JP7401773B2 - 電気ポット - Google Patents

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本発明は、電気ポットの技術に関する。
蒸気の放出量低減が図られた所謂蒸気レス仕様の電気ポットにおいては、上部の蓋体内に蒸気経路を設け、その蒸気経路の途中に蒸気センサを設ける構成が従来採用されている。このような電気ポットでは、蒸気が発生する水面から蒸気センサへ至る蒸気経路は、水面、蓋体下面に形成された蒸気の導入孔、蓋体内部に形成された蒸気経路、蒸気センサの順となっている。
このような構成の電気ポットは、蒸気経路の途中に蒸気を遮る部材が少なく、発生した蒸気が速やかに蒸気センサに到達するため、蒸気の検知速度に優れるという特徴がある。しかしながら、お湯全体が十分に温まっていない状況、即ち、ポット内の水が未だ沸騰していない状況で、水面から突発的に高い圧力の蒸気が発生した場合に、蒸気センサが沸騰を誤検知する場合があった。また、このような従来の電気ポットでは、転倒させた場合に、蒸気経路を通じて、短時間で外部にお湯が漏れる場合があった。
特開2015-134292号公報
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、蒸気レス仕様の電気ポットにおいて、蒸気センサによる沸騰の誤検知を抑制するとともに、転倒時において、電気ポットからのお湯の流出を遅延させることが可能な電気ポットを提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る電気ポットは、貯湯用の内容器と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器および加熱手段を収納し、上部に開口部を有する容器本体と、前記容器本体の開口部を封止する蓋体と、を備え、前記蓋体の内部に、少なくとも一端が前記容器本体の開口部に向けて開口する蒸気導入経路と、前記蒸気導入経路に連通する蒸気を冷却するための蒸気冷却経路と、を設けるとともに、前記蒸気導入経路の途中に蒸気センサを設け、前記蓋体によって前記容器本体の開口部を封止した状態において、前記内容器から前記蒸気導入経路に導入した蒸気を前記蒸気センサで検知可能に構成し、かつ、前記蒸気冷却経路において凝縮させた前記蒸気を前記内容器内に回収可能に構成し、前記蓋体は、前記蓋体の下端を構成し、水面から前記蓋体に蒸気を導入する導入孔を形成した内カバーと、前記内カバーの上側に位置し、前記内カバーを支持する下板と、を備え、前記蒸気導入経路を、前記内カバーと前記下板との間の空間により形成し、前記内カバーと前記下板との間に、蒸気の迂回経路を形成する中板を設け、前記中板に蒸気を通す貫通孔を設け、前記蓋体の内部における前記中板よりも高い位置に、蒸気を貯留可能な蒸気貯留部を設け、前記中板に、前記蒸気貯留部と前記貫通孔とを連通させる蒸気開放孔を設けている。
このような構成とすれば、突発的な蒸気圧を、中板で形成される迂回経路で緩衝させて、蒸気センサに到達しにくくすることができる。これにより、沸騰の誤検知を防止でき、沸騰状態の検知精度を高めることができる。また、製品転倒時におけるお湯の流出を遅延させることができる。
また、このような構成とすれば、製品のコンパクト性を維持したまま、湯沸かし時の自然吐出を防止できる。
また、本発明に係る電気ポットでは、前記導入孔を、前記貫通孔と平面視において重ならない位置に少なくとも一つ配置することが好ましい。
このような構成とすれば、内カバーの導入孔と中板の貫通孔を平面視において重ならないように配置することで、内カバーと中板との間に蒸気圧の緩衝エリアを設けることができる。これにより、突発的な蒸気圧の高まりによる蒸気センサの誤検知を防止できる。
また、本発明に係る電気ポットは、前記蒸気開放孔の前記蒸気貯部への開放端を、前記中板の下端面よりも上側に設けることが好ましい。
