JP7435825B2 - 温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置 - Google Patents

温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7435825B2
JP7435825B2 JP2022564988A JP2022564988A JP7435825B2 JP 7435825 B2 JP7435825 B2 JP 7435825B2 JP 2022564988 A JP2022564988 A JP 2022564988A JP 2022564988 A JP2022564988 A JP 2022564988A JP 7435825 B2 JP7435825 B2 JP 7435825B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
resistance material
thermal resistance
temperature sensor
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022564988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022113331A1 (ja
Inventor
雄次郎 田中
大地 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Publication of JPWO2022113331A1 publication Critical patent/JPWO2022113331A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7435825B2 publication Critical patent/JP7435825B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K7/00Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K13/00Thermometers specially adapted for specific purposes
    • G01K13/20Clinical contact thermometers for use with humans or animals

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、生体等の被検体の内部温度を推定する温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置に関するものである。
生体の深部体温を推定する方法として、特許文献1に開示された生体内温度推定方法が知られている。特許文献1に開示された方法は、図8に示すように生体100とセンサ101の熱等価回路モデルを用いて、生体100の深部体温TCBTを推定するものである。センサ101は、生体100の皮膚表面の温度Tskinと皮膚表面の熱流束HSとを計測する。Ttopは生体100の皮膚と接する面と反対側のセンサ101の上面の温度、TAirは外気温度、RBは生体100の熱抵抗、RSはセンサ101の熱抵抗、RAは外気の熱抵抗である。深部体温TCBTを推定する式は、次式のようになる。
CBT=Tskin+AHS ・・・(1)
式(1)の比例係数Aは、生体100の熱抵抗RBによって決まる。比例係数Aは、一般に、初期校正時に別のセンサを用いて計測された直腸温や鼓膜温を深部体温TCBTとして、この深部体温TCBTとセンサ101によって計測された温度Tskinと熱流束HSとを用いることにより求めることができる。
生体100の熱抵抗RBは、生体100の熱伝導率k、皮膚表面から核心部までの厚さd、熱が伝わる面積S(センサ101の大きさ)によって次式のように表される。
B=d/k/S ・・・(2)
従来の方法では、生体100の熱抵抗RBを一定とし、比例係数Aも一定としていた。しかしながら、熱抵抗RBは、個人差があり、センサ101の装着場所によって変わり、さらに深部体温TCBTの計測中の生体100の血流の増減によって変動する。したがって、個人差やセンサ101の装着場所、血流の変化などにより比例係数Aが変わってしまうので、深部体温TCBTの推定に誤差が生じるという課題があった。
特開2020-3291号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、生体等の被検体の内部温度の推定誤差を低減することができる温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置を提供することを目的とする。
