JP7406272B2 - 酢酸セルロース組成物の製造方法 - Google Patents

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本発明は高機能プラスチック用途の酢酸セルロース組成物の製造技術に関する。
酢酸セルロースは、透明性、靭性、吸湿性に優れ、他のプラスチックにはない色艶、柄、肌触りの良さがあり、メガネフレームをはじめ、玩具、筆記具などさまざまな製品に使用されている。また酢酸セルロースは、その成分がいずれも天然に存在し土中や海水中で分解されるために、生分解性プラスチックとしての用途も注目されている。また酢酸セルロースそのものは、熱可塑性を持たないが、適当な可塑剤を用いて加熱成型することができる。
特許6599197号公報
しかし、酢酸セルロースは、加水分解に伴う酢酸の発生により、独特の酢酸臭を発散するため、適用される用途が限定される場合がある。また、上述したように加熱成型された酢酸セルロース組成物は、一般的な汎用プラスチックと比較して機械的特性の劣ることが、利用拡大の障害となっている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、適用範囲の拡大を図る優れた機能を持つ酢酸セルロース組成物の製造技術を提供することを目的とする。
本発明に係る酢酸セルロース組成物の製造方法において、混合容器において、酢酸セルロースの粒状体を撹拌しながら液状の可塑剤を噴霧して混合する工程と、摩擦熱で40℃~70℃になるまで前記酢酸セルロースと前記可塑剤を混合した後、前記混合容器の撹拌翼の回転数の設定を落とし、エポキシ化大豆油及びエポキシ化亜麻仁油の少なくとも一つの消臭剤が配合される工程と、前記混合容器から押出式の混錬機の上流に設けられた投入手段に、前記酢酸セルロース、前記可塑剤及び前記消臭剤の混合物を投入し、粘性流動する温度に設定し混練する工程と、前記混錬機に設けられた脱水手段において、含まれる水分を気化し除去してから前記混合物の粘性流動体を前記混錬機の最下流から吐出させる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明により、適用範囲の拡大を図る優れた機能を持つ酢酸セルロース組成物の製造技術が提供される。
本発明に係る酢酸セルロース組成物の製造方法の第1実施形態を示すシステムの概略図。 本発明に係る酢酸セルロース組成物の製造方法の第2実施形態を示すシステムの概略図。 実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法を説明するフローチャート。 本実施形態の効果を実験的に確認した比較例及び実施例を示すテーブル。 本実施形態の効果を定性的に評価した比較例及び実施例を示すテーブル。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る酢酸セルロース組成物の製造方法の第1実施形態を示す製造システム10a(10)の概略図である。図3のフローチャートを参照して第1実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法を説明する。
第1実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法は、混合容器11において酢酸セルロース25の粒状体を撹拌しながら液状の可塑剤26を混合する(S11)。次に、この混合容器11に、エポキシ化大豆油及びエポキシ化亜麻仁油の群から選択される少なくとも一つの消臭剤27を配合する(S12)。そして、混練機30において酢酸セルロース25・可塑剤26及び消臭剤27の混合物21を粘性流動する温度に設定し混練する(S13)。
次に造粒手段35で、この混錬体を冷却凝固させペレット状にカットした酢酸セルロース組成物を生成する(S14)。そして、このペレットを射出成形機(図示略)で再加熱して溶融させてから金型に注入して成形品を製造する(S15)。
酢酸セルロース25は一般的に得られるものであり、酢化度は60以下、好ましくは49~60の間である品種が好ましい。この酢酸セルロース25は、供給容器15から混合容器11に供給される。また組成物の基本物性や成形加工性を好ましいレベルに調整するために、酢化度の異なる二種類以上の酢酸セルロース25を混合して使用する場合もある。二種類以上の酢酸セルロース25を使用する場合は、予め混合して供給容器15から混合容器11に供給される場合もあるし、それぞれ単独に供給されて混合容器11で可塑剤26とともに混合される場合もある。二種類以上の酢酸セルロース25を使用することにより、製造される酢酸セルロース組成物の機械的特性を向上させることができる。
