以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(システム構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報処理プログラムを実行するパーソナルコンピュータ100、及びパーソナルコンピュータ100と通信可能に接続されている複合機200を示す模式図である。以下、パーソナルコンピュータ100をPC100といい、複合機200をMFP200という。なおMFPは、multifunction peripheral の略語である。
PC100は、操作部110、表示部120、音声I/O(input/output)130、CPU(central processing unit)140、記憶部150及び通信IF(interface)160を備えている。
操作部110は、典型的には、キーボードとマウスにより構成される。
表示部120は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置、表示装置を駆動する駆動回路などにより構成されている。表示部120として、タッチパネル方式のものを用いた場合には、ユーザは、画面上の入力ボタンを押下することで、入力操作をすることができる。したがってこの場合には、表示部120は、操作部110としての役割も果たすことになる。
音声I/O130は、マイク、スピーカ、音声処理回路などにより構成されている。
CPU140は、本実施形態の情報処理プログラムを含む各種アプリケーションプログラム(以下「アプリケーション」と略す)やファームウェア(firmware)等を実行する。
記憶部150は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)及び光ディスクドライブなどを含んでいる。ROMには、ファームウェアや各種データが格納されている。RAMは、アプリケーションプログラムをロードしたり、CPU140が各種の処理を実行するための一時記憶装置として用いられる。
記憶部108には、OS(operating system)、本実施形態の情報処理プログラム、その他各種のアプリケーションやデータなどが記憶される。
各種アプリケーションは、通信IF160を介して外部のサーバ(図示せず)からダウンロードすることができる。なお、PC100に設けられたUSB(universal serial bus)インタフェース(IF)を介して、外部機器(図示せず)からアプリケーションをダウンロードしてもよい。
本実施形態の情報処理プログラムは、MFP200が備える複数の機能(具体的には、プリンタ機能やスキャナ機能、FAX機能)の状態を装置毎に表示し、管理可能なアプリケーションである。
通信IF160は、PC100を通信ネットワーク300に接続したり、PC100に外部機器を接続したりするものである。通信ネットワーク300は、本実施形態では有線又は無線LAN(local area network)を想定しているので、通信IF160は、LANIF(local area network interface)又はWLAN IF(wireless LAN interface)である。もちろん、有線LANと無線LANが同時に存在する場合もあり、この場合には、通信IF160は、LANIF及びWLAN IFの両方を含んでいる。なお通信ネットワーク300は、LANに限らず、インターネットなどの他種類のネットワークであってもよい。また、外部機器をPC100に直接接続するIFとしては、上記USBIFやBluetooth(登録商標)IFなどが含まれる。
通信ネットワーク300には、本実施形態では複数のMFP200が接続されている。各MFP200は、本実施形態では説明の都合上、同一メーカの同一モデルとするが、これに限らず、異なるメーカのものであってもよいし、同一メーカの異なるモデルであってもよい。また本実施形態では、機能実行装置の例として、MFPを挙げているが、これに限らず、単体のプリンタやスキャナ、コピー機であってもよいし、MFPと、プリンタ、スキャナ及びコピー機とが同時に存在する態様であってもよい。
またPC100には、通信ネットワーク300を介さずに直接、1台のMFP200も接続されている。このときの接続IFは、本実施形態ではUSBIFを用いている。
(情報処理プログラムの構成)
本実施形態の情報処理プログラムは、インストールによりPC100の記憶部150の、例えばHDD内に導入される。CPU140は、情報処理プログラムの内容を記憶部150のRAM内にロードし、バックグランドサービス152(図2参照)を実行させる。そしてユーザが、インストールされた情報処理プログラムの実行ファイルを指示するアイコン(図示せず)を押下すると、プレゼンテーション層151(図2参照)の情報処理プログラムが実行される。
図2は、ロードされた情報処理プログラムの構成例の一部を示している。情報処理プログラムは、図2に示すように階層構造をなしており、最上層から下位層にかけて、プレゼンテーション層151、バックグランドサービス152及びデータサービス層153を備えている。またデータサービス層153には、データベース(DB)154が接続されている。さらにバックグランドサービス152の下位には、ビジネスロジック層155、データ制御層156、プロトコル層157及びインターフェース層158が設けられている。ビジネスロジック層155以下インターフェース層158までをプラットフォーム(PF)と総称する。なおバックグランドサービス152のブロックが、ビジネスロジック層155のブロックをすべて覆わず、途中までしか覆っていないのは、ビジネスロジック層155のアクセスは、バックグランドサービス152を通してなされる場合と、プレゼンテーション層151から直接なされる場合(図5参照)があるからである。
プレゼンテーション層151は、GUI(graphical user Interface)を提供するとともに、このGUI固有のパラメータを管理する。またバックグランドサービス152経由でデータサービス層153やビジネスロジック層155の各機能を実行し、GUI上に結果を表示する。
バックグランドサービス152は、OS上のバックグラウンドサービスとして実行可能なモジュールであり、プレゼンテーション層151からの要求を受け、データサービス層153を保守する役割をもつ。データサービス層153のデータ更新にあたっては、PFのビジネスロジック層155を呼び出して、結果をデータサービス層153に格納する。
データサービス層153は、DB154へのデータの読み書き(また、その際の排他制御)、データの追加や削除のためのAPI(application programming interface)を提供する。これ以外にも、データサービス層153は、バックグランドサービス152で実行されるデバイス・アクション・シナリオ(device action scenario)を管理したり、プレゼンテーション層151とバックグランドサービス152間の通知の仕組みを提供したりする。なお、デバイス・アクション・シナリオとは、DB154に対してデータを読み書きする際の一連の手順を規定するものである。
