JP7419745B2 - 像形成装置、像形成方法及び像形成プログラム - Google Patents

像形成装置、像形成方法及び像形成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、像形成装置、像形成方法及び像形成プログラムに関する。
動作中の産業装置に作業者等が接近したときの安全確保を目的とする安全機構が知られている。安全機構は、作業者等が所定の距離以下に接近したとき、移動中の構造物の移動を急停止させるものである。どの程度の距離で安全機構が動作すべきかを定める条件は、「機械類の安全性-危険区域に上肢及び下肢が到達することを防止するための安全距離」などの規格(ISO13857、JIS9718:2013)においても規定されている。
また、大型の産業装置の一種として、大判の記録媒体に画像を形成する画像形成装置も知られている。当該画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段を、記録媒体に対して相対的に移動させる移動手段を備える。画像形成装置においても作業者の安全確保の観点から上述したような安全機構を備える必要がある。画像形成装置の場合は、画像形成手段の移動範囲内に作業者が立ち入ったときに、画像形成手段の動作を停止させることになる。
画像形成手段の移動可能範囲への作業者等の立ち入りを検出する検出手段として、焦電センサ(人感センサ)や近接センサが用いられる。いずれのセンサも、被検出対象である作業者等に対し非接触で、所定の範囲内に存在するか否かを検出することができる。
画像形成装置にも適用可能な安全機構に関するものとして、被加工材を切断する切断ヘッドを備えるヘッド移動装置に関し、作業者が切断ヘッドに近づいたときに切断を伴わない切断ヘッドの移動を減速する技術が開示されている(特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されている技術は、切断ヘッドの移動速度を通常速度よりも遅くしている状態で、さらに作業者と切断ヘッドとの間隔が縮まったとき、切断ヘッドの動作を緊急停止する、という制御をする。この技術を画像形成装置に適用すると、画像形成動作の途中で画像形成に係る機構の動作速度を変化させることになる。画像形成動作は、画像形成手段を記録媒体に対して移動させながら画像形成材を記録媒体に付着させるように、画像形成手段の移動タイミングと、画像形成材を付着させる動作のタイミングを、順次合わせて行うように制御される。したがって、画像形成手段の移動速度を、画像形成動作の途中で変化させる(減速させる、停止させる)と、その後、途中から画像形成動作を再開させても、停止前の画像形成状態とのズレが生じ、形成される画像が乱れる。すなわち、画像形成動作の途中で減速や停止させた後に、画像形成動作を通常状態に戻しても、形成される画像が乱れることになるので、その記録媒体は廃棄して、最初からやり直すことになる。
以上のとおり、画像形成装置のような、順次のタイミング制御により処理される動作を実行する装置では、動作途中で減速や停止が行われると、結果物の質が悪くなり、処理のやり直しが必要になる、という課題がある。
なお、この課題は、二次元的に画像を形成する画像形成装置のみならず、三次元的に像を形成する装置を含む像形成装置においても同様である。
本発明は、像形成時に動作状況を変化させる事態が生じた後に、通常の動作状況に戻しても、質のよい像形成物を得ることができる像形成装置を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、記録媒体に像を形成する像形成手段と、前記記録媒体に対して前記像形成手段を移動させる移動手段と、前記像形成手段からの所定距離の範囲内に形成される所定領域に、被検出物が存在するか否かを検出する検出手段と、前記被検出物の検出状況に応じて、前記記録媒体に対する前記像形成手段の移動速度を段階的に制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記所定領域において前記被検出物が検出されたときに前記移動速度を段階的に減速させ、前記像形成手段が停止する前に、当該像形成手段の動作状況を一時記憶領域に格納し、停止した像形成手段が像形成動作を再開するときに、格納されている前記動作状況に基づくように制御する、ことを特徴とする。
本発明によれば、像形成時に動作状況を変化させる事態が生じた後に、通常の動作状況に戻しても、質のよい像形成物を得ることができる。
本発明に係る像形成装置の実施形態であるプリンタの斜視図。 上記プリンタが備えるセンサの検出領域を示す平面図。 上記プリンタのハードウェア構成図。 上記プリンタの機能構成図。 上記プリンタにおける停止動作の比較例を示す図。 上記プリンタにおける停止動作の例を示す図。 上記プリンタの処理の流れを示すフローチャート。 本発明に係る像形成装置の別の実施形態であるインクジェットプリンタの概略構成を示す斜視透視図。 上記インクジェットプリンタに係る画像形成部の概略構成を示す平面図。 上記インクジェットプリンタの機能構成を例示するブロック図。
[像形成装置の全体構成像]
以下、本発明に係る像形成装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタ100の外観を示す斜視図である。図1に示すように、プリンタ100は、記録媒体を固定して保持する平面を備え、この固定された記録媒体に対して画像形成手段を走査させることで、記録媒体上に画像を形成する像形成装置の例である。プリンタ100は、ガントリー110と、キャリッジ120と、センサ130と、ベッド140と、制御部150と、制動部160と、報知部170と、を備えている。
ガントリー110は、ベッド140を跨がるように設置される門型の機構であって、ベッド140の外形に沿って直線的に移動する機構である。ガントリー110は、後述する記録ヘッド111と、記録ヘッドを搭載し摺動するキャリッジ120と、記録ヘッド111及びキャリッジ120を保護するためにカバーであるハッチ部119と、を備えている。なお、ガントリー110の内部には、Y方向に移動するための駆動源となる副走査モータ115も備えられている。副走査モータ115については、後述する。
キャリッジ120は、画像形成手段を構成する記録ヘッド111を搭載し、X方向(主走査方向)に摺動するように構成されている。キャリッジ120の摺動状態(位置)に応じて記録ヘッド111から出された画像形成材が記録媒体に付着し、画像が形成される。したがって、記録ヘッド111は摺動しながら画像を形成する像形成手段に相当する。記録ヘッド111の摺動は、キャリッジ120をX方向に移動させるための主走査モータ114を駆動源とする。主走査モータ114についても、後述する。
