JP7433565B1 - 加工ノズルおよびレーザ加工機 - Google Patents

加工ノズルおよびレーザ加工機 Download PDF

Info

Publication number
JP7433565B1
JP7433565B1 JP2023570414A JP2023570414A JP7433565B1 JP 7433565 B1 JP7433565 B1 JP 7433565B1 JP 2023570414 A JP2023570414 A JP 2023570414A JP 2023570414 A JP2023570414 A JP 2023570414A JP 7433565 B1 JP7433565 B1 JP 7433565B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
processing
inner nozzle
suction
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023570414A
Other languages
English (en)
Inventor
恭諒 丸小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP7433565B1 publication Critical patent/JP7433565B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

レーザ光を集光し、加工対象物に照射する加工ヘッド本体部(14)のレーザ光の出射面側に設けられる加工ノズル(15)であって、内部をレーザ光が通る内側ノズル(151)と、内側ノズル(151)の外側に内側ノズル(151)から間隔を置いて配置され、吸引部に配管を介して接続される開口部(1521)を有する外側ノズル(152)と、を備える。内側ノズル(151)は、内側ノズル(151)を厚さ方向に貫通する複数の長孔(1511)を有する。複数の長孔(1511)の長軸は、内側ノズル(151)の中心軸(C)に沿う方向に延在している。

Description

本開示は、レーザ加工に用いられる加工ノズルおよびレーザ加工機に関する。
加工対象物にレーザを照射して加工を行うレーザ加工の分野においては、加工時に発生する分解生成物が加工部位に溜まらないように、ガスを噴射して分解生成物を吹き飛ばしながらレーザ加工を行うレーザ加工方法が知られている。しかし、繊維強化複合材料を前述のレーザ加工方法で加工する場合には、加工時に発生する高温の分解生成物が加工対象物に付着し、付着した表面への熱影響として焼き付きまたは汚れの付着が発生することによって、加工品質が大きく低下してしまう問題があった。そこで、特許文献1には、加工点に向けてガスを噴射するノズルと、レーザ光の光軸を中心にノズルを回転させる回転機構と、切断加工中において加工点に吹き付けるガスが加工品側から加工点に向かって噴射されるようにノズルの向きを制御する制御部を備えるレーザ加工方法が開示されている。
特許第6636213号公報
しかしながら、上記従来のレーザ加工方法では、ノズルの向きを制御しながら加工を行っても、ガス吹き付けの下流にあたる加工対象物の表面には分解生成物が付着する。このため、分解生成物が付着した部分は端材として廃却の対象となり、材料を効率よく使用できないという問題があった。また、レーザ光の光軸を中心に回転するノズルの存在によって、加工テーブル上に設置した加工対象物と回転するノズルとが物理的に干渉する場合には加工ができず、加工の自由度が低下してしまうという問題もあった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、加工対象物の表面への分解生成物の付着を抑制するとともに、従来に比して加工の自由度を向上させることができる加工ノズルを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、レーザ光を集光し、加工対象物に照射する加工ヘッド本体部のレーザ光の出射面側に設けられる加工ノズルであって、内部をレーザ光が通る内側ノズルと、内側ノズルの外側に内側ノズルから間隔を置いて配置され、吸引部に配管を介して接続される開口部を有する外側ノズルと、を備える。内側ノズルは、内側ノズルを厚さ方向に貫通する複数の長孔を有する。複数の長孔の長軸は、内側ノズルの中心軸に沿う方向に延在している。
