JP7418390B2 - シールドシェルの製造方法及びコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、シールドシェルの製造方法及びコネクタに関する。
従来、車両においては、ノイズの侵入抑制を図るなどのシールド機能を持たせた複数の電気機器が搭載されており、同じくシールド機能を持たせたワイヤハーネスを介して複数の電気機器間を電気接続させることによって、電気機器のシールド機能を確保している。このため、ワイヤハーネスは、電線と、この電線を外から覆う編組等のシールド材と、その電線を電気機器に電気接続させるコネクタと、を備える。そのコネクタにおいては、電気機器における金属製の筐体の貫通孔にハウジングの嵌合部を嵌合接続させ、そのハウジングに引き込んだ電線を筐体の中の機器本体に電気接続させる。また、このコネクタにおいては、そのハウジングを金属製のシールドシェルで外から囲って、このシールドシェルの中へのノイズの侵入を抑えると共に、このシールドシェルを電気機器の筐体に螺子止め固定して、シールド材に乗ったノイズを筐体から車体に逃がす。
具体的に、シールドシェルは、ハウジングを嵌合部とは逆側から覆う主壁体と、その嵌合部の嵌合接続方向に向けて主壁体の周縁から立設させ、ハウジングを側方から覆う周壁体と、を有している。つまり、このシールドシェルにおいては、その主壁体と周壁体とで囲まれた空間がハウジングの収容室となり、かつ、この収容室が周壁体の自由端側でハウジングの挿入口として口を開けている。このため、このシールドシェルは、その挿入口から嵌合部の嵌合接続方向と同じ向きでハウジングに被せていく。そして、このシールドシェルにおいては、周壁体における一部の壁部を筐体の取付面に固定するための固定壁部として利用する。このシールドシェルは、嵌合部の嵌合完了位置で、その嵌合接続方向に対する直交軸を螺子軸にして、固定壁部の螺子孔に挿通させた雄螺子部材を筐体の雌螺子部に螺合させ、その筐体の取付面に螺子止め固定させる。この種のコネクタについては、例えば、下記の特許文献1及び2に開示されている。
特開2018-163810号公報 国際公開第2018/180480号
ところで、シールドシェルにおいては、螺子止め固定に際しての軸力を確保するため、周壁体の固定壁部が平板状に形成され、かつ、その平面に対する直交軸を孔軸とする螺子孔が固定壁部に形成される。しかしながら、シールドシェルにおいては、上記の如き形状を採用しているので、収容室の形成を終えた第1成形型が嵌合接続方向と同じ向きに抜き取られていく。このため、その第1成形型には、成型後のシールドシェルからの抜き取りを容易ならしめるべく、その抜き取り方向に対して抜き勾配を付けて傾けた側壁面が形成されている。よって、周壁体における固定壁部の収容室側の内壁面は、その抜き勾配の傾き分だけ嵌合接続方向に対して傾斜した平面として形成される。一方、このシールドシェルにおいては、その固定壁部の外壁面と螺子孔を形成するための第2成形型が第1成形型の抜き取り方向に直交する方向へとシールドシェルから抜き取られていく。このため、その固定壁部においては、嵌合接続方向に沿う外壁面に対して内壁面が抜き勾配の傾き分だけ傾斜している。そして、この固定壁部においては、外壁面が螺子孔の孔軸に直交する一方、内壁面が螺子孔の孔軸に対して抜き勾配の傾き分だけ傾いている。この場合、固定壁部においては、筐体の取付面に螺子止め固定する際に、螺子孔の孔軸が筐体の雌螺子部の螺子軸に対して抜き勾配の傾き分だけ傾くので、雄螺子部材が螺子孔の周縁に引っ掛かったまま雌螺子部に螺合されるなど、適切な軸力が得られない可能性がある。従って、従来のシールドシェルにおいては、固定壁部の内壁面を外壁面と平行になるように切削加工し、その内壁面と外壁面を螺子孔の孔軸に直交させることによって、螺子止め固定における軸力を確保している。このように、従来のシールドシェルにおいては、その軸力を確保するために周壁体の内壁面を切削加工しており、この切削加工が原価高騰の要因になっている。
そこで、本発明は、原価高騰を抑え得るシールドシェルの製造方法及びコネクタを提供することを、その目的とする。
本発明に係るシールドシェルの製造方法は、主壁体と前記主壁体の周縁から垂設させ且つ固定対象物の取付面に螺子止め固定させる固定壁部として一部を利用する周壁体とによって囲まれた収容室を形成する第1成形型並びに前記固定壁部の外壁面及び前記固定壁部における雄螺子部材挿通用の螺子孔を形成する第2成形型が設けられた金型に溶融金属を圧入してシールドシェルを成形する成形工程と、前記金型から成形後の前記シールドシェルを取り出す工程であり、前記シールドシェルから前記第1成形型を前記周壁体の垂設方向に抜き取り、かつ、前記シールドシェルから前記第2成形型を前記第1成形型の第1抜き取り方向に直交する第2抜き取り方向へと抜き取る成形物取出工程と、を有し、前記成形工程では、螺子止め固定後に前記取付面に面接触させる前記固定壁部の前記収容室側の内壁面を形成するための壁面であり、前記第1抜き取り方向に対して抜き勾配を付けて傾けた側壁面を有する前記第1成形型と、前記螺子孔の内周面と螺子止め固定後の雄螺子部材との間に隙間ができる大きさで且つ前記第2抜き取り方向を孔軸方向とする前記螺子孔を形成するための突起部を有する前記第2成形型と、を用いることを特徴としている。
