JP7431893B2 - 事故情報表示装置、事故情報表示方法及びプログラム - Google Patents

事故情報表示装置、事故情報表示方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、事故情報表示装置、事故情報表示方法及びプログラムに関する。
交通事故が発生したと判定された場合、コールセンタのオペレータの端末装置、車両から抽出された抽出データや自動車保険の契約データを表示するシステムが提案されている(例えば特許文献1)。
特開2017-46125号公報
特許文献1に記載のシステムでは、事故車両側の機器の種類に応じた表示やオペレータの利便性を考慮した表示について改善の余地があった。
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、事故の情報を好適に表示できる事故情報表示装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の事故情報表示装置は、
事故車両から抽出された抽出データを取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記抽出データに基づいて、前記事故車両が起こした事故に関する事故情報を表示装置に表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
記抽出データの送信元の機器タイプに応じた前記事故情報を表示装置に表示し、
前記抽出データの送信元の前記機器タイプを表示装置に表示する
前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の前記機器タイプに対応した画像を表示装置に表示するようにしてもよい。
前記事故情報は、情報の確実度についての情報を含むようにしてもよい。
前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の前記機器タイプに応じて前記情報の確実度を表示するようにしてもよい。
本発明の他の事故情報表示装置は、
事故車両から抽出された抽出データを取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記抽出データに基づいて、前記事故車両が起こした事故に関する事故情報を表示装置に表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の機器タイプに応じた前記事故情報を表示装置に表示し、
前記事故情報は、情報の確実度についての情報を含み、
前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の前記機器タイプに応じて前記情報の確実度を表示する。
前記表示制御部は、事故対応手順に関する情報を表示するようにしてもよい。
前記事故情報は、前記事故車両との通話可能性に関する情報を含むようにしてもよい。
前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の前記機器タイプが、前記事故車両が備えるカメラを含むものである場合、前記事故情報として事故の映像データを表示するようにしてもよい。
前記取得部は、前記事故車両の車載機器と通信可能な通信端末を介して前記抽出データを取得するようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の事故情報表示方法は、
事故車両から抽出された抽出データを取得し、
取得した前記抽出データに基づいて、前記事故車両が起こした事故に関する事故情報を表示装置に表示する事故情報表示方法であって、
前記抽出データの送信元の機器タイプに応じた前記事故情報を表示装置に表示し、
前記抽出データの送信元の前記機器タイプを表示装置に表示する
上記目的を達成するため、本発明のプログラムは、
コンピュータを、
事故車両から抽出された抽出データを取得する取得部、
前記取得部により取得した前記抽出データに基づいて、前記事故車両が起こした事故に関する事故情報を表示装置に表示する表示制御部、として機能させ、
前記表示制御部は、
記抽出データの送信元の機器タイプに応じた前記事故情報を表示装置に表示し、
前記抽出データの送信元の前記機器タイプを表示装置に表示する
本発明によれば、事故の情報を好適に表示できる。
本実施の形態に係る事故分析システムの一例を示す図である。 本実施の形態において車両内部から前方に向いた状態を示す模式図である。 本実施の形態に係るドライブレコーダーの機能ブロック図である。 (A)~(D)は、本実施の形態に係る車両側の機器タイプ例を示す図である。 本実施の形態に係る端末装置の機能ブロック図である。 本実施の形態に係る事故分析システムにおける利用登録処理の概要を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る事故分析システムにおける起動時処理の概要を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る総合センタサーバの機能ブロック図である。 本実施の形態に係る総合センタサーバの事故情報表示機能の機能ブロック図である。 本実施の形態に係る処理フローを示す図である。 本実施の形態における総合センタの端末装置に表示される画面の構成例を示す図である。 (A)及び(B)は、本実施の形態における総合センタの端末装置に表示される事故情報の画面の構成例を示す図である。 (A)及び(B)は、本実施の形態における総合センタの端末装置に表示される事故情報の画面の構成例を示す図である。 本実施の形態に係る解析処理の一例を示す図である。 本実施の形態に係る処理フローを示す図である。 本実施の形態に係る事故分析装置のハードウェア構成例を示す図である。 本実施の形態に係る事故分析装置の機能ブロック図である。 本実施の形態に係る事故分析装置が事故の状況を分析する際の処理手順の概要を示すフローチャートである。 本実施の形態における端末に表示される画面の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中同一または対応する部分には同一符号を付す。
図1は、本実施の形態に係る事故分析システムの一例を示す図である。本実施の形態に係る事故分析システム1は、車両1000と、事故分析装置10と、端末20と、総合センタサーバ30と、から構成される。車両1000は、事故分析システム1のサービスの提供を受ける自動車であり、典型的には保険会社の自動車保険の保険契約者所有の車両1000である。車両1000には、ドライブレコーダー1100(図2参照)が搭載されており、当該ドライブレコーダー1100は、無線通信にてネットワーク(公衆回線網などを含む)を介して、クラウドのストレージサーバ(図示省略)および総合センタサーバ30に接続する。この実施の形態では、車両1000の所有者(ドライバー)が事故分析システム1のサービスを提供する保険会社の自動車保険に加入しているものとして説明する。
なお、本実施の形態では、ネットワーク接続可能な車載機器として、ドライブレコーダー1100が無線通信にてネットワーク(公衆回線網などを含む)を介して、クラウドのストレージサーバ(図示省略)および総合センタサーバ30に接続する例を示しているが、例えば、同様の機能を有するミラー型の専用端末装置を用意して、ミラー1300の代わりに設置するようにしても良い。
クラウドのストレージサーバには、本顧客サービス用のデータ格納領域が確保される。より具体的には、車両1000に搭載されているドライブレコーダー1100毎に、総合センタサーバ30等によってアクセス可能なデータ格納領域が確保される。
総合センタサーバ30は、1又は複数のコンピュータで構成されており、車両1000の事故対応を行う総合センタに設置され且つ総合センタの各オペレータによって操作される端末装置(図示省略)に接続されている。また、総合センタのオペレータは、車両1000に搭載されているドライブレコーダー1100、ロードサービス提供会社や救急機関(消防署や民間の救急サービス提供会社)などと、例えば端末装置に接続されたヘッドセットなどを用いて通話できるようになっている。これにより、オペレータは、車両1000にて事故が発生ときや、事故の可能性がある場合にその対応を行う。
ネットワークには、図示は省略しているが、ロードサービス提供会社システムおよび救急機関システムなども接続されており、それらも、総合センタサーバ30からの要求に応じて、クラウドのストレージサーバにおいて指定されたデータ格納領域からデータを取得するようになっている。また、当該ネットワークには、図1に示すように、事故分析装置10と端末20とが接続されている。
事故分析装置10は、車両1000が事故を起こした場合、事故車両である車両1000(以下の説明において、便宜上「自車」と呼ぶことがある)が備えるセンサにより計測される車両データと、車両1000のドライブレコーダー1100が備えるカメラで撮影された映像データとを、クラウドのストレージサーバからネットワークを介して取得し、取得した車両データと映像データとに基づいて、車両1000が起こした事故の状況を分析する機能を有する。
端末20は、例えば保険会社のオペレータ等が操作する端末であり、事故分析装置10が分析した事故の状況、事故の状態に対応する事故事例、及び事故分析装置10が生成した画像を表示する。端末20は、PC、ノートPC、タブレット端末、スマートフォンなど、ディスプレイを備えた情報処理装置であればあらゆる情報処理装置を用いることができる。
図2に、車両1000内において車両1000の前方向を見た状態を示す。ドライブレコーダー1100にはカメラが含まれており、図示するように、少なくとも車両1000の進行方向の映像を撮影することができるよう、車両1000のフロント部分又はフロントガラスに取り付けられている。カメラは、車両1000の車内や側面方向及び後方を撮影可能なものであってもよい。なお、図2に示すように、車両1000の内部には、周知の自動診断システム1400(例えば、OBD(On-Board Diagnostic system-II)が搭載されており、当該自動診断システム1400は、ドライブレコーダー1100と接続するものとする。
図3に、本実施の形態に係るドライブレコーダー1100の機能ブロック図を示す。車両1000に搭載されるドライブレコーダー1100は、第1通信部1110と、第2通信部1120と、測位部1130と、録画部1140と、録音部1150と、加速度測定部1160と、自動診断データ取得部1170と、制御部1180と、データ格納部1200とを有する。
制御部1190は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)等のプロセッサから構成され、本顧客サービスに関連する処理を、各構成要素に対して実行させる。
