JP7418694B2 - 車両用記録制御装置、記録制御方法およびプログラム - Google Patents

車両用記録制御装置、記録制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、車両用記録制御装置、記録制御方法およびプログラムに関する。
車両の運転者または同乗者の生体情報を用いて推定した感情に基づいて車両の走行を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。移動体の走行履歴情報や運転者の運転習熟度を示す情報に応じて軽微な衝突を的確に判断し、周辺映像を保存する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2017-136922号公報 特開2008-250463号公報
例えば、車両の乗員がイライラするなど精神状態が悪くなると、煽り運転または意図的な割り込みなどのいわゆる危険運転をするおそれがある。危険運転は、自車両または他車両の事故を誘発するおそれがあるので、危険運転を抑止することが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、危険運転を抑止することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用記録制御装置は、車両に対する運転操作を示す運転操作情報と、前記車両の状態を示す状態情報との少なくともどちらかを含み、前記車両の挙動を示す車両情報を取得する車両情報取得部と、前記車両の周辺の映像である周辺映像データ、前記車両の車内の映像である車内映像データ、および、前記車両の乗員の音声を収音する収音部からの音声データの少なくともいずれかを撮影データとして取得する撮影データ取得部と、前記撮影データ取得部が取得した前記撮影データと、前記車両情報取得部が取得した前記車両情報との少なくともどちらかから認識された前記車両の挙動に基づいて、前記乗員の精神状態の良否を判定する精神状態判定部と、前記車両に加わる加速度を示す加速度情報を取得する加速度情報取得部と、前記加速度情報取得部が取得した加速度情報が閾値以上である場合にイベントが発生したことを検出するイベント検出部と、前記精神状態判定部が前記乗員の精神状態を悪いと判定した場合、イベントを検出するための閾値を変更する閾値設定部と、前記イベント検出部がイベントの発生を検出した場合、イベントの検出に対応する前記撮影データを保存する記録制御部と、を備える。
本発明に係る記録制御方法は、車両に対する運転操作を示す運転操作情報と、前記車両の状態を示す状態情報との少なくともどちらかを含み、前記車両の挙動を示す車両情報を取得する車両情報取得ステップと、前記車両の周辺の映像である周辺映像データ、前記車両の車内の映像である車内映像データ、および、前記車両の乗員の音声を収音する収音部からの音声データの少なくともいずれかを撮影データとして取得する撮影データ取得ステップと、前記撮影データ取得ステップによって取得された前記撮影データと、前記車両情報取得ステップによって取得された前記車両情報との少なくともどちらかから認識された前記車両の挙動に基づいて、前記乗員の精神状態の良否を判定する精神状態判定ステップと、前記車両に加わる加速度を示す加速度情報を取得する加速度情報取得ステップと、前記加速度情報取得ステップによって取得された加速度情報が閾値以上である場合にイベントが発生したことを検出するイベント検出ステップと、前記精神状態判定ステップによって前記乗員の精神状態が悪いと判定された場合、イベントを検出するための閾値を変更する閾値設定ステップと、前記イベント検出ステップによってイベントの発生を検出した場合、イベントの検出に対応する前記撮影データを保存する記録制御ステップと、を含む。
本発明に係るプログラムは、車両に対する運転操作を示す運転操作情報と、前記車両の状態を示す状態情報との少なくともどちらかを含み、前記車両の挙動を示す車両情報を取得する車両情報取得ステップと、前記車両の周辺の映像である周辺映像データ、前記車両の車内の映像である車内映像データ、および、前記車両の乗員の音声を収音する収音部からの音声データの少なくともいずれかを撮影データとして取得する撮影データ取得ステップと、前記撮影データ取得ステップによって取得された前記撮影データと、前記車両情報取得ステップによって取得された前記車両情報との少なくともどちらかから認識された前記車両の挙動に基づいて、前記乗員の精神状態の良否を判定する精神状態判定ステップと、前記車両に加わる加速度を示す加速度情報を取得する加速度情報取得ステップと、前記加速度情報取得ステップによって取得された加速度情報が閾値以上である場合にイベントが発生したことを検出するイベント検出ステップと、前記精神状態判定ステップによって前記乗員の精神状態が悪いと判定された場合、イベントを検出するための閾値を変更する閾値設定ステップと、前記イベント検出ステップによってイベントの発生を検出した場合、イベントの検出に対応する前記撮影データを保存する記録制御ステップと、を車両用記録制御装置として動作するコンピュータに実行させる。
本発明によれば、危険運転を抑止することができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、第一実施形態に係る制御装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図3は、第一実施形態に係る制御装置におけるイベント検出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図4は、第二実施形態に係る制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。 図5は、第二実施形態に係る制御装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、第三実施形態に係る制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。 図7は、第三実施形態に係る制御装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車両用記録制御装置、記録制御方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