本発明の温度推定方法は、第1の温度センサが設けられた第1の熱抵抗材が被検体と接触する前に、前記第1の熱抵抗材の温度を前記第1の温度センサによって計測する第1のステップと、前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとを前記被検体に接触させる第2のステップと、前記被検体の表面の温度を前記第1の温度センサによって計測する第3のステップと、前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体と接触した時刻以降について、前記被検体の表面の温度の瞬時値を前記第1の熱抵抗材の温度と前記被検体の表面の温度の整定値とによって規格化した温度を時刻毎に算出する第4のステップと、前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体と接触した時点から、前記規格化した温度が閾値に達するまでの時間を温度波到達時間として導出する第5のステップと、前記温度波到達時間に基づいて前記被検体の熱物性値に依存する比例係数を導出する第6のステップと、前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとを前記被検体から離す第7のステップと、前記被検体の表面の温度を、第2の熱抵抗材の被検体側の面に設けられた第2の温度センサによって計測する第8のステップと、前記被検体から遠ざかる位置の温度を、前記第2の熱抵抗材の被検体側の面と反対側の面に設けられた第3の温度センサによって計測する第9のステップと、前記第8、第9のステップの計測結果と前記比例係数とに基づいて前記被検体の内部温度を算出する第10のステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の温度推定プログラムは、前記の第4のステップ、第5のステップ、第6のステップ、第10のステップをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
また、本発明の温度推定装置は、第1の熱抵抗材と、被検体と向かい合う前記第1の熱抵抗材の面に設けられた第1の温度センサと、前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとを前記被検体に接触させたり離したりすることが可能な接続・分離機構と、前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体と接触した後に前記第1の温度センサによって計測された前記被検体の表面の温度の瞬時値を、接触前に前記第1の温度センサによって計測された前記第1の熱抵抗材の温度と接触後の前記被検体の表面の温度の整定値とによって規格化した温度を時刻毎に算出するように構成された規格化温度算出部と、前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体と接触した時点から、前記規格化した温度が閾値に達するまでの時間を温度波到達時間として導出するように構成された温度波到達時間導出部と、前記温度波到達時間に基づいて前記被検体の熱物性値に依存する比例係数を導出するように構成された比例係数導出部と、前記被検体と接触する第2の熱抵抗材と、前記第2の熱抵抗材の被検体側の面に設けられ、前記被検体の表面の温度を計測するように構成された第2の温度センサと、前記第2の熱抵抗材の被検体側の面と反対側の面に設けられ、前記被検体から遠ざかる位置の温度を計測するように構成された第3の温度センサと、前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体から離れた後の前記第2、第3の温度センサの計測結果と前記比例係数とに基づいて前記被検体の内部温度を算出するように構成された温度算出部とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、第1の熱抵抗材と第1の温度センサとが被検体と接触した時刻以降について、被検体の表面の温度の瞬時値を接触前の第1の熱抵抗材の温度と接触後の被検体の表面の温度の整定値とによって規格化した温度を時刻毎に算出し、第1の熱抵抗材と第1の温度センサとが被検体と接触した時点から、規格化した温度が閾値に達するまでの時間を温度波到達時間として導出し、温度波到達時間に基づいて被検体の熱物性値に依存する比例係数を導出することにより、被検体の個体差や血流によって変わる比例係数を補正することができるので、被検体の内部温度の推定誤差を低減することができる。
図1は、センサと生体の温度の時間変化の例を示す図である。 図2は、規格化温度の時間変化の1例を示す図である。 図3は、比例係数と温度波到達時間との関係の1例を示す図である。 図4は、本発明の実施例に係る温度推定装置の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の実施例に係る温度推定装置の動作を説明するフローチャートである。 図6は、本発明の実施例に係る温度推定装置によって推定した深部体温と鼓膜温度計によって計測した鼓膜温とを示す図である。 図7は、本発明の実施例に係る温度推定装置を実現するコンピュータの構成例を示すブロック図である。 図8は、生体とセンサの熱等価回路モデルを示す図である。
[発明の原理]
熱の伝わり方は、一般に式(3)の熱伝導方程式により記述される。
Figure 0007435825000001
式(3)におけるαは物体の固有の値である熱拡散率、Tは温度、zは深さ方向の座標、tは時間である。図8に示したように1次元的な熱の伝わり方を考える。図1に示すようにセンサ101と生体100とが接触すると、接触界面を介してセンサ101と生体100との間で熱の授受が生じ、センサ101の温度が変化する。図1の例では、時間tの経過に伴い、Taで示す温度からTbで示す温度へと変化し、さらにTcで示す温度へと変化する。
式(3)より、生体100内の温度分布T(z,t)は、生体100との接触前のセンサ101の温度Tsens_stbと、センサ101との接触後の生体100の表面温度の整定値Tskin_iとを用いると、式(4)のよう求めることができる。
