JP7398826B2 - 変形防止枠、これを用いた支保及び変形防止枠の作製方法 - Google Patents

変形防止枠、これを用いた支保及び変形防止枠の作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、既設管に更生管を形成する際に用いられる支保を構成する変形防止枠、これを用いた支保及び変形防止枠の作製方法に関する。
老朽化した下水道管等の既設管を更生する方法として、既設管内に硬質塩化ビニル等の合成樹脂製の更生管を製管した後、既設管と更生管との間隙に裏込め材を注入して硬化させる方法が広く採用されている。裏込め材の注入においては、裏込め材の荷重や注入圧力によって更生管が座屈変形したり、更生管の浮力により更生管の既設管に対する位置が所定の位置からずれたりすることがある。そのため、裏込め材の注入の前に、更生管の内部に管軸方向にほぼ等間隔で支保材が設置される(例えば、特許文献1参照)。
支保は、一般的に、更生管の内壁面上に軸線に平行に複数固定される長尺な腹起し材と、更生管の内部を軸線周りに囲繞するように配置される変形防止枠と、腹起し材と変形防止枠との距離を固定して更生管の形状を保持させるジャッキボルトと、変形防止枠に対して鉛直方向に固定するとともに更生管を貫通させて既設管の頂面に突っ張らせる浮上防止部材とを備えている。
このような支保には、更生管を既設管内の所定の位置に保持させるために、既設管から反力を取って裏込め材による浮力に抵抗させる機能と、裏込め材の重量及びその発熱硬化による膨張と冷却による収縮に伴う更生管の座屈(曲げ・圧縮・軸力)変形を抑止する機能が求められる。
そのため、更生管寸法に比例した大きさの支保材が用いられ、更生管が大口径になるほど剛性の高い大きなサイズの支保材が用いられている。例えば、更生管が約1.5m×1.5mの概略矩形である場合、支保材を構成する変形防止枠には、約100mm×100mm程度の断面形状を有する複数の角筒状の鋼材を概略矩形の枠型に組み立てたものが用いられている。
特開2013-256854号
更生管の敷設方法として施工時に既設管又は更生管内の流水(供用水)を止めずに行う方法がある。このような方法での更生管の施工において、支保、特に変形防止枠は、流水を阻害する大きな要因の一つとなっている。特に近年は、地球温暖化による気候変動で降水量が増加していることから、支保の存在による流水阻害が問題視されてきており、急激な水流増加による溢水の防止が課題となっている。
そこで、本発明は、供用水を止めずに更生管を施工する場合において、流水の阻害を可及的に防止し、かつ、剛性を保持し得る変形防止枠及びこの変形防止枠を用いた支保を提供する。
本発明の変形防止枠は、更生管の設置に用いられる支保を構成する変形防止枠であって、互いに間隔を空けて対向配置した内側板部及び外側板部、並びに前記内側板部及び外側板部の端部間を連結し内部空間を形成する少なくとも一対の側壁部を有したフレーム部材を具備し、前記フレーム部材の端部同士を複数連結させて、更生管内を軸線周りに囲うリング形状に形成され、少なくとも一つの前記フレーム部材は、前記更生管の内壁面に前記外側板部を対向配置させた際の前記更生管の奥行き方向に延びる長さを、前記内側板部及び前記外側板部間の方向に形成される高さ寸法の5倍以上としている。
この構成によれば、変形防止枠の高さ(即ち、内側板部及び外側板部の厚さを含む内側板部及び外側板部間の寸法)を可及的に小さく抑えるとともに、その高さ寸法に対して奥行き寸法の大きい筒状のような変形防止枠とすることで、その剛性を保持することができる。
本発明の変形防止枠の前記内部空間を少なくとも部分的に仕切る1以上の中間壁部が形成されていてもよい。
この構成によれば、変形防止枠の剛性が高まる。
本発明の変形防止枠の前記中間壁部は、前記フレーム部材の長手方向に形成されていてもよい。
この構成によれば、変形防止枠の長手方向に対する剛性が高まる。
本発明の変形防止枠の前記中間壁部は、前記フレーム部材の短手方向に形成されていてもよい。
この構成によれば、変形防止枠の短手方向に対する剛性が高まる。
本発明の前記中間壁部は、前記フレーム部材の固定に用いる部材を挿通させる挿通孔の周辺に及び/又は前記挿通孔に交差する方向に設けられていてもよい。
この構成によれば、フレーム部材の固定に用いる部材すなわちジャッキボルト等を挿通させる箇所が補強される。
本発明の変形防止枠の複数の前記フレーム部材は、厚板部と、厚板部の両端部に設けられ、フレーム部材の端部を嵌合させて固定可能な連結部とを備え、前記フレーム部材の設置向きを変更させて固定するコーナー部材により連結されていてもよい。
この構成によれば、フレーム部材を容易かつ堅固に固定することができる。
本発明の変形防止枠の前記フレーム部材の前記端部には、嵌合切欠きが形成され、前記連結部には、前記嵌合切欠きに嵌合可能な嵌合壁部が形成されていてもよい。
