JP7436063B2 - 牽引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロープ先端に設けられた係止部に牽引対象物を係止して牽引する牽引装置に関する。
従来より、船舶上に設けられたデリックやクレーンなどの牽引装置を用いて、船荷の積み込みや荷下ろしが行われている。
一方、このような牽引装置においては、ロープの巻き戻し及び繰り出しが行われる際に、ロープに作用する張力が小さくなると、牽引装置のウインチ(ロープ巻取手段)のドラムに巻回されているロープに弛みや隙間が生じることによりロープの乱巻が発生し、ロープが損傷するという問題があった。
このようなウインチのロープの乱巻を防止する装置としては、例えば、平行に設けた側板の上辺に首振機構を有するロープ支持手段(緊張装置)に於て、裏側側板の中央に取付けられた油圧モーターで駆動回転され、且つ中央には延長軸を設け、延長軸の外側に摺動孔を有するスライド筒を取付けた圧着滑車のスライド筒に、リング状スライド圧着板を嵌入し、又圧着滑車の延長軸には、摺動可能に押え板を取付けて上記スライド圧着板と押え板とを摺動孔を通して連結してコイルスプリングを挿入し、表側側板に設けた締込ねじでコイルスプリング及び押え板を介してスライド圧着板を上記圧着滑車に可変圧着可能に設け、圧着滑車及びスライド圧着板でロープ(ワイヤー)を挾持回転可能に構成したロープの引っ張り合せによるロープ支持手段を備えた牽引装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1の牽引装置においては、ロープの巻き戻し及び繰り出しの際に、ロープ支持手段のスライド圧着板をコイルスプリングによってロープに圧着させるため、ロープが摩擦により損傷するという問題があった。
さらに、近年、船舶に搭載される牽引装置のロープとして、金属製のワイヤロープから、樹脂製の繊維ロープが用いられるようになってきた。この樹脂製の繊維ロープは、軽量、高強度、塩害で錆びないという特徴を有するが、金属製のワイヤロープよりも摩擦や熱に弱いため、ロープの巻き戻し及び繰り出し時に損傷しやすく、かつ金属製のワイヤロープよりも高価なものであるため、ロープの摩擦損傷の問題はより大きなものとなっていた。
特公昭59-1677号公報
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、ロープ先端に設けられた係止部に牽引対象物を係止して牽引する際のロープの巻き戻し及び繰り出しによるロープの損傷を抑制する牽引装置を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、ロープ巻取手段及び先端滑車の中間に設けられたロープ支持手段が、ロープの繰り出し方向に回転可能な駆動ローラと駆動ローラ方向に付勢された押えローラとを具備し、ロープが張った際、押えローラのみによって支持される構成の牽引装置が、上記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、ロープが弛んだ状態では、押えローラが駆動ローラ方向に付勢されて、駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われ、ロープが張った状態では、押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔して、押えローラでロープを支持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われる構成の牽引装置とすることにより、ロープが弛んだ状態では、確実にロープを支持し、ロープが張った状態では、ロープ支持手段における摩擦によるロープの損傷を抑制できることを見いだした。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]ロープの巻き戻し及び繰り出しを行うロープ巻取手段から繰り出されたロープを、該ロープ巻取手段の前方に設けられたロープ支持手段を介して、該ロープ支持手段のさらに前方に設けられた先端滑車に掛け渡し、前記ロープ先端に設けられた係止部に牽引対象物を係止して牽引する牽引装置であって、
前記ロープ支持手段は、下側又は上側に設けられた、ロープの繰り出し方向に回転可能な駆動ローラと、上側又は下側に設けられた、前記駆動ローラ方向に付勢された押えローラとを具備して、前記駆動ローラ及び押えローラの間に前記ロープを挟持可能となっており、
前記ロープが弛んだ状態では、前記押えローラが駆動ローラ方向に付勢されて、前記駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われ、
前記ロープが張った状態では、前記押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔(離間)して、該押えローラでロープを支持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われる
ことを特徴とする牽引装置。
[2]前記ロープが弛んだ状態でロープを繰り出す際、前記駆動ローラが繰り出し方向に駆動回転することを特徴とする上記[1]記載の牽引装置。