<車両用記録装置>
図1は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置(以下、「制御装置」という。)100を有する車両用記録装置10の構成例を示すブロック図である。車両用記録装置10は、車両に発生したイベントを記録する、いわゆるドライブレコーダである。車両用記録装置10は、車両の運転者または同乗者の精神状態に基づいて、イベントを検出する閾値を変更する。
車両用記録装置10は、車両に載置されているものに加えて、可搬型で車両において利用可能な装置であってもよい。また、車両用記録装置10は、車両にあらかじめ設置されている装置やナビゲーション装置等の機能または構成を含んで実現されてもよい。車両用記録装置10は、第一カメラ(周辺撮影部)211と、第二カメラ(車内撮影部)212と、マイクロフォン(収音部)213と、記録部214と、操作部215と、表示部216と、スピーカ217と、加速度センサ218と、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例であるGPS(Global Positioning System)受信部219と、CAN(Controller Area Network)インターフェース部(以下、「IF部」という。)220と、制御装置100とを有する。
第一カメラ211は、車両の前方を撮影するカメラである。本実施形態では、第一カメラ211は、車両の前方の一方向を向いた単数のカメラを用いて説明するが、複数のカメラ群であってもよい。第一カメラ211は、例えば、車両の車室内前方における車両の前方を撮影可能な位置に配置されている。本実施形態では、第一カメラ211は、車両のアクセサリ電源がONである間、映像を常時撮影する。後述する第二カメラ210についても同様に動作する。第一カメラ211は、撮影した映像データを制御装置100の撮影データ取得部120に出力する。映像データは、例えば毎秒30フレームの画像から構成される動画像である。
第二カメラ212は、車両の車室内に後方を向いて配置され、車室内を撮影する。第二カメラ212は、広角、例えば、水平方向に180°程度の撮影範囲を撮影する。本実施形態では、第二カメラ212は、車両の後方の一方向を向いた単数のカメラを用いて説明するが、複数のカメラ群であってもよい。第二カメラ212は、撮影した車内映像データを制御装置100の撮影データ取得部120へ出力する。
周辺映像データと車内映像データとの区別を特に要しない場合、映像データとして説明する。また、本実施形態では、第一カメラ211で周辺映像を取得し、第二カメラ212で車内映像を取得したが、1つのカメラ、例えば周囲の全方位(360°)を撮影できるカメラで周辺映像と車内映像を取得してもよい。
マイクロフォン213は、車両の車室内の音声の音声データを収音する。例えば、マイクロフォン213は、車両用記録装置10を構成する筐体内に配置される。車両用記録装置10は、複数のマイクロフォン213をそれぞれの乗員に対して配置し、それぞれのマイクロフォン213で、それぞれの乗員の音声を取得する。また、マイクロフォン213は、他の車載ナビゲーションシステムの図示しない表示部の近傍に配置されていてもよい。また、マイクロフォン213は、車両用記録装置10を構成する筐体の外に配置してもよい。具体的には、マイクロフォン213は、乗員の座席毎、例えば座席のヘッドレストや、座席の周囲の構造物に配置してもよい。マイクロフォン213は、収音した車室内の音声データを制御装置100の撮影データ取得部120に出力する。
記録部214は、車両用記録装置10におけるデータの一時記憶などに用いられる。記録部214は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、メモリカードなどの記録部である。または、図示しない通信装置を介して無線接続される外部記録部であってもよい。記録部214は、制御装置100の記録制御部123から出力された制御信号に基づいて、ループ記録映像データまたはイベント記録データを記録する。
操作部215は、車両用記録装置10に対する各種操作を受付可能である。例えば、操作部215は、撮影した映像データを記録部214にイベント記録データとして手動で保存する操作を受付可能である。例えば、操作部215は、記録部214に記録したループ記録映像データまたはイベント記録データを再生する操作を受付可能である。例えば、操作部215は、記録部214に記録したイベント記録データを消去する操作を受付可能である。例えば、操作部215は、ループ記録を終了する操作を受付可能である。操作部215は、操作情報を制御装置100の操作制御部125に出力する。
表示部216は、一例としては、車両用記録装置10に固有の表示装置、または、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部216は、第一カメラ211または第二カメラ212と一体に形成されていてもよい。表示部216は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。本実施形態では、表示部216は、車両の運転者前方の、ダッシュボード、インストルメントパネル、センターコンソールなどに配置されている。表示部216は、制御装置100の表示制御部133から出力された映像信号に基づいて、映像を表示する。表示部216は、第一カメラ211または第二カメラ212が撮影している映像、または、記録部214に記録された映像を表示する。
スピーカ217は、一例としては、車両用記録装置10に固有の音声出力装置、又は、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した音声出力装置などである。スピーカ217は、制御装置100の音声出力制御部134から出力された音声信号に基づいて、音声を出力する。