この構成によれば、連結部におけるフレーム部材のぶれを防止し、連結の緩みを防止することができる。
本発明の変形防止枠の前記フレーム部材の前記端部を嵌合させる前記連結部の端部、又は、前記連結部の端部及び前記フレーム部材の端部の双方に、フレーム部材内に進入した水の排出が可能な開口部又は水抜き用切欠きが形成されていてもよい。
本発明の変形防止枠の前記フレーム部材は、側壁面同士を重ね合わせて固定した複数の角筒部材により形成されていてもよい。
この構成によれば、簡便にフレーム部材を形成することができるとともに、中間壁部も内側板部及び外側板部と連結しているため、フレーム部材の剛性が強固となる。
本発明の変形防止枠の前記フレーム部材に取っ手が形成されていてもよい。
この構成によれば、フレーム部材の把持が容易となるため、フレーム部材の運搬等を行いやすい。
本発明の支保は、既設管内に形成される更生管の内部に、前記更生管内の軸線周りに組まれる変形防止枠と、前記変形防止枠に固定して前記更生管に対する突っ張りとなる支持部材と、腹起し材と、前記更生管の前記既設管における浮上を防止する浮上防止柱とを備え、上記いずれかの変形防止枠を用いている。
この構成によれば、上記いずれかの効果を有する支保とすることができる。
本発明の変形防止枠の作製方法は、鋼板の一方の面にこの鋼板の一辺に沿って立ち上がる側壁部、及び前記側壁部と間隔を空けて前記一方の面から立ち上がる中間壁部を設けた内側板部及び外側板部を形成する板部形成工程と、前記内側板部と前記外側板部とを、それぞれの前記側壁部が互いに対向して平行に延びるように重ね合わせ、前記側壁部をこれに対向する前記一方の面に溶接し、前記側壁部間に前記中間壁部を立設させたフレーム部材の形成工程と、複数のフレーム部材の端部を、これら複数のフレーム部材間で設置の向きを変えて連結するコーナー部材で連結してリング状にする組立工程とを有している。
この構成により、フレーム部材に用いる鋼材の厚さ寸法、フレーム部材の梁成及び(変形防止枠の更生管への設置時の)奥行き寸法を自由に設定することが可能となる。
本発明の変形防止枠の作製方法は、前記板部形成工程において、前記内側板部及び外側板部を同一形状に形成し、前記側壁部及び前記中間壁部を、前記鋼板の一方の面を2等分した半分側のみ形成してもよい。
この構成によれば、フレーム部材の作製において内側板部及び外側板部を区別することなく同一部材で作製することができる。また、フレーム部材の溶接をバランスよく行うことができる。
本発明の変形防止枠の作製方法は、前記組立工程において、複数のフレーム部材を同一方向に連結して大型フレーム部材を形成し、前記大型フレーム部材の両端部をコーナー部材に連結してもよい。
この構成によれば、フレーム部材の最小単位を大型化することなく、より大型の変形防止枠を作製することができる。
本願の各発明は、既設管又は更生管内に流す供用水を止めずに更生管を施工する場合において、流水の阻害を可及的に防止し、かつ、フレーム部材及び変形防止枠の剛性を保持することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の支保を設置した状態を示した正面図である。 (a)本発明の第1の実施形態の変形防止枠のフレーム部材を示した平面図、(b)本発明の第1の実施形態の変形防止枠のフレーム部材を長手方向に視た右側面図、(c)本発明の第1の実施形態の変形防止枠のフレーム部材を短手方向に視た正面図である。 (a)本発明の第1の実施形態の変形防止枠のコーナー部材を示した正面図、(b)本発明の第1の実施形態の変形防止枠のコーナー部材を示した右側面図である。 本発明の第2の実施形態の変形防止枠を構成するフレーム部材を示した斜視図である。 本発明の変形防止枠のフレーム部材及びコーナー部材の連結部の他の例を示した平面図である。
以下、図を参照して本発明の支保及びこれを構成する変形防止枠の一実施形態について説明する。
図1に示すように、支保1は、多角形のリング形状(本実施形態では8角形)の変形防止枠2と、更生管Xの内壁面に固定する複数の腹起し材3と、変形防止枠2と腹起し材3との間に突っ張らせる支持部材5とを主として有している。
変形防止枠2は、いわゆる薄い箱型のフレーム部材6とコーナー部材7とを、更生管Xの軸線Lを囲繞するように組み立てた部材である。
図2(a)-(c)に示すように、フレーム部材6は、内側板部8と、外側板部9と、これらを連結する一対の側壁部10,10と、側壁部10,10同士の間で内側板部8と外側板部9との間を部分的に区分けしている中間壁部11A,11Bとを有している。
内側板部8及び外側板部9は、共にほぼ矩形で同形状に形成された鋼板の部材である。
図1に示すように、内側板部8は、多角形のリング形状の変形防止枠2の内周側を成す鋼板部材であり、図2(a)-(c)に示すように短辺8aと長辺8bとを有する矩形に形成されている。内側板部8の厚さは、変形防止部材2が取り得る最も薄い厚さ(即ち3mmから5mm、好ましくは約4.5mm)に設定されている。