ビジネスロジック層155は、データ制御層156のトランザクションを管理し、デバイス検索機能を実装、提供する。
データ制御層156は、MIB(management information base)やPJL(printer job language)、JSON(JavaScript(登録商標) object notation)等を利用して、MFP200に対してデータの入出力のための機能を実装、提供する。
プロトコル層157は、指定したMFP200のUSBポートに対するデータの入出力を実装、提供したり、TCP(transmission control protocol)の9100番ポートに対するデータの入出力を実装、提供したりする。またプロトコル層157は、指定したMFP200のSNMP(simple network management protocol)を利用したデータの入出力を実装、提供したり、指定したMFP200、サービスのHTTP(hypertext transfer protocol)を利用したデータの入出力を実装、提供したりする。
インターフェース層158は、データの入出力にプリンタドライバ、USBドライバ、ソケット(socket)あるいはHTTPを使用する場合に利用される。
DB154には、MFP200のリストや各MFP200の動作状態、ログなど、MFP200に関する各種情報が格納される。
図3は、プレゼンテーション層151がUI(user interface)を構築する際に、各層151~153間、及び各層151~153とDB154との間で実行されるデータのやり取りの一例を示している。図3中、矢印A1~A5は、データの流れを示している。
A1:データサービス層153が管理する情報をプレゼンテーション層151からバックグランドサービス152に要求する。
A2:データサービス層153のIFを呼び出す。
A3:DB154から管理しているDBを読みだす。
A4:DBから読みだした情報を応答として返す。
A5: 取得した情報を返し、プレゼンテーション層151はUIを構築する。
図4は、デバイス情報を更新する際に各層151~153,155間、及び各層151~153,155とDB154との間で実行されるデータのやり取りの一例を示している。図4中、矢印B1~B20は、データの流れを示している。
B1:プレゼンテーション層151からバックグランドサービス152にデバイス・アクション・シナリオの登録を依頼する。
B2:データサービス層153のIFを呼び出し、デバイス・アクション・シナリオを登録する。
B3:DB154にデータの書き込みを行う。
B4:DB154への書き込み完了を通知する。
B5:プレゼンテーション層151を介して、アプリケーション、つまり本実施形態の情報処理プログラムにデバイス・アクション・シナリオの登録完了を通知する。
B6: デバイス・アクション・シナリオの更新を受けて、バックグランドサービス152にDB154の一部であるデバイス・アクション・シナリオDBの再評価(即時実行が必要なものがあるかのチェック)を依頼する。
B7:データサービス層153にデバイス・アクション・シナリオの取得を依頼する。
B8:DB154から情報を取得する。
B9:必要なデバイス・アクション・シナリオの情報を返す。
B10:ビジネスロジック層155に実行要求を出す。
B11:実行結果を返す。
B12:実行結果をもとに、DB154へのデータの書き込みを依頼する。
B13:DB154への書き込みを行う。
B14:書き込み完了の通知をする。
B15:プレゼンテーション層151にデバイス・アクション・シナリオDBの再評価完了を通知する。
B16:バックグランドサービス152にデバイス・アクション・シナリオの取得を依頼する。
B17:データサービス層153のIFを呼び出し、デバイス・アクション・シナリオを取得する。
B18:DB154からデータの読み取りを行う。
B19:DB154から取得したデータを返す。
B20:プレゼンテーション層151に取得したデバイス・アクション・シナリオを返す。
(装置リスト作成処理)
以下、PC100、特にCPU140が実行する装置リスト作成処理を、図8に基づいて説明する。なお装置リストとは、PC100と通信可能なMFP200の一覧である。
本装置リスト作成処理は、PC100の初期起動時に実行される。ここで初期起動時とは、具体的には、本実施形態の情報処理プログラムの構成後最初の起動時、本実施形態の情報処理プログラムのソフトウェアアップデート完了後最初の起動時、及びDB154削除後最初の起動時の、少なくともいずれか1つである。
図8において、まずCPU140は、PF経由でDBにアクセス可能であるかどうかを判断する(ステップ(以下「S」と略す)1)。具体的には、CPU140は、図3を用いて上述したように、データサービス層153が管理する情報をプレゼンテーション層151からバックグランドサービス152に要求する。これに対して、例えばバックグランドサービス152がインストールされていない場合やバックグランドサービス152が停止している場合には(図5参照)、バックグランドサービス152を経由してデータサービス層153にアクセスすることができず、データを取得することができない。つまり、バックグランドサービス152にアクセス不可の場合には、CPU140は、PF経由でDBにアクセス不可能であると判断する。
このように、PF経由でDBにアクセス可能であるかどうかを判断するようにしたのは、PF経由でDBにアクセス可能であれば、MFP200の検索結果や装置リストの取得、更新をPC100上で共通のDBで行えるからである。そしてその方が、PC100にかかる負荷が減少するからである。
S1の判断の結果、PF経由でDBにアクセス可能であれば、CPU140は、DBは1つ以上あるかどうかを判断し(S2)、肯定(YES)と判断されれば、CPU140は、DBは2つ以上あるかどうかを判断する(S3)。なお、S1の判断で肯定(YES)と判断された以降の処理、つまりS2~S11の処理は、図8では明記されていないものの、PF経由で実行される。
S3の判断の結果、DBが、例えば図6に示すようにDB154aとDB154bの2つあるときには、CPU140は、表示部120に、図9(a)に示すデータベース選択画面400を表示し(S4)、ユーザにいずれか1つのDBを選択するように促す。選択は、例えば、データベース選択画面400に表示されたいずれか1つのDB(図示例では、DB1かDB2)にカーソル(図示せず)を合わせ、OKボタン401を押下することによって行う。
そしてCPU140は、いずれか1つのDBが選択されるまで待機し(S5)、1つのDBが選択されれば、CPU140は処理をS6に進める。
一方、上記S3の判断の結果、DBが図2に示すようにDB154の1つのみであれば、CPU140は処理をS6に進める。
S6では、CPU140は、DB内に装置リストは1つのみ存在するかどうかを判断する。この判断の結果、DB内に装置リストが1つのみ存在するときには、CPU140は、その装置リストをDBから読み出して(S7)、その装置リストに提示された機能実行装置、つまり本実施形態ではMFP200に関する情報を更新した(S8)後、本装置リスト作成処理を終了する。
