JP7396025B2 - 携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器 - Google Patents

携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP7396025B2
JP7396025B2 JP2019230772A JP2019230772A JP7396025B2 JP 7396025 B2 JP7396025 B2 JP 7396025B2 JP 2019230772 A JP2019230772 A JP 2019230772A JP 2019230772 A JP2019230772 A JP 2019230772A JP 7396025 B2 JP7396025 B2 JP 7396025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
portable electronic
electronic device
hook
bonding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019230772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021100037A (ja
Inventor
和也 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2019230772A priority Critical patent/JP7396025B2/ja
Publication of JP2021100037A publication Critical patent/JP2021100037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7396025B2 publication Critical patent/JP7396025B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

本発明は、携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器に関する。
携帯電話機や、バーコード類を読み取る読取装置(コードリーダ)のようなユーザが片手で把持できる程度の大きさの携帯情報端末(ハンディターミナル)等の携帯電子機器は、幅が抑制されるので一般的に縦長に形成される。携帯電子機器は、把持した手と反対側の手で正面のキーやタッチパネルを操作するだけでなく、把持した手の親指で操作する場合がある。詳しくは、正面上で親指を動かせるように、掌の親指の付け根近傍(母指球)と親指以外の指先の腹とによって両側面で挟持する。このような携帯電子機器は、片手で操作しながら安定して把持できるように、親指以外の一指以上を通す環状部材を背面に設けて使用されることがある。例えば、特許文献1には、携帯電子機器の長手方向に沿った2箇所にベルトの両端を取り付け、ベルトと携帯電子機器の背面との間に親指以外の指を通して手に固定される電子機器用ハンドストラップが開示されている。また、特許文献2には、小型の携帯電話機(例えば、5インチ未満のスマートフォン)に取り付けられる、薬指および小指をそれぞれ通す大小2個のリングからなる部材が開示されている。
特許第6112495号公報 実用新案登録第3178173号公報
一般に、携帯電子機器は、操作手段(ハードウェアキー、ソフトウェアキー)の多くが、タッチパネル上も含めて正面の下半分に配置されている。そのため、携帯電子機器は、把持した手で操作される場合には中央下寄り~下半分が把持され、特に下端近傍まで操作手段が配置されている場合には、さらに下部が把持される方が操作し易い。したがって、特許文献1によれば、人差し指から薬指までの3本をベルトの内側に入れ、小指を外側に出して使用されることになる。一方、把持した手で操作しない場合には、より安定し、また手が疲れないために、重心に近い長手方向中央寄りを把持することが、特に読取装置のような比較的重量のある携帯電子機器について好ましく、したがって、親指以外の4本すべてをベルトに入れて使用される。
ユーザの使用態様に応じて指を4本または3本選択的に入れることができるようにするためには、指を4本入れられるベルト構造とする必要がある。しかしながら、このようなベルトに人差し指から薬指までの3本を入れて把持した場合、携帯電子機器が重みでずれて指を4本入れた状態と同じような位置になり易く、安定して把持されない。
本発明の課題は、ユーザの使用態様に応じて携帯電子機器を所望の位置で安定して手で把持することのできる、簡易な構造の携帯電子機器用ベルト、およびこれを備えた携帯電子機器を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る携帯電子機器用ベルトは、背面における長手方向の一端に第1ベルト取付部を有し且つ前記一端から前記長手方向に離間した箇所に第2ベルト取付部を有する携帯電子機器に取り付けられる、可撓性を有する帯状部材を備えるものであって、前記帯状部材は、先端側の副部と後端側の主部とから構成され、前記主部における表面に第1貼り合わせ領域を有し、前記副部における裏面に第2貼り合わせ領域を有し、前記副部における表面に前記第1貼り合わせ領域および第2貼り合わせ領域のそれぞれと着脱可能に貼り合わされる第3貼り合わせ領域を有し、前記主部は、裏面を前記携帯電子機器の背面に対面させて、前記副部との境界側の端が前記第1ベルト取付部に取り付けられる一方で、前記後端が前記第2ベルト取付部に取り付けられ、前記副部は、前記第3貼り合わせ領域が前記主部の前記第1貼り合わせ領域に貼り合わされて前記主部に折り畳まれ、前記第3貼り合わせ領域が前記第2貼り合わせ領域に貼り合わされることにより、表面または裏面を外側にして環状に形成可能であることを特徴とする。
本発明に係る別の携帯電子機器用ベルトは、背面における長手方向の一端に第1ベルト取付部を有し且つ前記一端から前記長手方向に離間した箇所に第2ベルト取付部を有する携帯電子機器に取り付けられる、可撓性を有する帯状部材を備えるものであって、前記帯状部材は、先端側の副部と後端側の主部とから構成され、前記主部の表面及び前記副部の裏面に、被係合部材と当該被係合部材に係合可能な係合部材とのうち少なくとも一方が設けられ、前記副部の表面に、前記係合部材と前記被係合部材とのうちの少なくとも他方が設けられ、前記主部は、裏面を前記携帯電子機器の背面に対面させて、前記副部との境界側の端が前記第1ベルト取付部に取り付けられる一方で、前記後端が前記第2ベルト取付部に取り付けられ、前記副部は、前記係合部材と前記被係合部材との係合により、前記副部の表面が前記主部の表面に折り畳まれるように係合され、前記副部の表面が前記副部の裏面に係合されることで、表面または裏面を外側にして環状に形成可能であることを特徴とする。
本発明に係る別の携帯電子機器用ベルトは、背面における長手方向の一端に第1ベルト取付部を有し且つ前記一端から前記長手方向に離間した箇所に第2ベルト取付部を有する携帯電子機器に取り付けられる、可撓性を有する帯状部材を備えるものであって、前記帯状部材は、先端側の副部と後端側の主部とから構成され、前記主部における前記副部との境界側の端の表面に、被係合部材と当該被係合部材に係合可能な係合部材とのうち少なくとも一方が設けられ、前記副部における前記境界側の端の表面に、前記係合部材と前記被係合部材とのうちの少なくとも他方が設けられ、前記先端の表面に、前記被係合部材と当該被係合部材に係合可能な前記係合部材とのうち少なくとも一方が設けられ、前記副部における前記境界側の端の裏面に、前記係合部材と前記被係合部材とのうちの少なくとも他方が設けられ、前記主部は、前記裏面を前記携帯電子機器の背面に対面させて、前記境界側の端が前記第1ベルト取付部に取り付けられる一方で、前記後端が前記第2ベルト取付部に取り付けられ、前記副部は、前記係合部材と前記被係合部材との係合により、前記副部の表面が前記主部の表面に折り畳まれるように係合され、前記副部の表面が前記副部の裏面に係合されることで、表面を外側にして環状に形成可能であることを特徴とする。
本発明に係る別の携帯電子機器用ベルトは、可撓性を有する帯状部材と、前記帯状部材の後端に設けられた留具と、前記帯状部材の表面上に設けられた第1貼り合わせ部材および第3貼り合わせ部材と、前記帯状部材の裏面上に設けられた第2貼り合わせ部材と、を備え、前記第3貼り合わせ部材が、前記第1貼り合わせ部材および前記第2貼り合わせ部材のそれぞれと着脱可能に貼り合わされ、前記第1貼り合わせ部材、前記第2貼り合わせ部材、および前記第3貼り合わせ部材は、前記第3貼り合わせ部材が最も先端側に配置され、前記第1貼り合わせ部材が、前記第2貼り合わせ部材および前記第3貼り合わせ部材よりも後端側に配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係る携帯電子機器は、正面における長手方向の中心よりも一端側の領域に1以上の操作手段が配置され、前記携帯電子機器用ベルトを着脱可能であって、背面における長手方向の前記一端に、前記携帯電子機器用ベルトの少なくとも前記先端を含む一部を挿通可能な孔に形成された第1ベルト取付部を有し、背面の前記一端から長手方向に離間した箇所に、前記携帯電子機器用ベルトの後端が着脱可能に係止する第2ベルト取付部を有する構成とする。
本発明に係る携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器によれば、携帯電子機器に取り付けてユーザの使用状態に応じて、この携帯電子機器を所望の位置で安定して手で把持することができる。本発明に係る携帯電子機器によれば、前記携帯電子機器用ベルトを必要に応じて取り付けることができる。
本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトを取り付けられる携帯電子機器の構成を模式的に示す正面図である。 本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトを取り付けられる携帯電子機器の構成を模式的に示す背面側の斜視図である。 本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトを取り付けた携帯電子機器の、手で把持された状態を説明するための、背面側の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る携帯電子機器用ベルトの外観図である。 本発明の第1実施形態に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。 図5に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図5に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図5に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図5に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトを取り付けた携帯電子機器の、手で把持された状態を説明するための、背面からの斜視図である。 本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトを取り付けた携帯電子機器の、手で把持された状態を説明するための、正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。 図9に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図9に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図9に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。 図11に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図11に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図11に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図11に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。 