JP7413002B2 - 車両制御装置および車両 - Google Patents

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Description

本開示は、外部の送電コイルから非接触で受電可能な受電コイルを備えた車両制御装置、およびそれを備えた車両に関する。
これまでに、車両に受電コイルを設ける一方、地上設備に送電コイル(給電コイル)を設け、両者を対向させた状態で給電コイルから受電コイルへ非接触に電力を伝送し、車両の高電圧バッテリを充電する非接触充電システムが検討されている(例えば特許文献1~2参照)。非接触充電システムでは、電力を伝送する前、送電コイルを弱励磁して、送電コイルと受電コイルとの結合強度を計測しながら、結合強度が高くなるように受電コイルの位置を合わせる処理が行われることが想定される。非接触充電の際には、ドライバーの運転操作または自動運転等により車両が移動することで、送電コイルに対する受電コイルの位置合わせが行われる。
国際公開第2011/132271号 国際公開第2013/069089号
ところで、このような受電コイルを備えた車両においては、地上に設けられた送電コイルに対する受電コイルの位置合わせが正確に行われることが望ましい。したがって、非接触充電への移行処理を正確に行うことのできる車両制御装置、およびそれを備えた車両が望まれる。
本開示の一実施態様としての車両制御装置は、受電コイルと、計測部と、相対位置推定部と、位置合わせ処理部と、想定受電量算出部とを備える。受電コイルは、車両に搭載され、車両の外部に設けられた送電コイルから非接触状態で受電可能である。計測部は、送電コイルの位置を計測する。相対位置推定部は、送電コイルの位置と受電コイルの位置との相対距離を、受電コイルが取り付けられていると想定される基準位置と送電コイルの位置とに基づいて推定する。位置合わせ処理部は、相対距離に基づいて送電コイルに対する受電コイルの位置合わせ又は位置合わせの支援を行う。想定受電量算出部は、相対距離と送電コイルの送電状態とに基づいて受電コイルで受電すると想定される想定受電量を算出する。さらに、相対位置推定部は、車両の進行方向において互いに異なる位置である複数の測定位置において、受電コイルにおける実際の受電量を順次取得し、複数の測定位置での複数の相対距離を求める。想定受電量算出部は、複数の相対距離と送電コイルの送電状態とに基づいて、複数の測定位置での想定受電量を算出する。相対位置推定部は、算出された複数の測定位置での想定受電量と、実際の受電量との差を各々算出し、相対距離を補正する。
本開示の一実施態様としての車両は、上記車両制御装置を備えたものである。
本開示の一実施態様としての車両制御装置および車両では、相対位置推定部が、想定受電量と受電コイルで受電される実際の受電量との差に基づいて、送電コイルと受電コイルとの相対位置を補正する。位置合わせ処理部は、上述の相対位置に基づいて送電コイルに対する受電コイルの位置合わせ又は位置合わせの支援を行うようにしている。そのため、送電コイルに対する受電コイルの位置合わせの精度が向上する。
本開示の一実施形態としての車両制御装置および車両によれば、非接触充電への移行処理を正確に行うことができる。
本開示の一実施の形態に係る車両および地上設備の概略構成例を表す模式図である。 図1に示した車両の基準位置、受電コイルの基準位置、および送電コイルの位置の相互の位置関係を説明するための模式図である。 図1に示した車両における第1の測定位置と、送電コイルの基準位置との位置合わせがなされたときの、送電コイルに対する受電コイルの相対位置を表す模式図である。 図1に示した車両における第2の測定位置と、送電コイルの基準位置との位置合わせがなされたときの、送電コイルに対する受電コイルの相対位置を表す模式図である。 図1に示した車両における第3の測定位置と、送電コイルの基準位置との位置合わせがなされたときの、送電コイルに対する受電コイルの相対位置を表す模式図である。 図1に示した車両制御部の機能ブロック図である。 図1に示した車両制御部により実行される非接触充電移行処理の手順を表す流れ図である。 自動操舵運転中の車両と地上設備との位置関係を表す模式図である。 ステアリングの操舵が終了した時点の車両と地上設備との位置関係を表す模式図である。 受電コイルにおける受電効率の変化に基づく車両の走行制御が行われる際の車両と地上設備との位置関係を表す模式図である。 図1に示した車両の走行位置に対する車両の速度変化を模式的に表す第1の概略図である。 図1に示した車両の走行位置に対する車両の速度変化を模式的に表す第2の概略図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(非接触送受電システムの例)
2.変形例
<1.実施の形態>
[非接触送受電システムの概略構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る非接触送受電システムの一構成例を表すブロック図である。この非接触送受電システムは、車両1と、地上設備2とを備える。
(車両1)
車両1は、非接触充電が可能なEV(Electric Vehicle)である。車両1は、図1に示したように、車輪を駆動するモータ10と、そのモータ10を駆動するインバータ11と、走行用の電力を蓄積および供給可能な高電圧バッテリ14とを備える。車両1は、さらに、非接触充電ユニット15と、運転者の運転操作等が入力される操作部30と、車両1の走行の制御を行う車両制御部20とを備える。また、車両1には、駐車時等に車両1の周囲の状況を確認するためのレーダ21、カメラ22および駐車支援システム23が設けられている。駐車支援システム23は、レーダ21の出力およびカメラ22の映像に基づいて所定の駐車位置へ車両1を移動させる自動運転機能を有している。カメラ22は、車両1に対する地上設備2のうちの送電コイル103(後出)の位置RP103(後出)を検出し、送電コイル位置情報を車両制御部20に送信する撮像装置である。カメラ22は、運転者からの指令に基づき、あるいは外部からの指令に基づき送電コイル103を含む画像を取得することにより、送電コイル103の位置RP103を計測するようになっている。