本開示に係る加工ノズルは、加工対象物の表面への分解生成物の付着を抑制するとともに、従来に比して加工の自由度を向上させることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る加工ノズルを有するレーザ加工機の構成の一例を模式的に示す図 実施の形態1に係る加工ノズルの構成の一例を模式的に示す図 実施の形態1に係る加工ノズルの中心軸に垂直な面内の構成の一例を模式的に示す図 実施の形態1に係る加工ノズルの構成の他の例を模式的に示す図 実施の形態2に係る加工ノズルの外側ノズルの構成の一例を模式的に示す図
以下に、本開示の実施の形態に係る加工ノズルおよびレーザ加工機を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る加工ノズルを有するレーザ加工機の構成の一例を模式的に示す図である。図1に示されるレーザ加工機1は、繊維強化複合材料からなる加工対象物Wへのレーザ光Lの照射によって加工対象物Wを切断加工するものである。繊維強化複合材料の一例は、炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics:CFRP)である。レーザ加工機1は、レーザ発振器11と、光路形成部12と、加工ヘッド13と、吸引部16と、配管17と、加工テーブル18と、制御部19と、を備える。
レーザ発振器11は、レーザ光Lを出力する。レーザ発振器11は、固体レーザ、ガスレーザ、半導体レーザ等のレーザ光Lを出射する光源である。
光路形成部12は、レーザ発振器11から出力されるレーザ光Lを加工ヘッド13へと伝搬させる光路を形成する。光路形成部12は、レーザ光Lの特性に応じて選択される。一例では光路形成部12は、光ファイバである。他の例では、光路形成部12は、ミラーとレンズとを組み合わせた光学系である。
加工ヘッド13は、光路形成部12を伝搬するレーザ光Lを加工対象物Wに照射する。加工ヘッド13は、レーザ光Lを加工対象物Wに集光し、照射する加工ヘッド本体部14と、加工ヘッド本体部14の加工対象物W側に設けられる加工ノズル15と、を有する。加工ヘッド本体部14は、光路形成部12からのレーザ光Lを集光し、加工対象物Wにレーザ光Lを導くレンズ141を含む光学系を有する。加工ノズル15は、加工ヘッド本体部14の加工対象物W側の面に設けられる支持部に固定される。加工ノズル15は、加工ヘッド本体部14側から加工対象物W側に向かった先細り形状を有する中空の構造を有する。加工ノズル15の詳細な構成については、後述する。加工ヘッド本体部14から出力されるレーザ光Lは、加工ノズル15の中空の部分を通るように加工ノズル15は加工ヘッド13に固定される。
吸引部16は、加工対象物Wにレーザ光Lが照射されたときに生じる加工粉塵Dを加工ノズル15から吸引する。吸引部16の一例は真空ポンプである。また、加工対象物Wが繊維強化複合材料である場合には、加工粉塵Dの一例は繊維強化複合材料の分解生成物である。
配管17は、加工ノズル15と吸引部16との間を接続する筒状部材である。吸引部16によって吸引がなされると、加工ノズル15からの加工粉塵Dが通過する。
加工テーブル18は、加工対象物Wを載置する台である。この例では、加工テーブル18の加工対象物Wが載置される面である載置面は水平となっている。加工テーブル18は、加工中に加工対象物Wが動かないように加工対象物Wを固定する固定機構を有することが望ましい。なお、図示しないが加工ヘッド13および加工テーブル18の少なくとも一方には加工ヘッド13および加工テーブル18を相対的に移動させる駆動部が設けられている。これによって、加工テーブル18の載置面に平行な方向および載置面に垂直な方向に加工ヘッド13および加工テーブル18を相対的に移動させることができる。
制御部19は、レーザ発振器11、加工ヘッド13、吸引部16および加工テーブル18のそれぞれに制御信号を送り、それぞれの動作を制御する。レーザ発振器11は、制御信号に従ってレーザ光Lを出力したり、レーザ光Lの出力を停止したりする。吸引部16は、制御信号にしたがって、吸引動作を開始したり、吸引動作を停止したりする。加工ヘッド13および加工テーブル18は、制御信号に従って相対的に移動する。
