JP7412153B2 - 防災設備の処置情報提供システム及びその処置情報提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、火災感知器からの火災信号を受信機で受信して警報する火災報知設備等の取扱方法を利用者に提供する防災設備の処置情報提供システム及びその処置情報提供方法に関する。
従来、火災報知設備に設けられた例えばP型受信機にあっては、受信機から引き出された回線に発信機や火災感知器を接続して回線単位に火災を監視しており、火災が発生した場合には、音響や表示灯によって管理人等の建物関係者に警報を出すようにしている。
火災発生により警報が出された場合、管理者は予め定められた取扱いの手順に従い、音響停止、現場確認、消防機関への通報、初期消火、避難誘導という手順に従った一連のスイッチ操作や対処を行うことになる。
また火災発生に適切に対応操作できるようにするため、受信機の取扱説明書を見ながら操作練習を行うようにしている。
しかしながら、このような従来の火災報知設備にあっては、火災が発生したときの警報により、管理者があわててしまい、受信機を適切に操作することができない場合が想定される。また管理者が受信機の操作に慣れるために練習を行う場合には、受信機から他設備への連動、移報出力、音響などを停止し、実際に発信機や火災感知器を作動させて火災発報させるなどする必要があり、容易に操作練習をすることができないという問題があった。
そこで、火災の発生で警報が出された場合に、不慣れな管理者であっても適切且つ迅速に対処可能とするため、火災信号を受信して主音響が鳴動したら、音響停止スイッチを操作すると音声ガイダンス処理が起動し、音声案内スイッチを押すと、状況に合った適切な操作方法のガイダンス内容を音声によって知らせ、受信機の操作に不慣れな管理者であっても、音声ガイダンスに従いながら操作することで、適切な操作を行うことができるようにした受信機が実用化されている(特許文献1)。
また、火災受信機の扉体の内面にQRコード(登録商標)などの識別コードを配置し、識別コードを読み取ってサーバから取扱説明書等を呼び出すようにした情報提供システムも提供されている(特許文献2)。
特開2009-087111号公報 特開2015-076869号公報
しかしながら、このような火災の発生により受信機から警報が出された場合に音声ガイダンスによって状況に合った適切な操作方法等を知らせるようにした火災報知設備にあっては、火災といった非常事態により混乱している中では、音声ガイダンスに注意を集中していないと聞き逃してしまう場合があり、音声ガイダンスの確認に手間取って適切に対処できない可能性もある。
また、火災受信機の扉体の内面に配置したQRコード(登録商標)などの識別コードを読み取ってサーバから取扱説明書等を呼び出すようにした情報提供システムにあっては、受信機の扉を開き、扉内に設けた識別コードに対応して火災受信機の取扱説明書を呼び出すため、例えば、操作部に設けた特定のスイッチの操作に関する処置情報を取扱説明書の中から対応措置の説明を捜し出すのに手間と時間がかかり、火災が発生した緊急を要する状況での利用は困難であるという問題がある。
本発明は、受信機等の防災設備側の機能構成を増加することなく、火災等のイベント発生時に、不慣れな管理者であっても適切且つ迅速に必要な操作や対処を可能とする防災設備の処置情報提供システム及びその処置情報提供方法を提供することを目的とする。
(処置情報提供システム)
本発明は、防災設備の処置情報提供システムに於いて、
所定のイベントを検出した場合にイベント内容を音声により出力する防災設備の監視盤と、
監視盤で検出するイベントに対する所定の処置情報を記憶したネットワーク上のサーバと、
監視盤に設けられ、監視盤で検出したイベントに対応して出力する音声と共に所定の音声符号音を出力させる音声符号出力部と、
音声符号音に対応してサーバの処置情報にアクセスする所定のリンク情報を予め登録し、監視盤から出力される音声符号音に対応するリンク情報に基づきサーバにアクセスして処置情報を取得して出力する携帯端末と、
を備えたことを特徴とする。
(音声符号音)
音声符号音を、所定の低域周波数信号音と所定の高域周波数信号音との合成信号音とする。
(監視盤の音声ガイダンス機能)
監視盤は、イベントの検出に対応して音声ガイダンスする内容がある場合に、音声案内誘導灯を作動して音声案内スイッチの操作を促すと共に、音声案内スイッチの操作を検出する毎に、イベントに対応した処置を示すガイダンスを音声により出力すると共に、これに付随して音声符号出力部によりイベントに対応した音声符号音を出力させる。
(処置情報の端末出力)
サーバは前記処置情報として、画面表示情報と音声情報を記憶し、
携帯端末は画面表示情報を取得して画面表示するか、画面表示情報と音声情報を取得して画面表示と音声出力を行う。
(処置情報提供方法)
本発明の他の形態にあっては、防災設備の処置情報提供方法であって、
防災設備の監視盤により、所定のイベントを検出した場合にイベント内容を音声により出力し、
ネットワーク上のサーバに、監視盤で検出するイベントに対する所定の処置情報を記憶し、
監視盤に設けた音声符号出力部により、監視盤で検出したイベントに対応して出力する音声と共に所定の音声符号音を出力させ、
携帯端末に、音声符号音に対応してサーバの処置情報にアクセスする所定のリンク情報を予め登録し、
携帯端末により、監視盤から出力される音声符号音に対応するリンク情報に基づきサーバにリンクアクセスして処置情報を取得して出力することを特徴とする。
これ以外の防災設備の処置情報提供方法の特徴は、前述した防災設備の処置情報提供システムの場合と同じになる。
(基本的な効果)
