JP7396935B2 - 床置き型空調室内機 - Google Patents
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Description
以下、本開示の一実施形態に係る床置き型空調室内機10について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、具体例であって、技術的範囲を限定するものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、以下の図面では各構成部品の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
次に、空気調和装置1が有する室内機10の詳細な構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本開示の一実施形態に係る室内機10の外観の斜視図である。図3A、図3Bは、室内機10の吸込口13aからグリル30を取り外した状態で、吸込口13aの周辺を概略的に示した拡大図である。図4A、図4Bは、室内機10の吸込口13aからグリル30を取り外した状態で、吸込口13aの周辺を概略的に示した斜視図である。図4Cは、室内機10が備えるセンサユニット100の構成を概略的に示した図である。図5Aは、室内機10の概略側面図であって、室内機10の各構成部品の配置位置の一例を示している。図5Bは、ファン15が発生させる気流の流路である、空気流路FPを示している。図6は、上面視における室内機10を示している。なお、図6では、天面パネル134や、ガス連絡配管12a、液連絡配管12b、室内ガス配管120a、室内液配管120b、熱交換器14、ファン15等の室内機10の構成部品の図示は省略している。
図2に示すように、室内機10は、縦長の略直方体状のケーシング13を有する。ケーシング13は、例えば室内の壁面に沿うように設置される。ケーシング13は、4つの側面パネルと、天面パネル134と、底面パネル135と、を有する。4つの側面パネルのうち、正面には前面パネル131が、右側面には右側面パネル132が、左側面には左側面パネル133が、背面には背面パネル136が、それぞれ配置されている。ケーシング13の前面パネル131には吸込口13aと吹出口13bとが形成されており、吸込口13aと吹出口13bとの間には、表示パネル19が取り付けられている。
熱交換器14は、冷媒の凝縮器及び/又は蒸発器として機能する。熱交換器14は、ファン15によって吸込口13aからケーシング13の内部に吸入される空調対象空間の空気と、熱交換器14の内部を流れる冷媒と、を熱交換させる。図5Aに示すように、熱交換器14は板状であって、前面側が斜め下方を向くように傾斜して、ケーシング13に収容されている。また、熱交換器14の下端部の下方には、熱交換器14から落下する結露水を受けるためのドレンパン16が設けられている。限定するものではないが、本実施形態における熱交換器14は、複数の伝熱管及び複数の伝熱フィンを有する、フィンアンドチューブ型の熱交換器である。熱交換器14は、液側が室内液配管120bに接続されており、ガス側が室内ガス配管120aに接続されている。
ファン15は、熱交換器14で熱交換される空気の気流を発生させる送風機である。ファン15は、ファンモータ15aを有し、ファンモータ15aが制御部40の制御によって駆動することで、気流を発生させる。ファン15が発生させる気流の流路を、空気流路FPとする。具体的には、図5Bに示すように、ファン15は、吸込口13aから熱交換器14に至り、熱交換器14からファン15に至り、ファン15から吹出口13bに至る、といった空気流路FPを発生させる。図5Aに示すように、ファン15は、熱交換器14の上方に配置されるようにして、ケーシング13に収容されている。吹出口13bから吹き出される空気の風量は、50m3/min以上である。本実施形態におけるファン15は、2台のシロッコファンである。ただし、ファン15の種類及び数量は、これに限定されるものではなく、例えばターボファンや、シロッコファン、クロスフローファン又はプロペラファン等の送風機の中から、数量とともに適宜選択されればよい。
ドレンパン16は、熱交換器14における冷媒と空気との熱交換に伴い発生した結露水を一時的に貯留する容器である。また、ドレンパン16は、熱交換器14や、室内ガス配管120a、室内液配管120b、ガス連絡配管12a、液連絡配管12b、第1ロウ付け箇所121a、第2ロウ付け箇所121b等から漏洩した冷媒を、一時的に貯留する容器である。図5Aに示すように、ドレンパン16は、上縁16aと、本体部16bと、脚部16cと、からなる。上縁16aは、ドレンパン16の上端部分である。本体部16bは、上縁16aを除いたドレンパン16の凹状に形成された部分である。脚部16cは、本体部16bの下方に位置する。ドレンパン16は、結露水を室外(空調対象空間外)に排出するための排出経路(図示省略)を有する。
