JP7415227B2 - ガラス板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス板及びその製造方法に関し、特に撥水性ガラス板及びその製造方法に関する。
車やビルの窓などに用いる透明な構造物として、高い剛性や化学的な安定性などの理由から、ガラス板が広く用いられている。こうしたガラス板は、高強度であることが求められ、ソーダライムガラスやアルミノシリケートガラスからなるガラス板が広く用いられている。
ソーダライムガラスやアルミノシリケートガラスは親水性である。そこで、ガラス板に撥水性が求められる場合には、ガラス板の表面にフッ素系の撥水性コーティングを施すことが広く行われている(例えば特許文献1)。
特開平10-194784号公報
撥水性コーティングを施したガラス板は、コーティングの剥離や摩耗によって撥水性が失われてしまう。しかし、ガラス自体が撥水性を有していれば、そのような問題は生じない。
したがって、本発明は、撥水性を有し、且つ強度に優れるガラス板の提供を目的とする。
本発明は、酸化物基準のモル%表示で、
を20~65%、
Alを10~45%含有し、
SiOを含有しない、またはその含有量が20%以下であり、
ガラス中のアルミニウムの平均配位数が4.20~5.00、かつ
ホウ素の平均配位数が3.00~3.50であり、
仮想温度がガラス転移点+20℃以下、且つ800℃以下である、ガラス板を提供する。
また、本発明は、ガラス中のアルミニウムの平均配位数が4.20~5.00、かつホウ素の平均配位数が3.00~3.50であり、仮想温度がガラス転移点+20℃以下、且つ800℃以下である、ガラス板の製造方法であって、
酸化物基準のモル%表示で、Bを20~65%、Alを10~45%含有し、SiOを含有しない、またはその含有量が20%以下である原料を溶融して成形した成形体を得た後、前記成形体を300℃/分以下の冷却速度にて冷却することを含む、ガラス板の製造方法に関する。
本発明のガラス板は、ガラス組成を特定範囲とし、ガラス中のアルミニウムの平均配位数およびホウ素の平均配位数を特定範囲とすることにより、撥水性を有し、且つ優れた強度を示す。
図1(a)および(b)は、ガラス板の撥水性を調べた結果を示す図である。図1(a)は本発明の一実施態様のガラス板(実施例)、図1(b)は従来のガラス板(参考例)の結果をそれぞれ示す。
本明細書において数値範囲を示す「~」とは、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。特段の定めがない限り、以下本明細書において「~」は、同様の意味で使用される。
本明細書において、ガラス組成は、特に断らない限り酸化物基準のモル百分率表示で表し、モル%を単に「%」と表記する。
また、本明細書において「実質的に含有しない」とは、原材料等に含まれる不純物レベル以下である、つまり意図的に含有させたものではないことをいう。具体的には、例えば0.1モル%未満である。
本明細書において、ホウ素イオンおよびアルミニウムイオンの酸素配位数(以下、配位数とも略す。)は核磁気共鳴スペクトルから求める。核磁気共鳴スペクトルは、アルミニウムについては、27Al MAS NMR法で測定する。またホウ素については11B MAS NMR法で測定する。
<ガラス板>
本発明のガラス板(以下、本ガラス板とも略す)は平板でもよく曲面状でもよい。本ガラス板の厚さは、センサー等のカバーガラスの場合は、例えば2mm以下であり、0.3mm程度の薄板でもよい。通常は0.1mm以上である。本ガラス板を車両や建築用の窓ガラス等に用いる場合は、厚さは例えば3mm以上であり、5mm程度であってもよく、通常7mm以下である。
本ガラス板の大きさは、センサーカバー向けなどに50mmφ程度であってもよく、車の窓ガラスや建築用部材向けに1m角を超えてもよい。
本ガラスはSiO含有量の少ないホウ酸アルミニウムガラスである。具体的には、
酸化物基準のモル%表示で、
を20~65%、
Alを10~45%含有し、