本発明は、防災設備の処置情報提供システムであって、所定のイベントを検出した場合にイベント内容を音声により出力する防災設備の監視盤と、監視盤で検出するイベントに対する所定の処置情報を記憶したネットワーク上のサーバと、監視盤に設けられ、監視盤で検出したイベントに対応して出力する音声と共に所定の音声符号音を出力させる音声符号出力部と、音声符号音に対応してサーバの処置情報にアクセスする所定のリンク情報を予め登録し、監視盤から出力される音声符号音に対応するリンク情報に基づきサーバにアクセスして処置情報を取得して出力する携帯端末とを設けるようにしたため、火災受信機等の監視盤による火災や障害等の発生イベントに対応した音声出力に続いてサーバの処置情報にアクセスするリンク情報を取得するための音声符号音を出力させ、この音声符号音を、マイク付きの端末装置、例えばスマートフォン等で検出するだけで、例えばインターネット上のサーバにアクセスして火災発生や障害発生に対応した処置情報を取得して画面表示でき、受信機の取扱操作や対処に不慣れな管理者であっても、携帯端末に表示された処置情報を見ることで、火災発生で警報が出された場合や運用中に障害警報が出された場合に、適切な操作や対処を行うことを可能とする。この点の効果は、本発明は、防災設備の処置情報提供方法であっても、同様である。
(音声符号音による効果)
また、音声符号音を、所定の低域周波数信号音と所定の高域周波数信号音との合成信号音としており、これはDTMF(Dual-Tone Multi-Frequency)として知られた音声合成音であり、携帯端末により音声合成音から音声符号を確実に検出してリンク情報に変換し、サーバにアクセスして処置情報を取得して出力できる。
(処置情報の端末出力による効果)
また、サーバは処置情報として、画面表示情報と音声情報を記憶し、携帯端末は画面表示情報を取得して画面表示するか、又は、画面表示情報と音声情報を取得して画面表示と音声出力を行うようにしたため、サーバから取得した火災等の発生イベントに対する処置情報を、携帯端末に画面表示する場合のみならず、必要に応じて画面表示に加えて音声出力し、音声出力により処置方法を素早く理解して必要な対処が可能になると共に、処置情報を聞き逃した場合にも画面表示を見ることで処置情報を直ぐに確認でき、適切な操作や対処を行うことを可能とする。
P型受信機を設けた火災報知設備を例にとって本発明による処置情報提供システムの概略を示した説明図 P型受信機の機能構成の概略を示したブロック図 P型受信機の小扉を開いて操作部を示した説明図 P型受信機の発声内容と音声符号音との対応関係を一覧形式で示した説明図 図1のサーバに設けたデータベースに記憶している処置情報の一例を示した説明図 携帯電話端末の機能構成の概略を示した説明図 P型受信機の主音響鳴動又は最初の音声案内操作の音声案内に対応した音声符号音DTMF1の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図 火災確認又は非火災確認の音声案内に対応した音声符号音DTMF2の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図 火災断定の音声案内に対応した音声符号音DTMF3の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図 図8の表示画面で「復旧処理へ」を選択した場合の処置情報の画面表示を示した説明図 図10に続く画面表示を示した説明図 図2のP型受信機の制御動作を示したフローチャート 図12のステップS7における音声ガイダンス処理の詳細を示したフローチャート P型受信機の予備電源異常の音声案内に対応した音声符号音DTMF4の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図 P型受信機のベル電源用ヒューズ切れの音声案内に対応した音声符号音DTMF5の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図
[P型受信機の処置情報提供システム]
図1はP型(Proprietary-type)受信機を設けた火災報知設備を例にとって本発明による処置情報提供システムの概略を示した説明図である。
図1に示すように、P型受信機10は建物の防災センタや管理人室等に設置されており、火災感知器を信号回線により接続して火災を監視しており、また、制御回線に防火戸等を接続している。
P型受信機10の筐体前面に配置した扉パネルには、表示部12及び操作部14を配置しており、操作部14の下側には開閉自在な小扉16を設け、必要に応じて下側に開いて扉内のスイッチを操作可能としている。
表示部12には火災代表灯、防排煙代表灯、地区表示灯、発信機灯、交流電源灯、予備電源灯、スイッチ注意灯、蓄積中灯等を設けている。操作部14の小扉16の上側には、音声案内スイッチ、音響停止スイッチ、火災断定スイッチ、地区音響一時停止スイッチ等を設けている。
小扉16を設けた操作部14の下側の位置には、復旧スイッチ、一括連動移報スイッチ、一括鳴動スイッチ、主音響停止スイッチ、付属音響停止スイッチ、障害音響停止スイッチ等を設け、また、エラーコードを表示可能な数字表示器を設けている。表示部12の表示灯と操作部14のスイッチは一例であり、必要に応じて適宜の表示灯やスイッチが設けられる。
また、操作部14にはスピーカ15を設けており、火災を検出した場合に例えば「”火災疑似音“ 火災発生 発生場所を確認してください。」といった内容の火災警報音声を出力し、障害を検出した場合には例えば「“障害疑似音”障害が発生しています。」といった内容の障害警報音声を出力する。
また、P型受信機10は音声ガイダンス機能を備えており、音響停止スイッチの操作を検出した際に、ガイダンスする内容がある場合に、音声案内誘導灯を点滅して音声案内スイッチの操作を促すと共に、音声案内スイッチの操作を検出する毎に、状況に応じた処置を示すガイダンスを音声により出力する。
このようなP型受信機10の音声によるガイダンス出力機能に加え、本実施形態にあっては、P型受信機10に、火災や障害等のイベントの検出に対応して出力する音声に続いて、各イベントに対応した所定の音声符号音を付加して出力させる音声符号出力機能を設けている。
P型受信機10による音声符号出力機能に対応して、インターネット26上に例えば製造メーカ側のサーバ28を設けており、サーバ28に接続したデータベース30には、P型受信機10の火災及び障害を含む発生イベントに対する処置情報を予め記憶している。
火災報知設備の管理責任者や管理担当者等が携帯する携帯電話端末20には、P型受信機10のスピーカ15から出力される音声符号音に対応してサーバ28のデータベースに記憶している処置情報にアクセスする所定のリンク情報を予め登録している。