[3]前記駆動ローラの駆動回転によるロープの繰り出し速度が、前記ロープ巻取手段による繰り出し速度よりも速いことを特徴とする上記[2]記載の牽引装置。
[4]前記ロープ支持手段の押えローラの付勢方式が、該押えローラの回転軸とは別に設けられた回動軸を中心に回動する回動式であることを特徴とする上記[1]~[3]記載の牽引装置。
[5]前記ロープ支持手段の押えローラの付勢方式が、該押えローラの回転軸及び前記駆動ローラの回転軸を結ぶ軸線上を直動する直動式であることを特徴とする上記[1]~[3]記載の牽引装置。
[6]前記ロープ支持手段が、押えローラを駆動ローラ方向に付勢する付勢バネを備えていることを特徴とする上記[1]~[5]のいずれか記載の牽引装置。
[7]前記ロープ支持手段が、押えローラを駆動ローラ方向に付勢する付勢バネを備え、該付勢バネの一端が、前記押えローラの回動軸に接続された回動部材の先端に固定されていることを特徴とする上記[4]記載の牽引装置。
[8]前記ロープ支持手段が、押えローラを駆動ローラ方向に付勢する付勢バネを備え、該付勢バネが、前記押えローラの回転軸及び前記駆動ローラの回転軸を結ぶ軸線の押えローラ側延長線上に設けられていることを特徴とする上記[5]記載の牽引装置。
[9]前記ロープが、樹脂製の繊維ロープであることを特徴とする上記[1]~[8]のいずれか記載の牽引装置。
[10]ロープ巻取手段、ロープ支持手段及び先端滑車がジブに設けられ、前記先端滑車に掛け渡して吊り下ろされたロープ先端に設けられた係止部に吊り荷を吊り下げて牽引する牽引装置であって、
前記ロープが弛んだ状態が、ロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられていない状態、又は前記ロープ先端の係止部に吊り下げた吊り荷が着地した状態であり、
前記ロープが張った状態が、ロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられた状態であることを特徴とする上記[1]~[9]のいずれか記載の牽引装置。
[11]ロープ巻取手段、ロープ支持手段及び先端滑車が甲板に設けられ、前記先端滑車に掛け渡して水平方向に繰り出されたロープ先端に設けられた係止部に牽引対象物を係止して牽引する牽引装置であって、
前記ロープが弛んだ状態が、ロープ先端の係止部に牽引対象物が係止されていない状態であり、
前記ロープが張った状態が、ロープ先端の係止部に牽引対象物が係止されて牽引された状態であることを特徴とする上記[1]~[10]のいずれか記載の牽引装置。
[12]船舶上に設置されていることを特徴とする上記[1]~[11]のいずれか記載の牽引装置。
本発明の牽引装置は、ロープ先端に設けられた係止部に牽引対象物を係止して牽引する際のロープの巻き戻し及び繰り出しによるロープの損傷を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る牽引装置を備える船舶を側面から見た概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る牽引装置の概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係る牽引装置の概略斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る牽引装置の駆動ローラ及び押えローラの説明図であり、(a)は押えローラが駆動ローラ方向に付勢され、駆動ローラ及び押えローラの間にロープが挟持された状態を示し、(b)は押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔して、押えローラでロープが支持された状態を示す。 本発明の第1実施形態に係る牽引装置の使用説明図であり、(a)はロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられておらずロープが弛んだ状態を示し、(b)はロープ先端の係止部に吊り下げた吊り荷が着地してロープが弛んだ状態を示し、(c)はロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられてロープが張った状態を示す。 本発明の第2実施形態に係る牽引装置の使用説明図であり、(a)はロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられておらずロープが弛んだ状態を示し、(b)はロープ先端の係止部に吊り下げた吊り荷が着地してロープが弛んだ状態を示し、(c)はロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられてロープが張った状態を示す。 本発明の第3実施形態に係る牽引装置の概略斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る牽引装置の概略正面図である。 本発明の第3実施形態に係る牽引装置の駆動ローラ及び押えローラの説明図であり、(a)は押えローラが駆動ローラ方向に付勢され、駆動ローラ及び押えローラの間にロープが挟持された状態を示し、(b)は押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔して、押えローラでロープが支持された状態を示す。 本発明の第4実施形態に係る牽引装置を備える船舶の概略平面図である。
