JP7424080B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本開示は、照明装置に関する。
コヒーレント光を発光するレーザ光源は、一般に、LED(Light Emitting Device)に比べて小さい発光面積を有し、指向性を持たせることにより遠方まで照射可能であるという利点を有する。また、レーザ光源は、高圧水銀ランプ等よりも長寿命で、光学系を小型化することができ、消費電力も少ない。そのため、レーザ光源を用いた照明装置や投射装置が普及しつつある。
従来、レーザ光源を用いた照明装置として、コヒーレンス性を有する光を発する光源と、光を走査する走査手段と、走査手段からの光で中間像を形成させる第1の光学系と、中間像からの光を、実在する表示面上に結像させる第2の光学系と、回折作用を有し、第1の光学系と第2の光学系との間で中間像の位置に配置された光学部材とを備え、光学部材が、回折作用によって、第1の光学系から出射した光を表示面に対して互いに異なる入射角で入射する複数の回折光に分解するものが提案されている(特許文献1参照)。
特許第4290095号公報
上述の照明装置に用いられるレーザ光源から発せられるレーザ光は、高いコヒーレント性を有し、極めて高い光強度を有する。そのため、人間の目がレーザ光に暴露されると、角膜や網膜の炎症等の目の損傷等が生じてしまい、視力障害に陥るおそれがある。
上記特許文献1に記載の照明装置においては、第2の光学系からの光が離散的に拡散された状態でスクリーン等の表示面に入射される。そのため、第2の光学系からの光の光軸に対して直交するビームスポット面が、当該光のすべてが人間の目を暴露しない程度の大きさであれば、上記視力障害に陥る可能性を低くすることができる。しかしながら、第2の光学系から射出される光のビームスポット面内において、高強度の光が離散的に存在し、当該高強度の光のビームスポット面は、当該光のすべてが人間の目を暴露してしまう程度の大きさである。よって、離散的に拡散された光を人間が直視し、その高強度の光に人間の目が暴露されてしまうと、上記視力障害に陥るおそれがあり、安全性の面で問題がある。
上記課題に鑑みて、本開示は、コヒーレント光を射出する光源を用い、当該コヒーレント光に対する安全性に優れた照明装置を提供することを一目的とする。
本開示の一実施形態として、コヒーレント光を射出する光源と、前記コヒーレント光の光路に沿って順に位置するコリメート光学系、走査部、投射光学系及び光学部材とを備え、前記コリメート光学系は、前記光源から射出された前記コヒーレント光を平行化し、前記走査部は、前記光源から射出され、前記コリメート光学系により平行化された前記コヒーレント光を前記投射光学系上で走査し、前記投射光学系は、所定の大きさのビームスポットを有し、略平行光である前記コヒーレント光を前記光学部材に照射し、前記光学部材は、前記投射光学系から照射された前記コヒーレント光を被照明領域に照射し、前記光学部材は、前記被照明領域に照射される前記コヒーレント光のビームスポット面内の中心における光強度が当該ビームスポット面内の外周縁における光強度よりも弱くなるように、前記被照明領域に照射される前記コヒーレント光を拡散させる照明装置が提供される。
上記照明装置において、前記光学系から前記光学部材に照射される前記コヒーレント光のビームスポットは、長軸が7mmを超える大きさの略長円形状であってもよく、前記光源から射出され前記走査部に照射される前記コヒーレント光が、略平行光であってもよく、前記光学系は、両側テレセントリック光学系であってもよい。
上記照明装置において、前記光学部材は、その出射面側に拡散機能及び遠方集光機能を有していてもよく、前記走査部における前記コヒーレント光の走査周波数が、15Hz以上であってもよく、前記走査部は、所定の図柄の形状に前記コヒーレント光を走査してもよい。また、前記走査部は、前記コヒーレント光を走査する前記所定の図柄の形状を、前記光学系上で移動させてもよい。
上記照明装置において、前記光学部材は、前記光学系から照射された前記コヒーレント光を所定の図柄の形状で前記被照明領域に照射してもよく、前記走査部における前記コヒーレント光の走査周波数が、5Hz以下であってもよい。
上記照明装置において、互いに波長の異なる複数の前記コヒーレント光を射出可能な複数の前記光源と、前記複数のコヒーレント光のそれぞれに対応する複数の前記光学部材とを備えていてもよいし、互いに波長の異なる複数の前記コヒーレント光を射出可能な複数の前記光源を備え、前記走査部は、前記複数のコヒーレント光のそれぞれの波長に対応した大きさの走査エリアで前記コヒーレント光を走査してもよい。
