JP7414601B2 - 電力管理装置および電力管理方法 - Google Patents
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Description
デマンドレスポンスに関して、以下のものが知られている。デマンドを受付けると設備機器の消費電力を調整してデマンドレスポンス制御を実行するデマンドレスポンス部を備えた制御装置である。制御装置は、前記デマンドに関係なく設備機器の消費電力を増減させる非デマンドレスポンス制御を実行する消費電力変動部と、前記非デマンドレスポンス制御の有効または無効を設定する設定部とを備える(例えば、特許文献1参照)。デマンドレスポンス制御の実行中に、デマンドとは関係のない制御を行うと、デマンドで規定される目標電力を実現できない場合があるので、前述の制御装置はインセンティブの減少を避けるべく非デマンドレスポンス制御を無効に設定できるようにしている。一方、デマンドを受付けていない場合やデマンドに対応しない場合、ユーザーが所望する条件や省エネを考慮した非デマンドレスポンス制御を有効にできるようにしている。
しかし、例えば電力制御システムである家庭の生活パターンや事業所の就業パターンが変わったり、発電電力を予測しづらい時期になったりした場合、予測が外れる可能性が高くなる。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、デマンドに対応可能か否かの判定に際して、デマンドレスポンス不履行によるペナルティーの発生を抑制する手法を提供する。
(実施の形態1)
≪電力制御システムの構成≫
まず、この実施形態に係る電力制御システムの構成例を述べる。
図1は、この発明の一実施形態に係る電力制御システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、この実施例に係る電力制御システム11は、太陽光発電装置13、蓄電池15、家電機器17-1~17-n、パワーコンディショナ19および制御装置21を備え、外部の電力系統23と接続される。パワーコンディショナ19は、Power Conditioning Systemの頭文字をとってPCSとも呼ばれる。制御装置21は、ネットワーク98を介して外部のHEMSサーバ97と通信可能である。また、HEMSサーバ97は、ネットワーク98を介して外部のアグリゲーションサーバ99と通信可能である。
太陽光発電装置13は、太陽電池モジュールを含み、その太陽電池モジュールが生成した直流電力をパワーコンディショナ19へ供給する。パワーコンディショナ19のDC/DCコンバータ19aは、太陽光発電装置13から供給される直流電力を、所定の電圧に変換する。DC/DCコンバータ19aは、太陽光発電装置13からの一方向動作であり、逆方向への電力の流れを阻止する。
双方向インバータ19cの交流側における所定電圧の一例は略100Vであり、所定周波数の例は50Hzあるいは60Hzであるが、これに限るものでない。電力系統23の電圧および周波数と整合するものであればよい。
なお、制御装置21とパワーコンディショナ19が一体のものであってもよい。
制御装置21は、ハードウェア資源としてCPUを中心に、メモリ、入出力回路、通信インターフェース回路、タイマー回路を含んで構成される。
また、機能的側面から制御装置21は、通信部21a、記憶部21b、予測発電量取得部21c、予測消費量取得部21d、予測余剰電力量取得部21eを備える。さらに、蓄電スケジュール生成部21f、ベースライン生成部21g、予測誤差取得部21h、デマンド処理部21jおよび電力制御部21kを備える。
さらに、図1に図示しないスマートメータやCTセンサを用いて前記所定期間毎の電力系統からの送受電電力Psを取得する。
以上のように、制御装置21は、太陽光発電装置13の発電電力PPV、蓄電池15の充放電電力Pbat、電力系統23との送受電電力PSおよび負荷電力PL1~PLnを逐次取得する。
取得されたそれらの情報に基づいて、太陽光発電装置13の発電電力PPVから家電機器17-1~17-nの消費電力PL1~PLnの総和を差し引いた余剰電力を逐次算出する。そして、時間の経過に伴う蓄電池15の蓄電量(残容量)を取得する。
