JP7433827B2 - データ取得方法および信号計測システム - Google Patents

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Description

本発明は、データ取得方法および信号計測システムに関する。
従来から、生体表面に貼付し、生体を計測する貼付型の生体センサが知られている。そのような生体センサとして、例えば、データ取得用モジュールと、粘性を有するポリマー層と、ポリマー層上に配置される電極と、データ取得用モジュールおよび電極を接続する配線とを備える生体適合性ポリマー基板が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
そのような生体適合性ポリマー基板では、ポリマー層が生体表面に貼り付けられて、電極が生体信号、例えば心筋由来の電圧信号を検出し、データ取得用モジュールが心筋由来電圧信号を受信して記録する。
特開2012-10978号公報
特許文献1には、ポリマー層などの保護材を、データ取得用モジュールが被覆されるように生体適合性ポリマー基板の上面に配置することも開示されている。この場合には、データ取得用モジュールなどの実装部品の脱落を防止したり、防水性を付与するため、保護材で実装部品を完全に密閉して接着する場合がある。
しかしながら、そうすると、保護材がポリマー基板やモジュールに接着しているため、計測後にデータ(メモリ)を取り出す際に、保護材を剥がしてモジュールを露出させる必要があり、モジュール内部のデータ(メモリ)を取り出すことが容易ではない。
一方、無線方式により、モジュール内の生体データを外部ディスプレイに送信して、取り出す方法も検討される。しかしながら、生体データの量は膨大であるため、通信時間が大幅にかかる不具合が生じる。また、医学的用途では、安全の観点から、より高い通信精度が求められる。したがって、無線方式での取得は、確実性に劣る。
本発明は、計測したデータをメモリから簡便かつ確実に取得できるデータ取得方法および信号計測システムを提供する。
本発明[1]は、物理的または電気的信号を感知するセンサ部と、前記センサ部からの信号をデータとして記憶するメモリと、前記メモリのデータを出力する端子と、前記メモリおよび前記端子を覆うカバーとを備えるセンサで前記データを取得するデータ取得方法であって、
前記メモリから前記データを取り出すためのプローブを備える外部装置を用意する工程と、
前記外部装置の前記プローブを前記端子に接触させることにより、前記メモリに記憶されている前記データを取り出す工程とを備える、データ取得方法を含む。
このデータ取得方法によれば、外部装置のプローブを端子に接触させることにより、メモリのデータを取得するため、測定したデータを簡便に取得することができる。また、プローブを端子に接触させる有線方式であるため、無線方式と比較して、通信速度や通信精度が良好である。よって、データを確実に取得することができる。
本発明の別の態様では、信号計測システムは、
計測データを保存する複数のデバイスが配置される受信器と、
前記受信器に配置された前記複数のデバイスに接触可能なプローブ機構と、
前記プローブ機構を用いて前記複数のデバイスから前記計測データを並列で読み出す制御回路と、
読み出された前記計測データを並列で処理する情報処理装置と、
を有し、
前記制御回路は、前記受信器に次のデバイスセットが配置されたタイミングで、前記プローブ機構を駆動し、前記情報処理装置によるデータ処理の完了のタイミングで前記次のデバイスセットからデータの並列読み出しを開始する。
この信号計測システムにより、待機時間を最小にして、高速のデータ読出しとデータ処理が可能になる。
好ましい構成例では、前記受信器は、前記複数のデバイスの配置状態に関する情報を生成し、出力し、前記制御回路は、前記情報に基づいて前記プローブ機構を駆動する。
これにより、次のデバイスセットの配置直後にプローブ機構のプローブを対応するデバイスに接触させることができる。
一例として、前記デバイスは、ケーシングに収容された状態で前記ケーシングを生体に接触させて前記生体の信号由来のデータを取得する生体センサであり、前記ケーシングから取り出され前記受信器に配置される。
このデータ取得方法によれば、生体を測定することができ、生体由来のデータを簡便に取得することができる。
本発明のデータ取得方法および信号計測システムによれば、計測したデータをメモリから簡便かつ高効率で取得することができる。
第1実施形態の信号計測システムに用いられる貼付型の生体センサの平面図である。 図1AのA-A断面図を示す。 第1実施形態の生体信号計測システムのデータ取得の一態様を示す。 プローブを端子に接触させる一態様を示す図である。 データ取得の変形例(アライメント部を備える形態)を示す。 データ取得の別の変形例(1つの端子に複数のプローブを接触させる形態)を示す。 データ取得のさらに別の変形例(プローブが端子を貫通する形態)を示す。 生体信号計測システムの外部受信装置の変形例を示す。 生体信号計測システムの外部受信装置の別の変形例を示す。 外部受信装置のプローブの変形例を示す。 外部受信装置のプローブの別の変形例を示す。 第2実施形態の生体センサの模式図である。 第2実施形態のデータ取得方法のフローチャートである。 第2実施形態のデータ取得時の並列処理を示す。 比較例として一般的な逐次処理を示す。 第2実施形態の生体信号計測システムの模式図である。 第2実施形態で用いられるプローブの模式図である。 並列読出しを行うプローブ機構の模式図である。