本発明に係るコネクタは、物理的且つ電気的に接続された電線を電気機器における金属製の筐体の中の機器本体に電気接続させる端子金具と、前記筐体の貫通孔に嵌合接続させる嵌合部を有し、かつ、内方に前記端子金具を収容させると共に前記電線を外方に引き出させるハウジングと、前記ハウジングに外から被せて当該ハウジングを収容するハウジング収容室を有し、前記電線を外から覆ったシールド材を物理的且つ電気的に接続させる金属製のシールドシェルと、前記シールドシェルを前記嵌合部の嵌合接続方向に直交する螺子軸で前記筐体の取付面に螺子止め固定させる雄螺子部材と、を備え、前記シールドシェルは、前記ハウジングを前記嵌合部とは逆側から覆う主壁体と、前記嵌合接続方向に向けて前記主壁体の周縁から垂設させ、前記ハウジングを側方から覆う周壁体と、を有し、かつ、前記主壁体と前記周壁体とで囲まれた空間を前記ハウジング収容室として利用し、前記周壁体は、その一部を前記取付面に螺子止め固定させる固定壁部として利用し、前記固定壁部は、螺子止め固定後に前記取付面に面接触させる前記ハウジング収容室側の内壁面と、前記嵌合接続方向に対する直交方向を孔軸方向とする雄螺子部材挿通用の螺子孔と、を有し、前記固定壁部の前記内壁面は、前記嵌合接続方向に対して傾斜させた壁面であり、前記嵌合接続方向に向かうに連れて前記固定壁部の外壁面側に寄せた傾斜面として形成され、前記固定壁部の前記内壁面における前記嵌合接続方向に対する傾きは、前記ハウジング収容室の形成後に前記嵌合接続方向に抜き取るハウジング収容室形成用の成形型の抜き勾配の傾きであり、前記螺子孔は、その内周面と螺子止め固定後の前記雄螺子部材との間に隙間ができる大きさに形成されることを特徴としている。
本発明に係るシールドシェルの製造方法で成形されたシールドシェルを備えるコネクタにおいて、そのシールドシェルは、固定対象物(筐体)の取付面に対する螺子止め固定後に、その取付面に固定壁部の内壁面が面接触するので、第1成形型(ハウジング収容室形成用の成形型)の抜き勾配の傾き分だけ固定対象物(筐体)に対して傾く。そして、このシールドシェルにおいては、その固定対象物(筐体)に対する傾きによって、固定壁部の螺子孔の孔軸が第1成形型(ハウジング収容室形成用の成形型)の抜き勾配の傾き分だけ傾くことになる。しかしながら、螺子孔は、その内周面と螺子止め固定後の雄螺子部材との間に隙間ができる大きさに形成されている。このため、その雄螺子部材は、螺子孔の周縁に引っ掛けることなく雌螺子部に螺合させることができる。よって、シールドシェルは、固定壁部の内壁面に第1成形型(ハウジング収容室形成用の成形型)の抜き勾配の傾き分の傾斜を残したままでも、雌螺子部と雄螺子部材との間で設計通りの軸力を発生させることができる。このように、本発明に係るシールドシェルの製造方法及びコネクタは、固定壁部の内壁面に対して、従来のような第1成形型(ハウジング収容室形成用の成形型)の抜き勾配に伴う傾きを取り除くための切削加工を成形工程後の後工程で必要としないので、原価高騰を抑えることができる。
図1は、実施形態のコネクタを示す斜視図である。 図2は、図1のX-X線断面を電気機器の筐体と共に示す部分拡大図である。 図3は、実施形態のコネクタにてシールドシェルを取り外して示す分解斜視図である。 図4は、第1シールドシェル部材を示す斜視図である。 図5は、図4のX-X線断面を金型と共に示す図である。 図6は、シールドシェルと電気機器の筐体を模式的に誇張して表した断面図である。 図7は、ハウジングの分解斜視図である。
以下に、本発明に係るシールドシェルの製造方法及びコネクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係るシールドシェルの製造方法及びコネクタの実施形態の1つを図1から図7に基づいて説明する。
図1から図3の符号1は、本実施形態のコネクタを示す。このコネクタ1は、電線Weの端末に組み付けられ、この電線Weと共にワイヤハーネスWHを構成する。このワイヤハーネスWHは、車両に搭載された複数の電気機器500(図2)の間に配置され、コネクタ1を介して電線Weを電気機器500に電気接続させることによって、その電線Weを介して複数の電気機器500を電気接続させる。ここでは、電気機器500のシールド機能を確保するために、この電気機器500と同じようにワイヤハーネスWHにもシールド機能を持たせている。よって、このワイヤハーネスWHにおいては、電線Weにおける複数のコネクタ1の間を筒状の編組等のシールド材SH(図1及び図3)で外から覆い、かつ、コネクタ1を所謂シールドコネクタとして構成する。
