JP7425649B2 - 電動パーキングブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パーキングブレーキ機構を動作させる電動アクチュエータの駆動および停止を制御する電動パーキングブレーキ制御装置に関する。
従来、電動パーキングブレーキ制御装置として、ドライバのいたずら等によるパーキングスイッチの連続操作に起因した電動アクチュエータの発熱による影響を低減するものが知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、一定時間内のアクチュエータの動作累積時間が所定の閾値を超えた場合に、電動アクチュエータの動作を、所定時間の間、禁止させる。
特許第6018535号公報
従来技術では、動作累積時間が所定の閾値を超えたときのパーキングブレーキ機構の状態が、制動力が発生しているアプライ状態と、制動力が解除されたリリース状態のどちらの状態にもなり得る。そのため、電動アクチュエータの動作を禁止している所定時間の間に車両を発進させようとした際に、パーキングブレーキ機構の状態がアプライ状態である場合には、制動力を容易に解除できず、スムーズに発進できない問題が生じる。
そこで、本発明は、電動アクチュエータの動作を禁止している期間において、車両の発進が阻害されるのを抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る電動パーキングブレーキ制御装置は、パーキングブレーキ機構を動作させる電動アクチュエータの駆動および停止を制御する電動パーキングブレーキ制御装置であって、前記パーキングブレーキ機構が制動力を発生させるアプライ状態となるように前記電動アクチュエータを駆動させるアプライ処理と、前記パーキングブレーキ機構が制動力を解除するリリース状態となるように前記電動アクチュエータを駆動させるリリース処理と、第1所定時間内において、前記アプライ処理を実行した回数であるアプライ回数をカウントするカウント処理と、前記第1所定時間内において前記アプライ回数が所定回数に達した場合には、第2所定時間の間、前記アプライ処理の実行を禁止し、かつ、前記リリース処理の実行を許容するアプライ禁止処理と、を実行する。
この構成によれば、乗員のいたずら等によりパーキングスイッチが短時間の間に複数回切り替えられた場合であっても、アプライ回数が所定回数に達すると、アプライ処理の実行が禁止されるので、パーキングスイッチが短時間の間に複数回切り替えられることによる電動アクチュエータの発熱を抑制することができる。また、アプライ処理の実行を禁止している第2所定時間の間であっても、リリース処理の実行が許容されるので、車両の発進が阻害されるのを抑制することができる。
また、前記電動パーキングブレーキ制御装置は、前記所定回数目のアプライ処理中に前記アプライ処理の要求があっても、前記アプライ処理を実行しないように構成されていてもよい。
また、前記電動パーキングブレーキ制御装置は、前記アプライ回数が前記所定回数に達せず、前記第1所定時間が経過した場合には、前記アプライ回数をリセットしてもよい。
また、前記電動パーキングブレーキ制御装置は、前記第1所定時間内において前記電動アクチュエータの停止時間をカウントし、前記停止時間が閾値に達した場合に、前記アプライ回数をリセットしてもよい。
また、前記電動パーキングブレーキ制御装置は、前記アプライ禁止処理において、少なくとも前記パーキングブレーキ機構が前記アプライ状態であるときに前記リリース処理の実行を許容してもよい。
本発明によれば、電動アクチュエータの動作を禁止している期間において、車両の発進が阻害されるのを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置を備えた車両の構成図である。 ドラムブレーキとパーキングブレーキ機構を示す図であり、ブレーキがかかっていない状態を示す図(a)と、パーキングブレーキ機構によりブレーキがかかっている状態を示す図(b)である。 パーキングブレーキ機構の電動アクチュエータを示す断面図である。 制御部の処理を示すフローチャートである。 アクチュエータ駆動処理を示すフローチャートである。 アプライ禁止処理を示すフローチャートである。 アプライ禁止処理が開始される例を示すタイムチャートである。 停止時間が閾値に達することで第1タイマ等がリセットされる例を示すタイムチャートである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、車両CRは、ドラムブレーキDと、パーキングブレーキ機構200と、車両用ブレーキ液圧制御装置100とを備えている。