一般的に、ガントリー110が副走査モータ115の駆動力によってY方向(副走査方向)に移動する移動速度よりも、キャリッジ120が主走査モータ114の駆動力によって記録ヘッド111をX方向(主走査方向)に移動させる移動速度の方が速い。なお、主走査方向の移動速度は、例えば、2m/秒である。したがって、プリンタ100が画像形成動作を実行しているとき、キャリッジ120が高速で摺動し、ガントリー110はキャリッジ120と比較すれば低速で移動している状態となる。
センサ130は、画像形成動作中の記録ヘッド111、キャリッジ120、ガントリー110に接近する物体(被検出対象)を検出するためのものであって、第一センサ131と、第二センサ132と、を含む。第一センサ131は、例えば、ガントリー110に設置されている。第二センサ132は、例えば、キャリッジ120に設置されている。第一センサ131と第二センサ132の詳細は後述する。
ベッド140は、外形が矩形状の平面部(載置面)を有している。この載置面に記録媒体が固定され、固定された記録媒体の上を、キャリッジ120が主走査方向に摺動しながら、ガントリー110の移動によって副走査方向にも移動する。ベッド140の長手方向の側面には、ガントリー110が移動するためのレール状の構造が設けられている。したがって、ガントリー110は、ベッド140の側面に沿って、載置面の長さ方向に移動する用に構成されている。
制御部150は、プリンタ100の内部に設けられている制御手段である。制御部150は、センサ130の検出結果に応じて主走査モータ114と副走査モータ115の動作速度を制御し、ガントリー110及びキャリッジ120の移動速度を制御するコントローラである。また、制御部150は、ガントリー110とキャリッジ120の移動速度の変化状況に基づいて、記録ヘッド111による画像形成材の記録媒体への付着動作のタイミングなども制御する。制御部150の詳細については、後述する。
制動部160は、キャリッジ120の摺動やガントリー110の移動を停止させるためのブレーキとして機能する制動手段を構成する。制動部160は、第一センサ131や第二センサ132における、被検出対象の検出状況に応じて、ガントリー110やキャリッジ120の移動を停止させる。制動部160は、ガントリー110の内部に備えられている。
報知部170は、第一センサ131が被検出対象を検出したときに、その検出状況を、視覚又は聴覚で認識可能な報知信号として出力する報知手段である。報知部170は、例えば、報知音を出力するオーディオスピーカーや、報知光を発するフラッシュライトなどによって構成される。報知部170によって、画像形成動作中のプリンタ100に対し、所定の距離よりも接近する被検出対象が存在した場合、その被検出対象に対して報知音や報知光によって、接近状態を知らせることができる。これによって、被検出対象がプリンタ100への接近を止めるように促すことができる。
[第一センサ131と第二センサ132の検出可能領域]
ここで、第一センサ131と第二センサ132について説明する。第一検出手段である第一センサ131は、例えば焦電センサなどの、いわゆる人感センサであって、被検出対象(例えば人)が、ガントリー110に対して所定距離よりも接近したことを検出可能な位置に設置されている。また、第二検出手段である第二センサ132は、例えば近接センサであって、ハッチ部119の内部で摺動しているキャリッジ120に検出対象が接近したことを検出可能な位置に設置されている。
これら第一センサ131と第二センサ132による、検出対象の検出可能領域について、図2を用いて説明する。図2はプリンタ100の平面図に、仮想的な検出可能領域を重ねて表した概略図である。図2において、符号1331で示した領域は、ガントリー110が移動する範囲を示す「ガントリー可動範囲」である。
図2に示すように、第一センサ131の検出可能領域である第一検出領域1311は、ガントリー可動範囲よりも広く設定されている。この第一検出領域1311に被検出対象(人など)が入り込まなければ、動作中のプリンタ100に検出対象が接触することはなく、プリンタ100の動作を停止させる必要は生じない。したがって、第一検出領域1311は、プリンタ100の動作中における「立ち入り禁止領域」に相当する。
言い換えると、第一センサ131は、画像形成部がガントリー110の移動によって主走査方向に移動する、いわゆる「画像形成動作中」において、ガントリー110からの所定の距離をもって規定される所定領域(第一検出領域1311)に、被検出物が存在するか否かを検出する。第一センサ131は、被検出対象が第一検出領域1311の外側から内側に入り込んだときに、当該検出対象の存在を検出する。また、第一センサ131は、第一検出領域1311に被検出対象が存在し続ける間、当該検出対象を検出し続ける。
一般的に、第一検出領域1311の境界に相当する位置に、安全柵や保護柵などを設置し、作業者などの被検出対象に対して第一検出領域1311に立ち入らないように促す表示なども設置することがある。しかし、画像形成動作中のプリンタ100等の場合、画像の形成状況を作業者が確認する必要が生ずることもある。この場合、作業者が第一検出領域1311に立ち入らなければならない状況に至ることもある。
第二センサ132の検出可能領域である第二検出領域1321は、ガントリー可動範囲の内側に設定されている。そして、第二検出領域1321は、ハッチ部119の内側で摺動するキャリッジ120からの第二距離以内に被検出対象が存在するか否かを検出するために設定される仮想的な領域である。この第二検出領域1321に被検出対象が存在するとき、摺動中のキャリッジ120と被検出対象が接触する可能性が非常に高く、仮に接触した場合、事故に発展する危険性がある。したがって、第二検出領域1321に被検出対象が存在することを検出したときは、制動部160によってキャリッジ120を停止させることになる。第二検出領域1321は、「衝突監視領域」ともいえる。
言い換えると、第二センサ132は、画像形成動作中において、ハッチ部119やキャリッジ120からの所定の距離をもって規定される所定領域(第二検出領域1321)に、被検出物が存在するか否かを検出する。第二センサ132は、被検出対象が第二検出領域1321の外側から内側に入り込んだとき、当該検出対象の存在を検出する。また、第二センサ132は、第二検出領域1321に被検出対象が存在し続ける間、当該検出対象を検出し続ける。
