JP7409228B2 - 梱包袋 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘリコプター等を用いて重量を有する資材を運搬する際に用いられる梱包袋に関する。
従来、山間部等において送電鉄塔を建設する場合に、資材を運搬するための手段としてヘリコプターを用いる場合がある。この場合、運搬対象である資材(例えば、山形鋼材等)を、「モッコ」や「ネット」等の梱包具で資材を梱包した後、ヘリコプターで吊下げて運搬することが一般的である。
他方、上述のようなモッコやネットはいずれもメッシュ材であるため、運搬対象物が例えば山形鋼材のように細長い場合は、運搬中に荷物が意図せず傾いた際に、メッシュ材の隙間から運搬対象物がすり抜けて落下する恐れがあり、極めて危険だった。
上記課題に対処するための先行技術としては、例えば以下に示すような特許文献が知られている。
特許文献1には「送電鉄塔への機材・工具類の運搬容器およびそれを用いた運搬方法」という名称で、送電線の碍子やスペーサなどの交換修理に必要な機材・工具類を送電鉄塔の塔頂まで運搬するための運搬容器およびそれを用いた運搬方法に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示される機材・工具類の運搬容器は、送電鉄塔の梁(水平材)に懸架して容器を送電鉄塔に釣支する釣支具と、容器の下方に垂れ下げるロープと、容器の上面を覆うカバーと、を有し、容器の全面がメッシュで形成されていることを特徴とするものである。
上記構成の特許文献1に開示される発明によれば、送電鉄塔への機材・工具類の運搬効率を向上させることができ、かつ交換修理の工期を短縮することができる。
特許文献2には「吊り具」という名称で、物上げ及び運搬作業における吊り具に関する考案が開示されている。
特許文献2に開示される考案は、被運搬物を緊縛する2本のベルトと、それと直交した長さ調整自在のベルトが被運搬物の外形に沿って被覆自在の覆いに固着し一体化されていることを特徴とするものである。
上記構成の特許文献2に開示される考案によれば、覆いにより被運搬物の周側面の一部を被覆するとともに、2本のそれぞれのベルトにより被運搬物の周側面を緊縛した状態で吊り下げることができる。
上記構成の特許文献2に開示される考案によれば、シート状の高分子材料等を軸体に巻回してなる原反に損傷を与えることなく吊下げ保持して運搬することができる。
特開2005-185030号公報 実全昭56-124675号公報
特許文献1に開示される発明の場合、運搬対象物が例えば山形鋼材であり、かつ万一その運搬時に用いられる機材・工具類の運搬容器が傾いた場合でも、運搬対象物の一部がメッシュをすり抜けて落下する恐れはない。その一方で、特許文献1に開示される発明を用いる場合は、運搬容器の各面が金網や多孔板などのメッシュで形成されているため、容器自体がある程度の重量物になると考えられる。
この場合、山形鋼材等の重量物を運搬する際に、運搬可能な山形鋼材の本数が少なくなり、運搬効率が低下するという課題がある。
また、特許文献1に開示される発明は、それ自体が剛性を有する容器体であるため、不使用時にコンパクトに折り畳むなどして収納・保管することができない。このため、特許文献1に開示される発明の場合は、不使用時の収納性にも課題があった。
特許文献2に開示される考案を用いて、例えば送電鉄塔を構成する山形鋼材等を束ねた状態でヘリコプターを用いて運搬する場合は、覆いで被覆されていない部分、すなわち、束ねられた資材の端面部分から資材の一部が滑り落ちて落下する恐れがあった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、運搬対象物が数本の棒状体である場合に、運搬中に運搬対象物の落下を確実に防ぐことができ、しかも不使用時の収納保管が容易な梱包袋を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の発明である梱包袋は、シート材からなり、内部に被梱包物を収容するための中空部を有し、被梱包物の表面の全域を被覆する袋本体と、上記中空部内に被梱包物を出し入れするための開口と、開口を開閉するための開閉具と、袋本体の胴部でかつ袋本体の外底面にのみ固定されているベルトと、を備え、袋本体内に被梱包物を収容した状態でベルトを袋本体の周側面上にあだ巻きにすることを特徴とするものである。
上記構成の第1の発明において、袋本体は被梱包物の表面の全域を被覆することで、被梱包物を吊下げた状態で運搬する際に、袋本体の外に被梱包物が滑り出すのを妨げるという作用を有する。また、袋本体に形成される開口は、袋本体の中空部内に被梱包物を出し入れさせるという作用を有する。さらに、開閉具は、袋本体に形成される開口を必要に応じて開閉させるという作用を有する。加えて、ベルトは、第1の発明による梱包袋に被梱包物を収容して吊下げた際に、被梱包物自体の重さにより、袋本体の外側から被梱包物を束ねるように緊縛して固定するという作用を有する。また、ベルトが袋本体の外底面にのみ固定されていることで、ベルトにより袋本体の外側から被梱包物を緊縛する際に、袋本体の側面や天面において袋本体にベルトが引っ張られるなどして、被梱包物を緊縛するベルトに緩みが生じるのを抑制するという作用を有する。
