JP7414861B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
従来、媒体の広告収益を最大化させるアプローチの一つとしてヘッダー入札が知られている。ヘッダー入札では、広告サーバが複数のSSP(Supply Side Platform)と接続し、各SSPは広告出稿者(広告主)が利用するプラットフォームであるDSP(Demand Side Platform)と連帯する。通常は一つのSSPに対して複数のDSPが連帯される。
各SSPは複数のDSPを返して何らかの方法で広告を選択(例えば、広告単価が最大のものを選択)し、ヘッダー入札の広告サーバに返却する。広告サーバは、複数のSSPから返却された広告情報をもとにオークションを通して広告を選択する。より具体的には、広告サーバでは、eCPM(Effective Cost Per Mile)ランキングによる広告選択やセカンドプライス方式などを通した落札価格の決定が行われ、それらを経て選択された広告が媒体に表示(インプレッション)される。なお、広告サーバは何らかの広告配信プラットフォームを有しており、広告サーバ内部の広告配信プラットフォームが複数のSSPとのオークションに参加する場合もある。
ヘッダー入札では、特定のSSPが優先的にインプレッション機会を得るようなことはなく、公平なオークションをもとにして広告が選択されるため、媒体の広告収益最大化のアプローチとして有力であると考えられる。他方、特定のSSPに対して、配信に優先順位を設けたウォーターフォール形式による広告配信が知られている。ウォーターフォール形式では、上段(以下実施形態では、配信の優先順位が高いことを指すものとする。)のSSPから順に広告返却リクエストが広告サーバから送られ、広告が返却された段階で媒体に対して広告を表示させる。
しかしながら、ウォーターフォール形式による広告配信では、全SSPに渡る公平なオークションは実行されないため、媒体の広告収益には改善の余地がある。それゆえ、ウォーターフォール形式では、各SSPに対してフロアプライス(最低落札価格)を設けることにより、媒体の広告収益を改善させるアプローチが多く採用される。通常、ウォーターフォール上段のSSP内部で選出された広告の入札額(若しくはeCPM)がフロアプライス未満であれば、順次、下段のSSPへ広告返却のリクエストが送られる。
特許第6271788号公報
しかしながら、従来の技術では、媒体と特定のSSPに広告出稿した広告主の利得(例えば、コンバージョンの価値から広告配信コストを引いたもの)、ならびに、媒体提供者の収益やSSP提供者の収益を改善するための余地があった。
以下、媒体提供者あるいはSSP提供者をコンテンツ配信者と呼称する。コンテンツ配信者は、広告配信者が広告を配信可能なプラットフォーム(以下、適宜、「プロダクト」とする。)を提供する。本願は、コンテンツ配信者の収益と広告主の利得とを改善することを目的とする。とりわけ、特定の管理サーバの配信に優先順位を設けた際のコンテンツ配信者の収益と、特定のSSPに広告出稿した広告主の利得との改善を目的とする。
本願に係る情報処理装置は、複数の広告配信者を所定の順に選択する選択部と、前記選択部によって選択された広告配信者の期待値が、次回選択時よりも高い場合には、当該広告配信者の広告を配信対象として決定する決定部と、を有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、コンテンツ配信者の収益と広告主の利得とを改善することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。 図2は、フロアプライスとインプレッションとの関係性を説明するための図である。 図3は、実施形態に係るシンプルロジック及びユーティリティロジックの概要を説明するための図である。 図4は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係るプロダクト情報記憶部の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る管理サーバの構成例を示す図である。 図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、実施形態に係る所定の順の一例を示す図である。 図12は、フロアプライスとインプレッションとの関係性を説明するための図である。 図13は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.情報処理の一例〕
従来、媒体の広告収益を最大化させるアプローチの一つとしてヘッダー入札が知られている。ヘッダー入札では、広告サーバが複数のSSPと接続し、各SSPは広告主が利用するプラットフォームであるDSPと連帯する。通常は一つのSSPに対して複数のDSPが連帯される。以下実施形態では、媒体と特定のSSPとが特別な関係にあるものとして、ヘッダー入札ではなくウォーターフォール形式を用いて特定のSSPの優先配信を行うことにより、媒体の収益だけではなく、特定のSSPに広告出稿した広告主の利得(以下、適宜、「広告主利得」とする。)を改善するための処理について説明する。ウォーターフォール形式を用いることで、利得改善を行うDSPは複数の入札機会を有し、それを選択することができる。
また、以下実施形態では、DSPは、例えば、SSPからのリクエストに応じて、広告主利得が最大となるように、DSP内の結果をレスポンスとして返す。例えば、媒体から要求を受けると、レスポンスとなる広告を配信する。また、以下実施形態では、SSPは、例えば、各DSPの結果から、媒体利益が最大となるように、DSPからのレスポンス結果から広告を選択する。また、以下実施形態では、広告主は、例えば、DSPに広告を登録する企業等である。
