JP3832183B2 - 排気浄化触媒の劣化検出装置 - Google Patents

排気浄化触媒の劣化検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3832183B2
JP3832183B2 JP2000101745A JP2000101745A JP3832183B2 JP 3832183 B2 JP3832183 B2 JP 3832183B2 JP 2000101745 A JP2000101745 A JP 2000101745A JP 2000101745 A JP2000101745 A JP 2000101745A JP 3832183 B2 JP3832183 B2 JP 3832183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
deterioration
nox
sensor
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000101745A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001289037A (ja
Inventor
公二郎 岡田
保樹 田村
修 中山
一雄 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2000101745A priority Critical patent/JP3832183B2/ja
Publication of JP2001289037A publication Critical patent/JP2001289037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3832183B2 publication Critical patent/JP3832183B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気系に設けられた吸蔵型NOx触媒などの排気浄化触媒の劣化状態を検出する排気浄化触媒の劣化検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内燃機関をリーン空燃比で運転して燃費の向上を図るようにした希薄燃焼内燃機関が実用化されている。この希薄燃焼内燃機関では、リーン空燃比で運転すると、三元触媒がその浄化特性から排ガス中のNOx(窒素酸化物)を充分に浄化できないという問題があり、最近では、例えば、リーン空燃比で運転中に排ガス中のNOxを吸蔵し、理論空燃比(ストイキオ)またはリッチ空燃比で運転中に吸蔵されたNOxを放出還元する吸蔵型NOx触媒を備えた排気浄化触媒装置が採用されてきている。
【0003】
この吸蔵型NOx触媒は、内燃機関の酸素の過剰状態で排ガス中のNOxを硝酸塩(X−NO3 )として付着させて吸蔵し、吸蔵したNOxを主として一酸化炭素(CO)の過剰状態で放出して窒素(N2 )に還元させる特性(同時に炭酸塩X−CO3 が生成される)を有した触媒である。従って、実際には、リーン空燃比運転が所定時間継続すると、燃焼室内の空燃比の切換えあるいは排気管への還元剤の供給等により排気空燃比を理論空燃比またはリッチ空燃比に制御するようなリッチ空燃比運転に定期的に切換え、これによって酸素濃度低下雰囲気でCOの多い還元雰囲気を生成し、吸蔵したNOxを放出して浄化還元することで吸蔵型NOx触媒の再生を図ることができる。また、吸蔵型NOx触媒は燃焼中に硫黄(S)分がNOxの代わりに硫酸塩として吸蔵され、NOxの吸蔵能力が低下(S被毒)する。この硫酸塩は安定であるため、リッチ運転をするだけでは放出されず、リッチ運転で且つ触媒を高温にする必要がある。
【0004】
また、このような吸蔵型NOx触媒の吸蔵能力は、リッチ空燃比運転による活性化処理を定期的に行っても、経時的に劣化(熱劣化)するため、経時的に変化する吸蔵型NOx触媒の吸蔵能力を把握しながら、その吸蔵能力に応じた内燃機関の燃焼制御を実行して排気ガス特性を向上する必要がある。そして、吸蔵型NOx触媒が経時的な変化あるいはS被毒によって劣化し、NOx吸蔵能力が低下して大気中に放出されるNOxが増大する場合には、計器盤のエンジンチェックランプを点灯する等により運転者に認識させ、整備工場等で触媒交換等の措置をとる必要がある。
【0005】
このように変化する吸蔵型NOx触媒の劣化状態を検出するものとして、例えば、特開平11−107741号公報に開示されたものがある。この公報に開示された「内燃機関の排気浄化装置」は、排気通路における吸蔵型NOx触媒の上流側と下流側にそれぞれO2 センサを設け、各O2 センサの出力に基づいて吸蔵型NOx触媒の劣化状態を検出するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の「内燃機関の排気浄化装置」にあっては、劣化状態を検出する対象としての吸蔵型NOx触媒は、排気ガス中のNOxを吸蔵する処理を行う以外に、COやHCを酸化したり、吸蔵したNOxを還元する能力を有する特性となっており、排気ガス浄化に疾く制して成分配合等を調整されているが、触媒状態の検出性を考慮したものとはなっておらず、上記従来例のような手法を用いても劣化状態を検出するということでは、その検出精度が十分であるとは言えない。