図13に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図13に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図13に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図13に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。 図15に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図15に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図15に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図15に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。 図17に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図17に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図17に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図17に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。 図19に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図19に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図19に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。 図19に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するための携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器を例示するものであって、以下に限定するものではない。図面に示す部材は、説明を明確にするために、大きさや位置関係等を誇張していることがあり、また、形状を単純化していることがある。また、以下の説明において、同一のまたは同質の部材については、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトを取り付けられる携帯電子機器(以下、本発明の実施形態に係る携帯電子機器)について、図1、図2、および図3を参照して説明する。図1および図2は、本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトを取り付けられる携帯電子機器の構成を模式的に示す外観図で、図1はユーザが左手で把持した状態の正面図であり、図2は背面側の斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトを取り付けた携帯電子機器の、手で把持された状態を説明するための、背面側の斜視図で、図1を背面側から見た図に相当する。なお、本明細書において、縦(上下)、横(左右)とは、別途記載のない限り、図1における方向を基準とする。
〔読取装置〕
図1および図2に示すように、読取装置(携帯電子機器)8は、概形が縦長の厚板状で、片手によって両側面で挟持することのできる寸法である。読取装置8は、正面において、中央から上部にかけてタッチパネル82を有し、タッチパネル82の下側、すなわち下部にキーボード83が配置されている。そして、読取装置8は、背面において、上端近傍に読取部81を有し、下部に電池用蓋86を備え、下端に第1ベルト取付部87が形成され、縦方向(長手方向)中心近傍の上寄りに第2ベルト取付部88が形成されている。また、読取装置8は、左右両側面のそれぞれの縦方向中心近傍にトリガーキー85を備え、下面にクレードル端子89を備える。読取装置8は、スキャナ、無線LAN用アンテナ、集積回路(IC;Integrated Circuit)、充電池(バッテリー)を内蔵して備える(図示せず)。読取装置8はさらに、必要に応じて、スピーカ、マイク、インジケータ、カメラ等を備えてもよい。本明細書において、読取装置とは、バーコード等の光学情報を読み取ってデジタルデータ化するコードリーダである。すなわち、読取装置8は、物品(貨物、製品、商品)に貼付されたラベルに印刷されたバーコードや二次元コード等の画像情報(光学情報)を含む画像を撮像し、画像情報をデコードして取得した物品の情報(物品の種類、型番、製造番号、履歴等)を可視化してユーザに通知すると共に、必要に応じてホストコンピュータや管理サーバ(図示せず)等に送信する。したがって、読取装置8は、コードリーダ機能を有する携帯情報端末(ハンディターミナル)であるともいえる。
読取部81は、内蔵されたスキャナがバーコード等を含む画像を撮像するための透明な窓であり、ここでは、背面から斜め上を向けて設けられている。タッチパネル82は、スキャナが読み取った画像情報が付された物品の情報や、ホストコンピュータ等の外部から受信した作業指示内容等の情報を、ユーザに視覚的に示す表示手段であると共に、操作手段としてソフトウェアキーとなるアイコン等を表示する。キーボード83は、テンキー、カーソルキー、エンターキー等を配列して備える。トリガーキー85は、スキャナによるバーコード等の読み取りを実行する際に押圧されるボタンである。なお、キーボード83がさらに、トリガーキー85と同様の操作を実行するトリガーキーを備えてもよい。電池用蓋86は、充電池の収納部分に設けられた取り外し可能な蓋である。クレードル端子89は、充電池への充電等に使用される外部機器であるクレードル(図示せず)に電気的に接続するための端子である。第1ベルト取付部87および第2ベルト取付部88(適宜まとめて、ベルト取付部87,88と称する)は、図3に示すようにハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)10が取り付けられる部位であり、横方向(読取装置8の幅方向)中心に配置されている。
ここで、本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトの構成について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の第1実施形態に係る携帯電子機器用ベルトの外観図である。ハンドベルト10は、読取装置8をユーザの手に補助的に固定するための部品である。ハンドベルト10は、帯状部材1と、帯状部材1の一端(後端)に取り付けられた留具2と、帯状部材1の表面上に設けられた面ファスナーのフック構造(フック面、A面)(係合部材)3および面ファスナーのループ構造(ループ面、B面)(被係合部材)41と、帯状部材1の裏面上に設けられた面ファスナーのループ構造(被係合部材)42と、を備える。
帯状部材1は、ハンドベルト10の本体であり、布や合成皮革等の可撓性を有するシート状部材で形成され、2以上の異なる材料を接ぎ合わせて形成されてもよく、幅が10mm程度以上であることが好ましい。帯状部材1は、一部または全体が伸縮性を有して、特に後端側において、長さ方向に伸縮可能であることが好ましい。本実施形態においては、帯状部材1は、中央後端寄りに、ゴムバンド等からなる弾性部材1eを有する。また、帯状部材1は、先端において幅が狭くなるように角を斜めに切り欠いた形状に形成されている。また、本実施形態において、帯状部材1は、弾性部材1eの後端側が幅広に形成され、この部分(幅広部)に面ファスナー41が設けられている。なお、本明細書では、帯状部材1の幅とは、帯状部材1の幅広部以外における幅を指す。留具2は、金属製(金具)等で、ここでは、矩形の枠状に形成された部材(いわゆる角カン)であり、一辺に帯状部材1の後端が巻き付けられている。面ファスナー3,41,42は、帯状部材1の面ファスナー3を設けた領域を、面ファスナー41を設けた領域および面ファスナー42を設けた領域のいずれか一方に選択的に貼り合わせて固定するための、貼り合わせ部材である。面ファスナー3,41,42は、ユーザが剥がし易い範囲で強い結合力を有するものが好ましく、本実施形態では、衣料等に一般的に使用されるカギ状のフック構造とこれと対をなすループ構造とによるものを適用する。面ファスナー3,41,42は、帯状部材1に、縫い付けられていてもよいし、接着されていてもよい。ハンドベルト10の詳細な構成については後記する。
読取装置8の構造に戻って説明する。第2ベルト取付部88は、ハンドベルト10の一端(後端)を固定する部分であり、ハンドベルト10の留具2をユーザによって容易に着脱可能に係止し、かつ、留具2の係止が不要に解除されないように形成されている。第1ベルト取付部87は、ハンドベルト10の長さ方向中間における任意の部位を固定する部分であり、ハンドベルト10を先端からくぐらせて挿通する、経路がU字型の孔で、両側の開口部が読取装置8の背面において上下に数mm間隔で並んでいる。言い換えると、第1ベルト取付部87は、読取装置8の背面に形成された開口部が矩形の凹みと、この凹みの開口部の縦方向中心を横切る棒状部材とから構成される。また、第1ベルト取付部87は、ハンドベルト10の帯状部材1の幅広部よりも先端側(帯状部材1とこれに積層した面ファスナー3,42)を遊挿するような孔の広さとすることが好ましい。これにより、帯状部材1における所望の部位を第1ベルト取付部87に係止して、後記するようにハンドベルト10の長さを調整することができる。また、本実施形態において、第1ベルト取付部87は、電池用蓋86の下端に形成される。これにより、読取装置8にハンドベルト10が取り付けられた状態で電池用蓋86を取り外しても、ハンドベルト10に妨げられず充電池を出し入れし易い。第1ベルト取付部87と第2ベルト取付部88との間隔は、ユーザの手(例えば、成人男性の一般的な範囲における大きいもの)の人差し指から小指までの4本の指の付け根における幅(四指基底部の幅、手幅)以上、かつ、それよりも長過ぎないことが好ましい。このような間隔とすることで、図3に示すような、親指以外の4本の指をハンドベルト10と読取装置8との間に通した状態で、読取装置8が手に対して縦方向にずれ難い。また、第1ベルト取付部87が読取装置8の背面に形成されていることにより、読取装置8は、ハンドベルト10が取り付けられた状態で、下面のクレードル端子89上が開放されているので、ハンドベルト10を取り外さずにクレードルに装着することができる。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る携帯電子機器用ベルトの詳細な構成について、図5、図6A~6D、図1~4、図7、および図8を参照して説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。図6A~6Dは、図5に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図であり、読取装置(携帯電子機器)の背面を上に向けて示す。図7および図8は、本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトを取り付けた携帯電子機器の、手で把持された状態を説明するための外観図であり、図7は背面からの斜視図、図8は正面図である。