ドラムブレーキDは、4つの車輪Wにそれぞれ設けられている。パーキングブレーキ機構200は、ドラムブレーキDを機械的に動作させる機構であり、後側の2つの車輪Wに設けられたドラムブレーキDに対して設けられている。
車両用ブレーキ液圧制御装置100は、車両CRの各車輪Wに付与する制動力を適宜制御するためのものであり、油路(液圧路)や各種部品が設けられた液圧ユニット10と、液圧ユニット10内の各種部品を適宜制御するための制御部20とを主に備えている。液圧ユニット10は、ブレーキペダルBPの踏み込みによりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダMCに油路を介して接続されるとともに、各ドラムブレーキDのホイルシリンダD4に油路を介して接続されている。液圧ユニット10は、ホイルシリンダD4に付与されるブレーキ液圧を制御するための弁やポンプなどを備えている。
制御部20は、電動パーキングブレーキ制御装置の一例である。制御部20は、パーキングブレーキ機構200を動作させる電動アクチュエータ240の駆動および停止を制御する機能を有する他、液圧ユニット10内の弁やポンプを制御する機能を有している。制御部20には、車輪Wの車輪速度を検出する車輪速センサ91と、パーキングブレーキ機構200の状態をアプライ状態とリリース状態とに切り替えるためのパーキングスイッチ92とが接続されている。ここで、アプライ状態とは、パーキングブレーキ機構200が制動力を発生させる状態をいう。また、リリース状態とは、パーキングブレーキ機構200が制動力を解除する状態をいう。
パーキングスイッチ92は、アプライ位置とリリース位置とに切替可能となっている。パーキングスイッチ92は、アプライ位置に位置するときにパーキングブレーキ機構200をアプライ状態にするためのアプライ信号を制御部20に出力し、リリース位置に位置するときにパーキングブレーキ機構200をリリース状態にするためのリリース信号を制御部20に出力する。
制御部20は、例えば、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、車輪速センサ91やパーキングスイッチ92などからの入力と、ROMに記憶されたプログラムやデータに基づいて各演算処理を行うことによって、制御を実行する。
図2(a),(b)に示すように、ドラムブレーキDは、ドラムD1と、ブレーキシューD2と、リターンスプリングD3と、ホイルシリンダD4とを備えている。ドラムD1は、車輪Wと一体に回転する円筒状の部位を有する部材である。
ブレーキシューD2は、ドラムD1の内周面に沿って延びる円弧状の部材であり、ドラムD1の内周面に押し付けられることで、車輪Wに制動力を与える。ブレーキシューD2は、ドラムD1の内周面に沿って2つ設けられている。2つのブレーキシューD2は、それぞれ一端部が支持部材D5によって回動可能に支持されることで、互いに近づく方向と離れる方向に回動可能となっている。
リターンスプリングD3は、2つのブレーキシューD2の他端部を互いに近づける方向に付勢している。ホイルシリンダD4は、液圧ユニット10から供給されるブレーキ液圧によって、2つのブレーキシューD2をドラムD1の内周面に向けて付勢する。
パーキングブレーキ機構200は、ストラット210と、パーキングレバー220と、ワイヤ230と、図3に示す電動アクチュエータ240とを備えている。ストラット210は、2つのブレーキシューD2のそれぞれの他端部に係合している。
パーキングレバー220の一端部は、一方のブレーキシューD2にピン221によって回動可能に支持されている。パーキングレバー220の他端部には、ワイヤ230が連結されている。パーキングレバー220の一端部と他端部の間の部位であって、一端部寄りの部位は、ストラット210に係合している。
ワイヤ230が図示右方向に引っ張られると、パーキングレバー220がピン221を中心に回動することで、パーキングレバー220がストラット210を介して他方のブレーキシューD2をドラムD1の内周面に押し付ける。さらに、ワイヤ230が引っ張られると、パーキングレバー220がストラット210との係合部分を中心に回動することで、パーキングレバー220がピン221を介して一方のブレーキシューD2をドラムD1の内周面に押し付ける。
これにより、ワイヤ230の引張動作によって、各ブレーキシューD2がドラムD1の内周面に押し付けられる。なお、ワイヤ230を図示左方向に緩めると、リターンスプリングD3の付勢力によって、各ブレーキシューD2がドラムD1の内周面から離れる。
