JP7420377B2 - テニス技術上達支援データベースの作成方法、および、テニス技術上達支援システム - Google Patents

テニス技術上達支援データベースの作成方法、および、テニス技術上達支援システム Download PDF

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Description

本発明は、テニス技術の上達支援技術に関するものである。
従来、テニスの技術向上のためには、テニススクールに通う、個人でレッスンを受ける、または、雑誌で勉強するのが一般的である。テニスのサービスについても同様である。
雑誌について、ボールの概略の軌道が図化され、そのような軌道を描くボールをどう打つかについて動作の連続写真を掲載している(非特許文献1)。
ボールの軌道の数値化については、ゴルフの弾道計算結果を図化する装置が提案されている(特許文献1)。
特開平3-12179号公報
「スマッシュ」 No.548 発行所(株)日本スポーツ企画出版社 2018年12月21日発行 、p.34
以前に比べて、技術が向上したか否かを知るために以前の実力を数値で把握すればどのくらい向上したのかを正確に把握できるが、数値化されていなければ困難である。
また、テニスプレイヤーは、遅くてよく曲がるボールを打ちたいのか、速くて少し曲がるボールを打ちたいのか、どのように軌道が変化するボールを打ちたいのかといった、希望は様々であり、自分が打ちたい軌道を描くボールがどのような動作で打たれたのかを参考にするのが上達のためには有効である。しかし、どのような軌道のボールを打ちたいのかを特定するためには、打ちたいボールの軌道が数値化されていなければ困難である。
しかし、例えば非特許文献1に記載のように多くのテニス雑誌は、ボールの概略の軌道が図化されているだけで、数値的な特徴は記載されていない。
また、例えば特許文献1に記載のようにボールの軌道を図化する装置はあっても、ボールの軌道を数値化することはなされていない。
さらには、テニスについて、相手が打ったサービスを打ち返す場合に、ラケットにボールが当たる以前から返球動作を開始しないと振り遅れることになる。この返球動作は、相手のボールの軌道を予測して行われるために、ボールの速さや向きの変化があるとそのボールを打つ者にとって返球しにくいため、ボールの速さや向きの変化が重要である。このボールの速さや向きの変化は、ボールが地面に落下する前後で生じる。
したがって、特に、ボールが地面に落下する前後での変化を数値化することが重要であるが、従来技術ではこれがなされていなかった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、テニスプレイヤーが目指すボールの軌道のサービスが打てるようになることを支援するテニスの上達支援技術を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するために本発明は、テニスのサービスのボールの地面への落下前後のボールの速さと向きの変化を数値化し、その数値をそのボールが打たれた時のサービスの動作の映像ファイルと紐つけしたデータベースを構築することで、数値で目指すボールの軌道を検索可能とし、それと紐付いた動作の映像ファイルを参照できるようにし、また、過去の数値と比較検討し上達具合を把握できるようにしたものである。
本発明のテニス技術上達支援データベースは、テニスプレイヤーがサービス動作にてボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作データと、前記ボールの軌道データと、日付と、前記テニスプレイヤーのプレイヤー認識子と、が紐つけられたテニス技術上達支援データベースであって、前記動作データは、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作を撮影した映像ファイルであり、前記ボールの軌道データは、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときにおいて、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間内における前記ボールの速度ベクトル、前記ボールの相手コートへの落下後所定時間内における前記ボールの速度ベクトル、および、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの変化量の少なくとも一つを含み、前記ボールの速度ベクトルは、速度ベクトルの大きさと向き、または、速度ベクトルの各方向成分に分解した大きさであり、前記ボールの速度ベクトルの大きさの変化量は、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの大きさと向きの変化量、または、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの各方向成分に分解した大きさの変化量であり、前記日付は、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作を記録した日付である、ことを特徴とする、テニス技術上達支援データベースである。