SiOを含有しないか、またはSiOを含有する場合の含有量は20%以下である。
本ガラスの一実施態様としては、例えば、
を30~65%、
Alを20~40%、
を5~30%含有することが好ましい。
また、本ガラスの別の一実施態様としては、例えば、
を30~60%、
Alを15~35%、
MgOおよびCaOの一方または両方を合わせて10~35%含有することが好ましい。
以下、本ガラスのガラス組成について説明する。
本ガラスにおいて、Bはガラスネットワーク構造の骨格を構成する成分である。また、本ガラスに撥水性を付与させる成分でもある。ガラス化させ撥水性を得るためには、Bの含有量は20%以上が好ましく、30%以上がより好ましく、40%以上がさらに好ましく、45%以上が特に好ましい。また、化学的耐久性を保つためにBの含有量は65%以下が好ましく、63%以下がより好ましく、60%以下がさらに好ましい。
ホウ素イオンは、本ガラス中において3配位もしくは4配位の酸素配位数をとりうる。このうち、3配位のBは、衝撃のエネルギーをガラス構造変化により吸収することにより、ガラスの強度を向上させる。一方で、3配位のBが多すぎると耐水性を劣化させる。4配位のBは、その原理は定かでないが、撥水性を向上させる成分と推定している。一方で、4配位のBが多すぎると強度が劣化する。よって、両者をバランスよく混合することがガラスの構造設計上好ましい。
本ガラス中のホウ素の平均配位数は、上記の理由から3.00以上が好ましい。より好ましくは3.05以上、さらに好ましくは3.10以上である。また、同様の理由から、本ガラス中のホウ素の平均配位数は、3.50以下が好ましい。より好ましくは3.40以下、さらに好ましくは3.30以下である。
本ガラス中の全ホウ素における3配位のホウ素の割合(質量)は、ガラスの強度を向上する点から、50%以上であることが好ましく、より好ましくは60%以上であり、さらに好ましくは70%以上である。また、耐水性を向上する点から、95%以下であることが好ましく、より好ましくは90%以下である。
本ガラス中の全ホウ素における4配位のホウ素の割合(質量)は、撥水性及び化学的耐久性を向上する点から、5%以上であることが好ましく、より好ましくは10%以上である。また、強度向上の点から、50%以下であることが好ましく、より好ましくは40%以下、さらに好ましくは30%以下である。
ガラス中のホウ素の平均配位数を調整する方法としては、後述する冷却速度を調整する(具体的には例えば、冷却速度を好ましくは300℃/分以下とする)、ガラス組成におけるBの含有量を調整する(具体的には例えば、ガラス組成において酸化物基準のモル%表示でBの含有量を好ましくは20~65%とする)等が挙げられる。
Alは本ガラスの必須成分であり、ガラスを高強度化する成分である。Alの含有量は、Alの5配位や6配位を十分に存在させるために10%以上が好ましく、15%以上がより好ましく、20%以上がさらに好ましく、22%以上が特に好ましく、25%以上が最も好ましい。Alの含有量は、溶融性を高くするために好ましくは45%以下、より好ましくは40%以下、さらに好ましくは35%以下、特に好ましくは30%以下、最も好ましくは28%以下である。
本ガラスにおいて、アルミニウムイオンは4配位から6配位までの酸素配位数をとりうる。このうち、4配位のAlは、強固な共有結合を有するため、ガラスの化学的耐久性を向上させる。一方で、4配位のAlが多すぎるとガラスの強度が向上しない。5配位と6配位のAlは、衝撃エネルギーを構造変化により吸収するため、破壊靱性を向上し、ガラスの強度を向上する。一方で、5配位と6配位のAlが多すぎると化学的耐久性が劣化するだけでなく、ガラス化しにくくなる。よって、本ガラスは、アルミニウムイオンの配位数が調整されていることで、優れた特性が得られる。
本ガラス中のアルミニウムの平均配位数は、上記の理由から4.20以上が好ましい。より好ましくは4.25以上、さらに好ましくは4.30以上、最も好ましくは4.40以上である。また、同様の理由から、本ガラス中のアルミニウムの平均配位数は、5.00以下が好ましい。より好ましくは4.95以下、さらに好ましくは4.90以下、最も好ましくは4.80以下である。
