JP7401758B2 - 高炉原料の仕分け方法、及び高炉原料の仕分け装置 - Google Patents

高炉原料の仕分け方法、及び高炉原料の仕分け装置 Download PDF

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Description

本発明は、サンプリングした高炉原料について、高炉原料に含まれる複数種類の原料を仕分けるための仕分け方法及び仕分け装置に関する。
高炉の安定操業や高効率操業を実現するために、炉内ガスの通気性を最適化することが重要である。炉内ガスの通気性の良否は、高炉に装入された高炉原料の体積密度分布や、高炉に装入された高炉原料に含まれる各種類の原料の堆積位置を評価することによって判定できる。この評価を行うためには、例えば、試験炉に装入した高炉原料をサンプリングし、このサンプリングした高炉原料に含まれる原料の粒径等を選別して仕分けする作業を行う必要がある。
サンプリングした高炉原料について、高炉原料に含まれる複数種類の原料を仕分ける方法には、改善の余地がある。本発明は、サンプリングした高炉原料について、高炉原料に含まれる複数種類の原料を効率的に仕分けることができる仕分け方法、及び仕分け装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、サンプリングした高炉原料について、この高炉原料に含まれる複数種類の原料を仕分ける高炉原料の仕分け方法であって、粒径選別工程と、分類工程と、を含む。粒径選別工程では、粒径選別機を用いて高炉原料を粒径に応じて選別する。分類工程では、磁力を利用して選別を行う磁選機及び/または色の相違に基づいて選別を行う色選別機を用いて、高炉原料に含まれる複数種類の原料を所定の区分に分類する。
分類工程の前に粒径選別工程を実施することができる。
分類工程において、磁選機を用いた選別を行った後、色選別機を用いた選別を行うことができる。
仕分け方法の対象となる高炉原料としては、試験炉に装入されて堆積した高炉原料からサンプリングされたものとすることができる。
仕分け方法の対象となる高炉原料としては、実炉に装入するために搬送される高炉原料からサンプリングされたものとすることができる。
また、本発明は、サンプリングした高炉原料について、この高炉原料に含まれる複数種類の原料を仕分ける高炉原料の仕分け装置であって、高炉原料を粒径に応じて選別する粒径選別機と、磁力を利用して複数種類の原料を選別する磁選機及び/または、色の相違に基づいて複数種類の原料を選別する色選別機と、を有することを特徴とする高炉原料の仕分け装置である。
本発明によれば、粒径選別機を用いた機械処理により粒径選別工程を行うため、粒径に応じた選別を効率的に行うことができる。しかも、磁選機及び色選別機の少なくとも一方を用いた機械処理により分類工程を行うため、所定の区分への分類を効率的に行うことができる。結果として、高炉原料に含まれる複数種類の原料を効率的に仕分けることができる。
高炉原料の仕分け方法の一例を示すフローチャートである。 試験炉の炉中心部から炉壁部までの堆積層において、サンプリング領域を説明する図である。 高炉原料の仕分け結果から特定された、小塊コークスの体積密度分布を示す図である。 粒径選別機の構成の一例である。 磁選機の構成の一例である。 色選別機の構成の一例である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る高炉原料の仕分け方法及び仕分け装置について説明する。なお、本実施形態において、「高炉原料」とは、高炉に装入される原料であり、所定の評価を行うためのサンプリングの対象となるものである。高炉原料には、複数種類の原料が含まれ、各種類の原料を単に「原料」と称すものとする。「原料」としては、例えば、鉄源としての鉱石原料と、還元材としてのコークスと、石灰石等の副原料などが挙げられる。鉱石原料としては、例えば焼結鉱、塊鉱石、ペレット、含炭塊成鉱が挙げられる。コークスは例えばフェロコークスであってもよく、鉱石原料に混合して用いられるいわゆる小塊コークスであってもよい。