本開示によれば、コヒーレント光を射出する光源を用い、当該コヒーレント光に対する安全性に優れた照明装置を提供することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る照明装置を示す概略構成図である。 図2は、本開示の一実施形態における投射光学系の概略構成を示す部分拡大図である。 図3は、本開示の一実施形態における投射光学系の入射面にビームを図柄状に走査させる態様の説明図である。 図4は、本開示の一実施形態における投射光学系の入射面にビームを図柄状に走査させる方法の説明図である。 図5は、本開示の一実施形態における第2投射光学系から被照明領域に照明されるビームのビームスポット面内の光強度を示すプロファイルである。 図6は、本開示の他の実施形態に係る照明装置の一態様を示す概略構成図である。 図7は、本開示の他の実施形態における光学部材の一態様の概略構成を示す斜視図である。 図8は、本開示の他の実施形態における光学部材の別態様の概略構成を示す斜視図である。 図9は、光学部材の設計波長と異なる波長域のビームが入射したときにおける光学部材から被照明領域に照明されるビームのビームスポット面内の光強度を示すプロファイルである。 図10は、本開示の他の実施形態における投射光学系及び光学部材の別態様を示す概略構成図である。 図11は、本開示の他の実施形態に係る照明装置の別態様を示す概略構成図である。 図12は、本開示の一実施形態に係る照明装置の光学部材の別態様の概略構成を示す斜視図である。
本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本明細書に添付した図面においては、理解を容易にするために、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更したり、誇張したりしている場合がある。
本明細書等において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値のそれぞれを下限値及び上限値として含む範囲であることを意味する。本明細書等において、「フィルム」、「シート」、「板」等の用語は、呼称の相違に基づいて相互に区別されない。例えば、「板」は、「シート」、「フィルム」と一般に呼ばれ得るような部材をも含む概念である。
本明細書等において用いる、形状や幾何学的条件、並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や、長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈されるものとする。
本実施形態に係る照明装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る照明装置を示す概略構成図であり、図2は、本実施形態における投射光学系の概略構成を示す部分拡大図であり、図3は、本実施形態における投射光学系の入射面にビームを図柄状に走査させる態様の説明図であり、図4は、本実施形態における投射光学系の入射面にビームを図柄状に走査させる方法の説明図である。
本実施形態に係る照明装置1は、光源2と、コリメート光学系3と、走査部5と、投射光学系6と、光学部材7とを備え、被照明領域を照明するために用いられる装置である(図1参照)。被照明領域は、照明装置1の用途に応じて適宜設定され得るものである。例えば、照明装置1が車両、ドローン等の移動体に搭載される場合、被照明領域は路面等であってもよく、照明装置1が据置型で設置される場合、被照明領域は建造物の外壁や天井、壁、床等の内装、崖や滝等の自然物等であってもよく、照明装置1が携帯型として持ち運ばれて使用される場合、被照明領域は使用者により適宜選択され得るものであってもよい。
光源2は、コヒーレント光を射出するものであって、典型的にはレーザ光を射出するレーザ光源である。レーザ光源には、半導体レーザ等の種々のタイプのものがあるが、いずれのタイプであってもよい。
光源2から射出された光束は、コリメート光学系3により平行化されたビームとなり、走査部5に平行光として入射される。走査部5に入射されたビームは、所定の二次元方向に走査される。図1においては、図示の簡略化のために、ビームが走査部5を透過するように図示されているが、例えば、走査部5は、ビームを反射させる反射ミラーを有し、この反射ミラーを回転軸周りに回転させることにより、ビームの反射方向を周期的に変化させてもよい。反射ミラーとしては、例えば、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)ミラー等を用いることができる。
