JP7414086B2 - 飲料抽出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料抽出装置に関するものである。
従来、例えばコーヒーマシン等の飲料供給装置においては、原料と湯とから飲料を抽出する飲料抽出装置が設けられている。この飲料抽出装置として、シリンダ、フィルタブロック及びペーパーローラ部を備えたものが知られている。
シリンダは、略筒状の形態を成す抽出容器である。フィルタブロックは、シリンダに近接離反する態様で昇降可能に設けられている。ペーパーローラ部は、シリンダとフィルタブロックとの間を延在する態様でフィルタロールから引き出されたペーパーフィルタを挟持するものである。このペーパーローラ部は、正回転駆動する場合に、ペーパーフィルタをフィルタロールから繰り出させるものである。
そのような飲料抽出装置では、フィルタブロックが上昇してペーパーフィルタを介してシリンダの下面開口を閉塞した後、シリンダの内部に原料と湯とが投入される。シリンダの内部に投入されて原料及び湯は、シリンダの内部に供給されるエアにより撹拌される。
そして、シリンダの上面開口が例えばシリンダヘッド等により閉塞され、シリンダの内部にエアが供給されるとともに、フィルタブロックに接続された抽出経路が開放されることにより、シリンダの内部の撹拌液は、ペーパーフィルタを介して飲料として抽出され、抽出経路を通過し外部に吐出される。
飲料の抽出後は、シリンダの内部の残圧が開放されてからフィルタブロックが下降してシリンダから離隔する。このようにフィルタブロックが下降する際、抽出滓が載置されたペーパーフィルタもフィルタブロックと一緒に下降する。その後に、ペーパーローラ部が正回転駆動することによりペーパーフィルタが繰り出され、抽出滓は、フィルタブロックの上方域から離脱して所定のカスバケツに排出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-47196号公報
ところで、上述した飲料抽出装置では、ペーパーローラ部が正回転駆動のみであり、抽出滓を排出した後のペーパーフィルタは、一部がフィルタブロックの前端部分に接した状態で張設されていたので、次のような問題があった。
すなわち、飲料の抽出のためにフィルタブロックが上昇してシリンダの下面開口を閉塞する場合、ペーパーフィルタはフィルタブロックの上昇に伴ってフィルタロールから所定量だけ繰り出されることになる。
このフィルタブロックの上昇に伴って繰り出されるペーパーフィルタの所定量分は、飲料の抽出には利用されずに抽出滓の排出時に廃棄されてしまうので、無駄なものとなっていた。
本発明は、上記実情に鑑みて、飲料の抽出に伴うペーパーフィルタの使用量を低下させて抽出コストの低減化を図ることができる飲料抽出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る飲料抽出装置は、略筒状のシリンダと、前記シリンダに近接離反する態様で昇降可能に設けられたフィルタブロックと、前記シリンダと前記フィルタブロックとの間を延在する態様でフィルタロールから引き出されたペーパーフィルタを挟持し、正回転駆動する場合に該ペーパーフィルタを前記フィルタロールから繰り出させるペーパーローラ部とを備え、前記フィルタブロックが上昇することにより前記ペーパーフィルタを介して下面開口が閉塞された前記シリンダに、原料及び湯を投入させて飲料を抽出する飲料抽出装置であって、前記ペーパーローラ部は、前記フィルタブロックが下降した場合に、正回転駆動して抽出により生じた抽出滓を排出した後に逆回転駆動して前記ペーパーフィルタを弛ませることを特徴とする。
本発明によれば、ペーパーローラ部が、フィルタブロックが下降した場合に、正回転駆動して抽出により生じた抽出滓を排出した後に逆回転駆動してペーパーフィルタを弛ませるので、次の抽出時にフィルタブロックを上昇させる際にフィルタロールよりペーパーフィルタが新たに繰り出されることを抑制することができ、これにより、飲料の抽出に伴うペーパーフィルタの使用量を低下させて抽出コストの低減化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である飲料抽出装置が適用された飲料供給装置の外観構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態である飲料抽出装置が適用された飲料供給装置の主要な構成要素を模式的に示す模式図である。 図3は、図2に示した抽出機の外観構成を示す斜視図である。 図4は、図2に示した抽出機の外観構成を示す斜視図である。 図5は、図3及び図4に示した抽出機の要部の分解斜視図である。 図6は、図5に示したシリンダの取付状態を示す説明図である。 図7は、図2及び図3に示した抽出機の要部を示す斜視図である。 図8は、図7に示した抽出機の要部の縦断面図である。 図9は、図2及び図3に示したフィルタブロックの斜視図である。 図10は、図3及び図4に示した抽出機の要部の内部構造を示す説明図である。 図11は、図2及び図3に示した抽出機の要部を示す斜視図である。 図12は、図11に示したピンチ機構が動作した状態を示す斜視図である。 図13の(a)及び(b)は、通路構成部材の縦断面図である。 図14は、図3及び図4に示した抽出機の要部の分解斜視図である。 図15は、図2に示したバルブ群を示す斜視図である。 図16は、図15に示したエア切替バルブの外観構成を示す斜視図である。 図17は、図15に示したエア切替バルブの内部構造を示す縦断面図である。 図18は、図15に示したエア切替バルブの内部構造を示す縦断面図である。 図19は、原料シュート部及び混合湯ノズルを示す底面図である。 図20は、図15に示したコーヒーバルブの構成を示す分解斜視図である。 図21は、図2に示したジョイント部の外観構成を示す斜視図である。 図22は、図2に示したジョイント部の内部構造を示す縦断面図である。 図23は、図2に示した洗浄液ポンプの外観構成を示す説明図である。 図24は、図2に示した洗浄液ポンプの外観構成を示す説明図である。 図25は、図2に示したジョイント部の内部構造を示す縦断面図である。 図26は、図2に示したジョイント部の内部構造を示す縦断面図である。 図27は、図2に示したジョイント部の内部構造を示す縦断面図である。 図28は、図2に示した抽出機による飲料の抽出手順を模式的に示す説明図である。 図29は、図2に示した抽出機による飲料の抽出手順を模式的に示す説明図である。 図30は、図2に示した抽出機による飲料の抽出手順を模式的に示す説明図である。 図31は、図2に示した抽出機による飲料の抽出手順を模式的に示す説明図である。 図32は、図2に示した抽出機による飲料の抽出手順を模式的に示す説明図である。 図33は、図2に示した抽出機による飲料の抽出手順を模式的に示す説明図である。 図34は、図2に示した抽出機による飲料の抽出手順を模式的に示す説明図である。 図35は、図2に示した抽出機による飲料の抽出手順を模式的に示す説明図である。 図36は、図3及び図4に示した抽出機の変形例を示す正面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料抽出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<飲料供給装置の概略構成>
図1及び図2は、それぞれ本発明の実施の形態である飲料抽出装置が適用された飲料供給装置を示すものであり、図1は、飲料供給装置の外観構成を示す斜視図であり、図2は、飲料供給装置の主要な構成要素を模式的に示す模式図である。