管理担当者等は、P型受信機10が火災又は障害を検出して音声符号音を含む警報音声を出力する場合、或いは、音声案内スイッチを操作して音声符号音を含むガイダンス音声を出力する場合に、携帯電話端末20によりP型受信機10から出力された音声符号音をマイクから入力して読み取り、読み取った音声符号音に対応するリンク情報に基づき、基地局22から携帯電話ネットワーク24を経由してインターネット26上のサーバ28にアクセスし、リンク情報で指定されたデータベース30のファイルページによる処置情報を取得してディスプレイ上に表示するようにしている。
携帯電話端末20に音声符号音に対応して登録しているリンク情報は、例えばプロトコル、IPアドレス、ポート番号、フォルダ名及びファイル名を含むURL(Uniform Resource Locator)である。
[P型受信機の機能構成]
図2はP型受信機の機能構成の概略を示したブロック図である。図2に示すように、P型受信機10から監視領域に対し火報回線36、制御回線44、更に図示しない防排煙回線や警報回線を引き出している。火報回線36には、火災感知器38や発信機40等を接続している。制御回線44は防火戸45を接続している。防火戸45は自動開放装置(ラッチレリーズ装置)により閉鎖位置に保持されており、制御回線44は防火戸45の自動開放装置を接続している。更に、図示しない防排煙回線には防排煙用感知器を接続している。
P型受信機10は、制御部32を備え、制御部32は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成している。制御部32に対しては、回線受信部34、回線制御部42、表示部12、操作部14、警報部46、移報部48を設けている。
回線受信部34は火報回線36に接続した火災感知器38に直流電源を供給して動作させると共に、火災感知器38が火災を検知して動作した場合に流れる発報電流を火災信号として受信する。また、回線受信部34は火報回線36に接続した発信機40の押釦操作で流れる電流を発信信号として受信する。回線制御部42は防火戸45に制御信号を出力し、防火戸45の閉鎖状態でのラッチを解除して開放動作させるようにしている。
表示部12は、図1に示したように、受信機前面に設けた各種の表示灯や表示器を備えている。操作部14は、図1に示したように、受信機前面に設けた各種の操作スイッチを備えている。警報部46には警報音声やガイダンス音声等を出力するスピーカ15を設けている。移報部48には、外部接続する例えば表示盤等に火災代表移報信号や回線移報信号を出力する無電圧リレー接点を用いた移報回路を設けている。
制御部32はCPUによるプログラムの実行により実現される機能であり、火災感知器38の発報による火災信号や発信機40の操作による発信信号を受信して火災代表灯と地区表示灯を点滅させると共に火災警報音声を出力させ、地区音響装置を作動して地区音響警報を出力させる火災受信制御を行う。
また、制御部32は、火災警報音声の出力に対し音響停止スイッチの操作を検出した際に、ガイダンスする内容がある場合に、音声案内誘導灯を点滅して音声案内スイッチの操作を促すと共に、音声案内スイッチの操作を検出する毎に、状況に応じた処置を示すガイダンスを音声により出力する制御を行う。
また、制御部32は、通常監視状態で、予備電源異常やヒューズ切れといった障害を検出した場合、障害代表灯を点滅して障害警報音声を出力する制御を行う。
更に、制御部32には、音声符号出力部50が設けられ、音声符号出力部50は、火災や障害等のイベントの検出に対応して出力する火災警報音声や障害警報音声に続いて、各イベントに対応した所定の音声符号音を付加して出力させる制御を行う。
(受信機操作部)
図3はP型受信機の小扉を開いて操作部を示した説明図である。図3に示すように、操作部14の上側には、火災や障害等の警報音声を出力するスピーカ15、音声ガイダンスに使用する音声案内スイッチ52、音声案内誘導灯53、火災断定スイッチ54、音響停止スイッチ56、地区音響一時停止スイッチ58を設けており、また小扉16内の右側には復旧スイッチ60を設けている。
また、下側のヒンジ16aの回動で開いた小扉16の内側の操作部14には、障害が発生した場合のエラーコードの表示に使用する3桁の数字表示器(7セグメント表示器)62,64を設けている。更に、小扉16の内側の操作部14には、前述した連動・起動遮断スイッチ、消火栓連動停止スイッチ、非常放送連動停止スイッチ等を配置している。
(警報音声と音声符号音)
図4はP型受信機の発声内容と音声符号音との対応関係を一覧形式で示した説明図であり、図4(A)に対応リストを示し、図4(B)にDTMFマトリックスを示す。
まず、P型受信機10で火災を検出した場合の制御及び処置の概要は次にようになる。
(1)火災代表灯と地区表示灯の点滅、地区音響警報の出力、火災警報音声の出力。
(2)火災発生場所の確認。
(3)火災の場合の火災断定操作。
(4)119番通報。
(5)火災でない場合の地区音響停止操作と復旧操作。
これに対応してP型受信機10の制御部32に設けたメモリには、図4(A)の16進のアドレス001~008に示す音声情報が記憶されている。この音声情報は、アドレスに対応して、音声出力に音声案内スイッチ52の操作を必要とするか否かのON/OFF情報(操作を必要とする場合がON)、発声内容、及び音声符号音で構成される。
例えばアドレス001は、前記(1)(2)の火災警報と火災発生場所の確認に対応し、音声案内スイッチ52の操作を必要とすることなく火災の検出で出力される火災警報音声であり、音声内容として、所定の火災疑似音に続いて、「火災発生、発生場所を確認してください。」を登録しており、サーバからの対処情報の取得に使用する音声符号音は例えばDTMF1としている。
また、アドレス002は、前記(1)(2)の火災警報と火災発生場所の確認に対応し、音声案内スイッチ52の操作により出力される火災警報音声であり、発声内容として、火災疑似音がなく、「火災発生、発生場所を確認してください。」を登録しており、サーバからの対処情報の取得に使用する音声符号音はアドレス001と同じDTMF1としている。
