JP7401020B2 - 商品情報管理装置、商品情報管理方法、プログラム - Google Patents

商品情報管理装置、商品情報管理方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、商品情報管理装置、商品情報管理方法、プログラムに関する。
スーパーマーケット等の店舗は、消費者に対する販促をする場合、例えば、印刷媒体に商品名、商品の外観写真、商品の価格等を印刷し、チラシとして配布することがある。
また、近年では、店舗側においてもチラシがデジタル化され、ユーザの端末装置において閲覧できるようになりつつある。
また、販促物を制作するにあたり、販促媒体における商品のレイアウトを支援するシステムも考案されている(特許文献1)。
特許第5029088号公報
しかしながら、店舗の担当者(広告主)は、このようなチラシ等の販促物を制作する場合、チラシに掲載する商品名、外観写真、価格表等を紙の原稿として準備し、チラシ制作業者に渡している。その上で、説明が必要な箇所については、口頭で説明したり、説明内容を原稿等にメモ書きをして渡す場合がある。このような原稿の受け渡しや販促物に掲載する商品の管理は、広告主、制作業者にとって、非常に煩雑であり、負担が大きい。
また、広告主と制作業者との間において、受け渡しする内容を単純にデジタル化して端末装置を用いて送受信するだけでは、負荷の軽減は必ずしも十分ではない。例えば、販促物は、店舗において毎週のように制作される場合もあり、また、1つの販促物に多数の商品が掲載される場合もあるため、これらの管理する負担は大きい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、販促する場合における制作の負荷を低減することができる商品情報管理装置、商品情報管理方法、プログラムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、商品データとテーマとが関連付けされたテーマ商品データを記憶するテーマ商品データ記憶部と、商品マスタを記憶する商品マスタ記憶部とを有し、前記テーマに対して関連付けされた商品データに対するデータの編集がされた場合に、前記編集された商品データに対応する商品マスタに対しても前記編集された内容を反映させるか否かを確認する変更確認画面を端末に表示させ、前記変更確認画面には、変更対象の項目と、変更前の値と、変更後の値と、データを反映させて良いか否かを指定するデータの入力欄とが表示されるものであり、前記商品マスタのうち、反映させてよいことが指定された変更対象の項目について、変更後の値に書き換える商品情報管理装置である。
また、本発明の一態様は、コンピュータにより実行される商品情報管理方法であって、コンピュータにより実行される商品情報管理方法であって、商品データとテーマとが関連付けされたテーマ商品データが記憶されたテーマ商品データ記憶部の前記テーマに対して関連付けされた商品データに対するデータの編集がされた場合に、商品マスタを記憶する商品マスタ記憶部のうち、前記編集された商品データに対応する商品マスタに対しても前記編集された内容を反映させるか否かを確認する変更確認画面を端末に表示させ、前記変更確認画面には、変更対象の項目と、変更前の値と、変更後の値と、データを反映させて良いか否かを指定するデータの入力欄とが表示されるものであり、前記商品マスタのうち、反映させてよいことが指定された変更対象の項目について、変更後の値に書き換える商品情報管理方法である。
また、本発明の一態様は、商品データとテーマとが関連付けされたテーマ商品データが記憶されたテーマ商品データ記憶部の前記テーマに対して関連付けされた商品データに対するデータの編集がされた場合に、商品マスタを記憶する商品マスタ記憶部のうち、前記編集された商品データに対応する商品マスタに対しても前記編集された内容を反映させるか否かを確認する変更確認画面を端末に表示させ、前記変更確認画面には、変更対象の項目と、変更前の値と、変更後の値と、データを反映させて良いか否かを指定するデータの入力欄とが表示されるものであり、前記商品マスタのうち、反映させてよいことが指定された変更対象の項目について、変更後の値に書き換えることをコンピュータに実行させるプログラムである。
以上説明したように、この発明によれば、販促する場合における制作の負荷を低減することができる。
商品情報管理装置1を含む商品情報管理システムSの構成を説明する概念図である。 商品情報管理装置1に記憶されるデータの構造の概要を説明する概念図である。 1つのプロモーションのデータの構造の一例を示す図である。 出稿データに基づくチラシの表面のレイアウトである。 出稿データに基づくチラシの裏面のレイアウトである。 商品情報管理システムSの概略構成を示すシステム構成図である。 商品情報管理装置1の概略の機能構成を示す機能ブロック図である。 プロモーションデータの一例を示す図である。 商品マスタデータの一例を示す図である。 テーマデータの一例を示す図である。 テーマ商品データの一例を示す図である。 プロモーションタグ記憶部1023に記憶されるデータの一例を説明する図である。 テーマタグ記憶部1024に記憶されるデータの一例を説明する図である。 商品タグ記憶部1025に記憶されるデータの一例を説明する図である。 販売実績データの一例を示す図である。 店舗データ記憶部1028に記憶される店舗データの一例を示す図である。 ユーザ端末30の概略の機能構成を示す機能ブロック図である。 商品情報管理装置1の動作を説明するフローチャートである。 商品情報管理装置1の動作を説明するフローチャートである。 テーマ商品データの変更内容を反映する場合について説明する図である。 商品情報管理装置1の動作を説明するフローチャートである。 ユーザ端末30に電子チラシが表示された場合の表示画面の一例を示す図である。 管理端末20の表示画面に表示されるプロモーションデータの一覧を示す図である。 管理端末20の表示画面に表示されるテーマ選定画面の一覧を示す図である。 管理端末20の表示画面に表示されるテーマ一覧画面を示す図である。 管理端末20の表示画面に表示される商品選定画面を示す図である。 管理端末20の表示画面に表示されるテーマ商品詳細画面を示す図である。 管理端末20の表示画面に表示される変更確認画面を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による商品情報管理装置について図面を参照して説明する。
《システム構成概要》
図1は、この発明の一実施形態による商品情報管理装置1を含む商品情報管理システムSの構成を説明する概念図である。
商品情報管理システムSは、業界横断データベースGDB、SNSサーバSSV、気象データサーバKSV、基幹システムKS、電子チラシ配信サーバEF、棚割システムTS、商品情報管理装置1、管理端末20等を含む。
この図において、商品情報管理装置1は、業界横断データベースGDB、SNSサーバSSV、気象データサーバKSV、基幹システムKS、電子チラシ配信サーバEF、棚割システムTS、管理端末20等と通信ネットワークを介して接続され、これらから各種データを取り込むことが可能である。
業界横断データベースGDBは、業界横断型の商品データを記憶するものであり、例えば、異なる複数社の商品情報を記憶し、管理する。
SNSサーバSSVは、SNS(Social networking service)を提供するサーバである。ここで用いられるSNSは、ユーザが端末装置を利用してコメントを発言(投稿)し、他のユーザから閲覧可能に公開されるものであればよい。SNSとしては、例えば、Twitter(登録商標)であってもよいし、Facebook(登録商標)や、Instagram(登録商標)であってもよい。SNSのサービスが異なる場合、SNSサーバ50についても、サービス毎に個別に設けられる。
SNSサーバ50を運営する運営者と、商品情報管理装置1を運営する運営者とは、別の運営者であってもよい。
気象データサーバKSVは、インターネット等のネットワーク上で気象情報を提供するサーバである。
基幹システムKSは、商品の販売をする店舗が利用するシステムであり、店舗における商品の受発注管理、仕入れ管理、物流管理等を行うシステムである。基幹システムKSは、店舗内の業務情報を記憶し、この業務情報に基づく各種業務のステータスを管理する。 基幹システムKSは、受発注データ、物流(仕入れ)データを商品情報管理装置1に受け渡すことができ、また、POSレジデータに対して各商品の売価を配信する。
基幹システムKSは、店舗内に設けられたPOSと通信可能に接続されており、このPOSレジから送信される販売実績データを取得する。販売実績データは、販売された商品、商品が販売された日時、商品が販売された際に利用されたPOSレジ、商品が販売された店舗等を含むデータである。
基幹システムKSは、店舗の内部向けのシステムである。そのため、バイヤーとベンダーの間において解ればよいという程度の情報を記憶しており、これを利用することができるが、消費者向けの情報については、多くは記憶していない。例えば、基幹システムKSに記憶された商品データに含まれる商品名については、簡略化された名称が記憶されている場合がある。この場合、基幹システムKSに記憶された商品データをそのままをプロモーションに用いると、消費者にとって十分な情報とはならない場合があるが、外部のデータベース(例えば、商品を卸す卸業者のデータベース、商品の製造元であるメーカのデータベース)等からも商品データを取得することで、不足するデータを補完することもできる。
電子チラシ配信サーバEFは、電子チラシをユーザ端末に配信する。配信された電子チラシは、ユーザ端末の表示画面に表示される。これによりユーザは、ユーザ端末に表示された電子チラシを閲覧することができる。電子チラシは、新聞に折り込まれて配布されるチラシの画像データであってもよいし、配信先のユーザの属性やユーザ端末の表示画面サイズ等に応じたレイアウトや商品の掲載内容となるように編集された電子データであってもよい。
また、電子チラシ配信サーバEFは、電子チラシに関連する各種情報処理を行う。
電子チラシ配信サーバEFが有する機能には、大きく分けると次の3つの機能がある。この3つの機能のうち少なくとも1つの機能を利用することで、電子チラシを配信する新たな仕組みを提供するもできる。
(1)タグ付与機能
電子チラシ配信サーバEFは、電子チラシにタグ情報(タグデータ)を付与する機能を有する。電子チラシは種々あるが、例えば「商品Aについて○月は特売」のように、ある程度の期間において特別価格で販売される商品について掲載される電子チラシに対してタグ情報を付与する。タグ情報は、例えばハッシュタグである。ハッシュタグは、ハッシュタグであることを示す特定文字(例えば「#」)と文字列とを含む。ハッシュタグは、メッセージや画像などに対して付与されることができ、ユーザは、このハッシュタグを利用して情報を収集することができる。この実施形態においては、電子チラシに対し、電子チラシに含まれる商品やサービス等に対して、テーマを示す文字列をハッシュタグとして付与することにより、テーマを元にして電子チラシを収集しやすくすることができる。商品を販売する場合、チラシは、商品に対する価格がいくらであるかを説明することが主に行われている。しかし本実施形態では、テーマを示すハッシュタグを付与することで、価格がいくらであるかという観点とは別に、どのようなテーマで品揃えをしているかをユーザ(消費者)に対してアピールすることが可能となっている。近年では、SNSを利用するユーザが増加傾向にあり、特に、10代や20代等の世代についても利用が拡大しているため、電子チラシをこのような世代のユーザにも簡単に検索して閲覧してもらうことができ、身近に感じてもらうことができる。これにより、価格訴求を主眼に置く方法とは別に、テーマを元に商品の訴求力を向上することができる。また、ハッシュタグとしてはテーマを表すことで、商品の方向性を把握してもらうことが可能である。
近年では、ユーザの店舗への来店が時間的に集中しないように、月間特売等のように、一定期間において継続的に低価格を設定するケースも増えている。そうすると、価格を訴求しようとしても、他の商品等との差が出しにくい場合があるため、価格面からの訴求は容易ではない傾向にある。また、ユーザが商品を購入する動機が価格である場合もあるが、価格ではない観点から購入するケースもある。例えば、SNS等において話題になっている情報を閲覧や視聴をし、自分の体験も活かし、商品を購入するユーザもいる。このようなユーザが商品を購入する動機は、あるアクションをするためであるともいえる。このようなユーザに対しては、アクションに関連するテーマがハッシュタグとして付与された電子チラシを提供することにより、ユーザが欲しい商品に応じた電子チラシを簡単に探してもらうことができる仕組みを提供できる。
(2)動画付与機能
電子チラシは文字列や静止画が用いられることが一般的であるが、電子チラシ配信サーバEFでは、動画を含む電子チラシを生成することにより、動画も視聴してもらいながら商品をアピールすることができ、商品に対する理解を深めてもらうことができる。
(3)パーソナル電子チラシ生成機能
ユーザ個人の趣味や嗜好を考慮したテーマや商品を含む電子チラシを生成する機能である。例えば、ユーザは、自分用にカスタマイズされた電子チラシをユーザ端末によって受信して表示することで、自分専用の電子チラシを閲覧することができる。
棚割システムTSは、店舗内の陳列棚の分割された各領域に、いずれの商品をどの程度の数量を配置するかを割り付けることで、棚割データを生成する。
管理端末20は、プロモーションを作成する店舗の作成担当者、店舗における販売促進の担当部署に所属する担当者、商品担当部署に所属する担当者、店舗のオペレータ、商品情報管理装置1の管理者、チラシ制作業者等が利用可能な端末装置である。管理端末20は、ネットワークに対して複数台接続することができ、担当者が異なる場合には、それぞれ異なる管理端末20を利用するようにしてもよい。