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するものであって、十分な排気ガスの浄化能力を確保できる一方で触媒の劣化状態を高精度に検出可能とした排気浄化触媒の劣化検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項1の発明の排気浄化触媒の劣化検出装置では、内燃機関の排気系に吸蔵型NOx触媒を設けると共に、この吸蔵型NOx触媒の劣化特性に相関した劣化特性を有する劣化検出用触媒を設け、劣化状態検出手段がこの劣化検出用触媒の劣化状態を検出し、劣化状態判定手段がこの劣化状態検出手段の検出結果に基づいて吸蔵型NOx触媒の劣化状態を判定するようにしている。そして、劣化検出用触媒を硫黄被毒に応じて酸化能力が変化するよう成分調整された三元触媒とするようにしている。
【0009】
従って、吸蔵型NOx触媒の劣化特性に相関した劣化特性を有する劣化検出用触媒の劣化状態を検出して吸蔵型NOx触媒の劣化状態を検出できるので、十分な排気ガス浄化能力の確保と高精度な触媒劣化検出とを両立させることができる。
【0010】
また、請求項2の発明の排気浄化触媒の劣化検出装置では、劣化検出用触媒に硫黄被毒に応じて酸化能力が変化するような成分としてパラジウムを担持させるようにしている。また、請求項3の発明の排気浄化触媒の劣化検出装置では、劣化検出用触媒を吸蔵型NOx触媒よりも酸素ストレージ能力が高くなるようにしている。
【0011】
また、請求項4の発明の排気浄化触媒の劣化検出装置では、劣化状態検出手段としてのセンサのカバーまたは電極近傍に劣化検出用触媒を設けており、装置の簡素化並びに小型化が図れる。
【0012】
なお、内燃機関をリーン空燃比と非リーン空燃比とで運転切換可能なものとした場合、劣化検出用触媒を排気浄化触媒よりも酸素ストレージ能力が高いものとしたりする他、硫黄被毒性が高いものとしたりすることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1に本発明の第1実施形態に係る排気浄化触媒の劣化検出装置を適用した内燃機関の排気浄化装置の概略構成、図2に本実施形態の排気浄化触媒の劣化検出装置による劣化検出の原理を表すタイムチャートを示す。
【0015】
本実施形態の内燃機関(以下、エンジンと称する。)は、例えば、燃料噴射モード(運転モード)を切換えることで、吸気行程での燃料噴射(吸気行程噴射モード)または圧縮行程での燃料噴射(圧縮行程噴射モード)を実施可能な筒内噴射型火花点火式直列4気筒ガソリンエンジンである。そして、この筒内噴射型のエンジン11は、容易にして理論空燃比(ストイキオ)での運転やリッチ空燃比での運転(リッチ空燃比運転)の他、リーン空燃比での運転(リーン空燃比運転)が実現可能となっており、特に圧縮行程噴射モードでは、超リーン空燃比での運転が可能となっている。
【0016】
本実施形態において、図1に示すように、エンジン11のシリンダヘッド12には、各気筒毎に点火プラグ13と共に電磁式の燃料噴射弁14が取付けられており、この燃料噴射弁14によって燃焼室15内に燃料を直接噴射可能となっている。この燃料噴射弁14には、図示しない燃料パイプを介して燃料供給装置(燃料ポンプ)が接続されており、燃料タンク内の燃料が高燃圧で供給され、この燃料を燃料噴射弁14から燃焼室15内に向けて所望の燃圧で噴射する。この際、燃料噴射量は燃料ポンプの燃料吐出圧と燃料噴射弁14の開弁時間(燃料噴射時間)とから決定される。
【0017】
シリンダヘッド12には、各気筒毎に略直立方向に吸気ポートが形成されており、各吸気ポートと連通するようにして吸気マニホールド16の一端がそれぞれ接続されている。そして、吸気マニホールド16の他端にはドライブバイワイヤ(DBW)方式の電動スロットル弁17が接続されており、図示しないアクセルにはアクセル開度θthを検出するアクセル開度センサが設けられている。また、シリンダヘッド12には、各気筒毎に略水平方向に排気ポートが形成されており、各排気ポートと連通するようにして排気マニホールド19の一端がそれぞれ接続されている。
【0018】
そして、エンジン11には、クランク角を検出するクランク角センサ20が設けられており、このクランク角センサ20はエンジン回転速度Neを検出可能となっている。なお、上述した筒内噴射型エンジン11は既に公知のものであり、その構成の詳細についてはここでは説明を省略する。
【0019】
また、エンジン11の排気マニホールド19には排気管(排気通路)21が接続されており、この排気管21にはエンジン11に近接した小型の三元触媒22及び排気浄化触媒装置23を介して図示しないマフラーが接続されている。そして、この排気管21における三元触媒22と排気浄化触媒装置23との間の部分には、排気浄化触媒装置23の直上流、即ち、後述する吸蔵型NOx触媒25のに直上流に位置して排気温度を検出する高温センサ24が設けられている。
【0020】
この排気浄化触媒装置23は、排気空燃比がリーン空燃比のときに排気ガス中にNOxを吸蔵するNOx低減機能と、排気空燃比が理論空燃比近傍のときに排気ガス中の有害物質(HC,CO,NOx)を浄化する三元機能とをもたせるために、吸蔵型NOx触媒25と三元触媒26との2つの触媒を有して構成されており、三元触媒26の方が吸蔵型NOx触媒25よりも下流側に配設されている。この三元触媒26は吸蔵型NOx触媒25から吸蔵されたNOxが放出された際に吸蔵型NOx触媒25自身で還元しきれなかったNOxを還元する役目も行っている。
