JP7417743B2 - 周波数領域等化方法、等化器、光受信器、及びシステム - Google Patents

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Description

本願は、通信分野に、特に、周波数領域等化方法、等化器、光受信器、及びシステムに関係がある。
光通信システムでは、コンポーネントの帯域幅とともに信号伝送レートが増大している。信号伝送レートがある程度まで増大し、コンポーネントの帯域幅が信号ナイキスト帯域幅よりも小さい場合に、帯域幅は制限され、シンボル間干渉(inter-symbol interference,ISI)が導入されて、信号品質の劣化を引き起こす。そのため、帯域幅が制限されているために引き起こされるISIは、デジタル信号処理(digital signal processing,DSP)を通じて補償される場合がある。例えば、帯域幅が制限されているために引き起こされるISIを取り除いて、原信号を回復するために、デジタル等化器が使用される。
伝送容量を改善するために、通信システムは、複数のチャネルを使用することによって信号伝送を実行することがある。例えば、400G光通信システムの場合には、8×50G又は4×100Gといったマルチチャネル伝送方式が使用されることがある。現在、400G強度変調直接検波(intensity-modulation direct-detection,IMDD)システムが商業的に利用可能である。システムは、4つの独立したチャネルを使用することによって、独立した信号の4つのチャネルを別々に伝送する。受信器のDSPでは、4つの独立した時間領域等化器(time domain equalizer,TDEQ)が、ISIによって引き起こされる影響の程度を減らすために、等化を実装するよう付加される。図1は、従来技術に従って時間領域等化を実装するIMDDシステムのアーキテクチャの図である。図1に示されるように、伝送信号の複数のチャネル(例えば、4つのチャネル)について、信号の各チャネルは、信号発生器101、変調器102、光伝送ファイバ103、光電検出器(photoelectric detector,PD)104、アナログ-デジタルコンバータ(analog-to-digital converter,ADC)105、及びTDEQ106を通る。信号の各チャネルは、それ自体のTDEQを使用する。信号のチャネルのTDEQは、互いから独立している。TDEQは、等化された信号を出力する。TDEQの動作プロセスは時間領域畳み込み演算である。動作プロセスでの電力消費及び占有リソースは、主に、畳み込み演算でのタップ(Tap)の数によって決定される。その上、タップの数は、帯域幅制限の程度に関係がある。言い換えると、厳しい帯域幅制限の程度は、TDEQに必要とされるタップの数が多いことを示す。この場合に、より高い電力消費が必要とされ、より多くのリソースが必要とされる。コスト及びボリュームを制御するために、IMDDシステムには、電力消費及びリソースに対する厳しい制限がある。そのため、タップの数は過度に多くなり得ない。しかし、次世代の800Gシステム又はより高いレートを有するシステムの場合に、コンポーネントの帯域幅は厳しく制限され、TDEQは、ISIを許容可能な程度に低減するために比較的に多数のタップを必要とする。4つのTDEQが多数のタップの畳み込み演算を実装するために使用される場合に、信号の各チャネルは、1つのTDEQによって等化され、これには全体で高い電力消費及び多数のリソースが必要である。そのため、IMDDシステムの要件を満足することは難しい。従って、等化処理が信号に対して実行される場合に、タップの数に起因して引き起こされる電力消費及び占有リソースを如何にして減らすかが、切実に解決される必要がある技術的課題になる。
これを鑑みて、本願は、時間領域等化における過度に多いタップの数により引き起こされる高い電力消費及び過剰な占有リソースの問題を解消するために、周波数領域等化方法、等化器、光受信器、及びシステムを提供する。
第1の態様に従って、本願は、周波数領域等化方法を提供する。方法は、光受信器が第1複素信号を受信することを含み得る。第1複素信号は時間領域信号である。第1複素信号は、相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルに基づき取得され得る。光受信器は、フーリエ変換などの方法で第1複素信号を周波数領域信号に変換し、周波数領域での第1複素信号にタップ係数を乗じて第2複素信号を取得する。タップ係数は、周波数領域での第1複素信号のための信号補償又は補正、例えば、ISI補償を実装するために使用される。光受信器は、逆フーリエ変換などの方法で第2複素信号を時間領域信号に変換し、時間領域での第2複素信号を実信号の2つのチャネルに分け、実信号の2つのチャネルを出力する。
本発明のこの実施形態では、TDEQでの過度に多いタップの数により引き起こされる電力消費及び占有リソースを削減し、かつ、システム複雑性を軽減するために、デジタル電気信号のいずれか2つのチャネルが、周波数領域等化処理を実装するよう結合されて複素信号の1つのチャネルとなる。
可能な実施において、第1複素信号は実部及び虚部を含み、実部は、相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルのうちの一方からもたらされ、虚部は、相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルのうちの他方からもたらされる。
本発明のこの実施形態では、システムにおける周波数領域等化器の数を減らし、かつ、システム複雑性を軽減するために、デジタル電気信号の2つのチャネルが、等化処理を実装するよう結合されて複素信号の1つのチャネルとなる。
