JP7430963B2 - 温度制御装置、衣服および取付補助具 - Google Patents

温度制御装置、衣服および取付補助具 Download PDF

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Description

本技術は、ウエアラブル(Wearable)な温度制御装置、この温度制御装置を収容するポケットが設けられた衣服およびこの温度制御装置の取付部を有する取付補助具に関する。
温暖化およびヒートアイランド現象等に起因して、冷却機能を有する温度制御装置の開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。この温度制御装置は、例えば、衣服等に取り付けられるようになっている。
特開2018-31101号公報
このようなウエアラブルな温度制御装置では、より使用者の快適性を高めることが望まれている。
したがって、より使用者の快適性を高めることが可能な温度制御装置、この温度制御装置を収容するポケットが設けられた衣服およびこの温度制御装置の取付部を有する取付補助具を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る温度制御装置は、少なくとも温度を測定する第1センサと、第1センサで測定された温度が入力される制御部と、制御部に電気的に接続された温度変化素子と、温度変化素子の一方の側に設けられた放熱部材と、放熱部材の周囲の換気を行うファンと、第1センサ、制御部、温度変化素子、放熱部材およびファンを内側に有する筐体とを備えたものであり、筐体は、ファンと対向する側、且つ、ファンと隣り合う部分に段差を形成する凹部を有し、段差に複数の吸気口が設けられている。
本技術の一実施の形態に係る衣服は、上記本技術の一実施の形態に係る温度制御装置を収容するポケットが設けられたものである。
本技術の一実施の形態に係る取付補助具は、上記本技術の一実施の形態に係る温度制御装置の取付部を有するものである。
本技術の一実施の形態に係る温度制御装置、衣服および取付補助具では、第1センサ(またはセンサ)で測定された温度が制御部に入力されるので、第1センサで測定された温度に応じて温度変化素子の温度制御がなされる。
(A)は、本技術の一実施の形態に係る温度制御装置の外観の一例を表す正面図であり、(B)は、(A)に示した温度制御装置の左側面図であり、(C)は、(A)に示した温度制御装置の右側面断面図であり、(D)は、(A)に示した温度制御装置の右側面図であり、(E)は、(A)に示した温度制御装置の背面図であり、(F)は、(A)に示した温度制御装置の平面図であり、(G)は、(A)に示した温度制御装置の底面図である。 図1に示した温度制御装置の筐体の内部の正面側の構成の一例を模式的に表す斜視図である。 図2に示した温度制御装置の背面側の構成の一例を模式的に表す図である。 図2に示した温度制御装置の底面側の構成の一例を模式的に表す図である。 図2に示したファン等を外した状態の構成を模式的に表す図である。 図5Aに示した一部の拡大図である。 図2等に示した温度制御装置の構成の一例を表すブロック図である。 図6に示したウエアラブル機器の表示面の構成の一例を表す図である。 図7に示した表示面の構成の具体例(1)を表す図である。 図7に示した表示面の構成の具体例(2)を表す図である。 図7に示した表示面の構成の具体例(3)を表す図である。 図6に示した制御部による温度制御の方法の一例を表す流れ図である。 図9に示したステップS2の一例について説明するための図である。 図9に示したステップS3の例(1)について説明するための図である。 図9に示したステップS3の例(2)について説明するための図である。 図9に示したステップS4の一例について説明するための図である。 図6に示した温度制御装置の通信状態の他の例を表すブロック図である。 図2等に示した温度制御装置を収容可能なポケットの一例を表す図である。 図15Aに示したポケットの他の例(1)を表す図である。 図2等に示した温度制御装置の動作を説明するための図である。 図16に示した温度制御装置の動作を説明するための他の図である。 変形例1に係る温度制御装置1の背面側の構成を表す図である。 図18Aに示した温度制御装置1の正面側の構成を表す図である。 変形例2に係る下着の胸側の構成を表す図である。 図19Aに示した下着の背側の構成を表す図である。 図19A,図19Bに示した下着の使用法について説明するための図である。 変形例3に係る表示面の構成を表す図である。 図21に示した風量ボタンを選択後の表示面の構成の一例を表す図である。 図21に示したMYボタンを選択後の表示面の構成の一例を表す図である。 図15Aに示したポケットの他の例(2)を表す図である。 図15Aに示したポケットの他の例(3)を表す図である。 図2等に示した温度制御装置の取付部を有する取付補助具の構成の一例を表す図である。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(センサを有する温度制御装置)
2.変形例1(各部のレイアウトの一例)
3.変形例2(下着の例)
4.変形例3(表示面の例)
5.その他の変形例
<実施の形態>
(温度制御装置1の外観)
図1(A)~(G)は、本技術の一実施の形態に係る温度制御装置(温度制御装置1)の外観の一例を表している。この温度制御装置1は、例えば、名刺ケースと同程度の大きさであり、衣服のポケット(例えば、後述の図15Aのポケット70P)等に収容可能である。即ち、温度制御装置1は、使用者が身に着けて持ち歩くことが可能(ウエアラブル)な温度制御装置である。
図1(A)は正面1Aの構成、図1(B)は左側面1Bの構成、図1(D)は右側面1Dの構成、図1(E)は背面1Eの構成、図1(F)は平面1Fの構成、図1(G)は底面1Gの構成を各々表している。図1(C)は、右側面1Dの断面構成を表している。温度制御装置1は、後述のペルチェ素子(後述の図2のペルチェ素子11)等を覆う筐体20を有している。筐体20は、例えばシリコンまたは樹脂材料等により構成されている。樹脂材料としては、例えば、ABS樹脂(Acrylonitrile Butadiene Styrene共重合合成樹脂)およびPC(Poly Carbonate)樹脂等が挙げられる。
温度制御装置1の正面1Aおよび背面1Eの形状は矩形状である(図1(A),図1(E))。この矩形状の長辺に対応する温度制御装置1の側面(図1(B)の左側面1Bおよび図1(D)の右側面1D)は、緩やかに湾曲している。この湾曲形状は、例えば、使用者である人体の形状、特に、背中付近および首付近の形状の湾曲に沿っている。これにより、使用者の装着箇所に温度制御装置1が適切に当たり、効果的に使用者の装着箇所の冷却または温めを行うことができる。