第1通信部1110は、例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)などにより総合センタなどと通話するための通信部である。但し、一般的な携帯電話器の通話機能である場合もある。また、第2通信部1120は、ネットワークに接続するためのインターフェースであり、例えばパケットにてデータをクラウドのストレージサーバに送信する機能を有する。
さらに、測位部1130は、制御部1180によって指示されると例えばGPS(Global Positioning System)などによって車両1000の絶対位置(例えば緯度経度)を取得し、データ格納部1200に格納する。
録画部1140は、例えばドライブレコーダー1100に搭載されているカメラより撮影される動画像のデータ(映像データ)をデータ格納部1200に格納する。録音部1150は、マイクから入力される音のデータをデータ格納部1200に格納する。録音部1150は、録画部1140と一体化されている場合もある。また、録画部1140は、例えば制御部1180によって作動を指示されると継続的に録画を行い、データ格納部1200に格納するものとする。制御部1180は、特定の時刻より前一定時間の映像データと当該特定の時刻以降一定時間の映像データとを併せて抽出できるものとする。録音部1150についても同様である。録画部1140は、車両1000外部の動画像と車両1000内部の動画像とを撮影可能である。
加速度測定部1160は、例えば加速度センサにより加速度の値を測定し、制御部1180に出力する。自動診断データ取得部1170は、制御部1180によって指示されると、車両1000内部に搭載されている自動診断システム1400から自動診断データを取得する。
データ格納部1200は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置から構成され、予め機器データとして、企業名、組織名、車両登録番号、自動車保健の保険契約の証券番号、保険契約者の識別子(ID)、電話番号等を格納しており、制御部1180による指示に応じて各構成要素が取得するデータも格納する。
なお、車両1000内の機器構成は、ドライブレコーダー1100及び自動診断システム1400で構成されるものに限定されない。例えば、ドライブレコーダー1100によりクラウドのストレージサーバや総合センタサーバ30に直接接続するのではなく、ドライバーが所有する通信端末を介して、クラウドのストレージサーバや総合センタサーバ30に接続するようにしてもよい。
図4は、車両1000側の機器タイプ例を示している。図4(A)に示すように、ドライブレコーダー1100のみであってもよいし、図4(B)に示すように、ドライブレコーダー1100と該ドライブレコーダー1100と接続された通信端末40とから構成されてもよいし、図4(C)に示すように、通信端末40のみであってもよいし、図4(D)に示すように、自動診断システム1400と該自動診断システム1400と接続された通信端末40とから構成されてもよい。これ以外の機器タイプがあってもよい。例えば、カーナビゲーション等の他の車載機器を含んでいてもよい。
通信端末40は、ドライブレコーダー1100や自動診断システム1400と無線または有線により接続可能であるとともに、無線通信にてネットワークに接続可能なスマートフォン、タブレット端末、ノートPC等であればよい。また、通信端末40は、通信機能に特化した専用端末であってもよい。通信端末40は、ネットワーク接続機能を有さない車載機器をネットワークに接続するための拡張端末であってもよい。なお、以下で車載機器とは車両1000搭載される通信端末40以外の機器(例えばドライブレコーダー1100及び/又は自動診断システム1400)のことをいう。
図4(A)に示すドライブレコーダー1100の機器タイプは、ドライブレコーダー1100が直接クラウドのストレージサーバや総合センタサーバ30に接続可能な機種である場合を想定している。図4(A)において、ドライブレコーダー1100は、自動診断システム1400と接続されていてもよい。
図4(B)に示すドライブレコーダー1100及び通信端末40の機器タイプは、ドライブレコーダー1100がネットワークへの接続機能を有さず、クラウドのストレージサーバや総合センタサーバ30に直接接続不可能な機種である場合を想定している。この場合、ドライブレコーダー1100により取得した車両データや映像データを、通信端末40を介してクラウドのストレージサーバや総合センタサーバ30に送信する。また、通信端末40により取得した車両データや映像データをクラウドのストレージサーバや総合センタサーバ30に送信するようにしてもよい。このように、この実施の形態では、ネットワークへの接続機能を有さないドライブレコーダー1100であっても、通信端末40を利用することで、事故分析システム1を利用することができ、より多くのドライバーに対してサービスを提供可能になる。
図4(C)に示す通信端末40のみの機器タイプは、車両1000がドライブレコーダー1100を備えない場合において、通信端末40により取得した車両データや映像データをクラウドのストレージサーバや総合センタサーバ30に送信する場合を想定している。
図4(D)に示す通信端末40及び自動診断システム1400の機器タイプは、図4(C)に加えて、通信端末40が自動診断システム1400に接続されており、自動診断システム1400のデータを取得し、クラウドのストレージサーバや総合センタサーバ30に送信可能な場合を想定している。
なお、図4に示す機器タイプは一例であり、他の組合せや、他の機器が組み込まれてもよい。
図5に、本実施の形態に係る通信端末40の機能ブロック図を示す。通信端末40は、第1通信部401と、第2通信部402と、測位部403と、録画部404と、録音部404と、加速度測定部405と、自動診断データ取得部407と、制御部408と、表示部409と、操作部410と、ドライブレコーダーデータ取得部411と、データ格納部412とを有する。
第1通信部401、第2通信部402、測位部403、録画部404、録音部404、加速度測定部405、自動診断データ取得部407、制御部408、表示部409、操作部410、ドライブレコーダーデータ取得部411、データ格納部412は、ドライブレコーダー1100の第1通信部1110、第2通信部1120、測位部1130、録画部1140、録音部1150、加速度測定部1160、自動診断データ取得部1170、制御部1180、データ格納部1200と同様の機能であればよい。これらの機能は、通信端末40が備えるCPU、GPU等のプロセッサ、メモリ、HDD及び/又はSSD等の記憶装置、有線又は無線通信を行う通信IF、入力操作を受け付ける入力デバイス、及び情報の出力を行う出力デバイスの共働により実現される。
表示部409は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、各種の情報を表示可能である。
操作部410は、タッチパネルや物理ボタンで構成され、通信端末40のユーザ(ドライバー)の操作を受け付け、操作に応じた信号を制御部408に伝達する。
ドライブレコーダーデータ取得部411は、ドライブレコーダー1100と有線又は無線通信を行う通信IFであり、ドライブレコーダー1100により取得した車両データや映像データを取得する。該取得されたデータは、制御部408や第2通信部402を介して、クラウドのストレージサーバ等に送信される。
なお、通信端末40の機能は、図4に示すものに限定されず、他の機能を有していてもよい。例えば、通信端末40がスマートフォンであれば、スマートフォンが備える一般的な機能(例えば、通信端末40同士で通話をできる機能等)を有している。
また、通信端末40は、少なくとも、ドライブレコーダー1100と接続可能であり、ドライブレコーダー1100から取得したデータを、ネットワークを介してクラウドのストレージサーバや総合センタサーバ30に送信可能な最低限の機能を有していればよく、図4に示す一部の機能がなくてもよいし、専用の通信端末であってもよい。このような最低限の機能を有する専用の通信端末を利用する場合、スマートフォン等の他の端末を介して、車載機器との接続設定を行うようにしてもよい。
続いて、車両側の機器タイプとして、通信端末40を含む場合において、事故分析システム1を利用するための処理の流れを説明する。図6は、本実施の形態に係る事故分析システム1における利用登録処理の概要を示すフローチャートである。利用登録処理は、通信端末40を事故分析システム1において利用可能に登録するための処理であり、自動車保険の保険契約後、事故分析システム1の利用開始前等にユーザ(ドライバー)の操作に応じて実行される。
通信端末40において、車載機器(ドライブレコーダー1100及び/又は自動診断システム1400)との連携操作を検出すると(ステップS1;Yes)、車載機器の情報(機器の種類や接続先情報等)をデータ格納部412に機器データの一部として登録するといった連携処理を実行する(ステップS2)。車載機器との連携操作は、有線又は無線で車載機器に接続した上で、例えば、事故分析システム1の専用アプリによる所定の操作であればよい。このとき、車載機器側も通信端末40の情報を登録するようにしてもよい。連携後は、通信端末40は、有線ケーブルの接続や、近接無線通信による検出を契機に自動的に車載機器に接続される。
通信端末40において、事故分析システム1の利用登録操作を検出すると(ステップS3;Yes)、データ格納部412に記憶される自動車保険の保険契約の証券番号、通信端末40の端末識別情報(電話番号、保険契約者のID、契約時に発行されたトークン、メールアドレス等)及び連携している車載機器の情報(連携機器情報)をネットワークを介して総合センタサーバ30に送信する(ステップS4)。利用登録操作は、例えば、事故分析システム1の専用アプリによる所定の操作であればよい。なお、利用登録操作は、車載機器との連携が終了後にできるようにしてもよい。
総合センタサーバ30は、通信端末40から証券番号、端末識別情報及び連携機器情報を受信すると、当該証券番号に対応した保険契約が有効であるか否かを判別する(ステップS5)。保険契約が有効であれば(ステップS5;Yes)、当該保険契約に対応付けて端末識別情報及び連携機器情報を登録する(ステップS6)。これにより、総合センタサーバ30において、通信端末40や車両側の機器タイプを把握することができる。端末識別情報及び連携機器情報を登録が完了したら、登録完了を通信端末40に通知するようにしてもよい。なお、保険契約が無効であった場合、その旨を通信端末40に返すようにしてもよい。
なお、端末識別情報及び/又は連携機器情報の登録は、保険契約時に行うようにして、ステップS4、ステップS5では、例えば証券番号や通信端末40の端末識別情報の認証のみを行い、認証に成功したら事故分析システム1の利用登録を完了するようにしてもよい。
なお、通信端末40から保険に加入できるようにして、必要情報として、通信端末40の端末識別情報及び連携機器情報を入力させるようにしてもよいし、通信端末40から端末識別情報及び連携機器情報を取得して、その情報を総合センタサーバ30にて保存するようにしてもよい。