ここで例示する飲料供給装置は、例えばコンビニエンスストア等の店舗に設置されるコーヒーマシンであり、例えば豆挽きや抽出処理を行って容器であるカップCにコーヒー等の飲料を供給するものである。このような飲料供給装置は、装置本体1を備えている。
装置本体1は、本体キャビネット10及び前面扉20を備えて構成されている。本体キャビネット10は、前面に図示せぬ開口(以下、前面開口ともいう)を有した略直方体状の形態を成すものであり、その内部に飲料(例えばコーヒー)を生成する生成ユニット11及び制御部12が設けられている。
前面扉20は、本体キャビネット10の前面開口を閉塞するのに十分な大きさを有する扉体である。この前面扉20は、本体キャビネット10の前方側の左側縁部において、上下方向に沿って延在する図示せぬ軸部の中心軸回りに揺動可能に設けられており、本体キャビネット10の前面開口を開閉することが可能である。かかる前面扉20は、前面が接客面を構成するものであり、表示部21、飲料供給部22及び開閉扉23が設けられている。
表示部21は、例えば液晶タッチパネルにより構成されており、制御部12から与えられる指令に応じて各種情報を表示するとともに、タッチ操作等の入力操作が可能である。かかる表示部21は、タッチ操作等の入力操作が行われた場合、販売信号を制御部12に送出するものである。
飲料供給部22は、表示部21の下方側に設けられておりステージ22aを有している。ステージ22aは、カップCを載置させるものであり、円弧状の図示せぬストッパが設けられている。この飲料供給部22にはノズル22bが着脱可能に設けられている。ノズル22bは、前面扉20に設けられた図示せぬノズル装着部に対して着脱可能なものである。このノズル22bは、ノズル装着部に装着されることで、飲料供給部22を臨む態様で配設される。つまりノズル22bは、飲料供給部22を臨む態様で着脱可能に配設される。
開閉扉23は、例えば透明な樹脂等の透光性材料により構成されるものであり、飲料供給部22を覆うのに十分な大きさを有している。この開閉扉23は、左側端部が前面扉20に軸支されており、前後方向に沿って揺動可能なものである。つまり開閉扉23は、飲料供給部22に近接離反する態様で前後方向に沿って揺動可能であり、飲料供給部22に近接する態様で後方に揺動する場合に飲料供給部22を閉成させることが可能であり、飲料供給部22から離隔する態様で前方に揺動する場合に飲料供給部22を開成させることが可能である。
生成ユニット11は、飲料抽出装置である抽出機(飲料生成部)30とともに、原料供給部50、湯供給部60、エア供給部70及び収容バケツ75を備えて構成されている。
抽出機30は、原料供給部50から供給された原料と、湯供給部60から供給された湯とから飲料であるコーヒーを抽出し、飲料供給部22に供給するものである。
原料供給部50は、抽出機30に対して飲料原料であるコーヒー豆を供給するものであり、原料箱51を備えている。原料箱51は、焙煎されたコーヒー豆を収容するものであり、一部が本体キャビネット10の天板部から上方に突出する態様で設けられている。この原料箱51には原料供給駆動部51aが設けられている。原料供給駆動部51aは、制御部12から駆動指令が与えられた場合に駆動するものであり、駆動指令に含まれる所定量のコーヒー豆を、原料供給シュート52を通じて払い出すものである。
湯供給部60は、抽出機30に対して湯を供給するものであり、湯タンク61、給湯ポンプ62及びジョイント部63が給湯配管により構成される湯供給経路64に順次接続されて構成されている。
湯タンク61は、供給された水道水等の水を図示せぬヒータにより加熱して湯として貯留するものである。給湯ポンプ62は、制御部12から与えられる指令に応じて駆動するものであり、駆動する場合に湯タンク61から湯を送出するものである。
ジョイント部63は、湯供給経路64における給湯ポンプ62の下流側に設けられている。このジョイント部63には、洗浄液供給部80が接続されている。
洗浄液供給部80は、抽出機30に対して洗浄液を供給するものであり、洗浄液タンク81及び洗浄液ポンプ82が洗浄液配管により構成される洗浄液供給経路83に順次接続されて構成されている。
洗浄液タンク81は、洗浄液を貯留するものである。洗浄液ポンプ82は、制御部12から与えられる指令に応じて駆動するものであり、駆動する場合に洗浄液タンク81から洗浄液を送出するものである。
エア供給部70は、抽出機30に対して加圧空気を抽出機30に対して供給するものである。このエア供給部70は、エア供給配管により構成されるエア供給経路71にエアポンプ72が設けられて構成されている。エアポンプ72は、制御部12から与えられる指令に応じて駆動するものであり、空気を圧縮して加圧空気として送出するものである。
収容バケツ75は、抽出機30の下方域に設置されており、抽出機30での飲料の抽出により生じた抽出滓等を収容するものである。
制御部12は、図示せぬ記憶部に記憶されたプログラムやデータに従って飲料供給装置の各部の動作を統括的に制御するものである。尚、制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
<抽出機30>
図3及び図4は、それぞれ図2に示した抽出機30の外観構成を示す斜視図である。これら図3及び図4にも示すように、抽出機30は、抽出機本体31を備えており、該抽出機本体31に粉砕機32、ブリュアユニット34、ピンチ機構36、フィルタ収納部38、ペーパーローラ部40、バルブ群42が設けられて構成されている。
粉砕機32は、いわゆるミルと称されるものであり、抽出機本体31の上部に設けられている。この粉砕機32は、アクチュエータである粉砕機駆動部32aに駆動指令が与えられた場合に駆動するものである。この粉砕機32は、原料箱51の下方域に設置されており、該原料箱51に上記原料供給シュート52を介して連結されている。
上記粉砕機32は、駆動する場合に、原料供給シュート52により案内されたコーヒー豆を粉砕し、原料シュート部33を通じて粉砕したコーヒー豆(以下、コーヒー粉砕豆ともいう)をブリュアユニット34に投入するためのものである。この原料シュート部33は、コーヒー粉砕豆を落下させるための原料通路331(図8参照)を有している。かかる原料シュート部33については後述する。
ブリュアユニット34は、シリンダ341、蓋体342及びフィルタブロック343を備えて構成されている。シリンダ341は、図5に示すように、抽出機本体31の前面の取出開口311を通じて着脱可能に装着されるものであり、略筒状の形態を成している。このシリンダ341は、抽出機本体31から着脱可能なものであるので、その方向は明確に定まっていないが、本明細書においては、抽出機本体31に装着した場合の方向に従ってその構成について説明する。
シリンダ341は、下面に1つの開口(以下、下面開口ともいう)341aを有するとともに、上面に2つの開口(以下、前方側を第1上面開口341b、後方側を第2上面開口341cともいう)を有している。またシリンダ341は、上部に外方に突出する左右一対のリブ341dが設けられているとともに、下部に後方に向けて突出する2つのガイド片341eが形成されている。
このようなシリンダ341は、抽出機本体31における取出開口311を臨む装着領域312に装着されるものであり、該抽出機本体31に装着される場合には、図6に示すように取出開口311を開閉する取出扉313により上方に押圧される。