アドレス003は、前記(3)の火災断定スイッチ54の操作を指示する発声内容であり、これに対応した音声符号音はDTMF2としている。
アドレス004は、前記(3)の火災断定スイッチ54の操作結果に対応した発声内容であり、これに対応した音声符号音はDTMF3としている。
アドレス005は、前記(4)の119番通話に対応した発声内容であり、これに対応した音声符号音はアドレス004と同じDTMF3としている。
アドレス006は、前記(5)の火災でない場合の処置に対応し、地区音響鳴動中を条件とし、地区音響一時停止スイッチ58の操作を指示する発声内容であり、これに対応した音声符号音は、アドレス003と同じDTMF2としている。
アドレス007は、前記(5)の火災でない場合の処置に対応し、地区音響鳴動停止中を条件とし、発信機の復旧と復旧スイッチ60の操作を指示する発声内容であり、これ対応した音声符号音は、アドレス003と同じDTMF2としている。
アドレス008は、前記(5)の火災でない場合の処置に対応し、地区音響鳴動停止を条件とし、また、火災感知器の復旧と復旧スイッチ60を操作を指示する発声内容であり、これ対応した音声符号音は、アドレス003と同じDTMF2としている。
アドレス009以降は、P型受信機10で障害を検出した場合の音声情報である。例えばアドレス009は、P型受信機10で予備電源異常を検出した場合であり、この場合、障害代表灯が点滅し、所定の障害疑似音に続いて「予備電源が異常です。」とする発声内容であり、これ対応した音声符号音はDTMF4としている。
また、アドレス00Aは、P型受信機10で予備電源異常を検出した後に、音声案内スイッチ52を操作した場合であり、予備電源の異常に関する更に詳しい発声内容であり、これ対応した音声符号音は、アドレス009と同じDTMF4としている。
アドレス00Bは、P型受信機10でヒューズ切れを検出した場合であり、この場合、障害代表灯が点滅し、所定の障害疑似音に続いて「ヒューズが切れています。」とする発声内容である。ここで、P型受信機10には様々なヒューズが設けられており、切れたヒューズを特定しないとサーバから対処情報を取得できないため、サーバのアクセスに使用する音声符号音は設けていない。
アドレス00Cは、P型受信機10でベル電源用ヒューズ切れを検出した場合であり、この場合、障害代表灯が点滅し、音声案内スイッチ52を操作すると、ベル電源用ヒューズのヒューズ切れを示す発声内容となり、これ対応した音声符号音はDTMF5としている。残りのアドレス00D~00Fは他のヒューズ切れの具体例であり、これに続いて他の適宜の障害に関する音声情報を記憶している。
図4(B)のDTMFマトリックスは、音声符号音DTMF0,1,2,3,・・・,9,A,B,C,D,E,Fと周波数の組み合わせを示している。音声符号音DTMFは、低域周波数f1~f4の内の1つと高域周波数f5~f8の内の1つの合成音であり、低域周波数はf1=697Hz,f2=770Hz,f3=852Hz,f4=941Hzとなり、広域周波数はf5=1209Hz,f6=1336Hz,f7=1477Hz,f8=1633Hzとなっている。
音声符号音DTMFは、プッシュ式電話回線の電話番号の送出に使用されており、DTMF=0,1~9,A~Dはプッシュ式電話回線と同じであるが、プッシュ式電話回線の「*」を本実施形態では「E」とし、また、プッシュ式電話回線の「#」を本実施形態では「F」としている。
なお、本実施形態で使用する音声符号音はDTMFに限定されず、適宜の異なる周波数音又は複数周波数の合成音としても良い。
[サーバの処置情報]
図5は図2のサーバに設けたデータベースに記憶している処置情報の一例を示した説明図である。
図5に示すように、サーバ28に接続したデータベース30には、メインのホームページ66が格納され、ホームページ66に対し、図4(A)の音声符号音DTMF1~3の読取りで得られたリンク情報に対応して火災発生ページ68、火災場所確認ページ70、火災断定ページ72及び火災復旧ページ74を設け、所定の処置情報を記憶している。
また、図4(A)の音声符号音DTMF4,5・・・の読取りで得られたリンク情報に対応して障害処置ページ76-1,76-2・・・を設け、エラーコードとその障害内容、及び障害処置情報を記憶している。
なお、データベース30の各ページには、文字や図形による画面情報に加え、必要に応じて、音声処置情報も記憶している。
[携帯電話端末]
図6は携帯電話端末の機能構成の概略を示した説明図であり、個人用の携帯コンピュータの機能を併せもつ携帯電話端末として知られたスマートフォンを例にとっている。
図6において、携帯電話端末20は、制御部80、携帯電話通信部82、無線LAN通信部84、高速移動通信部86、GPS通信部(全地球測位システム通信部)88、カメラ部90、SIMカード92、ディスプレイ94、タッチパネル96、音声入出力部98、USB端子部100、操作部102及びメモリカード104等を備える。
制御部80は、プロセッサを構成するCPU、メモリ、各種入出力インタフェースを備えたLSIで実現され、インストールされたプログラムを実行する。
携帯電話通信部82は、第4世代移動通信システム(4G)として知られたOFDMAにより携帯電話通信を行う。
無線LAN通信部84は、イーサネット(登録商標)による無線ネットワークをベースにしたIEEE802.11に準拠した無線通信を行う。また無線LAN通信部84は、無線LANのアクセスポイントとして機能する無線LAN通信機能、例えばデザリング機能を備えている。
高速移動通信部86は、IEEE802.16eに準拠したモバイルWiMAX(登録商標)によるモバイル高速移動通信を行う。
GPS通信部88は、米国が運用する周回衛星を使用した全地球測位システム(Global Positioning System)を利用して、現在位置の経度と緯度を取得するための通信を行う。
カメラ部90は、CMOS撮像素子を使用して画像の撮像を行い、静止画及び動画を取得し、本実施形態にあっては、図3の小扉16の内側に配置した二次元コードの撮像を行う。