より具体的には、第1の発明において、袋本体の周側面にベルトをあだ巻きすることで、袋本体の中空部内に被梱包物を収容して吊下げた際に、被梱包物自体の重さにより被梱包物がベルトにより強く締め付けられる。この場合、被梱包物をベルトにより強く締め付けるために別体の締付け具等を備える必要がないので、第1の発明の構成をシンプルにできる。
第2の発明である梱包袋は、上述の第1の発明であって、開口を全開した際に袋本体の内底面の全域が裸出することを特徴とするものである。
上記構成の第2の発明は、上述の第1の発明による作用と同じ作用に加えて、袋本体の開口を全開した際に袋本体の内底面の全域が裸出することで、裸出した袋本体の内底面上に被梱包物を載置して袋本体の開口を閉じるだけで、袋本体の中空部内への被梱包物の収納を完了できる。
さらに、袋本体から被梱包物を取り出す際は、袋本体の開口を全開にするだけで、被梱包物を鉛直上方側に引き上げて取り出すことができる。
よって、第2の発明によれば、袋本体への被梱包物の出し入れを容易にするという作用を有する。
第3の発明である梱包袋は、上述の第1又は第2の発明であって、袋本体の内底面は、被梱包物のスライドを妨げる固定構造を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第3の発明は、上述の第1又は第2の発明による作用と同じ作用に加えて、袋本体の内底面に設けられる固定構造は、被梱包物が袋本体の内底面の平面方向にスライドするのを妨げるという作用を有する。
よって、第3の発明によれば、第3の発明に係る袋本体内に被梱包物を収容して吊下げ保持して運搬する際に、袋本体が意図せず傾いた場合でも、被梱包物が袋本体内においてスライドして、袋本体を突き破って外に飛び出すのを好適に抑制するという作用を有する。
第4の発明である梱包袋は、上述の第1乃至第3のそれぞれの発明であって、開閉具は、ファスナであることを特徴とするものである。
上記構成の第4の発明は、上述の第1乃至第3のそれぞれの発明による作用と同じ作用に加えて、開閉具としてファスナを用いることで、袋本体に形成される開口の全域を容易に開閉させるという作用を有する。
また、第4の発明では、開口に開閉具であるファスナを少なくとも二重に備えていてもよい。この場合は、第4の発明の使用時に万一ファスナが破損して、袋本体の開口が意図せず開き、そこから被梱包物が外に飛び出るのを防ぐという作用を有する。
第5の発明である梱包袋は、上述の第1乃至第4のそれぞれの発明であって、開口は、この開口を跨ぐように取設される開閉補助具を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第5の発明は、上述の第1乃至第4のそれぞれの発明による作用と同じ作用に加えて、袋本体に形成される開口が、開閉具に加えて、開口を跨ぐように取設される開閉補助具を備えていることで、第4の発明による被梱包物の運搬中に開閉具が破損した際に、袋本体の開口が意図せず開いて、そこから被梱包物が外に飛び出るのを防ぐという作用を有する。
第6の発明である梱包袋は、上述の第1乃至第5のそれぞれの発明であって、袋本体は、透光性を有するシート材からなる窓を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第6の発明は、上述の第1乃至第5のそれぞれの発明による作用と同じ作用に加えて、袋本体に設けられる窓は、袋本体の外側から内部の様子を確認可能にするという作用を有する。
この場合、第6の発明を構成する袋本体内に被梱包物を収容して吊下げ保持した際に、万一被梱包物をバランスよく吊下げることができなかった場合に、窓から袋本体内における被梱包物の収容状態を確認することで、その原因究明を容易にするという作用を有する。
上述のような第1の発明によれば、被梱包物を束ねるようにして袋本体の外側からベルトで緊縛して固定することができる。
また、第1の発明によれば、被梱包物の表面の全域が袋本体により被覆されているため、万一ベルトによる被梱包物の締付けが不十分な場合でも、運搬時に被梱包物の一部が落下するのを防ぐことができる。
加えて、第1の発明によれば、袋本体上にベルトがあだ巻きされることで、第1の発明で梱包された被梱包物を吊下げるだけで、被梱包物自体の重さにより、ベルトを被梱包物の周側面上に締め付けることができる。この場合、被梱包物にベルトを緊縛するにあたり、別体の締付け具等をベルトに備える必要がないため、このような締付け具の操作を行う必要もない。よって、第1の発明によれば、被梱包物に対する第1の発明の着脱が容易になる。
さらに、第1の発明では、ベルトが袋本体の外底面にのみ固定されるため、袋本体の側面や天面においてベルトは、袋本体に対する相対的な位置を変えることができる。