また、以下実施形態では、特定のSSPの優先配信は、特定のSSPに接続された複数のDSP(或いは広告主)を優先すると言い換えられ、優先したいDSP集合があるがゆえにSSPに優先順位が設けられるものとする。なお、以下、特定のプロダクトに優先順位を設けることで、広告主利得を改善する。そして、特定のプロダクトに優先順位を設けることで、第1広告主の広告を優先的に配信する。また、媒体の収益は、フロアプライスの決定を工夫することで考慮される。このため、フロアプライスの決定については後述する。
また、以下実施形態では、ウォーターフォール最下段の配信でフロアプライスを設けない、若しくは、フロアプライスを小さい値にすることにより、広告主利得の改善と、広告が配信されず媒体の広告収益がゼロになることを防止するための処理について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。図1では、コンテンツ配信者F11のプロダクトP11の配信枠である所定の領域R11に広告配信を行う場合を示す。なお、以下実施形態では、複数のDSP(A1乃至A3)の中から、一のDSPを選択して、選択された一のDSPの広告を配信するものとする。なお、複数のDSPの数は特に限定されないものとする。また、DSPは、単一のDSPに限らず、例えば複数のDSPに対して優先順位を設ける場合などでは、複数のDSPであってもよいものとする。
また、DSPA1は、コンテンツ配信者F11と所定の関係性を有するものとする。例えば、DSPA1とコンテンツ配信者F11とが同一の配信者又は事業者である場合である。
以下実施形態では、複数のDSPの(A1乃至A3)の優先順位がDSPA1、DSPA2、及びDSPA3の順であるものとして、この順に配信するか否かを決定する処理が行われるものとする。また、以下実施形態では、DSPA1の広告を配信するか否かを決定する処理が、所定の順の上段(例えば、最上段)と下段(例えば、最下段)との2段階で行われるものとする。すなわち、DSPA1の広告配信は、上段及び下段のどちらかで行われるものとする。なお、DSPA1の優先順位が1位の場合には、所定の順の最上段で処理が行われるものとする。ここで、2段階で配信を行う利点として、上段は配信の機会が多いが単価が高くなる傾向があり、下段は配信の機会が少ないが単価が低く抑えられる傾向があるが、2段階で配信可能な機会を与えることで、上段と下段との双方の利点を享受できることが挙げられる。
また、以下実施形態では、広告の課金方式がクリック課金(広告をクリックしたら課金)である場合を前提として説明するが、クリック課金に限らず、どのような課金方針を用いてもよいものとする。一般的に、eCPMは入札額と予測課金行動率とに基づいて算出され得るため、広告の課金方式として、例えば、ビデオ再生課金(ビデオフォーマットの広告を一定期間以上再生されたら課金)、ビュー課金(広告が視認領域に一定期間以上表示されたら課金)、及びコンバージョン課金(購入等のアクションが行われたら課金)等を用いてもよい。
管理サーバ200は、ユーザU11からプロダクトP11へのアクセス要求を受け付ける(ステップS101)。管理サーバ200は、プロダクトP11へのアクセス要求を受け付けると、プロダクトP11を端末装置10に送信する(ステップS102)。ここで、プロダクトP11には、広告を取得するためのスクリプトが埋め込まれている。
端末装置10は、プロダクトP11が配信されると、スクリプトに従って、情報処理装置100に広告配信要求を送信する(ステップS103)。
情報処理装置100は、端末装置10から広告配信要求を受信すると、識別情報(例えば、ユーザID)からユーザ情報(例えば、ユーザ属性)を特定する。例えば、情報処理装置100は、外部のユーザ情報管理サーバ(不図示)に識別情報を送信して、ユーザ情報を特定する。
情報処理装置100は、コンテンツ配信者F11と所定の関係性を有するDSPA1を特定する(ステップS104)。例えば、情報処理装置100は、コンテンツ配信者F11と所定の関係性を有するDSPとして予め定められたDSPのリストを参照することにより、DSPA1を特定する。なお、DSPA1の特定方法は特に限定されないものとする。
情報処理装置100は、任意のDSPA1の利得を優先するために、DSPA1の広告を上段で配信するか下段で配信するかを決定する(ステップS105)。
情報処理装置100は、例えば、DSPA1のフロアプライスと、DSPA2の期待値とを比較することにより、DSPA1の広告を上段で配信するか下段で配信するかを決定する。これにより、情報処理装置100は、DSPA1の広告を優先的に配信するが、インプレッションの安売りはさせないようにすることができる。また、これにより、情報処理装置100は、競合のDSP(A2及びA3)よりもRPI(Revenue Per Impression)(配信面からみた1表示あたりの収益)が高いインプレッションだけをDSPA1が優先的に買うことができる。
なお、期待値は、入札額とCTR(Click Through Rate)とに基づいて算出されるものとする。また、期待値は、eCPMに基づく期待収益であってもよい。
ここで、DSPA1のフロアプライスの決定処理について説明する。情報処理装置100は、DSP(A2及びA3)ごとに予め算出された過去の配信実績に基づく指標に基づいて、DSPA1のフロアプライスを決定する。
情報処理装置100は、例えば、プロダクトP11で配信した過去の配信実績に基づくDSP(A2及びA3)の平均RPIに基づいて、DSPA1のフロアプライスを決定する。例えば、情報処理装置100は、DSP(A2及びA3)それぞれの前日のコンテンツ配信者側の収益と前日のインプレッションとに基づいて平均RPIを算出する。具体的には、情報処理装置100は、DSP(A2及びA3)それぞれのコンテンツ配信者側の収益の和をそれぞれのインプレッションの和で除算することにより平均RPIを算出する。これにより、情報処理装置100は、平均RPIに基づいてフロアプライスを決定することができるため、DSPA1の期待値が下がらないように調整することができる。
