JP7417510B2 - マフラ - Google Patents
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Description
本開示の一態様では、少なくとも1つの排水孔は、外壁の側部における緩衝領域の上方に設けられていてもよい。
上記構成によれば、境界部の上端の位置が高くなるため、貯水領域に貯めることができる凝縮水の量を増やすことができ、マフラ内部の凝縮水が増加した場合であっても、境界部により、凝縮水が少なくとも1つの排水孔に到達するのを抑制できる。また、排気の脈動により、貯水領域に貯まった凝縮水の水位が部分的に少なくとも1つの排水孔を超えた場合であっても、境界部により、水位が上昇した凝縮水が少なくとも1つの排水孔に到達するのを抑制できる。したがって、少なくとも1つの排水孔から排出される凝縮水の勢いを抑制できる。
本開示の一態様では、エンドプレートは、さらに、本体部の縁部から内部空間に突出する壁状の部位であって、アウタシェルに当接し、本体部を囲む部位である外縁部を備えてもよい。境界部は、外縁部の内部空間側の端部から上方に突出してもよい。
上記構成によれば、貯水領域に貯めることができる凝縮水の量を増やすことができ、マフラ内部の凝縮水が増加した場合であっても、凝縮水が少なくとも1つの排水孔に到達するのを抑制できる。したがって、少なくとも1つの排水孔から排出される凝縮水の勢いを抑制できる。
本実施形態のマフラ1は、前後方向に延びる柱状の形状であり、前後方向に直交する断面は略楕円形となっている(図1参照)。無論、該断面の形状は、略楕円形に限らず、様々な形状であっても良い。また、一例として、マフラ1は、該断面における短軸が上下方向に延び、且つ、長軸が左右方向に延びるように車両に搭載される。以後、マフラ1における長軸に沿った一方の側を右側、他方の側を左側と記載する。また、一例として、マフラ1は、前後方向及び左右方向が、それぞれ、車両の前後方向及び左右方向と一致するように車両に搭載される。しかし、車両に搭載された際のマフラ1の向きは、適宜定められ得る。
外壁11は、マフラ1の内部空間10を覆う部位である(図1、2参照)。以後、外壁11における下側に位置する部分を底部12と記載し、外壁11における右側、左側、前側、及び後側に位置する部分を、側部13とも記載する。また、外壁11は、アウタシェル2と、入口及び出口エンドプレート3、4とを備える。
第1及び第2セパレータ7、8は、内部空間10を3つの領域に分割するよう、前後方向に並んで配置される(図1参照)。また、第1及び第2セパレータ7、8は、アウタシェル2の前後方向に直交する断面と同様、略楕円形であり、前後方向に略直交する向きに内部空間10に配置される。なお、第1及び第2セパレータ7、8は、各領域を連通する複数の孔部を有しており、排気及び内部空間10に貯まった凝縮水は、これらの孔部を通過して移動可能となっている。
出口エンドプレート4は、本体部40と、外縁部41と、ヘリ曲げ部42と、排水孔43を備える(図1、2参照)。
本体部40は、アウタシェル2の後端の開口を覆う略楕円形の板状の部位である(図1、2参照)。なお、本体部40は、外壁11の側部13の一部に相当する。
ヘリ曲げ部42は、外縁部41の前端(換言すれば、内部空間10側の端部)から外縁部41の内周側に突出する壁状の部位である(図2参照)。ヘリ曲げ部42は、後側に向かうに従い外縁部41に接近するように、上下方向に対し傾斜する。また、ヘリ曲げ部42は、略一定の幅を有しており、外縁部41の前端の全周にわたって設けられる。なお、ヘリ曲げ部42は、一例として、外縁部41の前端側に突出した部分を内周側に屈曲させることで形成される。
排水孔43は、本体部40を貫通する孔であり、マフラ1の内部空間10に貯まった凝縮水を外部に排出するために設けられる(図2参照)。本実施形態では、一例として、排水孔43は、インレットパイプ5の排気の出口の正面に設けられる。しかしながら、排水孔43の位置は、適宜定められ得る。
また、本実施形態では、出口エンドプレート4は、外縁部41における本体部40に隣接する部分が外部に露出した状態でアウタシェル2に接合されている。また、外縁部41の該露出した部分は、外壁11の底部12に位置する。図1に示すように、排水孔43は、該部分に設けられていても良い。
入口エンドプレート3もまた、出口エンドプレート4と同様の本体部、外縁部、及びヘリ曲げ部を有していても良い。しかし、入口エンドプレート3のヘリ曲げ部は境界部14を形成しておらず、該ヘリ曲げ部は、出口エンドプレート4のヘリ曲げ部42よりも緩やかな傾斜を有していても良い。