さらに制御装置21は、通信部21aを介して通信可能なユーザーの情報端末31に電力制御システム11の状態を通知してユーザーに知らせてもよい。また、ユーザーによる電力制御システム11の制御に係る設定を情報端末31で受付けてもよい。ここで、情報端末31の一例は、ユーザーが所有するスマートフォン、タブレット端末等、携帯型の端末あるいは据置型や可搬型のパーソナルコンピュータ等である。他の一例は、家庭内に設置されるモニタ(専用か否かを問わず)である。
以下、図1に示す制御装置21の各要素について述べる。
予測発電量取得部21cは、ネットワーク98を経由して気象情報を取得する。また、発電・消費履歴101から太陽光発電装置13の過去の発電量の実績値を取得する。取得した気象情報および発電履歴に基づいて、予測発電量取得部21cは、太陽光発電装置13によるデマンドの対象日(以下、当日という)の発電量を事前に予測し、前記所定期間毎の予測発電量の時系列データを生成する。
生成された時系列データは、後述する予測余剰電力量取得部21eで使用されると共に、発電・消費履歴101に予測の履歴として格納されて予測誤差取得部21hに使用される。
〔予測消費量取得部21d〕
予測消費量取得部21dは、予測発電量取得部21cと同様に気象情報を取得し、発電・消費履歴101から各家電機器17-1~17-nの過去の消費電力の実績値を取得する。そして、当日の消費電力量を事前に予測し、前記所定期間毎の予測消費電力量の時系列データを生成する。
生成された時系列データは、後述する予測余剰電力量取得部21eで使用されると共に、発電・消費履歴101に予測の履歴として格納されて予測誤差取得部21hに使用される。
予測余剰電力量取得部21eは、生成された予測発電電力の時系列データと生成された予測消費電力量の時系列データとの差分として、時系列の予測余剰電力量を取得する。取得された予測余剰電力量量>0である時間帯があるか否かを判定し、ベースライン生成部21gおよび蓄電スケジュール生成部21fへ時系列データを含む余剰電力量の予測結果を送る。
予測余剰電力量取得部21eから余剰電力量の予測結果が提供されると、蓄電スケジュール生成部は、予測結果に応じて蓄電池15の当日の蓄電スケジュールを事前に生成する。
余剰電力量がないと予測される場合、蓄電スケジュール生成部21fは、当日前の電気料金が割安な深夜電力時間帯に買電して蓄電池15を満容量に充電しておく。当日の電気料金が割高な時間帯に太陽光発電装置13の発電で消費電力を賄えない時間帯は、蓄電池15に蓄えた電力を家電機器17-1~17-nに供給する。蓄電池15の残容量がゼロになれば、電力系統23から買電を行って家電機器17-1~17-nに供給する。このようにして、太陽光発電装置13の発電が消費電力よりも少ない時間帯は深夜電力時間帯に蓄電した電力を充当して割高な買電をできるだけ抑制する。
余剰電力を売電するモードに対応する蓄電スケジュールは、以下のように蓄電池15の充放電を行う。
当日、太陽光発電装置13の発電が消費電力を上回ると予測される時間帯は、余剰の電力を蓄電池15に蓄える。電気料金が割高な時間帯に太陽光発電装置13の発電で消費電力を賄えない場合は、蓄電池15に蓄えた電力を家電機器17-1~17-nに供給する。ただし、蓄電池15の残容量が当日中にゼロになれば、買電を行って家電機器17-1~17-nに供給する。このようにして、太陽光発電装置13の発電が消費電力よりも多い時間帯に蓄電した電力を、逆に太陽光発電装置13の発電が消費電力よりも少ない時間帯の消費電力に充当して割高な買電を抑制する。
ベースライン生成部21gは、余剰電力について設定されているモードを参照する。そのモードは、あらかじめ定められ、ユーザーが設定変更可能なものである。また、デマンドを受領した場合に、デマンドに対応するために設定と異なるモードで蓄電池15の充放電を行うことが可能である。余剰電力を売電するモードと蓄電するモードの何れかかが設定されている。
そして、ベースライン生成部21gは、予測発電量の時系列データ、予測消費電力量の時系列データ、余剰電力について設定されているモードに応じた蓄電スケジュールの時系列データに基づいて、電力系統23との間で当日に予測される送受電電力量の時系列データをベースラインとして事前に生成する。