つぎに、加工ノズル15の構成について説明する。図2は、実施の形態1に係る加工ノズルの構成の一例を模式的に示す図である。なお、ここでは、加工ノズル15および加工ヘッド本体部14の支持部142については、加工ノズル15の中心軸Cを通る平面で加工ノズル15を切断した斜視図を示している。図3は、実施の形態1に係る加工ノズルの中心軸に垂直な面内の構成の一例を模式的に示す図であり、図1のIII-III断面図である。加工ノズル15は、同一の軸を中心軸Cとする、内部をレーザ光Lが通る内側ノズル151と、内側ノズル151の外側に内側ノズル151から間隔を置いて配置される外側ノズル152と、を有する。つまり、加工ノズル15は、内側ノズル151および外側ノズル152の二重構造を有する。
図1および図2に示される例では、内側ノズル151および外側ノズル152は、中空の円錐台状である。内側ノズル151は、内側ノズル151の中心軸Cに沿う方向、より具体的には円錐台の母線に平行な方向に延在し、内側ノズル151を厚さ方向に貫通する円形ではない複数の長孔1511を有する。つまり、長孔1511の長軸は、内側ノズル151の中心軸Cに沿う方向に延在している。長孔1511は、内側ノズル151の母線に垂直な方向に均一な間隔で設けられてもよいし、不均一な間隔で設けられてもよい。長孔1511の形状は、矩形状、角が丸くされた矩形状、楕円状などである。外側ノズル152は、配管17に接続される開口部1521を有する。以下では、加工ノズル15の加工ヘッド本体部14と接続される方の端部は第1端部と称され、加工対象物Wに対向する方の端部は第2端部と称される。
加工ヘッド本体部14は、レーザ光Lの出射面側に加工ノズル15を支持する支持部142を有する。支持部142は、一例では、加工ヘッド本体部14の加工対象物W側の面である出射面から突出して設けられる板金によって構成される。支持部142は、内側ノズル151を支持する第1支持部143と、外側ノズル152を支持する第2支持部144と、を有する。第1支持部143および第2支持部144は、一例では円筒状であり、出射面の中心位置を中心として同心円状に配置される。第1支持部143および第2支持部144の外側の面にはねじが切られており、第1支持部143および第2支持部144はおねじとなっている。なお、第1支持部143および第2支持部144は、中心軸Cに平行な方向にスリットの入った円筒状であってもよい。
内側ノズル151および外側ノズル152の第1端部側の内側の面には、ねじが切られている。つまり、内側ノズル151および外側ノズル152の第1端部はめねじとなっている。内側ノズル151のめねじを第1支持部143のおねじに螺合させることで、内側ノズル151は加工ヘッド本体部14に固定される。同様に、外側ノズル152のめねじを第2支持部144のおねじに螺合させることで、外側ノズル152は加工ヘッド本体部14に固定される。
内側ノズル151と外側ノズル152とをそれぞれ個別に第1支持部143および第2支持部144に固定してもよいし、内側ノズル151と外側ノズル152とを固定部材で固定して、内側ノズル151および外側ノズル152を同時に第1支持部143および第2支持部144に固定してもよい。後者の場合には、一例では、内側ノズル151の外面と外側ノズル152の内面とを複数の固定部材で固定することによって、内側ノズル151と外側ノズル152とを一体のものとして扱うことが可能となる。
内側ノズル151と外側ノズル152との間の空間は、吸引部16によって吸引される空気が流れる流路153となる。具体的には、レーザ加工中に発生する加工粉塵Dが空気とともに、流路153を流れることになる。つまり、レーザ加工中に発生した加工粉塵Dは空気とともに内側ノズル151の第2端部の開口部151aから吸引され、内側ノズル151に設けられた長孔1511を介して流路153に流入し、流入した加工粉塵Dを含む空気が外側ノズル152の開口部1521から吸引部16へと吸引される。内側ノズル151の第1端部と外側ノズル152の第1端部との間は、開口された状態であってもよいし、閉口された状態であってもよい。内側ノズル151の第1端部と外側ノズル152の第1端部との間が開口された状態である場合には、この開口からも加工粉塵Dを吸引することができる。
つぎに、このような構成のレーザ加工機1の動作について説明する。制御部19は、吸引部16を動作させ、加工を行いたい位置にレーザ光Lが照射されるように、加工ヘッド13および加工テーブル18の少なくとも一方を移動させる。また、制御部19は、レーザ発振器11を動作させる。これによって、レーザ発振器11より出射されたレーザ光Lは、光路形成部12を通って加工ヘッド13に設置されているレンズ141まで伝達される。レンズ141によって集光されたレーザ光Lが加工対象物Wとなる繊維強化複合材料に照射されることで加工対象物Wが切断される。