このような構成とすれば、満水時であっても、蒸気開放孔の蒸気貯部側の開放端が浸水しないので、蒸気圧を確実に逃がすことができる。
また、本発明に係る電気ポットは、前記蓋体の内部に、前記蒸気貯部と前記蒸気導入経路との直接の連通を阻害する迂回壁を設けることが好ましい。
このような構成とすれば、迂回壁により、転倒時における蓋体からのお湯の流出をより遅延させることができる。
また、本発明に係る電気ポットは、前記中板に、前記内カバーに向けて突設された下向き壁部と、前記下板に向けて突設された上向き壁部を設け、前記下向き壁部が、前記内カバーと前記中板の間の前記迂回経路の一部を形成し、かつ、前記上向き壁部が、前記中板と前記下板の間における前記迂回経路の一部を形成することが好ましい。
このような構成とすれば、下向き壁部と上向き壁部によって蒸気導入経路を延長することができる。これにより、蒸気検知精度をさらに向上させることができる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係る電気ポットによれば、蓋体内の蒸気経路に蒸気を迂回させる中板を設けることで、お湯全体が十分に温まっていない状況で、水面から突発的に高い圧力の蒸気が発生した場合であっても、突発的な蒸気圧を、中板で形成される迂回経路で緩衝させて、蒸気センサに到達しにくくすることができる。これにより、沸騰の誤検知を防止でき、沸騰状態の検知精度を高めることができる。また、中板を設けることで、製品転倒時におけるお湯の流出を遅延させることができる。
本発明の一実施形態に係る電気ポットの全体構成を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る電気ポットの全体構成を示す前面図。 図2におけるA-A線断面図。 図2におけるB-B線断面図。 蓋体の上部を示す斜視図。 蓋体の下部を示す斜視図。 蓋体の前面図。 蓋体の右側面図。 図7におけるC-C線断面図。 図7におけるD-D線断面図。 内カバーを外した状態の蓋体の下側を表す斜視図。 中板を外した状態の蓋体の下側を表す斜視図。 下板の説明図。 内カバーを示す図、(A)下面図、(B)上面図。 内カバーを示す図、(A)側面図、(B)図14(A)におけるE-E線断面図。 中板を示す図、(A)下面図、(B)上面図。 中板を示す図、(A)右側面図、(B)図16(A)におけるF-F線断面図。 中板を示す図、(A)上方から見た斜視図、(B)下方から見た斜視図。 中板に形成された貫通孔の周囲の部分拡大断面模式図。 蒸気貯部の周囲の部分拡大断面模式図。
[電気ポットの全体構成]
図1には、本発明の一実施形態に係る電気ポット1を示している。電気ポット1は、外部への蒸気放出量が低減された所謂蒸気レス仕様のものであり、発生した蒸気を凝縮(液滴化)させて電気ポット1の内部に留めておくことができるように構成されている。なお、説明の便宜上、電気ポット1に対して、図1に示した矢印のように、前後方向、左右方向、および上下方向を規定している。また、以下の説明および図1以外の各図における、前、後、左、右、上、下等の記載は、電気ポット1を構成する各部が、電気ポット1が使用される際の所定位置に組み付けられている状態を基準として向きを表している。
図1に示すように、電気ポット1は、湯沸かしおよび保温の両機能を備えた調理器具であり、容器本体2、蓋体3を備えている。
また、図1~図4に示すように、電気ポット1は、容器本体2の内部に、湯沸かし時および保温時において加熱する加熱手段である電気ヒータ4と、内部のお湯を出湯口5より外部へ注湯するための給湯通路(図示せず)と、該給湯通路を介して内部のお湯を外部へ注湯する電動式の給湯ポンプ6と、を収容している。また、電気ポット1は、容器本体2の上面前部の傾斜面に操作部7を備えている。
なお、本実施形態に示す電気ポット1は、操作部7の操作に応じて給湯ポンプ6を作動させて電動で注湯することができる他、蓋体3において手動で注湯するための手動ポンプ8を備えており、AC電源を接続していない状態で手動によって注湯することも可能である。