内側板部8の短辺8a,8aのほぼ中央には、嵌合切欠き12がそれぞれ形成されている。この嵌合切欠き12は、短辺8aに対してほぼ直交する方向に延びた略矩形に形成されている。嵌合切欠き12の入り口12a付近、即ち短辺8a近傍は、短辺8aに向かって拡開するよう角が取られている。
嵌合切欠き12,12の間には、挿通孔15が嵌合切欠き12,12の近傍と、嵌合切欠き12,12のほぼ中央に形成されている。
図2(a),(b)に示すように、内側板部8の内表面8cには、短手方向の一方の端部において長手方向に延びる側壁部10が形成されている。側壁部10は、長辺からわずかに(10mm前後)中央寄りの位置に形成されている。
図2(a)に示すように、内表面8cには、には、長辺8b,8b間をほぼ2等分した半面側に、内表面8cから立ち上がる板状の第1の中間壁部11A及び第2の中間壁部11Bが設けられている。
第1の中間壁部11Aは、挿通孔15の近傍を通るように、短辺8a,8a間に亘って、長手方向即ち側壁部10と平行に延びている。
第1の中間壁部11Aと側壁部10との間には、第1の中間壁部11Aから側壁部10に向かって直交する方向に延びる3本の第2の中間壁部11Bが形成されている。
3本のうちの2本の第2の中間壁部11Bは、その仮想延長線がそれぞれ短辺8a,8aの近傍の挿通孔15,15を通り得る第1の中間壁部11A上の位置から側壁部10の近傍まで延びている。もう一つの第2の中間壁部11Bは、その仮想延長線が長手方向のほぼ中央に設けられた挿通孔15を通り得る第1の中間壁部11A上の位置から側壁部10の近傍まで延びている。挿通孔15を挟んだもう一方の半面には、第1の中間壁部11A及び第2の中間壁部11Bは設けられていない。
側壁部10、第1の中間壁部11Aは、せん断力に抗し得る厚さのもので形成された矩形(短冊状の)部材である。側壁部10及び第1の中間壁部11Aの厚さは、特に限定されないが4.5mm又は6mmのものを好適に採用することができる。
側壁部10には、内側板部8の外方に突出した取っ手13が固定されている。取っ手13は、内側板部8を外側板部9と固定してフレーム部材6とした際に、フレーム部材6を持ち上げるために把持しやすい形状であればどのような形状でいくつ形成されていてもよい。
嵌合切欠き12及び2本の第1の中間壁部11Aの両外側には、コーナー部材7を連結させるためのボルトの挿通孔16が形成されている。
外側板部9は、内側板部8と同形状に形成されている。
内側板部8と外側板部9とは、内表面8cと内表面9cとを対向させた際の向きを、それぞれの第1の中間壁部11A等が形成された半面どうしを入れ違いにして、すなわち、第1の中間壁部11A等が形成された半面を、これらが形成されていない半面に対向させて重ね合わされている。そして、内側板部8と外側板部9とは、側壁部10,10とこれに対向して接する内表面8c,9cと溶接することにより偏平な箱型ないし角筒状に堅固に固定されている。
以上の構成を有するフレーム部材6は、図2(a)に示す矩形形状を長手方向に2等分して見ても、短手方向に2等分して見ても、線対称となるように形成されている。そして、側壁部10,10、第1の中間壁部11A及び第2の中間壁部11Bはそれぞれ、フレーム部材6全体としてみたときに、半分が内側板部8の内側面8cに予め溶接され、残りの半分が外側板部9の内側面9cに予め溶接された構成となっている。
より具体的には、嵌合切欠き12,12を結んだ中央線を境に、一方の側壁部10並びに第1の中間壁部11A及び第2の中間壁部11Bの半分は、内側板部8の内側面8cに溶接されている。他方の側壁部10、第1の中間壁部11A及び第2の中間壁部11Bの残りの半分は、外側板部9の内側面9cに溶接されている。この状態で、内側板部8及び外側板部9が、互いの内側面8c,9cを対向させ予め内側板部8又は外側板部9に溶接した側壁部10を対向する内表面8c,9cに溶接することで形成されている。フレーム部材6は、このように形成することにより、溶接時のひずみを抑制してバランスよく形成される。
以上のようにして、内側板部8、外側板部9及び側壁部10によって、内側板部8及び外側板部9とその長辺8b,9bに沿う側面が囲まれ、長手方向の両端部が開口した内部空間を形成し、第1の中間壁部11A及び第2の中間壁部11Bによって内部空間が区切られたフレーム部材6が形成されている。詳細には、フレーム部材6の内部空間は、第1の中間壁部11A,11Aによって短手方向の中央S1とその両側S2,S2に区分けされ、第2の中間壁部11Bによって、側壁部10と第1の中間壁部11Aとの間S2が側壁部10側で互いに連通するように、長手方向に更に区分けされている。第1及び第2の中間壁部11A,11Bの構成によって、フレーム部材6の内部空間が互いに連通し、内側板部8及び外側板部9間に進入した水を排水し易いようにしている。
