JP7407614B2 - 基板加熱装置および基板処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、基板加熱装置および基板処理システムに関する。
従来、シートの上面に塗布された塗膜に赤外線を照射する赤外線ヒータを備えた装置がある(例えば、特許文献1参照)。例えば、赤外線ヒータは、屋舎内の空間に設けられたフレームに吊り下げられている。
国際公開第2017/169784号
しかしながら、加熱時の昇華物が屋舎の天面や赤外線ヒータに付着した場合には、昇華物が塗膜に落下する可能性が高い。
以上のような事情に鑑み、本発明は、チャンバの天面及び基板加熱部への昇華物の付着を抑制することが可能な基板加熱装置および基板処理システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る基板加熱装置は、基板を収容可能な収容空間が内部に形成されたチャンバと、前記基板の一方面側に配置されるとともに、前記基板を赤外線によって加熱可能な基板加熱部と、前記基板と前記基板加熱部との間に設けられ、前記赤外線を透過し、かつ、基板加熱時の昇華物を遮る複数の遮蔽板と、を含む。
この構成によれば、基板と基板加熱部との間に遮蔽板が設けられていることで、基板からチャンバの天面及び基板加熱部へ向かう昇華物を遮蔽板で遮ることができる。したがって、チャンバの天面及び基板加熱部への昇華物の付着を抑制することができる。
加えて、チャンバの天面への昇華物の付着を抑制することにより、チャンバの天面を清掃するために基板加熱部を取り外す等の手間を省くことができる。
さらに、複数の遮蔽板が設けられていることで、単一の遮蔽板(例えばG6サイズの大型の遮蔽板)が設けられている場合と比較して、遮蔽板を交換しやすいため、メンテナンス性に優れる。
また、チャンバの天面及び基板加熱部への昇華物の付着を抑制することにより、基板に昇華物が直接落下することを抑制することができる。仮に、昇華物がチャンバの天面や基板加熱部に付着した場合でも、基板と基板加熱部との間に複数の遮蔽板が設けられていることにより、基板に昇華物が直接落下することを抑制することができる。
上記の基板加熱装置において、前記遮蔽板は、前記赤外線の照射方向に対して交差するように延びていてもよい。
この構成によれば、赤外線が遮蔽板を透過することによるロスを可及的に抑えることができる。
上記の基板加熱装置において、前記遮蔽板は、前記遮蔽板の長手方向から見て弧状に湾曲していてもよい。
この構成によれば、遮蔽板が矩形板状の場合と比較して、遮蔽板の剛性を高めることができる。加えて、遮蔽板が複数の横架部材によって支持される場合には、横架部材の本数を可及的に減らすことができる。
上記の基板加熱装置において、前記遮蔽板は、前記基板加熱部に向かって凸をなすように湾曲していてもよい。
この構成によれば、遮蔽板が湾曲する部分において遮蔽板の長手方向に沿って昇華物の流れを作ることができるため、チャンバの天面及び基板加熱部への昇華物の付着をより効果的に抑制することができる。加えて、遮蔽板が湾曲する部分に昇華物が付着した場合には、昇華物を除去しやすいためメンテナンス性に優れる。さらに、隣り合う2つの遮蔽板の間に隙間があっても、隙間から昇華物が漏れにくい。
上記の基板加熱装置において、前記遮蔽板は、前記遮蔽板の短手方向の一端に形成された第一端面と、前記遮蔽板の前記短手方向の他端に形成された第二端面と、を備え、前記第一端面及び前記第二端面は、前記遮蔽板の前記長手方向から見て互いに直交するように配置されていてもよい。
この構成によれば、基板加熱部から基板へ向かう赤外線を第一端面及び第二端面によって拡散することができるため、基板を満遍なく加熱することができる。
上記の基板加熱装置において、隣り合う2つの前記遮蔽板の間には、隙間が設けられていてもよい。
この構成によれば、隣り合う2つの遮蔽板が互いに接する場合と比較して、影が生じにくいため、基板の加熱ムラを抑制することができる。
上記の基板加熱装置において、前記基板と前記基板加熱部との間に設けられ、前記赤外線の照射方向に対して交差するように延びる複数の横架部材を更に備え、前記遮蔽板は、前記複数の横架部材に支持されていてもよい。
この構成によれば、複数の横架部材によって遮蔽板を安定して支持することができる。
上記の基板加熱装置において、前記遮蔽板は、前記横架部材の長手方向に対して交差するように延びており、前記複数の横架部材は、前記遮蔽板の長手方向の一端に設けられた第一横架部材と、前記遮蔽板の長手方向の他端に設けられた第二横架部材と、であってもよい。
この構成によれば、第一横架部材及び第二横架部材によって遮蔽板の長手方向の両端が支持されるため、遮蔽板をより安定して支持することができる。加えて、遮蔽板の長手方向の両端のみが支持される場合には、横架部材によって遮蔽板の長手方向の中央部が支持される場合と比較して、影が生じることによる基板の加熱ムラを抑えることができる。
上記の基板加熱装置において、基板の一方面には、ポリイミドを形成するための溶液が塗布されていてもよい。
この構成によれば、ポリイミドの形成時において、チャンバの天面及び基板加熱部への昇華物の付着を抑制することができる。
本発明の一態様に係る基板処理システムは、上記の基板加熱装置を含むことを特徴とする。