SIMカード92は、携帯電話番号を識別するための番号であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)番号を格納したカードであり、SIMカード92の差し替えにより、複数の携帯電話端末で同じ携帯電話番号を利用可能とする。
ディスプレイ94は、液晶パネルや有機ELパネルなどの表示デバイスを使用し、パネル表面にはタッチパネル96を配置している。音声入出力部98は、マイク(MC)98a、スピーカ(SP)98b、及びオーディオコーデック(Audio CODEC)を備えて音声入出力を行う。
USB端子部100は、適宜の周辺機器を接続するデジタル・インタフェースのコネクタを接続する。操作部102は、キーパッドや操作釦による利用者の操作を受け付けて制御部80に通知する。メモリカード104は、着脱自在な外部メモリであり、カメラ部90で撮像した画像等の各種データの外部記憶に使用する。
制御部80は、通話接続、メール接続、インターネット接続などの通信接続及び関連する各種の制御を行う。
また、制御部80は、音声符号処理部106の機能を備え、制御部80のメモリには、図4(A)の音声情報に示した音声符号音DTMF1,2,3,4・・・・の各々に対応して図5に示したサーバ28のデータベース30に記憶している処置情報の処置ページにアクセスするためのリンク情報を予め登録している。
このため音声符号処理部106は、P型受信機10から出力された警報音声に続く音声符号音DTMFを音声入出力部98のマイク98aから入力して読み取り、読み取った音声符号音DTMFにより対応するリンク情報を取得し、このリンク情報に基づき携帯電話通信部82によりサーバ28にアクセスして対応する処置情報を取得し、ディスプレイ94に表示すると共に、必要に応じて音声入出力部98に指示して音声により処置情報を出力させる制御を行う。
[火災発生による処置情報の取得表示]
図7はP型受信機の主音響鳴動又は最初の音声案内操作による音声案内に対応した音声符号音DTMF1の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図、図8は火災確認又は非火災確認の音声案内に対応した音声符号音DTMF2の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図、図9は火災断定の音声案内に対応した音声符号音DTMF3の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図、図10は図8の表示画面で復旧処理を選択した場合の処置情報の画面表示を示した説明図である。
(火災発生時の処置)
図1及び図2に示したP型受信機10が例えば火災感知器38の火災発報による火災信号を受信すると、スピーカ15から音声符号音を含む火災警報音声を出力すると共に、表示部12の火災代表灯を点滅し、火災場所を示す地区表示灯を点滅する。
このようなP型受信機10からの火災警報音声の出力に対し、管理担当者等は、必要に応じて、図6に示した携帯電話端末20に設けた音声符号処理部106を動作状態とし、火災警報音声に続いて出力される音声符号音DTFM1を携帯電話端末20のマイク98aで入力して読み取る。
この音声符号音DTFM1の読取りを行うと、携帯電話端末20は、読み取った音声符号音DTMF1からリンク情報を生成し、図5に示したサーバ28にアクセスし、データベース30から火災発生ページ68を取得し、図7に示すように、携帯電話端末20のディスプレイ94に火災発生に対する処置情報を示す火災処置画面110を表示する。
本実施形態の火災処置画面110には、発生イベント112として「火災が発生しました。」を表示し、続いて処置指示114として、地区表示灯による発生場所の確認を指示し、更に、処置指示116として、火災の発生場所に出向いて行う現場確認を指示し、この現場確認の際に確認すべき事項として、火災場所、けが人や負傷者の有無、火災の状況、危険物の有無等を示している。
なお、P型受信機10から火災警報が出力されると、図4に示した操作部14に設けた音声案内誘導灯53が点滅して音声案内スイッチ52の操作を促すが、このとき音声案内スイッチ52を操作すると、図4(A)のアドレス002に示す発声内容の火災警報音声及び音声符号音DTMF1が出力され、音声符号音DTMF1を携帯電話端末20のマイク98aで入力して読み取ることで、同様にして図7に示す処置情報を示す火災処置画面110を表示することができる。
(火災を確認した場合の処置)
管理担当者等が火災の発生場所に出向いて火災を確認した場合には、P型受信機10側に戻るか、別の管理担当者に連絡し、必要に応じて、管理担当者は、図4に示したP型受信機10の音声案内スイッチ52を操作する。これにより図4(A)のアドレス003に示した火災の場合の発声内容のガイダンスと音声符号音DTMF2が出力され、1秒の休止期間をおいて、例えば地区音響鳴動中であれば、アドレス006の発声内容のガイダンスと音声符号音DTMF2が出力される。
管理担当者等が携帯する携帯電話端末20は、読み取った音声符号音DTFM2からリンク情報を生成し、図5に示したサーバ28にアクセスし、データベース30の火災場所確認ページ70を取得し、図8に示すように、携帯電話端末20のディスプレイ94に火災場所確認に対する処置情報を示す火災処置画面120を表示する。
本実施形態の火災処置画面120には、最初の処置指示122として、火災の場合は図3に示す火災断定スイッチ54の操作指示を表示している。また、次の処置指示124には、火災でない場合は、復旧処理を行う旨の処置指示を表示し、次の復旧処理に遷移するための操作ボタン126を設けている。
火災処置画面120の処置指示122に従って管理担当者が図3に示す火災断定スイッチ54を操作すると、P型受信機10からは図4のアドレス004に示す火災断定処理の発声内容のガイダンスと音声符号音DTMF3が出力される。
管理担当者等が携帯する携帯電話端末20は、音声符号音DTMF3を読み取ってリンク情報を生成し、図5に示したサーバ28にアクセスし、データベース30の火災断定ページ72の処置情報を取得し、図9に示すように、携帯電話端末20のディスプレイ94に火災場所確認に対する処置情報を示す火災処置画面130を表示する。