本発明の牽引装置は、ロープの巻き戻し及び繰り出しを行うロープ巻取手段から繰り出されたロープを、ロープ巻取手段の前方に設けられたロープ支持手段を介して、ロープ支持手段のさらに前方に設けられた先端滑車に掛け渡し、ロープ先端に設けられた係止部に牽引対象物を係止して牽引する牽引装置であって、ロープ支持手段は、下側又は上側に設けられた、ロープの繰り出し方向に回転可能な駆動ローラと、上側又は下側に設けられた、駆動ローラ方向に付勢された押えローラとを具備して、駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持可能となっており、ロープが弛んだ状態では、押えローラが駆動ローラ方向に付勢されて、駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われ、ロープが張った状態では、押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔して、押えローラでロープを支持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われることを特徴とする。
なお、本発明においては、ロープがロープ巻取手段から繰り出される方向を「前方」とし、ロープがロープ巻取手段へ巻き戻される方向を「後方」とする。
本発明の牽引装置は、ロープが弛んだ状態では、押えローラが駆動ローラ方向に付勢されて、駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われることから、ロープを確実に支持することができる。また、ロープが張った状態では、押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔して、押えローラでロープを支持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行うことにより、ロープを支持すると共に、ロープ支持手段における摩擦によるロープの損傷を抑制できる。なお、張ったロープは容易に支持できることから、押えローラのみで十分に支持することができる。このように、本発明の牽引装置は、ロープの巻き戻し及び繰り出しによるロープの損傷を抑制できることから、ロープの長期使用を可能とする。
本発明の牽引装置に適用するロープとしては、牽引対象物を牽引することができる強度を有するものであれば特に制限されるものではなく、例えば、金属製のワイヤロープ、樹脂製の繊維ロープを挙げることができ、軽量、塩害で錆びないことから、樹脂製の繊維ロープ好ましい。本発明においては、このような金属に比して弱い材質のロープに対して特に有用である。金属製のワイヤロープの材質としては、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼、タングステン、チタン、燐青銅等を挙げることができる。また、樹脂製の繊維ロープの材質としては、例えば、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等を挙げることができる。具体的には、ダイニーマ(登録商標)ロープなどの高分子ポリエチレン製の繊維ロープが好ましい。ロープの大きさとしては、牽引装置の形状や大きさに合わせて適宜設定することができ、例えば、径5~120mm程度、長さ5~1000m程度の大きさのロープを挙げることができる。
ロープ先端に設けられた係止部としては、牽引対象物を係止できるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、牽引対象物に設けられた輪状部に掛けることが可能なフック部材や、牽引対象物に設けられた吊フック部を掛けることが可能な輪状部材等を挙げることができる。
以下、本発明の牽引装置におけるロープ巻取手段、ロープ支持手段及び先端滑車について詳細に説明する。
[ロープ巻取手段]
本発明のロープ巻取手段は、牽引装置の後部に設けられており、ロープの巻き戻し及び繰り出しを行う。ロープ巻取手段としては、例えば、円筒形のドラム(巻き胴)にロープを巻き付け、ドラムを回転させてロープの巻き戻し及び繰り出しを行うウインチ(巻上げ機)を挙げることができる。
[ロープ支持手段]
本発明のロープ支持手段は、ロープ巻取手段の前方(牽引装置の中間部)に設けられており、ロープの繰り出し方向に回転可能な駆動ローラと、駆動ローラ方向に付勢された押えローラとを具備しており、駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持可能に構成されている(図2及び3参照)。
ロープ支持手段は、押えローラが駆動ローラ方向に付勢されており、ロープが弛んだ状態では、駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持する。また、ロープが張った状態では、押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔する。
