JP7399346B2 - ガスタービン用燃焼器の異常検知システム、ガスタービン用の燃焼器及びガスタービン並びにガスタービン用燃焼器の異常検知方法 - Google Patents

ガスタービン用燃焼器の異常検知システム、ガスタービン用の燃焼器及びガスタービン並びにガスタービン用燃焼器の異常検知方法 Download PDF

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Description

本開示は、ガスタービン用燃焼器の異常検知システム、ガスタービン用の燃焼器及びガスタービン並びにガスタービン用燃焼器の異常検知方法に関する。
本願は、2021年3月19日に日本国特許庁に出願された特願2021-045354号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ガスタービンの燃焼器では、点火栓を用いて燃料の着火が行われる。
特許文献1には、燃焼筒内の位置と燃焼筒外の位置との間で進退可能に設けられた点火栓を備えたガスタービン燃焼器が開示されている。この燃焼器では、燃焼筒内の位置に点火栓があるときに該点火栓で点火火花を発生して、燃焼器に供給された燃料に着火するようになっている。
特開2000-18051号公報
ところで、上述のように燃焼筒に進退可能に設けられた点火栓では、何らかの要因により点火栓が燃焼筒内の挿入位置(点火位置)まで移動できなくなると、燃料に着火することができず、ガスタービンを適切に起動できなくなる。このような場合に、起動失敗の原因が不明であると、ガスタービンの再起動及び着火失敗を無駄に繰り返してしまう場合がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、点火栓を含む点火装置の異常を適切に検知可能なガスタービン用燃焼器の異常検知システム、ガスタービン用の燃焼器及びガスタービン並びにガスタービン用燃焼器の異常検知方法を提供することを目的とする。
本発明の少なくとも一実施形態に係るガスタービン用燃焼器の異常検知システムは、
ガスタービン用燃焼器の燃焼筒内の挿入位置と、前記燃焼筒から後退した退避位置との間で移動可能に設けられた点火栓が前記挿入位置にあるか否かを検出するためのセンサと、
前記センサの検出結果に基づいて前記点火栓を含む点火装置の異常診断をするように構成された診断部と、
を備える。
また、本発明の少なくとも一実施形態に係るガスタービン用の燃焼器は、
燃料を噴出するための燃料ノズルと、
前記燃料ノズルから噴出される燃料に点火するように構成された点火栓を含む点火装置と、
前記点火装置の異常診断をするように構成された上述の異常検知システムと、
を備える。
また、本発明の少なくとも一実施形態に係るガスタービンは、
上述の燃焼器と、
前記燃焼器で生成される燃焼ガスによって駆動されるように構成されたタービンと、
を備える。
また、本発明の少なくとも一実施形態に係るガスタービン用燃焼器の異常検知方法は、
ガスタービン用燃焼器の燃焼筒内の挿入位置と、前記燃焼筒から後退した退避位置との間で移動可能に設けられた点火栓が前記挿入位置にあるか否かを検出する検出ステップと、
前記検出ステップでの検出結果に基づいて前記点火栓を含む点火装置の異常診断をするステップと、
を備える。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、点火栓を含む点火装置の異常を適切に検知可能なガスタービン用燃焼器の異常検知システム、ガスタービン用の燃焼器及びガスタービン並びにガスタービン用燃焼器の異常検知方法が提供される。
一実施形態に係るガスタービンの概略構成図である。 一実施形態に係る燃焼器の概略構成図である。 一実施形態に係る異常診断システムの概略構成図である。 挿入指令信号及び点火栓の位置を示す信号のタイムチャートの一例である。 一実施形態に係るガスタービン用燃焼器の異常検知方法を示すフローチャートである。 一実施形態にかかる診断装置による出力結果の一例を示す図である。 一実施形態に係るガスタービン用燃焼器の異常検知方法を示すフローチャートである。 一実施形態に係るガスタービン用燃焼器の異常検知方法を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(ガスタービンの構成)
図1は、幾つかの実施形態に係る異常検知システムによる診断対象の燃焼器を含むガスタービンの一例の概略構成図である。図2は、一実施形態に係る異常検知システムによる診断対象の燃焼器の概略構成図である。
図1に示すように、ガスタービン1は、圧縮空気を生成するための圧縮機2と、圧縮空気及び燃料を用いて燃焼ガスを発生させるための燃焼器4と、燃焼ガスによって回転駆動されるように構成されたタービン6と、を備える。発電用のガスタービン1の場合、タービン6には不図示の発電機が連結される。