(温度制御装置1の各部の構成)
図2~図4は、筐体20を外した状態の温度制御装置1の構成を表している。図2は、正面1A側の温度制御装置1の構成を表す斜視図である。図3は、背面1E側の温度制御装置1の平面構成を表している。図4は、底面1Gの温度制御装置1の平面構成を表している。温度制御装置1は、筐体20の内側に、例えば、ペルチェ素子11(温度変化素子)、放熱部材12、放熱部材センサ12S、ファン13、バッテリ14、回路基板15、環境センサ21S(第2センサ)および体表面センサ10S(第1センサ)を有している。なお、図1に示した温度制御装置1の外観と、図2~図4に示した温度制御装置1の外観とは若干異なっているが、温度制御装置1はいずれの外観を有していてもよく、これら以外の外観を有していてもよい。
ペルチェ素子11は、電流を流すことにより温度制御を行うものである(図2,図3)。例えば、温度制御装置1の正面1A側にペルチェ素子11の一方の主面側が配置され、背面1E側にペルチェ素子11の他方の主面側が配置されている。例えば、温度制御装置1が冷却動作を行うとき、ペルチェ素子11の一方の主面側が放熱側となり、他方の主面側が吸熱側となる。ペルチェ素子11は、例えば、シリコンにより保護されている。ペルチェ素子11は、例えば、―20℃~200℃程度の間で温度を調整することができる。ペルチェ素子11は、回路基板15に電気的に接続されており、回路基板15からの信号に応じて温度制御がなされるようになっている。
図5Aは、ファン13を外した状態の正面1Aの構成を表したものであり、図5Bは、図5Aに示した一部(部分Bb)の構成を拡大して表している。ペルチェ素子11の側面近傍には、ペルチェ素子センサ11S(第3センサ)が設けられており、このペルチェ素子センサ11Sとペルチェ素子11とは、熱伝導部材11Cにより接続されている。ペルチェ素子センサ11Sは、例えばペルチェ素子11の吸熱側の温度を測定するためのものであり、この測定温度に応じた信号が回路基板15に入力されるようになっている。熱伝導部材11Cは、例えば、シリコン,アクリル,グラファイトまたは銅箔等により構成されている。
放熱部材12は、ペルチェ素子11の一方を放熱するためのものであり、ペルチェ素子11の放熱側に配置されている(図2)。例えば、ペルチェ素子11の正面1A側は、放熱部材12で覆われている。放熱部材12は、例えば四角形状の平面形状を有する板状部材であり、アルミニウム(Al)または銅(Cu)等の放熱フィンにより構成されている。
例えば、放熱部材12の左側面1B側に放熱部材センサ12Sが取付られている(図2)。放熱部材センサ12Sは、放熱部材12の温度を測定するためのものであり、この測定温度に応じた信号が回路基板15に入力されるようになっている。
放熱部材12の近傍にファン13が配置されている(図2)。このファン13により、放熱部材12の周囲の換気がなされる。ファン13は、例えば、矩形の平面形状を有する温度制御装置1のうち、ペルチェ素子11および放熱部材12と長辺方向に隣り合う位置に配置されている。ファン13は、例えば温度制御装置1の正面1Aに略平行に配置されている。このファン13は、放熱部材12を冷却するためのものであり、例えば薄型形状を有していることが好ましい。薄型形状のファン13を用いることにより、温度制御装置1を薄型化することができる。
ファン13の正面1A側の筐体20には、複数の吸気口20Iが設けられている(図1,図2)。ファン13により、この吸気口20Iから外気が吸気され、放熱部材12に送風されるようになっている。例えば、正面1A側の筐体20には、凹部20Rが設けられている(図1)。凹部20Rは、例えば、一方の短辺に設けられている。この凹部20Rに、吸気口20Iが設けられている。例えば、ファン13と隣り合う部分(放熱部材12と反対側の部分)の筐体20は、ファン13の正面1A側の筐体20よりも背面1E側に配置されており、これらの間には段差が設けられている。この段差にも吸気口20Iが設けられていることが好ましい。これにより、仮に、ファン13の正面1A側の筐体20に設けられた吸気口20Iが衣服等に密着して十分な吸気が行えない場合にも、段差の吸気口20Iから吸気を行うことが可能となる。
筐体20の底面1Gには、排気口(排気口20E)が設けられている(図4)。この排気口20Eにより、ファン13から送られて放熱部材12を冷却した風が吹き出されるようになっている。
環境センサ21Sは、例えば、吸気口20I近傍に配置されており、環境センサ21Sの一部は筐体20から露出されている(図2)。筐体20から露出された部分の環境センサ21Sは、防水シート(図示せず)に覆われている。この防水シートは、空気を透過させるようになっている。環境センサ21Sは、温度制御装置1が配置された環境の温度および湿度を測定するためのものであり、この測定温度および測定湿度に応じた信号が回路基板15に入力されるようになっている。温度制御装置1が、例えば、後述のように下着のポケット(後述の図15A,図15Bのポケット70P)に収容されるとき、環境センサ21Sは衣服内(使用者の体表面と衣服との間)の温度および湿度を測定する。環境センサ21Sは、少なくとも温度制御装置1が配置された環境の温度を測定可能であればよい。
ファン13の背面1E側には、例えば、バッテリ14が設けられている(図2,図3)。このバッテリ14は、ペルチェ素子11、ファン13および回路基板15等に電源電圧を供給するためのものであり、ペルチェ素子11、ファン13および回路基板15等に電気的に接続されている。バッテリ14は、例えば矩形の平面形状を有している。
体表面センサ10Sは、例えば、バッテリ14の背面1E側に配置されている(図3)。この体表面センサ10Sは、使用者の体表面近傍の温度および湿度を測定するためのものであり、この測定温度および測定湿度に応じた信号が回路基板15に入力されるようになっている。体表面センサ10Sは、防水シート(図示せず)に覆われていてもよい。体表面センサ10Sは、例えば、回路基板15に重ならない位置に配置されている。体表面センサ10Sは、少なくとも使用者の体表面の温度を測定可能であればよい。
バッテリ14に電気的に接続された回路基板15は、例えば、バッテリ14よりも、更に背面1E側に配置されている(図2,図3)。この回路基板15は、放熱部材センサ12Sおよび環境センサ21Sおよび体表面センサ10S等のセンサ群から入力された信号に応じてペルチェ素子11およびファン13に駆動信号を送るようになっている。回路基板15は、例えば、バッテリ14よりも小さい矩形状であり、バッテリ14に重なって配置されている。
