JP7432013B2 - 衛星コンステレーション、飛翔体対処システム、情報収集システム、衛星情報伝送システム、衛星、ハイブリッドコンステレーション、ハイブリッドコンステレーション形成方法、地上システム、ミッション衛星、および、地上設備 - Google Patents

衛星コンステレーション、飛翔体対処システム、情報収集システム、衛星情報伝送システム、衛星、ハイブリッドコンステレーション、ハイブリッドコンステレーション形成方法、地上システム、ミッション衛星、および、地上設備 Download PDF

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Description

本開示は、監視システム用の衛星コンステレーション、飛翔体対処システム、情報収集システム、衛星情報伝送システム、衛星、ハイブリッドコンステレーション、ハイブリッドコンステレーション形成方法、地上システム、ミッション衛星、および、地上設備に関する。
近年、超音速で滑空する飛翔体の登場により、飛翔体の打上げ検知、飛行経路追跡、あるいは着地位置の予測といった衛星による監視が期待されている。
滑空段階の飛翔体を検知して追跡する手段として、飛翔体が大気圏に侵入する時の大気摩擦による温度上昇を赤外線で検知することが有望視されている。また、滑空段階の飛翔体を赤外線で検知する手段は、低軌道周回衛星群から監視することが有望と考えられている。
特許文献1は、低軌道を周回する少ない衛星機数で地球全球面内における特定緯度の地域を網羅的に監視するための監視衛星について開示している。
特許4946398号公報
低軌道からの監視では、静止軌道からの監視と比較して、人工衛星から飛翔体までの距離が近距離となる。そのため、赤外線による検知性能を高めることが可能となる。ただし、低軌道からの監視では、常時監視を継続するために多数の衛星が必要となる。米国では、数百機から千機を超える規模の衛星群によるシステム実現が検討されている。
しかし、多数機を保有する大規模システムには、コスト規模が大きくなるという課題がある。
本開示は、監視システムにおいて所望の目的を達成するための衛星コンステレーションを低コストで実現できるようにすることを目的とする。
本開示に係る衛星コンステレーションは、
同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置と、
地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
を具備する第1の衛星と、
同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置と、
地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
物体を監視する監視装置と、
を具備する第2の衛星と、
同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
物体を監視する監視装置と、
を具備する第3の衛星と、
同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
を具備する第4の衛星と、
により衛星コンステレーションを形成し、
同一軌道面において、複数の第1の衛星と複数の第2の衛星と複数の第3の衛星と複数の第4の衛星が同一高度を飛翔し、円環状に飛翔する前後の衛星が第1の通信装置を用いて双方向に通信リンクを形成することにより円環状の通信網を形成する。
本開示に係る衛星コンステレーションでは、同一軌道面で6機以上の衛星が前後の衛星と通信リンクを形成すれば円環状の通信網を形成可能である。また、本開示に係る衛星コンステレーションでは、第1の衛星から第4の衛星は機能とコストに相違があるため、衛星コンステレーションの構成目的と予算に応じて、衛星の構成と組合せを選ぶことができる。よって、本開示に係る衛星コンステレーションによれば、監視システムにおいて所望の目的を達成するための衛星コンステレーションを、低コストで実現できるという効果がある。
極域以外で交差する複数の軌道面を有する衛星コンステレーションの例。 実施の形態1に係る衛星コンステレーション形成システムの構成例。 実施の形態1に係る衛星コンステレーションの衛星の構成の一例。 実施の形態1に係る衛星コンステレーションの衛星の構成の別例。 実施の形態1に係る衛星コンステレーション形成システムが備える地上設備の構成例。 実施の形態1に係る衛星コンステレーション形成システムの機能構成例。 実施の形態1に係る衛星コンステレーションの例1の構成例。 実施の形態1に係る同一軌道面前後を飛翔する衛星同士が第1の通信装置により通信する例。 実施の形態1に係る隣接軌道を飛翔する衛星同士が第2の通信装置により通信する例。 実施の形態1に係る衛星コンステレーションの例2の構成例。 実施の形態1に係る衛星コンステレーションの例3の構成例。 実施の形態1に係る衛星コンステレーションの例4の構成例。 実施の形態2に係る衛星コンステレーションのメッシュ通信網の例。 実施の形態3に係る飛翔体対処システムの例。 実施の形態3に係る情報収集システムの例。 実施の形態3に係る衛星情報伝送システムの例。 実施の形態4に係るハイブリッドコンステレーションの例。 実施の形態5に係るハイブリッドコンステレーションの例。 実施の形態7に係るハイブリッドコンステレーションの例8から例14を示す図。 実施の形態7に係るハイブリッドコンステレーションの例15を示す図。 実施の形態7に係るハイブリッドコンステレーションと通信する地上設備の例16を示す図。 実施の形態6に係る同期制御手法の一例を示す図である。 実施の形態6に係る同期制御手法の別例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。また、以下の図面では各構成の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった方向あるいは位置が示されている場合がある。それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置、器具、あるいは部品といった構成の配置および向きを限定するものではない。
実施の形態1.
以下の実施の形態に係る衛星コンステレーション20の例について説明する。
図1は、極域以外で交差する複数の軌道面21を有する衛星コンステレーション20の例である。
図1の衛星コンステレーション20では、同一軌道面において同一高度で複数の衛星30が飛翔している。衛星30は人工衛星ともいう。
図1の衛星コンステレーション20では、複数の軌道面の各軌道面21の軌道傾斜角が約90度ではなく、かつ、複数の軌道面の各軌道面21が互いに異なる面に存在する。図1の衛星コンステレーション20では、任意の2つの軌道面が極域以外の地点で交差する。図1に示すように、軌道傾斜角が90度よりも傾斜している複数の軌道面の交点は軌道傾斜角に応じて極域から離れていく。また、軌道面の組合せによって赤道近傍を含む多様な位置で軌道面が交差する可能性がある。
図1の衛星コンステレーション20の他には、複数の軌道面の各軌道面の軌道傾斜角が約90度であり、複数の軌道面が極域近傍で交差するといった構成の衛星コンステレーションもある。
図2から図6を用いて衛星コンステレーション20を形成する衛星コンステレーション形成システム600における衛星30と地上設備700の例について説明する。衛星コンステレーション形成システム600は、単に衛星コンステレーション、通信コンステレーション、あるいはハイブリッドコンステレーションと呼ばれることがある。
図2は、衛星コンステレーション形成システム600の構成例である。
衛星コンステレーション形成システム600は、コンピュータを備える。図2では、1つのコンピュータの構成を示しているが、実際には、衛星コンステレーション20を構成する複数の衛星の各衛星30、および、衛星30と通信する地上設備700の各々にコンピュータが備えられる。そして、複数の衛星の各衛星30、および、衛星30と通信する地上設備700の各々に備えられたコンピュータが連携して、衛星コンステレーション形成システム600の機能を実現する。以下において、衛星コンステレーション形成システム600の機能を実現するコンピュータの構成の一例について説明する。
衛星コンステレーション形成システム600は、衛星30と地上設備700を備える。衛星30は、地上設備700の通信装置950と通信する通信装置32を備える。図2では、衛星30が備える構成のうち通信装置32を図示している。
衛星コンステレーション形成システム600は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ921、補助記憶装置922、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および通信装置950といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
衛星コンステレーション形成システム600は、機能要素として、衛星コンステレーション形成部11を備える。衛星コンステレーション形成部11の機能は、ハードウェアあるいはソフトウェアにより実現される。
衛星コンステレーション形成部11は、衛星30と通信しながら衛星コンステレーション20の形成を制御する。
図3は、衛星コンステレーション形成システム600の衛星30の構成の一例である。
衛星30は、衛星制御装置31と通信装置32と推進装置33と姿勢制御装置34と電源装置35とを備える。その他、各種の機能を実現する構成要素を備えていてもよいが、図6では、衛星制御装置31と通信装置32と推進装置33と姿勢制御装置34と電源装置35について説明する。
衛星制御装置31は、推進装置33と姿勢制御装置34とを制御するコンピュータであり、処理回路を備える。具体的には、衛星制御装置31は、地上設備700から送信される各種コマンドにしたがって、推進装置33と姿勢制御装置34とを制御する。
通信装置32は、地上設備700と通信する装置である。あるいは、通信装置32は、同一軌道面の前後の衛星30、あるいは、隣接する軌道面の衛星30と通信する装置である。具体的には、通信装置32は、自衛星に関する各種データを地上設備700あるいは他の衛星30へ送信する。また、通信装置32は、地上設備700から送信される各種コマンドを受信する。
推進装置33は、衛星30に推進力を与える装置であり、衛星30の速度を変化させる。
姿勢制御装置34は、衛星30の姿勢と衛星30の角速度と視線方向(Line Of Sight)といった姿勢要素を制御するための装置である。姿勢制御装置34は、各姿勢要素を所望の方向に変化させる。もしくは、姿勢制御装置34は、各姿勢要素を所望の方向に維持する。姿勢制御装置34は、姿勢センサとアクチュエータとコントローラとを備える。姿勢センサは、ジャイロスコープ、地球センサ、太陽センサ、スター・トラッカ、スラスタおよび磁気センサといった装置である。アクチュエータは、姿勢制御スラスタ、モーメンタムホイール、リアクションホイールおよびコントロール・モーメント・ジャイロといった装置である。コントローラは、姿勢センサの計測データまたは地上設備700からの各種コマンドにしたがって、アクチュエータを制御する。