ここで、カメラ22は、本発明の「計測部」に対応する一具体例である。また、車両制御部20に非接触充電ユニット15を加えたものが本発明の「車両制御装置」に対応する一具体例である。
非接触充電ユニット15は、非接触で電力を受けることのできる受電コイル16と、その受電コイル16に流れる交流電流を整流して高電圧バッテリ14に充電電流を供給する整流器17とを有する。非接触充電ユニット15は、さらに、電力の供給元である地上設備2と無線通信(例えばwi-fi通信)するための車両側通信部19と、非接触の電力伝送の制御を行う整流器内制御部18とを有する。受電コイル16は、例えば、車両1の下部であって車両1の進行方向(前後方向)における前輪と後輪との間に配置される。
非接触充電ユニット15には、記憶部40がさらに設けられている。記憶部40は、車両1の走行および高電圧バッテリ14への充電を行う際に用いられる様々な情報を記憶する、書き変え可能な不揮発性のメモリである。
車両制御部20は、例えば複数のECU(Electronic Control Unit)が通信により連係して構成される。ECUは、例えばCPU(Central Processing Unit)と、そのCPUが実行する制御プログラムおよび制御データが記憶された記憶装置と、CPUがデータを展開するRAM(Random Access Memory)と、外部との間で信号の入出力を行うI/Oポートとを有するコンピュータである。車両制御部20においては、CPUが制御プログラムを実行することで、複数の制御モジュールが実現される。車両制御部20は、複数の制御モジュールとして、相対位置推定部20Aと、位置合わせ処理部20Bと、想定受電量算出部20Cとを有する。
図2は、車両1の基準位置RP1、受電コイル16の基準位置RP16、および送電コイル103の位置RP103の相互の位置関係を説明するための模式図である。図2において、矢印Fは車両1から見て前方、矢印Bは車両1から見て後方、矢印Rは車両1から見て右方向、矢印Lは車両1から見て左方向をそれぞれ表している。符号16を付した実線の円は受電コイル16の外縁を示し、破線で示した円は、本来取り付けられるべき位置に取り付けられた受電コイル16の外縁を示す。符号RP16は、受電コイル16の基準位置を表しており、例えば受電コイル16の水平面内の中心位置であるが、任意に設定可能である。車両1の基準位置RP1とは、車両1のうちの、本来、受電コイル16を取り付けるべき基準となる位置であり、本技術の「基準位置」に対応する一具体例である。すなわち、車両1の製造時や、点検・修理等において交換する新たな非接触充電ユニット15を車両1に取り付ける作業は、非接触充電ユニット15のうちの受電コイル16の基準位置RP16が車両1の基準位置RP1に一致することを目標として行われる。
相対位置推定部20Aは、送電コイル103と受電コイル16との相対位置を、受電コイル16が取り付けられていると想定される車両1の基準位置RP1と、カメラ22により計測された送電コイル103の位置RP103とに基づいて推定するようになっている(図2参照)。以下、相対位置推定部20Aにより推定された相対位置を推定相対位置RDという。また、ここでいう相対位置は、車両1の前後方向の位置および車両1の左右方向の位置の双方を含む概念である。位置合わせ処理部20Bは、推定相対位置RDに基づいて送電コイル103に対する受電コイル16の位置合わせ又は位置合わせの支援を行うものである。想定受電量算出部20Cは、推定相対位置RDと、送電コイル103の送電状態とに基づいて、受電コイル16で受電すると想定される想定受電量(以下、想定受電量CRという。)を算出するものである。送電コイル103の送電状態とは、例えば投入電力量である。
なお、ここでいう「位置合わせ」とは、例えばハンドル操作、アクセル操作およびブレーキ操作の全てを運転者ではなく車両1が実施するものである。これに対し「位置合わせの支援」とは、ハンドル操作、アクセル操作およびブレーキ操作の一部または全てを運転者が実施し、その運転者の実施に対して車両が行う何らかの操作または処理をいう。「位置合わせの支援」の具体例としては、ハンドル操作は車両1で自動的に制御(支援)し、アクセル操作およびブレーキ操作は運転者が操作すること(駐車支援機能「IPA:インテリジェントパーキングアシスト」に類似した処理)や、アクセル操作およびブレーキ操作は運転者が操作し、アクセル操作に対して駆動力の制限をかけることで位置合わせを支援することなどが挙げられる。
上述のように、相対位置推定部20Aは、受電コイル16の基準位置RP16が車両1の基準位置RP1と一致していることを前提として、送電コイル103と受電コイル16との推定相対位置RDを求めるようにしている。しかしながら、実際には、例えば図2に示したように、車両1の基準位置RP1と、その車両1に取り付けられている受電コイル16の基準位置RP16とは、僅かではあるが車両1の前後方向および左右方向にずれていることが多い。本来、受電コイル16を取り付けるべき車両1の基準位置RP1と、車両1に実際に取り付けられた受電コイル16の基準位置RP16とのずれ量を、便宜上、位置ずれ量SLと呼ぶ。このような位置ずれ量SLが存在することにより、推定相対位置RDは、実際の相対位置(以下、実相対位置という。)ADと異なっている。そこで、本実施の形態では、相対位置推定部20Aが、想定受電量CRと、受電コイル16で受電される実際の受電量(以下、実受電量という。)ARとの差に基づいて、推定相対位置RDを実相対位置ADに近づけるように補正するようにしている。