<第1実施形態>
本発明の信号計測システムおよびその使用方法の一実施形態として、生体信号計測システムおよびその使用方法を、図1A-図2Bを参照して説明する。
図1Aは、第1実施形態の生体信号計測システムで用いられる貼付型の生体センサ2の平面図であり、X-Y面内での構成を示す。図1Bは、図1AのA-A断面図である。生体センサ2の厚み方向を、X-Y面に直交するZ方向とする。図2A及び図2Bも、膜厚方向、すなわちZ方向の断面図である。図示の便宜上、図1Aでは、被覆層は省略されている。
1.生体信号計測システム
生体信号計測システム1は、図2および図2Bに示すように、貼付型の生体センサ2(センサの一例)と、外部受信装置3とを備える。以下、これらを詳述する。
2.生体センサ
貼付型の生体センサ2は、図1A及び図1Bに示すように、生体に貼付するパッチ、かつ、生体からの信号を計測する計測器として構成されている。貼付型の生体センサ2は、X-Y面内に延びるシートであり、たとえばX方向に長尺な平面視略略矩形状を有する。
貼付型の生体センサ2は、センサ基材4と、センサ部5と、電池付き制御部6と、センサ配線部7と、被覆層8とを備える。
(センサ基材)
センサ基材4は、センサ部5、電池付き制御部6およびセンサ配線部7を支持する可撓性の部材である。センサ基材4は、貼付型生体センサ2の外形をなす。センサ基材4は、伸縮性および感圧接着性を有する。
センサ基材4は、感圧接着層11と、感圧接着層11の上面(厚み方向一方面)に配置される基材層12とを備える。
感圧接着層11は、センサ基材4の下面(感圧接着面)を形成する。感圧接着層11は、センサ基材4を生体に対して貼付するために、貼付型生体センサ2の下面に感圧接着性を付与するための層である。
感圧接着層11の材料としては、例えば、生体適合性を有する材料が挙げられる。そのような材料としては、例えば、アクリル系感圧接着剤、シリコーン系感圧接着剤などが挙げられ、好ましくは、アクリル系感圧接着剤が挙げられる。アクリル系感圧接着剤としては、例えば、特開2003-342541号公報に記載のアクリルポリマーなどが挙げられる。
感圧接着層11の厚みは、例えば、10μm以上、好ましくは、20μm以上であり、また、例えば、95μm以下、好ましくは、70μm以下である。
基材層12は、センサ基材4の上面を形成する。基材層12は、感圧接着層11とともにセンサ基材4の外形を形成し、感圧接着層11を支持する層である。基材層12の平面視形状は、感圧接着層11の平面視形状と略同一である。基材層12は、感圧接着層11の上面全面に配置されている。
基材層12の材料は、例えば、伸縮性を有する絶縁体などが挙げられる。そのような材料としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられ、好ましくは、ポリウレタン系樹脂が挙げられる。
基材層12の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、95μm以下、好ましくは、50μm以下である。
また、基材層12は、センサ配線部7に対応する基材溝13を有する。基材溝13は、センサ配線部7と同一形状および同一寸法を有する。
センサ基材4は、センサ部5に対応する複数(2つ)の貫通孔14を有する。貫通孔14は、センサ基材4の第2方向両端部にそれぞれ1つ形成されており、平面視略円形状を有する。
センサ基材4の平面視における寸法は、貼付型生体センサ2が貼付される生体の部位に応じて適宜設定される。センサ基材4のY方向の長さは、例えば、5mm以上、好ましくは、10mm以上であり、また、例えば、300mm以下、好ましくは、100mm以下である。センサ基材4のX方向の長さは、例えば、30mm以上、好ましくは、50mm以上であり、また、例えば、1000mm以下、好ましくは、200mm以下である。
(センサ部)
センサ部5は、感圧接着層11が生体の皮膚に貼付されるときに、皮膚に接触して、生体の信号(電気的信号、または、物理的信号)、例えば、電気信号、温度、振動、汗、代謝物などを感知(センシング)する電極(生体電極)である。
センサ部5は、複数(2つ)配置されている。複数のセンサ部5は、それぞれ、センサ基材4の貫通孔14の内部に配置されている。具体的には、センサ部5は、センサ基材4の下面から露出するように、基材層12に埋め込まれている。センサ部5は、感圧接着層11とともに、センサ基材4の下面を形成する。センサ部5は、貫通孔14と同一形状であり、略円筒形状を有する。
センサ部5の材料としては、例えば、金属導体、導電性樹脂(導電性高分子を含む)などが挙げられる。
(電池付き制御部)
電池付き制御部6は、制御部21と、電池22とを備える。制御部21および電池22は、互いに電気的に接続されている。
制御部21は、センサ部5からの信号を計算処理して、記憶(格納)する集積回路である。制御部21は、アナログデジタルコンバータ(ADC)23と、マイコン24と、メモリ25と、複数の端子26と、配線基板27とを備える。これらは、互いに電気的に接続されている。