本発明のテニス技術上達支援データベースの作成方法は、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作をカメラで撮影して映像ファイルとして記録するステップと、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記ボールの軌道を複数のカメラで撮影するステップと、前記複数のカメラにより撮影された前記ボールの軌道の映像から、前記ボールの相手コートへの落下前の複数の画像フレームを抽出して、前記落下前の複数の画像フレーム各々における前記ボール位置と、前記落下前の複数の画像フレーム各々の撮影時刻とから、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間内における前記ボールの速度ベクトルを算出するステップと、前記複数のカメラにより撮影された前記ボールの軌道の映像から、前記ボールの相手コートへの落下後の複数の画像フレームを抽出して、前記落下後の複数の画像フレーム各々における前記ボール位置と、前記落下後の複数の画像フレーム各々の撮影時刻とから、前記ボールの相手コートへの落下後所定時間内における前記ボールの速度ベクトルを算出するステップと前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作の映像ファイルを、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間内における前記ボールの速度ベクトル、および、前記ボールの相手コートへの落下後所定時間内における前記ボールの速度ベクトルの少なくとも一方と紐付けるステップと、を有することを特徴とするテニス技術上達支援データベースの作成方法である。
本発明のテニス技術上達支援システムは、前記テニス技術上達支援データベースと、利用者の閲覧要求に応じて前記テニス技術上達支援データベースにアクセスして、前記テニス技術上達支援データベースを構成する項目を表示する情報検索端末と、提供者の登録要求に応じて前記テニス技術上達支援データベースにアクセスして、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作の映像ファイルを、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間内における前記ボールの速度ベクトル、および、前記ボールの相手コートへの落下後所定時間内における前記ボールの速度ベクトルの少なくとも一方と紐付けて登録する保守端末と、を有することを特徴とするテニス技術上達支援システムである。
本発明によって、テニスプレイヤーにとって自分のサービスの現状、つまり、テニスボールの相手コートの地面に落下する前後のボールの速度ベクトルの変化を数値的に知ることができるため、進歩を定量的に把握できる。また、自分が、目指すサービス、つまり、テニスボールの相手コートの地面に落下する前後のボールの速度ベクトルが概ねこのような数値のサービスを打ちたいと思った際に、どのようにそのサービスが打たれているのかの動作の映像を見ることで、上達の参考にすることができる。
本発明の第1実施形態に係るテニス技術上達支援システムの構成を示す図 図1に示すテニス技術上達支援データベース1の構成の一例を示す図 図1に示すテニス技術上達支援データベース1の作成方法の一例を示すフローチャート テニスのサービスを打つ時の動作の映像の記録、および、ボールの軌道の映像の記録の一例を示す図 テニス技術上達支援データベース1の作成方法に用いるカメラの位置を説明する図 ボールの地面への落下前後の速度ベクトルの変化を説明する図 ボールの地面への落下前後の図6とは別の方向からの速度ベクトルの変化を説明する図 ボールの地面への落下前後の速度ベクトルの変化を図6とは別に説明する図 ボールの地面への落下前後の図8とは別の方向からの速度ベクトルの変化を説明する図 ボールがちょうど地面へ落下した時の映像が記録されていない場合について速度ベクトルの変化を説明する図 テニス技術上達支援データベース1の項目の数値から絞り込む一例を示す図
[第1実施形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るテニス技術上達支援システムの構成を示す図であり、テニス技術上達支援システム利用者が情報検索端末3からWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)2上のサーバー4にアクセスし、テニス技術上達支援データベース1を閲覧する構成、および、テニス技術上達支援システム提供者が保守端末5からWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)2上のサーバー4にアクセスし、テニス技術上達支援データベース1を登録する構成を示している。
前記テニス技術上達支援データベース1の構成について、適用例を示す図2を用いて説明する。
図2は、テニス技術上達支援データベース1の構成の一例を示す図であり、日付501、ユーザーID502、落下直前のボール横方向速さ101、落下直前のボール前後方向速さ102、落下直前のボール高さ方向速さ103、落下直後のボール横方向速さ104、落下直後のボール前後方向速さ105、落下直後のボール高さ方向速さ106、落下直前のボール水平方向角度108、落下直前のボール鉛直方向角度110、落下直後のボール水平方向角度112、落下直後のボール鉛直方向角度114、横方向ボール落下前後の速さ変化率115、前後方向ボール落下前後の速さ変化率116、高さ方向ボール落下前後の速さ変化率117、水平方向ボール落下前後の角度変化率120、鉛直方向ボール落下前後の角度変化率121、ボール軌道の水平方向変化図122、ボール軌道の鉛直方向変化図123、サービスを打つ際の動作を後方から撮影した映像511、サービスを打つ際の動作を後方から撮影した映像512、相手コートでのテニスボールの軌跡を後方から撮影した映像513、相手コートでのテニスボールの軌跡を側面から撮影した映像514の項目からなる。
日付501は、プレイヤーのテニスのサーブの動作およびテニスボールの軌道の映像を記録した日である。