側壁部10の短辺10aの寸法10dは、内側板部8及び外側板部9の厚さを考慮して、内側板部8と外側板部9とを側壁部10で連結させた際の外表面8dと外表面9dとの間の長さ(すなわちフレーム部材6の高さ。以下同様)が内側板部8の短辺8aの寸法(すなわちフレーム部材ないし変形防止枠2の更生管Xへの設置時の奥行き方向の寸法、以下「奥行き寸法」と称する)の5分の1以下になるように設定されている。側壁部10の短辺10aの寸法、すなわち内側板部8と外側板部9との間に設ける間隔10dは、可及的に小さくなるよう5mmから15mm程度好ましくは12mm程度に設定されることが好ましい。
上記を言い換えると、フレーム部材6の奥行き寸法は、フレーム部材6の高さの5倍以
上であることが好ましい。またフレーム部材6の奥行き寸法は、高さ寸法の10倍以上
であることが好ましく、更には15倍以上であるとなおよい。
フレーム部材6の奥行き寸法が高さ寸法の5倍より小さい場合は、十分な剛性が得られない虞があり、変形防止枠2の更生管Xへの設置のピッチを短くしなければならない場合があるからである。また、フレーム部材6の奥行き寸法が高さ寸法の5倍以上の場合には、フレーム部材の高さを低くしておきつつも十分な剛性が得られ、変形防止枠2の設置のピッチを従来の(例えば約2m)よりも小さくしなくてもよいためである。本実施形態では、フレーム部材6の奥行き寸法が高さの寸法の約16.7倍となる寸法で形成されている。
ただし、フレーム部材6奥行き寸法は、高さ寸法の20倍以上にならないことが望ましい。フレーム部材6の奥行き寸法を20倍以上に伸ばすと、奥行寸法の増大でフレーム部材6の重量が嵩むからである。また、フレーム部材6の奥行き寸法を20倍以上にした場合には、フレーム部材6の剛性の担保のために奥行き寸法に直交する辺(本実施形態では長辺8b,9b)を短くする必要が生じ、フレーム部材6の部品点数が上がる可能性があるからである。
図3(a),(b)に示すように、コーナー部材7は、複数のフレーム部材6をそれぞれの向きを変えて連結する部材である。コーナー部材7は、矩形の鋼板により形成された厚板部17と、厚板部17の両端を所定の角度に屈曲させた先端部17Tに固定した連結部18とを備えている。
厚板部17の折り曲げられた先端部17Tは、変形防止枠2の所定の多角形状を形成する角度(本実施形態では135°)に屈曲した上で、図2に示すフレーム部材6の短辺6aをその両端の内部に納められるよう短辺6aよりも長い寸法に形成されている。
厚板部17は、フレーム部材6の高さとほぼ同じ厚さ寸法を有している。厚板部17の長手方向及び短手方向のほぼ中央には、厚さ方向に貫通して図1に示すジャッキボルト14を螺入させることができる雌螺子孔19が形成されている。
連結部18は、フレーム部材6の端部6eを挟み込む内板部20,外板部21及び側板部22を有している。
内板部20及び外板部21は、内側板部8又は外側板部9の短辺8aよりも長い長辺を有し、フレーム部材6の端部6eを挿入可能な程度の短辺寸法を有した矩形に形成されている。
連結部18の内板部20及び外板部21には、図3(b)に示すように、短手方向の厚板部17と連結している側の端部において、連結部18の内部を開口させて内部に進入し得る水を排出可能な開口部(ないし水抜き切欠き)27が形成されている。
開口部27は、図2に示すフレーム部材6の端部6eを図3(b)において仮想線で示すように挿入可能な所定位置まで挿入した際にその端部6eが開口部27を塞ぎ切らない配置となるよう構成されている。これによって、フレーム部材6の内部空間と連通した連結部18内が、開口部27において連結部18の外と通じ、フレーム部材6内に進入し得る流水(供用水)を排出できるようになっている。
側板部22は、フレーム部材6の端部6eを挿入させる長さと同程度の長辺と、フレーム部材6の高さ寸法よりもわずかに大きい短辺を有している。
内板部20と外板部21とをそれぞれの偏平面を対向配置させ、内板部20,外板部21の長手方向の両端部の間に側板部22の偏平面を垂直に立てて溶接することで、連結部18は偏平な角筒状に形成されている。
連結部18の側板部22間の中央には、鋼板により形成された嵌合壁部23が形成されている。
嵌合壁部23は、図2に示すフレーム部材6の内側板部8及び外側板部9に形成された嵌合切欠き12の相対的な挿通を許す厚さ寸法に形成されている。
連結部18の一方の開口部には厚板部17の折り曲げられた先端部17Tが所定寸法挿入された状態で溶接されている。
本発明のフレーム部材6及びコーナー部材7には、一般鋼材を広く用いることができ、ステンレス鋼材をより好適に用いることができる。
以上の構成により、連結部18内にフレーム部材6の端部6eを、嵌合壁部23に嵌合切欠き12が当たるまで挿入することができるようになっている。