図3に示すように、電動アクチュエータ240は、ワイヤ230を牽引するための装置である。電動アクチュエータ240は、モータ241と、複数のギヤ242と、ナット243と、ネジ軸244と、ハウジング245とを備えている。
ナット243は、複数のギヤ242を介してモータ241に連結されている。ナット243は、ネジ軸244の雄ネジ部244Aと噛み合う雌ネジ部243Aを有している。ネジ軸244は、ハウジング245に軸方向に移動可能に支持されており、先端にワイヤ230が固定されている。
この電動アクチュエータ240では、モータ241を正回転させると、ネジ軸244がハウジング245内に収容される方向に移動することで、ワイヤ230が引っ張られ、パーキングブレーキ機構200が、パーキングブレーキの効いたアプライ状態となる。また、モータ241を逆回転させると、ネジ軸244がハウジング245から突出する方向に移動することで、ワイヤ230が緩められて、パーキングブレーキ機構200が、パーキングブレーキが解除されたリリース状態となる。
以下の説明では、パーキングブレーキ機構200がアプライ状態となっているときのネジ軸244の位置を、「アプライ位置」とも称し、パーキングブレーキ機構200がリリース状態となっているときのネジ軸244の位置を、「リリース位置」とも称する。具体的に、リリース位置は、図3に示す位置であり、アプライ位置は、図3に示すネジ軸244が図の位置よりも図示右側に移動した位置である。
制御部20は、パーキングスイッチ92からの信号に基づいて、モータ241の正回転・逆回転・停止を制御している。制御部20は、アプライ処理と、リリース処理と、カウント処理と、アプライ禁止処理と、を実行する機能を有している。以下の説明では、パーキングスイッチ92からのアプライ信号の出力を、「アプライ処理の要求」とも称し、パーキングスイッチ92からのリリース信号の出力を、「リリース処理の要求」とも称する。
アプライ処理は、パーキングブレーキ機構200がアプライ状態となるように電動アクチュエータ240を駆動させる処理である。具体的に、制御部20は、アプライ処理の要求を受けると、モータ241を正回転させてネジ軸244をアプライ位置まで移動させることで、パーキングブレーキ機構200をアプライ状態にする。
リリース処理は、パーキングブレーキ機構200がリリース状態となるように電動アクチュエータ240を駆動させる処理である。具体的に、制御部20は、リリース処理の要求を受けると、モータ241を逆回転させてネジ軸244をリリース位置まで移動させることで、パーキングブレーキ機構200をリリース状態にする。
カウント処理は、第1所定時間T1内において、アプライ処理を実行した回数であるアプライ回数Nをカウントする処理である。具体的に、制御部20は、車輪速センサ91で検出した車輪速度に基づいて車両CRが停止したと判定し、アプライ処理またはリリース処理の要求ありと判定した場合に、第1タイマTM1によるカウントを開始し、第1タイマTM1でカウントする時間が第1所定時間T1になるまでの間、アプライ処理を実行するたびにアプライ回数Nをカウントする。なお、車両CRの停止の判定は、例えば車輪速度から求まる車体速度が所定値以下になったときに停止と判定すればよい。
また、制御部20は、アプライ回数Nが所定回数Nthに達せず、第1所定時間T1が経過した場合には、アプライ回数Nをリセットする機能を有している。さらに、制御部20は、第1所定時間T1内において電動アクチュエータ240の停止時間TSをカウントし、停止時間TSが閾値Tthに達した場合に、アプライ回数Nをリセットする機能も有している。
アプライ禁止処理は、第1所定時間T1内においてアプライ回数Nが所定回数Nthに達した場合に、第2所定時間T2の間、アプライ処理の実行を禁止し、かつ、パーキングブレーキ機構200がアプライ状態であるときにリリース処理の実行を許容する処理である。具体的に、制御部20は、第1所定時間T1内においてアプライ回数Nが所定回数Nthに達した場合には、第2タイマTM2によるカウントを開始し、第2タイマTM2でカウントする時間が第2所定時間T2になるまでの間、アプライ処理の実行を禁止し、かつ、パーキングブレーキ機構200がアプライ状態であるときにリリース処理の実行を許容する。
ここで、本実施形態では、制御部20は、アプライ禁止処理中であるか否かに関わらず、常時、パーキングブレーキ機構200がリリース状態である場合には、リリース処理の要求があっても、リリース処理を実行しないように構成されている。また、制御部20は、常時、パーキングブレーキ機構200がアプライ状態である場合には、アプライ処理の要求があっても、アプライ処理を実行しないように構成されている。