電源装置35は、太陽電池、バッテリおよび電力制御装置といった機器を備え、衛星30に搭載される各機器に電力を供給する。
衛星制御装置31に備わる処理回路について説明する。
処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路において、一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。つまり、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
専用のハードウェアは、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。
ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。
図4は、衛星コンステレーション形成システム600の衛星30の構成の別例である。
図4の衛星30では、図3の構成に加え、監視装置36を備える。
監視装置36は、物体を監視する装置である。具体体には、監視装置36は、宇宙物体、飛翔体、あるいは陸海空の移動体といった物体を監視あるいは観測するための装置である。監視装置36は、観測装置ともいう。
例えば、監視装置36は、飛翔体が大気圏に侵入する時の大気摩擦による温度上昇を赤外線で検知する赤外線監視装置である。監視装置36は、飛翔体の発射時のプルームないし飛翔体本体の温度を検知する。
あるいは、監視装置36は、光波ないし電波の情報収集装置でもよい。監視装置36は、物体を光学系で検知する装置でもよい。監視装置36は、観測衛星の軌道高度と異なる高度を飛翔する物体を光学系で撮影する。具体的には、監視装置36は可視光学センサであってもよい。
図5は、衛星コンステレーション形成システム600が備える地上設備700の構成例である。
地上設備700は、全ての軌道面の多数衛星をプログラム制御する。地上設備700は、地上装置あるいは地上システムともいう。地上装置は、地上アンテナ装置、地上アンテナ装置に接続された通信装置、あるいは電子計算機といった地上局と、地上局にネットワークで接続されたサーバあるいは端末としての地上設備から構成される。また、地上装置には航空機、自走車両、あるいは移動端末といった移動体に搭載された通信装置を含んでも良い。
地上システムは、本開示の実施の形態で説明する衛星コンステレーション、または、飛翔体対処システム、または、情報収集システム、または、衛星情報伝送システム、または、ハイブリッドコンステレーションを運用制御する。
地上設備700は、各衛星30と通信することによって衛星コンステレーション20を形成する。地上設備700は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ921、補助記憶装置922、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および通信装置950といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
地上設備700は、機能要素として、軌道制御コマンド生成部510と、解析予測部520を備える。軌道制御コマンド生成部510および解析予測部520の機能は、ハードウェアあるいはソフトウェアにより実現される。
通信装置950は、衛星コンステレーション20を構成する衛星群の各衛星30を追跡管制する信号を送受信する。また、通信装置950は、軌道制御コマンド55を各衛星30に送信する。
解析予測部520は、衛星30の軌道を解析予測する。
軌道制御コマンド生成部510は、衛星30に送信する軌道制御コマンド55を生成する。
軌道制御コマンド生成部510および解析予測部520は、衛星コンステレーション形成部11の機能を実現する。すなわち、軌道制御コマンド生成部510および解析予測部520は、衛星コンステレーション形成部11の例である。
図6は、衛星コンステレーション形成システム600の機能構成例を示す図である。
衛星30は、さらに、衛星コンステレーション20を形成する衛星コンステレーション形成部11bを備える。そして、複数の衛星の各衛星30の衛星コンステレーション形成部11bと、地上設備700の各々に備えられた衛星コンステレーション形成部11とが連携して、衛星コンステレーション形成システム600の機能を実現する。なお、衛星30の衛星コンステレーション形成部11bは、衛星制御装置31に備えられていてもよい。
***衛星コンステレーションの構成と効果の説明***
次に、図7から図12を用いて、本実施の形態に係る衛星コンステレーション20の例について説明する。
以下の説明において、第1の衛星301から第5の衛星305の各衛星30に備えられる通信装置あるいは監視装置には、同一の符号を付している。しかし、同一の符号を付しているのは機能の説明を簡単にするためのものであり、実際は衛星それぞれに別個の装置が備えられている。
また、以下で説明する、第1の衛星301と第2の衛星302と第3の衛星303と第4の衛星304と第5の衛星305は、衛星30の例である。
<衛星コンステレーション20の例1:衛星コンステレーション201>
図7は、本実施の形態に係る衛星コンステレーション201の構成例を示す図である。
衛星コンステレーション201は、本実施の形態に係る衛星コンステレーション20の例1である。衛星コンステレーション201は、例えば、衛星コンステレーション形成システム600により形成される。
衛星コンステレーション201は、第1の衛星301と第2の衛星302と第3の衛星303と第4の衛星304により形成される。
第1の衛星301は、第1の通信装置501と第2の通信装置502と第3の通信装置503を備える。
図8は、本実施の形態に係る同一軌道面前後を飛翔する衛星同士が第1の通信装置501により通信する例を示す図である。
図7および図8に示すように、第1の通信装置501は、同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する。具体的には、衛星30の第1の通信装置501は、同一軌道面の前後を飛翔する衛星が備える第1の通信装置501と双方向の通信リンク71を形成する。通信リンク71を形成することにより、同一軌道面の前後を飛翔する衛星同士が双方向に通信可能となる。
図9は、本実施の形態に係る隣接軌道を飛翔する衛星同士が第2の通信装置502により通信する例を示す図である。
図7および図9に示すように、第2の通信装置502は、隣接軌道を飛翔する衛星と通信する。具体的には、衛星30の第2の通信装置502は、隣接軌道を飛翔する衛星が備える第2の通信装置502と双方向の通信リンク72を形成する。図9では、衛星30の第2の通信装置502は、東側および西側の各隣接軌道を飛翔する衛星が備える第2の通信装置502と双方向の通信リンク72を形成する。通信リンク72を形成することにより、隣接軌道を飛翔する衛星との双方向の通信が可能となる。
第3の通信装置503は、地上設備800ないし陸海空の移動体801と通信する。地上設備800には、衛星コンステレーション形成システム600の地上設備700が含まれる。その他、地上設備800には、各種の情報を衛星30と通信する通信装置を備えた地上設備、地上装置、あるいは地上機器が含まれる。また、陸海空の移動体801とは、地球で用いられる各種の移動体が含まれる。具体的には、各種の情報を衛星30と通信する通信装置を備えた車両、船舶、潜水艦、あるいは飛翔体といった移動体が含まれる。
第2の衛星302は、第1の通信装置501と第2の通信装置502と第3の通信装置503と監視装置36を備える。
第1の通信装置501と第2の通信装置502と第3の通信装置503の機能については、上述したように、第1の衛星301に備えられるものと同様である。
監視装置36は、上述したように、宇宙物体、飛翔体、あるいは陸海空の移動体といった物体を監視する装置である。
第3の衛星303は、第1の通信装置501と第3の通信装置503と監視装置36を備える。
第1の通信装置501と第3の通信装置503と監視装置36の機能については、上述したように、第1の衛星301あるいは第2の衛星302に備えられるものと同様である。
第4の衛星304は、第1の通信装置501と第3の通信装置503を備える。
第1の通信装置501と第3の通信装置503の機能については、上述したように、第1の衛星301に備えられるものと同様である。
衛星コンステレーション201では、同一軌道面において、複数の第1の衛星301と複数の第2の衛星302と複数の第3の衛星303と複数の第4の衛星304が同一高度を飛翔する。そして、円環状に飛翔する前後の衛星30が第1の通信装置501を用いて双方向に通信リンクを形成することにより円環状の通信網である円環状通信網702を形成する。双方向の通信リンクを通信クロスリンクともいう。
衛星コンステレーション201では、同一軌道面で6機以上の衛星が前後の衛星と通信クロスリンクをすれば円環状の通信網を形成可能である。また、第1の衛星301から第4の衛星304は機能とコストに相違がある。このため、衛星コンステレーションの構成目的と予算に応じて、衛星の構成と組合せを選べるという効果がある。よって、衛星コンステレーション201によれば、監視システムにおいて所望の目的を達成するための衛星コンステレーションを、低コストで実現できるという効果がある。
また、衛星コンステレーション201では、衛星30が同一軌道面を同一高度で数珠繋ぎ上に隊列飛行する。衛星コンステレーション201において、前後の衛星と第1の通信装置501により通信クロスリンクして円環状の通信網を形成すれば、同一軌道上で第2の通信装置502を具備する第1の衛星301あるいは第2の衛星302を経由して隣接軌道と通信することができるという効果がある。
また、衛星コンステレーション201では、第3の通信装置503を具備する任意の衛星から地上ないし陸海空の移動体と通信できるという効果がある。
<衛星コンステレーション20の例2:衛星コンステレーション202>
図10は、本実施の形態に係る衛星コンステレーション202の構成例を示す図である。
衛星コンステレーション202は、本実施の形態に係る衛星コンステレーション20の例2である。衛星コンステレーション202は、例えば、衛星コンステレーション形成システム600により形成される。
衛星コンステレーション202は、第1の衛星301と第3の衛星303と第4の衛星304により形成される。
第1の衛星301は、第1の通信装置501と第2の通信装置502と第3の通信装置503を備える。