連結部18の内板部20及び外板部21には、フレーム部材6の端部6eを挿入した際に、フレーム部材6の挿通孔16と連通してボルトを挿通可能な挿通孔25が形成されている。
この構成により、コーナー部材7の連結部18にフレーム部材6を嵌合させた状態で挿通孔25にボルトを挿通させてナットで締めて、連結部18とフレーム部材6とを堅固に固定できるようになっている。
変形防止枠2の組み立ては、コーナー部材7の連結部18にフレーム部材6の端部6eを嵌合させて不図示のボルト及びナットで緊締し、4つのフレーム部材6を4つのコーナー部材7で連結した概略矩形(正確には8角形)の輪を形成する。これにより、フレーム部材6のそれぞれの偏平面8c,9cが上下及び左右方向に対向し、フレーム部材6の短辺6aが奥行き方向に延びる略筒状の変形防止枠2となる。
変形防止枠2を腹起し材3に対して突っ張らせる支持部材5は、ジャッキボルト14等とその先端に固定された板部材14aとを備えたものである。
また、大口径の更生管Xに用いられる変形防止枠2においては、変形防止枠2の内側に垂直方向又は水平方向に架けて固定される不図示の補強部材を備えていてもよい。
次に、変形防止枠2の作製方法について説明する。
変形防止枠2の作製は、内側板部8及び外側板部9を形成する板部形成工程、側壁部10等を間に挟んで内側板部8及び外側板部9を固定したフレーム部材形成工程、及び複数のフレーム部材6をコーナー部材7でリング状に組み立てる組立工程を通じて行われる。
板部形成工程では、鋼板の一方の面を2等分した半面のみに、図2に示すように短冊状の鋼板の側壁部10及び第1及び第2の中間壁部11A,11Bをそれぞれの板面から立ち上がるように溶接して、内側板部8及び外側板部9を形成する。内側板部8及び外側板部9は、特に限定されないが同形状となるよう形成することが好ましい。
フレーム部材形成工程では、板部形成工程で作製した内側板部8及び外側板部9を、それぞれに設けた側壁部10,10が対向して平行に延びるように、側壁部10等の形成面同士を向け、側壁部10を重ね合わせた内側板部8又は外側板部9に溶接し、フレーム部材6とする。
これにより、内側板部8及び外側板部9の矩形の半面に形成した側壁部10及び第1及び第2の中間壁部11A,11Bが、側壁部10等が形成されていない面に重ね合わされて接した状態となり、側壁部10が対向する内側面8c又は内側面9cに溶接された状態となる。
なお、第1及び第2の中間壁部11A,11Bは、内側板部8又は外側板部9の一方に予め溶接されているのみで、対向する内側面8c(又は9c)には溶接されていない。
組立工程では、フレーム部材6の端部6eをコーナー部材7の連結部18内に嵌合させて固定していき、全体として八角形を成すリング状の変形防止枠2とする。
次に、支保1の更生管Xへの設置工程について説明する。
まず、図1に示すように、鋼材により形成された長尺な棒状の角材からなる複数の腹起し材3を、更生管Xの軸線Lに周りに所定の間隔でかつ軸線Lにほぼ平行に固定していく。更生管Xが矩形又は馬蹄形の場合、更生管Xのコーナー部で張り出しが必要な部分にも腹起し材3を固定する。
腹起し材3が固定された更生管X内に、予め組み立てておいた変形防止枠2を運び入れ、変形防止枠2が更生管Xの内部を軸線L周りに囲繞するように立ち上げて保持する。
この状態で、フレーム部材6及びコーナー部材7に形成された雌螺子孔15にジャッキボルト14を螺入し、腹起し材3に固定した板部材14a及び腹起し材3にジャッキボルト14を挿入固定して、座屈防止処置を行う。
具体的に、座屈防止処置は、図1に示すように、更生管Xに腹起し材3を配し、更生管Xの四隅付近を含む周方向の位置において腹起し材3によって更生管Xを内面から外側(既設管側)に押圧可能にして更生管Xの変形を矯正及び/又は防止する作業である。これは、特に更生管Xの自重による変形時の形状補正(=矯正)及び裏込め材注入時の座屈の防止のために行われる。腹起し材3は、変形防止枠2に設けた雌螺子孔15にジャッキボルト14を螺合させて固定し、ジャッキボルト14の先端にコ字状の板部材14aを固定し、板部材14aに把持された状態でジャッキボルト14を螺合して、更生管Xの内面に押し当てて用いられる。
更生管Xは、内部に大量の供用水が流れたりその他の大きな外力が掛かったりすることを考慮して、口径によって耐荷重性及び耐久性を有効に発揮し得る設計がなされている。そこで、自重で偏平に変形した更生管Xを腹起し材3とジャッキボルト14の調整で設計された形状に戻すよう矯正する。その後、更生管Xへの詳細位置決め処置として、上下左右の腹起し材3とジャッキボルト14を用いて、更生管Xの上下左右の寸法出しを設計されたとおりに行う微調整を行う。
更生管Xの形状を正確に設定することができたら、変形防止枠2の上部から突出させた浮上防止柱30が対向する更生管Xの位置に孔を開け、浮上防止柱30を挿通させてその先端を既設管の内頂面に突き当てて、浮上防止処置を行う。