この構成によれば、基板処理システムにおいて、チャンバの天面及び基板加熱部への昇華物の付着を抑制することができる。
本発明によれば、チャンバの天面及び基板加熱部への昇華物の付着を抑制することが可能な基板加熱装置および基板処理システムを提供することができる。
実施形態に係る基板加熱装置の斜視図である。 実施形態に係る基板加熱装置の断面図である。 実施形態に係るヒータユニットの平面図である。 実施形態に係る赤外線ヒータの平面図である。 実施形態に係る遮蔽板の斜視図である。 図5の部分拡大図である。 実施形態に係る遮蔽板の作用を説明するための図である。 実施形態の第一変形例に係る遮蔽板の斜視図である。 実施形態の第二変形例に係る遮蔽板の斜視図である。 実施形態の第三変形例に係る遮蔽板の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX方向、水平面内においてX方向と直交する方向をY方向、X方向及びY方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ方向とする。
<基板加熱装置>
図1は、実施形態に係る基板加熱装置1の斜視図である。
図1に示すように、基板加熱装置1は、チャンバ2、圧力調整部3、ガス供給部4、ヒータユニット6(基板加熱部)、ベースプレート7、温度検知部9、圧力検知部14、気体液化回収部11、冷却部17(図2参照)、遮熱部30、遮蔽部40、遮蔽支持部50及び制御部15を備える。制御部15は、基板加熱装置1の構成要素を統括制御する。
なお、図1においては、チャンバ2を二点鎖線で示している。
<チャンバ>
チャンバ2の内部には、基板10を収容可能な収容空間2Sが形成されている。基板10及びヒータユニット6は、共通のチャンバ2に収容されている。チャンバ2は、直方体の箱状に形成されている。
図2に示すように、チャンバ2は、上下に分離可能な分割構造を有する。チャンバ2は、下方に開口する箱状に形成された上部構造体21と、上方に開口する箱状に形成された下部構造体22と、上部構造体21と下部構造体22とを分離可能に連結する連結部23と、を備える。
上部構造体21は、矩形板状の天板25と、天板25の外周縁に繋がる矩形枠状の上部周壁26と、を備える。
下部構造体22は、天板25と対向する矩形板状の底板27と、底板27の外周縁に繋がる矩形枠状の下部周壁28と、を備える。下部周壁28には、不活性ガスをチャンバ2内に供給するためのゲート29が設けられている。
例えば、上部構造体21と下部構造体22との連結を解除し上部構造体21を分離すると、下部構造体22は上方に開口する。下部構造体22が上方に開口した状態で、基板10の搬入及び搬出が可能となる。下部構造体22内に基板10を搬入した後に上部構造体21と下部構造体22とを連結することにより、基板10を密閉空間で収容可能である。例えば、上部構造体21と下部構造体22とをシール部材等を介して隙間なく連結することにより、チャンバ2内の気密性を向上することができる。
<圧力調整部>
圧力調整部3は、チャンバ2内の圧力を調整可能である。図1に示すように、圧力調整部3は、チャンバ2に接続された真空配管3aを含む。真空配管3aは、Z方向に延在する円筒状の配管である。例えば、真空配管3aは、X方向に間隔をあけて複数配置されている。図1においては、1つの真空配管3aのみを示している。なお、真空配管3aの設置数は限定されない。真空配管3aはチャンバ2に接続されていればよく、真空配管3aの接続部位は限定されない。図2の例では、真空引きのラインがチャンバ2の底板27に設けられている(図2中矢印Vacuum)。
例えば、圧力調整部3は、ポンプ機構等の圧力調整機構を備えている。圧力調整機構は、真空ポンプ13を備えている。真空ポンプ13は、真空配管3aにおいてチャンバ2との接続部(上端部)とは反対側の部分(下端部)から延びるラインに接続されている。
圧力調整部3は、ポリイミド膜(ポリイミド)を形成するための溶液(以下「ポリイミド形成用液」という。)が塗布された基板10の収容空間2Sの雰囲気の圧力を調整可能である。例えば、ポリイミド形成用液は、ポリアミック酸又はポリイミドパウダーを含む。ポリイミド形成用液は、矩形板状をなす基板10の第一面10a(上面)にのみ塗布されている。
なお、基板10への塗布物(被処理物)は、ポリイミド形成用液に限定されず、基板10に所定の膜を形成するためのものであればよい。
また、圧力調整部3は、収容空間2Sの雰囲気の圧力を調整可能とするものであるが、別途、この圧力調整部3内には、収容空間2Sに窒素(N)、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)等の不活性ガスを供給する機構(以下「不活性ガス供給機構」ともいう。)が設けられていてもよい。これにより、収容空間2Sを所望の圧力条件とするよう調整することができる。
また、後述するガス供給部4のように、圧力調整部3とは別に不活性ガス供給機構が設けられていてもよい。
<ガス供給部>
ガス供給部4は、チャンバ2の内部雰囲気の状態を調整可能である。ガス供給部4は、チャンバ2に接続されたガス供給配管4aを含む。ガス供給配管4aは、Z方向に延在する円筒状の配管である。例えば、ガス供給配管4aは、X方向に間隔をあけて複数配置されている。図1においては、1つのガス供給配管4aのみを示している。なお、ガス供給配管4aの設置数は限定されない。真空配管3aは、チャンバ2に接続されていればよく、ガス供給配管4aの接続部位は限定されない。