図7は、本実施の形態に係る事故分析システム1における起動時処理の概要を示すフローチャートである。起動時処理は、車載機器の電源がオンになったときに、車載機器及び通信端末40において自動的に実行される。
車両1000のエンジンが始動されたこと等に応じて、車載機器の電源がオンになると(ステップS51;Yes)、車載機器は有線又は無線で連携済みの通信端末40に接続する(ステップS52)。車載機器は、有線ケーブルや近接無線通信によりで連携済みの通信端末40を検索し、接続を試みる。車載機器が所定期間のうちに通信端末40に接続できなかった場合、接続エラーを報知したり、ユーザ(ドライバー)に通信機器40の操作や接続を促すようにしてもよい。
車載機器が連携済みの通信端末40に接続すると、通信端末40に事故監視アプリを起動するための起動信号を送信する(ステップS53)。その後、車載機器は車載機器に応じた事故監視状態に移行する(ステップS54)。事故監視状態は、車両1000の事故を監視しつつ、車両データや映像データを取得可能な状態であり、車載機器がドライブレコーダー1100であれば、加速度データや映像データの取得を開始する。また、車載機器が自動診断システム1400であれば、自動診断データの取得を開始する。
通信端末40は、事故監視アプリの起動信号を車載機器から受信すると、事故監視アプリを起動する(ステップS41)。事故監視アプリは、通信端末40に予めインストールされていればよい。また、事故監視アプリは、初回の起動信号受信時に自動的にインストールされるようにしてもよいし、図6の利用登録処理において使用するアプリと同じアプリであってもよい。この実施の形態では、車載機器から通信端末40の事故監視アプリを起動するようになっているので、ドライバーがエンジンを始動させることで自動的に事故監視アプリを起動できる。これにより、事故監視アプリの起動し忘れを防止でき、好適に事故を監視できる。
なお、事故監視アプリは、ドライバーが手動で起動できるようにしてもよい。例えば、車両1000側の機器タイプが通信端末40のみである場合は、ドライバーが手動で事故監視アプリを起動するようにしてもよい。
事故監視アプリが起動されると、通信端末40は、総合センタサーバ30にアクセスして認証処理を行う(ステップS42)。ここでは、証券番号や端末識別情報を総合センタサーバ30に送信し、保険契約の有効性についての認証を受ける。保険契約が有効であれば、総合センタサーバ30から認証成功である旨の通知を受ける。
保険契約の有効性についての認証が成功した場合(ステップS43;Yes)、通信端末40は、車両1000の事故を監視する事故監視状態に移行する(ステップS44)。事故監視状態は、車載機器からデータを取得可能な状態であり、通信端末40自体において加速度データ等の車両データを取得する状態であればよい。そして、それらの情報に基づいて事故と判定したときに、車載機器から取得したデータや通信端末40で取得したデータを総合センタサーバ30に送信できる状態であればよい。なお、保険契約の有効性についての認証が失敗した場合(ステップS43;No)、エラーを報知したり、再試行を促すようにしてもよい。
図8に、総合センタサーバ30の機能ブロック図を示す。総合センタサーバ30は、機能部として、受信部311と、車両抽出部312と、契約者データベース(DB)313と、データ取得部314と、データ格納部315と、データ出力処理部316と、入力処理部317と、解析処理部318と、外部通知処理部319と、対処データ格納部320と、通話処理部321と、保険会社通知部322とを有する。総合センタサーバ30は、CPU、GPU等のプロセッサ、メモリ、HDD及び/又はSSD等の記憶装置、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)、入力操作を受け付ける入力デバイス、及び情報の出力を行う出力デバイスを有し、これらが共働してこれらの機能部を実現する。なお、総合センタサーバ30の機能については総合センタサーバ30と接続される端末装置と連携して実現する場合もあるので、端末装置側に設けられる機能が存在する場合もある。
受信部311は、所定の電話番号に宛てた、ドライブレコーダー1100または通信端末40からの着信を受け付け、ドライブレコーダー1100または通信端末40の電話番号を発信番号通知により特定し、当該電話番号を車両抽出部312に出力する。なお、受信部311は、ドライブレコーダー1100または通信端末40からの着信については、予め定められたルールに基づき応対可能なオペレータの端末装置に転送する。
契約者DB313は、例えば端末識別情報(電話番号等)と、連携機器情報と、自動車保険の契約データと、クラウドのストレージサーバにおけるデータ格納領域を特定するためのアクセス情報(例えばURI(Uniform Resource Identifier))と、を対応付けて格納する。アクセス情報の少なくとも一部については、電話番号や車両の登録番号等から何らかの関数にて特定するようにしても良い。
車両抽出部312はドライブレコーダー1100または通信端末40の電話番号から、契約者DB313に格納されている契約データ及びアクセス情報を読み出して、契約データ及びアクセス情報についてはデータ出力処理部316に出力し、アクセス情報をデータ取得部314に出力する。
データ取得部314は、アクセス情報に基づき、クラウドのストレージサーバにおけるデータ格納領域からデータを取得してデータ格納部315に格納する。データ出力処理部316は、受信部311によって決定された着信の転送先の端末装置に対して、契約データやデータ格納部315に格納されたデータを出力するための処理を実行する。
解析処理部318は、データ格納部315に格納されている映像データ等に対して所定の解析処理を行い、解析結果を、データ出力処理部316を介して端末装置に出力する。外部通知処理部319は、アクセス情報と車両1000と連絡を取るための情報(ドライブレコーダー1100または通信端末40の電話番号など)等を含むデータを、ロードサービス提供会社システムや救急機関システムへ送信する。通話処理部321は、車両1000におけるドライブレコーダー1100または通信端末40等に電話をかけるための処理を実行する。
入力処理部317は、端末装置からの指示又は入力に応じて、データ出力処理部316、解析処理部318、外部通知処理部319、通話処理部321などに処理を行わせる。また、入力処理部317は、ドライブレコーダー1100または通信端末40からの着信に応じて行った対処に関するデータを対処データ格納部320に格納する。対処データ格納部320に格納されるデータは、アクセス情報及び契約データを含み、端末装置において入力された文章のデータ等も含む場合もある。
保険会社通知部322は、対処データ格納部320に格納されたデータに基づき、事故が発生した車両1000に関係する自動車保険等を販売した保険会社(代理店)に対してメールを送信するなどの処理を行う。これによって、保険会社とも、情報の共有が図られる。
図9に、総合センタサーバ30の事故情報表示機能の機能ブロック図を示す。総合センタサーバ30は、事故情報表示機能の機能部として、取得部301と、表示制御部302と、契約者DB313と、を有する。総合センタサーバ30の、CPU、GPU等のプロセッサ、メモリ、HDD及び/又はSSD等の記憶装置、有線又は無線通信を行う通信IF、入力操作を受け付ける入力デバイス、及び情報の出力を行う出力デバイスが共働してこれらの機能部を実現する。
取得部301は、上記のアクセス情報に基づき、事故車両から抽出された抽出データ(車両データ、映像データ、自動診断データ等)を、クラウドのストレージサーバからデータを取得する。取得したデータは、データ格納部315(図示略)に格納する。
表示制御部302は、取得部301が取得した抽出データに基づいて、事故車両が起こした事故に関する事故情報を、端末装置の表示画面に表示する。また、この実施の形態の表示制御部302は、抽出データや契約者DB313に記憶される連携機器情報に基づいて、抽出データの送信元の機器タイプを判別し、機器タイプに応じた事故情報を表示装置に表示する機能を有する。なお、この実施の形態では、便宜上「事故情報」としているが、衝撃(加速度)を検出して事故の蓋然性が高い車両に関する情報であり、実際には事故を起こしていない車両に関する情報も含む。即ち、事故車両が起こした事故に関する事故情報は、事故の蓋然性の高い車両に関する情報であってもよい。
次に、図10乃至図15を用いて、図1に示した事故分析システムにおいて、事故が発生してから保険会社に通知されるまでの処理内容について説明する。
図10では、車両1000の車載機器(機器タイプ)が、図2に示すように、ドライブレコーダー1100及び自動診断システム1400である場合について説明するが、車両1000の機器タイプが通信端末40を含むもの場合、ドライブレコーダー1100の各機能の一部又は全部は、同様の機能を有する通信端末40により実行されてもよいし、ドライブレコーダー1100及び通信端末40により車両データ(加速度データ)や映像データ等を抽出するようにしてもよい。ドライブレコーダー1100の第1通信部1110及び第2通信部1120に代えて、ドライブレコーダー1100と接続された通信端末40の第1通信部401及び第2通信部402を用いて通話や通信を行うようにしてもよいし、ドライブレコーダー1100の加速度測定部1160及び通信端末40の加速度測定部406を用いて車両1000の加速度を計測して、事故の発生を判定するようにしてもよい。
ドライブレコーダー1100の制御部1180は、継続的に加速度測定部1160に加速度の計測を行わせて、計測された加速度が、予め定められた第1の閾値以上であるか否かを判断する。この実施の形態では、車両1000において計測された加速度が第1の閾値以上であると判定された場合、事故が発生した、あるいは事故の蓋然性が高いと判定するようになっている。第1の閾値は車両の衝突データ等から予め定められていればよい。ここで、制御部1180は、第1の閾値以上の加速度が検出されたものとする(図10:ステップS100)。
なお、第1の閾値より小さい第2の閾値以上第1の閾値未満の加速度を検出した場合、手動で総合センタに電話を掛けるためのボタンを表示装置に表示させるようにしても良い。第2の閾値は、例えば、大事故の可能性は低いが、小事故の可能性はあると判定される閾値である。この場合、第1の閾値以上の加速度が検出された場合の電話番号とは異なり、総合センタの通常の電話番号に電話がかけられる。総合センタでは、通常のオペレーションにて応対する。それ以外の場合でも、ドライブレコーダー1100から総合センタに電話をかけられるようにしても良い。