より詳細に説明すると、取出扉313は、上端部に左右方向に沿って延在する軸状部313aが形成されており、かかる軸状部313aが取出開口311の左右両側縁部に軸支されることにより、軸状部313aの軸心回りに前後方向に沿って揺動可能である。すなわち、取出扉313は、後方に向けて揺動する場合に取出開口311の一部を閉塞する一方、後方に向けて揺動する場合に取出開口311を開放するものである。このような取出扉313の後面には後方に向けて突出する左右一対の押圧突起313bが形成されている。
そのような取出扉313が、取出開口311の一部を閉塞する場合、図6の破線矢印で示すように、押圧突起313bが対応するリブ341dを上方に向けて押圧することで、シリンダ341が上方に押圧される。一方、取出扉313が、図6の実線矢印で示すように前方に向けて揺動する場合、押圧突起313bがリブ341dから離隔するため、シリンダ341が下方へ変位可能になる。つまり、取出扉313が前方に向けて揺動することでシリンダ341がフリーな状態となり装着領域312から取り外すことができる。
図7は、図2及び図3に示した抽出機30の要部を示す斜視図である。この図7にも示すように、蓋体342は、装着領域312の上方部分を構成する態様で抽出機本体31に設けられている。この蓋体342は、取出扉313によりシリンダ341が上方に押圧される場合に、該シリンダ341に押圧されるもので、該シリンダ341の上面開口(第1上面開口341b及び第2上面開口341c)を覆うものである。
このような蓋体342には、図8にも示すように、第2上面開口341cに内部が連通する筒状の通路構成部材35が上方に向けて延在する態様で形成されている。この通路構成部材35は、例えばシリコーン等の樹脂材料により構成されており、横断面が楕円形状を成している。そのような通路構成部材35の中空部には、上記原料シュート部33の一部が上方より挿入しており、これにより中空部は、詳細は後述するがコーヒー粉砕豆と混合湯(湯)とが通過する通路351を構成しており、その内壁面が撥水性を有している。
また通路構成部材35の中空部の上端部分の一部は、原料シュート部33とは区画される態様で排気ダクト44に連結されている。排気ダクト44は、通路構成部材35に連通するだけでなく、装着領域312にシリンダ341が装着される場合には、通路構成部材35を介してシリンダ341の内部に連通するものである。このような排気ダクト44には、図2に示したように排気ファン(排気手段)46が設けられている。この排気ファン46は、制御部12から与えられる指令に応じて駆動するものであり、駆動する場合には排気ダクト44を通じてシリンダ341の内部空気等を外部に排出するものである。
フィルタブロック343は、装着領域312の下方域において上下方向に沿って移動可能に設けられた略箱状の形態を成すものであり、図9に示すように、上面がシリンダ341の下面開口341aを閉塞するのに十分な大きさを有している。このフィルタブロック343には、複数の孔が形成された円板状の金属製のメッシュ材343aが設けられているとともに、これらの孔に連通する飲料供給経路48が接続されている。この飲料供給経路48は、飲料供給配管が接続されて構成されており、フィルタブロック343と上記ノズル22bとを連結するものである。
このフィルタブロック343は、アクチュエータであるフィルタブロック駆動部344が制御部12から与えられる指令に応じて駆動する場合に、図10に示すように抽出機本体31に設けられた連係ギア345を介してフィルタブロック343の左右両側部に設けられたブロックギア346が中心軸回りに回動し、これにより上下方向に沿って移動するものである。つまり、装着領域312に装着されたシリンダ341に対して近接離反する態様で昇降するものである。そして、フィルタブロック343は、上昇する場合には、シリンダ341の下面開口341aを押圧して閉塞するものである。
ところで、ブロックギア346には径方向外部に突出する径外部346aが形成されており、図9に示すように径外部346aが上方に向けて突出する姿勢となる場合にフィルタブロック343が最も上昇した状態となり、この径外部346aが下方に向けて突出する姿勢となる場合にフィルタブロック343が最も下降した状態となる。
上記抽出機本体31には、図10に示すように、圧縮バネ347aにより前方に向けて付勢されたストッパ部材347bが設けられており、かかるストッパ部材347bが上方に向けて突出した径外部346aに当接可能となっている。
ピンチ機構36は、図11に示すように、蓋体342の上方側に設けられている。このピンチ機構36は、互いに左右方向に沿って延在する第1ピンチ構成部361と第2ピンチ構成部362とが前後に離隔して配置されており、第1ピンチ構成部361と第2ピンチ構成部362との相互間に通路構成部材35が配置されている。
第1ピンチ構成部361の左右両端部にはピニオン361aが回転可能に設けられており、第2ピンチ構成部362の左右両端部には、前後方向に沿って延在するラック362aが設けられており、該ラック362aが該ピニオン361aに噛合している。
第1ピンチ構成部361の後端部分には左右方向が長手方向となる長孔361bが形成されており、この長孔361bには、カム部363の突起部363aが下方より挿通している。カム部363は、第1ピンチ構成部361の下方側に設けられており、アクチュエータであるピンチモータ36aが制御部12から与えられる指令に応じて駆動することにより、上下方向に沿って延在する回転軸を軸心としてその軸心回りに回転するものである。このカム部363には、回転軸から偏心した位置に上方に向けて突出する突起部363aが形成されている。
このようなピンチ機構36は、常態においては、カム部363の突起部363aがカム部363の回転軸よりも後方側に配置されることで第1ピンチ構成部361と第2ピンチ構成部362とが最も離隔している。その一方、ピンチモータ36aが駆動する場合に、突起部363aが回転軸よりも前方側に配置されるようカム部363が回転することで第1ピンチ構成部361が前方に向けて移動する。このように第1ピンチ構成部361が前方に向けて移動することによりピニオン361aが回転する結果、噛合するラック362aが後方に向けて変位することとなり、これにより第2ピンチ構成部362が後方に向けて移動する。すなわち、ピンチ機構36は、ピンチモータ36aが駆動する場合に第1ピンチ構成部361及び第2ピンチ構成部362が互いに近接する態様で移動し、突起部363aが回転軸よりも前方側に配置された場合に、図12に示すように、第1ピンチ構成部361及び第2ピンチ構成部362が最も近接する。
このようにピンチ機構36は、常態においては第1ピンチ構成部361と第2ピンチ構成部362とが互いに最も離隔しているので、図13の(a)に示すように、通路構成部材35には何ら作用していない。その一方、ピンチ機構36は、ピンチモータ36aの駆動により第1ピンチ構成部361と第2ピンチ構成部362とが互いに最も近接する場合、図13の(b)に示すように、通路構成部材35の下部を弾性変形させて通路351(中空部)の一部を閉止状態にさせるものである。このように通路351の一部を閉止状態にすることにより、該通路351をコーヒー粉砕豆等が通過することを規制している。尚、ピンチ機構36が、通路構成部材35を挟持して通路351の一部を閉止させる個所は、通路構成部材35の下部、すなわち原料シュート部33が挿入する領域よりも下方側の部分である。
フィルタ収納部38は、抽出機本体31における装着領域312の後方域、すなわち装着領域312の奥方域に形成されている。このフィルタ収納部38は、フィルタロール39を回転可能に支持して収納する部分である。フィルタロール39は、図14に示すように、巻回中心となるロール芯391にペーパーフィルタ392を巻回して構成されるものであり、ロール芯391にはフィルタ軸部39aが着脱可能に装着されている。