ハンドベルト10の帯状部材1は、先端側の副部1sと後端側の主部1mとに区画され、さらに副部1sは、後端側すなわち主部1mとの境界(以下、単に境界と表す)側に調整部1sadjを有する。主部1mは、その両端が読取装置8の背面の2箇所に固定され、主部1mと読取装置8との間に、ユーザの手の人差し指から小指までの4本もしくは四指基底部(図3参照)が、または人差し指から薬指までの3本が挿入されることにより、読取装置8を片手に補助的に固定する部分である。主部1mは、その表面に、第1貼り合わせ部材として面ファスナー41が積層されている。また、帯状部材1の幅広部および弾性部材1eは、主部1mに含まれる。副部1sは、ハンドベルト10が読取装置8に取り付けられる際に、図6A,6Bに示すように、帯状部材1の表面を内側にして折り畳むように主部1m上に重ね合わせて対面する表面同士を結合することにより、ハンドベルト10が読取装置8の第1ベルト取付部87から外れる(孔から抜ける)ことのないように固定する部分である。また、副部1sは、図6C,6Dに示すように、先端を内側に巻き込んで表面を外側にした輪を形成する部分でもある。そのために、副部1sは、表面に第3貼り合わせ部材として、主部1mの面ファスナー41に係合する面ファスナー3が積層され、裏面に第2貼り合わせ部材として、面ファスナー3を係合させる面ファスナー42が積層されている。ハンドベルト10は、読取装置8に取り付けられる際に、先端から第1ベルト取付部87の孔に挿通させるため、副部1sは、面ファスナー3,42を含めてこの孔に挿通可能な幅および厚さに形成される。調整部1sadjは、主部1mの延長部として、主部1mを長くするために設けられている。
したがって、主部1mの長さLmは、ユーザの手の人差し指から薬指までの3本を挟持するための最小長さに設計されることが好ましく、調整部1sadjの長さLadjは、主部1mとの合計(Lm+Ladj)で、手の四指基底部を挟持するための最大長さに設計されることが好ましい。主部1mおよび調整部1sadjの長さLm,Ladjは、帯状部材1(弾性部材1e)の伸縮性を考慮して設計される。副部1sの長さLsは、調整部1sadjを除いた長さ(Ls-Ladj)が、手の小指を挿通させる輪を、重なり部分も含めて形成することができる長さに設計されることが好ましい。具体的には、面ファスナー3と面ファスナー42または面ファスナー41とが十分な強さで結合するために必要な重なり長さをαで、輪の最大径に形成された場合の周長をlmaxでそれぞれ表したとき、副部1sの調整部1sadjを除いた長さ(Ls-Ladj)が(lmax+α)以上に設計されることが好ましい。また、副部1sは、主部1mに対して長過ぎないことが好ましく、主部1mと同程度以下であることがより好ましい。
読取装置8を、図3に示すように、左手の親指とそれ以外の4本の指とで挟持しているときには、通常、左手の親指では左側面のトリガーキー85のみが操作可能であり、正面のキーボード83(図1参照)を操作するためには右手の指を使用する。読取装置8を、ハンドベルト10を取り付けた状態でこのように把持する場合、親指以外の4本の指がハンドベルト10と読取装置8との間に深く差し込まれる。このとき、図6Aに示すように、ハンドベルト10は、帯状部材1の第1ベルト取付部87への挿通部位で折り返されて表面を内側にして二つに畳まれ、これにより、面ファスナー41と面ファスナー3とが対面して係合し、ベルト取付部87,88で両端が固定された主部1mに先端側の副部1sが貼り合わされた状態に固定される。
図6Aは、手が小さい(手の厚みが小さい)ユーザが使用するための、ハンドベルト10のベルト取付部87,88間の長さを最短に調整した状態であり、主部1mの境界側(先端側)の端が第1ベルト取付部87に固定される。一方、手が大きい、または手袋を装着した等のユーザが使用するために、図6Bに示すように、ハンドベルト10のベルト取付部87,88間の長さを長くする場合、第1ベルト取付部87への挿通部位を先端側の調整部1sadjにシフトさせて折り返す。最長で、調整部1sadjにおける先端側の端が第1ベルト取付部87に固定される。
読取装置8を右手で把持し、その親指でキーボード83を操作可能とする場合、図1および図3に示す持ち方よりも下寄りを把持するために、図7に示すように、ハンドベルト10と読取装置8との間に右手の人差し指から薬指までの3本を差し込み、その際、指先が読取装置8の左側面に届く程度に浅く差し込む。これにより、図8に示すように、読取装置8の正面のキーボード83の全体に右手の親指が到達可能となる。一方、右手の小指は、第1ベルト取付部87の近傍に固定された小さな輪に差し込む。これにより、読取装置8が把持した右手に対してずり落ちたりし難くなる。この輪は、ハンドベルト10の人差し指から薬指までの3本を挟持する部分以外の帯状部材1(副部1s)で形成することができる。詳しくは、帯状部材1の第1ベルト取付部87の下側に出された先端側の部分、すなわち図6Aにおいて主部1mの表面上に折り畳まれていた副部1sを、図6Cに示すように、表面を外側にして先端を内側に巻き込んで、小指の太さに合わせた所望の内径の輪を形成する。これにより、副部1sにおいて、表面の面ファスナー3と裏面の面ファスナー42とが対面して係合する。このとき、帯状部材1の係合した面ファスナー42,3の部分がストッパとなって、第1ベルト取付部87の下側の開口部上に固定され、帯状部材1が後端側(ベルト取付部87,88間)に引き出されることが抑制される。図6Dに示すように、ハンドベルト10のベルト取付部87,88間の長さが長くなるように第1ベルト取付部87への挿通部位を先端側へシフトさせた場合も同様である。
図6C,6Dに示すように、帯状部材1の第1ベルト取付部87への挿通部位にかかわらず、また、形成した輪の大小にかかわらず、形成された輪が第1ベルト取付部87の下側近傍で固定されることが好ましく、また、面ファスナー3と面ファスナー42とが、強固に接合するような十分な長さにおいて対面することが好ましい。そのために、面ファスナー42が設けられる第2貼り合わせ領域は、副部1sにおける境界(後端側の端)から、調整部1sadjよりも先端側に長さα以上までの範囲、すなわち、境界から(Ladj+α)以上の長さまでの範囲とすることが好ましい。一方、面ファスナー3が設けられる第3貼り合わせ領域は、副部1sにおける境界から先端側へ距離lmin空けた部位から調整部1sadjよりも先端側に距離(lmax+α)以上までの範囲とすることが好ましく、先端までの範囲とすることがより好ましい。lminは、輪の最小径に形成された場合の周長を表す。第3貼り合わせ領域が後端側へ過剰に長いと、輪を形成したときに、外面にフック構造である面ファスナー3が広く露出し好ましくない。
また、主部1mの面ファスナー41は、面ファスナー3の配置(第3貼り合わせ領域)に合わせて設計され、ハンドベルト10を二つ折りにしたときに、帯状部材1の第1ベルト取付部87への挿通部位、すなわち折り返しの部位にかかわらず、長さα以上で面ファスナー3に対面するように設計され、特に面ファスナー3の先端側の端に対面するように設計されることが好ましい。図5に示すように、面ファスナー3が帯状部材1の先端まで設けられている場合には、面ファスナー41が設けられる第1貼り合わせ領域は、後端から距離(Lm-Ls)以下空けた部位から距離(2Ladj+α)以上までの範囲(Lm≦Lsの場合は後端から)とすることが好ましい。面ファスナーは伸縮性が低いため、ハンドベルト10においては、弾性部材1eが設けられた主部1mにおける先端側を避けて設けられている。
本実施形態に係るハンドベルト10において、帯状部材1の表面は、輪を形成したときに、裏面と対面して重なり合う副部1sの先端近傍以外が露出する。一方、帯状部材1の裏面は、全体が露出し、さらに、主部1m、ならびに副部1sの調整部1sadjおよび先端から距離lmaxまでの範囲がユーザの把持した手に接触する。ハンドベルト10は、貼り合わせ部材として、フック構造とループ構造の2面を一組とする面ファスナーを適用する場合には、これらの露出する領域、特に手に接触する領域にはフック構造を避けることが好ましい。したがって、ハンドベルト10は、帯状部材1の先端近傍における表面の第3貼り合わせ領域に面ファスナーのフック構造3を選択することが好ましく、これに合わせて、第1、第2貼り合わせ領域にループ構造41,42を設ける。
本実施形態に係るハンドベルト10は、帯状部材1の副部1sにおける裏面にも面ファスナー42を設けることにより、表面の主部1mにおける面ファスナー41に係合させるために設けられていた先端の面ファスナー3を、面ファスナー42に貼り合わせて、帯状部材1の副部1sで小指を通す輪を形成することができる。また、帯状部材1の表面を外側にして輪を形成することにより、表面上に設けられた面ファスナー3が輪に通した小指に接触しない。さらに、ハンドベルト10は、貼り合わせ部材として面ファスナーを備えることにより、ベルト取付部87,88間の長さや輪の径を連続的にかつ容易に調整することができる。なお、図6Dに示すように、輪を最小径よりも大きく形成した場合、面ファスナー3が輪の外面の一部に露出するが、長さ(lmax-lmin)以下であり、第1ベルト取付部87の下側近傍の正面側に限定されるので、作業時にユーザの身体(皮膚、着衣)に面ファスナー3が接触することはほとんどないといえる。本発明の各実施形態に係るハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)は、後記するものも含めていずれも、このように読取装置(携帯電子機器)に取り付けられて、二つ折りにして図1および図3に示すように、ならびに、下側に小さい輪を形成して図7および図8に示すように、片手に2通りに固定することができる。
本実施形態に係るハンドベルト10は、帯状部材1全体が伸縮性を有する材料で形成されて、面ファスナー3,41,42が積層された領域以外が伸縮可能に構成されてもよい。または、帯状部材1全体が伸縮性を有すると共に、面ファスナー、特にループ構造の面ファスナー41,42が伸縮性を有するものとすることもできる。また、ハンドベルト10は、面ファスナー3および面ファスナー41,42が、フック構造とループ構造の区別のない、フックとループの両方を同一面に備えた面ファスナー(フリーマジック(登録商標))であってもよい。このような面ファスナーは、一般的にループがフックよりも高く形成されているため、ユーザの身体に接触しても、着衣等に引っ掛かったり不快感を生じたりし難いので、露出する領域に設けられても、このような不具合を生じ難くすることができる。
(変形例)
本実施形態に係るハンドベルト10は、図6C,6Dに示すように、帯状部材1で輪を形成されているときには、読取装置8の第1ベルト取付部87への挿通部位を挟んだ両側が開いているが、二つ折りの状態と同様にこの部分を閉じ合わせて第1ベルト取付部87に固定することもできる。以下、本発明の第1実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成について、図9、図10A~10C、ならびに、適宜図1~4、図7および図8を参照して説明する。図9は、本発明の第1実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。図10A~10Cは、図9に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図であり、読取装置(携帯電子機器)の背面を上に向けて示す。
本発明の第1実施形態の変形例に係るハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)10Aは、前記実施形態に係るハンドベルト10に対して、帯状部材1における主部1mと副部1sとの境界近傍の表面上に、面ファスナーのループ構造(被係合部材)43およびフック構造(係合部材)33を追加して備える。詳しくは、面ファスナー43は、主部1mにおける副部1sとの境界側(先端側)の端に設けられ、面ファスナー33は、副部1sにおける境界側(後端側)の端、すなわち調整部1sadjに設けられる。
面ファスナー43と面ファスナー33は、図10Aに示すように、ハンドベルト10Aのベルト取付部87,88間の長さを最短に調整して、帯状部材1が表面を内側にして二つ折りに固定される場合には、第1ベルト取付部87近傍で対面して係合する。さらに、このとき、第1実施形態(図6A参照)と同様に、面ファスナー3が面ファスナー41に係合する。一方、ハンドベルト10Aのベルト取付部87,88間の長さを長くすると、図10Bに示すように、折り返しの部位によっては、面ファスナー43と面ファスナー33が対面せず、第1実施形態(図6B参照)と同様に、面ファスナー3と面ファスナー41の係合のみによって帯状部材1が二つ折りに固定される。