ユーザーID502は、プレイヤーを特定するための識別記号である。ユーザー登録した順に番号付けしたものを使用する。
落下直前のボール横方向速さ101は、相手コートへの落下直前のボールの速度ベクトルのテニスコートの幅方向の成分の大きさである。
落下直前のボール前後方向速さ102は、相手コートへの落下直前のボールの速度ベクトルのテニスコートの長さ方向の成分の大きさである。
落下直前のボール高さ方向速さ103は、相手コートへの落下直前のボールの速度ベクトルの高さ方向の成分の大きさである。
落下直後のボール横方向速さ104は、相手コートへの落下直後のボールの速度ベクトルのテニスコートの幅方向の成分の大きさである。
落下直後のボール前後方向速さ105は、相手コートへの落下直後のボールの速度ベクトルのテニスコートの長さ方向の成分の大きさである。
落下直後のボール高さ方向速さ106は、相手コートへの落下直後のボールの速度ベクトルの高さ方向の成分の大きさである。
落下直前のボール水平方向角度108は、相手コートへの落下直前のボールの速度ベクトルのテニスコートの長さ方向成分とテニスコートの幅方向成分との合成ベクトルと、テニスコートの長さ方向とのなす角度である。
落下直前のボール鉛直方向角度110は、相手コートへの落下直前のボールの速度ベクトルのテニスコートの長さ方向成分と高さ方向成分との合成ベクトルと、テニスコートの長さ方向とのなす角度である。
落下直後のボール水平方向角度112は、相手コートへの落下直後のボールの速度ベクトルのテニスコートの長さ方向成分とテニスコートの幅方向成分との合成ベクトルと、テニスコートの長さ方向とのなす角度である。
落下直後のボール鉛直方向角度114は、相手コートへの落下直後のボールの速度ベクトルのテニスコートの長さ方向成分と高さ方向成分との合成ベクトルと、テニスコートの長さ方向とのなす角度である。
横方向ボール落下前後の速さ変化率115は、落下直後の横方向ボール速さ104を落下直前の横方向ボール速さ101で除した値である。
前後方向ボール落下前後の速さ変化率116は、落下直後の前後方向ボール速さ105を落下直前の前後方向ボール速さ102で除した値である。
高さ方向ボール落下前後の速さ変化率117は、落下直後の高さ方向ボール速さ106を落下直前の高さ方向ボール速さ103で除した値である。
水平方向ボール落下前後の角度変化率120は、落下直後のボール水平方向角度112を落下直前のボール水平方向角度108で除した値である。
鉛直方向ボール落下前後の角度変化率121は、落下直後のボール鉛直方向角度114を落下直前のボール鉛直方向角度110で除した値である。
ボール軌道の水平方向変化図122は、天から地面を見るようにテニスコートを見た場合に、相手コートへの落下直前および直後のボールの速度ベクトルを図化したものである。
ボール軌道の鉛直方向変化図123は、地面と平行にテニスコートの幅方向からの視点で、相手コートへの落下直前および直後のボールの速度ベクトルを図化したものである。
サービスを打つ際の動作を後方から撮影した映像511は、プレイヤーのテニスのサーブの動作を後方からカメラで記録した映像である。
サービスを打つ際の側面から記録した映像512は、プレイヤーのテニスのサーブの動作を側面からカメラで記録した映像である。
相手コートでのテニスボールの軌跡を後方から撮影した映像513は、プレイヤーが打った移動するボールの映像を相手コートの後方からカメラで記録した映像である。
相手コートでのテニスボールの軌跡を側面から撮影した映像514は、プレイヤーが打った移動するボールの映像を相手コートの側面からカメラで記録した映像である。
図2の本実施例のテニス技術上達支援データベース1の項目には記載していないが、落下直前のボール水平方向速さ107、落下直前のボール鉛直方向速さ109、落下直後のボール水平方向速さ111、落下直後のボール鉛直方向速さ113、水平方向ボール落下前後の速さ変化率118、鉛直方向ボール落下前後の速さ変化率119についてもテニス技術上達支援データベース1の項目に含めて良い。逆に、他の一部の項目を省いても良い。
落下直前のボール水平方向速さ107は、相手コートへの落下直前のボールの速度ベクトルのテニスコートの幅方向の成分と、テニスコートの長さ方向の成分との合成ベクトルの大きさである。
落下直前のボール鉛直方向速さ109は、相手コートへの落下直前のボールの速度ベクトルのテニスコートの長さ方向の成分と、高さ方向の成分との合成ベクトルの大きさである。
落下直後のボール水平方向速さ111は、相手コートへの落下直後のボールの速度ベクトルのテニスコートの幅方向の成分と、テニスコートの長さ方向の成分との合成ベクトルの大きさである。
落下直後のボール鉛直方向速さ113は、相手コートへの落下直後のボールの速度ベクトルのテニスコートの長さ方向の成分と、高さ方向の成分との合成ベクトルの大きさである。
水平方向ボール落下前後の速さ変化率118は、落下直後のボール水平方向速さ111を落下直前のボール水平方向速さ107で除した値である。
鉛直方向ボール落下前後の速さ変化率119は、落下直後のボール鉛直方向速さ113を落下直前のボール鉛直方向速さ109で除した値である。
前記テニス技術上達支援データベース1の作成方法について、図3を用いて説明する。
