JP7418143B2 - 水素燃料エンジンの排気浄化システム - Google Patents
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Description
水素を燃料として用いる水素燃料エンジン(2)の排気管(3)に構成され、
前記排気管内に配置され、窒素酸化物を還元する性質を有するとともに、前記水素燃料エンジンから前記排気管に排気される水素及び窒素酸化物を用いてアンモニアを生成する性質を有する第1触媒(31)と、
前記排気管内における、前記第1触媒よりも排気ガス(G)の流れの下流側の位置に配置され、前記第1触媒から流れ込むアンモニアを吸着する性質を有するとともに、アンモニアを用いて窒素酸化物を還元する性質を有する第2触媒(32)と、
前記水素燃料エンジンにおける、水素の質量に対する燃焼用空気の質量の比である空燃比を調整する空燃比制御部(51)を有するエンジン制御装置(5)と、を備えており、
前記空燃比制御部は、
前記水素燃料エンジンにおける前記空燃比を、前記水素と前記燃焼用空気中の酸素とが過不足なく燃焼する理論空燃比又は前記理論空燃比よりも水素リッチ側の空燃比にして、前記第1触媒において窒素酸化物を還元するとともに前記排気管に排気される水素及び窒素酸化物を用いてアンモニアを生成し、かつ前記第2触媒においてアンモニアを吸着する水素リッチ制御と、
前記水素燃料エンジンにおける前記空燃比を、前記理論空燃比よりも水素リーン側の空燃比にして、前記第1触媒において窒素酸化物を還元するとともに窒素酸化物を通過させ、かつ前記第2触媒に吸着されたアンモニアによって窒素酸化物を還元する水素リーン制御と、を交互に繰り返し行うよう構成されている、水素燃料エンジンの排気浄化システム(1)にある。
<実施形態1>
本形態の水素燃料エンジン2の排気浄化システム1は、図1に示すように、水素を燃料として用いる水素燃料エンジン2の排気管3に構成されている。排気浄化システム1は、排気管3内に配置された第1触媒31と、排気管3内における、第1触媒31よりも排気ガスGの流れの下流側の位置に配置された第2触媒32とを備える。第1触媒31は、窒素酸化物(以下、NOxという。)を還元する性質を有するとともに、水素燃料エンジン2から排気管3に排気される水素(H2)及びNOxを用いてアンモニア(NH3)を生成する性質を有する。第2触媒32は、第1触媒31から流れ込むアンモニアを吸着する性質を有するとともに、アンモニアを用いてNOxを還元する性質を有する。
(排気浄化システム1)
図1に示すように、排気浄化システム1は、水素燃料エンジン2から排気される排気ガスGに含まれるNOxの浄化を、2つの触媒31,32を用いた極めて簡単な構成によって行うものである。水素燃料エンジン2は、自動車に搭載されており、水素自動車を構成する。排気浄化システム1は、水素自動車の水素燃料エンジン2から排気される排気ガスGを浄化する。
本形態の水素燃料エンジン2は、レシプロエンジン等の内燃機関を構成する。レシプロエンジンは、水素を燃料として燃焼させたときの熱エネルギーをピストンの往復運動に変換するとともに、往復運動を回転運動に変換して力学的エネルギーを取り出すものである。水素燃料エンジン2の燃焼室には、水素と燃焼用空気との混合気が吸気管から吸気され、燃焼室において混合気が圧縮され、燃焼膨張した後に、燃焼後の排気ガスGが排気管3に排気される。なお、燃焼室には、燃焼用空気が吸気され、水素は燃焼室において直接噴射されてもよい。
図1に示すように、本形態の第1触媒31は、窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)を浄化可能な三元触媒によって構成されている。三元触媒は、セラミックス等からなる、ハニカム構造等の多孔質の触媒担体に、プラチナ、パラジウム、ロジウム等の触媒が担持されたものである。三元触媒においては、NOxが窒素に還元され、炭化水素が水と二酸化炭素に酸化され、一酸化炭素が二酸化炭素に酸化される。