走査部5によるビームの走査周波数は、特に限定されるものではない。例えば、走査部5は、投射光学系6の第1レンズ61の入射面61A上における所定の図柄の形状の走査領域に、高速でビームを走査させることができる。このようにしてビームが投射光学系6の第1レンズ61の入射面61A上を走査されることで、被照明領域に照明されるコヒーレント光の残像を観察者に図柄として認識させることができる。例えば、図3に示すように、走査部5が投射光学系6の第1レンズ61の入射面61A上において矢印の形状の走査領域にビームを高速で走査させることで、被照明領域に矢印の図柄が表示されているように観察者に認識させることができる。より具体的には、図4に示すように、走査部5がビームを走査させる図柄の二次元形状(例えば、矢印等)の走査領域を複数個に分割した領域(例えば、ビームのビームスポットのサイズ程度の矩形状の領域等)を投射光学系6の第1レンズ61の入射面61A上に設定し、各領域を順に照明するようにビームが走査される(図4の実線の矢印を参照)。これにより、被照明領域に矢印の図柄が表示されていると観察者の視覚を通じて認識させることができる。なお、上記図柄としては、矢印に限定されるものではなく、例えば、文字、絵柄、色模様、記号、マーク、キャラクター、ピクトグラム等であってもよい。
走査部5が高速でビームを所定の図柄の形状に走査して、被照明領域に照明されるコヒーレント光の残像を観察者に図柄として認識させる場合には、走査部5によるビームの走査周波数は、当該被照明領域に図柄が表示されているように観察者が認識可能な程度であればよく、例えば、15Hz以上であればよく、さらに50Hz以上であればよい。
本実施形態に係る照明装置1においては、走査部5がビームを走査させる走査領域(例えば、矢印等の二次元形状の走査領域)を投射光学系6の第1レンズ61の入射面61A上で移動させながら当該走査領域にビームを高速(例えば、15Hz以上の走査周波数)で走査させることで、被照明領域に表示されている図柄を移動させることができる。この場合において、走査部5は、被照明領域に表示される図柄の移動が観察者の視覚にて認識できる程度に、上記走査領域を投射光学系6の第1レンズ61の入射面61A上で移動させればよい。
投射光学系6は、走査部5からのビームを所定のビームスポット径の平行光として光学部材7の入射面7Aに集光させる機能を有する。投射光学系6は、例えば、レンズ等であってもよく、複数のレンズを光路に沿って並列させたレンズ群であってもよい。レンズ群により構成される投射光学系6は、光路に沿って第1レンズ61及び第2レンズ62を少なくとも含んでいればよく、両側テレセントリック光学系であればよい。第1レンズ61及び第2レンズ62を含むレンズ群により構成される投射光学系6において、例えば、第1レンズ61が物体側テレセントリックレンズであって、第2レンズ62が像側テレセントリックレンズであってもよく、図2に示すように、第2レンズ62の焦点距離FL2(第2レンズ62の物体側焦点F2(第1レンズ61の像側焦点F1)から第2レンズ62の物体側主平面C2までの距離)が、第1レンズ61の焦点距離FL1(第1レンズ61の像側主平面C1から像側焦点F1までの距離)よりも長いのが好ましい。焦点距離FL2が焦点距離FL1よりも長いことで、投射光学系6から光学部材7の入射面7Aに入射されるビームのビームスポット径を所定の大きさにしやすくなる。焦点距離FL1と焦点距離FL2との比は、光学部材7の入射面7Aに入射されるビームのビームスポット径を所定の大きさにすることができる限り特に制限されるものではなく、例えば、1:2以上であればよく、1:3~50程度であればよい。投射光学系6におけるビームの入射位置は、走査部5によるビームの走査位置によって異なる。すなわち、走査部5は、投射光学系6を構成する第1レンズ61の入射面61Aにビームを入射させ得る範囲でビームを走査させることができる。なお、本実施形態におけるビームスポット径は、ビームスポット面内の最大強度の1/eの範囲として設定され得る。
光学部材7から被照明領域に向かって照射されるビームは、平行光であって、その平行光の広がり角は、例えば、0.2°以内であればよい。なお、広がり角は、ビームのファーフィールドパターンの最大強度の1/eの範囲として設定され得る。光学部材7から被照明領域に向かって照射されるビームのビームスポットは、円形状であってもよいし、長円形状であってもよい。ビームスポットが円形である場合にはその直径が、ビームスポットが長円形状である場合にはその長軸が7mmを超えていればよく、10mm~30mm程度であるのが好ましい。人間の目の瞳孔の直径は、通常2.5mm~4mm程度であり、病的な原因等により開いた状態の瞳孔(散瞳)の直径は、6mm~7mm程度であると言われている。ビームスポットの直径や長軸が7mm以下であると、被照明領域に向かって照射されるビームを観察者が直視してしまった場合に、瞳孔に多くのビームが入ってしまい、視力障害等を生じさせるおそれがあり、安全性の面で問題がある。