前記テニス技術上達支援データベース1の作成方法は、テニスのプレイヤーが、サービスを打った際の動作をカメラにより撮影し、映像ファイルとして記録するステップS1と、前記プレイヤーが、サービスによって打たれたボールの軌道を複数のカメラにより撮影するステップS2と、前記撮影された映像から、ボールが相手コートの地面に落下する前の複数の画像フレームを抽出し、前記画像フレームから、ボールの位置を算出し、前記算出したボールの位置と、前記複数の画像フレームの記録された時刻とから、落下前のボールの速度ベクトルを算出し、前記撮影された映像から、ボールが相手コートの地面に落下した後の複数の画像フレームを抽出し、前記画像フレームから、ボールの位置を算出し、前記算出したボールの位置と、前記複数の画像フレームの記録された時刻とから、落下直後のボールの速度ベクトルを算出するステップS3と、前記サービスを打った際の動作の映像ファイルとボールの速度ベクトルとを紐つけて、テニス技術上達支援データベース1に追加し、蓄積するステップS4からなる。
次に、テニスのサービスを打つ時の動作の映像の記録(図3のステップS1)、および、テニスボールの軌道の撮影(図3のステップS2)の一例を図4を用いて説明する。
図4は天から地面を見るように描いており、テニスコートの幅方向を横方向52とし、テニスコートの長さ方向を前後方向51として図中に示した。
カメラ21によってテニスププレイヤー9のサービスの動作の映像を後方から記録し、同時にカメラ22によって前記サービスの動作の映像を側面から記録する(図3のステップS1)。
前記サービス動作にて打たれたボール10はネット40を超えて相手コート11で10a、10b、10c、10d、10eのように移動し、矢印10fのような軌道を描き、地面へは10cの状態で落下した。このテニスボール10の軌道の映像は、後方から記録するカメラ31、また、同時に側面から記録するカメラ32によって撮影される(図3のステップS2)。
ここで、カメラ21によってテニスプレイヤー9の後方から記録されたファイルを映像511、カメラ22によって側面から記録されたファイルを映像512、カメラ31によってテニスボール10の軌道の後方から記録されたファイルを映像513、カメラ32によってテニスボール10の軌道の側面から記録されたファイルを映像514とする。
サービスの動作を記録するカメラ21およびカメラ22は、テニスプレイヤー9の手首の動きを把握するためには、1秒間に960枚の画像フレームが記録できるように、記録間隔のフレームレートは960fps(フレーム/秒)以上の性能の高速カメラが最適である。
カメラ21、カメラ22はテニスプレイヤー9の全身の映像を撮影できるように配置した。
テニスボールの軌道を記録するカメラ31およびカメラ32は1秒間に60枚の画像フレームが記録できるように記録間隔は60fps(フレーム/秒)のカメラを用いた。
カメラ31は、センターライン41からダブルスサイドライン24までが撮影できるように、また、カメラ32も、ネット40からベースライン23までが撮影できるように広角の焦点距離16mmのカメラを用いた。
このように60fps(フレーム/秒)のカメラを用いことで、一般プレイヤーのサービスの前後方向の速度として上級者で速いサービスの前後方向速さは200km/hで、撮影間隔1/60秒ではボールの前後方向位置は0.9m移動するが、ネット40からベースライン23までの距離は11.89mであり、サービスの落下前後少なくとも2枚づつの画像フレームは十分に余裕を持って記録される。
カメラ21、カメラ22、カメラ31、カメラ32のフレームレート、焦点距離の仕様は上記の例に限定されるものではない。
ここで、ボールの位置を算出するために、同時刻で撮影された映像を用いるために、カメラ31およびカメラ32は、同時刻に映像の撮影を開始し、同じフレームレートのカメラを用いた。同時刻に映像の撮影を開始しない場合や、同じフレームレートのカメラを用いない場合は、同時刻でのカメラ31およびカメラ32で撮影された映像を前後の撮影した映像から補間する処理が別途必要になるからである。2つのカメラで同時刻に映像の撮影を開始し、同じフレームレートのカメラを用いることで、この処理が不要となる。
ボールの軌道から、相手コートでボールが落下する前後のボールの速度ベクトルの算出(図3のステップS3)について以下に説明を行う。
図5はテニス技術上達支援データベース1の作成方法に用いるカメラ21、カメラ22、カメラ31、カメラ32の位置を説明する図である。
2つのカメラ31とカメラ32の撮像素子のテニスコートに対する位置を計測しておく。具体的には、カメラ31について、センターライン41からの横方向52の距離、ベースライン23からの前後方向51の距離、地面からの高さ方向の距離を計測しておく。カメラ32については、ダブルスサイドライン24からの横方向52の距離と、ネット40からの前後方向51の距離、地面からの高さ方向の距離を計測しておく。
このように2つのカメラの撮像素子の実際の位置がわかっていれば、同時刻に2つのカメラの映像から切り取った画像フレームにおけるボールが写っている画素の座標から、ボールの位置を一般的な測量の技術である写真測量法により算出することができる。具体的な計算方法の一例として、特開平6-300526号公報ではCCDカメラA、および、カメラAから距離L1 離れた位置のCCDカメラBにより物体P(x1,y1,z1 )の位置や速度を算出ことが記載されている。
落下直前のボール横方向速さ101(Vx1)、落下直前のボール前後方向速さ102(Vy1)、落下直後のボール横方向速さ104(Vx2)、落下直後のボール前後方向速さ105(Vy2)について、図6を用いて説明する。
図6は天から地面を見るように描いており、横方向52、前後方向51を図中に示した。
ボール10の軌跡については、フレームレートが60fps(フレーム/秒)で記録しているので、1/60秒に1枚の画像フレームを市販の映像編集ソフトウェアなどを用いて、コマ送りして画像フレームを切り出すことができる。
ボールがボールの位置10bにある時に、2つのカメラ31、カメラ32で同時刻にボールが撮影された各々の画像フレームについて、ボールの各々の画像フレームにおける画素の座標より、上記の写真測量法によりボールの位置10bを算出する。同様にボールの位置10c、および、10dを算出する。
