JP7432868B2 - 移動体、搬送装置、及び部品実装システム - Google Patents

移動体、搬送装置、及び部品実装システム Download PDF

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Description

本開示は、移動体、搬送装置、及び部品実装システムに関する。より詳細には、本開示は、走行面の上を走行する移動体、搬送装置、及び部品実装システムに関する。
特許文献1は、物流台車等の荷を支持しながら移動する搬送車を開示する。搬送車の基体には、所定間隔で並んだ2つの駆動輪と、駆動輪が並ぶ方向と平行に、駆動輪よりも狭い間隔で並んだ2つの従動輪とを備える。
特開2020-15403号公報
搬送車が単体で移動している状態で、搬送車が急角度で曲がろうとすると、カーブの内側の車輪(駆動輪及び従動輪)が浮き上がるなどして、走行姿勢が不安定になる可能性があった。
本開示の目的は、走行姿勢の安定性の向上を図ることができる移動体、搬送装置、及び部品実装システムを提供することにある。
本開示の一態様の移動体は、本体と、前記本体に支持された駆動輪と、少なくとも一対の補助輪と、リンク機構と、を備える。前記リンク機構は、前記一対の補助輪の間を連結し、前記駆動輪及び前記一対の補助輪が走行する走行面に沿った回転軸の周りに回転可能な状態で前記本体に支持される。前記本体の周囲に存在する物体を検知するための検知部が、前記リンク機構に支持されている。前記リンク機構は、4つのリンクを含み対向する2つのリンクが平行になるように変形するパラレルリンク機構を含み、前記パラレルリンク機構の対向する2つのリンクに前記一対の補助輪がそれぞれ支持されている。
本開示の一態様の搬送装置は、前記移動体を用いた搬送装置であって、前記本体が、被搬送物を保持する保持部を有する。
本開示の一態様の部品実装システムは、部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機を含む。前記部品実装機は、前記部品を供給するフィーダ台車と、前記部品を前記基板に実装する実装ヘッドを含む実装本体と、を有する。前記フィーダ台車が、前記搬送装置によって前記実装本体まで搬送される前記被搬送物である。
本開示によれば、走行姿勢の安定性の向上を図ることができる。
図1は、一実施形態に係る搬送装置と被搬送物とを模式的に示した平面図である。 図2は、同上の搬送装置の模式的な斜視図である。 図3は、同上の搬送装置の模式的な平面図である。 図4は、同上の搬送装置の模式的な正面図である。 図5は、同上の搬送装置を含む全体システムの概略的なブロック図である。 図6は、同上の搬送装置の概略的な斜視図である。 図7は、同上の搬送装置と部品実装システムとを模式的に示した平面図である。 図8は、同上の搬送装置の模式的な側面図である。 図9は、一実施形態の変形例1に係る搬送装置が備えるリンク機構の模式的な正面図である。 図10は、同上の搬送装置が段差のある走行面を走行している場合のリンク機構の模式的な正面図である。
以下に説明する実施形態は、本開示の種々の実施形態の一つに過ぎない。本開示の実施形態は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外も含み得る。また、下記の実施形態は、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態)
(1)概要
本実施形態に係る移動体1は、図1~図4に示すように、本体10と、本体10に支持された駆動輪2と、少なくとも一対の補助輪3と、リンク機構20と、を備える。リンク機構20は、一対の補助輪3の間を連結する。リンク機構20は、回転軸22の周りに回転可能な状態で本体10に支持されている。回転軸22は、駆動輪2及び一対の補助輪3が走行する走行面B1に沿っている。
ここにおいて、走行面B1は、移動体1が移動する面のうち、移動体1の駆動輪2及び補助輪3が接地する範囲を含む所定範囲の面である。回転軸22が走行面B1に対して沿っているとは、回転軸22が走行面B1に対して平行である状態を含み得る。なお、回転軸22が走行面B1に対して平行であるとは、回転軸22と走行面B1の法線とが垂直に交わることに限定されず、人の目で見てほぼ平行であるとみなせるのであれば、回転軸22と走行面B1の法線とが交差する角度が直角から数度程度ずれていてもよい。なお、走行面B1の法線は、移動体1の存在位置を含む所定範囲の面の平均面に対する法線である。
本実施形態では、例えばカーブ走行中の加減速で本体10に加わる外力によって本体10が傾いた場合でも、一対の補助輪3はリンク機構20を介して本体10に支持されているので、一対の補助輪3が走行面B1から浮き上がりにくくなる。例えば、駆動輪2が複数ある場合に、複数の駆動輪2の一部が走行面B1から浮き上がったとしても、一対の補助輪3は走行面B1に接地しているので、少なくとも1つの駆動輪2と一対の補助輪3とで本体10が支持されることになる。したがって、本実施形態の移動体1によれば、本体10が少なくとも1つの駆動輪2と一対の補助輪3とで接地しているので、本体10の走行姿勢の安定性が向上する、という利点がある。
以下では、本実施形態に係る移動体1が、図1に示すように、被搬送物A1を搬送する搬送装置X1である場合を例に説明を行う。被搬送物A1は車輪A11を有しており、搬送装置X1と共に走行面B1の上を車輪A11で走行可能に構成されている。