図10Cに示すように、帯状部材1の先端を内側に巻き込んで表面を外側にした輪を形成するとき、先端の面ファスナー3を面ファスナー42に係合させて輪の形状に固定する一方で、面ファスナー33を面ファスナー43に係合させて第1ベルト取付部87に固定する。帯状部材1で輪を形成するときには、ハンドベルト10Aと読取装置8との間には、指を3本のみかつ浅く差し込むので、帯状部材1の主部1mが十分な伸縮性を有していれば、ハンドベルト10Aのベルト取付部87,88間の長さが短くてもよい。したがって、ハンドベルト10Aにおいては、ベルト取付部87,88間の長さが短い場合に面ファスナー33と面ファスナー43が対面していればよい。また、読取装置8が把持されたときに、面ファスナー43と面ファスナー33とが係合した部分は、薬指と小指とで挟持されるので、面ファスナー43と面ファスナー33とが対面する長さは、10~15mm程度となることが好ましい。すなわち、面ファスナー43および面ファスナー33は、主部1mと副部1sとの境界を挟んで対称に、10~15mm程度の長さに設けられることが好ましい。
本変形例に係るハンドベルト10Aは、前記実施形態に係るハンドベルト10と同様に、二つ折りの状態と輪を形成した状態との2通りに固定することができ、さらに、輪を形成した状態において第1ベルト取付部87への挿通部位が固定され、3本の指を通した状態でベルト取付部87,88間に弛みがあっても、小指を通した輪が引き出されて第1ベルト取付部87から離れるようなことが生じ難い。
本変形例に係るハンドベルト10Aは、面ファスナー33と面ファスナー43とが配置を入れ替えて設けられていてもよい。あるいは、面ファスナー43は、後端側へ延長して面ファスナー41に連続して設けられて、第1貼り合わせ部材の一部を構成してもよい。同様に、面ファスナー33は、先端側へ延長して面ファスナー3に連続して設けられて、第3貼り合わせ部材の一部を構成してもよい。また、ハンドベルト10Aは、前記実施形態に係るハンドベルト10と同様、帯状部材1全体が伸縮性を有する材料で形成されて、面ファスナー3,41,42,33,43が積層された領域以外が伸縮可能に構成されてもよいし、帯状部材1全体が伸縮性を有すると共に、面ファスナーが伸縮性を有するものとすることもできる。また、ハンドベルト10Aは、面ファスナー3および面ファスナー41,42、ならびに面ファスナー33および面ファスナー43が、フック構造とループ構造の区別のない、フックとループの両方を同一面に備えた面ファスナー(フリーマジック(登録商標))であってもよい。特に、面ファスナー43および面ファスナー33を一体で形成し、さらに調整部1sadjよりも先端側にまで延長して設けることにより、ハンドベルト10Aは、帯状部材1の折り返しの部位にかかわらず、第1ベルト取付部87への挿通部位近傍において係合させることができる。したがって、ベルト取付部87,88間の長さを長くして輪を形成しても、第1ベルト取付部87への挿通部位が固定される。さらに、面ファスナー43,33から帯状部材1の先端(第3貼り合わせ領域)の面ファスナー3や後端(第1貼り合わせ領域)の面ファスナー41まで連続した一体の面ファスナーで形成することもできる。
本発明の第1実施形態に係る携帯電子機器用ベルトは、貼り合わせ部材(係合部材、被係合部材)が面ファスナーに限られない。以下、本発明の第1実施形態の別の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成について、図11、図12A~12D、ならびに、適宜図1~4、図7および図8を参照して説明する。図11は、本発明の第1実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。図12A~12Dは、図11に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図であり、読取装置(携帯電子機器)の背面を上に向けて示す。
本発明の第1実施形態の変形例に係るハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)10Bは、帯状部材1の主部1mにおける表面上に、第1貼り合わせ部材としてスナップボタンの凹部品(バネ、ソケット)(被係合部材)61,62を、副部1sにおける裏面上に、第2貼り合わせ部材としてスナップボタンの凹部品(被係合部材)65,66を、副部1sにおける表面上に、第3貼り合わせ部材としてスナップボタンの凸部品(ゲンコ、スタッド)(係合部材)53,54を、それぞれ備える。スナップボタン61,62と、スナップボタン65,66と、スナップボタン53,54と、はそれぞれ長さ方向に同一間隔で並んで配置されている。スナップボタン53,54,61,62,65,66は、帯状部材1の幅方向中心に1個ずつ設けられていてもよいし、幅方向に同一間隔で2個以上配列されていてもよく、凸部品と凹部品との結合力に応じて設計されることが好ましい。
スナップボタンの凸部品53,54および凹部品61,62,65,66は、衣料等に一般的に使用される金属製やプラスチック製等を適用することができる。ここで、ハンドベルト10Bは、読取装置8に取り付けられたり外されたりするときやベルト取付部87,88間の長さを調整されるときに、先端から帯状部材1の副部1sまでを読取装置8の第1ベルト取付部87の孔に挿通させる必要がある。そのため、特にスナップボタン53,54およびスナップボタン65,66は、ハンドベルト10Bのこれらが設けられた部分が第1ベルト取付部87の孔を挿通可能となるように、孔の形状にもよるが、薄型かつ小径のものが好ましい。このような薄型のスナップボタン53,54,61,62,65,66は、帯状部材1に、縫い付けられていてもよいし、接着されていてもよい。また、スナップボタン53,54,61,62,65,66は、具体的には、径が8mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましい。
本変形例に係るハンドベルト10Bは、第1貼り合わせ部材であるスナップボタン61,62、第2貼り合わせ部材であるスナップボタン65,66、および第3貼り合わせ部材であるスナップボタン53,54が、それぞれ長さ方向に同一間隔で2個ずつ設けられていることにより、ハンドベルト10Bのベルト取付部87,88間の長さを2段階に調整することができる。図12Aは、ハンドベルト10Bのベルト取付部87,88間の長さを短い方に調整した状態であり、主部1mのスナップボタン61,62に、副部1sのスナップボタン54,53がそれぞれ係合する。これに対して、図12Bは、ハンドベルト10Bのベルト取付部87,88間の長さを長い方に調整した状態であり、主部1mのスナップボタン62にのみ、副部1sのスナップボタン54が係合する。なお、図12Bにおいては、副部1sの境界側のスナップボタン65が設けられた部位が、第1ベルト取付部87の上側(図中、左側)に移動する。
そして、ハンドベルト10Bは、図12Cに示すように、帯状部材1の副部1sの表面のスナップボタン53,54を、裏面のスナップボタン65,66にそれぞれ係合させることにより、帯状部材1の表面を外側にした輪が、第1ベルト取付部87の下側近傍に固定されて形成される。本変形例においては、帯状部材1の係合したスナップボタン53,65の部分がストッパとなって、第1ベルト取付部87の下側の開口部上に固定され、帯状部材1が後端側(ベルト取付部87,88間)に引き出されることが抑制される。図12Dに示すように、ハンドベルト10Bのベルト取付部87,88間の長さが長くなるように第1ベルト取付部87の挿通部位を先端側へシフトさせた場合も同様であり、スナップボタン65が設けられた部位が第1ベルト取付部87の上側(図中、左側)に移動するので、スナップボタン54,66のみが係合して、この部分がストッパとなる。
ハンドベルト10Bは、形成される輪の径が一定であるが、第1実施形態と同様に輪の径も調整可能に構成することができる。そのために、帯状部材1の副部1sの表面のスナップボタンの凸部品53の境界側(後端側)に同じくスナップボタンの凸部品を追加し、このスナップボタンをスナップボタン65に係合させることにより小さな輪を形成することができる。また、スナップボタン61,62、スナップボタン65,66、およびスナップボタン53,54のそれぞれの間隔を狭くし、個数を増やすことにより、ベルト取付部87,88間の長さや輪の径を細かく調整することができる。なお、スナップボタン61,62、スナップボタン65,66、およびスナップボタン53,54がそれぞれ設けられる範囲は、第1実施形態で説明した第1貼り合わせ領域、第2貼り合わせ領域、および第3貼り合わせ領域であり、本変形例では、αをスナップボタンの径とする。
スナップボタンは、凸部品、凹部品共に、表面(係合面)の形状等にもよるが、ハンドベルト10Bにおいて露出していても、面ファスナーのフック構造のような不具合が生じ難い。また、凹部品の方が、ユーザの把持した手に接触したときの不快感が少ない。そのため、ハンドベルト10Bは、貼り合わせ部材としてスナップボタンを適用する場合には、手に接触する領域には凸部品を避けることが好ましい。前記実施形態に係るハンドベルト10と同様、ハンドベルト10Bにおいて、帯状部材1の裏面の、主部1m、ならびに副部1sの調整部1sadjおよび先端から距離lmaxまでの範囲がユーザの把持した手に接触する。したがって、ハンドベルト10Bは、帯状部材1の裏面の調整部1sadjを含む第2貼り合わせ領域にスナップボタンの凹部品65,66を選択することが好ましく、これに合わせて、第3貼り合わせ領域に凸部品53,54を、第1貼り合わせ領域に凹部品61,62を、それぞれ設ける。また、帯状部材1の、特にスナップボタンが設けられる領域およびその周囲に、フェルト等のクッション性を有する厚手の部材を適用することにより、スナップボタンが手に接触しているときの不快感が軽減される。
ハンドベルト10Bは、第2貼り合わせ部材であるスナップボタン65,66のうち、把持した手に接触しないスナップボタン66を凸部品に替えることができ、これと係合する帯状部材1の先端のスナップボタン54は凹部品に替え、さらにスナップボタン61,62は凸部品に替える。また、ハンドベルト10Bは、帯状部材1全体がゴムバンド等の弾性の高い伸縮性の材料で形成されていてもよい。本変形例においては、スナップボタンがそれぞれ設けられた部分以外を伸縮させることができるので、このような構成とすることで、長さ調整を不要として、第1貼り合わせ領域、第2貼り合わせ領域、および第3貼り合わせ領域のそれぞれにスナップボタンを1個ずつ、すなわちスナップボタン62,65,53のみとすることができる(図12A,12C参照)。さらにこの場合、第2貼り合わせ領域のスナップボタン65が手に接触しないので、スナップボタン62,65,53は凸部品と凹部品とを入れ替えてもよい。
本変形例に係るハンドベルト10Bは、前記実施形態に係るハンドベルト10と同様に、二つ折りの状態と輪を形成した状態との2通りに固定することができ、また、貼り合わせ部材としてスナップボタンを備えることにより、貼り合わせ領域が狭くても強固に結合することができ、さらに貼り合わせ部材毎にスナップボタンを2個以上並べて備えることにより、ベルト取付部87,88間の長さを段階的に調整することができる。
貼り合わせ部材としてスナップボタンを備えるハンドベルトについても、前記変形例に係るハンドベルト10A(図9、図10A~10C参照)のように、帯状部材1で輪を形成されているときにも、読取装置8の第1ベルト取付部87への挿通部位を挟んだ両側を閉じ合わせて第1ベルト取付部87に固定することもできる。以下、本発明の第1実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成について、図13、図14A~14D、ならびに、適宜図1~4、図7および図8を参照して説明する。図13は、本発明の第1実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。図14A~14Dは、図13に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図であり、読取装置(携帯電子機器)の背面を上に向けて示す。