すでに説明したとおり、第一検出領域1311は第二検出領域1321よりも広い領域である。すなわち、第一センサ131が被検出対象を検出できる第一距離は、第二センサ132が検出対象を検出できる第二距離よりも長い。言い換えると、第二センサ132が被検出対象を検出できる第二距離は、第一センサ131が検出対象を検出できる第一距離よりも短い。したがって、第一センサ131は、動作中のプリンタ100に近づく被検出対象が存在した場合、ある程度離れたところの被検出対象であっても検出するから、動作中のプリンタ100と被検出対象の衝突可能性を事前に報知する機能を提供する。つまり、第一センサ131は、動作中のプリンタ100に接近するものとの衝突するなど、不測の事態が生ずる可能性を事前に報知するトリガーとして機能することになる。
また、第二センサ132は、動作中のプリンタ100と被検出対象が衝突するなどの状況下において、被検出対象を検出する。したがって、第二センサ132が被検出対象を検出したときには、プリンタ100の動作を停止するシーケンスが発動されて、制動部160の動作によって、キャリッジ120の移動は停止される。この制動部160における停止制御は、ソフトウェア制御に基づくものではなく、ハードウェア制御によって実行される。
以上のように、プリンタ100は、第一検出領域1311と、第二検出領域1321の二つの検出領域を有し、各検出領域において検出態様を検出したときに、異なる動作をする。ここで、プリンタ100の動作の概要について説明する。第一検出領域1311において被検出対象を検出したとき、そのまま、被検出対象がプリンタ100に接近すると、第二検出領域1321の内側に被検出対象が入り込む可能性が想定される。そこで、まず、第一検出領域1311において被検出対象が検出されたときは、形成中の像(画像)に悪影響を与えない程度で、ガントリー110に移動速度とキャリッジ120の摺動速度を減速し、これらの減速に基づいて、像形成材を記録媒体に付着させるための動作タイミング(例えば、液体インクを吐出するタイミング)を調整する。
第一センサ131のみではなく、第二センサ132も被検出対象を検出したときは、摺動中のキャリッジ120と接触可能な範囲に被検出対象が存在することになる。このときは、キャリッジ120の摺動を停止させ、ガントリー110の移動も停止させる。この停止シーケンスが実行される事前に、キャリッジ120とガントリー110の移動速度は減速されているので、停止シーケンス発動時の制動距離は短くなり、被検出対象との衝突を回避可能な状況になっている。
[プリンタ100のハードウェア構成]
次に、プリンタ100の制御機構について図3を用いて説明する。プリンタ100は、演算機能、液体吐出制御機能、センサ信号検知機能、モータ駆動制御機能を実現する制御部150によって制御される。制御部150は、CPU151、FPGA(Field-Programmable Gate Array)220、モータドライバ153、画像形成動作時のデータバッファとして機能する記憶メモリ154、を含んで構成される。
プリンタ100に実装されている演算機能、液体吐出制御機能、センサ信号判定機能、モータ駆動制御機能は、CPU151とFPGA152が協働することによって実現される。また、CPU151は、プリンタ100に搭載されている各モータの動作を、それぞれのモータに対応したモータドライバ153を用いて制御する。
制御部150には、キャリッジ120を検知するためのリニアエンコーダ122の出力値が入力される。制御部150は、この値に基づいてキャリッジ120の位置および速度を検出する。そして、制御部150は、検出したキャリッジ120の位置および速度に基づいて主走査モータ114を制御する。主走査モータ114は、ガントリー110に備えられていて、キャリッジ120を摺動させるための駆動源として機能する。
また、制御部150には、ガントリー110の位置を検知するための副走査センサ116の出力値が入力される。制御部150は、この値に基づいて、ガントリー110の位置及び速度を検出する。そして制御部150は、検出したガントリー110の位置および速度に基づいて、副走査モータ115を制御する。副走査モータ115は、ガントリー110に備えられていて、記録ヘッド121を副走査方向に移動させるための駆動源として機能する。
制御部150には、第一センサ131と第二センサ132が、被検出対象を検出したか否かを示す信号が入力される。制御部150は、第一センサ131と第二センサ132からの信号に応じて、主走査モータ114と副走査モータ115の駆動力を調整し、キャリッジ120の移動速度とガントリー110の移動速度を調整する。また、制御部150は、キャリッジ120の移動速度とガントリー110の移動速度の調整度合いに応じて、記録ヘッド121の動作タイミングを調整する。制御部150と、制御部150によって制御される主走査モータ114及び副走査モータ115は、移動手段を構成する。
第二センサ132の検出状況を示す情報は、制動部160にも通知される。制動部160は、第二センサ132が被検出対象を検出したことを示す信号を受け付けた場合に、キャリッジ120の移動を停止させる。
[プリンタ100の機能構成]
次に、プリンタ100の制御機構の一つである機能構成について図4を用いて説明する。図4に示すように、プリンタ100は、制御部150のハードウェア資源を利用して実行される制御プログラムによって、検出状況判定部1511と、移動速度設定部1512と、動作状況更新部1513と、動作状況格納部1514と、を有する。
検出状況判定部1511は、第一センサ131と第二センサ132の検出結果に基づいて、被検出対象が第一検出領域1311及び第二検出領域1321に存在するのか否か、被検出対象が第一検出領域1311に存在するのか否か、第二検出領域1321に存在するのか、を判定する。検出状況判定部1511は、第一センサ131と第二センサ132の検出結果に基づく判定結果を移動速度設定部1512と動作状況更新部1513に通知する。
移動速度設定部1512は、検出状況判定部1511から、第一センサ131が被検出対象を検出したが通知されたとき、主走査モータ114と、副走査モータ115の回転速度を段階的に減速し、第一移動速度に設定する。これによって、キャリッジ120とガントリー110の移動速度が通常速度よりも低速の第一移動速度になる。この低速移動中に、検出状況判定部1511から、第二センサ132が被検出対象を検出したが通知されると、停止シーケンスが実行され、制動部160が動作して、ガントリー110とキャリッジ120に制動が掛かる。キャリッジ120とガントリー110を低速で移動させることで、停止シーケンス中の制動距離が短くなり、安全に移動を停止させることができる。
また、移動速度設定部1512は、ガントリー110及びキャリッジ120が低速移動中に、第一センサ131が被検出対象を検出しなくなったときは、主走査モータ114と副走査モータ115の回転速度を加速させる。これによって、キャリッジ120とガントリー110の移動速度が通常速度に戻る。