圧縮機2は、圧縮機車室10側に固定された複数の静翼16と、静翼16に対して交互に配列されるようにロータ8に植設された複数の動翼18と、を含む。圧縮機2には、空気取入口12から取り込まれた空気が送られるようになっており、この空気は、複数の静翼16及び複数の動翼18を通過して圧縮されることで高温高圧の圧縮空気となる。
燃焼器4には、燃料と、圧縮機2で生成された圧縮空気とが供給されるようになっており、該燃焼器4において燃料が燃焼され、タービン6の作動流体である燃焼ガスが生成される。図1に示すように、ガスタービン1は、ケーシング20内にロータ8(ロータ軸線C)を中心として周方向に沿って複数配置された燃焼器4を有する。
タービン6は、タービン車室22によって形成される燃焼ガス通路28を有し、該燃焼ガス通路28に設けられる複数の静翼24及び動翼26を含む。静翼24はタービン車室22側に固定されており、ロータ8の周方向に沿って配列される複数の静翼24が静翼列を構成している。また、動翼26はロータ8に植設されており、ロータ8の周方向に沿って配列される複数の動翼26が動翼列を構成している。静翼列と動翼列とは、ロータ8の軸方向において交互に配列されている。
タービン6では、燃焼ガス通路28に流れ込んだ燃焼器4からの燃焼ガスが複数の静翼24及び複数の動翼26を通過することでロータ8がロータ軸線Cを中心に回転駆動され、これにより、ロータ8に連結された発電機が駆動されて電力が生成されるようになっている。タービン6を駆動した後の燃焼ガスは、排気室30を介して外部へ排出される。
複数の燃焼器4の少なくとも何れかは、図2に示すように、ケーシング20(図1参照)の中に設けられる燃焼筒40と、燃焼筒40の中にそれぞれ配置される第1ノズル32(燃料ノズル)及び第2ノズル36(燃料ノズル)と、点火装置50と、を含む。
第1ノズル32及び第2ノズル36は、それぞれ、燃焼ポート(不図示)からの燃料が供給されるように構成されるとともに、燃焼筒40内に燃料を噴出するように構成される。第1ノズル32及び第2ノズル36の周囲にはスワラ34,38が設けられており、圧縮機2(図1参照)からの圧縮空気がスワラ34,38を介して燃焼筒40内に供給されるようになっている。第1ノズル32及び第2ノズル36から噴出された燃料と、スワラ34,38を介して供給される空気とによって、燃焼筒40内に燃料と空気の混合気が形成される。
点火装置50は、第1ノズル32及び/又は第2ノズル36から噴出される燃料を含む混合器に着火するように構成される。点火装置50は、点火栓52と、点火栓52を駆動するための駆動部53と、駆動部53による点火栓52の駆動を制御するための制御部78と、を含む。
点火栓52は、火花を発生するように構成された先端部52aを有する。点火栓52は、駆動部53で駆動されることにより、点火栓52の軸方向に沿って、燃焼筒40内の挿入位置102と、燃焼筒40から後退した退避位置101との間で移動可能になっている。なお、点火栓52の軸方向は、燃焼筒40の軸方向(第1ノズル32又は第2ノズル36の軸方向と略同一の方向)に交差する方向である。
挿入位置102は、少なくとも点火栓52の先端部52aが燃焼筒40の内部に位置するような点火栓52の特定の位置である。点火栓52が挿入位置102にあるときに点火栓52の先端部52aに火花が発生され、該火花によって燃焼筒40内の混合器に着火するようになっている。
典型的には、挿入位置102は、点火栓52が燃焼筒40の内部に最も挿入された位置である。典型的には、退避位置は、点火栓52が燃焼筒40から最も後退した位置である。点火栓52が退避位置にあるとき、点火栓52の先端部52aは燃焼筒40の外に位置していてもよい。
駆動部53は、挿入位置102と退避位置101との間で点火栓52を移動させるように構成される。図2に示す例示的な実施形態では、駆動部53は、空気圧によって点火栓52を駆動するように構成される。
図2に示す駆動部53は、点火栓52の軸方向に沿って延在するシリンダ58と、点火栓52に連結されるとともに、シリンダ58の軸方向に沿ってシリンダ58内を摺動可能なピストン54と、を含む。シリンダ58の内壁面と、ピストン54とによって、点火栓52側の第1室60と、その反対側の第2室62とが形成される。なお、シリンダ58は、燃焼器4のケーシング20等の静止部に支持される。
駆動部53は、シリンダ58に供給する空気が貯留される空気源72と、空気源72とシリンダ58との間に設けられる空気ライン74と、空気ライン74に設けられる空気バルブ76と、を含む。空気源72からの空気が、空気ライン74を介して、シリンダ58の第2室62に供給可能になっているとともに、空気バルブ76によって第2室62への空気の供給量を調節可能となっている。
駆動部53は、シリンダ58の軸方向にて第1室60から第2室に向かう方向にピストン54を付勢する付勢部材59を含む。図2に示す例示的な実施形態では、付勢部材59は、第1室60に設けられたばねである。