ボール位置10cが地面に落下した位置であり、ちょうど映像が記録されていたとする。その直前に記録されていた映像がボール位置10bであり、直後に記録されていたボール位置が10dとする。フレームレートが60fps(フレーム/秒)のカメラ31およびカメラ32で撮影したため、地面に落下する1/60秒前の映像が10b、地面に落下した1/60秒後の映像が10dとなる。
従って、10cと10bのボールの横方向52の距離を1/60秒で除した数値が落下直前のボール横方向速さ101(Vx1)、10cと10bのボールの前後方向51の距離を1/60秒で除した数値が落下直前のボール前後方向速さ102(Vy1)となる。
同様に、10cと10dのボールの距離から、10cと10dのボールの横方向52の距離を1/60秒で除した数値が落下直後のボール横方向速さ104(Vx2)となり、10cと10dのボールの前後方向51の距離を1/60秒で除した数値が落下直後のボール前後方向速さ105(Vy2)となる。
落下直前のボール高さ方向速さ103、落下直後のボール高さ方向速さ106については図7を用いて説明する。
図7は地面と平行にテニスコートの幅方向からの視点で描いており、前後方向51、高さ方向53を図中に示した。
10cと10bのボールの高さ方向53の距離を1/60秒で除した数値が落下直前のボール高さ方向速さ103(Vh1)、10cと10dのボールの高さ53の方向距離を1/60秒で除した数値が落下直後のボール高さ方向速さ106(Vh2)となる。
落下直前のボール水平方向速さ(Vxy1)107、落下直前のボール水平方角度(θv1)108、落下直後のボール水平方向速さ(Vxy2)111、落下直後のボール水平方角度(θv2)112については図8を用いて説明する。
図8は天から地面を見るように描いており、横方向52、前後方向51を図中に示した。
落下直前のボール水平方向速さ(Vxy1)107は、落下直前のボール横方向52の速さ101(Vx1)と落下直前のボール前後方向51の速さ102(Vy1)の合成ベクトルの大きさであり、落下直前のボール水平方向角度(θv1)108は、この合成ベクトルと、前後方向51とのなす角度である。
同様に、落下直後のボール水平方向速さ(Vxy2)111は、落下直後のボール横方向速さ104(Vx2)と落下直後のボール前後方向速さ105(Vy2)の合成ベクトルの大きさであり、落下直後のボール水平方向角度(θv2)112は、この合成ベクトルと、前後方向51とのなす角度である。
落下直前のボール鉛直方向速さ(Vhy1)109、落下直前のボール鉛直方角度(θh1)110、落下直後のボール鉛直方向速さ(Vhy2)113、落下直後のボール鉛直方角度(θh2)114については図9を用いて説明する。
図9は地面と平行にテニスコートの幅方向からの視点で描いており、前後方向51、高さ方向53を図中に示した。
落下直前のボール鉛直方向速さ(Vhy1)109は、落下直前のボール前後方向速さ102(Vy1)と落下直前のボール高さ方向速さ103(Vh1)の合成ベクトルの大きさであり、落下直前のボール鉛直方向角度(θh1)110は、この合成ベクトルと、前後方向51とのなす角度である。
同様に、落下直後のボール鉛直方向速さ(Vhy2)113は、落下直後のボール前後方向速さ105(Vy2)と落下直後のボール高さ方向速さ106(Vh2)の合成ベクトルの大きさであり、落下直後のボール鉛直方向角度(θh2)114は、この合成ベクトルと、前後方向51とのなす角度である。
水平方向のボール軌道の変化図122は、図8に示すボールの軌道に、落下直前のボールの水平方向速さ(Vxy1)107、落下直前のボールの水平方角度(θv1)108、落下直後のボールの水平方向速さ(Vxy2)111、落下直後のボール水の平方角度(θv2)112の数値を入れて図化したものであり、ボール10の水平方向の変化を視覚的に分かりやすく理解できる。図2に示すデータベース1において、ボール軌道水平方向変化図122の項目にはファイル名が記載され、このファイル名には対応する水平方向のボール軌道の変化図122へのリンクが貼られている。
鉛直方向のボール軌道の変化図123は、図9に示すボールの軌道に、落下直前のボール鉛直方向速さ(Vhy1)109、落下直前のボール鉛直方角度(θh1)110、落下直後のボール鉛直方向速さ(Vhy2)113、落下直後のボール鉛直方角度(θh2)114の数値を入れて図化したものであり、ボール10の鉛直方向の変化を視覚的に分かりやすく理解できる。図2に示すデータベース1において、鉛直方向のボール軌道の変化図123の項目にはファイル名が記載され、このファイル名には対応する鉛直方向のボール軌道の変化図123へのリンクが貼られている。
上記の説明においては、ボール位置10cが地面に落下した位置であり、ちょうど映像が記録されていたとしたが、ちょうど落下したボール10cの映像が記録されていない場合における落下直前および落下直後の速度ベクトルの算出方法を図10を用いて説明する。
落下時に一番近い時刻に記録されたボールの映像を10 c’の場合、10 c’が落下直前の場合、10bと10c’の位置から落下直前の速度ベクトルを算出し、10dと10eの位置から落下直後の速度ベクトルを算出する。また、10 c’が落下直後の場合、10aと10bの位置から落下直前の速度ベクトルを算出し、10 c’と10dの位置から落下直後の速度ベクトルを算出する。
厳密には落下直前、直後の速度ベクトではないが、落下前の1/60秒間でのボール10の速度ベクトルの変化、および、落下後の1/60秒間での速度ベクトルの変化は小さいために、そのように算出した。