ここで、プロモーションとは、店舗または店舗において販売される商品について消費者に対して知らせる内容を含むものであり、例えば、紙等の印刷媒体に印刷されるチラシ、店舗内に設置されるポップ、電子的に配信される電子チラシ、店舗を紹介するポスター等がある。
商品情報管理装置1は、得意先独自の消費者向け商品情報を管理し、販促を支援する。商品情報管理装置1は、1つのサーバ装置によって構成されてもよいし、クラウドサーバによって構成されてもよい。
《商品情報管理装置1の入力例について》
商品情報管理装置1は、タグデータ、コンテンツデータ、商品マスタ、店舗データ、販売実績データ、棚割データ、販売計画等を外部から取り込み、これらデータのうち1つまたは複数を用い、管理端末20からの指示に応じて、プロモーションデータを生成する。 タグデータ、コンテンツデータ、商品マスタは、業界横断データベースGDBから取得する。商品マスタは、基幹システムKSから得ることもできる。店舗データは、基幹システムKSと電子チラシ配信サーバEFとのうち少なくともいずれか一方から取得することができる。販売実績データは、基幹システムKSから直接、または、電子チラシ配信サーバEFを介して取得することができる。販売計画は、管理端末20から取得することができる。ここでは販売計画そのものを入力してもよいが、販売計画に基づくテーマ商品の選択を管理端末20から受け付けるようにしてもよい。
ここでは、商品情報管理装置1が各種システムと連携し、データを取得し、これを利用してプロモーションデータを生成することができるため、プロモーションデータを生成するための構築負荷を軽減し、精度を向上させることができる。また、販促媒体が異なっていたとしても、商品情報管理装置1において一括してプロモーションデータを生成することができることから、プロモーションデータを生成する担当者(例えば、店舗の販促媒体作成部署)の負荷を軽減することができる。
タグデータは、SNSサーバSSVに記憶されたタグデータを用いることができる。 タグデータを用い、ユーザ端末30において任意のタグを入力することで、ユーザは、このタグに対応するタグデータが設定されたプロモーションデータを、SNSから検索して取得することができる。
コンテンツデータは、商品に関する情報であり、例えば、商品の画像データである。チラシには商品の価格のみではなく商品の外観画像が掲載されることが多いため、その商品の外観を表す画像データや、商品を利用した状態を表す画像データ等である。このコンテンツデータは、商品の画像データではなく、動画データや、ポスター画像等であってもよい。
商品マスタは、商品に関するデータである。この商品マスタは、プロモーションを行う対象の商品だけではなく、店舗(例えば、リアルの小売り店)において取り扱いがある商品、過去に取り扱いがあった商品、これから取り扱う予定がある商品等についての商品の情報である。商品マスタには、例えば、1つの店舗について、数万点の商品が収録される。
商品マスタは、商品を卸す卸業者のデータベース、商品の製造元であるメーカのデータベース、商品を取り扱っているベンダーのデータベース等のうちいずれかから取得するようにしてもよい。商品マスタをこれらのデータベースから取得する場合、商品情報管理装置1は、これらのうちいずれかのデータベースから商品マスタを直接取得してもよい。また、商品マスタを直接取得しない場合には、他のコンピュータが、これらのうちいずれかのデータベースから商品マスタを取得してテキストファイルの形式に変換する。商品情報管理装置1は、このテキストファイル形式の商品マスタを取得するようにしてもよい。
商品マスタの元となるデータは、基幹システムKSから取得される。基幹システムKSに記憶されたデータは、店舗内部において利用することを主に目的としたデータであるため、消費者向けの情報については多くは含まれていない。商品情報管理装置1は、基幹システムKSから得られたデータを消費者向けとなるようにメンテナンス(加工)し、商品マスタとして記憶する。基幹システムKSから得られるデータを、商品マスタや企画商品データとして流用するようにしたので、効率良く商品マスタを作成することができる。
店舗データは、プロモーションを行う対象の店舗に関する情報(店舗名称、住所、電話番号、所在地を示す地図、フロア案内図等)である。店舗は、例えば、スーパーマーケット、家電量販店、アパレル、ドラッグストア等であってもよい。また、店舗データは、店舗毎のプロモーションデータを生成するために必要なデータを記憶する。店舗データは、その店舗独自の商品の価格、プロモーションを行う期間等を記憶するようにしてもよい。
販売実績データは、基幹システムKSに記憶された販売実績データが取得されることで、商品情報管理装置1に記憶される。
棚割データは、棚割システムTSから取得することができる。棚割データは、店舗内に設置された商品陳列棚に対して商品陳列する領域を割り当てるデータである。棚割データは、商品陳列棚が店舗内に配置される位置や、消費者の店内における導線、陳列する商品の種類の数、陳列する商品の量、売れ筋商品か否か、定番商品であるか否か等を踏まえて、各商品に対する棚の領域が割り当てられる。
プロモーションには、少なくとも1つのテーマが含まれる。テーマは、プロモーション含まれる商品を分ける主題である。テーマは、例えば、キャンプ特集、大掃除特集、旬の野菜祭、簡単料理特集、日替わり商品、通しの商品(広告期間において継続的に通常よりも安い価格で販売される商品)等がある。テーマには、テーマ商品が含まれる。このテーマ商品は、管理端末20において立案された販売計画に基づくテーマ商品が含まれる。 テーマ商品は、テーマに対して関連付けされた商品データである。
プロモーションは、チラシである場合の他に、キャンペーンやイベント、1店舗のみの固有のチラシなどの様々な場合がある。そのため、プロモーションに含まれる商品については、同じ商品であっても、販促媒体が異なる場合、商品マスタにおいて定価が100円として登録されていても、テーマ商品として関連付けされた場合には、商品マスタに登録されたデータの一部をそのプロモーションに合うように、特売価格(例えば、80円等)のように変更されて登録できるようになっている。プロモーションに合うように変更する場合としては、価格の他に、特定のプロモーションについては容量も通常よりも増量される場合には、増量後のデータがテーマ商品のデータとして登録される。また、同じ商品であっても、季節によってセールスコピーも異なる場合があるため、テーマ商品の商品データについて、異なるセールスコピーを登録することができる。
また、テーマに関連付けられる商品は、特売価格が設定される商品だけではなく、特売価格ではない商品が関連づけされてもよい。この場合、消費者は、1つのプロモーションの中から、特売価格の商品と一般的な価格の商品とが含まれていたとしても、特売価格の商品については、安く購入することができ、また、特売価格ではない商品であっても、いままでに購入したことがない商品の購入を検討したり、知らなかった商品を認識することによって購入を検討したりすることができる。店舗側は、特売価格の商品が中心に注目され特売価格の商品のみ売れるのではなく、一般的な価格の商品についても消費者に購入を検討してもらうことができるため、全体的な売上を向上させることも可能となる。
《商品情報管理装置1の出力例について》
商品情報管理装置1は、販売実績データに基づいて各種集計を行い、販促実績データD1として出力することができる。販促実績データD1を出力することができるため、店舗の担当者や、プロモーションの制作担当者は、プロモーションの効果を俯瞰的な実績集計を元にして、即時に確認することができる。これにより、特売価格としてプロモーションに掲載にした商品が実際にどの程度売れたのか、特売価格の商品とプロモーションに掲載されなかった商品との売れ行きの関係を把握でき、また、日別、部門別、分類別、店舗別、テーマ別などの様々は切り口から販売実績を把握することができ、プロモーションの効果を検討する手がかりを提供することができる。
商品情報管理装置1は、チラシの出稿データ、POP(Point of purchase advertising)用データ、電子チラシデータ、ネットスーパー用商品掲載ページデータ、電子棚札データ等の媒体毎に応じた電子データを出力することもできる。
チラシの出稿データは、印刷媒体に印刷されることで紙のチラシとして用いることができる。
POP用データは、紙媒体やプラスチック板等に印刷されることによって、商品名、価格、商品のセールスポイント等を消費者に伝えるPOP(例えば、掲示物)として利用することができる。
電子チラシデータは、ユーザ端末に配信されることで、ユーザによって閲覧される。この電子チラシは、静止画、テキストデータ、動画データ等を含むようにすることができる。また、電子チラシにはタグデータが付与されており、ユーザが任意の文字列を入力することで、その検索した文字列が付与された電子チラシを得ることができる。また、電子チラシは、配信先のユーザの属性に応じて、そのユーザに対して個別の内容となるように商品情報管理装置1において編集され、ユーザ端末に送信されてもよい。
ネットスーパー用データは、インターネット上に設けられた仮想店舗の商品掲載ページを構成するデータである。仮想店舗としては、スーパーマーケット(いわゆるネットスーパー)であってもよし、家電量販店、アパレル関連店舗、ドラッグストア等であってもよい。
電子棚札データは、電子棚札の画面に表示されるデータであり、商品名、価格、値引きに関する情報、セールスポイントを説明する説明文等を含むようにすることができる。
ここでは、商品情報管理装置1が、プロモーションデータに基づいてチラシ、POP、電子チラシ、ネットスーパー用データ、電子棚札データ等を生成するようにしたので、媒体毎の個別に販促内容を作成したり、同じ商品を掲載するにもかかわらず、チラシ等を作成する際に、同じ商品に情報を個別に使って販促内容を作成することが無くなるため、広告などのプロモーションを作成する作成担当者の作成負荷を軽減することができる、作成ミスも低減することができる。
また、商品情報管理装置1がプロモーションデータを生成するようにしたので、販促内容を作成する作成者に対し、電子チラシやネットスーパー用データ等のデジタルの販促内容を作成する支援をすることができる。
《データ構造》
図2は、商品情報管理装置1に記憶されるデータの構造の概要を説明する概念図である。
商品マスタには、商品の画像を表す商品画像(商品の画像データ)が対応づけて記憶される。商品マスタに対応づけされる商品画像は、1つであってもよいし、複数であってもよい。商品画像は、例えば、商品の包材を表す画像、商品の外観画像(表面(正面)、裏面(背面)、側面等のいずれかの方向からみた画像)、商品のイメージを表すイメージ画像、商品が食品である場合にはその商品を用いて調理を行った場合を表す調理画像、商品を生産した生産者顔画像や生産の様子を撮像した画像等の生産者画像等である。商品画像は、上述したコンテンツデータであってもよい。
このような商品画像データは、EC(Electronic commerce:電子商取引)の店舗や、仮想店舗(例えば、インターネット上に設けられたスーパーマーケット)において画面上に各種画像が表示させることができる。
ここでは、商品画像データは、商品マスタに関連付けされて記憶されてもよいし、商品マスタのデータの一部として記憶されてもよい。
プロモーションには、少なくとも1つのテーマが属する。プロモーションは、媒体(チラシ、POP、電子チラシ、ネットスーパー、電子棚札など)毎の企画情報である。プロモーションは、例えば、通常のプロモーションと単独企画のプロモーションとがある。通常のプロモーションは、定期的に行うことが予め決められた企画であり、1週間に数本程度行われる場合がある。単独企画のプロモーションは、通常のプロモーションとは別に独立して行われる企画であり、季節やそのときの世の中の状況等に応じて企画される。
テーマは、企画毎の企画情報であり、1つの企画号(プロモーション)に1つまたは複数のテーマが含まれる。テーマには、1つまたは複数のテーマ商品マスタが属する。テーマには、「店舗開業○周年記念クーポンプレゼント」等のように、企画の内容によっては商品が直接関係しない場合もあり、このようなテーマについては、テーマ商品マスタが含まれない場合もある。
テーマ商品マスタは、テーマに該当するものとして選定された商品に関する情報であり、1つのプロモーションに対して300~数千点含まれる場合もある。テーマ商品マスタは、商品マスタとは別に記憶されるものであり、テーマに対して関連付けられるデータである。
テーマ商品マスタには、1つまたは複数の商品画像(コンテンツ)を関連づけすることができる。
商品画像は、1つの商品のテーマ商品マスタに対して1つまたは複数関連付けすることができ、商品画像を用いない商品については、テーマ商品マスタに対して関連付けされなくてもよい。
また、テーマには、テーマコンテンツを属するようにすることもできる。
テーマコンテンツは、店舗において開催されるキャンペーンやイベントの内容、動画データであってもよい。テーマコンテンツは、テーマ毎に関連付けられる。
販促実績は、日、企画、商品、の組み合わせ毎に集計された商品の販売実績であり、このような販売実績を店舗毎に集計することもできる。