コネクタ1は、端子金具10と、電線We及び端子金具10を収容させる絶縁性のハウジング20と、を備える(図1)。更に、コネクタ1は、ノイズ低減を図るための導電性のシールドシェル30を備える(図1から図6)。
端子金具10は、金属等の導電性材料で成形される。例えば、この端子金具10は、母材となる金属板に対する折曲げ加工や切断加工等のプレス成形によって所定形状に成形される。
この端子金具10は、電線Weの端末に対して物理的且つ電気的に接続させる。そして、この端子金具10は、電気機器500における金属製の筐体501(図2)の中の機器本体(図示略)に電気接続させる。
この端子金具10は、その機器本体に電気接続させる端子接続部11を有する(図1)。この端子金具10は、その端子接続部11を電気機器500の相手方端子金具(図示略)に対して物理的且つ電気的に接続させることによって、機器本体に対して間接的に電気接続させる。端子接続部11は、嵌合接続方向に沿って相手方端子金具の相手方端子接続部に嵌合接続させることによって、その相手方端子接続部に対して物理的且つ電気的に接続させる。この例示では、端子接続部11が円筒状の雌端子形状に形成され、かつ、相手方端子接続部が端子接続部11の内方に嵌入させる軸状の雄端子形状に形成されている。その端子接続部11の内方には、相手方端子接続部の挿入に伴い弾性変形させる接点部材(図示略)が組み付けられている。ここでは、相手方端子接続部を端子接続部11の中に嵌め込ませるが、端子接続部11から見た相手方端子接続部に対する接続方向を嵌合接続方向と定義する。
また、この端子金具10は、電線Weの端末に対して物理的且つ電気的に接続させる電線接続部(図示略)を有する。この電線接続部は、電線Weの端末の剥き出しの芯線に対して、例えば、圧着又は溶着させることによって、この電線Weに対して物理的且つ電気的に接続させる。電線Weは、この電線接続部から引き出される。この端子金具10においては、端子接続部11の嵌合接続方向に直交する方向に電線Weを引き出させるべく、端子接続部11と電線接続部が形成されている。
このコネクタ1は、その対になる端子金具10と電線Weの組み合わせを複数組備えている。ここでは、その組み合わせを3組備えている(図1)。このコネクタ1においては、全ての端子接続部11の嵌合接続方向を同じ向きに一致させ、かつ、全ての電線Weの引出方向を同じ向きに一致させて全ての電線Weを並走させるべく、3つの端子金具10を配置する。
ハウジング20は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
このハウジング20は、筒状に形成された第1筒部20aと、この第1筒部20aにおける筒軸方向の一端から当該筒軸方向に筒軸方向を合わせて突出させた筒状の第2筒部20bと、を有する(図1、図2及び図7)。また、このハウジング20は、内方に端子金具10を収容させる収容室(以下、「端子収容室」という。)20cを有する(図2及び図7)。このハウジング20においては、第1筒部20aの内方の空間20aと第2筒部20bの内方の空間20bを連通させている。このハウジング20においては、そのそれぞれの内方の空間20a,20bが端子収容室20cとして利用される。ここでは、第1筒部20aの内方の空間20aに電線接続部を収容させ、第2筒部20bの内方の空間20bに端子接続部11を収容させる。
第1筒部20aの内方の空間20aには、電線接続部と共に電線Weの端末も収容される。第1筒部20aには、その空間20aから外に電線Weを引き出させる切欠き20aが形成されている(図7)。ここで示す第1筒部20aは、角筒状に形成されており、その一辺に切欠き20aが設けられている。
第2筒部20bの内方の空間20bには、その筒軸方向に相手方端子接続部への嵌合接続方向を合わせて端子接続部11が収容される。ここで示す第2筒部20bの内方の空間20bには、第2筒部20bの筒軸方向(端子接続部11の嵌合接続方向)と電線接続部からの電線Weの引出方向とに対する直交方向に2つの端子金具10のそれぞれの端子接続部11を並べて収容し、この2つの端子接続部11の中間位置に対して電線Weの引出方向とは逆向きに間隔を空けて残りの1つの端子金具10の端子接続部11を収容している(図1)。つまり、この第2筒部20bの内方の空間20bには、3つの端子金具10のそれぞれの端子接続部11が三角形のそれぞれの頂点位置に並べて収容されている。