駆動ローラ及び押えローラは、それぞれ上下に配置されるものであり、具体的な配置の態様としては、下側に駆動ローラが配置され、上側に押えローラが配置される態様であってもよく、上側に駆動ローラが配置され、下側に押えローラが配置される態様であってもよい。
この駆動ローラ及び押えローラの配置は、ロープ巻取手段及び先端滑車との位置関係により決定される。例えば、ロープ巻取手段のロープの繰り出し位置と先端滑車のロープが架け渡される位置とを結ぶ仮想線よりも、ロープ支持手段の駆動ローラ及び押えローラがロープを挟持する位置が下方の場合、下側に駆動ローラが配置され、上側に押えローラが配置される(図5参照)。また、ロープ巻取手段のロープの繰り出し位置と、先端滑車のロープが架け渡される位置とを結ぶ仮想線よりも、ロープ支持手段の駆動ローラ及び押えローラがロープを挟持する位置が上方の場合、上側に駆動ローラが配置され、下側に押えローラが配置される(図6参照)。
ロープ支持手段は、通常、上下に配置された駆動ローラ及び押えローラを支持し周囲を包囲する支持枠体を備えており、この支持枠体内で、駆動ローラ及び押えローラの間に前後方向に張設されたロープが挟持されている。支持枠体は、この挟持されたロープをロープ端部から引き抜くことなく、取外し可能に構成されていることが好ましい。これにより、例えば、牽引装置をジブ等に設置した後のロープの交換が容易となる。具体的に例えば、ロープ支持手段は、駆動ローラ及び/又は押えローラが支持枠体から取り外し可能であると共に、支持枠体が、これらのローラを取り外すことによりロープを外部へ取り外し可能となるロープ取出部(間隙)を具備しているものを挙げることができる(図7参照)。これにより、駆動ローラや押えローラのメンテナンスも容易となる。なお、ロープ支持手段が付勢バネを備える場合、付勢バネが取り外し可能に構成されていてもよい。
(駆動ローラ)
駆動ローラは、少なくともロープの繰り出し方向に駆動回転可能に構成されており、ロープが弛んだ状態でロープを繰り出す際、駆動ローラが繰り出し方向に駆動回転することが好ましい。この駆動ローラの駆動回転によるロープの繰り出し速度は、ロープ巻取手段による繰り出し速度よりも速いことが好ましい。これにより、ロープ巻取手段及びロープ支持手段の間のロープの適度な張力を保持し、ロープを緊張させた状態で繰り出すことができ、ロープ巻取手段における乱巻の発生を防止することができる。
(押えローラ)
押えローラは、駆動ローラ方向に付勢されており、空転(フリー回転)可能に構成されている。押えローラの付勢の強さとしては、ロープを挟持する際には確実に支持できる強さであると共に、ロープが弛んだ状態からロープが張った状態に変化するロープの張力により押し上げられる程度の強さである。また、押えローラのロープの張力により押し上げられる範囲としては、ロープの太さやロープ巻取手段に巻かれるロープの繰り出し位置の最下層と最上層との差を考慮して規定することが好ましい。すなわち、ロープ巻取手段に巻かれるロープの量により、ロープ巻取手段からロープが繰り出される位置(高さ)に、例えば100~150mmの差が生じるものであるが、押えローラはこの差を考慮して規定することが好ましい。具体的に例えば、ロープの太さが20mm程度の場合、押えローラのロープの張力により押し上げられる範囲としては10~40mm程度である。また、押えローラの付勢手段としては、駆動ローラ方向に付勢できるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、バネ、シリンダ等を挙げることができる。ロープ支持手段は、押えローラを駆動ローラ方向に付勢する付勢バネを備えていることが好ましい。
押えローラの付勢方式としては、特に制限されるものではなく、例えば、押えローラの回転軸とは別に設けられた回動軸を中心に回動する回動式や、押えローラの回転軸及び駆動ローラの回転軸を結ぶ軸線上を直動する直動式を挙げることができ、直動式が好ましい。
押えローラの付勢方式が付勢バネを用いた回動式の場合、付勢バネの一端が、押えローラの回動軸に接続された回動部材の先端に固定されている態様を挙げることができる(図4参照)。
押えローラの付勢方式が付勢バネを用いた直動式の場合、押えローラの回転軸及び駆動ローラの回転軸を結ぶ軸線の押えローラ側延長線上に設けられている態様を挙げることができる(図8参照)。この態様の場合、付勢バネのスプリング力をダイレクトに押えローラに伝えることができるため、スプリング力の調整が容易である。また、単純な構成であることから、部品数を最小にすることができ、製造コストを抑えることができる。さらに、メンテナンスが容易であり、長期使用が可能である。
付勢バネの線材断面形状としては、例えば、円形状、多角形状等の断面形状を挙げることができ、コンパクトかつ高耐荷重性を有し、安価であり、さらに汎用部材として入手容易かつ安定供給可能な点から、断面多角形状が好ましく、断面四角形が特に好ましい。付勢バネは、スプリング力を調整できる可変式又はスプリング力を調整できない不可変式のいずれであってもよいが、可変式であることが好ましい。具体的に付勢バネが可変式の態様としては、例えば、ケース内部に、コイルバネが収納され、ケース内部のスプリング力(反発力)を調整可能な調整ボルトを具備するものを挙げることができる。