図2は、DSPA1のフロアプライスとインプレッションとの関係性を説明するための図である。横軸がeCPM、縦軸がインプレッションを示す。図2では、eCPMを説明変数として、DSP(A1乃至A3)に売るインプレッションIM11がプロットされている。なお、インプレッションIM11の点線部分がDSP(A2及びA3)に売るインプレッションを示し、実線部分がDSPA1に売るインプレッションを示す。また、インプレッションIM11の点線部分と実線部分とが、インプレッションIM11とフロアプライスFP11との交点G11で分かれている。
情報処理装置100は、後述する2つのロジック(以下、適宜、「シンプルロジック」及び「ユーティリティロジック」と呼ぶ。)のうちのどちらか一方に関するロジックを用いて、所定の領域R11に表示する配信対象のDSPを決定する(ステップS106)。
情報処理装置100は、管理サーバ200に問い合わせすることにより、決定したDSPの広告を取得する(ステップS107)。なお、管理サーバ200Aは、例えば、自社広告を管理する自社広告管理サーバであり、管理サーバ200Bは、例えば、他社広告を管理する他社広告管理サーバとする。また、管理サーバ200A及び管理サーバ200Bそれぞれの数は特に限定されず、複数あってもよく、複数ある場合には、順に問い合わせをしてもよいものとする。
情報処理装置100は、決定したDSPの広告を、端末装置10に配信する(ステップS108)。例えば、情報処理装置100は、所定の領域R11に、決定したDSPの広告が表示されるように配信する。そして、端末装置10は、所定の領域R11に、情報処理装置100から配信された広告を配置して表示する。
以下、シンプルロジック及びユーティリティロジックの詳細を説明する前に、実施形態において必要とされるシンプルロジック及びユーティリティロジックの前提条件について、セカンドプライスオークションと関連付けて説明する。
シンプルロジックは、セカンドプライスオークションの正直さ(以下、適宜、「Truthfulness」と呼ぶ。)を維持したまま、SSPの収益を増加させるように設計されている。ここで、Truthfulnessが保たれるオークションでは、広告主がオークションの財(ユーザ)の価値に応じて入札額を正直に申告することにより、広告主自身の利益が最大化されることが知られている。また、広告主が自身の利益を最大化させるためには、広告主にとって価値が高い財であるほど入札額を高める必要があることが知られている。
シンプルロジックでは、セカンドプライスで求めた期待値がフロアプライス未満であれば、ウォーターフォール上段では広告を配信せず、下段での配信を待機するように設計されている。仮に、期待値がフロアプライス未満の場合に上段での広告配信を許した場合、コンテンツ配信者の広告収益が低下することが想定される。また、セカンドプライスをフロアプライスに応じて吊り上げるような操作を行なった場合、広告主が入札額を下げてしまう恐れがあり、オークションのTruthfulnessが破壊される。
一方、ユーティリティロジックは、上段で広告を配信する場合は課金額の吊り上げを許すが、上段で広告を配信する選択肢と下段で広告が配信されることを待機する選択肢における広告主の利得を予測し、広告主の利益が最大化される一方の選択肢をとるロジックとして設計される。また、ユーティリティロジックでは、広告主の利得が入札額と課金額との差分(「入札額-課金額」)で算出できることを仮定して利得の予測を行う。この算出式の解釈は、広告主が財に支払ってよいと考える最大の金額を入札額として申告した場合、その最大の金額よりも安く財が買えるほど広告主の利得は高まるというものである。この仮定の正当性を主張する上で重要とされるのは、広告主が財に支払ってよいと考える最大の金額を入札額として正直に申告することであり、オークションがTruthfulnessであることが必要条件となっていることである。
ユーティリティロジックは、Truthfulnessが担保されるオークションにおいて広告主の利得を予測し、予測に基づいて利得が最大化されるように広告を配信する。また、利得が最大化されるのであれば、広告主があえて入札額をコントロールするモチベーションは生じないため、Truthfulnessは担保されると想定される。
以下、シンプルロジック及びユーティリティロジックの詳細を説明する。
ここで、シンプルロジックの広告配信の詳細を、図1の補足図SF11を用いて具体的に説明する。SSPは各DSPに広告配信を要求し、返却された複数の広告の中から、eCPMランキングなどに基づいて、配信する広告を選択する。補足図SF11に示すように、SSPには優先順位が設けられている。なお、SSPに優先順位が設けられると、SSP内で選択されたDSPに優先順位が設けられることになる。このため、SSPに接続する複数のDSPにも優先順位が設けられている。シンプルロジックでは、SSPの中の広告ランキング(例えば、eCPMランキング)の順位が2位の広告の期待値(eCPM)がフロアプライス以上の場合に、SSPで選択された特定のDSPの広告を配信する。なお、シンプルロジックでは、フロアプライスによる課金額(クリック型課金の場合はCost Per Click)の調整を行わないものとする。ここでいう調整とは、課金額がフロアプライス以上になるような課金額の吊り上げのことを意味する。
図3は、シンプルロジック及びユーティリティロジックの概要を説明するための図である。図3左側は、SSPの中の広告ランキングの順位が2位のDSPの広告の期待値(Bid×CTR)が1位のDSPのフロアプライス(Floor)未満である場合を示す。なお、Bidは、2位のDSPの入札額であり、CTRは、2位のDSPで予測されたCTRである。また、Bid×CTRは、SSPの中の広告ランキングの順位が1位のDSPの広告の期待値である。シンプルロジックの場合、情報処理装置100は、1位のDSPの広告を上段で配信しないと決定する。
図3右側は、SSPの中の広告ランキングの順位が2位のDSPの広告の期待値(Bid×CTR)が1位のDSPのフロアプライス以上である場合を示す。図3左側と同様の説明は適宜省略する。シンプルロジックの場合、情報処理装置100は、1位のDSPの広告を上段で配信すると決定する。このように、シンプルロジックを用いた場合、情報処理装置100は、2位のDSPの入札額に基づいたセカンドプライス方式で、1位のDSPの広告を上段で配信するか否かを決定する。
