JP7432811B2 - 送風装置 - Google Patents

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Description

本開示は、対象物の乾燥に使用される送風装置に関する。
近年、生活スタイルの変化に伴い、時間を問わずに洗濯物を室内にて乾かしたいという要望が多い。そこで、送風装置を用いることで、室内の居住、非居住部分を洗濯物の乾燥の場所として利用することが普及している。これまでの送風装置では、赤外線式の温度センサを用いて周囲の温度との差から洗濯物の乾燥度合が見分けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-112604号公報
赤外線式の温度センサを使用する場合、洗濯物の乾燥度合の判断は室内の温度分布を検出することによりなされる。そのため、冬場の冷えた窓や暖房器具の高温となる送風口付近などの周囲温度と異なる部位が存在すると、洗濯物と誤検知されてしまう。これにより、洗濯物の乾燥終了時間を正確に計測されない。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、対象物の乾燥終了時間の予測精度を向上する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の送風装置は、対象物の水分量を算出する水分量算出部と、水分量算出部において算出した水分量をもとに、水分量算出部における算出の時点から所定時間後までの対象物の水分量の推移を予測する水分量予測部と、水分量予測部において予測した水分量の推移をもとに、乾燥終了時間を予測する乾燥予測部と、乾燥予測部において予測した乾燥終了時間に応じて、吹出口から風を送風させる送風制御部と、を備え、水分量算出部は、検出範囲を分割した複数の単位領域のそれぞれに対して水分量を算出し、水分量予測部は、同一の洗濯物に対応する2つ以上の単位領域をグループとしてまとめ、まとめられた同一の洗濯物に対応するグループ内の各単位領域の水分量の推移の予測精度を向上するために、前記同一の洗濯物に対応するグループ内の1つの単位領域に対する水分量の推移の予測に、当該1つの単位領域が含まれる前記同一の洗濯物に対応するグループ内のすべての単位領域の水分量を使用する
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、対象物の乾燥終了時間の予測精度を向上できる。
本実施例に係る除湿機の概略構成を示す斜視図である。 図1の除湿機の概略構成を示す側面構成図である。 図1の除湿機の発光部と受光部の構成と対象物とを示す模式図である。 図1の除湿機の制御構成を示すブロック図である。 水分と水蒸気との吸光スペクトルを示す図である。 図1の除湿機の検出範囲と単位領域を示す模式図である。 図1の除湿機の発光部と受光部の走査方向を示す模式図である。 図1の除湿機の水分量分布のテーブルを示す図である。 図1の除湿機の水分量算出のフローチャートである。 図1の除湿機において設定されるグループを示す図である。 図4の水分量予測部の構成を示すブロック図である。 図11の記憶部に記憶されるデータベースのデータ構造である。 図4の水分量予測部と乾燥予測部による処理概要を示す図である。 図4の乾燥予測部の処理結果を示す図である。 図1の除湿機による予測手順を示すフローチャートである。
以下では、本開示の実施例に係る送風装置について、図面を用いて詳細に説明する。以下に説明する実施例は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本開示を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施例における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
図1は、除湿機1の概略構成を示す斜視図である。図2は、除湿機1の概略構成を示す側面構成図である。除湿機1は、送風装置の一例であり、本体2と、送風部3と、除湿部4と、制御部5と、表示部6と、水分量検知部9と、ルーバー12と、を備える。
本体2には、本体2の外部の空気を本体2内に吸込むための吸込口10と、吸込口10から吸込んだ空気を本体2の外部へ吹出すための吹出口11が設けられている。図2に示すように、吸込口10は本体2の下方に設けられており、吹出口11は本体2の上方に設けられている。吹出口11と吸込口10は同一の側面に係るように設けられている。
送風部3は、室内空気を吸込口10から吹出口11へ導く。吸込口10から本体2内へ吸込まれた室内空気は、後述する除湿部4にて除湿される。除湿された室内空気は、吹出口11より対象範囲にある対象物に除湿空気として送風される。除湿部4は、吸込口10から吸込まれた空気を除湿する。除湿部4は、室内空気を除湿できればよく、例えば、シリカゲルなどの除湿材を用いたデシカント除湿や蒸気圧縮式のヒートポンプなどである。室内空気は除湿のみでなく、除塵されてもよい。