すなわち、第1の発明では、ベルトを袋本体の周側面に巻回して被梱包物を間接的にベルトにより緊縛する際に、袋本体の側面や天面において袋本体にベルトが引っ張られるなどしてベルトに緩みが生じるのを防ぐことができる。このため、第1の発明では、袋本体内に収容される被梱包物の本数が、袋本体内に収容可能な本数よりも少ない場合でも、ベルトにより被梱包物を強く緊縛することができる。
よって、第1の発明によれば、被梱包物をベルトにより束ねて強く緊縛することで運搬時の落下を防止しつつ、袋本体を備えることによっても運搬時の被梱包物の落下を防止できるので、被梱包物を安全に運搬することができる。
また、第1の発明は主に、シート材からなる袋本体と、ベルトにより構成されている。このため、第1の発明は、不使用時にはコンパクトに折り畳んで収納しておくことができる。よって、第1の発明によれば、収納性に優れた梱包袋を提供することができる。
さらに、第1の発明を構成する袋本体を、例えば不透水性を有するシート材により構成する場合は、第1の発明を資材の保管容器としても利用することができる。この場合は、第1の発明を用いて送電鉄塔施工用の山形鉄鋼等の資材(被梱包物)を山中に運搬する際に、第1の発明で梱包したままの状態で山中に放置しておくことができ、その際に被梱包物を雨水から確実に保護することができる。
第2の発明は、上述の第1の発明による効果と同じ効果を有する。さらに、第2の発明では、袋本体に形成される開口を全開にした際に、袋本体の内底面の全域を裸出することができるので、袋本体内への被梱包物の出し入れが極めて容易になる。
つまり、第2の発明では、被梱包物を袋本体内に収容するには、裸出した袋本体の内底面上にその鉛直上方側から被梱包物を降下させるだけでよい。あるいは、第2の発明では、袋本体から被梱包物を取り出す際は、袋本体の内底面上に積載された被梱包物を鉛直上方側に引き上げるだけでよい。
このように、第2の発明では、袋本体への被梱包物の出し入れを容易に行うことができる。
第3の発明は、上述の第1又は第2の発明による効果と同じ効果を有する。さらに、第3の発明では、袋本体の内底面に固定構造を備えていることで、袋本体の内底面上に被梱包物を積載した際の、内底面上における被梱包物のスライド移動を規制することができる。
この場合、第3の発明で梱包した被梱包物を、例えばヘリコプター等の輸送手段により吊下げた状態で移動する場合で、かつ万一被梱包物が水平方向に対して傾斜した場合でも、袋本体内においてスライドした被梱包物によって袋本体がその内側から突き破られてしまうのを防止することができる。
この場合、第3の発明で梱包した被梱包物が水平方向に対して傾斜した際に、被梱包物が袋本体を突き破って外に飛び出すのを防ぐことができる。
したがって、第3の発明によれば、被梱包物の運搬中に、意図せず袋本体から被梱包物の一部が落下するのを防止することができる。
第4の発明は、上述の第1乃至第3の発明による効果と同じ効果を有する。さらに、第4の発明では、開閉具としてファスナを用いることで、袋本体に形成される開口の略全域を閉じた状態にすることができる。
この場合、第4の発明により被梱包物を梱包して運搬する際に、袋本体に形成される開口から被梱包物の一部が飛び出して落下するのを好適に防ぐことができる。
なお、第4の発明において、袋本体の開口にファスナを少なくとも二重に設けてもよい。この場合は、被梱包物の運搬時に万一開口を閉じるファスナが破損した場合に、意図せず開口の一部が開いてしまうのを防ぐことができる。この結果、第4の発明を用いて被梱包物を運搬する際に、意図せず開いた開口から被梱包物が落下するのを一層確実に防止することができる。
第5の発明は、上述の第1乃至第4のそれぞれの発明による効果と同じ効果に加えて、袋本体に形成される開口を跨ぐように取設される開閉補助具を備えていることで、開口が閉じている状態で袋本体の内側から開口を押し広げるような力が作用した際に、つまり、運搬時に袋本体が傾くなどして袋本体内に収容される被梱包物がスライドして閉じた開口を内側から押圧した際に、意図せず開口が開いてしまうのを防止できる。
この結果、第5の発明を用いて被梱包物を運搬する際に、意図せず開いた開口から被梱包物が落下するのを防ぐことができる。
第6の発明は、上述の第1乃至第5のそれぞれの発明による効果と同じ効果に加えて、袋本体が窓備えていることで、袋本体の外側から内部の様子を目視により確認することができる。この場合、第6の発明で梱包した被梱包物を吊下げ保持した際に、上手くバランスが保てない場合の原因究明を、袋本体を開封することなく行うことができる。
さらに、第6の発明において袋本体に設けられる窓が、透光性及び不透水性を有するシート材により構成されていることで、窓から袋本体内に雨水が浸入するのを防ぐことができる。
このため、第6の発明である梱包袋を一時的に被梱包物の保管容器として使用する場合でも、被梱包物を雨水から確実に保護することができる。