本発明によれば、焼結鉱・塊鉱石・ペレット・コークスなどの種類別に高炉原料を仕分けることも可能であるし、それら一般的な原料の種類とは別に、所定の区分に分類した上で高炉原料に含まれる複数種類の原料を仕分けることも可能である。例えば、鉱石原料について多バッチ装入を行う場合、1ダンプ目(O1ダンプ)に含まれる焼結鉱と、2ダンプ目(O2ダンプ)に含まれる焼結鉱と、をそれぞれ異なる区分としてもよい。また例えば、コークスについて、中心装入用コークスや混合装入用コークス(小塊コークス)といった、用途別に異なる区分を設けてもよい。
すなわち、本発明における所定の区分とは、後述する評価のために予め定められた所望の区分であり、一般的な原料の種類別の区分には限定されない。
図1は、本実施形態に係る高炉原料の仕分け方法の一例を示すフローチャートである。図1を参照して、まず、試験炉に装入して堆積させた高炉原料のサンプリングを行う(工程S1)。試験炉とは、少なくとも高炉の炉頂部を模した装入物分布試験用の試験装置であり、原料の装入、及び、装入された原料のサンプリングができる試験装置である。試験炉は、例えば1/3ベルレス試験装置(1/3縮尺模型実験装置)である。1/3ベルレス試験装置は、ベルレス式炉頂装入装置を模した実炉の1/3サイズの模型実験装置(半径1800mm程度)である。1/3ベルレス試験装置は、装入装置としてサージホッパと装入コンベアと炉頂ホッパと旋回シュートとを有し、そのほか、炉体シャフト部と、炉内荷下がりを模擬するための切出装置とを有する。1/3ベルレス試験装置に装入する高炉原料について、平均粒径は実炉の約1/3、装入量は実炉の約1/27とすることができる。
試験炉からの高炉原料のサンプリング方法(一例)について、図2を用いて説明する。図2は、試験炉の炉中心部から炉壁部までの領域を、炉高方向で切断したときの断面図である。図2では、後述する評価の対象となる高炉原料の堆積層を、複数のグリッドGによって複数のサンプリング領域に区画しており、各サンプリング領域から高炉原料をサンプリングする。具体的には、図2に示すように、高炉原料の堆積層を、半径方向に複数(ここでは、7つ)に分割し、周方向に所定間隔(例えば20cm)で区切り、かつ深さ方向(炉高方向、例えば5cm)に所定間隔で区切るようにグリッドGを作成する。このサンプリングは手作業によって行われてもよく、バキューム装置等を用いて行われてもよい。
工程S1においてサンプリングした高炉原料を後述する粒径選別機に投入することにより、高炉原料の粒子について、この粒径に応じた選別を行う(工程S2)。これにより、互いに異なる複数の粒径範囲のそれぞれにおいて、高炉原料の粒子が選別される。一般に、実炉に装入される焼結鉱の粒径は3~50mm、塊鉱石の粒径は3~50mm、ペレットの粒径は8~15mmであり、コークスの粒径は35~75mmであり、副原料の粒径は3~50mmである。試験炉に装入される高炉原料の粒径はそれぞれ約1/3程度であるから、それら高炉原料は粒径に応じておよそ選別することが可能である。
工程S2において選別された粒径範囲ごとに、高炉原料を後述する磁選機に投入し、原料の磁性の有無(強弱)に基づいて、高炉原料に含まれる複数種類の原料を選別する(工程S3)。一般に、鉱石原料は磁性物であり、コークス及び副原料は非磁性物である。よって、少なくとも粒径選別機と磁選機を組み合わせて用いることにより、高炉原料に含まれる複数種類の原料を仕分けることが可能である。
その後、工程S3において選別された原料ごとに後述する色選別機に投入し、原料の色の相違に基づいて、高炉原料に含まれる複数種類の原料をさらに選別する(工程S4)。一般に、焼結鉱は濃い赤茶色、塊鉱石は赤~黄土色、ペレットは赤茶色であり、コークスは黒色であり、副原料は白色である。よって、少なくとも粒径選別機と色選別機を組み合わせて用いることにより、高炉原料に含まれる複数種類の原料を仕分けることが可能である。