一方、S6の判断の結果、DB内に装置リストが複数存在するときには、CPU140は、装置リスト選択画面を表示して(S9)、ユーザにいずれか1つの装置リストを選択するように促す。図9(b)は、DB内に2つの装置リストが存在するときの装置リスト選択画面410の一例を示している。装置リスト選択画面410からの装置リストの選択も、データベースの選択と同様に、カーソルとOKボタン411によって行う。
そしてCPU140は、いずれか1つの装置リストが選択されるまで待機し(S10)、1つの装置リストが選択されれば、CPU140は処理を上記S7に進める。なお、S7とS8の各処理内容については上述したので、ここではその説明を省略する。
このように本装置リスト作成処理では、DB内に装置リストが存在すれば、その装置リストを有効活用し、装置リストに提示されたMFP200に関する情報の更新だけ行い、MFP200の新たな検索と装置リストの新規作成を行わないようにしている。
一方、上記S2の判断の結果、DBが存在しなければ、CPU140は、PF経由でMFP200を検索する(S11)。図7は、バックグランドサービス152がインストールされており、上記S1で、肯定(YES)と判断されるものの、DBが存在しない場合の一例を示している。なおS11の検索は、具体的には、ブロードキャストアドレス宛にパケットを送信し、これにMFP200が応答するかどうかによって行う。
次にCPU140は、検索結果に基づいて装置リストを作成し(S12)、作成した装置リストをDBへ登録した(S13)後、本装置リスト作成処理を終了する。
一方、上記S1の判断の結果、PF経由でDBにアクセス不可能であれば、CPU140は、ビジネスロジック層155を呼び出して、PF経由でなくMFP200を検索する(S14)。そしてCPU140は、処理をS12に進め、S12とS13の各処理を実行後、本装置リスト作成処理を終了する。なお、S12とS13の各処理内容については上述したので、ここではその説明を省略する。
(HOME画面の画面構成)
図10は、DBと装置リストとが決まった上で、本実施形態の情報処理プログラムを起動したときに表示されるHOME画面500の一例を示している。
HOME画面500には、図10に示すように、デバイスボタン501と、タスクボタン502と、アプリケーション設定ボタン503とが設けられている。デバイスボタン501は、装置リストに提示されたMFP200に関する情報を表示させるための操作子である。タスクボタン502は、現在と過去のタスクの状態を表示させるための操作子である。アプリケーション設定ボタン503は、アプリケーション設定画面を表示させるための操作子である。
HOME画面500にはさらに、左ペイン510と中央ペイン520が設けられている。
中央ペイン520は、装置リストに提示されたMFP200から選択された一部又は全部の名称(図示例では、Model Name)と、関連情報(図示例では、Device Status,Supply Level,Node Name,IP Address,Serial Number)を表示する装置リスト領域525を含んでいる。ここで、“Device Status”とは、MFP200の動作状態のことであり、“Supply Level”とは、消耗品残量のことである。消耗品とは、具体的には、トナーやインクのことである。
そして中央ペイン520の上部には、中央ペイン520に表示するMFP200をその状態により切り替えるための状態選択コンボボックス521が設けられている。状態選択コンボボックス521の右端には、ドロップダウンボタン522が設けられ、ユーザがドロップダウンボタン522を押下すると、図16に示すようにドロップダウンリスト550が表示される。ユーザは、ドロップダウンリスト550に提示された複数の状態からいずれか1つを選択すると、選択された状態が状態選択コンボボックス521内に入力され、これに応じて、入力された状態と一致する状態のMFP200が選択されて中央ペイン520の装置リスト領域525に表示される。
状態選択コンボボックス521の右隣には、装置リスト領域525に表示されたMFP200の状態を最新の状態に更新するための更新ボタン523が設けられている。
また装置リスト領域525の左端には、2種類のチェックボックス526,527が設けられている。最上段のチェックボックス526は、MFP200毎に設けられたチェックボックス527のすべてに対して、一括して選択/非選択を指示できるものである。これに対して、チェックボックス527は、MFP200毎に個別に選択/非選択を指示できるものである。
また中央ペイン520の最下部には、状態毎のMFP200の台数を表示する状態毎台数表示領域528も設けられている。
本情報処理プログラムは、装置リストに提示されたMFP200をグループ化することができるように構成されている。グループ化は、グループ化する基準によって2種類に分けることができ、一方をスマートフィルタ(Smart Filter)と言い、もう一方を単純にグループ(Group)と言う。
左ペイン510は、グループ化後のグループを選択するための領域である。左ペイン510には、左ペイン510を閉状態に指示するための操作子511が設けられている。操作子511を押下すると、図10の例では、中央ペイン520がHOME画面500の横方向全体に亘って表示される。
また左ペイン510は、装置リストに提示されたMFP200のすべてを装置リスト領域525に表示するための全装置(All Devices)選択領域512と、スマートフィルタの範疇に属するグループを選択するためのスマートフィルタ選択領域513と、グループの範疇に属するグループを選択するためのグループ選択領域515とを備えている。
さらに左ペイン510は、新たなスマートフィルタを作成するための+操作子514と、新たなグループを作成するための+操作子516も備えている。
図10のHOME画面500において、ユーザが、装置リスト領域525に表示するMFP200を全装置からグループBに属する10台に変更しようとする。このときユーザは、左ペイン510のグループ選択領域515に表示された“Device Group B(10)”のアイコンを押下する。
図11は、装置リストに提示されたMFP200のうち、グループBに属する10台が装置リスト領域525に表示されたときのHOME画面500を示している。
一方、図12は、グループBに属するMFP200が無い状態で、グループBが選択されたときのHOME画面500の一例を示している。図12の装置リスト領域525には、表示するMFP200は無いので、「このグループに属するMFP200は無い。」旨の警告が表示される。なお装置リスト領域525には、他の警告として「デバイスを追加するには、追加したいデバイスを選択し、そのデバイスを右のウィンドウ上の“Add to Groups”から追加する。」旨が表示されている。この「右のウィンドウ」は、後述する図13の右ペイン530であり、“Add to Groups”は、右ペイン530のアクション選択領域532内に記載されたメニューである。このメニュー“Add to Groups”の選択は、アクション選択領域532内のタブ532bをクリックすることによりなされる。
