JP7403545B2 - クリンプスリーブを自動的に前処理する部分組立体が設けられたクリンプステーションを備える、タイヤ用ビードワイヤを製造するための設備 - Google Patents

クリンプスリーブを自動的に前処理する部分組立体が設けられたクリンプステーションを備える、タイヤ用ビードワイヤを製造するための設備 Download PDF

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Description

本発明は、クリンプによってスレッドを固定する分野に関し、より具体的には空気タイヤをリムに固定することを可能にするためにかかる空気タイヤを補強することを目的とするビードワイヤの製造に対するクリンプの適用に関する。
特に文献、特開2005-238997号から、環状コアの周りに編組スレッドを螺旋巻きで巻装し、クリンプスリーブを用いてスレッドの端部を互いに接合することによって編組ビードワイヤを作製することは公知である。
しかしながら、かかるスリーブは、複雑な形状を有し、特に、編組スレッドをコア上に編組する前にこのコア上に係合する必要がある第1の部分と、この第1の部分に固着され、編組スレッドの端部を入れる必要があり、続いてこれらの端部が保持されることを確実にするために編組スレッドのこれらの端部上にクリンプすることによって曲げる必要がある第2の部分とを備えることから、実装するのが複雑である。
更に、かかるスリーブは、ビードワイヤの過剰厚みを局所的に生み出し、この過剰厚みは、このビードワイヤが組み込まれる空気タイヤの磨耗を増大させ、又はこの空気タイヤに不均衡をもたらしやすい。
特開2005-238997号公報
従って、本発明に与えられた目的は、上述の欠点を解消し、新しい種類のクリンプステーション、より一般的には、ビードワイヤの確実で簡単な自動作製を可能にする、ビードワイヤを製造するための新しい種類の設備を提案することである。
本発明に与えられた目的は、スレッドの第1の端部分の周囲とスレッドの第2の端部分の周囲とにスリーブをクリンプして、これら第1及び第2の端部分を互いに接合して固定するように設計されたクリンプツールを備えるクリンプステーションであって、クリンプステーションが、給送デバイスを有するスリーブ前処理部分組立体を備え、給送デバイスが、金属ストリップを供給し、このストリップを塑性変形させてストリップに凹状湾曲断面を与えて予備形成ストリップを得るように設計された成形デバイスまでストリップを搬送し、次いでこの予備形成ストリップの長さの一部分を分断して装填ツールがこのクリンプツールの中に配置するスリーブ予備形成物を得るために設計された切断デバイスまでストリップを搬送し、クリンプツールが塑性変形によって押圧して閉鎖して、スレッドの第1及び第2の端部分の周囲にスリーブを形成できるようにする、ことを特徴とするクリンプステーションによって実現された。
有利には、本発明は、クリンプステーションにおいて現場で直に作製される単純な形状の軽量スリーブを用いること、及び完全制御方式及び再現可能方式でクリンプツールに自動再供給することを可能にする。
更に、クリンプステーションにおいて直に、特に梱包、保管、及び供給するのが容易な連続ストリップから各クリンプ作業に対してスリーブを一元的に作製することによって、スリーブ予備形成物は、所期のクリンプ作業を実施するのにちょうど必要且つ十分な数量で作製され、それによってスリーブ予備形成物ストックを形成又は処理する必要が回避される。
最後に、本発明は、非常に単純な形状を有し、従って作製するのが安価であり、U字形の断面を有し、互いに接合すべきスレッド部分の上へのスリーブ予備形成物の容易な嵌着を可能にするスリーブ予備形成物を作製して用いることを可能にし、それによって接合ステーションのアーキテクチャ及び作業を簡素化し、より具体的にはクリンプツールの運動力学特性を簡素化することを可能にする。
従って、本発明は、クリンプステーションをより小型で効果的にすることを可能にし、クリンプサイクル時間を短縮し、更に原材料を節約することを可能にする。
本発明の更なる目的、特徴、及び利点が、以下に続く説明を、限定なく単に例示目的でのみ提示する添付図面を活用しながら読解することでより詳細に明らかになろう。
ストリップの長手延び方向を包含するこの場合には垂直の断面平面上の、本発明によるクリンプステーション及びそのスリーブ前処理部分組立体のある例証的実施形態の正面断面図である。 図1に記載のクリンプステーションの斜視図である。 図1及び図2に記載のクリンプステーションの側面図と、クリンプツールが新しいスリーブ予備形成物を受け取る再装填位置から、このクリンプツールがこのスリーブ予備形成物を接合すべきスレッド部分に対して押圧して絞着するクリンプ位置へとクリンプツールを交互に移動させるクリンプステーションの能力とを例示する図である。 2つの成形ローラーの間で圧延することによってストリップを成形することができる、ストリップを成形するためのデバイスの、ストリップの長手方向に対して垂直な断面図である。 予備形成ストリップに対して直線形配列を与える矯正ガイドの入口の、ストリップの長手方向に対して垂直な詳細断面図である。 再装填位置にある図1から図5に記載のステーションのクリンプツール、並びに予備形成ストリップの端部からスリーブ予備形成物を取り出すことを可能にする切断ツールと、このスリーブ予備形成物をクリンプツールの中に搬入することができる装填ツールとの両方を形成するパンチの、ストリップの長手方向に対して垂直な断面図である。 スリーブ予備形成物を予備形成ストリップから切り離すように予備形成ストリップに係合するパンチの、図6のものと同じ断面平面内の詳細図である。 パンチの移動の終了、及びクリンプツールの中へのスリーブ予備形成物の嵌入の、図6及び図7のものと同じ断面平面内の詳細図である。 本発明によるクリンプステーションを用いて編組スレッドの端部同士をスリーブで互いに接合することによって得られた編組ビードワイヤの部分斜視図である。