下記式(1)は、シンプルロジックを用いた場合の、DSPA1のCPCを決定するための算出式を示す。
Figure 0007414861000001
式(1)に示すように、DSPA1のCPCが、DSPA2の期待値に依存するため、DSPA1が入札額を上げる又は下げるモチベーションが働き難いと考えられる。このため、情報処理装置100は、シンプルロジックを用いることで、DSPA1の運用負荷が下がるため、オークションを安定し易くさせることができる。
このように、シンプルロジックでは、DSPA1のCPCがセカンドプライス方式で決定され、フロアプライスに基づく課金額の調整は行われない。
他方、ユーティリティロジックでは、広告主利得が増加すると予測された場合に限り、DSPA1の広告を上段で配信するが、フロアプライスに基づく課金額の調整が行われる。
下記式(2)は、ユーティリティロジックを用いた場合の、DSPA1のCPCを決定するための算出式を示す。
Figure 0007414861000002
式(2)では、収益の期待値がフロアプライス以上になるようにCPCが調整されている。ユーティリティロジックでは、DSPA1の広告を上段で配信するときのみに式(2)に基づいてCPCが決定される。一方、DSPA1の広告を下段で配信するときはCPCの調整はなく、前述の式(1)に基づいてCPCが決定される。
しかしながら、式(2)ではフロアプライスに応じてCPCが吊り上がるため、上段での配信によりDSPA1の広告主利得が低下する恐れがある。そこで、DSPA1を上段と下段で配信する場合の広告主利得をそれぞれ予測し、どちらの配信が広告主利得が高いかを判定することを考える。
情報処理装置100は、ユーティリティロジックを用いた場合、DSPA1の広告を、上段で配信したときのDSPA1の広告主利得と、下段で配信したときのDSPA1の広告主利得とを比較する。そして、情報処理装置100は、上段で配信したときの広告主利得が下段で配信したときの広告主利得よりも高いと判定された場合には、DSPA1の広告を、上段で配信すると決定する。
下記式(3)は、DSPA1の広告を上段で配信したときのDSPA1の広告主利得を予測するための算出式を示す。
Figure 0007414861000003
(式中、A(Floor)は、DSPA1の広告を上段で配信したときのDSPA1の広告主利得を示す。)
下記式(4)は、DSPA1の広告を下段で配信したときのDSPA1の広告主利得を決定するための算出式を示す。
Figure 0007414861000004
(式中、B(β)は、DSPA1の広告を下段で配信するときのDSPA1の期待的な広告主利得を示す。買い付け確率βは、DSP(A2又はA3)のインプレッションの買い付け確率を示す。)
式(3)及び式(4)では、DSPA1の広告主利得が「入札額-課金額」として計算されている。ただし、式(4)では、DSP(A2又はA3)がインプレッションを買い付ける可能性を考慮して、「入札額-課金額」に(1-β)の確率が乗算される。
情報処理装置100は、ユーティリティロジックでは、ウォーターフォール上段と下段の配信におけるDSPA1の広告主利得をそれぞれA(Floor)とB(β)として計算する。A(Floor)がB(β)よりも大きい場合は、上段で広告を配信することで広告主利得を最大化させる。
ユーティリティロジックでは、上段での配信はCPCは高いが配信が確実となり、下段での配信はCPCは低いが配信が確率的となる。
〔2.情報処理システムの構成〕
図4に示す情報処理システム1について説明する。図4に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100と、管理サーバ200とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100と、管理サーバ200とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図4は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。なお、図4に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100や、複数台の管理サーバ200が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図1に示す例においては、端末装置10がデスクトップPCである場合を示す。
情報処理装置100は、コンテンツ配信者と所定の関係性を有する第1DSPの広告を優先的に配信するために用いられる。情報処理装置100は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報処理装置であり、管理サーバ200等からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
管理サーバ200は、広告の提供、ならびに、ユーザのアクセス要求に応じたプロダクトの提供のために用いられる。管理サーバ200は、例えば、PC、WS等の情報処理装置であり、情報処理装置100等からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
〔3.端末装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図5は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。図1に示す例では、ユーザU11からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から取得した広告を表示する。