相対位置推定部20Aは、車両1の進行方向において互いに異なる位置である複数の測定位置ML1~ML3(図3A~3C参照)に送電コイル103の位置RP103が存在する場合において、想定受電量CRと受電コイル16で受電される実受電量ARとの差を算出し、推定相対位置RDを補正するようになっている。具体的には、相対位置推定部20Aは、図3A~3Cに示したように、車両1を送電コイル103へ向かうように進入させた際、例えば測定位置ML1と、測定位置ML2と、測定位置ML3とにおいて受電コイル16における実受電量AR1~AR3を順次取得する。さらに、相対位置推定部20Aは、各々の測定位置ML1~ML3での推定相対位置RD1~RD3を求める。また、想定受電量算出部20Cは、推定相対位置RD1~RD3と送電コイル103の送電状態とに基づいて、各々の測定位置ML1~ML3での想定受電量CR1~CR3を算出する。そののち、相対位置推定部20Aは、各々の測定位置ML1~ML3での想定受電量CR1~CR3と、実受電量AR1~AR3との差を算出し、推定相対位置RDを補正するようになっている。なお、想定受電量CRを求める際には、例えば想定受電量CRと、推定相対位置RDと、送電コイル103の送電状態との関係について予めマップを作成しておくなどすればよい。そのようなマップは、予め記憶部40に格納しておくとよい。なお、図3Aは、車両1における基準位置RP1とは異なる測定位置ML1に送電コイル103の位置RP103が存在する場合の、送電コイル103に対する受電コイル16の相対位置を表している模式図である。同様に、図3Bおよび図3Cは、それぞれ、車両1における基準位置RP1とは異なる他の測定位置ML2,ML3に送電コイル103の位置RP103が存在する場合の、送電コイル103に対する受電コイル16の相対位置を表している。
さらに、相対位置推定部20Aは、想定受電量CRと実受電量ARとの差が所定値以上であった場合、例えば記憶部40に接続可能な診断部に異常信号を出力するようになっているとよい。車両1の基準位置RP1に対し受電コイル16の基準位置RP16が許容できないほどずれていることを認知し、車両1に対する受電コイル16の取り付け位置を速やかに修正することができるからである。
操作部30は、例えばステアリング31と、ペダル32と、SBW(Shift By Wire)33と、操作量センサ34,35と、非接触充電移行スイッチ36とを有する。ステアリング31は、ユーザが操舵を行う操作部、すなわちハンドルであり、操作量センサ35はステアリング31の操作量を検出するデバイスである。ペダル32は、例えばブレーキペダルやアクセルペダルなどの操作部であり、操作量センサ34はペダル32の操作量を検出するデバイスである。また、SBW33は、運転者のギヤのシフト操作を電子的に入力するシステムであり、SBW33から車両制御部20へシフト位置を示す信号が送られる。さらに、非接触充電移行スイッチ36は、運転者が操作可能なスイッチであり、非接触充電移行処理の開始、すなわち非接触充電前に車両1の位置合わせを開始することを運転者が車両1へ指示するためのスイッチである。
車両制御部20は、SBW33および操作量センサ34,35の各々の出力に応じて、車両1の操舵制御とモータ10の駆動制御とを行う。モータ10の駆動制御は、車両制御部20がインバータ11の出力を制御することにより実現される。車両制御部20による上記の制御により、運転者の運転操作に応じて車両1が走行することとなる。
図4は、主に車両制御部20の内部構成を表す機能ブロック図である。図4に示したように、車両制御部20における位置合わせ処理部20Bは、第1誘導制御部210と、第2誘導制御部220とを備える。
第1誘導制御部210は、例えばカメラ22により撮影される画像に基づいて車両1のステアリング31の操作を制御し、車両1の正面に地上設備2の送電コイル103が位置するように車両1を誘導するようになっている。第2誘導制御部220は、受電コイル16による受電状況などに基づいて車両1の走行速度を制御し、車両1の受電コイル16と送電コイル103との位置合わせ又は位置合わせの支援を行うようになっている。
第1誘導制御部210は、例えば駐車支援ECU(Electronic Control Unit)201と、ステアリングECU202とを有している。第2誘導制御部220は、車両ECU203と、モータ制御ECU204と、充電ECU205とを有している。
駐車支援ECU201は、例えば操作部30の非接触充電移行スイッチ36がオンされると、カメラ22から送信される画像情報、すなわち、車両位置情報に基づいて、車両1の受電コイル16が送電コイル103に対し最適位置に近づくように車両1を誘導する制御を開始する。ここでいう最適位置とは、受電コイル16における送電コイル103からの受電効率実測データが最大となる位置である。具体的には、駐車支援ECU201は、カメラ22からの画像情報に基づいて受電コイル16と送電コイル103との位置関係、すなわち送電コイル103に対する受電コイル16の向きおよび送電コイル103から受電コイル16までの距離を把握する。さらに、駐車支援ECU201は、把握された受電コイル16と送電コイル103との位置関係に基づき、車両1を所定の速度で前進させるよう車両ECU203へ走行の指令を行うと共に、車両1が送電コイル103に対し適切な向きとなるよう、ステアリングECU202へ操舵の指令を行うようになっている。さらに、駐車支援ECU201は、ステアリングECU202の制御に基づくステアリング31の操舵が終了すると、その旨を車両ECU203へ通知するようになっている。ステアリングECU202の制御に基づくステアリング31の操舵が終了した際、車両1は、例えばステアリング31をそれ以上操作することなくそのまま前進すれば、受電コイル16が送電コイル103に対する最適位置に到達することとなる姿勢になっている。