回路基板15には、例えば、無線通信部15Bが搭載されている(図3)。無線通信部15Bは、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)により構成されている。回路基板15に無線通信部15Bを搭載することにより、温度制御装置1と、温度制御装置1とは別のウエアラブル機器(後述の図6のウエアラブル機器50)との間で無線通信を行うことが可能となる。
(温度制御装置1の温度制御方法)
図6は、温度制御装置1の温度制御の方法について説明するためのブロック図である。
温度制御装置1は、例えば、温度可変部TV、インターフェース部IF、センサ群Sg、メモリ部Meおよび制御部Crを含んでいる。
温度可変部TVは、ペルチェ素子11等により構成されている。温度可変部TVは、制御部Crからの信号に応じて温度が調整されるようになっている。
インターフェース部IFは、例えばボタン等により構成されており、インターフェース部IFを介して、使用者は温度設定を行うことが可能となっている。例えば使用者は、インターフェース部IFにより、温め方向に5段階、冷却方向に5段階の温度設定を行うことが可能となっている。この使用者による設定温度は、制御部Crに入力されるようになっている。また、使用者はインターフェース部IFを介して温度制御装置1の動作モードの選択が行えるようになっていてもよい。温度制御装置1の動作モードは、例えば、スタンダードモード、肌エステモードおよびランニングモード等から選択可能になっている。スタンダードモードは、通勤および通学等の一般的な生活環境において快適に過ごすための温度制御を行うものである。肌エステモードは、肌状態の改善を目的としたものであり、一定時間、自動的に温めおよび冷却を繰り返すようになっている。例えば、このとき、センサ群Sg(体表面センサ10S)により肌湿度を測定し、このデータを記録することにより、肌状態の改善を確認することができる。ランニングモードは、スタンダードモードの温度制御閾値を、ランニング状態に適応させたものである。これらの動作モードは一例であり、使用者は、他の動作モードから選択可能になっていてもよい。
センサ群Sgは、例えば、ペルチェ素子センサ11S、放熱部材センサ12S、体表面センサ10S、環境センサ21Sに加えて、加速度センサSA(第4センサ)およびガスセンサSGを含んでいる。加速度センサSAは、温度制御装置1の移動の速度の変化(加速度)を測定するためのものである。加速度センサSAの測定値により、例えば、歩行状態等の使用者の動作状態を予測することが可能となる。ガスセンサSGは、例えば、外気中の揮発性有機化合物(VOCs:Volatile Organic Compounds)、PM2.5および二酸化炭素(CO2)等の濃度を測定するためのものである。ガスセンサSGは、使用者の体表面の体臭成分等を測定するためのものであってもよい。このセンサ群Sgのセンサ各々の測定値に応じた信号が、制御部Crに入力されるようになっている。
メモリ部Meは、例えば、NAND型フラッシュメモリまたはNOR型フラッシュメモリ等により構成されている。このメモリ部Meには、温度可変部TV、インターフェース部IFおよびセンサ群Sgから制御部Crに入力されたデータの履歴(ログ)が記録されるようになっている。また、このデータの履歴に基づいて、制御部Crは使用者各々の生理的な特徴および生活習慣等に合わせた温度制御を学習することができるようになっている。即ち、温度制御装置1にメモリ部Meを設けることにより、使用者各々に、より適した温度制御を行うことが可能となる。
制御部Crは、例えば回路基板15により構成されている。この制御部Crは、インターフェース部IFから入力された設定温度およびセンサ群Sgから入力される信号に応じて、温度可変部TVおよびファン13を駆動させるようになっている。これにより、温度可変部TVの温度制御がなされる。
温度制御装置1は、例えば、無線通信部15B(図3)により、温度制御装置1とは別のウエアラブル機器50との間で、データの送受信が可能になっていてもよい。ウエアラブル機器50は、例えば、スマートフォンおよびスマートウォッチ等である。例えば、使用者がウエアラブル機器50から温度設定を行い、この設定温度が温度制御装置1の制御部Crに入力されるようになっていてもよい。使用者は、ウエアラブル機器50から動作モードの選択を行い、この動作モードが温度制御装置1の制御部Crに入力されるようになっていてもよい。また、温度可変部TV、センサ群Sgおよびインターフェース部IFから制御部Crに入力されたリアルタイムのデータおよびその履歴が、ウエアラブル機器50に送信されるようになっていてもよい。制御部Crの機能の一部をウエアラブル機器50が担っていてもよい。ウエアラブル機器50は、温度制御装置1から送られるデータの履歴を分析して、各使用者に適した温度制御装置1の使用方法および使用形態等の提案をするようにしてもよい。ウエアラブル機器50は、温度制御装置1から送られるデータの履歴を分析するとともに各使用者に適した温度制御を学習し、温度制御装置1の制御アルゴリズムを更新するようにしてもよい。
図7は、ウエアラブル機器50の表示面(表示面50A)の一例を表している。表示面50Aには、例えば、センサ群Sgで測定されたリアルタイムのデータが表示される現状表示部RLと、センサ群Sgで測定されたデータの履歴が表示される統計表示部SLと、使用者による設定温度が表示される温度設定表示部TSとが設けられている。
図8A~図8Cは、現状表示部RLおよび統計表示部SLの具体的な例を表している。例えば、図8Aに示したように、体表面センサ10Sで測定された温度および湿度と、環境センサ21Sで測定された温度および湿度とを現状表示部RLおよび統計表示部SLに示すようにしてもよい。図8Bに示したように、例えば、体表面センサ10Sで測定された湿度から推定される発汗量のレベルを現状表示部RLおよび統計表示部SLに示すようにしてもよい。発汗量の推定は、例えば、体表面センサ10Sで測定された湿度の変化の傾きから求めることができる。図8Cに示したように、例えば、ガスセンサGSで測定された使用者の体表面の体臭成分のレベルを現状表示部RLおよび統計表示部SLに示すようにしてもよい。
図9は、温度制御装置1の温度制御の方法の一例について説明するための流れ図である。以下では、この流れ図とともに、使用者が温度25℃、湿度50%の室内から、温度32℃、湿度80%の屋外に移動した状況の例を用いて温度制御の方法について説明する。
まず、制御部Crはトリガの検出を行う(ステップS1)。このトリガの検出は、例えば所定のパラメータの変化によりなされる。所定のパラメータの変化とは、例えば、使用者による設定温度の変化、環境センサ21Sにより測定される外気の温度および湿度の変化、体表面センサ10Sにより測定される体表面の温度および湿度の変化、あるいは、加速度センサSAにより測定される使用者の行動の変化等である。