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から取得した広告を表示するアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図5に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
(受信部141)
受信部141は、各種情報を受信する。受信部141は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、広告を受信する。
(送信部142)
送信部142は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部142は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部142は、スクリプトに従って、広告配信要求を送信する。
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図6に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、管理サーバ200等との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図6に示すように、記憶部120は、プロダクト情報記憶部121と、広告情報記憶部122とを有する。
プロダクト情報記憶部121は、コンテンツ配信者が提供するプロダクトに関するプロダクト情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係るプロダクト情報記憶部121の一例を示す。図7に示すように、プロダクト情報記憶部121は、「プロダクトID」、「コンテンツ配信者ID」、「プロダクト情報」、「優先順位」といった項目を有する。
「プロダクトID」は、プロダクトを識別するための識別情報を示す。「コンテンツ配信者ID」は、コンテンツ配信者を識別するための識別情報を示す。「プロダクト情報」は、プロダクトに関するプロダクト情報を示す。図7に示す例では、「プロダクト情報」に「プロダクト情報#11」や「プロダクト情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、HTMLで記載された情報等が格納される。「優先順位」は、広告配信をリクエストするDSPの優先順位を示す。
すなわち、図7では、プロダクトID「P11」によって識別されるコンテンツ配信者が「P1」であり、プロダクト情報が「プロダクト情報#11」であり、優先順位が「A1、A2、A3、・・・」である例を示す。
広告情報記憶部122は、DSPが提供する広告情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係る広告情報記憶部122の一例を示す。図8に示すように、広告情報記憶部122は、「広告ID」、「DSPID」、「広告情報」といった項目を有する。
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「DSPID」は、DSPを識別するための識別情報を示す。「広告情報」は、広告情報を示す。図8に示す例では、「広告情報」に「広告情報#11」や「広告情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、HTMLで記載された情報等が格納される。
すなわち、図8では、広告ID「H11」によって識別されるDSPが「A1」であり、広告情報が「プロダクト情報#11」である例を示す。
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部130は、取得部131と、特定部132と、選択部133と、決定部134と、算出部135と、配信部136とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、管理サーバ200等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、プロダクト情報記憶部121や広告情報記憶部122から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。取得部131は、プロダクト情報記憶部121や広告情報記憶部122に各種情報を格納する。
取得部131は、広告配信要求を取得する。また、取得部131は、広告を取得する。また、取得部131は、広告配信要求を行ったユーザのユーザ情報を取得する。
(特定部132)
特定部132は、コンテンツ配信者と所定の関係性を有する第1DSPを特定する。例えば、特定部132は、広告配信をリクエストする所定の順の優先順位が1位である第1DSPを特定する。言い換えると、特定部132は、上段で広告配信をリクエストする第1DSPを特定する。
特定部132は、第1DSPよりも所定の順の優先順位が低い第2DSPを特定する。なお、特定部132は、第2DSPが複数の場合には、複数の第2DSPを特定してもよい。例えば、特定部132は、広告配信をリクエストする所定の順の優先順位が2位である第2DSPを特定する。
(選択部133)
選択部133は、特定部132により特定されたDSPを、所定の順に選択する。後述する決定部134は、選択部133により選択されたDSPの広告を配信対象とするか否かの決定を、DSPが決定するまで所定の順に行う。
(決定部134)
決定部134は、所定の条件を満たすDSPを決定する。例えば、決定部134は、上段で配信したときの広告主利得が高い第1DSPを決定する。
決定部134は、シンプルロジックの場合、第1DSPのフロアプライスとランキング順位が2位のDSPの期待値との比較に基づいて、第1DSPの広告を上段で配信するか否かを決定する。
決定部134は、ユーティリティロジックの場合、第1DSPの広告を上段で配信したときの広告主利得と、第1DSPの広告を下段で配信したときの広告主利得との比較に基づいて、第1DSPの広告を上段で配信するか否かを決定する。
決定部134は、シンプルロジックの場合、同一のDSP内でのセカンドプライスに基づいてCPCを決定する。