本発明は、スレッド4の第1の端部分5とスレッド4の第2の端部分6とを互いに接合して固定するために、これら第1及び第2の端部分5、6の周囲にスリーブ3をクリンプするように設計されたクリンプツール2を備えるクリンプステーション1に関する。
クリンプステーション1を用いて第1のスレッド4に属する第1の端部分5と、第1のスレッドとは別個の第2のスレッド4に属する第2の端部分6とを互いに接合し、第2のスレッド5を用いて第1のスレッド4を延長することを可能にする継ぎ目を作り出すことができる。
しかしながら、好ましい応用の変形形態によれば、クリンプステーション1は、スレッド4をリングになるようにそれ自体の上に閉鎖するために、全く同じスレッド4の2つの反対の長手方向端部を形成する第1の端部分5と第2の端部分6とを互いに接合して固定するために用いられることになる。
より具体的には、本発明は、タイヤ、特に空気タイヤを補強することを目的とするビードワイヤ9を製造するための設備100であって、ビードワイヤ9の構成スレッド4をそれ自体の上に閉鎖するために本発明によるクリンプステーション1を備える設備100に関することになる。
より具体的には、図9に見ることができるように、ビードワイヤ9は、「編組スレッド」4と呼ぶ少なくとも1つのスレッドを備える編組トーラスから得ることができ、この編組トーラスは、第1の端部分5から第2の端部分6へと長手方向に単体で延び、この編組トーラスの中心軸に相応する主軸の周囲に好ましくは円形のリングを形成する母線L8の周囲でそれに沿う螺旋巻き7で相互に編み合わせられる。
この場合クリンプツール2は、環状ビードワイヤ9の要素としての編組トーラスの結束作用を確実にするためにスリーブ3を端部分5、6上にクリンプすることによってこれらの第1の端部分5と第2の端部分6とを互いに接合して固定するように設計されることになる。
これらのビードワイヤ9は、一般的に空気タイヤに向けたものになり、これらのタイヤが装着されるリムの直径に相応するこれらのタイヤの寸法は、13インチから24インチまでの範囲にわたる。これらの空気タイヤは、特に乗用車を備え付けることに向けたものとすることができる。当然ながら、本発明は、異なる空気タイヤ型式、特に大型車又は建設プラント車両に向けたものに適用可能である。
スレッド4は、多重ストランドスレッド、すなわち、幾つかの相互に編み合わせたストランドの編組体から形成されたもの、又は好ましくは単一ストランドスレッド、すなわち、単体で作製された単一のストランドから形成されたものとすることができる。
このスレッド4のストランド又は適切な場合には複数のストランドの構成材料は、好ましくは金属であり、例えばスチール系金属である。この状況であれば、スレッド4は、引張時に十分な剛性を有するポリマー又は複合金属及びポリマー材料を含むあらゆる適切な材料から作製することができる。
スレッド4に沿って好ましくは一定であるこのスレッド4の断面は、好ましくは、1.20mmと3.5mmとの間、例えば、1.30mm、1.55mm、1.75mm、2.00mm、及び3.00mmから選ばれた全径を有することができる。
母線L8は、好ましくは金属の環状コア8によって実現することができ、この環状コア8は、単一ストランドコア又は多重ストランドコアとすることができ、有利には、編組スレッド4がこの母線L8の周囲に螺旋状に巻装される際に従う巻き7に対する巻装支持体としての役割を果たすことになる。
本発明によれば、特に図1及び図2で分かるように、クリンプステーション1は、クリンプツール2を給送するために、給送デバイス20と、成形デバイス30と、切断デバイス40と、装填ツール50とを有するスリーブ前処理部分組立体10を備える。
給送デバイス20は、金属ストリップ11を供給し、このストリップ11を可塑変形させて、ストリップに凹状湾曲断面11Sを与えて予備形成ストリップ11Aを得るように設計された成形デバイス30までストリップ11を搬送し、次いで、予備形成ストリップ11Aの長さの一部分を分断して装填ツール50がクリンプツール2の中に配置するスリーブ予備形成物12を得るように設計された切断デバイス40までこのストリップ11を搬送し、これによってこのクリンプツール2が、塑性変形によってこのスリーブ予備形成物12を押圧して閉鎖し、スレッド4の第1及び第2の端部分5、6の周囲にスリーブ3を形成できるようにする。
有利には、かかる部分組立体10は、クリンプ作業を実施するのに必要な正確な数量の個別スリーブ3を、適切な長さまで必要な回数だけ直に成形及び切断される連続ストリップ11から直にクリンプステーション1において現場製造することを可能にする。
従って、本発明は、クリンプ作業の所要時間を大幅に短縮し、原材料の何れかの浪費を回避することを可能にする。
この点に関して、スリーブ予備形成物12の個別長さの好ましくは50倍よりも大きい、100倍よりも大きい、又は1000倍よりも大きくさえある長さを有する連続ストリップ11の使用は、クリンプステーション1に再供給を行う必要なく多数のスリーブ予備形成物12を順次作製することを有益に可能にする。
指標として、スリーブ予備形成物12の長さ、従って仕上がりスリーブ3の長さは、15mmと50mmとの間、好ましくは20mmと40mmとの間、例えば22mmと30mmとの間にあることになる。
本発明によれば、スリーブ予備形成物12、従ってスリーブ3に必要な長さを与える切断作業は、ストリップ11が成形された後に、部分組立体10の中を通るストリップ11の搬送方向に成形デバイス30の下流で有益に行われることにも注意されたい。
それによって、ストリップ11、従ってスリーブ3を「合同」方式及び簡易方式で予備形成し、続いて後の過程において初めて予備形成ストリップ11Aを個別ユニットへと分割してスリーブ予備形成物12を得ることが有益に可能である。
更に、この場合には切断作業の後且つクリンプ作業の前にこれらのスリーブ予備形成物12の形状を個々に調節又は適合化する必要がない。