本発明の第1実施形態の変形例に係るハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)10Cは、帯状部材1の主部1mにおける表面上に、第1貼り合わせ部材としてスナップボタンの凸部品51,52を、副部1sにおける裏面上に、第2貼り合わせ部材としてスナップボタンの凹部品65および凸部品55を、副部1sにおける表面上に、第3貼り合わせ部材としてスナップボタンの凸部品53および凹部品63を、それぞれ備える。これら第1、第2、第3貼り合わせ部材のそれぞれの配置は、前記変形例に係るハンドベルト10B(図11参照)と同様である。本変形例に係るハンドベルト10Cはさらに、帯状部材1の表面に、主部1mにおける境界側の端にスナップボタンの凹部品61を備え、副部1sにおける境界側の端にスナップボタンの凸部品54および凹部品64を備える。ここでは、スナップボタン54,64はそれぞれ帯状部材1の裏面のスナップボタン65,55と同じ箇所に設けられている。したがって、帯状部材1の表面に、後端側から順に、スナップボタン51,52,61,54,64,53,63が配置され、裏面にスナップボタン65,55が配置されている。さらに詳しくは、スナップボタン51,52と、スナップボタン61,54,64と、スナップボタン53,63と、スナップボタン65,55と、が長さ方向に等間隔で並んで配置されている。また、スナップボタン54,65が調整部1sadj内に配置されている。スナップボタン51,52,53,54,55,61,63,64,65は、第1実施形態の変形例に係るハンドベルト10Bのスナップボタン53,61等と同様の構造とすることができる。
本変形例に係るハンドベルト10Cは、前記変形例に係るハンドベルト10Bと同様に、ベルト取付部87,88間の長さを2段階に調整することができる。図14Aは、ハンドベルト10Cのベルト取付部87,88間の長さを短い方に調整した状態であり、主部1mのスナップボタン51,52のうちの後端側のスナップボタン51に、先端のスナップボタン63が係合する。さらに本変形例においては、第1ベルト取付部87近傍で、スナップボタン61にスナップボタン54が係合する。これに対して、図14Bは、ハンドベルト10Cのベルト取付部87,88間の長さを長い方に調整した状態であり、先端のスナップボタン63が、主部1mの境界側のスナップボタン52に係合する。また、副部1sのスナップボタン54が主部1mと同じ第1ベルト取付部87の上側(図中、左側)に移動して、スナップボタン64に係合する。
図14Cに示すように、帯状部材1の先端を内側に巻き込んで表面を外側にした輪を形成するとき、副部1sの表面のスナップボタン53,63を、裏面のスナップボタン65,55にそれぞれ係合させて輪の形状に固定する一方で、図14Aと同様に、表面のスナップボタン61にスナップボタン54を係合させて第1ベルト取付部87に固定する。図14Dに示すように、ハンドベルト10Cのベルト取付部87,88間の長さが長くなるように第1ベルト取付部87の挿通部位を先端側へシフトさせた場合も同様であり、スナップボタン63,55が係合して輪の形状に固定し、図14Bと同様に、表面のスナップボタン54がスナップボタン64に係合して第1ベルト取付部87に固定する。これにより、ハンドベルト10Cは、ベルト取付部87,88間の長さにかかわらず、帯状部材1の形成された輪が第1ベルト取付部87の近傍に固定される。
本変形例に係るハンドベルト10Cは、帯状部材1の両面の同じ部分に、スナップボタン54,65、およびスナップボタン64,55が設けられているので、この部分の厚さが厚くなる。そこで、読取装置8の第1ベルト取付部87の孔に挿通させ易くなるように、例えば、裏面のスナップボタン65,55を先端側へ位置をずらしてもよい。あるいは、幅方向に位置をずらすように、例えば、スナップボタン65,55およびスナップボタン51,52,53,63を幅方向中心に1個ずつ備え、スナップボタン61,54,64を、中心を空けて幅方向に2個ずつ備えてもよい。
本変形例に係るハンドベルト10Cは、前記実施形態に係るハンドベルト10と同様に、二つ折りの状態と輪を形成した状態との2通りに固定することができ、さらに前記変形例に係るハンドベルト10Aと同様に、輪を形成した状態において第1ベルト取付部87への挿通部位が固定される。
第1実施形態に係るハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)は、貼り合わせ部材として、面ファスナーとスナップボタンの両方を備えてもよい。例えば、前記実施形態に係るハンドベルト10(図5参照)において、面ファスナー42に代えて、前記変形例に係るハンドベルト10B(図11参照)のスナップボタン65,66を備え、さらに面ファスナー3上にハンドベルト10Bのスナップボタン53,54を備えてもよい。また、例えば、前記変形例に係るハンドベルト10A(図9参照)において、面ファスナー43,33に代えて、別の変形例に係るハンドベルト10C(図13参照)のスナップボタン61,54,64を備えてもよい。
〔第2実施形態〕
本発明の実施形態に係る携帯電子機器用ベルトは、帯状部材の裏面を外側にして輪を形成することもできる。以下、本発明の第2実施形態に係る携帯電子機器用ベルトの構成について、図15および図16A~16Dを参照して説明する。図15は、本発明の第2実施形態に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。図16A~16Dは、図15に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図であり、読取装置(携帯電子機器)の背面を上に向けて示す。本実施形態においては、先端近傍における表面が小指を挿通させる輪の内面に露出するので、第3貼り合わせ部材の構造や配置を工夫する。
本発明の第2実施形態に係るハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)10Dは、帯状部材1の主部1mにおける表面上に、第1貼り合わせ部材として面ファスナーのフック構造(係合部材)31を備え、副部1sにおける裏面上に、第2貼り合わせ部材として面ファスナーのフック構造(係合部材)32を備え、副部1sにおける表面上に、第3貼り合わせ部材として面ファスナーのループ構造(被係合部材)4を備える。ハンドベルト10Aはさらに、管状のベルト通し7を備える。ベルト通し7は、表面に露出した面ファスナー31や面ファスナー32を覆うために設けられ、帯状部材1と同様に可撓性のシート材料で、面ファスナー31,32よりも長い管状に形成される。
本実施形態に係るハンドベルト10Dは、第1実施形態に係るハンドベルト10と同様に、ベルト取付部87,88間の長さおよび輪の径を連続的に調整することができる。図16Aおよび図16Bに示すように、帯状部材1が表面を内側にして二つ折りに固定される場合には、帯状部材1の副部1sにおける表面の面ファスナー4が主部1mの表面の面ファスナー31に係合される。図16Aは、ハンドベルト10Dのベルト取付部87,88間の長さを最短に調整した状態であり、主部1mの境界側(先端側)の端が第1ベルト取付部87に固定される。これに対して、図16Bは、ハンドベルト10Dのベルト取付部87,88間の長さを最長に調整した状態であり、調整部1sadjの先端側の端が第1ベルト取付部87に固定される。また、図16Cおよび図16Dに示すように、帯状部材1の先端を内側に巻き込んで裏面を外側にした輪を形成し、裏面上の面ファスナー32が表面上の面ファスナー4に係合する。このとき、帯状部材1の係合した面ファスナー32,4の部分がストッパとなって、第1ベルト取付部87の下側の開口部上に固定される。
図16C,16Dに示すように、帯状部材1の第1ベルト取付部87への挿通部位にかかわらず、また、形成した輪の大小にかかわらず、形成された輪が第1ベルト取付部87の下側近傍で固定されることが好ましく、また、面ファスナー4と面ファスナー32とが長さα以上対面することが好ましい。ここで、本実施形態に係るハンドベルト10Dにおいて、帯状部材1の表面は、輪を形成したときに、主部1m、副部1sの調整部1sadj、および先端から最大で距離lmaxまでの範囲が露出し、さらに、先端から最大で距離lmaxまでの範囲がユーザの把持した手(小指)に接触する(lmax:輪の最大径に形成された場合の周長)。一方、帯状部材1の裏面は、全体が露出し、さらに、主部1mおよび副部1sの調整部1sadjが手に接触する。ハンドベルト10Dは、手に接触する領域にフック構造が設けられないために、帯状部材1の先端を含む表面の第3貼り合わせ領域に面ファスナーのループ構造4を選択し、これに合わせて、第1、第2貼り合わせ領域にフック構造31,32を設ける。
ハンドベルト10Dにおいて、面ファスナー32が設けられる第2貼り合わせ領域は、輪の外周での露出を抑えるために、副部1sにおける境界から先端側へ距離lmin空けた部位から調整部1sadjよりも先端側に距離(lmax+α)以上までの範囲とすることが好ましい(lmin:輪の最小径に形成された場合の周長)。一方、面ファスナー32と係合する面ファスナー4が設けられる第3貼り合わせ領域は、副部1sにおける境界(後端側の端)から、調整部1sadjよりも先端側に長さα以上までの範囲、すなわち、境界から(Ladj+α)以上の長さまでの範囲とすることが好ましい。また、ここでは、面ファスナー4は、帯状部材1の先端まで設けられている。したがって、本実施形態においては、第2貼り合わせ領域と第3貼り合わせ領域は、第1実施形態における第2貼り合わせ領域と第3貼り合わせ領域とを入れ替えたものに相当する。そして、主部1mにおける表面の面ファスナー31は、ハンドベルト10Dを二つ折りにしたときに、帯状部材1の折り返しの部位にかかわらず、長さα以上で面ファスナー4に対面するように、第1貼り合わせ領域が設計されることが好ましい。
本実施形態に係るハンドベルト10Dは、第1実施形態に係るハンドベルト10と同様に、二つ折りの状態と輪を形成した状態との2通りに固定することができ、また、ベルト取付部87,88間の長さや輪の径を連続的にかつ容易に調整することができる。さらに、ハンドベルト10Dは、輪を形成する際に、先端を表面の側に持ち上げるように巻き回すので、自然な動作で輪を形成し易い。
本実施形態に係るハンドベルト10Dは、帯状部材1全体が伸縮性を有する材料で形成されて、面ファスナー31,32,4が積層された領域以外が伸縮可能に構成されてもよい。また、ハンドベルト10Dは、面ファスナー31,32および面ファスナー4が、フック構造、ループ構造の区別のない、フックとループの両方を同一面に備えた面ファスナー(フリーマジック(登録商標))であってもよい。ハンドベルト10Dは、このような面ファスナーを備えることにより、ベルト通し7が不要となる。
(変形例)
本発明の第2実施形態に係る携帯電子機器用ベルトは、帯状部材の裏面を外側にして輪を形成しつつ、第1実施形態と同様に、面ファスナーのフック構造の露出を抑えた構成とすることもできる。以下、本発明の第2実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成について、図17、図18A~18D、ならびに、適宜図1~4、図7および図8を参照して説明する。図17は、本発明の第2実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。図18A~18Dは、図17に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図であり、読取装置(携帯電子機器)の背面を上に向けて示す。
本発明の第2実施形態の変形例に係るハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)10Eは、帯状部材1の主部1mにおける表面上に、第1貼り合わせ部材として面ファスナーのループ構造(被係合部材)41を備え、副部1sにおける裏面上に、第2貼り合わせ部材として面ファスナーのループ構造(被係合部材)42を備え、副部1sにおける表面上に、第3貼り合わせ部材として面ファスナーのフック構造(係合部材)3を備える。ハンドベルト10Eはさらに、管状のベルト通し7Aを備える。本変形例に係るハンドベルト10Eは、面ファスナー3が先端近傍まで設けられていないので、この部分をベルト通し7Aに挿通することにより主部1mに固定する(図18A,18B参照)。ベルト通し7Aは短くてよく、第2実施形態のベルト通し7と同様に可撓性のシート材料で形成されてもよいし、手に接触して不快感を生じさせない程度であれば帯状部材1よりも硬い材料で形成されてもよい。