可能な実施において、方法は、デジタル電気信号の少なくとも2つのチャネルを受信し、デジタル電気信号の少なくとも2つのチャネルから相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルをランダムに選択することを更に含む。相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルは、次のように理解され得る:デジタル電気信号の2つのチャネルを運ぶために使用される光信号が、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する。
可能な実施において、方法は、時間領域での第2複素信号又は実信号の2つのチャネルに基づきエラー値を取得することを更に含み、エラー値は、タップ係数を調整するために使用される。例えば、エラー値は、周期的に取得されてよく、あるいは、エラー値は、出力される実信号の2つのチャネルの品質が悪化する場合に取得されてよい。
可能な実施において、方法は、エラー値及び周波数領域での第1複素信号に基づきタップ係数を調整することを含む。
本発明のこの実施形態では、より良い周波数領域等化効果は、ISIにより引き起こされる信号品質の劣化を有効に補償するために、タップ係数の動的な調整を通じて取得され得る。
可能な実施において、相互に独立したデジタル電気信号のいずれか2つのチャネルが、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号の2つのチャネルから取得される。
例えば、送信端では、相互に独立したデジタル電気信号のいずれか2つのチャネルが、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号を使用することによって、変調される。代替的に、受信端では、相互に独立したデジタル電気信号のいずれか2つのチャネルが、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号を復調することを通じて、取得される。デジタル電気信号は互いから独立しているので、周波数領域等化に使用されるタップ係数は比較的に単純であり、それにより計算複雑性は低い。
可能な実施において、光受信器は、第1デジタル信号のチャネルを取得し、フーリエ変換などの方法で第1デジタル信号を周波数領域信号に変換し、周波数領域での第1デジタル信号にタップ係数を乗じて第2デジタル信号を取得する。タップ係数は、周波数領域での第1デジタル信号のための信号補償又は補正、例えば、ISI補償を実装するために使用される。光受信器は、逆フーリエ変換などの方法で第2デジタル信号を時間領域信号に変換する。
本発明のこの実施形態では、周波数領域等化は、デジタル電気信号の単一チャネルに対して実行される。これは、システム柔軟性を改善するために、伝送信号の奇数番チャネルのシナリオに適応され得る。
第2の態様に従って、本願は等化器を提供する。等化器は、第1複素信号を取得し、フーリエ変換などの方法で第1複素信号を周波数領域信号に変換するよう構成される時間-周波数変換モジュールであり、第1複素信号は、相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルに基づき取得される時間領域信号であり得る、時間-周波数変換モジュールと、周波数領域での第1複素信号にタップ係数を乗じて第2複素信号を取得するよう構成される乗算器であり、タップ係数は、周波数領域での第1複素信号のための信号補償又は補正、例えば、ISI補償を実装するために使用される、乗算器と、逆フーリエ変換などの方法で第2複素信号を時間領域信号に変換し、時間領域での第2複素信号を実信号の2つのチャネルに分け、実信号の2つのチャネルを出力するよう構成される周波数-時間変換モジュールとを含み得る。
本発明のこの実施形態では、TDEQでの過度に多いタップの数により引き起こされる電力消費及び占有リソースを削減し、かつ、システム複雑性を軽減するために、デジタル電気信号のいずれか2つのチャネルが、周波数領域等化処理を実装するよう結合されて複素信号の1つのチャネルとなる。
可能な実施において、第1複素信号は実部及び虚部を含み、実部は、相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルのうちの一方からもたらされ、虚部は、相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルのうちの他方からもたらされる。
本発明のこの実施形態では、システムにおける周波数領域等化器の数を減らし、かつ、システム複雑性を軽減するために、デジタル電気信号の2つのチャネルが、等化処理を実装するよう結合されて複素信号の1つのチャネルとなる。
可能な実施において、等化器は、デジタル電気信号の少なくとも2つのチャネルを受信し、デジタル電気信号の少なくとも2つのチャネルから相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルをランダムに選択するよう更に構成される。相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルは、次のように理解され得る:デジタル電気信号の2つのチャネルを運ぶために使用される光信号が、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する。
可能な実施において、等化器は、時間領域での第2複素信号又は実信号の2つのチャネルに基づきエラー値を取得するよう構成されるエラー計算モジュールを更に含み、エラー値は、タップ係数を調整するために使用される。例えば、エラー値は、周期的に取得されてよく、あるいは、エラー値は、出力される実信号の2つのチャネルの品質が悪化する場合に取得されてよい。
可能な実施において、乗算器は、エラー値及び周波数領域での第1複素信号に基づきタップ係数を調整するよう構成される。