本ガラス中の全アルミニウムにおける4配位のアルミニウムの割合(質量)は、化学的耐久性を向上する点から、20%以上であることが好ましく、より好ましくは25%以上であり、さらに好ましくは30%以上である。また、強度向上の点から、80%以下であることが好ましく、より好ましくは75%以下、さらに好ましくは70%以下である。
本ガラス中の全アルミニウムにおける5配位のアルミニウムの割合(質量)は、ガラスの強度を向上する点から、10%以上であることが好ましく、より好ましくは15%以上であり、さらに好ましくは20%以上である。また、化学的耐久性の観点から、60%以下であることが好ましく、より好ましくは55%以下、さらに好ましくは50%以下である。
本ガラス中の全アルミニウムにおける6配位のアルミニウムの割合(質量)は、ガラスの強度を向上する点から、1%以上であることが好ましく、より好ましくは3%以上であり、さらに好ましくは5%以上である。また、化学的耐久性の観点から、30%以下であることが好ましく、より好ましくは25%以下、さらに好ましくは20%以下である。
ガラス中のアルミニウムの平均配位数を調整する方法としては、例えば、ガラス組成を調整する方法等が挙げられる。ガラス組成を調整する方法としては、具体的には例えば、ガラス組成において後述する式(1)で表されるZを好ましくは30~200とする、ガラス組成において酸化物基準のモル%表示でAlの含有量を好ましくは10~45%とする等が挙げられる。
本ガラスは、LiO、NaO、KO、Pから選ばれる1以上の酸化物を含有してもよい。また、SiO、B、Al、LiO、NaO、KO、P以外の任意の酸化物Mを含有してもよく、2種以上のMを含有してもよい。
としては、例えば、MgO、CaO、SrO、Y、La、TiO、ZrO、Nb、TaおよびWOが挙げられる。
本ガラスが、Mを含有する場合、その酸化物のモル%表示での含有量をC(M)、Mのイオン半径をr(M)、として、
(2y/x)/r(M)×C(M)×2/xの総和をΣとするとき、下記式(1)で表されるZが30~200であることが好ましい。
Z=Σ+C(Al)-C(LiO)-C(NaO)-C(KO)-C(P)・・・式(1)
前記式(1)で表されるZは、ガラス中のAlの配位数決定に寄与する。本発明者らはこれまでの鋭意検討の結果、各成分がAlの配位数に及ぼす影響について、以下のように考えている。
イオン半径が小さく、価数が多い陽イオンを多く含むほどAlの配位数は上がりやすい。また、Al自身も多く含有されることで配位数を増加させる成分である。反対に、アルカリやPといった成分はAlを4配位にする成分である。
上述のように、Alの配位数は化学的耐久性と強度のバランスをとるために好ましい範囲があることから、前記式(1)で表されるZの値もそのような範囲とすることが好ましい。かかる点から、Zの値は、好ましくは30以上、より好ましくは35以上、さらに好ましくは40以上である。また、同様の理由から、好ましくは200以下が好ましい。また、より好ましくは150以下、さらに好ましくは100以下である。
SiOは一般的なガラスの主要成分であるが、ガラスの親水性を高める成分でもあるとされている。本ガラスは、SiO含有量が少ないので撥水性を有する。SiOの含有量は、撥水性を高めるために好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下、含有しないことが特に好ましく、ゼロであってもよい。ここで、含有しない、とは実質的に含有しないことを指す。
本ガラスは、LiO、NaO、KO、Pから選ばれる1以上の酸化物を含有してもよい。
LiOは、ガラスの溶融性を高める成分であり、含有させることで化学強化により更なる高強度化が狙える。LiOを含有させる場合、その含有量は1%以上が好ましく、より好ましくは1.5%以上、さらに好ましくは2%以上である。一方、Alの5配位や6配位を減少させる効果があるため、LiOの含有量は20%以下が好ましく、より好ましくは15%以下、さらに好ましくは10%以下である。