第1の閾値以上の加速度が検出されると、制御部1180は、データ格納部1200から機器データを読み出すと共に、衝撃事象データを含む車両データと、映像データ等を抽出する(ステップS101)。衝撃事象データは、時計から取得された日時と、測位部1130が取得した位置データと、検出した加速度と、自動診断データ取得部1170により取得された自動診断データとを含む。映像データは、録画部1140によって撮影された映像データと、録音部1150によって録音された音データとを含む。上でも述べたように、第1の閾値以上の加速度が検出される時点より前一定時間の映像データ等と、その時点以降一定時間の映像データ等とを含む。自動診断データは、エンジン、バッテリ、燃料系などの各々について損傷の有無を表すデータを含む。なお、機器データと衝撃事象データとを車両データと言う。
そして、制御部1180は、第2通信部1120に、抽出データ(車両データ(機器データ、衝撃事象データ)及び映像データなど)をクラウドのストレージサーバに送信する(ステップS102)。なお、ステップS100~S102の処理は、例えば第1の閾値より小さい第2の閾値以上第1の閾値未満の加速度を検出した場合、手動で行われるようにしても良い。
クラウドのストレージサーバは、ドライブレコーダー1100から抽出データを受信すると、例えば機器データに含まれる車両登録番号や電話番号等から特定されるデータ格納領域に格納する(ステップS103)。
なお、説明の便宜上ステップS103の後に記載しているが、ステップS100後、制御部1180は、例えば一定間隔で測位部1130に位置データを取得させ、その都度車両1000が移動しているか否かを判定する。ステップS100における位置から所定距離(例えば200m)以上移動するような場合には、第1の閾値以上の加速度は何らかの誤検出であるとみなすことができる。よって、その場合には、総合センタへの自動発呼を停止させる。
すなわち、制御部1180は、発呼停止条件が満たされたか否かを随時判定し(ステップS104)、発呼停止条件が満たされた場合には、処理を停止する(ステップS105)。なお、クラウドのストレージサーバに対する抽出データの送信前に、発呼停止条件を満たした場合には、抽出データの送信も停止するようにしても良い。
一方、発呼停止条件が満たされない場合には、制御部1180は、第1通信部1110に、総合センタへの自動発呼を行わせる(ステップS106)。なお、事故が発生した場合には、運転者はけがをしている場合や動転して話せない場合もあるので、総合センタのオペレータが着信を受けたとしても機械音声を流すようにする。なお、総合センタのオペレータは、機械音声から、本実施の形態に係るオペレーションが必要であることを認識する。
また、後に述べるが、総合センタのオペレータが必要と認める場合にはコールバックを行うので、その際に運転者とオペレータが会話を行うものとする。
なお、総合センタへの自動発呼と、クラウドのストレージサーバに対する抽出データの送信とについては、並列に行っても良いし、図10の順番とは逆に行うようにしても良い。
総合センタサーバ30の受信部311は、車両1000からの着信を受け付け(ステップS107)、発信者番号通知にて得られる電話番号を車両抽出部312に出力する。車両抽出部312は、電話番号で契約者DB313を検索することで契約データ及びアクセス情報を読み出して、アクセス情報をデータ取得部314に出力し、契約データ及びアクセス情報をデータ出力処理部316に出力する。
データ取得部314は、電話番号に基づき特定されたアクセス情報を用いて、クラウドのストレージサーバに対して、格納されている抽出データを要求する(ステップS108)。
クラウドのストレージサーバは、総合センタサーバ30から抽出データの要求を受信すると、アクセス情報で特定されるデータ格納領域から抽出データを読み出して、総合センタサーバ30へ送信する(ステップS109)。
データ取得部314(または取得部301)は、クラウドのストレージサーバから、抽出データを受信すると、データ格納部315に格納する(ステップS110)。そうすると、データ出力処理部316(または表示制御部302)は、受信部311によって決定された端末装置に対して、抽出データ及び契約データを含む事故対応画面を表示させる。
具体的には、表示制御部302は、ステップS107にて得られた電話番号で契約者DB313を検索して、連携機器情報を取得して(ステップS121)、車両機器タイプを判別する(ステップS122)。そして、表示制御部302は、判別された機器タイプに応じた事故対応画面を端末装置の表示画面に表示させる(ステップS123)。
端末装置における表示画面の構成例を図11に示す。図11の例では、契約データ表示欄3101と、映像表示欄3102と、解析指示ボタン3103と、恐怖度設定値表示欄3104と、恐怖度設定値アップボタン3105と、恐怖度設定値ダウンボタン3106と、恐怖度設定ボタン3107と、解析結果表示欄3108と、車両データ(機器データ及び衝撃事象データ)の表示欄3109と、コールバック指示ボタン3110と、ロードサービス依頼ボタン3111と、救助依頼ボタン3112と、対処データ入力欄3113と、終了ボタン3114と、登録ボタン3115、事故情報表示欄3200、事故対応手順欄3201等を含む。
契約データ表示欄3101には、契約者DB313から抽出されたデータの少なくとも一部を表示する。映像表示欄3102には、車両1000から受信した映像データを表示する。車両データ(機器データ及び衝撃事象データ)の表示欄3109には、機器データ及び衝撃事象データの少なくとも一部を表示する。端末装置のオペレータは、ドライブレコーダー1100から送られてくる機械音声を聞いた後、このような表示画面において表示される情報を確認して、コールバックの必要性等を判断する。
事故情報表示欄3200は、契約データ3101、映像表示欄3102と、車両データの表示欄3109と、から構成され、主に車両1000から取得した抽出データを表示する。この実施の形態では、事故情報表示欄3200には、判別された車両1000側の機器タイプに応じた事故情報が表示される。
図12、図13は、事故情報表示欄3200に表示される機器タイプに事故情報の具体例を示す図である。図12(A)は、機器タイプが車両のフロントガラスに取り付けられたドライブレコーダー1100である場合の事故情報表示欄3200の構成例を示している。この場合、事故情報表示欄3200には、機器タイプを示す「機器タイプ:フロントガラス取付」の文字とフロントガラスに取り付けられたドライブレコーダー1100の画像とからなる機器タイプ表示3210が表示される。
図12(B)は、機器タイプがドライブレコーダー1100及びドライブレコーダー1100と連携したスマートフォン(通信端末40)である場合の事故情報表示欄3200の構成例を示している。この場合、事故情報表示欄3200には、機器タイプを示す「機器タイプ:ドラレコスマホ連携」の文字とフロントガラスに取り付けられたドライブレコーダー1100の画像及びスマートフォンの画像とからなる機器タイプ表示3210が表示される。
図13(A)は、機器タイプがスマートフォン(通信端末40)のみである場合の事故情報表示欄3200の構成例を示している。この場合、事故情報表示欄3200には、機器タイプを示す「機器タイプ:スマホのみ」の文字とスマートフォンの画像とからなる機器タイプ表示3210が表示される。
図13(B)は、機器タイプが自動診断システム1400及び自動診断システム1400と連携したスマートフォン(通信端末40)である場合の事故情報表示欄3200の構成例を示している。この場合、事故情報表示欄3200には、機器タイプを示す「機器タイプ:自動診断システムスマホ連携」の文字と車両1000と通信するスマートフォンの画像とからなる機器タイプ表示3210が表示される。
このように、この実施の形態では、事故情報を表示する事故情報表示欄3200において、事故の発生(事故相当の衝撃)を検出した車両1000側の機器タイプを表示するので、オペレータが車両1000の機器タイプを把握しやすくなり、機器タイプに応じた対応や判断をすることができ、オペレータの利便性が向上する。なお、機器タイプ表示3210は、車両1000の機器タイプに応じて、予め用意されていればよく、判別された車両1000側の機器タイプに応じた機器タイプ表示3210が読み出されて表示されればよい。
また、図12、図13に示すように、事故情報表示欄3200には、他の情報として、事故日時、場所、事故の大きさ(衝撃の大きさ)、通話情報(情報の確実度、電話番号)、車両情報(情報の確実度、登録番号、車色)、地図、映像(車外、社内)、被害者情報(情報の確実度、氏名)、診断システム1400の連携先情報(メーカーコールセンターの電話番号等)が表示されている。なお、表示される情報の種類は一例であり、事故の情報(車両1000から抽出データ)を好適に表示されていれば、他の情報が表示されてもよいし、一部の情報が省略されてもよい。
事故日時、場所、事故の大きさ(衝撃の大きさ)、地図は、衝撃事象データに基づいて表示されればよい。
通話情報には、通話可能性の確実度として、通話可能な機器に関する情報が表示される。図12(A)に示すように、ドライブレコーダー1100がフロントガラスに取り付けられている場合には、ほぼ確実に通話可能であるが、スマートフォンの場合、ドライバーの手元に無い場合が想定され、フロントガラス取付のドライブレコーダー1100よりも通話可能性が下がる。そのため、この実施の形態では、通話可能な機器に関する情報を表示するようにしている。これにより、オペレータの利便性が向上する。通話情報に含まれる電話番号をクリックすることで、対象の機器との通話が開始するようにしてもよい。この場合、通話可能性の確実度が低い場合、その旨のアラートを出すようにしてもよい。なお、通話可能性の確実度(確実度の値や表示する文字)は、機器タイプに応じて予め定められていればよく、事故情報表示欄3200には、機器タイプに応じた通話可能性の確実度が表示されればよい。
同様に、車両情報や被害者情報にも、情報の確実度が表示される。これらの情報の確実度(確実度の値や表示する文字)も、機器タイプに応じて予め定められていればよい。なお、オペレータがドライバーと通話したことにより、これらの情報を確認できた場合には、オペレータが編集して更新するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、通話情報、車両情報、被害者情報、及び、連携先情報には、情報の確実度を示すカラーバーacが表示されている。カラーバーacの色は、その情報の確実度を示しており、カラーバーacは、機器タイプに応じた情報の確実度に対応した色で表示される。この実施の形態では、情報の確実度は、白>斜線>黒の順で高くなっている。このようにすることで、オペレータはカラーバーacの色で情報の確実度を把握できるので、オペレータの利便性が向上する。なお、どの色の確実度が高いかは、確実度を把握しやすければ任意でよい。また、色で確実度を表すのではなく、デザイン(表示態様)の差異や、数値、メーター等といった他の表示で情報の確実度を示すようにしてもよい。
