JP7405787B2 - 船尾ダクト - Google Patents

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Description

本発明は船尾ダクトに関する。
船尾ダクトは船舶の船尾で、かつプロペラの前方に配置される管状の構造物である。船尾ダクトは船舶の航行に伴い生成される水流を整流して船体抵抗を低減する機能と、ダクト自体が水流を利用して推力を発生するダクトスラスト機能を備えるのが一般的である。
船尾ダクトに推力を発生させる手法として、ダクトの断面を翼形状にして水流で揚力を発生させ、揚力の船長方向成分を推力とする方法がある。この方法では揚力が大きくなるほど推力も大きくなるため、揚力を大きくする構造が考えられている。
揚力を大きくする構造として特許文献1に記載のようにダクトを二重管にして翼面積を大きくした構造があるが、部品数が増えるためダクトが重くなる。またダクトを支持する部材の数も増えるため部材を設けた部分の粘性抵抗が大きくなる。特許文献1は内管の一部を外管の前方にオフセットした構造も開示しているが、内管の外周に沿う水流が全て外管に導入されるため、外管内の水流の流量調節が困難で、ダクト後端で水流の剥離が生じる可能性もあり、推力の調節が困難である。
揚力を大きくする構造としては翼の数を増やさずに翼の外形を変える構造もある。
例えば特許文献2ではダクトを縦長にして船体の両側面に沿った流れのみをダクト内に流入させることで効率的に推力を発生させているが、両側面に沿った流れ以外は推力として回収しないのでエネルギー回収効率が悪い問題がある。特許文献3はダクト後端にリングを装着して圧力分布を制御することで推力を大きくした構造を開示しているが、リングの分ダクトが重く粘性抵抗も大きくなり、推進効率が悪くなる場合もある。
特開2018-118699号公報 特開2018-79832公報 特開2008-24072号公報
このように従来の船尾ダクトのようにダクトの数や外形を変えることで揚力を大きくして推力を向上させようとすると、推力の向上と引き換えに何らかの特性が悪化するので、推力を向上させるには限界があり、推力の調節も困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ダクトの数や外形を従来の構造から大きく変えずに推力を増やすことができ、推力の調節が容易な船尾ダクトの提供を目的とする。
本発明の船尾ダクトは、船舶のプロペラの前方で船尾のスタンチューブ回りに設けられ、軸方向が船長方向を向く単管で、管の表面近傍において内側の圧力が外側よりも低くなるような位置と姿勢で配置されたダクト本体を備える船尾ダクトであって、前記ダクト本体の管の周方向に沿って形成されて前記ダクト本体の内周と外周を連通する長孔であって、前記ダクト本体の外側を流れる水流の一部を前記ダクト本体の内側に導入するスロットを前記ダクト本体に備えていて、軸方向が船長方向を向き船首方向に拡径した円錐状の単管であり、円錐外周の傾斜角が、管の内側に負圧が発生する角度で配置されて、前記スロットは、前記ダクト本体の中心軸を通り前記中心軸に平行な軸断面において、前記ダクト本体の内周と外周を連通する向きが前記軸方向に平行な方向に対して所定の傾斜角で傾斜しており、前記所定の傾斜角のうち上流側の角度が、前記円錐外周の傾斜角より大きく、90°未満であり、前記ダクト本体は、前記軸断面の外形が翼形状であり、前記軸断面において、前記スロットよりも船長方向後方に位置する部分であるダクト後方部の前記軸断面の形状は、船長方向後端の面取り部の半径が前記スロットを除く前記ダクト本体の前記軸断面の外形の外周を結んだ全体形状の船長方向後端の面取り部の半径と同じで、船長方向後端の面取り部以外は前記全体形状を縮小した相似形状であり、前記軸断面において前記スロットよりも船長方向前方に位置する部分であるダクト前方部の前記軸断面の形状は、前記スロットを挟んで前記ダクト後方部の前端と対向する対向部が、前記ダクト後方部の前端の前記軸方向に対する傾斜角と同じ傾斜角であり、前記対向部以外の形状は前記全体形状と同じであることを特徴とする。
この構成では、ダクト内側の流れよりも圧力が高い、外側を流れる水流をスロットからダクトの内側に引き込んでダクト内部での水流の剥離を遅らせて揚力を増加させることで船尾ダクトによる推力を増やす。