【0021】
なお、この排気浄化触媒装置23は、吸蔵型NOx触媒25がNOxを還元し、HCとCOを酸化する三元触媒の機能(ここでは、三元機能と称する。)を十分有している場合には、この吸蔵型NOx触媒25だけとして吸蔵型NOx触媒と三元触媒の一体型としてもよい。この吸蔵型NOx触媒25は、酸化雰囲気においてNOxを一旦吸蔵させ(NOx低減機能)、主としてCOの存在する還元雰囲気中においてNOxを放出してN2 (窒素)等に還元させる還元機能を持つものである。詳しくは、吸蔵型NOx触媒25は、貴金属として白金(Pt)、ロジウム(Rh)等を有した触媒として構成されており、吸蔵材としてはバリウム(Ba)等のアルカリ金属、アルカリ土類金属が採用されている。
【0022】
そして、排気浄化触媒装置23の下流側に後述する劣化検出用触媒30が設けられ、この劣化検出用触媒30の上流側に位置して#1O2 センサ27が設けられると共に、下流側に位置して#2O2 センサ28が設けられている。これら#1O2 センサ27及び#2O2 センサ28は排気中の酸素濃度を検出するものであり、酸素量が多いときには小さな値を出力するように構成されている。つまり、O2 センサ27,28の出力特性は、酸素がほとんど存在せずに還元剤のCOHC、H2 等が多く存在するリッチ空燃比雰囲気で大きく、ストイキ雰囲気で特性が切り替わり、酸素過剰状態にあるリーン空燃比雰囲気では小さくなるようにされている。従って、これら#1O2 センサ27及び#2O2 センサ28により劣化検出用触媒30の上流側及び下流側の酸素量を検出することで、この劣化検出用触媒30の上流側及び下流側の空燃比をそれぞれ良好に検出可能となっている。
【0023】
更に、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を有するECU(電子コントロールユニット)29が設けられており、このECU29によりエンジン11を含めた本実施形態の排気浄化装置の総合的な制御が行われる。即ち、ECU29の入力側には、上述した高温センサ24やO2 センサ27,28等の各種センサ類が接続されており、これらセンサ類からの検出情報が入力する。一方、ECU29の出力側には、点火コイルを介して上述した点火プラグ13や燃料噴射弁14等が接続されており、これら点火コイル、燃料噴射弁14等には、各種センサ類からの検出情報に基づき演算された燃料噴射量や点火時期等の最適値がそれぞれ出力される。これにより、燃料噴射弁14から適正量の燃料が適正なタイミングで噴射され、点火プラグ13によって適正なタイミングで点火が実施される。
【0024】
実際に、ECU29では、図示しないアクセル開度センサからのアクセル開度情報θthとクランク角センサ20からのエンジン回転速度情報Neとに基づいてエンジン負荷に対応する目標筒内圧、即ち目標平均有効圧Peを求めるようにされており、更に、この目標平均有効圧Peとエンジン回転速度情報Neとに応じてマップ(図示せず)より燃料噴射モードを設定するようにされている。例えば、目標平均有効圧Peとエンジン回転速度Neとが共に小さいときには、燃料噴射モードは圧縮行程噴射モードとされて燃料が圧縮行程で噴射され、一方、目標平均有効圧Peが大きくなり、あるいはエンジン回転速度Neが大きくなると燃料噴射モードは吸気行程噴射モードとされ、燃料が吸気行程で噴射される。
【0025】
そして、目標平均有効圧Peとエンジン回転速度Neとから制御目標となる目標空燃比(目標A/F)が設定され、適正量の燃料噴射量がこの目標A/Fに基づいて決定される。また、高温センサ24により検出された排気温度情報からは触媒温度Tcat が推定される。詳しくは、高温センサ24と吸蔵型NOx触媒25とが多少なりとも離れて配置されていることに起因する誤差を補正するために、目標平均有効圧Peとエンジン回転速度情報Neとに応じて温度差マップが予め実験等により設定されており、触媒温度Tcat は、目標平均有効圧Peとエンジン回転速度情報Neとが決まると一義に推定されるようにされている。
【0026】
従って、このように構成された本実施形態の内燃機関の排気浄化装置にて、排気浄化触媒装置23の吸蔵型NOx触媒25では、リーンモードにおける超リーン燃焼運転時のような酸素濃度過剰雰囲気で、排気中のNOxが硝酸塩として吸蔵されて排気の浄化が行われる。一方、酸素濃度が低下した雰囲気では、吸蔵型NOx触媒25に吸蔵した硝酸塩と排気中のCOとが反応して炭酸塩が生成されると共にNOxが放出される。従って、吸蔵型NOx触媒25へのNOxの吸蔵が進むと、空燃比のリッチ化あるいは追加の燃料噴射を行うなどして酸素濃度を低下させてCOを供給し、吸蔵型NOx触媒25からNOxを放出させて機能を再生する(NOxパージ)。
【0027】
また、燃料中にはイオウ(S)成分が含まれており、このS成分は酸素と反応して硫黄酸化物(SOx)となり、このSOxがNOxの代わりに硫酸塩として硝酸塩の代わりに吸蔵型NOx触媒に吸蔵されてしまい、触媒のNOx浄化効率が低下する。吸蔵型NOx触媒に吸蔵された硫酸塩は硝酸塩より安定であるためにNOx触媒25へのSOxの吸蔵量が進むと、吸蔵型NOx触媒を高温とした状態で空燃比を一時的にリッチ化してSOxを放出することで、吸蔵型NOx触媒25の機能を再生する(SOxパージ)。