ステアリングECU202は、駐車支援ECU201からの操舵指令に基づき、ステアリング31による操舵の制御を行うようになっている。
車両ECU203は、通常の走行、すなわち非接触充電移行処理を行う場合以外の走行においては、ペダル32の操作状況や、車両1の走行状況などに応じて、モータ制御ECU204に制御指令を出力するようになっている。
非接触充電移行処理の際には、車両ECU203は、駐車支援ECU201から車両1の走行指令を受けると、所定の速度で車両1が前進走行する旨の駆動信号を生成し、モータ制御部ECU204に出力するようになっている。
車両ECU203は、ステアリングECU202の制御に基づくステアリング31の操舵が終了した旨の通知を駐車支援ECU201から受けると、非接触充電ユニット15における受電効率に基づいて車両1の走行を制御し、車両1の減速および停止を行う。具体的には、車両ECU203は、受電コイル16が送電コイル103に対応する位置(最適位置)で車両1が停止するように、すなわち、補正された推定相対位置RDが零となる位置で車両1が停止するように車両1の走行を制御するようになっている。
すなわち、ステアリング31の操舵が終了した位置から、受電コイル16が送電コイル103に対する最適位置に至るまでの車両1の走行は、想定受電量CRと、受電コイル16で受電される実受電量ARとの差に基づいて、車両ECU203により制御される。
ここで、例えば受電コイル16の基準位置RP16が車両1の基準位置RP1に対し車両1の前方にずれているとき、車両ECU203は、車両1の減速開始タイミングを早めるように、車両1の走行を制御するようになっている。あるいは、車両ECU203は、車両1が停止するまでの減速度の最大勾配を抑えつつ車両1の減速度の平均勾配を大きくするように、車両1の走行を制御するようになっている。
また、受電コイル16の位置が車両1の基準位置に対し車両1の後方にずれているとき、車両ECU203は、例えば車両1の減速開始タイミングを遅らせるように車両1の走行を制御するようになっている。
モータ制御ECU204は、車両ECU203からの指令に基づいて、モータ10の制御を行うようになっている。具体的には、モータ制御ECU204は、モータ10を駆動するための信号を生成してインバータ11へ出力するようになっている。
充電ECU205は、地上設備2からの受電量の検出値を非接触充電ユニット15から受け、その検出値を車両ECU203へ出力するようになっている。また、充電ECU205は、車両ECU203から充電開始指令を受けると、非接触充電ユニット15に対し、高電圧バッテリ14への充電を開始させるようになっている。
(地上設備2)
地上設備2は、非接触に電力を送る送電コイル103と、電力系統から電力を入力して送電コイル103に電流を流すPFC(Power Factor Correction)101およびインバータ102とを備えている。地上設備2には、非接触充電の際に車両1と無線通信を行う地上側通信部106と、車両1と連携しながらインバータ102を駆動して送電コイル103を励磁する地上設備制御部105とがさらに設けられている。送電コイル103は、車両1が進入可能なスペースの地面に配置されている。地上設備制御部105は、地上側通信部106を介して車両1からの要求を受け、この要求に基づいてインバータ102の駆動制御を行う。車両1からの要求には、例えば送電用の励磁の要求と、送電用の励磁の停止要求と、位置合せ用の励磁の要求と、位置合せ用の励磁の停止の要求とが含まれる。送電用の励磁の要求に基づき、地上設備制御部105はインバータ102を駆動して送電コイル103を送電用に励磁する。位置合せ用の励磁の要求に基づき、地上設備制御部105はインバータ102を駆動して送電時よりも弱く送電コイル103を励磁する。
[非接触充電移行処理]
図5は、車両制御部20により実行される非接触充電移行処理の手順を示すフローチャートである。
非接触充電移行処理は、運転者が非接触充電移行スイッチ36をオン操作することで車両制御部20により開始される。運転者は、通常、高電圧バッテリ14を充電するために地上設備2の近くで非接触充電移行スイッチ36をオン操作する。
最初に、車両制御部20は、運転者により非接触充電移行処理が指示されたかどうかを判断する(ステップS301)。具体的には、運転者が非接触充電移行スイッチ36をオン操作したかどうかを駐車支援ECU201が判断する。非接触充電移行スイッチ36がオン操作されていない場合(ステップS301N)、ステップS301を繰り返し行う。
非接触充電移行スイッチ36がオン操作されたと判断した場合(ステップS301Y)、車両制御部20は、整流器内制御部18に通信開始を指令し、その指令に基づき、車両側通信部19が通信を開始する(ステップS302)。車両側通信部19は、地上設備2の地上側通信部106との通信を確立して通信を開始する。そののち、車両制御部20は、所定時間内に車両側通信部19が通信を確立したか否かを判断する(ステップS303)。所定時間内に車両側通信部19と地上側通信部106との通信が確立していると判断された場合(ステップS303Y)、続くステップS304へ移行する。一方、所定時間内に車両側通信部19と地上側通信部106との通信が確立しなかった場合(ステップS303N)、非接触充電移行処理を終了する(エンド)。通常、車両1が地上設備2の近傍にあれば所定時間内に通信が確立されるが、地上設備2から離れていれば通信が確立されずにタイムアウトとなる。