トリガを検出した後、制御部Crは、使用者が温度制御装置1を装着しているか否かを判断する(ステップS2)。例えば、使用者が温度制御装置1をバッグに収納している状態など、使用者が温度制御装置1を身に着けていない状態の時には、制御部Crは温度可変部TVを駆動させないようになっている。これにより、省電力化がなされ、バッテリ14の使用可能時間を延ばすことができる。
制御部Crは、例えば、体表面センサ10Sで測定された温度と環境センサ21Sで測定された温度との差、および、体表面センサ10Sで測定された湿度と環境センサ21Sで測定された湿度との差から、使用者が温度制御装置1を装着しているか否かを判断する。
図10は、使用者が温度制御装置1を装着しているときの体表面センサ10Sおよび環境センサ21Sの時間変化の一例を表している。使用者が、温度制御装置1を装着しているときには、体表面センサ10Sで測定された温度と環境センサ21Sで測定された温度との差、および、体表面センサ10Sで測定された湿度と環境センサ21Sで測定された湿度との差が大きくなる。一方、使用者が温度制御装置1を身に着けていない時には、体表面センサ10Sで測定された温度と環境センサ21Sで測定された温度との差、および、体表面センサ10Sで測定された湿度と環境センサ21Sで測定された湿度との差が小さくなる。
制御部Crは、使用者が温度制御装置1を装着していると判断した後、温度可変部TVの温度制御が必要か否かを判断する(ステップS3)。例えば、制御部Crは、体表面センサ10Sおよび環境センサ21Sで測定された温度と湿度とから温度可変部TVの温度制御が必要か否かを判断する。制御部Crは、例えば、体表面センサ10Sおよび環境センサ21S等で測定された温度および湿度から、使用者の発汗量、衣服内の快適性または不快指数等を推定する。
図11は、衣服内の快適性を表す指標の一例であり、図12は、不快指数と体感との関係の一例である。例えば、環境センサ21Sで測定された温度が34℃、湿度が80%程度であるとき、制御部Crは使用者の衣服内が不快状態であると推定する。制御部Crは、衣服内快適性が不快状態または全く不快状態であると推定したとき、温度可変部TVの温度制御が必要であると判断する。制御部Crは、体表面センサ10Sで測定された湿度から推定される使用者の発汗量が閾値を超えたとき、温度可変部TVの温度制御が必要であると判断してもよい。制御部Crは、環境センサ21Sで測定された温度および湿度から推定される不快指数が、60以下または75以上であるとき、温度可変部TVの温度制御が必要であると判断してもよい。例えば、環境センサ21Sで測定された温度をT(℃)、湿度をH(%)としたとき、不快指数Sは以下の式(1)により求めることができる。

S=0.81T+0.01H(0.99T-14.3)+46.3・・・・・(1)
制御部Crが、温度可変部TVの温度制御が不要であると判断したとき、制御部Crは温度可変部TVを駆動させないようになっている。
制御部Crは、温度可変部TVの温度制御が必要であると判断したとき、温度可変部TVの温度制御を行う(ステップS4)。制御部Crは、例えば、所定のパラメータを、温度可変部TVの温度設定に対応させる設定テーブルを有しており、この設定テーブルに基づいて温度可変部TVの温度制御を行うようになっている。所定のパラメータとは、例えば、使用者により入力される温度設定、使用者の衣服内の快適性、使用者の発汗量、不快指数および使用者の行動等である。即ち、制御部Crは、インターフェース部IFまたはウエアラブル機器50から入力された信号およびセンサ群Sgから入力された信号に基づいて、温度可変部TVに駆動信号を送信する。
図13は、使用者の移動による外気の温度変化と、ペルチェ素子11(温度可変部TV)の温度設定との関係の一例を表している。使用者が温度制御装置1を装着した状態で、温度25℃の室内から温度32℃の屋外に出たとき、制御部Crはペルチェ素子11に駆動信号を送信する。この駆動信号により、ペルチェ素子11に所定量の電流が流れ、ペルチェ素子11の温度が低下する。制御部Crは、ペルチェ素子11にこのような駆動信号を送信するとともに、ファン13を駆動させる。例えば、使用者がインターフェース部IFまたはウエアラブル機器50により、冷却方向に3段階目の温度設定を行っているとき、制御部Crはペルチェ素子11の温度を20℃に調整する。使用者がインターフェース部IFまたはウエアラブル機器50により、冷却方向に2段階目の温度設定を行っているとき、制御部Crはペルチェ素子11の温度を23℃に調整する。
ペルチェ素子センサ11Sおよび放熱部材センサ12Sは、ペルチェ素子11および放熱部材12の温度を測定し、この測定値に応じた信号を制御部Crに入力する。制御部Crでは、このペルチェ素子センサ11Sおよび放熱部材センサ12Sから入力された信号により、ペルチェ素子11の温度が目的の温度(例えば、図13の20℃または23℃)に達しているかを判断する。ペルチェ素子11の温度が目的の温度に達していない場合には、制御部Crはペルチェ素子11に流す電流量の調整を行う。
制御部Crは、温度可変部TVの温度制御が必要であると判断している間(例えば、図13の使用者が気温32℃の屋外にいる間)、ペルチェ素子11の駆動電流量を変化させるようにしてもよい。例えば、ペルチェ素子11の駆動電流量を大きくした後、小さくする。この変化を繰り返すようにしてもよい。これにより、温度のゆらぎ効果が生じ、使用者の快適性を高めることができる。また、温度制御装置1の消費電力量を抑えることも可能となる。
制御部Crは、使用者がインターフェース部IFまたはウエアラブル機器50により、温度設定を変更したとき、判定閾値および上記設定テーブルの補正を行う(ステップS6)。例えば、使用者が冷却方向に3段階目から5段階目へと温度設定を変更したとき、温度制御が必要か否か(ステップS3)の判定閾値を緩和するとともに、設定テーブルをオフセット調節してペルチェ素子11の設定温度を低くする。
温度制御装置1では、例えば、上記のようにして温度制御がなされる。