上述のように、予測発電電力量の時系列データは予測発電量取得部21cによって、予測消費電力量の時系列データは予測消費量取得部21dによって生成される。また、蓄電スケジュールは蓄電スケジュール生成部21fによって生成される。
図2において、時刻t1は深夜から早朝にかけての深夜電力時間帯に相当する。蓄電池15の満容量を目指して充電中であり、予測消費電力量および蓄電池15の充電を電力系統23からの買電によって賄う。
時刻t2は、予測消費電力量が最初のピークを迎える朝の時間帯に相当する。予測消費電力量の一部は太陽光発電装置13の発電で賄えるが、この時点における予測発電量は予測消費電力量よりも小さい。不足分は蓄電池15からの放電で賄う。
時刻t4は、太陽光発電装置13の発電が停止し、予測消費電力量がピークを迎える夜の時間帯に相当する。蓄電池15に残容量があるうちは予測消費電力量を蓄電池15からの放電で賄う。
時刻t5は、蓄電池15の残容量がなくなった後の状態に相当する。蓄電池15の残容量がなくなったら、電力系統23からの買電によって予測消費電力量を賄う。
時刻t6は、時刻t1と同様の深夜時間帯に相当する。深夜時間帯は、予測消費電力量に加えて蓄電池15の充電を電力系統23からの買電によって賄う。
以上のように、予測発電電力、予測消費電力および蓄電スケジュールが得られると、電力系統23との送受電電力量が予測できる。図2で、グレーの背景で示す部分(時刻t1、t2、t5、t6の時点を含む)が電力系統23からの買電による受電電力量であり、ドットの背景で示す部分(時刻t3の時点を含む)が電力系統23への売電による送電電力量である。
予測誤差取得部21hは、発電・消費履歴101を参照して、発電・消費履歴101に格納された過去の予測値とその予測値に対する実績値に基づいて送受電電力量の予測誤差を提供する。
デマンド処理部21jは、外部から電力系統23との送受電電力に係るデマンドに係る申告、受領したデマンドに対応した電力制御システム11の制御(デマンドレスポンス制御)およびデマンドレスポンスに係る実績の報告を処理する。
デマンド処理部21jがデマンドに対応可能か否かの判定については後述する。
電力制御部21kは、蓄電スケジュール生成部21fが生成した蓄電スケジュールを用いて、パワーコンディショナ19を制御する。即ち、蓄電池15の充放電および電力系統23との買電、売電を制御する。
その制御に際して、制御装置21が逐次取得する太陽光発電装置13の発電電力PPV、蓄電池15の充放電電力Pbat、蓄電池15の蓄電量(残容量)、家電機器17-1~17-nの消費電力PL1~PLnの情報を用いる。さらに、電力系統からの送受電電力Psの情報を用いる。
また、パワーコンディショナ19の動作制御に加えて、電力制御部21kが家電機器17-1~17-nの動作を制御してもよい。
しかし、デマンド処理部21jがそのデマンドに対応可能であると判断し、ベースラインの事前申告後にデマンドを受領した場合は、事前申告したベースラインに係る蓄電スケジュールと異なるモードの蓄電スケジュールに従って蓄電池15の充放電を行うなどする。
例えば、当日の電力需要を抑制するデマンドを受領した場合を例に挙げる。デマンド処理部21jは、余剰電力を蓄電するモードが現在設定されている場合、余剰電力を売電するモードに切り替えた場合に当日の電力需要が抑制できるか否かを判断する。即ち、当日前の深夜時間に蓄電池15を満充電にすることで当日の電力需要を抑制できるか否かを判断する。ただし、この実施形態では、後述するように予測誤差を考慮したうえでそのデマンドに対応可能か否かを判断する。
デマンドへの対応だけでなく、予測が外れたことによって、予測値と実際の電力需給との乖離が起こりえる。その場合は、予測値との乖離を調整するように、蓄電池15の充放電および電力系統23との買電、売電を調整する。さらに、調整のために家電機器17-1~17-nの動作を制御してもよい。
この実施形態におけるデマンドの受領と応答について述べる。
図3は、この実施形態においてデマンドに係る送受を行うものとその手順を示す説明図である。