決定部134は、ユーティリティロジックの場合、同一のDSP内でのセカンドプライス又は第1DSPのフロアプライスに基づいてCPCを決定する。
(算出部135)
算出部135は、第1DSPのフロアプライスを算出する。また、算出部135は、第2DSPの期待値を算出する。なお、例えば、算出部135により算出されたフロアプライスが決定部134の処理に用いられる。
算出部135は、広告主利得を算出する。例えば、算出部135は、第1DSPの広告を上段で配信したときの広告主利得を算出する。また、例えば、算出部135は、第1DSPの広告を下段で配信したときの広告主利得を算出する。
(配信部136)
配信部136は、決定部134による決定結果に基づいて広告を配信する。
配信部136は、決定部134にて第1DSPの広告を配信すると決定された場合には、第1DSPの広告を配信する。
配信部136は、決定部134にて第1DSPの広告を配信しないと決定した場合に限り、優先順位が低い第2DSP以下に広告返却のリクエストを送る。
〔5.管理サーバの構成〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る管理サーバ200の構成について説明する。図9は、実施形態に係る管理サーバ200の構成例を示す図である。図9に示すように、管理サーバ200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、管理サーバ200は、管理サーバ200の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。なお、記憶部220は、記憶部120と同様の情報を記憶するため、説明を省略する。
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、管理サーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図9に示すように、制御部230は、取得部231と、提供部232と、受付部233と、配信部234とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部231)
取得部231は、情報処理装置100から提供されたDSPに関する情報を取得する。
(提供部232)
提供部232は、取得したDSPに関する情報に基づいて、対応するDSPの広告を提供する。
(受付部233)
受付部233は、プロダクトへのアクセス要求を受け付ける。
(配信部234)
配信部234は、プロダクトを配信する。
〔6.情報処理のフロー〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、情報処理装置100は、DSPA1のフロアプライスと買い付け確率βとを取得する(ステップS201)。そして、情報処理装置100は、DSPA1のフロアプライスと買い付け確率βとを入力情報として、DSPA1の広告を上段で配信したときの広告主利得(A(Floor))と、DSPA1の広告を上段で配信したときの広告主利得(B(β))とを算出する(ステップS202)。
情報処理装置100は、広告主利得(A(Floor))が広告主利得(B(β))よりも大きいか否かを判定する(ステップS203)。情報処理装置100は、広告主利得(A(Floor))が広告主利得(B(β))よりも大きいと判定した場合(ステップS203;YES)、CPCをDSPA1のフロアプライス及びDSPA2の期待値のうちどちらか大きい値に基づいて決定する(ステップS204)。そして、情報処理装置100は、DSPA1の広告を配信する(ステップS205)。
情報処理装置100は、広告主利得(A(Floor))が広告主利得(B(β))よりも大きくないと判定した場合(ステップS203;NO)、他のDSP(例えば、DSP(A2及びA3))に広告配信のリクエストを送信する(ステップS206)。
情報処理装置100は、広告配信のリクエストに対して、他のDSPが買い付けたか否かを判定する(ステップS207)。情報処理装置100は、広告配信のリクエストに対して、他のDSPが買い付けたと判定した場合(ステップS207;YES)、買い付けた他のDSPの広告を配信する(ステップS208)。
情報処理装置100は、広告配信のリクエストに対して、他のDSPが買い付けないと判定した場合(ステップS207;NO)、DSPA1の広告を配信する(ステップS209)。
〔7.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。
(送客効果に基づく決定)
上記実施形態では、コンテンツ配信者が特定のプロダクトの配信を優先させつつ、媒体の収益を最大化させる場合を示した。しかしながら、コンテンツ配信者に有利な条件で独占的に特定のプロダクトの配信を優先した場合、市場の価格競争が阻害される危険性がある。情報処理装置100は、コンテンツ配信者との関係性が強い特定のプロダクトの優先順位を下げることで、市場の価格競争を考慮して媒体の収益を最大化することができる。例えば、コンテンツ配信者が何らかのコマースサービスを有しており、媒体から自社のコマースサービスへユーザを誘導させるようなプロダクトの優先順位を下げるなどが考えられる。以下、情報処理装置100において、配信の優先度を下げたプロダクトをコマースサービスとした拡張例を示す。
情報処理装置100において、例えば、コマースサービスに送客を行うレコメンドエンジンM1が追加されたとする。レコメンドエンジンM1は、例えば、コンテンツ配信者が有する自社サービスにユーザを送客するものである。これまでの実施形態では、配信の優先順位が低いプロダクトをDSPA2又はA3と表記したが、ここでは簡単のためDSPA2又はA3をまとめてM1と表記する。
図11は、レコメンドエンジンM1が追加された場合の所定の順(配信のシーケンス)の一例を示す。図11では、DSPA1(上段)、レコメンドエンジンM1、及びDSPA1(下段)で処理が行われる場合を示す。この場合、情報処理装置100は、レコメンドエンジンM1の送客効果を加味して、DSPA1(上段)のフロアプライスを決定してもよい。
