JP7430572B2 - 折り畳み式傘 - Google Patents

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Description

本開示は、雨傘、日傘及びビーチパラソル等の日射や雨等を遮るための折り畳み式傘に関する。
例えば、特許文献1に記載の傘では、矩形第1傘布部と矩形第2傘布部とを備え、第2傘布部が第1傘布部に対してスライド可能となっている。
登録実用新案第3199962号公報
本開示は、従来と異なる新規な構成の折り畳み式傘の一例を開示する。
傘布(2)及び中軸(3)を備える折り畳み式傘は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、中軸(3)の上端側に設けられ、当該中軸(3)と直交する方向に延びる上梁部(4)と、傘布(2)の一部を構成する第1傘布(5)であって、端辺部が上梁部(4)に沿って延び、かつ、当該端辺部を中心に当該上梁部(4)に対して揺動可能な第1傘布(5)と、上梁部(4)を挟んで第1傘布(5)と反対側に配置され、傘布(2)の一部を構成する第2傘布(6)であって、端辺部が上梁部(4)に沿って延び、かつ、当該端辺部を中心に当該上梁部(4)に対して揺動可能な第2傘布(6)と、傘布(2)の一部を構成する第3傘布(7)であって、上梁部(4)の延び方向一端側において第1傘布(5)の端辺部に連結され、当該連結箇所が折り目となる第3傘布(7)と、傘布(2)の一部を構成する第4傘布(8)であって、一端側において第2傘布(6)の端辺部に連結され、当該連結箇所が折り目となる第4傘布(8)と、傘布(2)の一部を構成する第5傘布(9)であって、第3傘布(7)の端辺部のうち上梁部(4)に近接した端辺部及び第4傘布(8)の端辺部のうち上梁部(4)に近接した端辺部に連結され、当該2つの連結箇所の中央に折り目が設けられた第5傘布(9)とを備え、折り畳み状態では、第5折り辺(9A)は、一端側から上梁部(4)の長手方向他端側に向かうほど、上梁部(4)から離間するように当該上梁部(4)に対して傾いており、折り畳み状態から遷移状態までの過程においては、第3連結辺(7A)と第4連結辺(8A)とのなす角が大きくなり、遷移状態から更に傘布(2)が開く過程においては、第3連結辺(7A)と第4連結辺(8A)とのなす角が小さくなっていき、さらに、第5折り辺(9A)は、傘布(2)の状態によらず、常に、連結平面に対してずれた位置にあることである。
これにより、傘布(2)が折り畳み状態から開かれると、大きな傘布となる。
なお、第3連結辺(7A)は、2つの連結箇所(7A、8A)のうち第3傘布(7)との連結箇所をいう。第4連結辺(8A)は、2つの連結箇所(7A、8A)のうち第4傘布(8)との連結箇所をいう。
第5折り辺(9A)は、第5傘布(9)の折り目をいう。傘布(2)の折り畳み状態は、第3傘布(7)が第1傘布(5)に面し、かつ、第4傘布(8)が第2傘布(6)に面している状態をいう。
遷移状態とは、傘布(2)が折り畳み状態から開く過程において、第3連結辺(7A)と第4連結辺(8A)とのなす角が最大となる状態をいう。連結平面とは、第3連結辺(7A)と第4連結辺(8A)とを含む仮想平面をいう。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係る折り畳み傘が開いた状態を示す図である。 第1実施形態に係る折り畳み傘が折り畳まれた状態を示す図である。 第1実施形態に係る折り畳み傘の傘布を示す図である。 第1実施形態に係る折り畳み傘のフレームを示す図である。 第1実施形態に係る折り畳み傘のフレームを示す図である。 第1実施形態に係る折り畳み傘のフレームを示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