ガス供給部4は、収容空間2Sに不活性ガスを供給することによって収容空間2Sの状態を調整可能である。ガス供給部4は、窒素(N)、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)等の不活性ガスをチャンバ2内へ供給する。図2の例では、N供給部がチャンバ2の天板25及び下部周壁28のそれぞれに2つずつ設けられている(図2中矢印N)。なお、ガス供給部4は、基板降温時にガスを供給することで、前記ガスを基板冷却に使用してもよい。
ガス供給部4は、クリーンドライエアー(CDA)を供給することによって収容空間2Sの状態を調整可能である。図2の例では、CDA供給部がチャンバの天板25及び底板27のそれぞれに2つずつ設けられている(図2中矢印CDA)。例えば、ガス供給部4は、ガス供給配管4a内を通る気体中の微細な塵埃を除去するためのダストフィルタと、水分を除去するためのミストフィルタと、を備えていてもよい。
ガス供給部4により、チャンバ2の内部雰囲気の酸素濃度を調整することができる。チャンバ2の内部雰囲気の酸素濃度(質量基準)は、低いほど好ましい。具体的には、チャンバ2の内部雰囲気の酸素濃度を、100ppm以下とすることが好ましく、20ppm以下とすることがより好ましい。
例えば、基板10に塗布されたポリイミド形成用液を硬化するときの雰囲気において、このように酸素濃度を好ましい上限以下とすることにより、ポリイミド形成用液の硬化を進行しやすくすることができる。
なお、図2中矢印EXHは、チャンバ2内の気体をチャンバ2外に排出するために下部周壁28に設けられた排気ラインを示す。
<ヒータユニット>
図1に示すように、ヒータユニット6は、チャンバ2内の上方に配置されている。図2に示すように、ヒータユニット6は、天板25に支持されている。ヒータユニット6と天板25との間には、ヒータユニット6を支持する支持部材19が設けられている。ヒータユニット6は、チャンバ2内の天板25寄りで定位置に固定されている。ヒータユニット6の赤外線ヒータ140は、支持部材19によって天板25に吊り下げられている。
図3は、実施形態に係るヒータユニット6の平面図である。図4は、実施形態に係る赤外線ヒータ140の平面図である。
図3に示すように、ヒータユニット6は、複数(例えば本実施形態では20台)の赤外線ヒータ140を備える。複数の赤外線ヒータ140は、個別に制御可能とされている。制御部15(図1参照)は、複数の赤外線ヒータ140を個別に制御可能である。
図1に示すように、赤外線ヒータ140は、基板10を赤外線によって加熱可能である。赤外線ヒータ140は、基板10を段階的に加熱可能である。例えば、基板10の加熱温度範囲は、200℃以上かつ600℃以下の範囲である。赤外線ヒータ140は、基板10の第一面10a(一方面)の側に配置されている。赤外線ヒータ140は、チャンバ2の天板25の側に配置されている。
例えば、赤外線ヒータ140のピーク波長範囲は、1.5μm以上4μm以下の範囲である。なお、赤外線ヒータ140のピーク波長範囲は、上記範囲に限らず、要求仕様に応じて種々の範囲に設定することができる。
図4に示すように、赤外線ヒータ140は、複数個所で折り曲げられた管状をなしている。赤外線ヒータ140の外形は、平面視で矩形状をなしている。例えば、赤外線ヒータ140の各辺の長さは、250mm程度である。例えば、赤外線ヒータ140は、石英管で形成されている。
赤外線ヒータ140は、ストレート部群141と、ベンド部群142と、第一カバー部143と、第二カバー部144と、第一導入部145と、第二導入部146と、を備える。
ストレート部群141は、複数(例えば、本実施形態では9つ)のストレート部141a~141iを備える。ストレート部141a~141iは、第一方向V1に長手を有する直管状をなしている。ストレート部141a~141iは、第一方向V1と直交(交差)する第二方向V2に並んで複数配置されている。複数のストレート部141a~141iは、第二方向V2に実質的に同じ間隔U1(中心軸間のピッチ)をあけて配置されている。ストレート部141a,141b,141c,141d,141e,141f,141g,141h,141iは、第二方向V2の一方側から他方側に向けてこの順に配置されている。
ベンド部群142は、複数(例えば、本実施形態では8つ)のベンド部142a~142hを備える。ベンド部142a~142hは、外方に凸をなすように折り曲げられている。ベンド部142a~142hは、隣り合う2つのストレート部141a~141iの端部を連結している。例えば、ベンド部142aは、ストレート部141aの一端部とストレート部141bの一端部とを連結している。すなわち、ベンド部142a~142hは、赤外線ヒータ140のうち隣り合う2つのストレート部141a~141iの端部を連結するように屈曲する屈曲部である。平面視で、ベンド部142a~142hは、外方に凸をなすU字管状をなしている。ベンド部142a,142b,142c,142d,142e,142f,142g,142hは、第二方向V2の一方側から他方側に向けてこの順に配置されている。