NaOもLiO同様、ガラスの溶融性を高める成分であり、含有させることで化学強化により更なる高強度化が狙える。NaOを含有させる場合、その含有量は1%以上が好ましく、より好ましくは1.5%以上、さらに好ましくは2%以上である。一方、Alの5配位や6配位を減少させる効果があるため、NaOの含有量は10%以下が好ましく、より好ましくは8%以下、さらに好ましくは7%以下である。
Oは、ガラスの溶融性を高める成分である。KOを含有させる場合、その含有量は1%以上が好ましく、より好ましくは1.5%以上、さらに好ましくは2%以上である。一方、Alの5配位や6配位を減少させる効果があるため、KOの含有量は5%以下が好ましく、より好ましくは4%以下、さらに好ましくは3%以下である。
は、ガラスの溶融性を高めつつ、Alと結合しAlO-POのユニットを形成ため、実質的にネットワークの量を減らさないため、化学的耐久性などを落とさずにガラス製造を容易にする成分である。Pを含有させる場合、その含有量は1%以上が好ましく、より好ましくは1.5%以上、さらに好ましくは2%以上である。一方、Alの5配位や6配位を減少させる効果があるため、Pの含有量は10%以下が好ましく、より好ましくは8%以下、さらに好ましくは5%以下である。
MgO、CaO、SrO、Y、La、TiO、ZrO、Nb、TaおよびWOの含有量の合計は10%以上が好ましく、より好ましくは12%以上、さらに好ましくは15%以上であり、また、40%以下が好ましく、より好ましくは35%以下、さらに好ましくは30%以下である。これらはガラス化を起こしやすくする効果と、ガラスの溶融性を向上させる効果がある。また、価数が高くイオン半径が小さいため、Alの5配位や6配位を増やす。一方、含有させすぎると、Bや4配位のAlといったネットワーク成分の減少を招くため、ガラス化しにくくなる。
MgO、CaO、SrOは、いずれもガラスの溶融性を高める成分であり、含有してもよい。ガラスの高強度化を狙う場合には、イオン半径の観点から、MgOまたはCaOを含有することが好ましい。MgOを含有させる場合、その含有量は5%以上が好ましく、8%以上がより好ましく、10%以上が更に好ましい。また、MgOの含有量は30%以下が好ましく、25%以下がより好ましく、20%以下が更に好ましい。CaOを含有させる場合、その含有量は3%以上が好ましく、5%以上がより好ましく、8%以上が更に好ましい。また、CaOの含有量は30%以下が好ましく、25%以下がより好ましく、20%以下が更に好ましい。SrOを含有させる場合、その含有量は2%以上が好ましく、3%以上がより好ましく、5%以上が更に好ましい。また、SrOの含有量は15%以下が好ましく、10%以下がより好ましく、8%以下が更に好ましい。
本ガラスにおいてYはAlの配位数を増やし高強度化に寄与する成分である。充分な高強度を得るために、Yを含有させる場合、その含有量は好ましくは3%以上であり、5%以上がより好ましく、8%以上がさらに好ましい。Yの含有量は、ガラス化範囲の観点から、30%以下が好ましく、28%以下がより好ましく、25%以下がさらに好ましい。
ガラスを着色する場合は、所望の化学強化特性の達成を阻害しない範囲において着色成分を添加してもよい。着色成分としては、例えば、Co、MnO、Fe、NiO、CuO、Cr、V、Bi、SeO、CeO、Er、Ndが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、組み合わせて用いてもよい。
着色成分の含有量は、合計で7%以下が好ましい。それによって、ガラスの失透を抑制できる。着色成分の含有量は、より好ましくは5%以下であり、さらに好ましくは3%以下であり、特に好ましくは1%以下である。ガラスの透明性を高くしたい場合は、これらの成分は実質的に含有しないことが好ましい。