フィルタ収納部38の前方域となる装着領域312には、左右両側部にフィルタ軸部39aを案内するためのガイド部312aが形成されており、これによりフィルタロール39は、シリンダ341が取り外された装着領域312を通じてフィルタ収納部38に対して着脱可能である。
そのようなフィルタ収納部38には、図2に示したように、エンコーダ38a及び測距センサ38bが設置されている。エンコーダ38aは、フィルタロール39の回転を検出するものであり、その検出結果を制御部12に出力するものである。測距センサ38bは、フィルタロール39から該フィルタロール39の径方向外部に離隔した個所に設置されており、自身とフィルタロール39との距離を検出し、その検出結果を制御部12に出力するものである。
ペーパーローラ部40は、抽出機本体31におけるフィルタブロック343の下方域に設置されている。このペーパーローラ部40は、フィルタ収納部38に収納されたフィルタロール39から引き出され、シリンダ341のガイド片341eに接しつつシリンダ341とフィルタブロック343との間を延在するペーパーフィルタ392を挟持するものである。
このようなペーパーローラ部40は、駆動ローラ40aと従動ローラ40bとを備えて構成されている。駆動ローラ40aは、互いの内面が対向する態様で共通の駆動回転軸41aに連結された円板状の左右一対のものである。これら駆動ローラ40aは、外周部分に径方向外部に向けて突出する図示せぬ歯部が形成されている。また駆動ローラ40aは、制御部12からアクチュエータであるローラ駆動部40Mに正回転駆動指令が与えられた場合に、駆動回転軸41aを中心として右方から見て反時計回りの方向に回転する一方、逆回転駆動指令が与えられた場合に、駆動回転軸41aを中心として右方から見て時計回りの方向に回転するものである。
従動ローラ40bは、駆動ローラ40aよりも相対的に下方において、互いの内面が対向する態様で共通の従動回転軸41bに連結された円板状の左右一対のものである。これら従動ローラ40bは、外周部分に径方向外部に向けて突出する図示せぬ歯部が形成されている。そのような従動ローラ40bは、歯部の一部が、対応する駆動ローラ40aの歯部の一部と噛合しつつペーパーフィルタ392を挟持することにより、該駆動ローラ40aの回転に伴って自身の中心軸回りに回転するものである。
バルブ群42は、図2及び図3に示したように、抽出機本体31における上部後方側に設置されており、図15にも示すように、エア切替バルブ(切替バルブ)42a、湯バルブ42b及びコーヒーバルブ42cを備えて構成されている。
図16及び図17は、それぞれ図15に示したエア切替バルブ42aを示すものであり、図16は、外観構成を示す斜視図であり、図17は、内部構造を示す縦断面図である。これら図16及び図17にも示すように、エア切替バルブ42aは、切替バルブ用ケース421と切替バルブ用シャフト422とを備えて構成されている。
切替バルブ用ケース421は、第1ケース構成部4211と第2ケース構成部4212とが連結されて構成されている。第1ケース構成部4211は、略円筒状の形態を成している。第2ケース構成部4212は、略有底円筒状の形態を成しており、内部の中空部4212aが第1ケース構成部4211の中空部4211aに連通している。ここで第2ケース構成部4212の中空部4212aの内径は、第1ケース構成部4211の中空部4211aの内径よりも大きい。また第1ケース構成部4211は、第2ケース構成部4212との境界部分4211bの内径が該第2ケース構成部4212から離隔するに連れて漸次小さくなるテーパ状に形成されている。これら第1ケース構成部4211及び第2ケース構成部4212は、中空部4211a,4212aに露出されない個所においてOリング4213を介して連結されることで互いの中空部4211a,4212aの相互間の気密性を維持している。
そのような切替バルブ用ケース421には、複数(4つ)のポートとして、エア導入ポート(第1のポート)421a、撹拌エア吐出ポート(第2のポート)421b、抽出エア吐出ポート(第3のポート)421c及び開放ポート(第4のポート)421dが形成されている。これらポートは、それぞれ中空部4211a,4212aに連通している。
エア導入ポート421aは、第2ケース構成部4212に形成されており、エア供給部70のエア供給経路71に接続されている。撹拌エア吐出ポート421bは、第2ケース構成部4212に形成されており、撹拌エア供給経路431に接続されている。この撹拌エア供給経路431は、撹拌エア供給配管により構成されており、コーヒーバルブ42cに接続されている。
抽出エア吐出ポート421cは、第1ケース構成部4211に形成されており、抽出エア供給経路432に接続されている。この抽出エア供給経路432は、抽出エア供給配管により構成されており、上記蓋体342における第1上面開口341bを覆う部分に接続されている。開放ポート421dは、第1ケース構成部4211に形成されており、中空部4211aの内部を開放させるための開口である。
切替バルブ用シャフト422は、切替バルブ用ケース421の中空部4211a,4212aに該切替バルブ用ケース421の軸方向に沿って変位可能に設けられている。この切替バルブ用シャフト422は、外形の異なる小径部422aと大径部422bとを有して構成されており、複数のOリングが設けられている。
小径部422aは、その最大径部分が第1ケース構成部4211の中空部4211aの内径よりも小さいものであり、大径部422bは、その外径が第1ケース構成部4211の中空部4211aの内径よりも大きくて第2ケース構成部4212の中空部4212aの内径よりも小さいものである。
このような切替バルブ用シャフト422は、付勢手段である切替バルブ用シャフトバネ422cの付勢力により待機位置(第1の位置)に配置されており(図17参照)、待機位置に配置される場合に、小径部422aの一端部が切替バルブ用ケース421より外方に突出しており、大径部422bの一部が第1ケース構成部4211における第2ケース構成部4212との境界部分4211bに接している。そして、切替バルブ用シャフト422は、一端部が押圧されることにより切替バルブ用シャフトバネ422cの付勢力に抗して変位して進出位置(第2の位置)に配置される場合に、図18に示すように、切替バルブ用シャフト422の他端部が第2ケース構成部4212における底部4212bに当接する。
そのようなエア切替バルブ42aでは、切替バルブ用シャフト422が待機位置に配置される場合、エア導入ポート421aと撹拌エア吐出ポート421bとが連通するとともに抽出エア吐出ポート421cと開放ポート421dとが連通している。その一方、切替バルブ用シャフト422が進出位置に配置される場合、エア導入ポート421aと抽出エア吐出ポート421cとが連通し、撹拌エア吐出ポート421bと開放ポート421dとが連通しない非連通となる。
湯バルブ42bは、その詳細な構成については割愛するが、エア切替バルブ42aと同様に、湯バルブ用ケース423の図示せぬ中空部に湯バルブ用シャフト424(図15参照)が湯バルブ用ケース423の軸方向に沿って変位可能に設けられて構成されている。この湯バルブ42bには、複数(3つ)のポートとして、湯導入ポート423a、混合湯吐出ポート423b及び添加湯吐出ポート423cが形成されている。