なお、各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び各部材又は部位の形状を理解し易くするために記載されたものである。したがって、本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された折り畳み傘は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。
(第1実施形態)
<1.折り畳み傘の概要>
本実施形態に係る折り畳み傘1は、図1に示されるように、傘布2、中軸3及び上梁部4等を少なくとも備える。図1には、傘布2が、ほぼ開いた状態が示されている。図2には、傘布2が折り畳まれた状態が示されている。
つまり、折り畳み傘1を使用する者(以下、使用者という。)は、図1に示される状態で当該折り畳み傘1を使用する。使用者は、当該折り畳み傘1を折り畳むときには、折り畳み傘1を図2に示される状態とする。
中軸3は、折り畳み傘1の芯柱を構成する部材である。本実施形態に係る中軸3は、伸縮可能なテレスコープ状の芯柱である。さらに、本実施形態に係る中軸3の端部には、把持部(グリップ部)3Aが設けられている。当該中軸3の把持部3A側は、折り曲げ可能な構成である。
傘布2は、使用者が雨、光及び風等に直接的に晒されることを防ぐための盾を構成するものである。本実施形態に係る傘布2は、アクリル板等の可撓性を有する板状部材、又は不織布やナイロンシート等にて構成されている。
上梁部4は、中軸3に固定されて当該中軸3と直交する方向に延びる梁状の部材である。具体的には、中軸3の長手方向が鉛直方向と略一致した状態においては、上梁部4は、当該中軸3の上端に位置する。
なお、本実施形態に係る折り畳み傘1が開いた状態では、傘布2のうち上梁部4を挟んで一方側の部分、及び傘布2のうち上梁部4を挟んで他方側の部分それぞれが、略平板状となる。したがって、図1は、完全に開く前、つまり「ほぼ開いた状態」の折り畳み傘1を示している。
<2.傘布の構成>
<2.1 主要な構成>
傘布2は、図3に示されるように、第1傘布5、第2傘布6、第3傘布7、第4傘布8及び第5傘布9等を少なくとも有する。なお、本実施形態における第1傘布5~第4傘布8は、図3に示された略矩形状に区画された部位それぞれをいう。
第1傘布5は、端辺部5Aが上梁部4に沿って延び、かつ、当該端辺部5Aを中心に上梁部4に対して揺動可能な部位である。第2傘布6は、上梁部4を挟んで第1傘布5と反対側に配置されている。
当該第2傘布6は、端辺部6Aが上梁部4に沿って延び、かつ、当該端辺部6Aを中心に当該上梁部4に対して揺動可能な部位である。つまり、第1傘布5と第2傘布6とは、形状(構成)及び作動の点で、上梁部4に対して略線対称な関係である。
第3傘布7は、上梁部4の延び方向一端4A(図2の紙面手前の端部)側において第1傘布5に連結され、当該第1傘布5に対して変位可能な部位である。第4傘布8は、一端4A側において第2傘布6に連結され、当該第2傘布6に対して変位可能な部位である。
つまり、第3傘布7と第4傘布8とは、第1傘布5と第2傘布6との関係と同様に、形状(構成)及び作動の点で、上梁部4に対して略線対称な関係である。なお、第3傘布7と第4傘布8とは同一面積である。第1傘布5と第2傘布6とは同一面積である。第3傘布7及び第4傘布の面積は、第1傘布5及び第2傘布6の面積より小さい。
第5傘布9は、端辺部7A及び端辺部8Aにて第3傘布7及び第4傘布8それぞれに連結され、かつ、当該2つの連結箇所7A、8Aの中央に折り目9Aが存在する部位である。端辺部7Aは、第3傘布7のうち折り畳み状態時に上梁部4に近接した端辺部をいう。
端辺部8Aは、第4傘布8のうち折り畳み状態時に上梁部4に近接した端辺部をいう。折り畳み状態とは、第3傘布7が第1傘布5に面し、かつ、第4傘布8が第2傘布6に面している状態をいう(図2参照)。