特に、成形デバイス30によって与えられる凹湾曲形状は、スリーブ予備形成物12がクリンプツール2内に配置された後のクリンプ作業中にスレッド4を収容することになる凹部をこのスリーブ予備形成物12内に作り出すことに注意されたい。
このようにして、スリーブ予備形成物12を作製、輸送、及び処理する作業が抑えられる。従ってクリンプを、かなり短めのサイクル時間しか伴わずに確実に実施することができる。
同様に、スリーブ予備形成物12が、上流から下流へ、給送デバイス20から切断デバイス40へのストリップ11の有益に1回の一方向通過で、特に成形デバイス30の中を通る1回通過で前処理されることになり、それによってクリンプステーション1の配列及び制御が簡易になることにも注意されたい。
慣例により、給送デバイス20から切断デバイス40へと向き決めされた、前処理部分組立体を通るストリップ11の通常搬送方向に関して「上流」及び「下流」という用語を用いることにする。
ストリップ11は、任意選択的に亜鉛系合金又は黄銅等の銅系合金で覆われたスチールで好ましく作製する、又は十分な延性を有する銅系合金で作製することができる。可能な好ましい実装によると、ストリップ11は、黄銅被覆軟鋼の帯として作製することができる。
ストリップ11は、最初に好ましくは実質的に又は正確に長方形の断面を有する平坦形状を有することになる。
好ましくは、ストリップ11の厚みは、0.20mm(すなわち10分の2ミリメートル)と0.50mm(すなわち10分の5ミリメートル)との間、より好ましくは0.25mmと0.40mmとの間にあることになる。
スレッド4のうちでスリーブ3で覆うことが意図される区分の周囲長に特に依存することになるストリップ11の正面幅は、好ましくは3mmと10mmとの間、好ましくは4mmと7mmとの間にあることになる。
図1で分かるように、ストリップ11は、給送デバイス20から始まって成形デバイス30の中を通り抜け、切断デバイス40に到達する長手方向L11に単体で延びる。
好ましくは、成形デバイス30は、ストリップ11に、その長手方向L11と一致する曲げ線に沿ってU字形断面11Sを与える。
その結果、予備形成ストリップ11Aは、溝形状を好ましく有する。
長手方向L11に対して平行で、好ましくはそれと一致する曲げ線の選択は、i)前もってストリップ11を切断する必要なく連続的に、ii)ストリップ11が成形デバイス30の中を通して、より一般的にはスリーブ前処理部分組立体10の中を通して搬送されている時に即時に、すなわち漸進的にストリップ11を予備形成することを可能にすることに注意されたい。
かかる選択は、圧延によるストリップ11の成形に特に適する。
この点に関して、成形デバイス30は、図4で明確に見ることができるように、2つの対向回転成形ローラー31、32を好ましく備え、これらのローラー31、32の間にストリップ11が係合され、これらのローラー31、32には、それぞれ、雄刻印部31A、及びストリップ11上に与えることが意図される湾曲断面11Sの形状に相応する対応する雌刻印部32Aが設けられる。
U字形断面11S、従って予備形成スリーブ11Aから得られるスリーブ予備形成物3の断面は、図4に付加した囲み円内に見ることができるように、曲げ線に相応する丸形底部11Bと、断面11Sの外側の方向に拡大する角度開口を示すように底部11Bから好ましくはフレア状に広がる2つの短手方向脚部11C、11Dとを好ましく有する。
好ましくは、成形ローラー31、32の刻印部31A、32Aの各々は、そのそれぞれの成形ローラー31、32の回転軸の周りの周回形状、例えば、雌刻印部23Aに対する環状溝及び雄刻印部31Aに対する丸形尖端部を有する。
更に、2つの成形ローラー31、32の回転軸は、好ましくは互いに平行となる。
図4に略示しているように、好ましくは、スリーブ予備形成物12は、その全長に沿って第1のスレッドの端部分5及び第2のスレッドの端部分6の最大直径に等しい又はそれよりも大きい幅W12の開口部を有し、それによってクリンプツール2が、これらのスレッド端部分5、6の長手方向に対して横の短手方向の接近によってスリーブ予備形成物12をこれらのスレッド端部分5、6に対して押圧することができる。
こうしてスリーブ予備形成物12は、いわば開裂スリーブのように形成され、クリンプツール2は、スリーブ予備形成物12の底部11Bを押圧する対象のスレッド4の角度セクタを包含する半平面とスレッド4の断面中心に関する直径方向に正反対にある半平面内に位置するスレッド4の断面の角度セクタ内でこのスレッド4のこの断面の周囲に対して短手方向脚部11C、11Dを曲げて当てることによってこの開裂スリーブをスレッド4の端部分5、6上に巡らせて絞着することができることになる。
有益には、かかる短手方向の横接近は、特に、スリーブ3を端部分5、6の各々の上に長手方向に係合する必要がなくなることから実施及び自動化するのが容易である。
更に、スリーブ予備形成物12の寸法、より具体的には断面11Sの底部11B及びの短手方向脚部11C、11Dの全長、すなわち、ストリップ11の正面幅に相応するスリーブ予備形成物12の寸法は、スリーブ予備形成物12のそれ自体の上への塑性曲げから生じるスリーブ3がその中にスレッド4の単一の区分を包囲するように、すなわち、スリーブ3がスレッド4の単一の区分のみを包み込み、従ってこのスレッド4の個別端部分5、6の各々と同軸であるように有益に選ばれる。
従って、特に、各々が螺旋巻き7に相応する編組スレッド4の複数の個別断面を単一のトーラス断面内に備える編組トーラス3の場合には、スリーブ予備形成物12の寸法、より具体的にはこのスリーブ予備形成物12の断面11Sの底部11B及び短手方向脚部11C、11Dの全長、すなわち、このスリーブ予備形成物がその最終スリーブ形状3になるように曲げられた時にこのスリーブ予備形成物12が編組スレッド4の長手方向の周囲を覆うことができる周囲長は、編組スレッド4の単一の個別断面の周囲長の一般的には65%から100%まで、好ましくは70%から99%まで、又は75%から95%までの割合に好ましく相応し、従って、特に図9で分かるように、スリーブ3は、最終的に編組スレッド4の単一の個別断面を包含し、編組トーラスの同じ断面に属する編組スレッド4の他の個別断面はスリーブ3の外側に場所決めされる。