動作状況更新部1513は、検出状況判定部1511からの通知に基づいて、記憶メモリ154に記憶されている画像形成動作のためのデータの現状、いわゆる「動作状況」を示す情報を格納するように、動作状況格納部1514に通知する。これによって、動作状況が更新されて格納される。
動作状況格納部1514は、動作状況更新部1513からの通知に応じて、記憶メモリ154に記憶されている画像形成データを不揮発性記憶媒体に格納する。
プリンタ100が画像形成動作を実行するとき、形成される画像の元になる画像データは、外部の装置(PC200)から入力される。PC200は、画像データを生成してプリンタ100に入力するRIP210を動作させる。RIP210は所定の画像処理を実行し、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)の4色で区別されたデータを出力する。
プリンタ100の記憶メモリ154には、上記のCMYKの各色のデータ毎に、一旦、FIFOメモリに格納される。その後、各色に対応するFIFOメモリから、各色に対応する記録ヘッド121(121C、121M、121Y、121K)の動作を制御する記録ヘッドコントローラ123(123C、123M、123Y、123K)に、各色に対応したデータが順次入力される。
記録ヘッドコントローラ123が、それぞれの色に対応するFIFOメモリに対してデータを要求し、各FIFOメモリは記録ヘッドコントローラ123からの要求に応じて、順次データを転送する。そして、FIFOメモリから転送するデータが終了したとき、記録ヘッドコントローラ123から制御部150に対して、次のデータ転送を行うように依頼をする。これを繰り返すことで、画像形成動作が実行される。
本実施形態に係るプリンタ100は、第一センサ131からの検出結果に応じてキャリッジ120等の移動速度が減速されると、動作状況更新部1513が動作状況の記録を更新するように、動作状況格納部1514に指示をする。動作状況格納部1514は、動作状況更新部1513からの指示に応じて、記憶メモリ154に記憶されているデータの状況を記録する。記憶メモリ154は、動作状況を一時的に記憶する一時記憶領域を構成する。
ここで記録される「データの状況」とは、例えば、各FIFOメモリにおけるカウント値(何番目のデータまでが記録ヘッドコントローラ123に転送済みかを示すデータ)と、キャリッジ120の位置(画像形成位置)を示す情報を含むものである。これを記録することで、第二センサ132の検出状況に基づいてキャリッジ120やガントリー110の移動が停止したとしても、停止時点の位置や、未形成の画像データの状況を得ることができる。この停止時点の状況に基づいて、画像形成を再開することで、質のよい画像を形成することができる。
[本実施形態の効果の説明]
ここで、プリンタ100における上記の動作による効果について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、従来例として示す停止シーケンスのイメージである。図5に示す停止シーケンスは、プリンタ100のような構成を備える従来の画像形成装置において、近接センサを備え、当該近接センサが作業者を検出したらハードウェア的に停止シーケンスを実行する場合の状況変化を示している。図6は、本実施形態に係るプリンタ100において、近接センサである第二センサ132が被検出対象である作業者を検出したときの停止シーケンスを説明するイメージ図である。
図5に示すように、従来例では、近接センサが作業者を検出したとき、ソフトウェア制御ではなくハードウェア制御によって、移動中の構成(駆動部)にブレーキが掛けられる。図5では、近接センサが物体(作業者)を検知してからブレーキが掛けられるまでの間を「期間A」として表現している。ブレーキが掛けられた時点(ブレーキ開始、期間Aの終期)からある程度の時間を経過しなければ、駆動部は完全に停止しない。これは、移動中の構成(例えばキャリッジ120やガントリー110)は重いので慣性が大きく、単に駆動部の電源を切るだけでは、動き続けるからである。したがって、ブレーキ開始の後、ブレーキによって駆動部が停止するまでの間に相当する「期間B」では、駆動部は移動し続けている。期間Bの終期に至ると、駆動部が停止して、その停止が検知されると、その後、期間Cを経て駆動部の電源がOFFになる。これによって、駆動部は完全に停止(動作しない状態)になる。このように、近接センサが作業者を検知してから駆動部を完全に停止させる「電源OFF」までにタイムラグが生ずる原因は、駆動部の慣性にある。仮に、駆動部のブレーキを開始して即、電源をOFFにしても、駆動部(キャリッジ120など)の重量が大きい場合、一般的には惰性で動き続けてしまうからである。
駆動部のブレーキ開始の後、画像形成部の記録ヘッド121に相当する構成が画像形成動作を実行していると、駆動部の動作速度は本来のタイミングで画像形成動作を行うための速度から変化している。この状態で画像形成動作が継続すると形成される画像が乱れることになる。
また、従来例では、本実施形態に係る制御部150のように停止シーケンスと画像形成動作が同期可能なものではないので、どのデータまでの画像形成動作が完了したのか、など、動作状況がわからず、動作を再開させようにも再開ポイントが不明となる。
図6に示すように、本実施形態に係るプリンタ100は、人感センサである第一センサ131が第一検出領域1311の内側に作業者を検出すると、キャリッジ120の主走査速度を減速し、段階的に遅くしていく。キャリッジ120の主走査速度の段階的な減速が行われる期間を「期間D」として表現している。
ここで、キャリッジ120の移動速度は移動速度設定部1512によって制御される。記録ヘッドコントローラ123は、移動速度設定部1512による制御状況に合わせて、すなわち、キャリッジ120の移動速度に合わせて、画像形成動作を行うように、記録ヘッド121の動作を制御する。この場合、キャリッジ120の移動速度に合わせて各色に対応する記録ヘッドコントローラ123は、各々が対応するFIFOメモリからデータを読み出せばよい。また、RIP210から記憶メモリ154が構成するバッファメモリへのデータ転送タイミングで、画像形成動作のタイミングが決まる場合であれば、移動速度設定部1512による制御に応じて、データ転送タイミングを変更するように制御すればよい。
キャリッジ120の移動速度が段階的に減速されて、通常速度である速度V1に比べて十分に遅い速度である速度V2に至ったとする(期間Dの終期)。その後、第二センサ132が被検出対象を検出するまでの期間を「期間E」として表現している。期間Eは、第一センサ131が作業者を検知してから第二センサ132(近接センサ)が作業者を検知するための間は継続する。