ここで、プロモーションの本数は、1つの店舗において、通常のプロモーションと単独企画のプロモーションとのそれぞれの本数を合計すると、1年間(52週間)において、(52(週間)×(2~3(本))+単独企画数本)である。1つのプロモーションを制作するためには、一般には2~3週間かかることが多い。そのため、数本から十数本のプロモーションの制作が並行して行われる。そのため、プロモーションの制作にかかわる人の業務負荷は大きい。また、1つの商品が異なる複数のプロモーションに掲載される場合も多い。そのため、例えば、1つの商品の名称の変更があった場合には、制作段階にある各プロモーションに含まれる商品についても、それぞれ名称を変更する必要がある。このような場合、従来では、並行して制作されている制作段階にある複数の企画のそれぞれに該当商品があるかについて、紙のリスト等を目視によって確認しなければならないため、負担が大きい。
商品情報管理装置1は、プロモーションを1つの単位として管理することができ、また、テーマを1つの単位として管理することもできる。
《図3:データ構造》
図3は、1つのプロモーションのデータの構造の一例を示す図である。
この図において、1つのプロモーションAには、テーマT1、テーマT11、テーマT12の3つのテーマが含まれている。テーマT1には、テーマ商品マスタKS1、テーマ商品マスタKS2、テーマ商品マスタKS3の3つのテーマ商品マスタが含まれる。
テーマT11には、テーマ商品マスタKS1、テーマ商品マスタKS2、テーマ商品マスタKS3のように3つのテーマ商品マスタが含まれる。テーマT11には、テーマ品マスタKS11のように1つのテーマ商品マスタが含まれる。テーマT12には、テーマ商品マスタKS12のように1つのテーマ商品マスタが含まれる。
このように、1つのプロモーションデータには、少なくとも1つのテーマを関連付けすることができる。また、1つのテーマには、商品マスタに登録されている商品データのうち少なくとも1つの商品データをテーマ商品マスタとして関連付けすることができる。
《チラシレイアウト》
図4は、図3に示すプロモーションデータに基づいてチラシの出稿データを生成した場合のレイアウトの一例を示す図である。図4Aは、出稿データに基づくチラシの表面のレイアウトであり、図4Bは、出稿データに基づくチラシの裏面のレイアウトを表す。
この図の例では、チラシの表面において、左側と右下にテーマT1に関する商品のコンテンツが配置され、右上側にテーマT11に関する商品のコンテンツが配置される。また、チラシの裏面において、左側テーマT11に関する商品のコンテンツが配置され、右側にテーマT12に関する商品のコンテンツが配置される。
コンテンツをレイアウトするレイアウトデータは、商品情報管理装置1から出力するようにしてもよい。この場合、商品情報管理装置1は、レイアウトデータとプロモーションデータを関連付けて、プロモーションデータを起点とした各種データとコンテンツとがレイアウトされたデータを出力するようにしてもよい。
《システム構成図》
図5は、商品情報管理装置1を用いた商品情報管理システムSの概略構成を示すシステム構成図である。
商品情報管理システムSは、商品情報管理装置1、業界横断データベースGDB、SNSサーバSSV、気象データサーバKSV、基幹システムKS、電子チラシ配信サーバEF、棚割システムTS、電子棚札システムES、管理端末20、ユーザ端末30を含み、ネットワークNを介して接続される。
ここでは管理端末20は複数台接続されてもよく、ユーザ端末30についても複数台接続されてもよい。
管理端末20は、ウェブブラウザを介して商品情報管理装置1にアクセスし、各種表示画面を表示することができる。ユーザ端末30は、端末からウェブブラウザを介して商品情報管理装置1にアクセスし、プロモーションデータを受信して表示することができる。ユーザ端末30は、アプリケーションソフトウェアを実行することによって、商品情報管理装置1にアクセスし、プロモーションデータを受信して表示するようにしてもよい。
《商品情報管理装置1:機能ブロック図》
図6は、商品情報管理装置1の概略の機能構成を示す機能ブロック図である。
商品情報管理装置1は、通信部101、記憶部102、処理部103、入力部104、出力部105、タグ検索部106、抽出部107、判定部108、加工部109、制御部110を含む。通信部101、処理部103、入力部104、出力部105、タグ検索部106、抽出部107、判定部108、加工部109、制御部110は、例えばCPU(中央処理装置)等の処理装置若しくは専用の電子回路で構成されてよい。
通信部101は、他の機器と直接またはネットワークを介して通信を行う。通信部101は、通信相手の機器との間において有線を介して接続されていてもよいし、少なくとも一部の区間において無線を介して接続されていてもよい。
記憶部102は、各種データを記憶する。記憶部102は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。この記憶部102は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
記憶部102は、プロモーションデータ記憶部1020と、商品マスタ記憶部1021と、テーマデータ記憶部1022aと、テーマ商品記憶部1023bと、プロモーションタグ記憶部1023と、テーマタグ記憶部1024と、商品タグ記憶部1025と、販売実績記憶部1026と、コンテンツデータ記憶部1027と、店舗データ記憶部1028と、棚割データ記憶部1029とを含む。
プロモーションデータ記憶部1020は、プロモーションデータを記憶する。
図7は、プロモーションデータの一例を示す図である。
プロモーションデータは、項番、プロモーション関連データ、テーマ関連データを含む。
項番は、プロモーションデータの行毎に割り当てられた番号である。
プロモーション関連データは、プロモーションID、プロモーションタイトル、売出開始日、売出終了日を含む。プロモーションタイトルは、プロモーションに付与されたタイトル(名称)である。売出開始日は、プロモーションが行われる開催期間(有効期間)の開始日を示す。例えば売出開始日は、特売を行う開始日であってもよい。また、売出開始日は、開始日であってもよいし開始日時であってもよい。売出終了日は、プロモーションが行われる開先期間(有効期間)の終了日を示す。例えば売出終了日は、特売が行われる終了日であってもよい。また、売出終了日は、終了日であってもよいし終了日時であってもよい。
売出開始日と売出終了日とによって示される期間(売出期間)は、例えば、チラシに掲載される商品が特売価格として取り扱われる期間に該当する。また、プロモーションが電子チラシ、ネットスーパー、電子棚札等の媒体で行われる場合には、プロモーションの内容が公開される期間に該当する。
テーマ関連データは、テーマID、テーマ_メイン、企画販売開始日、企画販売終了日を含む。
テーマIDは、テーマを識別する識別情報である。テーマ_メインは、テーマの名称を示す。企画販売開始日は、テーマの有効期間の開始日を示す。また、企画販売開始日は、開始日であってもよいし開始日時であってもよい。企画販売終了日は、テーマの有効期間の終了日を示す。また、企画販売終了日は、終了日であってもよいし終了日時であってもよい。
ここで、企画販売開始日と企画販売終了日とによって示される期間(企画期間)は、売出期間と一致していてもよいし、一致しなくてもよい。売出期間の開始日から終了日まで継続的に有効なテーマもあるが、売出期間における特定の日のみ有効であるテーマ(例えば、日替わりのテーマなど)もあるためである。例えば、売出期間と企画期間とが異なる場合であっても、売出期間と企画期間との少なくとも一部の期間が重複していればよい。この場合、この重複した期間について、売出期間においてその重複した期間に対応するテーマが有効として掲載される。例えば、売出期間が10月1日から10月4日であり、企画期間が9月25日から10月1日である場合には、チラシにおいて「特売期間は10月1日から10月4日」であることが掲載されるとともに、キャンプ特集について「10月1日限定 キャンプ特集」のように掲載される。なお、売出期間と企画期間とにおいて入部の期間が重複していれば、そのプロモーションとテーマとを関連付けすることができる。売出期間と企画期間とにおいて一部の期間が重複するが、異なる期間がある場合には、この関連付けの編集を行っている管理端末20にアラートを表示し、テーマ商品の開催期間の不整合が生じないように編集してもらうようにしてもよい。
ここで、テーマID「10241」が示すテーマは、プロモーションID「2020100101」に関連付けされているとともに、プロモーションID「2020100501」に関連付けされている。このように、1つのテーマは、複数のプロモーションIDに対応づけすることができる。この場合、例えばテーマ「キャンプ特集」については、売出期間が異なる別のプロモーションにおいて、それぞれ利用することができ、この場合、テーマに属するテーマ商品データについても、異なるプロモーションにおいて利用することができる。
一方、1つのプロモーションに対しては、1つまたは複数のテーマを関連付けすることができる。1つのプロモーションに対して複数のテーマを関連づけすることができるが、同じテーマを重複して関連付けすることは行われないようになっている。例えば、テーマ「キャンプ特集」に対して数十点の商品が関連付けされている場合、1つのチラシの中に同じテーマ「キャンプ特集」が複数掲載されると、チラシの紙面において「キャンプ特集」が重複して掲載されることになり、テーマが重複することから「キャンプ特集」に属する数十点の商品も重複して掲載されることになってしまい、紙面(掲載面)の有効活用にはならないためである。
また、異なる複数のプロモーションにおいて、売出期間が重複していてもよい。ここでは、プロモーションID「2020100101」の売出期間は、「2020年10月1日から2020年10月4日まで」であり、プロモーションID「2020100201」の売出期間は、「2020年10月2日から2020年10月8日まで」であり、その一部の期間が重複している。
商品マスタ記憶部1021は、商品に関するデータである商品マスタデータを記憶する。
図8は、商品マスタ記憶部1021に記憶される商品マスタデータの一例を示す図である。
商品マスタデータは、商品コード、分類コード、JANコード、商品名、商品規格、取引先、原価、売価を含む。
商品コードは、商品を識別する識別情報である。分類コードは、商品をカテゴリー等に分類した際にいずれのカテゴリーに属するかを表す識別情報である。この分類コードは、大分類、中分類、小分類等のように、複数の階層となるように分類される場合には、各階層におけるいずれの分類に属するかをそれぞれ識別できる識別情報であればよい。JANコードは、商品識別コードである。JANコードは、二次元バーコードによって表すこともできる。この二次元バーコードは、商品のパッケージや外周面に印刷され、店舗のPOSレジに接続されたバーコードリーダによって読み取られる。
商品名は、商品の名称である。商品規格は、商品の内容量、サイズ等である。取引先は、商品を仕入れ先を示す。原価は、商品の原価を表す。売価は、商品の売価を表す。
テーマデータ記憶部1022aは、テーマデータを記憶する。
図9は、テーマデータの一例を示す図である。
テーマデータは、テーマの内容を表すデータである。テーマデータは、テーマと開催期間とを含む。ここでは、テーマには、例えば、「生活」、「感染症対策」、「キャンプ特集」、「夏グッズ」等がある。開催期間は、テーマをプロモーションに用いることができることが可能な期間を表す。
テーマ商品記憶部1022bは、テーマ商品データを記憶する。
図10は、テーマ商品データの一例を示す図である。
テーマ商品データは、商品コード、JANコード、商品名、テーマ、価格、セールスポイント、商品画像、開催期間等を含む。セールスポイントは、商品に対してテーマに応じたキャッチコピーを表す。例えば、テーマ商品の商品名が「とうもろこし」であり、テーマが「夏野菜特集」である場合、セールスポイントとして、「おいしさ見つけた」等の文字列が対応付けられている。
開催期間は、テーマ商品として取り扱うことが可能な期間を表す。
また、1つのテーマ商品であっても、テーマが異なる場合には、価格、セールスコピー、商品画像等について、それぞれ異なるデータを登録することができる。ここでは、商品コードが「AA002305」であり、同じ商品について、商品名が「アルコールスプレー」であり同じであっても、テーマが「生活」、価格が「v2」円、セールスポイントが「いつもきれい」であるデータと、テーマが「感染症対策」、価格が「v3」円、セールスポイントが「ウイルス対策に」であるデータのように、別のデータを登録することができる。これにより1つの商品であっても、テーマに応じて様々な販促をすることができる。
プロモーションタグ記憶部1023は、プロモーションデータとプロモーションデータに関連するキーワードであるタグ情報とを記憶する。
図11は、プロモーションタグ記憶部1023に記憶されるデータの一例を説明する図である。
プロモーションタグ記憶部1023は、プロモーションIDとタグとを記憶する。プロモーションIDは、プロモーションを識別する識別情報である。プロモーションIDは、例えば、複数の販促内容(例えばチラシ)のそれぞれに対して個別に割り当てられる。ここでは、プロモーションIDを用いることで、プロモーションデータとタグとを関連付けすることができる。
プロモーションIDに対応付けられるタグは1つであってもよいが、複数であってもよい。この図においては、1つのプロモーションIDに対して第1タグ、第2タグ、第3タグの3つのタグを関連付けて記憶することができる。
テーマタグ記憶部1024は、テーマとテーマに関連するキーワードであるタグ情報とを記憶する。
図12は、テーマタグ記憶部1024に記憶されるデータの一例を説明する図である。 テーマタグ記憶部1024は、テーマIDとタグとを記憶する。ここでは、テーマIDを用いることで、テーマとタグとを関連付けすることができる。
テーマIDに対応付けられるタグは1つであってもよいが、複数であってもよい。この図においては、1つのテーマIDに対して第1タグ、第2タグ、第3タグの3つのタグを関連付けて記憶することができる。