第3の衛星303は、第1の通信装置501と監視装置36と第3の通信装置503を備える。
第4の衛星304は、第1の通信装置501と第3の通信装置503を備える。
衛星コンステレーション202では、同一軌道面において、複数の第1の衛星301と複数の第3の衛星303と複数の第4の衛星304が同一高度を飛翔する。そして、円環状に飛翔する前後の衛星30が第1の通信装置501を用いて双方向に通信リンクを形成することにより円環状通信網702を形成する。すなわち、円環状に飛翔する前後の衛星30が第1の通信装置501により通信クロスリンクして円環状通信網702を形成している。
衛星コンステレーション20の例1で説明した第2の衛星302は、通信装置と監視装置とにおける、レイアウト、実装、および運用が複雑となり、コスト高となるという課題がある。
衛星コンステレーション202では、監視装置36の情報は前後の衛星経由で伝送することにより、高価な第2の衛星302を含まずに、所望の目的を低コストで実現できるという効果がある。特に、衛星コンステレーション202では、監視装置36の情報を隣接軌道の衛星に伝送する場合に、前後の衛星経由で伝送することができる。
<衛星コンステレーション20の例3:衛星コンステレーション203>
図11は、本実施の形態に係る衛星コンステレーション203の構成例を示す図である。
衛星コンステレーション203は、本実施の形態に係る衛星コンステレーション20の例3である。衛星コンステレーション203は、例えば、衛星コンステレーション形成システム600により形成される。
衛星コンステレーション203は、第1の衛星301と第3の衛星303により形成される。
第1の衛星301は、第1の通信装置501と第2の通信装置502と第3の通信装置503を備える。
第3の衛星303は、第1の通信装置501と監視装置36と第3の通信装置503を備える。
衛星コンステレーション203では、同一軌道面において、複数の第1の衛星301と複数の第3の衛星303が同一高度を飛翔する。そして、円環状に飛翔する前後の衛星30が第1の通信装置501を用いて双方向に通信リンクを形成することにより円環状通信網702を形成する。すなわち、円環状に飛翔する前後の衛星30が第1の通信装置501により通信クロスリンクして円環状通信網702を形成している。
第1の衛星を同一軌道面に多数機配備して、多数軌道面を経度方向に分散して配列し、第1の通信装置による同一軌道面内通信クロスリンクと、第2の通信装置による隣接軌道間通信クロスリンクとによりメッシュ通信網を形成することができる。衛星コンステレーション203を用いることにより、このメッシュ通信網に第3の衛星を割り込ませて、同一軌道面内では円環状通信網702の構成要素とすることができる。よって、衛星コンステレーション203を用いることにより、メッシュ通信網の本来の通信サービスを維持しながら、第3の衛星による監視と監視情報の伝送が可能になるという効果がある。
<衛星コンステレーション20の例4:衛星コンステレーション204>
図12は、本実施の形態に係る衛星コンステレーション204の構成例を示す図である。
衛星コンステレーション204は、本実施の形態に係る衛星コンステレーション20の例4である。衛星コンステレーション204は、例えば、衛星コンステレーション形成システム600により形成される。
衛星コンステレーション204は、第1の衛星301と第5の衛星305と第3の衛星303と第4の衛星304により形成される。
第1の衛星301は、第1の通信装置501と第2の通信装置502と第3の通信装置503を備える。
第3の衛星303は、第1の通信装置501と第3の通信装置503と監視装置36を備える。
第4の衛星304は、第1の通信装置501と第3の通信装置503を備える。
第5の衛星305は、第1の通信装置501と第3の通信装置503と第4の通信装置504を備える。
第4の通信装置504は、観測衛星、測位衛星、あるいは通信衛星といったユーザ衛星306と通信する。
衛星コンステレーション204は、同一軌道面において、1機ないし複数の第5の衛星305と、少なくとも第1の衛星301を含む。衛星コンステレーション204は、さらに、第3の衛星303と第4の衛星304を含んでもよい。衛星コンステレーション204の衛星は、同一高度を飛翔する。そして、円環状に飛翔する前後の衛星30が第1の通信装置501を用いて双方向に通信リンクを形成することにより円環状通信網702を形成する。すなわち、円環状に飛翔する前後の衛星が第1の通信装置501により通信クロスリンクして円環状通信網702を形成する。
観測衛星、測位衛星、通信衛星といったユーザ衛星306が、低軌道高度に形成された通信網を経由して情報授受するニーズがある。このため、衛星コンステレーション204は、同一軌道面の円環状通信網702の中に、ユーザ衛星306と通信する第4の通信装置504を具備した第5の衛星305を含む。これにより、衛星間通信によるデータ中継機能を具備したメッシュ通信網を形成できるという効果がある。
なお、衛星コンステレーション204が、第3の衛星303あるいは第4の衛星304を含まない場合であっても、同様の効果が得られる。
ここで、衛星コンステレーション20を形成する衛星コンステレーション形成システム600、地上設備700,800、あるいは各衛星30といった各装置のコンピュータが備えるハードウェアについて説明する。
プロセッサ910は、各装置の機能を実現するプログラムを実行する装置である。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ921は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ921の具体例は、SRAM(Static Random Access Memory)、あるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬の記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
入力インタフェース930は、マウス、キーボード、あるいはタッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェース930は、具体的には、USB(Universal Serial Bus)端子である。なお、入力インタフェース930は、LAN(Local Area Network)と接続されるポートであってもよい。
出力インタフェース940は、ディスプレイといった表示機器941のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース940は、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。
通信装置950は、レシーバとトランスミッタを有する。通信装置950は、具体的には、通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。
各装置の機能を実現するプログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。メモリ921には、プログラムだけでなく、OS(Operating System)も記憶されている。プロセッサ910は、OSを実行しながら、プログラムを実行する。プログラムおよびOSは、補助記憶装置922に記憶されていてもよい。補助記憶装置922に記憶されているプログラムおよびOSは、メモリ921にロードされ、プロセッサ910によって実行される。なお、各装置の機能を実現するプログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
各装置は、プロセッサ910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ910と同じように、プログラムを実行する装置である。
プログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、メモリ921、補助記憶装置922、または、プロセッサ910内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。
各装置の各部の「部」を「処理」、「手順」、「手段」、「段階」、「サーキットリ」あるいは「工程」に読み替えてもよい。また、各装置の各部の「部」を「プログラム」、「プログラムプロダクト」または「プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体」に読み替えてもよい。「処理」、「手順」、「手段」、「段階」、「サーキットリ」あるいは「工程」は、互いに読み換えが可能である。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる点および実施の形態1に追加する点について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1と同様の機能を有する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13は、本実施の形態に係る衛星コンステレーション20aを示す図である。
本実施の形態に係る衛星コンステレーション20aでは、実施の形態1で説明した衛星コンステレーション201,202,203,204の中から任意の6軌道面以上の衛星コンステレーションが、経度方向に分散して配列される。そして、第2の通信装置502により隣接軌道間の衛星同士が通信クロスリンクして、メッシュ状の通信網であるメッシュ通信網703を形成する。
図13に示すように、隣接軌道間通信網を形成するのは、第2の通信装置502を有する衛星である。例えば、第1の衛星群である。また、隣接軌道間通信網を形成せずに、同一軌道面前後の通信のみをするのは、第2の通信装置502を有さない衛星である。例えば、第3の衛星群である。
円環状通信網702を有する衛星コンステレーション201,202,203,204を経度方向に分散配置して、第2の通信装置502により隣接軌道間通信クロスリンクして、経度方向に地球1周する円環状の通信網を形成する。これにより、メッシュ通信網703を形成でき、監視情報を即座に全球の任意の目的地に伝送できるという効果がある。
全ての軌道面が同一軌道高度で形成されていれば、軌道面の相対関係が維持されるので、安定的に監視および通信サービスを継続できるという効果がある。
ただし、全ての軌道面が同一軌道高度で形成された場合に、軌道上で衝突するリスクがあるため、軌道面毎に軌道高度を変えることにより衝突確立が激減するという効果がある。この際軌道面同士の相対関係が時間経緯に伴い変化するという課題がある。この対策として、平均軌道高度が同一となるように、それぞれの軌道面高度を変動させることにより、軌道面の相対関係を平均的に維持し、衝突リスクを激減できるという効果がある。
実施の形態3.