この構成ではダクトにスロットを設ければ推力を増やせるので、ダクトを二重管にする等して数を増やさなくても推力を増やすことができる。またダクトの外形を大きく変えなくても推力を増やすことができる。さらに、スロットの位置や寸法でダクト本体の内部に導入する水流の流量を調節できるので、推力の調節が容易である。
本発明によれば、ダクトの数や外形を従来の構造から大きく変えずに推力を増やすことができ、推力の調節が容易な船尾ダクトを提供できる。
本実施形態に係る船尾ダクトを備えた船舶の船尾付近の側面図である。 (a)は図1の船尾ダクトの側面図であって、(b)は船尾ダクトの内側と外側の水流の向きを示す図である。 図1の船尾ダクトの斜視図である。 (a)は図1の船尾ダクトの上面図であり、(b)は図1の船尾ダクトの下面図である。 図4(a)のダクト本体のA-A断面図であり、ダクト本体の中心軸を通り中心軸に平行な軸断面図でもある。 図1の船尾ダクトの変形例を示す側面図である。
以下、図面に基づき本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。
最初に図1を参照して本実施形態に係る船尾ダクト1の概要について説明する。
図1に示すように船尾ダクト1は管状のダクト本体11を備える。ダクト本体11は船舶100の航行に伴い、船体3の外面に沿って流れる伴流を導入して整流してプロペラ5に流入させることで船体3の推進効率を高める構造物である。ダクト本体11は内部に流入する水流を利用して船体3を推進させる推力を生成する構造物でもある。
ダクト本体11は、船舶100の船尾に設けられたプロペラ5の船長方向前方に設けられ、かつ船体3のプロペラ軸回りの水密構造である船尾のスタンチューブ9回りに設けられる。
ダクト本体11は軸方向であるX方向が船長方向を向く単管であり、図1では船首方向に拡径した円錐状の単管を例示している。ダクト本体11は管の内側が伴流内、外側が内側よりも流速の速い流れの中に配置され、管の内側より外側の水流が速くなるのが好ましい。ダクト本体11をこのような配置とする理由は以下の通りである。船舶100の航行に伴い生成される水流は、船体3に沿って流れる伴流と、伴流よりも船体3から遠い位置を流れる一様流に大別できる。伴流は船体3に沿って流れる水流であるため、船体3の外側の表面との摩擦抵抗でエネルギーを失い、流速が一様流よりも遅くなり、圧力も低下する。また、伴流は船体3の形状の影響で渦を形成する場合もある。一方で伴流よりも船体3から遠い位置では船体3との摩擦抵抗が発生しないため流速は遅くならず、圧力も低下せず、流れる向きも船体3の形状の影響を受けない。よって、船体3から遠くなるほど水流は一様流もしくは一様流に相応する、流速が伴流よりも速く、圧力が高い流れになる。そこで、伴流を整流してプロペラ5に流入させるためにダクト本体11はプロペラ5の船長方向前方に設けられ、かつ管の内側が伴流内に設けられるのが好ましい。
また、ダクト本体11は、管の内側に負圧が発生する位置と姿勢で配置される。具体的には管の表面近傍において内側の圧力が外側よりも低くなるような位置と姿勢で配置される。負圧を発生させる理由は、ダクト本体11の内部に水流を引き込む作用を生じさせ、これにより推力を発生させるためである。負圧が発生する位置と姿勢は船体3からダクト本体11に流れ込む水流の流れに基づき決定する。図1に示すようにダクト本体11の外形が円錐状の場合、負圧が発生するためには図1に示すように軸方向であるX方向に対する円錐外周の傾斜角αが、管の内側に負圧が発生する角度に設定される必要がある。傾斜角αはアタックアングルとも呼ばれる。また、軸方向に対して傾斜角αをつけると、ダクト本体11が水流に置かれることで発生した揚力が鉛直方向に対して傾斜して船長方向成分を有するため、この成分が船体3を推進させる推力になる。
なお、図1ではダクト本体11として外形が円錐状のものを例示しているが、伴流を整流でき、負圧の発生により推力を生成できるのであれば、形状は円錐状でなくても良い。円錐以外の形状としては例えば円筒が挙げられる。さらに円筒や円錐の円弧の長さが円周の長さの半分以下で、船長方向から見て円弧が円の上半分であり、円弧の両端部を板状部材で連結した半円筒形状や半円錐形状でもよい。あるいは円筒や円錐の円弧の長さが円周の長さの半分未満で、船長方向から見て円弧が円の上半分の一部であり、円弧の両端部をL字状部材で連結した扇形形状でもよい。以下の説明ではダクト本体11の外形が円錐状の場合を例に説明する。