搬送装置X1は、例えば工場、物流センター(配送センターを含む)、オフィス、店舗、学校、及び病院等の施設に導入される。走行面B1は、その上を搬送装置X1が移動する面であり、搬送装置X1が施設内を移動する場合は施設の床面等が走行面B1となり、搬送装置X1が屋外を移動する場合は地面等が走行面B1となる。以下では、搬送装置X1が、部品実装システムW1が設置された工場で使用される場合を例に説明を行う。部品実装システムW1については「(2.3)部品実装システム」において説明する。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る移動体1を用いた搬送装置X1、この搬送装置X1を備える部品実装システムW1(図7参照)について、図面を参照して詳しく説明する。
(2.1)全体構成
本実施形態の搬送装置X1は、例えば、上位システム5(図5参照)と互いに通信可能に構成されている。本開示における「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワークNT1若しくは中継器6等を介して間接的に、情報を授受できることを意味する。本実施形態では、上位システム5と搬送装置X1とは、互いに双方向に通信可能であって、上位システム5から搬送装置X1への情報の送信、及び搬送装置X1から上位システム5への情報の送信の両方が可能である。
上位システム5は、1又は複数台の搬送装置X1を統括的に制御するためのシステムであって、例えばサーバ装置で実現されている。上位システム5は、複数台の搬送装置X1の各々に対して指示を出すことで、複数台の搬送装置X1を間接的に制御する。具体的には、上位システム5が搬送装置X1に対して被搬送物A1の搬送指示を出すと、搬送装置X1は、搬送指示を受けて被搬送物A1を目標位置まで移動させる作業を自律的に行う。
本実施形態では、上位システム5は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。そのため、1以上のプロセッサがメモリに記録されているプログラムを実行することにより、上位システム5の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。なお、本実施形態において上位システム5は必須の構成ではなく、適宜省略が可能であり、搬送装置X1が、直接又は操作端末を介して入力された搬送指示に基づいて被搬送物A1の搬送作業を自律的に行うものでもよい。
(2.2)移動体
次に、搬送装置X1として用いられる移動体1について説明する。
移動体1は、図1、図6、及び図7に示すように、被搬送物A1を搬送するために無人で走行する。
移動体1は、上述のように、本体10と、駆動輪2と、一対の補助輪3と、リンク機構20と、を備えている。また、本実施形態の移動体1は、図5に示すように、駆動輪2を駆動する駆動輪ユニット30と、制御装置11と、電源12と、通信部13と、検知部14と、を更に備えている。
移動体1は、移動体1の左右方向に並ぶ複数(本実施形態では一対)の駆動輪2を有している。本開示でいう「左右方向」は、移動体1の長手方向であり、図1におけるX軸方向である。移動体1の前後方向は、左右方向及び上下方向(走行面B1の法線方向)の各々と直交する方向、つまり移動体1の短手方向であり、図1におけるY軸方向である。移動体1が被搬送物A1を搬送する場合、移動体1の前後方向における一面に被搬送物A1を連結する把持機構18が設けられている。移動体1は、当該移動体1に把持機構18を用いて連結された被搬送物A1と共に移動する。把持機構18は、例えば、引っ掛け又は嵌合等によって、走行面B1の上を走行する被搬送物A1の少なくとも一部を把持することで、被搬送物A1に脱着可能に連結されている。把持機構18は、例えば上下方向において自由度を有した状態で、本体10と被搬送物A1との間を脱着可能に連結する。ここで、把持機構18への被搬送物A1の連結は、移動体1又はその他の装置により自動で行われてもよいし、人により行われてもよい。また、把持機構18の形状及び移動体1(搬送装置X1)が備える把持機構18の数は、適宜変更可能である。なお、本実施形態では、移動体1が、被搬送物A1を保持する保持部として把持機構18を備えているが、保持部は把持機構18に限定されない。移動体1は、保持部として、例えば電磁石を有し、電磁石が発生する磁力で被搬送物A1を吸着することによって、被搬送物A1を保持してもよい。
ここで、移動体1が前後方向において移動する場合に、移動体1が進んでいく方向を前方、その反対方向を後方という。移動体1が被搬送物A1を搬送する場合、移動体1が先頭になって被搬送物A1をけん引する走行形態と、被搬送物A1を先頭にして移動体1が被搬送物A1を押していく走行形態とがある。一般的に、被搬送物A1を後側から押す走行形態に比べて、被搬送物A1をけん引する走行形態の方が、走行状態が安定するので、移動体1は通常は被搬送物A1をけん引して移動する。移動体1が被搬送物A1をけん引して移動する場合、Y軸方向の正の向きが前側となり、X軸方向の正の向きが右側となる。ただし、これらの方向は一例であり、移動体1の使用時の方向を限定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