本実施の形態では、主に、実施の形態1,2に追加する点について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1,2と同様の機能を有する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図14は、本実施の形態に係る飛翔体対処システム401を示す図である。
衛星30の例である監視衛星307は、監視装置36を備える。監視装置36は、赤外線監視装置である。監視装置36は、飛翔体601の発射時のプルームないし飛翔体601本体の温度を検知し、飛翔体情報を取得する。
飛翔体対処システム401は、実施の形態2で説明した衛星コンステレーション20aにより形成されるメッシュ通信網703を経由して、地上設備800ないし陸海空の飛翔体対処アセット802に対して飛翔体情報を伝送する。
飛翔体対処システム401によれば、発射後に間欠的に噴射を繰り返す極超音速滑空飛翔体(hypersonic glide vehicle:HGV)の発射探知および追跡ができるという効果がある。
図15は、本実施の形態に係る情報収集システム402を示す図である。
衛星30の例である監視衛星307は、監視装置36を備える。監視装置36は、光波ないし電波の情報収集装置である。監視装置36は、観測対象602の画像情報といった監視情報を取得する。
情報収集システム402は、実施の形態2で説明した衛星コンステレーション20aにより形成されるメッシュ通信網703を経由して、地上設備800ないし陸海空の情報収集アセット803に対して監視情報を伝送する。
情報収集システム402によれば、観測対象602である潜水艦が海上の浮上した際の画像偵察情報、あるいは、浮上時に送受する電波情報を探知して監視情報を即座に伝送できるという効果がある。
図16は、本実施の形態に係る衛星情報伝送システム403を示す図である。
衛星情報伝送システム403は、ユーザ衛星306と通信する第5の衛星305を含む。
衛星情報伝送システム403では、実施の形態2で説明した衛星コンステレーション20aにより形成されるメッシュ通信網703を経由して、ユーザ衛星306の衛星情報を、地上設備800ないし陸海空の移動体801に対して送受信をする。
衛星情報伝送システム403によれば、実施の形態2で説明した衛星コンステレーション20aとは異なる軌道面ないし軌道高度を飛翔するユーザ衛星306の衛星情報を即座に伝送できるという効果がある。
実施の形態4.
本実施の形態では、主に、実施の形態1から3に追加する点について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1から3と同様の機能を有する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図17は、本実施の形態に係るハイブリッドコンステレーション20bの構成例を示す図である。
本実施の形態では、ハイブリッドコンステレーション20b、およびハイブリッドコンステレーション20bを形成するハイブリッドコンステレーション形成方法について説明する。
本実施の形態に係るハイブリッドコンステレーション20bは、同一軌道面の進行方向前後の衛星と通信する通信装置を具備する複数の衛星が円環状通信網702を形成する通信コンステレーションとミッション衛星とを備える。
本実施の形態に係る通信コンステレーションは、実施の形態1および2で説明した衛星コンステレーション20と同様である。
ハイブリッドコンステレーション20bでは、前後の衛星と通信する通信装置を具備し、各種ミッションを実行するミッション装置を具備したミッション衛星30bを備える。ミッション衛星30bは、円環状通信網702を形成する通信コンステレーションを形成する衛星の間を飛翔する。
ハイブリッドコンステレーション20bは、円環状通信網702を形成する通信コンステレーションを形成する複数の衛星とミッション衛星30bとを用いて円環状通信網702を再構築することにより形成される。
ハイブリッドコンステレーション20bは、通信のみならず、監視、観測、測位、あるいは各種情報収集といった各種ミッションが通信網を形成しつつ、各種ミッションも実現するハイブリッドなコンステレーションである。ハイブリッドコンステレーション20bは、マルチミッションプラットフォームと読み替えてもよい。
具体的には、ミッション衛星30bは、実施の形態1で説明した、前後の衛星と通信する第1の通信装置501を備える。
ハイブリッドコンステレーション20bによれば、通信以外のミッションを実行するミッション装置の情報をリアルタイムに円環状通信網702を経由して伝送できるという効果がある。
各種ミッション装置は、監視装置、観測装置、測位装置、あるいは情報収集装置といった通信装置以外のミッション装置である。また、各種ミッション装置は、データ中継装置、あるいは移動体を含む各種地上アセットとの通信装置のような通信装置でもよい。
例えば、ミッション衛星30bが、前後の衛星と通信する通信装置を具備し、各種衛星情報取得装置を具備した情報取得衛星であってもよい。このとき、ハイブリッドコンステレーション20bは、衛星情報伝送システムともいう。
また、ミッション衛星30bは、地表面ないし地表面から発射される飛翔体の情報を収集する情報収集装置をミッション装置として備えた情報収集衛星であってもよい。このとき、ハイブリッドコンステレーション20bは、情報収集装置が取得した衛星情報を海洋ないし大陸を跨いで伝送する。
また、ミッション衛星30bは、測位信号を送信する測位信号送信装置をミッション装置として備えた測位信号送信衛星であってもよい。このとき、ハイブリッドコンステレーション20bは、再構築された通信網である円環状通信網702を経由して衛星同士の時刻管理信号を授受する。
実施の形態5.
本実施の形態では、主に、実施の形態1から4に追加する点について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1から4と同様の機能を有する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図18は、本実施の形態に係るハイブリッドコンステレーション20cの構成例を示す図である。
本実施の形態では、ハイブリッドコンステレーション20c、およびハイブリッドコンステレーション20cを形成するハイブリッドコンステレーション形成方法について説明する。
本実施の形態に係るハイブリッドコンステレーション20cは、同一軌道面の進行方向前後の衛星と通信する通信装置を具備する複数の衛星が円環状通信網702を形成するとともに、隣接軌道の左右の衛星と通信する通信装置を具備する複数の衛星がメッシュ通信網703を形成する通信コンステレーションと、ミッション衛星とを備える。
本実施の形態に係る通信コンステレーションは、実施の形態3で説明した衛星コンステレーション20aと同様である。
ハイブリッドコンステレーション20cでは、前後の衛星と通信する通信装置を具備し、各種ミッションを実行するミッション装置を具備したミッション衛星30cを備える。ミッション衛星30cは、円環状通信網702を形成するとともにメッシュ通信網703を形成する通信コンステレーションを形成する衛星の間を飛翔する。
ハイブリッドコンステレーション20cは、円環状通信網702を形成するとともにメッシュ通信網703を形成する通信コンステレーションと、ミッション衛星30cとを用いて、同一軌道面の円環状通信網702を再構築するとともに、メッシュ通信網703を再構築することにより形成される。
ハイブリッドコンステレーション20cは、通信のみならず、監視、観測、測位、あるいは各種情報収集といった各種ミッションが通信網を形成しつつ、各種ミッションも実現するハイブリッドなコンステレーションである。ハイブリッドコンステレーション20cは、マルチミッションプラットフォームと読み替えてもよい。
例えば、ミッション衛星30cが、前後の衛星と通信する通信装置を具備し、各種衛星情報取得装置を具備した情報取得衛星であってもよい。このとき、ハイブリッドコンステレーション20cは、衛星情報伝送システムともいう。
また、ミッション衛星30cは、地表面ないし地表面から発射される飛翔体の情報を収集する情報収集装置をミッション装置として備えた情報収集衛星であってもよい。このとき、ハイブリッドコンステレーション20cは、情報収集装置が取得した衛星情報を海洋ないし大陸を跨いで伝送する。
また、ミッション衛星30cは、測位信号を送信する測位信号送信装置をミッション装置として備えた測位信号送信衛星であってもよい。このとき、ハイブリッドコンステレーション20cは、再構築された通信網である円環状通信網702およびメッシュ通信網703を経由して衛星同士の時刻管理信号を授受する。
具体的には、ミッション衛星30cは、実施の形態1で説明した、前後の衛星と通信する第1の通信装置501を備える。
ハイブリッドコンステレーション20cによれば、実施の形態4と同様の効果に加え、全球網羅的に各種ミッションの情報伝送が可能になるという効果がある。
実施の形態6.