火災処置画面130には、処置指示132として、火災断定が行われた点を記載し、次の処置指示134には、119通報を指示すると共に、119番通報で伝えるべき項目として、項番1~8の事項を示しており、これにより消防機関が必要とする情報を迅速且つ適切に伝えることを可能とする。続いて、処置指示136として、初期消火や避難誘導を行う指示を表示している。
(非火災を確認した場合の処置)
管理担当者等が火災の発生場所に出向いて火災でないことを確認した場合には、P型受信機10側に戻り、必要に応じて、管理担当者は、図4に示したP型受信機10の音声案内スイッチ52を操作する。これにより図4(A)のアドレス003に示した火災の場合の発声内容のガイダンスと音声符号音DTMF2が出力され、1秒の休止期間をおいて、例えば地区音響警報中であれば、アドレス006の発声内容のガイダンスと音声符号音DTMF2が出力される。
管理担当者等の携帯電話端末20は、読み取った音声符号音DTMF2からリンク情報を生成し、図5に示したサーバ28にアクセスし、データベース30の火災場所確認ページ70を取得し、図8に示すように、携帯電話端末20のディスプレイ94に火災場所確認に対する処置情報を示す火災処置画面120を表示する。
本実施形態の火災処置画面120の処置指示124には、火災でない場合は火災復旧処理を行う旨の操作指示を表示し、次の復旧処理に遷移するための操作ボタン126を設けていることから、操作ボタン126をクリックすると、図5に示したサーバ28にアクセスし、データベース30に記憶している火災復旧ページ74を取得し、図10(A)に示すように、携帯電話端末20のディスプレイ94に復旧処置を示す復旧処置画面140aを表示する。
本実施形態の復旧処置画面140aには、最初の処置指示142として復旧処理のタイトルが表示され、次の処置指示144として、図3に示す地区音響一時停止スイッチ58の操作指示を表示する。このとき地区音響鳴動中であった場合は、図3に示す地区音響一時停止スイッチ58を操作し、館内非常ベル等の地区音響が停止する。既に地区音響を停止していれば、この処置は不要となる。
次に、処置指示146として、受信機を復旧させる前に行う処置として、作動した火災感知器や発信機の復旧指示を表示する。この指示を受けて管理担当者は発生場所に出向き、作動している火災感知器や発信機を探し、作動要因を取り除く。
続いて、「次へ」の操作ボタンをクリックすると、図10(B)の復旧処置画面140bに切り替わる。復旧処置画面140bは処置指示148として、図3に示すように、小扉16を開いて行う復旧スイッチ60の操作指示を表示し、これにより火災代表灯と地区表示灯が消灯することの確認指示を表示する。
この指示を受けて管理担当者は、P型受信機10の小扉16を開いて、右側に設けている復旧スイッチ60を操作すると、表示部12に設けている火災代表灯と地区表示灯が消灯する。
続いて、処置指示150として、図1の表示部12に設けているスイッチ注意灯が点滅しているかどうかの確認指示を表示し、スイッチ注意灯が点滅している場合には、図3の小扉16の内側に配置しているスイッチの中で定位となっていないスイッチがあることから、定位となっていないスイッチの解除操作指示を表示する。
P型受信機10の小扉16の内側に設けているスイッチは、スイッチ操作により定位から切替えると、スイッチに隣接して設けた表示灯が点灯しており、これにより定位となっていないスイッチを確認して解除操作により定位に戻すことができる。
続いて、「次へ」の操作ボタンをクリックすると、図11(C)の復旧処置画面140cに切り替わり、処置指示152として、それまでの処置指示144~150を行った状態で、火災代表灯及び又は地区表示灯が消灯しない場合は、受信機が故障している可能性があることから、点検契約先に連絡をとって保守点検を行うことの指示を表示する。
[受信機の制御動作]
図12は図2のP型受信機の制御動作を示したフローチャート、図13は図12のステップS7における音声ガイダンス処理の詳細を示したフローチャートである。
(火災受信動作)
図12に示すように、図2に示したP型受信機10の制御部32は、ステップS1で火災受信の有無をチェックしており、回線単位に行われる火災感知器38からの火災信号または発信機40からの発信信号を受信すると、ステップS2に進み、火災代表灯を点滅し、同時に火災信号を受信した回線に対応した地区表示灯を点滅し、続いてステップS3で主音響鳴動として、図4(A)のアドレス001に示した発声内容と音声符号音DTMF1を出力する。
続いてステップS4に進み、音響停止スイッチ56の操作の有無を判別し、操作ありを判別すると、ステップS5で主音響停止、即ちステップS3で出力している火災警報音声と音声符号音DTMF1の出力を停止する。
続いてステップS6で操作部14に設けている音声案内誘導灯53を点滅し、音声案内スイッチ52の操作により出力する音声ガイダンスがあることを示し、ステップS7の音声ガイダンス処理に進む。
(音声ガイダンス動作)
図12のステップS7の音声ガイダンス処理の詳細は、図13に示すように、ステップS11で音声案内スイッチ52の操作ありを検出するとステップS12に進み、図4(A)のアドレス002の「火災発生、発生場所を確認してください。」の音声ガイダンスと音声符号音DTMF1を出力する。
次にステップS13に進み、地区音響鳴動中か否かチェックし、鳴動中であればステップS14に進み、停止中であればステップS24に進む。地区音響鳴動中に進んだステップS14にあっては、図4(A)のアドレス003の「確認した結果、火災の場合は火災断定スイッチを押してください。」の音声ガイダンスと音声符号音DTMF2を出力し、無音1秒を介してステップS15で図4(A)のアドレス006の「火災でない場合は、2番の地区音響一時停止スイッチを押してください。」の音声ガイダンスと音声符号音DTMF2を出力する。
ステップS14の音声ガイダンスの指示に従って火災断定スイッチ54を押すと、それまでのスイッチ操作により停止に設定されている音響警報停止、移報停止、連動停止等のスイッチの停止が自動的に解除されて定位に戻る。また、現場確認により火災でなかった場合には、ステップS15の音声ガイダンスに従って、地区音響一時停止スイッチ58を操作して地区音響を停止する。