水分量検知部9は、発光部7と受光部8とを有し、対象物100の水分量を検知する。発光部7は、対象物100に向かって発光する。受光部8は、対象物100で反射された光を受光する。ルーバー12は、吹出口11から送風される除湿や除塵した空気の送風範囲や向きなど少なくとも1つの送風条件を変更する。
制御部5は、吹出口11からの送風を制御する。制御部5は、光源制御部51(図4参照)と、水分量算出部56(図4参照)と、を備える。光源制御部51は、発光部7より照射される光を制御する。水分量算出部56は、受光部8によって受光された光を検知し、水分量を算出する。ここで、水分量算出部56は、受光部8で受光される波長の異なる2つの光の強度を比較することによって、対象物100の水分量を算出する。詳細については後述する。
制御部5は、少なくとも1つのマイクロコントローラで構成され、除湿機1の統括的な動作プログラムが格納された不揮発性メモリと、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリと、入出力ポートと、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。
具体的には、制御部5は、水分量算出部56によって算出された水分量をもとに、水分量の推移を予測してから、対象物の乾燥終了時間を予測することによって、送風部3とルーバー12を制御する。また、制御部5は、除湿部4を制御してもよい。これにより、制御部5は、対象物100の水分量に応じて、適切な乾燥判断と乾燥制御を行う。
以下では、除湿機1の構成を、(1)水分量の算出、(2)水分量の推移の予測、(3)乾燥終了時間の予測、(4)送風の制御、(5)乾燥終了時間の表示の順に説明する。
(1)水分量の算出
図3は、除湿機1の発光部7と受光部8の構成と対象物100とを示す模式図である。図4は、除湿機1の制御構成を示すブロック図である。本実施例では、図3に示すように、発光部7は、空間を隔てて存在する対象物100に向けて光を照射する。発光部7から照射された光は、対象物100で反射される。反射された光である反射光RA1は、受光部8で検出される。受光部8で検出された反射光RA1に基づいて、図4に示す水分量算出部56で対象物100に含まれる水分量が算出される。対象物100に含まれる水分量とは、対象物100上に溜まった水分と、対象物100の表面部分に浸透した水分のことである。
発光部7は、水に吸収される波長の光である第一波長帯を含む検知光と、第一波長帯よりも水による吸収が小さい波長の光である第二波長帯を含む参照光とを対象物100に向けて発する。具体的には、発光部7は、投光レンズ21と、光源22とを備える。投光レンズ21は、光源22が発した光を、対象物100に対して集光する集光レンズである。投光レンズ21は、樹脂製の凸レンズであるが、これに限らない。光源22は、検知光をなす第一波長帯と参照光をなす第二波長帯とを含み、ピーク波長が第二波長帯側にある連続した光を発するLED(Light Emitting Diode)光源である。具体的には、光源22は、化合物半導体からなるLED光源である。
図5は、水分と水蒸気との吸光スペクトルを示す。図5に示すように、水分は、約1450nmおよび約1940nmの波長に吸収ピークを有する。水蒸気は、水分の吸収ピークよりやや低い波長、具体的には約1350nm~1400nmおよび約1800nm~1900nmの波長に吸収ピークを有する。このため、検知光をなす第一波長帯としては、水の吸光度が高い波長帯を選択し、参照光をなす第二波長帯としては、第一波長帯よりも水の吸光度が小さい波長帯を選択する。
一例としては、第二波長帯の平均波長は、第一波長帯の平均波長よりも長くする。また、光学的なバンドパスフィルタの最大透過率の半値である波長の中心値で定義される中心波長に関して、例えば第一波長帯の中心波長は1450nmとし、第二波長帯の中心波長は1700nmとする。光源22は、第一波長帯と第二波長帯とを連続して含む光を照射するので、対象物100には、水による吸収が大きな第一波長帯を含む検知光と、水による吸収が第一波長帯よりも小さい第二波長帯を含む参照光が照射される。
図3の受光部8は、発光部7から照射され対象物100で反射された反射光RA1を受光する。つまり、受光部8は、発光部7から照射され、対象物100で反射された検知光と参照光を受光する。受光部8は、受光レンズ71と、ハーフミラー34と、第一受光素子73と、第二受光素子43と、第一バンドパスフィルタ72と、第二バンドパスフィルタ42とを有する。反射光RA1は、受光レンズ71によって集光され、ハーフミラー34によって第一光路LR01を通る光と第二光路LR02を通る光に分割される。
受光レンズ71は、対象物100によって反射された反射光RA1を第一受光素子73および第二受光素子43に集光するための集光レンズである。受光レンズ71は、例えば、焦点が第一受光素子73の受光面に位置するように受光部8に固定されている。受光レンズ71は、例えば、樹脂製の凸レンズであるが、これに限らない。
ハーフミラー34は、例えば、受光レンズ71と第一受光素子73の間に配置され、受光レンズ71によって集光された光のうち半分を透過し、残りを反射する。ハーフミラー34を透過した光の光路である第一光路LR01の先には、第一バンドパスフィルタ72と、第一受光素子73とが設けられている。