本発明に係る梱包袋の斜視図である。 (a)本発明に係る梱包袋においてベルトを袋本体の周側面に巻回する前の状態を示す端面図であり、(b)同梱包袋においてベルトを袋本体の周側面に巻回した状態を示す端面図である。 本発明に係る梱包袋で梱包した被梱包物をヘリコプターにより運搬する様子を示すイメージ図である。 本発明に係る梱包袋の開口を開いた状態の平面図である。 本発明に係る梱包袋の開口を開いた状態の斜視図である。 (a)本発明に係る梱包袋に用いられるベルトの変形例を示す平面図であり、(b)本発明に係る梱包袋に用いられるベルトの平面図である。
本発明の実施形態に係る梱包袋について図1乃至図6を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る梱包袋の概要について図1乃至図3を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る梱包袋の斜視図である。また、図2(a)は本発明に係る梱包袋においてベルトを袋本体の周側面に巻回する前の状態を示す端面図であり、(b)は同梱包袋においてベルトを袋本体の周側面に巻回した状態を示す端面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る梱包袋1は主に、シート材からなり、内部に被梱包物15(例えば山形鋼材等の資材)を収容するための中空部を有し、この被梱包物15の表面の全域を被覆する袋本体2と、この袋本体2の外底面2aに固設される2本のベルト5を備えてなるものである。
また、上述の本実施形態に係る梱包袋1を構成する袋本体2は、その中空部内に被梱包物15を出し入れするための開口3を備え、さらにこの開口3を開閉するための開閉具4を備えている。
加えて、本実施形態に係る梱包袋1においてベルト5は、袋本体2の外底面2aにのみ固定されている。
そして、本実施形態に係る梱包袋1は、図2(a),(b)に示すように、袋本体2内に被梱包物15を収容した状態で、ベルト5を袋本体2の周側面にあだ巻きにして用いるものである。
上述のような本実施形態に係る梱包袋1では、ベルト5が袋本体2の外底面2aにのみ固定されている一方で、袋本体2の側面2dや天面2bには固定されていない。
このため、本実施形態に係る梱包袋1では、袋本体2の短手方向側の周側面にベルト5をあだ巻きした際に、袋本体2の側面2dや天面2bに配されるベルト5が袋本体2を構成するシート材によって引っ張られることがない。
このため、図2(b)に示すように、袋本体2の周側面上にベルト5をあだ巻きした後に、ベルト5の先端部5aを鉛直上方側に引き上げて梱包袋1ごと被梱包物15を吊下げた際に、袋本体2の外側からベルト5により被梱包物15をきつく緊縛することができる。
つまり、本実施形態に係る梱包袋1によれば、袋本体2の外側から被梱包物15をベルト5により強く緊縛した状態を維持しながら吊下げて運搬することができる。
したがって、本実施形態に係る梱包袋1によれば、被梱包物15を吊下げて運搬している最中に、被梱包物15の一部がベルト5から抜け落ちて落下するのを好適に防ぐことができる。
さらに、万一ベルト5による被梱包物15の緊縛が不十分であったとしても、被梱包物15の表面の全域が袋本体2によって被覆されているため、袋本体2により運搬中の被梱包物15の落下を防止することができる。
より具体的には、本実施形態に係る梱包袋1では、例えばベルト5として同じ周長を有する環状体を用いている(後段における図6(b)を参照)。
さらに、本実施形態に係る梱包袋1では、上述のような環状をなすベルト5を細長状に変形したものにおける長手方向中央部5bを、袋本体2の外底面2aに固設している。
そして、本実施形態に係る梱包袋1においてベルト5は上記のように細長状に変形させた際の長手方向が、袋本体2内に収容される被梱包物の配設方向(図1では袋本体2の長手方向と一致)と交差するように、より詳細には被梱包物の配設方向と略直交するように配設されている。
加えて、本実施形態に係る梱包袋1では、2組の環状体からなるベルト5のそれぞれが、袋本体2の長手方向端面2cのそれぞれから略同じ距離だけ離れた位置の外底面2aに固定されている。
したがって、本実施形態に係る梱包袋1は、図1に示すように、袋本体2における長手方向端面2cのそれぞれから略同じ距離だけ離れた位置に、2組のループ状の取手が設けられているかのような形態をなしている。
そして、上述のような本実施形態に係る梱包袋1では、2本のベルト5のそれぞれの先端部5a側を袋本体2の短手方向の周側面にあだ巻きにしてその状態を袋本体2の端面2c側から見た場合に(図2(b)を参照)、ベルト5の先端部5a,5aが袋本体2を挟んで左右対称となるように配置されるとともに、袋本体2の天面2bから2本のベルト5のそれぞれの先端部5aまでの距離は略同一になる(図2(b)を参照)。
このため、本実施形態に係る梱包袋1では、あだ巻きした後のベルト5の先端部5a同士を寄せ集めてフック等に掛止して吊下げた際に、袋本体2内に収容される被梱包物自体の重さによりベルト5を袋本体2の周側面上に締め付けることができる。
この結果、本実施形態に係る梱包袋1によれば、袋本体2内に収容される被梱包物を、ベルト5で束ねながらベルト5により強く締付けて固定することができる。