加速度センサ218は、車両に対して生じる加速度を検出するセンサである。加速度センサ218は、検出結果を制御装置100の加速度情報取得部126に出力する。加速度センサ218は、例えば3軸方向の加速度を検出するセンサである。3軸方向とは、車両の前後方向、左右方向、および上下方向である。
GPS受信部219は、図示しないGPS衛星から電波を受信する。GPS受信部219は、受信した電波の信号を制御装置100の位置情報取得部128へ出力する。
IF部220は、CANを介して各種車両情報を取得するためのインターフェースである。車両情報には、車両の運転操作を示す運転操作情報と、車両の状態を示す状態情報との少なくともどちらかが含まれている。車両情報は、例えば、急ハンドル、急ブレーキ、急発進、蛇行運転、煽り運転、または意図的な割り込みなど、危険運転につながる乗員の精神状態を判定可能な情報を含む。乗員は、運転者と同乗者とを含む。運転操作情報は、例えば、前照灯の点灯操作、クラクションの鳴動操作、ステアリング操作、ブレーキ操作、アクセル操作などの操作情報を含む。状態情報は、例えば、車両の車速、車両の加速度などの状態情報を含む。さらに状態情報には、図示しないセンサなどによって計測した、他車両との車間距離の情報を含んでもよい。
<車両用記録制御装置>
制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。制御装置100は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。制御装置100には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは制御装置100におけるデータの一時記憶などに用いられる。制御装置100は、バス110に接続された、撮影データ取得部120と、バッファメモリ121と、映像データ処理部122と、記録制御部123と、再生制御部124と、操作制御部125と、加速度情報取得部126と、イベント検出部127と、位置情報取得部128と、車両情報取得部130と、精神状態判定部131と、閾値設定部132と、表示制御部133と、音声出力制御部134と、を有する。
撮影データ取得部120は、車両の周辺を撮影する第一カメラ211からの周辺映像データ、車両の車内を撮影する第二カメラ212からの車内映像データ、および、車両の乗員の音声を収音するマイクロフォン213からの音声データとの少なくともいずれかを撮影データとして取得する。撮影データ取得部120は、取得した撮影データをバッファメモリ121に出力する。
バッファメモリ121は、制御装置100が備える内部メモリであり、撮影データ取得部120が取得した一定時間分の映像データを、更新しながら一時的に記録するメモリである。
映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データを、例えばH.264やMPEG-4(Moving Picture Experts Group)などの任意の方式のコーデックで符号化された、例えばMP4形式などの任意のファイル形式に変換する。映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データから、一定時間分のファイルとした映像データを生成する。具体例として、映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データを、記録順に60秒間の映像データをファイルとして生成する。映像データ処理部122は、生成した映像データを記録制御部123へ出力する。また、映像データ処理部122は生成した映像データを、再生制御部124を通して画像をデコード後、表示制御部133へ出力する。ファイルとして生成される映像データの期間は、一例として60秒としたが、これには限定されない。ここで言う映像データとは、第一カメラ211が撮影した映像に加えて音声が含まれたデータであってもよい。
記録制御部123は、映像データ処理部122でファイル化された映像データを、記録部214に記録させる制御を行う。記録制御部123は、車両のアクセサリ電源がONであるときなど、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部122でファイル化された映像データを上書き可能な映像データとして記録部214に記録する。より詳しくは、記録制御部123は、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部122が生成した映像データを記録部214に記録し続け、記録部214の容量が一杯になった場合、最も古い映像データに新しい映像データを上書きして記録する。
さらに、記録制御部123は、イベント検出部127がイベントの発生を検出した場合、イベントの検出に対応する撮影データを保存する。イベントの検出に対応する撮影データとは、映像データ処理部122が生成した映像データにおける所定の期間の映像データである。記録制御部123は、イベントの検出に対応する映像データを、上書きが禁止されたイベント記録データとして記録部214に保存する。
記録制御部123が記録部214に保存するイベント記録データは、例えば、イベントが検出された時点の前後10秒程度の所定の期間の映像データをバッファメモリ121からコピーし、イベント記録データとして保存する。
再生制御部124は、操作制御部125から出力された再生操作の制御信号に基づいて、記録部214に記録されたループ記録映像データまたはイベント記録データを再生するよう制御する。再生制御部124は、図示しないデコーダを含み、供給された圧縮データをデコードすることで、各種データを再生する。
操作制御部125は、操作部215が受け付けた操作の操作情報を取得する。例えば、操作制御部125は、映像データの手動保存操作を示す保存操作情報、再生操作を示す再生操作情報、または、映像データの消去操作を示す消去操作情報を取得して制御信号を出力する。例えば、操作制御部125は、ループ記録を終了する操作を示す終了操作情報を取得して制御信号を出力する。
加速度情報取得部126は、加速度センサ218の検出結果から、車両に加わる加速度を示す加速度情報を取得する。