第一カバー部143および第二カバー部144は、複数のベンド部142a~142hを外方から覆うように第二方向V2に直線状に延びている。
第一カバー部143は、4つのベンド部142b,142d,142f,142hを第一方向V1の一方側から覆っている。
第二カバー部144は、4つのベンド部142a,142c,142e,142gを第一方向V1の他方側から覆っている。
第一カバー部143は、第二方向V2の一方側のストレート部141aの一端部に連結されている。第一カバー部143は、第二方向V2に長手を有する直管状をなしている。第一カバー部143とベンド部142b,142d,142f,142hとの間の間隔U2(中心軸間のピッチ)は、隣り合う2つのストレート部141a~141iの間の間隔U1と実質的に同じ大きさとされている。
第二カバー部144は、第二方向V2の他方側のストレート部141iの一端部に連結されている。第二カバー部144は、L字管状をなしている。すなわち、第二カバー部144は、第二方向V2に長手を有するカバー本体144aと、カバー本体144aの一端部に連結されるとともに第一方向V1に長手を有する延在部144bと、を備えている。第二カバー部144とベンド部142a,142c,142e,142gとの間の間隔U3(中心軸間のピッチ)は、隣り合う2つのストレート部141a~141iの間の間隔U1と実質的に同じ大きさとされている。
第一導入部145は、赤外線ヒータ140の一端に設けられている。第一導入部145は、赤外線ヒータ140の一辺の一方側に配置されている。具体的に、第一導入部145は、第一カバー部143の一端に設けられている。第一導入部145の一部は、平面視で赤外線ヒータ140の外形内に入り込んでいる。
第二導入部146は、赤外線ヒータ140の他端に設けられている。第二導入部146は、赤外線ヒータ140の一辺の他方側に配置されている。第二導入部146は、第二方向V2において第一導入部145とは反対側に配置されている。具体的に、第二導入部146は、第二カバー部144における延在部144bの一端に設けられている。第二導入部146の一部は、平面視で赤外線ヒータ140の外形内に入り込んでいる。
図3に示すように、ヒータユニット6は、複数(例えば本実施形態では20台)の赤外線ヒータ140を敷き詰めて構成されている。
ヒータユニット6は、一対の第一赤外線ヒータ群140Aと、一対の第二赤外線ヒータ群140Bと、を備える。第一赤外線ヒータ群140Aと第二赤外線ヒータ群140Bとは、第二方向V2に交互に敷き詰めて配置されている。
第一赤外線ヒータ群140Aは、複数(例えば本実施形態では5台)の第一赤外線ヒータ140a1~140a5を備える。一対の第一赤外線ヒータ群140Aは、合計10台の第一赤外線ヒータ140a1~140a5を備える。複数の第一赤外線ヒータ140a1~140a5は、第一方向V1(一方向)に敷き詰めて配置されている。第一赤外線ヒータ140a1,140a2,140a3,140a4,140a5は、第一方向V1の一方側から他方側に向けてこの順に配置されている。
第二赤外線ヒータ群140Bは、複数(例えば本実施形態では5台)の第二赤外線ヒータ140b1~140b5を備える。一対の第二赤外線ヒータ群140Bは、合計10台の第二赤外線ヒータ140b1~140b5を備える。複数の第二赤外線ヒータ140b1~140b5は、第一方向V1に敷き詰めて配置されている。第二赤外線ヒータ140b1,140b2,140b3,140b4,140b5は、第一方向V1と平行な方向の一方側から他方側に向けてこの順に配置されている。
第二赤外線ヒータ140b1~140b5は、平面視で第一赤外線ヒータ140a1~140a5と同じ形状を有している。第二赤外線ヒータ140b1~140b5は、平面視で第一赤外線ヒータ140a1~140a5を反転(180度回転)させた形状を有している。具体的に、第二赤外線ヒータ140b1~140b5は、平面視で、第一赤外線ヒータ140a1~140a5を、その中心を起点として、右回り(時計回り)に180度回転させた形状を有している。
<ベースプレート>
図1に示すように、ベースプレート7は、チャンバ2内の下方に配置されている。ベースプレート7は、基板10の第一面10aとは反対側の第二面10b(下面)の側に配置されている。図2に示すように、ベースプレート7は、チャンバ2の底板27の側に配置されている。ベースプレート7は、矩形板状をなしている。ベースプレート7には、基板10を下方から支持する支持ピン8が設けられている。
支持ピン8は、基板10の第二面10bを支持可能である。支持ピン8は、上下に延びる棒状の部材である。支持ピン8の先端(上端)は、基板10の第二面10bに当接している。支持ピン8は、第二面10bと平行な方向(X方向及びY方向)に間隔を空けて複数設けられている。複数の支持ピン8は、それぞれ略同じ長さに形成されている。複数の支持ピン8の先端は、第二面10bと平行な面内(XY平面内)に配置されている。
<温度検知部>
温度検知部9は、収容空間2Sに配置されている。温度検知部9は、基板10の温度を検知可能である。例えば、温度検知部9は、熱電対である。温度検知部9は、支持ピン8に取り付けられている。温度検知部9は、実質的に水平方向に延在している。温度検知部9の先端は、基板10の第二面10bに対向している。