図3は本発明に係る梱包袋で梱包した被梱包物をヘリコプターにより運搬する様子を示すイメージ図である。なお、図1,2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
先の図1に示す形態の梱包袋1では、袋本体2の端面2cからのベルト5,5の固設位置が一定であり、かつ2本のベルト5を袋本体2の短手方向の周側面上にあだ巻きにした際の、袋本体2の天面2bから2本のベルト5のそれぞれの先端部5aまでの距離が略同一である。
このため、本実施形態に係る梱包袋1を用いて被梱包物15を梱包し、そのベルト5の先端部5aを例えばフック11等により吊下げ保持した場合は、図3に示すように、袋本体2内に収容される被梱包物15を略水平に保持することができる。
このことは、ベルト5により緊縛された個々の被梱包物15に、ベルト5の緊縛部分から抜け落ちるような力が作用し難いことを意味している。
したがって、本実施形態に係る梱包袋1によれば、被梱包物15の運搬時に、袋本体2を突き破って被梱包物15が落下するアクシデントは起こり難い。
さらに、本実施形態に係る梱包袋1は、上述の通りシート体からなる袋本体2とベルト5により構成されているため、不使用時に梱包袋1を折り畳んでコンパクトに収納しておくことができる。
このため、本実施形態に係る梱包袋1によれば、収納性に優れた梱包袋1を提供することができる。
なお、図1,3では、本実施形態に係る梱包袋1が、環状体からなるベルト5を2本備えている場合を例に挙げて説明しているが、ベルト5が1本のみでも、上記と同様の作用効果を発揮させることができる。
すなわち、袋本体2の外底面2aに固設されるベルト5が1本のみである場合は、このベルト5を袋本体2にあだ巻きにして、その状態を袋本体2の端面2c側から見た際のベルト5の先端部5a,5aの配置が袋本体2を挟んで左右対称となるようにし、かつ袋本体2の天面2bからベルト5のそれぞれの先端部5a,5aまでの距離を略同一にし、なおかつ、袋本体2のそれぞれの端面2cからベルト5のそれぞれの先端部5a,5aまでの距離が略同じになるよう構成することで、梱包袋1により梱包した被梱包物15を吊下げ保持した際に、袋本体2内に収容される被梱包物15を略水平に保つことができる。
さらに、被梱包物15が長尺体である場合は、袋本体2の外底面2aに3本以上のベルト5を設けて用いることもできる。
この場合は、個々のベルト5を袋本体2にあだ巻きにして、その状態を袋本体2の端面2c側から見た際のベルト5の先端部5a,5aの配置が袋本体2を挟んで左右対称となるようにし、かつ袋本体2の天面2bからベルト5のそれぞれの先端部5a,5aまでの距離を略同一にし、なおかつ、袋本体2の長手方向におけるベルト5の取付け位置を平面視した際の長手方向中心線に対して対称になるように配する、又は、袋本体2の長手方向にベルト5を均等に配置すればよい。
この場合も、本実施形態に係る梱包袋1により梱包した被梱包物15を吊下げ保持した際に、袋本体2内に収容される被梱包物15を略水平に保つことができる。
また、図1,2に示す本実施形態に係る梱包袋1では、細長状に変形させた環状体からなるベルト5の中央部5bを、固定部材6(例えばリベット等)を用いて袋本体2の外底面2aに固定してもよい(任意選択構成要素)。
この場合、固定部材6が取設されない部分では、袋本体2の表面に対してベルト5が相対的に移動可能な状態になる。
また、ベルト5を袋本体2の外底面2aに縫着する場合に比べて、固定部分の固定強度を高めることができる。
したがって、袋本体2の外側からベルト5により被梱包物15を緊縛する際に、袋本体2からベルト5が意図せず外れてしまうのを好適に防止することができる。
なお、図1,2では、袋本体2の外底面2aとベルト5との交差部分にそれぞれ1つずつ固定部材6を設ける場合を例に挙げて説明しているが、固定部材6は必要に応じて複数個設けてもよい。
なお、本実施形態に係る梱包袋1では、袋本体2の外底面2aにおけるベルト5の固定位置(例えば中央部5b)を基準にした先端部5aまでの長さを、少なくとも袋本体2の短手方向における周側面の全長の少なくとも2倍に設定しておくとよい。
この場合、本実施形態に係る梱包袋1においてベルト5を袋本体2の周側面上にあだ巻きした際に、ベルト5による被梱包物15の緊縛効果を確実に発揮させることができる。
また、図1乃至図3では、袋本体2の外底面2aにおけるベルト5の固定位置(例えば中央部5b)から、ベルト5の先端部5aまでの距離を略均一にする場合を例に挙げて説明しているが、ベルト5を袋本体2の周側面上にあだ巻きした後の、袋本体2の天面2bからベルト5の先端部5aまでの距離を略一定にすることができれば、ベルト5の固定位置は必ずしもベルト5の中央部5bでなくともよい。
この場合、袋本体2の短手方向における周側面上におけるベルト5の巻回数が相対的に減るため、ベルト5による被梱包物15の緊縛効果がやや低下するものの、本実施形態に係る梱包袋1により被梱包物15を梱包する際に、袋本体2の周側面上にベルト5を巻回する作業を簡略化することができる。この結果、被梱包物15への着脱が容易な梱包袋1を提供することができる。