そのため、制御部20は、アプライ禁止処理においても、パーキングブレーキ機構200がリリース状態である場合には、リリース処理の実行を禁止する。つまり、アプライ禁止処理を開始した時点でのパーキングブレーキ機構200の状態がリリース状態である場合には、制御部20は、アプライ禁止処理において、アプライ処理とリリース処理のいずれの処理も実行しない。また、アプライ禁止処理を開始した時点でのパーキングブレーキ機構200の状態がアプライ状態である場合には、制御部20は、アプライ禁止処理において、アプライ処理については常に実行を許可せず、リリース処理については1度だけ実行を許可し、2回目以降のリリース処理については実行を許可しない。
なお、パーキングブレーキ機構200の状態の判定は、例えば、ネジ軸244の位置を検出するセンサからの信号に基づいて判定してもよいし、前回の要求に基づいて判定してもよい。
制御部20は、カウント処理中(第1所定時間T1内)においては、リリース処理の実行中にアプライ処理の要求があってもアプライ処理を実行せず、かつ、アプライ処理の実行中にリリース処理の要求があってもリリース処理を実行しないように構成されている。これにより、制御部20は、カウント処理中において、所定回数目のアプライ処理中に他の処理(例えば、アプライ処理)の要求があっても、他の処理を実行しない。
次に、制御部20の処理について、図4~図6を参照して詳細に説明する。制御部20は、図4に示す処理を常時繰り返し実行している。
図4の処理において、制御部20は、まず、車両CRが停止したか否かを判定する(S1)。ステップS1において車両CRが停止していないと判定した場合には(No)、制御部20は、本処理を終了する。
ステップS1において車両CRが停止したと判定した場合には(Yes)、制御部20は、アプライ処理またはリリース処理の要求があるか否かを判定する(S2)。ステップS2において要求がないと判定した場合には(No)、制御部20は、本処理を終了する。
ステップS2において要求があると判定した場合には(Yes)、制御部20は、第1タイマTM1のカウントを開始するとともに、電動アクチュエータ240の停止時間TSのカウントを開始する(S3)。ステップS3の後、制御部20は、アクチュエータ駆動処理を実行し(S4)、その後本処理を終了する。
図5に示すように、アクチュエータ駆動処理において、制御部20は、まず、今回の要求が前回の要求と違うか否かを判定する(S11)。ステップS11において今回の要求が前回の要求と違うと判定した場合には(Yes)、今回の要求がアプライ処理の要求であるか否かを判定する(S12)。
ステップS12においてアプライ処理の要求であると判定した場合には(Yes)、制御部20は、アプライ回数Nをカウントアップする(S13)。ステップS13の後、制御部20は、アプライ処理を実行する(S14)。ステップS12においてアプライ処理の要求でないと判定した場合には(No)、制御部20は、リリース処理を実行する(S15)。
ステップS14またはステップS15の後、制御部20は、アプライ回数Nが所定回数Nth以上であるか否かを判定する(S16)。ステップS16においてN≧Nthでないと判定した場合には(No)、制御部20は、アクチュエータ駆動処理を開始してから第1所定時間T1が経過したか否か、つまり第1タイマTM1でカウントした時間が第1所定時間T1以上になったか否かを判定する(S17)。なお、制御部20は、ステップS11において今回の要求が前回の要求と同じであると判定した場合には(No)、ステップS12~S16を実行せずに、つまりアプライ回数Nのカウントアップ、アプライ処理およびリリース処理を実行することなく、ステップS17の処理に移行する。
ステップS17において第1所定時間T1が経過していないと判定した場合には(No)、制御部20は、モータ241の停止時間TSが閾値Tth以上であるか否かを判定する(S18)。ステップS18においてTS≧Tthでないと判定した場合には(No)、制御部20は、アプライ処理またはリリース処理の要求があるか否かを判定する(S19)。
ステップS19において要求があると判定した場合には(Yes)、制御部20は、ステップS11の処理に戻る。ステップS19において要求がないと判定した場合には(No)、制御部20は、ステップS17の処理に戻る。ステップS17またはステップS18においてYesと判定した場合には、制御部20は、第1タイマTM1でカウントした時間、停止時間TSおよびアプライ回数Nをリセットして(S22)、本処理を終了する。