また、映像には、車外映像と車内映像とがあり、機器タイプによって映像の有無が異なる。図12(A)は、車外映像及び車内映像が表示されていることを示している。即ち、図12(A)のドライブレコーダー1100は、車外及び車内の映像を撮影可能であることを示している。図12(B)は、車外映像のみが表示されていることを示している。即ち、図12(B)のドライブレコーダー1100は、車外の映像のみ撮影可能であることを示している。図13(A)、(B)は、ドライブレコーダー1100を含まない機器タイプであるので、車外映像及び車内映像のいずれも表示されていないことを示している。なお、スマートフォン(通信端末40)のカメラにより撮影した映像を表示可能にしてもよい。このように、機器タイプとして車外映像及び/又は車内映像を撮影可能な機器を含むばあい、映像データが表示される。
事故対応手順表示欄3201は、端末装置のオペレータの事故対応手順が表示される。事故対応手順表示欄3201には、事故(衝撃)の大きさや車両1000側の機器タイプに応じた事故対応手順が表示されるようにしてもよい。事故対応手順としては、解析処理の実行、対処データの入力、コールバック、ロードサービス、救助等のオペレータが行うべき作業の順番が、機器タイプに応じて並び替えて表示されればよい。例えば、衝撃の大きさが大きい場合であって機器タイプが通話可能な機器を含む場合、コールバックの優先度を高くすればよい。また、衝撃の大きさが小さい場合等は、解析処理の実行や対処データの入力の優先度を高くしてもよい。このようにすることで、オペレータの利便性が向上し、適切な事故対応を行うことができる。なお、事故対応手順は、後述する解析処理の結果を踏まえて表示されるようにしてもよい。事故対応手順表示欄3201は、事故情報表示欄3200に含まれていてもよい。
また、端末装置のオペレータは、映像表示欄3102に表示される映像データを視認し、例えば死亡事故などの衝撃的な映像、すなわち恐怖映像であるか否かを判断する。例えば、端末装置のオペレータは、予め定められたマニュアルに従って恐怖映像であるか否かを判断し、恐怖映像であると判断した場合に、恐怖映像であることを示す恐怖度設定情報を設定する。具体的に、端末装置のオペレータは、例えば死亡事故の映像であれば恐怖度「3」、大量出血を伴う映像であれば恐怖度「2」、骨折のみの映像であれば恐怖度「1」などといったように、恐怖度に応じて恐怖度設定値アップボタン3105や恐怖度設定値ダウンボタン3106をクリックして、恐怖度に応じた恐怖度設定値を恐怖度設定値表示欄3104に表示させ、恐怖度設定ボタン3107をクリックすることで、当該恐怖度設定値の恐怖度設定情報を設定する。なお、恐怖度設定値は、初期値として「0」に設定されている。本実施の形態では、恐怖度設定値が「1」以上に設定されている場合に、恐怖度設定情報により恐怖映像であることが示され、恐怖度設定値が「0」に設定されている場合に、恐怖度設定情報により恐怖映像でないことが示されることとなる。詳しくは後述するが、恐怖度設定情報は、当該映像データの他、当該事故を識別する識別情報や事故の発生日時などの情報に対応付けられ、クラウドのストレージサーバに登録される。恐怖度「0」~「3」の恐怖度設定値は、恐怖映像の恐怖度に応じた複数段階の設定値に対応する。
対処データ入力欄3113は、オペレータが事故についての必要事項(対処データ)を入力する欄である。対処データ入力欄3113において、予め定められた事項(例えば事故無し/事故有りなど)については、チェックボックスにて入力できるようにしても良い。
また、本実施の形態では、例えば、オペレータが解析指示ボタン3103をクリックすると、入力処理部317が、解析処理部318に対して解析処理を実施させる(図10:ステップS112)。オペレータの指示がなくても自動的に解析処理を実行するようにしても良い。
解析処理の一例を、図14を用いて説明する。解析処理部318は、例えば音データから、所定の衝突音を検索して、所定の衝突音の有無に応じて、事故の有無(より詳細には事故の蓋然性。例えば、事故の可能性のレベル等。)を判定し、判定結果を解析結果としてデータ出力処理部316に出力する(ステップS31)。
さらに、解析処理部318は、外部映像データ(録画部1140によって撮影された、車両1000外部の映像データ)から、外部物体(車両1000以外の物体)との距離を特定し、当該外部物体との距離(例えば最短距離)に基づき事故の有無(より詳細には事故の蓋然性)を判定し、判定結果を解析結果としてデータ出力処理部316に出力する(ステップS32)。
さらに、解析処理部318は、自動診断データから、自走可能性、修理必要性などを判定し、判定結果を解析結果としてデータ出力処理部316に出力する(ステップS33)。例えば、エンジンの損傷の有無、バッテリの損傷の有無、燃料系の損傷の有無から、レッカー車の必要性(自走可能性)や、自走可能でも修理が必要なのか等について判定する。
さらに、解析処理部318は、内部映像データ(録画部1140によって撮影された、車両1000内部の映像データ)から、搭乗者情報を抽出し、解析結果としてデータ出力処理部316に出力する(ステップS34)。例えば、顔認識技術を用いて、搭乗者数、搭乗者の年齢層、乗車位置などを抽出する。これらの情報は、オペレータが救助依頼の要否を判断する上で用いられる。
解析処理としては、これらは一例であり、さらに異なる処理を追加するようにしても良い。例えば、加速度データについては、3軸センサの場合各軸の値が得られるが、それらに基づき、衝突方向又は車両における衝突箇所その他の情報を抽出するようにしても良い。さらに、データ種別毎に解析処理を行うのではなく、総合して事故の蓋然性などを判定するようにしても良い。さらに、これらの全部ではなく一部を実行するようにしても良い。
図10に戻り、このような解析処理が行われると、データ出力処理部316は、解析結果を図11に示す解析結果表示欄3108に表示させる(ステップS113)。
このような表示内容に基づき、オペレータは、コールバックなどを含む対応が必要であるかを判断する。コールバックなどを含む対応が不要であると判断すれば、終了ボタン3114をクリックする。入力処理部317は、終了の指示に応じて、対応不要と判定し(ステップS114:Noルート)、以降の処理を終了する(ステップS115)。なお、本実施の形態では、コールバックなどを含む対応が不要である場合には、後述するステップS209(図15参照)の処理を実行せず、恐怖度設定値が設定されない(すなわち、初期値の「0」であり恐怖度設定情報により恐怖映像でないこととなる)例を示しているが、例えば、コールバックなどを含む対応が不要である場合(ステップS114:Noルート)においても、ステップS209の処理が実行され、その後処理を終了してもよい。
一方、オペレータが、コールバックなどを含む対応が必要と判断すれば、例えばコールバック指示ボタン3110をクリックする。そうすると、入力処理部317は、要対応と判定し(ステップS114:Yesルート)、処理は図15の処理に移行する。
図15の処理の説明に移行して、コールバック指示ボタン3110のクリックに応じて、入力処理部317は、通話処理部321に、ドライブレコーダー1110の電話番号を出力し、当該電話番号に発呼させることで、通話を行う(ステップS200)。
オペレータと、車両1000の運転者又は搭乗者とは通話において、状況の確認を行う。具体的には、事故発生の有無を確認し、けがの有無などを確認し、ロードサービスの必要性(レッカー車の必要性、修理の必要性など)について確認する。この時点で、各種のアドバイスを運転者又は搭乗者に行うようにしても良い。
事故でないことが確認できれば、ここで例えば図11に示す対処データ入力欄3113に、事故無しの旨を入力するなどして処理を終了する。
事故発生が確認されれば、例えば対処データ入力欄3113に事故発生の旨を入力する。事故詳細を聞き取った場合にはその内容を対処データ入力欄3113に入力するようにしても良い。一方、オペレータは、通話からロードサービスが必要と判断すれば、ロードサービス依頼ボタン3111をクリックする。
図15に戻り、ロードサービス依頼ボタン3111がクリックされると、入力処理部317は、ロードサービスを依頼するものと判定し(ステップS201:Yesルート)、外部通知処理部319に、抽出データのアクセス情報、接触先個人データ(ドライブレコーダー1110の電話番号など)等を、ロードサービス提供会社システムへ通知させる(ステップS202)。なお、通知には自走可能性及び修理可能性についてのデータ(解析結果又は通話による確認結果など)を含むようにしても良い。併せて、ロードサービス提供会社に電話をかけるようにしても良い。
ロードサービス提供会社システムは、総合センタサーバ30から、抽出データのアクセス情報、接触先個人データ等を受信し、データ格納部に格納する(ステップS203)。ロードサービス提供会社では、クラウドのストレージサーバに格納されているデータ等に基づき、ロードサービスを実施する(ステップS204)。例えば、ドライブレコーダー1110に電話をかけて、レッカー車その他の車両を、機器データに含まれる位置まで派遣する。
ロードサービスを依頼しない場合(ステップS201:Noルート)もロードサービスを依頼する場合も(ステップS201:Yesルート)、オペレータは、通話から救助が必要であると判断すれば、図11に示す救助依頼ボタン3112をクリックする。
救助依頼ボタン3112がクリックされると、入力処理部317は、図15に示すように、救助を依頼するものと判定し(ステップS205:Yesルート)、外部通知処理部319に、抽出データのアクセス情報、接触先個人データ等を、救急機関システムへ通知させる(ステップS206)。なお、通知には搭乗者情報(解析結果又は通話による確認結果(けがの程度など))を含むようにしても良い。併せて、救急機関に電話をかけるようにしても良い。また、救助を依頼しない場合には(ステップS205:Noルート)、処理はステップS209に移行する。
救急機関システムは、総合センタサーバ30から、抽出データのアクセス情報、接触先個人データ等を受信し、データ格納部に格納する(ステップS207)。救助機関では、クラウドのストレージサーバに格納されているデータに基づき、救急車を派遣する(ステップS208)。
このような対処を行った後、端末装置のオペレータは、例えば図11の対処データ入力欄3113に、ロードサービスの依頼有無、救助の依頼有無などの対処データを入力して、例えば登録ボタン3115をクリックする。そうすると、端末装置から入力された対処データが総合センタサーバ30の入力処理部317に出力される。
救助を依頼しない場合(ステップS205:Noルート)も救助を依頼する場合も(ステップS205:Yesルート)、オペレータは、図11に示す映像表示欄3102に表示された映像データから、恐怖映像であるか否かを判断し、恐怖度設定値アップボタン3105や恐怖度設定値ダウンボタン3106などをクリックし、恐怖度設定値を設定する(ステップS209)。