【0028】
また、このような吸蔵型NOx触媒25の吸蔵能力は、空燃比のリッチ化を行うなどしてNOxやSOxを放出させる活性化処理を定期的に行っても、経時的に劣化してしまう。そこで、経時的に変化するこの吸蔵型NOx触媒25の吸蔵能力を把握しながら、その吸蔵能力に応じた内燃機関を燃焼制御を実行して排気ガス特性を向上する必要がある。
【0029】
そこで、本実施形態の内燃機関の排気浄化装置にあっては、排気管21における吸蔵型NOx触媒25の下流側に三元触媒26に近接して劣化検出用触媒30を設けている。この劣化検出用触媒30は排気浄化触媒としての吸蔵型NOx触媒25の劣化特性に相関した劣化特性となるように成分調整された三元触媒である。具体的に、この劣化検出用触媒30は、吸蔵型NOx触媒25よりも酸素ストレージ能力が高く、且つ、硫黄被毒性が高いものであり、酸素ストレージに起因したリーンモードから非リーンモードへの切換直後の応答遅れを増幅させるためにセリア(低温域で酸素ストレージ能力が高い)やジルコニア(高温域で酸素ストレージ能力が高い)を高担持すると共に、酸化能力に起因した非リーンモード時のリッチ度合のずれを増幅させるために硫黄被毒しやすパラジウムを高担持している。
【0030】
そして、前述したように、#1O2 センサ27及び#2O2 センサ28が排気中の酸素濃度を検出することができるものであるから、ECU29は、吸蔵型NOx触媒25のNOx(SOx)パージ運転中において、各O2 センサ27,28の出力により劣化検出用触媒30の劣化状態を検出(劣化状態検出手段)し、劣化検出用触媒30の劣化状態に基づいて吸蔵型NOx触媒25の劣化状態を判定(劣化状態判定手段)している。
【0031】
ここで、#1O2 センサ27及び#2O2 センサ28による劣化検出用触媒30の劣化状態を検出して吸蔵型NOx触媒25の劣化状態を判定する方法について説明する。図2に示すように、リーンモードから非リーンモードに切り換えると、吸蔵型NOx触媒25もしくは劣化検出用触媒30の上流側に設けた#1O2 センサ27と下流側に設けた#2O2 センサ28の出力挙動に違いが見られる。この現象については、まだ明確には解明されていないが、以下のように考えられる。
【0032】
即ち、エンジン11がリーンモードにおける超リーン燃焼運転状態を継続し、吸蔵型NOx触媒25及び劣化検出用触媒30に排気中のNOxが吸蔵された状態から、空燃比をリッチ化(時間t1 )して酸素濃度を低下させてCOを供給すると、吸蔵型NOx触媒25に吸蔵されていたNOxが放出される。このとき、仮に吸蔵型NOx触媒25の上流側に#1O2 センサ、下流側に#2O2 センサが装着されていたとすると、吸蔵型NOx触媒25より上流側の#1O2 センサは空燃比のリッチ化により酸素濃度が低下したために出力が大きく増大する。一方、吸蔵型NOx触媒25より下流側の#2O2 センサの出力も増大(図2にて点線)する。この現象はまだ完全には解明されていないが、NOxパージ運転時に吸蔵型NOx触媒25にストレージされていた酸素が放出されるために、#1O2 センサの出力よりも小さくなると考えられる。
【0033】
そして、この空燃比のリッチ化によるNOxパージ運転時には、吸蔵型NOx触媒25に吸蔵されたNOxの全てが放出されると、NOx放出還元に使われていたCO等の還元剤が余るためにストレージされていた酸素が一気に全て消費されて吸蔵型NOx触媒25から酸素の放出がなくなるために#2O2 センサの出力は#1O2 センサの出力と同等になる(時間t3 )。そして、時間t4 にてエンジン11を再びリーンモードに切り換える。ここで、吸蔵型NOx触媒25からNOx放出終了時間時間t3 までの経過時間T2 は、吸蔵型NOx触媒25へのNOx吸蔵量に相関したものとなり、そのために吸蔵型NOx触媒25が劣化してくるとNOx吸蔵量が減少し、経過時間T2 は短くなる。
【0034】
本実施形態のように、劣化検出用触媒30の上流側に#1O2 センサ27、下流側に#2O2 センサ28を装着した場合には、図2に実践で示すように、吸蔵型NOx触媒25よりも劣化検出用触媒30の方がNOxパージ時の万能特性(酸素ストレージ能力)が高く、酸素放出が急激で且つ短時間で行われるため、#2O2 センサ28の出力はは、#1O2 センサ27の出力に比べて非常に小さい値となり、出力差が大きいために差の検出がしやすくなる。
【0035】
このようなことからNOxパージ運転の開始時間t1 から#2O2 センサ28の出力が増大した終了時間t2 までの経過時間T1 が劣化検出用触媒30におけるストレージされていた酸素が全て放出されるまでの時間であり、この経過時間T1 の長さは劣化検出用触媒30における酸素ストレージ剤の劣化に比例するものである。そして、劣化検出用触媒30が吸蔵型NOx触媒25とNOx吸蔵能力が相関をもち且つ優位になるように、つまり、劣化状態が顕著に現れるように各成分が調整されて担持されていることから、経過時間T1 の長さは吸蔵型NOx触媒25のNOx放出終了までの経過時間T2 、即ち、吸蔵型NOx触媒25の劣化状態と相関があり、この経過時間T1 が所定時間以下になると、劣化検出用触媒30と劣化能力が相関関係にある吸蔵型NOx触媒25が経時的に劣化(熱劣化)して所定量のNOxを吸蔵できずに、十分な排気浄化能力を確保できないものと判定することができる。これは酸素ストレージ能力がストレージ剤(ここでは、セリアやジルコニア)の熱劣化により低下し値ストレージ剤の劣化が吸蔵型NOx触媒25のNOx浄化能力の劣化と相関があることを利用したものである。