ハンドベルト10Eにおいては、前記実施形態と同様に、帯状部材1が裏面を外側に、すなわち表面を内側にして輪を形成するので、面ファスナー3が輪の内周面に露出しないように、面ファスナー3が設けられる第3貼り合わせ領域は、帯状部材1の先端から距離lmax以上空ける(lmax:輪の最大径に形成された場合の周長)。また、形成された輪が第1ベルト取付部87の下側近傍で固定され、かつ、ハンドベルト10Eを二つ折りにしたときに、折り返しの部位にかかわらず面ファスナー3が長さα以上で面ファスナー41に対面するように、第3貼り合わせ領域は、副部1sにおける境界(後端側の端)から(2Ladj+α)以上の長さまでの範囲とすることが好ましい。そして、面ファスナー41が設けられる第1貼り合わせ領域は、帯状部材1の主部1mにおける境界(先端側の端)から後端側へα以上の長さまでの範囲とすることが好ましく、第3貼り合わせ領域と同程度の長さとすることがより好ましい。したがって、帯状部材1の表面に、面ファスナー41と面ファスナー3とがほぼ連続して設けられている。一方、面ファスナー42は、面ファスナー3とα以上の長さで係合するために、第2貼り合わせ領域は、副部1sにおける境界から先端側へ距離lmin空けた部位から調整部1sadjよりも先端側に距離(lmax+α)以上の部位までの範囲とすることが好ましい(lmin:輪の最小径に形成された場合の周長)。すなわち、第2貼り合わせ領域は、前記実施形態に係るハンドベルト10Dと同様である。また、ここでは、面ファスナー42は、帯状部材1の先端まで設けられている。また、ハンドベルト10Eは、面ファスナー41が帯状部材1の主部1mにおける先端寄りに設けられているので、弾性部材1eが面ファスナー41よりも後端側に設けられている。
図18Aおよび図18Bに示すように、帯状部材1が表面を内側にして二つ折りに固定される場合には、帯状部材1の表面の面ファスナー41に面ファスナー3が係合する。図18Aはハンドベルト10Eのベルト取付部87,88間の長さを最短に調整した状態であり、図18Bは最長に設定した状態である。本変形例においては、帯状部材1の副部1sにおける境界で面ファスナーのループ構造41と面ファスナーのフック構造3とが切り替わることにより、第1ベルト取付部87への挿通部位近傍で帯状部材1の表面同士が結合される。一方、帯状部材1の副部1sにおける先端寄りの多くの領域には、表面に面ファスナーが設けられていないので、読取装置8の使用時に帯状部材1の先端が垂れ下って作業の妨げにならないように、ベルト通し7Aで固定する。
本変形例に係るハンドベルト10Eは、図18Cおよび図18Dに示すように、第2実施形態に係るハンドベルト10D(図16C,16D参照)と同様に帯状部材1の先端を内側に巻き込んで裏面を外側にした輪を形成し、裏面上の面ファスナー42が表面上の面ファスナー3に係合される。なお、図18Dに示すように、ベルト取付部87,88間の長さが最短ではない状態で輪を形成した場合に、面ファスナー3が第1ベルト取付部87への挿通部位の近傍の狭い範囲で露出するが、読取装置8の使用時にユーザの身体に面ファスナー3が接触することはほとんどないといえる。
本変形例に係るハンドベルト10Eは、第3貼り合わせ部材として、帯状部材1の先端における表面にスナップボタンの凹部品を追加し、第1貼り合わせ部材として、面ファスナー41に代えてまたは追加してスナップボタンの凸部品を備えてもよい。第1貼り合わせ部材のスナップボタンの凸部品は、折り返し部位にかかわらず先端の凹部品に係合するように、長さ方向に2個以上並べて設けられることが好ましい。ハンドベルト10Eは、スナップボタンを備えることにより、ベルト通し7Aが不要となる。また、このようにスナップボタンを備える場合には、面ファスナー3は、副部1sにおける境界から(Ladj+α)以上の長さまでの範囲であればよい。このように、第2実施形態に係るハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)は、第1実施形態と同様に、貼り合わせ部材として、面ファスナーとスナップボタンの両方を備えてもよい。
また、ハンドベルト10Eは、前記実施形態に係るハンドベルト10Dと同様に、帯状部材1全体が伸縮性を有する材料で形成されて、面ファスナーが積層された領域以外が伸縮可能に構成されてもよい。さらに、ハンドベルト10Eは、ループ構造の面ファスナー41,42を伸縮性を有するものとすることもできる。また、ハンドベルト10Eは、面ファスナー3および面ファスナー41,42が、フック構造、ループ構造の区別のない、フックとループの両方を同一面に備えた面ファスナー(フリーマジック(登録商標))であってもよい。このような面ファスナーを備えることにより、面ファスナー41,3を一体で形成することができる。
本発明の第2実施形態に係る携帯電子機器用ベルトは、第1実施形態と同様に、貼り合わせ部材(係合部材、被係合部材)が面ファスナーに限られない。以下、本発明の第2実施形態の別の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成について、図19、図20A~20D、ならびに、適宜図1~4、図7および図8を参照して説明する。図19は、本発明の第2実施形態の変形例に係る携帯電子機器用ベルトの構成を模式的に説明する側面図である。図20A~20Dは、図19に示す携帯電子機器用ベルトの、携帯電子機器に取り付けられた状態を模式的に示す側面図であり、読取装置(携帯電子機器)の背面を上に向けて示す。
本発明の第2実施形態の変形例に係るハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)10Fは、帯状部材1の主部1mにおける表面上に、第1貼り合わせ部材としてスナップボタンの凹部品61および凸部品51を、副部1sの先端側近傍における裏面上に、第2貼り合わせ部材としてスナップボタンの凸部品55および凹部品65を、副部1sにおける境界側近傍における表面上に、第3貼り合わせ部材としてスナップボタンの凹部品63および凸部品53を、それぞれ備える。詳しくは、帯状部材1の表面に、後端側から順に、スナップボタン61,51,63,53が長さ方向に等間隔で並んで配置されている。また、スナップボタン63が調整部1sadj内に配置されている。一方、帯状部材1の先端近傍における裏面に、後端側から順に、スナップボタン55,65が、スナップボタン61,51,63,53と同一間隔で並んで配置されている。スナップボタン51,53,55,61,63,65は、第1実施形態の変形例に係るハンドベルト10Bのスナップボタン53,61等と同様の構造とすることができる。ハンドベルト10Fはさらに、管状のベルト通し7Aを備える。
本変形例に係るハンドベルト10Fは、前記変形例に係るハンドベルト10Eと同様に、帯状部材1が表面を内側にして輪を形成したときに、第3貼り合わせ部材であるスナップボタン63,53が、輪の内周面に露出しないように、帯状部材1の先端から距離lmax以上空けて設けられる(lmax:輪の最大径に形成された場合の周長)。このように、ハンドベルト10Fは、第1貼り合わせ部材、第2貼り合わせ部材、および第3貼り合わせ部材がそれぞれ設けられる領域が、ハンドベルト10Eと同様に設計される。
本変形例に係るハンドベルト10Fは、第1実施形態の変形例に係るハンドベルト10B(図11、図12A~12D参照)と同様に、ベルト取付部87,88間の長さを2段階に調整することができる。図20Aは、ハンドベルト10Fのベルト取付部87,88間の長さを短い方に調整した状態であり、主部1mのスナップボタン61,51に、副部1sのスナップボタン53,63がそれぞれ係合する。これに対して、図20Bは、ハンドベルト10Fのベルト取付部87,88間の長さを長い方に調整した状態であり、副部1sのスナップボタン63が主部1mと同じ第1ベルト取付部87の上側(図中、左側)に移動して、スナップボタン53を係合する。
そして、ハンドベルト10Fは、図20Cに示すように、帯状部材1の副部1sの表面のスナップボタン63,53に、裏面のスナップボタン55,65をそれぞれ係合させることにより、帯状部材1の裏面を外側にした輪が、第1ベルト取付部87の下側近傍に固定されて形成される。本変形例においては、帯状部材1の係合したスナップボタン63,55の部分がストッパとなって、第1ベルト取付部87の下側の開口部上に固定される。図20Dに示すように、ハンドベルト10Fのベルト取付部87,88間の長さが長くなるように第1ベルト取付部87への挿通部位を先端側へシフトさせた場合も同様であり、スナップボタン63が設けられた部位が第1ベルト取付部87の上側(図中、左側)に移動するので、スナップボタン53,65のみが係合して、この部分がストッパとなる。
ハンドベルト10Fは、第1貼り合わせ部材、第2貼り合わせ部材、および第3貼り合わせ部材が、それぞれスナップボタンの凸部品と凹部品の両方を備え、前記変形例に係るハンドベルト10Eと同様に第1貼り合わせ部材と第3貼り合わせ部材とが連続して設けられている。ハンドベルト10Fは、このような構成により、二つ折りに固定する際に、ベルト取付部87,88間の長さに応じて、折り返し点となる第1ベルト取付部87への挿通部位をシフトさせて、第3貼り合わせ部材における境界側のスナップボタン63を第1貼り合わせ部材としてスナップボタン53に係合させることができる。
ハンドベルト10Fは、第1貼り合わせ部材として、帯状部材1の主部1mにおける後端寄りの表面に、スナップボタン61に代えてまたは追加してスナップボタンの凸部品を1個ないし長さ方向に2個以上並べて備えてもよい。ハンドベルト10Fを二つ折りにしたときに、先端を短く折り返して裏面のスナップボタン65をこの凸部品と係合する。あるいはさらに、ハンドベルト10Fは、第3貼り合わせ部材として、帯状部材1の先端における表面に、前記凸部品と係合するスナップボタンの凹部品を追加してもよい。ハンドベルト10Fは、スナップボタンを追加して備えることにより、ベルト通し7Aが不要となる。
本変形例に係るハンドベルト10Fは、第1実施形態の変形例に係るハンドベルト10Bと同様に、スナップボタンの間隔を狭くし、個数を増やすことにより、ベルト取付部87,88間の長さや輪の径を細かく調整することができる。また、ハンドベルト10Fは、帯状部材1全体がゴムバンド等の弾性の高い伸縮性の材料で形成されていてもよい。本変形例においては、スナップボタンがそれぞれ設けられた部分以外を伸縮させることができるので、このような構成とすることで、長さ調整を不要として、第1貼り合わせ領域、第2貼り合わせ領域、および第3貼り合わせ領域のそれぞれにスナップボタンを1個ずつ、すなわちスナップボタン51,55,63のみとすることができる(図20A,20C参照)。
以上の通り、本発明の各実施形態に係る携帯電子機器用ベルトによれば、簡易な構造で、かつ携帯電子機器に容易に着脱可能としつつ、ユーザの把持形態に合わせて形状を容易に変えることができる。さらに、貼り合わせ部材を設ける範囲(貼り合わせ領域)を長く設計することにより、携帯電子機器用ベルトの長さを連続的にまたは段階的に調整することができる。
本発明に係る携帯電子機器用ベルトは、第1ベルト取付部および第2ベルト取付部を有していない携帯電子機器にも取り付けることができる。例えば、携帯電子機器の背面および側面等の一部を覆う樹脂等からなるケースに、第1ベルト取付部および第2ベルト取付部を形成することにより、このケースを介して携帯電子機器用ベルトを取り付けることができる。また、本発明に係る携帯電子機器は、読取装置(コードリーダ)に限られず、スキャナ等を備えない構成であってもよく、例えば、レシートプリンタを備えた発券機が挙げられる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
《請求項1》
背面における長手方向の一端に第1ベルト取付部を有し且つ前記一端から前記長手方向に離間した箇所に第2ベルト取付部を有する携帯電子機器に取り付けられる、可撓性を有する帯状部材を備える携帯電子機器用ベルトであって、
前記帯状部材は、
先端側の副部と後端側の主部とから構成され、
前記主部における表面に第1貼り合わせ領域を有し、前記副部における裏面に第2貼り合わせ領域を有し、前記副部における表面に前記第1貼り合わせ領域および第2貼り合わせ領域のそれぞれと着脱可能に貼り合わされる第3貼り合わせ領域を有し、