言い換えれば、スリーブ3は、編組トーラスの全断面を包み込むわけではなく、すなわち、編組スレッド4の巻き7の全てを包み込むわけではなく、第1の端部分5と第2の端部分6との間の接合部に相応する個別断面しか包み込まないように好ましく寸法決定されることになる。
それによって、ビードワイヤ9上、より具体的にはビードワイヤ9の半径方向外側の面上の材料の過剰厚みを作り出すことが有益に回避され、従ってこのビードワイヤ9が、空気タイヤのケーシングを構成するゴム利用プライ、特にカーカスプライに対する磨耗性を有さないことが可能になる。
好ましくは、スリーブ予備形成物12が端部分5、6上、より具体的にはこれらの端部分5、6の断面に相応する編組スレッド4の個別断面上のスリーブになるように閉じられた後に、短手方向脚部11C、11Dは好ましくは重畳せず、好ましくは縁部同士を接触させない、すなわち、スリーブは、スレッド4の断面の外周の100%未満しか覆わないことにも注意されたい。それによって、不要な余剰材料厚を生み出すことが回避される。
指標として、長手方向L11に対して垂直に考えられるストリップ11の正面幅は、好ましくは、上述したようにスレッド4の(個別)断面の外周の70%と99%との間を一般的に覆うために4mmと7mmとの間にあることになる。
クリンプ作業中に端部分5、6を編組トーラスの残りの部分から区別することを可能にするために、端部分5、6と係合し、これらの端部分5、6を編組トーラスの本体を構成する巻き7に対して曲げることによってこれらの端部分5、6を一時的に押し出して端部分5、6の相応する断面を編組トーラスの本体から離れたところに配置し、それによってこれらの端部分5、6と編組トーラスの本体との間にスレッド4のこれらの端部分5、6の断面の周りへのスリーブ予備形成物12の短手方向脚部11C、11Dの挿入及び曲げに必要な通路を開くことができるように配列されたパドル等のスペーサ部材(図示していない)をクリンプステーション1に設けることもできることにも注意されたい。
特に図6、図7、及び図8で分かるように、クリンプツール2は、スリーブ予備形成物12の底部11Bを、好ましくは丸形の凹部14内に受容するように設計された底部ジョー13と、第1の短手方向ジョー15と、第2の短手方向ジョー16と含む複数のジョー13、15、16を備えることができる。
スリーブ予備形成物12をスレッド4の断面上で包み込み方式で閉鎖し、それによって端部分5、6をスリーブ3の内側に閉じ込めるために、第1の短手方向ジョー15及び第2の短手方向ジョー16は、それぞれ、スリーブ予備形成物12の第1の短手方向脚部11C及び第2の短手方向脚部11Dに係合してスレッド4の2等分線に対して横に互いに向かって移動し、それによってスリーブ予備形成物12のこの第1の短手方向脚部11Cとこの第2の短手方向脚部11Dとを塑性変形によって互いに向かって曲げるように設計される。
短手方向ジョー15、16は、スリーブ3の完成品を得るために塑性変形によってスリーブ予備形成物12、より具体的にはその短手方向脚部11C、11Dの曲率、この場合には凹性をスレッド4と正反対であるように強めるためのあらゆる形状及びあらゆる運動力学特性を有することができる。
クリンプツール2がスレッド4に被さるように係合され終わるまでスリーブ予備形成物12がこのクリンプツール2の中に保持されることを確実にするために、短手方向ジョー15、16には、1つ又は2つ以上の懸架ばね19を用いて互いに向かう予備荷重を弾性的に印加することができ、これらの短手方向ジョー15、16は、図8に例示しているようにスナップ締結によってスリーブ予備形成物12と協働することができる逆止リム17、18を有することができる。
好ましくは、スリーブ予備形成物12は、短手方向脚部11C、11Dの自由端部によってこれらの逆止リム17、18上に安定して載ることになり、それによってこのスリーブ予備形成物12の何れかの落下が回避される。
当然ながら、クリンプ作業中には、まず始めにスリーブ予備形成物12の閉動作を引き起こし、それによってスリーブ3のクリンプを引き起こすために短手方向ジョー15、16を互いに向かって押進することによってクリンプツール2を閉鎖する段階、続いてスリーブ3がスレッド4上に効果的にクリンプされた後に、この時点ではこのスリーブ3によって互いに接合済みである端部分5、6を解放するために短手方向ジョー15、16を離れるように移動させことによってクリンプツール2を押し開ける段階を果たすことができる。
短手方向ジョー15、16のこれらの強制移動は、シリンダ又は電気モータ等の何れかの適切な駆動部材によって該当する場合には懸架ばね19に対抗するように起こすことができる。
好ましくは、図1に概略的に示すように、給送デバイス20は、ストリップ11のストックを包含するリール22を受容し、このストリップ11を巻き出すことを可能にするように設計されたリールホルダが設けられた繰り出しデバイス21を備える。
それによって、クリンプステーション1に多大な自律性を与える単体のストリップ11の多量のストックから恩恵を受けることができると考えられる。
交換可能リール22の使用は、ストリップ11の保管状態を改善し、クリンプステーション1に再供給するのを容易にする。
指標として、リール22は、スリーブ予備形成物12の個別長さの50倍に等しく又はそれよりも大きく、100倍に等しく又はそれよりも大きく、500倍に等しく又はそれよりも大きい長さ、さもなければ1000倍に等しく又はそれよりも大きく、又は4000倍にさえも等しく又はそれよりも大きく、例えば、スリーブ予備形成物12の個別長さの5000(五千)倍と20000(二万)倍との間の長さを有するストリップ11を包含することができる。