以上の作業によって、支保1の更生管Xへの形状出しと更生管Xの固定が完了し、更生管Xの既設管に対する位置決めができた状態となる。
<裏込め材注入作業>
更生管X内に軸線方向に所定の間隔で複数の支保1が設置された後、既設管Yと更生管Xとの間にモルタル等の裏込め材を充填する。裏込め材がある程度養生固化したら、上述した支保1を設置時の手順と逆の手順で撤去し、更生管Xの外で解体する。
このように、本発明の変形防止枠2及びこれを有する支保1によれば、フレーム部材6の高さ寸法を可及的に小さくしつつ剛性を保持することができる構成を採用しているため、更生管X内に設置した際に更生管Xの断面積を占める変形防止枠2の面積を極力小さくすることができる。
また、変形防止枠2の内部に第1の中間壁部11A及び第2の中間壁部11Bを設けているため、変形防止枠2に十分な剛性を維持した状態で、更生管Xの軸線L方向に直交する断面に現れる変形防止枠2の高さを最小限にすることができる。したがって、トレードオフの関係にある変形防止枠2の剛性と高さ即ち流水性の良さを両立することができるという効果を奏する。
したがって、流水をさせつつ更生管Xを敷設する場合であっても、流水の阻害を大幅に低減することができるという効果を奏する。そのため、ゲリラ豪雨などにより短時間で増水してしまうような場合であっても、既設管又は更生管Xからの溢水を抑制することができるという効果を奏する。
また、本発明の変形防止枠2は、鋼板を用いて側壁部10等を設けた内側板部8及び外側板部9を加工し、これらを用いて作製したフレーム部材6をコーナー部材7で組み立てた構成を採用している。
これにより、変形防止枠2は、フレーム部材6の高さ(梁成)、奥行き寸法(本実施形態では短辺8a,9a)及び鋼板の厚さを自由に設定することができる。したがって、本発明は、更生管Xの座屈(曲げ、圧縮及び軸力)変形に耐え得る剛性及び軽量化のために取り得る、フレーム部材6の最小限の高さ及び最小限の鋼板の厚さを実現することができ、必要な剛性を担保し得る奥行き寸法及び中間壁部11A,11Bの構成を採用することができる。
フレーム部材の構成について、従来においては、JIS規格によって定められた板厚を有する角筒状の鋼材を基本構成とした変形防止枠が採用されてきた。したがって、変形防止枠の剛性の補填のために、JIS規格に基づく板厚の角筒状の鋼材をベースとし剛性補強のために単に厚みを増やしたものが採用されてきた。しかし、本発明のフレーム部材6及び変形防止枠2は、その高さ寸法(梁成)を可及的に小さくし、変形防止枠2の設置時の奥行き方向の寸法を前記高さ寸法の5倍以上に設定することにより、梁成を低くしたことによる剛性補填のための鋼板の厚さ増加を回避している。これによりフレーム部材6及び変形防止枠2は、フレーム部材6の重量増加を抑えることができ、変形防止枠2作製及び支保設置の作業効率を上げることができるという効果を奏する。
また、コーナー部材7が連結部18を有し、連結部18に嵌合壁部23が形成され、フレーム部材6に嵌合壁部23に合わせた嵌合切欠き12が形成されているため、連結部18内でのフレーム部材6の揺動が防止され、連結部18とフレーム部材6との緊締が緩むことを防止することができる。
また、第1の中間壁部11Aがジャッキボルト14の雌螺子孔15を挟み込むようにその周辺に設けられているため、雌螺子孔15の周辺の剛性が補強される。したがって、変形防止枠2をジャッキボルト14で更生管X内に固定する際に、ジャッキボルトの緊締によるフレーム部材6の変形を防止することができる。また更に、第2の中間壁部11Bが雌螺子孔15の中心を通る方向で第1の中間壁部11Aに直交するように設けられているため、雌螺子孔15の周辺が一層補強され、ジャッキボルトの緊締によるフレーム部材6の変形をより一層効果的に防止することができる。
また、フレーム部材6の側壁部10には取っ手13が設けられているため、変形防止枠2の組み立てや変形防止枠2の把持が非常に容易となり、支保1の設置作業の効率性が高まるという効果を奏する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、主として第1の実施形態と異なる構成について説明し、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施形態の変形防止枠2は、図4に示すように、複数の構成の角筒部材34をその軸線に直交する一方向に連結してフレーム部材6を構成している点で、2枚の鋼板からなる内側板部8及び外側板部9間に側壁部10を設けて溶接固定した第1の実施形態と異なる。
具体的には、本実施形態のフレーム部材6の角筒部材34は、矩形の内側板部35、矩形の外側板部36及び内側板部35及び外側板部36の長辺同士を連結する一対の対向する側壁部37を有している。
複数の角筒部材34は、側壁部37の短辺が高さを構成するように、側壁部37の偏平面どうしを重ね合わせて溶接して形成されている。