この酢酸セルロース25は、平均粒径が0.1mmから1.0mmの範囲にある粒状体であることが好ましい。この平均粒径が0.1mmよりも小さいと取り扱いが困難となり粒状体が舞い上がる等して作業性が低下してしまう。また、この最大粒径が1mmよりも大きいと、混合容器11に供給された酢酸セルロース25の比表面積が小さくなり、投入された可塑剤26が酢酸セルロース25の粒状体を十分に濡らすことなく分離してしまう場合がある。なお本発明に適用される酢酸セルロース25の平均粒径は、上述した範囲に限定されない。
可塑剤26は、フタル酸エステル系、トリメリット酸エステル系、脂肪族2塩基酸エステル系、リン酸エステル系、酢酸エステル系、リシノール酸エステル系、スルホンアミド系根基二塩基酸エステル系、クエン酸エステル系など、いずれ使用可能であるが、酢酸エステル系、クエン酸エステル系が好ましい。これら可塑剤26の配合量は、酢酸セルロース25が100重量部に対し、可塑剤26が10重量部から100重量部、好ましくは20重量部から40重量の範囲に含まれるよう調整される。
またこれら可塑剤26は、単独使用でも、目的に応じて組成の異なる二種類以上の混合使用も可能である。二種類以上の可塑剤26を使用する場合は、予め混合して混合容器11に供給される場合もあるし、それぞれ単独に供給されて混合容器11で酢酸セルロース25とともに混合される場合もある。二種類以上の可塑剤26を使用することにより、製造される酢酸セルロース組成物の機械的特性を向上させることができる。
この可塑剤26の投入は、混合容器11の出力端18を閉止した状態で、一度に処理される単位分量だけ投入される。この場合、酢酸セルロース25の単位分量の全量を供給してから混合容器11を動作させながら可塑剤26を投入したり、混合容器11を動作させながら酢酸セルロース25の供給と酢酸セルロース25の投入とを同時にしたりすることが考えられる。
また、混合容器11で撹拌される酢酸セルロース25に、予め定められた量の可塑剤26を複数回に分けて投入し、混合物21にしてもよい。複数回に分けて投入される可塑剤26は、次の投入タイミングまでに、撹拌により酢酸セルロース25と均一化される。このように、可塑剤26を複数回に分けて投入することで、製造される酢酸セルロース組成物の透明度を向上させることができる。
なお、可塑剤26の混合容器11への投入は、噴霧器16により噴霧することが均一な混合物21を生成する観点から好ましいが、噴霧ではなくパイプ(図示略)から流下させるようにしてもよい。
消臭剤27として採用されるエポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油は、加水分解で発生する酢酸を吸収する作用により、酢酸セルロースを無臭化する。またエポキシ化大豆油などには溶融時の流動性を向上させる作用も合せ持つ。これら消臭剤27の配合量は、酢酸セルロース25が100重量部に対し、消臭剤27が0.1重量部から5重量部、好ましくは0.5重量部から2重量の範囲に含まれるよう調整される。
混合容器11は、特に制限されるものではなく、タンブラーミキサー、ヘンシェルミキサー、リボンミキサー、ニーダーなどの混合機を使用することができる。混合容器11における撹拌翼の回転数は、200rpm以上、好ましくは400rpm以上、より好ましくは500rpm以上の高速回転が実現されるものが好ましい。このような高速回転が実現されることで、混合容器11に加熱手段を設けなくても(もちろん加熱手段を設けてもよい)、運動エネルギーの摩擦熱により酢酸セルロース25を昇温させることができる。このときの温度は、40℃~70℃、好ましくは50℃~60℃の範囲に調整する。これにより、可塑剤26の粘性を下げて濡れ性を向上させて、満遍なくムラ無く酢酸セルロース25に均一に分散させることができる。
なお混合容器11は、公知の添加剤として、難燃剤、難燃助剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、耐光剤など)、着色剤、帯電防止剤、滑剤、アンチブロッキング剤、分散剤、抗菌剤などを投入し、混合物21に配合させてもよい。ただし、これら添加剤の配合量については、いずれも酢酸セルロース組成物の基本性能(透明性や機械的性質)をバランスよく保つ程度にすることが望ましい。
このうち酸化防止剤は、フェノール系、フォスファイト系のものが挙げられる。これらは、単独使用、混合使用のいずれも可能である。また分散剤としては、金属石けん、ワックスなどが挙げられるが、特にステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムが好ましい。
また混合物21に、必要に応じて、鉱物系充填剤、バイオマス系無機充填剤、バイオマス系有機充填剤、生分解性樹脂充填剤が、さらに配合される場合がある。このような充填剤が配合されることで、酢酸セルロースの使用量を低減させ、さらに機械的特性を改善させることができる。