図3で、左右は時間の経過に対応しており、左から右へ行くにしたがって時間が経過する。上下はデマンドを送受するものとその階層を示している。最も上位のアグリゲーションコーディネータ96は、デマンドの発信元である発電事業者や系統運用者等が運用するサーバ等を示している。下位のアグリゲーションサーバ99は、電力系統23の電力需給の調整を行う事業者(リソースアグリゲータまたはアグリゲータと呼ばれる)が運用するサーバである。一つのアグリゲーションコーディネータ96は、複数のアグリゲーションサーバとデマンドに係る通信を行い、その一つがアグリゲーションサーバ99とする。逆に、一つのアグリゲーションサーバ99が複数のアグリゲーションコーディネータ96とデマンドに係る通信を行う態様も考えられるが、この実施形態ではアグリゲーションコーディネータ96は一つとする。
HEMSサーバ97の下位に図1に示す電力制御システム11が位置する。一つのHEMSサーバ97は、複数の電力制御システムとデマンドに係る通信を行い、その一つが電力制御システム11とする。
アグリゲーションコーディネータ96からデマンドを受信したアグリゲーションサーバ99は、各HEMSサーバに調整量を割り当て、デマンドを送る。
アグリゲーションサーバ99からデマンドを受信したHEMSサーバ97は、各電力制御システムに調整量を割り当て、デマンドを送る。
当日の終了から第3期間後(一例では翌日0時)、デマンド処理部21jは当日の調整の実績値をHEMSサーバ97に報告する。
この実施形態においてデマンド処理部21jは、予測したベースラインに対する調整可能量を申告する際に、調整可能な電力の有無を調べるだけでなく、過去の予測値と実績値との誤差である予測誤差の大きさを参照して調整可能か否かおよび調整可能な場合の調整量を決定する。
図4は、この実施形態において、デマンド処理部がデマンドに対応可能か否かを判断するにあたり予測誤差を考慮する例を示す説明図である。図4を参照しながら、予測誤差取得部21hおよびデマンド処理部21jが実行する処理について述べる。
図4に示す例では、その期間を過去1週間としている。図4のグラフは、ある月における第1日から第28日までにおける送受電電力量の日毎の予測誤差の大きさを示している。送受電電力量の予測誤差は、発電・消費履歴101に格納された過去の予測値とその予測値に対する実績値に基づいて算出する。予測誤差は、前記所定期間(例えば30分)毎に予測誤差が得られるが便宜上、図4のグラフは日毎の予測誤差を示している。日毎の予測誤差は、例えば、前記所定期間毎の予測誤差の絶対値の平均に相当するものである。
デマンド処理部21jは、過去1週間の予測誤差の平均を予め定められた閾値と比較し、予測誤差の平均が閾値を超えていれば、デマンドに対応可能でないと判定する。即ち、調整可能量がゼロであると判定する。近頃は予測誤差が大きいので、予測が外れデマンド不履行によるペナルティーを受けるリスクが高いとする判断である。
また、予測誤差の判定に用いる閾値(図4に示す例では50%の閾値)のユーザーによる設定または調節を情報端末31で受付けてもよい。
さらに、予測誤差の判定に用いる期間(図4に示す例では1週間の判定期間)のユーザーによる設定または調節を情報端末31で受付けてもよい。
実施の形態1において図4に示す例では、予測誤差の判定に用いる閾値は予め定められた値(50%)であるとしている。また、その閾値をユーザーが設定または調節できるようにしてもよいと述べた。
それに対してこの実施の形態では、デマンド処理部21jが、過去にインセンティブまたはペナルティーを受けたケースに係る予測誤差を参照して閾値を設定または調節する。
デマンド処理部21jは、デマンド対応可能か否かの判定に用いた予測誤差を記憶部21bに格納しておく。そうして、デマンドレスポンスに対してインセンティブまたはペナルティーが与えられたら、記憶部21bに格納されている予測誤差にそれを紐付けて格納しておくようにする。
そして、インセンティブまたはペナルティーと紐付けられて記憶部21bに格納された予測誤差を用いて、閾値を更新する。
そうすることで、過去にインセンティブまたはペナルティーを受けた際の予測誤差に基づいて、より適切な閾値を用いた判定が可能になる。即ち、より確実にペナルティーを回避できると期待される予測誤差、より確実にインセンティブが得られると期待される予測誤差に基づいて好適な閾値を決定できる。