イベント検出部127は、加速度情報取得部126が取得した加速度センサ218の検出結果に基づいて、イベントを検出する。より詳しくは、イベント検出部127は、加速度情報取得部126が取得した加速度情報が、閾値設定部132が設定した閾値以上である場合、イベントが発生したことを検出する。
位置情報取得部128は、車両の現在位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部128は、GPS受信部219が受信した電波に基づいて、車両の現在位置の位置情報を公知の方法によって算出する。位置情報取得部128は、準天頂衛星を含む他の測位システムを使用して、車両の現在位置の位置情報を算出してもよい。
車両情報取得部130は、IF部220が取得した車両情報を取得する。より詳しくは、車両情報取得部130は、車両に対する運転操作を示す運転操作情報と、車両の状態を示す状態情報との少なくともどちらかを含み、車両の挙動を示す車両情報を取得する。
精神状態判定部131は、撮影データ取得部120が取得した撮影データと、車両情報取得部130が取得した車両情報との少なくともどちらかから認識された車両の挙動に基づいて、乗員の精神状態の良否を判定する。精神状態判定部131は、以下に示すような車両の挙動が、所定時間内に所定回数以上、認識された場合、乗員の精神状態が悪い、または、精神状態がよいと判定してもよい。精神状態判定部131は、以下に示すような車両の挙動を複数組み合わせて、乗員の精神状態の良否を判定してもよい。
精神状態判定部131は、撮影データに含まれる音声データから乗員の音声を認識して、乗員の精神状態の良否を判定する。より詳しくは、精神状態判定部131は、例えば、音声データから認識された乗員の音声の大きさが、落ち着いた精神状態における音声の大きさに比べて大きい場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。精神状態判定部131は、例えば、音声データから認識された乗員の声の高さが、落ち着いた精神状態における声の高さに比べて高いまたは低い場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。精神状態判定部131は、例えば、音声データから認識された乗員が発した文言が、あらかじめ記憶部に記憶した所定の文言に該当する場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。所定の文言は、精神状態が悪い場合に発せられる文言である。所定の文言は、例えば、怒りの感情を示す文言、興奮状態で発せられる文言、汚い文言、または、罵倒する文言などである。精神状態判定部131は、例えば、音声データから認識された乗員が発した文言が、あらかじめ記憶部に記憶した除外文言に該当する場合、精神状態がよいと判定する。除外文言は、精神状態が悪くない場合、言い換えると、精神状態が落ち着いている場合に発せられる文言である。除外文言は、例えば、お礼の文言、または、道を譲る場合に発する文言などである。
精神状態判定部131は、例えば、撮影データに含まれる車内映像データから乗員を認識して、乗員の精神状態の良否を判定する。より詳しくは、精神状態判定部131は、例えば、車内映像データから認識された乗員の表情が、怒りの感情を示す表情、興奮状態であることを示す表情、または、怒鳴っている表情などである場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。精神状態判定部131は、例えば、車内映像データから認識された乗員の表情が、笑顔である場合、または、感情をあらわにしていない場合、精神状態がよいと判定する。精神状態判定部131は、例えば、車内映像データから認識された乗員の手指の形が、特定の指のみを立てている場合、特定の指のみを下に向けている場合、または、指差している場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。精神状態判定部131は、例えば、車内映像データから認識された乗員の手指の形が、お礼のために手をあげている場合、または、道を譲る意思を伝える動きをしている場合、精神状態がよいと判定する。精神状態判定部131は、例えば、車内映像データから認識された乗員の頭部または上半身の傾きが、会釈の動作をしている場合、精神状態がよいと判定する。
精神状態判定部131は、運転操作情報に含まれる前照灯の点灯操作の操作情報が、周辺に他車両が存在している状態でハイビームを点灯時間閾値以上点灯していることを示す場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。精神状態判定部131は、運転操作情報に含まれる前照灯の点灯操作の操作情報が、周辺に他車両が存在している状態でパッシングを点灯時間閾値以上行っていることを示す場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。周辺に他車両が存在するか否かは、公知のいずれかの方法によって判定可能であり、その方法は限定されない。例えば、撮影データ取得部120が取得した周辺映像データに画像処理を行って、他車両が認識された場合、周辺に他車両が存在すると判定してもよい。例えば、図示しない車両の周辺の障害物を検出するセンサからの検出情報に基づいて、周辺に他車両が存在すると判定してもよい。例えば、図示しない地図情報と、車両の現在位置の位置情報とから、市街地を走行している場合、周辺に他車両が存在すると判定してもよい。
精神状態判定部131は、運転操作情報に含まれるクラクションの鳴動操作の操作情報が、クラクションを鳴動時間閾値以上、または、鳴動回数閾値以上鳴らしていることを示す場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。
精神状態判定部131は、運転操作情報に含まれるステアリング操作、ブレーキ操作、またはアクセル操作の操作情報が、例えば、急ハンドル、急ブレーキ、急発進、蛇行運転などを示す場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。より詳しくは、精神状態判定部131は、例えば、運転操作情報に含まれるステアリング操作量がステアリング閾値以上である場合、急ハンドルと判定する。精神状態判定部131は、例えば、運転操作情報に含まれるブレーキ踏込量がブレーキ踏込量閾値以上である場合、急ブレーキと判定する。