本発明のこの実施形態では、より良い周波数領域等化効果は、ISIにより引き起こされる信号品質の劣化を有効に補償するために、タップ係数の動的な調整を通じて取得され得る。
可能な実施において、相互に独立したデジタル電気信号のいずれか2つのチャネルが、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号の2つのチャネルから取得される。
例えば、送信端では、相互に独立したデジタル電気信号のいずれか2つのチャネルが、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号を使用することによって、変調される。代替的に、受信端では、相互に独立したデジタル電気信号のいずれか2つのチャネルが、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号を復調することを通じて、取得される。デジタル電気信号は互いから独立しているので、周波数領域等化に使用されるタップ係数は比較的に単純であり、それにより計算複雑性は低い。
可能な実施において、時間-周波数変換モジュールは、第1デジタル信号のチャネルを取得し、フーリエ変換などの方法で第1デジタル信号を周波数領域信号に変換するよう構成される。乗算器は、周波数領域での第1デジタル信号にタップ係数を乗じて第2デジタル信号を取得するよう構成される。タップ係数は、周波数領域での第1デジタル信号のための信号補償又は補正、例えば、ISI補償を実装するために使用される。周波数-時間変換モジュールは、逆フーリエ変換などの方法で第2デジタル信号を時間領域信号に変換するよう構成される。
本発明のこの実施形態では、周波数領域等化は、システム柔軟性を改善するために、デジタル電気信号の単一チャネルに対して実行される。
第3の態様に従って、本願は光通信システムを提供する。光通信システムは、光送信器と、第2の態様又は第2の態様の可能な実施のいずれか1つでの光受信器とを含む。
本願の更なる他の態様は、読み取り可能な記憶媒体を提供する。読み取り可能な記憶媒体は、命令を記憶している。命令が光トランシーバで実行される場合に、光トランシーバは、上記の態様における方法を実行することを可能にされる。
本願の更なる他の態様は、命令を含むプログラム製品を提供する。プログラム製品が光トランシーバで実行される場合に、光トランシーバは、上記の態様における方法を実行することを可能にされる。
本発明の実施形態における技術的解決法について説明するために、以下は、実施形態を説明するために使用される添付の図面について簡単に説明する。
従来技術に従って時間領域等化を実装するIMDDシステムのアーキテクチャの図である。 本発明の実施形態に従う光伝送システムの略アーキテクチャ図である。 本発明の実施形態に従う等化器の論理構造の概略図である。 本発明の実施形態に従う等化器の信号処理の概略図である。 本発明の実施形態に従う等化器の論理構造の概略図である。 本発明の実施形態に従う光受信器の論理構造の概略図である。 本発明の実施形態に従う周波数領域等化器の複雑性解析の概略図である。 本発明の実施形態に従う周波数領域等化器の性能解析の概略図である。
本発明は、添付の図面及び実施形態を参照して詳細に以下で更に説明される。
図2は、本発明の実施形態に従う光伝送システム200の略アーキテクチャ図である。図2に示されるように、光伝送システム200は、送信端にある信号発生器201、変調器202、及び伝送チャネル203と、受信端にある光電検出器(photoelectric detector,PD)204、アナログ-デジタルコンバータ(analog digital converter,ADC)205、及び等化器206とを含み得る。光伝送システム200は、一方向伝送システムであってよく、あるいは、双方向伝送システムであってもよい。図2は、一方向伝送システムを例として使用することによって、説明される。
送信端では、信号発生器201が、送信されるべきデータを生成するよう構成される。送信されるべきデータは、1つ以上のチャネルにあってよい。例えば、送信されるべきデータは、電気信号の4つのチャネルであってよい。電気信号の4つのチャネルは、4つの独立した信号発生器を使用することによって、生成され得る。信号発生器201は、送信されるべき電気信号をローカルで生成し得る。代替的に、信号発生器201は、外部から電気信号を受信し、受信した電気信号に基づき、送信されるべき電気信号を生成してもよい。外部から受信した電気信号の場合に、送信されるべき電気信号を生成するために、パルス整形が電気信号に対して実行されてもよい。変調器202は、強度変調などの方法で、送信されるべきデータを光搬送波に変調し得る。例えば、4つの変調器が、電気信号の4つのチャネルを光搬送波に別々に変調するために使用され得る。言い換えると、光搬送波の各チャネルは、電気信号の1つのチャネルを運ぶ。
伝送チャネル203は、光信号を伝送するために使用される1つ以上の光ファイバを含み得る。送信端は、光伝送チャネル203を通じて、変調された光搬送波を送信する。光搬送波の4つのチャネルは、異なる光ファイバ、又は同じ光ファイバの異なる波長を通じて、伝送されてよい。