上記の説明においては、テニスプレイヤーがサービス動作にてボールを打球したときのボールの相手コートへの落下前後2枚づつの画像フレームを用いた実施例であるが、3枚以上の画像フレームより、ボールの位置と時刻から落下直前、および、直後の速度ベクトルを算出しても良い。
また、上記の説明においては、ボールの落下直前および直後の画像フレームを用いた実施例であるが、ボールの相手コートへの落下前とは、テニスプレイヤーがサービス動作にてボールを打球したときからボールの相手コートへ初めて落下したときまでの時間であり、ボールの相手コートへの落下後とは、ボールが相手コートへ初めて地面に落下したときから弾んで再度地面に落下するまでの時間であり、この時間内の複数の画像フレームを用いて、ボールの位置と時刻から落下前、および、落下後の速度ベクトルを算出しても良い。
以上に記載したように、テニス技術上達支援データベースの作成方法によって、ボールの速度ベクトルを構成するデータであるところの、速度ベクトルの大きさ、速度ベクトルの向き、および、速度ベクトルを各方向成分に分解した大きさが求められるとともに、速度ベクトルの変化量を構成するデータであるところの、速度ベクトルの大きさの変化量と、速度ベクトルの向きの変化量、および、速度ベクトルを各方向成分に分解した大きさの変化量が求められる。
速度ベクトルの大きさとは、落下直前のボール水平方向速さ107、落下直前のボール鉛直方向速さ109、落下直後のボール水平方向速さ111、および、落下直後のボール鉛直方向速さ113である。
速度ベクトルの向きとは、落下直前のボール水平方向角度108、落下直前のボール鉛直方向角度110、落下直後のボール水平方向角度112、および、落下直後のボール鉛直方向角度114である。
速度ベクトルを各方向成分に分解した大きさとは、落下直前のボール横方向速さ101、落下直前のボール前後方向速さ102、落下直前のボール高さ方向速さ103、落下直後のボール横方向速さ104、落下直後のボール前後方向速さ105、および、落下直後のボール高さ方向速さ106である。
速度ベクトルの大きさの変化量とは、水平方向ボール落下前後の速さ変化率118、および、鉛直方向ボール落下前後の速さ変化率119である。
速度ベクトルの向きの変化量とは、水平方向ボール落下前後の角度変化率120、および、鉛直方向ボール落下前後の角度変化率121である。
速度ベクトルを各方向成分に分解した大きさの変化量とは、横方向ボール落下前後の速さ変化率115、前後方向ボール落下前後の速さ変化率116、および、高さ方向ボール落下前後の速さ変化率117である。
テニス技術上達支援システムの提供者は、前記WAN(ワイド・エリア・ネットワーク)2上の前記サーバー4にアクセスし、表計算アプリケーションを用いて、図3のステップS1で示したテニスプレイヤーがサービスを打った際の動作の映像と図3のステップS3で示したボールの速度ベクトルのデータとを紐付けることにより、図2に示すテニス技術上達支援データベース1が構築される。また、テニス技術上達支援システムの提供者は、新たにサービスの動作および速度ベクトルのデータを記録した場合には、テニス技術上達支援データベース1を更新してデータを蓄積していく(図3のステップS4)
テニス技術上達支援システムの利用者は、情報検索端末3からテニス技術上達支援データベース1へアクセスし、表計算アプリケーションの機能を利用し、自分が目指すサービスの動作の映像を閲覧することができる。
具体的には、テニス技術上達支援システムの利用者が、落下直後のボール横方向速さ104が25km/h以上で、横方向ボール落下前後の角度変化率120が1.1以上のサービスを打ちたい場合、情報検索端末9からテニス技術上達支援データベース1へアクセスし、表計算アプリケーションの絞り込みの機能を利用し、落下直後のボール横方向速さ104が25km/h以上で、水平方向ボール落下前後の角度変化率120が1.1以上のデータを図11のように絞り込むことができ、絞り込まれたデータのサービスの動作の後方からの映像511または、側面からの映像512を閲覧することで、どのようにプレイヤー9が動作しているのかを参考にして学習することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、テニス技術上達支援システムの利用者が自分が目指すサービスの動作の映像を閲覧するために、テニス技術上達支援データベース1へアクセスして、利用していたが、第2実施形態では、テニス技術上達支援システムの利用者が自分の上達具合を測るために、テニス技術上達支援データベース1へアクセスして利用する。
具体的には、テニス技術上達支援システムの利用者は、水平方向ボール落下前後の角度変化率120の大きなサービスを打とうと思ってある期間練習した際、練習期間初期の水平方向ボール落下前後の角度変化率120の数値と、練習期間終盤の水平方向ボール落下前後の角度変化率120の数値を比較することで、その上達具合を具体的に把握でき、練習が成果につながるものであったのかという点で、練習を見直すきっかけに利用することができる。
前記適用例では、好適な実施形態として映像としているが、連続する複数の静止画でも良く、他にも同様に本願で示した技術的思想の範囲で変更することは可能である。
1 テニス技術上達支援データベース
2 WAN(ワイド・エリア・ネトワーク)
3 情報検索端末
4 サーバー
5 保守端末
9 プレイヤー
10 テニスボール
10a、10b、10c、10c’、10d。10e ボール位置
10f ボールの軌跡
11 相手コート
21 プレイヤーの動作の映像を後方から記録するカメラ
22 プレイヤーの動作の映像を側面から記録するカメラ
23 ベースライン
24 ダブルスサイドライン