第二センサ132が被検出対象を検出すると(期間Eの終期)、制動部160がキャリッジ120にブレーキを掛ける期間となる。この期間を「期間A’」として表現している。期間A’の後は、基本的には、従来例と同じシーケンスとなるが、本実施形態に係るプリンタ100では、第二センサ132が被検出対象を検出する前に、第一センサ131の検出結果に基づいてキャリッジ120の移動速度を減速している。すなわち、本実施形態に係るプリンタ100の制動距離(期間A’から期間Cの終期に至るまでキャリッジ120が慣性により移動する距離)は、従来例と比較すると短くなる。言い換えると、第二センサ132が被検出対象を検出してブレーキが掛けられた時からキャリッジ120が停止するまでの時間を同じ時間とするならば、第二センサ132の検出からブレーキが掛けられるまでの時間(期間A’)を、従来例の期間Aよりも長くとることができる。
この期間A’において、制御部150が記録ヘッドコントローラ123に対する画像データの転送を停止させて、動作状況格納部1514に、FIFOメモリの状況(FIFO群の番号、転送FIFO番号)を格納させる。合わせてキャリッジ120の位置を示す位置情報を格納させる。その後、制動部160によってキャリッジ120にブレーキを掛け、移動を停止させた後、第二センサ132と第一センサ131が被検出対象を検出しなくなったときに、画像形成動作を再開させても、動作状況格納部1514によって、停止時のキャリッジ120の位置や、FIFOの状態が保持されているので、正しい状態から画像形成を再開することができる。
[像形成方法の実施形態]
次に、プリンタ100において実行される像形成プログラムの動作の流れを、図7のフローチャートに基づいて説明する。この像形成プログラムによって、本発明に係る像形成方法が実行される。
まず、人感センサである第一センサ131が、第一検出領域1311に検出対象が存在するか否かを監視する監視処理を、継続的に実行する(S701)。監視処理において、第一センサ131が被検出対象を検出したとき(S701/YES)、移動速度設定部1512がキャリッジ120の移動速度を減速させる減速処理と、記録ヘッドコントローラ123における記録ヘッド121の動作タイミングを調整する調整処理と、を実行する(S702)。調整処理によって、キャリッジ120と、記録ヘッド121の画像形勢動作のタイミングの同期が形成される。
次に、調整処理によって、キャリッジ120の移動速度が通常速度である速度V1から回避速度である速度V2に至ったか否かを移動速度設定部1512が判定する(S703)。移動速度が速度V2に至っておらず(S703/NO)、第二センサ132が被検出対象を検出していなければ(S704/NO)、S702とS703の処理をループする。
移動速度が速度V2に至り(S703/YES)、第二センサ132が被検出対象を検出すれば(S705/YES)、制御部150が、記録ヘッドコントローラ123に指示をして、FIFOからのデータ転送を停止させる(S706)。続いて、動作状況更新部1513が、動作状況格納部1514に指示をして、動作状況を格納する動作状況回避処理を実行する(S707)。
その後続いて、制御部150が制動部160を動作させて、キャリッジ120にブレーキを掛ける(S708)。
キャリッジ120が停止するまで、ブレーキを掛け続け(S709/NO)、移動速度がゼロになったら(S709/YES)、処理を終了する。
移動速度の減速しているとき(S702)、移動速度が速度V2に至らない間に(S703/NO)、第二センサ132が被検出対象を検出したとき(S704/YES)、処理をS706に以降して、FIFOからのデータ転送を中止する(S706)。
なお、移動速度が速度V2になった後(S703/YES)、第二センサ132が被検出得対象を検出するまでの間に(S705/NO)、第一センサ131が検出対象検知しなくなったとき(S710/NO)、移動速度設定部1512がキャリッジ120の移動速度を加速させながら、記録ヘッドコントローラ123における動作タイミングを調整し、キャリッジ120と、記録ヘッド121の画像形勢動作のタイミングを同期させる(S711)。
続いて、移動速度設定部1512によって、キャリッジ120の移動速度が回避速度である速度V2から通常速度である速度V1に至ったか否かを判定する(S712)。移動速度が速度V1に至っていなければ(S712/NO)、処理をS711とS712でループさせる。移動速度が速度V1に至ったら(S712/YES)、処理を終了する。
[像形成装置の別の実施形態]
次に、本発明に係る像形成装置の別の実施形態について図8から図10を参照しつつ説明する。図8は、本発明に係る像形成装置の一実施形態であるインクジェットプリンタ100aの概略構成を斜め上方向から一部透視して示す図である。図9は、インクジェットプリンタ100aが備える画像形成部180の要部を一部透視して示す平面図である。図10は、インクジェットプリンタ100aの制御機構を示す図である。
図8に示すように、インクジェットプリンタ100aは、装置本体191と、給送装置192と、巻取装置193と、を備える。なお、媒体である被搬送物は、ロール状に巻くことが可能なシート状のものであって、給送装置192から供給され、巻取装置193において回収されるように構成されている。したがって、インクジェットプリンタ100aの搬送部は、給送装置192と巻取装置193を含んで構成される。
この被搬送物に適用可能な物として、例えば、用紙、コート紙、厚紙、OHP、プラスチックフイルム、プリプレグ、銀箔などが含まれる。本実施形態では、紙をロール状にしたロール紙194を例として用いることとする。
給送装置192には、中空軸部195に用紙が巻かれたロール体112が保持されている。巻取装置193には、用紙を巻き取る中空軸部196が備えられていて、この中空軸部196にロール体112が巻き取られる。なお、給送装置192および巻取装置193は、装置本体191と別体でなく一体的に構成してもよい。
給送装置192は、ロール紙194を装置本体191の内部に供給する。装置本体191の内部には、図1中の矢印のB方向で示される搬送方向に供給されたロール紙194に画像を形成する画像形成部180が配置されている。
画像形成部180は、両側板にガイド部材であるガイドロッド181及びガイドステー182が掛け渡され、これらのガイドロッド181及びガイドステー182にキャリッジ120が図1中の矢印のA方向で示される主走査方向へ移動可能に支持される。巻取装置193は、画像が形成されたロール紙194を巻き取る。
主走査方向の一方側にはキャリッジ120を往復移動させる駆動源である主走査モータ114が配置されている。この主走査モータ114によって回転駆動される駆動プーリ9と主走査方向の他方側に配置された従動プーリ10との間にタイミングベルト11が掛け回されている。このタイミングベルト11にキャリッジ120のベルト保持部が固定され、主走査モータ114を駆動することによってキャリッジ120を主走査方向に往復移動させる。