[先端滑車]
本発明の先端滑車は、ロープ支持手段の前方(牽引装置の前部)に設けられており、上記ロープ巻取手段から繰り出されたロープを、ロープ支持手段を介して、掛け渡すものである。先端滑車の態様としては、特に制限されるものではなく、例えば、垂直(回転軸が水平方向)に設けられ、ロープを掛け渡して吊り下ろす態様や、水平(回転軸が垂直方向)に設けられ、ロープを掛け渡して水平方向に繰り出す態様を挙げることができる。先端滑車が水平に設けられ、ロープを掛け渡して水平方向に繰り出す態様の場合、先端滑車が垂直に設けられ、ロープを掛け渡して吊り下ろす態様と比較して、ロープの先端が重力により引っ張られる力がなく、ロープが弛み易いものであるが、このようなロープが弛み易い場合であっても、本発明の牽引装置は、駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われることから、ロープを確実に支持することができる。
本発明の牽引装置は、その設置態様は特に制限されるものではなく、例えば、起伏、伸縮、旋回等が可能なジブなどに設置してクレーンやデリックとして用いるものであってもよいし、床などに直接設置するものであってもよい。また、本発明の牽引装置は、船舶上に設置することができる。船舶上に設置される場合、例えば、船舶の甲板に設置する態様や、船舶に設けられたジブに設置する態様を挙げることができる。船舶に搭載する場合の牽引対象物としては、例えば、船荷、漁網、たも網等を挙げることができる。
牽引装置がジブに設置される場合、ロープ巻取手段、ロープ支持手段及び先端滑車がジブに設けられ、先端滑車に掛け渡して吊り下ろされたロープ先端に設けられた係止部に吊り荷を吊り下げて牽引する。この場合、ロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられていない状態、又はロープ先端の係止部に吊り下げた吊り荷が着地した状態がロープが弛んだ状態となり、ロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられた状態がロープが張った状態となる。なお、牽引装置は、ジブの下部に配置されるものであってもよいし、上部に配置されるものであってもよい。
牽引装置が船舶の甲板に設置される場合、ロープ巻取手段、ロープ支持手段及び先端滑車が甲板に設けられ、先端滑車に掛け渡して水平方向に繰り出されたロープ先端に設けられた係止部に牽引対象物を係止して牽引する。この場合、ロープ先端の係止部に牽引対象物が係止されていない状態がロープが弛んだ状態となり、ロープ先端の係止部に牽引対象物が係止されて牽引された状態がロープが張った状態となる。
次に、本発明の牽引装置の使用方法(動作)について説明する。
本発明の牽引装置のロープが弛んだ状態の場合、押えローラが駆動ローラ方向に付勢されて、駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われる(図4(a)、図5(a)(b)参照)。これにより、ロープを確実に支持することができる。
一方、ロープが張った状態の場合、押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔して、押えローラでロープを支持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われる(図4(b)、図5(c)参照)。これにより、ロープが駆動ローラからの圧着から解放され、フリー回転の押えローラのみによって支持されることになることから、ロープの摩擦による損傷を抑制することができる。なお、張ったロープは容易に支持できることから、押えローラのみで十分に支持することができる。
以下、図面を用いて本発明の牽引装置の実施形態を具体的に説明するが、本発明は本実施形態に制限されるものではない。
ここで、図1は、本発明の第1実施形態に係る牽引装置を備える船舶を側面から見た概略断面図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る牽引装置の概略側面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る牽引装置の概略斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態に係る牽引装置の駆動ローラ及び押えローラの説明図であり、(a)は押えローラが駆動ローラ方向に付勢され、駆動ローラ及び押えローラの間にロープが挟持された状態を示し、(b)は押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔して、押えローラでロープが支持された状態を示す。図5は、本発明の第1実施形態に係る牽引装置の使用説明図であり、(a)はロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられておらずロープが弛んだ状態を示し、(b)はロープ先端の係止部に吊り下げた吊り荷が着地してロープが弛んだ状態を示し、(c)はロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられてロープが張った状態を示す。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る牽引装置1は、船舶2に搭載されており、船舶2上に設けられたたも網3を牽引可能に構成されている。なお、図1中、たも網3は、棒状の柄部と柄部の先端に設けられた網部とを有するものであるが、柄部を省略している。