続いて、車両制御部20は、カメラ22から送信される車両位置情報を駐車支援ECU201が受信しているかどうかを判断する(ステップS304)。車両位置情報を駐車支援ECU201が受信していない場合(ステップS304N)、車両位置情報が確認できるまでステップS304を繰り返し行う。
車両位置情報を駐車支援ECU201が受信している場合(ステップS304Y)、車両制御部20は、車両1の自動操舵運転を開始する(ステップS305)。この段階では、例えば図6Aに示したように、路面Sの下方に埋設された送電コイル103は、車両1の前方に位置しており、車両1の上部に取り付けられたカメラ22に視野ESに収まっている。そこで、駐車支援ECU201は、カメラ22から送信される車両位置情報に基づき、車両1の受電コイル16が送電コイル103に対し最適位置に近づくように車両1を誘導する制御を開始する。具体的には、駐車支援ECU201は、カメラ22から送信される車両位置情報により認識される受電コイル16と送電コイル103との位置関係に基づき、車両1を所定の速度で前進させるよう車両ECU203へ走行の指令を行うと共に、車両1が送電コイル103に対し適切な向きとなるよう、ステアリングECU202へ操舵の指令を行う。その指令に基づき、車両ECU203がモータ10を駆動させることで車両1を所定の速度で前進させ、ステアリングECU202がステアリング31による操舵の制御を行う。なお、図6Aは、路面S上を自動操舵運転により走行中の車両1と、地上設備2との位置関係を表す模式図である。
次に、車両制御部20は、ステアリングECU202の制御に基づくステアリング31の操舵が終了したかどうかを判断する(ステップS306)。ステアリング31の操舵が終了していない場合(ステップS306N)、その終了が確認できるまでステップS106を繰り返し行う。なお、ステアリング31の操舵は、例えばステアリング31をそれ以上操作することなく車両1がそのまま前進すれば、受電コイル16が送電コイル103に対する最適位置に到達する姿勢になることで終了する。また、ステアリング31の操舵は、遅くともカメラ22の視野ESから送電コイル103が外れるまでに終了する。
ステアリング31の操舵が終了している場合(ステップS306Y)、その旨の通知を受けた車両ECU203は、車両側通信部19および地上側通信部106を介して地上設備制御部105に対し、位置合わせ用の励磁を要求する。位置合わせ用の励磁は、位置合わせ後の充電時の励磁に比べて弱い励磁である。この要求に応じて、地上設備制御部105はインバータ102を駆動して送電コイル103が位置合わせ用に励磁される。これにより、受電コイル16は、送電コイル103の生成する磁界を受けることができる状態となる。車両ECU203は、先にカメラ22から送信された車両位置情報から推定される推定相対位置RDに、受電コイル16における実受電量に基づく補正を加え、補正された推定相対位置RDが零となる位置で車両1が停止するように車両1の走行を制御する(ステップS307)。あるいは、車両ECU203は、運転者に対し車両1をどの向きにどれだけの距離移動させるのか、といった情報を音声出力や表示出力により提供することで、位置合わせの支援を行う。ここで、車両ECU203は、送電コイル103に対する受電コイル16の位置が相対的に遠い場合には車速を高く保ち、受電コイル16の位置と送電コイル103の位置とが相対的に近づくにつれて車速が低下するように車両1の減速を行い、あるいはそのような情報の提供を行う。その際、制動距離が受電コイル16と送電コイル103との距離を超えない範囲でできるだけ高く車速を維持するようにするとよい。このように、送電コイル103に対する受電コイル16の補正後の位置が比較的遠い場合には車速を高く維持することで、送電コイル103に対する受電コイル16の位置合わせに要する時間を短縮できる。さらに、受電コイル16が送電コイル103に接近した場合には車速をあらかじめ低下させることにより、送電コイル103に対する受電コイル16の最適位置で車両1を停止させる際、車両1の減速度を緩和でき、搭乗者の快適性を向上させることができる。なお、図6Bは、ステアリング31の操舵が終了した時点の車両1と地上設備2との位置関係を表す模式図である。
ここで、例えば受電コイル16の位置が車両1の基準位置RP1に対し車両1の前方にずれている場合に推定相対位置RDに実受電量ARを考慮した補正を加えた車両1の走行制御について説明する。この場合、車両ECU203は、図7Aに示したように、車両1の減速開始タイミングを、基準位置RP1からのずれ量が零(0)である場合よりも早めるように、車両1の走行を制御するようになっている。図7Aは、車両1の走行位置に対する車両1の走行速度の変化を模式的に表す概略図である。図7Aでは、受電コイル16の位置が車両1の基準位置RP1に対し車両1の前方にずれているときに、推定相対位置RDに実受電量ARを考慮した補正を加えて車両1の走行制御を実施したときの車両1の速度変化を実線で示している。また、図7Aにおける破線は、参考例として、実受電量ARを考慮した補正を加えない推定相対位置RDに基づいて実行される制御における車両1の速度変化を示している。また、図7Aの横軸における矢印は、車両1の進行方向を表している。
図7Aに示したように、本実施の形態では、実受電量ARを考慮した補正を加えた推定相対位置RDに基づく走行制御を行い、実線で示したように、車両1の進行方向において位置P1まで定速走行をしたのち、位置P1において減速を開始して位置P2において停止するようにしている。一方、推定相対位置RDに実受電量ARを考慮した補正を加えない場合、破線で示したように、車両1の進行方向において位置P3まで定速走行をしたのち、位置P3において減速を開始する。さらに、位置P4においてさらなる減速を行い、位置P2において停止するようにしている。例えば位置P4に至るまでは、先にカメラ22により取得された車両位置情報に基づく車両1の走行制御がなされるのに対し、位置P4から位置P2に至るまでは、受電コイル16における受電量の変化に基づく車両1の走行制御がなされる。図6Cに、位置P4における車両1と地上設備2との位置関係を表す。図6Cに示したように、位置P4では、受電コイル16が送電コイル103の一部に差し掛かっているので、受電コイル16における受電量の変化を検出することができる。