図14は、温度制御装置1の通信状態の一例を表している。温度制御装置1は、例えば、サーバ60との間での信号の送受信が可能となっていてもよい。例えば、温度制御装置1は、無線通信部15Bによりウエアラブル機器50とデータの送受信を行い、このウエアラブル機器50とサーバ60とはインターネットを介してデータの送受信を行う。例えば、温度可変部TV、センサ群Sgおよびインターフェース部IFから制御部Crに入力されたデータの履歴が、温度制御装置1からウエアラブル機器50を介してサーバ60に送信されるようになっている。このデータの履歴は、例えば、サーバ60で各アカウントに紐づけて保存および管理される。サーバ60は、このデータの履歴を分析して、各使用者に適した温度制御装置1の使用方法および使用形態等の提案をするようにしてもよい。あるいは、複数のウエアラブル機器50から送られるデータの履歴を例えば、使用者の性別、年齢、居住地等の様々な側面から分析し、各使用者に適した温度制御装置1の使用方法および使用形態等の提案をするようにしてもよい。サーバ60は、温度制御装置1またはウエアラブル機器50から送られるデータの履歴を分析するとともに各使用者に適した温度制御を学習し、温度制御装置1の制御アルゴリズムを更新するようにしてもよい。
(温度制御装置1の使用方法)
使用者は、温度制御装置1のインターフェース部IFまたはウエアラブル機器50により、予め温度設定(例えば、冷却方向に5段階および温め方向に5段階)を選択しておく。使用者は、例えば、衣服のポケットに電源を入れた状態の温度制御装置1を収容する。
図15Aおよび図15Bは、温度制御装置1を収容するポケット(ポケット70P)が設けられた下着(下着70)の構成を模式的に表している。図15Aは、下着70の胸側を表し、図15Bは下着70の背側を表す。この下着70は、温度制御装置1の効果を高める素材により形成されていることが好ましい。例えば、下着70はポリエステル等により構成されており、高い通気性または高い気密性を有している。下着70は、使用者が着用したときに、頸椎近傍に配置される位置にポケット70Pを有している。即ち、下着70の首回りにポケット70Pが設けられている。ポケット70Pは、使用者の肌との接触面側(使用者の体表面側)に設けられていてもよく(図15A)、使用者の肌との非接触面側(使用者の体表面と反対側)に設けられていてもよい(図15B)。ポケット70Pの深さは、例えば、温度制御装置1の長辺の大きさと同程度であり、ポケット70P内に温度制御装置1が収容されるようになっている。
吸気口20I(図2)からの外気の吸気および排気口20E(図4)からの排気を効率よく行うため、温度制御装置1が収容されるポケット70P近傍には、通気孔が設けられていることが好ましい。ポケット70P近傍は、例えば、下着70の他の部分よりも織目が粗くなっている。また、ポケット70Pの体表面側には、穴(例えば、後述の図16A,図16Bの穴70A)があいていてもよい。この穴を介して温度制御装置1が直接使用者の肌に触れるため、使用者が温度制御装置1の冷却効果あるいは温め効果を体感しやすくなる。よって、使用者の快適性を高めることができる。
例えば、使用者が温度25℃、湿度50%の室内から温度32℃、湿度80%の屋外に徒歩で出たとき、温度制御装置1の制御部Crは、温度可変部TVの温度制御が必要であると判断し(図9のステップS3)、温度可変部TV(ペルチェ素子11)に20℃への温度調整を行うことを指示する(図13参照)。これにより、ペルチェ素子11およびファン13が駆動される。即ち、温度制御装置1が20℃に冷却され、使用者の頸椎近傍の肌に冷却された温度制御装置1が触れる。
図16は、温度制御装置1が使用者の身体Bを冷却(20℃)し、あるいは温める(例えば、45℃~50℃)とともに、温度制御装置1が風Aを送るときの様子を模式的に表している。身体Bは、例えば、頸椎近傍である。例えば、温度制御装置1専用の下着70のポケット70Pに温度制御装置1を収容することにより、簡便に使用者の脊椎近傍の身体Bを冷却する、または温めることが可能となる。このとき、例えば、底面1Gをポケット70Pの底面側に配置する。温度制御された温度制御装置1は、ポケット70Pの身体B側に設けられた穴70Aにより使用者の脊椎近傍の肌(身体B)に触れる。換言すれば、温度制御装置1は、身体Bに接触する接触部分Cを有している。この温度制御装置1の接触部分Cが、使用者の身体Bの冷却または温めを行う。
例えば、使用者の頸椎近傍を温度制御装置1が直接冷却することにより、高温環境下であっても、急激な血管拡張および血圧低下が抑えられる。したがって、身体Bからの汗のふきだしを抑え、また、頭の温度上昇を抑えることができる。これにより、高温環境下であっても、使用者は快適に過ごすことができる。
また、使用者の身体Bからの汗は、下着70の繊維構造で生じる毛管現象により微細化される。この微細化された汗は、温度制御装置1から送られる風Aにより効果的に蒸散される。したがって、汗が身体Bとシャツ71との間にこもりにくくなり、使用者の快適性を高めることができる。
例えば、使用者の頸椎近傍を温度制御装置1が直接温めることにより、低温環境下であっても、使用者は快適に過ごすことができる。
このように温度制御装置1が使用者を冷却し、あるいは温めるとき、ペルチェ素子11は、例えば駆動電流量を変化させ、使用者に温度のゆらぎ効果を与えるようにしてもよい。これにより、使用者の快適性をより高めることができる。センサ群Sgおよびインターフェース部IFのデータの履歴は、メモリ部Me、ウエアラブル機器50またはサーバ60に保存される。このデータの履歴により、温度制御装置1は使用者の生理特性等を学習し、使用者各々に適した温度制御装置1の使用方法等を実施および提案することができる。
例えば、使用者が温度32℃、湿度80%の屋外から温度25℃、湿度50%の電車に徒歩で移動すると、温度制御装置1の制御部Crは、温度可変部TVの温度制御が不要であると判断し(図9のステップS3)、温度可変部TV(ペルチェ素子11)をオフする。このように、制御部Crが温度可変部TVの温度制御の要否を判断して、自動的に温度可変部TVのオンオフが行われることにより、省電力化がなされる。
図17は、図16に示した温度制御装置1の使用方法の他の例を表している。このように、温度制御装置1の平面1Fをポケット70Pの底面側に配置するようにしてもよい。
(作用・効果)
本実施の形態の温度制御装置1では、環境センサ21Sおよび体表面センサ10S等で測定された温度および湿度が制御部Crに入力されるので、環境センサ21Sおよび体表面センサ10S等で測定された温度および湿度に応じてペルチェ素子11の温度制御がなされる。よって、より状況に応じた温度制御を行うことが可能となる。
例えば、保温性または通気性等の機能を高めた機能性衣料の開発が進められている。しかし、機能性衣料では状況に応じた温度制御を行うことができない。
また、工場での作業者および屋外工事の従事者等は空調服を使用することもある。しかし、この空調服は、工場での作業および屋外工事等の用途を想定して開発されたものであり、普段の生活での扱いは困難である。