第一バンドパスフィルタ72は、反射光RA1から検知光である第一波長帯の光を抽出するバンドパスフィルタである。具体的には、第一バンドパスフィルタ72は、ハーフミラー34と、第一受光素子73との間に配置されており、ハーフミラー34を透過して第一受光素子73に入射する反射光RA1の光路上に設けられている。第一バンドパスフィルタ72は、第一波長帯の光を透過するとともに、それ以外の波長帯の光を反射または吸収する。
第一受光素子73は、対象物100によって反射され、ハーフミラー34を透過し、第一バンドパスフィルタ72を透過した第一波長帯の光を受光し、第一電気信号に変換する受光素子である。第一受光素子73は、受光した第一波長帯の光を光電変換することで、当該光の受光量(すなわち、強度)に応じた第一電気信号を生成する。生成された第一電気信号は、制御部5に出力される。第一受光素子73は、例えば、フォトダイオードであるが、これに限定されない。例えば、第一受光素子73は、フォトトランジスタ、または、イメージセンサでもよい。
第二バンドパスフィルタ42は、ハーフミラー34で反射された光から参照光である第二波長帯の光を抽出するバンドパスフィルタである。具体的には、第二バンドパスフィルタ42は、ハーフミラー34と、第二受光素子43との間に配置されており、ハーフミラー34を反射して第二受光素子43に入射する光の光路上に設けられている。第二バンドパスフィルタ42は、第二波長帯の光を透過し、かつ、それ以外の波長帯の光を反射または吸収する。
第二受光素子43は、対象物100によって反射され、第二バンドパスフィルタ42を透過した第二波長帯の光を受光し、第二電気信号に変換する受光素子である。第二受光素子43は、受光した第二波長帯の光を光電変換することで、当該光の受光量(すなわち、強度)に応じた第二電気信号を生成する。生成された第二電気信号は、制御部5に出力される。第二受光素子43は、第一受光素子73と同形の受光素子である。つまり、第一受光素子73がフォトダイオードである場合には、第二受光素子43もフォトダイオードである。
図4の制御部5は、光源制御部51と、第一増幅部52と、第二増幅部53と、第一信号処理部54と、第二信号処理部55と、水分量算出部56と、送風制御部57と、水分量予測部60と、乾燥予測部62と、を備える。制御部5は、本体2に収容されていてもよく、本体2の外側面に取り付けられていてもよい。あるいは、制御部5は、複数に分かれていてもよい。
光源制御部51は、発光部7の光源22の点灯を制御する。光源制御部51は、駆動回路およびマイクロコントローラで構成される。光源制御部51は、光源22の制御プログラムが格納された不揮発性メモリと、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリと、入出力ポートと、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。光源制御部51は、光源22の点灯および消灯が所定の発光周期で繰り返されるように、光源22を制御する。具体的には、光源制御部51は、所定の周波数(例えば、1kHz)のパルス信号を光源22に出力することで、光源22を所定の発光周期で点灯および消灯させる。
制御部5は、第一受光素子73からの第一電気信号と第二受光素子43からの第二電気信号とを受信する。第一増幅部52は、第一受光素子73が出力した第一電気信号を増幅して第一信号処理部54に出力する。具体的には、第一増幅部52は、第一電気信号を増幅するオペアンプである。第一信号処理部54は、マイクロコントローラで構成される。第一信号処理部54は、第一電気信号に対する処理プログラムが格納された不揮発性メモリと、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリと、入出力ポートと、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。第一信号処理部54は、第一電気信号に対して、通過帯域制限を行うとともに当該通過帯域制限による位相遅延を補正してから、光源22の発光周期との乗算処理を施す。この第一電気信号に対する処理は、いわゆるロックインアンプ処理である。これにより、第一電気信号に発生する外乱光に基づくノイズを抑制する。
第二増幅部53は、第二受光素子43が出力した第二電気信号を増幅して第二信号処理部55に出力する。具体的には、第二増幅部53は、第二電気信号を増幅するオペアンプである。第二信号処理部55は、マイクロコントローラで構成される。第二信号処理部55は、第二電気信号に対する処理プログラムが格納された不揮発性メモリと、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリと、入出力ポートと、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。第二信号処理部55は、第二電気信号に対して、通過帯域制限を行うとともに当該通過帯域制限による位相遅延を補正してから、光源22の発光周期との乗算処理を施す。この第二電気信号に対する処理は、いわゆるロックインアンプ処理である。これにより、第二電気信号に発生する外乱光に基づくノイズを抑制する。