【0036】
なお、上述の説明では、吸蔵型NOx触媒25におけるNOx吸蔵能力の経時的な劣化(熱劣化)について説明したが、劣化検出用触媒30にはパラジウム(Pd)を高担持していることから、硫黄被毒による劣化も効率よく判定できる。具体的に説明すると、図2に示すようなリーンモードから非リーンモードに切換時の吸蔵型NOx触媒25の上下流側に#1O2 センサ及び#2O2 センサを装着した場合の出力挙動のずれは、上述した酸素ストレージ能力に起因したものの他に、まだ明確には解明されていないが、以下のような原因も考えられる。触媒上流側においては、非リーンモード運転即ち、リッチ運転時には還元剤CO、HC、H2 等が供給されるが、これらの還元剤の中でもH2 分子は小さく、O2 分子よりもセンサ検出素子外側電極表面の保護層あるいは拡散層等で拡散速度が速いため、リッチ運転時にも排気ガス中にわずかに含まれるO2 がセンサの検出素子外側電極に到達するのが阻害される。
【0037】
一方、触媒の下流側においては、吸蔵型NOx触媒25ではNOx放出及び還元反応の過程でH2 が酸化されるため、排気ガス中のO2 がセンサの検出素子外側電極に到達するのを阻害するものがなく、そのままO2 は下流側に装着した#2O2 センサにより検出される。そのため、吸蔵型NOx触媒25からNOxが放出されている間は、触媒の上流側の#1O2 センサの出力に比べて、下流側の#2O2 センサの出力は酸素濃度が高いリーン側の出力となり、出力値としては小さくなる。そして、吸蔵型NOx触媒25ではNOx放出及び還元反応が終了してH2 の酸化も出漁すると、#2O2 センサにおいてもH2 によりO2 がセンサの検出素子外側電極に到達するのを阻害されるようになり、#1O2 センサと同じ出力となる。
【0038】
吸蔵型NOx触媒25が硫黄被毒によりNOx吸蔵能力が低下すると、吸蔵型NOx触媒25に吸蔵されるNOx量が減少し、同時に放出されるNOx量も減少するため、H2 の酸化の終了も早くなり、吸蔵型NOx触媒25の上下流側に#1O2 センサ及び#2O2 センサを装着した場合には、下流側の#2O2 センサの出力が上流側の#1O2 センサの出力と同じになるまでの時間T2 は短くなる。即ち、硫黄被毒に応じて酸化能力が変化するものを劣化検出用触媒30に用いれば、吸蔵型NOx触媒25の硫黄被毒による劣化を検出することができる。そこで、ここでは硫黄被毒しやすいパラジウムを劣化検出用触媒30に高担持している。そうすることにより、吸蔵型NOx触媒25の硫黄被毒に相関して劣化検出用触媒30のパラジウムが硫黄被毒して酸化能力が低下し、劣化検出用触媒30の上下流側に装着された#1O2 センサ及び#2O2 センサのセンサ出力においては、下流側の#2O2 センサ28の出力が上流側の#1O2 センサ27の出力と同じになるまでの時間T1 は時間T2 に相関して短くなる。しかも、劣化検出用触媒30には硫黄被毒しやすいパラジウムを多量に担持しているので、#1O2 センサ27と#2O2 センサ28の出力差及び出力差の変化挙動が顕著となり、明確に劣化状態を検出することができる。
【0039】
また、劣化検出用触媒30の上下流側に装着された#1O2 センサ及び#2O2 センサにより、#2O2 センサ28の出力が#1O2 センサ27の出力と同じになるまでの時間T1 の変化から吸蔵型NOx触媒25の硫黄被毒による劣化を検出できると共に、#1O2 センサ27と#2O2 センサ28の出力差の変化からも吸蔵型NOx触媒25の硫黄被毒による劣化を検出できる。即ち、パラジウムは酸化パラジウムとなって酸素を保持してHC、CO、H2 を酸化浄化する能力を有しているが、パラジウムが硫黄被毒するとその酸化能力が低下することになる。そして、ストイキまたはリッチ運転時においては、上述したように、パラジウムによる酸化能力により#1O2 センサより#2O2 センサの方が出力が低くなる傾向を示すが、硫黄被毒により劣化が進行するほど、H2 が酸化される量が徐々に減少してH2 が増加して#2O2 センサの出力素子外側電極へのO2 の到達が徐々に阻害されるようになり、#1O2 センサと#2O2 センサとの出力差が小さくなる。このため、この出力差が所定値以下になったことで劣化を判定することができる。ここでは劣化検出用触媒30はパラジウムを高担持しているため、上記の傾向が顕著になり、吸蔵型NOx触媒25の硫黄被毒を精度良く検出できる。
【0040】
また、パラジウムを劣化検出用触媒30に高担持することにより、吸蔵型NOx触媒25の経時的変化(熱劣化)もより明確に検出することができるようになる。吸蔵型NOx触媒25では、排気ガス中のNOをPt等の貴金属によってまずH2 に酸化してからでないと吸蔵できないため、吸蔵型NOx触媒25に担持されたPt等の貴金属の経時的変化(熱劣化)は、NOx吸蔵能力の劣化につながる。このPt等の貴金属の経時的変化(熱劣化)は、同じ貴金属であるパラジウムの経時的変化(熱劣化)と相関がある。即ち、Pt等の熱劣化により吸蔵型NOx触媒25のNOx吸蔵能力が低下すると、吸蔵型NOx触媒25に吸蔵されるNOx量が減少して同時に放出されるNOx量も減少するため、NOxの放出還元反応に伴うH2 の酸化の週利用も早くなり、吸蔵型NOx触媒25の上下流側に#1O2 センサ及び#2O2 センサを装着した場合には、#2O2 センサの出力が#1O2 センサの出力と同じになるまでの時間T2 は短くなる。そこで、本実施形態のようにパラジウムを高担持した劣化検出用触媒30の上下流側に#1O2 センサ27及び#2O2 センサ28を装着すると、パラジウムの熱劣化により#2O2 センサ28の出力が#1O2 センサ27の出力と同じになるまでの時間時間T1 は時間T2 に相関しては短くなる。このようにして吸蔵型NOx触媒25の劣化を精度良く検出できる。