湯導入ポート423aは、湯供給部60の湯供給経路64(給湯配管)に接続されている。混合湯吐出ポート423bは、混合湯供給経路433に接続されている。この混合湯供給経路433は、混合湯供給配管により構成されており、図7にも示すように、原料シュート部33に形成された混合湯ノズル434に接続されている。
ここで混合湯ノズル434は、図19に示すように、原料シュート部33における原料通路331を臨む態様で設けられており、混合湯を斜め下方に向けて扇状に吐出させるものである。より詳細に説明すると、混合湯ノズル434は、図8に示したように、原料シュート部33における原料通路331の一部を閉塞する態様で混合湯を吐出させるものである。
これにより抽出機30は、原料シュート部33において、コーヒー粉砕豆と混合湯とを空中で混合させており、この混合物を原料通路331の内壁面に衝突させてから該内壁面に沿って下方に向けて落下させており、通路構成部材35の内壁面には接しないようにしている。
ところで、図7及び図8に示したように、抽出機30においては、粉砕機32よりコーヒー粉砕豆が原料シュート部33に吐出される部分よりも上方側に空気を吸い込むための吸気口45が形成されている。
添加湯吐出ポート423cは、添加湯供給経路435に接続されている。この添加湯供給経路435は、添加湯供給配管により構成されており、上記蓋体342における第1上面開口341bを覆う部分に形成された図示せぬ添加湯ノズルに接続されている。ここで添加湯ノズルは、添加湯供給経路435を通じて供給された添加湯をシャワー状に下方に吐出するものである。
そのような湯バルブ42bは、常態においては、湯導入ポート423aと混合湯吐出ポート423bとが連通しており、外力が与えられて湯バルブ用シャフト424が変位することにより湯導入ポート423aと添加湯吐出ポート423cとが連通するものである。
コーヒーバルブ42cは、飲料供給経路48の途中に配設されている。このコーヒーバルブ42cは、図20に示すように、有底円筒状のアウター部材425の中空部にインナー部材426が挿入されて構成されている。アウター部材425には、撹拌エア導入ポート425a及びコーヒー導入ポート425bが形成されている。インナー部材426は、コーヒー吐出ポート426aが形成されるとともに、このコーヒー吐出ポート426aに連通する入口426bが下部に形成されている。このインナー部材426の下部には、入口426bを囲繞する態様でOリングが配設されており、この入口426bの除く領域には切欠426cが形成されている。
撹拌エア導入ポート425aは、撹拌エア供給経路431に接続されている。コーヒー導入ポート425bは、飲料供給経路48の一部を通じてフィルタブロック343(ブリュアユニット34)に接続されている。コーヒー吐出ポート426aは、飲料供給経路48の一部を通じて飲料供給部22のノズル22bに接続されている。
そのようなコーヒーバルブ42cは、インナー部材426の入口426bがコーヒー導入ポート425bに対向配置される場合に、コーヒー導入ポート425bとコーヒー吐出ポート426aとが連通するものである。その一方、インナー部材426が自身の中心軸回りに約90°回動した場合、切欠426cがコーヒー導入ポート425b及び撹拌エア導入ポート425aを臨み、これにより撹拌エア導入ポート425aとコーヒー導入ポート425bとが連通するものである。
そのようなバルブ群42は、図15に示したように、エア切替バルブ42a、湯バルブ42b及びコーヒーバルブ42cが共通のバルブアクチュエータ42Mにより連係されている。そしてバルブアクチュエータ42Mを構成するバルブモータ42M1の駆動によりカムやギアが回転することでエア切替バルブ42a、湯バルブ42b及びコーヒーバルブ42cの各ポートの連通状態が切り替わるように構成されている。
尚、コーヒーバルブ42cとフィルタブロック343とを接続する飲料供給経路48には三方弁47が設けられている。この三方弁47は、フィルタブロック343に連結された飲料供給配管が接続される入口部分と、コーヒーバルブ42cに連結された飲料供給配管が接続される第1出口部分と、収容バケツ75に延在する態様で設けられた排水経路471が接続される第2出口部分とを有している。かかる三方弁47は、制御部12から与えられる指令に応じて入口部分と第1出口部分とが連通する第1送出状態と、入口部分と第2出口部分とが連通する第2送出状態との間で択一的に切り替わるものである。
<ジョイント部63及び洗浄液ポンプ82>
図21及び図22は、それぞれ図2に示したジョイント部63を示すものであり、図21は、ジョイント部63の外観構成を示す斜視図であり、図22は、ジョイント部63の内部構造を示す縦断面図である。これら図21及び図22に示すように、ジョイント部63は、ジョイント本体631と、第1流路構成部632と、閉塞部材633と、第2流路構成部634とを備えて構成されている。
ジョイント本体631は、円筒状の形態を成しており、送出口631a及び排出口631bが設けられている。送出口631aは、湯供給経路64の給湯配管に連通しており、より詳細には、湯バルブ42bに接続された給湯配管に連通している。排出口631bは、図には明示していないが、例えば収容バケツ75まで延在する排出経路に連通している。
第1流路構成部632は、ジョイント本体631の中空部631cに固定配置されており、より詳細には、ジョイント本体631の一端側の開口を閉塞する態様で中空部631cに固定配置されている。この第1流路構成部632は、原湯導入口(第1導入口)632a、第1吐出口632b及び流入口632cを有している。
原湯導入口632aは、湯供給経路64の給湯配管に連通しており、より詳細には、給湯ポンプ62に接続された給湯配管に連通している。第1吐出口632bは、送出口631aに連通する態様で設けられている。流入口632cは、第2流路構成部634に対向可能な位置に形成されており、第1ボールバネ(第1付勢手段)632dにより付勢された第1ボール弁632eにより常時閉塞されている。
閉塞部材633は、ジョイント本体631の他端側の開口を閉塞する態様で設けられている。この閉塞部材633には、洗浄液導入口(第2導入口)633aが形成されている。洗浄液導入口633aは、洗浄液供給部80の洗浄液供給経路83に連通しており、より詳細には、洗浄液ポンプ82の下流側となるように洗浄液供給配管に接続されている。
ここで洗浄液ポンプ82について説明する。洗浄液ポンプ82は、図23及び図24に示すように、ピストン(図24参照)821を上下動させることにより洗浄液タンク81からの洗浄液の吸引及び吐出を繰り返すピストンポンプである。
このような洗浄液ポンプ82は、制御部12から与えられる指令に応じて駆動するものであるが、例えば光センサ等により構成される定量下死点センサ822によりピストン821が下死点にあることが検出された場合にピストン821を上方に移動させる一方、例えば光センサ等により構成される定量上死点センサ823によりピストン821が上死点にあることが検出された場合にピストン821を下方に移動させることにより、ピストン821の上下動のストロークを一定にして定量の洗浄液を吐出するものである。
第2流路構成部634は、内部が洗浄液導入口633aに連通した状態でジョイント本体631の中空部631cに設けられている。この第2流路構成部634は、第1流路構成部632に対して近接離反する態様で中空部631cに設けられている。かかる第2流路構成部634は、第2吐出口634aを有している。第2吐出口634aは、第1流路構成部632に対向可能な位置、より詳細には、流入口632cに対向可能な位置に形成されており、第2ボールバネ(第2付勢手段)634bにより付勢された第2ボール弁634cにより常時閉塞されている。