手動ポンプ8は、押圧部材8a、ベローズ8b、伸縮部材8c、バネ部材8d等により構成されている。手動ポンプ8の下部は、後述する貫通孔34aに連通しており、押圧部材8aを下方へ押し込むことで、ベローズ8b内の空気を貫通孔34aを介して内容器22内に送り込み、内容器22内を加圧することによって手動で注湯できるように構成されている。押圧部材8aは、伸縮部材8cによって、上下方向に往復可能に支持されるとともに、バネ部材8dによって、上方向に変位するバネ力が常時付与されている。
なお、電気ポット1では、注湯方式を電動式または手動式に切換えるための切換レバー15と、切換レバー15の切換状態を表示するためのインジケータ16を備えている。また、本実施形態では、注湯方式を電動式または手動式に切換えることが可能な電気ポット1を例示しているが、本発明に係る電気ポットは、注湯方式が切換可能な構成のものでなくてもよく、注湯方式が電動式あるいは手動式のいずれかであってよい。
[容器本体]
図1~図4に示すように、容器本体2は、外側面部を構成する鋼板製の筒状の外ケース21と、内側面部を構成する内容器22と、外ケース21と内容器22とを上部側で一体的に結合固定するとともに、蓋体3が閉蓋時に装着される合成樹脂製の環状の肩部材23と、底面部を構成する合成樹脂製の皿状の底部材24により構成されている。容器本体2の上端には開口部2aが形成されている。なお、本実施形態で示す電気ポット1の外ケース21は鋼板製としているが、本発明に係る電気ポットの筒状の外ケースは鋼板製あるいは合成樹脂製のいずれかであってよい。
また、容器本体2には、電気ポット1を持ち運ぶ際に把持する取手部25と、内容器22内の水量を確認するための確認窓26を設けている。
内容器22は、ステンレス製の有底円筒形状の内筒22aと、同じくステンレス製で底部のない円筒形状の外筒22bとを、上端側部分および下端側部分で相互に接合し、それら内筒22aと外筒22bとの間に真空断熱空間を設けた保温性能の高い真空二重壁構造の断熱構造体により構成されており、その底部には板部22cが形成されている。板部22cは、上方に突出するように形成されており、その下面側に電気ヒータ4が取り付けられている。
[蓋体]
図1~図4に示すように、蓋体3は、容器本体2の開口部2aを塞ぐ位置に配置され、肩部材23の後端部においてヒンジピン35およびヒンジロック部材36を介して上下方向に開閉自在かつ着脱自在に支持されている。蓋体3は、肩部材23に爪部14が係合することで、開口部2aを封止した所定の使用位置に配置され、内容器22および蓋体3によって、貯湯空間が形成される。蓋体3の上部に配置した開閉レバー13を上方向に引き上げることによって、肩部材23に対する爪部14の係合が解除され、蓋体3が開閉可能かつ着脱可能な状態となる。
このように電気ポット1は、貯湯用の内容器22と、内容器22を加熱する加熱手段である電気ヒータ4と、内容器22と電気ヒータ4を収納し、上部に開口部2aを有する容器本体2と、容器本体2の開口部2aを封止する蓋体3と、を備えている。
さらに、図5~図10に示すように、蓋体3は、合成樹脂製の上板31と、上板31に対して外周縁同士が相互に結合された合成樹脂製の下板32を備えている。蓋体3は、下板32の下方において下板32の下部を覆う内カバー33が付設されている。蓋体3は、下板32と内カバー33の間に形成された隙間により、後述する蒸気導入経路10aの一部を構成している。
また蓋体3では、下板32と内カバー33の間に中板34を設けている。中板34は、下板32と内カバー33の間に形成された空間に配置されて当該空間を区画し、後述する蒸気導入経路10aの一部に迂回経路を形成するとともに、該蒸気導入経路10aの経路長を延長する役割を果たしている。