なお、本実施形態に係る梱包袋1では、袋本体2を構成するシート材として不透水材を用いてもよい(任意選択構成要素)。
この場合、本実施形態に係る梱包袋1を、資材等の被梱包物15を一時保管しておくための保管容器としても使用することができる。この場合、本実施形態に係る梱包袋1内による被梱包物15を収容して保管する際に、被梱包物15を雨水から保護することができる。
続いて、図1乃至図6を参照しながら、本実施形態に係る梱包袋1の細部構造について説明する。
図4は本発明に係る梱包袋の開口を開いた状態の平面図である。また、図5は本発明に係る梱包袋の開口を開いた状態の斜視図である。なお、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図4,5に示すように、本実施形態に係る梱包袋1の袋本体2は、その開口3を全開した際に袋本体2の内底面2aの全域が裸出するよう構成してもよい(任意選択構成要素)。
この場合、袋本体2の開口3を全開した際に裸出する内底面2a上に被梱包物15(例えば山形鋼材等の資材を水平方向に配しながら重ねたもの)を、例えばクレーン等の吊具を用いて載置した後、袋本体2の開口3を閉じるだけで、袋本体2内への被梱包物15の収容作業を完了することができる。
また、上記手順の逆を行うことで、袋本体2から被梱包物15を容易に取り出すことができる。
このように、本実施形態に係る梱包袋1の袋本体2が、その開口3を全開した際に袋本体2の内底面2aの全域が裸出するよう構成されていることで、被梱包物15の出し入れが容易な梱包袋を提供することができる。
さらに、本実施形態に係る梱包袋1は、図4に示すように、袋本体2の内底面2aに、被梱包物15のスライドを妨げる固定構造7を備えていてもよい(任意選択構成要素)。
なお、このような固定構造7としては、例えば合成樹脂や、シリコン等からなるシート又はマット状の滑り止め材7a(図4を参照)、あるいは被梱包物15の端面が配設される位置に立設される物理的な構造物等(図示せず)がある。
この場合、本実施形態に係る梱包袋1で被梱包物15を梱包して吊下げた状態で運搬する場合で、かつ袋本体2が意図せず傾いてしまった場合に、袋本体2の内底面2a上を被梱包物15がスライドして、その際の勢いで袋本体2がその内側から被梱包物15により押し破られてしまうのを防ぐことができる。
したがって、本実施形態に係る梱包袋1が上述のような固定構造7を備えている場合は、被梱包物15の運搬時に袋本体2が意図せず破損して、その破損部分から被梱包物15が落下するのを防止できる。この結果、本実施形態に係る梱包袋1によれば、被梱包物15の運搬時の安全性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る梱包袋1は、図4,5に示すように、袋本体2の内底面2aに固定紐7bを備えていてもよい(任意選択構成要素)。
この場合、袋本体2の内底面2a上に積載される複数本の被梱包物15(例えば山形鋼材等の棒状体)を、袋本体2内においても固定紐7bにより束ねて緊縛固定することができる。
この場合も、本実施形態に係る梱包袋1で被梱包物15を梱包して吊下げた状態で運搬する場合で、かつ袋本体2が意図せず傾いてしまった場合に、袋本体2内において被梱包物15がスライドして、その際の勢いで袋本体2がその内側から被梱包物15により押し破られてしまうのを防ぐことができる。
この結果、本実施形態に係る梱包袋1によれば、被梱包物15の運搬時の安全性を一層向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る梱包袋1の袋本体2は、図1乃至図5に示すように、開口3の開閉具4としてファスナを用いてもよい(任意選択構成要素)。
この場合、開口3の全域を容易かつ確実に閉じることができる。
また、図1乃至図5では、袋本体2の開口3に一重のファスナを設ける場合を例に挙げて説明しているが、袋本体2の開口3に二重以上のファスナを設けてもよい。
この場合、本実施形態に係る梱包袋1を用いた被梱包物15の運搬中に、万一開閉具4であるファスナが破損した場合でも、直ちに開口3が開いてしまうのを防止できる。
なお、開閉具4がファスナである場合は、被梱包物15の運搬中の振動等により、ファスナを構成するスライダが移動してしまい意図せず開口3が開いてしまう懸念がある。
このような事態を回避する目的で、スライダを開口3の端部に固定しておくための図示しない固定構造を備えていてもよい(任意選択構成要素)。あるいは、ファスナがスライダを2つ備える場合は、スライダ同士を所望に連結しておくための図示しない別の固定構造を備えていてもよい(任意選択構成要素)。
いずれの場合も本実施形態に係る梱包袋1の使用時に、意図せず開口3が開いてしまうのを防止できる。この結果、本実施形態に係る梱包袋1を用いた被梱包物15の運搬時の安全性をより確実に向上させることができる。
また、本実施形態に係る梱包袋1の袋本体2における開口3は、この開口を跨ぐように取設される開閉補助具10を備えていてもよい(任意選択構成要素)。