以下、2つの連結箇所7A、8Bのうち第3傘布7との連結箇所を第3連結辺7Aとし、2つの連結箇所7A、8Aのうち第4傘布8との連結箇所を第4連結辺8Aとし、第5傘布9の前記折り目9Aを第5折り辺9Aという。
さらに、傘布2が折り畳み状態から開く過程において、第3連結辺7Aと第4連結辺8Aとのなす角が最大となる状態を遷移状態とし、第3連結辺7Aと第4連結辺8Aとを含む仮想平面を連結平面という。
そして、折り畳み状態では、図2に示されるように、第5折り辺9Aは、一端4A側から上梁部4の長手方向他端4B側に向かうほど、上梁部4から離間するように当該上梁部4に対して傾いた状態となる。
折り畳み状態から遷移状態まで傘布2が開く過程においては、第3連結辺7Aと第4連結辺8Aとのなす角が大きくなる。遷移状態から更に傘布2が開く過程においては、第3連結辺7Aと第4連結辺8Aとのなす角が小さくなっていく。このとき、第5折り辺9Aは、傘布2の状態によらず、常に、連結平面に対してずれた位置にある。
<2.2 その他の構成>
本実施形態に係る傘布2は、図3に示されるように、第1傘布5~第5傘布9に加えて、第6傘布10、第7傘布11及び第8傘布12等を有する。第6傘布10~第8傘布12は、上梁部4の長手方向他端4B(図2の紙面奥)側に設けられた部位である。
具体的には、第6傘布10は、第3傘布7に相当し、第7傘布11は第4傘布8に相当し、第8傘布12は第5傘布9に相当する。つまり、第6傘布10~第8傘布12は、形状(構成)及び作動の点で、第1傘布5及び第2傘布6を挟んで、第3傘布7~第5傘布9と対称な関係である。
さらに、本実施形態に係る傘布2は、図3に示されるように、第9傘布13~第14傘布18が設けられている。第9傘布13は第1傘布5に揺動可能に連結されている。第10傘布14は、第9傘布13及び第3傘布7に揺動可能に連結されている。
第11傘布15は、第9傘布13及び第6傘布10に揺動可能に連結されている。第12傘布16は、第2傘布6に揺動可能に連結されている。第13傘布17は、第12傘布16及び第4傘布8に揺動可能に連結されている。
第14傘布18は、第12傘布16及び第7傘布11に揺動可能に連結されている。第9傘布13~第11傘布15は、形状(構成)及び作動の点で、第1傘布5及び第2傘布6を挟んで、第12傘布16~第14傘布18と対称な関係である。
そして、折り畳み状態においては、第10傘布14及び第11傘布15は、第9傘布13と面し、かつ、第9傘布13~第11傘布15は、第1傘布5に面している。折り畳み状態から傘布2が開く過程において、第9傘布13は第1傘布5から離間していく。
このとき、第10傘布14は、第3傘布7が第1傘布5から離間するに応じて第9傘布13から離間していく。同様に、第11傘布15は、第6傘布10が第1傘布5から離間するに応じて第9傘布13から離間していく。
第12傘布16~第14傘布18の作動は、第9傘布13~第11傘布15と同様である。つまり、折り畳み状態から傘布2が開く過程において、第12傘布16は第2傘布6から離間していく。
このとき、第13傘布17は、第4傘布8が第2傘布6から離間するに応じて第12傘布16から離間していく。同様に、第14傘布18は、第7傘布11が第2傘布6から離間するに応じて第12傘布16から離間していく。
<3.フレーム及びリンクの構成>
<3.1 主要な構成>
折り畳み傘1は、図4及び図5に示されるように、第3連結フレーム20、第4連結フレーム21、第5折り辺フレーム22、フレーム可動体23、下梁部24、リンク機構25及び規制部26等を少なくとも有する。
第3連結フレーム20は、第3連結辺7Aに沿って延びて当該第3連結辺7Aに固定された棒状の部材である。第4連結フレーム21は、第4連結辺8Aに沿って延びて当該第4連結辺8Aに固定された棒状の部材である。
第5折り辺フレーム22は、第5折り辺9Aに沿って延びて当該第5折り辺9Aに固定された棒状の部材である。フレーム可動体23は、上梁部4の一端4A側に回転可能に連結された部材である(図4参照)。