さらに、蓋体3の内部における上板31と下板32の間の空間には、蒸気導入部材10と、蒸気冷却部材11が配設されている。蒸気導入部材10は、蓋体3内に導入された蒸気を蒸気冷却部材11へ導くための部材であり、下板32とともに蒸気導入経路10aを形成している。蒸気導入経路10aは、内容器22内で発生した蒸気を蒸気冷却部材11へ導くための経路であり、後述する貫通孔34aと蒸気冷却経路11aとを連通している。
蒸気冷却部材11は、内容器22内で発生した蒸気を冷却して凝縮させるための部材であり、内部に蒸気を冷却するための蒸気冷却経路11aが形成されている。蒸気冷却経路11aは、蒸気導入経路10aと連通している。蒸気冷却経路11aは、蒸気冷却部材11の内部において蛇行して形成されており、経路長が確保されている。そして、蒸気冷却経路11aを流れる蒸気は、蒸気冷却部材11の外部の空間との間で熱交換(冷却)され、凝縮(液滴化)される。
そして、電気ポット1では、蒸気冷却経路11aにおいて生じた凝縮水を、蒸気冷却経路11aおよび蒸気導入経路10aを介して、内カバー33に形成した各導入孔33a・33b・33cから内容器22へ戻すように構成している。
また、蓋体3の内部には、蒸気導入経路10aの途中において、蒸気検出空間10bが形成されている。蒸気検出空間10bには、側板部32bに形成された開口部32fを通して蒸気センサ12が挿入される。電気ポット1では、蒸気導入経路10aを通じて蒸気検出空間10bに到達した蒸気を蒸気センサ12で検出することで、内容器22内において水が沸騰していることを検知することができるように構成している。
そして、電気ポット1は、蒸気センサ12が蒸気検出空間10bに到達した蒸気を検出した時点で、電気ヒータ4の出力を低下させる構成としている。電気ポット1は、このような構成により、沸騰後の無駄な加熱を抑制し、消費電力の低減を図るとともに、蒸気の発生量を抑制している。
[下板の構成]
図13に示すように、下板32は、略皿状の形態を有しており、底板部32aと側板部32bを備えている。底板部32aには、手動ポンプ8の下端部を挿通する孔部32cと、該孔部32cを取り囲む略リング状の壁部32dが形成されている。また、壁部32dの前側には、切欠き部32eが形成されている。
また、後部の側板部32bには、蒸気センサ12を下板32の内側に挿入するための開口部32fが形成されている。開口部32fの内周には、矩形環状のパッキン37が設けられる(図9、図10参照)。さらに、底板部32aの下面には、後述する蒸気貯部50(図10、図11、図20参照)の一部を構成する凹部32gや、ビス40を螺合するためのビス孔32hが形成されている。
[内カバーの構成]
内カバー33は、金属板をプレスおよび打ち抜き加工することにより形成された略皿状の部材であり、図14および図15に示すように、複数(本実施形態では合計5個)の貫通孔である導入孔33a・33b・33cが形成されている。蓋体3では、合計5個の導入孔33a・33b・33cの開口面積の合計により、必要な蒸気量を導入可能な開口面積を確保している。
第1の導入孔33aは、内カバー33の下端面に形成されており、中板34に形成された貫通孔34aと平面視において重なる位置に形成されている(図6参照)。
第2の導入孔33bは、内カバー33の下端面に形成されており、中板34に形成された貫通孔34aと平面視において重ならない位置に形成されている。第3の導入孔33cは、内カバー33の傾斜した外周側面に3箇所形成されている。そして、第2、第3の各導入孔33b・33cは、平面視において中板34と重ならない位置(後述する迂回壁34kの外側)に形成されている。
なお、内カバー33の下端面に形成されているビス孔33dは、下板32に対して内カバー33を留め付けるためのビス40を挿通するための孔部であり、内カバー33の下端面に3箇所形成されている。内カバー33は、下板32に螺合されたビス40によって、下板32から支持されている。
[中板の構成]
中板34は、下板32の下方で、かつ、内カバー33の上方に位置し、下板32および内カバー33とともに、蒸気導入経路10aの一部を構成する部材である。中板34は、図16~図18に示すように、略円形でプレート状の形態を有しており、中央近傍に蒸気を流通させるための貫通孔34aが形成されている。