図1に示すように、牽引装置1は、船舶2上のジブ10に設けられており、ロープ巻取手段としてのウインチ12と、ロープ支持手段14と、先端滑車16とを備えている。
ウインチ12は、ジブ10の後部に設けられ、超高分子量ポリエチレン製の繊維ロープ18を巻き付けた円筒形のドラム20を備えており、ドラム20を回転させて繊維ロープ18の巻き戻し及び繰り出しを行う。
ロープ支持手段14は、ウインチ12の前方かつジブ10の中間部に設けられている。
図2及び図3に示すように、ロープ支持手段14は、下側に設けられた駆動ローラ22と、上側に設けられた押えローラ24と、押えローラ24を駆動ローラ22方向に付勢する付勢バネ26とを具備しており、駆動ローラ22及び押えローラ24の間に繊維ロープ18を挟持可能に構成されている。
図4に示すように、牽引装置1の押えローラ24の付勢方式は、押えローラ24の回転軸27とは別に設けられた回動軸28を中心に回動する回動式である。具体的には、付勢バネ26a,26bの一端が、押えローラ24の回動軸28に接続された回動部材29a,29bの先端に固定され、押えローラ24が上下方向に回動可能となっている。繊維ロープ18が弛んだ状態では、押えローラ24が付勢バネ26a及び26bにより駆動ローラ22方向に付勢されることにより、駆動ローラ22及び押えローラ24の間に繊維ロープ18を挟持する(図4(a))。また、繊維ロープ18が張った状態では、押えローラ24が付勢と反対に働く繊維ロープ18の張力により駆動ローラ22から離隔して、押えローラ24で繊維ロープ18を支持する(図4(b))。
図1に示すように、先端滑車16は、ロープ支持手段14の前方かつジブ10の前部に垂直に設けられており、ウインチ12から繰り出された繊維ロープ18を、ロープ支持手段14を介して、掛け渡して吊り下ろす。吊り降ろされた繊維ロープ18の先端には、係止部としてのフック部材30が設けられており、たも網3の網部を係止している。
上記本発明の第1実施形態に係る牽引装置1の動作について、図5を用いて具体的に説明する。なお、牽引対象物として吊り荷32を牽引する場合について説明する。
図5(a)及び(b)に示すように、繊維ロープ18先端のフック部材30に吊り荷32が吊り下げられておらずロープが弛んだ状態(図5(a))や、繊維ロープ18先端のフック部材30に吊り下げた吊り荷32が着地してロープが弛んだ状態(図5(b))の場合、第1実施形態に係る牽引装置1は、押えローラ24が駆動ローラ22方向に付勢バネ26により付勢されて、駆動ローラ22及び押えローラ24の間に繊維ロープ18を挟持して、繊維ロープ18の巻き戻し及び繰り出しが行われる(図4(a)参照)。この状態で、ウインチ12を繰り出し操作した場合、ロープ支持手段14が、繊維ロープ18を挟持して確実に支持すると共に、駆動ローラ22の駆動回転による繊維ロープ18の繰り出し速度を、ウインチ12による繰り出し速度よりも速い速度で駆動することにより、ウインチ12のドラム20での乱巻を防止し、繊維ロープ18の損傷を防止することができる。
一方、図5(c)に示すように、繊維ロープ18先端のフック部材30に吊り荷32が吊り下げられてロープが張った状態の場合、第1実施形態に係る牽引装置1は、押えローラ24が繊維ロープ18の張力により駆動ローラ22から上方に離隔して、押えローラ24で繊維ロープ18を支持して繊維ロープ18の巻き戻し及び繰り出しが行われる。この状態では、繊維ロープ18が駆動ローラ22と接触せずに、フリー回転の押えローラ24のみによって支持されることになることから、繊維ロープ18の摩擦による損傷を抑制することができる。また、繊維ロープ18が張った状態であるため、ウインチ12のドラム20での乱巻は発生しない。
次に、第2実施形態に係る牽引装置について説明する。なお、上記牽引装置1と同様の構成の部材については、同一符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、ロープ支持手段が上側に設けられた駆動ローラと下側に設けられた押えローラとを具備している点で上記第1実施形態と異なる。
図6に示すように、第2実施形態に係る牽引装置4は、ロープ支持手段34が、上側に設けられた駆動ローラ36と下側に設けられた押えローラ38とを具備している。第2実施形態に係る牽引装置4の動作としては、繊維ロープ18先端のフック部材30に吊り荷32が吊り下げられておらずロープが弛んだ状態(図6(a))や、繊維ロープ18先端のフック部材30に吊り下げた吊り荷32が着地してロープが弛んだ状態(図6(b))の場合、押えローラ38が駆動ローラ36方向に付勢バネ40により付勢されて、駆動ローラ36及び押えローラ38の間に繊維ロープ18を挟持して繊維ロープ18の巻き戻し及び繰り出しが行われる。