このように、工程S2において粒径選別機を用いた選別を行い、工程S3において磁選機を用いた選別を行い、工程S4において色選別機を用いた選別を行うことにより、サンプリングした高炉原料の仕分けが機械処理で行われるため、高炉原料の仕分けを効率的に行うことができる。なお、粒径選別機、磁選機及び色選別機の具体的構成については、後述する。上述した高炉原料の仕分けは、工程S2(粒径選別)、工程S3(磁選)及び工程S4(色選別)の3つの工程を行う仕分け装置(粒径選別機、磁選機及び色選別機を備える仕分け装置)を用いて行うことができる。
次に、工程S2~工程S4における高炉原料の仕分け結果に基づき、所望の評価を行う(工程S5)。高炉原料の仕分け結果に基づく評価とは、例えば、高炉(上述した試験炉を含む)に装入される装入物の分布の評価である。工程S5における装入物分布の評価結果(一例)を、図3に示す。図3は、工程S2~工程S4における高炉原料の仕分け結果を図2に示すサンプリング領域と対応させて作成した、高炉原料の体積密度分布及び各原料の堆積位置を示す。図3中、上側の堆積層は鉱石層であり、下側の堆積層はコークス層である。図3における等値線は、小塊コークスの体積密度が等しい位置を結んだ線である。
なお、上述のフローチャートでは、工程S1において試験炉に装入して堆積した高炉原料をサンプリングし、工程S5において装入物分布を評価したが、高炉原料のサンプリング方法及びその仕分け結果に基づく評価方法はこれらに限られない。
例えば、工程S1において実炉(実操業に用いられる高炉)に装入して堆積した高炉原料をサンプリングし、工程S5において同様に装入物分布を評価してもよい。実炉からの高炉原料のサンプリング方法は、例えば特開2013-170298、特開平11-310810、特開平8-199210、特開平6-158135、特開平5-142111、実開平1-51653、実開昭60-140751に開示される。
また例えば、工程S1において、実炉に装入するために搬送されている高炉原料の一部をサンプリングしてもよい。搬送過程における高炉原料のサンプリング方法は、例えば特開平6-33118、特開平4-308015、実開平3-106342、実開平3-106341に開示される。この場合、工程S5において、搬送過程でのサンプリング結果から搬送過程での混合状態や偏析状態を評価することもできるし、公知の装入物分布モデルやDEM計算によって装入物分布を推定することで装入物分布を評価することもできる。また、高炉原料は搬送された順に高炉に装入されるため、搬送中における高炉原料のサンプリングの位置に基づいて、高炉原料が高炉に装入されたときの原料の堆積位置を把握することができる。この堆積位置に基づいて、図3と同様の評価を行うことができる。
以下に、工程S2~S4において用いられた各選別機(粒径選別機、磁選機、色選別機)の構成について説明する。
<粒径選別機の構成>
粒径選別機は、所定の大きさの孔や間隙を有し、この孔や間隙を通過できるか否かによって、高炉原料を粒径に応じて選別するものであり、例えば篩網である。本発明において好適に用いられる粒径選別機の構成の一例を図4に示す。図4は、粒径選別機を上方(高炉原料を投入する側)から見た図である。図4のX軸は、粒径選別機が備えるローラー(後述する第1のローラー12及び第2のローラー13)の軸方向を示す。
図4を参照して、粒径選別機1は、平行に延びる一対の壁部11の間に第1のローラー12と第2のローラー13とが配置された構成を有する。第1のローラー12及び第2のローラー13は同一のローラーであり、第1のローラー12と第2のローラー13とが、平行かつ同じ高さに位置するように配置される。第1のローラー12及び第2のローラー13は、モーター14が駆動することによって回転する。