ADC23は、センサ部5からの信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する素子である。例えば、貼付型生体センサ2が心電計である場合、センサ部5で取得した心臓の電位変化(電気信号)をデジタル信号に変換する。
マイコン24は、デジタル信号を計算処理して、所定のデータに変換する。例えば、貼付型生体センサ2が心電計である場合、デジタル信号を、16ビット、1kHzの心電図用データに変換する。
メモリ25は、マイコン24で計算されたデータ、または、ADC23からのデジタル信号などを記憶する素子である。例えば、貼付型生体センサ2が心電計である場合、心電図用データをメモリ25に記憶する。
複数(2つ)の端子26は、後述する外部受信装置3の複数のプローブ9と接触して、外部受信装置3にメモリ25内部のデータを出力させる素子である。各端子26は、平面視略矩形状を有する。
複数の端子26は、制御部21から上側に露出するように配置されている。具体的には、各端子26は、配線基板27の上面に配置されており、各端子26の上面は、被覆層8と接触する。
配線基板27は、ADC23、マイコン24、メモリ25、端子26および電池22を支持および固定し、これらを電気的に接続する素子である。配線基板27は、ADC23と、マイコン24と、メモリ25と、端子26とを下側から支持し、電池22を上側および下側から支持する。具体的には、配線基板27は、ADC23、マイコン24、メモリ25および端子26を支持する平面視略矩形状の制御部支持部27aと、それと連続し、電池22を支持する平面視略円形状の電池支持部27bとを備える。
配線基板27には、ADC23と、マイコン24と、メモリ25と、端子26、電池22およびセンサ配線部7(後述)を互いに電気的に接続する複数の配線(図示せず)が、配線基板27の上面および下面にビアを介して形成されている。
電池22は、円盤形状またはボタン形状を有する。電池22は、上面および下面に、端子(正極端子または負極端子:図示せず)を備え、それぞれの端子は、リード線(図示せず)などを介して、配線基板27と電気的に接続されている。
(センサ配線部)
センサ配線部7は、センサ基材4の上面に配置されている。具体的には、センサ配線部7は、その上面が基材層12から露出するように、基材層12の基材溝13に埋め込まれている。
センサ配線部7は、複数(2つ)の配線(センサ配線)を備えており、センサ部5および電池付き制御部6を互いに電気的に接続する。具体的には、センサ配線部7は、第2方向一方側のセンサ部5と電池付き制御部6とを電気的に接続する第1配線と、第2方向他方側のセンサ部5と電池付き制御部6とを電気的に接続する第2配線とを備える。
センサ配線部7の材料としては、例えば、銅、ニッケル、金、それらの合金などの導体が挙げられ、好ましくは、銅が挙げられる。
センサ配線部7の厚みは、例えば、基材層12の厚みより薄い。具体的には、配線の厚みは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、1μm以上であり、また、例えば、90μm以下、好ましくは、45μm以下である。
(被覆層)
被覆層8は、センサ部5、電池付き制御部6およびセンサ配線部7を保護および固定する可撓性の部材である。
被覆層8は、センサ基材4の上面に配置されている。具体的には、被覆層8は、電池付き制御部6の上面および側面、ならびに、センサ部5およびセンサ配線部7の上面を被覆するように、センサ基材4の上面に配置されている。換言すると、被覆層8は、電池付き制御部6(ADC23、マイコン24、メモリ25、端子26および電池22)およびセンサ配線部7を、センサ基材4とともに完全に封止し、さらに、センサ部5の上面を被覆する。被覆層8は、センサ基材4と接着し、固定されている。被覆層8の平面視形状は、センサ基材4の平面視形状と略同一である。
被覆層8の材料は、例えば、伸縮性を有する絶縁体などが挙げられる。そのような材料としては、例えば、センサ基材4の材料と同一の絶縁体が挙げられ、好ましくは、ポリウレタン系樹脂が挙げられる。
被覆層8は、透明性を有する。これにより、貼付型生体センサ2を上側から目視した際に、端子26を確認することができる。
被覆層8の弾性率は、例えば、1GPa以下、好ましくは、150MPa以下、より好ましくは、10MPa以下であり、また、例えば、1MPa以上である。弾性率が上記した上限以下であれば、プローブ9が被覆層8を容易に貫通して、端子26に到達することができる。
被覆層8の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、95μm以下、好ましくは、50μm以下である。
端子26の上面における被覆層8の厚みTは、例えば、0.1mm以上、好ましくは、1mm以上であり、また、例えば、20mm以下、好ましくは、5mm以下である。上記厚みTが上記した下限以上であれば、端子26を確実に保護し、計測時における端子26の破損や露出を抑制することができる。一方、上記厚みTが上記した上限以下であれば、プローブ9が被覆層8を容易に貫通して、端子26に到達することができる。