【0041】
このように本実施形態の内燃機関の排気浄化装置では、排気管21に吸蔵型NOx触媒25を設けると共に、この吸蔵型NOx触媒25の劣化特性に相関した劣化特性となるように成分調整された劣化検出用触媒30を設け、吸蔵型NOx触媒25のNOxパージ運転中に上流側の#1O2 センサ27と下流側の#2O2 センサ28の出力により劣化検出用触媒30の劣化状態を検出し、この劣化状態に基づいて相関関係にある吸蔵型NOx触媒25の劣化状態を検出するようにしている。従って、吸蔵型NOx触媒25により十分な排気ガス浄化能力を確保できる一方で、劣化検出用触媒30により吸蔵型NOx触媒25の劣化状態を高精度に検出できる。
【0042】
なお、上述の実施形態では、劣化検出用触媒30に、吸蔵型NOx触媒25よりも酸素ストレージ能力が高いセリアやジルコニアと、硫黄被毒性が高いパラジウムを高担持することで、吸蔵型NOx触媒25の熱劣化及び硫黄劣化を検出できるようにしたが、一方のみ担持して検出できるようにしてもよい。また、劣化検出用触媒30を三元触媒26の下流に近接して設けたが、上流に設けてもよく、更に、三元触媒26の成分配合を調整して劣化検出用触媒としての特性をもたせるようにしてもよい。
【0043】
また、吸蔵型NOx触媒25の下流側に劣化検出用触媒30を設け、その上流側に#1O2 センサ27を、下流側に#2O2 センサ28を設け、各O2 センサ27,28の出力により劣化検出用触媒30の劣化状態を検出するようにしたが、劣化検出用触媒30やO2 センサ27の配置や検出方法はこれに限定されるものではない。例えば、吸蔵型NOx触媒25の上流側に劣化検出用触媒30を設けてその上下流にO2 センサを設けることで、劣化検出用触媒30の劣化状態を直接的に検出してもよい。また、エンジン11に近接した三元触媒22の成分配合を調整して劣化検出用触媒としての特性をもたせるようにしてもよい。また、劣化検出用触媒30の下流側にのみO2 センサを設けてその出力変化により劣化状態を検出してもよい。
【0044】
更に、劣化検出用触媒30の劣化状態の検出をO2 センサの出力により検出したが、O2 センサの代わりにリニアA/FセンサやNOxセンサを用いてもよい。そして、劣化検出用触媒30を三元触媒としたが、モノリスにセリア、ジルコニア、パラジウム等のみを高担持した触媒であってもよい。
【0045】
図3に本発明の第2実施形態に係る排気浄化触媒の劣化検出装置を適用したO2 センサの要部断面を示す。
【0046】
本実施形態では、排気浄化触媒の劣化特性に相関した劣化特性を有する劣化検出用触媒を、この劣化検出用触媒の劣化状態を検出する劣化状態検出手段としてのO2 センサに設けている。即ち、図3に示すように、O2 センサ31は、図示しないエンジンにおける排気管の下流に設けられており、ハウジング32内にはコップ型の検出素子33が取付けられ、この検出素子33の周囲に素子カバー34が取付けられている。この検出素子33は内側電極(大気側Pt電極)の外側にジルコニア固定電解質を介して外側電極(排気側Pt電極)が設けられ、その外側に電極保護層(セラミックコーティング)あるいは拡散層が付与されてなり、内側電極に高酸素濃度の大気を、外側電極に低酸素濃度の排気ガスを導入すると、ジルコニア固定電解質が起電力を発生し、この起電力に基づいて酸素濃度を検出することができる。
【0047】
そして、本実施形態では、このO2 センサ31の素子カバー34の内側に放射状のモノリス(材質はコージェライト材)に劣化検出用触媒を担持したモノリス触媒35を装着している。このモノリス触媒35は、前述の実施形態と同様に、酸素ストレージ能力が高く、硫黄被毒性が高くなるようにセリアジルコニア、パラジウムを高担持させている。従って、このO2 センサ31の出力(酸素濃度)はモノリス触媒35の劣化状態に応じて変化するものであり、このモノリス触媒35をエンジンの排気管に装着された触媒の劣化性能に相関した劣化特性を有するものとすることで、前述した検出方法と同様に、O2 センサ31の出力変化によりモノリス触媒35の劣化状態を検出して排気管に装着された触媒の劣化状態を判定することができる。
【0048】
なお、O2 センサ31に対するモノリス触媒35の装着箇所は、素子カバー34の内側に限らず、検出素子(外側電極)33の外周部であればよく、また、保護層や拡散層の表面もしくは内部に直接劣化検出用触媒(セリア、ジルコニア、パラジウム)を担持させてもよい。更に、O2 センサの劣化検出用触媒の近傍にS吸蔵剤(例えば、Ba、K等のアルカリ金属やアルカリ土類金属)を配置、この場合、前述したように、保護層や拡散層の表面もしくは内部に担持したり、劣化用触媒の中に混在させてもよく、劣化用触媒のS劣化を吸蔵型NOx触媒と同等に促進させてもよい。
【0049】