実施の形態1では、電力制御システム11の制御装置21が、デマンドに対応可能か否かを判定する態様を述べた。しかし、図1に示すように制御装置21とHEMSサーバ97は、ネットワーク98を介して通信可能である。従って、図1に示す制御装置21のうち、ハードウェア資源に係る処理を除く要素の少なくとも一部がHEMSサーバ97にあってもよい。即ち、発電・消費履歴101、予測発電量取得部21c、予測消費量取得部21d、予測余剰電力量取得部21e、蓄電スケジュール生成部21f、ベースライン生成部21g、予測誤差取得部21h、デマンド処理部21jの少なくとも一部である。
従って、電力管理装置が、図1に示す制御装置21(の一部)に対応する態様もあるが、HEMSサーバ97(の一部)に対応する態様もあり得る。さらに、両者のそれぞれ(の一部)に対応する態様もあり得る。
(i)この発明による電力管理装置は、電力負荷、再生可能エネルギーによる発電装置および前記発電装置および外部の電力系統からの電力を蓄える蓄電装置を含む電力制御システムを制御して前記電力系統との間の送受電電力を管理する装置であって、将来の送受電電力の調整に係るデマンドを外部から受領する通信部と、前記送受電電力の予測値であるベースラインを前記電力制御システムに係る電力消費および発電の履歴に基づいて生成するベースライン生成部と、前記電力消費および前記発電の過去における予測値と実績値との差である予測誤差を取得する予測誤差取得部と、前記ベースラインから調整可能な電力の予測値と過去の予測誤差の大きさとに基づいて前記デマンドに対応可能か否かの判定を行うデマンド処理部と、を備えることを特徴とする。
また、蓄電装置は、電気を蓄え、蓄えられた電気を出力するものである。その具体的な態様は、例えば、リチウムイオン電池等の蓄電池である。前述の実施形態における蓄電池は、この発明の蓄電装置に相当する。
さらにまた、デマンドは、発電事業者や系統運用者からの電力需要削減等の要請に関するものである。
ベースラインから調整可能な電力は、電力消費および発電の履歴に基づいて予測される送受電電力の予測値(ベースライン)に対し、少なくとも蓄電装置の制御を変更することによって増減可能と見込める電力である。
(ii)前記デマンド処理部は、前記デマンドに対応可能か否かを前記デマンドの発信元へ送ってもよい。
このようにすれば、判定結果に基づいて、デマンドレスポンス制御を行うか否かをデマンドの発信元に知らせることができる。
このようにすれば、デマンドレスポンスに参加するか否かの判定結果をユーザーに認識させることができる。
このようにすれば、過去にインセンティブまたはペナルティーを受けたケースに係る予測誤差を参照して判定に係る予測誤差の大小を判断し、前記デマンドに対応可能か否かの判定を行うことができる。
このようにすれば、デマンドに対応可能か否かの判定に係る閾値をユーザーが設定または調節できる。
このようにすれば、デマンドに対応可能か否かの判定に用いる予測誤差の対象期間をユーザーが設定または調節できる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
,17-n:家電機器、 19:パワーコンディショナ、 19a、19b:DC/DCコンバータ、 19c:双方向インバータ、 21:制御装置、 21a:通信部、 21b:記憶部、 21c:予測発電量取得部、 21d:予測消費量取得部、 21e:予測余剰電力量取得部、 21f:蓄電スケジュール生成部、 21g:ベースライン生成部、 21h:予測誤差取得部、 21j:デマンド処理部、 21k:電力制御部、 23:電力系統、 31:情報端末、 96:アグリゲーションコーディネータ、 97:HEMSサーバ、 98:ネットワーク、 99:アグリゲーションサーバ、 101:発電・消費履歴
Claims (10)
- 電力負荷、再生可能エネルギーによる発電装置および前記発電装置および外部の電力系統からの電力を蓄える蓄電装置を含む電力制御システムを制御して前記電力系統との間の送受電電力を管理する装置であって、
将来の送受電電力の調整に係るデマンドを外部から受領する通信部と、
前記送受電電力の予測値であるベースラインを前記電力制御システムに係る電力消費および発電の履歴に基づいて生成するベースライン生成部と、
前記電力消費および前記発電の過去における予測値と実績値との差である予測誤差を取得する予測誤差取得部と、