中板34の一側の面(下面)には、貫通孔34aを取り囲む略リング状で下向きの第1壁部34bが突設されている。また、第1壁部34bの前側には、切欠き部34cが形成されている。さらに、中板34の一側の面(下面)には、第1壁部34bを取り囲む略リング状で下向きの第2壁部34dが突設されている。また、第2壁部34dの後側には、切欠き部34eが形成されている。
また、中板34の他側の面(上面)には、貫通孔34aを取り囲む略リング状で上向きの第3壁部34fが突設されている。また、第3壁部34fの後側には、切欠き部34gが形成されている。
また、中板34の前部には、略三角形状の断面を有する貫通孔である蒸気開放孔34h・34hが形成されている。蒸気開放孔34h・34hの上端位置は、中板34の下端位置に比して上方に位置している。
そして、中板34には、該中板34の外周を取り囲むように一側の面(上面)より下向きに突出した迂回壁34kが突設されている。
さらに、中板34には、該中板34を下板32に留付けるためのビス41を挿通するビス孔34mと、内カバー33を下板32に留付けるためのビス40を挿通するビス孔34nと、がそれぞれ複数形成されている。中板34は、下板32に螺合されたビス41によって、下板32から支持されている。
[内カバーにおける導入孔の配置]
図6に示すように、蓋体3を構成する内カバー33においては、平面視において貫通孔34aと重なる位置に導入孔33aを設け、平面視において貫通孔34aと重ならない位置に導入孔33b・33cを設ける構成としている。即ち、蓋体3においては、導入孔33b・33cを、貫通孔34aと平面視において重ならない位置に少なくとも一つ配置している。なお、蓋体3は、貫通孔34aと平面視において重なる位置に配置された導入孔33aのみを備える構成であってもよい。
即ち、蓋体3では、内カバー33の導入孔33b・33cと中板34の貫通孔34aを平面視において重ならないように配置することで、内カバー33と中板34との間に蒸気圧の緩衝エリアを設けることができる。これにより、内容器22内で突沸が生じた場合において、蒸気センサ12の誤検知を防止できる。
[下板の壁部]
図9、図10および図13に示すように、下板32には、中板34に向かって下向きに延びる縦壁である壁部32dが形成されている。壁部32dは、各導入孔33a・33b・33cから蓋体3内に導入された蒸気が、貫通孔34aを通過した直後に、直接蒸気センサ12が配置された蒸気検出空間10bに向かって流れることを阻害し、迂回経路を形成する。
[蓋体の内部における蒸気の流れ]
図11および図19に示すように、電気ポット1において、内容器22内で発生した蒸気Sは、まず、内カバー33に形成された各導入孔33a・33b・33cから、蓋体3の内部に導入される。
第1の導入孔33aは、平面視において中板34の貫通孔34aと重なる位置に形成されているため、導入孔33aから蓋体3内に導入された蒸気は速やかに貫通孔34aへと流入する。
第2の導入孔33bと第3の導入孔33cは、平面視において中板34の貫通孔34aと重ならない位置に形成されているため、各導入孔33b・33cから蓋体3内に導入された蒸気は、まず蒸気開放孔34hを通り、次に第2壁部34dおよび第1壁部34bとそれぞれの切欠き部34eおよび切欠き部34cで形成された迂回経路を通過した後、貫通孔34aへと流入する。即ち、各導入孔33b・33cから蓋体3内に導入された蒸気は、導入孔33aから蓋体3内に導入された蒸気よりも遅れて貫通孔34aへと流入する。また、各導入孔33b・33cから蓋体3内に導入された蒸気は、導入孔33aから蓋体3内に導入された蒸気よりも、迂回する間に勢いが弱められている。
貫通孔34aでは、各導入孔33a・33b・33cから蓋体3内に導入された蒸気が合流することとなるため、第1の導入孔33aより導入された蒸気は、貫通孔34aにおいて勢いが弱められる。