図10のHOME画面500において、ユーザが、装置リスト領域525に表示されたMFP200のうち、最上段のものを選択すると、図13に示すように、そのチェックボックス527内にレ点が付く。これに応じて、右ペイン530がHOME画面500内に表示される。
右ペイン530は、選択されたMFP200に対して、アクションとタスクを指示するための領域である。アクションとは、選択されたMFP200に対する処理を即時に実施する操作である。一方、タスクとは、選択されたMFP200に対する処理を、即時を含む時間経過に従って実施する操作である。そして、インスタントタスクとは、タスクのうち即時に実施する操作であり、スケジュールタスクとは、タスクのうち、設定されたスケジュールに従って実施する操作である。
右ペイン530は、選択されたMFP200の状態を示す領域531と、指示するアクションの種類を選択するアクション選択領域532と、指示するインスタントタスク(Instant Task)の種類を選択するインスタントタスク選択領域533と、指示するスケジュールタスク(Scheduled Task)の種類を選択するスケジュールタスク選択領域534とを備えている。
装置リスト領域525に表示されたMFP200の中から、1台のMFP200のみが選択されると、右ペイン530の領域531には、図13に示すように、選択されたMFP200を示すアイコンと、その機器に関する情報が表示される。このときに表示される情報は、図示例では、MFP200の名称“MFC-L9570CDW Series”、IPアドレス“192.168.100.14”及び状態“Ready”である。
そしてユーザが、領域531に表示されている“Show Details”を押下すると、選択されたMFP200についての詳細情報が、例えばポップアップウィンドウ内に表示される。図15は、この詳細情報の一例を示している。
一方、図10のHOME画面500において、ユーザが、装置リスト領域525に表示されたMFP200から複数台を選択すると、図14に示すように、選択された複数台のそれぞれに対応するチェックボックス527内にレ点が付く。これに応じて、右ペイン530がHOME画面500内に表示される。
図14の右ペイン530の領域531には、図13の右ペイン530の領域531と異なり、アイコンと、19台のMFP200が選択されたことの文言での表示がされるのみである。これは、複数台のMFP200のそれぞれに関する情報を表示するには、領域531が小さすぎるからである。
(新グループ作成)
図10のHOME画面500において、ユーザが、左ペイン510の+操作子514を押下すると、新スマートフィルタ作成ウィンドウがポップアップ表示される。図17は、新スマートフィルタ作成ウィンドウ560の一例を示している。
新スマートフィルタ作成ウィンドウ560には、グループ名を入力するためのテキストボックス561と、対象となるMFP200の接続態様、つまり、ネットワーク接続されたものであるか、USB接続されたものであるかをそれぞれ選択するためのチェックボックス562,563と、複数の条件が設定された場合に、各条件を“And”で結合するか、“Or”で結合するかを選択するラジオボタン564,565が設けられている。
さらに新スマートフィルタ作成ウィンドウ560には、このグループに属する条件を設定する領域566も設けられている。条件は、タイプ(Type)毎に設定できるように構成されている。
タイプの設定は、ドロップダウンボタン567を押下して表示されるドロップダウンリストから選択することにより行う。図18は、ドロップダウンリスト570の一例を示している。ドロップダウンリスト570に提示されたタイプのうち、例えば“IP Address”が押下されると、IPアドレス入力ウィンドウがポップアップ表示される。図19は、IPアドレス入力ウィンドウ580の一例を示している。
IPアドレス入力ウィンドウ580には、IPアドレスを入力するためのテキストボックス581が設けられている。また、リストファイルをインポートするためのボタン582も設けられている。このボタン582を押下すると、ファイルを閲覧・検索するアプリケーションソフトウェア(以下「アプリ」と略す)が立ち上がり、このアプリを用いてインポートしたいリストファイルを指定する。リストファイルがインポートされると、そのリストファイルの内容が、テキストボックス581内に入力される。
テキストボックス581内には、ユーザがキーボードを用いてIPアドレスを打ち込むことで入力することもできる。このとき図19の例のように、ワイルドカード“*”を使用することもできる。
そしてIPアドレスの入力が終了し、入力したIPアドレスを新スマートフィルタ作成ウィンドウ560の領域566に設定するときには、ユーザは、IPアドレス入力ウィンドウ580に設けられたOKボタン583を押下する。これに応じて、図17に示すように、IPアドレス入力ウィンドウ580のテキストボックス581に入力されたIPアドレスが、新スマートフィルタ作成ウィンドウ560の領域566に設定される。
一方、入力したIPアドレスをキャンセルするときには、ユーザは、キャンセルボタン584を押下する。これに応じて、テキストボックス581に入力されたIPアドレスは消去される。
なお、いずれかのタイプが選択されると、ドロップダウンリスト570上、選択されたタイプは、再度選択できないように、グレーアウト表示される。
新スマートフィルタ作成ウィンドウ560での入力処理が終了し、新スマートフィルタとして登録したいときには、ユーザは、OKボタン568を押下する。一方、新スマートフィルタとして登録したくなければ、ユーザは、キャンセルボタン569を押下する。
図10のHOME画面500において、ユーザが、左ペイン510の+操作子516を押下すると、新グループ作成ウィンドウがポップアップ表示される。図20(a)は、新グループ作成ウィンドウ590の一例を示している。新グループ作成ウィンドウ590には、グループ名を入力するためのテキストボックス591と、OKボタン592と、キャンセルボタン593とが設けられている。
新グループ作成ウィンドウ590がポップアップ表示される場合は、図10に示すように、装置リスト領域525に表示されたMFP200のいずれも選択されない状態で+操作子516が押下された場合である。したがって、新グループ作成ウィンドウ590では、グループ名のみが設定された新グループが作成されるだけで、その新グループに属するMFP200は1つも存在しない。
これに対して、図13あるいは図14のように、装置リスト領域525に表示されたMFP200のうち、少なくとも1台以上が選択された状態で+操作子516が押下されると、図20(b)に示す新グループ作成ウィンドウ590′がポップアップ表示される。
図20(b)の新グループ作成ウィンドウ590′は、図20(a)の新グループ作成ウィンドウ590に対して、チェックボックス594が追加表示される点が異なるのみである。そして、チェックボックス594のレ点は、デフォルトで付加となっている。したがって、新グループ作成ウィンドウ590′において、ユーザが、テキストボックス591内に新グループ名を入力し、OKボタン592を押下すると、選択されたMFP200が属する新グループが作成されることになる。