温度検知部9の先端は、基板10とベースプレート7との間に配置されている。温度検知部9の先端の位置は、ベースプレート7よりも基板10に近い。温度検知部9の先端は、基板10の第二面10bに近接している。温度検知部9の先端と基板10の第二面10bとの間の離反距離は、複数の温度検知部9のそれぞれにおいて実質的に同じとされている。
温度検知部9は、X方向およびY方向のそれぞれに間隔をあけて複数配置されている。本実施形態において、温度検知部9は、3行3列(すなわち、X方向に3個かつY方向に3個)の計9個配置されている。図2においては、X方向に間隔をあけて配置された3個の温度検知部9を示す。温度検知部9は、基板10に設定された複数(例えば9つ)のゾーン毎に配置されている。温度検知部9の先端は、基板10の各ゾーンの温度を検知するセンサとして機能する。
なお、温度検知部9の数は9個に限らない。温度検知部9の数は、任意の数に設定可能である。例えば、複数の温度検知部9は、基板10の各ゾーンに対応する位置に配置されることが好ましい。
また、温度検知部9は、熱電対に限らない。例えば、温度検知部9は、放射温度計等の非接触温度センサであってもよい。例えば、温度検知部9は、非接触温度センサに限らず、接触式温度センサであってもよい。
<圧力検知部>
圧力検知部14(図1参照)は、収容空間2Sの圧力(以下「チャンバ内圧力」ともいう。)を検知可能である。例えば、圧力検知部14の本体部(センサ)は、チャンバ2内に配置されている。例えば、圧力検知部14の表示部(圧力表示器)は、チャンバ2外に配置されている。例えば、圧力検知部14は、デジタル圧力センサである。なお、図1では圧力検知部14を1つのみ図示しているが、圧力検知部14の数は1つに限らず、複数であってもよい。
<気体液化回収部>
図1に示すように、気体液化回収部11は、圧力調整部3(真空ポンプ13)のラインに接続されている。気体液化回収部11は、圧力調整部3のラインにおいて真空ポンプ13よりも下流側に配置されている。気体液化回収部11は、真空配管3aを通る気体を液化するとともに、基板10に塗布されたポリイミド形成用液から揮発した溶媒を回収可能である。
仮に、気体液化回収部11が圧力調整部3のラインにおいて真空ポンプ13よりも上流側に配置されている場合、上流側で液化した液体が次の減圧時に気化されることがあり、真空引き時間が遅延してしまう可能性がある。これに対し、本実施形態によれば、気体液化回収部11が圧力調整部3のラインにおいて真空ポンプ13よりも下流側に配置されていることで、下流側で液化した液体は次の減圧時に気化されることがないため、真空引き時間が遅延することを回避することができる。
<冷却部>
冷却部17は、チャンバ2を冷却可能である。図2に示すように、冷却部17は、チャンバ2の構成部材の内部に配置されるとともに、冷媒を通過可能とする冷媒通過部18を備える。例えば、冷媒は、水等の液体である。冷媒通過部18には、不図示のポンプによって冷媒が流れるようになっている。図示はしないが、冷媒通過部18には冷媒の供給口及び排出口が設けられている。なお、冷媒は、水等の液体に限定されない。例えば、冷媒は、空気等の気体であってもよい。
冷媒通過部18は、チャンバ2に複数設けられている。図2の例では、冷媒通過部18は、チャンバ2の天板25、底板27及び下部周壁28(ゲート29)のそれぞれに設けられている。これにより、チャンバ2の天板25、底板27及び下部周壁28(ゲート29)のそれぞれの温度を一定に保つことができる。
なお、冷媒通過部18は、上部周壁26には設けられていない。上部周壁26には、チャンバ固定用のボルト(不図示)が設けられるためである。
<遮熱部>
遮熱部30は、ヒータユニット6とチャンバ2との間に配置されている。これにより、ヒータユニット6からの赤外線がチャンバ2に直に照射されることを防ぐことができる。遮熱部30は、複数の遮熱板31を備える。遮熱部30は、複数の遮熱板31をその厚み方向に間隔をあけて配置した構造体である。本実施形態では、遮熱部30は、3枚の遮熱板31を備える。例えば、遮熱板31は、ステンレス鋼(SUS)等の金属で形成されている。なお、遮熱板31は、金属に限らず、要求仕様に応じて種々の材料で形成することができる。
遮熱部30は、チャンバ2に複数設けられている。図2の例では、遮熱部30は、チャンバ2の天板25、上部周壁26、底板27(ベースプレート7)及び下部周壁28(ゲート29)のそれぞれに臨むように設けられている。これにより、ヒータユニット6からの赤外線がチャンバ2の天板25、上部周壁26、底板27及び下部周壁28(ゲート29)に対して直に照射されることを防ぐことができる。
図示はしないが、チャンバ2の天板25に臨む遮熱部30には、支持部材19と重なる部分に貫通孔が形成されている。一方、底板27(ベースプレート7)に臨む遮熱部30には、支持ピン8と重なる部分に貫通孔が形成されている。
<遮蔽部>
遮蔽部40は、基板10とヒータユニット6との間に設けられている。遮蔽部40は、基板10を上方から覆うように配置されている。図5に示すように、遮蔽部40は、赤外線を透過し、かつ、基板加熱時の昇華物を遮る複数の遮蔽板41を備える。複数の遮蔽板41は、それぞれ共通である。複数の遮蔽板41は、それぞれ略同じ高さに設置されている。