具体的に、ステップS209において、恐怖度設定値アップボタン3105や恐怖度設定値ダウンボタン3106がクリックされると、恐怖度設定値表示欄3104に表示された恐怖度の値(恐怖度設定値)が変化する。そして、オペレータにより恐怖度設定ボタン3107がクリックされると、恐怖度設定値が設定されることとなる。本実施の形態では、恐怖度設定ボタン3107がクリックされることで、表示中の恐怖度設定値の恐怖度設定情報が総合センタサーバ30の入力処理部317に出力され、当該恐怖度設定情報が、クラウドのストレージサーバのデータ格納領域に格納された対象の抽出データ(より具体的には対象の映像データ)に対応付けられる。なお、ステップS209では、総合センタサーバ30において、クラウドのストレージサーバから受信した映像データに恐怖度設定情報を対応付け、当該映像データおよび恐怖度設定情報をクラウドのストレージサーバのデータ格納領域に格納してもよい。
入力処理部317は、データ出力処理部316から例えばアクセス情報、契約データ等を取得して、映像データに対応付けられた恐怖度設定情報や対処データと共に、対処データ格納部4020に格納する(ステップS210)。
そして、対処データに事故有りを表すデータが含まれれば、保険会社通知部322は、例えば契約データに含まれる保険会社コード(代理店コード)からメールアドレスを特定して、保険会社(代理店)に対して、事故の初動完了の通知を送信する(ステップS211)。この通知には、例えばアクセス情報を含めることで、保険会社(代理店)もクラウドのストレージサーバのデータ格納領域に格納されているデータを確認できるようにする。
このようにして情報の共有が行われるようになり、保険会社(代理店)としての活動を速やかに行うことができるようになる。なお、同様の通知を、車両1000の運転者が属する企業の安全運転管理者などその他の関係者に送付するようにしても良い。以上のような処理を行うことで、事故発生時における様々な顧客サービスを速やかにそして適切に行うことができるようになる。
特に、クラウドのストレージサーバにデータを蓄積することで、コールセンタだけではなく、ロードサービスや救急機関、そして保険会社(代理店)などともデータの共有が図られ、適切に必要なサービスが行われるようになる。
また、総合センタのオペレータがサービスの起点となるが、解析処理部318により、その判断の補助が適切に行われるようになり、無駄なコールバックをなくすことができるだけではなく、事故時において車両1000の運転者又は搭乗者に過大な負担を掛けることを避けることができるようになる。すなわち、要所を突いた会話がなされるようになる。
また、録音部1150については、制御部1180によってクラウドのストレージサーバに送信されたデータの後についても録音を継続して、事故発生後の事故当事者や警察・消防とのやり取りを録音し、その録音データを、クラウドのストレージサーバに別途格納するようにする。これによって、運転者などへ保険対応上のアドバイスを行うようにしても良い。なお、コールセンタからのコールバックで、運転者などと会話が終了した後も、回線を繋いだままにして、オペレータがリアルタイムで周辺の音を確認した上で、運転者などにアドバイスをするようにしても良い。
なお、クラウドのストレージサーバに格納されたデータについては、後日、保険会社の事故対応部門に設置された事故分析装置10にダウンロードされ、過失割合交渉等の保険金支払い対応のための事故の状況の分析に利用される。なお、クラウドのストレージサーバに格納された映像データ及び車両データに含まれる加速度データ等を用いて、事故類型のパターン化を行い、事故原因や損害額の予測を行うようにしても良い。
続いて図16乃至図19を用いて、図1に示した事故分析システムにおける事故分析装置10による事故の状況の分析について説明する。
上述したように、事故分析装置10は、車両データと映像データとを、クラウドのストレージサーバからネットワークを介して取得し、取得した車両データと映像データとに基づいて、車両1000が起こした事故の状況を分析する機能を有する。なお、事故分析装置10は、分析により得られた事故の状況と、過去に生じた事故の状況と過去の事故事例に関する情報(以下、「事故事例」と言う)とを対応づけた事故事例データベースとを比較することで、車両1000が起こした事故の状況に対応する事故事例を検索する機能を有する。また、事故分析装置10は、事故の状況を分析することで得られた車両1000の位置と他車の位置とを地図データ上にマッピングすることで、車両1000が起こした事故の状況を示す画像を生成する機能を有する。車両1000が起こした事故の状況を示す画像はどのようなものであってもよいが、例えば俯瞰図であってもよいし、動画であってもよい。
事故分析装置10は、メインフレームやワークステーション、あるいはパーソナルコンピュータ(PC)などの1又は複数の物理的な情報処理装置等から構成されていてもよいし、ハイパーバイザー(hypervisor)上で動作する仮想的な情報処理装置を用いて構成されていてもよいし、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。
図16は、事故分析装置10のハードウェア構成例を示す図である。事故分析装置10は、CPU、GPU等のプロセッサ11、メモリ、HDD及び/又はSSD等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信IF13、入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び情報の出力を行う出力デバイス15を有する。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ及び/又はスピーカ等である。
図17は、本実施の形態に係る事故分析装置10の機能ブロック図である。事故分析装置10は、記憶部100と、取得部101と、分析部102と、生成部103と、検索部104と、出力部105とを含む。記憶部100は、事故分析装置10が備える記憶装置12を用いて実現することができる。また、取得部101と、分析部102と、生成部103と、検索部104と、出力部105とは、事故分析装置10のプロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
記憶部100は、事故の状況と事故の事故事例とを対応づけた事故事例DB(database)と、地図データDBとを記憶する。事故事例DBには、過失割合を示す情報が含まれていてもよい。発生した事故の状況に対応する事故事例及び過失割合は、事故の状況を示す情報をキーとして検索可能であってもよい。地図データDBには、道路データ、道路幅、進行方向、道路種別、交通標識(一時停止、進入禁止等)、制限速度、信号機の位置、交差点における交差道路数等の各種データが含まれる。なお、記憶部100は、事故分析装置10と通信可能な外部のサーバで実現されることとしてもよい。なお、図示は省略しているが、記憶部100には、保険会社のオペレータについてのオペレータ情報が記憶されている。
取得部101は、車両1000(事故車両)により計測、撮影される車両データと映像データとを、クラウドのストレージサーバから取得する機能を有する。
分析部102は、取得部101が取得した車両データと映像データとに基づいて、車両1000が起こした事故の状況を分析する機能を有する。なお、分析部102が分析する事故の状況には、少なくとも、車両1000が交差点を通過する場合における信号の色、交差点を通過する際の優先関係、及び、車両1000の車速が制限速度を超えているか否かを含んでいてもよい。
また、車両1000の車両データには、少なくとも測位部1130のGPSにより測定された車両1000の絶対位置を示す情報が含まれており、分析部102は、車両1000の絶対位置を示す情報(測位部1130が取得した位置データ)と、映像データに写っている他車の映像を解析することで得られる、車両1000と当該他車との相対的な位置関係を示す情報とに基づいて当該他車の絶対位置を推定するようにしてもよい。また、分析部102は、車両1000及び他車の絶対位置を時系列で推定するようにしてもよい。
また、分析部102は、当該映像データを分析することで車両1000の絶対位置を推定し、映像データを分析することで推定した事故車両の絶対位置と、測位部1130により測定された車両1000の絶対位置とを所定の重みに基づいて平均した絶対位置を、車両1000の絶対位置とみなすことで、事故の状況を分析するようにしてもよい。
また、分析部102は、映像データのうち他車が写っている箇所の画像サイズと、画像サイズと距離との対応関係を示すデータとを比較し、車両1000と他車との相対的な位置関係を示す情報の一つである、車両1000と当該他車との間の距離を推定することで、事故の状況を分析するようにしてもよい。
また、分析部102は、映像データのうち他車が写っている箇所の座標と映像データの中心座標との差分と、座標と角度との対応関係を示すデータとを比較し、車両1000と他車との相対的な位置関係を示す情報の一つである、車両1000の進行方向と他車が存在する方向との角度差を推定することで、事故の状況を分析するようにしてもよい。
生成部103は、車両1000の絶対位置と他車の絶対位置とを地図データにマッピングすることで、車両1000が起こした事故の状況を示す画像を生成する機能を有する。当該画像には、俯瞰図や動画を含んでいてもよい。例えば、生成部103は、事故の状況を示す画像を時系列順に並べた動画を生成するようにしてもよい。
検索部104は、分析部102により分析された車両1000が起こした事故の状況と、事故の状況と過去の事故事例とを対応づけた事故事例DB(事故事例データ)とを比較することで、車両1000が起こした事故の状況に対応する事故事例を検索する機能を有する。また、検索部104は、車両1000が起こした事故の状況に対応する事故事例として、車両1000が起こした事故における車両1000の過失割合を検索するようにしてもよい。
また、事故事例には、過失割合を修正する1以上の修正割合(修正情報)が含まれていてもよい。検索部104は、1以上の修正割合の中に、事故車両が起こした事故の状況に対応する修正割合が存在する場合、事故車両の過失割合を当該修正割合に従って修正するようにしてもよい。
出力部105は、分析部102が分析した事故の状況を示す情報、検索部104が検索した事故の状態に対応する事故事例、及び、生成部103が生成した事故の状況を示す画像を端末20に出力する機能を有する。
なお、事故分析装置10の機能については端末20と連携して実現する場合もあるので、端末20側に設けられる機能が存在する場合もある。また、事故分析装置10と端末20とが一体となった一の情報処理装置であってもよい。
続いて、事故分析装置10が、車両1000が起こした事故状況を分析する際の処理手順を、図18を参照して説明する。図18は、事故分析装置10が事故の状況を分析する際の処理手順の概要を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、車両データ及び映像データには、それぞれ時刻情報又は同期情報が含まれているものとする。すなわち、本実施形態では、ある時点における映像データを分析する際、当該時点に対応する車両データを用いて分析を行うことが可能である。逆に、ある時点における車両データを分析する際、当該時点に対応する映像データを用いて分析を行うことが可能である。