(タスク作成処理)
図14のHOME画面500において、ユーザが、右ペイン530のアクション選択領域532及びインスタントタスク選択領域533にそれぞれ記載されている“Show all”を押下すると、選択可能なすべてのアクション及びインスタントタスクの各種類が表示される。図21は、この場合の右ペイン530の一例を示している。
アクション選択領域532′で選択可能なアクションの種類は、図示例では5種類で、各種類のアクションに対して、設定画面にそれぞれ遷移させるためのタブ532a~532eが設けられている。また、インスタントタスク選択領域533′で選択可能なインスタントタスクの種類は、図示例では7種類で、各種類のインスタントタスクに対して、設定画面にそれぞれ遷移させるためのタブ533a~533gが設けられている。さらに、スケジュールタスク選択領域534で選択可能なスケジュールタスクの種類は、図示例では2種類で、各種類のスケジュールタスクに対して、設定画面にそれぞれ遷移させるためのタブ534a,534bが設けられている。
なお、アクションの範疇に入る各アクション、図示例では、5種類のアクションは、使用頻度、使用回数、最終使用日などに基づいて、表示順序が変動するように構成されている。つまり、使用頻度がより高いもの、使用回数がより高いもの、あるいは最終使用日が最新のものほど、上位に位置するように並び替えられて提示される。これ以外の、インスタントタスクの範疇に入るものも、スケジュールタスクの範疇に入るものも、同様に、表示順序が変動するように構成されている。
また図21の右ペイン530のように、複数のMFP200が選択された場合には、アクションやタスクの種類によっては、MFP200が対応しておらず、設定できないこともある。このような場合には、設定できないアクションやタスクは、グレーアウト表示され、選択できないように構成されている。
図21の右ペイン530において、ユーザが、例えばインスタントタスク選択領域533′に表示されたタブ533eを押下すると、図14のHOME画面500は、インスタントタスクの1つである“Send Files”のタスク設定画面に遷移する。図22は、“Send Files”のタスク設定画面600の一例を示している。
図22のタスク設定画面600には、ファイルの送信先をリスト表示する送信先リスト領域601と、パスワード入力ボックス602と、送信するファイルを指定するファイル指定ボックス603と、ファイルを閲覧・検索する上記アプリを呼び出すためのボタン604と、ソリューション・プロバイダID入力ボックス605が設けられている。さらにタスク設定画面600には、ファイルの送信指示を行うセンド(Send)ボタン606と、設定をキャンセルするキャンセルボタン607とが設けられている。
送信先リスト領域601には、タスク設定画面600に遷移する直前のHOME画面500で選択されたMFP200が自動的に入力される。したがってユーザは、パスワードをパスワード入力ボックス602に入力し、送信するファイルの存在位置をファイル指定ボックス603に入力し、さらにソリューション・プロバイダIDをソリューション・プロバイダID入力ボックス605に入力した上で、センドボタン606を押下すれば、入力したIDが示すソリューション・プロバイダを介して、指定されたファイルが選択されたMFP200に送信される。
なお、タスク設定画面600内の矢印表示608は、「前画面へ戻る」を指示する操作子である。したがってユーザは、この矢印表示608を押下することで、前画面、つまり図14のHOME画面500に戻ることができる。
センドボタン606の押下に応じて、タスク設定画面600は、HOME画面500に遷移する。図23は、タスク設定画面600から遷移したHOME画面500の一例を示している。
図23のHOME画面500は、タスク設定画面600に遷移前の図14のHOME画面500に対して、タスクボタン502の1角に通知バッジ502aを表示するとともに、フッター通知505を表示する点が異なっている。
通知バッジ502aは、本実施形態では円形状をなし、タスクが設定されていることをユーザに通知するためのものである。通知バッジ502aは、タスク設定中は青色で表示され、タスク実行中は赤色で表示される。HOME画面500がタスク設定画面600に遷移すると、通知バッジ502aは画面から消えるようになっている。
フッター通知505も、通知バッジ502aと同様に、タスクが設定されたときに表示され、タスクが設定されていることをユーザに通知するためのものである。但し、フッター通知505は、通知バッジ502aと異なり、所定時間経過後、あるいは“×”ボタン505aの押下により消えるようになっている。
なお、通知バッジ502aもフッター通知505も、“Send Files”のタスクに限らず、いずれのタスクが設定されたときでも、表示される。
また図21の右ペイン530において、ユーザが今度は、インスタントタスク選択領域533′に表示されたタブ533aを押下すると、図14のHOME画面500は、インスタントタスクの1つである“Firmware Update”のタスク設定画面に遷移する。図24は、“Firmware Update”のタスク設定画面610の一例を示している。
図24のタスク設定画面610には、アップデート対象のMFP200をリスト表示するアップデート対象リスト領域611と、パスワード入力ボックス612と、アップデートを指示するアップデート(Update)ボタン613と、設定をキャンセルするキャンセルボタン614とが設けられている。
アップデート対象リスト領域611には、タスク設定画面610に遷移する直前のHOME画面500で選択されたMFP200が自動的に入力される。したがってユーザは、パスワードをパスワード入力ボックス612に入力した上で、アップデートボタン613を押下すれば、アップデート対象のMFP200のファームウェアがアップデートされる。
なお、タスク設定画面610内の矢印表示615も、タスク設定画面600内の矢印表示608(図22参照)と同様に、「前画面へ戻る」を指示する操作子である。したがってユーザは、この矢印表示615を押下することで、前画面、つまり図14のHOME画面500に戻ることができる。
さらに図21の右ペイン530において、ユーザが今度は、インスタントタスク選択領域533′に表示されたタブ533cを押下すると、図14のHOME画面500は、インスタントタスクの1つである“Edit Device Settings”のタスク設定画面に遷移する。図25は、“Edit Device Settings”のタスク設定画面620の一例を示している。
図25のタスク設定画面620には、“Edit Device Settings”の対象となるMFP200をリスト表示するエディット対象リスト領域621と、パスワード入力ボックス622と、新IPアドレス入力ボックス623と、新ノードネーム入力ボックス624と、新ロケーション入力ボックス625と、新問い合わせ先(Contact)入力ボックス626と、新パスワード入力ボックス627とが設けられている。
