JP7409799B2 - ノズルユニット,坩堝,蒸発源及び蒸着装置 - Google Patents
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Description
坩堝の容器本体の開口部に装着されるノズルユニットであって、
蒸着材料を放出するノズル部を有するノズル部材と、
前記ノズル部材よりも前記容器本体の内部側に設けられる中板部材と、
を備え、
前記中板部材は、前記ノズル部材側の天板部と、蒸着材料が通過する複数の貫通孔が設けられた側壁と、を備え、前記ノズル部材側に突出する凸形状部を有すると共に、
前記蒸着材料によって蒸着される蒸着面上の任意の位置である第1の点から、前記複数の貫通孔内の任意の位置である第2の点に至る全ての線分は、ノズルユニットを構成する複数の部材のうちの少なくともいずれか一つの部材によって遮られるように構成されてい
ることを特徴とする。
坩堝の容器本体の開口部に装着されるノズルユニットであって、
蒸着材料を放出する放出口が設けられたノズル部を有するノズル部材と、
前記ノズル部材よりも前記容器本体の内部側に設けられる中板部材と、
を備え、
前記中板部材は、前記ノズル部材側の天板部と、蒸着材料が通過する複数の貫通孔が設けられた側壁と、を備え、前記ノズル部材側に突出する凸形状部を有すると共に、
前記放出口の先端面上の任意の位置である第3の点から、前記複数の貫通孔内の任意の位置である第2の点に至る全ての線分は、ノズルユニットを構成する複数の部材のうちの少なくともいずれか一つの部材によって遮られるように構成されていることを特徴とする。
坩堝の容器本体の開口部に装着されるノズルユニットであって、
蒸着材料を放出するノズル部を有するノズル部材と、
前記ノズル部材よりも前記容器本体の内部側に設けられる中板部材と、
を備え、
前記中板部材は、前記ノズル部材側の天板部を備え、前記ノズル部材側に突出する凸形状部を有すると共に、
前記凸形状部の側壁に、蒸着材料が通過する複数の貫通孔が設けられていることを特徴とする。
図1~図7を参照して、本発明の実施例に係るノズルユニット,坩堝,蒸発源及び蒸着装置について説明する。図1は蒸着装置の概略構成図である。図2は本発明の実施例に係る蒸発源の概略構成図であり、蒸発源の概略構成について断面的に示している。図3は本発明の実施例に係るノズルユニットの概略構成図であり、基板との位置関係についても概
略図にて示している。図4は本発明の実施例に係るノズル部材を示す図である。なお、同図(a)はノズル部材の平面図であり、同図(b)は同図(a)中のA-A断面図である。図5は本発明の実施例に係る接続部材を示す図である。なお、同図(a)は接続部材の平面図であり、同図(b)は同図(a)中のB-B断面図である。図6は本発明の実施例に係る中板部材を示す図である。なお、同図(a)は中板部材の平面図であり、同図(b)は同図(a)中のC-C断面図である。図7は本発明の変形例に係るノズル部材を示す図である。なお、同図(a)はノズル部材の平面図であり、同図(b)は同図(a)中のAX-AX断面図である。
図1を参照して、蒸着装置1について簡単に説明する。蒸着装置1は、真空ポンプ30によって、内部が真空に近い状態(減圧雰囲気)となるように構成されるチャンバ20と、チャンバ20の内部に配置される蒸発源10とを備えている。蒸発源10は、基板40に蒸着させる物質の材料(蒸着材料)を加熱させることで、当該材料を蒸発又は昇華させる役割を担っている。この蒸発源10によって蒸発または昇華された物質が、チャンバ20の内部に設置された基板40の蒸着面(蒸発源10側の表面)に付着されることで、基板40に薄膜が形成される。
図2を参照して、本実施例に係る蒸発源10の全体構成について説明する。蒸発源10は、基板40に蒸着させる物質の材料を収容する坩堝10Xと、坩堝10Xを取り囲むように設けられ、坩堝10Xを加熱する加熱体10Yとを備えている。なお、加熱体10Yを取り囲むように設けられ、熱を遮断する遮熱構造体(リフレクタ)が備えられる場合もある。坩堝10Xを加熱する方式は各種の構成が採用され得る。例えば、通電加熱方式が採用される場合には、加熱体10Yは、通電されるワイヤに相当する。また、高周波誘導加熱方式が採用される場合には、加熱体10Yは加熱コイルに相当する。
特に、図3~図6を参照して、ノズルユニット200について、より詳細に説明する。ノズルユニット200は、上記の通り、ノズル部材210と、中板部材220と、接続部材230とから構成される。
、両者が密着してしまい、大きな応力が発生してしまうことを抑制することができる。
下とするのが好適である。これにより、受熱機能が十分に発揮され、中板部材220を十分に加熱することができる。
本実施例に係るノズルユニット200、及びこれを備える坩堝10X,蒸発源10及び蒸着装置1によれば、ノズルユニット200における中板部材220の貫通孔223cを通過した蒸着材料が、直線的に基板40の蒸着面に到達することがない。従って、坩堝10X内において、スプラッシュが生じても、液体状または固体状の蒸着材料が基板40の蒸着面に到達してしまうことを抑制することができる。これにより、成膜中の膜が破損してしまうことを抑制することができる。