加工対象物Wの切断時に、分解生成物などの加工粉塵Dが生成される。実施の形態1では、レーザ光Lの照射中に、吸引部16による吸引がなされているので、レーザ光Lの照射によって発生した加工粉塵Dは、加工ノズル15の第1端部から吸い込まれる。実施の形態1では、中心軸Cに沿う方向に延在した長孔1511を内側ノズル151に設けたので、長孔1511の下部から加工粉塵Dが内側ノズル151と外側ノズル152との間の流路153へと移動し、さらに、流路153内で外側ノズル152の開口部1521に向かって移動し、吸引部16によって吸引される。このとき、長孔1511の下部で吸引しきれなかった加工粉塵Dは、長孔1511の中央部または上部で吸引される。このようにして、レーザ加工中に発生した加工粉塵Dを吸引することで、加工対象物W上に分解生成物が付着し、熱による影響を加工対象物Wに与えることを抑制することができる。
図4は、実施の形態1に係る加工ノズルの構成の他の例を模式的に示す図である。なお、ここでは、加工ノズル15の中心軸Cを通る平面で加工ノズル15を切断した斜視図を示している。図4に示されるように、内側ノズル151に、円形ではない複数の長孔1511が第2端部から第1端部に向かって乱雑に配置されている。つまり、図1から図3に示される例では、長孔1511の延在方向が中心軸Cに沿う方向となっていたが、図4に示される例では、延在方向は中心軸Cに沿う方向ではない方向となる複数の長孔1511が中心軸Cに沿う方向に配置されている。長孔1511は、中心軸Cに沿う方向に均一の間隔で配置されてもよいし、不均一な間隔で配置されてもよい。長孔1511の延在方向は、任意の方向とすることができる。また、長孔1511の延在方向は、すべての長孔1511で同じであってもよいし、異なるものであってもよい。このような図4に示される構造の加工ノズル15でも、下部の長孔1511で吸引しきれなかった加工粉塵Dをこの長孔1511よりも上方に位置する長孔1511で吸引することが可能となる。
また、内側ノズル151および外側ノズル152の第1端部側が開放されている場合には、内側ノズル151と外側ノズル152との間の第1端部側が開口している場合には、この開口からも加工粉塵Dを吸引することができる。
レーザ光Lの照射によって繊維強化複合材料の切断加工を行う際には、加工点から分解生成物が勢いよく噴出し、加工対象物Wの表面に噴出した分解生成物による汚れが付着する。このため、従来の技術におけるレーザ加工機は、加工点に向けてレーザ光Lの光軸とは異なる方向からガスを噴射するノズルを備え、このノズルがレーザ光Lの光軸を中心に回転することでガスを噴射する方向を制御し、不要となる端材側に汚れを吹き流しながら切断加工を行っていた。この特徴により、加工後に製品となる箇所の繊維強化複合材料の表面を加工時に発生する分解生成物によって汚染することなく切断加工することが可能となっている。しかし、分解生成物を吹き飛ばした側の強化繊維複合材料の表面には吹き飛ばした高温の分解生成物が付着してしまうため、製品として品質の悪い状態となってしまう。このため、加工対象物Wの分解生成物が付着した部分は、製品として使用することができず、端材として廃棄されていた。
一方、実施の形態1に係る加工ノズル15を備えるレーザ加工機1は、加工点に向かってガスを噴射する機能を有さず、加工ノズル15の内部に侵入した分解生成物を吸引する機能を備えている。このため、従来の技術における課題であった加工時に加工対象物Wの表面が噴出した高温の分解生成物によって汚れてしまうという点が解決される。この結果、従来の技術においてやむを得ず廃棄する必要のあった表面が汚染された強化繊維複合材料を無くすことができ、効率的に強化繊維複合材料を使用することが可能となる。また、従来の技術のレーザ加工機が有していたレーザ光Lの光軸を中心に回転するガスノズルが不要となるので、従来はこのガスノズルが物理的に干渉してしまうことによって加工することができなかった形状でも加工することができるようになる副次効果を有する。つまり、加工可能領域を従来の技術に比して拡大することができる。