本実施の形態では、主に、実施の形態1から5に追加する点について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1から5と同様の機能を有する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
LEO(Low Earth Orbit)メガコンステレーションを測位衛星として利用する構想がある。測位衛星として必須な高精度時刻制御を低コストで実現するため、原子時計を具備しない衛星コンステレーション時刻制御技術が待望されている。
そこで、本実施の形態では、同期制御と測位ミッション実現に資するハイブリッドコンステレーションの例について説明する。ハイブリッドコンステレーションについては、実施の形態4,5で説明したものと同様である。
<ハイブリッドコンステレーションの例1(同期制御信号)>
ハイブリッドコンステレーションは、ミッション装置として高精度マスタークロックを具備するミッション衛星を含み、複数衛星間で同期制御信号を授受する。
衛星コンステレーションを構成する個々の衛星が高精度クロックを具備していなくても、高精度マスタークロックを具備するミッション衛星(マスタークロック衛星)の送信する同期制御信号により、高精度の時刻管理が可能になるという効果がある。
例えば、ミッション装置が測位ミッションである場合に、マスタークロック衛星が送信する同期制御信号を使えば、原子時計を具備しない測位衛星から高精度の測位信号を配信可能になるという効果がある。
以下測位ミッションについて説明する。
原子時計あるいは光格子時計といった高精度な時計と、測位信号送信装置をミッション装置として具備する衛星が、自衛星の精密軌道情報を含めて測位信号を配信すれば、GPSあるいは準天頂測位衛星といったGNSSと同様に、測位衛星として機能する。GPSは、Global Positioning Systemの略語である。GNSSは、Global Navigation Satellite Systemの略語である。
ただし、マスタークロックとなる高精度な時計は高価なので、全ての衛星がマスタークロックを具備するシステムは高価になるという課題がある。
衛星が標準的に具備する水晶時計といった時計は、原子時計として比較して長期安定性が劣るため、長時間放置して運用すると時刻誤差が生じるという課題がある。
そこで、所望の時刻精度を維持している間に、マスタークロックからの同期信号を参照して、標準的な時計を校正することにより、高精度マスタークロックを具備しなくても正確な時刻を維持して測位衛星として機能可能となる。
<ハイブリッドコンステレーションの例2(同期制御信号)>
ハイブリッドコンステレーションは、測位信号受信機と、測位信号送信機をミッション装置として具備するミッション衛星を含む。ハイブリッドコンステレーションは、測位信号受信機が受信した信号により正確な時刻を算出して自衛星の時計を校正し、複数衛星間で同期制御信号を授受する。
測位信号送信機は、衛星測位用の信号である測位信号を発信する、
測位信号受信機は、測位信号を受信し、受信した信号により正確な時刻を算出して自衛星の時計を校正する。
GPSあるいは準天頂測位衛星といったGNSSの測位信号受信機は、測位信号を受信することで、位置だけでなく正確な時刻を算出できる。よって、マスタークロックを具備しない衛星であっても、測位信号受信機を具備していれば、GNSSをマスタークロックとして自衛星の時計を校正および同期制御することができる。
以後マスタークロックにより校正される標準的な時計をスレーブクロックと呼ぶ。スレーブクロックの同期手法としては、GPS時刻同期と呼ばれる手法が知られている。
図22は、本実施の形態に係る同期制御手法の一例を示す図である。
図23は、本実施の形態に係る同期制御手法の別例を示す図である。
図22に示すように、同期制御信号として、粗調整用の同期信号Aと精調整用の同期信号Bとを同時に送信する方法がある。
また、図23に示すように、タイミング信号に時刻情報を付与する方法なども有効である。
例えば、図23に示すように、測位衛星Aと測位衛星Bが双方向光通信装置を具備する場合について説明する。
測位衛星Aと測位衛星Bのそれぞれの具備する時計により、同期制御信号を発信した時刻と受信した時刻のタイムスタンプ情報が付与される。相対距離Lが一定とした場合に、Aが発信した時刻とBが受信した時刻の時刻差、および、Bを発信した時刻とAが受信した時刻の時刻差、が本来一致する前提とすれば、双方の具備する時計の相対誤差を導出することが可能となる。
なお、通信端末が電波通信装置であっても遅延誤差あるいはドップラ効果等を考慮して、同様の時刻管理ができることは言うまでもない。
<ハイブリッドコンステレーションの例3(衛星間測距)>
ハイブリッドコンステレーションは、測距装置を具備する衛星を含み、衛星同士が距離を計測する。
ハイブリッドコンステレーションを構成する衛星の位置情報を含む軌道情報を高精度化することは、測位ミッションの測位サービス信号の精度向上に役立つ。
軌道周期が管理されて同一軌道面を同期して飛翔するハイブリッドコンステレーションでは、前後の衛星との距離を正確に測距して、軌道情報を地上で高精度軌道決定処理をすることにより、系統誤差を排除して、軌道情報を高精度化できるという効果がある。
衛星間の測距手段としては、例えばレーザー測距装置を具備する衛星が、前方を飛翔する衛星に具備したレーザーリフレクタの反射レーザーを受信して、ダブルパスの測距をしてもよい。あるいは、時刻同期した衛星間で光通信端末の信号を送受してシングルパスの測距をしてもよい。
光通信端末を測距装置として利用することも可能である。
また隣接軌道間の衛星間測距により、異なる軌道面の衛星飛翔位置を正確に計測できるという効果がある。
<ハイブリッドコンステレーションの例4(順逆時刻管理)>
ハイブリッドコンステレーションにおいて、円環通信網を形成して同一軌道面を飛翔する衛星同士が、衛星進行方向に向かって時刻管理信号を伝達する順方向時刻管理と、進行方向の逆方向に向かって時刻管理信号を伝達する逆方向時刻管理を実施する。
衛星は軌道上を、秒速4kmを超える速度で移動しているため、特殊相対性理論により地上の時計に比べて相対的に遅れる事になる。
また高度2万kmの軌道上は地表に比べて重力の影響が弱いため、一般相対性理論により地上の時計に比べて早く進む。
双方の効果を重ね合わせると、GPS衛星に搭載された原子時計は、地上の時計に比べて1日当たり28.6マイクロ秒だけ早く進むことになる。
光は28.6マイクロ秒の間におよそ11km進むため、このズレを1日放っておくだけで、GPSに11kmもの誤差が出ることになる。
GNSSにおいて、これら相対論の効果を打ち消すべく原子時計の補正が行われている。
ハイブリッドコンステレーションにより測位ミッションを実現する場合にも同様に相対論の効果を打ち消すため時計の補正が必要となる。マスタークロックを具備しない衛星のスレーブクロックの補正では、同期制御する過程で発生する系統誤差を排除する必要がある。円環状通信網を形成する衛星群において順方向時刻管理と逆方向時刻管理の時刻および軌道上情報を地上において比較評価することにより、系統誤差を排除できるという効果がある。
<ハイブリッドコンステレーションの例5(軌道上生成指令情報)>
ハイブリッドコンステレーションにおいて、軌道上で生成した異なるミッション装置への指令情報を複数の衛星同士で授受する。
軌道上で自動生成して衛星間で授受することにより、地上経由の時間遅延なく迅速な複数衛星の連携運用が可能となる。
例えば飛翔体追跡システムでは、発射探知した衛星が発射探知した発射点の位置座標を軌道上で自動生成して、別の監視衛星に対して監視目標位置座標として監視指示指令情報を伝送することにより、迅速に飛翔体追跡が可能となる。
<ハイブリッドコンステレーションの例6(飛翔体情報共有)>
ハイブリッドコンステレーションにおいて、軌道上で取得した飛翔体情報を複数の衛星同士で授受する。
飛翔体追跡システムでは任意の監視衛星が取得した飛翔体情報を、地上設備を経由して別の監視衛星で伝送するため、時間遅れが発生するという課題があった。例6ハイブリッドコンステレーションによれば、地上設備を経由せずに直接別の監視衛星に飛翔体情報を送信できるので、迅速に対処行動を要する飛翔体追跡において遅滞なく飛翔体情報を共有できるという効果がある。
<ハイブリッドコンステレーションの例7(ミッション衛星および地上設備)>
前後通信装置とミッション装置を具備することにより、実施の形態4または5、あるいは、本実施の形態の例1から例6のいずれかで説明したハイブリッドコンステレーションを構成する。このハイブリッドコンステレーションにおいて、ミッション衛星は、ミッション装置として、光学情報収集装置、電波情報収集装置、レーザー発生装置、電波発生装置、赤外線監視装置、測位信号発生装置、電波データ中継装置、あるいは、光データ中継装置のいずれかを含む。
また、地上設備は、本実施の形態の例1から例6のハイブリッドコンステレーションを運用制御する地上システムである。
実施の形態7.