これにより、各角筒部材34の内側板部35及び外側板部36がそれぞれ略面一状に設けられて、全体として一つの内側板部8及び外側板部9を構成している。
互いに連結した角筒部材34の両端に位置する角筒部材34の外側の側壁部37は、第1の実施形態のフレーム部材6における側壁部10を構成し、互いに重ね合わせて溶接した側壁部37は、フレーム部材6の内部空間の長手方向に延びて短手方向に区分けする中間壁部38を構成している。
コーナー部材7には、本実施形態のフレーム部材6の長手方向の端部を挿入固定することのできる連結部18を有するもので、第1の実施形態のコーナー部材7の嵌合壁部23を有していないコーナー部材7を適用することができる。なお、本実施形態の角筒部材34に嵌合切欠き12を設ければ、第1の実施形態と同様のコーナー部材7を用いることもできる。
以上の構成によっても、流水を阻害し得るフレーム部材6を可及的に薄型にするとともに、変形防止枠2としての剛性を十分に保った変形防止枠2とすることができる。
また、中間壁部38が角筒部材34の側壁部37同士を溶接したもので構成されるので、フレーム部材6の剛性を一層高めることができるという効果を奏する。
なお、上記第1及び第2の実施形態で示した変形防止枠2は、前述した構成のフレーム部材6が変形防止枠2の少なくとも一部に用いられていればよい。すなわち、上述したフレーム部材6が更生管Xの底面上に設置されれば、それだけでも更生管X内の流水下の阻害を防止し得る。
また、コーナー部材7の連結部18は、フレーム部材6の端部6eを厚板部17の先端部17Tに突き当たるまで挿入させる構成であってもよい。この場合、フレーム部材6の短辺6a側には、図5に示すように、連結部18に挿入した際に開口部27に対応する位置に水抜き用切欠き28を形成し、この水抜き用切欠き28及び開口部27を通じて、フレーム部材6内の水を抜けるようになっていてもよい。水抜き用切欠き28は、開口部27よりも大きい方がよい。
また更に、コーナー部材7の連結部18には、上記した以外の位置に開口部27を設け、挿入時に連結部18の開口部28に対応するフレーム部材6の位置にも開口部を設けた構成とし、水抜き構造を設けてもよい。
また、上述した開口部27及び水抜き用切欠き28は、フレーム部材6の内側板部8及び外側板部9の双方並びに内板部20及び外板部21の双方に形成されていることが好ましいが、外側板部9及び外板部21にのみ形成されていてもかまわない。
また、上記実施形態では、第1及び第2の中間壁部11A,11Bが内側板部8及び外側板部9の長手方向及び短手方向に線対称に設けられた好適なフレーム部材6を例示したが、中間壁部は、フレーム部材6の剛性を保持し得る限り必ずしも線対称に形成されていなくともよい。また、上記実施形態では、第1の中間壁部11A及び第2の中間壁部11Bが半分ずつ内側板部8と外側板部9とに溶接された好適なフレーム部材6を例示したが、第1の中間壁部11A及び第2の中間壁部11Bは、それぞれ均等に内側板部8と外側板部9とに溶接されていることは必須ではない。
また、上記各実施形態では、変形防止枠2として、1つのフレーム部材6の両端にコーナー部材7を連結させた場合を例示した。しかし、本願発明の変形防止枠2は、コーナー部材7,7間に、同一方向かつ同一面上に複数のフレーム部材6を連結させた大型のフレーム部材を用いて構成してもよい。この場合、フレーム部材6,6同士の間は、例えばコーナー部材7の連結部18のみを用いてその開口両端部のいずれにもフレーム部材6の端部6eを挿入する等、適宜の連結ないし固定部材を用いて堅固に固定すればよい。なお、一方向に連結するフレーム部材6は、連結方向の辺の長さが同一のものも、互いに異なるものを用いることも可能である。
このように一方向に連結させた複数のフレーム部材6,6をコーナー部材7,7で連結することで、1つのフレーム部材6自体の大型化を回避して本発明を大口径の更生管Xにも適用することができる。このことは、作業者が変形防止枠2の組み立てのために運搬するフレーム部材6を出来るだけコンパクトかつ所定の重量の範囲に抑えるために有効となる。
すなわち、例えば更生管の径が1.5m程度の場合、設置されるフレーム部材6は、短辺8a×長辺8bが概略350mm×750mm、厚さ5mm程度の鋼板となり、重量が20kgを超えてくることがある。同様のフレーム部材6を2m以上の径を有する更生管Xに1枚で適用する場合には、長手方向の寸法を拡大することによりその重量が30kg以上になることが予想され、法令の範囲を超える虞が生じる。したがって、コーナー部材7,7間に設けるフレーム部材6を複数のフレーム部材6を連結して構成することで、フレーム部材6の重量を一人で運搬することが法令等で認められている範囲とするとともに、運搬作業を簡便性にすることができるという効果を奏する。
また、上記実施形態において、内側板部8及び外側板部9を鋼板の溶接により加工された例を示したが、内側板部8及び外側板部9は、鋳造により作製されることも可能ではある。