また、実施の形態1に係る加工ノズル15は、中心軸Cが同一となるように内側ノズル151と外側ノズル152とを間隔をあけて二重に配置した構造を有する。内側ノズル151は、中心軸Cに沿う方向に延在する長孔1511を長孔1511の延在方向に垂直な方向に間隔をあけて配置した構成、あるいは延在方向の方向が限定されない長孔1511を中心軸Cに沿う方向に間隔をあけて配置した構成を有する。外側ノズル152は、吸引部16に繋がる配管17と接続される開口部1521を有する。そして、レーザ加工時に、配管17を介して吸引部16から吸引を行うことで、レーザ光Lの照射箇所から発生する加工粉塵Dが内側ノズル151の第2端部側の開口部151aから吸い込まれ、内側ノズル151の長孔1511を介して内側ノズル151と外側ノズル152との間の流路153を流れ、外側ノズル152の開口部1521から吸引部16へと吸引される。このとき、内側ノズル151の下方部分の長孔1511で吸引することができなかった加工粉塵Dは、より上方の長孔1511で吸引される。中心軸Cに沿う方向に延在する長孔1511では、下方の部分で吸引されなかった加工粉塵Dは、長孔1511の中央部分または上方の部分で吸引される。中心軸Cに沿う方向に間隔をあけて長孔1511が配置される場合には、下方に配置される長孔1511で吸引されなかった加工粉塵Dは、この長孔1511よりも上方に配置される長孔1511で吸引される。これによって、一例では、加工ノズルの先端からの高さが一定の位置に複数の円形の孔が設けられる場合と比較して、加工粉塵Dを効率的に吸引することが可能となる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る加工ノズルの外側ノズルの構成の一例を模式的に示す図である。ここでは、中心軸Cを通る平面で外側ノズル152を切断した斜視図を示している。なお、内側ノズル151の構成は、実施の形態1で説明したものと同様であるので、その説明を省略する。図5に示されるように、外側ノズル152は、外側ノズル152を厚さ方向に貫通する開口部である複数の吸引孔1522を有する。
外側ノズル152は、吸引孔1522に取り付けおよび取り外し可能な閉止栓1523を有する。閉止栓1523は、吸引孔1522を塞ぐように設けられていてもよいし、外されていてもよい。加工対象物Wに応じて閉止栓1523で吸引孔1522を塞ぐことができる。吸引孔1522の塞ぎ方によって、内側ノズル151から吸引される加工粉塵Dの方向および吸引量を調整することが可能である。つまり、吸引孔1522の塞ぎ方によって、加工対象物Wの特性に応じて適切な吸引方向および吸引量を備えた加工ノズル15として使用することが可能である。
吸引孔1522は、一例では円形状の開口部である。一例では、吸引孔1522の縁にはねじが切られている。つまり、吸引孔1522はめねじを構成している。また、閉止栓1523は吸引孔1522に螺合可能なおねじとすることができる。この場合には、任意の箇所の吸引孔1522に閉止栓1523であるおねじを螺合させることで、吸引孔1522を塞ぐことができる。
外側ノズル152に吸引孔1522を設け、吸引孔1522を塞ぐ部分と塞がない部分とを設けることによって、加工ノズル15の内部での塞がれていない吸引孔1522における空気の流れがよくなり、吸引しやすくなる。一例では、吸引させたい側の吸引孔1522は開けた状態とし、それ以外の吸引孔1522は閉止栓1523で塞ぐようにすればよい。一例では、図1で加工対象物Wに照射されるレーザ光Lを示す矢印よりも右側の位置で加工粉塵Dが発生するような場合には、加工ノズル15の中心軸Cよりも右側に存在する吸引孔1522を開けた状態とし、左側に存在する吸引孔1522を閉止栓1523で塞ぐ状態とすることができる。また、閉止栓1523で塞ぐ吸引孔1522の個数または比率を変えることで、加工粉塵Dの吸引量を変えることができる。一例では、吸引孔1522を閉止栓1523で塞ぐ数が少ないほど吸引量が多くなる場合には、吸引量を多くしたい方向の吸引孔1522を閉止栓1523で塞ぐ個数または比率を他の方向に比して少なくすればよい。
また、吸引孔1522が設けられる位置は、内側ノズル151に設けられる長孔1511の位置に対応して設けられることが望ましい。すなわち、内側ノズル151の長孔1511の位置に重なるように外側ノズル152に吸引孔1522が設けられることが望ましい。内側ノズル151の長孔1511の位置に対応して吸引孔1522を設けることで、目的とする位置における風の流れをつけやすくすることができる。