第1のローラー12は、ローラー本体121と、軸122と、ローラー本体121の周面121aに形成された螺旋状の凸部123とを備える。同様に、第2のローラー13は、ローラー本体131と、軸132と、ローラー本体131の周面131aに形成された螺旋状の凸部133とを備える。一対の壁部11の内壁には複数のベアリング15が設けられており、軸122及び軸132が、それぞれベアリング15に支持されることによって、第1のローラー12及び第2のローラー13が一対の壁部11の間に固定される。
第1のローラー12において、ローラー本体121の周面121aと、凸部123の側面とによって溝12aが形成される。第1のローラー12において、ローラー本体121の周面121aは、第1のローラー12の回転に伴って溝12aに沿ってX軸方向に高炉原料(粒子)を移動させることができる程度の摩擦係数を有する。第2のローラー13において、ローラー本体131の周面131aと、凸部133の側面とによって溝13aが形成される。第2のローラー13において、ローラー本体131の周面131aは、第2のローラー13の回転に伴って溝13aに沿ってX軸方向に高炉原料(粒子)を移動させることができる程度の摩擦係数を有する。
第1のローラー12と第2のローラー13とは、互いに噛み合うように形成されている。すなわち、ローラー本体121とローラー本体131の間において、X軸方向に沿って、凸部123と凸部133とが交互に並ぶ構成となっている。凸部123の先端は溝13a内に位置しており、凸部133の先端は溝12a内に位置している。凸部123の先端と溝13aの底部(ローラー本体131の周面131a)との間及び凸部133の先端と溝12aの底部(ローラー本体121の周面121a)との間には、間隙Tが形成される。
間隙Tが異なる複数の粒径選別機1を用いれば、複数の粒径範囲について、高炉原料(粒子)を選別することができる。ここで、間隙Tが異なる複数の粒径選別機1を上下方向に(上方から間隙Tが大きい順に)並べて配置するか、間隙Tが異なる複数の粒径選別機1を直列に(上流から間隙Tが小さい順に)並べて配置すれば、粒径に応じた高炉原料の選別を段階的に行うことができる。または、単一の粒径選別機において上流から下流に向けて次第に間隙Tが大きくなる一対のローラーを用いることによっても、粒径に応じた高炉原料の選別を段階的に行うことができる。
(粒径選別機の動作)
以下に、粒径選別機1の動作について説明する。まず、第1のローラー12及び第2のローラー13の上方に設けられたホッパー(不図示)から、高炉原料を投下する。投下された高炉原料は第1のローラー12及び第2のローラー13の上に乗った状態となる。
モーター14によって第1のローラー12及び第2のローラー13を回転させることにより、高炉原料(粒子)がX軸方向に運ばれる。粒径選別機1を上方(ホッパーの側)から見た場合(図4の状態)において、モーター14は、第1のローラー12及び第2のローラー13を互いに離隔する方向(間隙Tから離れる方向)に回転させる。言い換えれば、粒径選別機1をX軸方向(図4の下側から上側に向かう方向)に見た場合において、第1のローラー12は反時計回りに回転し、第2のローラー13は時計回りに回転する。
第1のローラー12及び第2のローラー13が回転している間、高炉原料(粒子)のうち、間隙Tの幅より小さい粒径を有する粒子は、間隙Tから落下して収容容器(不図示)に収容される。一方、高炉原料(粒子)のうち、間隙Tの幅以上の粒径を有する粒子は、間隙Tを通過して落下せず、粒径選別機1の上部に残る。ここで、間隙Tを通過しない高炉原料については、第1のローラー12又は第2のローラー13の回転に応じて、間隙Tとは異なる位置(図4において、第1のローラー12の左側や第2のローラー13の右側)から落下させることができる。また、間隙Tとは異なる位置から高炉原料が落下しないように、第1のローラー12及び第2のローラー13に沿って壁部(不図示)を配置することもできる。