移動体1の本体10は、図2に点線で図示するように、直方体状に形成されている。本体10の下部には駆動輪2と一対の補助輪3とが配置されている。本実施形態では、本体10に一対の駆動輪2が設けられており、一対の駆動輪2及び一対の補助輪3は、平面視における仮想四角形S1(図1参照)の四隅に配置されている。一対の補助輪3は、仮想四角形S1の対向2辺E1,E2のうちの一方の辺E1の両端に位置し、一対の駆動輪2は、対向2辺E1,E2のうちの他方の辺E2の両端に位置するように、一対の駆動輪2及び一対の補助輪3は配置されている。
本実施形態では、一対の駆動輪2は、本体10の左側に位置する左駆動輪2Lと、本体10の右側に位置する右駆動輪2Rと、を含む。なお、駆動輪2の数は2つに限定されず、3つ以上でもよい。つまり、本体10には、少なくとも一対の駆動輪2が設けられていればよく、少なくとも一対の駆動輪2により走行面B1の上を移動するように構成されている。
本実施形態では、左駆動輪2L及び右駆動輪2Rの各々が操向輪を兼ねている。左駆動輪2Lを駆動する駆動機構と、左駆動輪2Lの向きを変える操向機構とが、左駆動輪ユニット30Lとして一体化されている。また、右駆動輪2Rを駆動する駆動機構と、右駆動輪2Rの向きを変える操向機構とが、右駆動輪ユニット30Rとして一体化されている。つまり、上記の駆動輪ユニット30は、左駆動輪ユニット30Lと右駆動輪ユニット30Rとを含んでいる。
左駆動輪ユニット30Lは、左駆動輪2Lの回転と舵角とを制御する。左駆動輪ユニット30Lは、図2に示すように、左駆動輪2Lを円周方向に回転させるドライブモータ31Lと、左駆動輪2Lの向き(転動方向)を変化させるステアリングモータ33Lと、を備えている。ステアリングモータ33Lはブラケット34Lを介して本体10に固定されている。ステアリングモータ33Lは、ドライブモータ31Lが固定されたブラケット32Lを、走行面B1と平行な平面内で回転させることによって、左駆動輪2Lの向きを変化させる。つまり、左駆動輪ユニット30L及び左駆動輪ユニット30Lに支持された左駆動輪2Lはブラケット34L等を介して本体10に固定されている。ここで、左駆動輪ユニット30Lは、制御装置11からの制御命令を受けて、ステアリングモータ33Lが左駆動輪2Lを制御命令で指示された向きに変化させ、ドライブモータ31Lが左駆動輪2Lを制御命令で指示された回転トルク又は回転速度で回転させる。
右駆動輪ユニット30Rは、右駆動輪2Rの回転と舵角とを制御する。右駆動輪ユニット30Rは、図2に示すように、右駆動輪2Rを円周方向に回転させるドライブモータ31Rと、右駆動輪2Rの向き(転動方向)を変化させるステアリングモータ33Rと、を備えている。ステアリングモータ33Rはブラケット34Rを介して本体10に固定されている。ステアリングモータ33Rは、ドライブモータ31Rが固定されたブラケット32Rを、走行面B1と平行な平面内で回転させることによって、右駆動輪2Rの向きを変化させる。つまり、右駆動輪ユニット30R及び右駆動輪ユニット30Rに支持された右駆動輪2Rはブラケット34R等を介して本体10に固定されている。ここで、右駆動輪ユニット30Rは、制御装置11からの制御命令を受けて、ステアリングモータ33Rが右駆動輪2Rを制御命令で指示された向きに変化させ、ドライブモータ31Rが右駆動輪2Rを制御命令で指示された回転トルク又は回転速度で回転させる。
本実施形態では、駆動輪2を回転可能に支持する支持部が本体10に固定されている。支持部は、例えばブラケット34L,34R等を含む。一対の駆動輪2の各々は支持部によって回転可能な状態で支持されており、支持部を介して本体10に固定されているため、例えば加減速時に本体10に加わる外力によって本体10が傾いた場合、一対の駆動輪2の一部(左駆動輪2L又は右駆動輪2R)が浮き上がる可能性がある。本実施形態では一対の補助輪3がリンク機構20を介して本体10に支持されているので、本体10が傾いた場合でも一対の補助輪3を走行面B1に接地させることができ、一対の補助輪3と少なくとも1つの駆動輪2とが接地しているため、本体10の走行状態を安定させることができる。
移動体1の制御装置11は、右駆動輪ユニット30Rを制御して右駆動輪2Rを個別に駆動し、左駆動輪ユニット30Lを制御して左駆動輪2Lを個別に駆動している。すなわち、一対の駆動輪2(右駆動輪2R及び左駆動輪2L)の各々が個別に操舵可能であるので、一対の駆動輪2を個別に操舵することで、所望の方向に移動体1を移動させることができる。本実施形態では、一対の駆動輪2の各々が操向輪を兼ねており、移動体1が備える車輪の数を減らすことができる。
一対の補助輪3は、移動体1の移動方向に追従して向きが変わる従動輪である。ここにおいて、補助輪3は、車軸3Aの向きが可変の自在車輪を含む。つまり、一対の補助輪3の各々は、例えば車輪を回転可能に支持する車軸3Aが、走行面B1と平行な平面内で360度の全周方向に移動可能な自在車輪(いわゆる自在キャスタ)である。なお、補助輪3として用いられる自在車輪は、車軸3Aの向きが可変の自在車輪に限定されず、車輪となる球体が任意の方向に回転可能なボールキャスタでもよい。
ここで、一対の補助輪3はリンク機構20を介して連結されている。リンク機構20は、移動体1の本体10に固定される矩形板状の固定片25と、固定片25の前側辺及び後側辺から上向きに突出する2つの支持片23,23と、を有する。また、リンク機構20は、本体10の下面(つまり走行面B1)に対して平行になるように2つの支持片23,23に両端が支持された回転軸22と、回転軸22の周りに回転可能なようにリンク機構20に支持されたロッド21と、を更に備えている。