上述したように、ヘリ曲げ部42における外壁11の底部12から上方に突出する部分は、外壁11の底部12を貯水領域15と緩衝領域16とに仕切る境界部14を形成する(図2参照)。
本実施形態では、出口エンドプレート4のヘリ曲げ部42により境界部14が形成される。しかし、他の部位により境界部14が形成されても良い。
(1)上記実施形態によれば、境界部14により、貯水領域15に貯まっている凝縮水が緩衝領域16に流入するのが抑制される。このため、排水孔43の周辺に貯まる凝縮水の量を低減でき、排水孔43から排出される凝縮水の勢いを抑制できる。
そして、排水孔43から排出される凝縮水の勢いを低減することで、排出された凝縮水によりマフラ1の周辺の部品が汚れたりするのを抑制できる。
(1)上記実施形態では、排水孔43は出口エンドプレート4に設けられている。しかし、例えば、上記実施形態と同様にして、排水孔43を入口エンドプレート3に設けると共に、入口エンドプレート3のヘリ曲げ部により境界部を形成することで、貯水領域と緩衝領域とを設けても良い。
(2)上記実施形態では、マフラ1の外壁11は、アウタシェル2と、入口及び出口エンドプレート3、4とにより形成される。しかし、外壁11は、これらとは異なる様々な部材から形成され得る。
Claims (6)
- 車両に搭載されるマフラであって、
前記マフラの内部空間を覆う外壁と、
前記外壁の底部から上方に突出し、凝縮水を貯めるための貯水領域と緩衝領域とを仕切るよう構成された部位であって、前記内部空間に位置する上端を有する部位である境界部と、
前記外壁の底部における前記緩衝領域、又は、前記外壁の側部における前記緩衝領域の上方に設けられ、前記凝縮水を外部に排出するよう構成された少なくとも1つの排水孔と、
を備え、
前記少なくとも1つの排水孔は、前記外壁の側部における前記緩衝領域の上方に設けられており、
前記境界部は、前記少なくとも1つの排水孔の正面に位置する部分であって、当該境界部における他の部分よりも上方に突出する部分である正面部分を有し、
前記少なくとも1つの排水孔は、前記正面部分における前記上端よりも下に位置する
マフラ。 - 請求項1に記載されたマフラにおいて、
前記外壁は、前記内部空間のまわりを周回するように設けられるアウタシェルと、
前記アウタシェルの一端に形成される開口を覆うエンドプレートと、を備え、
前記エンドプレートは、前記アウタシェルの一端の開口を覆う本体部を備え、
前記少なくとも1つの排水孔は、前記本体部に設けられる
マフラ。 - 車両に搭載されるマフラであって、
前記マフラの内部空間を覆う外壁と、
前記外壁の底部から上方に突出し、凝縮水を貯めるための貯水領域と緩衝領域とを仕切るよう構成された部位であって、前記内部空間に位置する上端を有する部位である境界部と、
前記外壁の底部における前記緩衝領域、又は、前記外壁の側部における前記緩衝領域の上方に設けられ、前記凝縮水を外部に排出するよう構成された少なくとも1つの排水孔と、
を備え、
前記少なくとも1つの排水孔は、前記外壁の側部における前記緩衝領域の上方に設けられており、
前記外壁は、前記内部空間のまわりを周回するように設けられるアウタシェルと、
前記アウタシェルの一端に形成される開口を覆うエンドプレートと、を備え、
前記エンドプレートは、前記アウタシェルの一端の開口を覆う本体部を備え、
前記少なくとも1つの排水孔は、前記本体部に設けられる
マフラ。 - 請求項3に記載されたマフラにおいて、
前記少なくとも1つの排水孔は、前記境界部の前記上端よりも下に位置する
マフラ。 - 請求項2から請求項4のうちのいずれか1項に記載されたマフラにおいて、
前記エンドプレートは、さらに、前記本体部の縁部から前記内部空間に突出する壁状の部位であって、前記アウタシェルに当接し、前記本体部を囲む部位である外縁部を備え、
前記境界部は、前記外縁部の前記内部空間側の端部から上方に突出する
マフラ。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載されたマフラにおいて、
前記境界部は、前記貯水領域にて貯めることができる前記凝縮水の量が、前記緩衝領域にて貯めることができる前記凝縮水の量よりも多くなるように、前記外壁の底部を仕切る
マフラ。
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