一方、図6(c)に示すように、繊維ロープ18先端のフック部材30に吊り荷32が吊り下げられてロープが張った状態の場合、第2実施形態に係る牽引装置4は、押えローラ38が繊維ロープ18の張力により駆動ローラ36から下方に離隔して、押えローラ38で繊維ロープ18を支持して繊維ロープ18の巻き戻し及び繰り出しが行われる。
次に、第3実施形態に係る牽引装置について説明する。
ここで、図7は、本発明の第3実施形態に係る牽引装置の概略斜視図である。図8は、本発明の第1実施形態に係る牽引装置の概略正面図である。図9は、本発明の第3実施形態に係る牽引装置の駆動ローラ及び押えローラの説明図であり、(a)は押えローラが駆動ローラ方向に付勢され、駆動ローラ及び押えローラの間にロープが挟持された状態を示し、(b)は押えローラがロープの張力により駆動ローラから離隔して、押えローラでロープが支持された状態を示す。なお、上記牽引装置1と同様の構成の部材については、同一符号を付して説明を省略する。また、図8は、ロープ支持手段の下部を断面で示し、より容易に理解できるように記載している。
本実施形態においては、押えローラの付勢方式が直動式である点で上記第2実施形態と異なる。
図7及び図8に示すように、第3実施形態に係る牽引装置4’は、ロープ支持手段50が、上側に設けられた駆動ローラ52と、下側に設けられた押えローラ54と、押えローラ54を駆動ローラ52方向に付勢する付勢バネ56を具備する付勢バネ装置58とを備えており、駆動ローラ52及び押えローラ54の間に繊維ロープ18を挟持可能に構成されている。
ロープ支持手段50は、上下に配置された駆動ローラ52及び押えローラ54を支持し周囲を包囲する支持枠体64を備えている。支持枠体64は、その上部がジブ10に固定されており、その底部には、繊維ロープ18の太さよりも大きな間隙であるロープ取出部66を備え、かかるロープ取出部66は、牽引装置使用時には、閉塞体68により閉塞されている。牽引装置不使用時に、必要に応じて、押えローラ54、付勢バネ装置58及び閉塞体68を取り外すことにより、ロープ取出部66より、繊維ロープ18を出し入れできる。
図8に示すように、付勢バネ装置58は、押えローラ54の下方の円筒状の収容ケース60内部に、線材断面が四角形のコイルバネからなる付勢バネ56が収納され、収容ケース60内部の付勢バネ56のスプリング力(反発力)を調整可能な調整ボルト62を具備している。この調整ボルト62の締緩により、付勢バネ56を上方へ押し上げて押えローラ54を付勢するスプリング力の調整が可能となっている。
すなわち、図9に示すように、牽引装置4’においては、押えローラ54の回転軸70及び駆動ローラ52の回転軸72を結ぶ軸線上を直動する直動式に構成されている。具体的には、付勢バネ56(付勢バネ装置58)は、駆動ローラ52及び押えローラ54の回転軸70、72を結ぶ軸線の押えローラ側延長線上に設けられ、押えローラ54を下方から支持して上下方向に直動可能に固定されている。繊維ロープ18が弛んだ状態では、押えローラ54が付勢バネ56により駆動ローラ52方向に付勢されることにより、駆動ローラ52及び押えローラ54の間に繊維ロープ18を挟持する(図9(a))。また、繊維ロープ18が張った状態では、押えローラ54が付勢と反対に働く繊維ロープ18の張力により駆動ローラ52から離隔して、押えローラ54で繊維ロープ18を支持する(図9(b))。
牽引装置4’は、押えローラ54の付勢方式が、駆動ローラ52及び押えローラ54の回転軸70、72を結ぶ軸線を直動する直動式に構成されているため、付勢バネ56のスプリング力をダイレクトに押えローラ54に伝えることができ、調整ボルト62の締緩により容易にスプリング力の調整ができる。また、単純な構成であることから、部品数を最小にすることができ、製造コストを押えることができる。さらに、メンテナンスが容易であり、長期使用が可能である。また、ロープ取出部66の閉塞体68を取り外すことにより、押えローラ54及び付勢バネ56を取り外し可能であり、ロープ取出部(間隙)66から繊維ロープ18を外部へ取り外すことができるように構成されているため、繊維ロープ18の交換や、付勢バネ56、押えローラ54等のメンテナンスが容易である。
次に、第4実施形態に係る牽引装置について説明する。なお、上記牽引装置1と同様の構成の部材については、同一符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、牽引装置が船舶の甲板に設けられている点で上記第1実施形態と異なる。
図10に示すように、第4実施形態に係る牽引装置5は、船舶2の甲板上に、ウインチ42と、ロープ支持手段44と、先端滑車46とが設けられている。牽引装置5は、ウインチ42から繰り出された繊維ロープ18を、ウインチ42の前方に設けられたロープ支持手段44を介して、ロープ支持手段44の前方に水平に設けられた先端滑車46に掛け渡して水平方向(横方向)に繰り出し、繊維ロープ18の先端の係止部に漁網48を係止して牽引する。
本発明の牽引装置は、たも網や船荷の牽引に利用できるものであることから、産業上有用である。
1 牽引装置(第1実施形態に係る牽引装置)
2 船舶
3 たも網
4 牽引装置(第2実施形態に係る牽引装置)
4’ 牽引装置(第3実施形態に係る牽引装置)
5 牽引装置(第4実施形態に係る牽引装置)