受信端では、PD204はフォトダイオード又はフォトトランジスタであってよい。PD204は、受信した光信号を電気信号に変換するよう構成される。ここでの電気信号は、アナログ電気信号であってよい。例えば、4つのPDが、送信端によって送信された光搬送波の4つのチャネルを受信するために使用され得る。ADC205は、アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換し、例えば、デジタル電気信号の4つのチャネルを取得するよう構成される。等化器206は、デジタル電気信号の2つのチャネルを結合して複素信号の1つのチャネルとし、結合された複素信号に対して周波数領域等化処理を実行し、等化信号を出力する。等化器206は、少なくとも1つの周波数領域等化器(frequency domain equalizer,FDEQ)を含み得る。図2に示されるように、2つの等化器はFDEQであってよい。各FDEQの機能は、相互に独立したデジタル信号の2つのチャネルに基づき複素信号のチャネルを取得することを含んでよく、このとき、複素信号は時間領域信号である。相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルは、次のように理解され得る:デジタル電気信号の2つのチャネルを運ぶために使用される光信号が、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する。時間-周波数変換が、時間領域にある取得された複素信号に対して実行される。周波数領域にある複素信号は、タップ係数を乗じられる。タップ係数は、周波数領域にある複素信号のための信号補償、例えば、信号のISIの補償を実装するために使用される。周波数-時間変換が、タップ係数を乗じた後に取得される複素信号に対して実行される。時間領域にある複素信号は、実信号の2つのチャネルに分けられる。本発明のこの実施形態では、TDEQにおける過度に多いタップの数により引き起こされる電力消費及び占有リソースを削減し、かつ、システム複雑性を軽減するために、2つのFDEQが図1の4つのTDEQを置換するために使用される。
本発明のこの実施形態は、インコヒーレント光通信システム(図2に示されるIMDDシステム)に適用されてよく、あるいは、コヒーレント光通信システムに適用されてもよい。インコヒーレント光通信システムでは、ADC205によって等化器206へ入力されるデジタル電気信号:X1、X2、X3、X4は、相互に独立した(相互に無関係である)シーケンスの4つのチャネルであり得る。ここで、相互に独立(相互に無関係)とは、送信端でのX1、X2、X3、及びX4が、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号の4つのチャネルを使用することによって変調される、ことを示す。代替的に、受信端でのX1、X2、X3、及びX4は、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号の4つのチャネルを復調することを通じて、取得される。コヒーレント光通信システムでは、ADC205によって等化器206へ入力されるデジタル電気信号:XI、XQ、YI、及びYQは、送信端で、特定の偏波状態又は特定の位相関係を有する光信号の4つのチャネルを使用することによって、変調され得、受信端で、特定の偏波状態又は特定の位相関係を有する光信号の4つのチャネルを復調することを通じて、取得され得る。ここで、X及びYは、2つの相互に直交する偏波状態を表し、Iは同相信号を表し、Qは直交信号を表す。同相信号と直交信号との間の位相差は、90度である。光通信システムに加えて、本発明のこの実施形態は、電気通信システム、無線通信システム、などに更に適用されてもよい。この実施形態が電気通信システム又は無線通信システムに適用される場合に、PDなどのいくつかの光学コンポーネントは省略されてもよい。
図3は、本発明の実施形態に従う等化器の論理構造の概略図である。図3の等化器は、図2のネットワークシナリオ、つまり、図2の等化器206に適用されてもよい。図2の光伝送システムでは、デジタル電気信号:X1、X2、X3、及びX4の4つのチャネルが、受信端でのADCの後に取得される。デジタル電気信号の4つのチャネルは、相互に独立したシーケンスであり得る。相互に独立したデジタル電気信号の複数のチャネルは、次のように理解され得る:デジタル電気信号の複数のチャネルを運ぶために使用される光信号が、ランダム偏波状態又はランダム位相を有している。図3に示されるように、等化器300は、デジタル電気信号のいずれか2つのチャネルを結合して複素信号の1つのチャネルとし、次いで周波数領域等化処理を実行する。従って、等化器300は2つのFDEQを含む。各FDEQは、フーリエ変換(Fourier transform,FFT)モジュール(又は時間-周波数変換モジュールと呼ばれる)301、乗算器W1/W2 302、及び逆フーリエ変換(inverse Fourier transform,IFFT)モジュール(又は周波数-時間変換モジュールと呼ばれる)303を含んでよく、更には、エラー計算モジュール304を含んでもよい。
FFTモジュール301は、入力されたデジタル電気信号の2つのチャネルを結合して複素信号の1つのチャネルとする。入力されたデジタル電気信号の2つのチャネルは実信号である。デジタル信号の一方のチャネルは、複素信号の実部として使用されてよく、デジタル信号の他方のチャネルは、複素信号の虚部として使用されてよい。例えば、実信号:X1及びX2の2つのチャネルは、複素信号X1+jX2の1つのチャネルに結合され、実信号:X3及びX4の2つのチャネルは、X3+jX4に結合される。信号X1/X3のシーケンスが{a0,a1,a2,・・・,an}であり、信号X2/X4のシーケンスが{b0,b1,b2,・・・,bn}である場合に、X1及びX2は、複素信号X1+jX2の1つのチャネルに結合され、X3及びX4は、複素信号X3+jX4の1つのチャネルに結合される。X1+jX2又はX3+jX4のシーケンスは、{a0+b0j,a1+b1j+a2+b2j,・・・,an+bnj}である。具体的に、受信した実信号の2つのチャネルは、同じキャッシュキューに置かれてよい。実信号の2つのチャネルが複素信号の1つのチャネルに結合される、と見なされる。結合された複素信号は時間領域信号である。例えば、複素信号X1+jX2又はX3+jX4のシーケンス{a0+b0j,a1+b1j+a2+b2j,・・・,an+bnj}は、FFTの後に{A0+B0j,A1+B1j,A2+B2j,・・・,An+Bnj}に変換される。言い換えると、時間領域にある複素信号は、FFTの後に、周波数領域にある複素信号に変化する。ここで、X1及びX3は異なるシーケンスであってもよく、X2及びX4は異なるシーケンスであってもよく、X1+jX2及びX3+jX4は異なるシーケンスであってもよい。説明を簡単にするために、同じシーケンスシンボルが記載のために使用される。