当該フレーム可動体23には、第3連結フレーム20、第4連結フレーム21及び第5折り辺フレーム22それぞれの長手方向一端側が連結されている。下梁部24は、図4に示されるように、上梁部4と平行な方向に延びる梁状の部材である。
当該下梁部24は、中軸3に対してスライド可能に連結されているとともに、上梁部4と近接する近接位置(図1参照)と当該上梁部4から離間した離間位置(図2参照)との間で変位可能である。なお、下梁部24が離間位置にあるときには、折り畳み傘1は折り畳み状態となる。下梁部24が近接位置にあるときには、折り畳み傘1は開いた状態となる。
リンク機構25は、下梁部24のスライド変位に連動させてフレーム可動体23を回転変位させる機構である。当該リンク機構25は、第1リンクバー25A、第2リンクバー25B及び第3リンクバー25C等を少なくとも有する。
第1リンクバー25Aは、長手方向一端側(図4の下端側)が下梁部24に回転可能に連結され、長手方向他端側(図4の上端側)が第2リンクバー25Bの長手方向一端側(図4の下端側)に回転可能に連結されている。
第2リンクバー25Bの長手方向他端側(図4の上端側)は、上梁部4に回転可能に連結されている。第3リンクバー25Cの長手方向一端側(図4の右端側)は、第2リンクバー25Bの長手方向中間部に回転可能に連結されている。
第3リンクバー25Cの長手方向他端側(図4の上端側)は、フレーム可動体23に回転可能に連結されている。つまり、フレーム可動体23は、一端側(図4の上端側)が上梁部4に回転可能に連結され、他端側(図4の下端側)が第3リンクバー25Cに回転可能に連結されている。
規制部26は、図5に示されるように、第3連結フレーム20と第4連結フレーム21とのなす角θが予め決められた角度を超えて拡がることを規制する。本実施形態に係る規制部26は、フレーム可動体23に固定されている。
図4に示されるように、本実施形態に係る折り畳み傘1のフレーム及びリンク等の構成は、中軸3を挟んで略対称な構成である。なお、上記の説明は、主に、第2傘布6、第4傘布8及び第5傘布9等を開閉させるためのフレーム及びリンク等の説明である。
第6傘布10~第8傘布12等を開閉させるためのフレーム及びリンク等の構成も上記と同じである。
具体的には、第6傘布10~第8傘布12等を開閉させるためのフレーム及びリンク等として、第6連結フレーム30、第7連結フレーム31、第8折り辺フレーム32、フレーム可動体33、リンク機構35及び規制部36(図5参照)等を有する。
第6連結フレーム30は第3連結フレーム20に相当する部材である。第7連結フレーム31は、第4連結フレーム21に相当する部材である。第8折り辺フレーム32は、第5折り辺フレーム22に相当する部材である。
フレーム可動体33は、フレーム可動体23に相当する部材である。リンク機構35は、リンク機構25に相当する機構であって、第1リンクバー35A、第2リンクバー35B及び第3リンクバー35C等を少なくとも有する。規制部36は、規制部26に相当する部材である。
<3.2 その他の構成>
折り畳み傘1は、上記フレーム等に加えて、図6に示されるように、可動フレーム41A~46B等を有する。可動フレーム41A~46B等は、第1傘布5、第2傘布6、第9傘布13及び第12傘布16を変位させるためのフレームである。
可動フレーム41A、41Bは、第1傘布5に固定されている。当該可動フレーム41A、41Bの長手方向一端側は、上梁部4に回転可能に連結されている。可動フレーム42A、42Bは、長手方向一端側が下梁部24に回転可能に連結され、長手方向他端側が可動フレーム41A、41Bそれぞれの長手方向中間部に回転可能に連結されている。
可動フレーム42A、42Bの長手方向一端側又は他端側の連結部(本実施形態では、一端側の連結部)は、連結対象部材(本実施形態では、下梁部24)に対して、当該連結対象部材の長手方向と直交する方向スライド可能である。