貫通孔34aを通って、下板32と中板34の間に流入した蒸気は、次に、図19に示すように、下板32の壁部32dと中板34の第3壁部34fによって囲われた空間に導入され、前方に位置する切欠き部32eおよび切欠き部34gを通ってその空間から流出する。
切欠き部32eおよび切欠き部34gを通った蒸気は、次に、下板32の壁部32dと中板34の第3壁部34fにより形成された外周側の迂回経路に沿ってUターンして流れ、その際さらに勢いが弱められる。そして、その流れた先が、蒸気導入部材10に形成された蒸気導入経路10aおよび蒸気検出空間10bに連通している。そして、蒸気は、蒸気導入経路10aおよび蒸気検出空間10bを経由して、蒸気冷却経路11aへと流入する。
内容器22内の水面から発生する蒸気には、内容器22内の水が未だ沸騰していない状態で、突沸により生じるものがある。このような突沸により生じた蒸気を蒸気センサ12が検知すると、水が未だ沸騰していないにも関わらず、内容器22内の水が沸騰したと誤検知する原因となる。
電気ポット1では、蓋体3を構成する下板32に壁部32dを設けるとともに、下板32と内カバー33の間に中板34を設けることで、突沸により生じた蒸気が直接蒸気センサ12に到達することを阻害するとともに、貫通孔34aから蒸気センサ12に至るまでの経路に迂回経路を設けて経路長をより長く確保することで、蒸気センサ12が配置された蒸気検出空間10bに突沸により生じた蒸気が到達することを抑制している。
一方で、電気ポット1では、内容器22内の水が沸騰し水面から安定して蒸気が発生する状態に至ったときには、壁部32dや中板34によって阻害されながらも蒸気検出空間10bまで蒸気が到達するため、実際に内容器22内の水が沸騰したときには、蒸気センサ12によって沸騰状態を確実に検知することができる。
即ち、蓋体3においては、中板34を設けたことで、突沸が生じた場合の蒸気の圧力を中板34により形成した迂回経路において緩衝させて、蒸気を蒸気センサ12に到達しにくくすることができる。これにより、突沸を沸騰と誤検知することを防止でき、沸騰状態の検知精度を高めることができる。
また、蓋体3においては、下向きの壁部である第1壁部34bと第2壁部34dが、内カバー33と中板34の間の迂回経路の一部を形成し、かつ、上向きの壁部である第3壁部34fが、中板34と下板32の間における迂回経路の一部を形成している。このため、蓋体3においては、中板34に形成した下向きの第1および第2の各壁部34b・34dと上向きの第3壁部34fによって蒸気導入経路10aを延長することができる。これにより、蒸気センサ12による蒸気検知精度をさらに向上させることができる。
[蒸気貯部]
図10および図20に示すように、蓋体3は、その内部において蒸気貯部50が形成されている。蒸気貯部50は、内容器22から蓋体3内に導入された蒸気をめることができる空間であり、中板34よりも高位置に位置しており、蒸気開放孔34hを介して貫通孔34aと連通している。
即ち、電気ポット1では、蓋体3の内部における中板34よりも高い位置に、蒸気を貯留可能な蒸気貯留部50を設け、蒸気貯留部50と貫通孔34aとを連通させる蒸気開放孔34hを設けている。
また、蓋体3内には、蒸気導入経路10aに繋がる内カバー33と中板34との間の空間と蒸気貯部50とを連通する蒸気開放孔34hが形成されている。蒸気開放孔34hは、内カバー33と中板34との間の空間と蒸気貯部50とを連通する蒸気開放経路Rを構成している。蓋体3における蒸気開放孔34hは、中板34に形成されている。
そして、蒸気貯部50は、蒸気開放孔34h・34hを介して、内カバー33と中板34との間の空間に連通しており、さらに貫通孔34aおよび蒸気導入経路10aに連通している。