商品タグ記憶部1025は、商品データと商品に対するキーワードであるタグ情報とを記憶する。
図13は、商品タグ記憶部1025に記憶されるデータの一例を説明する図である。 商品タグ記憶部1025は、商品IDとタグとを記憶する。ここでは、商品IDを用いることで、商品とタグとを関連付けすることができる。
商品IDに対応付けられるタグは1つであってもよいが、複数であってもよい。この図においては、1つの商品IDに対して第1タグ、第2タグ、第3タグの3つのタグを関連付けて記憶することができる。
ここで、タグは、テーマ商品、商品マスタ、コンテンツデータ、画像データ、テーマのうち少なくともいずれか1つに関連付けされればよい。
タグは、例えば、「ファミリー向け」、「健康志向」、「時短料理」、「シルバー層」、「量より質」、「ウォーキング」、「疲労回復」等がある。
タグは、店舗側の担当者が利用する場合と、消費者が利用する場合がある。
店舗側の担当者がタグを利用する場合、プロモーションデータ、テーマ、テーマ商品データ等の閲覧や編集をするにあたり、タグを検索用のキーワードとして用い、検索することができる。
消費者がタグを利用する場合、SNS等を利用して、キーワードを入力する。このキーワードに対応するタグを検索し、検索結果として見つかったタグについて、そのタグに関連付けされた少なくとも商品、テーマ、プロモーションのいずれか1つを検索し、得られた結果を端末装置に送信する。これにより、消費者は、キーワードに関連する商品、キーワードに関連するテーマに該当する商品、キーワードに対応するプロモーションを得ることができる。ここでは、商品データベースには、商品のメーカが付与した商品に関する情報とは別に、ユーザが任意に用いるキーワードからプロモーションや商品等を探すことができる。
メーカが想定していなかった事項(キーワード)と商品とをタグによって関連づけておくことで、ユーザは、メーカが想定していたキーワードでなくても、関連性のある商品やプロモーションを得ることができる。例えば、調味料を販売するメーカが、時間を短縮するレシピにその調味料を用いることができることについて想定しておらず、ある消費者が、その調味料を利用した時短料理を考案した場合には、商品データに、時短料理に関するキーワードが登録されていない場合がある。このような場合であっても、プロモーションタグ記憶部1023、テーマタグ記憶部1024、商品タグ記憶部1025等に「時短料理」や「時短レシピ」等のキーワードをタグとして記憶しておくことで、別の消費者が、SNSなどを利用して、その調味料の商品情報またはその調味料が掲載されたプロモーションを取得することができる。
また、このようなタグは、商品情報管理装置1のシステム管理者や、店舗の担当者等が任意のタイミングにおいて入力し、登録することができる。
販売実績記憶部1026は、販売実績データを記憶する。
図14は、販売実績データの一例を示す図である。
販売実績データは、商品コード、販売日、分類コード、原価、定番売上高、特売売上高、定番販売点数、特売販売点数、企画区分、プロモーションIDを含む。
商品コードは、商品を識別する情報であり、ここでは、販売された商品の商品コードが記憶される。
販売日は、商品が販売された日である。ここでは販売日に販売された時刻を含むようにしてもよい。販売日は、販売される商品のバーコードがPOSレジのバーコードリーダによって読み取られた日時であってもよい。
定番売上高は、値引きを行わない場合に販売された価格である。値引きを行わない場合の価格は、定価であってもよいし、店舗において標準的に設定している価格であってもよい。特売売上高は、店舗における標準的な価格から値引きをした場合に販売された価格である。値引きをした場合の価格は、プロモーションをする対象の商品としてプロモーションに掲載される場合における値引き後の価格である。定番販売点数は、値引きを行わない場合において販売された商品の個数を表す。特売販売点数は、値引きを行った場合において販売された商品の個数を表す。企画区分は、プロモーションを所定のルールに従って区分した場合において属する区分を示す。
販売実績データにおいて、プロモーションIDを含むようにしているため、販売実績を元にした分析等を行う場合、プロモーションと販売実績との関係が把握できるようになっている。ここでは、商品情報管理装置1の制御部110が、販売日がプロモーションの開催期間に該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合に、その該当するプロモーションのプロモーションIDを販売実績に対応づけして記憶する。
コンテンツデータ記憶部1027は、商品に関するコンテンツデータと商品IDとを記憶する。
コンテンツデータは、商品の外観を表す画像(例えば、サムネイル画像、商品画像等)、画像を識別する画像ID、画像を用いることができる有効期間、商品のJANコード、商品名、商品の品番などを含み得る。画像は、静止画または動画であってもよい。
コンテンツデータ記憶部1027は、コンテンツデータと商品IDに対してさらにタグを対応づけて記憶するようにしてもよい。タグは、商品に応じて予め付与され記憶される。
店舗データ記憶部1028は、店舗データを記憶する。
図15は、店舗データ記憶部1028に記憶される店舗データの一例を示す図である。 店舗データは、店舗コード、仕入原価、販売価格、商品名、店舗取扱有無、プロモーションIDを含む。
店舗コードは、店舗を識別する識別情報である。
仕入原価は、商品の仕入段階における原価である。この仕入原価は、原価そのものがデータとして含まれてもよいが、別途定められている仕入原価パターンのうちいずれが採用されるかを示すデータであってもよい。この場合、商品と仕入原価の対応関係を表すデータが、仕入原価パターン毎に記憶装置に記憶されており、店舗データの仕入原価のパターンに基づいて参照できるようになっていればよい。
販売価格は、商品を販売価格である。この販売価格は、価格そのものがデータとして含まれてもよいが、別途定められている販売価格パターンのうちいずれが採用されるかが示されている。この場合、商品と販売価格の対応関係を表すデータが、販売価格パターン毎に記憶装置に記憶されており、店舗データの販売価格のパターンに基づいて参照できるようになっていればよい。
商品名は、プロモーションにおいて用いられる商品名である。この商品名は、商品名そのものがデータとして含まれてもよいが、別途定められている商品名パターンのうちいずれが採用されるかを示すデータであってもよい。この場合、商品コードと商品名の対応関係を表すデータが、商品名パターン毎に記憶装置に記憶されており、店舗データの商品名のパターンに基づいて参照できるようになっていればよい。
店舗取扱有無は、プロモーションIDが表すプロモーションの取り扱いがあるか否かを表す。
店舗データは、複数種類あるプロモーションのうちいずれのプロモーションについて取り扱いされているかを、店舗毎に表すことができる。例えば、プロモーションID「2020100101」であるプロモーションについて、店舗コードが「1000175」である店舗については、店舗取扱有無が「有」であり、このプロモーションの取扱がある(実施する)ことが表されているが、店舗コードが「1000329」である店舗については、店舗取扱有無が「無」であり、取扱がない(実施しない)ことが表されている。
また、ここでは、仕入原価、販売価格、商品名については、同じプロモーションであっても、店舗によって異なるように設定することが可能である。例えば、プロモーションID「2020100102」であるプロモーションについて、店舗コードが「1000175」である店舗については、仕入原価が「パターンS2」、販売価格が「パターンH2」、商品名が「パターンN2」であるが、店舗コードが「1000329」である店舗については、仕入原価が「パターンS6」、販売価格が「パターンH6」、商品名が「パターンN6」であり、店舗によって異なる場合が示されている。
また、店舗データは、店舗名称、住所、電話番号、所在地を示す地図、フロア案内図等を含むようにしてもよい。
棚割データ記憶部1029は、棚割データを記憶する。
棚割データは、店舗内に設置された商品棚を識別する棚識別情報と、商品棚の段数と、棚の段毎に陳列する商品の識別情報を、店舗毎に記憶する。
図6に戻り、説明をする。
処理部103は、第1処理部1031、第2処理部1032を含む。処理部103は、プロモーションデータ、テーマデータ、商品データ等に対する各種編集の処理を行う。 入力部104は、第1入力部1041、第2入力部1042、第3入力部1043、第4入力部1044を含む。出力部105は、第1出力部1051、第2出力部1052、第3出力部1053、第4出力部1054を含む。
タグ検索部106は、第1タグ検索部1061、第2タグ検索部1062、第3タグ検索部1063を含む。抽出部107は、第1抽出部1071、第2抽出部1072を含む。
《プロモーションデータの生成》
第1処理部1031は、少なくとも1つの商品データとテーマとを関連付けする。
第2処理部1032は、テーマを少なくとも1つ含むプロモーションデータを生成する。
第1処理部1031と第2処理部1032とによって、テーマを単位として商品とプロモーションを関連付けすることができる。これにより、個々の商品を個別にプロモーションに関連付けしなくても、テーマを単位としてプロモーションに関連づけすることによって、選択されたテーマに関連付けされた商品をプロモーションに関連付けすることができる。また、プロモーションの制作にかかる負荷を低減することができる。ここでは、テーマが単位であるため、用途、目的、利用場面、消費者が購入する商品を選ぶときのある観点に関連する複数の商品を1つの単位とし、プロモーションに含めるか否かを簡単に管理することができる。また、プロモーションを複数並行して制作する場合に、テーマに属する商品の入れ替え等をすることで、その入れ替えが生じたテーマを含む各プロモーションにそれぞれ商品の入れ替えを反映することができるため、制作負荷が低減する。
ここでは、1つのプロモーションに1つ以上のテーマを関連付けることができる。また、1つのテーマを複数のプロモーションに関連付けすることもできる。1つのテーマ商品は1つのテーマに関連付けることができる。また、1つのテーマ商品は、異なる別のテーマにそれぞれ関連付けすることもでき、この場合、別のテーマ商品として取り扱うことができる。
また、商品データが関連付けられたテーマを作成し、記憶部102(特にテーマデータ記憶部1022a)に記憶しておくことで、このテーマデータを、別のプロモーションにおいても活用することができる。そのため、テーマによっては、季節等に応じて定期的に行われるものや、世の中の状況に応じて同じテーマを再度実施する場合がある。例えば、「年末大掃除特集」、「花粉症対策」、「夏野菜特集」等のテーマは、時期が到来する毎に利用される場合がある。このような場合、過去に作成されたテーマとその商品の組み合わせを活用し、これから作成するプロモーションに反映することができるため、プロモーション毎に新たに商品を関連付けする手間を省くことができる。
また、テーマの観点から商品を群として管理することができる。チラシは、「冬の鍋料理特集」等のキャッチコピーや、キャッチフレーズ等を表す文字列が掲載される場合がある。この実施形態では、このような文字列をテーマとして利用し、そのテーマに商品を関連付けし、テーマを1つの単位としてプロモーションに登録するようにしたので、既存の運用方法を生かし、制作にかかる負荷を低減することができる。
《重複テーマ判定》
判定部108は、1つのプロモーションに対して同じテーマが含まれているか否かを判定する。
第1出力部1051は、判定部108の判定結果を出力する。
1つのプロモーションに対して同じテーマが含まれている場合には、テーマの重複がなくなるようにいずれか1つのテーマを残すように修正をしたり、重複しているテーマのいずれかについて、テーマ自体に修正をし、修正後のテーマに沿った商品を含むように、変更後のテーマに属する商品を修正することができる。これにより、1つのプロモーションにおいてテーマが重複することによる商品の重複を防止することができる。
《串刺し機能:商品の串刺し》
第1入力部1041は、商品の指定を受け付ける。
第1抽出部1071は、指定された商品が含まれるプロモーションデータを抽出する。 第1入力部1041から指定された商品が含まれるプロモーションを第1抽出部1071が抽出するようにしたので、探す対象の商品が異なる別のプロモーションに含まれていたとしても、プロモーションに含まれる商品について、プロモーション毎に目視によって探す必要がないので、同じ商品が含まれるプロモーションを簡単に見つけることができる。
例えば、制作段階のチラシ等のプロモーションが複数あり、それらプロモーションのうち少なくとも2つにおいて同じ商品が含まれていたとしても、簡単に商品を見つけることができ、また、探す対象の商品が各プロモーションにおいて、別のテーマに属していたとしても、それぞれを探す手間を省くことができる。特に、並行して制作されるプロモーションは、10数本程度まで及ぶ場合もあるため、これらのプロモーションを対象にしてそれぞれ、対象商品が含まれるかを探す手間を省くことができるため、作業効率を向上させることができる。
商品の観点から複数のプロモーションについて串刺しをして重複する商品の有無を把握することができる。
《他テーマへの反映確認》
第2入力部1042は、プロモーションデータに対応付けられた商品データに対する編集の指示を受け付ける。
第2抽出部1072は、第2入力部1042から入力される、編集の指示に基づいて、編集対象の商品が関連付けされたテーマをテーマデータ記憶部1022aに記憶された商品のなかから抽出する。
第3入力部1043は、抽出されたテーマに関連付けられた商品データについて編集の指示に基づく編集を行う対象とするか否かの指示を受け付ける。