制御部78は、ガスタービン1の着火のタイミングで、点火栓52を挿入位置102に位置させるための挿入指令信号を点火装置50に送出するように構成される。図2に示す例示的な実施形態では、空気バルブ76の開度を示す挿入指令信号が制御部78から空気バルブ76に送出されるようになっている。
上述の構成を有する点火装置50は、以下に述べるように動作する。点火栓52は、通常、退避位置101に位置する。点火栓52が退避位置101にある状態で、制御部78から挿入指令信号が送出されると、挿入指令信号によって空気バルブ76の開度が調節され、シリンダ58の第2室62に、空気源72からの空気が空気ライン74を介して供給される。ピストン54に作用する第2室の空気圧が付勢部材59の付勢力に打ち勝って、ピストン54が第2室62から第1室60に向かう方向へ動く。なお、このとき、第1室60内の空気は、不図示の放出部(不図示)を介して外部に放出される。これに伴い、点火栓52が退避位置101から挿入位置102に移動する。
一方、点火栓52が挿入位置102にある状態で、制御部78からの挿入指令信号の送出が停止されると、空気バルブ76が閉じられ、空気源72から第2室62への空気の供給は停止する。ピストン54に作用する付勢部材59の付勢力によって、ピストンが第1室60から第2室62に向かう方向へ動く。なお、このとき、第2室62内の空気は、不図示の放出部(不図示)を介して外部に放出される。これに伴い、点火栓52が挿入位置102から退避位置101に移動する。
(異常検知システムの構成)
図3は、一実施形態に係る異常診断システムの概略構成図である。図2及び図3に示すように、異常検知システム100は、点火栓52が挿入位置102にあるか否かを検出するためのセンサ70と、センサ70の検出結果に基づいて点火装置50の異常診断をするように構成された診断部86を含む診断装置80と、を備えている。
図2に示す例示的な実施形態では、センサ70は、取付部66を介してシリンダ58に支持される。また、センサ70に対向するように、点火栓52とともに点火栓52の軸方向に沿って動く可動部68が設けられる。図2に示す可動部68は、点火栓52の反対側にてピストン54に連結されるロッド56に取り付けられる鍔部である。
幾つかの実施形態では、センサ70は、点火栓52が挿入位置102にあるか否かのみを検出可能なセンサである。この場合、センサ70は、点火栓52が挿入位置102にあるときにのみ、ON信号を診断装置80に送出するように構成されていてもよい。センサ70は接触式のセンサ(例えばリミットセンサ)であってもよい。この場合、センサ70は、センサ70と可動部68とが接触したときに、上述のON信号を診断装置80に送出するように構成されてもよい。あるいは、センサ70は、非接触式のセンサ(例えば渦電流式センサ)であってもよい。この場合、センサ70は、センサ70と可動部68とが所定の距離まで近づいたときに、上述のON信号を診断装置80に送出するように構成されてもよい。
幾つかの実施形態では、センサ70は、点火栓52の移動方向(点火栓52の軸方向に沿った方向)における点火栓52の変位量を検出可能なセンサである。この場合、センサ70は、点火栓52の軸方向におけるセンサ70と可動部68との間の距離Lを検出し、検出された距離を示す信号を診断装置80に送出するように構成されてもよい。
診断装置80は、センサ70からの点火栓52の位置にかかる検出結果を示す信号、及び/又は、制御部78からの挿入指令信号を受け取って処理するように構成される。図3に示すように、診断装置80は、診断部86に加え、挿入時間算出部82、挿入量算出部84、又は出力部88の少なくとも1つを備えていてもよい。
挿入時間算出部82は、センサ70の検出結果に基づいて、退避位置101にある点火栓52の挿入が開始されてから点火栓52が挿入位置102に到達するまでの挿入時間を算出するように構成される。点火装置50において、シリンダ58の固着や空気圧低下等の異常が生じたとき、点火栓52の挿入開始から挿入完了までにかかる挿入時間が長くなる傾向がある。したがって、点火栓52の挿入時間に基づいて、点火装置50の異常を検出することができる。
挿入時間算出部82は、制御部78からの挿入開始信号を受け取った時刻t1(図4参照)から、センサ70が挿入位置102にあることを示す信号を受け取った時刻t2(図4参照)までの時間の長さTIを、上述の挿入時間として算出してもよい。なお、図4は、診断装置80が受け取る挿入指令信号及び点火栓52の位置を示す信号のタイムチャートの一例である。点火栓52の位置を示す信号について、OFFは点火栓52が退避位置101にあることを示し、ONは点火栓52が挿入位置102にあることを示す。
挿入量算出部84は、センサ70の検出結果に基づいて、点火栓52の挿入量を算出するように構成される。点火装置50において、シリンダ58の固着や空気圧低下等の異常が生じたとき、点火栓52の挿入量が小さくなる傾向がある。したがって、点火栓52の挿入量に基づいて、点火装置50の異常を検出することができる。