ステップS16においてN≧Nthであると判定した場合には(Yes)、制御部20は、第1タイマTM1でカウントした時間、停止時間TSおよびアプライ回数Nをリセットして(S20)、アプライ禁止処理を実行し(S21)、その後本処理を終了する。
図6に示すように、アプライ禁止処理において、制御部20は、まず、第2タイマTM2のカウントを開始する(S41)。ステップS41の後、制御部20は、アプライ処理またはリリース処理の要求があるか否かを判定する(S42)。
ステップS42において要求があると判定した場合には(Yes)、制御部20は、今回の要求が前回の要求と違うか否かを判定する(S43)。ステップS43において今回の要求が前回の要求と違うと判定した場合には(Yes)、制御部20は、今回の要求がリリース処理の要求であるか否かを判定する(S44)。
ステップS44においてリリース処理の要求であると判定した場合には(Yes)、制御部20は、パーキングブレーキ機構200がリリース状態以外の状態であるか、リリース作動中以外の状態であるか否かを判定する(S45)。ここで、リリース作動中とは、ネジ軸244がアプライ位置からリリース位置に移動している最中の状態をいう。そのため、リリース作動中以外の状態とは、例えば、ネジ軸244がリリース位置からアプライ位置に移動している最中であるアプライ作動中などを含む。また、リリース状態以外の状態とは、アプライ状態を含む他、アプライ作動中に停止することでネジ軸244がリリース位置とアプライ位置の間に位置する状態などを含む。
ステップS45においてリリース状態以外の状態である、または、リリース作動中以外の状態であると判定した場合には(Yes)、制御部20は、リリース処理を実行して(S46)、ステップS47の処理に移行する。
ステップS42、ステップS43、ステップS44またはステップS45においてNoと判定した場合には、制御部20は、ステップS46の処理を飛ばして、つまり、リリース処理およびアプライ処理のいずれも実行せずに、ステップS47の処理に移行する。これにより、制御部20は、アプライ禁止処理において、アプライ処理の実行を常に禁止し、リリース処理についてはパーキングブレーキ機構200がリリース状態以外の状態である、または、リリース作動中以外の状態である場合に限り、実行を許可する。そのため、例えば、アプライ禁止処理を開始したときのパーキングブレーキ機構200がアプライ状態である場合には、リリース処理が1度だけ許容され、それ以降についてはリリース処理の実行が禁止されることになる。
ステップS47において、制御部20は、アプライ禁止処理の開始から第2所定時間T2が経過したか否か、つまり第2タイマTM2でカウントした時間が第2所定時間T2以上になったか否かを判定する。ステップS47において第2所定時間T2が経過していないと判定した場合には(No)、制御部20は、ステップS42の処理に戻る。ステップS47において第2所定時間T2が経過したと判定した場合には(Yes)、制御部20は、第2タイマTM2でカウントした時間をリセットして(S48)、本処理を終了する。
次に、制御部20の動作の一例について、図7および図8を参照して詳細に説明する。図7に示す例は、アプライ禁止処理が開始される例を示す。図8に示す例は、停止時間TSが閾値Tthに達することで第1タイマTM1等がリセットされる例を示す。
図7に示す例では、車両CRが停止したと判定されてから最初に要求があると(時刻t1)、制御部20は、第1タイマTM1のカウントを開始するとともにアプライ回数Nをカウントアップして、要求に応じた処理(図ではアプライ処理)を実行、つまりモータ241を駆動させる。
アプライ処理を終了すると(時刻t2)、制御部20は、モータ241を停止させ、停止時間TSのカウントを行う。その後、乗員のいたずら等によってパーキングスイッチ92が連続して操作されると、制御部20は、その都度、要求に従ってモータ241を作動させ、アプライ回数Nおよび停止時間TSを累積していく(時刻t3~t4)。
第1所定時間T1内においてアプライ回数Nが所定回数Nthに達すると(時刻t4)、制御部20は、アプライ禁止処理を実行して、第2タイマTM2のカウントを開始する(時刻t5)。また、この際、制御部20は、アプライ回数N、第1タイマTM1および停止時間TSをリセットする。
第1所定時間T1内においてアプライ回数Nが所定回数Nthに達した時点がアプライ処理中であり、かつ、このアプライ処理が、アプライ禁止処理において最初にリリース要求がなされる前に完了していると(時刻t5)、パーキングブレーキ機構200の状態はアプライ状態となる。