給送デバイス20は、特にストリップ11がリール22の巻き出しから到着する時にこのストリップ11を成形デバイス30に向かって誘導することを目的とする芯出しローラー23を好ましく有することができる。
この目的を果たすために、図2で分かるように、芯出しローラー23は、例えば、ストリップ11の正面幅に等しい又はそれよりも若干大きい幅を有する平底環状溝を有することができる。
それによって、特に、捻回、落下、又はジャミングによって引き起こされる破損からストリップ11を保護するこのストリップ11の精確で安定した誘導が確実になる。
好ましくは、図6から図8で明確に見ることができるように、切断デバイス40は、スリーブ予備形成物12を予備形成ストリップ11Aから取り出すためにアンビル42に対向する剪断移動M41を起こすことによって予備形成ストリップ11Aを分断するように設計された可動パンチ41を備える。
特に好ましくは、この可動パンチ41は、剪断切断作業に続いてその移動M41を続け、図8に例示しているようにこのパンチ41に対峙して待ち受けるように位置決めされたクリンプツール2内にスリーブ予備形成物12が係入されるまでこのスリーブ予備形成物12を運ぶように設計される点で装填ツール50を形成することもできる。
アンビル42は、切断デバイス40に進入する予備形成ストリップ11Aの誘導の機能、及びこの予備形成ストリップ11Aの端部がパンチ41の経路の中に長手方向に、好ましくはパンチ41のこの経路に対して垂直に所望のスリーブ予備形成物12の長さに等しい長さだけ突出するように配置される間にこの予備形成ストリップ11Aに対して支持を与える機能を有する。
従って、パンチ41は、予備形成ストリップ11Aの突出部分を捕捉し(図7)、それをアンビル42に対向して剪断し、続いて、ストリップ11からこうして切り離されたスリーブ予備形成物12をクリンプツール2まで運ぶ(図8)ことができる。
剪断移動M41は、図6から図8に例示しているように上昇垂直成分を好ましく含む。
適切な場合には、パンチ41の移動M41は、相応するレバー43によって支持される上昇揺動移動とすることができる。
この場合、クリンプツール2は、その短手方向ジョー15、16が、スリーブ予備形成物12が被さったパンチ41の貫入を可能にするのに十分な半開きの状態でアンビル42の上方で待ち受けるように剪断移動M41の線上に好ましく配置されることになる。
好ましくは、クリンプツール2の中に貫入する時に、パンチ41は、短手方向ジョー15、16によって、より具体的にはこれらの逆止リム17、18によって形成された逆止狭窄部を通り抜けるためにばね19に対抗する弾性作用によってこれらの短手方向ジョー15、16を若干開離するように移動させる。
続いて短手方向ジョー15、16は、図8で分かるように、これらの短手方向ジョー15、16、より具体的にはリム17、18が、パンチ41を自由に後退することができるようにしたままスリーブ予備形成物12をツール2内に捕捉して保持する逆止爪車の方式で作用するのに十分に、この場合には懸架ばね19の作用の下で弾性復帰によって再度部分的に閉鎖する。
スリーブ予備形成物12がクリンプツール12内の所定の場所にくると、パンチ41は、離れるように、この場合には下方に次の切断作業に向けた待機状態へと戻るように移動される。
好ましくは、パンチ41は、一方で長手方向L11に対して直角な平面内の断面で見て予備形成ストリップ11Aの凹状湾曲断面11Sに実質的に一致する断面、好ましくは三角形の断面を有する尖端部44を有し、もう一方でこの尖端部44の先端を形成し、予備形成ストリップ11Aの長手方向L11に延びて予備形成ストリップ11Aの長さのうちで切り離すべき部分の凹部内に入ることになるピークリッジ45を有する。
この場合スリーブ予備形成物12が尖端部44に接して楔止めされてピークリッジ45の上に載り、ピークリッジ45の上にこのスリーブ予備形成物12が重なることから、かかる尖端部44は、予備形成ストリップ11Aのうちでスリーブ予備形成物12を形成することが意図される部分が、剪断による分断作業中に効果的に安定して保持されてスリーブ予備形成物12を破損又は変形するのを回避する端正な剪断を果たすことを可能にし、それとともにこのスリーブ予備形成物12をクリンプツール2に輸送する作業中にも効果的に安定して保持されることを有益に確実にする。
更に、尖端部44は、パンチ41がスリーブ予備形成物12をクリンプツール2の中に通し、その中に位置決めする時にこの楔効果によって短手方向ジョー15、16の弾性開離移動にとって有利に働く。
好ましくは、クリンプステーション1は、両方ともに直線形で成形ステーション30と切断ステーション40との間でストリップ11の長手方向L11に対して平行に延び、予備形成ストリップの湾曲断面11Sの形状に相応する形状を有する直線形矯正通路63を互いの間に定義するレール61と相対レール62とが設けられた矯正ガイド60を備える。
図5で分かるように、レール61と相対レール62とは、矯正通路63の境界を定めるために相補的なU字形状を好ましく有する。従って、レール61は凸断面を好適に有し、相対レール62は凹断面を好ましく有する。
好ましくは、レール61と相対レール62とは、垂直に積み重ねられることになり、レール61は下側レールを形成し、相対レール62は上側レールを形成する。
有利には、矯正ガイド60は、予備形成ストリップ11Aが切断デバイス40に到着する時の予備形成ストリップ11Aの直線性を確実にし、その結果、スリーブ予備形成物12の直線性を確実にすることを可能にし、それによって特に、この予備形成物12を切断し、続いてそれをクリンプツール2へと輸送する作業、及びクリンプ作業までこのスリーブ予備形成物12をクリンプツール2の中に保持することが容易になる。
より具体的には、矯正ガイド60は、ストリップ11がリール22から巻き出された後、且つ/又はこのストリップ11が成形デバイス30内で受ける圧延の後にこのストリップ11が曲がるあらゆる傾向を補償するのに必要な程度までレール61と相対レール62との間でこれらに接するようにこのストリップ11をその長さ方向に摺動させることによってストリップ11を塑性変形する能力を有することになる。
