JP7432985B2 - ラベル付きボトル - Google Patents
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Description
これに対して、ボトルの胴部に滑り止めの凹凸部を設けることが考えられるが、ボトルの胴部に単にこのような凹凸部を設けると、胴部の外周面にラベルを巻き付けた際に、ラベルが凹凸部と線接触や点接触することによってラベルが破損しやすくなってしまう。
この発明では、内容量が150ml以下用の、好ましくは100ml以下用の小型のボトルであることから胴部の外径が小さく設計されやすいが、上述のように、ボトルからキャップを取り外すときに胴部を把持する手が滑ることが抑制されると共に、胴部に取り付けられたラベルに破損が生じにくくなる。
本実施形態にかかるボトル1は、例えばポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂材料により一体に形成されている。また、ボトル1は、図1に示すように、円筒状の口部2と、口部2に連設された円筒状の首部3と、首部3に連設された円筒状の肩部4と、肩部4に連設された円筒状の胴部5と、胴部5に連設された有底円筒状の底部6と、を備える。
これら口部2、首部3、肩部4、胴部5及び底部6は、ボトル1の中心軸線を中心として同軸に配設されている。以下、ボトル1の中心軸線をボトル軸Oと称し、図1においてこのボトル軸Oに沿って口部2から底部6に向かう方向を下方、その逆方向を上方と称する。また、ボトル軸Oから見た平面視でボトル軸Oに交差する方向を径方向、ボトル軸O回りで周回する方向を周方向と称する。
第2大径部13の上下方向の長さは、第1大径部11の上下方向の長さと同等となっている。これら第1及び第2大径部11、13の外周面には、図示しないラベルが巻き付けられることが可能となっている。
ボトル1は、射出成形によって形成された図示しないプリフォームをブロー成形することによって形成されている。口部2の寸法は、プリフォームの状態のままブロー成形の前後で変化はなく、胴部5及び底部6は、プリフォームをブロー成形することによって、径方向及び周方向の双方向に延伸されて大きくされている。
ボトル1には、第1大径部11から第2大径部13にかけて図示しないラベルが巻き付けられる。まず、ボトル1に装着されている上記キャップを取り外す。取り外す際、片手で上記キャップを把持し、他方の手でボトル1の胴部5を把持する。そして、上記キャップをボトル軸O回りでボトル1に対して上記キャップの取外し方向に回転させる。このとき、突出部16がボトル1に対する上記取外し方向に対して交差する上下方向に延在しているので、上記キャップをボトル1に対して上記取外し方向に回転させる際、ボトル1の胴部5を把持している手やその指が突出部16に対して周方向に引っかかる。そのため、ボトル1を把持している手が胴部5に対して滑りにくくなっている。
このようにして、ボトル1から上記キャップを取り外す。その後、ボトル1内に収容されている内容物を適宜取り出す。
以上のようにして、ボトル1を使用する。
また、縮径部23の上下方向の中央部分には、径方向内側に向けて陥没する第3補強溝部24が全周にわたって形成されている。縮径部23のうち第3補強溝部24よりも上側の部分における上下方向の長さは、縮径部23のうち第3補強溝部24よりも下側の部分における上下方向の長さと同等となっている。また、第3補強溝部24は、第1及び第2補強溝部15、17と同様に、上下方向の断面で半円状をなしており、第3補強溝部24の深さは、例えば2mm、第3補強溝部24の上下方向の長さは、例えば3mmとなっている。
例えば、第1実施形態にかかる縮径部には、第2及び第3実施形態にかかる縮径部のように第3補強溝部が形成されてもよい。また、大径部と縮径部との接続部分に形成されている補強溝部を含め、補強溝部を1本のみ形成してもよく、4本以上形成してもよい。さらに、補強溝部を形成しなくてもよい。その上、補強溝部の形状は、上下方向の断面で半円状に限らず、台形状など、他の形状であってもよい。また、補強溝部は、周方向に沿って直線状の形状に限らず、波状など、他の形状であってもよい。
第1から第3実施形態にかかる突出部の形状を適宜組み合わせてもよい。すなわち、縮径部の周方向の一部に第1実施形態にかかる突出部を設けると共に、縮径部の周方向の残りの部分に第2実施形態にかかる突出部を設けるなどしてもよい。また、縮径部の上側部分と下側部分とで異なる形状の突出部を配設してもよい。さらに、突出部の形状は、上述した実施形態にかかる形状に限られず、例えば横断面で半楕円状や三角形状などをなす突条や、側面視で三角形状や楕円状などをなす突起であってもよい。
第1大径部の外径は、第2大径部の外径と同じであるが、第2大径部の外径よりも小径または大径であってもよい。また、第1及び第2大径部の外径は、上下方向にわたって一定となっているが、変化してもよい。さらに、第1大径部及び第2大径部の上下方向の長さは、互いに異なっていてもよい。
口部には、キャップが螺着されているが、キャップをボトルに対してボトル軸回りの上記取外し方向に回転させることによってキャップを取り外す構成であれば、キャップが螺着以外の他の構成により装着されてもよい。
ボトルは、ブロー成形ボトルに限られない。
ラベルは、ロールラベルのように第1大径部、縮径部及び第2大径部の周囲に巻き付けられているが、シュリンクラベルやタックラベルなど、他のラベルであってもよい。
Claims (2)
- 筒状の口部、筒状の肩部、筒状の胴部及び有底筒状の底部がボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されたラベル付きボトルであって、
前記口部には、ボトル軸回りに当該口部に対して回転させることによって取り外されるキャップが装着可能であり、
前記胴部が、上下方向に間隔をあけており、外周面にラベルが取付可能である一対の大径部と、前記大径部間に配設され、前記大径部よりも小径である縮径部と、を有し、
一対の前記大径部の一方から他方にかけてラベルが巻き付けられており、
前記縮径部には、径方向外側に向けて突出する複数の突出部が設けられており、
前記突出部における径方向の外端部と前記ボトル軸との径方向の距離が、前記大径部の外周面の半径未満であり、
前記大径部における外径が、前記口部の外径より大きく、かつ前記口部の外径の1.8倍未満であり、
前記縮径部の内径が前記ボトル軸方向で一定であり、
前記突出部が、前記ボトル軸方向に沿って延在する突条部であり、前記ボトル軸回りの周方向で互いに連続して配設されており、
前記胴部が、一対の前記大径部と前記縮径部との間に各別に全周にわたって形成された一対の補強溝部を有していることを特徴とするラベル付きボトル。 - 内容量が30ml以上150ml以下であることを特徴とする請求項1に記載のラベル付きボトル。
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