このとき、車両1から見て、位置P1は位置P3よりも手前である。なお、位置P1と位置P3との距離L13は、車両1の基準位置RP1からの受電コイル16の基準位置RP16の位置ずれ量SL(図2参照)に相当する。実受電量ARを考慮した補正を加えた推定相対位置RDに基づく走行制御の場合(実線)においては、実受電量ARを考慮した補正を加えなかった推定相対位置RDに基づく走行制御の場合(破線)と比較すると、位置P1から位置P2に至るまで、全体として緩やかな速度変化となる。これに対し、実受電量ARを考慮した補正を加えなかった推定相対位置RDに基づく走行制御の場合(破線)、位置P4から位置P2までの勾配は、実受電量ARを考慮した補正を加えた推定相対位置RDに基づく走行制御の場合(実線)の位置P1から位置P2に至る勾配よりも高くなっている。すなわち、推定相対位置RDに補正を加えなかった場合(破線)、推定相対位置RDに補正を加えた場合(実線)に比べて急減速が行われることとなる。これは、受電コイル16の位置ずれ量SLに起因して、車両1から見て、カメラ22により取得された車両位置情報に基づく受電コイル16の最適位置よりも、受電コイル16における受電効率実測データに基づく受電コイル16の最適位置が手前に位置するからである。
あるいは、例えば受電コイル16の基準位置RP16が車両1の基準位置RP1に対し車両1の後方にずれている場合には、位置合わせ処理部20Bにより、以下の走行制御がなされる。この場合、車両ECU203は、図7Bに示したように、車両1の減速開始タイミングを、基準位置RP1からのずれ量が零(0)である場合よりも遅くするように、車両1の走行を制御するようになっている。図7Bは、車両1の走行位置に対する車両1の走行速度の変化を模式的に表す概略図である。図7Bでは、受電コイル16の位置が車両1の基準位置に対し車両1の後方にずれているときに、実受電量ARを考慮した補正を加えた推定相対位置RDに基づく走行制御における車両1の速度変化を実線で示している。また、図7Bにおける破線は、参考例として、実受電量ARを考慮した補正を加えない推定相対位置RDに基づいて実行される制御における車両1の速度変化を示している。また、図7Bの横軸における矢印は、車両1の進行方向を表している。
図7Bに示したように、本実施の形態では、実受電量ARを考慮した補正を加えた推定相対位置RDに基づく走行制御を行い、実線で示したように、車両1の進行方向において位置P5まで定速走行をしたのち、位置P5において減速を開始して位置P6において停止するようにしている。一方、推定相対位置RDに実受電量ARを考慮した補正を加えない場合、破線で示したように、車両1の進行方向において位置P7まで定速走行をしたのち、位置P7において減速を開始する。さらに、位置P8において減速の勾配を緩め、位置P6において停止するようにしている。例えば位置P7から位置P8に至るまでは、先にカメラ22により取得された車両位置情報に基づく車両1の走行制御がなされるのに対し、位置P8から位置P6に至るまでは、受電コイル16における受電量の変化に基づく車両1の走行制御がなされる。このとき、位置P7は位置P5よりも手前である。なお、位置P5と位置P7との距離L75は、車両1の基準位置RP1からの受電コイル16の基準位置RP16の位置ずれ量SLに相当する。実受電量ARを考慮した補正を加えた推定相対位置RDに基づく走行制御の場合(実線)においては、実受電量ARを考慮した補正を加えなかった推定相対位置RDに基づく走行制御の場合(破線)と比較すると、位置P5から位置P6に至るまで、全体として減速の勾配の変化がほとんどない。これに対し、実受電量ARを考慮した補正を加えなかった推定相対位置RDに基づく走行制御の場合(破線)、位置P7から位置P8までの勾配と、位置P8から位置P6に至る勾配とが大きく異なっている。すなわち、推定相対位置RDに補正を加えなかった場合(破線)、推定相対位置RDに補正を加えた場合(実線)に比べて減速度の変化が大きく、乗り心地に影響を与えていると思われる。さらに、推定相対位置RDに補正を加えなかった場合(破線)、位置P7から位置P6に至るまで、位置P5から位置P6までの距離よりも長い距離に亘って低速で車両1が走行することとなり、停止するまでの所要時間が長くなってしまう。これは、受電コイル16の位置ずれ量SLに起因して、車両1から見て、カメラ22により取得された車両位置情報に基づく受電コイル16の最適位置P9よりも、受電コイル16における受電効率に基づく受電コイル16の最適の位置P6が距離L96だけ遠くに位置するからである。
車両ECU203による車両1の走行制御が開始されたのち、送電コイル103に対する受電コイル16の位置合わせが終了したかどうか、すなわち受電コイル16が最適位置を中心とした所定範囲にあるかどうかを判断する(ステップS308)。
位置合わせが終了していない場合(ステップS308N)には、例えばステアリング31の操舵が終了(ステップS306)してから所定時間が経過しているかどうかを判断する(ステップS310)。所定時間が経過していた場合(ステップS310Y)、非接触充電移行処理を終了する(エンド)。その際、車両ECU203は、車両側通信部19および地上側通信部106を介して地上設備制御部105に対し、位置合わせ用の励磁の停止を要求する。地上設備制御部105は、車両ECU203からの要求を受け、この要求に基づいてインバータ102の駆動制御を行い、位置合せ用の励磁の停止を行う。ステップS310において所定時間が経過していなかった場合(ステップS310N)、再度、ステップS307に戻る。