鉱物系充填剤としては、タルク、炭カル、シリカ及びマイカ等が挙げられる。また、バイオマス系無機充填剤としては、卵殻や貝殻等が挙げられる。またバイオマス系有機充填剤としては、杉、ヒノキ、竹及びコーヒ粕等の木質系粉末又は工業的に分離されたセルロース粉末、セルロース繊維、ヘミセルロース粉末、ナノセルロース粉末及び改質リグニン等が挙げられる。また生分解性樹脂充填剤としては、PBS(ポリブチレンサクシネート)、PBAT(ポリブチレン・アジペート・テレフタレート、PHBH(ポリ(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート)等が挙げられる。
混練機30は、投入手段31と、駆動手段32と、混練手段33と、脱水手段34と、造粒手段35と、から構成されている。ここで混練手段33は、外側を構成するシリンダと、駆動手段32の駆動力でシリンダ内部を回転するスクリュー(図示略)とから構成されている。ここでシリンダ及びスクリューは、混合物21が粘性流動する120℃から250℃の範囲の温度に設定されている。
投入手段31には、混合容器11から混合物21が投入される。そして、投入された混合物21は、シリンダの内部で軸回転するスクリューにより加熱混練される。粘性流動する混合物21が脱水手段34を通過すると、密閉系が開放系に切り替わり、含まれる水分が気化して除去される。この脱水手段34は、混合物21を大気圧に開放する開口で構成することができる。さらには、混練機30の内部圧力を減圧させる減圧器を設け、水分の気化を促進させることもできる。水分の除去は、酢酸セルロース組成物の加水分解を抑制する効果が得られる。
そして混合物21の混錬体は、混練手段33の最下流から吐出され、造粒手段35において束状に分岐されて冷却凝固させた後にペレット状の酢酸セルロース組成物にカットされる。このペレット状の酢酸セルロース組成物は、図示略の射出成形機で再加熱して溶融させてから、金型に注入してバルク状の成形品としたり、延伸加工(例えばインフレーション法、カレンダー加工法、T-ダイ法、吹き込み法等)してフィルム状の成形品としたり、発泡させて発泡成形品としたりして、一般的な高分子加工成形品を製造するための原料となる。
なお、図1において混練機30として、一軸や多軸の押出器等の連続式のものを例示しているが、ニーダーやバンバリミキサー等のバッチ式のものも採用することができる。混練機30は、混合物21が粘性流動する温度に密閉空間を調整して撹拌(混練)を実行することができるものであれば適宜採用される。
(第2実施形態)
図2は本発明に係る酢酸セルロース組成物の製造方法の第2実施形態を示す製造システム10b(10)の概略図である。図3のフローチャートを参照して第2実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法を説明する。なお、図2において図1と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
第2実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法は、供給容器15から混練機30の投入手段31に直接投入した酢酸セルロース25の粒状体をこの混練機30で撹拌しながら、液状の可塑剤26を混合する(S11)。なお、この液状の可塑剤26は、ポンプにより混練機30の内部に注入される。この工程において、酢酸セルロース25は粘性流動する温度に設定され可塑剤26とともに混練される。
次に、この混練機30に、エポキシ化大豆油及びエポキシ化亜麻仁油の群から選択される少なくとも一つの消臭剤27を投入する(S12)。なお、この消臭剤27は、ポンプにより混練機30の内部に注入される。そして、混練機30において酢酸セルロース25・可塑剤26及び消臭剤27の混合物21を粘性流動する温度に設定し混練する(S13)。このように酢酸セルロース25の粒状体、液状の可塑剤26及び消臭剤27は、この順番で、混練機30の上流から下流に投入される。
次に造粒手段35で、この混錬体を冷却凝固させペレット状にカットした酢酸セルロース組成物を生成する(S14)。そして、このペレットを射出成形機(図示略)で再加熱して溶融させてから金型に注入して成形品を製造する(S15)。
なお、第2実施形態に係る酢酸セルロース組成物の製造方法で充填剤を配合する場合は、消臭剤27よりも上流で液状の可塑剤26よりも下流で、充填剤を投入することが望ましい。
図4は本実施形態の効果を実験的に確認した比較例及び実施例を示すテーブルである。
(製造方法)
比較例及び実施例では、次の共通する製造方法が適用されている。すなわちは、500rpmに設定した高速ミキサーを混合容器11として酢酸セルロース25と可塑剤26を混合する。次に混合容器11を120rpmに設定し添加剤(分散剤や消臭剤)を混合する。押出機30は、台湾メーカーCKF社製、CK70HT(スクリュー径70mm、L/D=44)を用いた。スクリュー回転数の設定は300~600rpmであり、押出温度の設定は投入手段31から190―200―200―200―200―210―210℃(ダイス)とした。