当然ながら、レール61、相対レール62、より具体的には矯正通路63は、所望の矯正効果を得るのに十分な長さ、例えば、スリーブ予備形成物12の個別長さの1.5倍に等しく又はそれよりも大きく、好ましくは2倍に等しく又はそれよりも大きく、例えば、スリーブ予備形成物12のこの個別長さの好ましくは2倍と5倍との間の長さを有する直線区間を形成することになる。
更に、一方でストリップ11が、それ自体とレール61及び相対レール62との摺動接触から生じる摩擦応力に起因する長手方向圧縮の下で潜在的に座屈を受けやすいため、もう一方で座屈によるストリップ11の偶発的な塑性曲がりがストリップ11にスリーブ3としての使用に必要とされる機械強度特性を失わせることによってストリップ11を使用不可能にする恐れがあることからかかる曲がりを回避することが好ましいことを発明者らが発見したために、「ジャミング」として公知のものを引き起こしやすいかかる座屈現象の発生を制限及び/又は監視するための様々な方策を構想した。
この目的を果たすために、特に、矯正ガイド60の入口、特に下側レール61の上流端部、又は下側レール61の上流端部及び上側相対レール62の上流端部の各々さえも、成形ローラー31、32の出口に直につながるようにすることができ、それによって、成形デバイス30と矯正ガイド60との間の予備形成ストリップ11Aの「自走」進行、すなわち接触によって誘導されない進行をこのようにして制限することでこの成形デバイス30を離れるストリップ11の即時誘導が確実になる。
1つの可能な実装によると、成形デバイス30から切断デバイス40へ、より具体的には予備形成ストリップ11Aを剪断するために用いられるアンビル42のリムへとつながる全経路に沿って予備形成ストリップ11Aを精確に誘導するために、レール61、この場合には下側のレール61は、成形デバイス30の出口から切断デバイス40まで好ましくは間断なく延びることになる。
別の可能な実装によると、長手方向L11に成形デバイス30を切断デバイス40から分離する全距離を各々が網羅する実質的に等しい長さの長いレール61と長い相対レール62との両方を用いることができる。
更に、完全に別個の発明を構成することができる好ましい特徴によると、ストリップ11の何れかのジャミングを検出することを可能にする閉塞検出器70、好ましくは誘導検出器を矯正ガイド60の入口に有益に設けることができる。
予備形成ストリップ11Aの圧縮下でのジャミング、座屈、従って曲がりが、このストリップ11の一部分をこのストリップの公称経路に対して横にずらす効果を有し、この場合より具体的にはこのストリップを高さ方向にずらす効果、従ってストリップ11を検出器70に向かって移動させる効果、又はこのストリップ11をこの検出器70と接触さえもさせる効果を有する場合に、これらの効果が警報をトリガーすることを可能にするように、この閉塞検出器70は、例えば、このストリップ11の上方で予備形成ストリップ11Aが正常時にとる経路から横にある距離のところに配列された近接センサによって形成することができる。
従って、矯正ガイド60の信頼性、より一般的にはスリーブ前処理部分組立体10及びクリンプステーション1の信頼性が上昇する。
必要に応じて、閉塞検出器70を組み込むための空間を解放するために、相対レール62をレール61よりも短くし、ストリップ11の長手方向前方移動の方向にレール61の下流に後退させる方式で配置することができる。
更に、図1で分かるように、矯正通路63の入口は、漏斗を好ましく形成することになり、相対レール62は、この目的で反対のレール61に向かって収束する面取り部64、任意選択的に円錐台形面取り部を備えることができ、それによって必要に応じてストリップ11の端部を矯正通路63に向けることができる。
更にこの場合下側レール61は、予備形成ストリップ11Aを閉塞検出器70の垂直下方で好ましく支持しながらこの予備形成ストリップ11Aを受容し、それを矯正通路63の入口に向かって漸進的に誘導することができるように相対レール62の上流に突起することができる。
これらの配列は、ストリップ11が矯正ガイド60内でジャミング状態になるリスクを抑えるのに役立つことになる。
好ましくは、予備形成ストリップ11Aが矯正通路63、この場合にはより好ましくは相対レール62の下流端部を離れる時に抜け出る矯正ガイド60の終端部は、パンチ41によって起こされる剪断移動M41に対向するように予備形成ストリップ11Aを保持するアンビル42を形成する。
より具体的には、アンビル42、この場合には矯正ガイドの終端部は、予備形成ストリップ11Aの長手方向L11に対して直角な平坦面を好ましく形成する。
この場合パンチ41は、この長手方向L11に対して実質的に垂直な剪断移動M41においてこの面と接触して滑動又は摺動することができ、端正で精確な切断を可能にする。
更に、矯正ガイド60に矯正器とアンビルとの2つの役割を与えることによって、部分組立体10の小型性が改善される。
更に、クリンプステーション1は、スリーブ予備形成物12の所望の個別長さに等しい事前決定長さに各段階が相応する段階的な方式で前方にストリップ11を移動させるように設計されたインデクサ80を好ましく備える。
図2で分かるように、このインデクサ80は、例えば、爪車83と協働するノッチ付きレバー82を備える爪車機構81を有益に備えることができる。
爪車機構81は、例えば、スリーブ予備形成物12を製造するのに必要なストリップ11の長さに相応する弧長を有する角度セクタにわたって成形ローラー31、32を回転駆動するように成形デバイス30に結合されることになる。
当然ながら、各段階でストリップ11を移動させることが意図されるスリーブ予備形成物2の長さ、従って増分長さを事前決定範囲から自由に選ぶための調節デバイスを設けることができる。