以上が本実施形態に係る船尾ダクト1の概要の説明である。
次に図2~図6を参照して本実施形態に係る船尾ダクト1の構造の詳細を説明する。
図2~図4に示すように船尾ダクト1はボス14、垂直板15a、15b、ダクト本体11、及び切り欠き47を備える。
図3に示すボス14は船尾ダクト1をスタンチューブ9回りに固定するための円管状の部材であり、円管の軸が船長方向であるX方向を向いており、船長方向から見てダクト本体11内に配置される。ボス14は内径がスタンチューブ9の外径と同程度であり、スタンチューブ9に挿入され、図示しないストラット等の連結部材を介して溶接等の公知の連結手段で連結される。
ボス14の外径は船舶100の航行時に水流等の外力で変形・損傷しない程度の径が少なくとも必要である。一方でボス14の外径が大きすぎると船尾ダクト1内に流入した水流の流れを阻害する可能性があるため、流れを阻害しない程度の外径が好ましい。
ボス14の船長方向長さであるX方向長さも、水流等の外力で変形・損傷しない程度の長さが少なくとも必要である。X方向長さの上限はプロペラ5や船尾と干渉しない程度の長さである。図3に示すボス14のX方向長さはダクト本体11のX方向長さ以下である。
垂直板15a、15bはボス14とダクト本体11を連結する板状部材であり、図3では船長方向であるX方向及び鉛直方向であるZ方向に面方向が平行に配置されている。垂直板15a、15bはダクト本体11の内側に流入した水流を整流する作用も有する。図3に示すように垂直板15aは上端がダクト本体11の内周最上端と連結され、下端がボス14の外周最上端と連結される。垂直板15bは上端がボス14の外周最下端と連結され、下端がダクト本体11の内周最下端と連結される。垂直板15a、15bとボス14は、溶接等の公知の連結手段を用いて連結すればよい。
垂直板15a、15bの厚さ、図3では船幅方向であるY方向の厚さはボス14とダクト本体11を連結した状態で水流等の外力で垂直板15a、15bが変形・損傷しない程度の厚さが少なくとも必要である。ただし垂直板15a、15bのY方向の厚さが厚すぎると船尾ダクト1内に流入した水流の流れを阻害する可能性があるため、流れを阻害しない程度の厚さが上限である。
垂直板15a、15bの船長方向長さ、図3ではX方向の長さは少なくともボス14とダクト本体11側で垂直板15a、15bと連結される部分の長さと同程度であるのが好ましい。ボス14及びダクト本体11と連結される部分の面積を最大にできるため、連結の強度が最も高くなるためである。X方向長さの上限は船体3やプロペラ5と干渉しない長さである。図3ではダクト本体11と同程度の長さを図示している。
垂直板15a、15bの鉛直方向長さ、図3ではZ方向長さはボス14の設置位置に応じて適宜設定する。図3ではボス14がダクト本体11の中心軸よりも下方にオフセットして配置されているため、垂直板15aのZ方向長さの方が垂直板15bのZ方向長さよりも長い。
ダクト本体11は船尾ダクト1の概要で説明したように、伴流の整流、負圧による推力発生、及び揚力による推力発生のための部材である。
図2~図4に示すようにダクト本体11の側面形状は管の中心軸Cを境界に異なる。具体的には図2(a)に示すように中心軸Cよりも鉛直方向上方の上部ダクト本体11aは、X方向において船長方向後端19aと船長方向前端31の距離が上に行くほど長い。一方で船長方向後端19aは側面視で鉛直線状であるため、船長方向前端31が船首側に向けて斜め上方に傾斜した形状になっている。例えば図2(a)では鉛直方向位置が異なる二か所の船長方向長さL1-1、L1-2を図示しているが、上方にある部分の長さL1-2の方が、下方にある部分の長さL1-1よりも長い。一方で中心軸Cよりも下方の下部ダクト本体11bは船長方向後端19aと船長方向前端31の間の船長方向長さL1-3が鉛直方向位置によらず同じであり、かつその長さは上部ダクト本体11aの船長方向長さ以下である。これは、船尾ダクト1は伴流の流れ込む向きの関係で上方に行くほど発生する推力が大きく、下方に行くほど発生する推力が小さいため、上方に行くほどダクト本体11の船長方向長さを長くする方が発生する推力が大きくなるためである。
図2~図5に示すようにダクト本体11には長孔であるスロット23が設けられる。
スロット23は図2(a)及び図3に示すようにダクト本体11の管の周方向に沿って形成されており、図5に示すようにダクト本体11の内周と外周を連通する長孔である。