光学部材7は、例えば、回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Element)、ホログラフィック光学素子(HOE:Holographic Optical Element)等により構成されていてもよい。その他、光学部材7は、マイクロレンズアレイやレンチキュラーレンズ、拡散板等で構成されていてもよいし、マイクロレンズアレイやレンチキュラーレンズ等の機能が組み込まれた回折光学素子により構成されていてもよい。
光学部材7は、投射光学系6から照射されたビームを、所定の広がり角(例えば0.086°~40°程度)で拡散させる機能と、拡散させたビームを、光学部材7から所定の距離(例えば、0.3m以上の距離)に位置する被照明領域に集光させる機能とを併せ持っていてもよい。なお、上記拡がり角は、光学部材7から被照明領域に向かうビームのビームスポットの形状が円形である場合には、当該ビームの光路(光軸)に直交する方向に沿って見たときの角度と定義され、当該ビームのビームスポットの形状が長円形である場合には、当該ビームの光路(光軸)に直交する方向、かつ長円形の短軸方向に沿って見たときの角度と定義され得る。上記拡がり角は、光学部材7の出射面7Bから被照射領域に向かう光路上の少なくとも2箇所、好ましくは3箇所以上においてビームプロファイラを用いてビームのビームスポット径を測定し、当該少なくとも2箇所、好ましくは3箇所以上におけるビームスポット径とビームスポット径の測定箇所間の距離とから算出され得る。
光学部材7は、被照射領域に照射されるビームの光軸に対して直交するビームスポット面内の光強度が実質的に均一となるように、好ましくは当該ビームスポット面内の中心における光強度がビームスポット面内の外周縁における光強度よりも弱くなるように、当該ビームを拡散させる機能を有する。光学部材7から被照射領域に照射されるビームのビームスポット内に部分的に高強度の光(ホットスポット)が存在し、当該ホットスポットの光が観察者の目に暴露されると、視覚障害を生じさせてしまうおそれがある。特に、光源2から射出されるビームがガウシアン分布を有する場合、ビームスポット面内の中心における光強度がビームスポット面内の外周縁における光強度よりも強くなっている。このようなビームがビームスポット面内の光強度分布を調整することなく被照明領域に照射されてしまうと、当該ビームを直視した観察者に視力障害を生じさせてしまうおそれがある。特に、ビームスポット面内の光強度分布が調整されていないビームの回折0次光が光学部材7から抜けてしまうことがあると、被照明領域に照射されるビームを観察者が直視したときに、視力障害を生じさせてしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態においては、光学部材7がビームスポット内の光強度が実質的に均一になるようにビームを拡散することで、被照射領域に照射されるビームを観察者が直視したとしても、視覚障害を生じさせることを抑制することができる。この場合において、例えば、当該ビームスポット面内の光強度分布は、図5に示すように、ビームスポット面内の中心における光強度が、ビームスポット面内の外周縁における光強度よりも弱くなっているように表される。
上述した構成を有する本実施形態に係る照明装置1によれば、光学部材7から被照明領域に向かって照射されるビームを観察者が直視したとしても、拡散したビームの光束のすべてが観察者の目を暴露せず、優れた安全性を奏することができる。
他の実施形態に係る照明装置について説明する。
図6は、本実施形態に係る照明装置を示す概略構成図である。なお、本実施形態に係る照明装置において、図1~5に示す上記実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
本実施形態に係る照明装置1は、第1光源21、第2光源22及び第3光源23を含む光源2と、コリメート光学系3と、走査部5と、投射光学系6と、第1光源用光学部材71、第2光源用光学部材72及び第3光源用光学部材73を含む光学部材7とを備え、被照明領域を照明するために用いられる装置であって、カラー表示を可能とするものである。