加工部109は、第3入力部1043によって受け付けられた指示に基づいて、編集を行う対象とされた商品データに対する編集を行う。
第2入力部1042、第2抽出部1072、第3入力部1043、加工部109を有することにより、商品データに対する編集の指示に基づいて、編集対象の商品が関連付けられたテーマを抽出し、抽出されたテーマに関連づけられた商品データについて編集を行う対象とするか否かの入力を受け付けることができる。そして、編集する旨の指示が入力されたテーマの商品データについて編集するようにした。これにより、ある商品データを編集する場合に、別のテーマに関連付けられた商品についても同じように編集をしてよいか否かを編集する担当者に対して確認するようにしたので、意図していない別のテーマに属する商品についても編集されてしまわないように、反映してよい範囲を指定してもらった上で編集を行うことができる。これにより、同じ編集を行ってよい商品データを効率的に抽出して同じように編集することができ、一方で、意図しない編集が行われてしまわないように、正しく商品データの管理をすることができる。ここでは、第2抽出部1072は、編集対象の商品が関連付けされた未来のテーマ(今後開催される予定があるテーマ)すべてを抽出することができ、第3入力部1043は、第2抽出部1072によって抽出されたすべてのテーマに関連付けられたそれぞれのテーマ商品のすべてを編集対象として編集操作を受け付けることができる。
また、商品の観点から複数のテーマについて串刺しをし、同じ商品を含むテーマを確認することができる。
例えば、商品自体がリニューアルされる場合には、商品の名称や商品画像を変更する場合があり、このような場合には、いずれのテーマに対しても編集内容を反映させる。一方、特定期間のみ商品に対する説明内容を変更したり、商品名称を変更することができる。
《新テーマの登録及びそれに関連する商品登録》
第4入力部1044は、テーマを登録する指示を受け付ける。テーマの登録指示は、例えば、管理端末20に接続された入力装置を介して、店舗管理者やプロモーション制作担当者から入力される操作内容に基づいて入力される。
第4入力部1044からテーマ登録の指示が入力された場合には、第1処理部1031は、登録されたテーマに対して少なくとも1つの商品データを関連付けする。これにより、必要に応じて新たなテーマをテーマデータ記憶部1022aに記憶することができる。 過去の作成されたテーマを活用してプロモーションを作成する場合があるが、新たなテーマを作成する場合もある。このような場合に、新たなテーマを登録し、そのテーマに商品を関連付けすることで、プロモーションに対して利用することができるテーマを増やすことができる。
《プロモーションの新規登録》
また、第4入力部1044は、プロモーションを新たに登録する指示を受け付ける。プロモーションの登録指示は、例えば、管理端末20に接続された入力装置を介して、店舗管理者やプロモーション制作担当者から入力される操作内容に基づいて入力される。これにより、新たなプロモーションデータがプロモーションデータ記憶部1020に記憶され、テーマやテーマ商品等を登録することが可能となる。
《タグを用いた商品抽出機能》
第1タグ検索部1061は、端末装置(例えば、管理端末20またはユーザ端末30)から入力されるキーワードに対応するタグが付与された商品データを商品タグ記憶部1025から抽出する。
第2出力部1052は、抽出された商品データを端末装置に出力する。
指定されたキーワードに対応するタグが付与された商品データを第1タグ検索部1061によって商品タグ記憶部1025から検索し、検索結果を端末装置に出力させるようにした。これにより、タグに関係しそうな商品を集めて提示することができる。例えば、店舗側の担当者は、商品名そのものを用いなくても、キーワードを利用して関係する商品を簡単に見つけることができる。また、ユーザは、任意のキーワードを入力することで、そのキーワードに応じた商品のプロモーションデータを得ることができるため、プロモーションそのものを全体的に確認しなくても、興味がある内容に応じたキーワードを手がかりにして商品を探すことができる。
ここでは、商品名とキーワードは一致していてもよいし、一致していなくてもよい。例えば、商品「アルコールスプレー」について、タグとして「除菌」、「衛生」、「スプレータイプ」等が関連付けされてもよい。タグは、商品と同一の文字列でなくても、商品を探すために利用されやすい文字列を用いることができるため、プロモーションに用いられる商品から連想されるキーワードを利用して商品を探すことができる。
《タグを用いたテーマ抽出機能》
第2タグ検索部1062は、端末装置(ユーザ端末または管理端末)から入力されるキーワードに対応するタグが付与されたテーマをテーマタグ記憶部1024から抽出する。 第3出力部1053は、抽出されたテーマを要求元の端末装置(ユーザ端末または管理端末)に出力する。
指定されたキーワードに対応するタグが付与されたテーマを第2タグ検索部1062によってテーマタグ記憶部1024から検索し、検索結果を端末装置に出力させるようにした。これにより、タグに関係するテーマを集めて提示することができる。
例えば、店舗側の担当者は、テーマの名称そのものを用いなくても、キーワードを利用して関係するテーマを簡単に見つけることができる。例えば、同じタグに関連付けられたテーマを集めることによって、関係性のあるテーマを集めることができ、これにより、関係性のあるテーマのうち、いずれのテーマをプロモーションに含めるかを選定するための検討がしやすくなる。より具体的には、テーマ「キャンプ特集」、テーマ「アウトドアグッズ特集」、テーマ「ハイキング特集」のそれぞれにタグ「アウトドア」が関連付けられており、店舗側の担当者が「アウトドア」をキーワードとしてタグを検索することで、これら3つのテーマを抽出することができる。これにより、関係性のあるテーマを個別に探す手間を省くことができる。
また、ユーザは、任意のキーワードを入力することで、そのキーワードに応じたテーマのプロモーションデータを得ることができるため、プロモーションそのものを全体的に確認しなくても、興味がある内容に応じたキーワードを手がかりにしてテーマを探すことができ、そのテーマに属する商品を閲覧することができる。
ここで、テーマとキーワードは一致していてもよいし、一致していなくてもよい。例えば、商品「アルコールスプレー」について、テーマとして「生活」と「感染症対策」が関連付けされており、タグとして「除菌」、「衛生」等が関連付けされてもよい。タグは、テーマと同一の文字列でなくても、商品を探すために利用されやすい文字列を用いることができるため、プロモーションに用いられるテーマとは別の観点から商品を探すことができる。
《タグを用いたプロモーション抽出機能》
第3タグ検索部1063は、指定されるタグに対応するコンテンツをコンテンツデータ記憶部1027から抽出する。指定されるタグは、端末装置(ユーザ端末または管理端末)から入力されるキーワードに対応するタグであってもよいし、テーマに関連付けられたタグであってもよい。また、第3タグ検索部1063は、タグに基づいて商品に関するコンテンツを読み出すことができればよく、例えば、指定されたタグに対応する商品IDを商品タグ記憶部1025に基づいて特定し、この特定された商品ID(商品コード)に対応する商品画像をテーマ商品記憶部1022bから読み出してもよい。
また、第3タグ検索部1063は、端末装置(ユーザ端末または管理端末)から入力されるキーワードに対応するタグが付与されたプロモーションデータをプロモーションタグ記憶部1023から抽出する。
第4出力部1054は、抽出されたプロモーションデータを端末装置に出力する。
指定されたキーワードに対応するタグが付与されたプロモーションを第3タグ検索部1063によってプロモーションタグ記憶部1023から検索し、検索結果を端末装置に出力させるようにした。これにより、タグに関係するプロモーションを集めて提示することができる。
例えば、店舗側の担当者は、プロモーションの名称そのものを用いなくても、キーワードを利用して関係するプロモーションを簡単に見つけることができる。例えば、同じタグに関連付けられたプロモーションを集めることによって、関係性のあるプロモーションを集めることができ、これにより、関係性のあるプロモーションを個別に探す手間を省きつつ、それぞれに含まれるテーマや商品について見直しをすることができる。
制御部110は、商品情報管理装置10の各部を制御する。
《ユーザ端末の構成》
図16は、ユーザ端末30の概略の機能構成を示す機能ブロック図である。
ユーザ端末30は、通信部301、記憶部302、入力部303、出力部304、制御部305を含む。
通信部301は、他の機器と直接またはネットワークを介して通信を行う。
記憶部302は、各種データを記憶部する。入力部303は、キーボードやタッチパネル等の入力装置を介して入力されるユーザの操作に応じたデータや、通信部301を介して外部の機器から送信されるデータを入力する。出力部304は、各種データを出力する。出力部は、ユーザ端末30の内部に設けられる液晶表示パネルにデータを表示させることでデータを出力してもよいし、ユーザ端末30の外部に接続される液晶表示装置の表示画面にデータを表示させることでデータを出力してもよい。制御部305は、ユーザ端末30の各部を制御する。また、制御部305は、各種情報処理を行う。
《動作の説明:商品情報管理装置1》
次に、商品情報管理装置1の動作を説明する。
図17A、図17Bは、商品情報管理装置1の動作を説明するフローチャートである。 ここでは、商品情報管理装置1が、管理端末20からの操作内容に応じてプロモーションデータを編集する処理について説明する。
商品情報管理装置1の通信部101は、管理端末20に入力された操作内容を受信する。
制御部110は、操作内容がテーマ登録をする指示であるか否かを判定する(ステップS101)。ここで、管理端末20は、テーマ登録をする場合、登録する対象となるテーマの名称の入力についても受け付け、テーマの名称とテーマ登録の要求を商品情報管理装置1に送信する。
操作内容がテーマ登録である場合(ステップS101-YES)、第4入力部1044は、テーマ登録の指示とテーマの名称を受け付ける。テーマ登録の指示とテーマの名称が入力されると、第1処理部1031は、テーマの名称を用いて新たなテーマとしてテーマデータ記憶部1022aに記憶する(ステップS102)。ここでは、第4入力部1044は、テーマに対する開催期間についても入力を受け付け、テーマに対応付けてテーマデータ記憶部1022aに記憶する。
次に、商品情報管理装置1から、登録されたテーマに対して登録する対象の商品データが入力されると、第4入力部1044は、入力された商品データを取得する(ステップS103)。第1処理部1031は、取得された商品データをステップS102において登録されたテーマに対して関連付けし、テーマデータ記憶部1022aに記憶する(ステップS104)。
制御部110は、管理端末20から編集を終了する指示が入力されたか否かを判定し(ステップS105)、終了する指示が管理端末20から入力された場合には(ステップS105-YES)、処理を終了し、終了する指示が入力されていない場合には(ステップS105-NO)、処理をステップS101に移行する。
一方、制御部110は、ステップS101において、操作内容がテーマ登録ではない場合(ステップS101-NO)、管理端末20から入力された操作内容がプロモーションの編集の指示であるか否かを判定する(ステップS106)。プロモーションの編集指示ではない場合(ステップS106-NO)、制御部110は、処理をステップS105に移行する。
一方、制御部110は、管理端末20から入力された操作内容がプロモーションの編集指示である場合(ステップS106-YES)、第4入力部1044は、プロモーションの編集内容の入力を管理端末20から受け付ける。プロモーション登録の指示とプロモーションの名称、プロモーションの開催期間(販促内容の有効期間)が入力されると、第1処理部1031は、入力されたデータに基づいて新たなプロモーションデータとしてプロモーションデータ記憶部1020に記憶する(ステップS107)。
次に、商品情報管理装置1から、登録されたプロモーションに対して登録する対象のテーマが入力されると、第4入力部1044は、入力されたテーマを取得する。第1処理部1031は、取得されたテーマをステップS107において登録されたプロモーションに対して関連付けし、プロモーションデータ記憶部1020に記憶する(ステップS108)。第4入力部1044は、プロモーションに対してテーマを関連付けする際、プロモーションの開催期間に対し、少なくとも一部の期間が重複する開催期間のテーマをプロモーションに対して関連付けする。例えば、プロモーションの開催期間10月1日から10月3日であり、複数あるテーマのうち、テーマAの開催期間が10月1日(1日のみ)である場合、そのプロモーションの開催期間において、テーマAに関するテーマ商品について10月1日のみ特別価格を設定することができる。
その後、制御部110は、処理をステップS109に移行する(後述する)。
一方、ステップS106において、操作内容がプロモーションの編集ではない場合(ステップS108-NO)、制御部110は、入力された操作内容がテーマの編集であるか否かを判定する(ステップS109)。ここでいうテーマの編集は、登録されているプロモーションデータに対して、新たなテーマの対応付け、テーマの削除、入れ替えのいずれかである。