水分量算出部56は、第一受光素子73から出力された第一電気信号と、第二受光素子43から出力された第二電気信号とに基づいて、対象物100が含む水分を検出する。具体的には、水分量算出部56は、第一電気信号の電圧レベルと第二電気信号の電圧レベルとの比(信号比)に基づいて、対象物100の水分量を算出する。ここでは、水分量算出部56における水分量の算出処理をさらに詳細に説明する。水分量算出部56は、反射光RA1に含まれる検知光の光エネルギーPdと、参照光の光エネルギーPrとを比較することで、対象物100に含まれる水分量を検出する。検知光の光エネルギーPdは、第一受光素子73から出力される第一電気信号の強度に対応し、参照光の光エネルギーPrは、第二受光素子43から出力される第二電気信号の強度に対応する。
光エネルギーPdは、次の(式1)で表される。
Pd=Pd0×Gd×Rd×Td×Aad×Ivd (式1)
ここで、Pd0は、光源22が発した光のうち、検知光をなす第一波長帯の光の光エネルギーである。Gdは、第一波長帯の光の第一受光素子73に対する結合効率(集光率)である。具体的には、Gdは、光源22が発した光のうち、対象物100で拡散反射される成分の一部(すなわち、反射光に含まれる検知光)になる部分の割合に相当する。
Rdは、対象物100による検知光の反射率である。Tdは、第一バンドパスフィルタ72による検知光の透過率である。Ivdは、第一受光素子73における反射光RA1に含まれる検知光に対する受光感度である。Aadは、対象物100に含まれる成分(水分)による検知光の吸収率であり、次の(式2)で表される。
Aad=10-αa×Ca×D (式2)
ここで、αaは、予め定められた吸光係数であり、具体的には、成分(水分)による検知光の吸光係数である。Caは、対象物100に含まれる成分(水分)の体積濃度である。Dは、検知光の吸収に寄与する成分の厚みの2倍である寄与厚みである。
より具体的には、水分が均質に分散した対象物100では、光が対象物100に入射し、反射して対象物100から出射する場合において、Caは、対象物100の成分に含まれる体積濃度に相当する。また、Dは、反射して対象物100から出射するまでの光路長に相当する。例えば、Caは、対象物100を覆っている液相に含まれる水分の濃度である。また、Dは、対象物100を覆っている液相の平均的な厚みとして換算される寄与厚みである。したがって、αa×Ca×Dは、対象物100に含まれる成分量(水分量)に相当する。以上のことから、対象物100に含まれる水分量に応じて、第一電気信号の強度に相当する光エネルギーPdが変化することが分かる。水分と比べて湿気の吸光度は極端に小さいので、無視することができる。
同様に、第二受光素子43に入射する参照光の光エネルギーPrは、次の(式3)で表される。
Pr=Pr0×Gr×Rr×Tr×Ivr (式3)
本実施例では、参照光は、対象物100に含まれる成分によって実質的には吸収されないとみなすことができるので、(式1)と比較して分かるように、水分による吸収率Aadに相当する項は(式3)には含まれていない。
(式3)において、Pr0は、光源22が発した光のうち、参照光をなす第二波長帯の光の光エネルギーである。Grは、光源22が発した参照光の第二受光素子43に対する結合効率(集光率)である。具体的には、Grは、参照光のうち、対象物100で拡散反射される成分の一部(すなわち、反射光に含まれる参照光)になる部分の割合に相当する。Rrは、対象物による参照光の反射率である。Trは、第二バンドパスフィルタ42による参照光の透過率である。Ivrは、第二受光素子43の反射光に対する受光感度である。
本実施例では、光源22から照射される光、つまり、検知光と参照光とは、同軸かつ同スポットサイズで照射されるため、検知光の結合効率Gdと参照光の結合効率Grとは略等しくなる。また、検知光と参照光とはピーク波長が比較的近いので、検知光の反射率Rdと参照光の反射率Rrとが略等しくなる。
したがって、(式1)と(式3)との比(信号比)を取ることにより、次の(式4)が導き出される。
Pd/Pr=Z×Aad (式4)
ここで、Zは、定数項であり、(式5)で示される。
Z=(Pd0/Pr0)×(Td/Tr)×(Ivd/Ivr) (式5)
光エネルギーPd0およびPr0はそれぞれ、光源22の初期出力として予め定められている。また、透過率Tdおよび透過率Trはそれぞれ、第一バンドパスフィルタ72および第二バンドパスフィルタ42の透過特性により予め定められている。受光感度Ivdおよび受光感度Ivrはそれぞれ、第一受光素子73および第二受光素子43の受光特性により予め定められている。したがって、(式5)で示されるZは、定数とみなすことができる。