また、ガラス溶融の際の清澄剤として、SO、塩化物、フッ化物などを適宜含有してもよい。Asは実質的に含有しないことが好ましい。Sbを含有する場合、その含有量は0.3%以下が好ましく、0.1%以下がより好ましく、実質的に含有しないことが最も好ましい。
本ガラスのガラス転移点は900℃以下が好ましく、850℃以下がより好ましく、800℃以下がさらに好ましい。ガラスのガラス転移点が低いほど、曲げ成形等を行う場合に熱処理温度が低くなり、消費エネルギーが小さくなるのに加え、設備の負荷も小さくなるからである。ガラスのガラス転移点は、通常400℃以上である。また、化学強化処理を施す場合、ガラス転移点が低すぎると導入する応力が緩和しやすく低強度になりやすい傾向にあるので、ガラス転移点は550℃以上が好ましい。より好ましくは600℃以上、さらに好ましくは650℃以上である。
本明細書におけるガラス転移点は、JISR3102:1995『ガラスの平均線膨張係数の試験方法』に記載の方法で測定される熱膨張曲線から求めるものとする。
本ガラスは仮想温度がガラス転移点+20℃以下であることが好ましく、ガラス転移点+15℃以下であることがより好ましく、ガラス転移点+10℃以下であることがさらに好ましい。仮想温度がガラス転移点+20℃以下であることにより、ガラスの構造が密になり強度が向上し、かつ有機物の付着した面積の割合が多くなり撥水性が向上する。
仮想温度は、公知の方法で測定できる。仮想温度Tfの測定方法の一例について、以下に説明する。
仮想温度の測定は、基準ガラス基板を用いて仮想温度とd線(587.6nm)における屈折率ndの関係の検量線を作成し、測定対象のガラス基板の屈折率ndを測定し検量線を用いて仮想温度Tfを算出できる。
まず、基準ガラス基板を所定の大きさに加工し、Tg+80~Tg+120℃で1~30分間保持し、冷却速度0.05~10℃/分で保持温度Tkまで冷却し、保持温度Tkで24~336時間保持し、その後、室温まで冷却する。基準ガラス基板の大きさは、厚さ0.01~5mmで、1辺が0.1~10cmであることが好ましい。
保持温度TkをTg-100~Tg+50℃で設定して、複数の基準ガラス基板を用いて異なる保持温度Tkで上記熱処理を複数回行う。基準ガラス基板の厚さが薄いことより、基準ガラス基板の仮想温度は保持温度Tkと等しくなる。
各基準ガラス基板のd線における屈折率測定を行い、仮想温度Tfと屈折率ndの関係の検量線を作成する。次に、測定対象のガラス基板の屈折率ndを測定し、上記検量線を用いて仮想温度Tfを算出できる。屈折率は、精密屈折率計(カルニュー製KPR-2000)等により測定できる。
<ガラス板の製造方法>
本ガラス板は、通常の方法で製造できる。例えば、ガラスの各成分の原料を調合し、ガラス溶融窯で加熱して溶融する。その後、公知の方法によりガラスを均質化し、ガラス板等の所望の形状に成形し成形体を得た後、成形体を徐冷する。
ガラス溶融時のβ-OHは、高すぎるとガラスの密度低下を招くため、ガラスの強度向上の観点から、0.7以下が好ましい。0.6以下がより好ましく、0.5以下がさらに好ましい。また、β-OHは一般的に0.1以上である。
成形体を徐冷する冷却速度は、300℃/分以下であることが好ましく、より好ましくは200℃/分以下であり、さらに好ましくは100℃/分以下である。冷却速度を300℃/分以下とすることにより、密な構造が得られ、破壊靱性を向上できる。また、冷却速度が速すぎると大きな熱応力が発生し、ガラス板が得られにくくなる。冷却速度の下限は特に制限されないが、通常0.5℃/分以上であることが好ましい。
その後、成形したガラスを必要に応じて研削および研磨処理して、ガラス基板を形成する。なお、ガラス基板を所定の形状及びサイズに切断する場合又はガラス基板の面取り加工を行い、かつその後に化学強化を行う場合、後述する化学強化処理を施す前に、ガラス基板の切断や面取り加工を行えば、その後の化学強化処理によって端面にも圧縮応力層が形成されることから、好ましい。
本ガラスは、破壊靱性値が大きく、割れにくいガラスでありながら、製造しやすいので窓ガラスなどの構造用部材として有用である。