挿入量算出部84は、制御部78からの挿入開始信号を受け取った時点以後のセンサ70と可動部68との間の距離L(図2参照)に基づいて、制御部78からの挿入開始信号を受け取った時点における上述の距離Lと、該距離Lの極小値(センサ70と可動部68とが最も近づいたときの距離L)との差分を、点火栓52の挿入量として算出してもよい。
診断部86は、挿入時間算出部82により算出した挿入時間、又は、挿入量算出部84により算出した挿入量に基づいて、点火装置50の異常診断するように構成されてもよい。
出力部88は、診断部86による診断結果を出力するように構成される。あるいは、出力部88は、診断部86によって点火装置50に異常があると判定されたときに、警報を出力するように構成されてもよい。出力部88は、診断部86による診断結果又は上述の警報を視覚情報又は聴覚情報として出力するように構成されたデバイス(ディスプレイ又はスピーカ等)を含んでもよい。
診断装置80は、プロセッサ(CPU等)、記憶装置(メモリデバイス;RAM等)、補助記憶部及びインターフェース等を備えた計算機を含む。診断装置80は、インターフェースを介して、センサ70及び/又は制御部78からの信号を受け取るようになっている。プロセッサは、このようにして受け取った信号を処理するように構成される。また、プロセッサは、記憶装置に展開されるプログラムを処理するように構成される。これにより、上述の各機能部(診断部86、挿入時間算出部82、挿入量算出部84又は出力部88)の機能が実現される。
診断装置80での処理内容は、プロセッサにより実行されるプログラムとして実装される。プログラムは、補助記憶部に記憶されていてもよい。プログラム実行時には、これらのプログラムは記憶装置に展開される。プロセッサは、記憶装置からプログラムを読み出し、プログラムに含まれる命令を実行するようになっている。
燃焼筒40に進退可能に設けられた点火栓52では、何らかの要因(例えば、シリンダ58における固着や、シリンダ58への空気圧不足又は空気供給系統の故障等)により点火栓52が燃焼筒40内の挿入位置102(点火位置)まで移動できなくなると、燃料ノズルから噴出される燃料に着火することができず、ガスタービン1を適切に起動できなくなる。このような場合に、起動失敗の原因が不明であると、ガスタービン1の再起動及び着火失敗を無駄に繰り返してしまう場合がある。
この点、上述のように構成された異常検知システム100によれば、点火栓52が燃焼筒40内の挿入位置102にあるか否かをセンサ70により検出可能であるので、この検出結果に基づき、点火装置50の異常診断を適切に行うことができる。したがって、仮に点火装置50の異常が検知された場合であっても、ガスタービン1の起動中又は起動前に対処することが可能となり、ガスタービン1の速やかな起動が可能となる。
幾つかの実施形態では、診断部86は、ガスタービン1の起動中、かつ、燃焼器4における燃料への着火前に、センサ70の検出結果に基づいて点火装置50の異常診断をするように構成される。
このように、ガスタービン1の起動中かつ燃焼器4における着火前に点火装置50の異常診断をすることにより、ガスタービン1の起動ができなかったときにその原因を把握しやすくなる。よって、着火失敗に伴うガスタービン1の無駄な再起動の回数を効果的に低減することができる。
(ガスタービン用燃焼器の異常検知フロー)
以下、点火装置50を含む燃焼器4の異常検知のフローについて説明する。図5,7,8は、それぞれ、一実施形態に係るガスタービン1用燃焼器4の異常検知方法を示すフローチャートである。なお、以下において、上述の診断装置80を含む異常検知システム100を用いて一実施形態に係る燃焼器の異常検知方法を実行する場合について説明するが、幾つかの実施形態では、他の装置を用いて燃焼器の異常検知方法を実行してもよく、あるいは、幾つかの実施形態では、以下に説明する手順の一部又は全部を手動で行ってもよい。
図5に示す実施形態では、センサ70として、点火栓52が挿入位置102にあるか否かのみを検出可能なセンサ、又は、点火栓52の変位量を検出可能なセンサを用いることができる。
図5に示す実施形態では、まず、ガスタービン1の起動中かつ燃焼器4における着火前に、制御部78から点火栓52の挿入指令信号が送出される。このように送出された挿入指令信号は、診断装置80及び点火装置50によって受け取られる(S102)。なお、挿入指令信号が送出される直前まで、点火栓52は退避位置101に位置している。
ステップS102で挿入指令信号を受け取ると、点火装置50は上述したように作動して、点火栓52が退避位置101から挿入位置102に移動する。点火栓52が挿入位置102にあることをセンサ70が検出すると、この検出信号が診断装置80に送られる(S104)。
挿入時間算出部82は、ステップS102で受け取った挿入指令信号及びステップS104で受け取ったセンサ70からの信号に基づいて、点火栓52の挿入時間TI(図4参照)を算出する(S106)。