乗算器W1 302は、タップ係数W1を有する。ここで、W1は複素ベクトルであってよい。ここで、W1は、X1+jX2に対応する周波数領域複素信号を乗じられる。乗算器W2 302は、タップ係数W2を有する。ここで、W2は複素ベクトルであってよい。ここで、W2は、X3+jX4に対応する周波数領域複素信号を乗じられる。乗算器W1/W2 302のタップ係数は初期値を有する。例えば、初期値は1にセットされる。乗算器W1/W2 302がエラー計算モジュール304からエラー値を取得した後、タップ係数は調整され得る。タップ係数は、周波数領域でFFTモジュール301によって出力された複素信号のための信号補正又は補償を実装するために、FFTモジュール301によって出力された周波数領域複素信号に乗じるために使用される。例えば、補償は、狭帯域、散乱、又は非理想的なクロックサンプリングなどのダメージにより引き起こされるISIに対して実装されてよい。
図4は、本発明の実施形態に従う等化器の信号処理の概略図である。図4に示されるように、複素信号X1+jX2又はX3+jX4のシーケンス{a0+b0j,a1+b1j+a2+b2j,・・・,an+bnj}は、FFTの後に、周波数領域にある複素信号{A0+B0j,A1+B1j,A2+B2j,・・・,An+Bnj}のシーケンスに変換される。タップ係数W1/W2のシーケンスは、{C0+D0j,C1+D1j,C2+D2j,・・・,Cn+Dnj}であってよい。タップ係数W1/W2のシーケンスは、シーケンス{E0+F0j,E1+F1j,E2+F2j,・・・,En+Fnj}を取得するように、FFTモジュール301によって出力されたシーケンスを乗じられる。例えば、A0+B0jは、A0*C0+A0*D0j+B0*C0j-B0*D0、つまり、E0+F0jを取得するようC0+D0jを乗じられ、A1+B1jは、A1*C1+A1*D1j+B1*C1j-B1*D1、つまり、E1+F1jを取得するようC1+D1jを乗じられ、・・・、An+Bnjは、An*Cn+An*Dnj+Bn*Cnj-Bn*Dn、つまり、En+Fnjを取得するようCn+Dnjを乗じられる。タップ係数W1及びW2は異なるシーケンスであってもよい。説明を簡単にするために、同じシーケンスシンボルが記載のために使用される。
IFFTモジュール303は、乗算器W1 302によって出力された周波数領域信号{E0+F0j,E1+F1j,E2+F2j,・・・,En+Fnj}を時間領域信号Y1+jY2に変換し、あるいは、乗算器W2 302によって出力された周波数領域信号{E0+F0j,E1+F1j,E2+F2j,・・・,En+Fnj}を時間領域信号Y3+Y4jに変換する。時間領域信号Y1+jY2又はY3+Y4jのシーケンスは、{e0+jf0,e1+jf1,e2+jf2,・・・,en+jfn}を含む。次いで、時間領域信号Y1+jY2及びY3+Y4jについて、出力信号Y1、Y2、Y3、及びY4の4つのチャネルを取得するように、実部が虚部から分離される。ここで、Y1+jY2及びY3+Y4jは異なるシーケンスであってもよい。説明を簡単にするために、同じシーケンスシンボルが記載のために使用される。
エラー計算モジュール304は、IFFTモジュール303によって出力された時間領域信号Y1+jY2又はY3+Y4jに基づきエラー計算を実行してよく、あるいは、実部が虚部から分離された後に得られる時間領域信号Y1及びY2、又はY3及びY4に基づきエラー計算を実行してもよい。エラー計算モジュール304は、タップ係数調整のために、計算されたエラー値を乗算器W1/W2 302へフィードバックする。計算されたエラー値が周波数領域信号である場合には、エラー計算モジュール304は、計算されたエラー値を、タップ係数調整のために乗算器W1/W2 302へ直接にフィードバックしてよい。計算されたエラー値が時間領域信号である場合には、エラー計算モジュール304は、エラー値を周波数領域信号に変換し、タップ係数調整のために周波数領域信号を乗算器W1/W2 302へフィードバックし得る。エラー計算モジュール304は、乗算器W1/W2 302のタップ係数を周期的に調整しても、又はエラー計算モジュール304によって計算されたエラー値が閾値よりも大きい場合にタップ係数を調整してもよい。
エラー計算モジュール304によって計算されたエラー値errorは、次の式:error=err_i+j・err_qを使用することによって示され得る。ここで、err_i及びerr_qは、夫々、Y1+jY2の実信号:Y1及びY2の2つのチャネルのエラー、又はY3+Y4jの実信号:Y3及びY4の2つのチャネルのエラーである。エラー値errorは、実際の信号と理想の信号との間の誤差を示す。エラー計算モジュール304は、ブラインド計算方式、又はシーケンストレーニング方式を使用してよい。例えば、Y1+jY2のエラー計算が、説明のための例として使用される。
CMAアルゴリズムが使用される:err_i=(|Y1|^2-R1)・Y1及びerr_q=(|Y2|^2-R2)・Y2、ここで、R1及びR2は、夫々、信号:Y1及びY2のチャネルの平均モジュラス値である。
MMAアルゴリズムが使用される:err_i=(|Y1|^2-R1m)・Y1及びerr_q=(|Y2|^2-R2m)・Y2、ここで、R1m及びR2mは、夫々、信号Y1及びY2のチャネルに対応するモジュラス値である。