操作内容がテーマの編集である場合(ステップS109-YES)、第4入力部1044は、操作内容を管理端末20から取得する。第1処理部1031は、取得された編集内容に基づいて、プロモーションに対応づけられたテーマを編集する(ステップS108)。第1処理部1031は、例えば、編集内容が、新たなテーマの対応付けである場合には、新たに対応づけするとして指定されたテーマをプロモーションデータに対応付けする。対応付けするテーマがいずれであるかについては、商品情報管理装置1から指定されればよく、第1処理部1031は、この指定されたテーマをプロモーションに対応付けする。
また、第1処理部1031は、編集内容が、プロモーションデータに対して対応付けされたテーマの削除である場合には、削除する対象のテーマを削除し、編集内容がテーマの入れ替えである場合には、プロモーションに対応づけられたテーマを、別のテーマと入れ替える。入れ替える別のテーマがいずれであるかについては、商品情報管理装置1から指定されればよく、第1処理部1031は、この指定されたテーマをプロモーションに対応付けし、プロモーションにおいて重複して登録されていた同じテーマについて、重複しないように1つのみ残るようにしてそれ以外を削除する。
判定部108は、1つのプロモーションに関連付けられたテーマにおいて同じテーマが含まれているか否かを判定する(ステップS109)。1つのプロモーションに対して複数の同じテーマが含まれている場合(ステップS109-YES)、第1出力部1051は、テーマが重複していることを表す判定結果をアラートとして管理端末20に出力する(ステップS110)。管理端末20は、1つのプロモーションに対して同じテーマが重複して登録されていることを表示画面に表示する。これにより、管理端末20の操作者は、1つのプロモーションに対して同じテーマが重複して登録されていることを把握することができる。そして、重複しているテーマのうちいずれかを登録から除外する、あるいは、重複しているテーマのうちいずれかを異なるテーマと入れ替える等のテーマを編集する指示を入力する。このようにして、管理端末20の操作者は、テーマが重複しないようにテーマの編集を行う。
商品情報管理装置1の通信部101は、管理端末20から入力される、編集内容をネットワークを介して受信する(ステップS111)。商品情報管理装置1の制御部110は、入力された編集内容に応じて、テーマを編集する(ステップS113)。管理端末20から1つのプロモーションにおいて同じテーマが重複しないような編集の入力がなされることで、テーマの重複が解消される。
その後、制御部110は、処理をステップS105に移行する。
一方、商品情報管理装置1の制御部110は、入力された編集内容がテーマの編集ではない場合(ステップS109-NO)、制御部110は、プロモーションに対して対応付けられた商品データに対する編集であるか否かを判定する(ステップS114)。入力された編集内容がプロモーションに対して対応付けられた商品データに対する編集である場合(ステップS114-YES)、第2入力部1042は、プロモーション(ここではテーマ)に対して対応付けられたテーマ商品データに対する編集の指示を管理端末20から受け付ける。処理部103は、テーマ商品記憶部1022bに記憶された、プロモーションに対して対応付けられたテーマ商品データに対する編集の指示に応じた編集を行う(ステップS115)。テーマ商品データの編集は、例えば、商品の名称の変更、商品の価格の変更等である。これらの変更内容は、管理端末20から入力され、処理部103が取得すればよい。また、ここでは、プロモーションに対して対応付けられたテーマ商品データに対する編集を行うことで、そのプロモーションの目的等に応じて商品データを個別に変更することができる。
テーマ商品データに対する編集処理の後、第2抽出部1072は、第2入力部1042から入力される、編集の指示に基づいて、編集された対象の商品が関連付けされたテーマをテーマデータ記憶部1022aに記憶されたテーマのなかから抽出する。
第3入力部1043は、抽出されたテーマに関連付けられたテーマ商品データについて編集の指示に基づく編集を行う対象とするか否かの指示を管理端末20に問い合わせ、その問い合わせ結果を管理端末20から受け付ける。ここでは、あるプロモーションに対して関連付けられたテーマ商品データが変更されるが、このテーマ商品データは、1つまたは複数のテーマに関連付けられている。この場合、あるプロモーションデータにおいて1つの商品データを変更した場合には、その商品の変更内容が、1つのプロモーションデータにおいてのみ変更すればよいか、あるいは、編集対象とされたプロモーションデータ以外であってその商品が属するテーマに関連付けられたテーマ商品データにもその変更内容を反映するかを管理端末20の操作者に確認してもらう。
管理端末20は、商品情報管理装置1から、テーマ商品データの変更内容を、テーマに属するテーマ商品データにも反映させるか否かの問い合わせ画面を表示し、その表示内容に基づいて操作者からの操作内容を受け付ける。
加工部109は、第3入力部1043によって受け付けられた指示に基づいて、商品データの変更内容を、テーマに属するテーマ商品データにも反映させるかを判定し(ステップS116)、反映させる旨の指示が入力された場合には、反映させる対象のテーマの選択入力を受け付ける。ここでは、1つの商品は、1つまたは複数のテーマに対応付けされているため、いずれのテーマに属するテーマ商品データに対して反映させるかを受け付け(ステップS117)、対象とされたテーマに属するテーマ商品データに対して、ステップS115において入力された編集内容に基づく反映をする(ステップS118)。
その後、制御部110は、処理をステップS105に移行する。
また、制御部110は、ステップS114においてNOと判定された場合、ステップS116においてNOと判定された場合においても、処理をステップS105に移行する。
図18は、プロモーションデータに含まれる商品データを編集する場合に、編集対象とされたプロモーションデータ以外であってその商品が属するテーマに関連付けられたテーマ商品データにもその変更内容を反映する場合について説明する図である。
加工部109は、第3入力部1043から、テーマ商品データの変更を、他のテーマに関連付けられたテーマ商品データについても反映させる旨の指示が入力されると、判定する対象のテーマに属する商品データについても、編集内容に基づく反映をする。例えば、あるプロモーションデータに属する商品「A」(符号A16)に対し、商品の名称を変更する編集がなされた場合、その商品「A」について、テーマ商品記憶部1022bにおける商品「A」の商品の名称を、編集内容に応じて書き換える。例えば、複数あるテーマ商品データのうち、他のテーマ商品データに対して一括して反映(更新)することができ、また、複数あるテーマ商品データのうち、一部のテーマ商品データに対して反映(更新)することができる。
図19は、商品情報管理装置1の動作を説明するフローチャートである。
ここでは、商品情報管理装置1が、管理端末20またはユーザ端末30からの要求に応じて検索処理を行う場合について説明する。検索要求の送信元は、管理端末20とユーザ端末30とのいずれであってもよいが、ここでは、管理端末20から要求が送信された場合を一例として説明する。
商品情報管理装置1の制御部110は、管理端末20から検索要求を通信部101を介して受信すると、検索要求が、特定の商品を指定したプロモーションを検索する要求であるか否かを判定する(ステップS201)。ここでは、例えば管理端末20は、特定の商品について、商品ID、商品名等のうち、商品を指定することが可能なデータを少なくともいずれか1つのデータを利用者からの操作入力に応じて受け付け、商品情報管理装置1に送信する。
商品の指定を管理端末20から受け付けると、第1抽出部1071は、指定された商品を含むプロモーションデータを、プロモーションデータ記憶部1020から検索することで抽出し(ステップS202)、通信部101を介して管理端末20へ送信する(ステップS203)。ここでは、指定された商品を含むプロモーションデータが複数ある場合、複数のプロモーションデータをそれぞれ管理端末20に送信するようにしてもよい。管理端末20の表示画面には、指定された商品が含まれるプロモーションデータが表示される。これにより、管理端末20の操作者は、商品のID(商品コード)や、商品の名称等の商品を特定するデータまたは商品を特定する手がかりとなるデータを入力することで、その商品が含まれるプロモーションデータを確認することができる。ここでは、テーマ商品は、1つのテーマ商品(同じテーマ商品)であっても異なるテーマに関連付けすることができ、この場合、商品コードが同じであって、対応付けされるテーマが異なる別のデータとしてそれぞれ管理される。そして、このようなテーマ商品がプロモーションデータに関連付けされているため、例えば商品コードを指定することで、重複するプロモーションデータを簡単に特定することができる。
制御部110は、管理端末20から終了する指示が入力されたか否かを判定し(ステップS204)、終了する指示が管理端末20の入力装置から入力された場合には、処理を終了し(ステップS204-YES)、終了する指示が入力されていない場合には、処理をステップS201に移行する。
一方、制御部110は、ステップS201において、管理端末20から入力された操作内容が商品の検索要求ではない場合(ステップS201-NO)、管理端末20から入力された操作内容がタグを用いた検索要求であるか否かを判定する(ステップS205)。タグを用いた検索要求ではない場合(ステップS205-NO)、制御部110は、処理をステップS204に移行する。
一方、制御部110は、管理端末20から入力された操作内容がタグを用いた検索要求である場合(ステップS205-YES)、タグを用いて検索する対象が商品、テーマ、プロモーションのうちいずれであるかを判定する(ステップS206)。ここでは、管理端末20の操作者は、タグを用いた検索を行う場合、検索に用いるタグデータ(例えば、キーワードとなる文字列)と、検索対象が商品、テーマ、プロモーションのうちいずれであるかを指定するとともに、検索要求をする指示を入力することで、タグを用いた検索をすることができる。
検索対象が商品である場合、第1タグ検索部1061は、検索する対象のタグデータの文字列に対応する商品データを商品タグ記憶部1025から検索し(ステップS207)、タグデータの文字列に対応する商品データを読み出す。第2出力部1052は、抽出された商品データを管理端末20に通信部101を介して送信する。ここでは、抽出された商品データが複数ある場合、複数の商品データをそれぞれ管理端末20に送信するようにしてもよい。
これにより、管理端末20の表示画面には、タグデータとして入力された文字列に対応する商品データが表示される。これにより、管理端末20の操作者は、商品を特定する手がかりとなるキーワードをタグデータとして入力することで、そのキーワードに対応した商品データを確認することができる。
商品データの検索結果が送信されると、制御部110は、処理をステップS204に移行する。
一方、検索対象が商品である場合、第2タグ検索部1062は、検索する対象のタグデータの文字列に対応するテーマをテーマタグ記憶部1024から検索し(ステップS208)、タグデータの文字列に対応するテーマを読み出す。第3出力部1053は、抽出されたテーマを管理端末20に通信部101を介して送信する。ここでは、抽出されたテーマが複数ある場合、複数のテーマをそれぞれ管理端末20に送信するようにしてもよい。 これにより、管理端末20の表示画面には、タグデータとして入力された文字列に対応するテーマが表示される。これにより、管理端末20の操作者は、テーマを特定する手がかりとなるキーワードをタグデータとして入力することで、そのキーワードに対応したテーマを確認することができる。
テーマの検索結果が送信されると、制御部110は、処理をステップS204に移行する。
一方、検索対象がプロモーションである場合、第3タグ検索部1063は、検索する対象のタグデータの文字列に対応するプロモーションをプロモーションタグ記憶部1023から検索し(ステップS209)、タグデータの文字列に対応するプロモーションデータを読み出す。第4出力部1054は、抽出されたプロモーションデータを管理端末20に通信部101を介して送信する。ここでは、抽出されたプロモーションデータが複数ある場合、複数のプロモーションデータをそれぞれ管理端末20に送信するようにしてもよい。
これにより、管理端末20の表示画面には、タグデータとして入力された文字列に対応するプロモーションデータが表示される。これにより、管理端末20の操作者は、プロモーションデータを特定する手がかりとなるキーワードをタグデータとして入力することで、そのキーワードに対応したプロモーションデータを確認することができる。
プロモーションデータの検索結果が送信されると、制御部110は、処理をステップS204に移行する。
なお、図19におけるフローチャートでは、検索要求の送信元が、管理端末20である場合について説明したが、検索要求の送信元がユーザ端末30であってもよい。
《ユーザ端末30における表示例》
次に、ユーザ端末30における画面の表示例について説明する。
ここでは、ユーザ端末30にプロモーションデータに基づいて電子チラシを表示する場合について説明する。
ユーザ端末30は、ユーザからの操作入力に基づいて、プロモーションの送信要求をする。ここでユーザは、どのようなプロモーションを閲覧したいかについて、地域の名称、テーマ、キーワード等の閲覧対象の条件を入力することで、プロモーションを絞り込むこともできる。
図20は、ユーザ端末30に電子チラシが表示された場合の表示画面の一例を示す図である。
この図において、電子チラシは、ハッシュタグが表示されるタグ領域R21と、商品の情報が表示される商品領域R22と、テーマを代表する静止画もしくは動画が表示されるイメージ領域R23とが含まれる場合について例示されている。