スロット23を設けると、図2(b)に示すようにダクト本体11の外周に沿って流れる水流A1、A2として図示される一様流もしくは一様流に相当する流速の水流Aのうち、その一部である水流A1がスロット23からダクト本体11の内側に導入される。スロット23から導入される水流A1はダクト本体11の船長方向前端31から内側に流入する伴流である水流B1よりも圧力が高い。そのため圧力が高い水流A1をダクト本体11の内側に導入し、水流B1にエネルギーを与えることによって、ダクト本体11の内側の船長方向後端19a付近での水流B1の剥離を遅らせることができる。これにより、ダクト本体11内の揚力が大きくなるため、推力を大きくできる。
スロット23はダクト本体11に設けられた長孔であるため、スロット23を設けてもダクト本体11の数を増やす必要はない。また、スロット23は長孔であるため、スロット23を形成するためにダクト本体11に新たな部品を付加する必要はない。さらにスロット23はダクト本体11の内周と外周を連通する長孔であるため、ダクト本体11の外周に沿ってダクト本体11の外側を流れる水流の一部しかダクト本体11の内部に導入しない。そのため、ダクトを二重管にする場合のようにダクト本体11の外周に沿って流れる水流の全部をダクト本体11の内部に導入する構造とは異なり、スロット23の位置や寸法でダクト本体11の内部に導入する水流A1の流量を調節できる。よって船尾ダクト1は、ダクト本体11内の負圧の調節が容易であり、推力の調節が容易である。
スロット23はダクト本体11の外周に沿う流れの一部を内周側に導入できるのであれば形状、寸法は適宜設定できるが、以下のような形状、寸法とするのが好ましい。
まず、図5に示すように、ダクト本体11の中心軸に平行で中心軸を通る軸断面において、スロット23がダクト本体11の内周と外周を連通する向きは、ダクト本体11の軸方向であるX方向に対して所定の傾斜角βだけ傾斜するのが好ましい。ここでいう傾斜角βとは、スロット23の内周側開放端から外周側開放端に向かう向きと、ダクト本体11の軸方向のなす角度のうち、水流の流れる向きにおける上流側の角度を意味する。より詳細には、図5に示す軸断面においてスロット23に接するダクト本体11の面と、中心軸とのなす角度が傾斜角βである。傾斜角βは、90°未満であるのが好ましい。傾斜角βが90°を超えるとスロット23のダクト本体11の外周側開口部23aが外周側を流れる水流の向きと逆を向くため、ダクト本体11の外側からスロット23に水流が流入し難くなるためである。また傾斜角βが90°の場合、具体的にはスロット23が径方向にダクト本体11の内周と外周を挿通する場合、スロット23のダクト本体11の外周側開口部23aが外周側を流れる水流の向きと直交する場合があり、スロット23に水流が流入し難くなる。よって傾斜角βは90°以下が好ましい。
一方で、ダクト本体11の軸方向に対するスロット23の傾斜角βは図1に示すダクト本体11の円錐外周の傾斜角α以下にするとスロット23がダクト本体11の内周と外周を挿通し難くなるため、傾斜角βは傾斜角αより大きいのが好ましい。
さらに、傾斜角βはダクト本体11の船長方向前端31の内周の、軸方向に対する傾斜角である迎え角γと同じ角度であるのが最も好ましい。理由は以下の通りである。
ダクト本体11の内周は揚力が大きくなるように船長方向に向けて拡径するような傾斜角となっている。そのため、ダクト本体11の船長方向前端31からダクト本体11内に流入する水流の一部はダクト本体11の内周に衝突して迎え角γだけ傾斜した向きでダクト本体11内を流れる。そこでスロット23の傾斜角βを迎え角γと等しくすることで、図2(b)に示すダクト本体11の外側からスロット23を介して流入する水流A1と、ダクト本体11の船長方向前端31から流入する水流B1の向きを揃えることができる。水流A1と水流B1の向きを揃えることで、水流A1による水流B1のダクト本体11の船長方向後端19a付近での剥離を遅らせる効果を高められる。なお、ここでいう船長方向前端31の範囲は、迎え角γを設定している範囲である。
このように図5に示すスロット23の傾斜角βを迎え角γと等しくする手段としては、スロット23がない従来のダクトに単に傾斜角βのスロット23を形成してもよいが、図5(a)に示す形状とするのがより好ましい。