まず、事故分析装置10は、事故を起こした車両1000の車両データと事故時の映像データとを取得する(ステップS10、ステップS11)。具体的に、事故分析装置10は、当該車両データ及び映像データを、クラウドのストレージサーバからネットワークを介して取得する。その他にも、例えば、SDカードやUSBメモリ等の非一時的な記憶媒体に記録されており、当該記録媒体を事故分析装置10に接続することで車両データ及び映像データを事故分析装置10に取り込むようにしてもよい。また、総合センタサーバ30からネットワークを介して取得してもよい。なお、ステップS11において映像データを取得する際には、当該映像データに対応付けられた恐怖度設定情報が合わせて取得される。また、ステップS10およびステップS11の処理は、受信手段および受信ステップに対応する。
続いて、事故分析装置10は、当該事故分析装置10にアクセスした端末20のオペレータの情報を示すオペレータ情報を取得する(ステップS12)。オペレータ情報には、オペレータを識別するオペレータ識別情報と、当該オペレータが許容可能な恐怖映像の設定値である許容可能設定値と、が含まれる。ステップS12では、例えば、端末20を介して事故分析装置10に入力されたオペレータ識別情報に基づいて、予め記憶部100に記憶されたオペレータ情報から、当該オペレータ識別情報により識別されるオペレータに対応するオペレータ情報を取得する。なお、本実施の形態では、記憶部100にオペレータ情報が予め記憶されている例を示したが、オペレータ情報は、端末20を介して事故分析装置10に入力されてもよい。なお、ステップS12では、少なくとも当該事故分析装置10にアクセスした端末20のオペレータの許容可能設定値を取得できればよい。なお、ステップS12の処理は、オペレータの許容可能な設定値を取得する許容可能設定値取得手段に対応する。
ステップS12の処理を実行した後、事故分析装置10は、ステップS11において取得した映像データに対応付けられた恐怖度設定情報により示される恐怖度設定値と、ステップS12で取得した許容可能設定値と、を比較し、恐怖度設定値が許容可能設定値を超えているか否か、すなわち、ステップS11において取得した映像データの恐怖度設定値がオペレータの許容範囲を超えているか否かを判定する(ステップS13)。
恐怖度設定値が許容可能設定値を超えている場合(ステップS13;Yesルート)、事故分析装置10は、管理者へその旨を通知する(ステップS14)。ステップS14では、例えば、予め登録してある管理者端末に対し、恐怖度設定値が許容可能設定値を超えている旨のメッセージ、すなわち、事故の状況の分析において映像データの表示が制限される旨を通知する。このように、恐怖度設定値が許容可能設定値を超えている場合、図19に示す映像表示欄2102に、ステップS11において取得した映像データが表示されない。すなわち、恐怖度設定値が許容可能設定値を超えている場合、映像データの表示を制限する。なお、ステップS14の処理は、事故の状況の分析において映像データの表示が制限される場合、特定の権限を持つユーザにその旨を通知することに対応する。
一方、恐怖度設定値が許容可能設定値に含まれる場合(許容可能設定値以下である場合)、図19に示す映像表示欄2102に、ステップS11において取得した映像データが表示されることとなる。図19は、端末20における表示画面の構成例を示している。図19の例では、事故の発生日時等の基本情報を表示する基本情報表示欄2101と、ステップS11において取得した映像データを表示する映像表示欄2102と、映像表示用パスワードを入力するパスワード入力欄2112等を含む。なお、図示する例の他にも、事故を分析するために必要な事項を表示する欄や操作を行うためのボタン等が含まれていてもよい。なお、パスワード入力欄2112は、入力したパスワードを決定する決定ボタンが含まれる。なお、恐怖度設定値が許容可能設定値を超えている場合、図19に示す映像表示欄2102に、ステップS11において取得した映像データが表示されないことは、映像データに含まれる恐怖度設定情報に含まれる設定値が、許容可能設定値取得手段で特定したオペレータの許容可能な設定値に含まれない場合、事故の状況の分析において映像データの表示を制限することに対応する。
図18のステップS14の後、事故分析装置10は、管理者の解除操作が行われたか否かを判定し(ステップS15)、行われた場合(ステップS15;Yesルート)、図19に示す映像表示欄2102に、ステップS11において取得した映像データを表示する(ステップS16)。ステップS15において、管理者の解除操作が行われたか否かについては、例えば、図19に示すパスワード入力欄2112に正当なパスワードが入力されたか否かにより判定する。正当なパスワードが入力された場合に、解除操作が行われたと判定すればよい。なお、本実施の形態では、正当なパスワードが入力されたことにより管理者の解除操作が行われる例を示したが、これに限られず、例えば、管理者が恐怖度設定値を変更できるようにしてもよい。具体的に、ステップS11において取得した映像データに対応付けられた恐怖度設定情報により示される恐怖度設定値が「2」で、オペレータの許容可能設定値が「1」である場合、管理者により正当なパスワードが入力された後、恐怖度設定値を「1」に変更できるようにしてもよい。そして、管理者により恐怖度設定値が変更された後は、ステップS13の処理に移行すればよい。なお、管理者の解除操作(より具体的には、図19に示すパスワード入力欄2112に正当なパスワードを入力する操作や、管理者により恐怖度設定値を変更する操作)は、特定の権限を持つユーザにより、制限を解除可能であることに対応する。
ステップS13において恐怖度設定値が許容可能設定値に含まれる場合(ステップS13;Noルート)、または、ステップS16の処理を実行した後、事故分析装置10は、映像表示欄2102にステップS11において取得した映像データを表示しつつ、事故の状況を分析し、対応する事故事例を検索し(ステップS17)、処理を終了する。一方、ステップS15において、管理者の解除操作が行われなかったか、あるいは適正なパスワードが入力されなかった場合(ステップS15;Noルート)、事故分析装置10は、映像表示欄2102にステップS11において取得した映像データを表示することなく、事故の状況を分析し、対応する事故事例を検索し(ステップS17)、処理を終了する。すなわち、恐怖度設定値が許容可能設定値を超えている場合において、管理者の解除操作が行われないときには、映像データの表示が制限される。ステップS17の処理は、分析手段および分析ステップに対応する。
ステップS17では、複数の処理を行う。例えば、事故時の映像データをフレームごとに画像解析することで、フレームごとの画像に写っている車両1000の周囲に存在する1以上の周辺物(他の車両、人、標識、道路の構造物など)を特定し、更に、特定した周辺物が画像内に写っている位置を示す座標を特定する処理を行う。そして、特定した周辺物の座標に基づいて、車両1000と車両1000の周辺に存在する周辺物との間の相対的な位置関係を推定する処理を行う。
また、事故分析装置10は、測位部1130のGPSにより取得された車両1000の位置情報及び/又は事故時の映像データを用いて車両1000の絶対位置を推定し、推定した車両1000の絶対位置と、推定した車両1000と車両1000の周辺に存在する周辺物との間の相対的な位置関係とに基づいて、車両1000の周辺に存在する周辺物の絶対位置を推定する処理を行う。
また、事故分析装置10は、算出した車両1000と車両1000の周辺に存在する周辺物との絶対位置を地図データにマッピングすることで、事故の状況を示す画像(俯瞰図や動画を含む)を生成する処理を行い、加速度センサにより取得された、衝突の瞬間に車両1000に発生した前後方向及び左右方向の加速度に基づいて、車両1000が他の車両や障害物等に衝突した方向(例えば正面から衝突した等)を推定する処理を行う。
続いて、事故分析装置10は、車両1000の車両データと、事故時の映像データと、推定した車両1000及び車両1000の周辺に存在する周辺物の絶対位置と、推定した車両1000の衝突方向と、地図データとを用いて、車両1000が起こした事故の状況を示す情報を分析する処理を行う。当該情報には複数の項目(タグと称してもよい)が含まれており、各項目の組み合わせにより事故の状況が特定される。続いて、事故分析装置10は、各項目をキーに事故事例データベースを検索することで、車両1000が起こした事故の状況に対応する事故事例を取得する処理を行う。なお、これらの処理は、処理に矛盾が生じない限り任意の順番で行われればよい。
以上説明した実施の形態によれば、事故分析装置10は、取得した映像データに対応付けられた恐怖度設定情報が、当該事故分析装置10にアクセスした端末20のオペレータの許容可能設定値を超えている場合、映像データの表示を制限する。したがって、オペレータが許容範囲を超える恐怖映像を視認してしまうことを防止でき、オペレータの精神的負担を軽減することができる。
また、事故分析装置10は、恐怖度設定情報がオペレータの許容可能設定値を超えている場合、管理者の解除操作(より具体的には、図19に示すパスワード入力欄2112に正当なパスワードを入力する操作や、管理者により恐怖度設定値を変更する操作)により、管理者の解除操作が行われた場合、映像データを表示する。したがって、管理者の解除操作により制限を解除可能であり、管理者がオペレータをサポートしつつ事故の状況の分析業務を遂行することができる。
また、事故分析装置10は、予め登録してある管理者端末に対し、恐怖度設定情報がオペレータの許容可能設定値を超えている場合、恐怖度設定値が許容可能設定値を超えている旨のメッセージ、すなわち、事故の状況の分析において映像データの表示が制限される旨を通知する。したがって、管理者が迅速にオペレータをサポートすることができる。
(変形例)
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態の一部の省略、置き換え、任意の構成の追加等が可能である。
クラウドのストレージサーバは、車両1000の車両データや映像データを収集するメーカーのサーバであってもよい。この場合、総合センタサーバ30や事故分析装置10は、メーカーのサーバから車両データや映像データをメーカーのサーバから取得するようにしてもよい。
例えば、車両1000、ドライブレコーダー1100、クラウドのストレージサーバ、総合センタサーバ30、事故分析装置10および端末20は、上記実施の形態で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。また、下記の変形例それぞれについて、少なくとも一部を組み合わせてもよい。