位置合わせが終了している場合(ステップS308Y)には、車両1を停止する(ステップS309)。併せて、車両ECU203は地上設備制御部105に対し位置合わせ用の励磁の停止を要求する。これにより、非接触充電移行処理が完了し(エンド)、非接触充電ユニット15による地上設備2からの充電処理が可能な状態となる。
[非接触送受電システムの作用効果]
本実施の形態の一実施態様としての車両1では、相対位置推定部20Aが、想定受電量CRと受電コイルで受電される実受電量ARとの差に基づいて、送電コイルと受電コイルとの相対位置RDを補正する。位置合わせ処理部20Bは、上述の相対位置RAに基づいて送電コイル103に対する受電コイル16の位置合わせ又は位置合わせの支援を行うようにしている。そのため、送電コイル103に対する受電コイル16の位置合わせの精度が向上する。したがって、本実施の形態の車両1によれば、非接触充電への移行処理を正確に行うことができる。
相対位置推定部20Aは、車両1の進行方向において互いに異なる位置である複数の測定位置において、想定受電量CRと実受電量ARとの差を算出し、相対位置RDを補正するようにしている。そのため、車両1の前後方向の位置ずれが低減でき、送電コイル103に対する受電コイル16の位置合わせ精度が向上する。また、車両1を前後方向に1回往復走行させる間に、複数の測定位置ML1~ML3と送電コイル103との各々の位置合わせを実行させることができる。このため、より短い時間で効率的に送電コイル103に対する受電コイル16の位置合わせを行うことができる。
本実施の形態では、想定受電量CRと実受電量ARとの差が所定値以上であった場合、相対位置推定部20Aが、警報音や警報表示など何らかの異常信号を出力するようになっているとよい。その場合、車両1の基準位置RP1に対し受電コイル16の基準位置RP16が許容できないほどずれていることを認知し、車両1に対する受電コイル16の取り付け位置を速やかに修正することができる。
本実施の形態では、例えば受電コイル16の位置が基準位置RP1に対し車両1の前方にずれているとき、車両制御部20は、車両1の減速開始タイミングを早めるように車両1の走行を制御するようにしている。このため、非接触充電移行処理の際、急な減速を回避でき、比較的緩やかな減速により停止できる。
本実施の形態では、例えば受電コイル16の位置が基準位置RP1に対し車両1の後方にずれているとき、車両制御部20は、車両1の減速開始タイミングを遅らせるように車両1の走行を制御するようにしている。このため、非接触充電移行処理の際、減速度の変化を抑えつつ、車両1が停止するまでの時間を短縮できる。
<2.変形例>
以上、実施の形態を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば上記実施の形態では、計測部としてカメラ22を用いて車両位置情報を取得し、車両制御部20に送信するようにしたが、本技術はこれに限定されるものではなく、例えばレーダ21を用いて車両位置情報を取得するなどしてもよい。
また、上記実施の形態では、記憶部40や車両制御部20を車両1に搭載するようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば記憶部や制御部を車両の外部に設け、記憶部および制御部と車両との間において無線通信を行う構成であってもよい。
また、上記実施の形態では、地上設備2を路面下に埋設するようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。送電コイルを含む地上設備を、例えば路面に立設する壁面に設けてもよいし、建屋の天井部分に設けるようにしてもよい。そのような構成の場合であっても受電コイル等の位置を車両の適切な位置に設けることで、高い受電効率を確保するようにすればよい。
また、上記実施の形態では、受電コイル16の中心位置を基準位置RP16に設定し、その基準位置RP16と車両1の基準位置RP1との位置ずれ量SLのデータを用いて車両1の走行を制御するようにした。しかしながら、本開示はこれに限定されず、受電コイルの基準位置は任意の位置に設定してよい。あるいは、受電コイルの基準位置を設定しなくともよい。同様に、上記実施の形態では、送電コイル103の中心位置を基準位置RP103に設定し、車両制御部20の制御により、基準位置RP1と基準位置RP103との位置合わせを実行するようにしたが、本開示はこれに限定されず、送電コイルの基準位置は任意の位置に設定してよい。あるいは、送電コイルの基準位置を設定しなくともよい。
また、上記実施の形態では、車両1が1つのモータを搭載したEVである場合を例示して説明するようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば前輪駆動用の第1モータと後輪駆動用の第2モータとを備えたEVであってもよいし、あるいは、モータとエンジンとを1つずつ備えたHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)であってもよい。
また、上記実施の形態では、非接触充電移行処理の際に車両の自動操舵運転を行うようにしたが、その自動操舵運転は、運転者によるアクセルペダルの踏み込みを契機として実行されるようにしてもよい。また、その自動操舵運転の終了後の車両1の走行の制御についても、完全に自動で行われる場合に限定されず、例えば運転者によるアクセルペダルの踏み込みを契機として実行されるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、制御部が、受電コイルにおける想定受電量および実際の受電量に基づいて車両の走行を制御する場合について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば受電コイルにおける想定受電効率および実際の受電効率に基づいて車両の走行を制御するようにしてもよい。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