このような構成のレーザ加工機1でのレーザ加工について説明する。レーザ加工において加工粉塵Dが発生する方向、すなわち加工粉塵Dを吸引する方向が変わる場合には、加工粉塵Dが発生する方向が変わるたびに閉止栓1523の位置を変えればよい。一例では、第1方向に加工粉塵Dが発生する場合には、第1方向の吸引孔1522が開放され、他の方向の吸引孔1522が塞がれるように閉止栓1523を塞いだ加工ヘッド13でレーザ加工を行う。その後、加工粉塵Dが発生する方向が第2方向に変わる場合には、レーザ加工を一時停止し、第2方向の吸引孔1522が開放され、他の方向の吸引孔1522が塞がれるように加工ヘッド13の閉止栓1523を塞いだ後に、レーザ加工を再開する。このように、加工粉塵Dが発生する方向が変わるたびに、閉止栓1523の位置を変えればよい。
実施の形態2に係る加工ノズル15では、外側ノズル152は、厚さ方向に貫通する複数の吸引孔1522と、吸引孔1522に取り付けおよび取り外し可能な閉止栓1523と、を有する。レーザ加工時に発生する加工粉塵Dの発生方向に応じて、吸引孔1522を開放または閉止栓1523で閉止することで、加工粉塵Dの吸引方向および吸引量を任意に調整することができるという効果を有する。
なお、上記した説明では、加工ノズル15の内側ノズル151および外側ノズル152は、円錐台状であったが、第1端部よりも第2端部の開口部151aの方が小さい形状であれば、他の形状であってもよい。一例では、第1端部から第2端部に向かって連続的に径が小さくなる形状であってもよいし、階段状に径が小さくなる形状であってもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 レーザ加工機、11 レーザ発振器、12 光路形成部、13 加工ヘッド、14 加工ヘッド本体部、15 加工ノズル、16 吸引部、17 配管、18 加工テーブル、19 制御部、141 レンズ、142 支持部、143 第1支持部、144 第2支持部、151 内側ノズル、151a,1521 開口部、152 外側ノズル、153 流路、1511 長孔、1522 吸引孔、1523 閉止栓、C 中心軸、D 加工粉塵、L レーザ光、W 加工対象物。

Claims (7)

  1. レーザ光を集光し、加工対象物に照射する加工ヘッド本体部のレーザ光の出射面側に設けられる加工ノズルであって、
    内部をレーザ光が通る内側ノズルと、
    前記内側ノズルの外側に前記内側ノズルから間隔を置いて配置され、吸引部に配管を介して接続される開口部を有する外側ノズルと、
    を備え、
    前記内側ノズルは、前記内側ノズルを厚さ方向に貫通する複数の長孔を有し、
    前記複数の長孔の長軸は、前記内側ノズルの中心軸に沿う方向に延在していることを特徴とする加工ノズル。
  2. レーザ光を集光し、加工対象物に照射する加工ヘッド本体部のレーザ光の出射面側に設けられる加工ノズルであって、
    内部をレーザ光が通る内側ノズルと、
    前記内側ノズルの外側に前記内側ノズルから間隔を置いて配置され、吸引部に配管を介して接続される開口部を有する外側ノズルと、
    を備え、
    前記内側ノズルは、前記内側ノズルを厚さ方向に貫通する円形ではない複数の長孔を有し、
    前記複数の長孔は、前記内側ノズルの中心軸に沿う方向に配置されることを特徴とする加工ノズル。
  3. 前記外側ノズルは、
    厚さ方向に貫通する複数の吸引孔と、
    前記吸引孔に取り付けおよび取り外し可能な閉止栓と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の加工ノズル。
  4. 前記吸引孔は、円形の開口部で、前記開口部の縁にねじが切られためねじであり、
    前記閉止栓は、前記吸引孔に螺合可能なおねじであることを特徴とする請求項3に記載の加工ノズル。
  5. 前記外側ノズルは、
    厚さ方向に貫通する複数の吸引孔と、
    前記吸引孔に取り付けおよび取り外し可能な閉止栓と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の加工ノズル。
  6. 前記吸引孔は、円形の開口部で、前記開口部の縁にねじが切られためねじであり、
    前記閉止栓は、前記吸引孔に螺合可能なおねじであることを特徴とする請求項5に記載の加工ノズル。
  7. 前記レーザ光を出力するレーザ発振器と、
    前記レーザ光を前記加工対象物に照射する前記加工ヘッド本体部と、
    請求項1からのいずれか1つに記載の加工ノズルと、
    前記外側ノズルの前記開口部に前記配管を介して接続される吸引部と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工機。