LMSアルゴリズムが使用される:err_i=Y1-De(Y1)及びerr_q=Y2-De(Y2)、ここで、De(Y1)及びDe(Y2)は、夫々、信号:Y1及びY2のチャネルの判定値又は対応するトレーニングシーケンス値である。
乗算器W1/W2 302がエラー計算モジュール304によって生成されたエラー値errorを受け取った後、タップ係数は、次の式:

W’=W-mu*error*conj(Xin)

に従って、調整され得る。
ここで、W’は、調整後のタップ係数W1又はW2であってよく、Wは、調整前のタップ係数W1又はW2であってよく、muは、要求に応じてセットされ得る調整ステップであり、Xinは、乗算器W1/W2への信号入力であり、conj(Xin)は、Xinに対して実行される共役演算である。ここで、Xinは、キャッシュされた入力信号であり、エラー値errorの計算中に使用される時間領域信号Y1+jY2又はY3+Y4jの同じモーメントに対応する信号である。例えば、XinがA0+B0jである場合に、時間領域信号e0+jf0が、エラー値errorを計算するために使用される。
乗算器W1のタップ係数は、時間領域信号の他方のチャネルY3+Y4jと無関係である乗算器W1によって処理された時間領域信号Y1+jY2に基づき調整され得る。同様に、乗算器W2のタップ係数は、時間領域信号の他方のチャネルY1+jY2と無関係である乗算器W2によって処理された時間領域信号Y3+Y4jに基づき調整され得る。より良い周波数領域等化効果は、ISIにより引き起こされる信号品質の劣化を有効に補償するために、タップ係数の動的な調整を通じて取得され得る。
本発明のこの実施形態の技術的解決法では、デジタル電気信号(実信号)のいずれか2つのチャネルが、複素信号の1つのチャネルに結合され得る。言い換えると、信号の2チャネルごとに1つのFDEQに対応し、必要とされるFDEQの数はTDEQの半分になるので、TDEQにおける過度に多いタップの数により引き起こされる電力消費及び占有リソースは削減され、システム複雑性は軽減される。
本発明のこの実施形態における等化器は、伝送信号の複数のチャネルの如何なる通信システムにも適用されてよい。言い換えると、通信システムは、伝送信号の少なくとも2つのチャネルを含み得る。信号のチャネルの数は偶数であってよく、あるいは、奇数であってもよい。伝送信号のチャネルの数がNであり、Nが偶数である場合に、等化器は、N/2個のFDEQを含み得る。伝送信号のチャネルの数がNであり、Nが奇数である場合に、等化器は、(N-1)/2個のFDEQを含み得る。
図3に示される等化器は、伝送信号の偶数個(4つ)のチャネルの例である。信号の偶数個のチャネルのうちの各2つが信号の1つのチャネルに結合される場合に、等化器は2つのFDEQを含む。等化器が伝送信号の2つのチャネルの通信システムに適用される場合に、等化器は図3の1つのFDEQを含む。偶数個のチャネルの他の場合はこの場合と同様である。詳細はここで説明されない。
図5は、本発明の実施形態に従う等化器の論理構造の概略図である。図5に示される等化器は、伝送信号の奇数個のチャネルの例である。信号のいずれか2つのチャネル:X1及びX2は、図3に示されるFFT、タップ係数乗算、及びIFFTなどの周波数領域等化処理のために、信号の1つのチャネルに結合されてよい。時間領域等化処理又は周波数領域等化処理が、信号の残り1つのチャネルX3に対して実行される。X1及びX2の周波数領域等化については、図3に対応する実施形態における説明を参照されたい。X3については、時間領域等化が、図1に示されるTDEQを使用することによって実装されてよい。周波数領域等化がX3に対して実装される場合には、X3の実シーケンスがFFTモジュール501へ直接に入力され、周波数領域で乗算器W2 502のタップ係数を乗じられ、IFFTモジュール503により時間領域信号に変換される。時間領域信号は直接に出力される。言い換えると、周波数領域等化は、結合及び分割なしで信号の単一チャネルに対して直接に実行される。
図6は、本発明の実施形態に従う光受信器の論理構造の概略図である。図6に示されるように、光受信器600は、PD601、ADC602、及びデジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)603を含む。PD204と同様に、PD601は、受信した光信号を電気信号に変換する。ADC205と同様に、ADC602は、アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する。増幅器(図示せず)が、PD601とADC602との間に更に含まれてもよい。増幅器は電気増幅器であり、トランスインピーダンス増幅器(trans-impedance amplifier,TIA)及び自動利得制御(automatic gain control,AGC)を使用することによって実装されてよい。増幅器は、PD601によって出力された電気信号のレベルをADC602の動作範囲に調整するよう構成される。DSP603は、等化器、例えば、図2の等化器206、図3の等化器300、及び図5の等化器500を含んでよい。等化器は、ADC602からデジタル電気信号を受信し、デジタル電気信号に対して等化処理を実行するよう構成される。その上、DSP603は、クロック回復及びシーケンス検出などの機能を更に含んでもよい。DSPに基づき実装されることに加えて、等化器は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array,FPGA)、などに基づいて更に実装されてもよい。等化器の具体的な機能については、上記の実施形態を参照されたい。詳細は、ここで再び説明されない。