ハウジング20は、筐体501の貫通孔501a(図2)に嵌合接続させる嵌合部を有する。このハウジング20においては、その嵌合部として第2筒部20bを利用する(図1)。この嵌合部(第2筒部20b)は、相手方端子接続部に対する端子接続部11の嵌合接続方向と同じ向きの嵌合接続方向に沿って筐体501の貫通孔501aに挿入嵌合させる。また、この嵌合部(第2筒部20b)は、その嵌合接続方向とは逆向きの抜去方向に沿って筐体501の貫通孔501aから抜き取られる。この嵌合部(第2筒部20b)は、その貫通孔501aに対する挿抜方向(挿入方向、挿抜方向)を筒軸方向とする筒状に形成される。ここで示す嵌合部(第2筒部20b)は、その挿抜方向に対する直交断面が長円環状となる長円筒状に形成されている。
コネクタ1は、この嵌合部(第2筒部20b)の外周面と筐体501における貫通孔501aの内周面との間の環状の隙間を埋めて、その間での防水と防塵を図る環状のシール部材41を備える(図1から図3)。このシール部材41は、合成ゴム等の弾性部材で成形される。そして、このシール部材41は、嵌合部(第2筒部20b)の外周面に組み付けられる。
本実施形態のハウジング20は、このような第1筒部20aと第2筒部20bとが設けられたハウジング本体21を備える(図1から図3及び図7)。
このハウジング本体21においては、第1筒部20aにおける筒軸方向の端部の開口(嵌合接続方向とは逆側の端部の開口)20a(図2及び図7)から端子金具10が端子収容室20cに挿入される。そして、このハウジング本体21においては、端子接続部11における嵌合接続方向側の端部を嵌合部(第2筒部20b)における筒軸方向の端部の開口(嵌合接続方向側の端部の開口)20b(図1、図2及び図7)から突出させる。端子金具10は、その端子収容室20cで保持される。
本実施形態のハウジング20は、端子収容室20cに収容され、かつ、この端子収容室20cで端子金具10を保持する端子保持部材22を備える(図1、図3及び図7)。この端子保持部材22は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。この端子保持部材22には、端子接続部11を収容させ且つ保持させる筒状の端子収容部22aが端子金具10毎に設けられている(図1及び図7)。この端子保持部材22は、端子収容室20cの中でハウジング本体21に保持させる。例えば、ハウジング本体21と端子保持部材22は、詳述しないが、互いに引っ掛け合う爪部等を利用したロック機構によって相互間で保持させる。
また、本実施形態のハウジング20は、第1筒部20aの切欠き20aから引き出された電線Weを引出方向のまま案内し且つ保持する保持部(以下、「電線保持部」という。)50を有する(図1、図3及び図7)。このハウジング20においては、その電線保持部50から電線Weを外方に引き出させる。ハウジング本体21は、その電線保持部50の一端を担う第1保持部51を有する。この第1保持部51には、電線Weを引出方向のまま案内するガイド溝51aが電線We毎に形成されている(図7)。
また、本実施形態のハウジング20は、第1筒部20aの開口20aを塞ぐカバー部材23(図2、図3及び図7)と、嵌合部(第2筒部20b)の開口20bに嵌め込むフロントホルダ24(図1、図2及び図7)と、を備える。このカバー部材23とフロントホルダ24は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
カバー部材23は、第1筒部20aの開口20aを塞ぐ板状の閉塞部23aを有する(図2及び図7)。この閉塞部23aは、第1筒部20aの矩形の開口20aを塞ぐべく、矩形の板状に形成されている。このカバー部材23は、組付け完了位置でハウジング本体21に保持させる。例えば、ハウジング本体21とカバー部材23は、詳述しないが、互いに引っ掛け合う爪部等を利用したロック機構によって相互間で保持させる。
コネクタ1は、その第1筒部20aと閉塞部23aとの間の隙間を埋めて、その間での防水と防塵を図るシール部材42を備える(図2)。このシール部材42は、合成ゴム等の弾性部材で成形される。このシール部材42は、第1筒部20aにおける開口20a側の端部の内周面に密着させ、かつ、閉塞部23aの外周縁における端子収容室20c側の壁面に密着させて、第1筒部20aの開口20aにおける防水と防塵を図る第1シール部42aを有する。更に、このシール部材42は、電線Weを電線We毎に密着状態で挿通させたまま第1筒部20aの切欠き20aを塞ぎ、この切欠き20aにおける防水と防塵を図る第2シール部(図示略)を有する。このシール部材42は、電線Weの端末に取り付けられた端子金具10と一緒に第1筒部20aに組み付けられる。
更に、カバー部材23は、第1保持部51と相俟って先の電線保持部50の一端を担う第2保持部52を有する(図3及び図7)。この第2保持部52には、電線Weを引出方向のまま案内するガイド溝(図示略)が電線We毎に形成されている。電線保持部50においては、ハウジング本体21とカバー部材23との組付けが完了しているときに、第1保持部51のガイド溝51aと第2保持部52のガイド溝とによって電線Weの通路が形成される。