例えば、遮蔽板41の厚みは、0.5mm以上3mm以下である。本実施形態では、遮蔽板41の厚みは1.8mm程度である。例えば、遮蔽板41は、石英ガラスで形成されている。なお、遮蔽板41は、石英ガラスに限らず、要求仕様に応じて種々の材料で形成することができる。また、遮蔽板41の厚みは、上記に限らず、要求仕様に応じて変更することができる。
図2に示すように、遮蔽板41は、赤外線の照射方向J1に対して交差するように延びている。図2においては、赤外線の照射方向J1を鉛直下方として図示している。遮蔽板41は、赤外線の照射方向J1に対して略直交するように延びている。遮蔽板41は、X方向に直線状に延びている。
図6に示すように、遮蔽板41は、遮蔽板41の長手方向(X方向)から見て弧状に湾曲している。遮蔽板41は、ヒータユニット6(図1参照)に向かって凸をなすように湾曲している。例えば、遮蔽板41は、石英パイプ(石英ガラスで形成された円筒部材)を中心角90度ずつ4分の1にカットすることにより作製することができる。なお、遮蔽板41の作製方法は、これに限らず、金型等を用いた他の方法で作製してもよい。
遮蔽板41は、遮蔽板41の短手方向の一端に形成された第一端面41aと、遮蔽板41の短手方向の他端に形成された第二端面41bと、を備える。ここで、遮蔽板41の短手方向は、遮蔽板41の長手方向から見て遮蔽板41の円弧に沿う方向を意味する。第一端面41a及び第二端面41bは、遮蔽板41の長手方向から見て互いに直交するように配置されている。図6中符号Cpは、第一端面41aの延長線と第二端面41bの延長線とが交わる点(遮蔽板41の円弧の中心点)を示す。
図6に示すように、隣り合う2つの遮蔽板41の間には、隙間42が設けられている。例えば、隙間42は、遮蔽板41の長手方向の全体にわたって設けられている。例えば、隙間42の大きさ(Y方向の間隔)は、遮蔽板41の厚み以下である。隙間42は、複数の遮蔽板41のそれぞれの間に設けられている。
<遮蔽支持部>
図2に示すように、遮蔽支持部50は、基板10とヒータユニット6との間に設けられている。遮蔽支持部50は、遮蔽板41を支持する複数の横架部材51,52を備える。複数の横架部材51,52は、それぞれ共通である。
横架部材51,52は、赤外線の照射方向J1に対して交差するように延びている。横架部材51,52は、赤外線の照射方向J1及び遮蔽板41の長手方向のそれぞれに対して略直交するように延びている。横架部材51,52は、Y方向に直線状に延びている。横架部材51,52は、円柱状を有する。なお、横架部材51,52の形状は、円柱状に限らず、矩形板状等の他の形状であってもよい。
遮蔽板41は、複数の横架部材51,52に支持されている。遮蔽板41は、横架部材51,52の長手方向に対して略直交(交差)するように延びている。複数の横架部材51,52は、遮蔽板41の長手方向の一端に設けられた第一横架部材51と、遮蔽板41の長手方向の他端に設けられた第二横架部材52と、である。
第一横架部材51及び第二横架部材52のそれぞれの両端部は、下部周壁28のY方向両側面にそれぞれ支持されている。第一横架部材51及び第二横架部材52は、互いに略同じ高さに設けられている。本実施形態では、遮蔽板41は、第一横架部材51及び第二横架部材52の二本のみで支持されている。第一横架部材51及び第二横架部材52の間隔(X方向の間隔)は、基板10の長手方向の長さよりも大きい。
<遮蔽板の作用>
図7は、実施形態に係る遮蔽板41の作用を説明するための図である。
上述した通り、遮蔽板41は、基板10とヒータユニット6との間に設けられている。そのため、基板10からチャンバ2の天面(天板25の下面)及びヒータユニット6へ向かう昇華物(図7中矢印W1方向に流れる昇華物)を遮蔽板41で遮ることができる。
本実施形態において、遮蔽板41は、上方に向かって凸をなすように弧状に湾曲している。そのため、図7中矢印W1方向に流れる昇華物を、遮蔽板41が湾曲する部分(弧状の凹面)に沿って遮蔽板41の最上部(Y方向中央部)へ導くとともに(図7中矢印W2方向)、遮蔽板41の長手方向に沿って遮蔽板41の長手方向端部(X方向端部)へ導くことができる(図7中矢印W3方向)。
このように本実施形態においては、基板10からチャンバ2の天面及びヒータユニット6へ向かう昇華物は、図7中矢印W1、W2、W3の順に流れる。そのため、隣り合う2つの遮蔽板41の間に隙間42があっても、昇華物は遮蔽板41の凹面内側(第一端面41aと第二端面41とのY方向間)へ導かれ、隙間42からは漏れにくい。
<作用効果>
以上のように、本実施形態によれば、基板加熱装置1は、基板10を収容可能な収容空間2Sが内部に形成されたチャンバ2と、基板10の第一面10a側に配置されるとともに、基板10を赤外線によって加熱可能なヒータユニット6と、基板10とヒータユニット6との間に設けられ、赤外線を透過し、かつ、基板加熱時の昇華物を遮る複数の遮蔽板41と、を含む。
この構成によれば、基板10とヒータユニット6との間に遮蔽板41が設けられていることで、基板10からチャンバ2の天面及びヒータユニット6へ向かう昇華物を遮蔽板41で遮ることができる。したがって、チャンバ2の天面及びヒータユニット6への昇華物の付着を抑制することができる。