つまり、可動フレーム42A、42Bと下梁部24との連結部は、下梁部24に対して回転しながら、中軸3と平行な方向にスライド可能である。具体的には、当該連結部は、スライドバー32C、32D(図4参照)に沿ってスライド可能である。
可動フレーム43A、43Bは、第9傘布13に固定されている。可動フレーム43A、43Bそれぞれの長手方向一端側は、可動フレーム41A、41Bそれぞれの長手方向他端側に回転可能に連結されている。
折り畳み傘1は、リンク43C、43Dを有する。リンク43C、43Dは、可動フレーム42A、42Bの変位に連動させて可動フレーム43A、43Bを回転変位させる部材である。
可動フレーム44A、44Bは、第2傘布6に固定されている。当該可動フレーム44A、44Bの長手方向一端側は、上梁部4に回転可能に連結されている。可動フレーム45A、45Bは、長手方向一端側が下梁部24に回転可能に連結され、長手方向他端側が可動フレーム44A、44Bそれぞれの長手方向中間部に回転可能に連結されている。
可動フレーム45A、45Bの長手方向一端側又は他端側の連結部(本実施形態では、一端側の連結部)は、連結対象部材(本実施形態では、下梁部24)に対して、当該連結対象部材の長手方向と直交する方向スライド可能である。
つまり、可動フレーム45A、45Bと下梁部24との連結部は、下梁部24に対して回転しながら、中軸3と平行な方向にスライド可能である。具体的には、当該連結部は、スライドバー(図示せず)に沿ってスライド可能である。
可動フレーム46A、46Bは、第12傘布16に固定されている。可動フレーム46A、46Bそれぞれの長手方向一端側は、可動フレーム44A、44Bそれぞれの長手方向他端側に回転可能に連結されている。
折り畳み傘1は、リンク46C、46Dを有する。リンク46C、46Dは、可動フレーム45A、45Bの変位に連動させて可動フレーム46A、46Bを回転変位させる部材である。
<4.フレーム及びリンクの作動>
フレーム可動体23、33は、上梁部4の延び方向及び中軸3の長手方向と直交する回転軸線(図4では、紙面と直交する軸線)を中心として回転可能である。そして、第5折り辺フレーム22及び第8折り辺フレーム32は、フレーム可動体23、33の回転に連動して回転変位する。
第3連結フレーム20及び第4連結フレーム21は、互いのなす角が変化可能にフレーム可動体23に回転可能に連結されている。同様に、第6連結フレーム30及び第7連結フレーム31は、互いのなす角が変化可能にフレーム可動体33に回転可能に連結されている。
そして、下梁部24が離間位置から近接位置に変位すると、フレーム可動体23、33が回転する。このため、第5折り辺フレーム22及び第8折り辺フレーム32が上梁部4から離間するように回転し、かつ、第3連結フレーム20及び第4連結フレーム21、並びに第6連結フレーム30及び第7連結フレーム31は、それぞれのなす角が変化しながら上梁部4から離間するように回転する。
つまり、折り畳み状態から遷移状態まで傘布2が開く過程においては、第3連結フレーム20と第4連結フレーム21とのなす角が大きくなる。遷移状態から更に傘布2が開く過程においては、第3連結フレーム20と第4連結フレーム21とのなす角が小さくなっていく。
同様に、折り畳み状態から遷移状態まで傘布2が開く過程においては、第6連結フレーム30と第7連結フレーム31とのなす角が大きくなる。遷移状態から更に傘布2が開く過程においては、第6連結フレーム30と第7連結フレーム31のなす角が小さくなっていく。
さらに、下梁部24が離間位置から近接位置に変位すると、可動フレーム42A、42B、35A、35Bと下梁部24との連結部が上梁部4側に変位するため、第1傘布5及び第2傘布6が開くように、可動フレーム41A、41B、34A、34Bが回転変位する。