3.外部受信装置
外部受信装置3は、貼付型生体センサ2からのデータを受信する装置であって、内部メモリを内蔵し、図2Aに示すように、複数(2つ)のプローブ9を備える。
複数のプローブ9は、メモリ25に格納されているデータを取り出す端子である。各プローブ9は、長細い円錐状(針状)を有し、プローブ9の先端は、鋭角に尖っている。プローブ9の先端角度は、例えば、120度以下、好ましくは、90度以下であり、また、例えば、1度以上、好ましくは、5度以上である。先端角度が上記した上限以下であれば、プローブ9が被覆層8を容易に貫通することができる。一方、先端角度が上記した下限以上であれば、プローブ9が短くすることができ、外部受信装置3の小型化を図ることができる。
複数のプローブ9は、複数の端子26と対応するように配置されている。すなわち、複数のプローブ9同士の間隔は、複数の端子26の間隔と略同一である。具体的には、一のプローブ9が一の端子26と接触する際に、他のプローブ9が他の端子26と接触できるように、複数のプローブ9は、配置されている。
プローブ9の他方端は、外部制御部(図示せず)に電気的に接続しており、外部制御部は、メモリ25に格納されているデータを記憶するための外部メモリ(図示せず)を備える。
プローブ9の長さLは、上記厚みTよりも長く、具体的には、例えば、0.1mm以上、好ましくは、1mm以上であり、また、例えば、50mm以下、好ましくは、10mm以下である。
プローブ9の最大直径は、例えば、0.05mm以上、好ましくは、0.1mm以上であり、また、例えば、5mm以下、好ましくは、1mm以下である。
4.生体信号計測システムの使用方法
信号計測システムの一例である生体信号計測システム1の使用方法を、図2Aおよび図2Bを用いて、説明する。生体信号計測システム1の使用方法は、生体信号計測システム1を用いて、生体の信号由来のデータを取得する方法であり、具体的には、用意工程、計測工程、および、取り出し工程を順に備える。
(用意工程)
用意工程では、図2Aに示すように、貼付型生体センサ2および外部受信装置3を揃えて、生体信号計測システム1を用意する。
(計測工程)
計測工程では、貼付型生体センサ2を生体に貼付し、生体を計測し、生体の信号由来のデータをメモリ25に記憶させる。
具体的には、まず、貼付型生体センサ2を生体の皮膚に貼付する。すなわち、貼付型生体センサ2の下面(感圧接着層11)を生体の皮膚に接触させる。これにより、貼付型生体センサ2は、生体の皮膚に感圧接着(貼付)されるとともに、センサ部5は、生体の皮膚と接触する。
次いで、生体を計測する。すなわち、電池22を作動させて、制御部21に電力を付与させる。これにより、貼付型生体センサ2において、生体の信号が、センサ部5にて感知され、その生体由来のアナログ信号は、ADC23に送信され、ADC23にてデジタル信号に変換される。そのデジタル信号は、マイコン24にて所望のデータに計算処理される。その後、そのデータは、メモリ25に逐次格納される。
計測が終了した後、貼付型生体センサ2を生体から剥離する。
貼付型生体センサ2が、心電計である場合は、まず、貼付型生体センサ2を生体の胸部に貼付し、電池22を作動させる。これにより、心臓の電気信号(電位変化)がセンサ部5にて感知され、その電気信号(アナログ信号)は、ADC23に送信され、ADC23にてデジタル信号にて変換される。その心臓の電気信号(デジタル信号)は、マイコン24にて、例えば、16ビット、1kHzのデータレートとなるように計算処理される。その後、そのデータは、メモリ25に逐次格納される。計測終了後、貼付型生体センサ2を胸部から剥離する。
(取り出し工程)
取り出し工程では、図2Bに示すように、複数のプローブ9を複数の端子26に接触させる。
具体的には、複数のプローブ9を被覆層8に突き刺し、被覆層8を貫通させる。そして、複数のプローブ9を複数の端子26の上面に接触させる。これにより、プローブ9および端子26を介して、外部メモリおよびメモリ25を電気的に接続させて、メモリ25に格納されたデータを外部メモリに送信する。
その後、必要に応じて、外部メモリに受信されたデータを、公知の方法により別のコンピュータ内に取り込み、そのデータをコンピュータ画面に表示させ、データを確認する。
貼付型の生体センサ2が、心電計である場合は、複数のプローブ9を複数の端子26に接触させることにより、メモリ25に格納されたデータを外部メモリに送信させる。その後、必要に応じて、外部メモリに受信されたデータを、心電図波形として別のコンピュータ画面に表示させ、心電図波形を確認する。
5.生体信号計測システムの用途
この生体センサ2は、例えば、生体から電気信号を感知して生体の状態を計測できる装置であれば、特に限定されない。具体的には、貼付型心電計、貼付型脳波計、貼付型血圧計、貼付型脈拍計、貼付型筋電計、貼付型温度計、貼付型加速度計などが挙げられる。また、これらの装置は、それぞれ個別の装置でもよいし、一つの装置に複数のものが組み込まれていてもよい。
貼付型の生体センサ2は、好ましくは、貼付型心電計として用いられる。貼付型心電計では、センサ部5が心臓の活動電位を電気信号として感知する。
生体は、人体および人体以外の生物(動物、植物)を含むが、好ましくは人体である。