また、本実施形態の移動体1は、リンク機構20(具体的にはロッド21)が中立位置から移動すると、リンク機構20(ロッド21)を中立位置に戻す復元力を発生する弾性体としてコイルばね24を更に備えている。ロッド21と固定片25の間には、回転軸22に対して左右両側にコイルばね24が一つずつ配置されている。本体10が走行面B1に対して傾くと、ロッド21が回転軸22を中心として一方向に回転するので、一方のコイルばね24が圧縮されることによって、ロッド21を中立位置に戻す復元力が発生する。これにより、本体10が走行面B1に対して傾きにくくなり、車輪の浮き上がりを抑制できる。本実施形態の移動体1は、リンク機構20を中立位置に戻す復元力を発生する弾性体としてコイルばね24を備えているが、弾性体はコイルばね24に限定されず、板ばね等でもよい。
また、コイルばね24は、例えば、粘性を有する樹脂材料の膜が表面に形成されたダンパ機能を有する弾性部材でもよく、コイルばね24の伸縮の振幅を経時的に減衰させることで、ロッド21の回転運動の持続時間を短縮することができる。つまり、移動体1は、リンク機構20(具体的にはロッド21)の回転を減衰する減衰力を発生するダンパを更に備えることが好ましく、ロッド21の回転運動が持続するのを抑制することで、走行面B1に対する本体10の持続的な振動を抑制し、移動体1の走行姿勢の安定化を図ることができる。なお、ダンパは、粘性を有する樹脂材料の膜が表面に形成されたコイルばね24に限定されず、流体の粘性を利用することによってロッド21の回転を減衰するショックアブソーバー等でもよく、減衰力を発生可能な機構であれば適宜変更が可能である。
本実施形態では、回転軸22が、本体10の進行方向(具体的には、本体10が前後方向に移動する場合の進行方向)に対して平行である。これにより、リンク機構20のロッド21は、本体10の進行方向と直交する面内で回転するので、ロッド21の両端に支持された一対の補助輪3は、本体10の進行方向と直交する面内で移動可能である。本体10が前後方向に移動する場合、一対の補助輪3は、本体10の左右方向における両側に配置されているので、左右方向において走行面B1に傾斜又は段差がある場合でも、リンク機構20が回転軸22の周りに回転することで、一対の補助輪3を走行面B1と確実に接地させることができる。
検知部14は、本体10の挙動、及び本体10の周辺状況等を検知する。本開示でいう「挙動」は、動作及び様子等を意味する。つまり、本体10の挙動は、本体10が走行中/停止中を表す本体10の動作状態、本体10の移動距離及び走行時間、本体10の速度(及び速度変化)、本体10に作用する加速度、及び本体10の姿勢等を含む。
検知部14は、例えば、本体10の周囲に存在する物体を検知するためのLiDAR(Light Detection and Ranging )141、走行面B1に設けられた誘導ラインを検知するための磁気センサ142等のセンサを含む。
LiDAR141は本体10の周辺における物体の有無、物体が存在する場合はその位置を検知しており、検知結果を制御装置11に出力する。制御装置11は、LiDAR141が検知した物体の情報に基づいて、物体との衝突を回避することができる。
ここで、本体10の周囲に存在する物体を検知するための検知部14(本実施形態では例えばLiDAR141)は、リンク機構20に支持されているのが好ましい。つまり、LiDAR141はリンク機構20のロッド21に支持されているのが好ましく、走行面B1に対して本体10が傾いた場合でも、LiDAR141が走行面B1に対して傾くのを抑制できる。したがって、LiDAR141が走行面B1を、本体10の周囲に存在する物体と誤検知する可能性を低減できる。なお、本体10の周囲に存在する物体を検知するための検知部14は、LiDAR141に限定されない。この種のセンサとしては、音波、光、及び電波のうちの少なくとも一つを利用して物体を検知するセンサでもよい。
走行面B1に設けられた誘導ラインは、例えば永久磁石材料等の硬磁性材料を含むゴム等で形成されており、走行面B1の表面に移動体1の走行経路にしたがってライン状に形成されている。
磁気センサ142は、走行面B1に設けられた誘導ラインを、磁気によって検出する。制御装置11は、磁気センサ142の検知結果に基づいて、誘導ラインの上を通るように、右駆動輪ユニット30R及び左駆動輪ユニット30Lを制御して、移動体1を移動させる。
上述のように、本実施形態では、本体10の前部において2つの補助輪3が左右両側に配置され、本体10の後部(被搬送物A1に近い側)において2つの駆動輪2が左右両側に配置されている。つまり、本体10の前部及び後部において左右方向の中央位置には車輪(駆動輪2及び補助輪3)が配置されていないので、各中央位置に磁気センサ142を一つずつ配置することができる。また、本体10の左側部及び右側部において、前後方向の中央位置には車輪が配置されていないので、各中央位置に磁気センサ142を一つずつ配置することができる。したがって、磁気センサ142の検知結果に基づいて、本体10の左右方向における中央位置が誘導ラインの上を通るように移動体1が前進又は後進する場合、駆動輪2及び補助輪3が誘導ラインの上を通らないようにできる。また、磁気センサ142の検知結果に基づいて、本体10の前後方向における中央位置が誘導ラインの上を通るように移動体1が左右方向に移動する場合、駆動輪2及び補助輪3が誘導ラインの上を通らないようにできる。したがって、移動体1が前後方向又は左右方向に移動する場合に、駆動輪2及び補助輪3が誘導ラインの上を通ることによって誘導ラインが損耗する事態を回避できる。