精神状態判定部131は、例えば、状態情報に含まれる速度情報が速度閾値以上である場合、急発進と判定する。精神状態判定部131は、例えば、状態情報に含まれる速度情報が速度閾値以上である場合、または、状態情報に含まれる加速度情報が加速度閾値以上である場合、急発進と判定する。精神状態判定部131は、例えば、運転操作情報に含まれる車両の方位角の変化量が方位角閾値以上である場合、蛇行運転と判定する。
精神状態判定部131は、状態情報に含まれる車間距離が距離閾値以下である状態が、時間閾値以上継続している場合、乗員の精神状態が悪いと判定する。また、精神状態判定部131は、速度が一定以上の場合に、車間距離が距離閾値以下であるかの判定を実行してもよい。これにより、走行時での状態を判定することができ、例えば、渋滞で車間距離が狭い場合に、精神状態が悪いと判定することを防ぐことができる。
閾値設定部132は、初期値として、イベントとして検出する加速度の通常の閾値を設定する。閾値設定部132は、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定した場合、イベントを検出するための車両の加速度の閾値を変更する。より詳しくは、閾値設定部132は、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定した場合、イベントを検出するための車両の加速度の閾値を通常の閾値より低く設定する。閾値設定部132は、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定した後、悪いと判定しなくなった場合、通常の閾値に戻す。
乗員の精神状態を悪いと判定した場合、閾値を低くすることによって、イベントが検出されやすくなる。例えば、イライラした運転者が急ハンドル、急ブレーキ、急発進、蛇行運転などをした場合、車両に作用する加速度は、衝突など事故時に作用する加速度より小さい。また、例えば、イライラした同乗者が、手を伸ばしてステアリング操作をした場合、運転者は反射的に同乗者のステアリング操作に抗う抗力をかける。それにより、ステアリング操作量の変化が抑えられて、車両に加わる加速度が小さくなる。閾値を低くしておくことによって、このような場合をイベントとして検出可能になる。衝突などの事故だけではなく、通常の走行時と異なる危険運転のような車両の挙動をイベントとして検出可能になる。
表示制御部133は、表示部216における映像データの表示を制御する。表示制御部133は、映像データを表示部216に出力させる映像信号を出力する。より詳しくは、表示制御部133は、第一カメラ211または第二カメラ212が撮影している映像、または、記録部214に記録されたループ記録映像データまたはイベント記録データの再生によって表示する映像信号を出力する。
表示制御部133は、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定した場合、録画頻度が増えることを示す文字情報またはアイコンなどを表示部216に表示させてもよい。表示制御部133は、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定されて、かつ、イベントが検出された場合、危険運転を抑止するメッセージを表示部216に表示させてもよい。
音声出力制御部134は、表示部216に表示される映像データに対応する音声データをスピーカ217から出力させる音声信号を出力する。音声出力制御部134は、操作制御部125から出力された選択操作及び再生操作の制御信号に基づいて、記録部214に記録されたイベント記録データまたはループ記録データに対応する音声データをスピーカ217から出力させる音声信号を出力する。
音声出力制御部134は、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定した場合、録画頻度が増えることを示す音声情報または通知音をスピーカ217から出力させてもよい。音声出力制御部134は、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定されて、かつ、イベントが検出された場合、危険運転を抑止する音声情報または通知音をスピーカ217から出力させてもよい。
<車両用記録制御装置における情報処理>
次に、図2、図3を用いて、制御装置100における処理の流れについて説明する。本実施形態では、車両の乗員の精神状態が悪いと判定される場合、イベントを検出するための加速度の閾値を変更する。車両用記録装置10が起動している間、図2に示すフローチャートの処理と、図3に示すフローチャートの処理とが実行される。
まず、図2は、第一実施形態に係る制御装置100における処理の流れの一例を示すフローチャートである。車両用記録装置10が起動している間、図2に示すフローチャートの処理によって、乗員の精神状態が常時判定される。
制御装置100は、精神状態判定部131によって、乗員の精神状態が悪いか否かを判定する(ステップS101)。より詳しくは、精神状態判定部131によって、撮影データ取得部120が取得した撮影データと、車両情報取得部130が取得した車両情報との少なくともどちらかから認識された車両の挙動に基づいて、乗員の精神状態の良否を判定する。精神状態判定部131によって、乗員の精神状態が悪いと判定した場合(ステップS101でYes)、ステップS102へ進む。精神状態判定部131によって、乗員の精神状態が悪いと判定しない場合(ステップS101でNo)、ステップS104へ進む。
乗員の精神状態が悪いと判定した場合(ステップS101でYes)、制御装置100は、閾値設定部132によって、イベントを検出する加速度の閾値を第1の閾値に設定する(ステップS102)。制御装置100は、ステップS103へ進む。第1の閾値は、通常の閾値よりも低い閾値である。具体例として、通常の閾値、つまり閾値を低く変更しない閾値を1.5Gとし、第1の閾値を0.6Gとする。ここで、閾値を低く変更しない閾値は、1.5G以上3.0G以下とすることが好ましく、上記のように、1.5Gとすることがより好ましい。また、閾値を低く変更した場合の加速度の閾値(第1の閾値)は、0.6G以上1.0G未満とすることが好ましく、上記のように、0.6Gとすることがより好ましい。これにより、衝突などの事故だけではなく、通常の走行時と異なる危険運転のような車両の挙動がイベントとして検出される。