続いてステップS16で、ステップS14で指示された火災断定スイッチ54の操作の有無をチェックしており、火災断定スイッチ54の操作がなければ、ステップS17で復旧スイッチ60の操作があるか否かチェックする。復旧スイッチ60の操作がないときはステップS18に進んで音声案内スイッチ52の操作があるか否かチェックし、音声案内スイッチ52が再度操作されれば、ステップS14に戻り、再度、同じ音声ガイダンスと音声符号音をステップS14,S15で出力する。
ステップS16で火災断定スイッチ54の操作を判別すると、ステップS19に進み、図4(A)のアドレス004の「火災断定処理をしました。」の音声ガイダンスと音声符号音DTMF3を出力する。続いてステップS20に進み、音声案内スイッチ52の操作を判別すると、ステップS21で図4(A)のアドレス005の「119番へ通報してください。状況に応じて初期消火や避難誘導を行ってください。」の音声ガイダンスと音声符号音DTMF3を出力する。
続いてステップS22で復旧スイッチ60の操作を判別するまで、ステップS20の音声案内スイッチ52の操作ごとにステップS21の音声ガイダンスと音声符号音の出力を繰り返すことになる。ステップS22で復旧スイッチの操作を判別すると、ステップS23で音声案内を終了し、ステップS29で復旧処理を行う。
一方、ステップS13で地区音響一時停止中を判別してステップS24に進んだ場合には、図4(A)のアドレス003の「確認した結果、火災の場合は火災断定スイッチを押してください。」の音声ガイダンスと音声符号音DTMF2を出力し、続いて無音1秒を介してステップS25で図4(A)のアドレス007の「火災でない場合は、感知器が作動した原因を取り除いてから3番の復旧スイッチを押してください。」の音声ガイダンスと音声符号音DTMF2を出力する。
このため、現場確認により火災であった場合には、ステップS24の音声ガイダンスに従って、ステップS28で火災断定スイッチ54を操作し、ステップS19に進み、それ以降のステップは地区音響鳴動中の場合と同じである。一方、火災でなかった場合には、ステップS28で火災断定スイッチ54の操作無しを判別し、ステップS25の音声ガイダンスに従って復旧スイッチ60を操作することになる。
続いてステップS26で復旧スイッチ60の操作を判別しており、復旧スイッチ60の操作がなければ、ステップS27で音声案内スイッチ52の操作を判別し、再度、音声案内スイッチ52が操作されると、ステップS24及びS25により音声ガイダンスと音声符号音を出力する。ステップS26で復旧スイッチ60の操作が判別されると、ステップS23に進んで音声案内を終了し、ステップS29で復旧処理を行う。
なお、発信機が作動した場合の音声ガイダンス処理は、図13のステップS25の音声ガイダンスを図4(A)のアドレス007の「火災でない場合は、発信機を元に戻してから3番の復旧スイッチを押してください。」とする点が相違するだけであり、他の処理及び音声ガイダンスは火災感知器が作動した場合と同じになる。
[障害発生時の処置]
図1及び図2に示したP型受信機10が障害を検出すると、障害代表灯を点滅し、スピーカ15から障害警報音声を出力し、更に、図3に示した小扉16内の数字表示器62,64に所定のエラーコードを表示する。
このような障害警報音声が出力されると、音声案内誘導灯53が点滅して音声案内スイッチ52の操作を促し、音声案内スイッチ52を操作すると、検出している障害内容を示す音声ガイダンスと、携帯電話端末20によりサーバ28から処置情報を取得して表示するための音声符号音が出力される。
(予備電源異常)
図14はP型受信機の予備電源異常の音声案内に対応した音声符号音DTMF4の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図である。
例えば、P型受信機10で予備電源異常が検出されたとすると、図4(A)のアドレス009の音声ガイダンスと音声符号音DTMF4が出力される。この障害警報音声に基づき音声案内誘導灯53が点滅することから、管理担当者等が音声案内スイッチ52を操作すると、図4(A)のアドレス00Aの音声ガイダンスと音声符号音DTMF4が出力される。
このとき管理担当者が図6に示した携帯電話端末20の音声符号処理部106を作動させていると、音声符号音DTMF4の読取りにより生成したリンク情報でサーバ28にアクセスし、データベース30から対応する例えば障害処置ページ76-1を取得し、図14に示すように、携帯電話端末20のディスプレイ94に障害発生に対する処置情報を示す障害処置画面160を表示する。
本実施形態の障害処置画面160には、エラーコード162として「E02 001」を表示し、続いてエラー内容164を表示し、次の処置指示166に、項番1,2に分けて処置指示を表示しており、管理担当者は、障害の原因を知り、処置情報の指示に従って必要な対処を行うことができる。なお、処置指示166はスクロール表示する内容を展開して示している。
(ヒューズ切れ)
図15はP型受信機のヒューズ切れの音声案内に対応した音声符号音DTMF5の携帯電話端末による読取りで取得した処置情報の画面表示を示した説明図である。
P型受信機10でヒューズ切れが検出されたとすると、図4(A)のアドレス00Bの代表ヒューズ切れの発声内容となる音声ガイダンスが出力される。この代表ヒューズ切れの音声ガイダンスに基づき音声案内誘導灯53が点滅することから、管理担当者等が音声案内スイッチ52を操作すると、例えば図4(A)のアドレス00Cのベル電源用ヒューズ切れを示す音声ガイダンスと音声符号音DTMF5が出力される。
このとき管理担当者が図6に示した携帯電話端末20の音声符号処理部106を作動させていると、音声符号音DTMF4の読取りにより生成したリンク情報でサーバ28にアクセスし、データベース30から対応する例えば障害処置ページ76-2を取得し、図15に示すように、携帯電話端末20のディスプレイ94に障害発生に対する処置情報を示す障害処置画面170を表示する。
本実施形態の障害処置画面170には、エラーコード172として「E03 001」を表示し、続いてエラー内容174を表示し、次の処置指示176を表示しており、管管理担当者は、障害の原因を知り、処置情報の指示に従って必要な対処を行うことができる。