なお、走行面B1において、移動体1の走行経路の全体に誘導ラインが設けられていることは必須ではなく、走行経路の要所に、磁性材料で形成された誘導マーカが設けられていてもよく、移動体1は誘導マーカを辿りながら移動することができる。また、走行面B1に設けられた誘導ライン又は誘導マーカは磁気を利用して移動体1を誘導するものに限定されず、移動体1に設けられた画像センサで検出される誘導ライン又は誘導マーカ(例えば二次元バーコード等)を走行面B1に設けてもよい。また、誘導ライン又は誘導マーカは、移動体1に設けられた接触式のセンサで検出されるものでもよい。
また、検知部14は、LiDAR141が検出した周辺の物体の位置情報と、所定エリアの電子的な地図情報とに基づいて、所定エリア内での搬送装置X1の存在位置を検出し、存在位置の検出結果を制御装置11に出力してもよい。また、検知部14が、複数の発信器から電波で送信されるビーコン信号を受信する受信機を含み、複数の発信器から送信されるビーコン信号に基づいて現在位置を検知し、現在位置の検知結果を制御装置11に出力してもよい。ここにおいて、複数の発信器は、搬送装置X1が移動する所定エリア内の複数箇所に配置されている。検知部14は、複数の発信器の位置と、受信機でのビーコン信号の受信電波強度とに基づいて、移動体1の現在位置を測定する。また、検知部14は、GPS(Global Positioning System)等の全地球測位システムを用いて移動体1の現在位置を検知するものでもよい。
制御装置11は、例えば1以上のプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。言い換えれば、制御装置11は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されている。制御装置11は、例えば上位システム5からの搬送指示と検知部14の検知結果とに基づいて、各駆動輪ユニット30に制御命令を出力し、各駆動輪2の向き及び回転を制御することで、移動体1を所望の方向へ所望の速度で移動させる。
電源12は、例えば、二次電池である。電源12は、左駆動輪ユニット30L及び右駆動輪ユニット30R、制御装置11、通信部13、及び検知部14等に直接又は間接的に電力を供給する。なお、搬送装置X1は、外部から電力が供給されてもよく、この場合、搬送装置X1は電源12を備えなくてもよい。
通信部13は、上位システム5と通信可能に構成されている。本実施形態では、通信部13は、搬送装置X1が移動する所定エリア内に設置された複数の中継器6のいずれかと、電波を媒体とする無線通信によって通信を行う。そのため、通信部13と上位システム5とは、少なくともネットワークNT1及び中継器6を介して、間接的に通信を行うことになる。
各中継器6は、通信部13と上位システム5との間の通信を中継する機器(アクセスポイント)である。中継器6は、ネットワークNT1を介して、上位システム5と通信する。本実施形態では一例として、中継器6と通信部13との間の通信には、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)又は免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)等の規格に準拠した、無線通信を採用する。また、ネットワークNT1は、インターネットに限らず、例えば、搬送装置X1が移動する所定エリア内又はこの所定エリアの運営会社内のローカルな通信ネットワークが適用されてもよい。
(2.3)部品実装システム
本実施形態の搬送装置X1は、図7に示すように、部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機9を含む部品実装システムW1に用いられる。
部品実装機9は、部品を供給するフィーダ台車7(図6及び図7参照)と、部品を基板に実装する実装ヘッドを含む実装本体8と、を有する。
フィーダ台車7は、工場内に設置された部品実装機9の実装本体8に対して部品を供給するために用いられる。ここでいう「部品実装機」は、例えば基板等の対象物に部品を実装する機械である。実装本体8は、部品を基板に実装する実装ヘッドを含んでいる。本実施形態では、搬送装置X1は、被搬送物A1としてのフィーダ台車7を、部品実装機9の実装本体8の設置場所まで搬送する。これにより、部品実装システムW1を構築することが可能である。言い換えれば、部品実装システムW1は、部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機9を含むシステムである。そして、フィーダ台車7は、搬送装置X1によって実装本体8まで搬送される。本実施形態では、搬送装置X1は、例えば上位システム5からの指示を受けて、所定エリア内のある場所に置かれているフィーダ台車7を、実装本体8に接続される位置まで移動させる。搬送装置X1が、実装本体8の側面に設けられた凹所81内にフィーダ台車7を移動させると、実装本体8に設けられた第1コネクタに、フィーダ台車7の第2コネクタが接続されることによって、実装本体8とフィーダ台車7とが互いに接続された状態となる。そして、実装本体8とフィーダ台車7とが互いに接続された状態で、フィーダ台車7から実装本体8に対して部品を供給することが可能になる。