情報処理装置100は、DSPA1のフロアプライスの計算を必要とするが、広告のインプレッションあたりの送客効果をフロアプライスとしてもよい。ここでいう送客とは、例えば、媒体にコマースサービスに関連する広告を配信することでユーザをサービスに誘導する行為を示す。送客効果の定量化としては、例えば、送客によって増加する流通総額(GMV:Gross Merchandise Volume)を用いてもよい。また、送客によって生じたGMVにテイクレート(受託販売手数料)を乗算することで収益に換算し、送客起因で増加する収益を送客効果と見なしてもよい。
図12は、DSPA1のフロアプライスとインプレッションとの関係性を説明するための図である。横軸がeCPM、縦軸がインプレッションを示す。図12では、eCPMを説明変数として、インプレッションIM12がプロットされている。なお、インプレッションIM11の点線部分がレコメンドエンジンM1に売るインプレッションを示し、実線部分がDSPA1に売るインプレッションを示す。また、インプレッションIM12の点線部分と実線部分とが、インプレッションIM12とフロアプライスFP12との交点G12で分かれている。
以下、レコメンドエンジンM1に関する送客効果の定量化方法を示す。送客効果の定量化では、ランダム化比較試験を前提としたA/Bテストを用いて、2群のGMV差から送客効果(送客とGMVの因果関係を示す効果)を推定してもよい。例えば、あるユーザ集合を2群に分割し(以下、分割された集合をバケットと称する)、レコメンドエンジンM1により送客を行うバケットとそうでないバケット(レコメンドエンジンM1での広告配信がないバケット)を作成する。そして、2バケット間のGMVの差を送客効果の推定値とする。
情報処理装置100は、レコメンドエンジンM1の広告のインプレッション数を用いて、1インプレッションあたりの送客効果を推定し、DSPA1のフロアプライスを決定してもよい。送客効果については、前述の通りレコメンドエンジンM1が存在する場合と存在しない場合との2バケット間のGMV差から推定してもよい。
下記式(5)は、GMV差から推定される送客効果の推定値に基づいて、DSPA1のフロアプライスを決定するための算出式を示す。
Figure 0007414861000005
(式中、FloorPrice(M1;α)は、DSPA1のフロアプライスを示す。αは、テイクレートを示す。GMV|{M1、M1あり}-GMV|{M1、M1なし}は、バケット間のGMV差(因果効果の推定値)を示す。)
しかしながら、2バケット間のGMV差による送客効果の推定では、一般に実施の難易度が高いA/Bテストを用いる必要があり実用性に課題が残る。そのため、より単純な方法での送客効果の定量化が望まれる。単純化された方法として、レコメンドエンジンM1が配信する広告をクリックしたユーザ集合の平均GMVと広告をクリックしなかったユーザ集合の平均GMVの差を送客効果の推定値とするなどが考えられる。このようにして、広告のクリックの有無でユーザを条件づけて送客効果を推定してもよい。
下記式(6)は、クリックの有無から推定される送客効果の推定値に基づいて、DSPA1のフロアプライスを決定するための算出式を示す。
Figure 0007414861000006
(式中、c=1は、クリックありを示す。c=0は、クリックなしを示す。GMVの期待値は、ユーザ平均、あるいは、ユーザのインプレッション平均で近似的に計算される。)
このように、式(6)を利用した送客効果の推定では、複数のバケットを用意する必要がなく、算出処理の負荷を軽減することができる。
ただし、クリックし易いユーザはコンバージョン(CV)もし易い傾向にあるとして、フロアプライスが過大評価されて、DSPA1のフロアプライスを適切に決定することができない場合が考えられる。この場合、情報処理装置100は、後述するユーザ属性を細かく分離することで、これを是正することができる。
以上により、情報処理装置100は、レコメンドエンジンM1に関する送客効果に基づいてDSPA1のフロアプライスを計算することにより、DSPA1の広告を配信するか、あるいは、レコメンドエンジンM1の広告を配信するかを決定することができる。また、フロアプライスに正の値をとる係数を乗算することにより、DSPA1の配信の優先度を制御できる。
なお、DSPA1のフロアプライスの計算において、その計算頻度、ならびに、フロアプライスの計算式に用いるインプレッション数やGMVの集計期間は任意としてもよい。例えば、過去数日分のインプレッション数とGMVからフロアプライスを集計し、その結果を数時間にわたって使用し続けてもよい。あるいは、それらをコンテンツ配信者の収益が最大化されるように最適化してもよい。
(ユーザ属性に基づく決定)
上記実施形態において、情報処理装置100は、ユーザ属性を加味して、DSPA1のフロアプライスを決定してもよい。この場合、情報処理装置100は、1つの配信枠に対して1つのフロアプライスを決定するのではなく、1つの配信枠に対して、ユーザ属性に基づく複数のフロアプライスを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、所定の配信枠に対して、男性と女性との両方で、フロアプライスを決定してもよい。
情報処理装置100は、例えば、トップページなのか、それとも、ニュース等のコンテンツページなのか等の配信枠の属性と、ユーザ属性とに基づいて、フロアプライスを決定してもよい。具体的には、情報処理装置100は、配信枠のタグの単位を用いて、タグの単位×ユーザ属性に基づいてインプレッションを算出することにより、フロアプライスを決定してもよい。これにより、情報処理装置100は、ユーザ属性に基づいて広告を配信するか否かを適切に決定することができる。