キャリッジ120には、液体吐出ヘッド及びヘッドに液体を供給するヘッドタンクを一体にした複数の記録ヘッド121(121a~121d)が搭載されている。また、キャリッジ120には、記録ヘッド121から液体が吐出される位置にロール紙194などの記録媒体があるか否かを検知するメディア検知センサ121sが搭載されている。本実施形態では、キャリッジ120に四つの記録ヘッド121が搭載されているものを例示しているが、記録ヘッド121の数は、これに限定されるものではない。キャリッジ120と記録ヘッド121等を含む構成が液体吐出部に相当する。
また、図3に例示するように、本実施形態では、記録ヘッド121aと記録ヘッド121b~121dのキャリッジ120における搭載位置を、主走査方向と直交する副走査方向に1ヘッド分(1ノズル列分)位置をずらしている。なお、記録ヘッド121(121a~121d)は、液体を吐出する複数のノズルからなるノズル列を副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて搭載している。
また、記録ヘッド121は何れも複数(例えば2列)のノズル列を有している。そして、記録ヘッド121a、121bについては、何れのノズル列からも同色である黒色の液体を吐出する。記録ヘッド121cは、一方のノズル列からシアンの液体を吐出し、他方のノズル列は未使用ノズル列としている。また、記録ヘッド121dは、一方のノズル列からイエローの液体を、他方のノズル列からマゼンタの液体を吐出する。
これにより、モノクロ画像については記録ヘッド121a、121bを使用して1スキャンの主走査方向で2ヘッド分の幅の画像形成を行うことができ、カラー画像については例えば記録ヘッド121b~121dを使用して画像形成を行うことができる。なお、ヘッド構成はこれに限定されるものではなく、複数の記録ヘッドを主走査方向に全て並べて配置する構成でもよい。
また、キャリッジ120の移動方向に沿ってエンコーダシート124が配置され、キャリッジ120にはエンコーダシート124を読み取るエンコーダセンサ125が設けられている。これらのエンコーダシート124及びエンコーダセンサ125によってリニアエンコーダ122を構成し、リニアエンコーダ122の出力からキャリッジ120の位置及び速度を検出する。
キャリッジ120の主走査領域のうち、記録領域では、給送装置192からロール紙194が給送される。その後、搬送手段110aによってキャリッジ120の主走査方向と直交する副走査方向(紙搬送方向)に間欠的にロール紙194が搬送される。
記録ヘッド121(121a~121d)のヘッドタンクには、装置本体191に対して交換可能に装着されるメインタンクであるインクカートリッジ70から供給チューブを介して各色インクが供給される。また、キャリッジ120の主走査方向の一方側には、搬送ガイド部材197の側方に記録ヘッド121の維持回復を行う維持回復機構80が配置されている。
給送装置192のロール体112は、芯部材である紙管等の中空軸部195に長尺なシート状のロール紙194を巻き付けたものである。ここでのロール体112は、ロール紙194の終端を糊付け等の接着で中空軸部195に固定したもの、またロール紙194の終端を中空軸部195に接着していない非固定のものについていずれも装着可能である。
給送装置192は、給送装置192によるロール紙194の給送量を検知する給送センサ102a、給送ローラ102bを備えており、給送ローラ102bは、給送モータ102c(図10参照)の駆動により回転する。巻取装置193は、巻取装置193によるロール紙194の巻取量を検知する巻取センサ103a、巻取ローラ103bを備えており、巻取ローラ103bは、巻取モータ103c(図10参照)の駆動により回転する。
後述する制御部150a(図10)は、給送モータ102cおよび巻取モータ103cを駆動制御することで、ロール紙194に一定の張力が加わるようにロール紙194の搬送を制御する。このとき、搬送中のロール紙194には、一定のトルクが加わるため、ロール紙194の弛みを無くように搬送することができる。
インクジェットプリンタ100aは、画像形成時にキャリッジ120を主走査方向に移動し、給送装置192のロール体112から引き出されて搬送ガイド部材197に沿って案内されるロール紙194を間欠的に搬送する。
そして、記録ヘッド121(121a~121d)を画像情報(印字情報)に応じて駆動して液体を吐出させることにより、ロール紙194上に所要の画像が形成される。この画像形成されたロール紙194は、搬送ガイド部材197に案内され、巻取装置193内の中空軸部196に巻きとられる。搬送ローラ113上のロール紙194は、給送装置192側、巻取装置193側のそれぞれから張力が付与されながら搬送される。
以上の説明は、ロール体112を保持する給送装置192を備えるインクジェットプリンタ100aを本発明の実施形態とするものである。本発明に係る液体吐出装置としては、これに限定されるものではない。例えば、ロール体112を保持する給送装置192を備えた画像形成装置であってもよい。
本発明に係る液体吐出装置は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。この液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
また、本発明に係る液体吐出装置には、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置等も含むことができる。液体吐出装置としては、例えば、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置や、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、本発明に係る液体吐出装置には、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