図1に示すように、エンジン制御装置5は、第1触媒31の温度を推定又は測定する第1温度検知部41を有する。第1温度検知部41は、排気管3における、第1触媒31の上流側の位置に配置された温度センサによって測定された温度から、第1触媒31の温度を推定するよう構成されている。第1温度検知部41によって第1触媒31の温度を検知することにより、第1触媒31において生成されたアンモニアの量を推定することができる。第1温度検知部41は、第1触媒31の温度を測定する構成としてもよい。なお、図1においては、分かりやすくするために、第1触媒31に第1温度検知部41が配置された状態を示す。
図1に示すように、本形態の第2触媒32は、アンモニアによってNOxを還元する選択還元触媒によって構成されている。選択還元触媒は、セラミックス、酸化チタン等の多孔質の触媒担体に、Cuゼオライト、Feゼオライト等の触媒が担持されたものである。この触媒には、還元剤としてアンモニアが吸着される。選択還元触媒においては、アンモニアを還元剤としてNOxが窒素と水に転換される。
図1に示すように、エンジン制御装置5は、第2触媒32の温度を推定又は測定する第2温度検知部42を有する。第2温度検知部42は、排気管3における、第2触媒32の上流側の位置に配置された温度センサによって測定された温度から、第2触媒32の温度を推定するよう構成されている。第2温度検知部42によって第2触媒32の温度を検知することにより、第2触媒32がアンモニアを還元剤としてNOxを浄化(還元)する活性温度になったときに、第1触媒31から第2触媒32にNOxが流入するようにすることができる。第2温度検知部42は、第2触媒32の温度を測定する構成としてもよい。なお、図1においては、分かりやすくするために、第2触媒32に第2温度検知部42が配置された状態を示す。
図1に示すように、排気浄化システム1は、水素燃料エンジン2における燃焼動作を制御するエンジン制御装置5を備える。エンジン制御装置5は、エンジンコントロールユニット(ECU)とも呼ばれ、水素自動車に搭載されたものである。エンジン制御装置5は、空燃比を調整するために、水素燃料エンジン2の燃焼室に吸気する燃焼用空気の質量と、水素噴射装置から噴射される水素の質量との少なくとも一方を適宜調整する。燃焼室には、水素が直接噴射されてもよく、水素と燃焼用空気との混合気が供給されてもよい。
エンジン制御装置5は、水素燃料エンジン2における空燃比を調整する空燃比制御部51を有する。空燃比制御部51は、水素リッチ制御と水素リーン制御とを交互に繰り返し行うよう構成されている。この構成により、還元剤供給装置等の特別な装置を用いることなく、第1触媒31において生成されるアンモニアを、第2触媒32において有効に活用してNOxを浄化することができる。
図1に示すように、排気管3には、排気管3を流れる排気ガスGに含まれる酸素及び水素の量を電流によって検出して水素燃料エンジン2における空燃比を求める空燃比センサ43が配置されている。本形態の空燃比センサ43は、排気管3における、第1触媒31よりも排気ガスGの流れの上流側の位置に配置されている。空燃比制御部51は、空燃比センサ43による空燃比が目標空燃比になるよう、水素と燃焼用空気との比率を調整するよう構成されている。
図1に示すように、本形態のエンジン制御装置5は、第2触媒32に吸着されたアンモニアの量をアンモニア吸着量として推定するアンモニア検知部52を有する。第2触媒32におけるアンモニアの吸着量は、第1触媒31から第2触媒32に流入するアンモニアの量に依存する。そして、アンモニア検知部52は、第1温度検知部41による第1触媒31の温度、水素リッチ制御が行われた時間、空燃比の値(理論空燃比から水素リッチ側へのシフトの度合)等に基づいてアンモニア吸着量を推定する。また、アンモニア検知部52は、第1触媒31の温度の変化の経歴等に基づいてアンモニア吸着量を推定してもよい。
次に、排気浄化システム1の制御方法について、図3のフローチャートを参照して説明する。