前記主部は、裏面を前記携帯電子機器の背面に対面させて、前記副部との境界側の端が前記第1ベルト取付部に取り付けられる一方で、前記後端が前記第2ベルト取付部に取り付けられ、
前記副部は、前記第3貼り合わせ領域が前記主部の前記第1貼り合わせ領域に貼り合わされて前記主部に折り畳まれ、前記第3貼り合わせ領域が前記第2貼り合わせ領域に貼り合わされることにより、表面または裏面を外側にして環状に形成可能であることを特徴とする携帯電子機器用ベルト。
《請求項2》
面ファスナーのループ構造およびフック構造の一方を前記帯状部材の前記第1貼り合わせ領域と前記第2貼り合わせ領域とに備え、他方を前記第3貼り合わせ領域に備える請求項1に記載の携帯電子機器用ベルト。
《請求項3》
スナップボタンの凸部品および凹部品の一方を前記第1貼り合わせ領域と前記第2貼り合わせ領域とに備え、他方を前記第3貼り合わせ領域に備える請求項1に記載の携帯電子機器用ベルト。
《請求項4》
背面における長手方向の一端に第1ベルト取付部を有し且つ前記一端から前記長手方向に離間した箇所に第2ベルト取付部を有する携帯電子機器に取り付けられる、可撓性を有する帯状部材を備える携帯電子機器用ベルトであって、
前記帯状部材は、
先端側の副部と後端側の主部とから構成され、
前記主部の表面及び前記副部の裏面に、被係合部材と当該被係合部材に係合可能な係合部材とのうち少なくとも一方が設けられ、前記副部の表面に、前記係合部材と前記被係合部材とのうちの少なくとも他方が設けられ、
前記主部は、裏面を前記携帯電子機器の背面に対面させて、前記副部との境界側の端が前記第1ベルト取付部に取り付けられる一方で、前記後端が前記第2ベルト取付部に取り付けられ、
前記副部は、前記係合部材と前記被係合部材との係合により、前記副部の表面が前記主部の表面に折り畳まれるように係合され、前記副部の表面が前記副部の裏面に係合されることで、表面または裏面を外側にして環状に形成可能であることを特徴とする携帯電子機器用ベルト。
《請求項5》
背面における長手方向の一端に第1ベルト取付部を有し且つ前記一端から前記長手方向に離間した箇所に第2ベルト取付部を有する携帯電子機器に取り付けられる、可撓性を有する帯状部材を備える携帯電子機器用ベルトであって、
前記帯状部材は、
先端側の副部と後端側の主部とから構成され、
前記主部における前記副部との境界側の端の表面に、被係合部材と当該被係合部材に係合可能な係合部材とのうち少なくとも一方が設けられ、前記副部における前記境界側の端の表面に、前記係合部材と前記被係合部材とのうちの少なくとも他方が設けられ、
前記先端の表面に、前記被係合部材と当該被係合部材に係合可能な前記係合部材とのうち少なくとも一方が設けられ、前記副部における前記境界側の端の裏面に、前記係合部材と前記被係合部材とのうちの少なくとも他方が設けられ、
前記主部は、前記裏面を前記携帯電子機器の背面に対面させて、前記境界側の端が前記第1ベルト取付部に取り付けられる一方で、前記後端が前記第2ベルト取付部に取り付けられ、
前記副部は、前記係合部材と前記被係合部材との係合により、前記副部の表面が前記主部の表面に折り畳まれるように係合され、前記副部の表面が前記副部の裏面に係合されることで、表面を外側にして環状に形成可能であることを特徴とする携帯電子機器用ベルト。
《請求項6》
前記係合部材は、面ファスナーにおけるフック構造またはスナップボタンにおける凸部品であり、
前記被係合部材は、前記面ファスナーにおけるループ構造または前記スナップボタンにおける凹部品であるである請求項4または請求項5に記載の携帯電子機器用ベルト。
《請求項7》
前記帯状部材は、
前記スナップボタンにおける前記凸部品と前記凹部品とが係合することにより、前記主部の表面と前記副部の表面とが結合され、
前記スナップボタンにおける前記凸部品と前記凹部品とが係合することにより、前記副部の表面と前記副部の裏面とが結合される請求項6に記載の携帯電子機器用ベルト。
《請求項8》
前記帯状部材は、
前記面ファスナーにおける前記フック構造と前記ループ構造とが係合することにより、前記主部の表面と前記副部の表面とが結合され、
前記スナップボタンにおける前記凸部品と前記凹部品とが係合することにより、前記副部の表面と前記副部の裏面とが結合される請求項6に記載の携帯電子機器用ベルト。
《請求項9》
前記帯状部材は、
前記スナップボタンにおける前記凸部品と前記凹部品とが係合することにより、前記主部の表面と前記副部の表面とが結合され、
前記面ファスナーにおける前記フック構造と前記ループ構造とが係合することにより、前記副部の表面と前記副部の裏面とが結合される請求項8に記載の携帯電子機器用ベルト。
《請求項10》
前記帯状部材の後端に、前記携帯電子機器の前記第2ベルト取付部に着脱可能に係止される留具を接続して備える請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の携帯電子機器用ベルト。
《請求項11》
前記帯状部材は、少なくとも前記主部の一部が伸縮性を有する請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の携帯電子機器用ベルト。
《請求項12》
可撓性を有する帯状部材と、前記帯状部材の後端に設けられた留具と、前記帯状部材の表面上に設けられた第1貼り合わせ部材および第3貼り合わせ部材と、前記帯状部材の裏面上に設けられた第2貼り合わせ部材と、を備え、
前記第3貼り合わせ部材は、前記第1貼り合わせ部材および前記第2貼り合わせ部材のそれぞれと着脱可能に貼り合わされ、
前記第1貼り合わせ部材、前記第2貼り合わせ部材、および前記第3貼り合わせ部材は、前記第3貼り合わせ部材が最も先端側に配置され、前記第1貼り合わせ部材が、前記第2貼り合わせ部材および前記第3貼り合わせ部材よりも後端側に配置されていることを特徴とする携帯電子機器用ベルト。
《請求項13》
正面における長手方向の中心よりも一端側の領域に1以上の操作手段が配置され、請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載の携帯電子機器用ベルトを着脱可能な携帯電子機器であって、
背面における長手方向の前記一端に、前記携帯電子機器用ベルトの少なくとも前記先端を含む一部を挿通可能な孔に形成された第1ベルト取付部を有し、
背面の前記一端から長手方向に離間した箇所に、前記携帯電子機器用ベルトの後端が着脱可能に係止する第2ベルト取付部を有する携帯電子機器。
《請求項14》
前記第1ベルト取付部が、前記携帯電子機器用ベルトを遊貫される大きさの孔に形成されていることを特徴とする請求項13に記載の携帯電子機器。
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F ハンドベルト(携帯電子機器用ベルト)
1 帯状部材
1e 弾性部材
1m 主部
1s 副部
1sadj 調整部
2 留具
3 面ファスナー、フック面(係合部材、第3貼り合わせ部材)
31 面ファスナー、フック面(係合部材、第1貼り合わせ部材)
32 面ファスナー、フック面(係合部材、第2貼り合わせ部材)
33 面ファスナー、フック面(係合部材、第3貼り合わせ部材)
4 面ファスナー、ループ面(被係合部材、第3貼り合わせ部材)
41 面ファスナー、ループ面(被係合部材、第1貼り合わせ部材)
42 面ファスナー、ループ面(被係合部材、第2貼り合わせ部材)
43 面ファスナー、ループ面(被係合部材、第1貼り合わせ部材)
51,52 スナップボタン、凸部品(係合部材、第1貼り合わせ部材)
53,54 スナップボタン、凸部品(係合部材、第3貼り合わせ部材)
55 スナップボタン、凸部品(係合部材、第2貼り合わせ部材)
61,62 スナップボタン、凹部品(被係合部材、第1貼り合わせ部材)
63,64 スナップボタン、凹部品(被係合部材、第3貼り合わせ部材)
65,66 スナップボタン、凹部品(被係合部材、第2貼り合わせ部材)
7,7A ベルト通し
8 読取装置(携帯電子機器)
81 読取部
82 タッチパネル
83 キーボード
85 トリガーキー
86 電池用蓋
87 第1ベルト取付部
88 第2ベルト取付部
89 クレードル端子

Claims (14)

  1. 背面における長手方向の一端に第1ベルト取付部を有し且つ前記一端から前記長手方向に離間した箇所に第2ベルト取付部を有する携帯電子機器に取り付けられる、可撓性を有する帯状部材を備える携帯電子機器用ベルトであって、
    前記帯状部材は、
    先端側の副部と後端側の主部とから構成され、
    前記主部における表面に第1貼り合わせ領域を有し、前記副部における裏面に第2貼り合わせ領域を有し、前記副部における表面に前記第1貼り合わせ領域および第2貼り合わせ領域のそれぞれと着脱可能に貼り合わされる第3貼り合わせ領域を有し、
    前記主部は、裏面を前記携帯電子機器の背面に対面させて、前記副部との境界側の端が前記第1ベルト取付部に取り付けられる一方で、前記後端が前記第2ベルト取付部に取り付けられ、
    前記副部は、前記第3貼り合わせ領域が前記主部の前記第1貼り合わせ領域に貼り合わされて前記主部に折り畳まれ、前記第3貼り合わせ領域が前記第2貼り合わせ領域に貼り合わされることにより、表面または裏面を外側にして環状に形成可能であることを特徴とする携帯電子機器用ベルト。
  2. 面ファスナーのループ構造およびフック構造の一方を前記帯状部材の前記第1貼り合わせ領域と前記第2貼り合わせ領域とに備え、他方を前記第3貼り合わせ領域に備える請求項1に記載の携帯電子機器用ベルト。
  3. スナップボタンの凸部品および凹部品の一方を前記第1貼り合わせ領域と前記第2貼り合わせ領域とに備え、他方を前記第3貼り合わせ領域に備える請求項1に記載の携帯電子機器用ベルト。
  4. 背面における長手方向の一端に第1ベルト取付部を有し且つ前記一端から前記長手方向に離間した箇所に第2ベルト取付部を有する携帯電子機器に取り付けられる、可撓性を有する帯状部材を備える携帯電子機器用ベルトであって、
    前記帯状部材は、
    先端側の副部と後端側の主部とから構成され、
    前記主部の表面及び前記副部の裏面に、被係合部材と当該被係合部材に係合可能な係合部材とのうち少なくとも一方が設けられ、前記副部の表面に、前記係合部材と前記被係合部材とのうちの少なくとも他方が設けられ、
    前記主部は、裏面を前記携帯電子機器の背面に対面させて、前記副部との境界側の端が前記第1ベルト取付部に取り付けられる一方で、前記後端が前記第2ベルト取付部に取り付けられ、
    前記副部は、前記係合部材と前記被係合部材との係合により、前記副部の表面が前記主部の表面に折り畳まれるように係合され、前記副部の表面が前記副部の裏面に係合されることで、表面または裏面を外側にして環状に形成可能であることを特徴とする携帯電子機器用ベルト。
  5. 背面における長手方向の一端に第1ベルト取付部を有し且つ前記一端から前記長手方向に離間した箇所に第2ベルト取付部を有する携帯電子機器に取り付けられる、可撓性を有する帯状部材を備える携帯電子機器用ベルトであって、
    前記帯状部材は、
    先端側の副部と後端側の主部とから構成され、
    前記主部における前記副部との境界側の端の表面に、被係合部材と当該被係合部材に係合可能な係合部材とのうち少なくとも一方が設けられ、前記副部における前記境界側の端の表面に、前記係合部材と前記被係合部材とのうちの少なくとも他方が設けられ、
    前記先端の表面に、前記被係合部材と当該被係合部材に係合可能な前記係合部材とのうち少なくとも一方が設けられ、前記副部における前記境界側の端の裏面に、前記係合部材と前記被係合部材とのうちの少なくとも他方が設けられ、
    前記主部は、前記裏面を前記携帯電子機器の背面に対面させて、前記境界側の端が前記第1ベルト取付部に取り付けられる一方で、前記後端が前記第2ベルト取付部に取り付けられ、
    前記副部は、前記係合部材と前記被係合部材との係合により、前記副部の表面が前記主部の表面に折り畳まれるように係合され、前記副部の表面が前記副部の裏面に係合されることで、表面を外側にして環状に形成可能であることを特徴とする携帯電子機器用ベルト。
  6. 前記係合部材は、面ファスナーにおけるフック構造またはスナップボタンにおける凸部品であり、