この生体信号計測システム1およびそれを用いたデータ取得方法によれば、外部受信装置3のプローブ9を、被覆層8を貫通させて端子26に接触させることにより、メモリ25のデータを取得する。そのため、生体由来のデータを簡便に取得することができる。
また、プローブ9を端子26に接触させる有線方式であるため、無線方式と比較して、通信速度や通信精度が良好である。よって、データを確実に取得することができる。
6.変形例
以下の各変形例において、上記した一実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、各変形例を適宜組み合わせることができる。さらに、各変形例は、特記する以外、一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(1)図1Aに示す生体信号計測システム1では、貼付型生体センサ2は、アライメント部を備えていないが、例えば、図3に示すように、貼付型生体センサ2は、複数(2つ)のアライメント部31を備えることができる。
複数のアライメント部31は、制御部21およびセンサ基材4を厚み方向に貫通する貫通孔32を備える。貫通孔32は、平面視略円形状を有する。貫通孔32の直径は、プローブ9の先端の直径以上となるように形成されている。
また、この実施形態では、複数のアライメント部31に対応する複数のガイドピン33を備える。
ガイドピン33の長さは、プローブ9の長さよりも長く、かつ、貼付型生体センサ2の厚みよりも長い。
複数のガイドピン33は、複数のアライメント部31と対応するように配置されている。すなわち、複数のガイドピン33同士の間隔は、複数のアライメント部31の間隔と略同一である。具体的には、一のガイドピン33が一のアライメント部31に挿通する際に、他のガイドピン33が他のアライメント部31を挿通できるように、複数のガイドピン33は、配置されている。
また、複数のガイドピン33および複数のプローブ9は、複数のアライメント部31および複数の端子26と対応するように、配置される。具体的には、複数のガイドピン33が複数のアライメント部31に挿通した後、複数のプローブ9は、複数の端子26と接触できるように、複数のガイドピン33および複数のプローブ9は、配置されている。
図3に示す構成例では、被覆層8に被覆されたアライメント部31を容易に認識することができる。プローブ9は、アライメント部31を基準にして、端子26と容易に接触することができる。
アライメント部31の数は限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
(2)図2Aおよび図2Bに示す生体信号計測システム1では、外部受信装置3は、2つのプローブ9を備え、1つの端子26に対して1つのプローブ9を接触させているが、1つの端子26に接触するプローブ9の数は限定されない。
例えば、図4に示すように、4つのプローブ9を備え、1つの端子26に対して、複数(2つ)のプローブ9を接触させることもできる。
また、端子26およびプローブ9の数は限定されず、それぞれ、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
(3)図2Aおよび図2Bに示すデータ取得方法では、プローブ9を端子26の上面に配置するように、プローブ9を端子26に接触させているが、例えば、図5示すように、プローブ9が端子26およびセンサ基材4を貫通するように、プローブ9を端子26に接触させることもできる。
(4)図2Aおよび図2Bに示す外部受信装置3では、プローブ9は、針状(円錐状)を有するが、三角錐状などの多角錐状を有していてもよい。また、プローブ9は、図6Aおよび図6Bに示すように、先端が尖った長尺な板状を有していてもよい。この実施形態では、プローブ9の先端としては、例えば、図6Aに示す三角形状、図6Bに示す円弧状などが挙げられる。
(5)図2Aおよび図2Bに示す外部受信装置3では、プローブ9は、先端が尖っているが、例えば、図7Aおよび図7Bに示すように、先端が尖っていない形状(平坦状)を有していてもよい。例えば、この実施形態では、プローブ9は、図7Aに示すように、上下方向に延びる矩形状(角型棒状)であってもよく、図7Bに示すように、上下方向を含む面方向に延びる矩形状(短冊状)であってもよい。貫通のし易さの観点では、図2A、図2B、図6A、および図6Bに示す形態が挙げられる。また、端子26との接触のし易さの観点では、図7Aおよび図7Bに示す形態が挙げられる。
(6)図1Aに示す貼付型生体センサ2では、制御部21および電池22を一つの部品(電池付き制御部6)として備えているが、例えば、図示しないが、これらは、別々の部材であってもよい。この実施形態、制御部21および電池22は、センサ配線部7を介して、電気的に接続されている。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態の生体センサ200の模式図である。第1実施形態では、実装部品が搭載された配線基板27は被覆層8で覆われていた。第2実施形態では、生体センサ200は開封可能に形成され、センサチップ60はケーシング80の中に取り出し可能に配置されている。センサチップ60は、種々のデータを計測してメモリに保持するデバイスの一例であり、データ読み出しの対象である。