水分量算出部56は、第一電気信号に基づいて検知光の光エネルギーPdを算出し、第二電気信号に基づいて参照光の光エネルギーPrを算出する。具体的には、第一電気信号の信号レベル(電圧レベル)が光エネルギーPdに相当し、第二電気信号の信号レベル(電圧レベル)が光エネルギーPrに相当する。したがって、水分量算出部56は、(式4)に基づいて、対象物に含まれる水分の吸収率Aadを算出することができる。これにより、水分量算出部56は、(式2)に基づいて水分量を算出することができる。空間には湿気(水蒸気)も存在しているが、水蒸気によって検知光および参照光が吸収される場合も想定される。この水蒸気による吸収分をキャンセルするように第一電気信号および第二電気信号を補正する補正部を制御部5に設けてもよい。
このような処理は、図6に示す単位領域R毎になされる。図6は、除湿機1の検出範囲Aと単位領域Rを示す模式図である。検出範囲Aは、受光部8の受光範囲と同等または広い範囲であり、除湿機1によって除湿された風が送風される範囲と同等または広く設定されていることが好ましい。また、単位領域Rは、受光部8によって個別に光の検出が行われる領域である。単位領域Rは検出範囲Aと同等サイズでもよいし、検出範囲Aよりも小さいサイズでもよい。後者において、検出範囲Aは複数の単位領域Rに分割される。例えば、単位領域Rは検出範囲Aを縦方向に6分割し、横方向に6分割したサイズである。単位領域RのS11~S66毎に検出を行う方法として、例えば、第一受光素子73と第二受光素子43にイメージセンサを採用してもよい。
図7は、除湿機1の発光部7と受光部8の走査方向を示す模式図である。また、他の方法として図7のように発光部7の照射領域を走査させながら光を照射すると同時に受光部8の受光領域も走査させて、各領域の反射光RA1を受光する方法を採用してもよい。走査方法としては、例えば発光部7と受光部8を固定した台座を2つのステッピングモータ(図示せず)を用いて直交する2軸に回転可能に配置する方法がある。一方のステッピングモータは、図7の主走査方向に照射領域を走査できる角度に配置し、もう一方のステッピングモータは、図7の副走査方向に照射領域を走査できる角度に配置する。図6および図7では、一行あたり等間隔で6箇所検出し、一列あたり等間隔で6箇所検出する場合を例示している。
図8は、除湿機1の水分量分布のテーブルを示す図である。水分量算出部56は、検出動作が終了したとき、単位領域R毎の水分量の算出結果を図8のようなテーブルTに一時的に記録する。「T11」は、単位領域「R11」において算出された水分量を示す。以下では、説明を明瞭にするために、単位領域「R11」を単位領域「T11」と示すこともある。つまり、「T11」は、単位領域を示すこともあれば、水分量を示すこともある。「T12」等についても同様である。テーブルTの情報は、単位領域R毎に個別に判断してもよいし、平均化して1つまたは少数の情報に加工してもよい。
図9は、除湿機1の水分量算出のフローチャートである。ここで、単位領域Rのn行、6列における位置を、Sn6と定義する(n=1~6)。つまり、S11は、単位領域Rの1行、1列における位置のことである。先ず、発光部7の照射領域と受光部8の受光領域とを図7のS11に移動する(n=1)。次に各領域(照射領域と受光領域)の指定位置をSn6に設定する(Step1)。ステッピングモータを駆動し、台座を図7の主走査方向と平行に移動させ、照射領域と受光領域をSn6に位置させる(Step2)。これと同時に照射領域と受光領域が単位領域Rの中心に位置するかどうかを判定する。単位領域Rの中心に位置しているかどうかの判定は、例えばステッピングモータの駆動ステップ数から算出する。照射領域と受光領域が単位領域Rの中心に位置していない場合、Step2に戻りステッピングモータの駆動を続ける。照射領域と受光領域が単位領域Rの中心に位置していた場合、受光強度を取得し、強度の比すなわち水分量を算出しテーブルTに格納する。その後現在位置する単位領域Rが指定位置であるSn6かどうかの判定を行う(Step3)。現在位置する単位領域RがSn6でなければ、Step2に戻りステッピングモータの駆動を続ける。ここで、現在位置する単位領域RがSn6であればステッピングモータの駆動を停止させる(Step4)。その後、nに1を足して、図7の副走査方向と平行にSn6に向かって照射領域と受光領域を動かす。
次に指定位置をSn1に設定する(Step5)。照射領域と受光領域を、図7の主走査方向と平行にStep2とは逆方向に移動させ、指定位置であるSn1に位置するようにステッピングモータを駆動させる(Step6)。同時に照射領域と受光領域が単位領域Rの中心に位置するかどうかを判定する。単位領域Rの中心に位置しているかどうかの判定は、例えばステッピングモータの駆動ステップ数から算出する。照射領域と受光領域が単位領域Rの中心に位置していない場合、Step6に戻りステッピングモータの駆動を続ける。照射領域と受光領域が単位領域Rの中心に位置していた場合、受光強度を取得し、強度の比すなわち水分量を算出しテーブルTに格納する。
次に、現在位置する単位領域Rが指定位置であるSn1かどうかの判定を行う(Step7)。現在位置する単位領域RがSn1でなければ、Step6に戻りステッピングモータの駆動を続ける。ここで、現在位置する単位領域RがSn1であればステッピングモータの駆動を停止させる(Step8)。ここでnが6でなければ、nに1を足して指定位置Sn1に向かって図7の副走査方向と平行に照射領域と受光領域を動かす(Step9)。以後Step1に戻り、動作を繰り返す。nが6であれば、検出動作を終了する。図4に戻る。