このような第2流路構成部634は、第1流路構成部632との間に介在するジョイントバネ(第3付勢手段)635により第1流路構成部632から離隔する態様で付勢されてその待機状態位置が決められている。
そのようなジョイント部63においては、第2流路構成部634が第1流路構成部632から離隔する場合、互いに閉塞された流入口632c及び第2吐出口634aは互いに離間している。このような場合に、給湯ポンプ62の駆動により原湯導入口632aより湯が導入された場合には、第1吐出口632bを経由して湯を送出口631aに流通させて送出口631aより送出させる。
その一方、ジョイント部63においては、給湯ポンプ62の駆動が停止して洗浄液ポンプ82の駆動により洗浄液導入口633aより洗浄液が導入された場合、図25に示すように、第2流路構成部634がジョイントバネ635の付勢力に抗して第1流路構成部632に近接する。このようにして第2流路構成部634が第1流路構成部632に近接することにより、図26に示すように、第1流路構成部632に形成された凸部632fが第2ボール弁634cに当接する。そして、第2流路構成部634が第1流路構成部632に更に近接することにより、図27に示すように、凸部632fに第2ボール弁634cが押圧されて第2ボールバネ634bの付勢力に抗して退避移動して第2吐出口634aが開成することにより洗浄液を吐出させる。このようにして第2吐出口634aから吐出させた洗浄液が第1ボール弁632eを第1ボールバネ632dの付勢力に抗して退避移動させることにより、流入口632cが開成し、これにより流入口632cから流入した洗浄液を、第1吐出口632bを経由して送出口631aに流通させて該送出口631aより送出させる。
洗浄液ポンプ82の駆動停止により洗浄液の導入量が減少した場合、流入口632cは第1ボール弁632eにより閉塞されるとともに、第2吐出口634aが第2ボール弁634cにより閉塞される。そして、第2流路構成部634がジョイントバネ635の付勢力により第1流路構成部632から離隔する態様で移動し、待機状態位置に配置される。
このようにジョイント部63は、給湯ポンプ62の駆動により原湯導入口632aより湯が導入された場合には、第1吐出口632bを経由して湯を送出口631aに流通させて送出口631aより送出させる一方、洗浄液ポンプ82の駆動により洗浄液導入口633aより洗浄液が導入された場合には、第2吐出口634a→流入口632c→第1吐出口632bの順に経由して洗浄液を送出口631aに流通させて送出口631aより送出させるものである。
<飲料供給装置の供給動作>
上記飲料供給装置では、次のようにして飲料供給部22のステージ22aに載置されたカップCに対して、コーヒーを供給することができる。前提として、湯タンク61に湯が貯留されているとともに、エア切替バルブ42aでは、切替バルブ用シャフト422が待機位置に配置されて、エア導入ポート421aと撹拌エア吐出ポート421bとが連通するとともに抽出エア吐出ポート421cと開放ポート421dとが連通している。また湯バルブ42bでは、湯導入ポート423aと混合湯吐出ポート423bとが連通しており、コーヒーバルブ42cは、撹拌エア導入ポート425aとコーヒー導入ポート425bとが連通している。更に三方弁47は、第1送出状態となっている。
利用者により表示部21がタッチ操作されることにより、選択された飲料の販売信号が与えられた制御部12は、図28に示すように、フィルタブロック駆動部344に指令を与えてフィルタブロック343を上方に向けて移動させた後、原料供給駆動部51aに駆動指令を与えて該飲料に対応した量のコーヒー豆を粉砕機32に払い出させる。尚、制御部12は、所定量のコーヒー豆が粉砕機32に払い出された後に原料供給駆動部51aを駆動停止にさせる。
そして、制御部12は、給湯ポンプ62に駆動指令を与えつつ粉砕機駆動部32aに駆動指令を与える。これにより図29に示すように、湯タンク61の湯がジョイント部63、湯バルブ42b、混合湯供給経路433を通じて混合湯ノズル434に供給され、混合湯ノズル434から混合湯として吐出されるとともに、粉砕機32にてコーヒー豆を粉砕させて原料シュート部33にコーヒー粉砕豆を吐出させる。この結果、図8に示したように、原料シュート部33において、コーヒー粉砕豆が落下して混合湯と空中で混合し、その混合物が原料通路331の内壁面に衝突してからシリンダ341に投入される。尚、制御部12は、所定量のコーヒー粉砕豆を吐出した後に粉砕機駆動部32aを駆動停止にさせるとともに、所定量の混合湯を吐出した後に給湯ポンプ62を駆動停止にさせる。
その後、制御部12がエアポンプ72を駆動させ、加圧空気が、図29に示すように、エア切替バルブ42a(エア導入ポート421a-撹拌エア吐出ポート421b)、撹拌エア供給経路431、コーヒーバルブ42c、飲料供給経路48、ブリュアユニット34の順に送出して混合物を撹拌させる。このようにブリュアユニット34に送出されて混合物の撹拌に利用された加圧空気は、抽出エア供給経路432、エア切替バルブ42a(抽出エア吐出ポート421c-開放ポート421d)の順に送出され、開放ポート421dより放出される。
このように混合物の撹拌を行った制御部12は、バルブアクチュエータ42Mに駆動指令を与えて、湯バルブ42bの湯バルブ用シャフト424を変位させて湯導入ポート423aと添加湯吐出ポート423cとを連通させる。
そして、制御部12は、給湯ポンプ62に駆動指令を与えることにより、図30に示すように、湯タンク61の湯がジョイント部63、湯バルブ42b、添加湯供給経路435を通じて添加湯ノズルに供給され、添加湯ノズルから添加湯としてシャワー状に吐出される。また加圧空気が、エア切替バルブ42a(エア導入ポート421a-撹拌エア吐出ポート421b)、撹拌エア供給経路431、コーヒーバルブ42c、飲料供給経路48、ブリュアユニット34の順に送出して混合物を更に撹拌させる。このようにブリュアユニット34に送出されて混合物の撹拌に利用された加圧空気は、抽出エア供給経路432、エア切替バルブ42a(抽出エア吐出ポート421c-開放ポート421d)の順に送出され、開放ポート421dより放出される。尚、制御部12は、所定量の添加湯を吐出した後に給湯ポンプ62を駆動停止にさせる。
所定量の添加湯を吐出した制御部12は、図31に示すように、ピンチモータ36aを駆動させて第1ピンチ構成部361と第2ピンチ構成部362とを互いに近接させることにより、通路構成部材35の下部を弾性変形させて通路351の一部を閉止状態にさせる。これによりシリンダ341の内部を密閉させてシールさせることができる。
また制御部12は、バルブアクチュエータ42Mに駆動指令を与えることにより、エア切替バルブ42aの切替バルブ用シャフト422を進出位置に変位させてエア導入ポート421aと抽出エア吐出ポート421cとを連通させる。またコーヒーバルブ42cのコーヒー導入ポート425bとコーヒー吐出ポート426aとを連通させる。
これにより、図31に示したように、エアポンプ72からの加圧空気がエア切替バルブ42a(エア導入ポート421a-抽出エア吐出ポート421c)、抽出エア供給経路432、ブリュアユニット34の順に送出されることによりコーヒーが抽出され、抽出されたコーヒーが飲料供給経路48を介してノズル22bまで供給され、ノズル22bよりカップCに吐出される。