さらにタスク設定画面620には、エディット結果の各MFP200への適用を指示する適用(Apply)ボタン628と、エディット結果をキャンセルするキャンセルボタン629とが設けられている。
エディット対象リスト領域621にも、タスク設定画面620に遷移する直前のHOME画面500で選択されたMFP200が自動的に入力される。したがってユーザは、パスワードをパスワード入力ボックス612に入力した上で、入力ボックス623~627のうち、変更したい項目に変更したい値を入力し、適用ボタン628を押下すれば、エディット対象のMFP200の機器設定が変更される。但しエディット対象のMFP200が複数台ある場合には、IPアドレスとノードネームを編集することは不可能に構成されている。具体的にはこの場合、新IPアドレス入力ボックス623と新ノードネーム入力ボックス624は、グレーアウト表示されて、入力受付が禁止されている。これは、両者ともに同一ネットワーク上で同じものが存在してはならないからである。つまり、新IPアドレス入力ボックス623と新ノードネーム入力ボックス624にそれぞれ、新IPアドレスと新ノードネームを入力して、適用ボタン628を押下すると、入力した新IPアドレスと新ノードネームがエディット対象のすべてのMFP200に適用されるからである。
なお、タスク設定画面620内の矢印表示630も、タスク設定画面600内の矢印表示608(図22参照)と同様に、「前画面へ戻る」を指示する操作子である。したがってユーザは、この矢印表示615を押下することで、前画面、つまり図14のHOME画面500に戻ることができる。
上記図10のHOME画面500において、ユーザが、上記アプリケーション設定ボタン503を押下すると、アプリケーション設定画面のウィンドウがポップアップ表示される。図26は、アプリケーション設定画面650の一例を示している。
アプリケーション設定画面650は主として、左ペイン660と右ペイン670により構成されている。左ペイン660は、設定項目リストを表示する領域である。右ペイン670は、この設定項目リストに提示された各項目について詳細設定する領域である。
図26の例では、左ペイン660の設定項目リストから“Device Discovery”という項目が選択され、右ペイン670に“Device Discovery”の項目で設定可能なパラメータの種類とその値の入力欄が表示されている。なお“Device Discovery”とは、PC100と通信可能に接続されているデバイス、本実施形態ではMFP200を検索することを意味する。
右ペイン670の表示内容、つまり設定内容は、タブ671,672によって切替え可能である。図示例で選択されているタブ671は、“Discovery Method”と名付けられている。“Discovery Method”とは、検索方法のことである。具体的には、PC100とMFP200との通信方式として、チェックボックス671a,671bによりUSBとネットワークが選択され、ネットワークでは、チェックボックス671cによりブロードキャスト通信が選択されている。そして、ブロードキャスト通信で使用するIPアドレスとして、テキストボックス671dから“255.255.255.255”が入力されている。
なお、アプリケーション設定画面650は、クローズ(Close)ボタン651あるいは“×”ボタン652の押下により消える。
(タスク画面の画面構成)
図23のHOME画面500において、ユーザがタスクボタン502を押下すると、このHOME画面500はタスク画面に遷移する。図27は、タスク画面700の一例を示している。
タスク画面700は、左ペイン710と中央ペイン720を備えている。そして中央ペイン720は、上部ペイン730と下部ペイン740を備えている。
左ペイン710は、現在設定中のタスクの種類のリスト(タスク種類リスト)を表示する領域である。図示例では、インスタントタスクの範疇に属するもの2件と、スケジュールタスクの範疇に属するもの5件が示されている。
中央ペイン720は、左ペイン710に表示されたタスク種類リストから選択された1つのタスク種類についての動作状態を表示する領域である。そして、上部ペイン730は、現在動作中のタスク(“Working Task”)に関する情報を表示し、下部ペイン740は、タスクログ(“Task Log”)を表示する。
上部ペイン730には、現在動作中のタスクをリスト表示する動作中タスクリスト領域731が設けられている。図27の例では、左ペイン710に表示されたタスク種類リストからインスタントタスクが選択されているので、動作中タスクリスト領域731には、動作中のインスタントタスクが表示されている。インスタントタスクについての表示項目は、タスクの種類(“Task Type”)と、状態(“Status”)と、タスクの開始日時(“Started”)と、対象台数(“Target”)である。もちろん、これらの表示項目は一例に過ぎず、他の項目が表示されるようにしてもよい。
なお項目「タスクの種類」は、インスタントタスクが選択されたときに表示され、他のタスク、つまり図示例では、“Send Device Log (2)”“Send Device Status (1)”,“Send Device List (1)”及び“Discovery Action (1)”のいずれかが選択されたときには表示されない。これは、インスタントタスクが総称であるのに対して、他のタスクは、個々のタスクの名称であるからである。つまり、インスタントタスクに属するタスクは、図21に示すように“Firmware Update”等複数種類(図示例では、7種類)あるからである。したがって他のタスクも、スケジュールタスクというように総称が用いられているときには、表示項目に「タスクの種類」が入ることになる。
また動作中タスクリスト領域731の左端には、2種類のチェックボックス732,733が設けられている。最上段のチェックボックス732は、動作中のタスク毎に設けられたチェックボックス733のすべてに対して、一括して選択/非選択を指示できるものである。これに対して、チェックボックス733は、動作中のタスク毎に個別に選択/非選択を指示できるものである。
下部ペイン740には、タスクログを表示するタスクログ領域741が設けられている。また下部ペイン740には、上記図10の状態選択コンボボックス521と同様の状態選択コンボボックス742が設けられている。タスクログ領域741に表示される完了タスクはそれぞれ、状態(Status)を持っているので、選択コンボボックス742の右端に設けられたドロップダウンボタン743を押下して表示されるドロップダウンリスト(図示せず)からいずれかの状態を選択することで、選択した状態を持つ完了タスクのみをタスクログ領域741に表示させることができる。図27の例では、状態として“All Status”が選択されているので、タスクログ領域741には、すべての完了タスクが表示されている。