ここでは、タグ領域R21に含まれるハッシュタグに対応する複数の商品が商品領域R22に表示される。例えば、テーマが「花粉症対策」であり、このテーマに関連付けられたタグが、「花粉症対策」、「敏感肌」である場合、ハッシュタグとして、「♯花粉症対策」、「♯敏感肌」がタグ領域R21に表示される。そして、このテーマに関連付けられた商品が花粉症対策用の目薬、花粉症対策用の飲み薬、マスクなどである場合には、これらの商品が、表示領域R22にレイアウトされ、表示される。ここでは、「花粉症対策」、「敏感肌」の両方に直接的に関係のある商品がテーマ「花粉症対策」に関連づけされていてもよいし、「花粉症対策」と「敏感肌」のうちいずれか一方に直接的に関係のある商品がテーマ「花粉症対策」に関連づけされていてもよい。ここでは、例えば、「花粉症対策」と「敏感肌」のうち「敏感肌」にのみ直接的に関係がある商品であっても、花粉症対策をする商品を購入する消費者が、敏感肌に関する商品を購入する傾向がある場合には、タグとして「花粉症対策」と「敏感肌」を設定しておくことで、敏感肌に関する商品についても、購入してもらえる可能性を高められる。
また、テーマに関連付けられたタグに対応するコンテンツが、コンテンツデータ記憶部1027から抽出され、イメージ領域R23に表示される。
《管理端末20における編集画面》
次に、管理端末20においてプロモーションデータの編集を行う場合について表示画面も用いて説明する。
図21は、管理端末20の表示画面に表示されるプロモーションデータの一覧を示す図である。
プロモーションデータ一覧画面は、表示画面に左側にあるメニューのうち、「プロモーション一覧」のボタン(符号A200)に対する操作入力がなされた場合に表示される。 プロモーションデータ一覧画面には、選択欄(符号A201)、プロモーションコード(符号A202)、プロモーションタイトル(符号A203)、プロモーションの開催期間(符号A204)、プロモーションデータの変更を受け付け可能な期間(符号A205)、プロモーションデータの制作担当者(符号A206)、商品データの価格編集の締め切り日時(符号A207)等が含まれる。
選択欄は、プロモーションデータの一覧のうち、編集対象のプロモーションをいずれにするかについて指定する欄である。例えば、この選択欄のうちいずれか1つに対してチェックマークを付するように管理端末20から入力することで、編集対象のプロモーションを指定することができる。
プロモーションコードには、プロモーションIDが用いられる。
プロモーションタイトルは、プロモーションの名称である。
プロモーションデータの変更を受け付け可能な期間は、プロモーションデータの初校を登録する締め切り、最終版を登録する締め切り、プロモーションに含まれる特定の区分(例えば、生鮮食品)の商品に対する編集の締め切り、POPの枚数の指定を受け付ける開始日時、POPの枚数の指定を受け付ける終了日時等を含む。
プロモーションデータの制作担当者は、制作担当者を特定可能な名称を表す。
商品データの価格編集の締め切り日時は、プロモーションに掲載する商品の価格の編集の受け付け可能期限を表す。
プロモーションデータ一覧画面を確認することで、管理端末20の操作者は、開催期間中のプロモーションデータ、開催終了後のプロモーションデータ、開催期間前のプロモーションデータ等について、一覧画面に表示される各項目における状況を確認することができる。
このプロモーションデータ一覧画面において、例えば、複数のプロモーションデータのうち、テーマの関連付けに関する編集を行う対象のプロモーションデータの選択欄に管理端末20を介してチェックマークが入力され、「詳細画面」のボタン(符号A208)がクリックされると、詳細画面に移行する。
図22は、管理端末20の表示画面に表示されるテーマ選定画面の一覧を示す図である。
テーマ選定画面は、図21における「詳細画面」のボタンに対する操作入力がなされた場合に表示される。また、テーマ選定画面は、プロモーションデータに対して関連付けをする対象のテーマを選定する場合に利用される。
テーマ選定画面には、プロモーションID(符号A210)、プロモーションタイトル(符号A211)、選択欄(符号A212)、テーマコード(符号A213)、テーマタイトル(符号A214)、開始日(符号A215)、終了日(符号A216)、テーマ種別(符号217)、テーマ区分(符号A218)、媒体掲載フラグ(符号A219)、POP制作フラグ(符号A220)、実績区分(符号A221)、プロモーション数(符号A222)、テーマ商品数(符号A223)等が含まれる。
また、選定対象テーマ一覧(符号A224)は、プロモーションデータに含めることができる候補となるテーマの一覧が表示される。選定済テーマ(符号A225)は、プロモーションデータに含めるテーマとして選択されているテーマの一覧が表示される。
テーマコードには、テーマIDが用いられる。テーマタイトルには、テーマの名称が用いられる。開始日は、企画販売開始日に対応している。終了日は、企画販売終了日に対応している。テーマ種別は、テーマの種別を表す。テーマ種別には、「特売」、「定番」、「他企画」等がある。「特売」は、特売の商品が主に含まれることを想定して企画されたテーマである。「定番」は、定番の商品が主に含まれることを想定して企画されたテーマである。
テーマ区分は、テーマの区分を表す。例えば、テーマ区分は、テーマを利用する目的を表すものであってもよい。テーマ区分には、「月間特売」、「店舗単独チラシ」、「タイムサービス」、「レギュラーチラシ」等がある。「月間特売」は、その月において特売の商品を対象として企画されたテーマである。「店舗単独チラシ」は、特定の店舗を対象として企画されたテーマであることを表す。「タイムサービス」は、スーパーマーケットにおいてタイムサービスをする場合に用いられるテーマであることを表す。「レギュラーチラシ」は、定期的に発行されるチラシに用いられることを目的としたテーマであることを表す。
媒体掲載フラグは、媒体への掲載があるか否かを表すである。POP制作フラグは、テーマに関するPOPを制作する対象であるか否かを示すフラグである。POP制作フラグが、POPを制作することを表す場合、POPを店舗に設置されたプリンタによって印刷したり、POP制作会社の端末装置にPOP作成の発注データが送信され、POPが制作され、対象の店舗に配送される。POPは、例えば、あるスーパーマーケットにおける系列店舗に一律にPOPを準備して配送してしまうと、店舗によってはサイズが合わない、POPを利用したくない等の理由によって、必ずしも有効活用されない場合がある。ここでは、POPの制作をするか否かをテーマ毎に指定することで、POPの制作が不要なものについては、制作されないため、制作コストを削減することができ、利用されないままPOPが廃棄されるようなことも低減できる。また、POPの制作は、テーマ毎に指定してもよいし、店舗毎に指定してもよい。
実績区分は、実績として計上される対象の区分である。プロモーション数は、プロモーションデータに属するテーマとして選定されているプロモーションの数を表す。テーマ商品数は、そのテーマ属する商品の数である。
このテーマ選定画面は、プロモーションデータ一覧画面において、テーマを編集する対象のプロモーションデータの選択欄に管理端末20を介してチェックマークが入力され、「詳細画面」のボタンがクリックされた場合には、その選択されたプロモーションデータのプロモーションIDとプロモーションの名称が表示欄(符号A226)に表示される。この表示欄(符号A226)は、プルダウンメニューになっており、編集することが可能なプロモーションデータを選択することができるようになっている。
また、ここでは、画面左側のメニューのうち「テーマ選定」ボタン(符号A227)が選択された状態の表示画面であるが、「基本情報」等の他のボタンを選択することも可能となっている。
このテーマ選定画面において、管理端末20の操作者は、テーマ選定を行う対象のプロモーションデータが表示欄(符号A226)に表示されていることを確認した上で、選定対象テーマ一覧のなかから、プロモーションデータに関連付けする対象のテーマの選択肢の欄にチェックマークを入力装置を介して入力する。そして、テーマ選定画面における「プロモーションに選定」のボタン(符号A228)に対する操作入力が管理端末20の操作者によってなされた場合、商品情報管理装置1は、選択されたテーマを、プロモーションデータに関連付けするとともに、「選定済みテーマ」の欄に表示する。ここでは、「選定済みテーマ」として関連付けされたテーマは、「選定対象テーマ一覧」においては既に選定済みであることが解るように表示態様を選定候補とは異なるようにして表示する。異なる表示態様としては、グレーアウトしたり、文字色の色を他とは異なる色に変えるようにしてもよい。これにより、関連付けされたテーマと、関連付けされていないテーマについて、「選定対象テーマ一覧」における表示態様や、「選定済みテーマ」の欄に表示されているか否か等を手がかりにして、プロモーションデータに対するテーマの関連付けを簡単に行うことができる。
なお、「選定済みテーマ」については、選択欄にチェックマークを入れた状態において、「プロモーションから削除」のボタン(符号229)が、管理端末20の操作者によって操作入力された場合には、その選択されたテーマについてプロモーションデータに対する関連付けが解除される。
図23は、管理端末20の表示画面に表示されるテーマ一覧画面を示す図である。
テーマ一覧画面は、表示画面に左側にあるメニューのうち、「テーマ一覧」のボタンに対する操作入力がなされた場合に表示される。
テーマ一覧画面には、選択欄(符号A230)、テーマコード、テーマタイトル、開始日、終了日、テーマ種別、テーマ区分、媒体掲載フラグ、POP制作フラグ、実績区分、プロモーション数、テーマ商品数、コンテンツ数等が含まれる。
テーマ一覧画面において、図21と同じ項目については、その内容が同じであるため、説明を省略する。
テーマ一覧画面において対象のテーマの選択欄(符号A230)にチェックマークが入力され、「詳細画面」ボタン(符号A231)が管理端末20の操作者によって選択入力されると、テーマ商品選定画面に遷移する。このテーマ一覧画面において、テーマは1つのみ選択してもよいし、複数のテーマを選択することもできる。
図24は、管理端末20の表示画面に表示される商品選定画面を示す図である。
商品選定画面は、図23における「詳細画面」のボタンに対する操作入力がなされた場合に表示される。また、商品選定画面は、テーマに対して関連付けをする対象の商品を、既に商品が関連付けされたテーマのデータを流用して選定する場合に利用される。
テーマ商品選定画面には、選択欄(符号A240)、部門(符号A241)、商品コード(符号A242)、商品名(符号A243)、仕入原価(符号A244)、出庫原価(符号A245)、本体売価(符号A246)、税込価売価(符号A247)、商品販売期間(符号A248)、取引先(符号A249)等が含まれる。
また、テーマ商品選定画面は、流用元テーマに含まれる流用商品表示欄(符号251)と、流用登録をしたテーマ商品が表示されるテーマ商品欄(符号252)とに分かれている。
流用商品表示欄(符号251)は、テーマに対して関連付けする候補となる商品データが表示される。流用する元となるテーマ(符号A253)を指定することで、この流用商品表示欄(符号251)には、この指定されたテーマに属する商品データが表示される。 そして、管理端末20の利用者は、流用商品表示欄(符号251)のうち、利用したい商品データの選択欄にチェックマークを入れる操作入力をし、「流用」ボタン(符号A254)に対する操作入力をすることで、作成する対象のテーマに対し、この選択された商品が関連付けされるとともに、テーマ商品欄(符号251)に表示される。テーマ商品欄に表示された商品データのうち、テーマへの関連付けを解除したい場合、管理端末20の操作者は、テーマ商品欄(符号251)の選択欄にチェックマークを入れる操作入力し、「流用解除」ボタン(符号255)に対する操作入力をする。これにより、選択されたテーマ商品は、編集対象のテーマに対する関連付けは解除されるとともに、テーマ商品欄において非表示となる。
このように、テーマ選定画面を介してテーマと商品データとの関連付けについての編集を行うことにより、管理端末20の操作者は、大量にある商品データのうち、今回作成しようとしているテーマに関連性のあるテーマを特定し、その特定されたテーマに関連付けされている商品データのなかから選び、今回作成するテーマに関連づけすることができる。これにより、大量にある商品データのなかから商品データを選択するのではなく、既に作成されている別のテーマとそのテーマに属する商品の関係を参考しつつ、テーマと商品データとの関連付けをすることができ、作成効率を向上させることができる。
また、このテーマ商品選定画面のテーマ商品欄において選択欄にチェックマークが付された状態において、管理端末20の操作者から「詳細画面」ボタン(符号256)に対する操作入力がなされると、商品情報管理装置1は、テーマ商品詳細画面の表示に移行する。
図25は、管理端末20の表示画面に表示されるテーマ商品詳細画面を示す図である。 テーマ商品詳細画面は、図23における「詳細画面」のボタンに対する操作入力がなされた場合に表示される。また、テーマ商品詳細画面は、テーマに対して関連付けされる商品データを編集する場合に利用される。
テーマ商品詳細画面には、商品データの各種項目のうち編集可能な項目が表示される。各種項目のうち、例えば商品名を変更する場合、管理端末20の操作者は、入力装置を介して、商品名表示欄(符号A260)に表示された現在の商品名を変更後の商品名に書き換えるように操作入力をする。そして管理端末20の操作者は、商品名の書き換えが終わると、「保存」ボタン(符号A261)に対する操作入力をする。これにより、商品情報管理装置1は、このテーマに関連付けられた商品データの商品名を、書き換え後の商品名に更新する。また、「保存」ボタンが押されると、表示画面が、変更確認画面に移行する。