液体が付着可能なものとは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するもの等を意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布等の被記録媒体、電子基板、圧電素子等の電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セル等の媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上述した液体が付着可能なものの材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス、壁紙や床材等の建材、衣料用のテキスタイル等の液体が一時的でも付着可能であればよい。液体は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液、又は、アミノ酸、たんぱく質、カルシウムを含む溶液及び分散液等も含まれる。
また、本発明に係る液体吐出装置は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置等が含まれる。
更に、本発明に係る液体吐出装置としては、他にも用紙の表面を改質する等の目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置がある。また、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置等もある。
上述した液体吐出ユニットとは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、液体吐出ユニットは、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたもの等が含まれる。
ここで、一体化とは、例えば液体吐出ヘッド、機能部品、機構が締結、接着、係合等で互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッド、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていてもよい。
例えば液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクとが一体化されているものがある。また、チューブ等で互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクとが一体化されているものがある。
ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジとが一体化されているものがある。
更に、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構とが一体化されているものがある。また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。因みに、主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。
加えて、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させ、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構とが一体化されているものがある。
その他、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンクもしくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構とが一体化されているものがある。因みに、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
また、液体吐出ヘッドは、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば圧電アクチュエータ(積層型圧電素子)を使用するものでもよい。それ以外にも、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極とから成る静電アクチュエータ等を使用するものでもよい。なお、明細書中の用語における画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等は何れも同義語とする。
[インクジェットプリンタ100aの制御機構]
次に、インクジェットプリンタ100aの制御機構について図10を用いて説明する。なお、これまでの説明において説明した構成については、図10に同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。
インクジェットプリンタ100aは、演算機能、液体吐出制御機能、センサ信号検知機能、モータ駆動制御機能を実現する制御部150aによって制御される。制御部150aは、すでに説明をした制御部150と同様に、CPU151、FPGA(Field-Programmable Gate Array)220、モータドライバ153を含んで構成される。
インクジェットプリンタ100aに実装されている演算機能、液体吐出制御機能、センサ信号検知機能、モータ駆動制御機能は、CPU151とFPGA152が協働することによって実現される。また、CPU151は、インクジェットプリンタ100aに搭載されている各モータの動作を、それぞれのモータに対応したモータドライバ153を用いて制御する。
制御部150aには、リニアエンコーダ122およびメディア検知センサ121sの出力値が入力され、制御部150aは、この値に基づいてキャリッジ120の位置および速度を検出する。そして、制御部150aは、検出したキャリッジ120の位置および速度に基づいて主走査モータ114を制御する。
また、制御部150aには、副走査センサ116が検知したロール紙194の搬送量が入力される。制御部150aは、入力されたロール紙194の搬送量に基づいて副走査モータ115を制御する。
さらに、制御部150aには、巻取センサ103aが検知したロール紙194の巻取量が入力される。制御部150aは、入力されたロール紙194の巻取量に基づいて巻取モータ103cを制御する。
さらに、制御部150aには、給送センサ102aが検知したロール紙194の給送量が入力される。制御部150aは、入力されたロール紙194の給送量に基づいて給送モータ102cを制御する。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
9 :駆動プーリ
10 :従動プーリ
11 :タイミングベルト
70 :インクカートリッジ
80 :維持回復機構
100 :プリンタ
100a :インクジェットプリンタ
102a :給送センサ
102b :給送ローラ
102c :給送モータ
103a :巻取センサ
103b :巻取ローラ
103c :巻取モータ
110 :ガントリー
110a :搬送手段
111 :記録ヘッド
112 :ロール体
113 :搬送ローラ
114 :主走査モータ
115 :副走査モータ
116 :副走査センサ