31 テニスボールの軌道の映像を後方から記録するカメラ
32 テニスボールの軌道の映像を側面から記録するカメラ
40 ネット
41 センターライン
51 前後方向
52 横方向
53 高さ方向
101 落下直前のボール横方向速さ
102 落下直前のボール前後方向速さ
103 落下直前のボール高さ方向速さ
104 落下直後のボール横方向速さ
105 落下直後のボール前後方向速さ
106 落下直後のボール高さ方向速さ
107 落下直前のボール水平方向速さ
108 落下直前のボール水平方向角度
109 落下直前のボール鉛直方向速さ
110 落下直前のボール鉛直方向角度
111 落下直後のボール水平方向速さ
112 落下直後のボール水平方向角度
113 落下直後のボール鉛直方向速さ
114 落下直後のボール鉛直方向角度
115 横方向ボール落下前後の速さ変化率
116 前後方向ボール落下前後の速さ変化率
117 高さ方向ボール落下前後の速さ変化率
118 水平方向ボール落下前後の速さ変化率
119 鉛直方向ボール落下前後の速さ変化率
120 水平方向ボール落下前後の角度変化率
121 鉛直方向ボール落下前後の角度変化率
122 水平方向のボール軌道の変化図
123 鉛直方向のボール軌道の変化図
501 日付
502 ユーザーID
511 サービスを打つ際の動作を後方から撮影した映像
512 サービスを打つ際の動作を側面から撮影した映像
513 相手コートでのテニスボールの軌跡を後方から撮影した映像
514 相手コートでのテニスボールの軌跡を側面から撮影した映像
S1 プレイヤーの動作の映像を記録するステップ
S2 テニスボールの軌道の映像を撮影するステップ
S3 テニスボールの速度ベクトルを算出するステップ
S4 デニスのサービス動作の映像とボールの速度ベクトルとを紐付け、蓄積するステップ

Claims (4)

  1. テニスプレイヤーがサービス動作にてボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作データと、前記ボールの軌道データと、日付と、前記テニスプレイヤーのプレイヤー認識子と、が紐つけられたテニス技術上達支援データベースの作成方法であって、
    前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニス プレイヤーの動作をカメラで撮影して映像ファイルとして記録するステップと、
    前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記ボールの軌道を複数のカメラで撮影するステップと、
    前記複数のカメラにより撮影された前記ボールの軌道の映像から、前記ボールの相手コートへの落下前の複数の画像フレームを抽出して、前記落下前の複数の画像フレーム各々における前記ボールの位置と、前記落下前の複数の画像フレーム各々の撮影時刻とから、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間内における前記ボールの速度ベクトルを算出するステップと、
    前記複数のカメラにより撮影された前記ボールの軌道の映像から、前記ボールの相手コートへの落下後の複数の画像フレームを抽出して、前記落下後の複数の画像フレーム各々における前記ボールの位置と、前記落下後の複数の画像フレーム各々の撮影時刻とから、前記ボールの相手コートへの落下後所定時間内における前記ボールの速度ベクトルを算出するステップと、
    前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの大きさと向きの変化量、および 、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの各方向成分に分解した大きさの変化量の少なくとも一方を算出するステップと、
    前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作の映像ファイルを、前記ボールの速度ベクトルの大きさと向きの変化量、および、前記ボールの速度ベクトルの各方向成分に分解した大きさの変化量の少なくとも一方と紐付けるステップと、
    を有することを特徴とするテニス技術上達支援データベースの作成方法。
  2. テニスプレイヤーがサービス動作にてボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作データと、前記ボールの軌道データと、日付と、前記テニスプレイヤーのプレイヤー認識子と、が紐つけられたテニス技術上達支援データベースの作成方法であって、
    前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニス プレイヤーの動作をカメラで撮影して映像ファイルとして記録するステップと、
    前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記ボールの軌道を複数のカメラで撮影するステップと、
    前記複数のカメラにより撮影された前記ボールの軌道の映像から、前記ボールの相手コートへの落下前の複数の画像フレームを抽出して、前記落下前の複数の画像フレーム各々における前記ボールの位置と、前記落下前の複数の画像フレーム各々の撮影時刻とから、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間内における前記ボールの速度ベクトルを算出するステップと、
    前記複数のカメラにより撮影された前記ボールの軌道の映像から、前記ボールの相手コートへの落下後の複数の画像フレームを抽出して、前記落下後の複数の画像フレーム各々における前記ボールの位置と、前記落下後の複数の画像フレーム各々の撮影時刻とから、前記ボールの相手コートへの落下後所定時間内における前記ボールの速度ベクトルを算出するステップと、