このような開閉補助具10を備えていることで、本実施形態に係る梱包袋1の使用時に、意図せず開口3を押し広げるような外力が作用した際に、開口3が開いてしまうのを防ぐことができる。
なお、開閉補助具10は、例えばその一方の端部を開口3の縁部に縫着する等により一体に固設するとともに、他の端部は対向する開口3の縁部に固定具を介して着脱可能に取設されてもよい。
また、開閉補助具10の他の端部に設けられる固定具としては、例えば面ファスナや、スナップボタン、あるいはアジャスターバックル等から目的とする強度を有するものを適宜選択すればよい。
このように、本実施形態に係る梱包袋1の開口3が開閉補助具10を備える場合は、被梱包物15の運搬時の安全性をより向上させることができる。
さらに、図1に示すように、本実施形態に係る梱包袋1の袋本体2は、その天面2b及び/又は側面2dに、必要に応じて透光性を有するシート材からなる窓8を備えていてもよい(任意選択構成要素)。
この場合、袋本体2内における被梱包物15の様子を窓8から覗いて確認することができる。
これにより、本実施形態に係る梱包袋1を用いて梱包した被梱包物15を吊下げ保持した際に、袋本体2の底面2aが水平方向に対して著しく傾いてしまうような場合に、その原因究明を容易に行うことができる。
つまり、窓8から袋本体2の内部を覗いて確認した際に、被梱包物15の端部位置が目的とする位置から大幅にずれている場合は、袋本体2内における被梱包物15の配置が適切でないことが原因で、吊下げ時に袋本体2内の被梱包物15を略水平に維持することができないと判断することができる。
よって、本実施形態に係る梱包袋1の袋本体2が窓8を備えている場合は、被梱包物15を吊下げ保持した際に生じるアンバランスを容易に解消することができる。
さらに、本実施形態に係る梱包袋1が窓8を備えていることで、窓8から袋本体2の内部を見ることで、袋本体2を開くことなく袋本体2内の収容物の種類や数量を確認できるため、便利である。
加えて、図1,4に示すように、本実施形態に係る梱包袋1の袋本体2は、その外側面及び/又は内側面に、目印9を備えていてもよい(任意選択構成要素)。
このように袋本体2の外側面及び/又は内側面が目印9を備えている場合は、袋本体2の内底面2a上の適切な位置に被梱包物15を配置することが容易になる。
また、本実施形態に係る梱包袋1の袋本体2は、目印9に代えて又は目印9に加えて、袋本体2の長手方向中心位置からの距離を確認可能にするための目盛り線(図示せず)を備えていてもよい。
この場合は、例えば本実施形態に係る梱包袋1を用いて様々な形態の被梱包物15を梱包する必要がある場合でも、必要に応じて袋本体2の長手方向中心位置と被梱包物15の中心位置を一致させながら袋本体2内に収容することができる。
よって、本実施形態に係る梱包袋1の袋本体2が目印9を備える場合は、あるいは目印9に代えて又は目印9に加えて図示しない目盛り線を備える場合は、袋本体2内に被梱包物15を収容し、さらにこの袋本体2の周側面上にベルト5をあだ巻きして吊下げ保持した後に、初めてその吊下げ状態がアンバランスになることが判明するという不具合が生じるのを回避することができる。
よって、上述のような本実施形態に係る梱包袋1によれば、被梱包物15をその運搬に適した状態にしながら迅速に梱包することができる。
この場合、本実施形態に係る梱包袋1を使用する際の梱包作業時の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る梱包袋1を使用する場合は、例えば図1に示すように、載置面16上に所望本数の桟木17を並設しておき、この桟木17の上に袋本体2の底面2aを架け渡すように配置してから、袋本体2の開口3を全開にして、この状態で被梱包物15の出し入れを行うとよい(図5を参照)。
この場合、袋本体2の中空部内への被梱包物15の収容を完了した後も、袋本体2は桟木17により支持されて載置面16から浮いた状態になる。このため、袋本体2の底面2aと載置面16の間の隙間を利用して、袋本体2の短手方向における周側面上にベルト5を容易にあだ巻きすることができる。
さらに、ヘリコプター18による運搬(図3を参照)を完了した本実施形態に係る梱包袋1により梱包された被梱包物15についても、図1,5に示すように、載置面16上に並設された桟木17上に載置することで、袋本体2にあだ巻きされたベルト5を容易に解くことができる。
なお、本実施形態に係る梱包袋1に用いられるベルト5の材質は、運搬対象である被梱包物15の重量やサイズに応じて、十分な強度及び安全性を有するものを適宜選定すればよい。
より具体的には、ベルト5として従来公知の環状のスリングベルトを用いることができる。あるいは、ベルト5の外形は、図1,4及び図5に示すような環状を成していなくともよい。
また、ベルト5がその先端部5aにループを備えない場合は、先端部5aに別体の環状具を取設するなどして、ループの代用としてもよい(任意選択構成要素)。