フロントホルダ24は、端子接続部11が収容された端子収容部22aを露出させたまま嵌合部(第2筒部20b)の開口20bに嵌め込む(図1)。このフロントホルダ24は、組付け完了位置でハウジング本体21に保持させる。例えば、ハウジング本体21とフロントホルダ24は、詳述しないが、互いに引っ掛け合う爪部等を利用したロック機構によって相互間で保持させる。
シールドシェル30は、ハウジング20の中へのノイズの侵入を抑えると共に、シールド材SHに乗ったノイズを電気機器500の筐体501から車体に逃がすべく設ける。よって、このシールドシェル30は、金属等の導電性材料で成形される。そして、このシールドシェル30は、ハウジング20に外から被せて当該ハウジング20を収容する収容室(以下、「ハウジング収容室」という。)30aを有する(図1から図6)。更に、このシールドシェル30は、シールド材SHを物理的且つ電気的に接続させると共に、固定対象物としての筐体501に対して物理的且つ電気的に接続させる。
このシールドシェル30は、互いに組み付けられる第1シールドシェル部材31と第2シールドシェル部材32とを備える(図1から図3)。
ハウジング収容室30aは、第1シールドシェル部材31に形成される(図3)。この第1シールドシェル部材31は、ハウジング20を嵌合部(第2筒部20b)とは逆側から覆う主壁体31aと、その嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に向けて主壁体31aの周縁から垂設させ、ハウジング20を側方から覆う周壁体31bと、を有する(図2から図6)。この第1シールドシェル部材31は、その主壁体31aと周壁体31bとで囲まれた空間をハウジング収容室30aとして利用する。
ここで示す主壁体31aは、カバー部材23の閉塞部23aを外から覆う略矩形で且つ板状の第1主壁部31aと、L字の板状に形成され、第1主壁部31aにおける電線Weの引出方向側とは逆側の端部から嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に向けて突出させた第2主壁部31aと、を有する(図2及び図5)。
ここで示す周壁体31bは、第1主壁部31aと第2主壁部31aにおける嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向と電線Weの引出方向とに対する直交方向のそれぞれの端部から垂設させた板状の第1周壁部31b及び第2周壁部31bと、第2主壁部31aにおける電線Weの引出方向側とは逆側の端部から垂設させた板状の第3周壁部31bと、を有する(図1、図3及び図4)。一方、ここで示す周壁体31bにおいては、電線Weの引出方向側を切り欠いており、この切欠き31b(図4及び図5)からハウジング20の電線保持部50を外に飛び出させている。
第2シールドシェル部材32は、その第1シールドシェル部材31の切欠き31bから外に飛び出させた電線保持部50を外から囲う筒状の筒部32aと、カバー部材23の閉塞部23aと第1シールドシェル部材31の第1主壁部31aとの間に介在させ、その第1主壁部31aに対して物理的且つ電気的に接続させる板状の接続部32bと、を有する(図3)。
筒部32aは、電線Weの引出方向を筒軸方向にして電線保持部50を囲う。シールド材SHは、その端部を筒部32aの外周面に被せ、その更に外側から被せた環状の加締め部材33を加締め圧着させることよって、筒部32aの外周面に対して物理的且つ電気的に接続させる(図1及び図3)。
接続部32bは、弾性変形可能な弾性接点部32cを有しており(図3)、第1シールドシェル部材31と第2シールドシェル部材32が組付け完了位置のときに、その弾性接点部32cを弾発力で第1主壁部31aの壁面に押し付ける。
このシールドシェル30においては、嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向を螺子軸方向とする2箇所の雌螺子部34Aが第1シールドシェル部材31に形成されており、第2シールドシェル部材32の固定部32dの雌螺子部34A毎の貫通孔に挿通させた雄螺子部材34Bを雌螺子部34Aに螺合させることによって、第1シールドシェル部材31と第2シールドシェル部材32が螺子止め固定される(図1から図4)。ここで示すシールドシェル30においては、その固定部32dと雌螺子部34Aの間にハウジング本体21の固定部21aを挟み込み、それぞれの固定部32d,21aの貫通孔に挿通させた雄螺子部材34Bを雌螺子部34Aに螺合させることによって、ハウジング本体21を共締め固定する(図1及び図3)。