    前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの大きさと向きの変化量を算出するステップと、
    前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作の映像ファイルを、前記ボールの速度ベクトルの大きさと向きの変化量と紐付けるステップと、
    を有し、
    前記ボールの速度ベクトルの大きさの変化量は、水平方向ボール落下前後の速さ変化率、および、鉛直方向ボール落下前後の速さ変化率であり、
    前記ボールの速度ベクトルの向きの変化量は、水平方向ボール落下前後の角度変化率、および、鉛直方向ボール落下前後の角度変化率である、
    ことを特徴とするテニス技術上達支援データベースの作成方法。
  3. テニス技術上達支援データベースと、情報検索端末と、保守端末と、からなるテニス技術上達支援システムであって、
    前記テニス技術上達支援データベースは、テニスプレイヤーがサービス動作にてボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作データと、前記ボールの軌道データと、日付と、前記テニスプレイヤーのプレイヤー認識子と、が紐つけられたデータベースであり、
    前記動作データは、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作を撮影した映像ファイルであり、
    前記ボールの軌道データは、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときにおいて、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの変化量を含み、
    前記ボールの速度ベクトルの変化量は、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの大きさと向きの変化量、または 、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの各方向成分に分解した大きさの変化量であり、
    前記日付は、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したとき の前記テニスプレイヤーの動作を記録した日付であり、
    前記情報検索端末は、利用者の閲覧要求に応じて前記テニス技術上達支援データベースにアクセスして、前記 テニス技術上達支援データベースを構成する項目を表示し、
    前記保守端末は、提供者の登録要求に応じて前記テニス技術上達支援データベースにアクセスして、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作の映像ファイルを、前記ボールの速度ベクトルの大きさと向きの変化量、および、前記ボールの速度ベクトルの各方向成分に分解した大きさの変化量の少なくとも一方と紐付けて登録する、
    ことを特徴とするテニス技術上達支援システム。
  4. テニス技術上達支援データベースと、情報検索端末と、保守端末と、からなるテニス技術上達支援システムであって、
    前記テニス技術上達支援データベースは、テニスプレイヤーがサービス動作にてボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作データと、前記ボールの軌道データと、日付と、前記テニスプレイヤーのプレイヤー認識子と、が紐つけられたデータベースであり、
    前記動作データは、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作を撮影した映像ファイルであり、
    前記ボールの軌道データは、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときにおいて、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの変化量を含み、
    前記ボールの速度ベクトルの変化量は、前記ボールの相手コートへの落下前所定時間および落下後所定時間における前記ボールの速度ベクトルの大きさと向きの変化量であり、
    前記ボールの速度ベクトルの大きさの変化量は、水平方向ボール落下前後の速さ変化率、および、鉛直方向ボール落下前後の速さ変化率であり、
    前記ボールの速度ベクトルの向きの変化量は、水平方向ボール落下前後の角度変化率、および、鉛直方向ボール落下前後の角度変化率であり、
    前記日付は、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したとき の前記テニスプレイヤーの動作を記録した日付であり、
    前記情報検索端末は、利用者の閲覧要求に応じて前記テニス技術上達支援データベースにアクセスして、前記 テニス技術上達支援データベースを構成する項目を表示し、
    前記保守端末は、提供者の登録要求に応じて前記テニス技術上達支援データベースにアクセスして、前記テニスプレイヤーが前記サービス動作にて前記ボールを打球したときの前記テニスプレイヤーの動作の映像ファイルを、前記ボールの速度ベクトルの大きさと向きの変化量と紐付けて登録することを可能とした、
    ことを特徴とするテニス技術上達支援システム。
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