本形態の排気浄化システム1は、エンジン制御装置5の空燃比制御部51による水素燃料エンジン2の燃焼運転が行われる際に利用される。空燃比制御部51は、通常時として、水素燃料エンジン2における目標空燃比を水素リッチ側の空燃比にして、水素リッチ制御を開始する(図3のステップS101)。水素リッチ制御が行われるとき、水素燃料エンジン2から排気管3の第1触媒31に排気される排気ガスGには、NOxがあまり含まれない一方、水素が多く含まれる。そして、第1触媒31においては、水素を用いてアンモニアが生成され、生成されたアンモニアは第2触媒32に流入して第2触媒32に吸着される。
図4(a)~(e)には、水素リッチ制御及び水素リーン制御が繰り返される際の、第1触媒31、第2触媒32等におけるNOx量、アンモニア量等の時間的変化を示す。
図5においては、水素燃料エンジン2における空燃比が変化したときに、第1触媒31から流出するアンモニア、NOx及びN2O(亜酸化窒素)の各濃度[ppm]がどれだけ変化するかを示す。各濃度は、排気管3における、第1触媒31と第2触媒32との間の位置における値として示す。アンモニアの濃度は、第1触媒31において生成されるアンモニアの量を示し、NOxの濃度及びN2Oの濃度は、第1触媒31において浄化されずに第1触媒31を通過するNOxの量及びN2Oの量を示す。なお、水素燃料エンジン2から排気管3には2000[ppm]の濃度のNOxが排出される場合を想定した。
本形態の水素燃料エンジン2の排気浄化システム1においては、水素燃料エンジン2から排気される水素を利用して、NOxを効果的に浄化する工夫をしている。具体的には、水素燃料エンジン2から排気ガスGが排気される排気管3に、NOxを還元する性質を有する第1触媒31と、アンモニアを吸着する性質を有する第2触媒32とを配置している。
本形態は、第1触媒31を通過するNOxの量を推定し、水素リーン制御から水素リッチ制御に切り換えるタイミングを適切にする場合について示す。
本形態のエンジン制御装置5は、図6に示すように、実施形態1に示す空燃比制御部51及びアンモニア検知部52の他に、第1触媒31を通過するNOxの量を窒素酸化物通過量(以下、NOx通過量という。)として推定する窒素酸化物検知部53(以下、NOx検知部53という。)を有する。
本形態のNOx検知部53は、排気管3における、第1触媒31と第2触媒32との間の位置に配置されたNOxセンサ(窒素酸化物センサ)44を利用して、第1触媒31から流出するNOxの量をNOx通過量として推定する。NOx検知部53によって推定されるNOx通過量は、第2触媒32に吸着されたアンモニアによって還元されるNOxの量と同じであるとする。そして、第2触媒32に吸着されたアンモニアの減少量は、NOx通過量に比例する。このことに基づき、エンジン制御装置5においては、第2触媒32におけるアンモニアの吸着量が吸着上限量からゼロになるまでの、第1触媒31におけるNOx通過量が、規定の目標通過量として定められている。
本形態の排気浄化システム1の制御方法について、図7のフローチャートを参照して説明する。本形態の排気浄化システム1においても、空燃比制御部51は、通常時として、水素燃料エンジン2における空燃比を水素リッチ側にして、水素リッチ制御を開始する(図7のステップS201)。そして、実施形態1のステップS102~S106と同様に、ステップS201~S206が行われる。
本形態は、水素燃料エンジン2における空燃比を第1触媒31の温度に応じて適宜変更する場合について示す。
第1触媒31において生成されるアンモニアの量、及び第1触媒31から流出するNOxの量及びN2Oの量は、第1触媒31の温度が400℃以上の高温になると、第1触媒31の温度に依存して変化することが分かっている。
本形態の排気浄化システム1の制御方法について、図10及び図11のフローチャートを参照して説明する。図10は、制御のメインルーチンを示し、図11は、制御のサブルーチンとしての空燃比調整ルーチンを示す。本形態の排気浄化システム1においても、空燃比制御部51は、通常時として、水素燃料エンジン2における目標空燃比を水素リッチ側の一定の空燃比にして、水素リッチ制御を開始する(図10のステップS301)。次いで、空燃比制御部51は、空燃比調整ルーチンを実行する(ステップS302)。
2 水素燃料エンジン
3 排気管