10 ジブ
12 ウインチ(ロープ巻取手段)
14 ロープ支持手段
16 先端滑車
18 繊維ロープ
20 ドラム
22 駆動ローラ
24 押えローラ
26 付勢バネ
27 回転軸
28 回動軸
29 回動部材
30 フック部材(係止部)
32 吊り荷(牽引対象物)
34 ロープ支持手段
36 駆動ローラ
38 押えローラ
40 付勢バネ
42 ウインチ
44 ロープ支持手段
46 先端滑車
48 漁網
50 ロープ支持手段
52 駆動ローラ
54 押えローラ
56 付勢バネ(コイルバネ)
58 付勢バネ装置
60 収容ケース
62 調整ボルト
64 支持枠体
66 ロープ取出部
68 閉塞体
70 回転軸
72 回転軸

Claims (12)

  1. ロープの巻き戻し及び繰り出しを行うロープ巻取手段から繰り出されたロープを、該ロープ巻取手段の前方に設けられたロープ支持手段を介して、該ロープ支持手段のさらに前方に設けられた先端滑車に掛け渡し、前記ロープ先端に設けられた係止部に牽引対象物を係止して牽引する牽引装置であって、
    前記ロープ支持手段は、前記ロープ巻取手段から離れた前記ロープ巻取手段及び前記先端滑車の中間に設けられており、
    ロープ支持手段は、下側又は上側に設けられた、ロープの繰り出し方向に回転可能な駆動ローラと、上側又は下側に設けられた、前記駆動ローラ方向に付勢された押えローラとを具備して、前記駆動ローラ及び押えローラの間に前記ロープを挟持可能となっており、
    前記ロープが弛んだ状態では、前記押えローラが駆動ローラ方向に付勢されて、前記駆動ローラ及び押えローラの間にロープを挟持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われ、
    前記ロープが張った状態では、前記押えローラがロープの張力により前記駆動ローラから離隔して、該押えローラでロープを支持してロープの巻き戻し及び繰り出しが行われる
    ことを特徴とする牽引装置。
  2. 前記駆動ローラが上側に配置され、前記押えローラが下側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  3. 前記ロープが弛んだ状態でロープを繰り出す際、前記駆動ローラが繰り出し方向に駆動回転することを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  4. 前記駆動ローラの駆動回転によるロープの繰り出し速度が、前記ロープ巻取手段による繰り出し速度よりも速いことを特徴とする請求項記載の牽引装置。
  5. 前記ロープ支持手段の押えローラの付勢方式が、該押えローラの回転軸とは別に設けられた回動軸を中心に回動する回動式であることを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  6. 前記ロープ支持手段の押えローラの付勢方式が、該押えローラの回転軸及び前記駆動ローラの回転軸を結ぶ軸線上を直動する直動式であることを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  7. 前記ロープ支持手段が、押えローラを駆動ローラ方向に付勢する付勢バネを備えていることを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  8. 前記ロープ支持手段が、押えローラを駆動ローラ方向に付勢する付勢バネを備え、該付勢バネが、前記押えローラの回転軸及び前記駆動ローラの回転軸を結ぶ軸線の押えローラ側延長線上に設けられていることを特徴とする請求項記載の牽引装置。
  9. 前記ロープが、樹脂製の繊維ロープであることを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  10. ロープ巻取手段、ロープ支持手段及び先端滑車がジブに設けられ、前記先端滑車に掛け渡して吊り下ろされたロープ先端に設けられた係止部に吊り荷を吊り下げて牽引する牽引装置であって、
    前記ロープが弛んだ状態が、ロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられていない状態、又は前記ロープ先端の係止部に吊り下げた吊り荷が着地した状態であり、
    前記ロープが張った状態が、ロープ先端の係止部に吊り荷が吊り下げられた状態であることを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  11. ロープ巻取手段、ロープ支持手段及び先端滑車が甲板に設けられ、前記先端滑車に掛け渡して水平方向に繰り出されたロープ先端に設けられた係止部に牽引対象物を係止して牽引する牽引装置であって、
    前記ロープが弛んだ状態が、ロープ先端の係止部に牽引対象物が係止されていない状態であり、
    前記ロープが張った状態が、ロープ先端の係止部に牽引対象物が係止されて牽引された状態であることを特徴とする請求項1記載の牽引装置。
  12. 船舶上に設置されていることを特徴とする請求項1~11のいずれか記載の牽引装置。
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