第1のローラー12及び第2のローラー13を上述の回転方向とは逆向きに回転させると、すべての高炉原料(粒子)が間隙Tに向かって移動し、間隙Tの幅以上の粒径を有する粒子が間隙Tに詰まってしまうおそれがある。かかる場合には、高炉原料(粒子)を粒径に応じて選別しにくくなる。一方、上述したように第1のローラー12及び第2のローラー13を回転させることにより、間隙Tの幅以上の粒径を有する粒子は、間隙Tから離れる方向に移動させることができ、間隙Tに詰まってしまうことを抑制できる。
高炉原料の粒径選別には所定目開きの篩網が用いられることが多いが、粒径選別機1による仕分け結果が従来用いている篩網と同様になるように、ローラー形状や間隙Tを適宜調整することができる。
<磁選機の構成及び動作>
磁選機は、磁力を利用して、磁性を有する原料と磁性を有しない原料とを選別するものであり、例えばハンディ磁選機である。本発明において好適に用いられる磁選機の構成の一例を図5に示す。図5において上下方向が鉛直上下方向である。図5を参照して、磁選機2は、高炉原料を貯留するホッパー21と、円筒状のドラム22と、ドラム22の内壁の半周部分に沿って設けられた永久磁石23と、仕切り板24と、を備える。永久磁石23は固定されており、ドラム22は、永久磁石23の外側で回転する。永久磁石23は、磁選機2を上から見た場合において、ホッパー21に設けられた投下口21aと重なる位置に設けられている。
ホッパー21に貯留された高炉原料が投下口21aから投下されると、高炉原料のうち磁性を有する原料(ハッチングされた丸印で示す)のみが永久磁石23の磁力によってドラム22の表面に引き付けられ、ドラム22の回転に応じて移動する。そして、永久磁石23が配置されていない領域まで原料が移動すると、永久磁石23の磁力が作用しなくなることにより、原料はドラム22の表面から離れて仕切り板24の右側のスペースに落下する。一方、高炉原料のうち磁性を有さない原料(ハッチングされた三角印で示す)は、永久磁石23の磁力によって引き付けられないため、ドラム22の表面に接触した後、仕切り板24の左側のスペースに落下する。これにより、磁性を有する原料と、磁性を有しない原料とを、仕切り板24の両側のスペースに振り分けて選別することができる。
<色選別機の構成及び動作>
色選別機は、原料の色の相違に基づいて原料を選別する。本発明において好適に用いられる色選別機の構成の一例を図6に模式的に示す。図6を参照して、色選別機3は、原料を落下させるシュート部31と、シュート部31の先端から落下した原料の色を光学的に検出する検出部32と、検出部32の検出結果に基づいて原料にエアーを噴射する噴射部33とを備える。
シュート部31は、原料が選別空間に向かって落下するように、先端が下方を向いた状態で傾斜して配置されている。選別空間とは、検出部32による原料の色の検出と、噴射部33によるエアーの噴射とが行われる空間である。シュート部31の傾斜角度は、シュート部31の先端から選別空間に向かって原料が落下すればよく、任意に設定することができる。
検出部32は、光源321、撮像ユニット322及びバックグラウンド323を備える。光源321は、選別空間を通過する原料に対して照明光を照射する。光源321を設ける位置や数は、適宜決めることができる。撮像ユニット322は、CCDやCMOSなどの撮像素子を含み、選別空間を通過する原料を撮像する。本実施形態では、2つの撮像ユニット322を用いているが、1つの撮像ユニット322だけを用いてもよい。バックグラウンド323は、選別空間に対して撮像ユニット322の側とは反対側に配置されており、撮像ユニット322の撮像領域内で背景を形成する。バックグラウンド323を配置することにより、原料の色を判別しやすくなる。
撮像ユニット322は、原料の撮像画像に基づいて、原料の色を判別する。撮像ユニット322によって判別された色が予め決められた特定色であるとき、噴射部33は、選別空間に向かってエアーを噴射することによって、特定色の原料を弾く。図6において、黒色の原料は、噴射部33からのエアーによって弾かれており、白色の原料は、噴射部33からエアーが噴射されずに落下する。