本ガラスの破壊靱性値は0.85MPa・m1/2以上が好ましい。破壊靱性値が大きいガラスはCTリミットが大きいので、化学強化によって大きな表面圧縮応力層を形成しても、激しい破砕が生じにくい。破壊靱性値は、0.88MPa・m1/2以上がより好ましく、0.90MPa・m1/2以上がさらに好ましい。また、破壊靱性値は通常、2.0MPa・m1/2以下であり、典型的には1.5MPa・m1/2以下である。
破壊靱性値は、例えばDCDC法(Acta metall.mater. Vol.43、pp.3453-3458、1995)を用いて測定できる。
本ガラスは亀裂が生じにくく、亀裂ができた場合でも進展しにくく、優れた強度を示す。本ガラスの強度は曲げ強度により測定できる。
曲げ強度は、例えば、10mm×50mmの短冊状の試験片を用い、支持具の外部支点間距離が30mm、内部支点間距離が10mm、クロスヘッド速度が0.5mm/minの条件で4点曲げ試験を行うことで評価できる。試験片の個数は、例えば10個とする。
本ガラスの4点曲げ強度は、150MPa以上が好ましく、180MPa以上がより好ましく、200MPa以上がさらに好ましい。ガラスの4点曲げ強度は、普通、300MPa以下であり、典型的には250MPa以下である。
本ガラスはガラス自体が撥水性を有することにより、撥水性コーティング等の加工をしてなくても優れた撥水性を示し、撥水性コーティングの使用や経年劣化による摩耗や剥離などによる撥水性の低下を抑制できる。本ガラスの撥水性は、水接触角の測定により評価できる。
水接触角は、例えば、ガラスの主面上に、1μgの純水の水滴を滴下し、水に対する接触角を接触角計(例えば、協和界面科学社製DM-SA)により測定することで評価できる。本ガラスは、水接触角が好ましくは80~100°であり、より好ましくは85~95°である。
本ガラスの耐水性は、例えば、50mm×50mm×1mmのサンプルを作製し、90℃の水に20時間浸漬し、その前後の重量変化を表面積で除すことで評価できる。本ガラスは、該重量変化を表面積で除した値が好ましくは0.1g/mm以下であり、より好ましくは0.05g/mm以下である。
本ガラスのヤング率は、強度を向上する点から、好ましくは85GPa以上、より好ましくは90GPa以上、さらに好ましくは95GPa以上、特に好ましくは100GPa以上である。本ガラスは研磨して用いることがある。研磨しやすさのために、ヤング率は130GPa以下が好ましく、125GPa以下がより好ましく、120GPa以下がさらに好ましい。
本ガラスは、高強度かつ撥水性を有するため、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末等のモバイル電子機器に用いられるカバーガラスとして、特に有用である。それらの場合、指紋除去用のコーティングは無くてもよい。さらに、携帯を目的としない、テレビ(TV)、パーソナルコンピュータ(PC)、タッチパネル等の電子機器のカバーガラスにも有用である。また、窓ガラス等の建築用資材、テーブルトップ、自動車や飛行機等の内装等やそれらのカバーガラスとしても有用である。
本ガラスは、化学強化の前または後に曲げ加工や成形をおこなって平板状以外の形状にできるので、曲面形状を有する筺体等の用途にも有用である。
以下、実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。例1~12は実施例であり、例13~15は比較例である、なお、表中の各測定結果について、空欄は未測定であることを表す。実施例において、「ppm」は質量ppmをさす。
(ガラスの作製)
表1および表2に酸化物基準のモル百分率表示で記載したガラス組成となるように、ガラス原料を調合した。
ガラス原料としては、酸化物、水酸化物、炭酸塩等の一般的なガラス原料を適宜選択し、ガラスとして900gとなるように秤量した。
混合したガラス原料を白金坩堝に入れ、1700℃で溶融し、脱泡した。そのガラスをカーボンボード上に流し、表1または2に示す冷却速度で徐冷または急冷してガラスブロックを得、研磨加工し、板厚0.8mmの板状ガラスおよび5mmφ×20mmの棒状ガラスを得た。ただし、例13は冷却中に破壊してガラス板が得られなかった。