これにより、リンク43C、43D、36C、36Dは、第9傘布13及び第12傘布16それぞれを第1傘布5及び第2傘布6から離間させるように、可動フレーム43A、43B、36A、36Bを回転変位させる。
また、第3傘布7は、第3連結フレーム20の回転に連動して第1傘布5から離間するように開いていく。第4傘布8は、第4連結フレーム21の回転に連動して第2傘布6から離間するように開いていく。
同様に、第6傘布10は、第6連結フレーム30の回転に連動して第1傘布5から離間するように開いていく。第7傘布11は、第7連結フレーム31の回転に連動して第2傘布6から離間するように開いていく。
第10傘布14は、第9傘布13及び第3傘布7に揺動可能に連結されている。このため、第10傘布14は、第9傘布13及び第3傘布7の変位に連動して第9傘布13から離間するように開いていく。
第11傘布15は、第9傘布13及び第6傘布10に揺動可能に連結されている。このため、第11傘布15は、第9傘布13及び第6傘布10の変位に連動して第9傘布13から離間するように開いていく。
第13傘布17は、第12傘布16及び第4傘布8に揺動可能に連結されている。このため、第13傘布17は、第12傘布16及び第4傘布8の変位に連動して第12傘布16から離間するように開いていく。
第14傘布18は、第12傘布16及び第7傘布11に揺動可能に連結されている。このため、第14傘布18は、第12傘布16及び第7傘布11の変位に連動して第12傘布16から離間するように開いていく。
なお、下梁部24が近接位置から離間位置に変位する場合、つまり折り畳み傘1が開かれた状態から閉じられる場合には、上記作動と逆向きの作動となるため、折り畳み傘1は、自動的に折り畳まれた状態となる。
<5.本実施形態に係る折り畳み傘の作動(使用方法)及び特徴>
上述のように、折り畳み傘1を使用する者は、下梁部24を離間位置から近接位置に変位させれば、当該折り畳み傘1を開くことができる。そして、当該折り畳み傘1は、開いた状態では、折り畳まれた状態に比べて大きくなる。
使用者は、下梁部24を近接位置から離間位置に変位させることにより、折り畳み傘1を折り畳むことができる。折り畳み傘1は、折り畳まれると、傘布2の表面が露出しない状態となる。なお、傘布2の表面とは、傘布2のうち使用時に上面となる面である。このため、傘布2の表面に水滴が付着した場合であっても、当該水滴が周囲に飛散してしまうことが抑制される。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係る傘布2は、矩形状であった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、多角形状の傘布2であってもよい。
上述の実施形態に係る中軸3は、伸縮可能なテレスコープ状の芯柱であり、かつ、当該中軸3は、把持部3A側が折り曲げ可能な構成であった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、可動フレーム42A、42B、45A、45Bと下梁部24との連結部は、下梁部24に対して回転しながら、中軸3と平行な方向にスライド可能である。このため、当該連結部がスライドバー32C、32Dの範囲内でがたつくおそれがある。したがって、例えば、スライドバー32C、32Dにばね等の弾性体を配置して当該連結部を常に押圧することにより、当該連結部のガタツキを抑制してもよい。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。
1… 折り畳み傘 3… 中軸 4… 上梁部
5… 第1傘布 6… 第2傘布 7… 第3傘布 8… 第4傘布
9… 第5傘布 10… 第6傘布 11… 第7傘布
12… 第8傘布 13… 第9傘布 14… 第10傘布
15… 第11傘布 16… 第12傘布 17… 第13傘布