蒸気開放孔34hの蒸気貯部50側の端部は、該蒸気開放孔34hの上端であり、内カバー33の下端よりも上側で開放されている。電気ポット1では、内容器22内の水面の高さが内カバー33の下端と一致する高さまで上昇した状態においても、蒸気開放孔34hの上端が水面よりも上方に位置することとなる。このため、電気ポット1では、内容器22内の水面が内カバー33の下端に至った状態においても、蒸気開放孔34hと蒸気導入経路10aとの連通状態が維持される。
電気ポット1で湯沸かしを行う場合、沸騰時には内容器22内の水の水位が上昇する。このため、電気ポット1は、内容器22内を満水状態(最高位の水位線まで水を入れた状態)として湯沸かしを行った場合、沸騰時の水位が、内カバー33の下端位置よりも上側まで上昇することとなる。
電気ポット1では、中板34に蒸気開放孔34h・34h(蒸気開放経路R)を設けることで、沸騰時において、水位が内カバー33の下端位置よりも上側まで上昇した場合であっても、蒸気貯部50が貫通孔34aに連通している状態が維持される。そして、満水時であっても、蒸気開放孔34hの蒸気貯部50側の開放端が浸水しないので、蒸気圧を確実に逃がすことができる。
仮に、電気ポット1の中板34に蒸気開放孔34h・34hを設けていない場合、沸騰時において、内カバー33の下端位置よりも上側まで水位が上昇した場合、蒸気貯部50内の蒸気の逃げ場がなくなり、蒸気貯部50にまった蒸気によって内容器22内の水(沸騰したお湯)が加圧され、出湯口5より意図せず出湯(自然出湯)されることとなる。
つまり、従来の電気ポットにおいては、内容器内の水面が中板より高くなると、下板と水面で囲まれる空間に蒸気貯留部が発生し、蒸気貯留部において蒸気圧が上昇し、水面を押し下げ、吐出経路を伝って出湯口からの自然吐出が生じていた。従来の電気ポットの構成において、このような自然出湯を防ごうとすると、中板よりも水面を低くする必要があるので、内容器の高さを大きくする必要があり、製品を大型化する必要が生じていた。
一方、電気ポット1では、沸騰時において、蒸気貯部50内の蒸気を貫通孔34aを介して蒸気導入経路10aへ逃がすことができ、内容器22内の水(沸騰したお湯)が加圧されずに済むため、出湯口5からの自然出湯を回避できる。また、製品を大型化する必要もない。つまり、電気ポット1では、製品のコンパクト性を維持したまま、湯沸かし時の自然吐出を防止することができる。
[迂回壁]
図3、図4、図11および図16~図18に示すように、中板34には、その外周を取り囲むような迂回壁34kを形成している。そして、迂回壁34kの内側には、第1壁部34b、切欠き部34c、第2壁部34d、切欠き部34eが配置されている。
仮に、電気ポット1が転倒した場合、内容器22内の水は、内カバー33に形成された各導入孔33a・33b・33cより蓋体3の内部に浸入する。各導入孔33b・33cより蓋体3の内部に浸入した水は、次に内カバー33と中板34との隙間に沿って流れようとするが、迂回壁34kによって内カバー33と中板34との隙間が小さくなっているため、迂回壁34kの内側への水の浸入が阻害される。
そして、内カバー33と中板34との隙間からの浸入が阻害された水は、結局蒸気開放孔34hへと迂回され、蒸気開放孔34hより迂回壁34kの内側へ浸入する。そして、迂回壁34kの内側へ浸入した水は、次に切欠き部34eから第2壁部34dの内側に浸入する。さらに、第2壁部34dの内側へ浸入した水は、次に切欠き部34cから第1壁部34bの内側へ浸入する。
ここで、各切欠き部34c・34eは、各開口方向が、前後方向に180度異なった向きに形成されているため、切欠き部34eから切欠き部34cに向かって水が流れるときには、水がUターン状に迂回される。即ち、電気ポット1では、迂回壁34kによって、蒸気貯部50と蒸気導入経路10aとの直接の連通を阻害している。
即ち、電気ポット1では、該電気ポット1が転倒した場合において、水が内容器22の内部から蓋体3の貫通孔34aに到達するまでの間に、複数の迂回経路が形成されており、電気ポット1が転倒したあと、蓋体3から水が漏れ出るまでの間に、より時間が掛かるように構成されている。