次に、診断部86は、ステップS106で算出された挿入時間TIと閾値とを比較する(S108)。ステップS108での比較の結果、挿入時間TIが閾値以下であるとき(S108でNo)、診断部86は、点火装置50に異常はないと判定する(S109)。一方、ステップS108での比較の結果、挿入時間TIが閾値より大きいとき(S108でYes)、診断部86は、点火装置50に異常があると判定する(S110)。
次に、出力部88は、ステップS108~S110で得られた結果を出力する(S114)。ステップS108~S110で点火装置50に異常があると判定されたとき、ステップS114において、出力部88は、警報を出力してもよい。
上述の手順を行うことにより点火装置50に異常がないと判定されたとき(ステップS109)には、ガスタービン1の起動を完了させる。一方、上述の手順を行うことにより点火装置50に異常があると判定されたとき(ステップS110)には、ガスタービン1の起動手順を停止して、点火装置50の点検を行い、点火装置の異常を取り除いてから、ガスタービン1の起動手順を再度開始する。
なお、診断装置80は、ステップS106で挿入時間を算出する度に、算出した挿入時間を記憶部(外部記憶装置や内部記憶装置)に蓄積してもよい。出力部88は、記憶部に蓄積された挿入時間の経時変化を示すグラフ(図6参照)をディスプレイ等の表示部に出力するようにしてもよい。また、出力部88は、ステップS106で算出された挿入時間とともに、ステップS108で用いる閾値TIth(図6参照)を表示部に出力するようにしてもよい。なお、図6は、一実施形態にかかる出力部88(診断装置80)による出力結果の一例を示す図である。
上述のように、過去に算出された挿入時間の時間変化をグラフとして表現することで、挿入実感の変化傾向を容易に把握することができる。したがって、例えば、挿入時間が閾値を超える時期を予測することができ、燃焼器4のメンテナンス等を効率的に行うことができる。
図7に示す実施形態では、センサ70として、点火栓52の変位量を検出可能なセンサを用いることができる。
図7に示す実施形態において、ステップS202では、図5に示す実施形態のステップS102と同様に、制御部78からの挿入指令信号を診断装置80及び点火装置50が受け取る(S102)。
ステップS202で挿入指令信号を受け取ると、点火装置50は上述したように作動して、点火栓52が退避位置101から挿入位置102に移動する。点火栓52の変位量をセンサ70が検出すると、この検出信号が診断装置80に送られる(S204)。
挿入量算出部84は、ステップS202で受け取った挿入指令信号及びステップS204で受け取ったセンサ70からの信号に基づいて、点火栓52の挿入量を算出する(S206)。
次に、診断部86は、ステップS206で算出された挿入量と閾値とを比較する(S208)。ステップS208での比較の結果、挿入量が閾値より異常であるとき(S208でNo)、診断部86は、点火装置50に異常はないと判定する(S209)。一方、ステップS208での比較の結果、挿入量が閾値より小さいとき(S208でYes)、診断部86は、点火装置50に異常があると判定する(S210)。
次に、出力部88は、ステップS208~S210で得られた結果を出力する(S214)。ステップS208~S210で点火装置50に異常があると判定されたとき、ステップS214において、出力部88は、警報を出力してもよい。
上述の手順を行うことにより点火装置50に異常がないと判定されたとき(ステップS209)には、ガスタービン1の起動を完了させる。一方、上述の手順を行うことにより点火装置50に異常があると判定されたとき(ステップS210)には、ガスタービン1の起動手順を停止して、点火装置50の点検を行い、点火装置の異常を取り除いてから、ガスタービン1の起動手順を再度開始する。
図8に示す実施形態は、図5に示す実施形態の変形例である。なお、一実施形態では、図7に示す実施形態の同様の変形例を行ってもよい。
図8に示す実施形態では、まず、診断装置80において、カウンタ(i)に1を設定する(S301)。そして、図5に実施形態におけるステップS102~S106と同様の手順で、ステップS302~S306を行い、点火栓52の挿入時間を算出する。
次に、診断部86は、ステップS306で算出された挿入時間TIと閾値とを比較する(S308)。ステップS308での比較の結果、挿入時間TIが閾値以下であるとき(S308でNo)、診断部86は、点火装置50に異常はないと判定し(S309)、次のステップS314に進む。
一方、ステップS308での比較の結果、挿入時間TIが閾値より大きいとき(S308でYesかつS310でYes)、点火装置50に異常の可能性があると判定できる。このため、出力部88により警報を出力するとともに(S316)、カウンタ(i)を加算して(S318)、ステップS302~S308の手順を繰り返す。