上述の構成によれば、特定色を有する原料と、特定色以外の色を有する原料とは、互いに異なる位置に落下することになり、これらの2種類の原料を選別することができる。原料の色の相違に基づいて原料を選別する場合には、原料に着色したり、原料自体の色を利用したりすることができる。原料に着色する場合には、原料の種類ごとに異なる色を用いればよい。原料自体の色を利用する場合には、原料の種類ごとに、原料自体の色が異なっている必要がある。
なお、各原料に着色する色は、任意に決めることができる。例えば、2種類の原料に着色する場合には、白と黒を用いたり、赤や黄を用いたりと、相違を検出しやすい鮮明な色に着色することができる。また、着色に用いられる色の数は、原料の種類の数に応じて適宜変更すればよい。
原料の色の相違に基づいて原料を選別する際は、相違を検出しやすい色から順に特定色に指定して選別したり、同系色をまとめて特定色として粗分類した後にその同系色中で特定色を定めて細分類したりすることができる。
なお、各原料に着色する色は、同一種類の原料であっても、試験炉に高炉原料を装入するダンプごとに変えてもよい。例えば、1ダンプ目における高炉原料に含まれる小塊コークスを赤色に着色し、2ダンプ目における高炉原料に含まれる小塊コークスを白色に着色してもよい。ここで、色選別機3を用いて小塊コークスを選別する場合、1ダンプ目の高炉原料層からサンプリングされた高炉原料については、上述した特定色として赤色を設定し、2ダンプ目の高炉原料層からサンプリングされた高炉原料については、上述した特定色として白色を設定すればよい。
複数種類の原料について、原料自体の色が、色選別機3によって選別可能な程度に相違している場合、事前に着色することなく原料を選別することができる。例えば、焼結鉱自体の色は一般的に赤茶色であるのに対して、コークス自体の色は一般的に黒色であるため、焼結鉱及びコークスについては、原料自体の色を利用して色選別機3によって選別することができる。
(変形例1)
上述の実施形態(図1のフローチャート)では、工程S2(粒径選別)、工程S3(磁選)及び工程S4(色選別)の順に、高炉原料の仕分けを行っている。しかしながら、工程S2~S4を行う順番はこれに限られず、適宜な順に工程S2~S4の選別を行うことができる。
ここで、工程S3(磁選)を工程S2(粒径選別)よりも前に行う場合、工程S3(磁選)の対象となる原料では、粒径が異なる複数の粒子が混在した状態となる。そのため、工程S3(磁選)を行うときに、磁選機2のドラム22の表面において、磁性を有しない小径の粒子が、磁性を有する複数の大径の粒子の間に挟まれてしまうおそれがある。そこで、工程S3(磁選)の前に工程S2(粒径選別)を行うことにより、粒径が整えられた粒子に対して工程S3(磁選)を行うことができ、粒径が異なる複数の粒子が混在することによる上述した不具合を防止することができる。
また、工程S4(色選別)を工程S2(粒径選別)よりも前に行う場合、工程S4(色選別)の対象となる原料では、粒径が異なる複数の粒子が混在した状態となる。ここで、色選別機3において、原料に噴射されるエアーの噴射量が一定であるとき、同一種類の原料(すなわち、同一色の原料)であっても、粒径の相違に伴う重量の相違により、エアーによって弾かれる粒子と、エアーによって弾かれない粒子とが発生するおそれがある。そこで、工程S4(色選別)の前に工程S2(粒径選別)を行うことにより、粒径が整えられた粒子に対して工程S4(色選別)を行うことができ、噴射量が一定であるエアーを用いて、色の相違に基づく選別を効率良く行うことができる。
(変形例2)
上述の実施形態(図1のフローチャート)では、工程S2(粒径選別)、工程S3(磁選)及び工程S4(色選別)の3つの工程を用いて、高炉原料の仕分けを行っている。しかしながら、これに限られず、工程S3(磁選)及び工程S4(色選別)のうちいずれか一方の工程だけを行い、他方の工程を省略することができる。この場合において、高炉原料の仕分け装置は、工程S2(粒径選別)を行う粒径選別機と、工程S3(磁選)を行う磁選機によって構成したり、工程S2(粒径選別)を行う粒径選別機と、工程S4(色選別)を行う色選別機によって構成したりすることができる。