具体的には、まず図5(a)に示すようにダクト本体11は、管の中心軸を通り中心軸に平行な軸断面の外形が翼形状である。これは揚力を大きくして推力を大きくするためである。この形状ではダクト本体11の軸断面形状は船長方向であるX方向において、スロット23を境界に前後に分割された形状になる。ここではスロット23よりも船長方向後方に位置する部分をダクト後方部19と呼び、スロット23よりも船長方向前方に位置する部分をダクト前方部21と呼ぶ。
ダクト後方部19の具体的な形状は以下の形状が好ましい。まず図5(b)に示すように、ダクト本体11の軸断面形状において、スロット23を除くダクト本体11の軸断面の外周をループ状に結んだ閉曲線で囲まれた形状を全体形状45とする。図5(a)に示すダクト後方部19の軸断面形状は、船長方向後端19aの面取り部の半径は全体形状45の船長方向後端19cの面取り部の半径と同じとし、面取り部以外の形状は図5(b)に示す全体形状45を縮小した相似形状とするのが好ましい。船長方向後端19aの面取り部の半径を全体形状45の船長方向後端19cの面取り部の半径と同じにする理由は、船長方向後端19aを単純に相似形状で縮小すると船長方向後端19aが細くなり過ぎて強度が下がるためである。
次に、ダクト前方部21の軸断面形状は、スロット23を挟んでダクト後方部19と対向する対向部35はダクト後方部19の対向部である前端33の、軸方向に対する傾斜角と同じ傾斜角とし、対向部35以外の形状は全体形状45と同じとするのが好ましい。この点についてより具体的に説明する。
ダクト後方部19は、船長方向後端19aの面取り部の半径以外が全体形状45の相似形状である。そのため、ダクト後方部19の軸方向における前端33は、ダクト本体11の船長方向前端31の相似形状であり、その傾斜角β1は、ダクト本体11の船長方向前端31の迎え角γと等しい。
ダクト前方部21のうち、ダクト後方部19の前端33と対向する対向部35の傾斜角β2は、前端33の傾斜角β1と等しくするため、迎え角γとも等しい。前端33と対向部35はスロット23に接する面であるため、その傾斜角β1、β2はスロット23の傾斜角βになる。よって、この形状ではスロット23の傾斜角βが迎え角γと等しくなる。
このように、ダクト本体11は、ダクト後方部19を全体形状45の相似形とし、ダクト前方部21はダクト後方部19との対向部35の傾斜角β2をダクト後方部19の前端33の傾斜角β1に合わせてスロット23の傾斜角βを迎え角γにするのが好ましい。
この構造では、単純に翼の船長方向前端31の迎え角γと同じ傾斜角βのスロット23を形成する場合と比べてスロット23の入口と出口が翼形状に合わせた滑らかな曲面になる。そのため、スロット23の入口と出口で水流の剥離や粘性抵抗の増加が生じ難く、入口と出口の強度も確保できる。
図5(a)に示すスロット23の軸断面における幅D、具体的には軸断面におけるダクト後方部19とダクト前方部21の対向面間の最短距離は、長くなるほどダクト本体11の内側に引き込める水流の流量が多くなる。ただし水流の流量が多すぎるとダクト本体11の内側の船長方向後端19a付近で水流が早期に剥離してしまい、渦を形成する等して整流の妨げになり、スロット23を設ける狙いである水流の剥離を遅らせる効果と相反する。よって幅Dは、水流が早期に剥離しない範囲にすることが好ましい。具体的にはスロット23が設けられた位置におけるダクト本体11の船長方向全長であるコード長L1の1%以上、6%以下であるのが好ましい。なお、幅Dはコード長の2%以上、4%以下であると、水流の剥離を遅らせる効果が向上するため、より好ましい。
スロット23が設けられる船長方向位置は、図2(b)に示すスロット23からダクト本体11の内側に水流A1を引き込んで水流B1にエネルギーを与えることのみを考慮すれば前方寄りが好ましい。一方で、前方寄りにし過ぎると引き込む水流A1の流量が多過ぎてダクト本体11の内側の船長方向後端19a付近で水流が早期に剥離して、渦を形成する等して整流の妨げになり、スロット23を設ける狙いである剥離を遅らせる効果と相反する恐れがある。そのため、船長方向位置は水流が早期に剥離しない範囲にすることが好ましい。具体的には、ダクト本体11の船長方向前端31からスロット23が設けられた位置におけるコード長L1の20%以上、80%以下であるのが好ましい。図5で示すとL3/L1が0.2以上、0.8以下、あるいはL3:L2が2:8~8:2であるのが好ましい。