電装品箱17は、内部に制御部40等の電気部品を収容する、略直方体状の箱である(図3A参照)。電装品箱17は、吸込口13aから熱交換器14に至る空気流路FP内に配置される。電装品箱17は、前面パネル131の内面に対向するように、底面パネル135の上面に載置される。電装品箱17には、センサユニット100が取り付けられている。具体的には、図4A、図4Bに示すように、電装品箱17の側面にセンサユニット100が取り付けられている。このように、センサユニット100が、制御部40を内部に収容する電装品箱17の側面に取り付けられているため、センサユニット100と制御部40とを接続する電気配線(後述)の長さを短くすることが可能であり、電気配線の取り回しが容易である。
センサユニット100は、冷媒の漏洩を検知する冷媒漏洩センサである。センサユニット100は、センサケース101、センサ素子102、基板103、円筒管104、から構成される。センサケース101は、樹脂などからなるケースであり、センサ素子102や基板103、円筒管104を収容する。図4Cに示すように、センサケース101は、センサユニット100を覆う蓋となる第1部分101aと、基板103が取り付けられる部分である第2部分101bと、からなる。センサケース101の第1部分101aの側面のうち全ての面に、通気用の開口110が設けられており、冷媒漏洩が発生した際は、開口110を通じて、センサケース101の内部に冷媒を導入することができる。センサ素子102は、基板103に実装されており、漏洩した冷媒の有無を検知する。図示は省略するが、センサ素子102と基板103とは、コネクタや電気配線等からなる配線部によって制御部40と電気的に接続されており、センサ素子102が冷媒漏洩を検知した場合は、配線部や基板103を介して、制御部40に冷媒漏洩検知信号が送られる。図示は省略するが、センサケース101の下側面には、配線部の電気配線を通過させるための配線孔が設けられており、この配線孔を通じて電気配線がセンサケース101の外部に引き出される。円筒管104は、センサ素子102を保護する役割を果たす。円筒管104の上端面には、漏洩した冷媒がセンサ素子102に到達できるように、穴が形成されている。
以下、本実施形態に係る室内機10が冷媒漏洩を検知する方法について説明する。
本実施形態において、空気調和装置1の冷媒回路には、空気よりも比重が重い冷媒であるR32冷媒が充填されている。このため、室内機10が停止しており、ケーシング13の内部に気流が発生していない状態で、ケーシング13の内部で冷媒漏洩が発生した場合、漏洩した冷媒は、重力方向に向かうように下降する。
室内機10の運転中に、ケーシング13の内部で冷媒漏洩が発生した場合、漏洩した冷媒は、ファン15によって生成される気流により、吹出口13bを通じて一時的に空調対象空間に流入する。その後、空調対象空間に流入した冷媒は、ファン15によって生成される気流により、吸込口13aから再びケーシング13の内部に取り込まれる。
(4-1)
本実施形態に係る床置き型空調室内機10は、センサユニット100と、熱交換器14と、ドレンパン16と、ケーシング13と、を備える。センサユニット100は、冷媒の漏洩を検知する。熱交換器14は、冷媒と空調対象空間の空気とを熱交換させる。ドレンパン16は、熱交換器14の下方に設けられる。ケーシング13は、センサユニット100、熱交換器14及びドレンパン16を収容する。ケーシング13の側面には、熱交換器14で熱交換を行わせる空気を吸い込む吸込口13aが形成されている。吸込口13aの少なくとも一部は、熱交換器14よりも下方に位置する。吸込口13aが形成されるケーシング13の側面を正面とすると、ドレンパン16の少なくとも一部は、正面視において、吸込口13aと重なる。センサユニット100は、吸込口13aから熱交換器14に至るまでの空気流路FP内に配置され、かつ、上面視において吸込口13aとドレンパン16との間に配置される。
本実施形態に係る床置き型空調室内機10では、センサユニット100は、上面視においてドレンパンの上縁16aから10mm~30mmの範囲内に位置するように配置される。なおかつ、センサユニット100は、上面視において吸込口13aから60mm~80mmの範囲内に位置するように配置される。
本実施形態に係る床置き型空調室内機10では、センサユニット100は、ドレンパンの上縁16aの近傍に配置される。
本実施形態に係る床置き型空調室内機10では、センサユニット100の少なくとも一部は、正面視において、ドレンパンの上縁16aと重なる。
本実施形態に係る床置き型空調室内機10では、床置き型空調室内機10は、ケーシング13に収容され、内部に電気部品を収容する電装品箱17をさらに備える。電装品箱17は、空気流路FP内に配置される。センサユニット100は、電装品箱17に取り付けられる。
本実施形態に係る床置き型空調室内機10では、センサユニット100は、正面視において、ケーシング13の左端から第1寸法D1だけ水平方向に離れている。第1寸法D1は、正面視におけるケーシング13の横幅寸法の10%~90%の範囲にある任意の寸法である。