所定量のコーヒーがカップCに吐出されることで供給されると、制御部12は、エアポンプ72の駆動を停止させつつ、バルブアクチュエータ42Mに駆動指令を与えてエア切替バルブ42aの切替バルブ用シャフト422を待機位置に変位させ、エア導入ポート421aと撹拌エア吐出ポート421bとを連通させるとともに抽出エア吐出ポート421cと開放ポート421dとを連通させるとともに、コーヒーバルブ42cの撹拌エア導入ポート425aとコーヒー導入ポート425bとを連通させる。これにより、利用者は、開閉扉23を開く方向に揺動させて飲料供給部22よりカップCを取り出すことができる。抽出に利用された加圧空気は、抽出エア供給経路432、エア切替バルブ42a(抽出エア吐出ポート421c-開放ポート421d)の順に送出され、開放ポート421dより放出されることで、ブリュアユニット34の内部圧力を低下させることができる。また制御部12は、ピンチモータ36aを駆動させて第1ピンチ構成部361と第2ピンチ構成部362とを互いに離隔させることにより、通路構成部材35を元の状態に弾性変形させて閉止状態を解除させる。
その後、制御部12は、フィルタブロック駆動部344に指令を与えてフィルタブロック343を下降させる。このとき、フィルタブロック343の上方に配置されるペーパーフィルタ392には抽出滓Kが載置される。
フィルタブロック343を下降させた制御部12は、図32に示すように、ローラ駆動部40Mに正回転駆動指令を与えて駆動ローラ40aを右方から見て反時計回りの方向に回転させることによりペーパーローラ部40を正回転駆動させ、これによりペーパーフィルタ392をフィルタロール39から繰り出させる。
このようにして、図33に示すように、抽出滓Kをフィルタブロック343の上方域から離脱させて収容バケツ75に排出した場合、制御部12は、図34に示すように、ローラ駆動部40Mに逆回転駆動指令を与えて駆動ローラ40aを右方から見て時計回りの方向に回転させることによりペーパーローラ部40を逆回転駆動させる。これにより、図35に示すようにペーパーフィルタ392を弛ませている。
ところで、上述したコーヒーの抽出では述べていないが、制御部12は、コーヒーの抽出の際には排気ファン46を駆動させている。上述したように、粉砕機32よりコーヒー粉砕豆が原料シュート部33に吐出される部分よりも上方側に空気を吸い込むための吸気口45が形成されているので、排気ファン46の駆動により、図8に二点鎖線の矢印で示したように、吸気口45より吸い込まれた空気が原料通路331を通過した後に排気ダクト44を通じて外部に排出されるとともに、シリンダ341の内部の空気が原料通路331を介さないで排気ダクト44を経由して外部に排出される。これにより、粉砕機32のコーヒー粉砕豆が吐出される部分に湯気が送出されることを防止することができる。また制御部12は、粉砕機32よりコーヒー粉砕豆が吐出される際に排気ファン46の回転数を低減させている。
上記コーヒーの抽出後にブリュアユニット34等を洗浄する場合には、制御部12がバルブアクチュエータ42Mを駆動させて各バルブを所定の状態にした後に、洗浄液ポンプ82を駆動させればよい。これにより洗浄液ポンプ82の駆動により定量の洗浄液が吐出され、吐出された洗浄液は、ジョイント部63から湯供給経路64に送出され、その後にブリュアユニット34に送出されて洗浄される。このようにしてブリュアユニット34の送出された洗浄液は、第2送出状態となる三方弁47を介して排水経路471を流通し、収容バケツ75に排出される。かかる洗浄液の送出後に、制御部12が給湯ポンプ62を駆動させて、湯タンク61の湯がジョイント部63から湯供給経路64に送出され、その後にブリュアユニット34にリンス湯として送出される。このようにリンス湯として送出された湯は、第2送出状態となる三方弁47を介して排水経路471を流通し、収容バケツ75に排出される。
以上説明した飲料供給装置では、次のような作用効果を奏する。
飲料供給装置を構成するエア切替バルブ42aは、切替バルブ用シャフト422が、外径の異なる小径部422aと大径部422bとを有して構成され、切替バルブ用ケース421が、中空部4211a,4212aの内径が大径部422bの外径よりも小さい第1ケース構成部4211と、中空部4211a,4212aの内径が大径部422bの外径よりも大きい第2ケース構成部4212とが互いに連結されて構成されているので、切替バルブ用シャフト422が切替バルブ用ケース421から抜け出すことを防止することができる。
上記エア切替バルブ42aは、切替バルブ用シャフト422が待機位置に配置される場合、エア導入ポート421aと撹拌エア吐出ポート421bとが連通するとともに抽出エア吐出ポート421cと開放ポート421dとが連通する一方、切替バルブ用シャフト422が進出位置に配置される場合、エア導入ポート421aと抽出エア吐出ポート421cとだけが連通するので、加圧空気の供給に利用する場合に、従来のようにブリュアユニットに送出された加圧空気を放出するための専用のバルブを必要としない。これにより部品点数の低下による製造コストの低減化を図ることができる。
またエア切替バルブ42aを、湯バルブ42b及びコーヒーバルブ42cとともに共通のバルブアクチュエータ42Mで駆動させるようにしたので、これによっても部品点数の低下による製造コストの低減化を図ることができる。
更にエア切替バルブ42aは、第1ケース構成部4211における第2ケース構成部4212との境界部分4211bの内径が該第2ケース構成部4212から離隔するに連れて漸次小さくなるテーパ状に形成されているので、切替バルブ用シャフト422が接触する際の衝撃を緩衝させることができる。
また更にエア切替バルブ42aは、第1ケース構成部4211及び第2ケース構成部4212が、中空部4211a,4212aに露出されない個所においてOリング4213を介して連結されることで互いの中空部4211a,4212aの相互間の気密性を維持しているので、中空部4211a,4212aにおける流路を十分に確保することができる。
飲料供給装置を構成するジョイント部63は、送出口631a及び排出口631bが設けられた円筒状のジョイント本体631と、ジョイント本体631の中空部631cに固定配置され、かつ原湯導入口632a、送出口631aに連通する第1吐出口632b、並びに第1ボールバネ632dにより付勢された第1ボール弁632eにより常時閉塞された流入口632cを有した第1流路構成部632と、ジョイント本体631の他端側の開口を閉塞する態様で設けられ、かつ洗浄液導入口633aを有する閉塞部材633と、内部が洗浄液導入口633aに連通した状態でジョイント本体631の中空部631cに第1流路構成部632に近接離反する態様で設けられ、かつ第2ボールバネ634bにより付勢された第2ボール弁634cにより常時閉塞された第2吐出口634aを有した第2流路構成部634と、第1流路構成部632と第2流路構成部634との間に介在し、該第2流路構成部634を第1流路構成部632から離隔する態様で付勢するジョイントバネ635とを備えており、原湯導入口632aより湯が導入された場合には、第1吐出口632bを経由して湯を送出口631aに流通させて該送出口631aより送出させる一方、洗浄液導入口633aより洗浄液が導入された場合には、第2流路構成部634がジョイントバネ635の付勢力に抗して第1流路構成部632に近接することにより、第1流路構成部632に形成された凸部632fに第2ボール弁634cが押圧されて第2ボールバネ634bの付勢力に抗して退避移動して第2吐出口634aが開成して洗浄液を吐出させ、かつ吐出させた洗浄液により第1ボール弁632eが第1付勢手段の付勢力に抗して退避移動して流入口632cが開成することにより、該流入口632cから流入した洗浄液を、第1吐出口632bを経由して送出口631aに流通させて該送出口631aより送出させるので、従来のように、原液コネクタと洗浄コネクタとの一方を択一的に選択して装着する必要がなく、湯供給経路64等の洗浄作業を容易に行うことができる。