ここで、搬送装置X1は、フィーダ台車7のうち部品を実装本体8に排出する部位と反対側の部位と連結可能であるのが好ましい。この場合、フィーダ台車7を部品実装機9の実装本体8の設置場所まで搬送した際に、フィーダ台車7における部品を排出する部位が実装本体8の方を向くことになる。したがって、フィーダ台車7を部品実装機9の実装本体8の設置場所まで搬送した際に、上記の排出する部位が実装本体8に向くようにフィーダ台車7の向きを変える作業をしなくて済む。
(3)動作
以下、本実施形態の搬送装置X1の動作の一例について図面を参照して説明する。
本実施形態の搬送装置X1は、把持機構18によって連結された被搬送物A1と共に移動することによって、被搬送物A1を搬送する作業を行う。ここで、把持機構18は、上下方向において自由度を有した状態で被搬送物A1を連結している。
本実施形態の搬送装置X1が、被搬送物A1を搬送しておらず、単独で走行している状態で、例えばカーブ走行時に加減速を行うと、本体10を前方又は後方に倒すような慣性力が本体10に加わる可能性がある。
本実施形態では、一対の補助輪3がリンク機構20を介して本体10に支持されているので、一対の駆動輪2が走行面B1に接地している場合、本体10は、リンク機構20の回転軸22と、一対の駆動輪2との3点で支持されていることになる。ここで、図3に示すように、移動体1の重心G1は、平面視において、一対の駆動輪2の位置(具体的には一対の駆動輪2の接地位置)P1,P2と回転軸22の位置P3を頂点とする第1の仮想三角形TR1の内側に位置するように、移動体1が設計されている。つまり、移動体1の傾きが、設計時に想定した許容範囲に収まっていれば、移動体1の重心G1が仮想三角形TR1の内側に収まるので、移動体1の転倒が発生しにくくなるという利点がある。
ここで、移動体1が走行中に加減速すると、移動体1の重心G1に対して加減速による慣性力が作用する。図8に示すように、移動体1の移動方向(例えば矢印DR1の方向)と交差する方向(上記の左右方向)から見た場合に、移動体1が加減速する際に重心G1に作用する力の合成ベクトルは、第1車輪と第2車輪と重心G1とを頂点とする第2の仮想三角形TR2の内側に収まるように、第1車輪と第2車輪と重心G1の位置が設定されている。第1車輪は、駆動輪2と補助輪3とを含む複数の車輪のうち進行方向において最も前にある車輪である。図8の例では補助輪3である。第2車輪は、駆動輪2と補助輪3とを含む複数の車輪のうち進行方向において最も後ろにある車輪であり、図8の例では駆動輪2である。ここにおいて、ベクトルV1は、重力によって重心G1に加わる第1のベクトルと、加減速によって発生する慣性力により重心G1に加わる第2のベクトルとの合成ベクトルである。このベクトルV1が第2の仮想三角形TR2の内側に収まるように、第1車輪と第2車輪と重心G1の位置が設定されているので、移動体1の加減速によって移動体1に慣性力が加わった場合でも移動体1の転倒が発生しにくくなる、という利点がある。
(4)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における移動体1は、例えば制御装置11の構成要素としてコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における移動体1の制御装置11としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
上記の実施形態では複数の駆動輪2が操向輪を兼ねており、駆動機構と操向機構とが駆動輪ユニット30(左駆動輪ユニット30L及び右駆動輪ユニット30R)として一体化されているが、移動体1が、駆動輪2とは別に操向輪を備えていてもよい。移動体1が備える駆動輪2の数は2つに限定されず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。また、移動体1は補助輪3を2つ備えているが、補助輪3の数は3つ以上でもよい。
上記の実施形態では、移動体1が被搬送物A1を搬送する搬送装置X1である場合を例に説明を行ったが、移動体1は搬送装置X1に限定されない。移動体1は、走行面B1の上を移動しながら、警備、案内、情報の提示等の動作を行う無人のロボットでもよい。
上記の実施形態では、リンク機構20が、本体10に回転可能に支持されたロッド21を有し、このロッド21の両端に補助輪3が取り付けられているが、リンク機構20は適宜変更が可能である。
例えば、図9及び図10に示すように、リンク機構20は、4つのリンク21A,21B,26A,26Bを含み対向する2つのリンクが平行になるように変形するパラレルリンク機構20Aを含んでもよい。
パラレルリンク機構20Aは、回転軸22に回転可能に支持されたリンク21Aと、このリンク21Aと平行に配置されるリンク21Bと、リンク21A,21Bの左側端を連結するリンク26Aと、リンク21A,21Bの右側端を連結するリンク26Bと、を含む。左側のリンク26Aの下端からは突出片27Aが左向きに突出しており、この突出片27Aには補助輪3が取り付けられている。また、右側のリンク26Bの下端からは突出片27Bが右向きに突出しており、この突出片27Bには補助輪3が取り付けられている。つまり、パラレルリンク機構20Aの対向する2つのリンク26A,26Bに一対の補助輪3(左補助輪3L及び右補助輪3R)がそれぞれ支持されている。具体的には、リンク26Aの下端から突出する突出片27Aに左補助輪3Lが支持され、リンク26Bの下端から突出する突出片27Bに右補助輪3Rが支持されている。