このシールドシェル30は、第1シールドシェル部材31の周壁体31bを電気機器500の筐体501の取付面501bに螺子止め固定させることによって、その筐体501に対して物理的且つ電気的に接続させる(図2及び図6)。筐体501の取付面501bには、2箇所の雌螺子部35Aが形成されており、周壁体31bを嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に直交する螺子軸で螺子止め固定させる。コネクタ1は、その螺子軸で雌螺子部35Aに螺合させる雄螺子部材35Bを備える。
周壁体31bは、その一部を取付面501bに螺子止め固定させる固定壁部36として利用される(図1から図6)。この周壁体31bにおいては、嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に対する直交方向を螺子軸方向にして、固定壁部36を取付面501bに螺子止め固定させる。その固定壁部36においては、ハウジング収容室30a側の内壁面36aを螺子止め固定後に取付面501bに面接触させる(図2及び図6)。また、この固定壁部36は、嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に対する直交方向を孔軸方向とする雄螺子部材挿通用の貫通孔(以下、「螺子孔」という。)36bを雌螺子部35A毎に有する(図1から図5)。
ここで示す周壁体31bにおいては、第3周壁部31bを固定壁部36として利用する(図1から図6)。よって、この固定壁部36は、電線Weの引出方向を螺子軸方向にして取付面501bに螺子止め固定させる。そこで、この固定壁部36には、嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に対する直交方向の内、電線Weの引出方向を孔軸方向とする螺子孔36bが形成されている。
ところで、このシールドシェル30においては、ダイカスト成形用の金型400を用いて、第1シールドシェル部材31が例えばアルミニウム又はアルミニウム合金でダイカスト成形される(図5)。つまり、第1シールドシェル部材31は、その金型400にアルミニウム等の溶融金属を圧入し、これを固化させることによって成形される。シールドシェル30の製造方法は、そのような金型400を用いた第1シールドシェル部材31の成形工程を有している。
金型400には、第1シールドシェル部材31のハウジング収容室30a(図1から図6)を形成するハウジング収容室形成用の第1成形型410と、第1シールドシェル部材31における固定壁部36の外壁面36c(図1から図6)及び当該固定壁部36の螺子孔36b(図1から図6)を形成する第2成形型420と、が設けられている(図5)。成形工程では、この第1成形型410と第2成形型420とが用いられる。シールドシェル30の製造方法は、金型400から成形後の第1シールドシェル部材31を取り出す工程であり、第1シールドシェル部材31から第1成形型410を周壁体31bの垂設方向(つまり、嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向)に抜き取り、かつ、第1シールドシェル部材31から第2成形型420を第1成形型410の第1抜き取り方向に直交する第2抜き取り方向へと抜き取る成形物取出工程を有している。
第1成形型410は、固定壁部36のハウジング収容室30a側の内壁面36aを形成するための壁面であり、第1抜き取り方向に対して抜き勾配θ(図6)を付けて傾けた側壁面411を有している(図5)。よって、その固定壁部36の内壁面36aは、嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に対して傾斜させた壁面であり、その嵌合接続方向に向かうに連れて固定壁部36の外壁面36c側に寄せた傾斜面として形成される。この固定壁部36の内壁面36aにおける嵌合接続方向に対する傾きは、第1成形型410の抜き勾配θの傾きになっている。
第2成形型420は、固定壁部36の外壁面36cを形成するための壁面421と、固定壁部36の螺子孔36bを形成するための突起部422と、を有する(図5)。その突起部422は、壁面421から突出させ、螺子孔36bの内周面と螺子止め固定後の雄螺子部材35Bとの間に隙間ができる大きさで且つ第2抜き取り方向を孔軸方向とする螺子孔36bを形成する。
例えば、螺子孔36bの内周面は、次のような形状に形成される。ここで示す螺子孔36bの内周面は、固定壁部36の内壁面36a側で嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に向かうに連れて孔径が大きくなる第1円錐台の傾斜面として形成された第1内周部36bと、固定壁部36の外壁面36c側で嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に向かうに連れて孔径が大きくなる第2円錐台の傾斜面として形成された第2内周部36bと、を有する(図2、図4及び図5)。そして、その第2内周部36bは、第1内周部36bよりも大きな孔径で、かつ、この第1内周部36bよりも大きな嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に対する傾斜角に形成される。