表1および表2におけるZは、SiO、B、Al、LiO、NaO、KO、P以外の任意の酸化物Mについて、酸化物基準のモル%表示の含有量をC(M)、Mのイオン半径をr(M)、とし、(2y/x)/r(M)×C(M)×2/xの総和をΣとするとき、下記式で定義されるZである。
Z=Σ+C(Al)-C(LiO)-C(NaO)-C(KO)-C(P
(Alの配位数)
ガラス中のアルミニウム原子の配位数の割合をNMRで解析した。
NMR測定条件を以下に示す。
測定装置:日本電子社製核磁気共鳴装置ECZ900
共鳴周波数:156.38MHz
回転数:20kHz
プローブ:3.2mm固体用
フリップ角:30°
パルス繰り返しの待ち時間:1.5sec
Single pulse法での測定を行い、ケミカルシフトの2次基準にはα-Alを用い、16.6ppmとした。測定結果は、日本電子社製NMRソフトウェアDeltaを用いて位相補正、ベースライン補正を実施後、ガウス関数を用いてfittingを実施する方法で、4配位、5配位、6配位の割合を算出し、平均配位数を求めた。
位相補正、ベースライン補正については、試料を含まない空セルのスペクトルを差し引くことで適切に処理した。ピークフィッティングについては、4配位は80~45ppmにピークトップ、5配位は45~15ppmにピークトップ、6配位は15~-5ppmの各範囲内にピークトップを設定し、ピーク幅を適切に設定(各配位数間で最大でも1.5倍以下の比率になるように)することで良好なfittingを得た。なお、27Al MAS NMRスペクトルよりAlの配位数を定量的に評価する場合は、高磁場(22.3T以上で)測定することが重要である。
(Bの配位数)
ガラス中のホウ素原子の配位数の割合をNMRで解析した。
NMR測定条件を以下に示す。
測定装置:日本電子社製核磁気共鳴装置ECAII-700
共鳴周波数:156.38MHz
回転数:15kHz
プローブ:3.2mm固体用
フリップ角:90°
パルス繰り返しの待ち時間:20sec
Single pulse法での測定を行い、ケミカルシフトの2次基準にはBを用い、13.0ppmとした。測定結果は、日本電子社製NMRソフトウェアDeltaを用いて位相補正、ベースライン補正を実施後、ガウス関数を用いてfittingを実施する方法で、3配位、4配位の割合を算出し、平均配位数を求めた。
位相補正、ベースライン補正については、試料を含まない空セルのスペクトルを差し引くことで適切に処理した。ピークフィッティングについては、3配位は20~8ppmにピークトップ、4配位は5~―5ppmにピークトップを設定し、ピーク幅を適切に設定(各配位数間で最大でも1.5倍以下の比率になるように)することで良好なfittingを得た。
(ガラス転移点)
丸棒状ガラスを用いて、昇温速度1℃/分で得られた熱膨張曲線から求めた。
(密度)
アルキメデス法で測定した。
(ヤング率)
ヤング率は、超音波法で測定した。
(仮想温度Tf)
得られた板状ガラスを用いて、仮想温度を以下の方法により測定した。まず、例1のガラス基板を厚さが1mm、大きさが1cm角のガラス板に加工した。このガラス板をボックス型電気炉に入れて790℃まで昇温し、790℃に10分間保持後、プログラム制御により1℃/分の冷却速度で保持温度Tkまで冷却し、Tkにて140時間保持後、試料を電気炉から取り出し、大気雰囲気で室温まで急冷した。
Tkは、700℃、690℃、680℃、660℃、640℃にした。ガラスの厚みが十分に薄いことから、それぞれのガラス板のTfはTkになる。これらのサンプルのd線における屈折率測定を行い、仮想温度Tfと屈折率ndの関係の検量線を作成した。
(破壊靱性値)
破壊靱性値は、6.5mm×6.5mm×65mmのサンプルを作製し、DCDC法で測定した。その際、サンプルの65mm×6.5mmの面に、2mmΦの貫通穴を開けて評価した。
(耐水性)