18… 第14傘布

Claims (3)

  1. 傘布及び中軸を備える折り畳み式傘において、
    前記中軸に設けられ、当該中軸と直交する方向に延びる上梁部と、
    前記傘布の一部を構成する第1傘布であって、端辺部が前記上梁部に沿って延び、かつ、当該端辺部を中心に当該上梁部に対して揺動可能な第1傘布と、
    前記上梁部を挟んで前記第1傘布と反対側に配置され、前記傘布の一部を構成する第2傘布であって、端辺部が前記上梁部に沿って延び、かつ、当該端辺部を中心に当該上梁部に対して揺動可能な第2傘布と、
    前記傘布の一部を構成する第3傘布であって、前記上梁部の延び方向一端側において前記第1傘布に連結され、当該第1傘布に対して変位可能な第3傘布と、
    前記傘布の一部を構成する第4傘布であって、前記一端側において前記第2傘布に連結され、当該第2傘布に対して変位可能な第4傘布と、
    前記傘布の一部を構成する第5傘布であって、前記第3傘布のうち折り畳み状態時に前記上梁部に近接した端辺部及び前記第4傘布のうち折り畳み状態時に前記上梁部に近接した端辺部に連結され、当該2つの連結箇所の中央に折り目が存在する第5傘布とを備え、
    前記折り畳み状態とは、前記第3傘布が前記第1傘布に面し、かつ、前記第4傘布が前記第2傘布に面している状態であり、
    前記2つの連結箇所のうち前記第3傘布との連結箇所を第3連結辺とし、前記2つの連結箇所のうち前記第4傘布との連結箇所を第4連結辺とし、前記第5傘布の前記折り目を第5折り辺としたとき、
    前記折り畳み状態では、前記第5折り辺は、前記一端側から前記上梁部の長手方向他端側に向かうほど、前記上梁部から離間するように当該上梁部に対して傾いており、
    前記傘布が前記折り畳み状態から開く過程において、前記第3連結辺と前記第4連結辺とのなす角が最大となる状態を遷移状態とし、前記第3連結辺と前記第4連結辺とを含む仮想平面を連結平面としたとき、
    前記折り畳み状態から前記遷移状態までの過程においては、前記第3連結辺と前記第4連結辺とのなす角が大きくなり、
    前記遷移状態から更に前記傘布が開く過程においては、前記第3連結辺と前記第4連結辺とのなす角が小さくなっていき、
    さらに、前記第5折り辺は、前記傘布の状態によらず、常に、前記連結平面に対してずれた位置にある折り畳み式傘。
  2. 前記第3連結辺に沿って延びて当該第3連結辺に固定された第3連結フレームと、
    前記第4連結辺に沿って延びて当該第4連結辺に固定された第4連結フレームと、
    前記第5折り辺に沿って延びて当該第5折り辺に固定された第5折り辺フレームと、
    前記上梁部の前記一端側に回転可能に連結されたフレーム可動体であって、前記第3連結フレーム、前記第4連結フレーム及び前記第5折り辺フレームそれぞれの長手方向一端側が連結されたフレーム可動体と、
    前記上梁部と平行な方向に延びるとともに、前記中軸に対してスライド可能に連結された下梁部であって、前記上梁部と近接する近接位置と当該上梁部から離間した離間位置との間で変位可能な下梁部と、
    前記下梁部に回転可能に連結されたリンクを有し、当該下梁部のスライド変位に連動させて前記フレーム可動体を回転変位させるリンク機構とを備え、
    前記フレーム可動体は、前記上梁部の延び方向及び前記中軸の長手方向と直交する回転軸線を中心として回転可能であり、
    さらに、前記第3連結フレーム及び前記第4連結フレームは、互いのなす角が変化可能に前記フレーム可動体に回転可能に連結されている請求項1に記載の折り畳み式傘。
  3. 前記第3連結フレームと前記第4連結フレームとのなす角が予め決められた角度を超えて拡がることを規制する規制部を備える請求項2に記載の折り畳み式傘。
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