Figure 0007435825000002
生体100の熱拡散率αは次式のようになる。
α=k/ρ/C ・・・(5)
上記のとおり、kは生体100の熱伝導率、ρは生体100の密度、Cは生体100の熱容量である。
ここで、式(2)に示した生体100の熱抵抗RBと式(5)に示した熱拡散率αとの関係を考えてみる。式(4)より、生体100の深さzの部分から温度波がセンサ101に伝わってくるのにかかる時間は2√(αt)である。つまり、温度波が伝わる距離(深さz)は時間tの平方根に比例する。
z∝2√(αt) ・・・(6)
式(2)より、式(7)が得られるので、式(6)、式(7)より式(8)が得られる。
z=d=RBk/S ・・・(7)
Bk/S∝2√(αt) ・・・(8)
式(8)より、生体100の熱抵抗RBは、温度波の到達時間tの平方根に比例することが分かる。
B∝√t ・・・(9)
つまり、生体100の深部体温推定に必要な比例係数Aも温度波の到達時間tの平方根に比例する。
生体100の内部から伝わる熱によってセンサ101の温度が上昇するまでの温度波到達時間tを、式(4)の左辺のように規格化した温度が所定の閾値に達するまでの時間とする。規格化温度の計算では、センサ101によって計測された温度の瞬時値をT(z,t)、センサ101によって計測された温度の整定値をTskin_iとする。図2の例では、規格化温度の閾値を0.85としている。
センサ101の熱透過率が生体100の熱透過率√(ρCk)と同程度であれば、温度波はセンサ101へ滑らかに伝わり、図3のような比例係数Aと温度波到達時間tとの関係が得られる。
[実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図4は本発明の実施例に係る温度推定装置の構成を示すブロック図である。温度推定装置は、生体100(被検体)の皮膚表面の温度TSkinを計測する温度センサ1と、生体100から遠ざかる位置の温度Ttopを計測する温度センサ2と、温度センサ1,2を保持する熱抵抗材3と、生体100との接触前の温度Tsens_stbと接触後の生体100の皮膚表面の温度Tとを計測する温度センサ4と、温度センサ4を保持する熱抵抗材5と、熱抵抗材5と温度センサ4とを生体100の皮膚表面と熱的に接続したり分離したりすることが可能な接続・分離機構6と、接続・分離機構6を制御する制御部7と、温度波到達時間tの平方根に対応する比例係数Aが登録された校正テーブルを予め記憶する記憶部8と、熱抵抗材5と温度センサ4とが生体100と接触した後に温度センサ4によって計測された生体100の表面の温度の瞬時値を、接触前の熱抵抗材5の温度と接触後の生体100の表面の温度の整定値とによって規格化した温度を算出する規格化温度算出部9と、規格化した温度に基づいて温度波到達時間tを導出する温度波到達時間導出部10と、温度波到達時間tに基づいて比例係数Aを導出する比例係数導出部11と、温度センサ1,2の計測結果と比例係数Aとに基づいて生体100の深部体温TCBT(内部温度)を算出する温度算出部12と、深部体温TCBTの算出結果を外部端末14に送信する通信部13とを備えている。
温度推定装置は、熱抵抗材3が生体100の皮膚と接触するように配置される。温度センサ1は、熱抵抗材3の生体側の面に設けられる。温度センサ2は、熱抵抗材3の生体側の面と反対側の面に、空気と触れるように設けられる。熱抵抗材3は、温度センサ1と温度センサ2とを保持し、且つ温度センサ1に流入する熱に対する抵抗体となる。
一方、温度センサ4は、熱抵抗材5の生体側の面に設けられる。熱抵抗材5は、熱抵抗材3と同等の熱特性を有する。接続・分離機構6は、例えばモータの力によって熱抵抗材5を上下動させることにより、熱抵抗材5と温度センサ4とを生体100に接触させたり離したりすることができるようになっている。
温度センサ1,2,4としては、例えば公知のサーミスタや、熱電対を用いたサーモパイルなどを用いることができる。熱抵抗材3,5としては、シリコンゴムなどの樹脂を用いることができる。
図5は本実施例の温度推定装置の動作を説明するフローチャートである。温度推定装置のユーザは、熱抵抗材3と生体100とを接触させる。生体100との接触前の状態では、温度センサ1によって計測される温度と温度センサ2によって計測される温度とがほぼ等しくなっていることが望ましい。熱抵抗材3と生体100とが接触した初期の状態において、接続・分離機構6は、熱抵抗材5と温度センサ4とを生体100から離した状態としている。
温度センサ4は、生体100との接触前の熱抵抗材5の温度Tsens_stbを計測する(図5ステップS100)。温度センサ4の計測データは記憶部8に格納される。
次に、制御部7は、接続・分離機構6を制御して、熱抵抗材5と温度センサ4とを生体100に接触させる(図5ステップS101)。
温度センサ4は、生体100の皮膚表面の温度Tを計測する(図5ステップS102)。温度センサ4の計測データは記憶部8に格納される。
規格化温度算出部9は、生体100との接触後に温度センサ4によって計測された温度Tの瞬時値をT(z,t)、温度センサ4によって計測された温度Tの整定値をTskin_iとし、熱抵抗材5と温度センサ4とが生体100と接触した時刻以降について、式(4)の左辺の規格化温度(T(z,t)-Tsens_stb)/(Tskin_i-Tsens_stb)を時刻毎に算出する(図5ステップS103)。