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、選択部133と、決定部134とを有する。選択部133は、複数の広告配信者を所定の順に選択する。決定部134は、選択部133によって選択された広告配信者の期待値が、次回選択時よりも高い場合には、広告配信者の広告を配信対象として決定する。
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1広告配信者の広告を優先的に配信することができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、例えばフロアプライスを設けることにより、インプレッション単価の低下を抑制することができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、例えば特定の広告配信者を第1広告配信者として特定することにより、可能な限り所定のプロダクトを優先配信することができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、優先配信されたプロダクトの広告主利得を増加させることができる。
〔9.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100、及び管理サーバ200は、例えば、図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、端末装置10、情報処理装置100、及び管理サーバ200の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100、及び管理サーバ200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14、130および230の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔10.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 プロダクト情報記憶部
122 広告情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 特定部
133 選択部
134 決定部
135 算出部
136 配信部
200 管理サーバ
210 通信部
220 記憶部
230 制御部
231 取得部
232 提供部
233 受付部
234 配信部
N ネットワーク

Claims (11)

  1. 複数の広告配信者を所定の順に選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された第1広告配信者の期待値が、前記選択部によって次に選択される第2広告配信者の期待値よりも高い場合には、当該第1広告配信者の広告を配信対象として決定する決定部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記決定部は、
    前記第2広告配信者の期待値が前記第1広告配信者のフロアプライス未満である場合には、当該第1広告配信者の期待値が当該第1広告配信者のフロアプライスに一致するように、当該第1広告配信者のCPC(Click Per Cost)を決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記決定部は、
    第1広告配信者の広告を上段で配信する場合の第1広告主利得が、当該第1広告配信者の広告を下段で配信する場合の第2広告主利得よりも高い場合には、前記配信対象として決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1広告主利得を、前記第1広告配信者の入札額と、前記第2広告配信者の期待値及び前記フロアプライスのうちどちらか一方との差に基づいて算出する算出部、
    を更に有することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記算出部は、
    前記第2広告主利得を、前記入札額と、前記第2広告配信者の期待値との差に基づいて算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記算出部は、
    前記第2広告主利得を、前記第2広告配信者の買い付け確率に基づいて算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記期待値は、eCPM(effective Cost Per Mile)に基づく期待収益である
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記選択部は、
    複数の広告配信者の中から前記第1広告配信者を選択する
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記選択部は、
    コンテンツ配信者と同じ事業者である前記第1広告配信者を選択する
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. コンピュータが実行する情報処理方法であって、
    複数の広告配信者を所定の順に選択する選択工程と、
    前記選択工程によって選択された第1広告配信者の期待値が、前記選択工程によって次に選択される第2広告配信者の期待値よりも高い場合には、当該第1広告配信者の広告を配信対象として決定する決定工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  11. 複数の広告配信者を所定の順に選択する選択手順と、
    前記選択手順によって選択された第1広告配信者の期待値が、前記選択手順によって次に選択される第2広告配信者の期待値よりも高い場合には、当該第1広告配信者の広告を配信対象として決定する決定手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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