仮に、中板34に迂回壁34kを設けていなければ、電気ポット1が転倒したときに、各導入孔33a・33b・33cから蓋体3の内部に浸入した水は、内カバー33と中板34との隙間に沿って流れ、すぐに貫通孔34aに達し、蒸気導入経路10a等を通じて短時間で外部に漏出することとなる。
一方、電気ポット1では、中板34に迂回壁34kを設けているため、電気ポット1が転倒したときに、各導入孔33a・33b・33cより蓋体3の内部に浸入した水は、蒸気開放孔34hを通るように迂回されるため、貫通孔34aに達するまでに時間が掛かり、転倒時における蓋体3からのお湯の流出を遅延させることができる。
即ち、蓋体3においては、中板34を設けたことで、製品転倒時におけるお湯の流出を遅延させることができる。
また、電気ポット1では、中板34に各壁部34b・34dおよび各切欠き部34c・34eを設けているため、各壁部34b・34dによっても水が迂回され、水がより貫通孔34aに達しにくくなっている。このため、電気ポット1では、転倒時に内容器22内の水がより外部へ漏出されにくくなっており、転倒時における蓋体3からのお湯の流出をより遅延させることができる。
1 電気ポット
2 容器本体
2a 開口部
3 蓋体
4 電気ヒータ(加熱手段)
10a 蒸気導入経路
11a 蒸気冷却経路
12 蒸気センサ
22 内容器
32 下板
33 内カバー
33a 導入孔
33b 導入孔
33c 導入孔
34 中板
34a 貫通孔
34h 蒸気開放孔
34b 第1壁部(下向き壁部)
34d 第2壁部(下向き壁部)
34f 第3壁部(上向き壁部)
34k 迂回壁
50 蒸気貯

Claims (4)

  1. 貯湯用の内容器と、
    前記内容器を加熱する加熱手段と、
    前記内容器および加熱手段を収納し、上部に開口部を有する容器本体と、
    前記容器本体の開口部を封止する蓋体と、
    を備え、
    前記蓋体の内部に、少なくとも一端が前記容器本体の開口部に向けて開口する蒸気導入経路と、前記蒸気導入経路に連通する蒸気を冷却するための蒸気冷却経路と、を設けるとともに、前記蒸気導入経路の途中に蒸気センサを設け、
    前記蓋体によって前記容器本体の開口部を封止した状態において、前記内容器から前記蒸気導入経路に導入した蒸気を前記蒸気センサで検知可能に構成し、かつ、前記蒸気冷却経路において凝縮させた前記蒸気を前記内容器内に回収可能に構成し、
    前記蓋体は、
    前記蓋体の下端を構成し、水面から前記蓋体に蒸気を導入する導入孔を形成した内カバーと、
    前記内カバーの上側に位置し、前記内カバーを支持する下板と、を備え、
    前記蒸気導入経路を、
    前記内カバーと前記下板との間の空間により形成し、
    前記内カバーと前記下板との間に、蒸気の迂回経路を形成する中板を設け、
    前記中板に蒸気を通す貫通孔を設け、
    前記蓋体の内部における前記中板よりも高い位置に、蒸気を貯留可能な蒸気貯留部を設け、
    前記中板に、前記蒸気貯留部と前記貫通孔とを連通させる蒸気開放孔を設けた、ことを特徴とする電気ポット。
  2. 前記蒸気開放孔の前記蒸気貯留部への開放端を、前記中板の下端面よりも上側に設けた、ことを特徴とする請求項1に記載の電気ポット。
  3. 前記蓋体の内部に、前記蒸気貯留部と前記蒸気導入経路との直接の連通を阻害する迂回壁を設けた、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気ポット。
  4. 前記中板に、前記内カバーに向けて突設された下向き壁部と、前記下板に向けて突設された上向き壁部を設け、
    前記下向き壁部が、前記内カバーと前記中板の間の前記迂回経路の一部を形成し、かつ、前記上向き壁部が、前記中板と前記下板の間における前記迂回経路の一部を形成する、ことを特徴とする請求項1~請求項3の何れか一項に記載の電気ポット。
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