ドライブレコーダー1100に代えてドライバーの所有するスマートフォンを採用する場合、当該スマートフォンの背面と前面に搭載されたカメラにより、外部映像データと内部映像データとを撮影するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、車両1000にドライブレコーダー1100が取り付けられている例を説明したが、車両1000がドライブレコーダー1100の機能(例えば図3に示す機能部)の全部または一部を備えるようにしてもよい。例えば、車両1000自体が、車両1000自体が衝撃(所定値以上の加速度)を検出して事故の発生を推定し、車外や車内の映像を自動撮影し、衝撃検出時(事故の発生時)の車両データや映像データをクラウドのストレージサーバ等に送信するようにしてもよい。この場合、車両1000の車載機器や機器タイプは車載事故検知システム等とすればよく、事故情報表示欄3200、機器タイプ表示3210、事故対応手順表示欄3201には、機器タイプ「車載事故検知システム」に応じた表示がされればよい。また、このような車載事故検知システムと通信端末40とが連携した機器構成としてもよく、例えば情報の送信は通信端末40を介して行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、総合センタサーバ30に解析処理部318を設ける例を示したが、例えばドライブレコーダー1100に解析処理部318の少なくとも一部の機能を設けるようにしても良い。例えば、事故の蓋然性を表すレベルが所定レベル以上であることが判明した場合にのみ自動発呼するために、ドライブレコーダー1100に解析処理部318を設けるようにしても良い。また、前もって搭乗者情報を抽出しておき、このような情報もクラウドのストレージサーバに送信するようにしても良い。同様に、修理の必要性を表す情報を前もって抽出しておき、このような情報もクラウドのストレージサーバに送信するようにしても良い。
なお、契約期間内であるか否かなどのサービス提供の可否を、ドライブレコーダー1100又は総合センタサーバ30において判定するようにしても良い。
また、上記実施の形態では、図18に示すステップS13において、取得した映像データの恐怖度設定値がオペレータの許容範囲を超えているか否かを判定する例を示したが、これは一例である。ステップS13では、例えば、オペレータの許容範囲に関わらず、恐怖度設定値が「1」以上、すなわち恐怖度設定情報により恐怖映像であることが示されるか否かを判定するようにしてもよい。そして、恐怖度設定情報により恐怖映像であることが示される場合、ステップS14の処理に移行してもよい。これによれば、総合センタサーバ30から受信した映像データに対応付けられた恐怖度設定情報により恐怖映像であることが示される場合、事故の状況の分析において映像データの表示が制限される。したがって、オペレータが恐怖映像を視認してしまうことを防止でき、オペレータの精神的負担を軽減することができる。なお、恐怖度設定値が「1」以上、すなわち恐怖度設定情報により恐怖映像であることが示されるか否かを判定し、恐怖映像であることが示される場合、事故の状況の分析において映像データの表示を制限することは、映像データに含まれる恐怖度設定情報により恐怖映像であることが示される場合、事故の状況の分析において映像データの表示を制限することに対応する。
また、上記実施の形態では、図18に示すステップS15において管理者の解除操作が行われなかったか、あるいは適正なパスワードが入力されなかった場合(ステップS15;Noルート)、ステップS17の処理において、映像表示欄2102に映像データを表示することなく事故の状況を分析し、対応する事故事例を検索する例を示したが、これは一例である。図18に示すステップS15において管理者の解除操作が行われなかったか、あるいは適正なパスワードが入力されなかった場合(ステップS15;Noルート)、ステップS17の処理を実行せずに処理を終了してもよい。すなわち、映像データが表示されない場合には、事故状況の分析や、対応する事故事例の検索が行われないようにしてもよい。
事故分析システム1は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する事故分析システム1を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協同して動作することによって、1つの事故分析システム1を構成しても良い。
また、コンピュータにプログラムを供給するための手法は、任意である。例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システム等を介して供給しても良い。
また、上述の機能の一部をOS(Operation System)が提供する場合には、OSが提供する機能以外の部分をプログラムで提供すれば良い。
以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…事故分析システム、10…事故分析装置、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信インターフェース、14…入力デバイス、15…出力デバイス、20…端末、30…総合センタサーバ、40…通信端末、100…記憶部、101…取得部、102…分析部、103、1200…生成部、104…検索部、105…出力部、301…取得部、302…表示制御部、311…受信部、312…車両抽出部、313…契約者データベース(DB)、314…データ取得部、315,1200…データ格納部、316…データ出力処理部、317…入力処理部、318…解析処理部、319…外部通知処理部、320…対処データ格納部、321…通話処理部、322…保険会社通知部、401…第1通信部、402…第2通信部、403…測位部、404…録画部、405…録音部、406…加速度測定部、407…自動診断データ取得部、408…制御部、表示部…409、操作部…410、ドライブレコーダーデータ取得部411、1000…車両、1100…ドライブレコーダー、1110…第1通信部、1120…第2通信部、1130…測位部、1140…録画部、1150…録音部、1160…加速度測定部、1170…自動診断データ取得部、1180…制御部、1300…ミラー、1400…自動診断システム、2101…基本情報表示欄、2102、3102…映像表示欄、2112…パスワード入力欄、3101…契約データ表示欄、3103…解析指示ボタン、3104…恐怖度設定値表示欄、3105…恐怖度設定値アップボタン、3106…恐怖度設定値ダウンボタン、3107…恐怖度設定ボタン、3108…解析結果表示欄、3109…車両データ(機器データ及び衝撃事象データ)の表示欄、3110…コールバック指示ボタン、3111…ロードサービス依頼ボタン、3112…救助依頼ボタン、3113…対処データ入力欄、3114…終了ボタン、3115…登録ボタン、3200…事故情報表示欄、3201…事故対応手順表示欄、3210…機器タイプ表示、ac…カラーバー

Claims (11)

  1. 事故車両から抽出された抽出データを取得する取得部と、
    前記取得部により取得した前記抽出データに基づいて、前記事故車両が起こした事故に関する事故情報を表示装置に表示する表示制御部と、を備え、
    前記表示制御部は、
    記抽出データの送信元の機器タイプに応じた前記事故情報を表示装置に表示し、
    前記抽出データの送信元の前記機器タイプを表示装置に表示する
    ことを特徴とする事故情報表示装置。
  2. 前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の前記機器タイプに対応した画像を表示装置に表示する
    ことを特徴とする請求項に記載の事故情報表示装置。
  3. 前記事故情報は、情報の確実度についての情報を含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の事故情報表示装置。
  4. 前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の前記機器タイプに応じて前記情報の確実度を表示する
    ことを特徴とする請求項に記載の事故情報表示装置。
  5. 事故車両から抽出された抽出データを取得する取得部と、
    前記取得部により取得した前記抽出データに基づいて、前記事故車両が起こした事故に関する事故情報を表示装置に表示する表示制御部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の機器タイプに応じた前記事故情報を表示装置に表示し、
    前記事故情報は、情報の確実度についての情報を含み、
    前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の前記機器タイプに応じて前記情報の確実度を表示する
    ことを特徴とする事故情報表示装置。
  6. 前記表示制御部は、事故対応手順に関する情報を表示する
    ことを特徴とする請求項1、2または5に記載の事故情報表示装置。
  7. 前記事故情報は、前記事故車両との通話可能性に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1、2または5に記載の事故情報表示装置。
  8. 前記表示制御部は、前記抽出データの送信元の前記機器タイプが、前記事故車両が備えるカメラを含むものである場合、前記事故情報として事故の映像データを表示する
    ことを特徴とする請求項1、2または5に記載の事故情報表示装置。
  9. 前記取得部は、前記事故車両の車載機器と通信可能な通信端末を介して前記抽出データを取得する
    ことを特徴とする請求項1、2または5に記載の事故情報表示装置。
  10. 事故車両から抽出された抽出データを取得し、
    取得した前記抽出データに基づいて、前記事故車両が起こした事故に関する事故情報を表示装置に表示する事故情報表示方法であって、
    前記抽出データの送信元の機器タイプに応じた前記事故情報を表示装置に表示し、
    前記抽出データの送信元の前記機器タイプを表示装置に表示する
    ことを特徴とする事故情報表示方法。
  11. コンピュータを、
    事故車両から抽出された抽出データを取得する取得部、
    前記取得部により取得した前記抽出データに基づいて、前記事故車両が起こした事故に関する事故情報を表示装置に表示する表示制御部、として機能させ、
    前記表示制御部は、
    記抽出データの送信元の機器タイプに応じた前記事故情報を表示装置に表示し、
    前記抽出データの送信元の前記機器タイプを表示装置に表示する
    ことを特徴とするプログラム。
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