所定回数目のアプライ処理が完了した後(時刻t5)、1回目のリリース処理の要求がなされると(時刻t6)、制御部20は、リリース処理を実行、つまりモータ241を逆回転させる。これにより、パーキングブレーキが解除されて、車両CRがスムーズに発進できる状態となる。
リリース処理が完了した後(時刻t7)、制御部20は、それ以降に要求があっても、第2所定時間T2の間、アプライ処理およびリリース処理のいずれも実行しない、つまりモータ241を作動させない(時刻t7~t8)。これにより、モータ241が過熱するのを抑制することができる。
第2タイマTM2が第2所定時間T2に達すると(時刻t8)、制御部20は、アプライ禁止処理を終了して、第2タイマTM2をリセットする。なお、その後、車両CRがまだ停止中である場合には、制御部20は、要求があると(時刻t9)、要求に応じた処理を実行するとともに、第1タイマTM1およびアプライ回数Nのカウントを再度行う。
図8に示す例でも、図7に示す例と同様に、要求に応じた処理の実行、および、アプライ回数Nや停止時間TS等のカウントが行われる(時刻t21~t22)。ただし、図8に示す例では、乗員によるパーキングスイッチ92の操作回数が少ないため、モータ241が停止している状態が長くなり、第1所定時間T1内において停止時間TSが閾値Tthに達する(時刻t22)。
停止時間TSが閾値Tthに達すると(時刻t22)、制御部20は、アプライ回数N、第1タイマTM1および停止時間TSをリセットする。なお、図示は省略するが、アプライ回数Nが所定回数Nthに達しない場合のアプライ回数N等のリセットは、第1所定時間T1の経過後にも行われる(S17:Yes)。
ここで、例えば第1所定時間T1の後半でパーキングスイッチ92の連続操作が行われて、アプライ回数Nが所定回数Nthに達する前に、第1所定時間T1が経過した場合には、所定回数Nth付近まで累積されたアプライ回数Nがリセットされてしまう。そのため、この場合、その後に新たな第1所定時間T1が設定されても、アプライ回数Nのカウントを0から始めるので、アプライ処理の実際の回数が所定回数Nthを超えるおそれがあり、モータ241が過熱するおそれがある。
これに対し、停止時間TSに基づいて第1タイマTM1等をリセットする場合には、第1所定時間T1が経過する前に第1タイマTM1等をリセットできるので、新たな第1所定時間T1を早いタイミングで設定し直すことができる。これにより、モータ241の過熱をより良好に抑制することができる。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
乗員のいたずら等によりパーキングスイッチ92が短時間の間に複数回切り替えられた場合であっても、アプライ回数Nが所定回数Nthに達すると、アプライ処理の実行が禁止されるので、パーキングスイッチ92が短時間の間に複数回切り替えられることによる電動アクチュエータ240の発熱を抑制することができる。また、アプライ処理の実行を禁止している第2所定時間T2の間であっても、パーキングブレーキ機構200の状態がアプライ状態である場合にはリリース処理の実行が許容されるので、車両CRの発進が阻害されるのを抑制することができる。
制御部20が、アプライ禁止処理の実行・非実行に関わらず、パーキングブレーキ機構200がリリース状態である場合には、リリース処理の実行を禁止するので、電動アクチュエータ240の無駄な作動をより良好に抑制することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、パーキングブレーキ機構200の状態がアプライ状態である場合にはアプライ処理を実行せず、パーキングブレーキ機構200の状態がリリース状態である場合にはリリース処理を実行しないように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パーキングブレーキ機構の状態に関わらず、アプライ処理・リリース処理を実行するように構成されていてもよい。この場合、制御部は、第2所定時間の間、パーキングブレーキ機構がリリース状態であるときでもリリース処理の実行を許可してもよい。