制御装置100は、閾値が低くなったことを乗員に通知する(ステップS103)。より詳しくは、表示制御部133によって、録画頻度が増えることを示す文字情報またはアイコンなどを表示部216に表示させる。音声出力制御部134によって、録画頻度が増えることを示す音声情報または通知音をスピーカ217から出力させる。制御装置100は、処理を終了する。表示制御部133は、危険運転を抑止するメッセージを表示部216に表示させてもよい。音声出力制御部134は、危険運転を抑止する音声情報または通知音をスピーカ217から出力させてもよい。
乗員の精神状態が悪いと判定しない場合(ステップS101でNo)、制御装置100は、閾値設定部132によって、イベントを検出する加速度の閾値を第2の閾値に設定する(ステップS104)。第2の閾値は、第1閾値よりも高い値であり、通常の閾値または通常の閾値よりも高い値である。これにより、衝突などの事故がイベントとして検出される。制御装置100は、処理を終了する。
このように、車両の乗員の精神状態に応じて、イベントを検出するための加速度の閾値が変更される。
つづいて、図3は、第一実施形態に係る制御装置100におけるイベント検出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
制御装置100は、ループ記録、イベント検出を開始する(ステップS201)。より詳しくは、映像データ処理部122によって、ループ記録を開始する。また、設定された加速度の閾値での加速度センサ218による加速度の検出が開始される。加速度の閾値は、図2に示すフローチャートのステップS102を実行している場合、通常より低く設定され、ステップS104を実行している場合、通常の閾値が設定されている。イベント検出部127によって、検出された加速度に基づいて、イベント検出を開始する。制御装置100は、ステップS202へ進む。
制御装置100は、イベント検出部127による検出結果に基づいて、イベントを検出したか否かを判定する(ステップS202)。イベント検出部127によって、検出された加速度が閾値以上である場合、イベントを検出したと判定して(ステップS202でYes)、ステップS203に進む。または、イベント検出部127によって、検出された加速度が閾値以上ではないと判定する場合、イベントを検出しないと判定して(ステップS202でNo)、ステップS204に進む。
イベントを検出したと判定した場合(ステップS202でYes)、記録制御部123によって、撮影された映像データをイベント記録データとして記録部214に上書きを禁止して保存させ(ステップS203)、ステップS204に進む。イベント記録データは、イベント検出時点の前後の時間を含む映像データである。
制御装置100は、ループ記録、イベント検出を終了するか否かを判定する(ステップS204)。例えば、車両の電源や動力がOFFにされたことや、操作部215の操作がされたことなどで、ループ記録、イベント検出を終了することが判定される。制御装置100は、ループ記録、イベント検出を終了すると判定された場合(ステップS204でYes)、本処理を終了する。制御装置100は、ループ記録、イベント検出を終了すると判定されない場合(ステップS204でNo)、ステップS202の処理を再度実行する。
<効果>
上述したように、本実施形態では、乗員の精神状態を悪いと判定した場合、イベントを検出するための車両の加速度の閾値を変更する。これにより、本実施形態は、乗員の精神状態が悪い場合、イベントを検出しやすくできる。本実施形態によれば、乗員の精神状態が悪い場合、通常の走行時と異なる危険運転のような車両の挙動をイベントとして検出できる。本実施形態は、イベント記録の録画頻度を増やすことができる。本実施形態において、イベント記録の録画頻度を増やすことが乗員に対する危険運転の抑止力となり、結果として危険運転を抑止することができる。
本実施形態は、乗員の精神状態を悪いと判定した場合、録画頻度が増えることを表示または音声によって乗員に報知する。本実施形態によれば、乗員に放置することによって、危険運転を抑止することができる。
本実施形態は、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定されて、かつ、イベントが検出された場合、危険運転を抑止するメッセージを表示または音声によって乗員に報知する。本実施形態によれば、危険運転を抑止することができる。
本実施形態は、乗員の精神状態が悪いと判定されない場合、通常の閾値でイベントを検出する。本実施形態によれば、不用意に録画頻度が増えることを抑制できる。
[第二実施形態]
図4、図5を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10Aについて説明する。図4は、第二実施形態に係る制御装置100Aを有する車両用記録装置10Aの構成例を示すブロック図である。図5は、第二実施形態に係る制御装置100Aにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。車両用記録装置10Aは、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態では、制御装置100Aが乗員判定部135Aを有する点と、制御装置100Aにおける処理とが第一実施形態と異なる。
乗員判定部135Aは、車両の乗員が運転者のみであるか否かを判定する。より詳しくは、乗員判定部135Aは、撮影データ取得部120が取得した車内映像データに画像処理を行って、運転者以外の同乗者が存在するか否かを判定する。乗員判定部135Aは、車内映像データにおいて、運転席以外の座席に座っている乗員を認識しない場合、車両の乗員は運転者のみであると判定する。
乗員判定部135Aは、撮影データ取得部120が取得した車内の音声データから、運転者以外の同乗者が存在するか否かを判定してもよい。音声データに含まれる音声と、記憶部に記憶しておいた運転者の音声とを比較することによって、運転者以外の同乗者が存在するか否かを判定してもよい。