具体的に、第2成形型420は、次のような外周面を有する突起部422で螺子孔36bの内周面を形成する。その突起部422の外周面は、螺子孔36bの内周面における固定壁部36の内壁面36a側を形成するための壁面であり、周方向に亘って第2抜き取り方向に対して第1抜き勾配を付けて傾けた第1外周部422aと、螺子孔36bの内周面における固定壁部36の外壁面36c側を形成するための壁面であり、周方向に亘って第2抜き取り方向に対して第1抜き勾配よりも傾きの大きい第2抜き勾配を付けて傾けた第2外周部422bと、を有する(図5)。この突起部422の外周面は、第1外周部422aで螺子孔36bの第1内周部36bを形成し、第2外周部422bで螺子孔36bの第2内周部36bを形成する。
第1シールドシェル部材31は、筐体501の取付面501bに対する螺子止め固定後に、その取付面501bに固定壁部36の内壁面36aが面接触するので、第1成形型410の抜き勾配θの傾き分だけ筐体501に対して傾く(図6)。
このコネクタ1においては、その第1シールドシェル部材31の傾き分だけ全体が筐体501に対して傾くが、その傾きを例えばシール部材41の弾性変形によって吸収させる。
また、第1シールドシェル部材31においては、筐体501に対する傾きによって、固定壁部36の螺子孔36bの孔軸が第1成形型410の抜き勾配θの傾き分だけ傾くことになる(図6)。しかしながら、螺子孔36bは、その内周面と螺子止め固定後の雄螺子部材35Bとの間に隙間ができる大きさに形成されている。このため、その雄螺子部材35Bは、螺子孔36bの周縁に引っ掛けることなく雌螺子部35Aに螺合させることができる。よって、第1シールドシェル部材31は、固定壁部36の内壁面36aに第1成形型410の抜き勾配θの傾き分の傾斜を残したままでも、雌螺子部35Aと雄螺子部材35Bとの間で設計通りの軸力を発生させることができる。このように、本実施形態のシールドシェル30の製造方法及びコネクタ1は、固定壁部36の内壁面36aに対して、従来のような第1成形型410の抜き勾配θに伴う傾きを取り除くための切削加工を成形工程後の後工程で必要としないので、原価高騰を抑えることができる。また、本実施形態のシールドシェル30の製造方法及びコネクタ1は、雄螺子部材35Bと螺子孔36bの周縁との間及び雌螺子部35Aと雄螺子部材35Bとの間に無用な負荷を掛けないので、耐久性を向上させることができる。
ここで、これまで示してきた固定壁部36は、嵌合部(第2筒部20b)の嵌合接続方向に対して、内壁面36aが傾斜している一方、外壁面36cが傾斜していない。このため、現状の固定壁部36は、その板厚や第1成形型410の抜き勾配θの大きさ如何で雄螺子部材35Bの座面の確保が難しくなる可能性がある。そこで、第2成形型420の壁面421については、固定壁部36の外壁面36cを固定壁部36の内壁面36aと平行な壁面に形成するための傾斜壁面とする。この傾斜壁面421により、固定壁部36の外壁面36cは、成形工程で固定壁部36の内壁面36aと平行な壁面に形成される(図6)。よって、この固定壁部36は、その板厚や第1成形型410の抜き勾配θの大きさに拘わらず、雄螺子部材35Bの座面を確保できるので、雌螺子部35Aと雄螺子部材35Bとの間で設計通りの軸力を発生させ易くなる。このように、本実施形態のシールドシェル30の製造方法及びコネクタ1は、その固定壁部36の外壁面36cの傾斜を成形工程で同時に造り出すので、この点からも原価高騰を抑えることができる。また、本実施形態のシールドシェル30の製造方法及びコネクタ1は、設計通りの軸力が発生し易くなっているので、固定壁部36の外壁面36cにおける座面の塑性変形を抑止できるなど、螺子緩みの抑止や耐久性の向上を可能にする。
1 コネクタ
10 端子金具
20 ハウジング
20b 第2筒部(嵌合部)
30 シールドシェル
30a ハウジング収容室(収容室)
31a 主壁体
31b 周壁体
35A 雌螺子部
35B 雄螺子部材
36 固定壁部
36a 内壁面
36b 螺子孔
36b 第1内周部
36b 第2内周部
36c 外壁面
400 金型
410 第1成形型(ハウジング収容室形成用の成形型)
411 側壁面
420 第2成形型
421 壁面(傾斜壁面)
422 突起部
422a 第1外周部
422b 第2外周部
500 電気機器
501 筐体(固定対象物)
501a 貫通孔
501b 取付面