これに対し、温度制御装置1は、環境センサ21Sおよび体表面センサ10S等を有しているので、これらのセンサ群Sgで測定された温度および湿度等に応じてペルチェ素子11の温度を制御することができる。具体的には、使用者にとって温度制御が必要な状況なのか、どの程度の温度設定が適しているのか等を制御部Crが判断する。よって、使用者が置かれた状況に応じた温度制御を行うことが可能となる。
特に、発汗作用および温冷感等は、人間の生理特性に基づいており、各使用者により大きく異なる。温度制御装置1では、メモリ部Me、ウエアラブル機器50またはサーバ60等が、インターフェース部IFおよびセンサ群Sg等のデータを学習し、この結果に応じて温度制御の方法が補正されるので、使用者各々に適した温度制御を行うことが可能となる。
また、センサ群Sgで測定された測定値により、制御部Crは各使用者が置かれた状況を推定することができる。したがって、温度制御装置1では、例えば、通勤時の温度制御の方法、発熱時の温度制御の方法および熱中症予防の際の温度制御の方法等を互いに変えることが可能となる。ウエアラブル機器50またはサーバ60等が、状況に応じて、使用者に温度制御装置1の使用方法(例えば、冷却する身体の部位等)を提案するようにしてもよい。
更に、温度制御装置1は、例えば下着70のポケット70P(図15A,図15B参照)等に収容可能であり、幅広い年齢層の使用者が容易に身に付けることができる。即ち、使用者は、通勤等の普段の生活で、気軽に温度制御装置1を使用することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、環境センサ21Sおよび体表面センサ10S等で測定された温度および湿度等を制御部Crに入力するようにしたので、より状況に応じた温度制御を行うことが可能となる。よって、より使用者の快適性を高めることが可能となる。
また、温度制御装置1は、例えば名刺ケースと同程度の大きさであり、下着70のポケット70Pに収容可能である。したがって、使用者が、ファッション性を損ねることなく身に付けることができる。
<変形例1>
上記図2には温度制御装置1の正面1A側の構成の一例、上記図3には、背面1E側の構成の一例を各々図示したが、温度制御装置1の構成はこれに限られない。
図18A,図18Bに温度制御装置1の構成の他の例を表す。図18Aは、温度制御装置1の背面1E側の構成、図18Bは正面1A側の構成を各々表している。このようにバッテリ14等の部品の小型化等により、ファン13の背面1E側に他の部品を設けないようにすることも可能である。このように、ファン13の背面1E側に間隙を確保しておくことにより、吸気効率を向上させることが可能となる。
<変形例2>
上記図15Aには、温度制御装置1の長辺の大きさと同程度の深さを有するポケット70Pを図示したが、ポケット70Pの形状はこれに限られない。
図19A,図19Bに、他の形状を有するポケット(ポケット70PH)の一例を表す。図19Aは下着70の胸側を表し、図19Bは下着70の背側を表す。このポケット70PHは、例えば、使用者の肌との接触面側に設けられている。ポケット70PHの深さは、例えば、温度制御装置1の長辺の大きさの半分程度であり、ポケット70PHから温度制御装置1の一部が露出されるようになっている。例えば、この下着70の背側には、穴(穴70AH)が設けられている。この穴70AHは、温度制御装置1の吸気効率を向上させるためのものであり、ポケット70PHの一部に対応する位置に配置されている。
図20は、この下着70のポケット70PHに温度制御装置1を収容したときの状態を模式的に表している。このとき、例えば、平面1Fをポケット70Pの底面側に配置する。筐体20の凹部20Rに設けられた吸気口20Iに対向する位置に、下着70の穴70AHが配置されている。ポケット70PHから露出された部分の温度制御装置1と身体Bとの間には、例えば、シリコンシート81が設けられており、シリコンシート81により、温度制御装置1が身体Bに密着するようになっている。ここでは、ポケット70PHから露出された部分の温度制御装置1が身体Bに密着するので、温度制御装置1と身体Bとの接触部分(接触部分C)を形成するための穴(穴70A)が不要となる。これにより、下着70のコストを抑えることが可能となる。
ポケット70PHには、平面1Fを底面側に配置して温度制御装置1を収容することが好ましい。これにより、底面1Gをポケット70PHの底面側に配置する場合(図16参照)に比べて、ペルチェ素子11が使用者の頸椎により近く設けられるので、使用者の冷感が強められる。また、身体Bからの汗のふきだしを、より効果的に抑えることが可能となる。
また、下着70に設けられた穴70AHは、吸気口20Iからの吸気効率を向上させることができる。これにより、効率よく、上向き(背中から頸椎に向かう方向)の風Aを発生させることができる。
<変形例3>
上記図7には、温度制御装置1の表示面50Aに現状表示部RL、統計表示部SLおよび温度設定表示部TSを表示する例を示したが、表示面50Aに表示する内容およびそのデザイン等はこれに限られない。
図21に、表示面50Aの他の例を表す。この表示面50Aには、例えば、現状表示部RL、モード選択部MSおよび温度設定表示部TSが表示されている。即ち、表示面50Aに設けられたモード選択部MSにより、温度制御装置1の動作モードを選択できるようになっていてもよい。
例えば、モード選択部MSには、AUTOボタン、風量ボタンおよびMYボタンが設けられている。AUTOボタンは、例えば、トグルによりON/OFFの切り替えが行われるようになっている。例えば、AUTOボタンをONにすることにより、上記スタンダードモードが選択されるようになっている。即ち、AUTOボタンをONすることにより、通勤および通学等の一般的な生活環境を想定したうえで、使用者が快適性を感じられるように、ペルチェ素子11の温度が自動調整される。
図22は、風量ボタンを選択した後に表示される表示面50Aを表している。例えば、風量ボタンを選択することにより、温度制御装置1から送られる風A(図16等参照)の強さを選択することができるようになっている。例えば、風Aの強さは、標準段階、中段階および中段階および強段階の3段階から選択できるようになっている。標準段階は、デフォルト設定の強さである。例えば、中段階では、標準段階よりも強い風Aが発生し、強段階では、中段階よりも更に強い風Aが発生するようになっている。例えば、風Aの強さの設定は、スタンダードモードの選択時にも行えるようになっており、使用者の好みに合わせて風Aの強さを設定することにより、使用者の快適性をより向上させることが可能となる。また、風Aの強さを使用者の好みに合わせて設定した後、使用者は温度制御装置1をハンディ扇風機として使用してもよい。