図26は、管理端末20の表示画面に表示される変更確認画面を示す図である。
変更確認画面は、図25における「保存」のボタンに対する操作入力がなされた場合に表示される。また、変更確認画面は、あるテーマに対して関連付けされる商品データの少なくとも一部の項目に対するデータを編集した場合に、商品マスタのデータに対しても編集された内容を反映させるか否かの確認、他のテーマに関連付けされた商品データに対しても編集された内容を反映させるか否かを確認する場合等に利用される。
変更確認画面には、商品マスタ変更確認欄(符号A270)と、チラシマスタ変更確認欄(符号A271)とがある。
商品マスタ変更確認欄(符号A270)は、編集対象の項目名、変更前の値、変更後の値、串刺の項目(符号A272)がある。変更対象の項目名は、商品マスタのいずれの項目に対して反映させるかを表す。変更前の値は、現在登録されているデータを表す。変更後の値は、データの反映を行った場合にどのような値(ここでは商品の名称を表す文字列)に変更されるかを表す。串刺は、データを反映させてよいか否かを指定するデータの入力が可能な欄である。
管理端末20の操作者は、変更前の値と変更後の値を確認し、商品マスタにおいても商品の名称を変更してよい(反映してよい)と判断した場合には、串刺の欄にチェックマークを入れ、「OK」ボタンを押す操作入力をする。商品情報管理装置1は、この指示に従い、商品マスタにおける商品名称を、変更後の値に書き換える。これにより管理端末20の操作者は、テーマと商品データとの関連付けの編集や確認を行う際にテーマに関連付けられた商品データを更新するとともに、変更確認画面が表示され商品マスタにも反映するかの確認を行うことができる。これにより、商品名を変更する場合であっても、特定のテーマに関連付けられた商品名のみ更新するだけでなく、必要に応じてその場で商品マスタも変更できるため、商品マスタ自体の変更が必要な場合に、テーマに関連づけされた商品データのみ更新し、商品マスタを更新し忘れてしまうことを防止することができ、業務効率を向上することができる。
商品マスタを更新する場合としては、商品の一部リニューアルに伴って商品名が変更される場合がある。商品マスタが変更されることで、他のテーマに関連付けされた商品データにおける商品名も一括して変更される。
チラシマスタ変更確認欄(符号A271)は、特売区分、特売企画番号、テーマ名、項目名、変更前の値、変更後の値、串刺の項目がある。
チラシマスタ変更確認欄には、編集された商品データ関連付けされているテーマのうち、並行作業中のテーマの一覧が表示される。並行作業中のテーマは、制作段階にあるテーマであって、各種データの編集を行うことが可能な期間にあるテーマである。
チラシマスタ変更確認欄において項目名は、商品マスタのいずれの項目に対して反映させるかを表す。変更前の値は、現在登録されているデータを表す。変更後の値は、データの反映を行った場合にどのような値(ここでは商品の名称を表す文字列)に変更されるかを表す。串刺は、データを反映させてよいか否かを指定するデータの入力が可能な欄である。
この図では、チラシマスタ変更確認欄には、4つのテーマが表示されている。そして、それぞれのテーマについて、変更前の値と、変更後の値が表示されている。商品情報管理装置1の操作者は、チラシマスタ変更確認欄に表示された各テーマについて、変更前の値と、変更後の値を確認し、そのテーマにおいて商品名を変更してよいか否かを判断する。変更する場合、管理端末20の操作者は、串刺の欄(符号A273)にチェックマークを入れる操作入力を行い、「OK」ボタン(符号A274)を押す。これにより、串刺として指定されたテーマについては、編集内容が反映される。
商品データの変更をテーマ毎に反映させるか否かを確認する場合としては、商品名を一時的に変更したい場合や、テーマと商品名との対応関係を考慮してそのテーマにおいてのみ変更したい場合がある。商品名を特定のテーマのみ反映させ、それ以外には反映させない場合には、反映されたテーマを利用したプロモーションにおいては変更後の商品名が表示され、反映されないテーマを利用したプロモーションにおいては変更されない状態の商品名が表示される。これにより、テーマに応じて商品名を使い分けることもできる。
管理端末20の操作者は、変更前の値と変更後の値を確認し、商品マスタにおいても商品の名称を変更してよい(反映してよい)と判断した場合には、串刺の欄にチェックマークを入れ、「OK」ボタンを押す操作入力をする。商品情報管理装置1は、この指示に従い、商品マスタにおける商品名称を、変更後の値に書き換える。これにより管理端末20の操作者は、テーマと商品データとの関連付けの編集や確認を行う際にテーマに関連付けられた商品データを更新するとともに、変更確認画面が表示され商品マスタにも反映するかの確認を行うことができる。これにより、商品名を変更する場合であっても、特定のテーマに関連付けられた商品名のみ更新するだけでなく、必要に応じてその場で商品マスタも変更できるため、商品マスタ自体の変更が必要な場合に、テーマに関連づけされた商品データのみ更新し、商品マスタを更新し忘れてしまうことを防止することができ、業務効率を向上することができる。
《効果》
従来においては、販促物を制作する場合、販促する対象の商品に関し、写真や商品の価格表等を紙媒体で準備し、チラシ制作業者等に渡していたため、その業務の負荷が大きい。また、店舗の担当者が複数いる場合(例えば、販促を企画する販促部門の担当者と、商品の仕入れや販売等の管理を行う商品部門の担当者等)には、商品に関する情報をそれぞれの担当者が個別に保管する場合があり、このような場合には、情報が拡散された状態で管理されてしまう。例えば、異なるチラシであって掲載期間が近いチラシどうしの間において一部の商品が同じであっても店舗の担当者が異なる場合には、担当者はそれぞれ個別に商品情報を基幹システム等から集める場合もあり、重複作業が発生しやすい。例えば、商品の外観写真の一部を変更しようとすると、各担当者が、基幹システムからそれぞれ外観写真を集め直した上で、各チラシに対してそれぞれ個別に同じような修正等をしなければならない。
また、商品に関する情報を紙媒体ではなく、PC等のコンピュータに記憶させることでデジタル化することもできるが、単にデジタル化した場合には、各担当者のそれぞれのPCに商品のデータが保存されるだけであり、ある担当者は、他の担当者がどのような商品データをPCに記憶しているか把握できない。
これに対し、上述の商品情報管理装置1によれば、商品情報管理装置1において商品のデータやプロモーションデータを一括して管理し、担当者が異なる場合であっても、同じデータをネットワークを介して端末からアクセスすることで共有することができる。これにより、最新のデータをリアルタイムに参照したりメンテナンスすることができる。また、店舗の制作担当者だけでなく、チラシ等の制作業者についても、商品情報管理装置1に端末からアクセスすることで、常に最新の情報を一元的に把握することができる。これにより、重複作業を削減し、情報も共有化できるため、販促物を制作する負荷を軽減することができる。また、既存の仕組みも活用しつつ、負荷を軽減することができる。この場合、消費者側に新たな負荷が生じることもないため、商品のデータを紙媒体での取り扱いからデジタル化をするにあたり、消費者に対するメリットも確保しつつ、デジタル化することができる。
また、上述した実施形態において、各種データの串刺し機能について、1つの店舗における商品、テーマ、プロモーションを検索する場合について説明したが、異なる店舗についても検索する対象としてもよい。例えば、店舗は、実店舗とECサイト上における仮想店舗との両方を運営している場合や、地域別の店舗(例えば、○○スーパーA駅前店、○○スーパーB通り店等)のように1つの運営者が複数の店舗(系列店)を運営している場合がある。そのような場合、店舗が異なっていても、管理する主体(運営者)が同じである場合には、店舗が異なっていても検索対象としてもよい。
また、上述した実施形態において、商品情報管理装置1は、プロモーションが行われた場合、プロモーションを行わなかった場合の販売実績、前回のプロモーションを行った場合の販売実績、今回のプロモーションを行った場合の販売実績等を抽出し、これらを画面上において並べて管理端末20等に表示するようにしてもよい。
例えば、販売実績は、テーマ毎に抽出してもよい。テーマに関連付けられた各商品を集計し、テーマ毎に販売実績を比較したり、同じテーマであって、今回のプロモーションと、以前に同じテーマを含んで行われたプロモーションとを集計して比較するように画面上に表示するようにしてもよい。これのより、プロモーションによる効果を把握することができる。
〈販売予測機能〉
また、商品情報管理装置1は、過去の販売実績に基づいて、今回行うプロモーションによる販売実績を予測するようにしてもよい。また、商品情報管理装置1は、販売予測に基づく商品選定機能を有するようにしてもよい。例えば、過去の販売実績から商品毎の販売実績を把握することができるため、その販売実績(例えば商品の売上金額)を元に目標売上金額に到達するような商品を抽出するようにしてもよい。そして、抽出された商品を店舗の担当者が確認し、この商品を今回のプロモーションに加えるか否かを、過去の販売実績も考慮しつ判断することができる。
また、上述した実施形態において、商品情報管理装置1に記憶されたプロモーションデータ、テーマ、テーマ商品データ等の各種データの登録、更新、閲覧等について、アクセスする利用者毎に、それぞれ権限を設定するようにしてもよい。
上述した実施形態における商品情報管理装置1の機能、管理端末20の機能、ユーザ端末30の機能をそれぞれ、異なるコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…商品情報管理装置、10…商品情報管理装置、20…管理端末、30…ユーザ端末、50…SNSサーバ、101…通信部、102…記憶部、103…処理部、104…入力部、105…出力部、106…タグ検索部、107…抽出部、108…判定部、109…加工部、110…制御部、301…通信部、302…記憶部、303…入力部、304…出力部、305…制御部、1020…プロモーションデータ記憶部、1021…商品マスタ記憶部、1022a…テーマデータ記憶部、1022b…テーマ商品記憶部、1023…プロモーションタグ記憶部、1023b…テーマ商品記憶部、1024…テーマタグ記憶部、1025…商品タグ記憶部、1026…販売実績記憶部、1027…コンテンツデータ記憶部、1028…店舗データ記憶部、1029…棚割データ記憶部、1031…第1処理部、1032…第2処理部、1041…第1入力部、1042…第2入力部、1043…第3入力部、1044…第4入力部、1051…第1出力部、1052…第2出力部、1053…第3出力部、1054…第4出力部、1061…第1タグ検索部、1062…第2タグ検索部、1063…第3タグ検索部、1071…第1抽出部、1072…第2抽出部

Claims (4)

  1. 商品データとテーマとが関連付けされたテーマ商品データを記憶するテーマ商品データ記憶部と、
    商品マスタを記憶する商品マスタ記憶部とを有し、
    前記テーマに対して関連付けされた商品データに対するデータの編集がされた場合に、前記編集された商品データに対応する商品マスタに対しても前記編集された内容を反映させるか否かを確認する変更確認画面を端末に表示させ、
    前記変更確認画面には、変更対象の項目と、変更前の値と、変更後の値と、データを反映させて良いか否かを指定するデータの入力欄とが表示されるものであり、
    前記商品マスタのうち、反映させてよいことが指定された変更対象の項目について、変更後の値に書き換える
    商品情報管理装置。
  2. 前記商品マスタの変更対象の項目について変更後の値に書き換えられることで、前記商品データに対するデータの編集がされたテーマ商品データとは他のテーマに関連付けされた商品データの変更対象項目についても、変更後の値に書き換えられる
    請求項1に記載の商品情報管理装置。
  3. コンピュータにより実行される商品情報管理方法であって、
    商品データとテーマとが関連付けされたテーマ商品データが記憶されたテーマ商品データ記憶部の前記テーマに対して関連付けされた商品データに対するデータの編集がされた場合に、商品マスタを記憶する商品マスタ記憶部のうち、前記編集された商品データに対応する商品マスタに対しても前記編集された内容を反映させるか否かを確認する変更確認画面を端末に表示させ、
    前記変更確認画面には、変更対象の項目と、変更前の値と、変更後の値と、データを反映させて良いか否かを指定するデータの入力欄とが表示されるものであり、
    前記商品マスタのうち、反映させてよいことが指定された変更対象の項目について、変更後の値に書き換える
    商品情報管理方法。
  4. 商品データとテーマとが関連付けされたテーマ商品データが記憶されたテーマ商品データ記憶部の前記テーマに対して関連付けされた商品データに対するデータの編集がされた場合に、商品マスタを記憶する商品マスタ記憶部のうち、前記編集された商品データに対応する商品マスタに対しても前記編集された内容を反映させるか否かを確認する変更確認画面を端末に表示させ、
    前記変更確認画面には、変更対象の項目と、変更前の値と、変更後の値と、データを反映させて良いか否かを指定するデータの入力欄とが表示されるものであり、
    前記商品マスタのうち、反映させてよいことが指定された変更対象の項目について、変更後の値に書き換える
    ことをコンピュータに実行させるプログラム。
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