乗員判定部135Aは、各座席に配置した、着座センサが検出したセンサデータから、運転者以外の同乗者が存在するか否かを判定してもよい。
記録制御部123Aは、精神状態判定部131Aが乗員のうち運転者の精神状態を悪いと判定した場合、撮影データを記録部214に保存する。より詳しくは、記録制御部123Aは、乗員判定部135Aが乗員は運転者のみであると判定した場合であって、精神状態判定部131Aが運転者の精神状態を悪いと判定した場合、撮影データを記録部214に保存する。運転者の精神状態を悪い場合、危険運転を抑制する同乗者がいないので、すぐに危険運転をするおそれがある。また、同乗者の精神状態が悪い場合は、精神状態が悪くても直接運転には関与できないが、運転者の場合は、運転の主導権があり、運転に直接関与できるため、すぐに危険運転になるおそれがある。そこで、イベント検出の有無にかかわらず撮影データを保存する。
次に、図5を用いて、制御装置100Aにおける処理の流れについて説明する。車両用記録装置10Aが起動している間、図5に示すフローチャートの処理によって、乗員の精神状態が常時判定される。ステップS115ないしステップS118の処理は、図2に示すフローチャートのステップS101ないしステップS104と同様の処理を行う。
制御装置100Aは、乗員判定部135Aによって、乗員は運転者のみであるか否かを判定する(ステップS111)。乗員判定部135Aによって、乗員は運転者のみであると判定した場合(ステップS111でYes)、ステップS112へ進む。乗員判定部135Aによって、乗員は運転者のみであると判定しない場合(ステップS111でNo)、ステップS115へ進む。
乗員は運転者のみであると判定した場合(ステップS111でYes)、制御装置100Aは、運転者の精神状態が悪いか否かを判定する(ステップS112)。精神状態判定部131Aによって、運転者の精神状態が悪いと判定した場合(ステップS112でYes)、ステップS113へ進む。精神状態判定部131Aによって、運転者の精神状態が悪いと判定しない場合(ステップS112でNo)、処理を終了する。
運転者の精神状態が悪いと判定した場合(ステップS112でYes)、制御装置100Aは、録画を開始する(ステップS113)。より詳しくは、記録制御部123Aによって、イベント検出の有無にかかわらず、撮影データを記録部214に保存する。
制御装置100Aは、録画を開始したことを運転者に通知する(ステップS114)。より詳しくは、表示制御部133によって、録画を開始したことを示す文字情報またはアイコンなどを表示部216に表示させる。音声出力制御部134によって、録画を開始したことを示す音声情報または通知音をスピーカ217から出力させる。制御装置100Aは、処理を終了する。
上述したように、本実施形態では、運転者の精神状態を悪いと判定した場合、イベント検出の有無にかかわらず、撮影データを記録部214に保存する。本実施形態によれば、運転者による挑発行為などを適切に録画することができる。本実施形態は、危険運転を抑止することができる。
[第三実施形態]
図6、図7を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10Bについて説明する。図6は、第三実施形態に係る制御装置100Bを有する車両用記録装置10Bの構成例を示すブロック図である。図7は、第三実施形態に係る制御装置100Bにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態では、制御装置100Bが録画設定部136Bを有する点が第一実施形態と異なる。
録画設定部136Bは、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定した場合、第二カメラ212による録画の映像品質を通常より高く設定する。録画設定部136Bは、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定しない場合、第二カメラ212による録画の映像品質を通常の設定値に設定する。
次に、図7を用いて、制御装置100Bにおける処理の流れについて説明する。車両用記録装置10Bが起動している間、図7に示すフローチャートの処理によって、乗員の精神状態が常時判定される。ステップS121の処理は、図2に示すフローチャートのステップS101と同様の処理を行う。
乗員の精神状態が悪いと判定した場合(ステップS121でYes)、制御装置100Bは、第1の映像品質に設定する(ステップS122)。第1の映像品質は、通常の映像品質よりも高い品質である。つまり、録画設定部136Bによって、第二カメラ212による録画の映像品質を通常値よりも高く設定する。制御装置100Bは、ステップS123へ進む。
制御装置100Bは、録画設定変更を乗員に通知する(ステップS123)。より詳しくは、表示制御部133によって、録画の映像品質の設定変更を示す文字情報またはアイコンなどを表示部216に表示させる。音声出力制御部134によって、録画の映像品質の設定変更を示す音声情報または通知音をスピーカ217から出力させる。制御装置100Bは、処理を終了する。
乗員の精神状態が悪いと判定しない場合(ステップS121でNo)、制御装置100Bは、第2の映像品質に設定する(ステップS124)。第2の映像品質は、通常の映像品質である。つまり、録画設定部136Bによって、第二カメラ212による録画の映像品質を通常の設定値に設定する。制御装置100Bは、処理を終了する。
上述したように、本実施形態では、乗員の精神状態を悪いと判定した場合、第二カメラ212による録画の映像品質を通常より高く設定する。本実施形態によれば、乗員の精神状態が悪い場合のイベント記録データを高画質で録画することができる。本実施形態によれば、乗員による挑発行為などを鮮明に録画することができる。
本発明に係る車両用記録装置10は、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてもよい。