    前記被係合部材は、前記面ファスナーにおけるループ構造または前記スナップボタンにおける凹部品であるである請求項4または請求項5に記載の携帯電子機器用ベルト。
  7. 前記帯状部材は、
    前記スナップボタンにおける前記凸部品と前記凹部品とが係合することにより、前記主部の表面と前記副部の表面とが結合され、
    前記スナップボタンにおける前記凸部品と前記凹部品とが係合することにより、前記副部の表面と前記副部の裏面とが結合される請求項6に記載の携帯電子機器用ベルト。
  8. 前記帯状部材は、
    前記面ファスナーにおける前記フック構造と前記ループ構造とが係合することにより、前記主部の表面と前記副部の表面とが結合され、
    前記スナップボタンにおける前記凸部品と前記凹部品とが係合することにより、前記副部の表面と前記副部の裏面とが結合される請求項6に記載の携帯電子機器用ベルト。
  9. 前記帯状部材は、
    前記スナップボタンにおける前記凸部品と前記凹部品とが係合することにより、前記主部の表面と前記副部の表面とが結合され、
    前記面ファスナーにおける前記フック構造と前記ループ構造とが係合することにより、前記副部の表面と前記副部の裏面とが結合される請求項8に記載の携帯電子機器用ベルト。
  10. 前記帯状部材の後端に、前記携帯電子機器の前記第2ベルト取付部に着脱可能に係止される留具を接続して備える請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の携帯電子機器用ベルト。
  11. 前記帯状部材は、少なくとも前記主部の一部が伸縮性を有する請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の携帯電子機器用ベルト。
  12. 可撓性を有する帯状部材と、前記帯状部材の後端に設けられた留具と、前記帯状部材の表面上に設けられた第1貼り合わせ部材および第3貼り合わせ部材と、前記帯状部材の裏面上に設けられた第2貼り合わせ部材と、を備え、
    前記第3貼り合わせ部材は、前記第1貼り合わせ部材および前記第2貼り合わせ部材のそれぞれと着脱可能に貼り合わされ、
    前記第1貼り合わせ部材、前記第2貼り合わせ部材、および前記第3貼り合わせ部材は、前記第3貼り合わせ部材が最も先端側に配置され、前記第1貼り合わせ部材が、前記第2貼り合わせ部材および前記第3貼り合わせ部材よりも後端側に配置されていることを特徴とする携帯電子機器用ベルト。
  13. 正面における長手方向の中心よりも一端側の領域に1以上の操作手段が配置され、請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載の携帯電子機器用ベルトを着脱可能な携帯電子機器であって、
    背面における長手方向の前記一端に、前記携帯電子機器用ベルトの少なくとも前記先端を含む一部を挿通可能な孔に形成された第1ベルト取付部を有し、
    背面の前記一端から長手方向に離間した箇所に、前記携帯電子機器用ベルトの後端が着脱可能に係止する第2ベルト取付部を有する携帯電子機器。
  14. 前記第1ベルト取付部が、前記携帯電子機器用ベルトを遊貫される大きさの孔に形成されていることを特徴とする請求項13に記載の携帯電子機器。
JP2019230772A 2019-12-20 2019-12-20 携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器 Active JP7396025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019230772A JP7396025B2 (ja) 2019-12-20 2019-12-20 携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019230772A JP7396025B2 (ja) 2019-12-20 2019-12-20 携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021100037A JP2021100037A (ja) 2021-07-01
JP7396025B2 true JP7396025B2 (ja) 2023-12-12

Family

ID=76541925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019230772A Active JP7396025B2 (ja) 2019-12-20 2019-12-20 携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7396025B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003228123A (ja) 2002-02-06 2003-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd グリップベルト
JP2004117967A (ja) 2002-09-27 2004-04-15 Victor Co Of Japan Ltd グリップベルト及びそれを備えた撮像装置
JP2004230094A (ja) 2003-02-03 2004-08-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd グリップベルト兼ハンドストラップ装置
JP2006307918A (ja) 2005-04-27 2006-11-09 Nec Infrontia Corp ハンドベルトを備える携帯端末
US20100222118A1 (en) 2009-02-27 2010-09-02 Rich Interdanato Finger holder for handheld communication units
JP2011130887A (ja) 2009-12-24 2011-07-07 Fujitsu Frontech Ltd ストラップ取り付け構造
US20120031937A1 (en) 2010-08-06 2012-02-09 Baker Scott T Holding a personal digital assistant
JP2014517584A (ja) 2011-05-06 2014-07-17 キム ヨン スン 携帯用端末機の取っ手構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003228123A (ja) 2002-02-06 2003-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd グリップベルト
JP2004117967A (ja) 2002-09-27 2004-04-15 Victor Co Of Japan Ltd グリップベルト及びそれを備えた撮像装置
JP2004230094A (ja) 2003-02-03 2004-08-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd グリップベルト兼ハンドストラップ装置
JP2006307918A (ja) 2005-04-27 2006-11-09 Nec Infrontia Corp ハンドベルトを備える携帯端末
US20100222118A1 (en) 2009-02-27 2010-09-02 Rich Interdanato Finger holder for handheld communication units
JP2011130887A (ja) 2009-12-24 2011-07-07 Fujitsu Frontech Ltd ストラップ取り付け構造
US20120031937A1 (en) 2010-08-06 2012-02-09 Baker Scott T Holding a personal digital assistant
JP2014517584A (ja) 2011-05-06 2014-07-17 キム ヨン スン 携帯用端末機の取っ手構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021100037A (ja) 2021-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9407743B1 (en) Handheld cell phone protector case with adjustable strap to facilitate securely holding the cell phone protector case and also retain the cell phone protector case on a body part
US9531423B2 (en) Handler for electronic handheld devices
US8616422B2 (en) Cantilevered snap fit case
US8978943B2 (en) Armband for holding an electronic device
US8350808B2 (en) Mouse pad carrying case
US20120091312A1 (en) One-handed, back-based support for a hand-held object
US20130300141A1 (en) Carrying aid equipped with thumbhole and button snap fastener to permit transporting and swiveling of a portable touch screen device
US20120200102A1 (en) Hand Attachment to Mobile Devices
US9581286B2 (en) Tablet computer holding device
KR200460676Y1 (ko) 휴대폰을 용이하게 파지할 수 있는 고정밴드
US20220410362A1 (en) Compacting grip for handheld devices
TW583528B (en) Electronic apparatus having pivotable rod-shaped radio communication antenna
JP7396025B2 (ja) 携帯電子機器用ベルトおよび携帯電子機器
US6249684B1 (en) Wireless telephone with an ergonomic grip or handle
US20210386132A1 (en) Climbing gloves
US9615651B2 (en) Universal holder and mobile platform for supporting a plurality of hand-held devices
US10765181B2 (en) Dual band apparatus for handling a personal computing device
US20160277055A1 (en) Protective cover for a mobile device
WO2015019996A1 (ja) バッグ
US20120247983A1 (en) Tablet bay and bag incorporating the same
RU2401028C1 (ru) Приспособление для удержания электронного устройства в руке
KR102135207B1 (ko) 거치 기능을 구비한 스트립 타입 트랜스폼 핸들
JP3336959B2 (ja) 情報処理装置用携帯ケース
JP2004130061A (ja) 携帯用電子機器保護ケース
JP2007167281A (ja) 携帯型プリンタ収納ケース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7396025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150