温度波到達時間導出部10は、熱抵抗材5と温度センサ4とが生体100と接触した時点から規格化温度(T(z,t)-Tsens_stb)/(Tskin_i-Tsens_stb)が所定の閾値に達するまでの時間を温度波到達時間tとして導出する(図5ステップS104)。
記憶部8には、比例係数Aが温度波到達時間tの平方根√t毎に登録された校正テーブルが予め記憶されている。
比例係数導出部11は、温度波到達時間導出部10によって導出された温度波到達時間tの平方根√tに対応する比例係数Aの値を記憶部8の校正テーブルから取得することにより、比例係数Aを導出する(図5ステップS105)。
比例係数Aの導出後、制御部7は、接続・分離機構6を制御して、熱抵抗材5と温度センサ4とを生体100から離す(図5ステップS106)。
本実施例において、生体100の深部体温TCBTを推定する式は、次式のようになる。
CBT=Tskin+A(Tskin-Ttop) ・・・(10)
図3にプロットされた比例係数Aの実験値を求めるには、予め熱拡散率が既知のポリマー等の疑似生体サンプルを被検体としてステップS100~S104の手順により温度波到達時間tを導出する。熱抵抗材5と温度センサ4とを生体100から離した後に、疑似生体サンプルの表面の温度Tskinを温度センサ1によって計測し、疑似生体サンプルから遠ざかる位置の温度Ttopを温度センサ2によって計測する。さらに熱抵抗材3の周囲の部位における疑似生体サンプルの内部温度TCBTを例えば熱流補償法によって計測すれば、式(10)により比例係数Aを算出することができる。こうして、1つの疑似生体サンプルについて比例係数Aと温度波到達時間tとの関係を求めることができる。
このような比例係数Aと温度波到達時間tの実験値を、熱拡散率が異なる多種の疑似生体サンプルについて求めることにより、校正テーブルを予め作成することができる。あるいは、比例係数Aと温度波到達時間tの平方根√tとの関係を数値計算により求めるようにしてもよい。
次に、温度センサ1は、生体100の皮膚表面の温度TSkinを計測する(図5ステップS107)。温度センサ2は、生体100から遠ざかる位置の温度Ttopを計測する(図5ステップS108)。温度センサ1,2の計測データは記憶部8に格納される。
温度算出部12は、温度センサ1,2によって計測された温度TSkin,Ttopと、比例係数導出部11によって導出された比例係数Aとに基づいて、生体100の深部体温TCBTを式(10)により算出する(図5ステップS109)。なお、式(10)のようにTSkin-Ttopを算出することは、式(1)の熱流束HSを算出することに相当する。
通信部13は、温度算出部12の算出結果を外部端末14に送信する(図5ステップS110)。PC(Personal Computer)やスマートフォン等からなる外部端末14は、温度推定装置から受信した深部体温TCBTの値を表示する。
温度推定装置は、以上のステップS101~S110の処理を、例えばユーザから計測終了の指示があるまで(図5ステップS111においてYES)、一定時間毎に実施する。
図6に本実施例で推定した深部体温TCBTと、比較のために鼓膜温度計によって計測した深部温度(鼓膜温)とを示す。図6の60,61,62,63は、それぞれ異なる生体100を対象とする結果を示している。図6によれば、鼓膜温に近い推定結果が本実施例によって得られていることが分かる。
本実施例で説明した制御部7と記憶部8と規格化温度算出部9と温度波到達時間導出部10と比例係数導出部11と温度算出部12と通信部13とは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このコンピュータの構成例を図7に示す。
コンピュータは、CPU200と、記憶装置201と、インタフェース装置(I/F)202とを備えている。I/F202には、温度センサ1,2,4や接続・分離機構6、通信部13のハードウェア等が接続される。このようなコンピュータにおいて、本発明の温度推定方法を実現させるための温度推定プログラムは記憶装置201に格納される。CPU200は、記憶装置201に格納されたプログラムに従って本実施例で説明した処理を実行する。
本発明は、生体等の被検体の内部温度を推定する技術に適用することができる。
1,2,4…温度センサ、3,5…熱抵抗材、6…接続・分離機構、7…制御部、8…記憶部、9…規格化温度算出部、10…温度波到達時間導出部、11…比例係数導出部、12…温度算出部、13…通信部、14…外部端末。

Claims (7)

  1. 第1の温度センサが設けられた第1の熱抵抗材が被検体と接触する前に、前記第1の熱抵抗材の温度を前記第1の温度センサによって計測する第1のステップと、
    前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとを前記被検体に接触させる第2のステップと、
    前記被検体の表面の温度を前記第1の温度センサによって計測する第3のステップと、
    前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体と接触した時刻以降について、前記被検体の表面の温度の瞬時値を前記第1の熱抵抗材の温度と前記被検体の表面の温度の整定値とによって規格化した温度を時刻毎に算出する第4のステップと、
    前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体と接触した時点から、前記規格化した温度が閾値に達するまでの時間を温度波到達時間として導出する第5のステップと、