この構成であっても、一方の工程によって高炉原料に含まれる複数種類の原料を所定の区分に応じて分類することができるとともに、工程S2によって高炉原料を粒径に応じて選別することができ、図3で説明した評価を行うことができる。また、磁選機2及び色選別機3のうちいずれか一方と、粒径選別機1とを用いることにより、機械処理によって選別することができるため、上述の本実施形態と同様、効率的に高炉原料の仕分けを行うことができる。ただし、工程S3(磁選)及び工程S4(色選別)の双方を行うことにより、「原料の磁性の有無」と「原料の色」との2つの基準において複数種類の原料を所定の区分に分類することができるため、より精確に高炉原料の仕分けを行うことができる。例えば、焼結鉱自体の色とペレット自体の色とは、一般的に赤茶色で類似しているため、(事前に着色しないと)色選別機3を用いても選別できない可能性があるが、磁選機2を用いることによって選別することができる。この場合には、焼結鉱及びペレットを選別できるように、磁選機2における永久磁石23の磁力を調整すればよい。
(変形例3)
工程S2~S4のそれぞれで用いられる機器は、上述の実施形態に示す粒径選別機1(図4)、磁選機2(図5)及び色選別機3(図6)に限られない。例えば、粒径選別機としては、機械的に振動する篩網によって高炉原料を粒径に応じて選別する、所定目開きの篩機を用いてもよい。この場合、篩目の大きさに応じて、選別される粒径が決定される。ただし、上述の実施形態における粒径選別機1(図4)を用いれば、第1のローラー12及び第2のローラー13が回転することによって、第1のローラー12及び第2のローラー13の間隙Tに高炉原料の粒子が詰まることを抑制でき、篩機を用いるよりも粒径選別の作業効率を向上できる。
1 粒径選別機 2 磁選機 3 色選別機

Claims (6)

  1. サンプリングした高炉原料について、前記高炉原料に含まれる複数種類の原料を仕分ける高炉原料の仕分け方法であって、
    粒径選別機を用いて前記高炉原料を粒径に応じて選別する粒径選別工程と、
    磁力を利用して選別を行う磁選機及び色の相違に基づいて選別を行う色選別機を用いて、前記高炉原料に含まれる複数種類の原料を所定の区分に分類する分類工程と、
    を含むことを特徴とする、高炉原料の仕分け方法。
  2. 前記分類工程の前に前記粒径選別工程を実施することを特徴とする、請求項1に記載の高炉原料の仕分け方法。
  3. 前記分類工程において、前記磁選機を用いた選別を行った後、前記色選別機を用いた選別を行うことを特徴とする、請求項2に記載の高炉原料の仕分け方法。
  4. 前記高炉原料は、試験炉に装入されて堆積した高炉原料からサンプリングされたものであることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の高炉原料の仕分け方法。
  5. 前記高炉原料は、実炉に装入するために搬送される高炉原料からサンプリングされたものであることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の高炉原料の仕分け方法。
  6. サンプリングした高炉原料について、前記高炉原料に含まれる複数種類の原料を仕分ける高炉原料の仕分け装置であって、
    前記高炉原料を粒径に応じて選別する粒径選別機と、
    磁力を利用して前記複数種類の原料を選別する磁選機及び、色の相違に基づいて前記複数種類の原料を選別する色選別機と、を有することを特徴とする高炉原料の仕分け装置。
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