図8の(A)は、生体センサ200の平面模式図、図8の(B)は、図8の(A)のB-B断面図である。
生体センサ200のセンサチップは、ケーシング80の内部の空間内に配置され、たとえばハサミ等をいれることで、カバー81を外しやすい構成となっている。第1実施例と同様に、センサ部65として機能する電極がケーシング80の裏面に露出するように配置されている。センサチップ60は、データ計測後にケーシング80の外へ取り出され、計測データが読み出される。
図9は、第2実施形態のデータ取得方法のフローチャートである。まず、生体センサ200のケーシング80を開封して、センサチップ60を取り出す(S1)。ケーシング80の開封とセンサチップ60の取り出しは、オペレータが手動で行ってもよいし、ロボットアーム等によって自動的に行われてもよい。センサチップ60の取り出し作業自体は、1分程度、またはそれ以下で完了する。
取り出したセンサチップ60を受信器に配置する(S2)。センサチップ60の受信器への配置は、オペレータが手動で行ってもよいし、ロボットアーム等の自動搬送装置で行ってもよい。
受信器は、単一のセンサチップ60を収容する構成であってもよいが、良好な構成例では、複数のセンサチップが収容されて、並列的にデータが読み出される。センサチップ60を受信器に配置する作業自体は、1分程度、またはそれ以下で完了する。
センサチップ60の読出し用の端子にプローブを接続する(S3)。端子は、たとえば、センサチップ60の表面に設けられた導通パッドである。センサチップ60の端子にプローブを接続する作業自体は、1分程度、またはそれ以下で完了する。
受信器に複数のセンサチップ60を配置する場合は、複数のプローブを各センサチップ60に接続する。後述するプローブ機構を用いることで、複数のプローブをほぼ同時に、対応するセンサチップ60の導通パッドに接続することができる。
ステップS1~S3が、データ読み出しのための準備工程Aであり、トータルで3分程度である。
次に、プローブで、各センサチップ60から計測データを読み出す(S4)。計測データの読出しは、1分程度である。各センサチップ60から読み出されたデータは、パーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置で、変換処理、フィルタ処理等のデータ処理を並列で受ける(S5)。データ処理に3分程度かかる。
情報処理装置で処理されたデータは、サーバ、データセンタ、クラウド等、システムの外部に転送されてもよい(S6)。この転送ステップS6は、たとえば5分程度である。データ処理の工程(S5)と、処理後のデータの転送(S6)は、パラレルで同時に行われてもよい。外部装置へのデータの転送は必須ではなく、変換及び処理されたデータをPC等の内部メモリに一時的に保存してもよい。
データの読出し(S4)が終了すると、センサチップ60は受信器から取り外し可能になる(S7)。センサチップ60の取り外し作業自体は、1分程度、またはそれ以下で完了する。変換、フィルタリング等のデータ処理中(S5)に、読み取りが完了したセンサチップ60を取り外して、次のセンサチップ60の組をセットしてもよい。
データの読出し(S4)の完了の後に、受信器に次のセンサチップの組が配置されたか否かが判断される(S8)。次のセンサチップの組の有無は、たとえば受信器から各センサチップ60の配置状態に関する情報を取得することで判断され得る。あるいは、受信器の各配置位置における圧力、質量、電気容量などの変化に基づいて、各センサチップ60のセット位置、セット位置におけるセンサチップ60の有無、セッティングエラーなどが判断されてもよい。
次のセンサチップの組が配置されている場合は(S8でYES)、ステップS3に戻り、次のセンサチップに対してS3~S7を繰り返す。次のセンサチップに対するデータ読出しは(S4)は、前回のセンサチップの変換/フィルタ処理が完了した時点で開始されことが望ましい。所定時間以上、次のセンサセットの配置が無い場合は(S8でNO)、処理を終了する。
図9のデータ取得方法では、複数のセンサチップからデータの読出しが並列で行われ、かつ、読み出されたデータに施される処理も並列的に行われ、データ取得作業の回数が低減される。また、データ読出し(S4)が終わった時点で、センサチップ60を受信器から取り出して、次のセンサチップ60をセットし、変換/フィルタ処理(S5)の直後からデータの読み出し開始できるので、処理時間がさらに短縮される。
上述した各工程に要する時間は一例であり、センサチップ60のメモリ容量等によって多少変化する。その場合でも、取得したデータのデータ処理が完了するタイミングで、次のセンサチップの組から並列でデータ読み出しが開始される。
図10Aは、第2実施形態のデータ取得時の並列処理を示す。図10Bは、比較例として、一般的な逐次処理を示す。図10Aでは、1セット目のセンサチップのデータの読出し(S4)が終わった時点で、1セット目のセンサチップは受信器から取り外される。この時点で、2セット目の生体センサ200が開封されており、パッケージから2セット目のセンサチップ60が取り出されている。2セット目の生体センサ200の開封とセンサチップ60の取り出し(S1)は、1セット目の変換/フィルタ処理(S5)の間、またはそれ以前に行われてもよい。