    前記温度波到達時間に基づいて前記被検体の熱物性値に依存する比例係数を導出する第6のステップと、
    前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとを前記被検体から離す第7のステップと、
    前記被検体の表面の温度を、第2の熱抵抗材の被検体側の面に設けられた第2の温度センサによって計測する第8のステップと、
    前記被検体から遠ざかる位置の温度を、前記第2の熱抵抗材の被検体側の面と反対側の面に設けられた第3の温度センサによって計測する第9のステップと、
    前記第8、第9のステップの計測結果と前記比例係数とに基づいて前記被検体の内部温度を算出する第10のステップとを含むことを特徴とする温度推定方法。
  2. 請求項1記載の温度推定方法において、
    前記第4のステップは、前記第1の温度センサによって計測された前記被検体の表面の温度の瞬時値と前記第1の熱抵抗材の温度との差を、前記第1の温度センサによって計測された前記被検体の表面の温度の整定値と前記第1の熱抵抗材の温度との差で割ることにより、前記規格化した温度を算出するステップを含むことを特徴とする温度推定方法。
  3. 請求項1または2記載の温度推定方法において、
    前記第6のステップは、前記第5のステップで導出した温度波到達時間に対応する比例係数の値を予め記憶された校正テーブルから取得することにより、前記比例係数を導出するステップを含むことを特徴とする温度推定方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の第4のステップ、第5のステップ、第6のステップ、第10のステップをコンピュータに実行させることを特徴とする温度推定プログラム。
  5. 第1の熱抵抗材と、
    被検体と向かい合う前記第1の熱抵抗材の面に設けられた第1の温度センサと、
    前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとを前記被検体に接触させたり離したりすることが可能な接続・分離機構と、
    前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体と接触した後に前記第1の温度センサによって計測された前記被検体の表面の温度の瞬時値を、接触前に前記第1の温度センサによって計測された前記第1の熱抵抗材の温度と接触後の前記被検体の表面の温度の整定値とによって規格化した温度を時刻毎に算出するように構成された規格化温度算出部と、
    前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体と接触した時点から、前記規格化した温度が閾値に達するまでの時間を温度波到達時間として導出するように構成された温度波到達時間導出部と、
    前記温度波到達時間に基づいて前記被検体の熱物性値に依存する比例係数を導出するように構成された比例係数導出部と、
    前記被検体と接触する第2の熱抵抗材と、
    前記第2の熱抵抗材の被検体側の面に設けられ、前記被検体の表面の温度を計測するように構成された第2の温度センサと、
    前記第2の熱抵抗材の被検体側の面と反対側の面に設けられ、前記被検体から遠ざかる位置の温度を計測するように構成された第3の温度センサと、
    前記第1の熱抵抗材と前記第1の温度センサとが前記被検体から離れた後の前記第2、第3の温度センサの計測結果と前記比例係数とに基づいて前記被検体の内部温度を算出するように構成された温度算出部とを備えることを特徴とする温度推定装置。
  6. 請求項5記載の温度推定装置において、
    前記規格化温度算出部は、前記第1の温度センサによって計測された前記被検体の表面の温度の瞬時値と前記第1の熱抵抗材の温度との差を、前記第1の温度センサによって計測された前記被検体の表面の温度の整定値と前記第1の熱抵抗材の温度との差で割ることにより、前記規格化した温度を算出することを特徴とする温度推定装置。
  7. 請求項5または6記載の温度推定装置において、
    前記温度波到達時間に対応する前記比例係数が温度波到達時間毎に登録された校正テーブルを予め記憶するように構成された記憶部をさらに備え、
    前記比例係数導出部は、前記温度波到達時間導出部によって導出された温度波到達時間に対応する比例係数の値を前記校正テーブルから取得することにより、前記比例係数を導出することを特徴とする温度推定装置。
JP2022564988A 2020-11-30 2020-11-30 温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置 Active JP7435825B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/044460 WO2022113331A1 (ja) 2020-11-30 2020-11-30 温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022113331A1 JPWO2022113331A1 (ja) 2022-06-02
JP7435825B2 true JP7435825B2 (ja) 2024-02-21

Family

ID=81755490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022564988A Active JP7435825B2 (ja) 2020-11-30 2020-11-30 温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20240302224A1 (ja)