SH シールド材
We 電線
WH ワイヤハーネス
θ 抜き勾配

Claims (6)

  1. 主壁体と前記主壁体の周縁から垂設させ且つ固定対象物の取付面に螺子止め固定させる固定壁部として一部を利用する周壁体とによって囲まれた収容室を形成する第1成形型並びに前記固定壁部の外壁面及び前記固定壁部における雄螺子部材挿通用の螺子孔を形成する第2成形型が設けられた金型に溶融金属を圧入してシールドシェルを成形する成形工程と、
    前記金型から成形後の前記シールドシェルを取り出す工程であり、前記シールドシェルから前記第1成形型を前記周壁体の垂設方向に抜き取り、かつ、前記シールドシェルから前記第2成形型を前記第1成形型の第1抜き取り方向に直交する第2抜き取り方向へと抜き取る成形物取出工程と、
    を有し、
    前記成形工程では、螺子止め固定後に前記取付面に面接触させる前記固定壁部の前記収容室側の内壁面を形成するための壁面であり、前記第1抜き取り方向に対して抜き勾配を付けて傾けた側壁面を有する前記第1成形型と、前記螺子孔の内周面と螺子止め固定後の雄螺子部材との間に隙間ができる大きさで且つ前記第2抜き取り方向を孔軸方向とする前記螺子孔を形成するための突起部を有する前記第2成形型と、を用いることを特徴としたシールドシェルの製造方法。
  2. 前記成形工程では、前記固定壁部の前記外壁面を前記固定壁部の前記内壁面と平行な壁面に形成するための傾斜壁面が設けられた前記第2成形型を用いることを特徴とした請求項1に記載のシールドシェルの製造方法。
  3. 前記成形工程では、前記螺子孔の前記内周面における前記固定壁部の前記内壁面側を形成するための壁面であり、周方向に亘って前記第2抜き取り方向に対して第1抜き勾配を付けて傾けた第1外周部と、前記螺子孔の前記内周面における前記固定壁部の前記外壁面側を形成するための壁面であり、周方向に亘って前記第2抜き取り方向に対して前記第1抜き勾配よりも傾きの大きい第2抜き勾配を付けて傾けた第2外周部と、を外周面に有する前記突起部で前記螺子孔の前記内周面を形成することを特徴とした請求項1又は2に記載のシールドシェルの製造方法。
  4. 物理的且つ電気的に接続された電線を電気機器における金属製の筐体の中の機器本体に電気接続させる端子金具と、
    前記筐体の貫通孔に嵌合接続させる嵌合部を有し、かつ、内方に前記端子金具を収容させると共に前記電線を外方に引き出させるハウジングと、
    前記ハウジングに外から被せて当該ハウジングを収容するハウジング収容室を有し、前記電線を外から覆ったシールド材を物理的且つ電気的に接続させる金属製のシールドシェルと、
    前記シールドシェルを前記嵌合部の嵌合接続方向に直交する螺子軸で前記筐体の取付面に螺子止め固定させる雄螺子部材と、
    を備え、
    前記シールドシェルは、前記ハウジングを前記嵌合部とは逆側から覆う主壁体と、前記嵌合接続方向に向けて前記主壁体の周縁から垂設させ、前記ハウジングを側方から覆う周壁体と、を有し、かつ、前記主壁体と前記周壁体とで囲まれた空間を前記ハウジング収容室として利用し、
    前記周壁体は、その一部を前記取付面に螺子止め固定させる固定壁部として利用し、
    前記固定壁部は、螺子止め固定後に前記取付面に面接触させる前記ハウジング収容室側の内壁面と、前記嵌合接続方向に対する直交方向を孔軸方向とする雄螺子部材挿通用の螺子孔と、を有し、
    前記固定壁部の前記内壁面は、前記嵌合接続方向に対して傾斜させた壁面であり、前記嵌合接続方向に向かうに連れて前記固定壁部の外壁面側に寄せた傾斜面として形成され、
    前記固定壁部の前記内壁面における前記嵌合接続方向に対する傾きは、前記ハウジング収容室の形成後に前記嵌合接続方向に抜き取るハウジング収容室形成用の成形型の抜き勾配の傾きであり、
    前記螺子孔は、その内周面と螺子止め固定後の前記雄螺子部材との間に隙間ができる大きさに形成されることを特徴としたコネクタ。
  5. 前記固定壁部の前記外壁面は、前記固定壁部の前記内壁面と平行な壁面に形成されることを特徴とした請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記螺子孔の前記内周面は、前記固定壁部の前記内壁面側で前記嵌合接続方向に向かうに連れて孔径が大きくなる第1円錐台の傾斜面として形成された第1内周部と、前記固定壁部の前記外壁面側で前記嵌合接続方向に向かうに連れて孔径が大きくなる第2円錐台の傾斜面として形成された第2内周部と、を有し、
    前記第2内周部は、前記第1内周部よりも大きな孔径で、かつ、前記第1内周部よりも大きな前記嵌合接続方向に対する傾斜角に形成されることを特徴とした請求項4又は5に記載のコネクタ。
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