有利には、インデクサ80は、第1の移動局面中にストリップ11を給送デバイス20の中と成形デバイス30の中と矯正ガイド60の中と切断デバイス40の中とを同時に通してスリーブ予備形成物12の所望の長さに等しい長さだけ前進させてこの長さのストリップ11をアンビル42からパンチ41の経路の中に突出させるためにストリップ11を前方に順次移動させること、及び続く第2の停止局面中に一方で切断作業に対してパンチ41がストリップ11を分断することを可能にするのに必要な時間にわたり、更にもう一方でクリンプ作業に対してスリーブ予備形成物12をクリンプツール2の中に運び入れるのに必要な時間にわたってストリップ11の前進を停止することを可能にすることになる。
クリンプステーション1の作業、より具体的にはストリップ11の増分進行のかかる律動設定は、様々なデバイス20、30、40、50、60をクリンプツール2の作業局面と同期させてサイクル時間を最適化することを可能にすることになる。
完全に別個の発明を構成することができる好ましい特徴によると、クリンプツール2は、それがスリーブ前処理部分組立体10からスリーブ予備形成物12を受け取ることができる、図3に記載の実線で表している再装填位置P1と、このクリンプツール2が、互いに接合すべきスレッド端部分5、6に対峙するように配置される、この図に破線で表している作動位置P2との間でこのクリンプツール2を切り替えることを可能にするロッカー90上に装着される。
好ましくは、再装填位置P1から作動位置P2への切り替えは、好ましくは4分の1周回切り替え移動M90によって水平軸の周りに縦揺れさせることによって起こされることになる。位置P1、P2に精確に回転送りするために切り替え移動M90を精確に制限するための進行終点止め具を設けることができる。
好ましくは、反対方向に戻すことによって起こすことができる作動位置P2から再装填位置P1への逆切り替え移動に同じことが当てはまる。
かかる配列は、特に、クリンプツール2に関して水平な平行移動で移動可能であるように装着された水平板上に編組トーラスが載っている場合に、一方で図1及び図6に例示しているようにクリンプツール2が下向きに向き決めされて開く再装填位置P1において上記で説明したパンチ41の上昇移動によるクリンプツール2の再装填を容易にし、もう一方でこのツールが水平に向き決めされて短手方向に、この場合には図3の左に向かって開く作動位置P2においてクリンプすべきスレッド端部分5、6の横短手方向接近を容易にすることになる。
好ましくは、クリンプステーション1は、ストリップ11の段階的前方移動をクリンプツール2の切り替え移動M90と同期させるためにインデクサ80をロッカー90に結合する同期機構を備えることができる。
この場合にも、部分組立体10、従ってクリンプステーション1の効果的で完璧に同期された連動にとって上記の手法が有利に働く。
更に、より具体的には、ロッカー90の切り替え移動M90と、同期機構に属する適切な動力伝達部材を通してのインデクサ80の爪車機構81の移動との両方を発生させるために、シリンダ91等の1つの同じ駆動部材91を用いることができる。
それによって小型性及び作業効率を高めることができる。
特に、クリンプツール2が、その再装填位置P1を離れて作動位置P2へと移る間に、それと同時に、予備形成ストリップ11Aの端部を矯正ガイド60から抜け出させてアンビル42から長手方向に突起させることによって切断を待ち受けるように配置された予備形成ストリップ11Aの長さを分断に備えて整えるためにストリップ11を個別長さ増分だけ前方に上記のように移動させることができる。
従って、クリンプツール2が次のクリンプサイクルに対して再装填位置P1に戻り次第、パンチ41は、新しいスリーブ予備形成物12を即座に切断し、それをこのクリンプツール2の中に装填することができる。
スリーブ前処理部分組立体10、より一般的にはクリンプステーション1の作業に必要な移動のうちの1つの、別の、又は全てのものを、あらゆる適切な手段によって駆動し、好ましくは電子的なものである適切な制御ユニットによって自動的に好ましく制御及び調整することができることに注意されたい。
従って更に、当然ながら、本発明は、本発明によるスリーブ前処理工程、相応するクリンプ工程、より具体的には空気タイヤを補強することを目的とするビードワイヤ9のスリーブ被着へのかかる工程の適用に関する。
当然ながら、本発明は、本明細書で説明した変形実施形態のみに限定されることは決してなく、当業者は、とりわけ、上述の特徴のうちの1つのもの又は別のものを互いに分離すること、これらを自由に組み合わせること、又はこれらの特徴に対して均等物を代用することができる。
1 クリンプステーション
2 クリンプツール
10 前処理部分組立体
11 金属ストリップ
11A 予備形成ストリップ
20 給送デバイス
21 繰り出しデバイス
22 リール
23 芯出しローラー
30 成形デバイス
31、32 対向回転成形ローラー
40 切断デバイス
41 可動パンチ
42 アンビル
50 装填ツール
60 矯正ガイド
61 レール
62 相対レール
63 矯正通路
64 面取り部
70 閉塞検出器
80 インデクサ
82 ノッチ付きレバー
91 駆動部材
100 ビードワイヤ9を製造するための設備
L11 長手方向

Claims (13)

  1. スレッド(4)の第1の端部分(5)の周囲とスレッド(4)の第2の端部分(6)の周囲とにスリーブ(3)をクリンプして、前記第1及び第2の端部分(5、6)を互いに接合して固定するように設計されたクリンプツール(2)を備えるクリンプステーション(1)であって、
    前記クリンプステーション(1)が給送デバイス(20)を有するスリーブ前処理部分組立体(10)を備え、
    前記給送デバイス(20)が、金属ストリップ(11)を供給し、前記金属ストリップ(11)を塑性変形させて前記金属ストリップに凹状湾曲断面(11S)を与えて予備形成ストリップ(11A)を得るように設計された成形デバイス(30)まで前記金属ストリップを搬送し、次いで前記予備形成ストリップ(11A)の長さの一部分を分断して装填ツール(50)が前記クリンプツール(2)の中に配置するスリーブ予備形成物(12)を得るように設計された切断デバイス(40)まで前記金属ストリップを搬送し、前記クリンプツール(2)が塑性変形によって押圧して閉鎖して、前記スレッドの第1及び第2の端部分(5、6)の周囲にスリーブ(3)を形成できるようにする、ことを特徴とするクリンプステーション。