2回目のステップS308での比較の結果、挿入時間TIが閾値以下であるとき(S308でNo)、診断部86は、点火装置50に異常はないと判定し(S309)、次のステップS314に進む。一方、2回目のステップS308での比較の結果、挿入時間TIが閾値より大きいとき(S308でYesかつS310でNO)、診断部86は、点火装置50に異常があると判定し(S312)、次のステップS314に進む。
ステップS314では、図5におけるステップS114と同様、出力部88は、ステップS308~S312で得られた結果を出力する(S314)。ステップS308~S312で点火装置50に異常があると判定されたとき、ステップS314において、出力部88は、警報を出力してもよい。
上述の手順を行うことにより点火装置50に異常がないと判定されたとき(ステップS309)には、ガスタービン1の起動を完了させる。一方、上述の手順を行うことにより点火装置50に異常があると判定されたとき(ステップS312)には、ガスタービン1の起動手順を停止して、点火装置50の点検を行い、点火装置の異常を取り除いてから、ガスタービン1の起動手順を再度開始する。
点火栓52が適切に動作しない場合であっても、再度同じ動作を試みることで、点火栓52が適切に動作する場合もある。この点、図8に示す実施形態によれば、点火装置50に異常有りと一旦判定された場合であっても、再度、センサ70での検出結果を用いて点火装置50の異常診断をするようにしたので、点火装置50の異常判定に伴うガスタービンの起動停止回数又は停止時間を低減することができる。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るガスタービン(1)用の燃焼器(4)の異常検知システム(100)は、
ガスタービン用燃焼器の燃焼筒(40)内の挿入位置(102)と、前記燃焼筒から後退した退避位置(101)との間で移動可能に設けられた点火栓(52)が前記挿入位置にあるか否かを検出するためのセンサ(70)と、
前記センサの検出結果に基づいて前記点火栓を含む点火装置(50)の異常診断をするように構成された診断部(86)と、
を備える。
上記(1)の構成によれば、点火栓が燃焼筒内の挿入位置にあるか否かをセンサにより検出可能であるので、検出結果に基づき、点火装置の異常診断を適切に行うことができる。したがって、仮に点火装置の異常が検知された場合であっても、ガスタービンの起動中又は起動前に対処することが可能となり、ガスタービンの速やかな起動が可能となる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記異常検知システムは、
前記センサの検出結果に基づいて、前記退避位置にある前記点火栓の挿入が開始されてから前記点火栓が前記挿入位置に到達するまでの挿入時間を算出するように構成された挿入時間算出部(84)を備え、
前記診断部は、前記挿入時間に基づいて前記点火装置の異常診断をするように構成される。
本発明者らの知見によれば、点火栓を含む点火装置に異常が生じたとき、点火栓の挿入開始から挿入完了までにかかる挿入時間が長くなる傾向がある。上記(2)の構成によれば、センサの検出結果に基づいて、点火栓の挿入開始から挿入完了までにかかる挿入時間を算出するようにしたので、算出された挿入時間に基づいて、点火装置の異常を適切に検出することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記診断部は、前記挿入時間が閾値よりも大きいときに、前記点火装置に異常があると判定するように構成される。
上記(3)の構成によれば、センサの検出結果から算出される挿入時間と閾値との比較に基づいて、点火装置の異常を適切に検出することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記異常検知システムは、
前記センサの検出結果に基づいて、前記点火栓の挿入量を算出するように構成された挿入量算出部(84)を備え、
前記診断部は、前記挿入量に基づいて前記点火装置の異常診断をするように構成される。
本発明者らの知見によれば、点火栓を含む点火装置に異常が生じたとき、点火栓の挿入開始から挿入完了までにかかる挿入量が小さくなる傾向がある。上記(4)の構成によれば、センサの検出結果に基づいて、点火栓の挿入量を算出するようにしたので、算出された挿入量に基づいて、点火装置の異常を適切に検出することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記診断部は、前記挿入量が閾値よりも小さいときに、前記点火装置に異常があると判定するように構成される。
上記(5)の構成によれば、センサの検出結果から算出される挿入量と閾値との比較に基づいて、点火装置の異常を適切に検出することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記センサは、前記点火栓が前記挿入位置にあるか否かのみを検出可能なセンサである。