そして、押出機30から吐出した混練体をペレットに成形し冷却した後に、射出成形機で再加熱し溶融させてから金型に注入して、各種の基本性能(MFR,引張強度,引張伸度、曲げ弾性率,曲げ強度、衝撃強度)を試験するための試験片を作成した。なお、消臭効果については、人間による官能検査とした。
(比較例)
使用した酢酸セルロースは酢化度55%の(株)ダイセルの製品で、配合率は77.6wt%ある。可塑剤はトリアセチン単独で配合率は21.4wt%ある。その他に、添加剤として分散剤(Znステアレート)が0.4wt%配合されている。そして、比較例では、実施例1-5とは異なり消臭剤(エポキシ化大豆油)が、配合されていない。比較例の酢酸セルロース組成物の基本性能は、図4に示す通りである。
(実施例1)(実施例2)
実施例1では、比較例の組成に、追加される消臭剤として、エポキシ化大豆油が1.0wt%配合されている。実施例2において、実施例1との相違は、使用した酢酸セルロースが酢化度50%の(株)ダイセルの製品という点のみである。実施例1及び実施例2の酢酸セルロース組成物の基本性能は、エポキシ化大豆油が配合されたことにより、比較例に対してMFR、引張強度、曲げ強度及び消臭効果の向上が認められる。
(実施例3)
実施例3における実施例1及び実施例2との相違は、使用した酢酸セルロースが酢化度50%と酢化度55%を混合したものであるという点である。実施例3の酢酸セルロース組成物の基本性能は、酢化度の異なる二種類以上混合した酢酸セルロースを使用したことにより、酢酸セルロースを単独で使用する実施例1,2に対して、引張強度、曲げ強度及び衝撃強度の向上が認められる。
(実施例4)
実施例4における実施例1との相違は、使用した可塑剤がトリアセチンとアセチルクエン酸トリブチルを混合したものであるという点である。実施例4の酢酸セルロース組成物の基本性能は、組成の異なる二種類以上混合した可塑剤を使用したことにより、可塑剤を単独で使用する実施例1に対して、引張強度、引張伸度、曲げ強度及び衝撃強度の向上が認められる。
(実施例5)
実施例5における他の実施例1-4との相違は、使用した酢酸セルロース及び可塑剤の両方とも二種類混合した点である。実施例5の酢酸セルロース組成物の基本性能は、他の実施例1-4に対して、引張強度、引張伸度、曲げ強度及び衝撃強度の向上が認められる。
図5は本実施形態の効果を定性的に評価した比較例及び実施例を示すテーブルである。
図5のテーブルは、図4の実施例1と実施例4において、可塑剤の投入を一括で行ったか又は複数回に分けて行ったかの違いを評価している。この図5のテーブルに示すように、可塑剤の投入は一括で行うよりも複数回に分けて行うことで、「混合状況」「押出機状況」「製品透明性」のいずれの評価項目も改善されることが明らかとなった。
10(10a,10b)…酢酸セルロース組成物の製造システム、11…混合容器、15…供給容器、16…噴霧器、17…配合器、18…出力端、21…混合物、25…酢酸セルロース、26…可塑剤、30…混練機、31…投入手段、32…駆動手段、33…混練手段、34…脱水手段、35…造粒手段。

Claims (5)

  1. 混合容器において、酢酸セルロースの粒状体を撹拌しながら液状の可塑剤を混合する工程と、
    摩擦熱で40℃~70℃になるまで前記酢酸セルロースと前記可塑剤を混合した後、前記混合容器の撹拌翼の回転数の設定を落とし、エポキシ化大豆油及びエポキシ化亜麻仁油の少なくとも一つの消臭剤が配合される工程と、
    前記酢酸セルロース、前記可塑剤及び前記消臭剤の混合物を、押出式の混錬機の上流に設けられた投入手段に投入し粘性流動する温度に設定し混練する工程と、
    前記混錬機の密閉系を脱水手段で開放系に切り替えることで、含まれる水分を気化し除去し、粘性流動する前記混合物を前記混錬機の最下流から吐出させる工程と、を含む酢酸セルロース組成物の製造方法。
  2. 請求項1に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    前記酢酸セルロースは、酢化度の異なる二種類以上のものを前記混合させる酢酸セルロース組成物の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    前記可塑剤は、組成の異なる二種類以上のものを前記混合させる酢酸セルロース組成物の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    撹拌される前記酢酸セルロースに、予め定められた量の前記可塑剤を複数回に分けて投入し、前記混合物にする酢酸セルロース組成物の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の酢酸セルロース組成物の製造方法において、
    前記可塑剤を噴霧しながら前記混合させる酢酸セルロース組成物の製造方法。
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