1セット目のセンサチップ60が受信器から取り外されると、2セット目のセンサチップ60の組が受信器にセットされて(S2)、プローブ接続される(S3)。1セット目のセンサチップ60から読み出されたデータの変換/フィルタ処理(S5)の完了の直後から、2セット目のセンサチップ60からのデータ読み出しが行われる(S4)。2セット目に複数のセンサチップ60が含まれている場合は、データ読出しは並列で行われる。
1セット目で読み出されたデータの転送中(S6)に、2セット目のセンサチップ60から読み出されたデータの変換/フィルタ処理(S5)が行われる。
3セット目のセンサチップ60も同様に、2セット目のセンサチップ60のデータ読出し(S4)が完了して受信器から取り外されると、受信器に配置されてプローブ接続される。2セット目の変換/フィルタ処理(S5)の完了の直後から、3セット目のセンサチップ60からデータの並列読み出しが開始される。
この構成および手法によって、待機時間が最小になり、効率的なデータ読み出しが実現される。
これに対し、図10Bの逐次処理では、ステップS1~S7が順次行われる。1セット目のデータ読み出し(S1)が完了すると、1セット目のセンサチップを受信器から取り外すことは可能である。しかし、2セット目のセンサチップからのデータの読出しは、1セット目の手順が完了した後になり、待機時間が発生する。複数のセンサチップから並列でデータが読み出されるとしても、次のセンサチップのセットからのデータ読出しのタイミングが遅い。第2実施形態のデータ読出しは、図10Bの非効率的なデータ読出しを解決する。
図11は、第2実施形態の生体信号計測システム101の模式図である。生体信号計測システム101は、データ読出し装置30と、情報処理装置104を含む。データ読出し装置30は、第1実施形態の外部受信装置3に対応し、生体センサ200からデータを読み出す。情報処理装置104からデータの転送を受けるサーバ105等が生体信号計測システム101に含まれていてもよい。
データ読出し装置30は、受信器301と、データ読出し機103を有する。データ読出し機103には、後述するようにデータ読出し用のプローブ機構が接続されている。
受信器301は、複数のセンサチップ60が配置可能に構成されている。この例では、センサチップ60-1~60-4の4つのセンサチップが配置されているが、配置可能なセンサチップの数は4つに限定されない。
上述のように、受信器301は、各センサチップ配置位置におけるセンサチップ60の有無を示す情報を生成して、データ読出し機103に送信してもよい。センサチップ60のセット時にエラーが生じたときに、エラーが生じたセンサチップ60を示す情報、またはそのセンサチップ60が配置されている位置に関する情報を表示する手段をもっていてもよい。配置エラーに関する情報を表示することで、オペレータにセンサチップ60の再配置などを促すことができる。配置エラーに関する情報の表示とともに、エラー情報をデータ読出し機103、情報処理装置104などに出力してもよい。
データ読出し機103は、受信器301に配置されるセンサチップ60の数に応じた制御回路131~134を有する。制御回路131-134は、後述するプローブ機構を介して、センサチップ60-1~60-4からデータを並列で読み出し、読み出したデータを、USBなどのバス102等を介して情報処理装置104に入力する。データ読出し機103に、制御回路131~134の全体の動作を制御する上位の制御回路が設けられていてもよい。
制御回路131~134は、情報処理装置104へのデータの供給が完了すると、センサチップ60-1~60-4が取り外し可能な状態になったことを示す信号を受信器301に出力してもよい。データ処理の完了は、それまで各センサチップ60-1~60-4に接触していたプローブ機構を非接触にすることで、受信器301に通知されてもよい。その後、受信器301から次のセンサチップ60の組がセットされたか否かを示す情報を取得してもよい。
受信器301に次のセンサチップ60の組がセットされると、プローブが各センサチップ60に接続され、次のデータの読み出しが自動的に開始される。この間に、情報処理装置104は、処理済みのデータを、たとえば外部のサーバ105、クラウド、データセンタ等に転送してもよい。逆にいうと、情報処理装置104によるデータ転送中に、次のセットのデータ読み出しとデータ処理を行うことができ、待機時間を最短にできる。
図12は、第2実施形態で用いられるプローブユニット95の模式図である。プローブユニット95は、たとえばピンボードとして形成されており、配線92によって制御回路131に接続されている。プローブユニット95は、センサチップ60-1の導通パッド66の数に応じたピン91を有していてもよい。
制御回路131によって、プローブユニット95を用いて読み出されたデータは、バス102を介して情報処理装置104に入力される。
図13は、並列読出しを行うプローブ機構90の模式図である。プローブ機構90は、配線ボード97に保持される複数のプローブユニット95-1、95-2を有する。プローブユニット95-1、および95-2は、受信器301に配置されているセンサチップ60-1、および60-2からデータを読み出す。各プローブユニット95は、図示しない配線等によって配線ボード97に接続されており、配線ボード97は、データ読出し機103(図11参照)と接続されている。
