JP7414934B1 - エレベータシステムおよびエレベータによる見守りサポート方法 - Google Patents

エレベータシステムおよびエレベータによる見守りサポート方法 Download PDF

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Abstract

【課題】見守り対象である特定利用者のエレベータ利用状況を分析して、特定利用者が通常時と異なる行動が検知された場合に、監視する人(家族など)へ通知する。【解決手段】監視対象となるエレベータと、通信回線を介して接続された遠隔監視サーバとが連携して特定利用者を見守りサポートするエレベータシステムである。前記遠隔監視サーバは、特定利用者が所持する携帯端末からの呼びを入力して蓄積し、過去の蓄積データと今回の呼びとを分析する分析・学習部と、分析の結果、前記特定利用者に通常時と異なる状況が生じたと判断した場合は、監視する人物の情報端末にその旨を通知する通知部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータシステムおよびエレベータによる見守りサポート方法に関する。
エレベータの利用を監視することで、エレベータの安否を確認する見守りサポートシステムが知られている。例えば、エレベータがある特定の運転になった場合に住人に何か問題が発生したと判断して離れて暮らす家族に連絡する安否確認装置を備えたホームエレベータがある。また、遠隔監視サーバを介して特定人物の利用状況を監視する人(家族など)へ提供する提案もある。
特開2010-208710号公報 特開2017-39574号公報
しかし、従来は、単純に特定人物のエレベータ利用状況を監視して、家族等に報知するだけに過ぎず、特定人物にどのような問題が生じているのか、効果的に把握することはできない。
本発明は、見守り対象である特定利用者のエレベータ利用状況を分析して、特定利用者が通常時と異なる行動が検知された場合に、監視する人(家族など)へ通知することができるエレベータシステムおよびエレベータによる見守りサポート方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための実施形態は、監視対象となるエレベータと、通信回線を介して接続された遠隔監視サーバとが連携して特定利用者を見守りサポートするエレベータシステムである。前記遠隔監視サーバは、特定利用者が所持する携帯端末からの呼びを入力して蓄積し、過去の蓄積データと今回の呼びとを分析する分析・学習部と、分析の結果、前記特定利用者に通常時と異なる状況が生じたと判断した場合は、監視する人物の情報端末にその旨を通知する通知部と、を備える。
また、他の形態は、エレベータを制御するエレベータ制御装置と、前記エレベータを遠隔監視する遠隔監視サーバとが通信回線を介して接続され、前記エレベータと連携してエレベータ利用者を見守りサポートする見守りサポート方法である。前記エレベータ制御装置は、特定利用者による携帯端末からの呼び登録情報を利用情報として前記遠隔監視サーバへ送信し、前記遠隔監視サーバは前記特定利用者の利用情報を蓄積し、蓄積されている利用情報と、送信された利用情報とを比較して分析・学習し、分析・学習の結果、前記特定利用者に通常時と異なる状況が生じたと判断した場合は、監視する人物の情報端末へその旨を通知する。
実施形態の見守りエレベータシステムの全体構成を示すブロック図。 実施形態の見守りエレベータシステムの詳細な機能構成を示すブロック図。 実施形態の処理手順を示すフローチャート。
《実施形態の構成》
図1に示すように、エレベータのかご1には、かご操作盤2と、かご内カメラ3とが設置されている。また、エレベータ乗場には、乗場操作盤4と、ICタグ通信機5とが設置されている。かご1は巻上機6により走行制御されている。監視対象となる特定人物Aは、携帯端末11とICタグ12とを携帯している。また、特定人物Aの家族Bは、携帯端末(情報端末)13を所持している。かご操作盤2、かご内カメラ3、乗場操作盤4、ICタグ通信機5、および巻上機6はエレベータ制御装置20と接続されている。エレベータ制御装置20は通信装置30を介して遠隔監視サーバ40と有線または無線にて接続されている。遠隔監視サーバ40は特定人物A(特定利用者)の携帯端末11、家族Bの携帯端末13と通信可能である。ここで、「特定利用者」とは、マンションのように複数のエレベータ利用者が固定されている場合等であって、マンションに居住するエレベータ利用者等、見守りサポートの対象となる登録された利用者を指す。
図2に示すように、エレベータ制御装置20は、呼び登録部21と、走行制御部22と、カメラ画像入力部23と、ICタグ情報入力部24と、利用者情報出力部25とを備えている。
呼び登録部21は、特定利用者が携帯端末11から入力した呼び、かご内操作盤2で入力したかご呼び、乗場呼び等を登録する。
走行制御部22は、呼び登録部21で登録された呼びに基づいて巻上機6を駆動制御してかご1の走行を制御する。
カメラ画像入力部23は、かご内カメラ3で撮像されたカメラ画像を入力する。なお、カメラ画像は見守りサポートの実施形態における必須情報ではなく、必要に応じて利用される。
ICタグ情報入力部24は、特定利用者が所持するICタグ12との無線通信によりICタグ通信機5が受信した特定利用者のICタグ情報を入力する。
利用者情報出力部25は、呼び登録部21からの呼び情報、カメラ画像入力部23からのカメラ画像、ICタグ情報入力部24からのICタグ情報を利用者情報として通信装置30を介して遠隔監視サーバ40に出力する。
遠隔監視サーバ40は、昇降機クラウドとも称され、分析・学習部41と、利用者情報記憶部42と、分析結果出力部43とを備えている。
分析・学習部41は、利用者情報記憶部42に記憶されている特定利用者の通常のエレベータ利用状況と、今回送信された利用状況とを比較することで特定利用者に通常時とは異なる状況が発生したか否かを分析する。
利用者情報記憶部42は、エレベータ制御装置20から送信された利用者情報を記憶するとともに、分析・学習部41での分析結果を蓄積する。
分析結果出力部43は、利用者情報を分析して、通常時と異なる状況が発生したと判断した場合には、その分析結果を家族Bが所持する携帯端末(パソコン等の情報端末)13に通知する。
《実施形態の処理手順》
図3は第1実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
エレベータ制御装置20は、特定利用者(特定人物A)からの呼び有るか否かを待機している(ステップS1)。
特定利用者からの呼びが有れば、その呼びを登録する(ステップS2)。
特定利用者からの呼びが無ければ、ICタグ12からの受信有るか否かを判定する(ステップS3)。特定利用者からの呼びが有った場合、または特定利用者からのICタグ12からの受信が確認された場合には、特定利用者の利用情報を遠隔監視サーバ40に送信する(ステップS4)。利用情報としては、例えば、特定利用者の乗降階、乗車時刻、降車時刻等の情報である。
遠隔監視サーバ40は、エレベータ制御装置20からの利用情報の受信を待機している(ステップS11)。
遠隔監視サーバ40の分析・学習部41で利用情報が受信されると、受信した特定利用者の利用情報を利用者情報記憶部42に蓄積する(ステップS12)。そして、特定利用者の利用状況を分析する(ステップS13)。
分析の結果、特定利用者に異常ありと判定された場合には(ステップS14YES)、分析結果を利用者情報記憶部42に蓄積するとともに、監視人である家族Bの携帯端末13にその旨を通報する(ステップS15)。異常ありと判断される場合とは、例えば、夜間帯での利用や利用回数の極端な増減、生活圏外の階への移動等、通常時と異なる状況を意味する。
特定利用者の異常が確認されない場合には(ステップS14NO)、その分析結果を利用者情報記憶部42に蓄積して処理を終了する(ステップS16)。
このように、実施形態によれば、特定人物のエレベータ利用状況を提供するだけでなく、利用状況を分析した結果を通知することができる。その結果、特定人物の見守りを強化することができ、エレベータ利用者の安心感を向上させることができる。
<変形例>
以上の実施形態では、特定利用者の携帯端末11からの呼び情報、特定人物が所有するICタグ12によるエレベータ呼び登録情報を利用データとして蓄積し、分析するようにした。これらの呼び情報に付加して、かご内カメラ3の画像データを学習・分析データとして採用してもよい。例えば、画像データから通常時と異なる挙動が確認された場合には、その旨を家族等に通知することでより一層、監視者に安心感を与えることができる。
さらに、乗場に設けたICタグ通信機5から特定利用者がエレベータに乗車せずに付近を通過した情報を分析に付加するようにしてもよい。このようにすることで、エレベータに乗車しなくても乗場の通過状況からも特定利用者の挙動を確認することが可能になる。
また、以上の実施形態では、特定利用者の携帯端末11から登録した呼びは、エレベータ制御装置20へ直接入力される構成を採用している。しかし、特定利用者の呼び登録は携帯端末11から遠隔監視サーバ40を介してエレベータ制御装置20へ入力される構成であっても良い。その場合、遠隔監視サーバ40が利用者情報を特定することとなる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…かご、2…かご操作盤、3…かご内カメラ、4…乗場操作盤、5…ICタグ通信機、6…巻上機、11…携帯端末、12…ICタグ、13…携帯端末(情報端末)、20…エレベータ制御装置、21…呼び登録部、22…走行制御部、23…カメラ画像入力部、24…ICタグ情報入力部、25…利用者情報出力部、30…通信装置、40…遠隔監視サーバ、41…分析・学習部、42…利用者情報記憶部、43…分析結果出力部、A…特定人物(特定利用者)、B…家族(監視する人物)