JP (1) JP7435825B2 (ja)
WO (1) WO2022113331A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013190236A (ja) 2012-03-12 2013-09-26 Terumo Corp 体温計およびその制御方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5922535B2 (ja) * 2012-09-10 2016-05-24 テルモ株式会社 体温計
CN106999060A (zh) * 2014-08-11 2017-08-01 伊利诺伊大学评议会 用于分析温度特性和热传送特性的表皮器件
RU2018126877A (ru) * 2015-12-21 2020-01-23 Конинклейке Филипс Н.В. Способ прогнозирования температуры стабилизации датчика теплового потока
JP6999385B2 (ja) * 2017-11-30 2022-01-18 株式会社テクノ・コモンズ 物体のデータ測定装置
EP3505891A1 (en) * 2017-12-29 2019-07-03 Medectis IP Ltd. Non-invasive technique for body core temperature determination

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013190236A (ja) 2012-03-12 2013-09-26 Terumo Corp 体温計およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022113331A1 (ja) 2022-06-02
JPWO2022113331A1 (ja) 2022-06-02
US20240302224A1 (en) 2024-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4751386B2 (ja) 温度測定装置
KR102630649B1 (ko) 비-침습적 열 조사를 위한 장치, 시스템들 및 방법들
EP2519143B1 (en) Temperature-measurement probe
JP7151607B2 (ja) 温度測定装置および温度測定方法
CN108431566B (zh) 预测热流传感器的稳定温度的方法
JP5009374B2 (ja) プロセス変数送信機における温度センサ構成の検出
CN109997032B (zh) 热传导率测定装置、热传导率测定方法及真空度评估装置
JP2019507322A5 (ja)
WO2015137075A1 (ja) 内部温度測定方法及び内部温度測定装置
TWI253922B (en) Electronic body-temperature thermometer
CN111141420A (zh) 基于热流法的物体深部温度测量方法及装置
JP7435825B2 (ja) 温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置
JP2016170027A (ja) 内部温度測定装置及び温度差測定モジュール
WO2021220395A1 (ja) 温度測定装置および温度測定方法
JP7524958B2 (ja) 温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置
JP7544135B2 (ja) 温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置
JP6648720B2 (ja) 熱出力制御装置
Assaad et al. Thin-film heat flux sensor for measuring the film coefficient of rubber components of a rolling tire
WO2023161998A1 (ja) 温度測定装置
US20230172456A1 (en) Installation State Determination Method, and Installation State Determination System
JP3328408B2 (ja) 表面温度測定方法
JP7473074B2 (ja) 温度推定方法、温度推定プログラムおよび温度推定装置
JP7393055B2 (ja) 熱物性測定装置の校正方法、校正プログラム、記憶媒体及び基準試料
Jeong et al. Transient thermal characteristics of a heated infrared temperature sensor for noncontact medical thermometry
TWI458979B (zh) 補償環境溫度效應的生化感測器及其方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7435825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150