また、ここでは放射状のモノリスとしたが、必ずしも放射状のモノリスとする必要はなく、排気ガスが検出素子33に到達できるものであれば他の形状でもよく、コージェライトの気孔率を大きくして排気ガスが拡散しやすくしたものに劣化検出用触媒を担持し、そのまま検出素子33にかぶせたもと等でもよい。また、O2 センサ31の代わりにリニアA/FセンサやNOxセンサを用いてもよい。上述の方法により吸蔵型NOx触媒が硫黄被毒状態であることが判定された場合には、触媒を高温(例えば、600℃)で且つリッチ状態にして硫黄分放出制御を行い、NOx吸蔵能力を再生させるようにしてもよい。
【0050】
このように実施形態にあっては、劣化状態検出手段としてのO2 センサ31に劣化検出用触媒としてのモノリス触媒35を装着したことで、装置を簡素化することができる。上述の方法により触媒が劣化状態であることが判定され、硫黄分放出制御によって浄化効率が回復せずに大気中に放出される有害ガス成分が増大すると判定された場合、計器盤のエンジンチェックランプを点灯する等により運転者に認識できるようにすればよい。これにより運転者は整備工場等で劣化触媒の交換等の措置をとることができる。
【0051】
なお、上述の実施形態では、吸蔵型NOx触媒を有する排気浄化装置について説明したが、本発明の排気浄化触媒は吸蔵型NOx触媒に限定するものではなく、NOxを吸着して還元剤により直接接触還元するNOx吸着触媒や選択還元型NOx触媒や三元触媒に適用してもよく、また、酸素ストレージ能力の劣化と相関関係にあるHC浄化能力の劣化検出にも適用することができる。勿論、エンジンについても、上述の実施形態にような筒内噴射型エンジンに限らず、吸気管噴射型リーンバーンエンジンでもよいし、リーンバーンエンジンでなくてもよく、ディーゼルエンジンにも適用できる。勿論、吸蔵型NOx触媒以外、あるいはリーンバーンエンジン以外を用いた場合には、触媒劣化状態検出のための制御方法は異なるものである。
【0052】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように、請求項1の発明の排気浄化触媒の劣化検出装置によれば、内燃機関の排気系に吸蔵型NOx触媒とこの吸蔵型NOx触媒の劣化特性に相関した劣化特性を有する劣化検出用触媒を設け、この劣化検出用触媒の劣化状態を検出してその検出結果に基づいて排気浄化触媒の劣化状態を判定するようにしたので、十分な排気ガス浄化能力の確保と高精度な触媒劣化検出とを両立させることができる。
【0053】
そして、劣化検出用触媒を硫黄被毒に応じて酸化能力が変化するよう成分調整された三元触媒としたので、三元触媒を効率よく利用して排気浄化触媒の劣化を高精度に検出することができる。
【0054】
また、本発明の排気浄化触媒の劣化検出装置によれば、劣化状態検出手段としてのセンサのカバーまたは電極近傍に劣化検出用触媒を設けたので、装置の簡素化並びに小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る排気浄化触媒の劣化検出装置を適用した内燃機関の排気浄化装置の概略構成図である。
【図2】本実施形態の排気浄化触媒の劣化検出装置による劣化検出の原理を表すタイムチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態に係る排気浄化触媒の劣化検出装置を適用したO2 センサの要部断面である。
【符号の説明】
11 エンジン(内燃機関)
21 排気管(排気系)
22 三元触媒
23 排気浄化触媒装置
24 高温センサ
25 吸蔵型NOx触媒
26 三元触媒
27,28 O2 センサ(劣化状態検出手段)
29 電子コントロールユニット,ECU(劣化状態判定手段)
30 劣化検出用触媒
31 O2 センサ(劣化状態検出手段)
33 検出素子
34 素子カバー
35 モノリス触媒(劣化検出用触媒)

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気系に設けられた吸蔵型NOx触媒と、
    前記排気系に設けられて該吸蔵型NOx触媒の劣化特性に相関した劣化特性を有する劣化検出用触媒と、
    該劣化検出用触媒の劣化状態を検出する劣化状態検出手段と、
    該劣化状態検出手段の検出結果に基づいて前記吸蔵型NOx触媒の劣化状態を判定する劣化状態判定手段とを具え
    前記劣化検出用触媒は、硫黄被毒に応じて酸化能力が変化するよう成分調整された三元触媒である
    ことを特徴とする排気浄化触媒の劣化検出装置。
  2. 請求項1記載の排気浄化触媒の劣化検出装置において、前記劣化検出用触媒は、硫黄被毒に応じて酸化能力が変化するような成分としてパラジウムを担持していることを特徴とする排気浄化触媒の劣化検出装置
  3. 請求項1記載の排気浄化触媒の劣化検出装置において、前記劣化検出用触媒は、前記吸蔵型NOx触媒よりも酸素ストレージ能力が高いことを特徴とする排気浄化触媒の劣化検出装置。
  4. 請求項1記載の排気浄化触媒の劣化検出装置において、前記劣化状態検出手段としてのセンサのカバーまたは電極近傍に前記劣化検出用触媒を設けたことを特徴とする排気浄化触媒の劣化検出装置。