図23は、MYボタンを選択した後に表示される表示面50Aを表している。例えば、MYボタンを選択することにより、使用者は温度設定と時間間隔の設定とを行うことができるようになっている。例えば、比較的高い温度と比較的低い温度との2値の温度を設定した後、この2値の温度を持続する時間を各々設定する。これにより、温度制御装置1による温めおよび冷却が一定の時間間隔で繰り返されるようになる。このようなMYボタンの設定は、例えば、肌の温感ケアおよび冷感ケアを交互に繰り返す美容法の一つとして使用するようにしてもよい。あるいは、比較的高い温度または比較的低い温度のどちらか一方のみの温度を設定した後、この温度の持続時間を設定するようにしてもよい。例えば、温度制御装置1による冷却と、冷却の中止(常温状態)とを一定間隔で繰り返すことにより、眠気覚ましとして使用するようにしてもよい。あるいは、比較的低い温度と、更に低い温度との2値の温度を設定した後、この2値の温度を持続する時間を各々設定することも可能である。これにより、温度制御装置1による冷却が、一定の強弱で繰り返されるようになる。このようなMYボタンの設定は、例えば、簡易的なアイシングの一つとして使用するようにしてもよい。
例えば、MYボタンの設定画面は、SNS(Social Networking Service)の画面に簡単に切り替えられるようになっており、使用者はSNSでシェアされた他の使用者の設定を真似て設定することができる。あるいは、MYボタンの設定画面自体が、SNSでシェア可能になっていてもよい。
<その他の変形例>
上記実施の形態では、温度制御装置1を下着70のポケット70Pに収容する例を説明したが、温度制御装置1は、他の衣服のポケット(例えば、後述の図24A,図24Bのポケット72P,73P)に収容するようにしてもよく、あるいは、取付補助具(後述の図25のストラップ80)に取り付けるようにしてもよい。あるいは、使用者が温度制御装置1を手に持ち、冷却または温めを行いたい部位に当てるようにしてもよい。
図24Aおよび図24Bは、使用者が下着の上に身に付けるTシャツ72およびズボン73の構成の一例を表している。温度制御装置1は、このTシャツ72の胸近傍に設けられたポケット72Pまたはズボン73のウエスト近傍に設けられたポケット73P等に収容するようにしてもよい。温度制御装置1は、使用者が普段見に着けているあらゆる衣服のポケットに収容可能である。
図25は、温度制御装置1が取り付けられたストラップ80の構成の一例を表している。このストラップ80には、使用者の首元に当たる部分に取付部80Aが設けられており、この取付部80Aに温度制御装置1が取り付けられている。このように、ストラップ形状の取付補助具を用いることにより、使用者は簡便に頸椎近傍の冷却または温めを行うことができる。
上記実施の形態では、主に、使用者の頸椎近傍に温度制御装置1を装着する場合について説明したが、各使用者の生理特性および使用目的等によって、温度制御装置1を装着する身体の部位を選択すればよい。例えば、衣類のポケットの配置場所および取付補助具の形態等を選択することにより、温度制御装置1を配置する身体の部位を容易に変更することができる。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態等において例示した温度制御装置1の構成要素および配置等は、あくまで一例であり、全ての構成要素を備える必要はなく、また、他の構成要素を更に備えていてもよい。
また、上記実施の形態等では、本技術の温度変化素子の一具体例として、ペルチェ素子11を挙げて説明したが、温度変化素子は他のものにより構成されていてもよい。
また、上記実施の形態等では、温度制御装置1の温度が状況等に応じて自動的に制御される例について説明したが、温度制御装置1は、状況に依らず、設定値に応じた一定の温度調整を行ってもよい。
また、上記実施の形態等では、温度制御装置1の使用例として、人が見に付ける例を説明したが、温度制御装置1は、例えば、飲み物等の物の冷却または温めを行ってもよい。あるいは、温度制御装置1により、スマートフォン等の冷却を行うことも可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であってこれに限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は、以下のような構成も可能である。以下の構成を有する本技術の温度制御装置、衣服および取付補助具によれば、第1センサで測定された温度を制御部に入力するようにしたので、より状況に応じた温度制御を行うことが可能となる。よって、より使用者の快適性を高めることが可能となる。
(1)
少なくとも温度を測定する第1センサと、
前記第1センサで測定された温度が入力される制御部と、
前記制御部に電気的に接続された温度変化素子と、
前記温度変化素子の一方の側に設けられた放熱部材と、
前記放熱部材の周囲の換気を行うファンと、
前記第1センサ、前記制御部、前記温度変化素子、前記放熱部材および前記ファンを内側に有する筐体とを備え、
前記筐体は、前記ファンと対向する側、且つ、前記ファンと隣り合う部分に段差を形成する凹部を有し、前記段差に複数の吸気口が設けられている
温度制御装置。
(2)
更に、前記制御部、前記温度変化素子および前記ファンに電源電圧を供給するバッテリを有する
前記(1)に記載の温度制御装置。
(3)
前記第1センサは、前記温度および湿度を測定する
前記(1)または(2)に記載の温度制御装置。
(4)
前記第1センサは、当該温度制御装置の使用者の体表面近傍の前記温度および前記湿度を測定する
前記(3)に記載の温度制御装置。
(5)
更に、当該温度制御装置が配置された環境の温度および湿度を測定する第2センサを有する
前記(4)に記載の温度制御装置。
(6)
更に、前記温度変化素子の温度を測定する第3センサを有する
前記(5)に記載の温度制御装置。
(7)
前記制御部は、少なくとも、予め入力された温度の設定値と、前記第1センサで測定された前記温度および前記湿度と、前記第2センサで測定された前記温度および前記湿度と、前記第3センサで測定された温度とに基づいて、前記温度変化素子の温度を制御するように構成されている
前記(6)に記載の温度制御装置。
(8)
更に、当該温度制御装置の加速度を測定し、測定した前記加速度が前記制御部に入力される第4センサを有し、
前記制御部は、更に、前記第4センサで測定された前記加速度に基づいて前記温度変化素子の温度を制御するように構成されている
前記(7)に記載の温度制御装置。
(9)
前記制御部の信号に基づいて前記温度が制御される間、前記温度変化素子に流れる電流量が変化するように構成されている
前記(1)ないし(8)のうちいずれか1つに記載の温度制御装置。
(10)
前記制御部には、ウエアラブル機器との間でデータの送受信が可能な無線通信部が設けられている