第1光源21、第2光源22及び第3光源23は、それぞれ異なる波長域のコヒーレント光を射出する。第1光源21は、例えば、赤色の波長域のコヒーレント光を射出する。第2光源22は、例えば、緑色の波長域のコヒーレント光を射出する。第3光源23は、例えば、青色の波長域のコヒーレント光を射出する。第1光源21、第2光源22及び第3光源23は、それぞれ赤色、緑色及び青色以外の色の波長域のコヒーレント光を射出してもよい。
第1光源用光学部材71は、第1光源21から射出される所定の波長域のコヒーレント光に対応する光学部材(回折光学素子等)である。第2光源用光学部材72は、第2光源22から射出される所定の波長域のコヒーレント光に対応する光学部材(回折光学素子等)である。第3光源用光学部材73は、第3光源23から射出される所定の波長域のコヒーレント光に対応する光学部材(回折光学素子等)である。
光学部材7は、光源2から射出されるコヒーレント光の波長に基づき、第1光源用光学部材71、第2光源用光学部材72又は第3光源用光学部材73を光路に位置させ得る構成を有していればよい。例えば、第1光源用光学部材71、第2光源用光学部材72及び第3光源用光学部材73を所定の間隔で並列させた構成を有し、光源2からのコヒーレント光の波長に応じて光学部材7をスライドさせて光路に波長に対応する光学部材を位置させてもよい(図7参照)。また、例えば、第1光源用光学部材71、第2光源用光学部材72及び第3光源用光学部材73を所定の間隔で円形に並べた構成を有し、光源2からのコヒーレント光の波長に応じて光学部材7を回転させて光路に波長に対応する光学部材を位置させてもよい(図8参照)。
光学部材7としての第1光源用光学部材71、第2光源用光学部材72及び第3光源用光学部材73のそれぞれは、各光源(第1光源21、第2光源22、第3光源23)から射出されるコヒーレント光の波長域に合わせて設計されている。一般に、光学部材の設計波長域と異なる波長域のビームが入射すると、回折0次光の抜ける量が多くなることがある。例えば、図9の破線で示すようなガウシアン分布の光強度のコヒーレント光が光源から射出されたときに、当該コヒーレント光の波長域と異なる波長域に合わせて設計されている光学部材が光路に位置していると、当該光学部材から照射されるビームは、図9の実線で示すように、ビームスポット面内の中心が増大(強調)された光強度分布を有してしまう。しかしながら、本実施形態において、第1光源用光学部材71、第2光源用光学部材72及び第3光源用光学部材73のそれぞれは、被照射領域に照射されるビームの光軸に対して直交するビームスポット面内の光強度が実質的に均一となるように、好ましくは当該ビームスポット面内の中心における光強度がビームスポット面内の外周縁における光強度よりも弱くなるように、当該ビームを拡散させる機能を有する。そのため、光源2から射出されたコヒーレント光の波長域に整合しない光学部材7が光路に位置してしまっている場合、例えば、第1光源21から射出されたコヒーレント光が第2光源用光学部材72に入射してしまった場合であっても、第2光源用光学部材72から被照明領域に照明されるビームのビームスポット面内の中心における光強度を低減することができ、当該ビームスポット面内における光強度分布を実質的に均一にすることができる。よって、被照明領域に照明されるビームを観察者が直視したとしても、視覚障害を生じさせる可能性が低く、優れた安全性を奏することができる。
本実施形態において、光学部材7を入れ替えているが、これに限らず、投射光学系6と光学部材7との間に回折格子10等を設けて、波長域ごとに対応する光学部材7(第1~第3光源用光学部材71~73)にビームを照射してもよい(図10参照)。このような構成を有することで、各光源21~23から射出されるコヒーレント光の波長域ごとに光学部材7を切り替える必要がなくなる。
さらに、本実施形態に係る照明装置1は、第1光源21と、コリメート光学系3と、走査部5と、投射光学系6と、第1光源用光学部材71とを備える第1照明装置11、第2光源22と、コリメート光学系3と、走査部5と、投射光学系6と、第2光源用光学部材72とを備える第2照明装置12及び第3光源23と、コリメート光学系3と、走査部5と、投射光学系6と、第1光源用光学部材71とを備える第3照明装置13を含み、第1~第3照明装置11~13を並列させて用いてもよい(図11参照)。この場合において、第1~第3照明装置11~13の各光源用光学部材71~73から被照射領域までの距離の違いによって生じる集光点のずれ、焦点面からのずれ等を補正することができるような回折機能を各光源用光学部材71~73を有していればよい。