本実施の形態では、主に、実施の形態1から6に追加する点について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1から6と同様の機能を有する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、よりリアルタイムかつ低負荷なデータ処理を実現するハイブリッドコンステレーションの例について説明する。ハイブリッドコンステレーションについては、実施の形態4,5,6で説明したものと同様である。
本実施の形態では、地上設備を地上装置、地上システム、あるいは、地上データセンタともいう。また、地上設備を単に地上と記載する場合もある。
図19は、本実施の形態に係るハイブリッドコンステレーションの例8から例14を示す図である。
図19では、エッジサーバ81を具備するミッション衛星を備えたハイブリッドコンステレーションの例を示している。
<ハイブリッドコンステレーションの例8(エッジサーバ)>
ハイブリッドコンステレーションにおいて、ミッション衛星は、AI(人工知能)を具備する計算機とエッジサーバを具備し、軌道上でエッジコンピューティングする。
分散型アーキテクチャを実現する手法としてIOT(Internet of Things)側にエッジサーバを具備するエッジコンピューティングが着目されている。IoTではセンサで収集したデータをインターネット経由でクラウドへ送信し、分析・解析を行う中央集中型の仕組みが一般的である。これに対し、エッジコンピューティングではデバイス本体もしくはデバイスとクラウドの間に設置したエッジサーバで分散してデータ処理を行う仕組みをとる。これにより、リアルタイムかつ低負荷なデータ処理を実現する。
また情報社会の高度化に伴う情報量の増大に伴い、消費電力の増大と排熱対策が課題となっている。特に中央集中型の仕組みではスーパーコンピュータあるいは大規模データセンタの大電力化と排熱対策が深刻な課題になっている。
一方宇宙空間では放射冷却により深宇宙に排熱できるので、衛星をIOTにおけるデバイスと見立てて、衛星コンステレーション側にエッジサーバを具備し、軌道上で分散コンピューティング処理をした後に必要データのみを地上に伝送するのが合理的である。
ハイブリッドコンステレーションによれば、円環状通信網ないしメッシュ通信網を経由して、地上設備にデータセンタを具備するクラウドと情報授受して、低遅延(レイテンシ)とデータの一元管理を実現できるという効果がある。
分散コンピューティングで処理する目的として、以下に示す目的がある。
・地上でクラウドコンピューティング処理していた内容を、軌道上分散コンピューティング処理することにより、地上処理の負担を軽減する目的。
・ミッション衛星が取得した衛星情報を、軌道上で分散コンピューティング処理することにより、地上に伝送するデータ量を軽減する目的。
・衛星コンステレーションの自システム内衝突防止のように、軌道上で自律的にシステム管理する目的。
・飛翔体追跡システムのように、緊急時において、軌道上取得情報を迅速に処理して、自律的に判断して軌道上次工程に反映すべき情報を分散コンピューティングすることにより、地上システムとの情報授受をなくして判断の迅速化を図る目的。
また、軌道上でIOTデバイスと見立てた衛星が分散コンピューティングする効果として、以下に示す効果がある。
・地上設備の電力増大と集中による排熱問題の解決。
・地上に送信する衛星情報のデータ量低減による地上処理負荷の低減。
・衛星コンステレーションの自律的システム管理による地上処理負荷の低減。
・緊急事態における対応の迅速化。
さらに、地上処理の負担を低減する効果として、温室効果ガス排出量を減らし、地上のSDGs(Sustainable Development Goals)に貢献できるという効果がある。
<ハイブリッドコンステレーションの例9(エッジサーバ,衝突回避)>
例8のハイブリッドコンステレーションにおいて、エッジサーバがコンステレーションを構成する衛星群の軌道情報を格納する。そして、AIを具備する計算機がコンステレーションを構成する衛星同士の衝突危険解析をする。
法線ベクトルの異なる複数の軌道面において同一高度を衛星が飛翔する衛星コンステレーションでは、軌道面の交線上で衝突するリスクがある。
そこで、ハイブリッドコンステレーションの構成衛星の中に、エッジサーバを持ち、コンステレーションを構成する衛星群の軌道情報を格納して危険解析をし、予め衝突が予見された衛星があれば、軌道上で推進装置を動作する指示を与える。これにより、ハイブリッドコンステレーションにおいて、衝突を回避して飛行安全を確保することが可能となる。
<ハイブリッドコンステレーションの例10(飛翔体情報送信)>
例8のハイブリッドコンステレーションにおいて、エッジサーバがコンステレーションを構成する衛星群の軌道情報と、コンステレーションを構成する衛星が取得した飛翔体情報を格納する。そして、AIを具備する計算機が飛翔体情報を、コンステレーションを構成する衛星に送信する。
ミッション衛星として監視装置を具備する監視衛星が、飛翔体の発射探知情報を取得して、エッジサーバを具備する衛星に送信する。そして、エッジサーバを具備する衛星の計算機において飛翔体を追跡監視できる監視衛星を選択して、飛翔体情報を送信することにより、飛翔体追跡が可能となる。
<ハイブリッドコンステレーションの例11(飛翔経路予測)>
例8あるいは例10のハイブリッドコンステレーションにおいて、AIを具備する計算機が、複数の監視衛星から取得した飛翔体情報と、エッジサーバに格納された先見情報により飛翔経路解析をする。そして、AIを具備する計算機が、予測飛翔経路を追跡可能な監視衛星に飛翔体情報を送信する。
エッジサーバが、先見情報として飛翔体の型式と、推薬の種別と、飛翔可能距離と典型的な飛翔プロファイルを飛翔体モデルとして格納する。エッジサーバが、ミッション衛星として監視装置を具備する監視衛星が取得した飛翔体の追跡情報を、複数の監視衛星から取得する。AIを具備する計算機が、飛翔体モデルを参照してAI機械学習による推論により飛翔経路予測解析をする。そして、AIを具備する計算機が、予測飛翔経路を追跡可能な監視衛星に飛翔体情報を送信することにより、飛翔体追跡が可能となる。
<ハイブリッドコンステレーションの例12(着弾予測)>
例8、例10、あるいは、例11のハイブリッドコンステレーションにおいて、AIを具備する計算機が、複数の監視衛星から取得した飛翔体情報と、エッジサーバに格納された先見情報により飛翔体着弾予測をする。そして、AIを具備する計算機が、対処可能な地上アセットに飛翔体情報を送信できる衛星を選択して飛翔体情報送信司令を送信する。
エッジサーバが、先見情報として、飛翔体対処アセットの配備された位置情報を格納している。そして、AIを具備する計算機が、AI機械学習により着弾位置を推定し、予測着弾位置の近傍に位置する対処アセットに飛翔体情報を送信することにより、飛翔体対処が可能になる。
<ハイブリッドコンステレーションの例13(合成開口処理)>
例8のハイブリッドコンステレーションにおいて、ミッション衛星が合成開口レーダを具備する。ミッション衛星では、エッジサーバに取得情報を格納する。そして、計算機が、軌道上で合成開口処理による画像生成をし、画像データを地上に送信する。
合成開口レーダを具備する観測衛星では、合成開口処理をして画像化する処理を地上で実施してきた。しかし、観測衛星から地上に送信するデータ量が膨大になるため、軌道上で合成開口処理して画像データのみを地上伝送するシステムが待望されていた。軌道上でエッジコンピューティングすることにより、地上へ送信するデータ量を低減し、地上処理の負荷を低減できるという効果がある。
なお複数のミッション衛星が合成開口レーダを具備し、同一観測対象から取得した監視情報を複数のミッション衛星がエッジサーバに格納して、合成開口処理してもよい。
また合成開口レーダを具備する衛星と、計算機を搭載する衛星と、エッジサーバを搭載する衛星が別々であっても、通信網を経由して処理可能であることは言うまでもない。
<ハイブリッドコンステレーションの例14(超解像処理)>
例8のハイブリッドコンステレーションにおいて、ミッション衛星が光学監視装置を具備する。ミッション衛星では、エッジサーバに取得情報を格納する。そして、計算機が、軌道上で超解像処理による画像生成をし、画像データを地上に送信する。
光学監視装置を具備する観測衛星が取得した画像を超解像処理する場合には、地上に画像情報を送信した後に、地上処理設備において超解像処理を実施してきた。しかし、観測衛星から地上に送信するデータ量が膨大になるため、軌道上で超解像処理して画像データのみを地上伝送するシステムが待望されていた。軌道上でエッジコンピューティングすることにより、地上へ送信するデータ量を低減し、地上処理の負荷を低減できるという効果がある。
なお複数のミッション衛星が光学監視装置を具備し、同一観測対象から取得した監視情報を複数のミッション衛星がエッジサーバに格納して、超解像処理してもよい。
また光学監視装置を具備する衛星と、計算機を搭載する衛星と、エッジサーバを搭載する衛星が別々であっても、通信網を経由して処理可能であることは言うまでもない。
図20は、本実施の形態に係るハイブリッドコンステレーションの例15を示す図である。
図20では、スーパーコンピュータ83およびデータセンタ84の両方またはどちらか一方を具備するミッション衛星を備えたハイブリッドコンステレーションの例を示している。
<ハイブリッドコンステレーションの例15>
ハイブリッドコンステレーションにおいて、ミッション衛星は、スーパーコンピュータおよびデータセンタの両方またはどちらか一方を具備する。
情報社会の高度化に伴う情報量の増大に伴い、消費電力の増大と排熱対策が課題となっている。特に中央集中型の仕組みではスーパーコンピュータあるいは大規模データセンタの大電力化と排熱対策が深刻な課題になっている。
一方宇宙空間では放射冷却により深宇宙に排熱できる。衛星コンステレーション側に、クラウド環境を実現するためのスーパーコンピュータあるいはデータセンタを具備することが可能である。ミッション衛星が、軌道上で演算処理をした後に必要データのみを地上のユーザに伝送することにより、クラウド環境を維持し、温室効果ガス排出量を低減することができる。これにより、地上のSDGsに貢献できるという効果がある。
また、ハイブリッドコンステレーションによれば、円環状通信網ないしメッシュ通信網を経由して、任意の地上ユーザと情報授受ができる。よって、ハイブリッドコンステレーションを構成する各衛星とIOTと見なした分散コンピューティングを、低遅延(レイテンシ)でデータ一元管理を実現できるという効果がある。