さらにタスクログ領域741の左端には、2種類のチェックボックス744,745が設けられている。チェックボックス744,745の働きはそれぞれ、上記チェックボックス732,733の働きと同様であるので、その説明は省略する。
この図27のタスク画面700において、ユーザが、動作中タスクリスト領域731に表示されている2件の動作中タスクのうち、上段の動作中タスクを選択すると、図28に示すように、そのチェックボックス732内にレ点が付く。これに応じて、右ペイン750がタスク画面700内に表示される。
右ペイン750は、選択された動作中タスクに関する情報と、この動作中タスクに対するアクションの種類を表示する領域である。
動作中タスクに関する情報とは、具体的には、タスクの種類(“Send File”)と、状態(“Working”)と、開始日時(“Started:2019/01/01 12:00:12”)と、タスク対象台数(Target Devices:100)である。
またアクションの種類は、“Show Detail”,“Save as Profile”及び“Stop”の3種類である。
この図28のタスク画面700において、ユーザが、アクションの1つである“Stop”を押下すると、再確認ウィンドウがポップアップ表示される。図29は、再確認ウィンドウ760の一例を示している。
再確認ウィンドウ760には、「選択されたタスクを中止しますか?」という確認文と一緒に、OKボタン761及びキャンセル(Cancel)ボタン762も表示される。ユーザは、OKボタン761を押下することにより、中止指示をそのまま実行させる一方、キャンセルボタン762を押下することにより、中止指示をキャンセルする。
一方、図27のタスク画面700において、ユーザが、タスクログ領域741に表示されている完了タスクのうち、最上段の完了タスク、つまり状態が“Error”の完了タスクを選択すると、図30に示すように、そのチェックボックス745内にレ点が付く。これに応じて、右ペイン750′がタスク画面700内に表示される。
右ペイン750′は、選択された完了タスクに関する情報と、この完了タスクに対するアクションの種類を表示する領域である。
完了タスクに関する情報とは、具体的には、タスクの種類(“Send File”)と、状態(“Error”)と、開始日時(“Started:2019/01/01 12:00:12”)と、終了日時(“Finished:2019/01/01 12:10:10”)と、タスク対象台数(Target Devices:100)と、正常終了台数(Complete Devices:80)と、エラー終了台数(Error Devices:20)である。
またアクションの種類は、“Show Detail”,“Save as Profile”及び“Delete”の3種類である。
この図30のタスク画面700において、ユーザが、アクションの1つである“Show Detail”を押下すると、このタスク画面700はタスク詳細画面に遷移する。図31は、タスク詳細画面800の一例を示している。
タスク詳細画面800には、選択された完了タスクの詳細内容を表示する詳細内容表示領域801と、リトライ(“Retry Failed Device”)ボタン803と、キャンセルボタン804と、矢印表示805が設けられている。
タスク詳細画面800は、タスク種類が“Send Files”であるタスクについての詳細画面であるので、“Send Files”のタスク設定画面、つまり上記図22のタスク設定画面600を流用して作成されている。このためタスク詳細画面800には、タスク詳細画面800内の領域802に含まれる入力ボックスも表示される。しかし、この入力ボックス内に入力操作をすることができないので、領域802に含まれる入力ボックスはグレーアウト表示される。但し図31の例では、グレーアウトの図示が難しいため、グレーアウト表示されずに記載されているが、これは便宜上そうしているに過ぎない。
このタスク詳細画面800において、ユーザがリトライボタン803を押下すると、タスク詳細画面800は、タスク設定画面600と同様のタスク設定画面に遷移する。但し、遷移後のタスク設定画面は、タスク設定画面600と異なり、送信先リスト領域601に、エラー終了されたMFP200のみが選択されて入力されたものとなる。ユーザは、このような遷移後のタスク設定画面により再度“Send Files”タスクを実行することができる。
(パスワード設定処理)
図32は、タスク設定画面900の一例を示している。このタスク設定画面900は、“Send Files”タスクを設定するためのものであるが、パスワード設定処理を説明するために挙げたものであるので、このタスク設定画面900では、パスワードが未設定状態である。
タスク設定画面900には、ファイルの送信先をリスト表示する送信先リスト領域901と、送信するファイルを指定するファイル指定ボックス903と、ファイルを閲覧・検索する上記アプリを呼び出すためのボタン904が設けられている。さらにタスク設定画面900には、ファイルの送信指示を行うセンド(Send)ボタン905と、設定をキャンセルするキャンセルボタン906と、パスワード入力を行うためのパスワード入力ボックスや操作子を表示させるためのパスワード入力要求(“Input Device Password”)ボタン908が設けられている。なお矢印表示907は、「前画面へ戻る」を指示する操作子である。
また送信先リスト領域901には、パスワード入力欄(“Device Password”)も設けられている。図32の例では、パスワード入力欄は空欄になっている。この空欄の状態で、ユーザがセンドボタン905を押下すると、警告ウィンドウがポップアップ表示される。図33は、警告ウィンドウ950の一例を示している。
警告ウィンドウ950には、「デバイスパスワード未入力のデバイスがあります。そのまま実行しますか?」という警告文と一緒に、OKボタン951及びキャンセル(Cancel)ボタン952も表示されている。ユーザは、OKボタン951を押下することにより、ファイル送信指示をそのまま実行させる一方、キャンセルボタン952を押下することにより、ファイル送信指示をキャンセルする。
図34は、上記パスワード入力要求ボタン908が押下されて、パスワード入力ボックス902が表示された場合のタスク設定画面900の一例を示している。但し、図34の例では、パスワード入力ボックス902に既にパスワードが入力されているので、パスワードが入力される前のパスワード入力ボックス902が空欄の段階を経てから、図34のタスク設定画面900となる。
図34のタスク設定画面900にはさらに、パスワード入力ボックス902に入力されたパスワードを、送信先リスト領域901に表示されたすべてのMFP200に一括して設定する設定(Set)ボタン911と、キャンセルするキャンセルボタン912も設けられている。但し、パスワード入力ボックス902が表示されているときには、送信ファイルの指定やファイル送信は禁止されるので、ファイル指定ボックス903及びボタン904~906は、グレーアウト表示される。しかし図34では、図示の都合上、グレーアウト表示はなされていない。