JP2000101745A 2000-04-04 2000-04-04 排気浄化触媒の劣化検出装置 Expired - Lifetime JP3832183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000101745A JP3832183B2 (ja) 2000-04-04 2000-04-04 排気浄化触媒の劣化検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000101745A JP3832183B2 (ja) 2000-04-04 2000-04-04 排気浄化触媒の劣化検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001289037A JP2001289037A (ja) 2001-10-19
JP3832183B2 true JP3832183B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=18615734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000101745A Expired - Lifetime JP3832183B2 (ja) 2000-04-04 2000-04-04 排気浄化触媒の劣化検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3832183B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5029406B2 (ja) * 2008-02-12 2012-09-19 株式会社豊田中央研究所 エンジン装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001289037A (ja) 2001-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6378298B2 (en) Exhaust purifying apparatus and method for internal combustion engine
US9816415B2 (en) Control apparatus for an internal combustion engine
US7127883B1 (en) Exhaust gas purifying apparatus of internal combustion engine
JP2015137541A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2012025976A1 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP6102908B2 (ja) 排気浄化装置の劣化診断装置
JP3580180B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3436134B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPH0693845A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP3832183B2 (ja) 排気浄化触媒の劣化検出装置
JP3514152B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000345829A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4507426B2 (ja) 排気浄化触媒の劣化検出装置
JP2000297704A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2002256856A (ja) 排気浄化触媒の劣化検出装置
JP5035670B2 (ja) 内燃機関の触媒劣化検出装置
JP3777788B2 (ja) 希薄燃焼内燃機関
JP2001323812A (ja) 排気浄化触媒の劣化検出装置
JP4311079B2 (ja) 内燃機関の排気浄化システム
JP4556345B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000080913A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4379232B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP4435028B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2001032707A (ja) 内燃機関の排気浄化装置及び排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化触媒
JP4406958B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060710

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3832183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140728

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term