Claims (4)

  1. 監視対象となるエレベータと、通信回線を介して接続された遠隔監視サーバとが連携して特定利用者を見守りサポートするエレベータシステムであって、
    前記遠隔監視サーバは、
    特定利用者が所持する携帯端末からの呼びを入力して蓄積し、過去の蓄積データと今回の呼びとを分析する分析・学習部と、
    分析の結果、前記特定利用者に通常時と異なる状況が生じたと判断した場合は、監視する人物の情報端末にその旨を通知する通知部と、を備えるエレベータシステム。
  2. 前記分析・学習部は、特定利用者が所持する携帯端末からの呼び情報に加えて、かご内カメラで撮像された前記特定利用者の画像、または前記特定利用者が所持するICタグからの呼び情報を入力して前記特定利用者の状況を分析する、請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記特定利用者が所持するICタグと無線通信するICタグ通信機をエレベータ乗場に備え、
    前記分析・学習部は、前記ICタグ通信機により収集されたICタグ情報に基づき、エレベータに乗車せずに付近を通過した前記特定利用者の情報を分析する、請求項1に記載のエレベータシステム。
  4. エレベータを制御するエレベータ制御装置と、前記エレベータを遠隔監視する遠隔監視サーバとが通信回線を介して接続され、前記エレベータと連携してエレベータ利用者を見守りサポートする見守りサポート方法であって、
    前記エレベータ制御装置は、特定利用者による携帯端末からの呼び登録情報を利用情報として前記遠隔監視サーバへ送信し、
    前記遠隔監視サーバは前記特定利用者の利用情報を蓄積し、
    蓄積されている利用情報と、送信された利用情報とを比較して分析・学習し、
    分析・学習の結果、前記特定利用者に通常時と異なる状況が生じたと判断した場合は、監視する人物の情報端末へその旨を通知する、エレベータによる見守りサポート方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013193854A (ja) 2012-03-21 2013-09-30 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの無線センサ計測システム
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