加えて、チャンバ2の天面への昇華物の付着を抑制することにより、チャンバ2の天面を清掃するためにヒータユニット6を取り外す等の手間を省くことができる。
さらに、複数の遮蔽板41が設けられていることで、単一の遮蔽板(例えばG6サイズの大型の遮蔽板)が設けられている場合と比較して、遮蔽板41を交換しやすいため、メンテナンス性に優れる。
また、チャンバ2の天面及びヒータユニット6への昇華物の付着を抑制することにより、基板10に昇華物が落下することを抑制することができる。仮に、昇華物がチャンバ2の天面やヒータユニット6に付着した場合でも、基板10とヒータユニット6との間に複数の遮蔽板41が設けられていることにより、基板10に昇華物が直接落下することを抑制することができる。
本実施形態において、遮蔽板41は、赤外線の照射方向J1に対して交差するように延びていることで、以下の効果を奏する。
赤外線が遮蔽板41を透過することによるロスを可及的に抑えることができる。
本実施形態において、遮蔽板41は、遮蔽板41の長手方向から見て弧状に湾曲していることで、以下の効果を奏する。
遮蔽板41が矩形板状の場合と比較して、遮蔽板41の剛性を高めることができる。加えて、遮蔽板41が複数の横架部材51,52によって支持される場合には、横架部材51,52の本数を可及的に減らすことができる。
本実施形態において、遮蔽板41は、ヒータユニット6に向かって凸をなすように湾曲していることで、以下の効果を奏する。
遮蔽板41が湾曲する部分において遮蔽板41の長手方向に沿って昇華物の流れを作ることができるため、チャンバ2の天面及びヒータユニット6への昇華物の付着をより効果的に抑制することができる。加えて、遮蔽板41が湾曲する部分に昇華物が付着した場合には、昇華物を除去しやすいためメンテナンス性に優れる。さらに、隣り合う2つの遮蔽板41の間に隙間42があっても、隙間42から昇華物が漏れにくい。
本実施形態において、遮蔽板41は、遮蔽板41の短手方向の一端に形成された第一端面41aと、遮蔽板41の短手方向の他端に形成された第二端面41bと、を備え、第一端面41a及び第二端面41bは、遮蔽板41の長手方向から見て互いに直交するように配置されていることで、以下の効果を奏する。
ヒータユニット6から基板10へ向かう赤外線を第一端面41a及び第二端面41bによって拡散することができるため、基板10を満遍なく加熱することができる。
本実施形態において、隣り合う2つの遮蔽板41の間には、隙間42が設けられていることで、以下の効果を奏する。
隣り合う2つの遮蔽板41が互いに接する場合と比較して、影が生じにくいため、基板10の加熱ムラを抑制することができる。
本実施形態において、基板10とヒータユニット6との間に設けられ、赤外線の照射方向J1に対して交差するように延びる複数の横架部材51,52を備え、遮蔽板41は、複数の横架部材51,52に支持されていることで、以下の効果を奏する。
複数の横架部材51,52によって遮蔽板41を安定して支持することができる。
本実施形態において、遮蔽板41は、横架部材51,52の長手方向に対して交差するように延びており、複数の横架部材51,52は、遮蔽板41の長手方向の一端に設けられた第一横架部材51と、遮蔽板41の長手方向の他端に設けられた第二横架部材52と、であることで、以下の効果を奏する。
第一横架部材51及び第二横架部材52によって遮蔽板41の長手方向の両端が支持されるため、遮蔽板41をより安定して支持することができる。加えて、遮蔽板41の長手方向の両端のみが支持される場合には、横架部材によって遮蔽板41の長手方向の中央部が支持される場合と比較して、影が生じることによる基板10の加熱ムラを抑えることができる。
本実施形態において、基板10の第一面10aには、ポリイミドを形成するための溶液が塗布されていることで、以下の効果を奏する。
ポリイミドの形成時において、チャンバ2の天面及びヒータユニット6への昇華物の付着を抑制することができる。
<変形例>
なお、上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
上記実施形態においては、基板加熱部は、複数の赤外線ヒータを備えるヒータユニットであるが、これに限らない。例えば、基板加熱部は、単一の赤外線ヒータであってもよい。
上記実施形態においては、遮蔽板は、ヒータユニットに向かって凸をなすように弧状に湾曲しているが、これに限らない。例えば、図8に示すように、遮蔽板141は、ヒータユニットとは反対側(下側)に向かって凸をなすように弧状に湾曲していてもよい。
上記実施形態においては、遮蔽板は、遮蔽板の長手方向から見て弧状に湾曲しているが、これに限らない。例えば、図9に示すように、遮蔽板241は、遮蔽板241の長手方向から見てV字状を有していてもよい。例えば、遮蔽板241は、ヒータユニット(上側)に向かって凸をなすようにV字状(逆V字状)を有していてもよい。図示はしないが、遮蔽板は、基板に向かって凸をなすようにV字状を有していてもよい。