以上説明した実施形態は、本開示の理解を容易にするために記載されたものであって、本開示を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本開示の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態においては、走査部5は、投射光学系6の第1レンズ61の入射面61A上における所定の図柄の形状の走査領域に、高速でビームを走査させることで、被照明領域に照明されるコヒーレント光の残像を観察者に図柄として認識させることができるが、この態様に限定されるものではない。例えば、図12に示すように、光学部材7は、入射面7Aに入射したコヒーレント光を所定の図柄(例えば、矢印等)の形状に成形し、その出射面7Bから被照射領域に当該図柄(例えば、矢印等)の形状のコヒーレント光を照射可能なものであってもよい。この場合において、走査部5は、投射光学系6の第1レンズ61の入射面61A上において、低速、例えば、5Hz以下の走査周波数でビームを走査させてもよい。このように走査部5が低速でビームを走査させることで、被照明領域に照明される所定の図柄を当該被照明領域上において移動させることができる。
1…照明装置
2…光源
5…走査部
6…投射光学系(光学系)
7,71,72,73…光学部材

Claims (12)

  1. コヒーレント光を射出する光源と、前記コヒーレント光の光路に沿って順に位置するコリメート光学系、走査部、投射光学系及び光学部材とを備え、
    前記コリメート光学系は、前記光源から射出された前記コヒーレント光を平行化し、
    前記走査部は、前記光源から射出され、前記コリメート光学系により平行化された前記コヒーレント光を前記投射光学系上で走査し、
    前記投射光学系は、所定の大きさのビームスポットを有し、略平行光である前記コヒーレント光を前記光学部材に照射し、
    前記光学部材は、前記投射光学系から照射された前記コヒーレント光を被照明領域に照射し、
    前記光学部材は、前記被照明領域に照射される前記コヒーレント光のビームスポット面内の中心における光強度が当該ビームスポット面内の外周縁における光強度よりも弱くなるように、前記被照明領域に照射される前記コヒーレント光を拡散させ
    照明装置。
  2. 前記投射光学系から前記光学部材に照射される前記コヒーレント光のビームスポットは、長軸が7mmを超える大きさの略長円形状である
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光源から射出され前記走査部に照射される前記コヒーレント光が、略平行光である
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記投射光学系は、両側テレセントリック光学系である
    請求項1~3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記光学部材は、その出射面側に拡散機能を有する
    請求項1~4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 前記走査部における前記コヒーレント光の走査周波数が、15Hz以上である
    請求項1~5のいずれかに記載の照明装置。
  7. 前記走査部は、所定の図柄の形状に前記コヒーレント光を走査する
    請求項1~6のいずれかに記載の照明装置。
  8. 前記走査部は、前記コヒーレント光を走査する前記所定の図柄の形状を、前記投射光学系上で移動させる
    請求項7に記載の照明装置。
  9. 前記光学部材は、前記投射光学系から照射された前記コヒーレント光を所定の図柄の形状で前記被照明領域に照射する
    請求項1~5のいずれかに記載の照明装置。
  10. 前記走査部における前記コヒーレント光の走査周波数が、5Hz以下である
    請求項9に記載の照明装置。
  11. 互いに波長の異なる複数の前記コヒーレント光を射出可能な複数の前記光源と、
    前記複数のコヒーレント光のそれぞれに対応する複数の前記光学部材と
    を備える
    請求項1~10のいずれかに記載の照明装置。
  12. 互いに波長の異なる複数の前記コヒーレント光を射出可能な複数の前記光源を備え、
    前記走査部は、前記複数のコヒーレント光のそれぞれの波長に対応した大きさの走査エリアで前記コヒーレント光を走査する
    請求項1~10のいずれかに記載の照明装置。
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