本発明のこの実施形態では、TDEQが多数のタップを必要とする場合に、FDEQを使用することによって等化処理を実行する複雑性はTDEQのそれよりも低い。200G信号伝送の4つのチャネルが例として使用される。時間領域等化は、時間領域畳み込み演算を実行するために4つの独立したTDEQを必要とする。周波数領域等化は、周波数領域乗算演算を実行するために2つのFDEQを必要とする。TDEQの複雑性は、必要とされる加算器又は乗算器の数に基づいて、FDEQのそれと比較され得る。
4つのTDEQの乗算器の数は、N*L*4である。
2つのFDEQの乗算器の数は、2(N+Olp)*log2(N+Olp)*2+2N*log2(N)*2+(N)*4*2である。
4つのTDEQの加算器の数は、N×(L-1)×4である。
2つのFDEQの加算器の数は、2(N+Olp)×log2(N+Olp)×2+2N×log2(N)×2+(N+Olp)×2×2である。
ここで、Nはデータブロック長であり、Lは、TDEQにおけるタップの最適な数であり、Olpは、FDEQにおけるFFTのオーバーラップ長である。複素計算中、TDEQにおけるタップの数は、FDEQにおけるオーバーラップ長に相当する。
図7は、本発明の実施形態に従うFDEQの複雑性解析の概略図である。図7に示されるように、N=400及びOlp=Lと仮定される。図中、傾きが大きい方の実線は、4つのTDEQに必要とされる乗算器の数とL又はオーバーラップとの間の関係を表し、傾きが大きい方の破線は、4つのTDEQに必要とされる加算器の数とL又はオーバーラップとの間の関係を表す。図中、傾きが小さい方の実線は、2つのFDEQに必要とされる乗算器の数とL又はオーバーラップとの間の関係を表し、傾きが小さい方の破線は、2つのFDEQに必要とされる加算器の数とL又はオーバーラップとの間の関係を表す。タップの数L又はオーバーラップが20以上である場合に、2つのFDEQの複雑性は4つのTDEQの複雑性よりも低いことが分かる。コンポーネントの帯域幅は800Gシステムで厳しく制限されるので、TDEQに必要とされるタップの数は20よりもはるかに多い。
図8は、本発明の実施形態に従うFDEQの性能解析の概略図である。例えば、図8では、112GB-PAM4信号の4つのチャネルがシミュレートされている。独立したTDEQの4つのチャネルの等化効果が、FDEQの2つのチャネルの等化効果と比較される。図8に示されるように、2つの曲線は、最尤系列推定(maximum likelihood sequence estimation,MLSE)なしで受光電力(received optical power,ROP)とともに変化する4つのTDEQのビットエラー率(bit error rate,BER)及び2つのFDEQのビットエラー率の変化曲線である。2つの曲線は近似的に一致する。残り2つの曲線は、MLSEありでROPとともに変化する4つのTDEQのBER及び2つのFDEQのBERの変化曲線である。2つの曲線は近似的に一致する。FDEQによって達成される性能は、TDEQによって達成される性能とおおよそ同じであるが、FDEQのシステム複雑性は、TDEQのそれよりもずっと低いことが分かる。
上記の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって実装されてよい。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用される場合に、実施形態の全部又は一部はプログラム製品の形で実装されてよい。プログラム製品は1つ以上の命令を含む。プログラム命令が光トランシーバでロード及び実行される場合に、本発明の実施形態に従うプロシージャ又は機能が全て又は部分的に生成される。光受信器は光学モジュールであってよい。光受信器は、光受信機能を有してよく、あるいは、光送信機能及び光受信機能の両方を有してもよい。命令は、読み取り可能な記憶媒体に記憶されても、あるいは、1つのデバイスの読み取り可能な記憶媒体から他のデバイスの読み取り可能な記憶媒体へ伝送されてもよい。読み取り可能な記憶媒体は、光トランシーバによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ以上の使用可能な媒体を組み込むデータ記憶デバイス、例えば、サーバ若しくはデータセンタであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブSolid State Disk(SSD))、などであってよい。
上記の説明は、本発明の具体的な実施にすぎず、本発明の保護範囲を制限する意図はない。本発明で開示されている技術範囲内で当業者が容易に考え付く如何なる変形又は置換も、本発明の保護範囲内に入るべきである。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
本願は、2019年12月20日付けで中国国家知識産権局に出願された、発明の名称が「FREQUENCY DOMAIN EQUALIZATION METHOD, EQUALIZER, OPTICAL RECEIVER, AND SYSTEM」である中国特許出願第201911324461.3号の優先権を主張するものであり、先の中国出願は、その全文を参照により本願に援用される。

Claims (12)

  1. 周波数領域等化方法であって、
    第1複素信号を取得することであり、前記第1複素信号は時間領域信号であり、前記第1複素信号は、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号の2つのチャネルから取得された相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルに基づき取得される、ことと、
    前記第1複素信号を周波数領域信号に変換し、周波数領域での前記第1複素信号にタップ係数を乗じて第2複素信号を取得することであり、前記タップ係数は、周波数領域での前記第1複素信号のための信号補償を実装するために使用される、ことと、