なお、スロット23が設けられる船長方向位置は、以下のように規定する。まず図5に示すように、ダクト本体11の軸断面において船長方向後端19aから管の中心軸に平行な平行線C2を引く。次に平行線C2とダクト後方部19の前端33との交点41、及びダクト前方部21の対向部35との交点43を求め、船長方向において交点41と交点43から等距離にある位置Pをスロット23が設けられる船長方向位置とする。
なお、スロット23が設けられる船長方向位置はスロット23が設けられた位置において、ダクト本体11の船長方向前端31からコード長L1の25%以上、65%以下の位置であるのが好ましい。図5で示すとL3:L2が2.5:7.5~6.5:3.5であるのが好ましい。内側の水流のダクト本体11の船長方向後端19a付近での剥離を遅くする効果が益々向上するためである。最も好ましい位置はスロット23が設けられた位置において、ダクト本体11の船長方向前端31からコード長L1の30%以上、50%以下の位置、図5で示すとL3:L2が3:7~5:5である。
なお、図2(a)に示すダクト本体11は図5に示すコード長L1が鉛直方向の位置によって異なる。そのため、スロット23が設けられる船長方向位置を、コード長L1を基準に決める場合、スロット23が設けられる船長方向位置はダクト本体11の鉛直方向の位置によって異なる場合がある。
具体的には図2(a)に示すダクト本体11は、中心軸Cよりも上方の上部ダクト本体11aが、船長方向前端31が船尾側から船首側に向けて側面視で斜め上方に傾斜した形状になっており、上にいくほど船長方向長さが長い。そのため、図5に示すL3:L2を特定の割合とする場合、スロット23も側面視で船尾側から船首側に向けて斜め上方に傾斜した形状になる。一方で中心軸Cよりも下方の下部ダクト本体11bは船長方向長さが鉛直方向の位置によらず同程度なので、図5に示すL3:L2を特定の割合とする場合でもスロット23は側面視で鉛直線になる。
図5に示すスロット23の幅Dをコード長L1の長さを基準に決める場合、幅Dはダクト本体11の鉛直方向位置によって異なる場合がある。例えば幅Dをコード長L1の1%以上、6%以下の範囲で特定の割合とする場合、コード長L1が長くなるほど幅Dも長くなり、コード長L1が短くなるほど幅Dも短くなる。そのため図2(a)に示す上部ダクト本体11aにおけるスロット23の幅Dは、上方に行くほど長くなる。一方で下部ダクト本体11bにおけるスロット23の幅Dは一定であり、上部ダクト本体11aにおけるスロット23の幅D以下である。
図5に示すスロット23の幅Dと傾斜角βは、スロット23内で常に一定である必要はない。例えば図5では外周側開口部23a、及び内周側開口部23bを拡径して水流が流入/流出し易くしている。ただしスロット23内で幅Dと傾斜角βが極端に異なる部分があると、その部分で流速や水圧が変動して内側の水流のダクト本体11の船長方向後端19a付近での剥離を遅らせる効果に影響する可能性がある。そのため、スロット23の幅Dと傾斜角βは、スロット23内でなるべく差が小さいのが好ましい。
なお、図1に示すような、スロット23を設けた船尾ダクト1はプロペラ5の船長方向前方のスタンチューブ9回りに配置されており、ダクテッドプロペラのダクトのように、プロペラ5の外周回りには設けない。理由は以下の通りである。
スロット23を設けるとダクト本体11の内側の水流の、船長方向後端19a付近での剥離を遅らせる効果が得られる。一方で引き込む水流A1の分だけ内側を流れる水流の流量が多くなるため、特にスロット23の位置を前方寄りにするほど、ダクト本体11の内側の船長方向後端19a付近で水流が剥離した際に、渦の形成による流れの乱れは大きくなる。そのため、船尾ダクト1をダクテッドプロペラにする場合、プロペラ5に流入する流れが乱されることで、キャビテーションと呼ばれる気泡の発生現象が、スロット23を設けない場合と比べて起こりやすくなる。キャビテーションが生じると、推力の減少、プロペラ5の損傷、騒音や振動の発生等の問題が生じる可能性があるが、特に推力が減少すると、スロット23を設けて推力を向上させた効果が、キャビテーションによる推力減少で打ち消される。
よって船尾ダクト1はダクテッドプロペラのダクトのように、プロペラ5の外周回りに設けない。
図1~図5ではスロット23はダクト本体11の周方向に全周に渡って設けられている。この構造ではダクト本体11がダクト前方部21とダクト後方部19に分割されるため、図3に示すようにダクト前方部21とダクト後方部19は垂直板15a、15bに各々連結される。よってダクト前方部21とダクト後方部19は垂直板15a、15bを介して互いに連結される。