上記(6)の構成によれば、点火栓が挿入位置にあるか否かのみを検出可能なセンサを用いるようにしたので、比較的簡素な構成で、点火装置の異常診断を行うことができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記センサは、前記点火栓の移動方向における前記点火栓の変位量を検出可能なセンサである。
上記(7)の構成によれば、点火栓の変量を検出可能なセンサを用いるようにしたので、点火栓の位置を定量的に知ることができる。これにより、点火装置の状態をより詳細に把握することができ、点火装置の異常診断をより詳細に行うことができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、
前記異常検知システムは、
前記診断部によって前記点火装置に異常があると判定されたときに警報を出力するように構成された出力部(88)を備え、
前記診断部は、前記警報が出力された後、再度、前記センサの検出結果に基づいて前記点火装置の異常診断をするように構成される。
点火栓が適切に動作しない場合であっても、再度同じ動作を試みることで、点火栓が適切に動作する場合もある。上記(8)の構成によれば、点火装置に異常有りと一旦判定された場合であっても、再度、センサでの検出結果を用いて点火装置の異常診断をするようにしたので、点火装置の異常判定に伴うガスタービンの起動停止回数又は停止時間を低減することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記診断部は、前記燃焼器を含むガスタービンの起動中、かつ、前記燃焼器における着火前に、前記センサの検出結果に基づいて前記点火装置の異常診断をするように構成される。
上記(9)の構成によれば、ガスタービンの起動中かつ燃焼器における着火前に点火装置の異常診断をするようにしたので、ガスタービンの起動ができなかったときにその原因を把握しやすくなる。よって、着火失敗に伴うガスタービンの無駄な再起動の回数を低減することができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係るガスタービン用の燃焼器(4)は、
燃料を噴出するための燃料ノズル(32,36)と、
前記燃料ノズルから噴出される燃料に点火するように構成された点火栓(52)を含む点火装置(50)と、
前記点火装置の異常診断をするように構成された上記(1)乃至(9)の何れか一項に記載の異常検知システム(100)と、
を備える。
上記(10)の構成によれば、点火栓が燃焼筒内の挿入位置にあるか否かをセンサにより検出可能であるので、検出結果に基づき、点火装置の異常診断を適切に行うことができる。したがって、仮に点火装置の異常が検知された場合であっても、ガスタービンの起動中又は起動前に対処することが可能となり、ガスタービンの速やかな起動が可能となる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係るガスタービン(1)は、
上記(10)に記載の燃焼器(4)と、
前記燃焼器で生成される燃焼ガスによって駆動されるように構成されたタービン(6)と、
を備える。
上記(11)の構成によれば、点火栓が燃焼筒内の挿入位置にあるか否かをセンサにより検出可能であるので、検出結果に基づき、点火装置の異常診断を適切に行うことができる。したがって、仮に点火装置の異常が検知された場合であっても、ガスタービンの起動中又は起動前に対処することが可能となり、ガスタービンの速やかな起動が可能となる。
(12)本発明の少なくとも一実施形態にかかるガスタービン用燃焼器の異常検知方法は、
ガスタービン用燃焼器の燃焼筒内の挿入位置と、前記燃焼筒から後退した退避位置との間で移動可能に設けられた点火栓が前記挿入位置にあるか否かを検出する検出ステップ(S104,S204,S304)と、
前記検出ステップでの検出結果に基づいて前記点火栓を含む点火装置の異常診断をするステップ(S108~S110,S208~S210,S308~S312)と、
を備える。
上記(12)の方法によれば、点火栓が燃焼筒内の挿入位置にあるか否かを検出するようにしたので、検出結果に基づき、点火装置の異常診断を適切に行うことができる。したがって、仮に点火装置の異常が検知された場合であっても、ガスタービンの起動中又は起動前に対処することが可能となり、ガスタービンの速やかな起動が可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 ガスタービン
2 圧縮機
4 燃焼器
6 タービン
8 ロータ
10 圧縮機車室
12 空気取入口
16 静翼
18 動翼
20 ケーシング
22 タービン車室
24 静翼
26 動翼
28 燃焼ガス通路
30 排気室
32 第1ノズル
34 スワラ
36 第2ノズル
38 スワラ
40 燃焼筒
50 点火装置
52 点火栓
52a 先端部
53 駆動部
54 ピストン
56 ロッド
58 シリンダ
59 付勢部材
60 第1室
62 第2室
66 取付部
68 可動部
70 センサ