    前記第2複素信号を時間領域信号に変換し、時間領域での前記第2複素信号を実信号の2つのチャネルに分け、前記実信号の2つのチャネルを出力することと
    時間領域での前記第2複素信号又は前記実信号の2つのチャネルに基づきエラー値を取得し、前記エラー値及び周波数領域での前記第1複素信号に基づき前記タップ係数を調整することと
    を有する方法。
  2. 前記第1複素信号は実部及び虚部を有し、前記実部は、前記相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルのうちの一方からもたらされ、前記虚部は、前記相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルのうちの他方からもたらされる、
    請求項1に記載の方法。
  3. 当該方法は、
    デジタル電気信号の少なくとも2つのチャネルを受信し、前記デジタル電気信号の少なくとも2つのチャネルから前記相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルをランダムに選択することを更に有する、
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記タップ係数は、次の式:
    W’=W-mu*error*conj(Xin)
    に従って、調整され、
    W’は、前記調整後のタップ係数であり、Wは、前記調整前のタップ係数であり、muは、調整ステップであり、Xinは、周波数領域での前記第1複素信号であり、conj(Xin)は、Xinに対して実行される共役演算である、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の方法。
  5. 第1複素信号を取得し、前記第1複素信号を周波数領域信号に変換するよう構成される時間-周波数変換モジュールであり、前記第1複素信号は時間領域信号であり、前記第1複素信号は、ランダム偏波状態又はランダム位相を有する光信号の2つのチャネルから取得された相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルに基づき取得される、前記時間-周波数変換モジュールと、
    周波数領域での前記第1複素信号にタップ係数を乗じて第2複素信号を取得するよう構成される乗算器であり、前記タップ係数は、周波数領域での前記第1複素信号のための信号補償を実装するために使用される、前記乗算器と、
    前記第2複素信号を時間領域信号に変換し、時間領域での前記第2複素信号を実信号の2つのチャネルに分け、前記実信号の2つのチャネルを出力するよう構成される周波数-時間変換モジュールと
    時間領域での前記第2複素信号又は前記実信号の2つのチャネルに基づきエラー値を取得するよう構成されるエラー計算モジュールと
    を有し、
    前記乗算器は、前記エラー値及び周波数領域での前記第1複素信号に基づき前記タップ係数を調整するよう構成される、
    等化器。
  6. 前記第1複素信号は実部及び虚部を有し、前記実部は、前記相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルのうちの一方からもたらされ、前記虚部は、前記相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルのうちの他方からもたらされる、
    請求項に記載の等化器。
  7. 当該等化器は、
    デジタル電気信号の少なくとも2つのチャネルを受信し、前記デジタル電気信号の少なくとも2つのチャネルから前記相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルをランダムに選択するよう更に構成される、
    請求項又はに記載の等化器。
  8. 前記タップ係数は、次の式:
    W’=W-mu*error*conj(Xin)
    に従って、調整され、
    W’は、前記調整後のタップ係数であり、Wは、前記調整前のタップ係数であり、muは、調整ステップであり、Xinは、周波数領域での前記第1複素信号であり、conj(Xin)は、Xinに対して実行される共役演算である、
    請求項5乃至7のうちいずれか一項に記載の等化器。
  9. 光電検出器、アナログ-デジタルコンバータ、及びデジタル信号プロセッサを有し、
    前記光電検出器は、光信号を受信し、前記光信号をアナログ電気信号に変換するよう構成され、
    前記アナログ-デジタルコンバータは、前記アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換するよう構成され、前記デジタル電気信号は、相互に独立したデジタル電気信号の2つのチャネルを有し、
    前記デジタル信号プロセッサは、請求項1乃至のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、
    光受信器。
  10. 光送信器と、請求項に記載の光受信器とを有する光通信システム。
  11. 命令を有し、
    前記命令が光受信器で実行される場合に、前記光受信器が請求項1乃至のうちいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、読み取り可能な記憶媒体。
  12. 命令を有するプログラムであって、
    当該プログラムが光受信器で実行される場合に、前記光受信器が請求項1乃至のうちいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にされる、プログラム。
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