ただしスロット23は必ずしも全周に渡って設ける必要はない。図6に示すようにダクト本体11の上半分である上部ダクト本体11aにのみスロット23を設けても良い。より具体的には、ダクト本体11は、円錐の中心軸を通る水平面Fよりも上方にのみスロット23が設けられてもよい。理由は以下の通りである。船尾ダクト1は伴流の流れ込む向きの関係で上方に行くほど発生する推力が大きく、下方に行くほど発生する推力が小さいため、図2(a)に示すように上方に行くほどダクト本体11の船長方向長さを長くして発生する推力を大きくしている。よって、下部ダクト本体11bは上部ダクト本体11aよりも船長方向長さが短いため、スロット23を設けても図5に示す幅Dを広げにくく、外側の水流を引き込みにくい。また、ダクト本体11の船長方向長さが短くなるほど、外側から引き込んだ水流が直ぐに図2(a)に示す船長方向後端19aから流出するため、内側の水流のダクト本体11の船長方向後端19a付近での剥離を遅らせる効果が弱くなる。さらにスロット23は長孔であるため、スロット23を設けた部分の強度が下がらないように補強が必要になる場合もある。そのため、図6に示すようにダクト本体11の上半分である上部ダクト本体11aにのみスロット23を設けても良い。
このように、推力を発生する作用の強い上部ダクト本体11aにのみスロット23を設け、推力を発生する作用の弱い下部ダクト本体11bにスロット23を設けないことで、推力を増やしつつ、ダクト本体11の強度を確保できる。
ダクト前方部21とダクト後方部19を垂直板15a、15bのみで連結すると、強度の面で問題が生じる箇所がある場合は、その箇所でダクト前方部21とダクト後方部19を連結して補強してもよい。具体的には該当する箇所にスロット23を設けずにダクト本体11のままの形状とするか、もしくは垂直板15a、15bとは別の補強材を介してダクト前方部21とダクト後方部19を連結すればよい。
スロット23を設けない位置、または垂直板15a、15bとは別の補強材でダクト前方部21とダクト後方部19を連結する位置としては、ダクト本体11の周方向において、垂直板15a、15bから最も離れた位置であると、補強の効果が最も高いので好ましい。図2(a)では垂直板15a、15bは、ダクト本体11の鉛直方向の上下端に設けられているため、連結する位置は上下端の両方から最も周方向に遠い位置である中間位置が好ましい。具体的には図2(a)に示す側面視で、中心軸Cに重なる両側面を連結する位置とするのが好ましい。このように垂直板15a、15bのみでは連結した部分の強度が不十分な場合、さらにダクト前方部21とダクト後方部19を連結する箇所があってもよい。なお、連結する部分の周方向の長さは長くなるほど補強の効果が高くなるが、スロット23の周方向の長さが短くなり、推力を向上させる効果が弱くなる。そのため、連結する部分の周方向の長さは、必要な強度を確保できる範囲でなるべく短いのが好ましい。
図3及び図4に示す切り欠き47は、ダクト本体11の船長方向前端31の一部を船体3の船尾に食い込ませるように固定する際に船尾が挿入される部分である。図3及び図4に示すように、切り欠き47はダクト本体11が食い込む船尾端の形状に対応した形状の欠損部であり、船長方向前端31において、船体3の船尾に食い込む部分に形成される。
以上が本実施形態に係る船尾ダクト1の構造の詳細の説明である。
このように本実施形態の船尾ダクト1はスロット23を備え、ダクト本体11の外側の水流の一部をスロット23からダクト本体11の内側に導入してダクト本体11の内側を流れる水流の船長方向後端19a付近での剥離を遅らせることでダクト本体11の揚力を大きくし、推力を大きくする。
この構成ではダクト本体11の数を増やす必要はなく、ダクト本体11に新たな部品を付加する必要もない。さらにダクト本体11の外側を流れる水流の一部しかダクト本体11の内部に導入しないため、スロット23の位置や寸法でダクト本体11の内部に導入する水流A1の流量を調節でき、推力の調節が容易である。
よって船尾ダクト1は従来の構造からダクト本体11の数や外形を大きく変えずに推力を増やすことができ、推力の調節が容易である。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の技術思想の範囲内において各種変形例及び改良例に想到するのは当然のことであり、これらも本発明に含まれる。