ピン91を有する各プローブユニット95は、バネ等の弾性部品93で配線ボード97に取り付けられていてもよい。バネによって個々のプローブユニット95が可動になり、対応するセンサチップ60上の導通パッド66に、ピン91の先端を押圧することができる。ピン91と各センサチップ60との接触を確実にして、データの並列読み出しの信頼性を高めることができる。
<その他の構成例>
第1実施形態および第2実施形態では、本発明の信号計測システムとその使用方法の一例として、生体を計測する生体信号計測システムとその使用方法(データ取得方法)を説明したが、本発明の信号計測システムおよびその使用方法は、これらに限定されない。例えば、家電・電子機器、建築物部材、輸送機器部材、フィルム(光学フィルム、包装フィルムなど)などを計測するための信号計測システムおよびその使用方法に用いることができる。
1,101 生体信号計測システム
2、200 生体センサ
3 外部受信装置
5 センサ部
8 被覆層
9 プローブ
25 メモリ
26 端子
30 データ読出し装置
31 アライメント部
50 センサ電極
60、60-1~60-4 センサチップ(デバイス)
66 導通パッド
80 ケーシング
81 カバー
82 ボトムプレート
90 プローブ機構
91 ピン
95 プローブユニット
102 バス
103 データ読出し機
104 情報処理装置
105 サーバ
131、132、133、134 読出し制御回路
301 受信器

Claims (7)

  1. 物理的または電気的信号を感知するセンサ部と、前記センサ部からの信号をデータとして記憶するメモリと、前記メモリのデータを出力する端子と、前記メモリおよび前記端子を覆うカバーとを備えるセンサから前記データを取得するデータ取得方法であって、
    前記メモリから前記データを取り出すためのプローブを備える外部装置を用意する工程と、
    前記外部装置の前記プローブを前記端子に接触させることにより、前記メモリに記憶されている前記データを取り出す工程と
    前記メモリと前記端子とをそれぞれ有する複数のデバイスを受信器に配置する工程と、
    を備え
    前記外部装置に、前記複数のデバイスから並列でデータを取り出すプローブ機構と、前記プローブ機構による前記複数のデバイスからのデータ読み出しを制御する制御回路と、を設け、
    前記受信器で、前記複数のデバイスの配置状態に関する情報を生成して出力し、
    前記制御回路において、前記情報に基づいて前記プローブ機構を駆動し、前記プローブ機構で並列に読み出された前記データに対するデータ処理が完了するタイミングで、次のデバイスセットからデータの並列読み出しを開始する、
    ことを特徴とするデータ取得方法。
  2. 前記カバーは、開封可能なケーシングの一部であり、前記メモリ、および前記端子は、前記ケーシングの内部に収容された前記デバイスに設けられており、
    前記プローブは、前記ケーシングから取り出された前記デバイスの前記端子に接触することを特徴とする請求項1に記載のデータ取得方法。
  3. 前記制御回路は、前記データ処理がなされたデータの転送中に、前記次のデバイスセットから読み出されたデータの処理を行うことを特徴とする請求項に記載のデータ取得方法。
  4. 計測データを保存する複数のデバイスが配置される受信器と、
    前記受信器に配置された前記複数のデバイスに接触可能なプローブ機構と、
    前記プローブ機構を用いて前記複数のデバイスから前記計測データを並列で読み出す制御回路と、
    読み出された前記計測データを並列で処理する情報処理装置と、
    を含み、
    前記制御回路は、前記受信器に次のデバイスセットが配置されたタイミングで、前記プローブ機構を駆動し、前記情報処理装置によるデータ処理の完了のタイミングで前記次のデバイスセットからデータの並列読み出しを開始し、
    前記受信器は、前記複数のデバイスの配置状態に関する情報を生成して出力し、
    前記制御回路は、前記情報に基づいて前記プローブ機構を駆動することを特徴とする信号計測システム。
  5. 前記情報は、各デバイスの配置位置、前記配置位置における前記デバイスの有無、および配置エラーの少なくともひとつを含むことを特徴とする請求項に記載の信号計測システム。
  6. 前記デバイスは、ケーシングに収容された状態で前記ケーシングを生体に接触させて前記生体の信号由来のデータを取得するセンサチップであり、前記ケーシングから取り出され前記受信器に配置されることを特徴とする請求項4または5に記載の信号計測システム。
  7. 前記デバイスは、生体に接触して前記生体からの信号を感知する生体センサであり、前記生体センサは、前記プローブ機構の前記生体センサに対するアライメントの基準となるアライメント部をさらに備えることを特徴とする、請求項4~6のいずれか1項に記載の信号計測システム。
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