上記実施形態においては、第一横架部材及び第二横架部材によって遮蔽板の長手方向の両端のみが支持されているが、これに限らない。例えば、図10に示すように、第三横架部材353によって遮蔽板341の長手方向の中央部が支持されていてもよい。例えば、遮蔽板341は、矩形板状を有していてもよい。なお、横架部材の本数、遮蔽板の形状は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態においては、隣り合う2つの遮蔽板の間には、隙間が設けられているが、これに限らない。例えば、隣り合う2つの遮蔽板の間には、隙間が設けられていなくてもよい。例えば、隣り合う2つの遮蔽板は、互いに接していてもよい。
また、上記実施形態の基板加熱装置を含む基板処理システムに本発明を適用してもよい。例えば、基板処理システムは、工場などの製造ラインに組み込まれて用いられ、基板の所定の領域に薄膜を形成するシステムである。図示はしないが、例えば、基板処理システムは、上記基板加熱装置を含む基板処理ユニットと、処理前の基板を収容した搬入用カセットが供給されると共に空の搬入用カセットが回収されるユニットである基板搬入ユニットと、処理後の基板を収容した搬出用カセットが回収されると共に空の搬出用カセットが供給されるユニットである基板搬出ユニットと、基板処理ユニットと基板搬入ユニットとの間で搬入用カセットを搬送すると共に、基板処理ユニットと基板搬出ユニットの間で搬出用カセットを搬送する搬送ユニットと、各ユニットを統括制御する制御ユニットと、を備えている。
この構成によれば、上記基板加熱装置を含むことで、基板処理システムにおいて、チャンバの天面及び基板加熱部への昇華物の付着を抑制することができる。
なお、上記において実施形態又はその変形例として記載した各構成要素は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができるし、また、組み合わされた複数の構成要素のうち一部の構成要素を適宜用いないようにすることもできる。
1…基板加熱装置 2…チャンバ 2S…収容空間 6…ヒータユニット(基板加熱部) 10…基板 10a…第一面(基板の一面) 41,141,241,341…遮蔽板 41a…第一端面 41b…第二端面 42…隙間 51…第一横架部材(横架部材) 52…第二横架部材(横架部材) 353…第三横架部材(横架部材) J1…赤外線の照射方向

Claims (10)

  1. 基板を収容可能な収容空間が内部に形成されたチャンバと、
    前記基板の一方面側に配置されるとともに、前記基板を赤外線によって加熱可能な基板加熱部と、
    前記基板と前記基板加熱部との間に設けられ、前記赤外線を透過し、かつ、基板加熱時の昇華物を遮る複数の遮蔽板と、を含み、
    前記遮蔽板は、前記赤外線の照射方向に対して交差するように延びており、
    前記遮蔽板は、前記遮蔽板の長手方向から見て弧状に湾曲している
    基板加熱装置。
  2. 前記遮蔽板は、前記基板加熱部に向かって凸をなすように湾曲している
    請求項に記載の基板加熱装置。
  3. 前記遮蔽板は、
    前記遮蔽板の短手方向の一端に形成された第一端面と、
    前記遮蔽板の前記短手方向の他端に形成された第二端面と、を備え、
    前記第一端面及び前記第二端面は、前記遮蔽板の前記長手方向から見て互いに直交するように配置されている
    請求項に記載の基板加熱装置。
  4. 隣り合う2つの前記遮蔽板の間には、隙間が設けられている
    請求項1からのいずれか一項に記載の基板加熱装置。
  5. 前記基板と前記基板加熱部との間に設けられ、前記赤外線の照射方向に対して交差するように延びる複数の横架部材を更に備え、
    前記遮蔽板は、前記複数の横架部材に支持されている
    請求項1からのいずれか一項に記載の基板加熱装置。
  6. 前記遮蔽板は、前記横架部材の長手方向に対して交差するように延びており、
    前記複数の横架部材は、
    前記遮蔽板の長手方向の一端に設けられた第一横架部材と、
    前記遮蔽板の長手方向の他端に設けられた第二横架部材と、である
    請求項に記載の基板加熱装置。
  7. 基板を収容可能な収容空間が内部に形成されたチャンバと、
    前記基板の一方面側に配置されるとともに、前記基板を赤外線によって加熱可能な基板加熱部と、
    前記基板と前記基板加熱部との間に設けられ、前記赤外線を透過し、かつ、基板加熱時の昇華物を遮る複数の遮蔽板と、を含み、
    隣り合う2つの前記遮蔽板の間には、隙間が設けられている
    基板加熱装置。
  8. 基板を収容可能な収容空間が内部に形成されたチャンバと、
    前記基板の一方面側に配置されるとともに、前記基板を赤外線によって加熱可能な基板加熱部と、
    前記基板と前記基板加熱部との間に設けられ、前記赤外線を透過し、かつ、基板加熱時の昇華物を遮る複数の遮蔽板と
    前記基板と前記基板加熱部との間に設けられ、前記赤外線の照射方向に対して交差するように延びる複数の横架部材と、を含み、
    前記遮蔽板は、前記複数の横架部材に支持されている
    基板加熱装置。
  9. 前記基板の一方面には、ポリイミドを形成するための溶液が塗布されている
    請求項1から8のいずれか一項に記載の基板加熱装置。
  10. 請求項1から9の何れか一項に記載の基板加熱装置を含む基板処理システム。
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