例えば上記した実施形態ではダクト本体11の前後方向にスロット23を1ヵ所にのみ設けた構成を例示したが、ダクト本体11の内側の船長方向後端19a付近での水流の剥離を遅らせることができれば、前後方向に複数のスロット23を設けてもよい
1 :船尾ダクト
3 :船体
5 :プロペラ
9 :スタンチューブ
11 :ダクト本体
11a :上部ダクト本体
11b :下部ダクト本体
14 :ボス
15a、15b :垂直板
19 :ダクト後方部
19a、19c :船長方向後端
21 :ダクト前方部
23 :スロット
23a :外周側開口部
23b :内周側開口部
31 :船長方向前端
33 :前端
35 :対向部
41、43 :交点
45 :全体形状
47 :切り欠き
100 :船舶

Claims (7)

  1. 船舶のプロペラの前方で船尾のスタンチューブ回りに設けられ、軸方向が船長方向を向く単管で、管の表面近傍において内側の圧力が外側よりも低くなるような位置と姿勢で配置されたダクト本体を備える船尾ダクトであって、
    前記ダクト本体の管の周方向に沿って形成されて前記ダクト本体の内周と外周を連通する長孔であって、前記ダクト本体の外側を流れる水流の一部を前記ダクト本体の内側に導入するスロットを前記ダクト本体に備えていて、
    軸方向が船長方向を向き船首方向に拡径した円錐状の単管であり、円錐外周の傾斜角が、管の内側に負圧が発生する角度で配置されて、
    前記スロットは、前記ダクト本体の中心軸を通り前記中心軸に平行な軸断面において、前記ダクト本体の内周と外周を連通する向きが前記軸方向に平行な方向に対して所定の傾斜角で傾斜しており、
    前記所定の傾斜角のうち上流側の角度が、前記円錐外周の傾斜角より大きく、90°未満であり、
    前記ダクト本体は、
    前記軸断面の外形が翼形状であり、
    前記軸断面において、前記スロットよりも船長方向後方に位置する部分であるダクト後方部の前記軸断面の形状は、船長方向後端の面取り部の半径が前記スロットを除く前記ダクト本体の前記軸断面の外形の外周を結んだ全体形状の船長方向後端の面取り部の半径と同じで、船長方向後端の面取り部以外は前記全体形状を縮小した相似形状であり、
    前記軸断面において前記スロットよりも船長方向前方に位置する部分であるダクト前方部の前記軸断面の形状は、前記スロットを挟んで前記ダクト後方部の前端と対向する対向部が、前記ダクト後方部の前端の前記軸方向に対する傾斜角と同じ傾斜角であり、前記対向部以外の形状は前記全体形状と同じであることを特徴とする船尾ダクト。
  2. 前記スロットは、
    前記ダクト本体の中心軸を通り前記中心軸に平行な軸断面における幅が、前記スロットが設けられた位置における前記ダクト本体の船長方向全長であるコード長の1%以上、6%以下である請求項1に記載の船尾ダクト。
  3. 前記スロットは、
    前記ダクト本体の中心軸を通り前記中心軸に平行な軸断面における幅が、前記スロットが設けられた位置における前記ダクト本体の船長方向全長であるコード長の2%以上、4%以下である請求項1または2に記載の船尾ダクト。
  4. 前記スロットが設けられる船長方向位置は、
    前記ダクト本体の船長方向前端から、前記スロットが設けられた位置における前記ダクト本体の船長方向全長であるコード長の20%以上、80%以下の位置である請求項1~3のいずれか一項に記載の船尾ダクト。
  5. 前記スロットが設けられる船長方向位置は、
    前記ダクト本体の船長方向前端から、前記スロットが設けられた位置における前記ダクト本体の船長方向全長であるコード長の25%以上、65%以下の位置である請求項1~4のいずれか一項に記載の船尾ダクト。
  6. 前記スロットが設けられる船長方向位置は、
    前記ダクト本体の船長方向前端から、前記スロットが設けられた位置における前記ダクト本体の船長方向全長であるコード長の30%以上、50%以下の位置である請求項1~5のいずれか一項に記載の船尾ダクト。
  7. 前記ダクト本体は、
    前記中心軸を通る水平面よりも上方にのみ前記スロットが設けられる請求項1~6のいずれか一項に記載の船尾ダクト。
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