31 第1触媒
32 第2触媒
41 第1温度検知部
42 第2温度検知部
5 エンジン制御装置
51 空燃比制御部
Claims (6)
- 水素を燃料として用いる水素燃料エンジン(2)の排気管(3)に構成され、
前記排気管内に配置され、窒素酸化物を還元する性質を有するとともに、前記水素燃料エンジンから前記排気管に排気される水素及び窒素酸化物を用いてアンモニアを生成する性質を有する第1触媒(31)と、
前記排気管内における、前記第1触媒よりも排気ガス(G)の流れの下流側の位置に配置され、前記第1触媒から流れ込むアンモニアを吸着する性質を有するとともに、アンモニアを用いて窒素酸化物を還元する性質を有する第2触媒(32)と、
前記水素燃料エンジンにおける、水素の質量に対する燃焼用空気の質量の比である空燃比を調整する空燃比制御部(51)を有するエンジン制御装置(5)と、を備えており、
前記空燃比制御部は、
前記水素燃料エンジンにおける前記空燃比を、前記水素と前記燃焼用空気中の酸素とが過不足なく燃焼する理論空燃比又は前記理論空燃比よりも水素リッチ側の空燃比にして、前記第1触媒において窒素酸化物を還元するとともに前記排気管に排気される水素及び窒素酸化物を用いてアンモニアを生成し、かつ前記第2触媒においてアンモニアを吸着する水素リッチ制御と、
前記水素燃料エンジンにおける前記空燃比を、前記理論空燃比よりも水素リーン側の空燃比にして、前記第1触媒において窒素酸化物を還元するとともに窒素酸化物を通過させ、かつ前記第2触媒に吸着されたアンモニアによって窒素酸化物を還元する水素リーン制御と、を交互に繰り返し行うよう構成されている、水素燃料エンジンの排気浄化システム(1)。 - 前記エンジン制御装置は、
前記第2触媒に吸着されたアンモニアの量をアンモニア吸着量として推定するアンモニア検知部(52)を有し、
前記空燃比制御部は、
通常は前記水素リッチ制御を行い、かつ、前記アンモニア検知部による前記アンモニア吸着量が規定の吸着上限量を超えたときに、既定の切換期間中だけ前記水素リーン制御を行うよう構成されている、請求項1に記載の水素燃料エンジンの排気浄化システム。 - 前記エンジン制御装置は、
前記第1触媒を通過する窒素酸化物の量を窒素酸化物通過量として推定する窒素酸化物検知部(53)と、前記第2触媒に吸着されたアンモニアの量をアンモニア吸着量として推定するアンモニア検知部(52)とを有し、
前記空燃比制御部は、
通常は前記水素リッチ制御を行い、かつ、前記アンモニア検知部による前記アンモニア吸着量が規定の吸着上限量を超えてから、前記窒素酸化物検知部による前記窒素酸化物通過量が規定の目標通過量になるまでは、前記水素リーン制御を行うよう構成されている、請求項1に記載の水素燃料エンジンの排気浄化システム。 - 前記エンジン制御装置は、前記第2触媒の温度を推定又は測定する第2温度検知部(42)を有し、
前記空燃比制御部は、
前記第2温度検知部による前記第2触媒の温度が規定の触媒活性温度を超えていることを条件にして、前記水素リッチ制御から前記水素リーン制御に切り換えが可能である、請求項1~3のいずれか1項に記載の水素燃料エンジンの排気浄化システム。 - 前記エンジン制御装置は、前記第1触媒の温度を推定又は測定する第1温度検知部(41)を有し、
前記空燃比制御部は、
前記第1触媒の温度が規定温度以上である場合には、前記水素燃料エンジンにおける前記空燃比を、前記第1温度検知部による前記第1触媒の温度が高いほど小さくするよう構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の水素燃料エンジンの排気浄化システム。 - 前記第1触媒は、窒素酸化物、炭化水素及び一酸化炭素を浄化可能な三元触媒によって構成されており、
前記第2触媒は、アンモニアによって窒素酸化物を還元する選択還元触媒によって構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の水素燃料エンジンの排気浄化システム。
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