ここで、図10に示すように走行面B1に段差があり、右補助輪3Rが載っている面201と、左補助輪3Lが載っている面202とで高さが異なっていると、パラレルリンク機構20Aは対向する2つのリンクが平行を保った状態で平行四辺形状に変形する。このとき、左補助輪3Lが設けられた突出片27Aと、右補助輪3Rが設けられた突出片27Bとは走行面B1に対して平行になっているので、右補助輪3R及び左補助輪3Lを走行面B1に対して確実に接地させることができ、移動体1の本体10の走行姿勢を安定させることができる。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の移動体(1)は、本体(10)と、本体(10)に支持された駆動輪(2)と、少なくとも一対の補助輪(3)と、リンク機構(20)と、を備える。リンク機構(20)は、一対の補助輪(3)の間を連結し、駆動輪(2)及び一対の補助輪(3)が走行する走行面(B1)に沿った回転軸(22)の周りに回転可能な状態で本体(10)に支持される。
第2の態様の移動体(1)では、第1の態様において、回転軸(22)が本体(10)の進行方向に対して平行である。
第3の態様の移動体(1)では、第1又は2の態様において、本体(10)に、少なくとも一対の駆動輪(2)が設けられている。
第4の態様の移動体(1)では、第3の態様において、一対の駆動輪(2)の各々が個別に操舵可能である。
第5の態様の移動体(1)では、第3又は4の態様において、一対の補助輪(3)及び一対の駆動輪(2)は、平面視における仮想四角形(S1)の四隅に配置される。一対の補助輪(3)は、仮想四角形(S1)の対向二辺(E1,E2)のうちの一方の辺(E1)の両端に位置し、一対の駆動輪(2)は、対向二辺(E1,E2)のうちの他方の辺(E2)の両端に位置する。
第6の態様の移動体(1)では、第1~5のいずれかの態様において、駆動輪(2)を回転可能に支持する支持部(34L,34R)が本体(10)に固定されている。
第7の態様の移動体(1)では、第1~6のいずれかの態様において、リンク機構(20)が中立位置から移動すると、リンク機構(20)を中立位置に戻す復元力を発生する弾性体(24)を更に備える。
第8の態様の移動体(1)では、第1~7のいずれかの態様において、リンク機構(20)の回転を減衰する減衰力を発生するダンパを更に備える。
第9の態様の移動体(1)では、第1~8のいずれかの態様において、補助輪(3)は、車軸(3A)の向きが可変の自在車輪を含む。
第10の態様の移動体(1)では、第1~9のいずれかの態様において、本体(10)に、少なくとも一対の駆動輪(2)が設けられている。平面視において、移動体(1)の重心(G1)が、一対の駆動輪(2)の位置と回転軸(22)の位置とを頂点とする第1の仮想三角形(TR1)の内側に収まる。
第11の態様の移動体(1)では、第1~10のいずれかの態様において、移動体(1)の進行方向(DR1)と交差する方向から見て、移動体(1)が加減速する場合に移動体(1)の重心(G1)に作用する力の合成ベクトル(V1)が、第2の仮想三角形(TR2)の内側に収まるように、第1車輪と第2車輪と重心(G1)の位置が設定されている、第1車輪は、駆動輪(2)と補助輪(3)とを含む複数の車輪のうち進行方向(DR1)において最も前にある車輪である。第2車輪は、駆動輪(2)と補助輪(3)とを含む複数の車輪のうち進行方向(DR1)において最も後ろにある車輪である。第2の仮想三角形(TR2)は、第1車輪と第2車輪と重心(G1)とを頂点とする三角形である。
第12の態様の移動体(1)では、第1~11のいずれかの態様において、本体(10)の周囲に存在する物体を検知するための検知部(141)が、リンク機構(20)に支持されている。
第13の態様の移動体(1)では、第1~12のいずれかの態様において、リンク機構(20)は、4つのリンク(21A~21D)を含み対向する2つのリンク(21A~21D)が平行になるように変形するパラレルリンク機構(20A)を含む。パラレルリンク機構(20A)の対向する2つのリンク(21A~21D)に一対の補助輪(3)がそれぞれ支持されている。
第14の態様の搬送装置(X1)は、第1~13のいずれかの移動体(1)を用いた搬送装置(X1)であり、本体(10)が、被搬送物(A1)を保持する保持部を有する。
第15の態様の搬送装置(1)では、第14の態様において、保持部は、走行面(B1)の上を走行する被搬送物(A1)の少なくとも一部を把持する把持機構(18)を含む。
第16の態様の部品実装システム(W1)は、部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機(9)を含む。部品実装機(9)は、部品を供給するフィーダ台車(7)と、部品を基板に実装する実装ヘッドを含む実装本体(8)と、を有する。フィーダ台車(7)が、第14又は15の態様の搬送装置(X1)によって実装本体(8)まで搬送される被搬送物(A1)である。