JP2023570414A 2023-06-22 2023-06-22 加工ノズルおよびレーザ加工機 Active JP7433565B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023023078 2023-06-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7433565B1 true JP7433565B1 (ja) 2024-02-19

Family

ID=89904354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023570414A Active JP7433565B1 (ja) 2023-06-22 2023-06-22 加工ノズルおよびレーザ加工機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7433565B1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6282194B2 (ja) 2014-07-30 2018-02-21 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6282194B2 (ja) 2014-07-30 2018-02-21 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101552562B1 (ko) 레이저 가공 시스템용 파티클 석션 장치 및 이를 포함한 레이저 가공 시스템
RU2086378C1 (ru) Способ лазерной обработки и устройство для его осуществления
US8946588B2 (en) Method and apparatus for improving reliability of a machining process
KR101882186B1 (ko) 레이저 가공용 파티클 석션 장치
US20170100798A1 (en) Laser machining method
JP2009113106A (ja) レーザー加工装置
JP3871240B2 (ja) ハイブリッド加工装置
KR101882232B1 (ko) 레이져와 에어흡입공 겸용 레이져가공 스캐너 헤드
JP6124425B1 (ja) レーザ処理装置整流装置およびレーザ処理装置
CN112475613B (zh) 一种水气同轴辅助振镜扫描的激光加工装置
JP7433565B1 (ja) 加工ノズルおよびレーザ加工機
JP5610991B2 (ja) レーザ加工装置
JP2010240730A (ja) レーザ加工方法とレーザ加工装置
JP3157294B2 (ja) レーザ切断方法および装置
JP2017177155A (ja) レーザ加工ヘッド
JP5324828B2 (ja) レーザー加工装置
JP6723785B2 (ja) レーザ表面加工装置
JPH05153947A (ja) シガレットの製造装置
JP2021126659A (ja) レーザー加工装置
KR100433174B1 (ko) 레이저를 이용한 방사노즐 건식세정 장치 및 방법
TW201736029A (zh) 剖面端部不加工鏡面切斷法
KR101608821B1 (ko) Cfrp 레이저 가공기의 시료고정장치
JP2003326384A (ja) 合成樹脂切断用レーザ光照射装置
JPH079504A (ja) 成形品ゲート切断装置
KR102475158B1 (ko) 레이저 가공 헤드의 사이드 젯 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231114

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231114

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20231114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7433565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150