耐水性は、50mm×50mm×1mmのサンプルを作製し、90℃の水に20時間浸漬し、その前後の重量変化を表面積で除すことで評価した。
(水接触角)
接触角測定は、協和界面科学社製DM-SAを用いた。サンプル上の異なる場所(n=5)に、1μgのイオン交換水の水滴を滴下し、水に対する接触角を測定した。
結果を表1及び表2に示す。
本発明の一実施態様のガラス板(実施例)、及び従来のガラス板(参考例)の上に1μgのイオン交換水の水滴を1滴、滴下した直後の写真を撮影し、水滴を滴下する位置とカメラの位置を固定させ撮影した。撮影した写真を同倍率に拡大した結果をそれぞれ図1(a)及び図1(b)に示す。このうち、(a)の接触角は90°、(b)の接触角は28°である。
Figure 0007415227000001
Figure 0007415227000002
表1に示すように、SiO含有量の多い例14は、SiOが親水性を示すため、実施例と比較して、接触角が非常に小さく、撥水性が十分ではない。また、実施例のガラスに比べ破壊靱性が小さい。
アルミニウム含有量が少ない例15は、アルミニウムの平均配位数が小さく、強度が十分ではない。
例1、12、13を比較すると、同じ組成のガラスでも冷却速度が遅いほうが密な構造が得られ、破壊靱性値が大きい。また、3配位のBが少なくなるため、耐水性がよい。また、4配位のBが多いと表面に出ているダングリングボンドも多くなるため、水の接触角が大きく、撥水性が高い。また、冷却速度が速すぎると大きな熱応力が発生し、ガラス板が得られにくくなる。
また、図1(a)及び(b)に示すように、本発明のガラス板は、参考例のガラス板と比較して、優れた撥水性を示した。

Claims (5)

  1. 酸化物基準のモル%表示で、
    を20~65%、
    Alを10~45%含有し
    さらにMgOを5~20%またはCaOを3~30%含有し、
    SiOを含有しない、またはその含有量が20%以下であり、
    ガラス中のアルミニウムの平均配位数が4.20~5.00、かつ
    ホウ素の平均配位数が3.00~3.50であり、
    仮想温度がガラス転移点+20℃以下、且つ800℃以下である、ガラス板。
  2. 前記ガラス板に含まれる、SiO、B、Al、LiO、NaO、KO、P以外の任意の酸化物Mについて、
    酸化物基準のモル%表示の含有量をC(M)、MのÅ表示のイオン半径をr(M)、とし、
    (2y/x)/r(M)×C(M)×2/xの総和をΣとするとき、
    下記式で定義されるZが30~200である請求項1に記載のガラス板。
    Z=Σ+C(Al)-C(LiO)-C(NaO)-C(KO)-C(P
  3. 酸化物基準のモル%表示で、
    を30~65%、
    Alを20~40%、
    を5~30%含有する請求項1または2に記載のガラス板。
  4. ガラス中のアルミニウムの平均配位数が4.20~5.00、かつホウ素の平均配位数が3.00~3.50であり、仮想温度がガラス転移点+20℃以下、且つ800℃以下である、ガラス板の製造方法であって、
    酸化物基準のモル%表示で、Bを20~65%、Alを10~45%含有し、さらにMgOを5~20%またはCaOを3~30%含有し、SiOを含有しない、またはその含有量が20%以下である原料を溶融して成形した成形体を得た後、前記成形体を300℃/分以下の冷却速度にて冷却することを含む、ガラス板の製造方法。
  5. 前記原料に含まれる、SiO、B、Al、LiO、NaO、KO、P以外の任意の酸化物Mについて、
    酸化物基準のモル%表示の含有量をC(M)、MのÅ表示のイオン半径をr(M)、とし、
    (2y/x)/r(M)×C(M)×2/xの総和をΣとするとき、
    下記式で定義されるZが30~200である請求項に記載のガラス板の製造方法。
    Z=Σ+C(Al)-C(LiO)-C(NaO)-C(KO)-C(P
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