第17の態様の補助輪ユニットは、駆動輪(2)と一対の補助輪(3)とを有する移動体(1)が備える補助輪ユニットである。一対の補助輪(3)は、リンク機構(20)を介して本体(10)に支持される。リンク機構(20)は、一対の補助輪(3)の間を連結する。リンク機構(20)は、駆動輪(2)及び一対の補助輪(3)が走行する走行面(B1)に対して平行な回転軸(22)の周りに回転可能な状態で本体(10)に支持される。なお、第17の態様については、それ単独でも実施し得る態様であって、第1~16のいずれかの態様を前提とすることは必須ではない。
第2~第13の態様に係る構成については、移動体(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。第15の態様に係る構成については、搬送装置(X1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 移動体
2 駆動輪
3 補助輪
3A 車軸
7 フィーダ台車
8 実装本体
9 部品実装機
10 本体
18 把持機構
20 リンク機構
20A パラレルリンク機構
21A~21D リンク
22 回転軸
24 コイルばね(弾性体)
34L,34R ブラケット(支持部)
141 LiDAR(検知部)
A1 被搬送物
B1 走行面
DR1 進行方向
E1,E2 辺
G1 重心
S1 仮想四角形
TR1 第1の仮想三角形
TR2 第2の仮想三角形
V1 ベクトル
W1 部品実装システム
X1 搬送装置

Claims (14)

  1. 本体と、
    前記本体に支持された駆動輪と、
    少なくとも一対の補助輪と、
    前記一対の補助輪の間を連結し、前記駆動輪及び前記一対の補助輪が走行する走行面に沿った回転軸の周りに回転可能な状態で前記本体に支持されるリンク機構と、を備え、
    前記本体の周囲に存在する物体を検知するための検知部が、前記リンク機構に支持されており、
    前記リンク機構は、4つのリンクを含み対向する2つのリンクが平行になるように変形するパラレルリンク機構を含み、
    前記パラレルリンク機構の対向する2つのリンクに前記一対の補助輪がそれぞれ支持されている、
    移動体。
  2. 前記回転軸が前記本体の進行方向に対して平行である、
    請求項1に記載の移動体。
  3. 前記本体に、少なくとも一対の前記駆動輪が設けられている、
    請求項1又は2に記載の移動体。
  4. 前記一対の駆動輪の各々が個別に操舵可能である、
    請求項3に記載の移動体。
  5. 前記一対の補助輪及び前記一対の駆動輪は、平面視における仮想四角形の四隅に配置され、
    前記一対の補助輪は、前記仮想四角形の対向二辺のうちの一方の辺の両端に位置し、
    前記一対の駆動輪は、前記対向二辺のうちの他方の辺の両端に位置する、
    請求項3又は4に記載の移動体。
  6. 前記駆動輪を回転可能に支持する支持部が前記本体に固定されている、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の移動体。
  7. 前記リンク機構が中立位置から移動すると、前記リンク機構を中立位置に戻す復元力を発生する弾性体を更に備える、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の移動体。
  8. 前記リンク機構の回転を減衰する減衰力を発生するダンパを更に備える、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の移動体。
  9. 前記補助輪は、車軸の向きが可変の自在車輪を含む、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の移動体。
  10. 前記本体に、少なくとも一対の前記駆動輪が設けられており、
    平面視において、前記移動体の重心が、前記一対の駆動輪の位置と前記回転軸の位置とを頂点とする第1の仮想三角形の内側に収まる、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の移動体。
  11. 前記移動体の進行方向と交差する方向から見て、前記移動体が加減速する場合に前記移動体の重心に作用する力の合成ベクトルが、前記駆動輪と前記補助輪とを含む複数の車輪のうち前記進行方向において最も前にある第1車輪と最も後ろにある第2車輪と前記重心とを頂点とする第2の仮想三角形の内側に収まるように、前記第1車輪と前記第2車輪と前記重心の位置が設定されている、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の移動体。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の移動体を用いた搬送装置であって、
    前記本体が、被搬送物を保持する保持部を有する、
    搬送装置。
  13. 前記保持部は、前記走行面の上を走行する前記被搬送物の少なくとも一部を把持する把持機構を含む、
    請求項12に記載の搬送装置。
  14. 部品を基板に実装する少なくとも1つの部品実装機を含み、
    前記部品実装機は、
    前記部品を供給するフィーダ台車と、
    前記部品を前記基板に実装する実装ヘッドを含む実装本体と、を有し、
    前記フィーダ台車が、請求項12又は13に記載の搬送装置によって前記実装本体まで搬送される前記被搬送物である、
    部品実装システム。
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