しかも、第1流路構成部632と第2流路構成部634とは、常態においては互いに離隔しているので、洗浄液が十分な圧力をもって洗浄液導入口633aより導入されない限り、湯供給経路64に進入する虞れがない。また、何らかの不具合等により第2ボール弁634cによる第2吐出口634aの閉塞が不十分なものとなっても、第2吐出口634aから吐出された洗浄液は、排出口631bより外部に排出されることとなり、第2流路構成部634の内部圧力が減圧されてジョイントバネ635の付勢力に抗して第1流路構成部632に近接する虞れがない。
飲料供給装置を構成する抽出機30は、シリンダ341の第2上面開口341cに内部が連通する態様で配置された通路構成部材35が、コーヒー粉砕豆及び混合湯が通過する通路351を構成し、かつ外力により弾性変形することで該通路351を閉止可能であるので、コーヒー粉砕豆等の原料がシリンダ341より飛散することを抑制することができる。
飲料供給装置を構成する抽出機30は、フィルタ収納部38がシリンダ341の装着領域312の後方域に設けられ、かつシリンダ341が取り外された場合に該装着領域312を通じてフィルタロール39がフィルタ収納部38に対して着脱可能であるので、従来のように、フィルタロール専用の補充口及び補充扉を設ける必要がなく、製造コストの増大化を抑制しつつフィルタロール39の交換を容易に行うことができる。
特に装着領域312には、フィルタ軸部39aを案内するガイド部312aが形成されているので、フィルタロール39を着脱させる際には、フィルタ軸部39aがガイド部312aを通過するように行えばよく、フィルタロール39の交換作業を更に容易なものとすることができる。
また抽出機本体31には、圧縮バネ347aにより前方に向けて付勢されたストッパ部材347bが設けられており、かかるストッパ部材347bが上方に向けて突出した径外部346aに当接可能となっているので、フィルタブロック343がシリンダ341の下面開口341aを閉塞した状態でコーヒーを抽出する際にフィルタブロック343に対して下方向への加圧力が生ずるが、ストッパ部材347bが径外部346aに当接することで該フィルタブロック343が下降することを抑制することができる。
飲料供給装置を構成する抽出機30は、シリンダ341と、シリンダ341に近接離反する態様で昇降可能に設けられたフィルタブロック343と、シリンダ341とフィルタブロック343との間を延在する態様でフィルタロール39から引き出されたペーパーフィルタ392を挟持し、正回転駆動する場合に該ペーパーフィルタ392をフィルタロール39から繰り出させるペーパーローラ部40とを備え、ペーパーローラ部40が、フィルタブロック343が下降した場合に、正回転駆動して抽出により生じた抽出滓Kを排出した後に逆回転駆動してペーパーフィルタ392を弛ませるので、次の抽出時にフィルタブロック343を上昇させる際にフィルタロール39よりペーパーフィルタ392が新たに繰り出されることを抑制することができ、これにより、飲料の抽出に伴うペーパーフィルタ392の使用量を低下させて抽出コストの低減化を図ることができる。
またペーパーフィルタ392を弛ませることにより、ペーパーフィルタ392とフィルタブロック343とが抽出滓Kの乾燥等により張り付いてしまうことを抑制することができる。
ところで、フィルタロール39を回転可能に収納するフィルタ収納部38には、フィルタロール39の回転を検出するエンコーダ38aと、自身とフィルタロール39との距離を検出する測距センサ38bとを備えているので、ペーパーフィルタ392の残量を高精度に検出することができる。
飲料供給装置を構成する抽出機30は、混合湯をコーヒー粉砕豆と原料シュート部33にて空中で混合させた状態でシリンダ341に投入させるので、コーヒー粉砕豆と混合湯との混合に要する時間を短縮することができ、これにより、コーヒーの抽出に要する時間の短縮化を図ることができる。
特に、混合湯を吐出する混合湯ノズル434が、原料シュート部33における原料通路331の一部を閉塞する態様で混合湯を斜め下方に向けて吐出するので、該原料通路331を落下するコーヒー粉砕豆と確実に空中にて混合させることができる。しかも混合湯ノズル434は、混合湯を原料通路331の内壁面に衝突させるので、混合湯とコーヒー粉砕豆は内壁面への衝突でより混合され、更に内壁面に沿って落下してシリンダ341の下面開口341aを閉塞するフィルタブロック343(ペーパーフィルタ392)に衝突することで更に混合される。しかも内壁面に沿って落下することでシリンダ341の側面に接する虞れがない。
上記抽出機30では、排気ファン46が駆動する場合に、シリンダ341の内部に原料通路331を介さないで連通した排気ダクト44を経由して該シリンダ341の空気を排出させるので、粉砕機32のコーヒー粉砕豆が吐出される部分に湯気が送出されることを防止することができ、コーヒー粉砕豆が固着してしまうことを抑制することができる。
また制御部12が粉砕機32よりコーヒー粉砕豆が吐出される際に排気ファン46の回転数を低減させているので、コーヒー粉砕前の吐出により生ずる微粉等が排気ダクト44を通じて外部に排出されることを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、特に言及していないが、図36に示すように、抽出機本体31には、ペーパーフィルタ392をカットするためのカッター49が着脱可能に設けられていてもよい。このようにカッター49が着脱可能に設けられていることにより、カッター49だけを抽出機本体31から取り外して清掃することができ、その場合でも抽出機本体31が設置されていれば、飲料の抽出を継続することができ、飲料の供給の機会を逸失することを防止することができる。
上述した実施の形態では、特に言及していないが、湯供給経路64におけるジョイント部63の下流側には、通過する液体の導電率を検知する部材が設置されていてもよい。かかる部材を設置することにより洗浄液の濃度等を算出することができ、洗浄液の吐出等の補正を行うことができる。
1…装置本体、10…本体キャビネット、11…生成ユニット、12…制御部、20…前面扉、22…飲料供給部、30…抽出機、50…原料供給部、60…湯供給部、70…エア供給部、75…収容バケツ、C…カップ。

Claims (1)

  1. 略筒状のシリンダと、
    前記シリンダに近接離反する態様で昇降可能に設けられたフィルタブロックと、
    前記シリンダと前記フィルタブロックとの間を延在する態様でフィルタロールから引き出されたペーパーフィルタを挟持し、正回転駆動する場合に該ペーパーフィルタを前記フィルタロールから繰り出させるペーパーローラ部と
    を備え、
    前記フィルタブロックが上昇することにより前記ペーパーフィルタを介して下面開口が閉塞された前記シリンダに、原料及び湯を投入させて飲料を抽出する飲料抽出装置であって、
    前記ペーパーローラ部は、前記フィルタブロックが下降した場合に、正回転駆動して抽出により生じた抽出滓を排出した後に逆回転駆動して前記ペーパーフィルタを弛ませることを特徴とする飲料抽出装置。
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