前記実施形態では、アプライ禁止処理の実行・非実行に関わらず、パーキングブレーキ機構200がリリース状態である場合にリリース処理の実行を禁止したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、制御部は、アプライ禁止処理の実行期間である第2所定時間の間だけ、パーキングブレーキ機構がリリース状態である場合に、リリース処理の実行を禁止してもよい。この場合であっても、第2所定時間の間は1回のリリース処理しか実行できないので、電動アクチュエータの過熱を抑制することができる。なお、この場合、アプライ禁止処理の非実行中には、パーキングブレーキ機構がリリース状態であっても、リリース処理の実行を許可してもよい。
前記実施形態では、電動パーキングブレーキ制御装置として車両用ブレーキ液圧制御装置100の制御部20を例示したが、本発明はこれに限定されず、車両用ブレーキ液圧制御装置とは別の制御装置、例えばECU(Electronic Control Unit)を電動パーキングブレーキ制御装置としてもよい。
前記実施形態では、ドラムブレーキDに設置されるパーキングブレーキ機構200を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ディスクブレーキに設置されるパーキングブレーキ機構であってもよい。
前記実施形態では、カウント処理中においては、アプライ処理またはリリース処理を途中で止めずに最後まで実行することとしたが、本発明はこれに限定されず、カウント処理中において、アプライ処理の実行中にリリース処理の要求があった場合に、アプライ処理の実行を途中で止めて、リリース処理を実行してもよい。この場合、途中で止めるアプライ処理についても、実行したとみなして、アプライ回数Nをカウントしてもよい。リリース処理についても、同様に、リリース処理の実行中にアプライ処理の要求があった場合に、リリース処理を途中で止めて、アプライ処理を実行してもよい。
前記実施形態では、アプライ回数N等のリセットの条件を、TM1≧T1、もしくは、TS≧Tthを満たすこととしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、リセットの条件を、TM1≧T1のみとしてもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
20 制御部
200 パーキングブレーキ機構
240 電動アクチュエータ
N アプライ回数
Nth 所定回数
T1 第1所定時間
T2 第2所定時間

Claims (5)

  1. パーキングブレーキ機構を動作させる電動アクチュエータの駆動および停止を制御する電動パーキングブレーキ制御装置であって、
    前記パーキングブレーキ機構が制動力を発生させるアプライ状態となるように前記電動アクチュエータを駆動させるアプライ処理と、
    前記パーキングブレーキ機構が制動力を解除するリリース状態となるように前記電動アクチュエータを駆動させるリリース処理と、
    第1所定時間内において、前記アプライ処理を実行した回数であるアプライ回数をカウントするカウント処理と、
    前記第1所定時間内において前記アプライ回数が所定回数に達した場合には、第2所定時間の間、前記アプライ処理の実行を禁止し、かつ、前記リリース処理の実行を許容するアプライ禁止処理と、を実行可能であり、
    前記アプライ処理の実行中に前記リリース処理の要求があった場合に、前記アプライ処理の実行を途中で止めて、前記リリース処理を実行し、途中で止めたアプライ処理については、前記カウント処理において前記アプライ回数をカウントすることを特徴とする電動パーキングブレーキ制御装置。
  2. 前記所定回数目のアプライ処理中に前記アプライ処理の要求があっても、前記アプライ処理を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
  3. 前記アプライ回数が前記所定回数に達せず、前記第1所定時間が経過した場合には、前記アプライ回数をリセットすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
  4. 前記第1所定時間内において前記電動アクチュエータの停止時間をカウントし、前記停止時間が閾値に達した場合に、前記アプライ回数をリセットすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
  5. 前記アプライ禁止処理において、少なくとも前記パーキングブレーキ機構が前記アプライ状態であるときに前記リリース処理の実行を許容することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電動パーキングブレーキ制御装置。
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