水分量算出部56は、算出した水分量を図8のテーブルとして水分量予測部60に出力する。このような水分量算出部56は、例えば、マイクロコントローラである。水分量算出部56は、信号処理プログラムが格納された不揮発性メモリと、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリと、入出力ポートと、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。
(2)水分量の推移の予測
水分量予測部60は、単位領域R毎の水分量を水分量算出部56から受けつける。水分量予測部60は、受けつけた水分量をもとに、水分量算出部56における算出の時点から所定時間後までの対象物100の水分量の推移を予測する。図1のごとく、除湿機1が対象物100を乾燥させる状況を想定する場合、水分量の推移は洗濯物毎に異なる。そのため、同一の洗濯物に対応する対象物100に対応する領域をまとめて水分量の推移を予測する方が予測の精度が高くなる。これは、複数の洗濯物を乾燥させる場合、洗濯物毎に水分量の推移が異なるので、洗濯物毎に水分量の推移を予測する方が予測の精度が高くなることに相当する。
これに対応するために、水分量予測部60は、2つ以上の単位領域をグループとしてまとめる。図10は、除湿機1において設定されるグループを示す。例えば、単位領域T11、単位領域T12、単位領域T21、単位領域T22、単位領域T31、単位領域T32によって1つのグループX1が形成される。他のグループも同様である。これらのグループは、水分量予測部60に予め設定されていてもよいし、水分量予測部60が水分量の推移を予測しているときに、近い傾向を示す単位領域をグループとしてまとめ直してもよい。近い傾向を示す単位領域とは、単位領域同士の水分量の推移の相関係数がしきい値よりも高いことを意味する。
図11は、水分量予測部60の構成を示すブロック図である。水分量予測部60は、処理部80、記憶部82を備える。記憶部82は、受けつけた水分量を記憶する。図12は、記憶部82に記憶されるデータベースのデータ構造である。横軸方向に、グループ毎の単位領域が示される。また、縦軸方向に、各単位領域に対する水分量の算出結果と、水分量の遷移の予測が示される。縦軸を示すスキャン数Mは、離散的な乾燥時間を示し、上から下に向かって乾燥時間が進む場合に相当する。例えば、スキャン数M=7が現在の時間、つまり最新の水分量を取得した時点を示す。そのため、スキャン数M=1~6は、過去に取得した水分量を示し、スキャン数M=1のときの水分量が最も古い。図12では、水分量算出部56において算出した水分量が「学習データ」として示される。図11に戻る。
処理部80は、記憶部82に記憶したデータベースに対して、例えば、機械学習で使われるモデル(多変量時系列モデル)を使用することによって、予測を実行する。多変量時系列モデルの一例は、VAR(Vector Auto Regressive:ベクトル自己回帰モデル)であるが、これに限定されない。VARは、変数の現在の動きをすべての変数の過去の値によって推定するモデルであり、下記のように示される。
Figure 0007432811000001
ここで、y、c、εは、n×1ベクトルであり、Φは、n×n行列である。nは1つのグループに含まれる単位領域の数であるので、(式6)は、グループに対して実行される予測に相当する。c、ε、Φは、公知の技術により予め定められていればよい。ytは、予測しようとする水分量であり、yt-1、・・・、yt-pは既に取得した水分量である。例えば、ytがスキャン数M=8のときの水分量である場合、yt-1がスキャン数M=7のときの水分量であり、yt-2がスキャン数M=6のときの水分量であり、yt-7がスキャン数M=1のときの水分量である。
例えば、グループX1に対して、スキャン数M=1から7の単位領域T11からT32の水分量を(式6)に代入することによって、スキャン数M=8の単位領域T11からT32の水分量が予測される。これに続いて、グループX1に対して、スキャン数M=2から8の単位領域T11からT32の水分量を(式6)に代入することによって、スキャン数M=9の単位領域T11からT32の水分量が予測される。つまり、(式6)に代入すべき水分量の数を一定にしながら、(式6)に代入すべき水分量のスキャン数Mを1ずつスライドさせることによって、代入した最大のスキャン数Mよりも大きいスキャン数Mの水分量が予測される。このように水分量予測部60は、2つ以上の単位領域をグループに対して予測を実行することによって、グループに含まれた2つ以上の単位領域のそれぞれに対する水分量の推移を予測する。予測された水分量は、図12において予測データと示される。