これ以外の障害がP型受信機10で検出された場合にも、同様にして携帯電話端末20によりサーバ28から対処情報を取得して表示することができる。
[本発明の変形例]
(防災設備の監視盤)
上記の実施形態は、火災を監視する火災報知設備を例にとるものであったが、火災以外にガス漏れや盗難などの適宜の異常を検知して警報する防災設備、防護設備についても同様に適用できる。
また、防災設備の監視盤としては、火災報知設備の受信機以外に、操作部及び表示部を備えた例えば消火設備の制御盤等の適宜の監視盤についても同様に適用できる。
(発生イベント)
上記の実施形態は、発生イベントとして火災と障害を例にとっているが、これ以外に、ガス漏れ、非常通報等の適宜の発生イベントを含み、各発生イベントに対応して出力される音声ガイダンスに続く音声符号音の携帯端末による読取りでサーバにアクセスして処置情報を取得し、携帯端末で表示するようにしても良い。
(処置画面)
上記の実施形態に示した携帯電話端末に表示する処置画面の内容は一例であり、文字、図形、記号等を用いて、必要に応じた適宜の表示形態をとることができる。
(携帯電話端末)
上記の実施形態は、携帯端末としてスマートフォン等の携帯電話端末を例にとっているが、携帯電話端末に代え、インターネット通信機能を備えたタブレット等の電話機能を持たない携帯端末としても良い。
(その他)
また、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:P型受信機
12:表示部
14:操作部
15:スピーカ
16:小扉
20:携帯電話端末
22:基地局
24:携帯電話ネットワーク
26:インターネット
28:サーバ
30:データベース
32:制御部
34:回線受信部
36:火報回線
38:火災感知器
40:発信機
42:回線制御部
44:制御回線
45:防火戸
46:警報部
48:移報部
50:音声符号出力部
52:音声案内スイッチ
54:火災断定スイッチ
56:音響停止スイッチ
58:地区音響一時停止スイッチ
60:復旧スイッチ
62,64:数字表示器
80:制御部
82:携帯電話通信部
94:ディスプレイ
96:タッチパネル
98:音声入出力部
98a:マイク
98b:スピーカ
106:音声符号処理部

Claims (8)

  1. 所定のイベントを検出した場合にイベント内容を音声により出力する防災設備の監視盤と、
    前記監視盤で検出する前記イベントに対する所定の処置情報を記憶したネットワーク上のサーバと、
    前記監視盤に設けられ、前記監視盤で検出した前記イベントに対応して出力する音声と共に所定の音声符号音を出力させる音声符号出力部と、
    前記音声符号音に対応して前記サーバの処置情報にアクセスする所定のリンク情報を予め登録し、前記監視盤から出力される前記音声符号音に対応するリンク情報に基づき前記サーバにアクセスして前記処置情報を取得して出力する携帯端末と、
    を備えたことを特徴とする防災設備の処置情報提供システム。
  2. 請求項1記載の防災設備の処置情報提供システムに於いて、
    前記音声符号音は、所定の低域周波数信号音と所定の高域周波数信号音との合成信号音としたことを特徴とする防災設備の処置情報提供システム。
  3. 請求項1記載の防災設備の処置情報提供システムに於いて、
    前記監視盤は、前記イベントの検出に対応して音声ガイダンスする内容がある場合に、音声案内誘導灯を作動して音声案内スイッチの操作を促すと共に、前記音声案内スイッチの操作を検出する毎に、前記イベントに対応した処置を示すガイダンスを音声により出力すると共に、これに付随して前記音声符号出力部により前記イベントに対応した音声符号音を出力させることを特徴とする防災設備の処置情報提供システム。
  4. 請求項1又は3記載の防災設備の処置情報提供システムに於いて、
    前記サーバは前記処置情報として、画面表示情報と音声情報を記憶し、
    前記携帯端末は前記画面表示情報を取得して画面表示するか、前記画面表示情報と前記音声情報を取得して画面表示と音声出力を行うことを特徴とする防災設備の処置情報提供システム。
  5. 防災設備の監視盤により、所定のイベントを検出した場合にイベント内容を音声により出力し、
    ネットワーク上のサーバに、前記監視盤で検出する前記イベントに対する所定の処置情報を記憶し、
    前記監視盤に設けた音声符号出力部により、前記監視盤で検出した前記イベントに対応して出力する音声と共に所定の音声符号音を出力させ、
    携帯端末に、前記音声符号音に対応して前記サーバの処置情報にアクセスする所定のリンク情報を予め登録し、
    前記携帯端末により、前記監視盤から出力される前記音声符号音に対応するリンク情報に基づき前記サーバにアクセスして前記処置情報を取得して出力することを特徴とする防災設備の処置情報提供方法。
  6. 請求項5記載の防災設備の処置情報提供方法に於いて、前記音声符号音を、所定の低域周波数信号音と所定の高域周波数信号音との合成信号音としたことを特徴とする防災設備の処置情報提供方法。
  7. 請求項5記載の防災設備の処置情報提供方法に於いて、
    前記監視盤は、前記イベントの検出に対応して音声ガイダンスする内容がある場合に、音声案内誘導灯を作動して音声案内スイッチの操作を促すと共に、前記音声案内スイッチの操作を検出する毎に、前記イベントに対応した処置を示すガイダンスを音声により出力すると共に、これに付随して前記音声符号出力部により前記イベントに対応した音声符号音を出力させることを特徴とする防災設備の処置情報提供方法。
  8. 請求項5又は7記載の防災設備の処置情報提供方法に於いて、
    前記サーバは前記処置情報として、画面表示情報と音声情報を記憶し、
    前記携帯端末は前記画面表示情報を取得して画面表示するか、前記画面表示情報と前記音声情報を取得して画面表示と音声出力を行うことを特徴とする防災設備の処置情報提供方法。
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