1…車両、10…モータ、11…インバータ、14…高電圧バッテリ、15…非接触充電ユニット、16…受電コイル、17…整流器、18…整流器内制御部、19…車両側通信部、20…車両制御部、210…第1誘導制御部、220…第2誘導制御部、201…駐車支援ECU、202…ステアリングECU、203…車両ECU、204…モータ制御ECU、205…充電ECU、21…レーダ、22…カメラ、23…駐車支援システム、30…操作部、31…ステアリング、32…ペダル、33…SBW、34,35…操作量センサ、36…非接触充電移行スイッチ、40…記憶部、2…地上設備、101…PFC、102…インバータ、103…送電コイル、105…地上設備制御部、106…地上側通信部、ML1~ML3…測定位置、RP1,RP16,RP103…基準位置。

Claims (9)

  1. 車両に搭載され、前記車両の外部に設けられた送電コイルから非接触状態で受電可能である受電コイルと、
    前記送電コイルの位置を計測する計測部と、
    前記送電コイルの位置と前記受電コイルの位置との相対距離を、前記受電コイルが取り付けられていると想定される基準位置と前記送電コイルの位置とに基づいて推定する相対位置推定部と、
    前記相対距離に基づいて前記送電コイルに対する前記受電コイルの位置合わせ又は前記位置合わせの支援を行う位置合わせ処理部と、
    前記相対距離と前記送電コイルの送電状態とに基づいて前記受電コイルで受電すると想定される想定受電量を算出する想定受電量算出部と
    を備え、
    前記相対位置推定部は、前記車両の進行方向において互いに異なる位置である複数の測定位置において、前記受電コイルにおける実際の受電量を順次取得し、前記複数の測定位置での複数の前記相対距離を求め、
    前記想定受電量算出部は、前記複数の相対距離と前記送電コイルの送電状態とに基づいて、前記複数の測定位置での想定受電量を算出し、
    前記相対位置推定部は、算出された前記複数の測定位置での想定受電量と、前記実際の受電量との差を各々算出し、前記相対距離を補正する
    車両制御装置。
  2. 前記計測部は、外部からの指令に基づき、前記送電コイルの位置を計測する
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記計測部は、画像を取得することにより前記送電コイルの位置を計測する撮像装置を有する
    請求項1または請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記位置合わせ処理部は、前記相対距離が零となる位置で前記車両が停止するように、前記車両の走行を制御する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  5. 前記相対位置推定部は、前記想定受電量と前記実際の受電量との差が所定値以上であった場合、異常信号を出力す
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  6. 前記受電コイルが前記基準位置に対し前記車両の前方にずれているとき、
    前記位置合わせ処理部は、前記車両の減速開始タイミングを早めるように前記車両の走行を制御する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  7. 前記受電コイルが前記基準位置に対し前記車両の後方にずれているとき、
    前記位置合わせ処理部は、前記車両の減速開始タイミングを遅らせるように、前記車両の走行を制御する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  8. 前記位置合わせ処理部は、前記相対距離が零に近づくように前記車両の操舵を制御する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  9. 車両制御装置を備えた車両であって、
    前記車両制御装置は、
    前記車両に搭載され、前記車両の外部に設けられた送電コイルから非接触状態で受電可能である受電コイルと、
    前記送電コイルの位置を計測する計測部と、
    前記送電コイルの位置と前記受電コイルの位置との相対距離を、前記受電コイルが取り付けられていると想定される基準位置と前記送電コイルの位置とに基づいて推定する相対位置推定部と、
    前記相対距離に基づいて前記送電コイルに対する前記受電コイルの位置合わせ又は前記位置合わせの支援を行う位置合わせ処理部と、
    前記相対距離と前記送電コイルの送電状態とに基づいて前記受電コイルで受電すると想定される想定受電量を算出する想定受電量算出部と
    を備え、
    前記相対位置推定部は、前記車両の進行方向において互いに異なる位置である複数の測定位置において、前記受電コイルにおける実際の受電量を順次取得し、前記複数の測定位置での複数の前記相対距離を求め、
    前記想定受電量算出部は、前記複数の相対距離と前記送電コイルの送電状態とに基づいて、前記複数の測定位置での想定受電量を算出し、
    前記相対位置推定部は、算出された前記複数の測定位置での想定受電量と、前記実際の受電量との差を各々算出し、前記相対距離を補正する
    車両。
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