また、変形防止枠に用いるフレーム部材6は、その短辺を変形防止枠2の奥行き方向に向けて用いるのが一般的になると考えられるが、フレーム部材6の短辺を奥行き方向に設定するように用いることは必須ではなく、長辺を奥行き方向に用いることも可能である。
1 支保
2 変形防止枠
3 腹起し材
5 支持部材
6 フレーム部材
7 コーナー部材
8 内側板部
8b 長辺
9 外側板部
10 側壁部
10a 側壁部の短辺
11A,11B 中間壁部
12 嵌合切欠き
14 ジャッキボルト
14a 板部材
17 厚板部
18 連結部
23 嵌合壁部
27 開口部
28 水抜き用切欠き
30 浮上防止柱
34 角筒部材
X 更生管
Y 既設管

Claims (14)

  1. 更生管の設置に用いられる支保を構成する変形防止枠であって、
    互いに間隔を空けて対向配置した内側板部及び外側板部、並びに前記内側板部及び前記外側板部の端部間を連結し内部空間を形成する少なくとも一対の側壁部を有したフレーム部材を具備し、
    前記フレーム部材の端部同士を複数連結させて前記更生管内を軸線周りに囲い、前記フレーム部材の高さ寸法に対して、前記フレーム部材の前記更生管の軸線方向に延びる奥行き寸法を長くした筒状に形成され、
    少なくとも一つの前記フレーム部材は、前記更生管の軸線方向に延びる奥行き寸法を、前記フレーム部材の高さ寸法の5倍以上とした偏平な部材を用いて構成されている変形防止枠。
  2. 前記内部空間を少なくとも部分的に仕切る1以上の中間壁部が形成されている請求項1に記載の変形防止枠。
  3. 前記中間壁部は、前記フレーム部材の長手方向に形成されている請求項2に記載の変形防止枠。
  4. 前記中間壁部は、前記フレーム部材の短手方向に形成されている請求項2又は3に記載の変形防止枠。
  5. 前記中間壁部は、前記フレーム部材の固定に用いる部材を挿通させる挿通孔の周辺に及び/又は前記挿通孔に交差する方向に設けられている請求項2から4のいずれか一項に記載の変形防止枠。
  6. 複数の前記フレーム部材は、厚板部と、厚板部の両端部に設けられ、フレーム部材の端部を嵌合させて固定可能な連結部とを備え、前記フレーム部材の設置向きを変更させて固定するコーナー部材により連結されている請求項1から5のいずれか一項に記載の変形防止枠。
  7. 前記フレーム部材の前記端部には、嵌合切欠きが形成され、
    前記連結部には、前記嵌合切欠きに嵌合可能な嵌合壁部が形成されている請求項6に記載の変形防止枠。
  8. 前記フレーム部材の前記端部を嵌合させる前記連結部の端部、又は、前記連結部の端部及び前記フレーム部材の端部の双方に、フレーム部材内に進入した水の排出が可能な開口部又は水抜き用切欠きが形成されている請求項6又は7に記載の変形防止枠。
  9. 前記フレーム部材は、側壁面同士を重ね合わせて固定した複数の角筒部材により全体として偏平に形成されている請求項1から8のいずれか一項に記載の変形防止枠。
  10. 前記フレーム部材に取っ手が形成されている請求項1から9のいずれか一項に記載の変形防止枠。
  11. 既設管内に形成される更生管の内部に、前記更生管内の軸線周りに組まれる変形防止枠と、前記変形防止枠に固定して前記更生管に対する突っ張りとなる支持部材と、腹起し材と、前記更生管の前記既設管における浮上を防止する浮上防止柱とを備え、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の前記変形防止枠が用いられている支保。
  12. 鋼板の一方の面にこの鋼板の一辺に沿って立ち上がる側壁部、及び前記側壁部と間隔を空けて前記一方の面から立ち上がる中間壁部を設けた内側板部及び外側板部を形成する板部形成工程と、
    前記内側板部と前記外側板部とを、それぞれの前記側壁部が互いに対向して平行に延びるように重ね合わせ、前記側壁部をこれに対向する前記一方の面に溶接し、前記側壁部間に前記中間壁部を立設させたフレーム部材の形成工程と、
    複数のフレーム部材の端部を、これら複数のフレーム部材間で設置の向きを変えて連結するコーナー部材で連結してリング状にする組立工程とを有した請求項1から8のいずれか一項に記載の変形防止枠の作製方法。
  13. 前記板部形成工程において、前記内側板部及び外側板部を同一形状に形成し、前記側壁部及び前記中間壁部を、前記鋼板の一方の面を2等分した半分側のみ形成した請求項12に記載の変形防止枠の作製方法。
  14. 前記組み立て工程において、複数のフレーム部材を同一方向に連結して大型フレーム部材を形成し、前記大型フレーム部材の両端部をコーナー部材に連結する請求項12又は13に記載の変形防止枠の作製方法。
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