72 空気源
74 空気ライン
76 空気バルブ
78 制御部
80 診断装置
82 挿入時間算出部
84 挿入量算出部
86 診断部
88 出力部
100 異常検知システム
101 退避位置
102 挿入位置
C ロータ軸線

Claims (12)

  1. ガスタービン用の燃焼器の燃焼筒内の挿入位置と、前記燃焼筒から後退した退避位置との間で移動可能に設けられた点火栓が前記挿入位置にあるか否かを検出するためのセンサと、
    前記センサの検出結果に基づいて前記点火栓を含む点火装置の異常診断をするように構成された診断部と、
    を備え
    前記点火栓は、前記点火栓の軸方向に沿って延在するシリンダと、前記シリンダの内部を前記軸方向に沿って摺動可能なピストンと、を含む駆動部によって前記軸方向に沿って前記挿入位置と前記退避位置との間を移動されるように構成され、
    前記センサは、前記シリンダに取り付けられるとともに、前記軸方向にて前記点火栓とは反対側にて前記ピストンに連結されるロッドに取り付けられる可動部と前記軸方向にて対向するように設けられる
    ガスタービン用燃焼器の異常検知システム。
  2. 前記センサの検出結果に基づいて、前記退避位置にある前記点火栓の挿入が開始されてから前記点火栓が前記挿入位置に到達するまでの挿入時間を算出するように構成された挿入時間算出部を備え、
    前記診断部は、前記挿入時間に基づいて前記点火装置の異常診断をするように構成された
    請求項1に記載のガスタービン用燃焼器の異常検知システム。
  3. 前記診断部は、前記挿入時間が閾値よりも大きいときに、前記点火装置に異常があると判定するように構成された
    請求項2に記載のガスタービン用燃焼器の異常検知システム。
  4. 前記センサの検出結果に基づいて、前記点火栓の挿入量を算出するように構成された挿入量算出部を備え、
    前記診断部は、前記挿入量に基づいて前記点火装置の異常診断をするように構成された
    請求項1に記載のガスタービン用燃焼器の異常検知システム。
  5. 前記診断部は、前記挿入量が閾値よりも小さいときに、前記点火装置に異常があると判定するように構成された
    請求項4に記載のガスタービン用燃焼器の異常検知システム。
  6. 前記センサは、前記点火栓が前記挿入位置にあるか否かのみを検出可能なセンサである
    請求項1乃至3の何れか一項に記載のガスタービン用燃焼器の異常検知システム。
  7. 前記センサは、前記点火栓の移動方向における前記点火栓の変位量を検出可能なセンサである
    請求項1乃至6の何れか一項に記載のガスタービン用燃焼器の異常検知システム。
  8. 前記診断部によって前記点火装置に異常があると判定されたときに警報を出力するように構成された出力部を備え、
    前記診断部は、前記警報が出力された後、再度、前記センサの検出結果に基づいて前記点火装置の異常診断をするように構成された
    請求項1乃至7の何れか一項に記載のガスタービン用燃焼器の異常検知システム。
  9. 前記診断部は、前記燃焼器を含むガスタービンの起動中、かつ、前記燃焼器における着火前に、前記センサの検出結果に基づいて前記点火装置の異常診断をするように構成された
    請求項1乃至8の何れか一項に記載のガスタービン用燃焼器の異常検知システム。
  10. 燃料を噴出するための燃料ノズルと、
    前記燃料ノズルから噴出される燃料に点火するように構成された点火栓を含む点火装置と、
    前記点火装置の異常診断をするように構成された請求項1乃至9の何れか一項に記載の異常検知システムと、
    を備えるガスタービン用の燃焼器。
  11. 請求項10に記載の燃焼器と、
    前記燃焼器で生成される燃焼ガスによって駆動されるように構成されたタービンと、
    を備えるガスタービン。
  12. ガスタービン用燃焼器の燃焼筒内の挿入位置と、前記燃焼筒から後退した退避位置との間で移動可能に設けられた点火栓が前記挿入位置にあるか否かを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップでの検出結果に基づいて前記点火栓を含む点火装置の異常診断をするステップと、
    を備え
    前記点火栓は、前記点火栓の軸方向に沿って延在するシリンダと、前記シリンダの内部を前記軸方向に沿って摺動可能なピストンと、を含む駆動部によって前記軸方向に沿って前記挿入位置と前記退避位置との間を移動されるように構成され、
    前記検出ステップでは、前記シリンダに取り付けられるとともに、前記軸方向にて前記点火栓とは反対側にて前記ピストンに連結されるロッドに取り付けられる可動部と前記軸方向にて対向するように設けられたセンサを用いて、前記点火栓が前記挿入位置にあるか否かを検出する
    ガスタービン用燃焼器の異常検知方法。
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