図13は、水分量予測部60と乾燥予測部62による処理概要を示す。これは、処理部80において予測された水分量の推移を示す。横軸が乾燥時間を示し、縦軸が水分量を示す。また、図13は、複数の単位領域のうち、任意の3つの単位領域に対する水分量の推移を示すが、他の単位領域に対する水分量の推移も同様に示される。図11に戻る。水分量予測部60は、水分量算出部56から新たな水分量を受けつけた場合、記憶部82におけるスキャン数M=1の水分量と、予測データとが削除される。また、記憶部82におけるスキャン数M=2から7の水分量がスキャン数M=1から6にシフトさせられるとともに、新たな水分量がスキャン数M=7として記憶される。このようなデータベースに対して処理部80は、これまでと同様の処理を実行することによって、水分量の推移を更新する。
(3)乾燥終了時間の予測
乾燥予測部62は、水分量予測部60において予測した水分量の推移をもとに乾燥終了時間を予測する。このような予測は単位領域毎になされる。乾燥予測部62は、乾燥判断しきい値を予め規定しており、単位領域毎の水分量の推移と乾燥判断しきい値を比較して、水分量が乾燥判断しきい値よりも小さくなる時間を乾燥終了時間として特定する。これは、絶対値判断といえる。図13において、乾燥終了時間Ta、Tb、Tcが特定される。
また、乾燥予測部62は、単位領域毎の水分量の推移を微分することによって、水分量の推移の変化率を導出してもよい。乾燥予測部62は、比しきい値を予め規定しており、単位領域毎の水分量の推移の変化率と比しきい値とを比較して、変化率が比しきい値よりも小さくなる時間を乾燥終了時間として特定してもよい。これは相対値判断といえる。さらに、乾燥予測部62は、絶対値判断と相対値判断とを組み合わせて、乾燥終了時間を特定してもよい。例えば、乾燥予測部62は、絶対値判断を実行してから相対値判断を実行してもよい。図14は、乾燥予測部62の処理結果を示す。これはテーブルKとも呼ばれ、各単位領域に対する乾燥終了時間がK11等として示される。ここでも、K11等が単位領域と呼ばれてもよい。
図15は、除湿機1による予測手順を示すフローチャートである。水分量算出部56は、mを1に設定し(S90)、水分量(テーブルT)を算出終了する(S100)。水分量予測部60は、(m回目の)水分量テーブルTを記憶部82に格納する(S102)。水分量予測部60は、mが学習数L以上でなければ(S104のno)、mに1を加算し(S106)、ステップ100に戻る。水分量予測部60は、mが学習数L以上である場合(S104のyes)、iを1に設定し(S108)、グループXiのm-L+1回目からm回目までの水分量を学習データとする(S110)。水分量予測部60は、学習データからm+1回目以降の水分量を予測し(S112)、予測結果を記憶部82に格納する(S114)。iが6でなければ(S116のno)、水分量予測部60は、iに1を加算し(S118)、ステップ108に戻る。iが6であれば(S116のyes)、乾燥予測部62は、水分量時系列データから各単位領域Rの乾燥終了時間を算出する(S120)。これはテーブルKを更新することに相当する。図4に戻る。
(4)送風の制御
送風制御部57は、乾燥予測部62において予測した乾燥終了時間に応じて、吹出口11から風を送風させる。その際、送風制御部57は、乾燥終了時間の遅い単位領域を向くように風向を制御する。具体的に説明すると、送風制御部57は、K11~K66の中で乾燥終了時間の遅い場所に対して、ルーバー12の角度を向けて送風を行う。送風制御部57は、乾燥終了時間のテーブルKに基づいて、図1の除湿部4を制御してもよい。つまり、送風制御部57は、乾燥終了時間の遅い単位領域に対してルーバー12の角度を制御し、除湿された空気を単位領域に集中して送風する。これにより水分量の多い単位領域は水分の蒸発が促進される。これは、乾きにくい箇所に優先的に送風することに相当する。送風制御部57は、ルーバー12の角度を制御することとともに、あるいはルーバー12の角度を制御することに変えて、送風部3の送風量を変更してもよい。
(5)乾燥終了時間の表示
乾燥予測部62は、予測した単位領域毎の乾燥終了時間、つまりテーブルKを表示部6に表示する。表示部6は、ディスプレイであり、図14のようなテーブルKを表示する。表示部6は、テーブルKの中で最も遅い乾燥終了時間、つまり、乾燥運転を停止する時刻または乾燥運転の残時間を表示してもよい。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備える。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
本実施例によれば、算出した水分量をもとに、算出の時点から所定時間後までの対象物100の水分量の推移を予測して、水分量の推移をもとに乾燥終了時間を予測するので、対象物100の乾燥終了時間の予測精度を向上できる。また、2つ以上の単位領域をまとめたグループに対して予測を実行するので、予測精度を向上できる。また、乾燥終了時間の遅い単位領域を向くように風向を制御するので、乾燥終了時間の遅い方に優先的に送風できる。また、乾燥終了時間の遅い方に優先的に送風するので、乾燥終了時間を短縮できる。また、乾燥終了時間が短縮されるので、消費電力を削減できる。また、乾燥終了時間をもとに送風量を制御するので、乾燥終了時間が遅い場合に送風量を増加できる。