図21は、本実施の形態に係るハイブリッドコンステレーションと通信する地上設備の例16を示す図である。
図21では、スーパーコンピュータおよびデータセンタの両方またはどちらか一方を具備する地上設備の例を示している。
<ハイブリッドコンステレーションと通信する地上設備の例16>
地上設備は、地上データセンタともいう。
地上設備は、スーパーコンピュータまたはデータセンタを具備し、緯度50度以上の高緯度地域に設置される。地上設備は、ハイブリッドコンステレーションを経由して情報授受する。
スーパーコンピュータあるいは大規模データセンタを構成する計算機は消費電力が大きく、発熱量も大きい。このため、大規模な冷却設備を具備する地上設備内で稼働してきた。しかし、大電力の消費あるいは外部に対する排熱はSDGsの観点のデメリットとなるという課題があった。
クラウドコンピューティングの普及に伴い、スーパーコンピュータあるいはデータセンタの設置場所はユーザにとっては制約条件にならなくなっている。高速な通信回線が確保されれば、大電力を消費して高発熱の機器は寒冷地となる高緯度地域に配備するのが合理的である。
一方、光ファイバー通信網などを地上で敷設する場合に、高緯度地域からユーザが密集する大都市部まで大容量通信網を張り巡らすのはコスト的にデメリットが大きいという課題があった。
これに対して例えば軌道高度350km程度に形成されて、光通信端末で円環状ないしメッシュ状通信網を形成するハイブリッドコンステレーションによれば、高緯度地域から大都市部への情報通信網確保が容易である。よって、低遅延(レーテンシ)を実現できるという効果がある。
また、極軌道衛星は毎周回極域を通過するので、極域を含む高緯度地域に対して通信容量の拡大が容易にできるという効果がある。
傾斜軌道衛星においても、南半球から北上する衛星は軌道面最北端において、衛星が西から東に飛翔して北半球から南下する方向に進行方向が変わる。北半球から南下する衛星は軌道面最南端において、衛星が西から東に飛翔して南半球から北上する方向に進行方向が変わる。よって、軌道傾斜角が50度以上の軌道では、衛星が西から東に飛翔する領域において軌道面の最北端および最南端において極域を含む高緯度地域に設置された地上設備と通信容量を拡大しやすいという効果がある。
また、極域を含む高緯度地域に設置したデータセンタとの通信回線を、堅牢なセキュリティ対策を施した衛星との通信に限定することにより、サイバー攻撃から遮断した、堅牢なセキュリティ環境のデータセンタを構築できるという効果がある。
以上の実施の形態1から7のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、これらの実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1から7では、実施の形態1から7のいずれかの部分の自由な組み合わせ、あるいは任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態1から7において任意の構成要素の省略が可能である。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示の範囲、本開示の適用物の範囲、および本開示の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
11,11b 衛星コンステレーション形成部、20,20a,201,202,203,204 衛星コンステレーション、20b,20c ハイブリッドコンステレーション、21 軌道面、30 衛星、30b,30c ミッション衛星、31 衛星制御装置、32 通信装置、33 推進装置、34 姿勢制御装置、35 電源装置、36 監視装置、55 軌道制御コマンド、71,72 通信リンク、301 第1の衛星、302 第2の衛星、303 第3の衛星、304 第4の衛星、305 第5の衛星、306 ユーザ衛星、307 監視衛星、401 飛翔体対処システム、402 情報収集システム、403 衛星情報伝送システム、501 第1の通信装置、502 第2の通信装置、503 第3の通信装置、504 第4の通信装置、510 軌道制御コマンド生成部、520 解析予測部、601 飛翔体、602 観測対象、600 衛星コンステレーション形成システム、700,800 地上設備、702 円環状通信網、703 メッシュ通信網、801 移動体、802 飛翔体対処アセット、803 情報収集アセット、910 プロセッサ、921 メモリ、922 補助記憶装置、930 入力インタフェース、940 出力インタフェース、941 表示機器、950 通信装置、81 エッジサーバ、83 スーパーコンピュータ、84 データセンタ。

Claims (32)

  1. LEO(Low Earth Orbit)に形成される衛星コンステレーションにおいて、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    を具備する第1の衛星と、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    物体を監視する監視装置と、
    を具備する第2の衛星と、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    物体を監視する監視装置と、
    を具備する第3の衛星であって、隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置を備えない第3の衛星と、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    を具備する第4の衛星と、
    により衛星コンステレーションを形成し、
    同一軌道面において、複数の第1の衛星と複数の第2の衛星と複数の第3の衛星と複数の第4の衛星が同一高度を飛翔し、円環状に飛翔する前後の衛星が第1の通信装置を用いて双方向に通信リンクを形成することにより円環状の通信網を形成する衛星コンステレーション。
  2. LEO(Low Earth Orbit)に形成される衛星コンステレーションにおいて、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    を具備する第1の衛星と、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    物体を監視する監視装置と、
    を具備する第3の衛星であって、隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置を備えない第3の衛星と、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    を具備する第4の衛星と、
    により衛星コンステレーションを形成し、
    同一軌道面において、複数の第1の衛星と複数の第3の衛星と複数の第4の衛星が同一高度を飛翔して、円環状に飛翔する前後の衛星が第1の通信装置を用いて双方向に通信リンクを形成することにより円環状の通信網を形成する衛星コンステレーション。
  3. LEO(Low Earth Orbit)に形成される衛星コンステレーションにおいて、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    を具備する第1の衛星と、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    物体を監視する監視装置と、
    を具備する第3の衛星であって、隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置を備えない第3の衛星と、
    により衛星コンステレーションを形成し、同一軌道面において、複数の第1の衛星と複数の第3の衛星とが同一高度を飛翔して、円環状に飛翔する前後の衛星が第1の通信装置を用いて双方向に通信リンクを形成することにより円環状の通信網を形成する衛星コンステレーション。
  4. LEO(Low Earth Orbit)に形成される衛星コンステレーションにおいて、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    を具備する第1の衛星と、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    ユーザ衛星と通信する第4の通信装置と、
    を具備する第5の衛星と、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    物体を監視する監視装置と、
    を具備する第3の衛星であって、隣接軌道を飛翔する衛星と通信する第2の通信装置を備えない第3の衛星と、
    同一軌道面の前後を飛翔する衛星と通信する第1の通信装置と、
    地上設備ないし陸海空の移動体と通信する第3の通信装置と、
    を具備する第4の衛星と、
    により衛星コンステレーションを形成し、同一軌道面において、1機ないし複数の第5の衛星が、少なくとも第1の衛星を含み、第3の衛星と第4の衛星を含んでもよく、同一高度を飛翔して、円環状に飛翔する前後の衛星が第1の通信装置を用いて双方向に通信リンクを形成することにより円環状の通信網を形成する衛星コンステレーション。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の衛星コンステレーションの中から任意の6軌道面以上の衛星コンステレーションが経度方向に分散して配列し、第2の通信装置を用いて隣接軌道間の衛星同士が双方向に通信リンクを形成することによりメッシュ状の通信網であるメッシュ通信網を形成する衛星コンステレーション。
  6. 監視装置が赤外線監視装置であって、飛翔体の発射時のプルームないし飛翔体本体の温度を検知して、
    請求項5に記載の衛星コンステレーションにより形成されるメッシュ通信網を経由して地上設備ないし陸海空の対処アセットに対して飛翔体情報を伝送する飛翔体対処システム。
  7. 監視装置が光波ないし電波の情報収集装置であって、
    請求項5に記載の衛星コンステレーションにより形成されるメッシュ通信網を経由して地上設備ないし陸海空の情報収集アセットに対して監視情報を伝送する情報収集システム。
  8. 請求項4に記載の衛星コンステレーションに含まれる第5の衛星を含み、