取得された予測誤差の大きさが予め定められた基準を超える場合は前記デマンドに対応可能でないと判定するデマンド処理部と、を備える電力管理装置。 - 前記デマンド処理部は、前記デマンドに対応可能か否かを前記デマンドの発信元へ送る請求項1に記載の電力管理装置。
- 前記デマンド処理部が前記デマンドに対応可能でないと判定した場合に、その判定をユーザーに知らせる通知部をさらに備える請求項2に記載の電力管理装置。
- 前記デマンド処理部は、取得された予測誤差を予め定められた閾値と比較することにより前記予測誤差の大きさを判定する請求項1に記載の電力管理装置。
- 前記デマンド処理部は、前記閾値のユーザーによる設定または調整を受け付ける請求項4に記載の電力管理装置。
- 前記デマンド処理部は、所定の長さの期間に渡る過去の予測誤差の大きさに基づいて前記判定を行う請求項4に記載の電力管理装置。
- 前記期間の長さに係るユーザーの設定または調節を受付ける期間設定部をさらに備える請求項6に記載の電力管理装置。
- 制御部が、
電力負荷、再生可能エネルギーによる発電装置および前記発電装置および外部の電力系統からの電力を蓄える蓄電装置を含む電力制御システムを制御して前記電力系統との間の送受電電力を管理する方法であって、
将来の送受電電力の調整に係るデマンドを外部から受領するステップと、
前記送受電電力の予測値であるベースラインを前記電力制御システムに係る電力消費および発電の履歴に基づいて取得するステップと、
前記電力消費および前記発電の過去における予測値と実績値との差である予測誤差を取得するステップと、
取得された予測誤差の大きさが予め定められた基準を超える場合は前記デマンドに対応可能でないと判定するステップと、を備える電力管理方法。 - 電力負荷、再生可能エネルギーによる発電装置および前記発電装置および外部の電力系統からの電力を蓄える蓄電装置を含む電力制御システムを制御して前記電力系統との間の送受電電力を管理する装置であって、
将来の送受電電力の調整に係るデマンドを外部から受領する通信部と、
前記送受電電力の予測値であるベースラインを前記電力制御システムに係る電力消費および発電の履歴に基づいて生成するベースライン生成部と、
前記電力消費および前記発電の過去における予測値と実績値との差である予測誤差を取得する予測誤差取得部と、
前記ベースラインから調整可能な電力の予測値と過去の予測誤差の大きさとに基づいて前記デマンドに対応可能か否かの判定を行うデマンド処理部と、を備え、
前記デマンドは、対応可能であると送信した前記電力制御システムが前記デマンドに沿う実績値を達成した場合はインセンティブが与えられ、前記デマンドに沿う実績値が達成されなかった場合はペナルティーが与えられるものであり、
前記デマンド処理部は、過去にインセンティブまたはペナルティーを受けたケースに係る予測誤差を参照して前記デマンドに対応可能か否かの判定を行う電力管理装置。 - 制御部が、
電力負荷、再生可能エネルギーによる発電装置および前記発電装置および外部の電力系統からの電力を蓄える蓄電装置を含む電力制御システムを制御して前記電力系統との間の送受電電力を管理する方法であって、
将来の送受電電力の調整に係るデマンドを外部から受領するステップと、
前記送受電電力の予測値であるベースラインを前記電力制御システムに係る電力消費および発電の履歴に基づいて取得するステップと、
前記電力消費および前記発電の過去における予測値と実績値との差である予測誤差を取得するステップと、
前記ベースラインから調整可能な電力の予測値と過去の予測誤差の大きさとに基づいて前記デマンドに対応可能か否かの判定を行うステップと、を備え、
前記デマンドは、対応可能であると送信した前記電力制御システムが前記デマンドに沿う実績値を達成した場合はインセンティブが与えられ、前記デマンドに沿う実績値が達成されなかった場合はペナルティーが与えられるものであり、
前記デマンドに対応可能か否かの判定を行うステップは、過去にインセンティブまたはペナルティーを受けたケースに係る予測誤差を参照して前記デマンドに対応可能か否かの判定を行う電力管理方法。
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