また、図32のタスク設定画面900が図34のタスク設定画面900に遷移した場合、送信先リスト領域901にリスト表示されたMFP200にはそれぞれ、レ点の付いたチェックボックスが表示される。図34のタスク設定画面900は、パスワード一括設定モードにおけるタスク設定画面であるので、図34のタスク設定画面900に遷移した場合には、遷移前の図32のタスク設定画面900における送信先リスト領域901にリスト表示されたMFP200は、デフォルトで選択状態に表示されることになる。ユーザは、選択状態に表示されたすべてのMFP200のうち、選択を解除したいものがあれば、そのチェックボックスのレ点を個別に消して行けばよい。
図34に示すように、パスワード入力ボックス902にパスワードが入力された状態で、ユーザが設定ボタン911を押下すると、入力されたパスワードが、図35に示すように送信先リスト領域901に表示されたすべてのMFP200に一括して仮設定される。ここで仮設定とは、入力されたパスワードと各MFP200とが、PC100上で対応付けられただけであり、各MFP200に実際に設定されたのではないという意味である。なお図35の設定画面900においても、ファイル指定ボックス903及びボタン904~906は、グレーアウト表示される。
図36は、図35のタスク設定画面900において、ユーザがセンドボタン905を押下した後のタスク設定画面900を示している。つまり、センドボタン905の押下に応じて、仮設定されたパスワードと、ファイル指定ボックス903で指定されたファイルとが一緒に、複数のMFP200に送信される。このように、図36のタスク設定画面900は、図32のタスク設定画面900に対して、送信先リスト領域901に表示されたすべてのMFP200にパスワードが設定されている点が異なっている。
なお、センドボタン905が押下可能になるのは、図35のタスク設定画面900において、設定ボタン911あるいはキャンセルボタン912が押下されて、パスワード入力ボックス902が消え、パスワード入力要求ボタン908が表示されるようになったときである。
図37は、タスク設定画面900の送信先リスト領域901に表示されたMFP200について1台ずつ個別にパスワードを設定する様子を示している。図37に示すように、パスワードを必要とするMFP200には、送信先リスト領域901上、鍵形状のアイコンが表示され、その隣に個別パスワード入力ボックス921が表示される。ユーザは、各個別パスワード入力ボックス921を1つずつ指定して、パスワードを入力して行く。
なお図37のタスク設定画面900には、パスワード一括入力要求(“Mass Input Device Password”)ボタン908′も設けられている。ユーザがこのパスワード一括入力要求ボタン908′を押下すると、図34のタスク設定画面900と同様に、パスワード一括入力要求ボタン908′の代わりに、パスワード入力ボックス902、設定ボタン911及びキャンセルボタン912が表示される。
(効果)
以上説明したように、本実施形態の情報処理プログラムは、MFP200と通信可能な通信IF160と、表示部120と、を備えたPC100に、MFP200に実行させるタスクの種類の選択を受け付ける第1受付処理と、第1受付処理により受け付けた種類のタスクの実行をMFP200に指示する指示処理と、MFP200が実行可能なタスクの種類のリストを表示する左ペイン710を含むタスク画面700を表示部120に表示する表示処理と、左ペイン710に表示されたタスクの種類のリストからタスクの種類の選択を受け付ける第2受付処理と、を実行させる情報処理プログラムであって、表示処理は、第2受付処理により受け付けた種類に該当するタスクであって、現在実行中のタスクの情報を表示する動作中タスクリスト領域731を、タスク画面700内の左ペイン710と異なる領域に、左ペイン710と同時期に表示する。
このように、本実施形態の情報処理プログラムでは、表示されたMFP200のリストから選択されたMFP200に対して、各種タスクを設定し実行させることが可能となる。
ちなみに、本実施形態において、MFP200は、「機能実行装置」の一例である。通信IF160は、「通信部」の一例である。PC100は、「通信装置」の一例である。左ペイン710は、「タスク種類リスト領域」の一例である。動作中タスクリスト領域731は、「ワーキングタスク領域」の一例である。
また、表示処理はさらに、タスク画面700内に、MFP200が過去に実行したタスクの履歴を表示するタスクログ領域741を表示する。
これにより、履歴から過去に実行したタスクを確認することが可能となる。
ちなみに、タスクログ領域741は、「ログ領域」の一例である。
また、表示処理はさらに、タスク画面700内に、過去に実行したタスクの状態を選択する状態選択コンボボックス742を表示し、状態選択コンボボックス742から選択した状態に該当するタスクをタスクログ領域741に表示する。
これにより、過去に実行したタスクのうち、ある状態に該当するタスクだけ抜き出して表示したい場合に有用である。
ちなみに、状態選択コンボボックス742は、「選択領域」の一例である。
また、第2受付処理により受け付けたタスクの種類が、MFP200に対する処理を、即時を含む時間経過に従って実施する操作であるインスタントタスクである場合には、表示処理はさらに、動作中タスクリスト領域731に表示する現在実行中のタスクにタスク種類を表示する。
これにより、インスタントタスクの範疇に入るタスクは種類が多いにも拘わらず、ユーザは、いずれの種類のタスクが現在動作中かを一目で把握することができる。
また、表示処理はさらに、動作中タスクリスト領域731に表示されている現在実行中のタスクの選択に応じて、選択されたタスクの実行を停止あるいは再開を指示できる右ペイン750をタスク画面700内に表示する。
これにより、ユーザは、タスク画面700内で現在実行中のタスクの状況を見ながら、選択したタスクの実行を停止あるいは再開を指示できるので、便利である。
ちなみに、右ペイン750は、「指示領域」の一例である。
また、表示処理はさらに、タスクログ領域741に表示されたエラー状態のタスクの選択に応じて、エラー状態のタスクに対して実行可能な処理のリストを表示する右ペイン750′を表示する。
これにより、ユーザは、タスク画面700内で選択したエラー状態のタスクに対して実行可能な処理を把握でき、実行できるので、便利である。
ちなみに、右ペイン750′は、「処理リスト領域」の一例である。
また、右ペイン750′に表示される実行可能な処理のリストは、詳細表示処理を含み、表示処理はさらに、詳細表示処理の選択に応じて、エラー状態のタスクを含む過去に実行したタスクの詳細を表示するとともに、エラー状態のタスクに対して再度実行を指示するリトライボタン803を表示し、リトライボタン803の押下に応じて、エラー状態のタスクに対応するタスク設定画面600を表示する。
これにより、エラー状態のタスクに対応するタスク設定画面600が表示されるので、ユーザは、このタスク設定画面600を用いて、エラー状態のタスクに対して再度実行を指示することができ、便利である。
ちなみに、タスク設定画面600は、「タスク作成画面」の一例である。