前記(1)ないし(9)のうちいずれか1つに記載の温度制御装置。
(11)
前記温度変化素子は、ペルチェ素子により構成されている
前記(1)ないし(10)のうちいずれか1つに記載の温度制御装置。
(12)
湾曲した側面形状を有する
前記(1)ないし(11)のうちいずれか1つに記載の温度制御装置。
(13)
温度制御装置を収容するポケットが設けられ、
前記温度制御装置は、
少なくとも温度を測定するセンサと、
前記センサで測定された温度が入力される制御部と、
前記制御部に電気的に接続された温度変化素子と、
前記温度変化素子の一方の側に設けられた放熱部材と、
前記放熱部材の周囲の換気を行うファンと、
記センサ、前記制御部、前記温度変化素子、前記放熱部材および前記ファンを内側に有する筐体とを備え、
前記筐体は、前記ファンと対向する側、且つ、前記ファンと隣り合う部分に段差を形成する凹部を有し、前記段差に複数の吸気口が設けられている
衣服。
(14)
前記ポケットは、使用者の体表面側に設けられている
前記(13)に記載の衣服。
(15)
前記ポケットは、使用者の体表面と反対側に設けられている
前記(13)に記載の衣服。
(16)
温度制御装置の取付部を有し、
前記温度制御装置は、
少なくとも温度を測定するセンサと、
前記センサで測定された温度が入力される制御部と、
前記制御部に電気的に接続された温度変化素子と、
前記温度変化素子の一方の側に設けられた放熱部材と、
前記放熱部材の周囲の換気を行うファンと、
記センサ、前記制御部、前記温度変化素子、前記放熱部材および前記ファンを内側に有する筐体とを備え、
前記筐体は、前記ファンと対向する側、且つ、前記ファンと隣り合う部分に段差を形成する凹部を有し、前記段差に複数の吸気口が設けられている
取付補助具。
(17)
ストラップ形状を有する
前記(16)に記載の取付補助具。
本出願は、日本国特許庁において2018年9月26日に出願された日本特許出願番号第2018-180159号および2019年5月16日に出願された日本特許出願番号第2019-93020号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願の全ての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (17)

  1. 少なくとも温度を測定する第1センサと、
    前記第1センサで測定された温度が入力される制御部と、
    前記制御部に電気的に接続された温度変化素子と、
    前記温度変化素子の一方の側に設けられた放熱部材と、
    前記放熱部材の周囲の換気を行うファンと、
    前記第1センサ、前記制御部、前記温度変化素子、前記放熱部材および前記ファンを内側に有する筐体とを備え、
    前記筐体は、前記ファンと対向する側、且つ、前記ファンと隣り合う部分に段差を形成する凹部を有し、前記段差に複数の吸気口が設けられている
    温度制御装置。
  2. 更に、前記制御部、前記温度変化素子および前記ファンに電源電圧を供給するバッテリを有する
    請求項1に記載の温度制御装置。
  3. 前記第1センサは、前記温度および湿度を測定する
    請求項1に記載の温度制御装置。
  4. 前記第1センサは、当該温度制御装置の使用者の体表面近傍の前記温度および前記湿度を測定する
    請求項3に記載の温度制御装置。
  5. 更に、当該温度制御装置が配置された環境の温度および湿度を測定する第2センサを有する
    請求項4に記載の温度制御装置。
  6. 更に、前記温度変化素子の温度を測定する第3センサを有する
    請求項5に記載の温度制御装置。
  7. 前記制御部は、少なくとも、予め入力された温度の設定値と、前記第1センサで測定された前記温度および前記湿度と、前記第2センサで測定された前記温度および前記湿度と、前記第3センサで測定された温度とに基づいて、前記温度変化素子の温度を制御するように構成されている
    請求項6に記載の温度制御装置。
  8. 更に、当該温度制御装置の加速度を測定し、測定した前記加速度が前記制御部に入力される第4センサを有し、
    前記制御部は、更に、前記第4センサで測定された前記加速度に基づいて前記温度変化素子の温度を制御するように構成されている
    請求項7に記載の温度制御装置。
  9. 前記制御部の信号に基づいて前記温度が制御される間、前記温度変化素子に流れる電流量が変化するように構成されている
    請求項1に記載の温度制御装置。
  10. 前記制御部には、ウエアラブル機器との間でデータの送受信が可能な無線通信部が設けられている
    請求項1に記載の温度制御装置。
  11. 前記温度変化素子は、ペルチェ素子により構成されている
    請求項1に記載の温度制御装置。
  12. 湾曲した側面形状を有する
    請求項1に記載の温度制御装置。
  13. 温度制御装置を収容するポケットが設けられ、
    前記温度制御装置は、
    少なくとも温度を測定するセンサと、
    前記センサで測定された温度が入力される制御部と、
    前記制御部に電気的に接続された温度変化素子と、
    前記温度変化素子の一方の側に設けられた放熱部材と、
    前記放熱部材の周囲の換気を行うファンと、
    記センサ、前記制御部、前記温度変化素子、前記放熱部材および前記ファンを内側に有する筐体とを備え、
    前記筐体は、前記ファンと対向する側、且つ、前記ファンと隣り合う部分に段差を形成する凹部を有し、前記段差に複数の吸気口が設けられている
    衣服。
  14. 前記ポケットは、使用者の体表面側に設けられている
    請求項13に記載の衣服。
  15. 前記ポケットは、使用者の体表面と反対側に設けられている
    請求項13に記載の衣服。
  16. 温度制御装置の取付部を有し、
    前記温度制御装置は、
    少なくとも温度を測定するセンサと、
    前記センサで測定された温度が入力される制御部と、
    前記制御部に電気的に接続された温度変化素子と、
    前記温度変化素子の一方の側に設けられた放熱部材と、
    前記放熱部材の周囲の換気を行うファンと、
    記センサ、前記制御部、前記温度変化素子、前記放熱部材および前記ファンを内側に有する筐体とを備え、
    前記筐体は、前記ファンと対向する側、且つ、前記ファンと隣り合う部分に段差を形成する凹部を有し、前記段差に複数の吸気口が設けられている
    取付補助具。
  17. ストラップ形状を有する
    請求項16に記載の取付補助具。
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