また、本実施形態に係る梱包袋1で梱包した被梱包物15を吊下げ保持する際は、例えば図1,2に示すように、ベルト5の先端部5aに形成されるループ、又は、ベルト5の先端部5aに取設される図示しない環状具に、フック11を挿通するとともに、必要に応じてボルト12及びナット13を用いてこのフック11の開放部分を閉鎖して、ヘリコプター18に下垂される吊り下げ構造14によりこのフック11を吊下げ保持すればよい。
この場合、ヘリコプター18から下垂される吊り下げ構造14により、被梱包物15が収容された本実施形態に係る梱包袋1の長手方向を略水平に維持しながら被梱包物15を運搬することができる(図3を参照)。
また、被梱包物15の梱包に本実施形態に係る梱包袋1を用いることで、その運搬時に袋本体2から被梱包物15の一部が落下するのを防止することができる。
この結果、送電鉄塔を建設するのに用いられる山形鋼材等の重量物を、ヘリコプター18を用いて安全に山間部等に運搬することができる。
最後に図6を参照しながら本実施形態に係る梱包袋1のベルト5の変形例について説明する。
図6(a)は本発明に係る梱包袋に用いられるベルトの変形例を示す平面図であり、(b)は本発明に係る梱包袋に用いられるベルトの平面図である。なお、図1乃至図5に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本実施形態に係る梱包袋1は、図6(b)に示すような環状体からなるベルト5に代えて、図6(a)に示すような従来公知のスリングベルトと同形態のベルト5´を備えていてもよい。
より具体的には、ベルト5´は、単紐状のベルトの両端部5a´,5a´のそれぞれにループが形成されてなるものである。
この場合、図6(a)に示すベルト5´の中央部5b´を、先の図1,2,4及び図5に示すように袋本体2の外底面2aに固定すればよい。また、その際も上述のような固定部材6(例えばリベット等)を用いることができる。
そして、ベルト5の代わりに上図6(a)に示すようなベルト5´を備える本実施形態の変形例に係る梱包袋も、図1乃至図5に示す梱包袋1と同様の作用効果を奏する。
以上説明したように本発明は、山形鋼材等の重量のある資材をヘリコプター等により運搬する際に用いられる梱包袋であり、運輸や電力設備に関する技術分野において利用可能である。
1…梱包袋 2…袋本体 2a…底面 2a…外底面 2a…内底面 2b…天面 2c…端面 2d…側面 3…開口 4…開閉具 5,5´…ベルト 5a,5a´…先端部 5b,5b´…中央部 6…固定部材 7…固定構造 7a…滑り止め材 7b…固定紐 8…窓 9…目印 10…開閉補助具 11…フック 12…ボルト 13…ナット 14…吊り下げ構造 15…被梱包物 16…載置面 17…桟木 18…ヘリコプター

Claims (6)

  1. シート材からなり、内部に被梱包物を収容するための中空部を有し、前記被梱包物の表面の全域を被覆する袋本体と、
    前記中空部内に前記被梱包物を出し入れするための開口と、
    前記開口を開閉するための開閉具と、
    前記袋本体の胴部でかつ前記袋本体の外底面にのみ固定されているベルトと、を備え、
    前記袋本体内に前記被梱包物を収容した状態で前記ベルトを前記袋本体の短手方向の周側面上にあだ巻きにしてその状態を前記袋本体の端面側から見た場合に、前記袋本体の天面からそれぞれの前記ベルトの先端部までの距離が略同一であり、
    前記袋本体の前記周側面に前記ベルトをあだ巻きにした状態で前記袋本体を吊下げた際に、前記被梱包物自体の重さにより前記被梱包物が前記ベルトにより締め付けられることを特徴とする梱包袋。
  2. 前記袋本体に少なくとも2の前記ベルトを備え、
    前記ベルトは、
    前記袋本体を平面視した際の長手方向中心位置を基準にして線対称をなす位置に設けられ、
    前記ベルトの固定位置を基準にした一の前記先端部側と他の前記先端部側のいずれか一方又は両方は、前記袋本体の前記周側面の周長の少なくとも2倍の長さを有することを特徴とする請求項1に記載の梱包袋。
  3. 前記袋本体の内底面は、前記被梱包物のスライドを妨げる固定構造を備え
    前記固定構造は、前記ベルトをあだ巻きにした際に前記ベルトが巻回される領域を除く前記内底面の複数個所に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の梱包袋。
  4. 前記開口を全開した際に前記袋本体の内底面の全域が裸出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の梱包袋。
  5. 前記開口は、この開口を跨ぐように取設される開閉補助具を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の梱包袋。
  6. 前記袋本体は、透光性を有するシート材からなる窓を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の梱包袋。
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