図示した車両用記録装置10の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
車両用記録装置10の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
上記において、精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定した場合、録画設定部136Bによって、撮影データの保存領域を変更してもよい。これにより、イベント検出の閾値が変更された場合と通常の閾値の場合とで、イベント検出データを異なる保存領域に保存することができる。乗員の精神状態が悪い場合のイベント記録データを容易に確認することができる。
精神状態判定部131が乗員の精神状態を悪いと判定した場合、録画頻度が増えることを表示部216の周辺またはダッシュボード、インストルメントパネル、センターコンソールなどに設けられたインジケータを点灯することによって示してよい。
10 車両用記録装置
100 制御装置(車両用記録制御装置)
110 バス
120 撮影データ取得部
121 バッファメモリ
122 映像データ処理部
123 記録制御部
124 再生制御部
125 操作制御部
126 加速度情報取得部
127 イベント検出部
128 位置情報取得部
130 車両情報取得部
131 精神状態判定部
132 閾値設定部
133 表示制御部
134 音声出力制御部
211 第一カメラ(周辺撮影部)
212 第二カメラ(車内撮影部)
213 マイクロフォン(収音部)
214 記録部
215 操作部
216 表示部
217 スピーカ
218 加速度センサ
219 GPS受信部
220 IF部(CANインターフェース部)

Claims (5)

  1. 車両に対する運転操作を示す運転操作情報と、前記車両の状態を示す状態情報との少なくともどちらかを含み、前記車両の挙動を示す車両情報を取得する車両情報取得部と、
    前記車両の周辺の映像である周辺映像データ、前記車両の車内の映像である車内映像データ、および、前記車両の乗員の音声を収音する収音部からの音声データの少なくともいずれかを撮影データとして取得する撮影データ取得部と、
    前記撮影データ取得部が取得した前記撮影データと、前記車両情報取得部が取得した前記車両情報との少なくともどちらかから認識された前記車両の挙動に基づいて、前記乗員の精神状態の良否を判定する精神状態判定部と、
    前記車両に加わる加速度を示す加速度情報を取得する加速度情報取得部と、
    前記加速度情報取得部が取得した加速度情報が閾値以上である場合にイベントが発生したことを検出するイベント検出部と、
    前記精神状態判定部が前記乗員の精神状態を悪いと判定した場合、イベントを検出するための閾値を変更する閾値設定部と、
    前記イベント検出部がイベントの発生を検出した場合、イベントの検出に対応する前記撮影データを保存する記録制御部と、
    を備える、車両用記録制御装置。
  2. 前記精神状態判定部が前記乗員の精神状態を悪いと判定した場合、前記撮影データの保存領域を変更する録画設定部、
    を備える請求項1に記載の車両用記録制御装置。
  3. 前記録画設定部は、前記精神状態判定部が前記乗員の精神状態を悪いと判定した場合、前記車内映像データの録画の映像品質を高く設定する、
    請求項2に記載の車両用記録制御装置。
  4. 車両に対する運転操作を示す運転操作情報と、前記車両の状態を示す状態情報との少なくともどちらかを含み、前記車両の挙動を示す車両情報を取得する車両情報取得ステップと、
    前記車両の周辺の映像である周辺映像データ、前記車両の車内の映像である車内映像データ、および、前記車両の乗員の音声を収音する収音部からの音声データの少なくともいずれかを撮影データとして取得する撮影データ取得ステップと、
    前記撮影データ取得ステップによって取得された前記撮影データと、前記車両情報取得ステップによって取得された前記車両情報との少なくともどちらかから認識された前記車両の挙動に基づいて、前記乗員の精神状態の良否を判定する精神状態判定ステップと、
    前記車両に加わる加速度を示す加速度情報を取得する加速度情報取得ステップと、
    前記加速度情報取得ステップによって取得された加速度情報が閾値以上である場合にイベントが発生したことを検出するイベント検出ステップと、
    前記精神状態判定ステップによって前記乗員の精神状態が悪いと判定された場合、イベントを検出するための閾値を変更する閾値設定ステップと、
    前記イベント検出ステップによってイベントの発生を検出した場合、イベントの検出に対応する前記撮影データを保存する記録制御ステップと、
    を含む、車両用記録制御が実行する記録制御方法。
  5. 車両に対する運転操作を示す運転操作情報と、前記車両の状態を示す状態情報との少なくともどちらかを含み、前記車両の挙動を示す車両情報を取得する車両情報取得ステップと、
    前記車両の周辺の映像である周辺映像データ、前記車両の車内の映像である車内映像データ、および、前記車両の乗員の音声を収音する収音部からの音声データの少なくともいずれかを撮影データとして取得する撮影データ取得ステップと、
    前記撮影データ取得ステップによって取得された前記撮影データと、前記車両情報取得ステップによって取得された前記車両情報との少なくともどちらから認識された前記車両の挙動に基づいて、前記乗員の精神状態の良否を判定する精神状態判定ステップと、
    前記車両に加わる加速度を示す加速度情報を取得する加速度情報取得ステップと、
    前記加速度情報取得ステップによって取得された加速度情報が閾値以上である場合にイベントが発生したことを検出するイベント検出ステップと、
    前記精神状態判定ステップによって前記乗員の精神状態が悪いと判定された場合、イベントを検出するための閾値を変更する閾値設定ステップと、
    前記イベント検出ステップによってイベントの発生を検出した場合、イベントの検出に対応する前記撮影データを保存する記録制御ステップと、
    を実行させるプログラム。
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