また、予測した乾燥終了時間を表示するので、使用者が対象物100の乾燥に要する時間の目安を知ることができる。また、使用者が対象物100の乾燥に要する時間の目安を知るので、家事のスケジュール管理を実行できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の送風装置は、対象物(100)の水分量を算出する水分量算出部(56)と、水分量算出部(56)において算出した水分量をもとに、水分量算出部(56)における算出の時点から所定時間後までの対象物(100)の水分量の推移を予測する水分量予測部(60)と、水分量予測部(60)において予測した水分量の推移をもとに、乾燥終了時間を予測する乾燥予測部(62)と、乾燥予測部(62)において予測した乾燥終了時間に応じて、吹出口(11)から風を送風させる送風制御部(57)と、を備える。
水分量算出部(56)は、検出範囲を分割した複数の単位領域のそれぞれに対して水分量を算出し、水分量予測部(60)は、2つ以上の単位領域をまとめたグループに対して予測を実行することによって、グループに含まれた2つ以上の単位領域のそれぞれに対する水分量の推移を予測してもよい。
送風制御部(57)は、乾燥終了時間の遅い単位領域を向くように風向を制御してもよい。
送風制御部(57)は、乾燥終了時間をもとに送風量を制御してもよい。
吸込口から吹出口(11)への通風経路に配置される加熱部をさらに備えてもよい。
乾燥予測部(62)において予測した乾燥終了時間を表示する表示部(6)をさらに備えてもよい。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例では、送風装置の一例として除湿機1の構成を説明している。しかしながらこれに限らず例えば、送風装置は、軸流ファンが設けられる扇風機であってもよい。扇風機は、乾燥終了時間の遅い単位領域を向くように風向を向ける。また、送風装置は、浴室内における衣類乾燥および浴室乾燥に使用される浴室乾燥機であってもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
本実施例における除湿機1は、吸込口10から吹出口11への通風経路に配置される加熱部を備えていてもよい。加熱部は、吸込口10より吸い込んだ空気を加熱する。本変形例によれば、水滴を短時間で蒸発させるので、乾燥終了時間を短縮できる。
1 除湿機、 2 本体、 3 送風部、 4 除湿部、 5 制御部、 6 表示部、 7 発光部、 8 受光部、 9 水分量検知部、 10 吸込口、 11 吹出口、 12 ルーバー、 21 投光レンズ、 22 光源、 34 ハーフミラー、 42 第二バンドパスフィルタ、 43 第二受光素子、 51 光源制御部、 52 第一増幅部、 53 第二増幅部、 54 第一信号処理部、 55 第二信号処理部、 56 水分量算出部、 57 送風制御部、 60 水分量予測部、 62 乾燥予測部、 71 受光レンズ、 72 第一バンドパスフィルタ、 73 第一受光素子、 80 処理部、 82 記憶部、 100 対象物。

Claims (5)

  1. 対象物の水分量を算出する水分量算出部と、
    前記水分量算出部において算出した水分量をもとに、前記水分量算出部における算出の時点から所定時間後までの対象物の水分量の推移を予測する水分量予測部と、
    前記水分量予測部において予測した水分量の推移をもとに、乾燥終了時間を予測する乾燥予測部と、
    前記乾燥予測部において予測した乾燥終了時間に応じて、吹出口から風を送風させる送風制御部と、
    を備え、
    前記水分量算出部は、
    検出範囲を分割した複数の単位領域のそれぞれに対して水分量を算出し、
    前記水分量予測部は、
    同一の洗濯物に対応する2つ以上の単位領域をグループとしてまとめ、
    まとめられた同一の洗濯物に対応するグループ内の各単位領域の水分量の推移の予測精度を向上するために、前記同一の洗濯物に対応するグループ内の1つの単位領域に対する水分量の推移の予測に、当該1つの単位領域が含まれる前記同一の洗濯物に対応するグループ内のすべての単位領域の水分量を使用する送風装置。
  2. 前記水分量予測部は、
    単位領域同士の水分量の推移の相関係数がしきい値よりも高い単位領域をグループとしてまとめ直す請求項に記載の送風装置。
  3. 前記水分量予測部は、
    複数の過去のタイミングと現在のタイミングとにおけるグループに含まれた2つ以上の単位領域それぞれの水分量に基づいて、グループに含まれた2つ以上の単位領域それぞれに対する現在から所定時間後である第一未来タイミングの水分量を予測する請求項1からのいずれかに記載の送風装置。
  4. 前記水分量予測部は、
    さらに前記第一未来タイミングの水分量も予測に使用することで、前記第一未来タイミ
    ングよりもさらに未来の水分量を予測する請求項に記載の送風装置。
  5. 前記送風制御部は、前記乾燥予測部において予測された乾燥終了時間の遅い単位領域を向くように風向を制御する請求項1に記載の送風装置。
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