本実施形態に係る床置き型空調室内機10においては、センサユニット100は、熱交換器14の下方に設けられている。このように、床置き型空調室内機10において冷媒漏洩が発生した場合に、漏洩した冷媒が経由することが想定される位置にセンサユニット100を配置することで、冷媒漏洩を速やかに検知することが可能である。
(5-1)変形例1A
上記実施形態では、室内機10の電装品箱17が、除水部18を有することで、センサユニット100に結露水が侵入することが抑制されると説明した。しかしながら、結露水の侵入対策としては、少なくともセンサユニット100が上面視において吸込口13aとドレンパン16との間に配置されていればよく、除水部18は必須の構成ではない。
上記実施形態では、センサユニット100が、電装品箱17の側面に支持部材を介して取り付けられる例について説明した。しかしながら、センサユニット100の配置位置はこれに限定されるものではなく、本開示に係る課題が解決される限りにおいては、センサユニット100は例えば、支持部を介して左側面パネル133に取り付けられていてもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
13 ケーシング
13a 吸込口
13b 吹出口
14 熱交換器
15 ファン
16 ドレンパン
16a 上縁
17 電装品箱
100 センサユニット
D1 第1寸法
FP 空気流路
Claims (8)
- 冷媒の漏洩を検知するセンサユニット(100)と、
冷媒と空調対象空間の空気とを熱交換させる熱交換器(14)と、
前記熱交換器の下方に設けられるドレンパン(16)と、
前記センサユニット、前記熱交換器及び前記ドレンパンを収容するケーシング(13)と、
を備え、
前記ケーシングの側面には、前記熱交換器で熱交換を行わせる空気を吸い込む吸込口(13a)が形成されており、
前記吸込口の少なくとも一部は、前記熱交換器よりも下方に位置し、
前記吸込口が形成される前記ケーシングの側面を正面とすると、前記ドレンパンの少なくとも一部は、正面視において、前記吸込口と重なり、
前記センサユニットは、前記吸込口から前記熱交換器に至るまでの空気流路(FP)内に配置され、かつ、上面視において前記吸込口と前記ドレンパンとの間に配置され、
前記センサユニットは、
上面視において前記ドレンパンの上縁(16a)から10mm~30mmの範囲内に位置する、ように配置される、
床置き型空調室内機(10)。 - 前記センサユニットは、
上面視において前記吸込口から60mm~80mmの範囲内に位置する、ように配置される、
請求項1に記載の床置き型空調室内機(10)。 - 前記センサユニットは、前記ドレンパンの上縁(16a)の近傍に配置される、
請求項1又は2に記載の床置き型空調室内機(10)。 - 前記センサユニットの少なくとも一部は、正面視において、前記ドレンパンの上縁(16a)と重なる、
請求項1から3のいずれかに記載の床置き型空調室内機(10)。 - 冷媒の漏洩を検知するセンサユニット(100)と、
冷媒と空調対象空間の空気とを熱交換させる熱交換器(14)と、
前記熱交換器の下方に設けられるドレンパン(16)と、
前記センサユニット、前記熱交換器及び前記ドレンパンを収容するケーシング(13)と、
前記ケーシングに収容され、内部に電気部品を収容する電装品箱(17)と、
を備え、
前記ケーシングの側面には、前記熱交換器で熱交換を行わせる空気を吸い込む吸込口(13a)が形成されており、
前記吸込口の少なくとも一部は、前記熱交換器よりも下方に位置し、
前記吸込口が形成される前記ケーシングの側面を正面とすると、前記ドレンパンの少なくとも一部は、正面視において、前記吸込口と重なり、
前記電装品箱は、前記吸込口から前記熱交換器に至るまでの空気流路(FP)内に配置され、
前記センサユニットは、前記吸込口から前記熱交換器に至るまでの空気流路(FP)内に配置され、かつ、上面視において前記吸込口と前記ドレンパンとの間に配置されて、前記電装品箱に取り付けられる、
床置き型空調室内機(10)。 - 前記センサユニットは、正面視において、前記ケーシングの左端から第1寸法(D1)だけ水平方向に離れており、
前記第1寸法は、正面視における前記ケーシングの横幅寸法の10%~90%の範囲にある任意の寸法である、
請求項1から5のいずれかに記載の床置き型空調室内機(10)。 - 前記冷媒は、可燃性又は毒性の冷媒である、
請求項1から6のいずれかに記載の床置き型空調室内機(10)。 - 前記ケーシングに収容され、前記熱交換器で熱交換される空気の気流を発生させるファン(15)をさらに備え、
前記ケーシングの側面には、前記熱交換器を通過した空気を前記ケーシングの外部に向かって吹き出す吹出口(13b)が形成されており、
前記吹出口を出た空気の風量は、50m3/min以上である、
請求項1から7のいずれかに記載の床置き型空調室内機(10)。
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