    請求項5に記載の衛星コンステレーションにより形成されるメッシュ通信網を経由して地上設備ないし陸海空の移動体に対してユーザ衛星と衛星情報の送受信をする衛星情報伝送システム。
  9. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の衛星コンステレーションを構成する衛星。
  10. LEO(Low Earth Orbit)に形成されるハイブリッドコンステレーションにおいて、
    同一軌道面の進行方向前後の衛星と通信する通信装置を具備する複数の衛星が円環状通信網を形成する通信コンステレーションと、
    前後の衛星と通信する通信装置を具備し、ミッションを実行するミッション装置を具備したミッション衛星と
    を備えたハイブリッドコンステレーションであって、
    前記ミッション衛星が、前記通信コンステレーションを形成する複数の衛星の間を飛翔し、
    前記ハイブリッドコンステレーションは、前記ミッション衛星と前記通信コンステレーションを形成する複数の衛星とを用いて、前記円環状通信網を再構築して形成され、前記ミッション衛星としてAI(人工知能)を具備する計算機と、エッジサーバを具備し、軌道上でエッジコンピューティングするハイブリッドコンステレーション。
  11. LEO(Low Earth Orbit)に形成されるハイブリッドコンステレーションにおいて、
    同一軌道面の進行方向前後の衛星と通信する通信装置を具備する複数の衛星が円環状通信網を形成するとともに、隣接軌道の左右の衛星と通信する通信装置を具備する複数の衛星がメッシュ通信網を形成する通信コンステレーションと、
    前後の衛星と通信する通信装置を具備し、ミッションを実行するミッション装置を具備したミッション衛星と
    を備えたハイブリッドコンステレーションであって、
    前記ミッション衛星が、前記通信コンステレーションを形成する複数の衛星の間を飛翔し、
    前記ハイブリッドコンステレーションは、前記ミッション衛星と前記通信コンステレーションを形成する複数の衛星とを用いて、前記円環状通信網を再構築するとともに、前記メッシュ通信網を再構築して形成され、前記ミッション衛星としてAI(人工知能)を具備する計算機と、エッジサーバを具備し、軌道上でエッジコンピューティングするハイブリッドコンステレーション。
  12. LEO(Low Earth Orbit)に形成されるハイブリッドコンステレーションを形成するハイブリッドコンステレーション形成方法において、
    同一軌道面の進行方向前後の衛星と通信する通信装置を具備する複数の衛星が円環状通信網を形成する通信コンステレーションと、
    前後の衛星と通信する通信装置を具備し、ミッションを実行するミッション装置を具備したミッション衛星と
    を備えたハイブリッドコンステレーションを形成するハイブリッドコンステレーション形成方法であって、
    前記ミッション衛星が、前記通信コンステレーションを形成する複数の衛星の間を飛翔し、
    前記ミッション衛星と前記通信コンステレーションを形成する複数の衛星とを用いて、前記円環状通信網を再構築してハイブリッドコンステレーションを形成し、
    前記ハイブリッドコンステレーションは、前記ミッション衛星としてAI(人工知能)を具備する計算機と、エッジサーバを具備し、軌道上でエッジコンピューティングするハイブリッドコンステレーション形成方法。
  13. LEO(Low Earth Orbit)に形成されるハイブリッドコンステレーションを形成するハイブリッドコンステレーション形成方法において、
    同一軌道面の進行方向前後の衛星と通信する通信装置を具備する複数の衛星が円環状通信網を形成するとともに、隣接軌道の左右の衛星と通信する通信装置を具備する複数の衛星がメッシュ通信網を形成する通信コンステレーションと、
    前後の衛星と通信する通信装置を具備し、ミッションを実行するミッション装置を具備したミッション衛星と
    を備えたハイブリッドコンステレーションを形成するハイブリッドコンステレーション形成方法であって、
    前記ミッション衛星が、前記通信コンステレーションを形成する複数の衛星の間を飛翔し、
    前記ミッション衛星と前記通信コンステレーションを形成する複数の衛星とを用いて、前記円環状通信網を再構築するとともに、前記メッシュ通信網を再構築してハイブリッドコンステレーションを形成し、
    前記ハイブリッドコンステレーションは、前記ミッション衛星としてAI(人工知能)を具備する計算機と、エッジサーバを具備し、軌道上でエッジコンピューティングするハイブリッドコンステレーション形成方法。
  14. 前記ミッション衛星は、地表面ないし地表面から発射される飛翔体の情報を収集する情報収集装置を前記ミッション装置として備えた情報収集衛星であって、
    前記情報収集装置が取得した衛星情報を海洋ないし大陸を跨いで伝送する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  15. 前記ミッション衛星は、測位信号を送信する測位信号送信装置を前記ミッション装置として備えた測位信号送信衛星であって、
    再構築された通信網を経由して衛星同士の時刻管理信号を授受する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  16. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の衛星コンステレーション、または、請求項6に記載の飛翔体対処システム、または、請求項7に記載の情報収集システム、または、請求項8に記載の衛星情報伝送システム、または、請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーションを運用制御する地上システム。
  17. 前記ミッション装置として高精度マスタークロックを具備するミッション衛星を含み、複数衛星間で同期制御信号を授受する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  18. 測位信号受信機と、測位信号送信機を前記ミッション装置として具備するミッション衛星を含み、
    前記測位信号受信機が受信した信号により正確な時刻を算出して自衛星の時計を校正し、複数衛星間で同期制御信号を授受する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  19. 測距装置を具備する衛星を含み、衛星同士が距離を計測する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  20. 円環通信網を形成して同一軌道面を飛翔する衛星同士が、衛星進行方向に向かって時刻管理信号を伝達する順方向時刻管理と、進行方向の逆方向に向かって時刻管理信号を伝達する逆方向時刻管理を実施する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  21. 軌道上で生成した異なる前記ミッション装置への指令情報を、複数の衛星同士で授受する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  22. 軌道上で取得した飛翔体情報を複数の衛星同士で授受する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  23. 前後通信装置とミッション装置を具備して請求項10から請求項11、請求項14から請求項15、および、請求項17から請求項22のいずれか1項に記載のハイブリッドコンステレーションを構成するミッション衛星であって、
    前記ミッション装置として、光学情報収集装置、電波情報収集装置、レーザー発生装置、電波発生装置、赤外線監視装置、測位信号発生装置、電波データ中継装置、光データ中継装置のいずれかを含むことを特徴とするミッション衛星。
  24. 請求項17から請求項22のいずれか1項に記載のハイブリッドコンステレーションを運用制御する地上システム。
  25. 前記エッジサーバがコンステレーションを構成する衛星群の軌道情報を格納し、前記AIを具備する計算機がコンステレーションを構成する衛星同士の衝突危険解析をする請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  26. 前記エッジサーバがコンステレーションを構成する衛星群の軌道情報と、コンステレーションを構成する衛星が取得した飛翔体情報を格納し、前記AIを具備する計算機が飛翔体情報を、コンステレーションを構成する衛星に送信する請求項10、請求項11、および請求項25のいずれか1項に記載のハイブリッドコンステレーション。
  27. 前記AIを具備する計算機が、複数の監視衛星から取得した飛翔体情報と、前記エッジサーバに格納された先見情報により飛翔経路解析をして、予測飛翔経路を追跡可能な監視衛星に飛翔体情報を送信する請求項10、請求項11、請求項25、および請求項26のいずれか1項に記載のハイブリッドコンステレーション。
  28. 前記AIを具備する計算機が、複数の監視衛星から取得した飛翔体情報と、前記エッジサーバに格納された先見情報により飛翔体着弾予測をして、対処可能な地上アセットに飛翔体情報を送信できる衛星を選択して飛翔体情報送信司令を送信する請求項10、請求項11、および請求項25から請求項27のいずれか1項に記載のハイブリッドコンステレーション。
  29. 前記ミッション衛星が合成開口レーダを具備し、前記エッジサーバに取得情報を格納し、
    前記計算機が、軌道上で合成開口処理による画像生成をし、画像データを地上に送信する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  30. 前記ミッション衛星が光学監視装置を具備し、前記エッジサーバに取得情報を格納し、
    前記計算機が、軌道上で超解像処理による画像生成をし、画像データを地上に送信する請求項10または請求項11に記載のハイブリッドコンステレーション。
  31. 前記ミッション衛星としてスーパーコンピュータおよびデータセンタの両方またはどちらか一方を具備する請求項10または請求項11記載のハイブリッドコンステレーション。
  32. スーパーコンピュータまたはデータセンタを具備し、緯度50度以上の高緯度地域に設置された地上設備であって、請求項10から請求項11のいずれか1項に記載のハイブリッドコンステレーションを経由して情報授受する地上設備。
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