きる。
蒸着装置1において、ノズルユニット200における中板部材220の貫通孔223cを通過した蒸着材料が、直線的に放出口212aを通って飛び出すことがないように構成することも好ましい。この点について、図3を参照して、より詳細に説明する。
た蒸着材料が、直線的に基板40に到達することがない場合の構成について説明した。しかしながら、中板に凸形状部を設けて、この凸形状部の側壁に、蒸着材料が通過する複数の貫通孔を設ける構成を採用すれば、スプラッシュの発生により生じた液体状または固体状の蒸着材料が基板40の蒸着面に到達してしまうことを抑制できる効果を得ることができる。従って、上述した第1の点から第2の点に至る全ての線分の中で、その一部については、ノズルユニット200を構成する部材によって遮られない場合でも、ある程度の効果を得ることができる。
10 蒸発源
10X 坩堝
20 チャンバ
40 基板
100 容器本体
200 ノズルユニット
210,210X ノズル部材
211 円筒部
212 ノズル部
212a 放出口
220 中板部材
221 円筒部
222 平板部
223 凸形状部
223a 天板部
223b 側壁
223c,223cX,223cY 貫通孔
230 接続部材
231 円筒部
232 テーパ状部
Claims (10)
- 坩堝の容器本体の開口部に装着されるノズルユニットであって、
蒸着材料を放出するノズル部を有するノズル部材と、
前記ノズル部材よりも前記容器本体の内部側に設けられる中板部材と、
を備え、
前記中板部材は、前記ノズル部材側の天板部と、蒸着材料が通過する複数の貫通孔が設けられた側壁と、を備え、前記ノズル部材側に突出する凸形状部を有すると共に、
前記蒸着材料によって蒸着される蒸着面上の任意の位置である第1の点から、前記複数の貫通孔内の任意の位置である第2の点に至る全ての線分は、ノズルユニットを構成する複数の部材のうちの少なくともいずれか一つの部材によって遮られるように構成されていることを特徴とするノズルユニット。 - 坩堝の容器本体の開口部に装着されるノズルユニットであって、
蒸着材料を放出する放出口が設けられたノズル部を有するノズル部材と、
前記ノズル部材よりも前記容器本体の内部側に設けられる中板部材と、
を備え、
前記中板部材は、前記ノズル部材側の天板部と、蒸着材料が通過する複数の貫通孔が設けられた側壁と、を備え、前記ノズル部材側に突出する凸形状部を有すると共に、
前記放出口の先端面上の任意の位置である第3の点から、前記複数の貫通孔内の任意の位置である第2の点に至る全ての線分は、ノズルユニットを構成する複数の部材のうちの少なくともいずれか一つの部材によって遮られるように構成されていることを特徴とするノズルユニット。 - 坩堝の容器本体の開口部に装着されるノズルユニットであって、
蒸着材料を放出するノズル部を有するノズル部材と、
前記ノズル部材よりも前記容器本体の内部側に設けられる中板部材と、
を備え、
前記中板部材は、前記ノズル部材側の天板部を備え、前記ノズル部材側に突出する凸形状部を有すると共に、
前記凸形状部の側壁に、蒸着材料が通過する複数の貫通孔が設けられていることを特徴とするノズルユニット。 - 前記ノズル部材は、蒸着材料を放出する放出口に向かって、該蒸着材料を案内する案内壁を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載のノズルユニット。
- 前記複数の貫通孔の開口面積の総和は、前記ノズル部材における放出口の開口面積以上であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載のノズルユニット。
- 前記ノズル部材には、前記ノズル部の外周面側に、前記容器本体の内周面に沿って設けられる受熱用の筒状部が設けられていることを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載のノズルユニット。
- 前記ノズル部材と中板部材との間には、これらノズル部材と中板部材に対してそれぞれ接合されることで、これらノズル部材と中板部材とを接続する接続部材が設けられており、
前記接続部材には、前記中板部材の外周面側に、前記容器本体の内周面に沿って設けられる受熱用の筒状部が設けられていることを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載のノズルユニット。 - 容器本体と、
前記容器本体の開口部に装着される請求項1~7のいずれか一つに記載のノズルユニットと、
を備えることを特徴とする坩堝。 - 請求項8に記載の坩堝と、
前記坩堝を加熱する加熱体と、
を備えることを特徴とする蒸発源。 - チャンバと、
前記チャンバ内に備えられ、かつ前記チャンバ内に設置された基板の蒸着面に蒸着を行う請求項9に記載の蒸発源と、
を備えることを特徴とする蒸着装置。
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