記プロセッサーは、
    前記第1ポイント数の第1割合と、前記第2ポイント数の第2割合とに基づき、前記第1割合に基づく第1投資割合の情報を含む前記第1候補情報と、前記第2割合に基づく第2投資割合の情報を含む第2候補情報とを前記端末の表示部に表示する制御と、
    前記ユーザによる前記表示部に対する入力に基づいて、前記第1投資割合の情報と、前記第2投資割合の情報とを変更する制御とを行う。
JP2021030661A 2021-02-26 2021-02-26 プログラム、情報処理方法、端末 Active JP7436408B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021030661A JP7436408B2 (ja) 2021-02-26 2021-02-26 プログラム、情報処理方法、端末
PCT/JP2021/046546 WO2022181004A1 (ja) 2021-02-26 2021-12-16 プログラム、情報処理方法、端末、システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021030661A JP7436408B2 (ja) 2021-02-26 2021-02-26 プログラム、情報処理方法、端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022131629A JP2022131629A (ja) 2022-09-07
JP7436408B2 true JP7436408B2 (ja) 2024-02-21

Family

ID=83152896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021030661A Active JP7436408B2 (ja) 2021-02-26 2021-02-26 プログラム、情報処理方法、端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7436408B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7543504B1 (ja) 2023-08-18 2024-09-02 PayPay株式会社 決済装置、決済システム、決済方法、およびプログラム

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001344418A (ja) 2000-06-01 2001-12-14 Toyota Motor Corp 金融商品の買い付け支援方法及び買い付け支援システム
JP2002312592A (ja) 2001-04-18 2002-10-25 Daiwa Securities Group Inc 年金運用管理システム及び同システムに適用するプログラム
JP2004326379A (ja) 2003-04-24 2004-11-18 Hitachi Ltd 資産運用支援システムおよび資産運用支援方法
JP2014182701A (ja) 2013-03-21 2014-09-29 Nomura Securities Co Ltd 株式銘柄推薦装置、株式銘柄推薦方法、プログラム、および株式銘柄推薦システム
JP2018036922A (ja) 2016-08-31 2018-03-08 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP2018092265A (ja) 2016-11-30 2018-06-14 株式会社日立製作所 取引支援装置および取引支援方法
JP2018092475A (ja) 2016-12-06 2018-06-14 株式会社クレディセゾン ポイント管理システムおよびポイント管理方法
JP2019091508A (ja) 2017-06-30 2019-06-13 ライジングブル投資顧問株式会社 アドバイスデータ生成システム
JP2019159454A (ja) 2018-03-08 2019-09-19 株式会社日経金融工学研究所 資金移動管理システム、資金移動管理方法、情報処理装置及び資金移動管理プログラム
JP2019160196A (ja) 2018-03-16 2019-09-19 株式会社お金のデザイン ポイント投資システム、及び投資ポイント管理方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001344418A (ja) 2000-06-01 2001-12-14 Toyota Motor Corp 金融商品の買い付け支援方法及び買い付け支援システム
JP2002312592A (ja) 2001-04-18 2002-10-25 Daiwa Securities Group Inc 年金運用管理システム及び同システムに適用するプログラム
JP2004326379A (ja) 2003-04-24 2004-11-18 Hitachi Ltd 資産運用支援システムおよび資産運用支援方法
JP2014182701A (ja) 2013-03-21 2014-09-29 Nomura Securities Co Ltd 株式銘柄推薦装置、株式銘柄推薦方法、プログラム、および株式銘柄推薦システム
JP2018036922A (ja) 2016-08-31 2018-03-08 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP2018092265A (ja) 2016-11-30 2018-06-14 株式会社日立製作所 取引支援装置および取引支援方法
JP2018092475A (ja) 2016-12-06 2018-06-14 株式会社クレディセゾン ポイント管理システムおよびポイント管理方法
JP2019091508A (ja) 2017-06-30 2019-06-13 ライジングブル投資顧問株式会社 アドバイスデータ生成システム
JP2019159454A (ja) 2018-03-08 2019-09-19 株式会社日経金融工学研究所 資金移動管理システム、資金移動管理方法、情報処理装置及び資金移動管理プログラム
JP2019160196A (ja) 2018-03-16 2019-09-19 株式会社お金のデザイン ポイント投資システム、及び投資ポイント管理方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
稲毛ゆか,クレディセゾン「ポイント運用サービス」,月刊消費者信用,2018.11.01,第36巻第11号,第52-56頁,ISSN 0288-8122

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022131629A (ja) 2022-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230048957A1 (en) Point of sale computer-implemented investment management technology
US10621561B1 (en) Payment network using tradable financial assets
US11501297B1 (en) Blockchain agnostic token network
JP6096866B1 (ja) 実行装置、実行方法及び実行プログラム
US11915212B2 (en) Payment network for security assets
US10817853B1 (en) Payment network for security assets
US20140006253A1 (en) Location-based credit provision system
BR112020014165A2 (pt) Aparelho de processamento de informação, método de processamento de informação, e meio de armazenamento não transitório legível por computador
KR20200067642A (ko) 저작물 수익권에 대한 중개 서비스 방법
CN110728518A (zh) 信息处理方法、信息处理装置以及非暂时性记录介质
US8595108B2 (en) Contingent payment system
JP7156934B2 (ja) 情報処理方法、プログラムおよび情報処理装置
JP7436408B2 (ja) プログラム、情報処理方法、端末
US8597126B2 (en) Donation incentivation system
JP7273081B2 (ja) プログラム、情報処理方法、システム
WO2022181004A1 (ja) プログラム、情報処理方法、端末、システム
KR20170110343A (ko) 펀딩 플랫폼 및 이를 통한 펀딩 방법
JP5608513B2 (ja) 情報処理端末を活用した送金システム
US20220084120A1 (en) Trading platform for non-monetary digital assets
CN112116445A (zh) 信息处理方法、信息处理装置以及程序
JP2021124860A (ja) プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
JP7146887B2 (ja) プログラム、情報処理方法、情報処理装置
KR102447258B1 (ko) 투자 가이드 모델을 지원하는 거래소 운영 방법 및 시스템
US20120150726A1 (en) Payment system using spending gates
JP2023016582A (ja) プログラム、情報処理方法、システム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210412

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220804

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220804

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20220804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230710

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230718

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20230929

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20231027

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20231108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7436408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150