119 :ハッチ部
120 :キャリッジ
121 :記録ヘッド
121s :メディア検知センサ
122 :リニアエンコーダ
123 :記録ヘッドコントローラ
124 :エンコーダシート
125 :エンコーダセンサ
130 :センサ
131 :第一センサ
132 :第二センサ
140 :ベッド
150 :制御部
150a :制御部
151 :CPU
152 :FPGA
153 :モータドライバ
154 :記憶メモリ
160 :制動部
170 :報知部
180 :画像形成部
181 :ガイドロッド
182 :ガイドステー
191 :装置本体
192 :給送装置
193 :巻取装置
194 :ロール紙
195 :中空軸部
196 :中空軸部
197 :搬送ガイド部材
1311 :第一検出領域
1321 :第二検出領域
1511 :検出状況判定部
1512 :移動速度設定部
1513 :動作状況更新部
1514 :動作状況格納部
特許第4900667号公報

Claims (9)

  1. 記録媒体に像を形成する像形成手段と、
    前記記録媒体に対して前記像形成手段を移動させる移動手段と、
    前記像形成手段からの所定距離の範囲内に形成される所定領域に、被検出物が存在するか否かを検出する検出手段と、
    前記被検出物の検出状況に応じて、前記記録媒体に対する前記像形成手段の移動速度を段階的に制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記所定領域において前記被検出物が検出されたときに前記移動速度を段階的に減速させ、前記像形成手段が停止する前に、当該像形成手段の動作状況を一時記憶領域に格納し、停止した前記像形成手段が像形成動作を再開するときに、格納されている前記動作状況に基づくように制御する、ことを特徴とする像形成装置。
  2. 記録媒体に像を形成する像形成手段と、
    前記記録媒体に対して前記像形成手段を移動させる移動手段と、
    前記像形成手段からの所定距離の範囲内に形成される所定領域に、被検出物が存在するか否かを検出する検出手段と、
    前記被検出物の検出状況に応じて、前記記録媒体に対する前記像形成手段の移動速度を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記所定領域において前記被検出物が検出されたときに前記移動速度を減速させ、前記像形成手段が停止する前に、当該像形成手段の動作状況を一時記憶領域に格納し、停止した前記像形成手段が像形成動作を再開するときに、格納されている前記動作状況に基づくように制御し、
    前記検出手段は、第一検出手段と、第二検出手段と、を含み、
    前記第一検出手段は、前記被検出物と前記像形成手段との距離が、第一距離よりも近いか否かを検出し、
    前記第二検出手段は、前記被検出物と前記像形成手段との距離が、前記第一距離より近い距離である第二距離よりも近いか否かを検出し、
    前記制御手段は、前記第一検出手段と前記第二検出手段における前記被検出物の検出状況に応じて前記像形成手段の移動速度を制御する、ことを特徴とする像形成装置。
  3. 前記像形成手段の移動を停止させる制動手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記第一検出手段及び前記第二検出手段のいずれも前記被検出物を検出していないときは、通常速度で前記像形成手段を移動させるように前記移動手段を制御し、
    前記検出手段が前記第一距離よりも近く前記第二距離よりは遠くに前記被検出物を検出したときは、前記通常速度よりも遅い第一移動速度で移動するように前記移動手段を制御し、
    前記制動手段は、前記第一検出手段が前記被検出物を検出したとき、前記像形成手段の移動を停止させる、請求項2に記載の像形成装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記移動手段が前記像形成手段を停止させているときに前記第一検出手段が前記被検出物を検出しなくなったとき、前記像形成手段の移動速度が前記第一移動速度となるように前記移動手段を制御する、請求項3に記載の像形成装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記像形成手段が前記第一移動速度で移動しているときに前記第二検出手段が前記被検出物を検出しなくなったとき、当該像形成手段を前記通常速度で移動するように前記移動手段を制御する、請求項3又は4に記載の像形成装置。
  6. 前記検出手段による前記被検出物の検出状況に応じて視覚又は聴覚で認識可能な報知信号を出力する報知手段を備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の像形成装置。
  7. 前記被検出物は人体である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の像形成装置。
  8. 記録媒体に像を形成する像形成手段と、前記像形成手段を前記記録媒体に対して移動させる移動手段と、前記移動手段との所定距離に被検出物が存在するか否かを検出する検出手段と、前記検出手段による前記被検出物の検出状況に応じて前記移動手段による前記像形成手段の移動速度を制御する制御手段と、を備える像形成装置における像形成方法であって、
    前記検出状況に応じて段階的に前記像形成手段の移動速度を変化させ、
    前記像形成手段の移動を停止するとき、前記像形成手段の動作状況を記憶媒体に格納し、
    当該像形成手段の移動を再開するとき、格納されている前記動作状況に基づいて像形成動作を再開させる、ことを特徴とする像形成方法。
  9. 記録媒体に像を形成する像形成手段と、前記像形成手段を前記記録媒体に対して移動させる移動手段と、前記移動手段との所定距離に被検出物が存在するか否かを検出する検出手段と、を備える、像形成装置において実行される像形成プログラムであって、
    前記検出手段による前記被検出物の検出状況に応じて前記移動手段による前記像形成手段の移動速度を段階的に制御する制御部を含み、
    前記制御部は、
    前記検出状況に応じて前記像形成手段の移動速度を段階的に変化させるステップと、
    前記像形成手段を停止させるとき、前記像形成手段の動作状況を記憶媒体に格納するステップと、
    前記像形成手段の移動が再開されるときには格納されている前記動作状況を読み出すステップと、
    読み出された前記動作状況に基づいて前記像形成手段の像形成動作を再開させるステップと、を実行することを特徴とする像形成プログラム。
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