  2. 前記切断デバイス(40)は、前記予備形成ストリップ(11A)からスリーブ予備形成物(12)を取り出すためにアンビル(42)に対向する剪断移動(M41)により剪断切断作業を起こすことによって、前記予備形成ストリップ(11A)を分断するように設計された可動パンチ(41)を備え、前記可動パンチ(41)は、また、前記剪断切断作業の後に移動を続け、前記パンチ(41)と対峙して待ち受けるように位置決めされた前記クリンプツール(2)内に前記スリーブ予備形成物が係入されるまで前記スリーブ予備形成物(12)を運搬するように設計されているという点で、前記装填ツール(50)を形成している、ことを特徴とする請求項1に記載のクリンプステーション。
  3. 前記パンチ(41)は、前記予備形成ストリップ(11A)の前記凹状湾曲断面(11S)に実質的に一致する断面を有する尖端部(44)と、前記予備形成ストリップ(11A)の長手方向(L11)に延び、前記予備形成ストリップ(11A)の長さのうちで切り離すべき部分の凹部内に留まることになるピークリッジ(45)と、を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のクリンプステーション。
  4. 前記成形デバイス(30)は、前記金属ストリップ(11)が間に係入され、雄刻印部(31A)と、前記金属ストリップ(11)に対して与えるようになっている前記凹状湾曲断面(11S)の形状に相応する対応する雌刻印部(32A)とがそれぞれ設けられた2つの対向回転成形ローラー(31、32)を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの1項に記載のクリンプステーション。
  5. 前記給送デバイス(20)は、金属ストリップ(11)のストックを包含するリール(22)を受容し、前記金属ストリップ(11)を巻き出すことを可能にするように設計されたリールホルダが設けられた繰り出しデバイス(21)を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちの1項に記載のクリンプステーション。
  6. 前記成形デバイス(30)と前記切断デバイス(40)との間で前記金属ストリップの長手方向(L11)に対して平行に延び、前記予備形成ストリップ(11A)の前記凹状湾曲断面(11S)の形状に相応する形状を有する直線形矯正通路(63)を互いの間に定義する直線形レール(61)と直線形相対レール(62)とが設けられた矯正ガイド(60)を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの1項に記載のクリンプステーション。
  7. 前記予備形成ストリップ(11A)が前記直線形矯正通路(63)を離れる時に抜け出る前記矯正ガイド(60)の終端部は、前記パンチ(41)によって生じる前記剪断移動(M41)に対向するように前記予備形成ストリップ(11A)を保持する前記アンビル(42)を形成する、
    ことを特徴とする請求項2を引用する請求項6、又は、請求項3を引用する請求項6に記載のクリンプステーション。
  8. 前記矯正ガイド(60)の入口には、前記金属ストリップ(11)の何れかのジャミングを検出することを可能にする閉塞検出器(70)が設けられる、ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のクリンプステーション。
  9. 前記スリーブ予備形成物(12)の所望の個別長さに等しい事前決定長さに各段階が相応する段階的な方式で前方に前記金属ストリップ(11)を移動させるように設計されたインデクサ(80)を備える、ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちの何れか1項に記載のクリンプステーション。
  10. 前記クリンプツール(2)は、それが前記スリーブ前処理部分組立体(10)から前記スリーブ予備形成物(12)を受け取ることができる再装填位置(P1)と、前記クリンプツール(2)が、互いに接合すべきスレッド端部分(5、6)に対峙するように配置される作動位置(P2)との間で前記クリンプツールを切り替えることを可能にするロッカー(90)上に装着される、ことを特徴とする請求項1から請求項9のうちの何れか1項に記載のクリンプステーション。
  11. 前記金属ストリップ(11)の段階的前方移動を前記クリンプツール(2)の切り替え移動と同期させるために前記インデクサ(80)を前記ロッカー(90)に結合する同期機構を備える、ことを特徴とする請求項9を引用する請求項10に記載のクリンプステーション。
  12. 前記スリーブ予備形成物(12)は、その全長に沿って前記スレッドの第1の端部分(5)及び前記スレッドの第2の端部分(6)の最大直径に等しい又はそれよりも大きい幅(W12)の開口部を有し、それによって前記クリンプツール(2)が、前記スレッド端部分(5、6)の長手方向に対して横の短手方向の接近によって前記スリーブ予備形成物(12)を前記スレッド端部分(5、6)に対して押圧することができることを特徴とする請求項1から請求項11のうちの何れか1項に記載のクリンプステーション。
  13. タイヤを補強することを目的とするビードワイヤ9であって、その構成スレッド4をそれ自体の上に閉鎖するための請求項1から請求項12のうちの1項に記載のクリンプステーション1を備えることを特徴とする、ビードワイヤ(9)を製造するための設備(100)。
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